5ちゃんねる ★スマホ版★ ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50  

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています


【長編SS】鬼子SSスレ4【巨大AA】

1 :創る名無しに見る名無し:2011/01/31(月) 23:48:10 ID:+FyJTfRa
●ここは日本鬼子の長編SS(または数レスに渡る大きな作品)や巨大AAを投稿するためのスレです。
●作品を投下した方は本スレに該当URLを貼り付けて報告してくれると嬉しいです。なお本スレへのSSやAAの投稿は自由です。
●感想や作品を投稿する際は、できるかぎり他の作品の投稿と重ならないように注意してください。

スレッドには容量制限があり、最大で512KBまでとなっています
500KBを超えた時点で書き込みができなくなるため
容量が450KBを超えたらその時点でスレ立て可能な方が
宣言した上で次スレを立ててください
スレの容量はIEなどのブラウザの画面左下で確認することができます

前スレ 【長編文章】鬼子SSスレ3【巨大AA】
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1292673546/

本スレ 【心の鬼】萌キャラ『日本鬼子』製作22【続募集】
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1294037200/

避難所スレ キャラ『日本鬼子』制作in避難所7
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/3274/1295959265/

萌キャラ『日本鬼子』まとめwiki
http://www16.atwiki.jp/hinomotooniko/

297 :UTAUI鬼子と愉快な仲間たち 日出鬼子編(2):2011/06/12(日) 11:17:53.59 ID:vRG6oEcI
日出鬼子に付きまとわれながらもテトは終音精肉店に辿り着いた。
ピンクの髪の店員ならぬ看板娘が陽気な声でテトに話しかける。

終音ニク「テトさん、いらっしゃい。」
ニクはテトに付き纏うようにしている少女を見て誰でしたっけと思い、
そう言えば最近UTAUに鬼が来たということを思い出した。

ニク「えーと、日本鬼子さんですね。私終音ニクって言います。よろし…」
だが相手は最後まで言わせず、すごい剣幕で怒鳴り返しただけだった。
日出「私は日本鬼子じゃありません。日出鬼子です。」
ニク「テトさんこの人何なんですか」
テト「わからん。鬼子に用事があるらしいんだが、要件をさっぱり言わんでな。」
ニク「危ない人なんでしょうか」
テト「ここまで付きまとってきたんだから十分危ないわ」
日出「誰が危ない人ですって」
ニク「あなた。」
テト「お前」
同時に同じ突っ込みを受けた日出鬼子は更に大きな声で怒鳴った。
日出「ぬあんですってぇ!」
テト「人んちの前で怒鳴るな。」
日出「指図しないでください」
テト「指図も何もいきなりやってきて理由も言わんと鬼子の居所を聞き出そうとするからだろ。」
日出「じゃあ、鬼子はどこにいるんですか。知ってるんでしょ。呼び出せるんでしょ、だったら今すぐ呼び出してください。」
ッたく。テトは内心で舌打ちした。多くのUTAUほどではないが、そこそこ知名度もあるし、目下活動中ではある。
最近音沙汰がないが、これも多くのUTAU動揺いちいち各人のすることに突っ込みは入れない約束なので特に詮索はしていない。
そんなテトを他所に日出鬼子は喚くのをやめない。
テト「じゃあ、呼び出してみる。ただし来るかどうかは分からんよ。」
日出「最初からそうすればいいのです。でも来ないってことは私に恐れを為したとか」
テトは殺してやろうかと思った。最近音信不通なことが多く、代りにあのスケベ妖怪共が出ることが多かった。
下ネタに走らねばいい奴らなんだが。それがテトの彼等に対して下した判断だったが、
連中がKAITOとつるんでた時には、全部駆除するのが相当に厄介だった。
もともとインカムを着けない子だから仕方ないが、
音信不通で代理が出ると言うことの意味を考えると憂鬱な気分になる。

だが、反応はテトの予想以上だった。

テト「もしもし重音です。日ノ本鬼子さんですか」
??「・・・」
テト「誰だ、お前は。」一気にテトの声に険しさが増した。
??「貴女が重音テトか。そちらで鬼子の役に立ってくれてると聞いている。いつも有難う。」

老人の声だった。

298 :UTAU鬼子と愉快な仲間たち 日出鬼子編(3):2011/06/12(日) 11:52:32.28 ID:vRG6oEcI
テトの反応についていけない二人を措いてテトはしゃべり続けた。
まさか叫び声すら上げられない状態ではないだろうな。

テト「貴女は本当に鬼子の知り合いなのか。」
??「そうじゃ。」
テト「本当かよ。いつものセクハラファイブはどうした。小日本やわんこは。」
??[皆で払って居る。今は儂が留守番をして居る。」
テト「で、あんた誰だ。」
??[儂か。紹介が遅れて済まぬ。狗神の翁と言っておこうか。」
テト「わんこの知り合いか。」
翁「まぁ、そうじゃな。」
テト(ほんとかよ。)

テトは鬼子がどこに住んでいるかは知らなかった。
聞こうとも思わなかったし、鬼子も子日本もそれについて何も言わない。
ただ鬼子たちが時たま持ってくる山の幸から、山深い人も踏み入れぬ処に住んでいるのだろうと言うことは想像できた。

翁「で、要件はなんじゃ。」
テト「日出鬼子とか言うやつが鬼子に逢いたがってるんだわ」
直ぐ近くにいる日出鬼子がいきり立つが無視。
翁「日出?そう言えば没キャラライクなのがいた気がするのう。フゥォッフォッフォッ。」
テト(なんじゃそれ。)
翁「まぁ、とにかく代われ。」
テト「(大丈夫か)ああ、少し待って。」
テトは懐から携帯電話に使うようなインカムを取りだして自分のインカムにつなげた。
この時点で興味津々と言うのか、何の話をしているのか知ろうとしている日出鬼子につけるように言う。
日出鬼子がテトに言われてインカムをつけたのを確認してから相手に行った。
テト「今から日出鬼子に変わるわ。」
テトはインカムを操作して日出鬼子が「通話」できるようにした。

その後の「翁」と日出鬼子とのやり取りが聞こえたが、テトは一生話すまいと誓った。
翁が「力」を込めて話すと日出鬼子が気圧されたのをはっきり感じた。

「翁」との話の後、日出鬼子が肩を落としてとぼとぼと立ち去って行くのを見たテトは
傍観者を決め込んでいたニクの方を見た。
ニク「世の中色々あるんですねぇ。」
テト「余り人に喋って回るなよ。」
ニク「ああ、そうですねぇ。一応個人情報ですから、聞かなかったことにしましょう。で、お客さん、ご注文は?」
テトは今晩のおかずを頼んだ。
ニクは鈴の鳴るような声で、ありがとうございまーす、と言うと頼まれたものを出した。

ニクは話全部を聞いてはいなかった。「翁」の声音が変わるとともに回線を切ったのだった。
テトさんには話全部が聞こえていた筈なんだけど、あれを聞いて何ともなかったのかしら。
それとも聞いていなかったとか。うん。そうに違いない。
ニクはそう思い込むことにした。もしそうでなかったら―

ニクは注文の品であるっヒレカツを出して、代金を受け取ると礼を言ってから去っていくテトを見つめていた

多分終わり

299 :UTAU鬼子と愉快な仲間たち 日出鬼子編(4):2011/06/12(日) 12:25:59.48 ID:vRG6oEcI
登場人物
 これまで書いたものの説明
 あちこちから設定をパクリました。原作者の方々には例と共にお詫び申し上げます。

日本鬼子  主人公に任命された人、じゃなくて鬼。その割に影が薄い。サーセン。
小日本   鬼子に遅れてやってきた幼女。多分鬼らしい。
わんこ   自称小日本の従者。
セクハラファイブ
        ヤイカガシ・ヒワイドリ・チチメンチョウ・チチドリ・モモサワガエルを指す。
邪主眠   これが正しい漢字表記か自信がない。
        南方より来た極楽蜻蛉な性格の鬼。風太郎なる天狗と同棲しているらしいが詳細不明。
綿抜鬼   ヤンデレな鬼。どうしたわけかテト達の住む町に迷い込んで、その儘そば処「のろいね」で働く破目になる。

重音テト  UTAUで最も有名な人、いやキメラ。ただしどういう意味かは知らない。
        こっちに来た鬼子をサポートする。
慾音ルコ  Vipperloidその2。12歳にして2m近い巨体のふたなり。
        でんでん堂の「珈琲納豆」を好んでいる。
        ここで言う「珈琲納豆」とは、甘納豆を作る際に珈琲豆を一緒に入れただけのものである。
波音リツ  Vipperloidその3。6歳にして身長約150cm体重25tonという良く分からんスペックを持つ男の娘。
健音テイ  Vipperloidその4。19歳の女子大生にして鏡音レンに恋焦がれるヤンデレ。
       信号機を見ると体が硬直する。

KAITO   名前だけ登場。既に末期状態らしい。セクハラファイブと邂逅したらしいが誰もそのことについては語らない。

呪音キク そば処「のろいね」の主人にして幽霊(らしい)。従業員が何人かいる。
終音ニク 終音精肉店の看板娘。というかこの店には彼女しかいない。

そば処「のろいね」
  キクが経営する蕎麦屋。非常に辛気臭い店で、一角には呪いのグッズコーナーがある(非公開)。
  テトによれば「普通に蕎麦を注文して、食って代金を払えばなんてことのない普通の店」。
バグハウス
  町から離れた所にある大型店舗。店長と言うか社長は無音ゼロで秘書はアリス。従業員はウイルスとバグである。
終音精肉店
  ニクが一人で切り盛りしている肉屋。ニクの両親が経営する終音牧場の直営店でもある。
  そこの家畜には「運命を悟らせるため」食い物の名前をつけられているとか。

300 :臓物練習:2011/06/12(日) 15:15:53.11 ID:CMazA+nj
6月9日。午後5時半。
日頃は妙に薄っぺらい漫画しか読んでいない双子の妹がソファに陣取り、家で取っていない朝日新聞を熟読している。
高校から自宅である一軒家に帰り着き、私服に着替えてリビングに入るなり、そんな異様な光景を目の当たりにした田中巧は戦慄し、やがて恐る恐る訊いた。
「何読んでるんだ、匠……」
「新聞。見ればわかるでしょ」
そんな会話さえ煩わしいと言わんばかりの、冷ややかな回答が妹の口から出た。
ソファの前に置かれた、低いガラステーブルの上に広げられた新聞から、彼女の視線は一瞬たりとも外れない。
遠巻きにしながら、巧も紙面を覗いてみた。妹が読んでいるのは日中関係について識者たちが議論をぶつけている丸1ページに及ぶ記事らしい。
『「萌え」は日中を救う』
タイトルと思しきその一文を目にして、兄は納得する。
二次元が生き甲斐の妹が、お堅い新聞に齧りついていた理由がやっと理解できた。
隣のキッチンで夕飯の支度をしている母の横をすり抜け、冷蔵庫から1リットルの牛乳パックを持ってきた巧は、らっぱ飲みをしながらリビングに戻る。
フローリングの上に腰を下ろし、テーブルの隅に置かれていたリモコンに手を伸ばす。テレビを点けると、芸能ニュースが流れ出した。
今や国民的人気を得ているアイドルグループの総選挙が、明日決着を迎えるらしい。
「兄貴もハマったの? そのグループに」
視線も上げないままだったが、ぽつりと妹が尋ねてきた。
「ハマったというか」
煮え切らない返答をしつつも、巧は空になった牛乳パックを潰してテーブルの上に置いた。
端的に言って、興味はない。
とはいえ巧も和を尊ぶ精神を持った普通の男子高校生である。クラスで大流行している話題をチェックするのも、楽しい日常を過ごすための義務だ。
特段彼自身に趣味があるわけでもないので、そういう付き合いで時間を割くことに対する抵抗もさしてない。
「推しメンは?」
「俺は……そうだな」
逡巡した後、巧は答える。
「やっぱ板野かな」
えー、と非難がましい声が妹の口から発せられた。
「あの中だったらやっぱまゆゆじゃない? 板野なんてDQNにしか人気ないでしょ」
DQNなる単語が何を意味しているのか、巧には見当もつかなかったが、否定的なニュアンスは十二分に伝わってきたので反論する。
「何か判んねえけど、人の好みにケチつけんなよ」
「熱くなれる程好きでもないくせに」
痛い所を突かれたので、そこで会話を止める。本物の政治ニュースの話になったので、巧はリモコンでチャンネルを変えた。
「つうかお前さっさと部屋に引っ込めよ。ソファに座りたい」
「これ読んだらね」
大きく伸びをしながら、匠は背もたれに上体を預ける。
「あー、疲れた。活字なんて普段ぜんぜん読まないから、目にくるわ」
ダウンした妹に代わって新聞を取った巧は、斜め読みを試みる。
「アニメマンガが対日感情の軟化に貢献……」

301 :臓物練習:2011/06/12(日) 15:16:46.78 ID:CMazA+nj
結構なことじゃないか。
巧にとってはこれも先程のアイドルたちと同様、いまいち興味の持てない話だったが。
サブカルチャーの効果はあくまで限定的と見る論者と、アニメ等の話題で学生時代の苛めを免れたという論者がそれぞれ持論を展開している。
が、海賊版が横行しているため経済的恩恵を受けることは恐らく期待できない、という識者たちの一致した意見で記事は結ばれていた。
「……要約すると、ネットで落としてばっかいないで中国は正規の商品を買ってくれって言いたいのか、これ?」
新聞をテーブルの上に戻しながら、巧は続ける。
「日中の対立感情の話から後半の論旨が相当ずれてんな。ほとんど経済コラムになってる」
そこまで言うと、ぐったりとソファで伸びていた匠が跳び起きた。
「兄貴、もう全部読み終わったの!?」
「お前はせめてライトノベルくらい読めよ……クラスにいるバスケ部の彼女持ちイケメンエースでさえハルヒの最新刊読んでるぞ」
「文字媒体はどうもね〜、やっぱ漫画とかじゃないと」
まあそういう人種もいるだろう。
人気のないアイドルを応援してる人間も世の中にはいるだろうし、アニメで隣の国との友好を図ろうとする人間だっているだろう。
彼女がいるのに二次元の女を『嫁』認定する同級生もいれば、文字媒体の作品を一切受け付けないアニメオタクだっている。
「人の好みにケチつけるのは野暮だから、何も言わないけどな」
各々が自由に生きればいい。考え方の違う人間と遭遇したら、黙って距離を置くか、気の済むまで意見をぶつければいい。先程の新聞に出ていた連中のように。
「そうだ兄貴」
紙面との睨めっこを再会していた妹が、何かを思い出した様子で言う。
「同じクラスにいる、文芸部の友達……綿貫さんって言うんだけど、その子に小説の評価頼まれちゃってさ」
「また不適当な人選だな」
「主人公のモデルが私なんだって」
相当気に入られているのだろう。その女子に。
「だからどうしても読んでほしいって押し付けられちゃったんだけど……」
「代わりに感想ひねり出せってか。それはひどいだろ」
「でも、なんていうかさ」
妹の表情には、珍しく暗い影が落ちていた。
「私、あの子苦手なんだよね」



隣室から迸った妹の絶叫に、あなたはようやく気付く。
ベッドから足を下ろし、真っ暗な廊下に飛び出し、すぐ隣の妹の部屋に押し入る。
鼻を衝いたのは、血と、汚物と、生物の腐ったような臭い。
「……あ」
それらの臭いで気の遠くなりかけたあなたは、しかし妹の呟きで我に返る。
部屋は暗くはなかった。
室内には、いくつもの青い炎が浮遊していたためだ。
床には血の海が広がっていた。その中には、鬼火の光を受けてぬらぬらと輝く、ピンク色をした長い長い腸が沈んでいる。
ベッドに横たわる、妹の腹部にその臓器は続いていた。
「兄貴……」
口から血の泡を吹きながら、あなたの妹は顔だけを動かして力なく微笑する。
「女の子の部屋に入る時は、ノック、しようよ……」
四肢を鋭い刃物で縫いとめられた彼女が、掠れた言葉を紡ぐのに呼応して、室内の床に伸びた腸も微かに蠢く。
「た、くみ」
あなたは足が汚れるのも構わず、血だまりの中に足を踏み入れる。妹の臓器だけは踏み壊さぬように、細心の注意を払いながら。
妹の身体には、微細な白い生物が無数に群がっていた。一匹は五センチにも満たないであろう、鶏に良く似た何か。
「やっぱり人間は、肉の柔らかい牝に限るな」
妹の胸部の肉を、鋭い嘴で啄んでいた一匹が、そんな言葉を洩らす。
皮膚を裂かれ臓物を引き出され、空洞を晒している妹の身体から、全身血まみれになった生物が際限なく湧いてくる。
「ああ。中身も男より旨い。子宮は喰い荒し甲斐がある」
「あはは、どこ、食べてんのよ、こい、つら」
血と腐臭を口から吐きながら、あなたの妹は苦笑いを浮かべた。そして呟く。
「あぁぁ、痛い、痛い、痛い痛い痛いたいたいたい」
焦点の合わない妹の眼球から、ぽろぽろと涙が零れ始めた。
「痛い、なあ……何で、こんな、目、に、合ってんだろ、わた、し」
虚空に漂っていた妹の視線の焦点が、突如あなたに合わせられる。
「兄貴、気が、利か、ないなあ……ぼさっと、見てるくらいなら、早く、わた、わたし、を、楽に――」
その時、妹の片目が落ち、その穴から、血塗れになった一匹の害虫が顔を覗かせた。口からも、無数の白い鳥が溢れ始め、あなたの妹の言葉は――

302 :臓物練習:2011/06/12(日) 15:17:09.69 ID:CMazA+nj



ベッドに寝転がって読書をしていた巧は、そこで文字を目で追うのを止め、妹のクラスメイトの作品が掲載された同人誌を枕元に置いた。
電気を消したが、横になる直前、猛烈な不安に襲われる。
部屋を出た巧は、廊下を進んで妹の部屋の前に立つ。
鉄のような臭いが、洩れ出ている。
ノックをした。
返事はない。
彼はノブを回し、ドアを押し開けた。
確信があった。
きっと、扉の向こうには。

303 : ◆XcAeHXuSbk :2011/06/14(火) 23:06:50.11 ID:nLlaR7oy
そろそろまとめの時?

304 :創る名無しに見る名無し:2011/06/15(水) 02:11:24.57 ID:sFC+u4OZ
SSまとめサイトとか欲しいね・・・。

305 :創る名無しに見る名無し:2011/06/16(木) 23:17:38.08 ID:RV68izOy
>>303
前回の索引は>>167で合ってる?ずいぶん前だよね。
明日までやるつもりの人がいないなら作りますぜ。

306 :創る名無しに見る名無し:2011/06/19(日) 00:27:12.92 ID:km2x8TzT
よろしこ


307 :索引的なもの:2011/06/19(日) 02:17:38.55 ID:YMO5x7oP
前回までの索引はこちらを参照→>>167

<文章>
作:前スレ103 ◆SHdRN8Jh8U
第十九話:魔祓いの秘術
>>170-171
第二十話:桃の洞穴
>>187-191
第二十一話:日本家の守る物
>>202-206
第二十三話:月下の祈り
>>207-209
第二十四話:弱さと向き合う先に
>>210-213
道引鬼中成案のイラスト
>>238

作:panneau
project light way:2年4月:I-iii(朝ー)
>>175-177
キャラ・設定紹介
>>199
project light way:5年4月:I-iv(夕方ー)
>>229-231
project light way:5年4月:I-v(夜)
>>242-246

作:時の番人
別天津神のイラスト
>>179

308 :索引的なもの:2011/06/19(日) 02:20:04.31 ID:YMO5x7oP
つづきです。

作:ぬーん ◆XcAeHXuSbk
鬼はまず相談所へ!6
>>193-196
鬼はまず相談所へ!7
>>215-217
キャラ・設定紹介
>>146-147

作:?
【日本カレンダー・四月】
>>220-223

作:?
高速で鉄の川流れる密室
>>257-261

作:本スレ172
バレー地区予選のオシリスキー(仮)
>>263-269
チラミンゴとのバトル
>>276-277
ダンシングモデル鬼子のヒザ蹴り
>>291

作:避難所874
チラミンゴの千里眼(仮)
>>278-282

作:?
チラミンゴとの湖上バトル(仮)
>>285

作: ◆HxC0abXB7c
天魔ノ章
>>287-289 >>293-295

作:?
UTAUI鬼子と愉快な仲間たち 日出鬼子編(1)(2)(3)(4)
>>292 >>297-299

作:?
臓物練習
>>300-302


<AA>
作:鬼饅頭
呆れ顔鬼子
>>232

309 :創る名無しに見る名無し:2011/06/19(日) 03:01:22.37 ID:YMO5x7oP
>>306
お返事サンクスです。遅くなってすみません。

>>304
まとめサイトは>>224とかで検討されてるけど、まだ始めてないみたいね。
「3票ルールは一応妥当」と言ったのは自分だけど、
最近政治利用も全く見かけないし、3票ルールはやめてもいいんじゃないかなとも。

224さんが諦めるなら自分がやろうかと思いますが…
とりあえず1週間ほどお返事を待ちます。

310 :224:2011/06/19(日) 07:35:23.94 ID:ceDR279C
諦めてまではいないですが、ちょっと自分は8月までまとまった時間取れないので、
もし可能ならお願いしたいです。今の所時の番人さんの作品優先かな?
3票ルールを止めるべきかどうかの話も、サクッと決めて良いのか解らないですし。

あと、避難所で現議題議論の中、既にストーリー組めてる方へ対して、
『鬼子の性格付け・戦う理由等をどうやって組み立てましたか?』
って作品作りのヒント目的(?)で聞かれてる様子ですね。もし可能ならばご協力をお願い致します。
自分には鬼子を知らない人向けの鬼子を作るなんて、ハードル高くてアレだ…。

311 :224:2011/06/19(日) 07:44:54.37 ID:ceDR279C
忘れてた…>>309索引、お疲れ様です。有難うございます!
なんだかんだでSS書く人も増えてきたのは嬉しい所です。

312 :224:2011/06/19(日) 07:46:46.40 ID:ceDR279C
忘れてた…>>309索引、お疲れ様です。有難うございます!
なんだかんだでSS書く人も増えてきたのは嬉しい所です。

313 :創る名無しに見る名無し:2011/06/20(月) 20:41:16.77 ID:iE9okF+/
まとめSSサイトを作ってみようかと思うんだが・・・。

あいにく過去ログのストックが無いのだけれど。強力してくれる人いるだろうか?

314 :創る名無しに見る名無し:2011/06/20(月) 21:00:45.05 ID:lljfylJe
147 :本スレ172:2011/06/20(月) 20:56:06 ID:MPPENBps0
アク禁喰らっちまった。
どなたか、下記をSSスレへ転載頂けないでしょうか。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

>>313
ttp://www16.atwiki.jp/hinomotooniko/pages/154.html

SSスレ
※dat落ちしたのでhttp://2bangai.net/に保存されたログにリンクを張っています


【蔑称ではない】鬼子SSスレ【萌なのだ】
ttp://2bangai.net/read/test/mitemite/1287760073/


【長編文章】鬼子SSスレ2【巨大AA】
ttp://2bangai.net/read/test/mitemite/1289833811/


【長編SS】日本鬼子SSスレ3【巨大AA】
ttp://2bangai.net/read/test/mitemite/1292673546/ ※なぜか見られません
ttp://unkar.org/r/mitemite/1292673546/ ※代わりにこちらでどうぞ


315 :創る名無しに見る名無し:2011/06/20(月) 22:08:59.21 ID:iE9okF+/
>>314ありがとー

たたき台ができたら報告します。

316 :315:2011/06/21(火) 02:05:22.62 ID:EX7arthY
>>314を覗いて今悩んでる。

1、10行程度の超ショート話はどうしたもんだろう? こんなのも拾うべきか、否か。
2、 政治ネタはどうする?
3、これは・・・SSなのだろうか? みたいのもあるが・・・。

A 全部拾うべき
B 編集者の裁量にまかせる
C 編集者が皆に見てもらいたい作品・面白いと判断した作品でおK
D その他

意見を求める。 

317 :創る名無しに見る名無し:2011/06/21(火) 11:43:22.20 ID:2SXZ+QfI
用意して下さった答えとは違いますが…。
1:SSS(スモールショートストーリー)とでもして、タイトル分けせずそれのみまとめる?
2:政治系は基本弾いて、基準は何故か中国にある同じ字面の言葉とイメージが近づいてしまう内容?
3:巨大AA?はまた別枠でまとめる?感想か作品か分からない様な物は315さんにお任せする?

大分バラけましたが、以上で参考になりますでしょうか?

318 :panneau ◆RwxKkfTs.. :2011/06/21(火) 11:51:07.39 ID:s294A+m7
http://www1.axfc.net/uploader/File/so/64896.gz&key=oniko

こういう感じでこっちでもやってたが、5月の終わりくらいから怠惰モード発動で進んでない。
「網羅的」を方針にしているので、例えば「小品」だとスレ毎に小品ページを作って「【長編SS】鬼子SSスレ4【巨大AA】の小品(1,2・・・)」みたいなふうにまとめてしまうつもりでいる。
「プロジェクト的に不推奨と思われる作品」については、

・サイト内にそれ用のメニューページを別に用意し、indexにはそこへのリンクだけを置く。
・別メニューページと各「不推奨作品」のページはROBOTをNONEする。

という予定だ。

「公式」的な立場のサイトにするなら、ここより本スレや「運営」で聞いた方がいいんじゃないのということでD。
「公式」的な立場のサイトにしないならBかCだが、違いが分からん

319 :創る名無しに見る名無し:2011/06/22(水) 05:41:47.69 ID:zVOhv82A
こんにちは、>>309です。また遅くなってすみません。
panneauさんがいろいろ作ってくれてるので、自分がまとめを作る必要はなさそうですね。
おつかれさまです&よろしくお願いします!

SSスレ1を読んで思ったこと↓
1:短くても面白い作品はあるので、ご方針通りパック詰めにすればよいと思います。
2:読者にとっての中心的な印象が政治ネタかどうか(判断は編集者の裁量)で決めればよいのでは。
  政治ネタが入っていても面白いものはあったけど、ちょっと趣旨に反しすぎではというものもあったので。
  あと、ここで拾われなくても、wikiからリンクの貼られた過去ログには残っているので。
3:設定書き出しのみのものは拾わなくていいと思います。
  AAは基本、wiki上の別のページに任せればよいのでは。AAで物語なら拾ったほうがよさそうですが。

>>318のファイルのページを読んで思ったこと↓
・indexページなどで、タイトルのついたSSについては、タイトルを『』などで囲んだ方が見やすいと思います。
・編集者の説明文とSS本文を、水平線やフォントサイズなどでくっきり分けたほうがいいと思います。
・レス番の変わり目は、改行を増やすとか水平線を引くとかで、もっと目立つようにしてはいかがでしょう。
 というのも、レス番の変わり目が、物語の句切れ目になったり、読み手が一息つくタイミングになったりしてることがある気がするので。まあ好みかな…?
 もし面倒なら、レス番の一行(例→70 名前:名も無き鬼の子 :2010/10/26(火) 00:05:52 ID:yt55kTwq)をそのまま残すという方法でもいいと思います。


320 :315:2011/06/24(金) 03:01:24.83 ID:FSFsMiK7
>>318のpunneruさんがやってくれてるみたいだし、必要ないかな?
あまり人が来てないみたいだし、作品投下も自粛モードだし・・・。



321 :創る名無しに見る名無し:2011/06/24(金) 03:37:51.95 ID:x+IA+/DK
自粛モード?

気の所為だ!

322 :315:2011/06/24(金) 22:12:55.79 ID:sd3BZJn6
>>321
すまぬ。SS作品の投下、と言うべきだった。

323 :大正浪漫ノ章  詠麻呂 ◆HxC0abXB7c :2011/06/25(土) 22:56:56.31 ID:nFzLfxoy
―――時に大正9年、秋―――
今夜はやけに犬たちの声が騒がしい。生暖かい夜風が木々を揺らし、月明かりのみが夜道を仄かに照らしている。

町外れの深夜の稲葉川。橋のたもとの河原。そこには人に見えざる炎が2つ、上がっていた。
ひとつは青。そしてもうひとつは、―――緋色。
2つの炎は空で交差し、地を駆ける。炎が揺らげば川石は砕け、炎が大きく燃え盛れば、水面の月は大きく割れ爆ぜ散る。
青の炎が千切れ、一方に向かい飛ぶ。それを緋色の炎はよけ、あるいは混じり合う寸で弾き飛ばす。緋の炎が夜空に一筋激しく燃え上がる。真っ直ぐ撃ち下ろされた紅蓮の炎が青火を真二つに両断する!
だが。だが、それに比例するはずの音がしない。目線を反対の河原側に移せば、そこはススキが揺るる、古来より変わらぬ秋の夜長。まるで川の中央を境に透明な遮幕があるように存在(あ)る、2つの世界。
風呂の水の中で手を叩いているのを見るかのように、1町(いっちょう=約110メートル)間ほどしか離れてない集落の人々の耳に届くものは・・・なかった。



324 :大正浪漫ノ章  詠麻呂 ◆HxC0abXB7c :2011/06/25(土) 22:59:31.46 ID:nFzLfxoy
「ワシャ見たんじゃあ! あれは火の玉じゃ。鬼火(おにび)じゃっ。とてつもなくでっけぇ鬼火が、バチバチぶつかりあっとった!」
蕎麦屋の暖簾の奥で、老人のけたたましい声が響く。昨日子ノ刻頃、たまたま通りかかってその様子を見たという翁は、大げさな身振り手振りでその様子を語っていた。
「・・・じいさん。だからいつも言ってんだろ。深酒はやめとけって。この前は“ヒトの姿(なり)した鶏”、だったか? 赤いトサカの。なんだそりゃ? 息子の嫁が泣いてんぞ」
相手をしていた男は肩をすくめ、翁をたしなめる。翁の酒飲みはこの界隈では有名だ。
「ゆんべはワシはほとんど飲んどらんっ。ほんとに河原で鬼火が飛びまわっとったんじゃ!」
翁はツバを飛ばして言い募る。
「じいさん。奈良の大仏さんが一升飲んでも、ちぃっとですむが、人が飲みゃぁそりゃ深酒ゆうんじゃ」
話を聞いていた浅黒い肌の人足が耳をほじりながらそう言うと、周囲がドッと笑う。
「ホントじゃ言うに・・・」
そう言うと翁は、椀に入った濁り酒をグッと煽ると、机につっぷし、やがてイビキをかきだす。やれやれ、また翁の息子に迎えに来るよう使いを出さねば。そんな店の女将の言葉に皆ひとしきり笑うと、各々の話題に戻っていく。


325 :大正浪漫ノ章  詠麻呂 ◆HxC0abXB7c :2011/06/25(土) 23:01:35.69 ID:nFzLfxoy
「それはそうと・・・、例の噂聞いたか?」
「ん? あぁ、あの若い娘子が夜な夜な殺されるゆうやつか? 先日ので6人だったか。どこぞの助平野郎の仕業だろ。物騒なこった」
そう言って饂飩をすする男に、ハンチング帽をかぶった男は声を潜める。
「これは画報社(新聞社)に勤めるやつにコソッと聞いたんだが・・・、どうもおかしい、らしい」
「おかしい? らしい?」
ダシ汁を飲み干し、尋ねる。
「んむ。ほとんどが首を掻っ切られて死んでいるらしいのだが、『ホトケさんにも、周囲にも、血がほとんど残ってない』そうだ。」
「首を切られたのに血が? どこかで殺されて、その後そこに捨てられたんじゃないか?」
「と思うがな。だが、犯人が変態ヤローなら首以外にも傷がありそうなものだろ? だがそれはなかったそうだ」
「・・・・・・。ふ、ん。『手籠め』にするのが目的じゃないってことか」
「判らんがな。それと、おかしい点がもうひとつ」
「もうひとつ?」
「あぁ、そのかわり。ホトケさんの手には、まあ時期柄ではあるんだがな、―――“もみじの葉っぱ”が、握られていたそうだ」
男達は二人して首をひねるのであった。




326 :大正浪漫ノ章  詠麻呂 ◆HxC0abXB7c :2011/06/25(土) 23:04:22.87 ID:nFzLfxoy
「参っちゃったなぁ」
道ばたに立つお地蔵さまの隣に置かれた一抱え程の石に腰かけ、袴に紅色の大正羽織を着た少女はため息とともに呟く。
川沿いのそれなりに広くならされた道を、カラカラカラと人力車が町の方向に向かって急いでいる。
『大正でもくらしぃ』で、ひと昔前とは違い、女性の社会進出がだんだん認められつつあるこの時代。人々の生活にも活気があり、町には色とりどりの様々な店が軒を連ね、駅に行けば蒸気機関車で遠出も可能となってきている。
人通りもそれなりにあるこの道なのだが・・・。黒く長い髪、そしてそれを頭の上の大きな赤いリボンで纏め、結構目立つであろう容姿の鬼子なのだが。
誰もそんな鬼子を気にしない。眼を合わそうともしない。のんびりと牛を連れた農家らしき人が鬼子の前を過ぎる。唯一鬼子に気づいたらしい牛が、彼女を見ながらブルルと鼻を鳴らすのだが。
鬼子は右手にぶら下げたものを見、もう一度ため息をつく。
(足袋が汚れちゃうけど、しょうがない。もう片方の下駄も脱いで、裸足で帰るしか・・・)
そう思い鬼子が立ち上がろうと思った時。
「あの。どうかなさったんですか?」
鬼子の頭上で声が聞こえた。
「 え? 」
鬼子は顔を上げ、飛び込んできた太陽の光におもわず一度眼を閉じる。間を少し取り、鬼子はソッと瞳を開けた。
逆光を背に。全身白い・・・これは軍服だろうか? 糊の利いた上着の肩には飾り紐が付き、ボタンには菊の紋様が刻まれている――――を纏い、同じく陸軍の徽章を付けた白い帽子を被った青年が、そこにはいた。


327 :大正浪漫ノ章  詠麻呂 ◆HxC0abXB7c :2011/06/25(土) 23:06:24.99 ID:nFzLfxoy
「あの・・・わたし、ですか?」
鬼子は尋ねてみる。
「え? いや、はい。その・・・、物憂げなお顔でなにやらお困りのご様子だったので・・・」
鬼子と白い青年の視線が、ピタリと合う。どうやら間違いなく青年は鬼子に声をかけたようだ。
歳は鬼子と同じくらいか、少し上、だろう。よく見れば、なかなか端正な造りの顔をしている。今どきの青年にしては下顎の細い、だが一本筋の通った鼻梁。帽子から零れる髪は逆光のせいか、鬼子には白銀に輝いて見えた。
そして、意思の強そうなキリと上がった眉毛と、少しだけ少年の面影を残した、黒い二重の瞳。だが、鬼子と合ったのは青年の右眼のみだ。
青年の左の眼は、その端正な顔に似合わない包帯で塞がれており、伺うことは出来ない。
「・・・わたしが、見えるんですか?」
鬼子のその言葉をどう受け取ったのか、青年は左眼の包帯に思わず手をやる。
「あ、この目は、そ、その・・・も、“麦粒腫(ものもらい)”にかかって。大丈夫、ちゃんと見えていますよ」
青年はなぜか困ったようにハハハと笑う。
その笑顔に、鬼子は下心のようなものを見つけられなかった。人好きのする、なんとも好感の持てる爽やかな笑顔だ。まったくどこかのトリ野郎に見習わせたい。
「ご、ごめんなさい。そんなつもりで言ったんじゃないんです。そうじゃなくて・・・」
(おかしいな。隱形の結界はちゃんと張っていたはずなんだけど)
どう言うべきか迷っている鬼子に、青年はもう一度笑みを向ける。
「大丈夫ですよ。気にしないで。あぁ、下駄の花緒が切れてしまったんですね。どうぞ、僕に貸してください」
「え、あ・・・」
そう言い、鬼子の右手のものを受け取ると、青年は河原の斜面に向かいそこに生えていたススキの穂を数本手折ると、鬼子の元へ戻ってきた。
「少し、待ってくださいね」
青年はススキを手際よく両手で撚(よ)る。あっと言う間にそれで編紐を作ると下駄の目に通す。そして・・・。
===カラン・・・===
鬼子の足元にそれをそっと置いた。
「どうぞ。これでなんとか家に帰りつくまでは大丈夫だと思いますよ。ちょっとかっこ悪いかもしれませんが」
これで勘弁してください、と言い頭をかく。
しっかりと撚られた花緒は、このまま十分実用にも耐えられそうに見えた。


328 :大正浪漫ノ章  詠麻呂 ◆HxC0abXB7c :2011/06/25(土) 23:08:26.63 ID:nFzLfxoy
「あ、ありがとう、ございます」
「僕の肩を」
そう言い青年はズボンの裾が汚れるのも構わず、地面に片膝を付く。目線の高さが鬼子のものと一緒になり、鬼子はつい頬を染めてしまう。
「あ、はっ、はい」
慌てて鬼子は片足で立ち上がり、青年の言葉に甘え彼の肩に手を置かしてもらい、体重をすこし預ける。そして地に置かれた右の下駄に足を通した。
うん。全然きつくもない。
「ありがとうございます。なんてお礼を言えばいいか」
人間(ひと)になにかをしてもらうのがこんなに暖かいなんて。鬼子は嬉しく思い、立ち上がった青年を少しだけ見上げ、満面の笑みで礼を言う。
その笑顔を見、突然青年の顔が傍目にも判るほど朱に染まり、慌てて自分の胸のあたりを右手で抑える。
「 ? 」
「と、とんでもないっ。僕・・・じゃない、じ、自分は、当たり前のことをしただけで、そ、そのお爺様からも『女性には優しくするべし』と常々い、言われておりましてそのっ・・・」
なぜこの青年はこんなにも慌てているのだろう? 少し不思議に思い首をかしげる。
「んと・・・。その、本当に助かりました。あのお名前を伺ってもよろしいですか?」
「もっ、申し遅れました! じっ自分の名は『南條 眞魚(なんじょう まお)』と申しますっ!」
青年・・・眞魚はなぜか敬礼しながら言う。
「(クスッ)わたしは鬼子。『日本 鬼子(ひのもと おにこ)』です。・・・ヘンな名前でしょ?」
そう言い鬼子はペロと舌を出し、笑う。自分の名前に対する人間の反応は慣れっこだ。だが青年は・・・。
「と、とんでもありませんっ。 優しく力強い、素敵な名前です! と言うか、名前とのギャップがまた堪らない、と言うか・・・じ、じゃなくて、その!!」
慌てる眞魚に鬼子は一度ポカンとした表情を浮かべ、そしてまた笑う。
「あは♪ そんな風に言われたのは初めてです。なんだか・・・とっても嬉しい、な」


329 :大正浪漫ノ章  詠麻呂 ◆HxC0abXB7c :2011/06/25(土) 23:11:24.49 ID:nFzLfxoy
「いえ、その自分の名前のほうが、その男らしくないと言うか、ヘンと言うか・・・」
「あら、そんなことないですよ。かの弘法大師・空海様の俗世の御名前ではなかったですか? 徳高いお名前だと思いますよ」
その言葉に眞魚が感心する。
「へぇ、お詳しいんですね。知ってる人がいるとは思いませんでした。そうらしいですね」
(まぁ、あの人とは、あまり良い思い出はないんだけどね・・・)
鬼子は声に出さずに顎をかく。
こんなに人間と打ち解けて沢山話したのはいつ以来だろう。本来鬼子もおしゃべりは嫌いではない。
眞魚も緊張が溶けてきたのか、鬼子との談笑を好ましく感じているようだ。知らぬ間に時がすぎてゆく。
やがて涼しくなってきた秋の涼風が鬼子のリボンを揺らし、鬼子は慌ててそれを押さえる。
「あら、もうこんな時間。そろそろわたし帰らないと」
鬼隠ヶ岳と呼ばれるここから西側の連山を見、そこに隠れる準備を始めた太陽を眺めながら、鬼子が呟く。
鬼子の仕草や表情に見蕩れていた眞魚は、その言葉にハッとした表情になる。そしてつい、
「あ、あの鬼子さん!!」
・・・また、うわずった声をあげてしまった。
「 ? なんでしょう?」
笑顔で首をかしげる鬼子を見、眞魚は一度グビリと喉を鳴らす。
「ま、また鬼子さんとお話すること、叶いますでしょうかっ?」
渾身のチカラで言う。だが、目線だけは真っ直ぐ鬼子に向けて。
鬼子は一瞬顔を曇らせ、そして呟く。
「・・・そうですね。またお会いする機会があったら。その時はまた、是非」
その言葉に、鬼子とは逆に、素直に眞魚は喜色を浮かべる。
では、と深々とお辞儀し、鬼子は眞魚に背を向ける。
「・・・鬼子さん、かぁ」
眞魚は小さくなってゆく鬼子の姿が、鬼隠ヶ岳に消えるまでずっと見送るのだった。

そんな眞魚のことを先ほどから少し離れた場所で、数人の野菜売りのおばさん達が見ていた。そして声を潜めヒソヒソと話す。
「あれ、南條さんトコの坊っちゃんやろ? ・・・なんと話しとったんや? 独り言をブツブツと。」
「さあねぇ」
もう一人の老婆は、今晩の夕餉はなににしようか。そんなことを考えていた。


〜〜 日本鬼子 大正浪漫ノ章 序文 〜〜
                                              続く・・・かもしんない

330 :大正浪漫ノ章  詠麻呂 ◆HxC0abXB7c :2011/06/25(土) 23:15:02.08 ID:nFzLfxoy
以上、お目汚し失礼しました。
よろしければ、ひと言感想・批評をいただければ、ガガダンスを踊って喜びます。

331 :創る名無しに見る名無し:2011/06/25(土) 23:19:23.02 ID:ArimR/PO
乙。読み応えあった。くそう、鬼子かわいいよ鬼子
・・・てか、伏線が気になるから途中でヤメないで〜

332 :創る名無しに見る名無し:2011/06/26(日) 00:10:23.81 ID:QEx23Low
詠麻呂さんが大正ロマンを発案したころにこらえ切れず描いてしまったもので
イメージと違うかもしれませんが、ちょっとはり。
http://loda.jp/hinomotooniko2/?id=1028.jpg
おぉおお眞魚と鬼子がこれからどうなっていくのか楽しみでなりません!
眞魚の性格も優しそうですごく好みです。
ところどころに複線が張ってあるので、今から続きが気になってしょうがないです。

333 :UTAU鬼子と愉快な仲間たちの中の人:2011/06/26(日) 00:25:49.61 ID:x1GZx9mS
>>332
折角書いていただいたのに申し訳ないが、イラストのセーラー服少女について。
大正当時の女学生は臍出しセーラーとかミニスカははいて居りません。
ましてや二―ソックスの如きはないものと思われます。
どうしてもというならば、ストッキングにするとよろしいでしょう。なお、この場合、靴下も履きません。
靴下とするならば踝の上5cm程度で折り返すとそれらしく見えるでしょう。
当時はマジでいいところのお嬢様方が御通学遊ばれると言うイメージです。

334 :創る名無しに見る名無し:2011/06/26(日) 00:37:52.61 ID:wvUhIxJm
>>328

「(クスッ)わたしは鬼子。『日本 鬼子(ひのもと おにこ)』です。・・・ヘンな名前でしょ?」
そう言い鬼子はペロと舌を出し、笑う。自分の名前に対する人間の反応は慣れっこだ。だが青年は・・・。
「と、とんでもありませんっ。 優しく力強い、素敵な名前です! と言うか、名前とのギャップがまた堪らない、と言うか・・・じ、じゃなくて、その!!」
慌てる眞魚に鬼子は一度ポカンとした表情を浮かべ、そしてまた笑う。
「あは♪ そんな風に言われたのは初めてです。なんだか・・・とっても嬉しい、な」


そりゃ惚れてまうやろ〜っ!!

335 :創る名無しに見る名無し:2011/06/26(日) 00:44:26.75 ID:QEx23Low
>>333
そうだったんですね。なるほど。指摘ありがとうございます。
描くとしたら膝上スカート、黒スト。まったくもって勉強不測でした。
ちなみに右の子は、大正鬼子と聞いて「じゃあ田中さんは黒セーラーだろ!」
と思った次第ででした。見切り発車ごめんなさい。

336 :大正浪漫ノ章  詠麻呂 ◆HxC0abXB7c :2011/06/26(日) 00:57:44.60 ID:VlbF1TJh
>>335
いやいや、とってもカワユス♪ 淡い色彩がとってもグットです。
大正袴っていいよね。でも文章的な資料が少ないんだよね。
鬼子の可愛さを全然表現出来ない自分の文才のなさが悔しい・・・orz

自分で書いててナンですが、どうリボンを結んだらあの角が隠れるんでしょうかねぇ・・・。
ホントは情景描写とか眞魚の心情とかを、もっと詳しく書いたんだけど見辛いと思ってガッツリ削りました。
おかげで文章がガタガタになってるなぁ。

337 :創る名無しに見る名無し:2011/06/26(日) 01:28:46.87 ID:mLrEN+Ug
>>333
ストッキングが流通したのって戦後じゃない?
昔の女学生が履いてるのはガーターストッキングで、形状は限りなくニーソックスに似ている筈だよ。

まあそういう検証をするスレじゃないし、
あんまり細かい事を言ってたら創作のハードルが上がるばっかりだからこれ以上は言わないけど。

338 :創る名無しに見る名無し:2011/06/26(日) 01:36:09.53 ID:VQBxPTbO
幻想昭和・幻想大正ってコトでここはひとつ・・・

339 :UTAU鬼子と愉快な仲間たちの中の人:2011/06/26(日) 08:41:27.51 ID:x1GZx9mS
>>337
そーだったかな。そうかもしれない。
でもガーターストッキングだと紐がないと不自然だね。
まぁ、あまり厳密でなくてもいいかも知れないが、ウソにならない程度にはしましょうということで。

>>336
麦わら帽子をかぶせるとか。昭和10年代ならあると断言できるが、大正時代はどうなんだろうか。

340 :UTAU鬼子と愉快な仲間たちの中の人:2011/06/26(日) 08:49:28.51 ID:x1GZx9mS
追加。
Wikiでざっと調べたんだが、骨が折れそうだわ。
今あるようなストッキングは日本では昭和40年代以降らしい。
戦前なら靴下とするのが安全でしょうね。
ストッキングの様なものとするなら絹糸で編んだものになりかねないのと、
ゴムが使えないから、相当のお金持ちじゃないと無理な気ががが

341 :創る名無しに見る名無し:2011/06/26(日) 09:14:35.77 ID:YbCWgOB2
こりゃ挿絵描く人なんて居なくなるわな。

342 :創る名無しに見る名無し:2011/06/26(日) 09:56:51.29 ID:PvbVGRnQ
まー、こう言うの調べてくのも面白いとは思うよ。

大正ろまんもイイね。おにこさんがとおる。

343 :創る名無しに見る名無し:2011/06/26(日) 10:05:41.72 ID:bb8MsDKf
本人が調べるのは良いけど他人のものにケチを付けるのは…
挿絵どころか文章も書けなくなるよ
平安ものとかどうするんだよ

344 :創る名無しに見る名無し:2011/06/26(日) 10:26:24.62 ID:YbCWgOB2
間違いを正すにしてもあまりにフォローがないだろうよ

345 :創る名無しに見る名無し:2011/06/26(日) 12:01:41.80 ID:hsAmkme8
あと75KBか。作品サイズによっては、そろそろSSスレの次を考えるべきかな?
連投・長文規制無しなのを考えたら、こちらに立てるのもありかも。

おにちゃんねる
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/14480/

346 :創る名無しに見る名無し:2011/06/26(日) 15:04:07.51 ID:GPFWl13h
時代絵巻として、平安時代や戦国時代・近代はよく描かれているけど、
大正時代って結構少ないよね。

良い時代だと思うのだが。

347 :創る名無しに見る名無し:2011/06/26(日) 16:47:35.28 ID:VMkW6v0/
一方地上波アニメでは、訳の解らない時代錯誤(?)な格好をした武将達が大将同士熱いバトルをしていた。
要するに何が言いたいかと言えば、時代考証も楽しいけれど突っ込みまくったら楽しく無いよね、って話で。

作品の中身はあくまでもフィクションである事はみんな理解しているだろうし。
『もしこの時代にこれがあればなぁ…自分ならこうするのに…』というのも作品のネタとして優秀かと。

348 :創る名無しに見る名無し:2011/06/26(日) 18:07:42.70 ID:VQBxPTbO
江戸時代モノなんかでも普通にパンチラとかある作品もあるしな

349 :UTAU鬼子と愉快な仲間たち 大正東京紀行(1):2011/06/26(日) 23:38:29.15 ID:x1GZx9mS
何か言われたんで書いてみる。

登場人物
日本鬼子 多分主人公。
重音テト  UTAUでもっと成功したキャラクター。
初音ミク  Vocaloid。
田中匠   鬼子の友人。

シーン1 喫茶店にて
ミク「随分レトロなお店ですねぇ〜」
テト「何か外野が時代考証を真面目に考えていないようなので、背景を大正時代にしてみた。」
ミクは理解しかねる表情を浮かべてメニューを見た。
ミク「これ、日本語ですよね。」
テト「如何にも。」
鬼子「懐かしいですね。」
田中「鬼子さん、年齢設定…10代後半だったんじゃ…」
鬼子はしまったという表情をした。
鬼子「ああ、そうそう初めて見るけど」
そう言うと鬼子はすらすらとメニューを読み上げた。
テト「無理しなくていいから。」
鬼子「あはは」
ミク「えーと。フラィドフキッシュ?何これ」
鬼子「フライドフィッシュ、ですよ。」
テト「あー、それ。ワ行のカタカナが使われてるから。」
ミク「…そーですか。お値段20銭?銭でいいんですよね。」
テト「うん。」
ミク「なんか違うんですけど。」
鬼子「ミクさん。旧字体ですよ。だから違うんです」
田中は何も言わなかった。いや、言える筈がなかった。何しろ彼女は「当時」の事など知らない。
今着ているセーラー服からして、今でもあるような伝統高のもので、ロングスカートを着用に及んでいる。
靴下は純白のものを三つ折りにし、中学生用としか思えない革靴を履かされていた。
最も中身は見えないから現代のものになっているが、何が悲しゅうてミューズまで着せられているのか、さっぱり理解できない。
というかしたくなかった。幾ら当時の服装に合わせるからといってもこれはあんまりだと思っていた。
歩く時もスカートを翻さない程度にゆっくり歩けと言われている。慣れないことをさせられて心身ともにストレスが溜まっていた。

テト「田中さんは何にする。」
田中「うー、何でもいいですぅ。」
テト「パンとバターだけになるぞ?」
田中「疲れてるんで。」
テト「カレーライスでいいか?」
田中「嫌。」
テト「じゃあ、ビーフステーキとか」
田中「こんな時に食べたくない」
テト「オムレットとか。」
田中「はぁ?ニコレットの親戚ですか。」
テト「オムレツ、だ。」
ミク「お酒!」
テト「未成年者は飲酒禁止。つか、清涼飲料各種取り揃えてるだろうが。」
ミク「ネ―」
テト「ああ?」
テトの剣幕で、ミクは言葉を引っ込めた。
鬼子「サンドウヰッチとプデングと珈琲にしましょう。」
田中は疲れきった声で言った。
田中「他なんかある?」
ミクがメニューを差し出した。田中はメニューから決めないとロクなもんが来ないので、
貨幣単位や旧字体をモノともせず、読むことに決めた。
田中「鬼子さんと同じでいい。ドリンクバーとかないのかしら。」
テト「普及したのはここ10年位だろ。」
田中「あーそーですかー」
(次回に続く)

350 :創る名無しに見る名無し:2011/06/27(月) 01:21:52.23 ID:qv7Q5A9f
文明開化の音がする。

351 :創る名無しに見る名無し:2011/06/27(月) 01:34:52.93 ID:3fixG8XZ
>>349 同じ物書きとして注意点をひとつ

※動作をそのまま書くのではなく、情景として描写してみよう。

鬼子はしまったという表情をした。
         ↓
鬼子はあわてて自分の口を押さえ、そして舌を出した。 とか。

こんな感じでもう一度自分が書いたものを見直してみては?
自己満足ならともかく、他人に読んでもらいたい、楽しんでもらいたいと思って書いてるなら、
読む人のイマジネーション(想像力)に働きかける文章を、と言うのを常に念頭に置こう。

一度、『雨』というタイトルで、“雨”と言う言葉を一度も使わず書いてみてごらん? 10行程で。
読んでる人に「ああ、雨が降ってるんだな」、と思わせてみよう。

そうすればあなたの文章は、また一段と輝くだろう。

352 :創る名無しに見る名無し:2011/06/27(月) 02:04:13.52 ID:qv7Q5A9f
文章も奥が深いなぁ。

そう言う考え方とかしてんだね。面白い。

353 :創る名無しに見る名無し:2011/06/27(月) 08:48:43.99 ID:kks9zRIW
タイトル:『雨』

「・・・泣いて、いいの?」
鬼子の差し出す手の平に、雫が落ちる
空を見上げて思い出す、あなたの泣き顔
そんなに泣かないで。池の水面をを叩く音は、あなたの泣き声
鬼子の頬を濡らす、冷たい痛み。 額に張り付く黒髪
そう、これはわたしに対する“罰”
鬼子は、両手で自分の肢体を抱きしめる
指からこぼれるのは、後悔か、それとも恐れなのか
いいわ。このままわたしの身体を、射抜きなさい
わたしの姿を、このまま覆い尽くし、そして消し去って!
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜・・・っ!!!」
声にならぬ鬼子の叫びは、一筋の光矢のつんざきに遮られ、聞こえることはなかった・・・。



雨が降り出して、だんだん強くなり、雷が鳴った様子を描写しました・・・、

・・・と思ったが、うっかり池に落ちた鬼子さんが恥ずかしがっていると、
濡れたフトモモを、モモサワガエルが触って、鬼子さんが悲鳴をあげたようとしたら、
滑ってまた池に落ちただけです。サーセン。

354 :転載です。:2011/06/27(月) 14:23:01.21 ID:ExgAljDg
236 :名無しさん@避難中:2011/06/27(月) 13:56:59 ID:LCiCIlXo0
規制中に付き、どなたかSSスレに
投下お願いします。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
勉強の為、急遽「雨」を作ってみました。

「雨」

 その瞳には青い空が映り、一際大きく盛り上がった雲が映っている。
身体を滑る様に優しく漂う初夏の風が、彼女の黒髪を包み込んでいた。
とても綺麗に輝いてる瞳に相反して、赤黒い瞳が空を睨みつけている。
先ほどの大きく盛り上がった雲が、徐々に彼女に近づいて来た。
辺りは少しずつ薄暗くなり、草原の小さな葉が時折お辞儀する様になる。
彼女は左手を目の前にかざし、ジッと空を、雲の中を凝視している。
左手に当る小さな振動が、突然重みを増し、地鳴りを上げる様に草原を叩きつけた。
突然、彼女はどこからか薙刀を取り出し、その中央で手を交差させながら力強く回転させた。
薙刀の刃が強く光り輝き出す。そして・・・右手で薙刀を力一杯空に突き出した。
「プッス」
「イテテ〜・・・」
彼女は左手で強く握りこぶしを作り、ガッツポーズを作る。
「次の鬼はヒワイドリね。目をつむって60秒数えてよ!」

「雨」おわり
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
までです。宜しくお願いします。


355 :創る名無しに見る名無し:2011/06/28(火) 01:09:35.13 ID:uBMQ886R
>>354
えと・・・、『雨』が“見えて”こないと、失敗だと思うんだ・・・。

356 :創る名無しに見る名無し:2011/06/28(火) 14:14:07.27 ID:nVC1uJzi
>>354
玄人好みの表現するよな。
>小さな葉が時折お辞儀する様になる
の表現なんて、普通出来ないぜ。
小粒の雨がたまに小さな葉に当り、揺れる様を表現している。
それに、小さな振動、重みを増す、地鳴り、叩きつけるって
言葉で雨を表現している。
何故、俺がここまで354の肩を持つ様な事を言うかというと、
>>355
のレスが気になったからだ。
355は、>『雨』が“見えて”こないと、失敗だと思うんだ・・・。
なんて、小学生レベルの読み取りの力しかない事を、
354のせいにしているからだ。
だから、354よ、お前の文を小学生レベルでも解るように
レベルダウンしないと、ここの住人は解ってくれないぜ。
それと355に、本を読む事をおススメするぜ。

357 :代行:2011/06/28(火) 19:46:18.55 ID:nVC1uJzi
268 :panneau ◆RwxKkfTs..:2011/06/28(火) 19:27:49 ID:O2UbHfFA0
規制中につき、以下をSSスレにレス代行お願いします。

とりあえずwebにあげてみた。
ttp://lepanneaunoir.web.fc2.com/oniko-ss/iframe/oniko-ss_index.html

ご要望やら打ち合わせやらは、おにちゃんでやった方がいいと思う。



358 :創る名無しに見る名無し:2011/06/28(火) 20:03:05.30 ID:rynaeeu0
355ではないけど、素人の感想を。

>>356にはなるほど…と思ったけど、>>354の文章が不親切なところもあると思う。

それは、雨が降り出してだんだん激しくなっていく情景はあっても、
その真っ只中で鬼子がどうなったかの描写がほとんどないこと。

最初に、そよ風に黒髪が揺れたりする綺麗な描写をしてらっしゃるから、
豪雨の中で鬼子ちゃんがどんなに艶やかになったかも描けたんじゃないかなーと思うんだ。
分かりやすいかどうか以上に、もったいないなーと。

359 :創る名無しに見る名無し:2011/06/28(火) 22:15:54.02 ID:w2+/NJ+f
「雨」(書き直しました)

 その瞳には青い空が映り、一際大きく盛り上がった雲が映っている。
身体を滑る様に優しく漂う初夏の風が、彼女の黒髪をそっと包み込んでいた。
とても綺麗に輝いてる瞳に相反して、赤黒い瞳が空を睨みつけている。
先ほどの大きく盛り上がった雲が、薄気味悪い色合いで徐々に近づいて来た。
辺りは少しずつ薄暗くなり、空から落ちる光の糸が、草原の小さな葉を時折お辞儀させていた。
彼女は左手を目の前にかざし、ジッと空を、雲の中を凝視している。
左手に当る小さな振動が、突如重みを増し、地鳴りを上げる様に草原を叩きつけた。
突然、彼女はどこからか薙刀を取り出し、その中央で手を交差させながら力強く回転させる。
彼女の黒髪は妖しく光り、押し潰そうとする轟音の矢に逆らう様に激しく波打つ。
薙刀の刃が強く光り輝き出した。そして・・・右手で薙刀を力一杯空に突き出した。
「プッス」
「イテテ〜・・・」
彼女は左手で強く握りこぶしを作り、ガッツポーズを作る。
「次の鬼はヒワイドリね。目をつむって60秒数えてよ!」

「雨」おわり

*10行をかる〜くオーバーランしちゃいました。
「雨」という文字を出さずに表現するってとても難しいですね。
ご意見頂いた方々、有難う御座います。
マスターベーションSSの危険度ってものが、こんなに短い文章でも
見て取れるんですね。SSって奥が深すぎです。
今の私の力はこんな程度です。もっともっと勉強していきます。
上記の「雨」は、鬼ごっこバージョンです。

by、時の番人
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
までです。宜しくお願い致します。



360 :358:2011/06/29(水) 00:07:08.47 ID:HfiyHWYl
>>359
早速取り入れていただき、ありがとうございます!
鬼子ちゃん妖しいぜ美しいぜ。
そういえば10行っていう制約があるから、あまり長く描写できないんですね。失礼しました。

にしても、時の番人さんだったとは…!ひゃっほい。

361 :351です:2011/06/29(水) 02:23:38.06 ID:XxRVzSLp
ちょっと提案しただけのなのに、力作を皆さん落としていただき眼福です。

小説のお話その2

※ 逆もまたしかり。なんだよ。

つまりなにが言いたいかとゆーと。
『雨が降っている』 たったこれだけのことに10行も使う必要ない! この7文字で十分!

ハイ。「あんだけ講釈垂れといてフザケンなよ!』とゆー怒声が聞こえてきます。
ようは、『じっくり描写するべき時と、サラッと流すべき処を理解しよう』・・・ということ。

見ている人に登場人物の心情を理解してほしい。ゆっくりとした時間の流れを感じて欲しい。
お話の世界はどうゆうところが舞台なのか。・・・etc。
そうゆう時はじっくり、しつこいくらい描写しよう。

スピード感を出したい(戦闘描写など)。テンポよい会話をしたい。
あと、のちのちのフラグに関するところはわざとスルーする。・・・など。
そういう時はあっさり、サラッと描写する。

つまり『お話の流れにわざわざ“波”を作ってみよう』、と言うことなのです。
これは小説・漫画に限らず、音楽やスポーツなどにも言えることです。
理由は・・・判りますね? そのほうが、共感しやすい・感動しやすいからです。

作品が出来上がったらもう一度、『削る作業』・『盛る作業』をしてみましょう。
実際、有名な小説家の方はほとんどの方が必ずやります。
なかには原稿用紙400枚分を削った方もいます。
書くよりこの作業の方がツラい、と言う方もいますね。

それが掴めれば・・・皆さん素晴らしい“語り部”になれると思います。

 


時の番人さん、おかえりなさい。


362 :創る名無しに見る名無し:2011/06/29(水) 15:08:33.19 ID:J3ceP6mu
本当、文章の表現って思ってたより凄いもんなんだな。

読み手の感じ方をコントロールしていくのか。
なるほど、技だな。

363 :351:2011/06/30(木) 03:13:14.95 ID:y5X3ZDMe
初心者にやりやすい方法を。
まずは会話のみバーッと書き出しちゃいましょう。

「暑いね」
「雨降らないかなぁ」
「クーラーないの?」
「節電しろよ」
「よし、海に行こう」

次にそれぞれ誰がしゃべっているのか、特徴付けしましょう。
セリフの前に鬼子・こにぽん、など話している人物の名前を付けると楽ですが、
例:鬼子「暑いね」 など。
これは“シナリオ形式”と呼ばれるもので、厳密にはまだ“小説”ではありません。
また、会話文に名前を入れて、“話を振る”ようにして誰が話しているのか、次の会話が誰なのか確定させておくことも可能です。
例:「暑いね、こにぽん」←これで次に誰がしゃべるかは“ほぼ”判りますね。

「暑いわねぇ・・・。大丈夫? こにぽん」
「なんだかベタベタする〜。雨、降らないかなぁ」
「クーラーないのぉ? 猫に、この暑さはキツいわぁ」
「節電でヤス。と言うか、この家にそんなものはないでゲス」
「(ピキーン)・・・よし、海に行こうぜ!」

↑わざわざ前に名前を付けなくても、だいたい誰がしゃべっているか、これで判りませんか?

そうしたら、それぞれに描写を付けていきましょう。この時、“誰が”このお話を語るのか決めましょう。
鬼子が語るのなら・・・
「暑いわねぇ・・・。大丈夫? こにぽん」
わたしは、井戸水の入ったタライに浸けていた手拭いを絞りながら言った。やはりこの時期に着物はキツいなぁ・・・。
その時押入れがガタッと鳴った。はて? ネズミでもいるのだろうか?

――となります。これを『一人称』と言います。つまり書き手=鬼子、なのですね。
自分が見たもの・聞いたものを書けばいいので、初心者に良いかもしれませんね。
ただ、注意しなければいけないことがあります。
それは『あなたが見たもの・聞いたもの意外は書いてはいけない』と言うこと。
鬼子が知らないことはあなたも知らないのです。知らないものは書けないですよね。てか、書いてはいけない。

それとは逆になんでも知っていて、なんでも見えているのが『三人称』。別名『神の視点』です。
鬼子達の数メートル上空をフワフワ浮いて見ている、と言えばよいでしょうか。
ネタバレですが、水着の入ったイ〇ンの紙袋を持った田中さんが、ワクワクしながら押入れに隠れているのさえも知ってます。
なんでも知っていますが、今度は物語を盛り上げる為の描写のテクニックが求められます。

それらを使いこなせれば・・・皆さん素晴らしい“語り部”になれると思います。

364 :創る名無しに見る名無し:2011/07/02(土) 22:50:17.19 ID:nHq3rfsT
規制で書けない方、連投での規制、ninja規制で長文書けない等の方用にスレ立った模様。

長文・連投規制に泣く鬼子SS書きのスレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/14480/1309582556/

こちらをSSスレの五番目に使うかどうかは、また別の話かな?

365 :創る名無しに見る名無し:2011/07/03(日) 10:18:45.64 ID:8xDqSvoI
あとどのくらい書いたらここ落ちるの?

366 :創る名無しに見る名無し:2011/07/03(日) 13:38:23.46 ID:YBF8CZ+g
>>365
最大512だが500に達した時点で書き込めなくなる。現在の使用容量はスレの左下に赤文字表示。
一レスの容量によるが長文・大AAだと一気に行くね。普段気にしてないと突然埋まるから、
次スレ立たずに埋まって途切れる原因にもなるのが、本スレと長文SS・巨大AAスレが分割された理由の一つかと。
携帯からだと現在容量が解らないんだが、昨日440辺りだったからあと4〜5レス使う作品が二〜三位の空き容量かな?
したらばの場合は知らない。容量落ちは無くてレス数のみかも知れないけど、板によって設定変えれる様子だし…。

367 :大正浪漫ノ章  詠麻呂 ◆HxC0abXB7c :2011/07/04(月) 16:59:42.46 ID:PJ4mzWJa
「・・・なにやら楽しそうだが。なにか良いことでもあったのか?」
「ん〜。なんにもないわよ。どうして?」
土間で夕餉の味噌汁を作りながら鬼子は応える。・・・どうやら、自分が鼻歌を歌っていることには気づいてないようだ。
「・・・・・・」
長めの黒髪を後ろで結い、和装をした青年は自分の前に置かれた湯呑みを見る。
この結界の家に出入りするようになって結構な歳月が経つが、鬼子が自分の為に茶を入れてくれたのはいつ以来だったろうか?
自分に対する鬼子の待遇があがるのは僥倖と思える事態のハズなのだが。
なんだろう? このモヤモヤした感覚は。なぜかそうは思えない。
鬼子がここ数日、町で鬼狩りをしたというのは知っていた。
だが、鬼子とて喜んで鬼を萌え散らしているわけではない。
鬼を萌え散らした後の鬼子はいつもどこか寂しそうなのだ。
だからそれ意外の『なにか楽しいこと』が、今日、あった? 町で?
ヤイカガシは頭を振り、ここに来た本題を切り出す。
「・・・残念だが。悪いお知らせだ」

「っ!? そんなはずはないわ!」
鬼子が味見用の猪口(ちょこ)を床に落とし、喰ってかかる。
頼むから菜切り包丁を持ったまま、そんな眼で自分を睨まないで欲しい。
「そんなことをわたしに言われてもな。だが確かに夕べ、8人目の犠牲者が出た。前と同じく首を掻き切られた姿だったそうだ」
町の様子を見てきたヤイカガシは、囲炉裏の前で正座し、茶をすする。
「そんな・・・、確かに萌え散らしたはずなのに」
鬼子が袴の裾をギュっと握りしめる。


368 :大正浪漫ノ章  詠麻呂 ◆HxC0abXB7c :2011/07/04(月) 17:01:46.76 ID:PJ4mzWJa
最近、麓の町で猟奇的な殺人事件が多発していた。
年若い婦女子が、首を切り裂かれた姿で見つかっているのだ。いずれも死亡時刻は深夜、月のある晩の翌日に発見されている。
最初の犠牲者は遊女だった。
痴情のもつれか、金額が折り合わず殺されて捨てられたのだろうと、あまり大きく騒がれることもなかったのだが。
だが、次に見つかった犠牲者は、町で絹を扱うような呉服問屋の大店の娘だった。
そんな深夜に一人で出歩けるような気軽な家柄の娘ではなかった。逢い引きするような相手もいなかったそうなのだ。
まぁ、その程度なら“俗事の殺人事件”として鬼子が動くべきことではないのだが。
問題は殺された女性達の身体から“血液”がほとんど抜かれていた、ということだ。
古今、人の生き血を啜る物の怪は、ざっと考えても両の手に余る程いる。そして基本“物の怪”とは、ヒトの心の内より沸きい出る。
それに対し自然界や災害などからい出る妖怪(モノ)は、“山神”・“祟り神”などと区別される。これらは崇拝の対象になることも、ままある。
また、それらとは関係なくあまり知られてはいないが、ヒトには『血を求める“病”』がある。
あのヒトの流行りものが好きな猫又からそう聞いて知っている鬼子である。
原因を調べる為に鬼子は町へ降りた。
ただの快楽殺人なのか。病ゆえの所業なのか。はたまた怪異の仕業なのか。
地道な調査。その結果、やはり“心の鬼”が具現した妖(あやかし)の仕業と鬼子達は断定した。
だが、ヒトからい出た“鬼”は、その依代となった人間の知恵を一部受け継ぎ活動する。それゆえなかなか尻尾を出さず、あるいは逃げられ、さらに数人の犠牲者を出してしまったりもした。
だが数日前、やっと“対峙し退治”したはずなのだが。
だが・・・また犠牲者が出てしまった。

ヤイカガシは片目を薄く開き、目の前の少女の様子を見る。
鍋の煮立つ音が響く土間で、鬼子は黙って唇を噛んでいる。
「鬼子」
「・・・・・・」
そうなのだ。具現化した心の鬼程度、この少女の力量なら仕損ずるはずは無いのだ。だが・・・。


369 :大正浪漫ノ章  詠麻呂 ◆HxC0abXB7c :2011/07/04(月) 17:03:49.13 ID:PJ4mzWJa
「・・・少しいいか? この姿はどうも肩がこる」
ヤイカガシは首を鳴らしそう言うと、返事も待たずまたたきの間に本性であるアノ姿に戻る。
“柊鰯”―ひいらぎいわし―。または“やいかがし”と呼ばれ、鬼を退けると言われる、思い、そして想われた姿に。
柊の手をパタパタさせ、ギョロっとした丸い魚の眼でヤイカガシは鬼子を見あげる。
見慣れれば“愛嬌”があると言えないこともないが・・・。いや。やっぱ、キモい。
「鬼子タン。鬼子タンが失敗するハズ無いでヤス。多分、萌え散らした鬼とは別の鬼が、まだいたでゲスよ。もしくは、前までの事件を模倣した悪いヤツとも考えられるでヤス」
「・・・ヤイカガシ」
暗にお前のせいでは無いと伝えてくる、目の前の珍妙な生き物(?)。
わざわざ変化してそう言ってくれるヤイカがシの心遣いが解らぬ、鬼子ではない。
普段、人の姿をとっている時はぶっきらぼうで寡黙な態度が多い彼ではあるが、本性はこちらである。
「だから、パンツくれでヤス!」
「文章に脈絡がないわーっ!!」




370 :詠麻呂 ◆HxC0abXB7c :2011/07/04(月) 17:06:06.08 ID:PJ4mzWJa
まだ書けるだろうか? スレの残りが少ないと長文は落としにくいね。

371 :創る名無しに見る名無し:2011/07/04(月) 17:11:44.78 ID:CR3CyAnP
本性だなw 
ちなみにこっちのブラウザ表示では445KBとある。テキストデータをプロパティで確認して投下するのもめんどくさいよね。
(ちなみにこのレスは163bytes)

372 :創る名無しに見る名無し:2011/07/04(月) 19:00:38.74 ID:uIWd+Rhb
>>370
続きを楽しみにしております。時代背景で起きそうな事件も違いますよね。

>>371
したらば掲示板の解説見る限り、向こうの場合容量制限は薄いみたいだね。一応参考までに。

したらば掲示板って知ってる?
http://rentalbbs.livedoor.com/about/

まぁ本スレ生きてれば相談もどうにかなるし、あんまりカリカリせず投下しても良いとは思う。
半角一文字で0.001kb、全角で0.002kbだっけ?こんなん数えながらレスとか、神経磨り減るわw

373 :創る名無しに見る名無し:2011/07/10(日) 09:32:13.91 ID:lOd8s8k1
一応テンプレでは450KB超えた時にスレ立てになってるのか。
もうそろそろだけど、お引越しORそのまま、どちらにしろ必要かな。

374 :創る名無しに見る名無し:2011/07/12(火) 18:24:56.11 ID:UwNtriLz
この過疎っぷりは容量落ち警戒からか、皆様ネタに詰まっておられるからか、既にSS書く人が去ったからか。
最後のは極力あって欲しく無いけれど、もし最初の理由なら次スレどうするかの話が決まるのを待たれてるからか。

1:創作発表板内に新たに5スレ目を立てる。
2:>>364のスレを利用する。
3:創作発表板内の重複スレを利用する。
4:本スレと合併する。
5:立てない。4スレ目終了で鬼子SSスレ廃止。

正直5は最悪の手段だろうけども、自分がこんなの書く理由はそろそろ結論出して良い気がするからか。

375 :panneau ◆RwxKkfTs.. :2011/07/12(火) 22:43:51.85 ID:YtUUBLWg
3だな。
「鬼子」で検索したら

日本鬼子派生キャラ妄想しようず
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1288713084
【鬼子たんの】鬼子Lovers【二次創作です】
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1288622773

がまだ残っているので、これを使った方がいいだろうと思う。
削除依頼が出てたりはするのだが、どうせ運営は忙しいからこっちには構っていられないだろう。
目障りだし。

376 : ◆XcAeHXuSbk :2011/07/12(火) 23:01:24.38 ID:qPPL+3lQ
まぁ、最近上げてないのでなにも言えないのですが、3か2が妥当でしょうね。
3は削除依頼が出てるので出来れば2かな

377 :歌麻呂 ◆Bsr4iViSxg :2011/07/12(火) 23:20:44.64 ID:dlXVlF9V
書きこんでみるテスト。

   秋すぎて 春こえ梅雨も あけにけり 我が名の記す 壁はあるかや

378 :歌麻呂 ◆Bsr4iViSxg :2011/07/12(火) 23:22:35.84 ID:dlXVlF9V
あ、書きこめた。

皆さんお久しぶりです、歌麻呂です。

ずっと書きこみ規制がかかってると思っていましたが、
あっけなく書きこめることが出来ました!

実に半年くらいぶりですが、宜しくお願いします……!

379 :創る名無しに見る名無し:2011/07/12(火) 23:48:46.62 ID:UwNtriLz
お帰りなさ〜い。やはり規制を考えたからか、3という意見もあるのは優しさからか。
だが次戻って来た人が見つけにくいと心配からか、創作発表板内に置くべきというのも同じく配慮からか。

380 :歌麻呂 ◆Bsr4iViSxg :2011/07/13(水) 00:00:25.99 ID:gsPLfvIF
>>379
ただいまです^^
よかった、この記す壁は残っていたみたいで。

>>374
個人的には2のスレを使ったほうがいいのではないかな、と思ってます。
>>379の「見つけにくい」というのは
鬼子さんwikiの掲示板に書いておけば大丈夫かと思います。
(自分もそこからこのスレや他の鬼子さんスレに行きつけましたし)

あと、私も失踪してた分の作品を出せたらいいなあ、なんて思っていますので、
5番だけは勘弁して下さい……。

381 :創る名無しに見る名無し:2011/07/13(水) 00:07:36.78 ID:mjhiElo7
顔が赤いのは2と3を間違えた恥ずかしさからか、自分の体に血が通っているからか…。

382 :創る名無しに見る名無し:2011/07/13(水) 02:51:22.16 ID:5IzCOaS/
書き込み規制や連投規制を考えると2がいいかなと思うのですが、ひとつ懸念が。

創作発表板の(暗黙)ルール的に、SSのレスだけ外部に置くというやり方はアリなのかな?
創作発表板ではSSが本筋になることが多いみたいだから、SSのレスだけ抜き出して外部に移すと、鬼子スレが創作発表板を使う意味が薄まっちゃわないかなとか。
よく知らない者が勝手に思ったことなので、杞憂かもですが。

383 :panneau ◆RwxKkfTs.. :2011/07/13(水) 05:00:31.44 ID:MbKDYXpV
暗黙ルールに忠実にやるなら4になるなあ。

ケース別だと
1:よその創発住人さん「ふざくんな。重複スレなんとかすれ」
2:発祥の地を離れるのは寂しいかも
4:見づらい、何かしら沸きやすい。個人的にはひっそり感が好き
5:漏れ「ふざくんな」
という感じですが、強固には主張しない。
2になったら重複スレは適当に使い潰して落としとこうかなとも思う。

「まあ、あそこは、もういいや」が創発板の実勢かなという気もするので、
暗黙ルールにせよ重複スレにせよ実はあまり気にしなくてもいいのかも知れぬ。

384 :歌麻呂 ◆Bsr4iViSxg :2011/07/14(木) 16:31:40.97 ID:TkaZRmul
>>179
時の番人様

返信が来るのかどうか、今となっては分かりませんが、
打ち切りとは……。
あのような事情があっては仕方がありませんが、残念でなりません。

受け継ぐ、というのは何ともおかしい話かもしれませんが、
時の番人さんが書いて下さった「歌麻呂」のイラストを
pixivのプロフィールイラストに使わせては頂けないでしょうか?

八月頃から連載しようと思っている
長編鬼子(仮)を書く原動力にしたいんです。

無論、事情が事情なので無理にとは言いませんし、
イラストを書いて下さっただけで励みになるのですが……。
もしこのスレをご覧になっているのならば、
お返事のほう宜しくお願いします。

385 :詠麻呂 ◆HxC0abXB7c :2011/07/14(木) 23:20:37.14 ID:TEm9jqeZ
}>384
歌麻呂さん、おっすおすです。( ̄Д ̄)ノ
時の番人さん、帰ってきてくれたよ〜♪
}>359

386 :代理投下:2011/07/15(金) 17:00:58.83 ID:hy24PTKE
どなたか、下記内容をSSスレに代理投下お願いします。
規制中なもんで・・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
時の番人です。
>>384
歌麻呂氏へ。
どうぞどうぞ、ご自由にお使い下さい。
使って頂けたら、こちらの方も励みになります。
長編鬼子、楽しみにしています。

私の方は、活動続けていますよ。
今、SSは書いていませんが、
絵の方でちょこちょこっと楽しんでいます。

描いていて、投下していない「歌麻呂」を
さらしてみます。描かせてもらっているのは私の方なので、
どうぞ、気を使わず色々お使い下さい。
http://loda.jp/hinomotooniko2/?id=1061
http://loda.jp/hinomotooniko2/?id=1062
http://loda.jp/hinomotooniko2/?id=1063

>>385
詠麻呂さんへ。
歌麻呂氏へのレス、有難う御座います。

*別天津神、ピクの方でこんな絵も投下しています。
http://loda.jp/hinomotooniko2/?id=1064
http://loda.jp/hinomotooniko2/?id=1065
http://loda.jp/hinomotooniko2/?id=1066
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


387 :リレー ◆iEa5WqW8eM :2011/07/16(土) 03:07:03.51 ID:toxv7yHV
>>374
2か3、見つけ易さで言えば3かな。2のスレ立てておいてアレですけど…。
そろそろ自分を追い込むために、避難所で言っていたSSの一話目冒頭を晒そう。
もし6時まで何も書かれてなければ『また詰まりやがった!』とでも思って下さい。
正直自分は短編を適当にポツポツ描いてる方が性に合ってるとは理解しました。

>>384
新作長編、期待しております!

388 :リレー ◆iEa5WqW8eM :2011/07/16(土) 04:37:15.57 ID:toxv7yHV
ピピピ・・・ピピピピ・・・ピピピピピ!!
朝に目覚まし時計が鳴り響く中、布団からモゾモゾと腕が伸びてくる。
カチリ…。
時計を確認すると、まだ8時。カレンダーに目をやるが今日はまだ4月の頭。
始業式にすらなっていない。もぞもぞとまた布団の中へ潜るが、時計のスヌーズ機能がそれを許さない。
ピピ・・・ピピピ・・・ピピピピ・・・!!

今度こそ完全に止めようと、もう一度手を伸ばした所で、階下から声が聞こえてきた。
母「涼子〜!何時まで寝てるの?早く起きなさい!」
寝ぼけ眼で、もう一度カレンダーへ目をやる。やはり、今日は登校日でもない。
涼子「春休みくらいゆっくり寝かせてよ〜。まだ8時じゃん・・・」
母「何言ってるのよ…今日は入学式に部活の勧誘やるんでしょ?遅れても知らないわよ!」

母の言葉にガバッと身を起こし、時計をもう一度確認する。既にあれから10分二度寝している。
涼子「ちょっと!なんでもっと早く起こしてくれなかったの!!」
母「あら、目覚ましの音で起きたと思ってたわ。それより早く準備しなさい。朝ごはん、出来てるわよ」
急いで制服に身を包み、多少髪を梳かすと壁際のやけに細長いバッグを手に取り、バタバタと降りる。
食卓に着くと、トーストやソーセージを無理やり流し込み、すぐに玄関へと急いでいく。
涼子「行って来ま〜す!」
母「…高二にもなってあれじゃあ、先が思いやられるわね」

通学路を走る中、途中で大きな音がなり続ける家があった。
ジリリリリリリリリリリリリリリ・・・・・・・!!!
その家の中で、目覚まし時計を止める者は誰もいない。
昏々と眠り続ける住人は、まるで力をほとんど失ったかのような肌色で横たわっている。
涼子はそんな事も今は気付かないまま、自分同様朝が苦手な人がいるのだと思い込んでいた。

第一話:心の鬼を狩る者、日本鬼子参上!

389 :創る名無しに見る名無し:2011/07/16(土) 08:22:31.72 ID:JBSq+4sk
詰まった…のか?せめて鬼子登場まで書きためて欲しいな。

390 :panneau ◆RwxKkfTs.. :2011/07/19(火) 17:14:14.95 ID:UO2y66CV
公開をちゃんと公示したことはなかった気がするので、一応。

鬼子SSスレ作品まとめ
http://lepanneaunoir.web.fc2.com/oniko-ss/oniko-ss_index.xhtml
あるいは http://lepanneaunoir.web.fc2.com/oniko-ss/iframe/oniko-ss_index.html

詳しいことは
【鬼子たんの】鬼子Lovers【二次創作です】
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1288622773/29-30
の方に書いた。

要望・意見・文句・いちゃもん・誹謗・中傷・殺害予告などは連絡先の方へよろぴこ。

391 : ◆XcAeHXuSbk :2011/07/22(金) 23:03:31.71 ID:5qGq4v28
http://www16.atwiki.jp/hinomotooniko/pages/199.html
有志の方が本スレにて私の代わりにwikiへまとめて下さいました。
いや、本当にありがたい。
時代別に分かれていて、なおかつキャラの紹介までしていただきました!
著者別に過去の作品を見直したいという方は是非、御覧ください!
まとめてくれた方に本当に感謝!!

392 :創る名無しに見る名無し:2011/07/25(月) 11:27:41.46 ID:3tf83U/b
>>391
ご紹介ありがとうございます。
SS作品設定まとめの副産物であるSS作品一覧も投下しました。
http://www16.atwiki.jp/hinomotooniko/pages/200.html
panneauさんがアーカイブを完成させるまでの間、使ってもらえればと。

393 :創る名無しに見る名無し:2011/07/25(月) 11:55:27.84 ID:3tf83U/b
そろそろ次スレをどこにするかの話(>>374)再開しませんか?
話し合いだけならそんなに容量食わないと思うんで、ここでやっちゃいます?
それとも避難所なんかに移動したほうがいいかな?


394 :創る名無しに見る名無し:2011/07/25(月) 12:17:42.71 ID:3Yidl36l
>>364のスレはあくまで非常時用?

395 :創る名無しに見る名無し:2011/07/25(月) 14:26:48.78 ID:K5ZV4Qq/
今の所>>374の『3』が多くて、『2』はあくまで非常用なのかな?
まぁ一度一箇所に投下し始めたら、そちらへまとめて終わりまで、って人が多そうだけど。

396 :創る名無しに見る名無し:2011/07/25(月) 16:50:55.35 ID:RGXNxmxq
#SS板の次スレ
>>374
とりあえず1かな。
書き込めなくなる直前だから、いつも通りSSスレ
「【長編SS】鬼子SSスレ5【巨大AA】」をこの板に作る。
そして新しいSSスレ5を使いつつ、次スレの場所の話しも進める。
SSスレに規制で書き込めないって事は、本スレにも書き込めないので、
やはり、本スレ、SSスレの移動先を同時に考えないと。
実際の移動はスレ消化の時期が異なるので、同時とはいかないが。

過去の避難所スレとここの374のを借りて付け足した。
1:創作発表板内に新たに5スレ目を立てる。
2:建ててくれた板、もしくは過疎板を使用する。
  http://jbbs.livedoor.jp/otaku/14480/ (おにちゃんねる)
  http://jbbs.livedoor.jp/otaku/14457/ (創作発展専用@2ch型掲示板)
3:創作発表板内の重複スレを利用する。
4:本スレと合併する。

やっぱ避難所行きの話しだよね?

397 :創る名無しに見る名無し:2011/07/27(水) 14:09:43.18 ID:hmqSq+gw
新スレをどこにするかについて、避難所で新たなまとめがあったので、
ぜひ意見をよろしくお願いします。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/3274/1307978337/521

レスはこちらでもいいと思います。
避難所がちょっとごちゃってるかもしれないのと、こちらもまだ40kbくらいあるみたいなので。

481 KB
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

★スマホ版★ 掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50


read.cgi ver 05.05 2023/04/05 Walang Kapalit ★
FOX ★