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百合・レズ創作総合スレ

1 :創る名無しに見る名無し:2010/09/13(月) 01:24:28 ID:Xj3Ctvlz
百合スレが落ちていたので立てた
二次創作でもオリジナルでも投下してくれ

2 :創る名無しに見る名無し:2010/09/13(月) 02:11:07 ID:7I1slrJK
>>1
乙ですわお姉様

盛り上がると良いですな

3 :創る名無しに見る名無し:2010/09/13(月) 14:29:39 ID:sp9ZNTqj
【保管庫】
http://ameno-ji.srv7.biz/yurisousaku/


【過去スレ】
百合とにかく百合2
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1271816245/
百合とにかく百合
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220103238/


4 :創る名無しに見る名無し:2010/09/15(水) 00:12:18 ID:ANvKsvdT
>>1

即死は10レスだっけ

5 :創る名無しに見る名無し:2010/09/15(水) 23:49:29 ID:j8ptUiYe
>>1乙ですー

6 :創る名無しに見る名無し:2010/09/16(木) 18:19:24 ID:DsFp5UBN
いざやると百合って難しいw
即死会費

7 : ◆91wbDksrrE :2010/09/17(金) 00:23:10 ID:+A37DFqP
「眺めれば眺める程に、もっともっと欲しくなってたまらなくなるもの、なーんだ?」
「……何? なぞなぞ?」
「うん、あててみそ?」

 それはいつもの放課後、いつもの風景。
 私は遥の前の席。ホームルームが終わると、振り返った私はいつも
彼女に話しかける。そう、まるで何かの儀式のように、それはいつも
繰り返されてきた光景。

「いきなりそんな事言われても……」

 遥は困ったような顔をして、首を傾げている。
 その切れ長の目、ひそめられた眉、ちょっとだけ膨らんだ頬、小さく
揺れる長い黒髪、薄い桜色の、唇。
 可愛いと、素直にそう思う。
 美人だとも、思う。
 それは、何も私に限った話じゃない。
 遥は人気者だ。男女問わずの、人気者だ。男女問わず入会者多数の
ファンクラブがあるくらいの。
 女の子でも、思う。
 遥を見て可愛いと思わない人間はいない。
 綺麗だと思わない人間はいない。
 でも。
 だけど。

「……お金、とか?」
「意外と即物的な答えがっ!?」
「知ってるでしょ? わたしは意外と俗物なのよ」
「うーん、もうちょっと浪漫がある答えかなー」
「浪漫……海賊の財宝、とか?」
「結局浪漫プラスしただけで、そっち方面なのは変わらないんね……」
「ふふ。やっぱりお金は重要だと思うしね」
「でもそんな現金な遥も可愛いっ!」
「も、もう……小夜ちゃんったら」

 恥ずかしそうに、でも嬉しそうに、遥は笑う。
 そこに、なぞなぞの答えはあった。

「答えは……好きな人の笑顔です!」
「あは。浪漫ある答えね、確かに」

 でも。
 だけど。
 愛しいと。
 そう思うのは、私だけ、なのではないだろうか。

8 : ◆91wbDksrrE :2010/09/17(金) 00:23:30 ID:+A37DFqP
「小夜ちゃんって、意外とロマンチストよね」
「意外とは余計よー。私はさ、ほら、浪漫を追い求めてるんだから!」

 浪漫。
 それは追い求める物。
 それは――往々にして、追い求めるだけで、終わる物。
 いつの頃から、私はこの浪漫を追い求めるようになったのか。
 答えは決まってる。出会った、その瞬間からだ。
 その瞳に、その笑顔に、吸い込まれるように釘付けになった、その瞬間からだ。
 女の子同士なのにという常識は、想いをとどめる障壁にはならなかった。
 想いを遂げる障壁には、なったけれども。

「……でも、大好きな人の笑顔って……小夜ちゃん?」
「なぁに?」
「好きな人でもできた?」

 何かが心に刺さる。

「あはは! なわけないじゃん!」

 痛い。遥の言葉が。
 違う。好きな人なんて、最初から、そして多分最後まで、あなたしかいない。
 私が見れば見る程に、もっともっと欲しくなるのは、あなたの笑顔だけ。
 それなのに。

「だいたい、私に釣り合うような男がいないし!」
「そうね。小夜ちゃん、背が高くて、モデルさんみたいだから……うちの学校には、
 あまりいそうにないわね」
「でしょでしょ? うちの男子共なんて、いがぐり坊主卒業したばっかり、みたい
 なのばっかりで全然イケてないしー!」

 痛い。自分の笑顔が。
 偽りの、浮かべようとしなければ浮かばない笑顔が、痛い。
 こんな笑顔を、遥に見せなければならない、心が――

「でも……運命の人は、意外と身近にいるもの、というのがパターンよね」
「確かに! 私の運命の人は、もしかすると目の前にいるのかも!」

 身近にいる。
 私の運命の人は、目の前にいる。
 でも、その運命の人は、笑ってこう言うのだ。

「小夜ちゃん、それだとわたしが運命の人だって事になっちゃうわよ?」
「おう、確かに」
「もう、小夜ちゃんったら」

 笑いあう私たち。
 一つの笑顔は本物。
 私が、ずっと見ていたい笑顔。
 私が、もっともっと欲しい、手に入れてしまいたい、笑顔。
 一つの笑顔は偽物。
 私が、痛みと共に浮かべる笑顔。
 私が、本当は見せたくない、捨て去ってしまいたい、笑顔。

9 : ◆91wbDksrrE :2010/09/17(金) 00:25:13 ID:+A37DFqP
「おーい、お前ら、用も無いのに教室に残ってるなよー」
「はい、わかりました」
「はいはーい」

 教師のそんな声を合図に、私達は席を立つ。
 
「じゃあ、帰りましょう?」
「そだね、帰ろっか」

 いつものように。
 いつもの風景、そのままに。
 楽しい会話は終わり、その代わりに痛みは終わり、残るのは、寂しさ。

「じゃあ、また明日」
「んじゃ、また明日」

 明日も。
 明後日も。
 ずっと、この風景は、この光景は続いていくのだろう。
 それは、私の思い求める浪漫が、私の手の中に入る事が無いという事。
 でも……それでもいい。
 それでも、私は――

「ねえ、遥」
「なに、小夜ちゃん?」
「私たち、ずっと……一緒、だよね?」
「? 変な小夜ちゃん」

 遥は笑う。
 私が追い求める浪漫そのままに。

「そんなの、決まってるじゃない」

 ――一緒にいられる間は、一緒にいられれば、それでいい。
 一緒にいられる間は、何も言わなければ、何も伝えなければ、一緒にいられるのだから。

「そ、そだよね! ごめんね、変な事聞いちゃって!」
「いいわよ、別に」

 そして、私たちは手を振り合って、互いの帰路につく。

「……遥」

 遠くなっていく背中。
 寂しい。
 寂しくて、たまらない。

「……頑張ろ!」

 小さく自分の頬を叩いて、私も帰り道を歩き始めた。
 この寂しさは、永遠の物じゃない。明日になれば、癒される。また遥に会える。
一緒にいられる。だから……耐えられる。
 ……そう……耐えられる。耐えて見せる。
 振り返れば、もう遥の背中は見えなくなっていた。
 いつの日か、こうして見えなくなり、そのままずっと会えなくなる、そんな日が
来るのだろう。でも、それまでは……それまでの間は――せめて――

「ずっと、一緒だよ……遥」

                                     終わり

10 : ◆91wbDksrrE :2010/09/17(金) 00:25:33 ID:+A37DFqP
ここまで投下です。

11 :創る名無しに見る名無し:2010/09/17(金) 00:30:51 ID:hNKFw3HW
ロマンっていうのは今手の届かないものを手に入れようとすることだから、言葉の響きよりも実はだいぶ過激なんだよな

12 :C3-ALICE:2010/09/17(金) 13:00:21 ID:FZKQcRYt
http://idoll.com.comuu.jp/
SNS開設したんですけど
交流・雑談等使ってみてくれませんかー??

13 :創る名無しに見る名無し:2010/09/19(日) 15:29:39 ID:/XqCn9IG
届きそうで届かないのが一番いい

14 :創る名無しに見る名無し:2010/09/21(火) 23:03:24 ID:H58eKIEt
「兄さん、起きて下さい。遅刻します。」
長髪の少女が、同じく長髪の、ベッドで丸くなっている少女に呼びかける。
「おはよ〜、おぉー相変わらずラブリーだね、我が妹よ、さあ、オハヨーのハグ&チューをしようじゃないか!」
「止めて下さい。寝ぼけないで下さい。寝癖を直して制服に着替えて歯を磨いて朝食を食べて学校に行って、そして帰って来ないで下さい。」
「……ひどすぎるよ〜」
妹は制服を差し出す。ベッドから飛び起きた少女は落ち込みつつも、妹から制服を受け取り着替え始める。その間に妹は姉の髪を櫛で整え、姉は気持ち良さそうに顔をほころばす。身なりを整えた姉は洗面所で歯を磨き、妹は朝食を皿に盛る。
「我が妹ちゃん、いつも言ってるけど、私のことはお姉ちゃんって呼んでくれなのさ」
「いつも言ってますが、公の場ではそう呼びます、でも、二人きりの時は兄さんがもう少し女性らしくなってもらわないと駄目ですよ。せめて料理くらいは覚えてもらわないと」
「料理できる人は一家に一人で十分なのさ、今日の朝食も美味しそうだよ〜、だから私はできなくてもいいんだよ〜」
妹の呆れ顔とは対照的に、姉は磨きたての歯をのぞかせながらが笑顔で食卓につく。妹が話す今日の天気だとかニュースだとかほんの少しのお小言だとかを聞きながら、見た目通り美味しい朝食を素早く、少々行儀悪く平らげた。
「それじゃ行ってくるよー。行って来ますのハグ&チューはあるかな!?」
「ありません。行ってらっしゃい兄さん」
扉を開けて、ほがらかな笑顔で姉は出かけた。扉が閉まった。元気に走り出す音が聞こえる。足音はすぐに聞こえなくなった。もう誰もいない扉に向かって妹は
「姉さんが、もし本当に兄さんなら。男性なら。好きって、愛してるって、素直に言えたのかなぁ。大好きですよ。お姉ちゃん」
小さく、呟いた。

15 :創る名無しに見る名無し:2010/09/23(木) 21:45:04 ID:hPDR2w+a
おお、なんか倒錯しとるw
お姉さんのキャラが結構好きかも。

16 :創る名無しに見る名無し:2010/09/24(金) 15:58:06 ID:Ppqbrqp1
少年画報社が異色の百合漫画専門の月刊誌を来年1月に創刊
誌名は「Blue Lily」 掲載作品全てが女性向けGL(ガールズラブ)
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/news2/1285149441/

17 :創る名無しに見る名無し:2010/09/27(月) 18:34:34 ID:75MYBZr+
宝塚系×ガサツ系=やおいテイストな百合

18 :創る名無しに見る名無し:2010/10/01(金) 19:34:27 ID:4FzGALEg

 立ち入り禁止の学校の屋上は美貴と私の秘密の場所だった。
「あのさ」
「ん?」
「人来たらどうする」
「んーいっそのことバラしちゃうか」
「え?でも私……」
「ウソウソ、冗談」
 秋が近づいているせいか風が冷たくて気持ちいい。私は美貴の肩にもたれ掛かった。
「……もう、卒業だね」
「うん」
「あのさ」
「ん?」
「美貴は将来どうするの?」
「んー……結衣とずっと一緒にいる」
「そう言うことじゃなくて」
 美貴が肩を強く抱き寄せた。
「ずっと一緒にいたい……」
「美貴……」

 九月の空は澄んでいて、呆れるほど晴れ渡っていて、呑気なようにも微笑んでるようにも見えた。


19 :創る名無しに見る名無し:2010/10/11(月) 11:21:18 ID:LpTfNKZn
>>18
投下乙です!
ほのぼの甘々な感じが良いなー
気づくのが遅くてごめんなさいです
また気が向いたら投下してね


20 :創る名無しに見る名無し:2010/10/11(月) 12:02:56 ID:LpTfNKZn
ところで、スレ2から保管庫が機能していないみたいなんだけど、
代わりに、
創作発表板@Wikiの百合スレのページ
http://www26.atwiki.jp/sousaku-mite/pages/207.html
に保管しちゃっても良いだろうか?
それでOKなら、保管してくるよ

21 :創る名無しに見る名無し:2010/10/11(月) 16:30:13 ID:EQwSTLqz
いいと思うよー

22 :20:2010/10/11(月) 20:07:07 ID:y9H1gpwX
>>21
レスありがとう
了解! 保管してくるよ

23 :20:2010/10/11(月) 22:50:35 ID:y9H1gpwX
ふう、収録完了〜!
意外と時間がかかってしまったw

百合とにかく百合 投下作品まとめページ
http://www26.atwiki.jp/sousaku-mite/pages/939.html

これからの百合スレが盛り上がっていきますように!!

24 :創る名無しに見る名無し:2010/10/11(月) 23:51:56 ID:EQwSTLqz
乙!
属性も分かりやすくて見やすいね〜

25 :創る名無しに見る名無し:2010/10/12(火) 22:32:13 ID:ymjLFpbv
わ、
>>23さんありがとうございます!
見やすい! GJです!
なんか、wikiにまとめられるのって嬉しいですね〜

うーん、また何か書いてみようかなぁ

26 :20:2010/10/12(火) 23:17:37 ID:olGKBvsl
>>24>>25
レスありがとー!
自分もこのスレが好きなので、
過去の作品を収録し終えて、いつでも見られるようになったのは嬉しいなw

これからも、しっかり収録していきますので、皆様の投下をお待ちしてますよー!
あ、自分も創作に励まなくてはね
ではでは、名無しにもどりますー

これからもどうぞよろしく!

27 :創る名無しに見る名無し:2010/10/16(土) 14:33:31 ID:cJOmDH/D

 朝、正門を入った所で美貴と出くわした。ヤバいどうしよう。緊張して俯いた私に美貴が声をかけた。
「おはよ」
「おはよう……」
「何?元気ないね?風邪?」
「うん、ちょっとね……」
 嘘ではない。ある意味風邪だろう。でも引かせた本人は気付いてないようだけど。
「大丈夫?一緒に保健室行こうか?」
「ううん、大丈夫」
「そう?」
 はぁ、やってしまった。素直に「うん」って言えばもっと一緒にいられたのに……それにしても……やっぱり美貴はめちゃくちゃ可愛い。会うたびに熱は上がっていく。……でも、私の水銀がどんどん上昇すればするほど、そのぶん彼女との距離が遠くなっていく気がする。

 バレたら嫌われるんだろな……

 人気者の彼女に別の友達が声をかけた。私は歩調を落として少し後ろを歩く。この距離でいい。この距離でいいのだ。二歩先を歩く美貴の背中を見つめる。一生触れられない。でも見失うこともない。でもやっぱり……そうして今日も私は清々しい朝に深いため息を一つ。


28 :創る名無しに見る名無し:2010/10/16(土) 17:12:41 ID:vjqhFj+y
>>27
乙でーす! 時系列的には>>18よりも前の話かな?
片思いの時の心理描写、好きですよー


29 :創る名無しに見る名無し:2010/10/16(土) 22:08:36 ID:M7ipBLCK
>>27
乙乙!
なんとも言えない距離感が良いよねー
あと、なんとなく季節感がある感じがするのところが好みだw

30 :創る名無しに見る名無し:2010/10/17(日) 12:35:57 ID:5XcGBa90
>>28さん >>29さん レス&感想有難う御座います。嬉しいです。

また、>>18>>27の二つをまとめて下さってなんか、題までついて嬉しいです。

暇があればウザくない程度に投下していきたいと思います。

31 :創る名無しに見る名無し:2010/10/20(水) 22:54:36 ID:QvW+ls3Y

 正門を入ると眼に飛び込んだのは美貴先輩とあの娘の姿だった。

「なんかむかつく」

 朝っぱらから美貴先輩に色目使いやがってあんにゃろ。か弱い少女演じて先輩の同情を誘ってるんだ。あざといんだよまったく……しょうがない。

「美貴せーんぱい!」
「あ、舞」

 先輩の右腕を奪い強引にあの娘から引き離す。少し後ろで俯きため息を吐くあの娘。ふふふ。そうそう、それでいいの。

「先輩今日お昼空いてますか?一緒に食べません?」
「え、いや、私別の友達と食べるから……」
「先輩あたし髪の色変えたんですよ。どうですか?似合います?」
「え、あ、うん、いいんじゃない?」

 別の友達ってあの娘の事かな?むかつく。先輩いい加減気付いてよ。あの娘に騙されてるんだよ。あたしの気持ちに気付いてよ……。

「コホン、コホン」
「どうしたの?」
「なんかぁ風邪引いちゃったみたいですぅ」
「……そうなんだ」
「……」

 話してる間もずっと後ろを気にする先輩。むかつく。でも私は負けない。あの娘には絶対負けない。美貴先輩はあたしのものなんだから。あたしが一番なんだから。清々しい朝にそんな決意を胸に秘め、私は先輩の腕に強くしがみついた。



32 :創る名無しに見る名無し:2010/10/23(土) 12:56:39 ID:1nQoCgdC
いい三角関係だな

33 :1/2:2010/11/11(木) 22:54:16 ID:tyAuLFaJ
「暑い……」

 夏休みの宿題がちっともはかどらない。さっきまで氷が浮いてたコップももう汗でびっしょりだ。再び水を入れてこようと立ち上がった瞬間。大きな音。窓の外に目をやると遠くに花火が上がっていた。

「そっか、今日お祭りなんだ……」

 私はしばらく眺めていた。眺めているうちに何かが花火の合間の闇にゆらゆらと浮かび上がってきた。それは古い記憶だった。くすぐったい思い出。だけど、大切な思い出。初めての美貴との出会い。

 あれは確か小学校二年の夏祭り。その時私は母親と一緒に来ていたのだが初めての祭りに浮かれてしまった私はつい母親の側を離れ夜店の一つの、ひよこ売りのひよこに心を奪われてしまった。しばらくして気付いた時にはもう遅く辺りに母親の姿は見当たらなくなっていた。

 後で母に聞いた話だとすぐ側で近所の友達と話していたそうだが、当時の私はそんな事知る由もなく散々探し回った挙げ句とうとう賑やかな場所から離れた石段で途方に暮れて大声をあげて泣いてしまった。
 それまで楽しそうだった夜店や人々の群れが急によそよそしくなり私は世界で一人ぼっちになった気がした。

 そこに綿飴を持った一人の女の子が現れた。それが美貴だった。


34 :2/2:2010/11/11(木) 22:59:37 ID:tyAuLFaJ
「どうしたの?」
「おかあさん……が、おか…さんが」
「まいごになったの?」
「……う、うん」
「いっしょだね」
「……え?」
「あたしもまいごなんだよ」
「……なんでそんなにへーきなの?」
「うーん、ないてもしょうがないしね、なんとかなるよ。これあげるからなかないで。いっしょにおかあさんさがそ?」

 そう言って綿飴を私にあげると、もう片方の手を取って一緒に母親を探してくれた。美貴の手は優しくて。それまでの心細さはすっかりなくなっていた。同時に別の感情が胸を高鳴らせた。

「なまえなんていうの?」
「……ゆい」
「あたしはみき」

 突然大きな音。そして夜空に大きな光の花が咲いた。

「きれいだね」
「……うん」

 花火のどーんという音。その一つ一つが私の鼓動を拡声器で大きくしたみたいで恥ずかしかった。すぐ側で手を握っている美貴にそれが気付かれないかとドキドキした。


「美貴、覚えてるかな……」

 窓から見える花火。その花火のどーんという音の振動が、あの時の鼓動と共鳴して十年立った私の胸を揺らした。


35 :創る名無しに見る名無し:2010/11/12(金) 04:55:07 ID:BbNjxlAu
投下乙です!

あれ、2/2ってことはこれで終わりかな?
もうちょい続いて欲しいなー…なんて思ったり

こういう雰囲気は大好きです。また書いて下さいな♪


(あ、このスレはジャンルがジャンルだからsage進行でいいんですよね?)

36 :創る名無しに見る名無し:2010/11/12(金) 19:03:47 ID:9JO/ev9H
陰唇ディープキス

37 :創る名無しに見る名無し:2010/11/12(金) 23:20:26 ID:h4H07A8c
>>35

感想有難うございます。なんか自分ばっか書いて気が引けますが、また書きます

他の方の作品も読んでみたいですね


38 :アウトキャスト:2010/11/13(土) 05:56:28 ID:CZbsZeCd
デッデ〜デッデ、デッデデッデ♪ブルームーン♪………

砂埃にまみれた木製のラジオからシナトラの歌が流れていた。
荒野の風と共にその音色が響き渡る中、ボロボロのドル札が何枚にも重ねられ、まるでゴミ山のように積み上がった光景が辺り一面に広がっている。ゴミの山に何人もの人間が倒れ込んでいた。
だがそれは、倒れていたのではなく、たくさんの数えきれない人間の死体が転がっている悪夢の光景そのものだった。

山の向こう側にそれを見据える影が一つ…
全身を強化アーマーとマスクで固めた人物は首をゆっくりと左右に動かしなた後、こちらに振り向いた。

ニューベガスの明かりはいつまでもやむことはなかった。

39 :アウトキャスト:2010/11/13(土) 06:17:53 ID:CZbsZeCd
人は過ちを繰り返す…

戦争はいつもかわらない。人類がこの世に生をうけ、文明をきずいて来た頃から人は争い、憎しみ合って来た。
戦争はその時代と共に形を変えた。あるときは木のヤリで、あるときは剣、またあるときは銃。
そして、核…。
2077年…人類は最後の戦いの歴史を迎える事になる。資源不足の問題により二つの大国がぶつかった。そして、大国達による核戦争が勃発。
世界はたった二時間で核の廃がふりそそぐ不毛の大地へと変わり果ててしまった。
あれから200年余り…。
人類の生き残りは旧世界の文明を捨て、不条理と暴虐がまかりとおる暗黒の時代を生きていた。

40 :アウトキャスト:2010/11/13(土) 06:35:57 ID:CZbsZeCd
核戦争で強大な被害をうけたワシントンDCは「キャピタルウェイストランド」と名をかえ、その不毛の大地とわずかな住民達がくらす、巨大なコミュニティエリアになっていた。
アウトキャストはその住人達の中でも極めて異質な存在だ。
大戦前のハイテク兵器を回収し人類の復興に役立てようと行動している特殊兵団、ブラザーフッドオブスティールから派生した彼らは、東の“穏健“過ぎるブラザーフットに痺れをきらし組織を捨て、ブラザーフッド本来のハイテク機器収集のみを目的とした団体なのである。
ディフェンダーの一人であるアンネ・マリー・モーガンも、そんな彼らの思想に感化され、彼らの仲間になった一人だ。

41 :1/2:2010/11/18(木) 22:25:04 ID:8NkCE8an

「美貴、おれと一緒じゃつまんない?」
 突然振り向いた涼が呟いた。
「え、なんで?全然そんなことないよ」
「なんかずっと上の空だし……」
「あたし人混み苦手なんだ」
「なんだよそれ、じゃあ祭りって最悪じゃん」
「でも綿飴は好き」
「……じゃあ綿飴買ってくるからあそこで待ってて」
「うん」

 人混みに消える涼。彼とは付き合って1ヶ月。だけど初めてのデートでこれじゃあ先が思いやられるな。やっぱりあたしって冷めてるのかな?いや、というより好きでも嫌いでもない人と付き合うのがやっぱり駄目なのかもしれない。
だって……あんな真剣な顔で告白されたらもう、ごめんなさいなんて言えなくて……でもその同情が余計に彼を傷つける事になっているのかもしれない。

 石段に腰を下ろす。ふと蘇る幼い頃の記憶。そうだ、ここは初めて結衣と出会った場所だ。あの時のことは何故だか今でもよく覚えている。そういえば出会った頃から結衣は泣いてたっけ。
迷子になってこの石段で大泣きしていた女の子。それが結衣だった。

42 :2/2:2010/11/18(木) 22:36:40 ID:8NkCE8an

 初めて結衣を見つけたとき胸が苦しくなった。それはただ単に可哀想というだけでなく、守ってあげたいって気持ちと、たまらなく可愛いって気持ちが混ざり合った変な感情だった。
今思えば母親を探してあげるといって手を握ったのは口実だったのかもしれない。平静を装ったのは結衣を不安がらせないためにというのもあったが同時に新たに湧き上がった感情を悟られないためだったような気もする。
上手く説明出来ないけど凄く胸が苦しくて……そう、それはまるで……。

 突然轟く大きな太鼓のような音、振動。見上げるとそこには桃色に輝く大輪の花。瞬間あの時の空気が映像が匂いが再生される。隣りで空を見上げる結衣。色とりどりの花火に目を輝かせ見入るその横顔に私は、私は多分………。

 恋をしていたのかもしれない……。

「……結衣今何してるかな……」

 あの時強く握った結衣の小さな手、その感触を思い出しながら私はいつまでも花火を見つめていた。


43 :創る名無しに見る名無し:2010/11/20(土) 18:23:29 ID:Wa87Hm0N
投下乙です!
二人のなんともいえない思いが良いなー
またの投下を楽しみにしてるよ

44 :神聖領域の物語―Sacrifice―:2010/11/20(土) 20:37:42 ID:HWQBCQSO
これから 8レス投下します

・ファンタジー?
・少女×少女
・ちょい暗め展開

という感じなので、そういうのでも平気だぜ!って、方はどうぞー

45 :神聖領域の物語―Sacrifice― 1/8:2010/11/20(土) 20:39:30 ID:HWQBCQSO
彼女は自らの名を呼ぶ私の声に、長い黒髪をふわりとなびかせながら、振り向いた。
腰まで届く位に長く真っ直ぐな黒髪と、藍色の瞳が印象的なその少女―アーシェは、荘厳な雰囲気
を帯びたこの神殿の祭壇の前で、たった一人で、祈りを捧げていたところだった。

それでも彼女は祈りを遮るように、声をかけた私のことを咎めることもなく、いつもと変わらない様子
で、アーシェは私に向かって微笑みかけてくれた。

私は聖なる乙女候補者の証である飾り気の無い真っ白なドレスを身に纏って、こちらに微笑みかけて
くれていた彼女のことを本当にきれいだと―ただ、そう思っていた。
そして、その場所でそのまま立ちつくすようにして彼女の方を見ていた。

46 :神聖領域の物語―Sacrifice― 2/8:2010/11/20(土) 20:40:49 ID:HWQBCQSO
「……ミーシャ、どうしたの?」

アーシェは言葉を無くしたかのように、その場で立ち止ったままの私を見つめながら、いつものように優
しい声で、そう声をかけてくれた。
私は、彼女の声にふいに思い出したように、彼女へと要件を告げる。

「アーシェ、これから、ここに、ソフィア様がお越しになるって」
「そっか、それじゃあ、ここからは退かなくてはならないね」

祭壇の前に膝をついていた彼女は、そう言うと、その場から立ち上がった。
そして、私の傍へと来ると、そのまま、軽く私の手を引いた。

「ミーシャ、行こう」
「あ、うん」

私はそう短く返事を返しながら、そのまま手を引かれるようにして、彼女と一緒に神殿の外に向かって
歩いていった。

47 :神聖領域の物語―Sacrifice― 3/8:2010/11/20(土) 20:42:05 ID:HWQBCQSO
神殿の外には、回廊が張り廻らされていて、そこには神殿の中とは異なり、硝子には遮られていな
い、屋外ならではの陽の光が差し込んでいる。
神殿の外へと急に出た私達には、その陽の光は、一瞬だけれども、とても眩しいものに感じられた。

私とアーシェは、暖かな午後の光の差し込む回廊を抜け、回廊の間にある小さな中庭を通り過ぎる
と、この聖殿の更に奥の方にある庭園の方へと向かった。
聖殿の本殿よりも更に奥へと向かうことになる、この庭園側へと歩いていけば、後でお越しになるソフ
ィア様とかち合うことも無いからだ。

48 :神聖領域の物語―Sacrifice― 4/8:2010/11/20(土) 20:43:36 ID:HWQBCQSO
そう、ここは、私達、聖乙女とその候補となっている少女達のみが立ち入ることができるという決まりご
とを原則とした領域−聖殿と呼ばれる宮殿のように巨大な建物−聖殿の本殿−を中心として拡がる
広大な神聖領域の一角だ。
私達は、今、この場所で、聖乙女候補としての生活を送っている。

先程、私がその御名を口にしたソフィア様は、私達より1つ年上の真っ直ぐな長いプラチナブロンドと
菫色の瞳が美しい、つい先頃、新たに聖乙女としての任に就かれるようになったばかりの御方だ。
聖乙女が祈りに集中できるよう、聖乙女候補者の一人ひとりが、その自覚をもって、聖乙女に十分
な敬意を払うという、この聖殿内で最も優先すべき決まりごとの一つに従って、私達は、早々に神殿
を後にしていた。

それに、私はこのソフィア様がとても苦手だった。
ソフィア様は少女というには少し精悍な趣があり、ときには少年のようにさえ見えることもある、この私
の風貌と、波打つハニーブロンドの長い髪に、今のこの空の色をそのまま写したような深いブルーアイ
ズの瞳を大変気に入ってくださっている。

私のことを「私の愛する義妹」とも呼んでくださることもある程に、私に対して特別な想いと愛を持って
接してくださる御方なのだけれど。

49 :神聖領域の物語―Sacrifice― 5/8:2010/11/20(土) 20:45:13 ID:HWQBCQSO
それは、まだ十二になったばかりで、幼なさの残る年頃だった私が、ソフィア様と同室のあの部屋に住
まうようになり、彼女をお義姉様と呼ぶようにと、言い渡されたあの頃から―私が十七歳になろうとし
ている今に至っても、ずっと変わってはいない。
それでも、今の私は、ソフィア様のその想いと、私を愛でてくださるあの行為を以前のように、素直に
受け入れることが出来なくなっていた。

私が年齢を重ねていくなかで、そういったことに疎いながらも、あの行為がもっと違う、特別な意味さ
え、持つことになるものなのだと、徐々に徐々に、理解できるようになってきたあの頃から、それを受け
入れることは、私にとって、本当に少しずつ、痛切な苦痛を伴うものへと変っていった。

でも、それは、私がこの聖殿で暮らす限り、今も、あの時には、お義姉様と呼ばされる、ソフィア様との
絶対的な服従関係を強いられる、あの関係が保たれ続ける限り、続いていくものだ。

ソフィア様が聖乙女となり、私の同室のお義姉様では無くなってしまった今も、その数は減ってはいる
ものの、それはずっと続いているのものだから。
私への愛故に行うのだと、あの御方が仰っている、あの行為は、今もなお、続けられているのもので、
これからも暫くの間、あの御方によって、強いられてゆくことになるのだろう。

50 :神聖領域の物語―Sacrifice― 6/8:2010/11/20(土) 21:00:51 ID:HWQBCQSO
私はアーシェと連れだって庭園へと向かうその途中で、ぼんやりとそんなことを考えていた。
アーシェはふいに、先程よりもほんの少し強い力を入れるようにして、彼女の柔らかく、暖かい両方の
手のひらで隣を歩いていた私の右手を、ぎゅっと包み込むように握ってくれていた。

それに気付いた私が、彼女の方へと振り向くと、彼女は私を見つめたまま、何も言わずいた。
彼女は私が考えごとをしていた、その間、横に並んだ私と一緒の歩調で歩くようにと、ただそれだけを
心がけてくれていたようだった。

私は、私にとって一番大切だといってもいい、今ではめっきり少なくなってきてしまった、アーシェと二人
きりで一緒にいられる本当に大切な時間だというのに、随分と深刻な表情をしていたようだ。

アーシェは、きっと少し憂いを帯びた気持ちになっていたにもかかわらず、自らの気持ちを隠すようにし
して、私へと微笑んでくれた。
こんなふうに、私の隣で、ただ何も言わずに、傍いてくれたアーシェの存在に、私は今まで、どれ程、救
われてきたかわからない。


51 :神聖領域の物語―Sacrifice― 7/8:2010/11/20(土) 21:03:48 ID:HWQBCQSO
今までずっと、アーシェが傍にいてくれたからこそ、自分の魂の奥底までも縛りつけられるかのような、
この聖殿での生活を乗り越えてこられたんだと思う。
自分の存在さえも消し去りたくなるような気持ちになることも度々あったが、彼女は、全てを知ってい
て、それでもちゃんと私の傍にいてくれたのだから。

「アーシェ、本当にごめん」
「ミーシャが謝ることなんて、何もないよ」

小さな、呟くような声で謝罪の言葉をぽつりと述べた私に対して、アーシェは即座に、真剣で、真っす
ぐで、そして真摯な表情で私を見つめながら、そう、きっぱりと言い切った。

「ありがとう」

私は彼女のその言葉に、なぜかほっとして、その場で泣きたくなるような気持ちになっていた。
それでも、私がそんな気持ちを抑えて、彼女に向かって、精一杯の笑顔と感謝の言葉を返すと、彼女
も、私が無理に笑っていることなど、お見通しの筈なのに、私にあわせて、普段と変わった事など何も
無いのだというように微笑んでくれた。

52 :神聖領域の物語―Sacrifice― 8/8:2010/11/20(土) 21:05:56 ID:HWQBCQSO
「さ、早く、庭園の方に行こうよ」
「うん」

私とアーシェは、互いに繋いでいたままにしていた手のひらを一度、どちらからともなく放すと、庭園の
奥の方に位置する、大きな木々が見える、いつものお決まりとなっている場所へと向かって駈け出し
ていった。

そして、それこそ、まるで、どちらがあの場所に早く着けるのかと、ただ、無邪気に競争をして遊んでい
た、何も知らない小さなあの頃に戻ったかのような笑顔で互いに微笑みあった。

*Fin*

53 :神聖領域の物語―Sacrifice― :2010/11/20(土) 21:20:31 ID:HWQBCQSO
ちょっと暗めお話にお付き合いをいただきありがとうございましたー
百合ものって、書くのが難しいなーと、実感しましたよ
でも、今度投下するときは、もう少し明るい話にしたいです…
どうぞよろしく

54 :創る名無しに見る名無し:2010/11/21(日) 09:33:15 ID:cNfV6ez0
おお、投下乙です!
たまにはシリアスも良いねぇ
またの投下を待ってるよ

55 :創る名無しに見る名無し:2010/11/28(日) 22:32:15 ID:OQjYhv4e

 残り五秒。
「先輩!」
 美貴先輩からパスを受ける。大丈夫、入る。これが入れば逆転なんだ。これが入れば………。

 鳴り響くホイッスル。ゆっくりバウンドするボール。歓喜の声を上げる敵チーム。届かなかった。先輩達の夏が終わった。私が終わらせてしまった。

「……すいません……先輩」
「いや、よく頑張ったよ舞。よく頑張った」
「でも……あたしが最後外さなければ……」
「あたしが打っても駄目だったよ。それにここまで追い上げたのも舞のお陰だしね」
「でも、でも……」
「あーもう泣かないでよ」

 強く抱き寄せられる。駄目だよ先輩……そんな事されたらあたしよけいに……。

「……美貴先輩」
「舞、有難うね。舞と一緒にやれて良かった本当有難う」

 涙が止まらなかった。ずっと目標だった。ずっと憧れだった。最後の試合なのに、認めてくれたのに。あーダサい。かっこ悪い。でもどうしても止まらない。先輩の温かい胸で、優しく頭を撫でられると……なんか、恥ずかしいけど、素直になれるってゆうか……。

「ちょっと……舞」
「はい?」
「鼻水付いてるんだけど……」
「……すびばせん」
「ははは」


 あの時から……そう、あの時からだ。私の中で美貴先輩の存在がそれまでの憧れから掛け替えのない特別なものに変わったのは。部屋の壁に掛かったユニフォームを見上げながらそんな事を思い出していた。

「先輩またよろしくお願いします」

 そのユニフォームの隣りには一年遅れで追いついた先輩とお揃いの制服が掛かっている。


56 :創る名無しに見る名無し:2010/11/29(月) 22:53:49 ID:pRif9U+V
>>45-52
やっぱり百合ものには耽美的なのが合うな
こういうの大好きだ

>>55
最初はちょっとわかりにくかったけど、最後の部分は後日談か
スポーツものの王道展開はさわりだけ切り取っても絵になるもんだ

57 :創る名無しに見る名無し:2010/12/07(火) 18:57:44 ID:/ehl56ZO
「あぃ!まぃ!みぃ!ストロベリーエッグ」のひびきは、
「性同一性障害の女性」と言う設定なら良かった。

58 :創る名無しに見る名無し:2010/12/08(水) 19:26:18 ID:0a+HMR8L
男の方の響はひびきの双子の弟と言う設定で。

59 :創る名無しに見る名無し:2010/12/20(月) 23:36:04 ID:+xmS44AT

 夏の午後。青い空。野球部のボールを打つ音。蝉の鳴き声。日差しが少しずつ侵入してくる階段の踊り場で二人。

 ちらと隣の彼女を窺う。胸元まで開いた、少し汗で湿ったシャツ。さらさらと風に揺れる長い黒髪。炭酸飲料を飲む唇。グラウンドを見つめる瞳、それとも見ているのはもっと遠くの何かか。

「それなに?」
「……苺ソーダ」
「ちょっとちょうだい」
「……」

 そっぽをむいて一口。駄目なのかと思っていたら急に顔を近づけてくる。そして唇が触れる。

「………有難う」
「……」

 白い太陽、しゅわしゅわ音を立てて弾ける泡、甘い香り………。あれはソーダの香り?それとも彼女の長い黒髪から零れたシャンプーの香り?

 再び遠くを見つめる彼女。私も同じ方角に顔を向ける。遠くに飛行機雲が走っていた。雲はゆっくりだったけど綺麗な直線を空に引いていった。私の方から彼女の方へ。時折吹く風はあの香りをふわりと運んできてくれた。彼女から私に。


60 :うなじ ◆KazZxBP5Rc :2011/01/06(木) 19:12:31 ID:Wn8Y/yTs
「よし、ポニーテールにしてあげよう。」
「また?」
彼女は呆れと可笑しさを混ぜたような声を漏らした。
仕方ないじゃない。だって好きなんだもの。
そう、私はポニーテールが好きだ。世の女性が全てポニーテールになればいいのに。あ、私は髪伸ばすの面倒だからパスね。
関係無いけど、ポニテには眼鏡がよく似合う。世の女性が全て眼鏡っ娘になればいいのに。あ、私は目悪くないし金欠だからパスね。

彼女の長い髪をまとめて持ち上げる。
机に置いていたゴムを取りながら、私はある誘惑に駆られていた。
綺麗な後頭部。髪の生え際。
それをただ見ているだけじゃあつまらないじゃない。
っと、我慢我慢……。
私は髪をゆすりながら徐々に上に寄せてゆく。
それにつれて頭も少し揺れる。
耐えろ、私。
よし、このくらいの高さかな。
持っていたゴムを髪の束に通して捻る。
それから、何度もぐるぐるして、ポニーテールは完成した。

さて、手持ち無沙汰になったら、やっぱり我慢できなくなるものね。
やめておこうと思ったけど、誘惑には耐えられないの。
許せ、友よ。
私は彼女の肩をがっしりと掴んだ。
そして……ぺろり。
彼女の綺麗なうなじに、私の舌を這わせる。
肌と髪の毛とが混じった微妙な舌触りが何とも言えない。
「ひゃあっ!」
彼女の肩が跳ね上がり、上体をひねってこっちを向く。
「もうっ、何するのっ!」
頬を真っ赤に染めて怒ってくる彼女。
うふふ、やっぱり可愛いなぁ。

おわり

61 :創る名無しに見る名無し:2011/01/11(火) 01:53:43 ID:iP+ocKQB
百合とうなじは相性いいな

62 :創る名無しに見る名無し:2011/02/06(日) 12:12:30 ID:jWSbZguh
「先生……」

細く消えそうな哀願を含んだ声。放課後の保健室。カーテンで仕切られたベッド。吐息と微熱で構築され閉ざされた空間。

「先生……お願い…」
再び許しを請う声。だけど、止まらない。彼女の涙で濡れた瞳そして掠れそうな声、それらは私を冷静にさせるどころか熱を帯びた体を更に火照らせる。

馬乗りになり彼女の両腕を右手で封じる。唇を彼女の胸元からゆっくりと這い上がらせて行き首筋で一舐め。押さえきれずこぼれる可愛らしい乳白色の息。解っているんだ全部。

「こんなの…ダメだよ……先生…」

彼女の声はもう私にはほとんど聞こえない、制服の彼女と触覚と単細胞生物。単純化された思考、原始の営み。
左手をスカートのなかに潜り込ませようとしたその時だった。

「湖の……鳥たち…夕焼けが……焦がしたクッキー」

彼女の呟き……聞き覚えのある言葉、何か聞いたことのある……。

「収穫祭を悲しむ……少女」

……そうだ、これは、私の好きな詩集の一節だ。いつだったか彼女に読んで聞かせてあげた……。思い浮かぶ彼女の笑顔。私の肩にもたれ掛かり幸せそうに聞き入る彼女の笑顔。

もう彼女を拘束する力は失せていた。

「………ごめん」
「先生……」
彼女の上に倒れる。
「……ごめん……ごめん」
「もう……大丈夫です」
強く抱き締められる。白くて細くてか弱い腕、子犬みたいに震える胸。それでも私は身をあずけて泣いた。彼女の腕のなかでまるで少女のようにいつまでも泣き続けた。




63 :創る名無しに見る名無し:2011/02/15(火) 14:03:41 ID:NN9m8nz7
「男ってチンコ触りあうんでしょ? じゃあ、女だってオッパイ触りあってもいいじゃない!」
「京子、飲みすぎ」

64 :創る名無しに見る名無し:2011/02/20(日) 11:29:26.99 ID:WFibKglz
おっぱいもみもみ

65 :創る名無しに見る名無し:2011/09/01(木) 11:15:54.43 ID:20lbaETi
そして半年が経った

66 :創る名無しに見る名無し:2011/09/01(木) 11:44:10.66 ID:KvOiW+YE
半年も揉まれ続けた彼女の絶壁は、すっかり豊かな実りをたたえるに至っていた。


67 :創る名無しに見る名無し:2011/09/01(木) 16:20:30.58 ID:4+2LKIS/
http://sonimcity.web.infoseek.co.jp//adaltn/yuukoadult001.html



68 :創る名無しに見る名無し:2011/09/02(金) 06:55:45.64 ID:5kBaE+Ut

放課後の音楽室、彼女の指先が躍る。

「本当に君はピアノが好きだね」

彼女は私にニコッと笑いかける。
ピアノに夢中な彼女は私に笑いかけるだけ。
いつもそうだ。
それでも私が彼女に話しかけるのは、彼女が好きだからだ。

「ここのメロディー、好きだな〜」

彼女はピアノを弾きつつも、私の声に口元で反応を示してくれる。
口角を少し上げて。
それだけじゃ足りなくなって、思わず私はいつもとは違うアクションを起こした。

「好きだな君のことも」

私と彼女の時間がピアノと共に止まった。
彼女は少しして、初めて私に話しかけた。

「私も好きです」

音楽室の白いカーテンが風で少し揺らいだ。

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