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あの作品のキャラがルイズに召喚されました Part303

1 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/10(木) 01:10:17.04 ID:HbBoED0h
もしもゼロの使い魔のルイズが召喚したのがサイトではなかったら?そんなifを語るスレ。



(前スレ)
あの作品のキャラがルイズに召喚されました Part302
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1318253377/



まとめwiki
http://www35.atwiki.jp/anozero/
避難所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9616/




     _             ■ 注意事項よ! ちゃんと聞きなさいよね! ■
    〃 ` ヽ  .   ・ここはあの作品の人物がゼロ魔の世界にやってくるifを語るスレッドよ!
    l lf小从} l /    ・雑談、SS、共に書き込む前のリロードは忘れないでよ!ただでさえ勢いが速いんだから!
   ノハ{*゚ヮ゚ノハ/,.   ・投下をする前には、必ず投下予告をしなさいよ!投下終了の宣言も忘れちゃだめなんだからね!
  ((/} )犬({つ'     ちゃんと空気を読まないと、ひどいんだからね!
   / '"/_jl〉` j,    ・ 投下してるの? し、支援してあげてもいいんだからね!
   ヽ_/ィヘ_)〜′    ・興味のないSS? そんなもの、「スルー」の魔法を使えばいいじゃない!
             ・まとめの更新は気づいた人がやらなきゃダメなんだからね!




     _       
     〃  ^ヽ      ・議論や、荒らしへの反応は、避難所でやるの。約束よ?
    J{  ハ从{_,    ・クロス元が18禁作品でも、SSの内容が非18禁なら本スレでいいわよ、でも
    ノルノー゚ノjし     内容が18禁ならエロパロ板ゼロ魔スレで投下してね?
   /く{ {丈} }つ    ・クロス元がTYPE-MOON作品のSSは、本スレでも避難所でもルイズの『錬金』のように危険よ。やめておいてね。
   l く/_jlム! |     ・作品を初投下する時は元ネタの記載も忘れずにね。wikiに登録されづらいわ。
   レ-ヘじフ〜l      ・作者も読者も閲覧には専用ブラウザの使用を推奨するわ。負荷軽減に協力してね。





.   ,ィ =个=、      ・お互いを尊重して下さいね。クロスで一方的なのはダメです。
   〈_/´ ̄ `ヽ      ・1レスの限界最大文字数は、全角文字なら2048文字分(4096Bytes)。これ以上は投下出来ません。
    { {_jイ」/j」j〉     ・行数は最大60行で、一行につき全角で128文字までですって。
    ヽl| ゚ヮ゚ノj|      ・不要な荒れを防ぐために、sage進行でお願いしますね。
   ⊂j{不}lつ      ・次スレは>>950か480KBからお願いします。テンプレはwikiの左メニューを参照して下さい。
   く7 {_}ハ>      ・重複防止のため、次スレを立てる時は現行スレにその旨を宣言して下さいね。
    ‘ーrtァー’     ・クロス先に姉妹スレがある作品については、そちらへ投下して盛り上げてあげると喜ばれますよ。
               姉妹スレについては、まとめwikiのリンクを見て下さいね。
              ・一行目改行、且つ22行以上の長文は、エラー表示無しで異次元に消えます。
              SS文面の区切りが良いからと、最初に改行いれるとマズイです。
              レイアウト上一行目に改行入れる時はスペースを入れて改行しましょう。

2 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/10(木) 02:16:19.74 ID:nBl2p9v3
1乙
さて、今回はどんなのが来るかな

3 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/10(木) 12:35:25.29 ID:6z/OKNMQ
三式機龍を召喚、中身があれだから契約すればなんとかなるだろ

4 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/10(木) 19:43:56.76 ID:VaogoIRo
ぶりゅぶりゅうんかす浣腸

5 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/10(木) 20:33:59.14 ID:5sRRKONw
一度でいいからマチルダがちゃんと幸せなのがみたい、誰が召喚されれば出来るかな?

6 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/10(木) 22:13:50.06 ID:gem7F6aX
>5
ウッディーさんを召喚するとか

7 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/10(木) 22:39:06.88 ID:qrIUadwj
あのfigmaでの笑いが下卑ていることで有名なウッディをか……

8 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/11(金) 00:32:15.61 ID:qKtAgDUy
何故か織部さんが頭に浮かんだでござる…げひひ…

9 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/11(金) 00:59:50.05 ID:e/z03vh5
始祖のオルゴール…ワシの作ったオルゴールもまた良きモノでござるよ…げひひ

10 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/11(金) 02:23:56.26 ID:Y93SE1Ke
今週の某アニメのせいでオルゴールの材料が人間にしか思えない


11 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/11(金) 03:46:57.34 ID:SB7FLsa0
>8
織部さんは 基本紳士服担当で、女性のドレスはヒマワリさん達担当だからなぁ。

12 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/11(金) 07:33:02.36 ID:kDP/PYM5
>>5
メリヒムとか

13 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/11(金) 08:20:56.43 ID:L0/KeV4a
>>11
織部は織部でも古田織部を思い浮かべちまったよ

14 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/11/11(金) 08:47:58.83 ID:SB7FLsa0
ご無沙汰してます。「ゼロの戦闘妖精」です。
極度の体調不良に付き 書きあがった分だけでも投下します。
(マジで 断筆になりかねないもので)
それでは 進路クリアなら、五分後より。

15 :Misson 18「インディアン・サマー・ヴァケーション(後編)その1」:2011/11/11(金) 08:53:51.32 ID:SB7FLsa0
Misson 18「インディアン・サマー・ヴァケーション(後編)その1」

「それじゃ 明日の朝、格納庫の前で。」
「はい、よろしく御願いします。」
学院に戻ったルイズは そのままシエスタのいるメイド宿舎に向かったが、時間的にも宵の口を過ぎており 出発は明朝となった。
ルイズにとっても ラグドリアン湖の一件やテイファニアの件についてゆっくり考える事が出来て むしろ助かった。
翌朝 ルイズが元・召喚場である雪風の格納庫前に来た時には既に シエスタが待っていた。
「そういえば 貴女の私服姿を見るのって、初めてよね。」
赤のチェック柄 サマーニットのいかにもカントリー調の服は、学院支給のメイド服姿しか見た事のなかったルイズには 新鮮に見えた。
目を引くのは 袖口やスカートの裾を飾る革製のフリルと、仕事中には着けないネックレスだった。
平民の持ち物にしては 純度の高そうな銀のチェーン。そして 末端にぶら下がるアクセサリーは…
「それ、綺麗だけど 女の子の装飾品としては、ちょっとゴツくない?」 銀色に輝く、手投げ斧を模したマスコット。
「まぁ そうなんですけど。
 実はコレ 曽祖父が決めた『我が家の印』なんです。」
家紋を持つ貴族と違い 平民が『印』を持つ事は珍しい。尤も ゲルマニア辺りでは、裕福な平民商人が没落貴族から『紋章』を買い取ったりする事もあるらしいが。
「へぇ 変わった方だったのね、シエスタの曾お爺さんって。
 生きてらしたなら 一度会ってみたかったわ。」
「はい。私も そう思います。本当に…」
そう言って天を仰ぐシエスタの表情は 言葉に出来ない『思い』を秘めていた。

「じゃ コレかぶって。」
「はい。」
雪風に乗り込んだシエスタに ヘルメットを渡すルイズ。シエスタは 特に説明を受けずとも淀み無く面帯まで装着する。
それを見てルイズは 以前から感じていた違和感を思い出す。
今や 学院半公認でルイズ専属となったシエスタは、日常生活だけでなく ゼロセン開発や雪風関係の手伝いまで行っている。
それが 勘が良いと言うか何というか、妙に手馴れているのだ。
雪風の軽整備なぞ コルベール先生に補助してもらった時よりもスムーズに終了した程だ。
手伝っては貰っているが 実際にシエスタを雪風に乗せたのはこれが始めて。
にも拘らず 飛行中の障害となる可能性のあった先程のネックレスは 言われる前に外して小物入れのポーチに仕舞い、シートのハーネスも何も教わらずにロックしていた。
シエスタ。ごく普通の 農村出身のメイドの少女。彼女には 何があるのだろうか。

雪風は離陸し 一路タルブ村を目指す。シエスタは ただ静かに座っていた。だが それもまたおかしな事だった。
雪風に初めて乗った者は例外無く、加速感に驚き 高高度からの眺めに狂喜する。程度の差こそあれ 皆そうだった。
さも「こうなる事は知っていた」「騒ぐ程も無い ごく当然の事」といった態のシエスタが 異常なのである。
彼女は何者なのか?それを知る為 ルイズはちょっとした『悪戯』を仕掛ける。

予め 雪風にはLinkを通じて指示を出しておき、フライトが暫く続きシエスタの注意力が緩んだ頃を見計らって ルイズは宣言する。
「シエスタ。『ユーハヴ コントロール』。」
そして両手を高く掲げて見せる。
「あっ はい。『アイハヴ コントロール』。」
突然声を掛けられ ハッっとするも、思わずそう言って操縦桿を握るシエスタ。直後に我に返り(やっちゃった!)という表情。
これにより ルイズの『違和感』は『疑惑』へと変化した。

16 :Misson 18「インディアン・サマー・ヴァケーション(後編)その1」:2011/11/11(金) 09:00:39.79 ID:SB7FLsa0
数分間の沈黙の後 ルイズは問う。
「…雪風を召喚してから 何人もの『お客さん』を乗せてきたけど、雪風の『操縦』を渡した事は一度も無いわ。
 だから 操縦交代の方法について知っている人は、誰もいない。それは間違い無い。
 なのに さっきのやり取りは完璧だった。
 シエスタ 貴女は一体…」
「まずはタルブで 『竜の羽衣』を見てください。ルイズ様なら、それで大まかな所は御判りになると思います。
 そこで 全て御話致します。」
そして 再び沈黙がコクピットを支配し 飛行は続いた。

雪風はタルブ上空に到着した。眼下は緑に輝いている。
しかし それは牧草地や麦畑等によるものではなかった。一面に広がるのは 『葡萄畑』。
面積の大部分を緩やかな丘陵が占めるその村は、葡萄の栽培に適し 美味なるワインの産地として知られていた。
シエスタの実家は 村の外れにあるという。機首をそちらの方向に向けると、地上には 導くかの様な一本道があった。
田舎の農道としては広すぎる幅、凹凸の少ない整備された一直線の道。
(まるで『滑走路』だわ!)
ルイズでなくとも ゼロセン開発に係った者なら、皆そう思っただろう。
「あれです!あの家の前に降りて下さい。」
シエスタの実家は、その道の終わり 末端にあった。
比較的に裕福な自作農家のようで、平民としては充分大きな家屋と倉庫 そして頑丈そうな土壁の建物が並んでいる。
滑走路の正面にあるのは、その 魔法学院の雪風格納庫を思わせる建物だった。
「さあ こちらへどうぞ。」
シエスタは、家族へ帰省の挨拶をするよりも先に その建物の大扉を開けてルイズを招き入れた。

大扉から差し込む光が 『それ』を照らし出す。
美しい 青色の塊。機体と翼が独立した、複葉機とも取れる 複雑で或る種芸術的なフォルム。
これが『竜の羽衣』なのだろう。その名で呼ばれるに相応しい存在だった。
だが ルイズは知っていた。それの本当の名前を。
「……ファーンU(ザ・セカンド)」
FAFの開発した 新型戦闘機。最大推力でシルフに劣るものの、小型軽量の機体は 運動性でシルフを凌駕する。
(何故 これが!?)
絶句と混乱。それでも 推論のコアとなる情報を得たルイズの脳は、猛烈な勢いで このパズルを組み立てていた。
(コレが存在するなら、シエスタの『知識』については納得がいく。
 ただし 『場違いな工芸品』を先祖が偶々手に入れたという事ではない筈だ。
 機体から知識を得たとしたら もっと断片的になるだろう。シエスタの理解は 系統立ち過ぎている。
 ならば FAF関係者が『召喚』されたか?その可能性は低い。
 雪風という例外はあるにせよ、人間の召喚は『四の使い魔』以外に確認されていない。
 『場違いな工芸品』であっても 同様に…)

未だ答の出ないルイズの思考よりも先に シエスタが回答を告げる。
「曽祖父は これに乗ってタルブにやって来ました。
 そして 専門外ではありましたが、持っていた知識を使い 村の発展に貢献しました。
 村は 曽祖父を受け入れ、『自分とファーンUの事は どうか秘密にして欲しい』という願いを守ったのです。」
(やっぱりそうなのね。でも それでは辻褄の合わない事も…)
「曽祖父は 『場違いな工芸品』と呼ばれるモノについて調査し、私達子孫に遺言を残しました。
 『いつか来る 〈深井中尉〉若しくは〈雪風〉を探して、〈龍の巣〉に潜む〈泣き女〉の元へ導け』と。」
その結果 二人の少女が、今ここに居るのだった。

短くてすいませんが ここまでです。
完結させたいとは思うのですが、部位こそ違えど ノボル先生と同じ病ですので どうなることやら。
次回をお待ちください。

17 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/11(金) 11:45:30.87 ID:FSgWfAwP
>>14
どうぞ、治療に専念なさってください

18 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/11(金) 11:51:35.19 ID:GxldqcfO
魔法少女まどか☆マギカよりキュゥべえを召喚。

「おいキュゥべえ。コントラクト・サーバントの後に出てきた黒い宝石は何だ?」
「わけがわからないよ」

ただし召喚者はジョゼフ。
新番組、魔法中年ジョゼフ☆マギカ始まります(嘘)

19 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/11(金) 12:10:45.22 ID:FrjfukXH
フリーゲームからの召喚はアリなんだろうか。
まぁ面白ければアリだよな。

20 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/11(金) 13:31:18.71 ID:dT9NWcx5
無だっつってんだろ

21 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/11(金) 13:35:55.89 ID:Ub+n8Gnp
>>18
読んでみたいと一瞬でも思ってしまった俺を誰かののしってくれ

22 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/11(金) 15:34:20.13 ID:0EnH+CmH
戦国無双シリーズから柴田勝家を召喚
貴族の社会で武士(もののふ)の意地を見せる!

23 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/11(金) 17:21:55.09 ID:24kZVWWy
オロチによってハルケ世界と無双世界が融合
・・・などと夢見ていた時期が自分にもありました。

24 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/11(金) 17:51:04.55 ID:l+xDQR3Y
>>18
辛気臭いところは変わらないな

25 :web漫画:2011/11/11(金) 19:13:49.87 ID:6RxN46oK
1. 初恋ばれんたいん スペシャル
2. エーベルージュ
3. センチメンタルグラフティ2
4. ONE 〜輝く季節へ〜 茜 小説版、ドラマCDに登場する茜と詩子の幼馴染 城島司のSS
茜 小説版、ドラマCDに登場する茜と詩子の幼馴染 城島司を主人公にして、
中学生時代の里村茜、柚木詩子、南条先生を攻略する OR 城島司ルート、城島司 帰還END(茜以外の
他のヒロインEND後なら大丈夫なのに。)
5. Canvas 百合奈・瑠璃子先輩のSS
6. ファーランド サーガ1、ファーランド サーガ2
ファーランド シリーズ 歴代最高名作 RPG
7. MinDeaD BlooD 〜支配者の為の狂死曲〜
8. Phantom of Inferno
END.11 終わりなき悪夢(帰国end)後 玲二×美緒
9. 銀色-完全版-、朱
『銀色』『朱』に連なる 現代を 背景で 輪廻転生した久世がが通ってる学園に
ラッテが転校生,石切が先生である 石切×久世
10. Dies irae

SS予定は無いのでしょうか?

26 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/11(金) 19:24:31.47 ID:Yg4KTDW8
web漫画なのにSSとはこれいかに

27 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/11(金) 19:26:53.30 ID:faIELMP+
>>19
俺は面白ければ黙認してしまうと思うけど、
空気読んで自己判断することもできない人間が面白いの書いたためしがない。

28 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/11(金) 19:32:40.45 ID:vPGBzSG+
そらおとのイカロス。

29 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/11(金) 19:52:20.02 ID:C4doORfy
数年温めてるネタが3つぐらいあるのに未だに導入から先を書き進められない俺がいる
頭の中では仕上がってるのに、文章力のなさに笑うしかないぜフゥーハハ
年内には投下できたらいいかな…こういう奴、自分だけ?

30 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/11(金) 19:55:24.88 ID:e0BPHGI0
烈風の騎士姫からサンドリオンを召喚
イケメンで強いサンドリオンにうはうはするが後にパパンと発覚
カリンちゃんと血で血を洗う全面戦争状態に


31 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/11(金) 20:05:39.35 ID:lY7Vg4ZR
色んな意味で難易度たけーなおいw

32 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/11(金) 20:34:11.80 ID:QU1UDHMU
さらにジョゼフはカリーナちゃんを召喚。
強くて可愛いカリーナにうはうはするが後に烈風カリンと発覚。
ヴァリエール公爵と血で血を洗う全面戦争状態に。

33 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/11(金) 20:42:57.00 ID:9WLJf/11
>>26
コピペ

34 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/11(金) 20:43:52.89 ID:JRNVdSIc
雪風の人乙
ノボルと同様治療が上手く行く事を祈っとるよ


35 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/11(金) 21:48:43.07 ID:Vb4w8WT+
七花を召喚したら刀の使える虚刀流なのか
刀が使えないガンダールヴなのか

36 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/11(金) 21:49:30.74 ID:e0BPHGI0
TPPで医療費増えそうだけど頑張ってね!

37 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/11(金) 22:59:13.85 ID:lh9lDXoE
>36
もうちょい言葉選べ

38 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/11(金) 23:19:17.20 ID:FO7SUZwK
>>37
その馬鹿は その表現を故意に用いたぞ
でなければ あの言葉はでる筈がない

39 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 01:55:25.90 ID:rtisKDbb
かってに改蔵の羽美が思ったよりかわいかったのでかいてみたい

40 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 02:29:12.73 ID:sMGdtvk+
>>18
まどマギから魔法少女たちを召喚した場合

まどか→見習いメイドさんで皆さんの役に立って、うれしい
ほむら→キュゥべえがいないのでひと安心、まどかのボディガード化でギーシュたちボッコ
マミ→とほうにくれる?
杏子→特に目的もないのでぶらりぶらり
さやか→男に苦労してることでモンモンと意気投合

ソウルジェムに関しては、サイトの再召喚に巻き込まれたとかでルイズがディスペル使える時点で召喚とか
ある程度のご都合を許してもらえれば物語作れそうだ

41 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 05:22:16.51 ID:ArGZlnXY
魔法少女ルックに変身したジョゼフと対峙させられるマミさんとか…

ジョゼフの変身した姿にマミられる寸前のあの表情で呆然。
そして目の前のミニスカ中年に「みんな死ぬしかないじゃないっ!!」の時の顔で銃口を向けるマミさん。

42 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 05:47:10.06 ID:sM/H7ZmL
スコットランドだったっけ? 男性もスカート着用する国家(文化)は?

43 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 07:27:09.92 ID:9EzFbpHX
知らない人が見れば袴もスカートに見えるそうだ。
ソースは映画「ラストサムライ」な。

44 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/11/12(土) 07:52:40.77 ID:LGUGL2pk
スコットランドのスカートの下はノーパンだぞ

45 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 08:51:19.25 ID:tO7aDE1U
ミニスカでノーパン……。
本来なら股ぐらがいきり立つ事なのに、逆に萎えてしまうな。

46 : 忍法帖【Lv=6,xxxP】 :2011/11/12(土) 09:39:38.19 ID:GZIVtG1z
んほおおおおお!!

47 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 09:45:22.57 ID:kEYi4oEE
ロッテのおもちゃで直哉きゅんのスカートめくった三人組でも喚ぶか

48 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 11:30:18.36 ID:qlFqkzs3
召喚してもあんまり意味がないというかスポーツ漫画のキャラとか基本的に召喚しづらいよね。
スポーツしてるんだから基本的にサイトよりは役に立つんだろうが

49 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 12:37:35.50 ID:KtSGbJC/
スポーツ漫画のキャラねぇ…
「がんばれ!!タブチくん!!」からタブチ、ヤスダ、ヒロオカを召喚

50 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 12:57:59.72 ID:ArGZlnXY
波動球をぶちかまされるワルドとか…?

51 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 13:35:19.98 ID:F6ojOeCU
シュヴルーズ先生がキュゥべえを召喚したら魔法熟女という新境地に

52 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 14:39:18.55 ID:IDwgnzIi
魔法奥様メディアさんがどうしたって?

53 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 15:15:37.79 ID:DquMP4sI
魔女って言葉があるようなw
でもウィッチっていうとギャルっぽく聞こえるから不思議

54 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 15:18:25.75 ID:kOAz+LEF
あっもしかしてマージョ様って魔女から取ったのか
やべー今気がついたw

55 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 15:24:27.85 ID:gz38QYcK
>>25
クレクレするなこの荒らし野郎
お前前スレでも糞コピペ貼り付けてただろ
ageんな馬鹿

56 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 15:52:42.16 ID:fq5CVQTJ
んま。他人さまの目に触れる場所でなんてお汚い言葉を使うザマスか

57 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 15:57:01.25 ID:2zgL3jKW
ザマスだと……?
撲殺天使からザンス召喚とかどうだろう?ただのセクハラ野郎か

58 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 16:06:04.96 ID:fq5CVQTJ
ザマスったら、ザ・マスターズ・ファイターザマスよ?

59 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 16:45:26.94 ID:iB7HAvia
ザマスという文字を見たら、スネオのお母さん思い出してしまった・・・

60 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 16:47:02.93 ID:o7jfxWez
漫遊記じゃねーの?

61 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 17:09:46.48 ID:GkkWaXqf
ゴクドーくん漫遊記か・・・

62 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 17:15:50.00 ID:o7jfxWez
間違えた珍遊記だ
作者の名前とミックスしちまったぜ

63 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 18:10:51.77 ID://KGm/cm
山田太郎召喚か
アルビオンで七万人と戦う太郎が見られるな・・・

64 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 18:13:47.92 ID:FvXG9PMg
>>45
女装マリコルヌやスカロンに比べればたいしたことないだろうよ

65 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 18:19:08.52 ID:WrVMA1CW
>>63
同じ山田ならWORKINGの山田を召喚したい。

66 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 18:26:35.25 ID:Ql6AH7ax
隣の山田君

67 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 18:37:39.03 ID:IDwgnzIi
太郎と聞いたら、山田太郎ものがりの太郎しか思い浮かばなかった。

68 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 18:51:35.03 ID:uyH/44Ex
太郎ときたら、東光太郎ことウルトラマンタロウが一番だ

69 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 18:59:14.54 ID:IDwgnzIi
ウルトラマンタロウが東のタロウなら、南のタロウこと仮面ライダーブラックRXの南光太郎

70 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 19:09:22.20 ID:NNRX0iwY
太郎太郎うるせーよ
二郎とか三郎もよんでやれ

71 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 19:13:09.59 ID:cNLNecPv
ラーメン二郎の総帥をハルケギニアに召還か。
学生時代は世話になったから、胸が熱くなるな。



72 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 19:17:30.71 ID:bEGl3vUX
>>70
キカイダーとハカイダーか。

73 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 19:21:38.85 ID:hRrXnfUW
太郎と聞いて遊戯王カードの眠れる巨人ズシン思い出した(アニメでの使用者が山下太郎)
召喚条件死ぬほどきついけど、出せればものすごく強いんだよなあのカード

…ん?これハルケギニアに召喚できないか?

74 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 19:29:42.10 ID:HCzgfpHW
岡本太郎召喚
ルイズの爆発に芸術を見出す

75 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 19:56:49.68 ID:9NbYKI7W
山田太郎召喚
どこかの貴族と勘違いされ続ける実は貧乏人。

76 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 20:04:11.66 ID:IDwgnzIi
>>75 毎日大量に残される貴族の食事をひっそりと回収するのか

77 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 20:26:18.38 ID:EHSek9/y
小泉孝太郎なら少しはましな扱いされるかな。才人よりはイケメンだし。

……安達太良か。

78 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 20:26:55.19 ID:uyH/44Ex
>>69
いっそウルトラマンvs仮面ライダーの共演で

79 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 20:34:32.48 ID:9NbYKI7W
>>78
Jさんでもねーと無理じゃね?

80 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 20:44:11.51 ID:uyH/44Ex
奇跡が起きてライダーも巨大化

81 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 21:06:55.90 ID:R68fXxBo
>>80
というか、公式? で既にあるじゃないか。

82 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 21:40:46.58 ID:o7jfxWez
1号ライダーの巨大化は、確か既に劇場版のウルトラマンコラボ作品でやってたはず
で、その巨大化ライダーの反響に味を占めて出されたのが、Jだったんだっけか

83 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 22:03:57.36 ID:4IvPT2YY
1号が巨大化、Jも巨大化、シャドームーンも巨大化(原理的にはRXも慣れるらしい)
ディケイドもJと合体して巨大化、仮面ライダーアーク、仮面ライダーコア

結構いるな、デカブツライダー

84 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 22:52:13.06 ID:a7fFaDCq
もっと言えばノリダーが巨大化してる

85 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 23:01:28.37 ID:aKfzcgis
鉄腕バーディーからバーディー召喚
魔法も全部当たってもイタイイタイだけで済みそうだけど
調整漕の問題が出るからSSは厳しいかな

86 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 23:08:40.81 ID:LaSmpOLt
>>18
そういえばジョゼフは最初から絶望なんか通り越してたな

87 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 23:22:18.51 ID:GkkWaXqf
どうあがいても絶望

88 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 23:41:28.86 ID:cgHmlHqS
ヒーロー系か・・・・・・
ウイングマンだと、どうなるだろう?

89 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 23:43:38.72 ID:R68fXxBo
ドリムノートに「地球に帰れる」と書いたら終わってしまうw

それはおいて、純然たる正義の味方だから、ルイズというか、トリステインが正義だと思えばバリバリ働きそうだね

90 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/12(土) 23:51:41.82 ID:ADUM+AWF
あの畜生が欲しいのは絶望に落ちる瞬間の落差だからすでに絶望中のジョゼフは対象外だよなぁ
まあ、ジョゼフが回りに絶望を振りまくからある意味利害の一致をみるやもしれんが

91 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/13(日) 00:03:26.76 ID:J1u0ap+G
サイトが死んだと思った時のルイズとかやばいな


92 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/13(日) 00:08:22.57 ID:0QSOE6hL
>>89
というか普通にウィナアで帰れそうだw
まぁ健太の事だからルイズの事も見捨てられずに行き来する事になりそうだけど。

93 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/13(日) 00:13:09.72 ID:3WyAFVsO
>>89
どうだろうな?
本人の願い、夢でないと叶えられないからな。
あー、でもウィナルド辺りに地球と往復できる機能を追加でいけそうだが。

ドリムノートを持ち込めなかったとすれば。
でもウイングマン不在だと、地球がやばいしな。
終了後だと、ウイングマンは存在してないし。

94 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/13(日) 00:29:57.48 ID:37Vs/R0w
ドリムノートか、ウイングマンといえばヒロインズのコスチュームだが
ハーレム的に違和感はないかもな。

でもルイズとタバサにあのヒロインコスチュームは残酷すぎる……

95 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/13(日) 00:38:59.62 ID:rdLd94A3
>>91
ゾンビウェールズ後のアンアンやサイト襲撃後のタバサもやばい

96 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/13(日) 00:41:52.70 ID:0QSOE6hL
>>94
その二人はりろちゃんコスにしてあげようw
デザインは変更可能なはずだし

97 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/13(日) 01:31:08.81 ID:48HAgp7g
他作品から主役・レギュラークラスのキャラを召喚する場合、
クロス先作品の世界観や設定とのすり合わせが大変だけど、
その点\アッカリーン/は心配ないな。
召喚されてもしばらく気づかれなさそうww
そういう意味では、主役級キャラとしては
優秀で都合のいいキャラだと思うw
話は想像もつかないが…。

他にもそういうキャラっているかな?

98 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/13(日) 03:54:53.19 ID:ukjVldMf
最近の作品で変身ヒーローだとHXLシリーズとかラットマンやブラフマン、タイバニにゼットマン辺りか
書くの大変なのばかりだな

99 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/13(日) 04:55:32.93 ID:7yuOTHXC
>>93

リメル辺りがハルケ侵略も行なってた。でいけるんじゃね?
ジョゼフとか普通に協力しそうだがw
又はジョゼフがキータクラー召喚とか。

100 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/13(日) 05:06:28.47 ID:7yuOTHXC
>>94

ウイングガールズだっけ?
ハルケ版だとルイズ、キュルケ、タバサ、シエスタ、モンモン、テファ辺りか…ジョゼットかエルザがりろちゃんポジで…
思ったより少ないかな?

101 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/13(日) 05:11:00.77 ID:7yuOTHXC
>>98

読み切り版ゼットマンなら…最後は本能で正義を行う生物になったから…
普通にルイズは喜びそうだw

102 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/13(日) 07:30:04.77 ID:id7y1X4S
スポーンを呼ぶとどうなるのだろうか

103 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/13(日) 08:48:43.15 ID:7yuOTHXC
>>102

日本の漫画版かアメリカの方かで変わってくるんじゃね?
あと鎖に反応してガンダ常時発動すると思われ。

104 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/13(日) 09:18:15.90 ID:/UUeO1zU
まどマギより『Kriemhild Gretchen』召喚

105 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/13(日) 09:58:26.48 ID:4MkRm4qg
まどか山召喚しちゃらめぇ

106 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/13(日) 11:19:05.09 ID:KKSxsD7/
ルイズ死亡程度では済まないからな。

107 :ウルトラ5番目の使い魔  ◆213pT8BiCc :2011/11/13(日) 11:40:37.96 ID:lLwlJamH
皆さんこんにちは。ウルトラ5番目の使い魔、67話投稿開始します。
さるさん回避のために10分後、11:50にはじめますので、よろしくお願いいたします。

108 :ウルトラ5番目の使い魔 67話 (1/11) ◆213pT8BiCc :2011/11/13(日) 11:49:57.18 ID:lLwlJamH
 第六十七話
 眠れる大戦艦
 
 甲冑星人 ボーグ星人 登場!
 
 
「杉材が足りねえぞ! 追加発注急げ」
「砂鉄と鉄鉱石の搬入、第五工房がしびれを切らしてるぞ。一分一秒も無駄にするな!」
「鋲だ! 熱いうちに早く打ち込め!」
 
 職人たちの喧騒が飛び交い、槌の音が響いたり、荷車の車輪の音がひっきりなしに行きかう。
 ここは、ラグドリアン湖の東岸にあるトリステイン最大の造船港。一週間前に焼失した造船所から、二十リーグほど
北上したところから海に向かって流れ出す大河の中流に存在している。
 収容艦艇数は大小合わせて五百隻の巨大港で、トリステイン空軍の主力艦のほとんどは現在ここで作られていた。
 船台上には、ガリアのシャルル・オルレアン級に対抗するために建造中の、トリステイン初の本格的二百メイル級
重装甲戦列艦ガスコーニュ号が艤装を受けており、傷ひとつないピカピカの大砲がドラゴンに引き上げられて船体に
載せられていく。
 また、整備用ドッグにはラ・ロシュールの観艦式に姿を見せた新鋭艦ブルターニュ号が横たわって、怪獣ゾンバイユを
相手にまったく通用しなかった武装の強化工事を施されている。
 働いている人間は官民合わせて二万人をゆうに超える。これはラ・ロシュールはおろか、首都トリスタニアに次ぐ
人口の多さである。
 まさにここは、小国であったトリステインが大国ガリアやゲルマニアと肩を並べるための努力を象徴する場所なのだ。
 
 だが、様々な船を作り、ガスコーニュ号の完成にトリステインの未来がかかっていると信じて昼夜兼行の工事を
してきた熟練の造船工たちも、五日前にラグドリアン湖から曳航されてきた船を目の当たりにしたときは、まさしく
次元の違いを思い知らされた。
 運河としても使えるように、狭い場所でも幅五百メイルもある大河を圧して進んでくるとてつもない偉容。あまりの
巨体ゆえに、操業している漁船は、その船の作り出す大波で転覆させられないよう出漁禁止が発令され、対岸の
小さな桟橋などはまるごと水中に沈められた。
 近隣の人々は、微速で進むその船を噂で知って呼び集め合い、今まで見たこともない鋼鉄の巨大戦艦をひと目
見ようと、数百数千の眼が堤防の上に集まる。
「なんなんだあれは……あんなでかい船がこの世にあるのか!」
 上空を護衛しているメルカトール型の旧式戦列艦プロヴァンスなど、まるで水雷艇のようにしか見えない。
 人々は驚き、噂は噂を呼んでさらに人を集めたが、軍はそれを静止しなかった。その戦艦のあまりの巨体ゆえに、
到底秘密の保持などは不可能だとあきらめざるを得なかったのだ。
 結果、丸一日かけて港にその戦艦がやってきたとき、戦艦大和こと新・東方号を目撃した人間は万を軽く超えていた。
その中には、当然ガリアやゲルマニアの間諜もいるだろうけれど、もはや報告したければすればいいと開き直るしかない。
 
 そして、到着した新・東方号は岸壁に係留された。あまりの巨体ゆえに、収容できるドックがなかったためである。
 ここで東方号は、艦内設備の調査の続行をするのと並行して、改装工事が始められることとなった。
 表向きの総責任者はエレオノール。彼女は、アカデミーの所長を、なかば恫喝にも近い方法で説き伏せて権限を得た。
無名のコルベールでは、技術力はあっても統率力はないために、ここはどうしてもヴァリエールの高名が上に
必要だったからである。
 その意気込みに恥じず、彼女は持ち前の度胸と威圧感を持って、見事に多数の個性が入り混じる部下たちを統率していた。
 アカデミーからエレオノールが連れてきた学者だけでなく、軍民問わずに優秀な技術者たちが昼夜を問わずに
大和の甲板を闊歩している。そのせいで、ほかの艦の建造や修理に遅れが生じているものがあるものの、誰もが
どの艦を優先するべきかをよく心得ていた。
 
 さて、岸壁に固定されて、工事開始を待つばかりとなった新・東方号だが、曳航中の調査によってエレオノールと
コルベールは、これが大工事になることを覚悟していた。

109 :ウルトラ5番目の使い魔 67話 (2/11) ◆213pT8BiCc :2011/11/13(日) 11:51:34.47 ID:lLwlJamH
 船体は、ミミー星人によってほぼ完全に修復されていたものの、船内は三隻の船が合体したためと、戦闘に
必要のない部分は沈没時のままで放置されていたので、超巨大な立体迷路と化していた。そのため、曳航中に
見取り図を作ろうと船内に入っていって迷子になる調査員が続出、エレオノールとルイズも才人とコルベールが
談笑している最中に機関室を目指して出られなくなり、テレポートでようやく脱出する始末をさらした。
 結局、行方不明になった全員を救出するために一時作業は完全に麻痺した。
 それでもなんとか船内見取り図を完成させると、アカデミーの学者たちはそれを元に作業計画を作成した。
なにせ、全長四百五十メイルの超巨艦であるから、全体を改装していては間に合わない。優先順位をつける
必要上、調査で判明したアイアンロックスの艦内構造が、大きく分けて二つに区分できることを利用することとなった。
 
 ひとつはミミー星人に改造され、遠隔操作で稼動する機関部と兵装部。
 元は乗組員の居住区だったらしく、沈没時と変わらずに廃墟のままで放置されている区画。
 
 このうち、戦闘区画は危険が見込まれたので、さらに一週間の調査期間が置かれることになった。
 危険を承知で未知の機材で囲まれた区画に調査員が入っていき、入れない場所にはメイジが猫やネズミの
使い魔を送り込んで、視覚の共有でスケッチをとったりしていく。こういう方法は地球ではとることができないもので、
もしも地球で知られたらあらゆるところから引く手あまたに違いない。災害時の危険区域での生存者の捜索や、
人間が入れない遺跡を発掘せずに調査したり、身近なところではビルの配管内部の定期検査など、何百万円もする
小型ロボットがなければできないようなことばかり、数えれば役立つ用途が限りない。
 もっとも、そんな俗な役立ち方は誇り高い貴族は嫌がるだろうが、貴族ではないメイジたちがいつかそうした
方法で人々の役に立つことができるのだとわかったら、世の中に少し笑顔が多くなるかもしれない。
 
 戦闘区画が実質立ち入り禁止なために、工事は先んじて放置区画で始まった。完全に幽霊船状態の中を、
魔法のランプを壁に取り付けて明かりを確保し、形を保っていた道具や設備を運び出していく。それらはほとんどは
劣化して使い物にならなかったけれど、頑丈で原型を保っていた軍靴は靴屋が引き取り、拳銃や小銃は鍛冶屋に
渡され、意外にも鉛筆が発見されたときはその便利さにエレオノールが驚嘆して、すぐに複製が命じられた。
 ただ、そうして残骸をあさる中で、たまに眼鏡や金歯、ベルトなどが現れると、彼らは自分たちが墓荒らしを
しているのだという気分の悪さを味わわざるを得なかった。戦死者の遺骨こそ、海底で長年のうちに消滅して
しまったけれども、ここには確かに何百何千という人間がいたのだ。
 そうした遺品の数々は、才人の頼みを受けたコルベールの指示で、街の郊外に埋葬されることとなった。
異世界の人間をブリミル教では弔えないが、そうすることでせめてもの慰霊だけでなく、罪悪感や呪いを恐れる
調査員たちの心情を慰めることもできたのだ。
 だが、呪いとは関係ないが苦痛の叫びはあがっていたことを付け加えておこう。調査が終わった居住区画では、
いずれ新乗組員が住まうことになるのだから清掃作業がおこなわれていた。ただ、その担当を任された水精霊騎士隊は
不満たらたらであった。
「あーっ! どうしてぼくらがこんな平民の雑用がするようなことをしなきゃいけないんだ!」
「ギーシュ、その文句は十回くらい聞いたぜ。でも、ほんと臭いし暗いし汚いし、いったいどれだけ掃除したら終わるんだよ!」
「ギーシュ、ギムリ、文句を言ってる暇があったら手を動かせよ。しょうがないだろ、ぼくたちだって船ができるまで
遊んでるわけにはいかないし、乗り組んだときに迷わないようにも清掃がてら船内構造を頭に叩き込んでおけって
命令は正しいよ」

110 :ウルトラ5番目の使い魔 67話 (3/11) ◆213pT8BiCc :2011/11/13(日) 11:53:01.41 ID:lLwlJamH
「はぁ……まったく、いつになったらぼくらは華々しい戦果をあげられる日が来るんだろう……」
 バケツとほうきとブラシとゴミ袋を手に、少年たちはその日を目指して地道な下積みを重ねていく。
 
 その一方で、才人は別件で船に乗ってはいなかった。彼はルクシャナやアカデミーの風や地のメイジといっしょに、
街からやや離れた草原にいたのである。そこは、将来港を拡充するときに備えて、新しい街道を作るための
舗装作業がおこなわれていたのだが、その平坦な地形を利用して彼らはある実験をおこなっていた。
「ようし、じゃあ始めるか……風を送ってください!」
 メイジの送ってくれた風を受けて、彼らの実験はスタートした。結果的に、この日の彼らの実験は失敗に終わるのだが、
翌日も彼らは失敗した箇所を改良して同じ実験を繰り返した。
 それは、遠目からしたら変な形の鉄の塊を、大勢のメイジが真剣な顔で弄り回しているという奇妙な光景だった。
実際、通り過ぎていく人は首をかしげたり失笑していく人もいたけれど、彼らは気にも止めなかった。
 これが成功したら、東方号には大きな力になる。才人はそれを信じ、未完成のそれに描かれた真っ赤な日の丸を見上げた。
 
 そして、東方号の完成へ向けての生徒たちの努力は、連絡を受けたコルベールの胸も熱くした。
「そうか、彼らも立派にやっているのか。ならば、私も負けてはおられんな」
 船舶の部品を作る工場で働いていたコルベールは、火花をあげて作り上げられていく東方号の部品を前に決意を新たにした。
 コルベールの顔はすすで汚れて、いつもは輝いている頭頂部も今日は黒ずんでしまっている。実際、現在もっとも多忙であるのは
間違いなく彼であったことは疑いない。東方号の設計者であって、改造計画の調整から部品の設計、あらゆる方面の補助を
しなければならない彼にはそれこそ風呂にはいる暇もなかった。休息は短い睡眠と食事の間だけ、その他の時間は
必ずどこかで仕事をしている。
 しかし、普通の人間であったら倒れるような激務の中でも、コルベールの顔には疲労の色はなかった。むろん、肉体には
過酷さによって刻まれた疲れはあるけれど、頭がそれを感じてはいなかった。
 一世一代、ハルケギニアを救う船を自分が作るんだという使命感がコルベールにはある。彼はこのとき、技術者として
心から仕事を楽しんでいた。楽しいことに疲れを感じるはずがない。自分の力を思う存分発揮して、長年の夢であった
魔法に寄らない機械を……それもハルケギニアの誰一人として見たことも聞いたこともないものを作るのだ。
「みんな頑張ってくれ! 東方号にはトリステインの命運と、姫殿下の期待がかかっているんだ。君たち職人の
技術はもうガリアやゲルマニアの者たちにも劣らないと聞いている。その力を、存分に発揮して最高の仕事をして
見せてくれよ!」
 コルベールの激励に、工場の職人たちは「おおーっ!」と、建物を揺るがしそうな大声で答えた。
 ここで働いている職人たちは皆平民である。錬金を使って即座に優れた製品を作り出せるメイジに、いつも下に
見られていた彼らは、敬愛するアンリエッタ王女の期待の仕事が自分たちに回ってきたことに、かつてないやる気を
自分たちの中に見出していた。
 すでに何隻もの軍艦の部品を作り上げて、腕に自信を持っていた彼らは、コルベールの図面に詳しく記された
部品を現実のものにしようと、炉の火を限りなく熱くし、赤熱化した鋼鉄に槌を入れて鍛え上げていく。
 
  
 誰もが忙しく行き来し、巨大な港は過去最高の繁栄をしているかに見えた。
 だが、そんな大量の人間の往来の中にあって、作業現場をまるで他人事のように優雅に見守っている少女たちの
一団があった。作業現場から少し離れた空間を占拠し、数人の女騎士に護衛されて、四人の少女たちがひとつの卓を
囲んで座っている。その中でも特に高慢そうな金髪でツインテールの小柄な少女は、汗だくになって働いている
工員たちを横目でちらりと見た後で、退屈そうにつぶやいた。

111 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/13(日) 11:53:41.79 ID:jsPcizdH
支援

112 :ウルトラ5番目の使い魔 67話 (4/11) ◆213pT8BiCc :2011/11/13(日) 11:54:34.44 ID:lLwlJamH
「作業は順調なのかしら? 日程では二十五日で完成するとあったけど、五日経ってもあまり変化がないように
思えるのだけれども?」
「ご安心くださいませ殿下、工期はとどこおりなく消化しております。外見上の変化が少ないのは、元々の船体を
傷つけないで運用するためで、本格的な工事はまだ先でございます」
「そう、ならいいわ。ノルマが一日遅れれば、何十万エキューの損失につながるわ。見込みのない人間はすぐに
取り除きなさい。代わりはいくらでもいるわ」
 そう何気なしに命じると、ベアトリスは卓上のティーカップに手を伸ばして、紅茶を優雅にすすった。
「それにしても、自分の出資先を見届けるのは最低限の務めとはいえ、このようなところはほこりっぽくて嫌ですわね」
 紅茶に浮かんだ微細な粒を見下ろして、ベアトリスはふぅとため息をついた。すぐさま、取り巻きの一人が
淹れなおした新しい紅茶で、少しだけ表情に笑みを戻す。しかし、優雅な姿は工員たちの敵意は刺激しても、
敬意を持たれることは決してないことに彼女は気づこうともしていない。
「うん、やはり東方からの直輸入のものは香りが違うわね。それにシーコ、腕を上げたわね。温度がちょうどいいわ」
「はいっ! ありがとうございます! わたし、努力したかいがありました」
「そ、そこまで感激しなくてもいいけれど……」
 緑色の短髪をした子の大げさな喜びように、ベアトリスは気おされてちょっと引いた。彼女は先日、才人の無礼に
対して最後まで怒っていた子で、一番年少ではあるけれど活発で子供っぽいところがベアトリスは気に入っていた。
ただし、時々こうして行き過ぎたところはあるのだが。
 ともあれ、気を取り直したベアトリスはもう一口紅茶を飲んで口の中を潤すと、アイアンロックスの巨体を見上げた。
「まったく、ヤプールもとんだ贈り物をしてくれたものね。ミスタ・コルベールたちは、異世界の技術だとか浮かれていますけど、
わたくしにとってそんなことはどうでもいいわ。重要なのは、今わたくしたちの手元にこれがあるということ。お馬鹿な
人たちは、これが将来どれほどの価値を生むのか、まったくわかっていないようで、なんとも滑稽なこと」
「ええ、まったくですわ。それにしても姫殿下、わたくしにはこのような鉄の塊が、どのようにして富をもたらすのか、
いまひとつぴんとこないのですが」
 取り巻きの一人の、金髪を後ろでやや乱雑なポニーテールにまとめた少女が尋ねた。傍目からは、わざと
持ち上げているとしか思えないそぶりだが、そうされることが当然に育ってきたベアトリスは気づいていない。
「しょうがない子ね。じゃあ、簡単に説明してあげるわ。この船……オストラント号二世、まあ新旧の区別が難しいし、
まだ完成してもいないから、この船の元々の名前……なんといったかしら?」
「ヤマト、ですわ」
「そう、そのヤマトですけれど、率直に聞いて、ビーコはこの船を見てどう感じます? 難しく考えずに、ただ見たままを
答えていいわよ」
「はぁ、わたしは軍艦のことはさっぱりわかりませんが……ええっと、大きくてとても強そうだと思いました」
「いいことよ、”大きくて強そう”それでいいの。おそらく、ここでこうして働いている人間は皆そう思っていることでしょう。
重要なのはそこなの」
 ベアトリスは、怪訝そうな表情を浮かべている少女たちに向かって、得意そうに語りだした。
「言うに及ばず、兵器とは戦うためにあるわ。でも、軍艦はほかの兵器とは違って、むしろ戦争以外のときにこそ
役割が多いの。砲艦外交という言葉を知っているわね? 文字通り、艦隊を持って武力を誇示し、他国との外交を
有利に働かせようとする、アルビオンやガリアがよくやるやつよ。特に、レコン・キスタが力の象徴とした、かつての
『レキシントン』号はとみに有名ね」

113 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/13(日) 11:55:20.17 ID:A3Tij8eX
支援


114 :ウルトラ5番目の使い魔 67話 (5/11) ◆213pT8BiCc :2011/11/13(日) 11:56:08.09 ID:lLwlJamH
「はい、あの巨艦はレコン・キスタが反乱を起こす前には、『ロイヤル・ソブリン』号として、当時ハルケギニア最大最強
だったのは、よく宣伝してくれたものですね」
「よく覚えてるわね。おかげで、わたしもお父様のデスクの上に並んだ、【アルビオンには、ロイヤル・ソブリンあり】って
新聞記事をよく目にしたわね。軍人たちも、どうやってロイヤル・ソブリンに対抗しようかって頭を悩ませてたわ。だからこそ、
どんな素人が見ても絶対的に強そうに見えるヤマトをトリステインが手にしたら、平民だってトリステインが強くなったんだって
思うでしょう? そのときに、鋼鉄艦の建造のノウハウをクルデンホルフが独占してたらどうする?」
「なるほど! 理解できました。そうなれば、トリステインだけでなく、世界中から建艦の依頼が来るというわけですわね」
「そういうことよ。だから今のうちに、優秀な工員はいくら出してもいいから引き抜いておくのよ」
 若いながらもクルデンホルフの血を引く者として、したたかな一面を見せるベアトリス。彼女は拍手をして持ち上げる
三人の少女たちに手をかざして応えると、改めて報告の続きを求めた。
「さて、前置きはこのくらいにしてと。それでエーコ、現在の各部署の進行状況はどうなってるの?」
「はい、現在総責任者のエレオノール女史の下で、それぞれの部署ともにスケジュールの遅れなく作業を
進めております。まず船体のほうは、あと五日をめどに徹底的に調査をした後で、翼を取り付けるための準備工事を
開始いたします。次に……」
 冊子にまとめられた各所からの作業報告書を手に、エーコと呼ばれた褐色の髪の少女は、主であるベアトリスに
東方号再建計画の現状を説明していった。
 
 しかし、ベアトリスへの報告とは裏腹に、実際には調査も工事も早くも難航していた。確かにコルベールや才人たちの
努力によって、目覚しい成果を上げている部署もある。が、地球最大の戦艦大和こと、軍艦ロボットアイアンロックスを
人間の手で扱える船に改造しようという計画は、当然ながら容易なものではないことは予想されてはいたものの、
いざ開始してみるとさらに思わぬ障害や問題に次々ぶち当たった。
 先に述べられた戦闘区画と放置区画。このうち放置区画は物品の搬出と清掃、あとは居住できるように少々の
修理をすればよいだけであるので問題は少なかった。
 問題が発生したのは、当然というか戦闘区画である。
 このうち、兵装については意外にも早期に調査が終わった。砲兵器については、その規模が巨大であるだけで、
原理としてはハルケギニアのものでも理解できた。人間が操作する部分こそ、自動装置が組み込まれていたものの、
基本は大和型戦艦の四十六センチ砲のままだったのである。
 しかし、その兵装を動かすための動力が最大の問題であった。機関部については手動で稼動させる方法がないかを
調査中であるが難航している。大和に元々あった重油燃焼式タービン機関は撤去されて、ミミー星のエンジンが搭載されて
いたが、これがどうすれば動くのかはコルベールにも才人もわからなかった。
 幸い、水蒸気機関が装備されるのは翼になるので、最悪船体はあるだけでも飛べるけれど、主砲を含む全兵装は
現在使用できるめどは立っていない。しかし、ベアトリスや軍の目当てはあくまで異世界の技術で作られた強力な
兵装なのである。それが動かせないとなると、せっかく乗り気になっている彼らが一気にやる気をなくす恐れがある。
そのために、それらの内容は報告書からはぶかれていた。

115 :ウルトラ5番目の使い魔 67話 (6/11) ◆213pT8BiCc :2011/11/13(日) 11:57:13.56 ID:lLwlJamH
 そうとも知らず、ベアトリスは高級な茶葉の香りを楽しみつつ、クルデンホルフの明るい未来を運んでくるであろう
鋼鉄の宝船をうっとりと見上げた。
 
 しかも……ベアトリスはまだ気づいていないが、彼女の持つビジョンには極めて危険な要素が秘められていた。
 
 彼女の想定するとおり、ガリアやゲルマニアが、この超巨大戦艦の存在を知ったらどうするか? 彼女の考えるとおり、
少なくとも危機感を持つことは間違いないだろう。対抗策を講じようにも、異世界の技術で建造された大和に相当する兵器は
ハルケギニアの技術では作ることができない。
 かといって、戦争を仕掛けるなどは論外。現在トリステインはアルビオンと同盟関係にある。いくら大国と呼ばれる
両国とて、単独では動けないし、現在のトリステインにはアルビオン内戦でその復活が確認された『烈風』が
抑止力となっている。また、ただでさえ、世界中に怪獣の出現が群発している中で軍は動かせない。
 結果、それを唯一成しうる技術を持つクルデンホルフに注目が集まるまではいい。大金がクルデンホルフに流れ込み、
いずれクルデンホルフが母国であるトリステイン以上の国力を持つことも、あながち夢ではない。実際地球でも、
軍艦や戦車などの兵器産業をもちいる企業は国に対して強い影響力を今なお持っている。
 しかし、将来的に禍根が残ることは間違いないだろう。小国はあなどられるが、大国になると恐れられて警戒される。
軍拡というものの難しいところだが、まだ若輩のベアトリスは戦場のきらびやかなイメージにのみとらわれて、強大な
力を持つものが多くのものから恐怖と憎悪の対象となられることなど考えてもいない。
 暗殺、謀殺……将来ベアトリスがクルデンホルフの力を受け継いで、クルデンホルフが偏った力を持ちすぎたとき、
それらがあらゆる方向から襲い掛かってくるかもしれない。そのとき、この小さな女の子が数千数万という悪意と
憎悪に耐えられるのだろうか。
 
 富と権力の生み出す金のプールの中で、足を引っ張られて溺れ死んだ人間は数限りない。
 ベアトリスは若さゆえの、ある意味では無邪気さゆえに、金のプールの底に潜む魔物には気づかず、ただその
きらびやかな中に飛び込もうとしている。
 
 それからベアトリスは、取り巻きの三人と護衛の銃士隊を連れて造船所の各所を視察した。
 銃士隊が護衛についているのには少々理由がある。元々クルデンホルフは、空中装甲騎士団という精強な
私設騎士団を持っているのだが、二つの理由により現在ベアトリスの指揮下にはない。
 そのひとつは、今やハルケギニアのどこであろうと他人事ではなくなった怪獣災害に備えるためである。特に
クルデンホルフ領内にはパンドラ親子やオルフィなどの、多数の怪獣が住みかとしている山があるために備えが
ないと領民が安心できない。悪いことに、魔法学院で大騒動を起こしたせいで、怪獣の生息が領内に広く
知れ渡ってしまったのである。
 もうひとつは、ベアトリス自身が護衛されることを辞退したのである。いくら人手が足りないとはいえ、娘一人を
護衛する程度の余裕は当然ある。けれども、空中装甲騎士団つきで失態を見せた彼女は、今度はどうしても
自分の力でなにか大事を成したいと固持した。
 それに当時、ある没落貴族の家から三人の少女を自分の秘書として引き抜いたこともある。彼女たちは
成しえなかったものの自力で家を建て直そうと試みていただけに、金の動かし方にもいささかの知識がある。
また、メイジとしてのランクはエーコのみラインで、あとの二人はドットだったものの、メイジ三人となったら
平民の傭兵程度であれば十数人を相手取れる力がある。

116 :ウルトラ5番目の使い魔 67話 (7/11) ◆213pT8BiCc :2011/11/13(日) 11:59:55.22 ID:lLwlJamH
 心配する父に、ベアトリスは若さゆえの反抗心から、三人の少女だけを共にして家を出た。
 そうして、なにか以前の失態を帳消しにするような成果を探し続け、見つけたのが予算不足で頓挫しかけていた
東方号計画だったのである。
 しかし、彼女のそうした事情は、貴重な人手を割かされるはめになった銃士隊には関係ないものであった。
しかも、ベアトリスが空中装甲騎士団の護衛を断った経緯からしたら、銃士隊の護衛すら本来必要ないはずである。
なのに銃士隊が護衛させられているのは、近年急速に勇名を上げている銃士隊を自らの護衛とすることで、
それを見る平民や下級貴族たちの心象に影響させようというベアトリスの魂胆であったから、なお性質が悪い。
 断れるものなら断りたかったが、大スポンサーであるクルデンホルフの威光はここでも大きかった。アニエスが
いない今では、ミシェルにできることは少しでも多くの隊員を東方号の仕事に回すために、人寄せの役目を
自ら買って出ることだけだった。
「高名な銃士隊の二本の剣の一振りとうたわれる、副長ミシェル殿自ら護衛についてくださるとは感謝に
耐えませんわ。これでわたしも安心して巡回することができます。期待しておりますわよ」
「はっ、光栄のいたりであります!」
 五歳は年上の相手にも、高慢さを隠そうともしないベアトリスの態度に、ミシェルは形だけは完璧な敬礼をとってみせた。
 が、内心ははらわたが煮えくり返る思いである。この大事なときに、この小娘は人を無くてもいい用事に駆り立ててくれた。
本当なら、仲間たちといっしょにやらねばならない仕事は山のようにある。なのに、やらされていることは高慢な小娘の
虚栄心を満たすための道化にすぎない。
「私はいったい、なにをしているのやら……」
 口の中から漏れない声で、表情は動かさずにミシェルはつぶやいた。ベアトリスは、四方を固めて護衛する銃士隊を
露払いにするように、駆け回る平民たちのあいだを轟然と歩いていく。その行動そのものが、作業の妨害となることを
考えないのだろうか? それに、確かに平民たちの目はベアトリスに集中しているようだが、それが好意的なもので
あるとは到底思えなかった。ミシェルたちの目に悪意のこもったフィルターがかかっていたとしても、平民たちは
ベアトリスたちを得体の知れない邪魔者、あるいはさわらぬ神にたたりなしといった無関心な感情しかなかった。
 だが、ミシェルたちは漫然とベアトリスたちの護衛の形だけをしていればいいというわけではなかった。むしろ、
まともに仕事をしていたほうが楽という難事が待ち構えていたのである。
 
 それは、ベアトリスがある材木せん断工場に入ったときのことである。入るなり、彼女は作業はほとんど見ずに、
工場責任者に食って掛かったのである。
「ちょっとあなた、ここの甲板用材木の納期が予定の三パーセント遅れているわよ。どうなってるの?」
「はぁ、なにぶん今年の木材は長雨が続きましたので質が安定するまでにかかりまして……工員全員、全力を
尽くしておるのですが」
「言い訳は聞きたくないわ。いいわ、あなたはクビよ。さっさと出て行きなさい」
「なっ! そ、そんなご無体な。お許しください、私には妻やまだ七つの息子もいるんです」
「知らないわよそんなこと! たかが木を切って板にするような、誰でもできるような仕事もこなせない無能者に
用はないわ。目障りよ!」
 哀願する工場長にベアトリスは一眼だにしなかった。しかし、無能とはひどすぎる。木材は乾燥率や節の多さで
切ったときの反り具合や収縮率が変わってくる。それを計算して加工するのは立派な職人芸なのに、誰でも
できることと侮辱されて、百人近い工員たちもベアトリスに敵意のこもった視線を向けてきた。
 このままでは、暴動が起こりかねない。そう感じたミシェルは、工場長とベアトリスの間に立って仲裁し、なんとか
首を取り下げて減給にとどめることに妥協させることができた。だが、工員たちの怒りは収まらなかった。

117 :ウルトラ5番目の使い魔 67話 (8/11) ◆213pT8BiCc :2011/11/13(日) 12:01:27.20 ID:lLwlJamH
 しかも、事はそれだけで収まりはしなかった。ベアトリスはその後も、様々な工場や工事現場を視察したのだが、
その度に素人考えから高慢に文句をつけて、ミシェルたちはベアトリスの機嫌をとることと、工員たちの怒りを
鎮めることの二つをやらされるはめになったのだ。
 おまけに、ベアトリスの取り巻きたちも静止するどころかベアトリスに同調したものだから、一度ならずミシェルたちは
剣を抜かざるを得なくなることを覚悟した。
 
 そうして、激務だが極めて無意味な一日はあっという間に過ぎていった。
 
 夕刻、日は早く傾いていき、港には本日の業務の終了と、勤務時間の交代を告げるサイレンが鳴り響く。
「あら? もうこんな時間なのね。今日のところはこれまでにして、続きは明日にいたしましょうか」
 港中を回り、言いたい放題を言い尽くしてきたベアトリスも、さすがに少々疲れを見せた声で告げた。
 その終了宣言に、ミシェルたちが一番ほっとしたのは言うまでもない。ようやくこれで、こんなくだらない
仕事も終われると、不満を顔に出さないように努めて言った。
「ではお帰りになられますか殿下? お住まいまで、我らがお送りいたしましょう」
「そうね、では帰りましょうか。おなかもすいてきたことですし、三人ともいいわね?」
 ベアトリスが確認すると、まずシーコがうなづいた。しかし、エーコは即答せずにベアトリスの様子を見ると、
明かりがつき始めている造船所内の飲食街の一角を指差した。
「姫殿下、せっかくですから夕食はこちらで食べていきませんか?」
「は? エーコあなたなにを言うの? クルデンホルフの姫ともあろうわたくしが、下々民に混ざって食事しろなんて、
冗談ではないわ」
「いえ冗談ではありません。こういう場所の店は、意外とよい味を出しているものですよ。どうせ宿に帰っても、
ここの宿は食事も軍人向けでろくなものが出ないのですから」
「ふむ、それもそうね……」
 金にまかせて宿を借りたものの、質素なものしか出ない宿のディナーに飽き飽きしていたベアトリスは一考した。
「ではエーコの言うとおりにしましょう。適当な店を選んで頂戴。ただし、できるだけ高級なものを出す店をね。
ミシェル副長、今日はご苦労でした。わたくしがおごりますから、同席を許可しますわ」
「はぁ、ではご相伴に預かることにします」
 好意はうれしいが、正直言ってありがた迷惑だとミシェルは思った。騎士四人の腹を満たすだけの懐具合は
ベアトリスは当然あるだろうが、こちらは護衛の関連上、酒は飲めないし満腹になるわけにはいかない。
 しかし断ることもできないために、しぶしぶミシェルたちは同席を承諾した。
 エーコがベアトリスのために選んだ店は、中くらいの大きさを持つ酒場であった。ミシェルの見るところ、普段は
佐官クラスの中級将校が使用するような店のようだ。魅惑の妖精亭を少し大きくしたようなものと思えばいいだろう。
ベアトリスはひとまず気に入った様子を見せた。
「ふむ、悪くないわね。では、入りましょうか」
「あっ、姫殿下! 申し訳ありませんが、わたくしはここで失礼させていただきたいのですが」
「どうしたのビーコ?」
「いえ、今日見聞した出来事を早めに資料にまとめておきたいと思いまして。それに、姫殿下の帰りが遅くなっては
騒ぎになってしまいますので、わたしが伝言しておきます」
「そうね。じゃあすまないけど、お願いするわ」
「はい」
 こうして、ビーコと別れた一同は酒場に入った。
 中は、店の外観のきれいさとは裏腹に工場で働く平民たちが多かった。ベアトリスは、酒とタバコの匂いがつんと
鼻をついたものの、今さら出るのも恥ずかしかったので、一同はミシェルがとった奥の席に腰掛けた。
「この店で、一番いいワインと料理を持ってきなさい」
 ウェイトレスに開口一番でベアトリスは要求した。ウェイトレスは、思いも寄らない高級貴族の来店に驚きつつも、
この上ない上客なので慌ててオーダーを持って飛んでいった。

118 :ウルトラ5番目の使い魔 67話 (9/11) ◆213pT8BiCc :2011/11/13(日) 12:03:01.03 ID:lLwlJamH
 店内の平民たちはベアトリスに気づいてはいるものの、とりあえず追い出される様子はないので黙っていた。中には、
すでに酒がまわったのか、バカ騒ぎを続けている豪胆な者もいる。けれども、招かれざる客を意図して無視しようとしてる
意識はミシェルたちを不快にした。
”よく見たら、今日まわった工場の人間もいるではないか。面倒なことにならなければよいが”
 だが、ベアトリスは平民たちが自分をどう思っているかなどは興味のかけらもないらしい。運ばれてきた酒と
料理に舌鼓を打ち、取り巻きの二人を相手に雑談をして楽しんでいる。
 しかし、最初のころは他愛も無い昔話をしているくらいでよかったのだが、酒が入ってくるに従って饒舌さが
増していき、とうとうミシェルたちが恐れていたことを口にしてしまった。
 
「それにしても、この街の職人たちのレベルは思ってたより低いわね。いっそのことまとめて解雇して、ゲルマニアから
雇ってきましょうか」
 
 その一言が、じっと我慢していた職人たちの怒りに火をつけてしまった。むろん、いくら大金を出しているとはいえ、
軍属の職人たちをいっせいに入れ替えるなど軍が了承するはずはないが、酒が入った彼らには冷静な判断力が
失われていた。
「おい嬢ちゃん、黙って聞いてりゃずいぶん言いたい放題言ってくれてるじゃねえか」
「誰が誰をクビにするって? ガキがなめくさったこと言ってるんじゃねえぞ」
「立てよ、お貴族さまだからってなにを言っても許されると思ってんじゃねえぜ」
 いつの間にか、ベアトリスたちの席の周りはいきり立った男たちに囲まれてしまっていた。
「な、なによあなたたち! 平民が無礼な」
「下がりなさい下郎! この方がクルデンホルフ姫殿下だと知っての狼藉?」
 シーコはベアトリスを守って一喝した。普通なら平民はこれだけで逃げ出すか平身低頭して許しを請う。だが、
誇り高いのは職人も同じだ。シマウマだって怒ればライオンを蹴り殺すこともある。散々侮辱された彼らには
クルデンホルフの名は、もはやなんの意味も無かった。
「それがなんだってんだ? どこのお姫さまだろうが、この街はおれたちの城だ。勝手に入ってきて好き放題してくれた
落とし前はつけさせてもらうぜ」
「そうだそうだ! どうせクビにされるんなら怖いもんはねえ! やっちまえ!」
 集団心理が興奮を増させ、理性を完全にぬぐいさらせていた。ここまでくると、ミシェルたちが一喝しても無駄だ。
威嚇射撃も怒りを増させるだけだろう。
「副長!」
「くそっ! 姫殿下を守れっ!」
 やむを得ずミシェルは迎え撃った。相手は店中の男たち、ざっと見回して五十人はいる。対してこちらは銃士隊
四人とメイジ二人、ベアトリスは狙われているから戦力には含められない。これだけの戦力で、八倍以上の
人数と渡り合えるのか? だが、迷っている時間はなかった。
「貴様ら、骨の二、三本は覚悟しろ!」
 民間人相手に武器を使うわけにはいかないので、体術のみで銃士隊は応戦した。素手とはいえ、本格的な
訓練を積んできた彼女たちは、相手が鍛え上げた男たちといえども負けはしない。
 また、エーコとシーコもそれぞれ魔法で応戦した。平民にとって、自在に火や風を起こせるメイジは子供でも
脅威になる。

119 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/13(日) 12:04:18.29 ID:jsPcizdH
支援

120 :ウルトラ5番目の使い魔 67話 (10/11) ◆213pT8BiCc :2011/11/13(日) 12:04:36.78 ID:lLwlJamH
 しかし、銃士隊と違ってエーコとシーコには実戦経験が大幅に欠けていた。どこからか投げつけられたコップが
シーコの額に当たって、ガラスの破片を撒き散らせる。
「きゃあっ!」
「シーコッ!」
 額を押さえてうずくまりかけるシーコへ、ベアトリスは駆け寄ろうとした。顔に当てた彼女の手のひらの端からは
鮮血がどくどくと流れ出している。しかし、ベアトリスがそうして動いた一瞬の隙だった。カウンターの影に隠れていた
男がベアトリスを後ろから羽交い絞めにして、喉元にナイフを突きつけたのだ。
「てめえら動くな! さもねえと、こいつの命はねえぜ!」
「ひっ、ひぅ……」
 白い喉に冷たい銀色が押し当てられ、ベアトリスは恐怖のあまり泣きそうな声を出した。
 人質をとられては、ミシェルたちもなすすべがない。「卑怯な……」と、つぶやくものの、抵抗をやめて手を上げるしかなかった。
 男たちは、敵意と悪意のこもった眼差しを怒りの対象であるベアトリスに向けてくる。しかし、もはや頼るものさえなくなった
ベアトリスには、その視線を跳ね返す覇気は残っていなかった。これから、自分がどうされるのか……ベアトリスの心を生まれて
始めての死の恐怖とともに絶望が覆っていった。
「ひっ、えぅぅ」
「動くな、妙な真似したら刺すぜ」
 なにかをしゃべろうとしても喉が震えて声にならない、しかも男はおどしではないことを示すように、ナイフの腹で
喉をなでてくる。その冷たい感触に、まぎれもない殺意を感じてベアトリスは震えた。
 殺される! 男があと少し力を込めれば、細い喉は引き裂かれて一瞬のうちに死んでしまうのは明らかだった。
 これまで自分が権力と金と力にまかせてやってきた恫喝が、さらなる恐喝に姿を変えて戻ってきたのだということを、
精神の未熟な彼女は気づくことはできなかったが、運命の神は取り立てに非情であった。
 助けを求めようにも、人質をとられていてはエーコもシーコも、銃士隊四人も身動きができない。
 このままこうして、なすすべも無いまま怒りに燃えた男たちのいいようにされるのか。どんな辱めや暴力がふるわれるのか、
さらにそのはてにどんな苦しい方法で命を取られるのか。それを想像するだけで、恐怖のあまりに涙が浮かんでくる。
”誰か、誰か誰か! なんでもするから、お願いだから助けて!”
 声にならない心の叫びは、当然誰の耳にも届かない。
 そして、勝ち誇る男はベアトリスを抑えたままで、笑いながら要求を突きつけようとした。
「ひゃはは! こいつ泣いてるのか、いい気味だ。だが、おれたちの恨みはこんなものじゃ晴れないぜ。さあ、まずは
そっちの姉ちゃんたちもいっしょにっ! うぎゃあっ!?」
 そのときだった。突然男が悲鳴を上げたかと思うと、ベアトリスの体が腕の中から解放されて床に崩れ落ちた。
 いったいなにが? わけもわからず自由になったベアトリスは振り返ると、そこにはたった今まで自分を捕まえていた
ナイフを持った男と、その後ろにいつの間に現れたのか、ナイフを持った腕を掴んで締め上げている壮齢の男がいたのだ。
「よさないか、いい大人が子供にむかってみっともない」

121 :ウルトラ5番目の使い魔 67話 (11/11) ◆213pT8BiCc :2011/11/13(日) 12:06:56.80 ID:lLwlJamH
 歳を重ねた、落ち着いた重々しい声だった。酒場の薄暗い明かりに照らされて、白髪の混ざった頭が見え、首の後ろには
あごひもでつるされたテンガロンハットがぶらさがっている。ベアトリスは命が助かったことも忘れて、なんとも伊達な風体だなと、
妙に安心した気持ちで男を見上げていた。
 
 
 一方で、東方号にも新たな脅威の前兆が迫りつつあった。
 夜間、倉庫街……軍艦の資材を保管しておく倉庫は、現在は東方号の資材も保管されているために、銃士隊や
衛士隊も含めて厳重な警備が敷かれている。関係ないものは、誰であろうと立ち入ることはできないだろう。
 が、倉庫街の中でも比較的警備の薄い場所もあった。空の倉庫が連立する区画、そこで警備についていた
一人の銃士隊員に、ふと声をかけて連れ出した者がいた。
「こちらですわ。早く早く、お願いします」
「お待ちください貴族さま、こんな場所でいったい何があるというのです!?」
 その銃士隊員は、大変なものを見つけたと言ってきた一人の貴族の少女の後を追って、倉庫街のはずれの
倉庫のひとつに足を踏み入れた。ここらは普段からもあまり使われておず、周囲に人気はほとんどない。
 中に踏み込んだ隊員は、先に入っていった少女の姿を捜し求めた。中は暗くて広い、おまけに窓も無い仕様
だったので月明かりもほとんど入ってこなかった。その中を、彼女は少女が目立つ金髪をしていたことを頼りに
目を凝らして歩き、そして。
「貴族さまーっ! どこですかぁ!」
「ここですわよ……ふふ、まんまと罠にかかりましたわね」
「なにっ!?」
 叫んだ瞬間、倉庫の明かりがいっせいについた。
「うっ! こ、これは!」
 まぶしさに目がくらみ、目を開けた瞬間、彼女は自分がガラスのような透明なカプセルに閉じ込められているのに
気づいた。貴族の少女はすぐ近くで笑っており、その隣には全身を銀色の甲冑で覆っているような怪人が立っていたのだ。
「貴様何者だ! 私をどうするつもりだ!」
「くっくっく、貴様は銃士隊員という立場を利用して、この街をオストラント号ごと爆破するための尖兵として働いてもらう。
そのために、貴様の体は改造されてサイボーグとなり、我らボーグ星人の忠実なしもべになるのだ」
「なっ、なに!?」
 その瞬間、カプセルの中に白いガスが充満しはじめた。これを吸ってはいけないと思い、剣を振るい、銃を撃つが
カプセルはびくともしない。やがて、体がしびれていき、視界も真っ白になって彼女はカプセルの中に崩れ落ちた。
「ふ、ふくちょ……」
 すがるように上げた手が落ちたとき、彼女の意識は闇の中に閉ざされた。
 
 
 続く

122 :ウルトラ5番目の使い魔 あとがき ◆213pT8BiCc :2011/11/13(日) 12:10:17.68 ID:lLwlJamH
今週はここまでです。支援してくださったお二方、ありがとうございました。

東方号再建編はじめました。ウルトラマンサーガの情報も少しずつ出ていることですし、例によってウルトラソングをメドレーで聞きながら書いてます。
それにしても、ウルトラマンで戦艦をメインにしたものといえば、ザ・ウルトラマンの宇宙戦艦ウルトリアがありますが、みなさんが
連想するものといえばたいていはヤマトでしょうね。
技術的に小難しい話はなるたけカットして、ドラマを重視していこうと思いますので、少々お付き合いください。

それから、今回からはベアトリスを主役にしてやっていこうと思います。
ベアトリスの取り巻き三人組の名前については、原作ではひとりしか名前を明かされていないのでアニメ版を採用しました。
まあ少々シリアスシーンでは使いづらそうなので、いっそオリジナルで考えようかなと思いましたが、書いていると愛着も
湧いてくるから不思議です。

では、次回の日曜日にまた。

123 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/13(日) 12:10:58.30 ID:jsPcizdH


124 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/13(日) 13:13:09.92 ID:cF5scsw4
ウルトラ乙こういう話はこっちも探究心が刺激されていいよね
ウルトラマンで戦艦と言うのなら俺はアートデッセイを思い出すな

125 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/13(日) 15:23:29.25 ID:6xPykLmH
乙ー

自分はアンドロメロス(学年誌版)で出てきた戦艦ですねー。
あと、怪獣戦艦ベムスターとか。

126 :名無しさん@お腹いっぱい:2011/11/13(日) 20:18:20.03 ID:EMD4wCIH
>>122
ウルトラ乙
UGMのスペースマミーは外せませんよねー

安心の風来坊キタ━(゚∀゚)━!
ベアトリス嬢ちゃんが彼との交流でどんな変化を見せるのか期待してますw

127 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/14(月) 02:46:46.84 ID:hQBiJ9zA
うみねこのベルンカステルを召喚したらどうなるかな?
ラムダデルタの方が合う気はするけど

128 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/14(月) 12:38:17.02 ID:2BAT5uFk
ダイ・ガードのヘテロダインがハルケギニアに出てきても全く無害だよな。
出現した所から動かずにボーッとしてそう。

129 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/14(月) 12:48:43.72 ID:z0YtOTG+
>>106
あれらくつがえすんだったらそれこそウルトラマン呼んで来いって話になるからな

130 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/14(月) 16:32:42.09 ID:LK6U3xB5
戦艦といえば宇宙戦艦ヤマトも来年初代がTVアニメにリメイクだそうで
ドメル将軍を召喚したらルイズのテレポートを使ってデスラー戦法を披露してくれるかも

131 :ゼロのペルソナ  忍法帖【Lv=28,xxxPT】 :2011/11/14(月) 17:13:54.34 ID:zrJofwrP
P4アニメ出来良すぎて泣きたくなってきますね。
千枝ちゃんはかわいいし、話の密度は高いけど初見お断りじゃなくて、
原作再現もしながら、原作にないけど原作っぽいアレンジもあって、しかもコミュ全部拾うみたいですからね。
つーかあいかちゃんかわい過ぎ。何あの棒読み、キュン死にすっぞ!!

というわけでゼロのペルソナ第21章愚者前編を投下します

132 :ゼロのペルソナ 第21章 愚者 前編:2011/11/14(月) 17:15:10.97 ID:zrJofwrP
愚者 意味…天才・落ちこぼれ

ぼんやりと薄暗い世界に彼はいた。
ここはどこだろうか――?
「お久しぶりですな」
闇の中でも際立つ黒いスーツを着た長い鼻の老人が姿を現した。いや、もともとこの世界にいたのであろうか。
「突然、お呼びたてして誠に申し訳ない。とはいえ、私も一度お送りしたはずの客人を呼び立てるのは初めてなのです」
老人の動作は穏やかだ。小柄な体にしては長い指が空間の中で揺れる。
「さて、あなたのご友人はまことに奇妙な運命の中にあるようです」
失踪したという仲間たちのことを言っているのであろうか――?
「彼らは濁流のような運命の中で絆を築いているようです。フフッ、かつてのあなたと同じように」
興味深い――彼は血走った目とは対照的に静かに笑う。
「彼らの元に向かうことは世の理を曲げるが如き行為。だがあなたたちなら必ずや成し遂げられるでしょう。
 あなたの絆を、彼らの絆を信じることです。そしてその時、あなたは新たなる世界に出会うでしょう」
彼にまとわりつく薄ら闇はやがて何もない暗闇に姿を変えていく――。


133 :ゼロのペルソナ 第21章 愚者 前編:2011/11/14(月) 17:16:40.67 ID:zrJofwrP
アーハンブラ城は1000年も昔エルフによって作られた幾何学模様と共に長い歴史を刻む建造物である。
それはかつて人間とエルフの戦いを臨んでいたが、城砦の小ささから軍事的価値は低いと判断されてここ数百年は丘の下に生まれた交易地の発展を見下ろしてきた。
エルフの作った神秘的な模様を持つ城を臨むことのできる交易地点……それがアーハンブラ城とその城下町の存在意義であるはずだった。
しかし現在、そこにはガリア、トリステイン、ゲルマニアなどの多国籍軍が居座っていた。
軍事拠点となり、もともと大きくはない城下町は町周りに張られたテントによってその面積は膨れ上がっており、
活気は常よりも大きいものの、今街を包んでいるのは商魂たくましくサクセスを望む商人たちが張り上げる声ではなく、鎧と剣、盾の金属音だ。
ハルケギニアの各国の軍事力が今、アーハンブラ城に集結していた。
それは虚無の後継者であるルイズがその場所をジョゼフ――正当な虚無の後継者との戦いの場所と感じ取ったからである。
ルイズにもなぜわかるかはわからない。
ただ正当な虚無の担い手が暴走したときのために生まれた者としての力がそれを教えるのだ。
陽介やキュルケなどは、だったら使い魔たちを呼び出すための聖地の場所がわかったほうが面倒がなくていいと言ったが、
聖地の場所はルイズにもわからなかった。
デルフリンガーが言うには、正当な虚無の後継者が使い魔たちを所有することまでを妨害してはならないようにと始祖ブリミルが考えたためであるという。
確かに正当な後継者が暴走する可能性と同様に、その暴走を止めるために生まれた虚無の担い手が暴走する可能性はあるのだから筋は通っている。
遥か昔の人間に6000年後のことを予想しろなどどだい無理な注文であろう。
たとえそれが現代で窮状に陥ってる者たちは納得出来ないことだとしてもそれでも遥か昔の人間を頼りには出来ない。
自分たちを救えるのは自分たちなのだから。


134 :ゼロのペルソナ 第21章 愚者 前編:2011/11/14(月) 17:17:51.75 ID:zrJofwrP
アーハンブラ城はもともと城砦の小ささから軍事的価値が低いとみなされた場所であり最近ジョゼフによって改修されたものの大きさは変わっていないので、
ハルケギニア中から集まってきた軍を全て収容することなどできるはずなどなかった。
なのでアーハンブラ城で寝食を行えるのはガリア女王シャルロット、トリステイン女王アンリエッタなどを筆頭とする階級の高いものであった。
しかしそのアーハンブラ城で、高い地位どころかそもそもこの世界において存在するはずのない男が食事をとっていた。
「ん、これうめえな」
「そうですか。よろしければおかわりもありますよ?」
「おう、めいっぱいよそってくれ」
完二はスープ皿を給仕に渡した。貴族でもなんでもない彼がアーハンブラ城で食事を取っているかというと彼がルイズの使い魔だからである。
ルイズはこの世界の危機を教え、ハルケギニア各国に軍事的協力体制を築かせた、始祖の力を受け継ぐものと認識されている。
現在ではジョゼフに対抗するためガリア首都で揃って戴冠したシャルロット、アンリエッタ両女王と並んで、ハルケギニア軍の象徴的存在である。
そうでなくともルイズはトリステイン指折りの貴族ヴァリエール家の者だ。
その使い魔である完二がアーハンブラ城で寝床を確保できたのは当然であった。
もっとも流石に個室をとるほどの余裕はあるはずもなくルイズと相部屋なのだが。
現在、食事を共にはしていないものの、陽介、それとゲルマニアにおいて名家であるキュルケとクマもアーハンブラ城に寝床を確保している。
「はい。おまちどうさま」
メイドが空になったスープ皿を満たしテーブルの上におく。
完二に親しげに話しかける黒髪の少女は、トリステイン魔法学院のメイドであるはずのシエスタであった。
彼女は貴族や兵士たちの世話人として従軍したのだ。
城下町の外でテントを張っている軍人たちの世話に回る可能性もあったが
タバサやルイズなどと面識のあった彼女はアーハンブラ城にて勤めるように言われたのであった。
「いーいにおいだぜ」
完二は目の前に出されたスープを勢いよくすする。
「今日もミス・ヴァリエールは一緒じゃないんですね」
「おお。あいつ今も寝てんぜ。なんか寝んのがおせえみてえだな。
 最近、部屋にこもってるしオレが部屋に戻ったらなんか隠すし……コソコソなんかやってのか?」
「何の話よ?」
「うおっ!?」
いつのまにかルイズが完二のそばに立っていた。完二もシエスタも驚いた。
「お、おはようございます。ミス・ヴァリエール。食事を持って来ますので……」
「必要ないわ。姫さま……いえもう女王さまね。アンリエッタさまとタバサのところに行くわよ」
ルイズは完二の二の腕を掴んだ。
完二は思わず立ち、そのまま食べかけの食事を残して食堂への入り口へと連れて行かれるがままになってしまう。
「オイ!まだオレ全部食ってねーって!」
「今はそれどころかじゃないわ」
「んだよ、いったい?」
ルイズが振り返った。ピンク色の髪がその髪質と同じくウェーブを描いて大きく揺れる。真剣なまなざしがそこにはあった。
「ジョゼフの使い魔たちが来るわよ」


135 :ゼロのペルソナ 第21章 愚者 前編:2011/11/14(月) 17:19:46.69 ID:zrJofwrP
エルフが住まうサハラの地。ゲルマニアとガリアの東方に位置する大規模な砂漠地帯がそれだ。
無限砂塵の中にシャイターンの門は存在した。
シャイターンの門は名前のように門が砂漠の中にぽつんと存在するわけではない。
シャイターンの門とは始祖ブリミルが使い魔たちを招くゲートを開く場所でありそこに何が存在するわけでもなく
普通の人が見れば広大に広がる砂漠の中でそこだけを区切ることなどできないだろう。
ガリア東部、ちょうどアーハンブラ城から東の地点に一人の人間と一人のエルフがいた。エルフはビダーシャル、人間はジョゼフである。
「まさか、我々の“聖地”がこんな近くにあったとはな。驚きだぞ」
「もともとはお前たちが領土と呼んだものだな。数千年前に我々が所有するようになっただのだ。
 それから貴様らは聖地奪回などといいながら、まるで見当違いのところを攻め、アーハンブラ城を拠点とすることはなくなった。
 聖地などといいながらそれがなんなのか、どこにあるのかすら知らないとは蛮人とは度し難いものだ」
ジョゼフは、ふふんと鼻で笑った。
「おれに献上するためにわざわざ人間から奪い取って管理していてくれたのか?殊勝なことだな」
ビダーシャルは不快げに顔を逸らした。
「ネフテスの方針が変わったのだ」
「お前らの国土に隣接する場所に生息する使い魔どもを人間の手に任せようというのだろ?
 それで人間を襲わせようとするのだから全くエルフとは利口な生き物ではないか。
 そして人間たちと戦わせて弱った使い魔たちをお前らは一掃するつもりか?」
「答える必要はない」
「まあいい。とりあえずお前たちの願いどおり人間たちの国を攻めてやる。そうでなければおれはエルフに遣わされた暗殺者に殺されてしまうからな」
ジョゼフは唇をゆがめて笑いながらビダーシャルを見遣った。エルフは黙して肯定も否定もしない。
そうだろう。お前はおれがこいつらでサハラを征服しようとすればすぐにでもおれを殺す気だろう?そうに決まってる。
だが構うものか。おれは嘆き悲しみたいのだ。
ならば征服するならわけのわからぬエルフなどより人間を滅ぼすほうがよっぽどいい。
だからジョゼフはアーハンブラ城で大規模な軍隊が待ち構えていると知っていてもそれを避けて進軍するようなことはしない。
むしろそれを望んでいるのだ、始祖でも誰でもなく彼自身の意思で。
そうであるからこそハルケギニア中から軍が結集するのを待った。
それと戦うことこそがジョゼフにとって好ましいのだ。戦いといえない一方的な虐殺になるだろう。
人間が斬られ、踏み潰され、焼かれ、死ぬ。
それこそがジョゼフの見たいものだ。
ジョゼフは空を見た。空の青でも、雲の白でもなく視界に映るのは黒ずんだ赤。
にぶい炎の色をした鱗を持つ火竜が空を埋め尽くしている。
視線を下げても砂漠だというのに地平線は見えない。
ジョゼフの周りに立つものは一体で数百の兵でさえかなわないであろう装甲と運動量を持つヨルムンガント、
全身を鎧のような装甲で覆いながら疾風の如き働きをするヴァリヤーグの大軍。
それらは全てのジョゼフの力だった。
ジョゼフは万の使い魔という途方もなく巨大な力で、人間たちを滅ぼすという想像を絶する悪行をなそうとする。
それは全てただ一粒の涙を流したいというささやかな夢をかなえるためだった。
「さあ、進軍だ」
号令というには静かな声。
主の言葉のもと、空を、大地を埋め尽くす使い魔たちが歩み始めた。


136 :ゼロのペルソナ 第21章 愚者 前編:2011/11/14(月) 17:20:43.41 ID:zrJofwrP
アーハンブラ城の東にハルケギニア混成軍が展開していた。
兵達はエルフたちの住まう土地に向かい、横列の分厚く横に長い陣形を組んでいる。
そのちょうど中心に当たる部分にルイズたちはいた。
彼女のそばに立つのは使い魔カンジ、キュルケとその使い魔クマ、そしてタバサの使い魔陽介と彼の補佐官として付けられたカステルモールである。
彼はタバサがトリステインで新王としての宣言をして最も早く駆けつけたメイジだ。タバサに心酔しており、陽介やイザベラ以外ではタバサに最も近い臣下である。
タバサも共に戦いたがったがガリア王が戦列の中に加わるなど許されるはずもなく、戦陣の後方でアンリエッタと共にいる。
ルイズは何かを感じ取ったようにさっと正面を見据えた。
「来たわ」
5人の視界に最初に入ったのは真っ赤な点だった。
「うわ……」
陽介が思わず、といった様子で呻く。それはその点が目に見えて数を増やしているからだ。
そして地平線からハケで縫ったように空の一部を赤くぬりあげ、こちらへ迫ってくる。
そしてさらに空気と地面が震え始める。それは巨大な物体が動くものと大量の兵が地面を叩いて生じる空気と地面の振るえだった。
ヨルムンガントとヴァリヤーグは混成して歩んで来る足音だ。
しかもそれらの後ろはまだまだ続いており、視界に入るそれらの数は増える一方だ。
兵たちにどよめきが生まれ、明らかな同様が走る。
兵たちの中で実際に火竜、ヴァリヤーグ、ヨルムンガントと戦ったものはいないのだ。
彼らには数に頼んで気を大きくしていた面もあった。
しかし初めて見る圧倒的な怪物というものは数というものにたいした意味を持たないことと思い始めた者もいただろう。
「これ以上待つわけにもいかないわ。早くあいつら落としちゃいなさい」
「おおよッ!」
完二、陽介、クマの眼前に金色の光を放ちながらカードが現れた。そして発する。
「「「ペルソナ!」」」
雷が、氷結が、疾風が異形の怪物たちを薙ぎ払い――ハルケギニア史上最大の戦いは幕を切って落とされた。


137 :ゼロのペルソナ 第21章 愚者 前編:2011/11/14(月) 17:22:38.10 ID:zrJofwrP
兵士たちは弓を放ち、槍を持って勇敢に戦い、数多くのゴーレムが敵を攻撃し、魔法が敵を焼き、切り裂く。
砂埃が舞いながらも熱気立つ戦場の中を陽介は駆け抜ける。カステルモールと数十の魔法使いが彼に続く。
突如突き出された槍を前転して回避。そして起き上がりながら槍を突き出し無防備になったヴァリヤーグのわき腹にナイフを突き立てる。
「大丈夫ですか、ヨースケどの!」
「あ、心配ないっすよ」
動かなくなった鎧からナイフを抜きながら片手を振って焦ったカステルモールに応える。
戦局としては押しているが、さきほどからこのようなことがたびたびだ。
もともとヴァリヤーグ・火竜・ヨルムンガンド相手に密集陣形は意味をなさない、
むしろいい的になるだけだと一人一人の動きを制限しないように広めの配置を兵士たちにさせている。
だから最も小柄で機動力の高いヴァリヤーグが陣形に浸透してくるのはしょうがないことであり、それも多い数ではない現状では大きな問題にはならない。
そして何よりまだヨルムンガンドや火竜の戦陣への侵入は許しておらず戦列に大きな混乱は起きていない。
戦場の最前線に視線を送ると、まさにその時巨大な土のゴーレムがそれより巨大な鉄のゴーレムによって投げ飛ばされてきた。
「うぉっ!?み、みんな逃げろーーー!!!」
陽介が言うまでもなく巨大な土人形が吹っ飛んできたのを見た兵やメイジたちは逃げ出した。
横っ飛びをした陽介の近く、まさに先ほどまでたっていた場所にゴーレムが地面をえぐり突っ込んできた。
「ぺっ、うえっ、くそあぶねえな」
思いっきり食べてしまった土を吐き出す。
そしてハッと気付く。この質量を投げた怪物ゴーレムが戦列の中に食い込んできたことを。
「クソッ、ペルソナ!」
スサノオの放つ光弾をヨルムンガントが浴びるが、その鋼鉄の体に傷一つない。
「カステルモールさん、あいつに魔法を放ってくれ!」
「了解した。みな、やつを攻撃しろ!」
陽介の後ろについてきていた魔法使いたちが一斉に魔法を放った。数十の風魔法はさながら嵐のようだ。
それでも普通のヨルムンガントにはダメージを与えることは難しいが陽介が先ほど放った魔法は疾風ガードキル、相手の防御を奪う魔法だ。
疾風耐性を失ったヨルムガントの体表に小さな傷が幾つも出来ていき、やがて小さな傷は全身にくまなく刻まれ亀裂が入った、一つ、二つ、3つと増やしていく。
だが陽介はそれを見守るような余裕はない。視線を戦場へとはしらせて、さらに戦列に食い込もうとしているヨルムンガントを発見。
息つく間もなく再び疾風ガードキルによって疾風耐性を奪った。
「カステルモールさん!あいつをやってくれ!」
「かしこまりました!」
カステルモールは攻撃の手を休めた。彼は別の自分、偏在へと情報を伝達しているのだ。
そうすると兵士たちを踏みつけ、蹴り飛ばし、蹂躙していたヨルムンガドは暴風に包まれる。偏在の率いる部隊が攻撃を開始したのだ。


138 :ゼロのペルソナ 第21章 愚者 前編:2011/11/14(月) 17:23:50.00 ID:zrJofwrP
ハルケギニアの全ての軍が集結した戦場の中で戦いの核となっているのはたった三人の使い魔だった。
クマは火竜、完二はヴァリヤーグ、陽介はヨルムンガントを受け持っている。
戦いを優勢に運べているのはこの3人がそれぞれ強力な使い魔たちを押さえつけているからだ。
最初の開幕の攻撃でブフ系が弱点だと発覚した火竜はクマが氷結最大の呪文マハブフダインで完封している。
弱点があった火竜に対しヨルムンガントには電撃・氷結・疾風全てに耐性があった。
厳しい事実だが、以前の戦いとデルフリンガーからの情報で推測していた陽介たちはヨルムンガントへの対策を整えていた。
それが現在、陽介に従うカステルモールを筆頭とする風魔法使いの集団だ。
ヨルムンガントへ有効な攻撃手段がない以上、対抗するにはその耐性を消すしかない。
しかし、陽介・クマ・完二がガードキルを使って倒していくのは手間がかかり効率が悪い。
何より始祖の使い魔たちに対抗するために呼び出された3人がヨルムンガントだけと戦ってはいられないこと、魔法の使いすぎでSPが足りなくなってしまうことが問題だった。
陽介はもともと火竜の弱点は氷結だとあたりを付け、そして完二はSPの少なさから自分がヨルムンガントと闘わなければならないと覚悟していた。
だから対ヨルムンガトの軍団として風の魔法使いたちをタバサに集めてもらったのだ。耐性を失ったヨルムンガントを魔法使いが狩る。
副官として付いたカステルモールの数人の偏在がそれぞれ個別の指揮する部隊を持つことでさらに効率が上がる。
「つっても……」
多くのヨルムンガントが戦列に食い込み始めている。
土のゴーレムや火・風の魔法で対抗しようとしているが、足止め以上の効果は難しく撃退にまで至っているところはほとんどない。
というのに巨大な鉄の鎧で身を包んだ脅威はさらに数を増やしている。
今まではいわば前哨戦、使い魔たちの群れの中から突出したものたちに対して有利に戦っていたに過ぎない。
それは敵の本軍が近づいてくれば持ちこたえることができなくなるということだ。
戦場ではまたヨルムンガントが均衡をくずそうとしている。
「ヨースケ殿!」
「わかってる、ペルソナ!」
狼狽に近い色を含む副官の声に応え、もう何度目になるかわからないガードキルを撃つ。
それまで何とか抑えてきたがヨルムンガントの圧迫力は増し陽介の手が回らないどころか、SPが少なくなってきている。もう何体のヨルムンガントを抑えられるかわからない。
もともとこの作戦には陽介のSPという上限があるため時間稼ぎ以上の意味は勝ち得ない。
それでも陽介はこの作戦を取ったのは勝率があるからだ。
「頼むぜ、ルイズ……!」


139 :ゼロのペルソナ 第21章 愚者 前編:2011/11/14(月) 17:24:55.14 ID:zrJofwrP
「砕け!ロクテンマオウ!」
「滾れ!カムイ!」
雷轟が響き、肌を刺すような冷気が生まれる。
降り注ぐ高電圧が鎧姿の怪物を砂に倒れさせ、大空に生まれた冷気は巨大な火竜の全身を包み氷柱として捕らえる。
クマのマハブフダインと完二のマハジオダイン、その威力はハルケギニアの魔法とは比べ物にならないほど高い。
だというのにキュルケは不安げに尋ねる。
「クマ、だいじょうぶ?」
ハルケギニアの魔法とは根本的に別種だが、ペルソナによって行使される魔法も術者の精神を削るという点に違いはなく、キュルケもそれを知っている。
「まだまだ大丈夫クマ。クマはカンジと違ってタフですから」
「ンだとコラァッ!」
「わかったわ」
無理はしないでね。そう言えない自分が歯痒い。無理をしてでも戦ってもらわないと均衡状態はすぐに断ち切れてしまう。
クマは戦いが始まってから休まずに大魔法を使い続けている。疲労が溜まっていないはずがないということくらいわかる。彼女は主なのだから。
それでも陽介がヨルムンガントを抑えていることと同様、いやそれ以上にクマが一人で火竜を抑えていることが重要なのだ。
何もできない自分の身が憎い。いや、違う。自分にも出来ることがやるべきことがある。自分のそばに立つ少女は図書館にだってあるか分からないほど古い本を一心に読んでいる。
ルイズ・フランソワーズ。この戦いを終わらせるキュルケの親友だ。
敵が侵入してきたとき、ルイズを守り通すことが彼女に出来ることだ。
「おい、おめえら!見てみろ!」
完二の手にあるデルフリンガーが声を上げる。
「お前が見てみろって言ってもどこ見りゃいいかわかんねえ……」
しかし、完二は戦場の最前線を見ただけでインテリジェンスソードの言ったものを理解した。
ヨルムンガントが疾駆する。地面を踏みつけるたびに爆発したかのように巻き上がる砂。
しかし今はヨルムンガントが駆けるたびに人が砂粒のように空を舞っている。
さながら人が砂と同じく取るに足らない存在であるというように砂粒のように蹴り上げていく。
その光景が一つではない。2つ、3つ、4つ…数多くのヨルムンガントが戦列へと踏み入っていった。

砂漠のはずなのにひどく大きな地響きが聞こえる。それは幻聴なのかもしれない。
それでも確かに聞こえる。鈍い音ではない、むしろ鋭く、速く。
鈍重なはずのゴーレム、ましてや金属のゴーレムとなればなおさらのこと。
だが、それはまるで人のように駆けている。死という概念が鎧を着たかのようだ。理不尽に、死を撒き散らしている。
恐怖も通りこし呆然と怪物を見上げる人たちは地を走り近づいてきた死に気がつくことはなかった。
長槍がその生を貫くまで。貫いた槍は引き抜かれ、しなりをもって獲物を求め始めた。
彼らが何と戦おうとしていたのに気付いてしまった。それは始祖の力。それは6000年前に世界を統一した力。
それは6000年前にエルフを退けた力。そして自分たちを殺す力だと。
戦線は崩壊した。


140 :ゼロのペルソナ 第21章 愚者 前編:2011/11/14(月) 17:26:24.56 ID:zrJofwrP
「オラア!」
デルフリンガーがヴァリヤーグの頭を打ち抜く。
顔面を潰されたヴァリヤーグが殴られた勢いのまま砂地へと倒れ伏す。
その剣も普通ならたとえ戦ってようとも間違った剣の使い方に不満の一つでも唱えることだがそうしない。
なぜなら普通とはいえないほど過酷な戦闘状況だからだ。
完二たちは陣形の中央部分までいたはずなのにすでにヴァリヤーグが侵入し、混戦の態をなしている。
いや、混戦などとはまだいい表現だ。なぜなら戦う意志を失い逃げ惑うだけに陥ってる者が少なくない割合でいるためだ。
恐怖は感染する。逃走は逃走を生み、振り絞っていたはずの勇気は振り捨てられる。
しかしそれでも完二たちは戦っていた。
完二とキュルケは未だ詠唱を続けるルイズを守るために戦い続け、
クマは火竜がこの戦況へ入ってきて勝敗を完全に決してしまわぬようマハブフダインをやめない。
そうでなくとも絶望というほかない状況。
だがむしろ完二の中には勇気が湧き上がっていた。
自分でも不思議なことだと思う。
デルフリンガーが言っていた虚無の担い手の詠唱を聞くと使い魔の意識が高揚するという話だろうか。
いいや、ちげーな。
ルイズに向かった槍を片手で掴み止め、もう一方の手のデルフリンガーをヴァリヤーグに叩き込みながら、思い浮かんだ考えを即時に否定する。
そんなつまんねー理由じゃねー。
掴んだ槍を倒れ行く持ち主から奪い取りそのまま槍投げのように投げると、力強く新たに襲い掛かろうとしていたヴァリヤーグの腹に突き刺さった。
ルイズはただ呪文を紡ぐことだけに集中している。
戦場で一瞬先に死ぬかもしれない中ではそんなことできるなどありえないはずである。
それでも彼女がそれをなしているのは……
オレを信頼してんだろ。
思わず笑ってしまいそうになるほど心地よい感触。彼女は自分の命を彼に預け、彼は懸命に彼女を守る。
初めて出会った時にこんなことになるなど彼も彼女も思いもしなかっただろう。
守ってやるって約束しちまったしな。
エオルー・スーヌ・フィル・ヤルンサクサ
ルイズの背中から遅いかかる影に雷撃を放つと同時に背中からの攻撃を体を反って回避し体を返す勢いで裏拳を放ちヴァリヤーグを倒す。
だからよお、ルイズ
オス・スーヌ・ウリュ・ル・ラド・ベオーズス
ロクテンマオウが手を突き出しエネルギーを叩きつける。
ルイズとカンジ、まとめて踏み潰そうとするヨルムンガントは胸に巨大な空洞を作り、それでも消費しきれない衝撃だけ吹き飛んだ。
オレがオマエを守ってやっからよ
ユル・スヴュエル・カノ・オシェラ・ジェラ・イサ
キュルケが放った3つの巨大な火の玉を放つ、二つは標的を捉えるかわり、一体のヴァリヤーグが回避する。
しかしその行く先は完二の真正面だ。キュルケの戦闘センスに感心しながら袈裟斬りにする。
オマエはみんなを守ってやれ
ウンジュー・ハガル・ベオークン・イル
      エクスプロージョン
虚無魔法『 爆 発 』 が完成した。


141 :ゼロのペルソナ 第21章 愚者 前編:2011/11/14(月) 17:28:50.33 ID:zrJofwrP
間違いなく戦場で起こったものだ。
「おれの敵が爆発を使ったようだな」
「ということは……」
「そうだ」
ビダーシャルに緊張が走るのに対しジョゼフにはただ気だるさしか感じられない。
「全て予定通りということだ」
さも当然であり、そして何より退屈だというように言った。

142 :ゼロのペルソナ 第21章 愚者 前編:2011/11/14(月) 17:29:40.38 ID:zrJofwrP
>>141投下しなおし


「あの光は……!」
数リーグ離れた場所からでも確認できるほどの光が起こった。
間違いなく戦場で起こったものだ。
「おれの敵が爆発を使ったようだな」
「ということは……」
「そうだ」
ビダーシャルに緊張が走るのに対しジョゼフにはただ気だるさしか感じられない。
「全て予定通りということだ」
さも当然であり、そして何より退屈だというように言った。

143 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/14(月) 17:32:06.29 ID:Wequ7v+U
私怨

144 :ゼロのペルソナ 第21章 愚者 前編:2011/11/14(月) 17:38:29.31 ID:zrJofwrP
>>143
支援ありがとうございます。
いやあ、久々の投下なんで最後にミスしてしまいました本当すみません。
本当に久々な投下ですからね。
二ヶ月ぶりですよ。残り二章しかないのに我ながらエタったかと思いましたよ。
全部書けてるとかいいながら投下前は推敲するわけで、推敲がなかなか進まなかったからえらい長引きましたね。
今回なんて8割くらい書き直しましたし。
ただ後はもう全部書きあがってるんで残り三回くらいの投下は一週間以内で終わるかもしれません


そういえば無重力巫女の作者さん、霖之助召喚を褒めてくださりありがとうございます。
「えっ、なんで2,3ヶ月前に書き込んだこと……」って感じかもしれませんが、
気付いてから投下する機会が全くなかったせいです。
自分の大好きな霖之助召喚を褒めてくださり
嬉しくなっていつかお礼を申し上げておきたいと思いましてこの場で礼を

145 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/14(月) 17:44:35.19 ID:jh2OniHS
乙!乙!

146 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/14(月) 19:53:21.14 ID:z8E2xn3y


147 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/14(月) 21:36:13.82 ID:hQBiJ9zA
ツバサクロニクルの奴ってい意外とないねかなり作りやすい作品だと思うんだけど

148 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/14(月) 21:58:59.17 ID:fFCgiahh
>>147
連中なら羽根が見つかるまでの期間限定てことなら協力してくれそうだけどね
大隆起の原因がサクラの羽とかにすればそれなりに長く滞在してくれるかw
でもエタらずに完結させようと思ったらジョセフと羽の争奪戦させるか、
アンドバリの指輪を羽に置き換える程度にとどめた方が無難か

149 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/14(月) 22:33:53.75 ID:nXUup+L2
ゼロ魔は本編だけで20巻もある作品だからね。
考えもなく本編通りになぞるととんでもない量を書く事になり、ほぼ間違いなくエタる。
ラストを最初から考えて、できる限り早いうちにオリジナルの展開にしないと完結は難しいだろうね。


150 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/14(月) 22:50:43.17 ID:L31oWX9z
ペルソナ乙

さて、こっちも書かないと……と思ったら、今まで適用されてなかった
忍法帳作れ、って出てきたよorz

151 : 忍法帖【Lv=5,xxxP】 :2011/11/14(月) 23:10:31.08 ID:H8st4P2x
ツバサは読んでてわけがわからなくなった
さくらの娘がさくらで、その分身がサクラで、本体のさくらが死んで分身のサクラがさくらになって、みたいな感じだった。うろ覚えだが
CCさくらからならさくらが呼べそうだが、知世ちゃんがいないのでコスプレできる楽しみがない

152 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/14(月) 23:46:30.55 ID:HnFaJKs/
>>151
そこは万能魔改造メイドのシエスタの出番。
大道寺家の遠縁の子孫で、さくらちゃんで自作コスチュームの着せ替えをして楽しむ。
like以上の感情を抱きそうだがそれはルイズの担当で。やつぁ無機物にだって恋慕できる女っすから。
ケロちゃんと小狼はどうしようか。

153 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/15(火) 00:02:29.29 ID:7G28XTcZ
CCさくらなら、クロウカードwithケロちゃん召喚でルイズがクロウカードの回収させられるヤツが保管庫になかったか

まぁ、CLAMP系ならクランプ学園の連中喚んで、ドタバタ学園物にした方が無難そうだ

154 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/15(火) 06:51:04.12 ID:KUxqeDmC
そういやゼロのペルソナで完二がルイズに元いた世界の事を話してたけど…
【ハッテン、僕の町!】の事は話さなかったんだろうなwww

155 :ゼロのペルソナ  忍法帖【Lv=29,xxxPT】 :2011/11/15(火) 07:30:55.89 ID:wCVVjjtr
>>154
「オレは昔、女ってのが怖くてよ。ビビって逃げてたんだ」
と核心には触れながらもボカしながら語ったんじゃないですかね?

そういえば昨日の投下でカステルモールを登場させましたが、推敲段階で書き加えたキャラだったりします。
陽介の副官ポジがいたほうが自然かな、と思って入ってもらいました

そんなこんなでゼロのペルソナ 第21章 愚者 後編を投下します。

156 :ゼロのペルソナ 第21章 愚者 後編:2011/11/15(火) 07:35:32.96 ID:wCVVjjtr
ルイズは目をかっと見開き、始祖の祈祷書を片手に杖を高々と突き上げた。
杖先から球が生まれる。杖先を中心にその球は大きくなっていく。
広がりとともにその拡大速度も遅くなっていき、戦場を全て、敵の使い魔たちを全て包み込んだところで完全に停止する。
トリステインを襲った爆発を彷彿とさせる光球、ジョゼフの作り出した小型の太陽と異なるのは殺さないという選択ができることだ。
破壊するものは自分の敵である三種の使い魔。
そして光球は力を放つ。
目が焼けてしまうのではないかというほどの光量と見た目以上のエネルギーを内包した光球はけれど人を焼くことはなく
ヴァリヤーグ、ヨルムンガンド、火竜の命を奪い取る。
まぶしさに目をつぶった人々が目を開けると視界に入ったのは信じがたい光景だった。
そこには先ほどまで殺戮を行っていた異形の怪物たちが命を失い地面に横たわっていた。
重厚な鎧に身を包みながら素早く槍を振り回していた姿も、
どんな攻撃もまったく寄せ付けず拳を下ろし足を振るい人間を木っ端のように扱っていた姿ももはやそこにはない。
空には青い空が広がるばかりで炎の脅威を具現化した竜は全て消え去っていた。
彼らは何が起きたか理解できずに棒のよう立つばかりであった。
だが徐々に彼らが死地を脱したということに気付き出すものが増え、誰からともなく歓声が上がる。
戦いの剣戟、怒号、悲鳴にも負けないほどの大きな大きな生を得たことへの大きな喜びの声。
平民も貴族もない。誰も彼もが抱き合って勝利を、生の喜びを噛み締めた。


157 :ゼロのペルソナ 第21章 愚者 後編:2011/11/15(火) 07:39:01.37 ID:wCVVjjtr
「っ」
エクスプロージョン
“爆 発”を放ち放心したように立っていたルイズは膝をついた。
「大丈夫、ルイズ!?」
ルイズの近くにいた完二とキュルケ、クマはルイズに駆け寄った。
「大丈夫……ただ、精神力使い過ぎただけで。もう魔法は何も使えないわ」
ルイズは疲労が明らかな顔に笑みを浮かべた。
「ヘトヘトなのはみんな同じよ」
安心したキュルケは笑い返す。
「オレももうこれ以上はムリだぜ」
「クマももう魔法使えないクマよー」
ぐでーという擬音が似合いそうなほど疲れた様子をしておどける。
人々が喜びに沸き立つ大音声の中、さほど大きくない声が聞こえてきた。
「おーい、みんな大丈夫かー?」
しかしルイズたちの中でそれを聞き逃したものはいなかった。
「花村センパイ!」
「ヨースケ!」
陽介は片手を上げて「よう」と応えた。
カステルモールに肩を貸してもらって歩いており、目に見えて疲労している。
「大丈夫ッスか!?」
「大丈夫じゃねーかも……」
陽介はそういいながらも心配させないようにか笑っている。
「ヨースケ殿は我々が攻撃できるように魔力尽きるまでヨルムンガントに魔法を使い続けました。
そして魔力が尽きたあとも単身で戦い続けたのです」
「ブレイブザッパーで何体か倒したんだけどな」
陽介は疲労を隠せないながらも笑みを浮かべた。
ペルソナの物理スキルは精神力ではなく体力を消費して使うものだ。
物理最強クラスのブレイブザッパー、ヨルムンガントを倒すほどの威力を持つということはつまりその消費も並ではないということだ。
陽介は今、精神力も体力も使い切りまさに疲労困憊という状態だ。
「つーか悪かったな。ヨルムンガントを防ぎきれなくて……」
「花村センパイ……アンタ男だぜ!」
「へっ?」
申し訳ないというように翳った顔はキョトンとしたものに変わる。
「そんなになるまで戦うなんてすごいじゃない。見直したわ」
キュルケにもそう言われ陽介は面はゆくなってしまう。
「あ、いやでも……」
「ヨースケはホメられ慣れてないクマねー。いつもザツな扱いだから。プププ」
「うっせーよ!」


158 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/15(火) 07:39:15.99 ID:8b7CSHlB
支援

159 :ゼロのペルソナ 第21章 愚者 後編:2011/11/15(火) 07:41:52.78 ID:wCVVjjtr
笑いが起こる中、二体のペガサスが飛来する。手綱を握っているのはガリアとトリステインの女王だ。
ペガサスの背から飛ぶように下りてアンリエッタはルイズへと駆け寄った。
そして服が汚れることなど気にせず自身も砂地に座り込むようにしてルイズに抱きついた。
「ルイズ!ルイズ!」
「ひ、姫さま!」
「ルイズ、ああ、ルイズ……わたしはどうあなたの働きに報いればいいかを知らないわ」
「そんな……もったいないお言葉」
もう一人の女王は彼女の友人と使い魔のもとへととことこと歩いていった。
「大丈夫?」
キュルケもルイズほどではないが疲労していたが友人の気遣いが嬉しくその顔に大輪の笑顔を咲かせる。
「ええ、もちろんよ」
そう。とタバサは安心したように言うとついっと顔の向きを変えた。
「ヨースケは?」
「もっ、クッタクタ。これ以上は無理だからな」
「そう」
スッとタバサは手を上げてカステルモールに寄りかかっている陽介の額に手の平を置いた。
「お疲れ様」
「ちょっ、撫でるって子供じゃねーんだから」
言葉では否定しながらも陽介は頭をなぜる手を払おうとせず、苦笑するだけだった。
ルイズがアンリエッタと抱擁し、陽介たちがタバサに労われる光景ををクマはじっと見ている。
「みんなお姫さまにねぎらってもらってるのにクマとカンジだけお姫さまが来ないクマ……」
「いや、しゃーねーだろ」
「クマもお姫さまに褒めて欲しいクマ!褒めて、撫でて、感謝のチッスー!」
「何言ってんだオマエ……」



160 :ゼロのペルソナ 第21章 愚者 後編:2011/11/15(火) 07:42:53.67 ID:wCVVjjtr
誰もが戦いに勝ち、自分達は生き残ったのだと安心しきっていた。
へとへとの笑顔をしていたルイズもそうだった。
しかし彼女の体に緊張が巡る。慌てたように抱きしめているアンリエッタを突き放した。
突然の乱暴な行為にアンリエッタは驚く。
「ど、どうしたのですか、ルイズ?」
ルイズの顔は砂漠の向こうへ向けられている。
その表情は緊張からいつの間にか絶望になっている。
「うそでしょ……」
ただならぬ様子のルイズにみなは消え失せようとしていた心配という心象をあおられる。
「オイ!ルイズ、ナンだっつーんだいったい?」
ルイズはかすれたような声で言った。
「使い魔たちがまた現れてる……」


161 :ゼロのペルソナ 第21章 愚者 後編:2011/11/15(火) 07:44:27.93 ID:wCVVjjtr
ジョゼフとビダーシャルの前には巨大な銀色の鏡のようなものが浮いていた。
それは使い魔がくぐるという召喚のゲートと酷似していた。
違うのはあまりにも大きすぎるということ、使い魔の前でなく使用者の前に姿を現していること、
そして一番の差異は一体の使い魔が通過しても消えないことだ。
使用者が消えろと命じるまでは使い魔を呼び出し続ける。
「なるほど、お前がすべての化け物どもは呼び出さなかったのは先の魔法を警戒してか」
「そうだ。エクスプロージョンの前にはどんな防御も、数すらも意味はない」
ジョゼフは新たに呼び出した火竜の一体の背に乗っている。当然、ビダーシャルはそれに乗ることをよしとせず空に浮いている。
「おれもこれほどの大規模な魔法を使ったことはないがな。
 いったいどれほどの年月を待てばこれほどの力を出せるものやら。1年か?それとも10年か?」
だが、いずれにしろ。
「もう魔法は出せない」
火竜は空を飛び、ヨルムンガンドとヴァリヤーグは地面を踏みしめアーハンブラ城へと列をなして向かう。
彼らを無尽蔵のごとく呼び出す巨大な銀色のゲートは全てを遠く東方の地から呼び出し尽くすまで消えない。


162 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/15(火) 07:44:34.22 ID:8b7CSHlB
支援

163 :ゼロのペルソナ 第21章 愚者 後編:2011/11/15(火) 07:46:28.18 ID:wCVVjjtr
ルイズの言ったことを理解するまでに完二たちは時間と努力を必要とした。
知りたくないことを理解することを拒み、そして理解すること自体が彼らの精神に負荷をかけた。
「それは本当?」
最初に衝撃から立ち直ったのはタバサだ。だがその声には冷静な彼女らしくなく焦燥の色が含まれている。
「本当よ」
ルイズは地面に座り込んで地面を見つめている。
「ど、どんくらいだよ!?」
「数を増やし続けてるように感じる……。たぶん、さっきと同じくらいか、それより……」
ルイズの言葉により、重い沈黙が流れる。絶望が形をなして見えない重りとして彼らに押しかかったかのようだ。
誰か何かを言おうとし、口を閉じということをしているとき、兵たちが急にざわめき始めた。完二たちはバッとサハラの向こうを見る。
地平線に現れたのは赤い一つの点、点は空に浮かんでいいきながら徐々に数を増やし、空を染め上げていく。
さらに空へと上がらず地を動く赤とは違う大きな金属光沢、そしてそれより小さな影が現れてきた。
それは砂漠の太陽に焼かれた砂の色を隠していく。
数を増やしていく敵を見ながら完二は覚悟を決めた。
「姫さん、ルイズを連れてってやってくんねえか?」
「カンジさん……」
アンリエッタは彼の顔を見つめた。そして彼の固い覚悟を見た。
「わかりました」
「あんがとよ」
「さあ、ルイズ。行きましょう」
アンリエッタは、地面にぺったりと座り込んでうつむいているルイズへと優しく手を伸ばした。
陽介とクマもショックから立ち直り、腹をくくる。
「危ねえから戻っててくれタバサ」
「キュルケちゃんもタバサちゃんと一緒に戻ってて」
タバサとキュルケは思いつめた顔で口をぎゅっと噛むように固く結んでいた。

164 :ゼロのペルソナ 第21章 愚者 後編:2011/11/15(火) 07:48:23.13 ID:wCVVjjtr
「いやよ」
そう言ったのはルイズだった。
彼女は顔を上げて毅然とした顔でアンリエッタを見た。
「すいません、アンリエッタさま。その手をとることは出来ません。わたしはカンジの主ですから」
「な、おま、ナニ言って……」
ルイズはゆっくりと立ち上がる。途中、フラついてアンリエッタに支えてもらう。
「オマエ、フラフラじゃねーか!んなのでどーするつもりだ!」
弱りきった体を制しルイズはしっかりと完二の目を見据える。
「あんたこそどーするつもりよ?」
「オレぁ、戦うぜ」
「勝てるわけないじゃない。あんた死ぬ気?」
「んなわけねーだろ」
完二は当然というふうに答えた。
「そう、ならわたしも死ぬ気はないわ」
「おまえなあ……」
ルイズが使い魔を窮させているとき、タバサとキュルケは顔を上げた。
「わたしも戻らない。ここにいる」
「おい、タバサ!?」
「そうよね。ここで逃げるわけにはいかないわね」
「キュルケちゃん!?」
使い魔たちの主は顔を見合わせて笑った。
使い魔たちが困った顔をしているのに対照的だった。完二はルイズの決意への翻意を促す。
「つまんねえ意地張ってねえで……」
「意地なんかじゃないわ。兵たちが立っていられるのはどうしてだと思ってるの?
 虚無の魔法使いのわたしがさっき敵を倒したからよ。もしわたしが逃げたらきっとみんな逃げ出しちゃうわ」
完二は閉口した。たしかにルイズの言うことはもっともらしく聞こえた。
事実、ヨルムンガント・ヴァリヤーグが戦列に侵入したときはわれ先にと逃げようとしていた人々が今は再び武器を取り、杖をとっている。
ルイズが敵を一掃すると信じているから取れる行動であり、もしルイズが逃げ出せば先ほど以上の混乱が起こるのは目に見えている。
「……というのは今考えた逃げないもっともらしい理由よ」
しかし悪びれずルイズは種明かしをした。
完二も気抜けしてしまう。
「んだソリャ……」
ルイズはアンリエッタの支えを離れて完二に歩み寄って、顔を上げて使い魔の顔を見る。
「魔法使いが使い魔を置いて行くなんて許さないわ。誰が許してもわたしが許さない」
「んなこと言ったってオマエもう魔法だって使えねーんじゃねえか」
「覚えておきなさい。魔法が使えるから貴族というんじゃないわ。敵に背中を見せないものを貴族というのよ。
 背負っているものを放り出して逃げ出すものを貴族とは言わないわ」
紡ぐ言葉から、力強い瞳から確固たる決意を感じ取った。
「おまえ……」
「っ……」
ルイズは貧血のように足元をよろめかせた。
完二はそれを優しく受け止める。
「んじゃあ、離れんじゃねーぞ」
「当たり前よ。守ってくれるんでしょ?」
「ったく……」
かつて交わした約束を完二が忘れていないように、ルイズも忘れてはいなかった。
「たりめーだろ。任せとけ」

165 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/15(火) 07:49:17.64 ID:8b7CSHlB
支援

166 :ゼロのペルソナ 第21章 愚者 後編:2011/11/15(火) 07:52:14.04 ID:wCVVjjtr
ルイズと完二の会話を見たタバサとキュルケも決心を固めたようだ。
「わたしもあなたのご主人さまとして残るわ。どうせタバサも同じでしょ?」
キュルケが笑いかけると、タバサもこくりと頷く。
「いや、タバサは王さまだろ。だったらこんなところで……」
タバサは首を振った。
「大切な仲間は見捨てない」
「タバサ……」
「そーいうこと。今さら固いこと言いっこなしよ」
「きゅ、キュルケちゃん……。クマ……クマ、よよよよよよよ」
「ほらほら、クマ泣かないで」
キュルケはクマの涙を拭う。
「シャルロットさまが残るならば私もここで戦わせていただきます」
「なんつーか悪いな、つき合わせちまって」
「ごめんなさい」
「いえ、このカステルモール、シャルロットさまに従うと決めておりましたから」
アンリエッタはじっとその様子を見ていたが、話がまとまったことを理解した。
「あなたたちという人は……」
「すいません、アンリエッタさま。アンリエッタさまはすぐにお戻りしてください」
トリステイン女王は少し考えごとをするような素振りをした。
「ユニコーンがあればいざという時、あなたを逃がすのに便利ですよね……」
「アンリエッタさま!」
アンリエッタは苦笑する。
「ごめんなさい、ルイズ。わたしはあなたを置いていけないわ。きっとわたしは王失格なのでしょうね……」
「わたしも同じ」
「あら、きっとわたしたち気があうのでしょうね」
タバサの言葉にアンリエッタは笑みで答える。
「アンリエッタさま……」
「あの時はわからなかった……ウェールズさまの気持ちも、今は少し分かる気がします」
彼女は誇りのために国と共に死んだ恋人を思い出している。
王族として、貴族として、国の誇りを持ちながら死んだ王子。
完二もその姿を思い出したが、彼はその人物と同じ運命を辿る気はない。
「死ぬ気はねーぜ」
「あら、もちろんですわ」
アンリエッタ女王は上品に答えた。
トリステインの新女王の気丈な態度に皆思わず笑みを浮かべた。
ルイズは今、窮地にありながら満たされた気持ちだった。
使い魔がいて、敬愛する女王がいて、仲間がいる。
彼女には絆があった。彼女を支え、強くする絆が――
手の中にあった始祖の祈祷書が強く光る。全員がその光に目を引かれた。
ルイズはページをめくる。
ルーンによる詠唱はいらない。ただ金色に光る文字を口にする。
       ワールド・ドア
「世界……世界の扉」

ゼロの旅人は世界にたどり着く。


167 :ゼロのペルソナ 第21章 愚者 後編:2011/11/15(火) 07:55:41.03 ID:wCVVjjtr
投下終了。
ID:8b7CSHlBさん、こんな朝っぱらから支援ありがとうございます。

なんというか、最初に構想描いてたところにやっとたどり着けました。長かった……

次回、最終章 世界
最終つってもたぶん前後編になると思います

168 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/15(火) 07:57:59.83 ID:8b7CSHlB
乙でした

169 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/15(火) 08:15:35.35 ID:perrxD3x
投下乙でした。

170 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/15(火) 09:01:01.04 ID:toPj8M5d
最近クロスSS書いてて思うのが、
このキャラ、こんなこと言うか?って部分だな

たまに自信が持てなくてクロス元の作品を読み直したりするんだが
それでも自信持てなくてそのまま筆が進まなくなる

171 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/15(火) 11:17:14.75 ID:OlCR5pDF
序盤ならともかくそれなりに進めている作品だったら
むしろ自分のSSを読み返すべきだな
その作品でたどった展開なりイベントでキャラも当然変わるわけで

172 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/15(火) 11:38:06.83 ID:umGOHKal
クロス元が無口なキャラの場合、元の作品で出る選択肢等を参考にはできるけど
どうしてもオリキャラに近くなってしまうのが難点。


173 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/15(火) 12:08:04.64 ID:vMx+D+75
成長や救済ものを書くとゼロ魔キャラも性格変わっていくからな
特に気にすることもないと思うよ。きれいなワルドが平然と受け入れられてるのがここだし

174 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/15(火) 12:10:38.61 ID:hRIIYpMD
うん、無口なキャラと本当の作者にしか書けないだろって言うようなキャラは、
相当な才能が無いと再現するのが難しい

175 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/15(火) 13:48:07.58 ID:VGci+RiF
>>167
ペルソナさん乙でした。
原作未プレイの自分は、アニメPVを見て完二を女装キャラだと勘違いして
こちらでもあれをやるんだろうか、とかぶっちゃけ密かに思ってたり。
アニメスタッフの見事なミスリードでした笑


176 :ゼロみたいな虚無みたいな:2011/11/15(火) 13:54:09.76 ID:hdmTZMcA
14:00からepisode4を投下します。

177 :ゼロみたいな虚無みたいな@:2011/11/15(火) 14:00:03.21 ID:hdmTZMcA
「ゼロみたいな虚無みたいな episode4」

 その日の教室では、学級会で学園祭に向けての打ち合わせが行われていた。
「……トリステイン魔法学院の学園祭は、下級生が上級生を招いてお祭りをするのが慣例になってるわ。みんな、頑張るわよ!」
『はーい』
 司会・キュルケの言葉に生徒達から賛同の声が上がる。
「カフェの準備の係を決めるわよー」
 書記・ルイズも笑みを浮かべて黒板に様々な担当分野を書き出していく。
「ぶうー。シルフィ占い屋さんがよかったのね」
「……でもカフェならケーキ食べ放題……」
 自分が希望する案が採用されなかった事に不満げな表情のシルフィードだったが、タバサの言葉にたちまち表情を緩ませる。
「………」
 そんなルイズの様子を、あぽろはかすかに頬を赤らめて眺めていた。

 学級会終了後、早速あぽろはルイズの元に駆け寄った。
「ルイズちゃんっ、私の出した案が通っちゃったよー!」
「はいはい。私調理室借りられるかミス・シュヴルーズに聞いてくるから、先帰ってて」
「はーい」
 あぽろは手を振って職員室に向かうルイズを見送ったのだった。
(嬉しいなっ。私超超超々頑張っちゃうよー)

178 :ゼロみたいな虚無みたいなA:2011/11/15(火) 14:03:09.02 ID:hdmTZMcA
 ――キーンコーンカーンコーン……
「お洋服どうかしら?」
 所用で席を外していたルイズが調理室に戻ってくると、
「あっ、ルイズ! いいところに……。今みんなの服仮縫いしてたのよ。来て」
 キュルケに促されたルイズに気付いたあぽろが、
「あっ! ルイズちゃんだーっ」
 と声を上げつつ背後からルイズに抱きついてきた。
「あっ、こらー」
「仮縫いするの? 私してあげるっ」
「えー、あんたできるの?」
「さっきもキュルケちゃんに仮縫いしてたのっ。任せろい」
「そう?」
 自慢げなあぽろの言葉を聞いて任せる気になったルイズの背後では、包帯だらけの手を押さえたキュルケが冷ややかな視線を送っていた……。
 案の定、仮縫いが始まって早々ルイズは悲鳴を上げる羽目になった。
「いたた! 痛い〜! いたっ! あうっ、ちょっ、ちょっと、針刺さないでよ」
 鼻歌混じりで仮縫いを進めるあぽろだったが、その無造作な手付きで刺される針は生地を貫通してルイズの皮膚にまで突き刺さっていた。
「ツェルプシュトオオオオ!」
 ルイズは涙を浮かべつつキュルケに向かって絶叫した。

 そんなこんなで、痛みに満ちたあぽろの仮縫いもようやく完了した。
「やっ……、やっと仮縫い終わった……。超痛かった……」
 仮縫いの終了と共に涙目で床にへたり込んだルイズ。しかし、
「あれ? ごめんルイズちゃん、服とパンツ一緒に縫ってたよっ」
 そのあぽろの言葉が意味するところを、ルイズは理解したくないにもかかわらず理解できてしまった。
「もう1回糸ほどいて縫い直すね」
「………」
 ルイズの悲鳴を可能な限り平静を装って聞きつつ、キュルケは自分の作業を進めていた。

179 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/15(火) 14:03:22.90 ID:hbWiogx5
支援

180 :ゼロみたいな虚無みたいなB:2011/11/15(火) 14:06:33.65 ID:hdmTZMcA
 するとその時、調理室の扉が開いた。
「差し入れ持ってきたのねー。ケーキとクッキーなのねー」
「……ヒューヒュー……」
 シルフィードが持ってきたホールケーキ・クッキーが乗った皿に、タバサが喜びの声を上げた。
「お茶もあるのねー♪」
 そう言いつつシルフィードは、持参したティーカップにお茶を注ぐ。
「たくさんあるから全部食べるのねー♪」
「あれ」
 そこでホールケーキの皿片手にシュークリームをぱくついていたあぽろは、ルイズがティーカップのみを手にしている事に気付いた。
「ルイズちゃん、食べないの?」
「うん、甘い物苦手なの」
「そーなの?」
「うん」
 するとあぽろはおもむろに、
「美味しーよ」
 とルイズの顔面にホールケーキを押し付けた。
「んぐっ! こらーっ!」
「やーん」
 クリームまみれの顔をハンカチで拭いつつ、ルイズはあぽろに注意する。
「あのねっ、世の中には甘い物嫌いな人もいるの。学園祭の時そんな事しちゃ駄目よ? 私達は上級生をお招きする立場なんだからね」
「うみゅー……」
 あぽろはしばらくへこんでいたもののすぐに元気を取り戻し、
「よーし、じゃあ仮縫いの続きしよっか」
「私、教室見てくる」
 と誘ったものの、あぽろの裁縫の腕前を知ったルイズはそれより早く調理室から出ていった。
「じゃ、キュルケちゃん、仮縫いの続きしてあげるー」
(えーんっ)
 再度しょんぼりしつつキュルケの元に向かうあぽろに、キュルケは思わず涙目になる。
「一緒に食べたかったなー……」
 ルイズが出ていった扉に視線を向けつつそう呟きながら動かす縫い針は、布地ではなくキュルケの頭部に突き刺さっていた……。
「きゃああああ!」

181 :ゼロみたいな虚無みたいなC:2011/11/15(火) 14:09:11.44 ID:hdmTZMcA
 屋台が建ち並ぶ学院の中庭を、ルイズ・あぽろが手を繋いで歩いていた。
「わー、もうほとんど完成状態だね♪」
「そうね」
 気持ちは他の生徒達も同じなのだろう、屋台の様子を見ている生徒が多数中庭を歩いている。
「来年は私達がお客さんになるんだね。楽しみ♪」
「その時は一緒に教室回るわよ、アポロ」
「う……、うんっ、2人きりでねっ。2人きりだよ!!」
 赤面して嬉しさを露わにしたあぽろに、思わずルイズも赤面する。
「……みんなでよ」

182 :ゼロみたいな虚無みたいなD:2011/11/15(火) 14:12:16.62 ID:hdmTZMcA
 そしていよいよ学園祭当日。
「上級生のお姉さん達、喜んでくれるかなー?」
「大丈夫! いけるわよ」
 不安そうな表情になるメイド服に着替えたあぽろを、同様にメイド服姿のキュルケが励ました。
 丁度その時、廊下から教室内の様子を伺っていた上級生達の存在にキュルケが気付いた。
「あっ、いらっしゃいませ!」
「どうぞ中に入ってくださいなのね。お茶とケーキがありますのねっ」
 ホールケーキの乗ったトレーを両手に持って客をもてなすシルフィードの姿に、執事服姿のタバサもかすかに笑みを浮かべる。
 その後も続々と客が入室してくる。
「ただいまー、チラシ配ってきたわよ……うわあ、凄い人!!」
 教室に戻ってきたルイズは、あまりの客の多さに思わず声を上げた。
「あっ、ルイズちゃん、お昼休みは一緒に……」
 とあぽろが誘ったものの、
「お湯足りないから沸かしてくるわっ!」
 と言って給湯室代わりにしているスペースに駆け込んでいった。
 その後も、
「ジュース飲みに行こー」
「忙しいのっ!」
 と皿洗いに専念したり、
「お店見て回ろうー」
「お茶っ葉ーっ!」
 茶葉を取りに行ったりと、ことごとくあぽろの誘いに乗れない形になったのだ。

183 :ゼロみたいな虚無みたいなE:2011/11/15(火) 14:15:23.37 ID:hdmTZMcA
 学園祭が無事終了し、学生寮に夜が訪れた。
 疲労困憊という表情でベッドに倒れ込んでいるルイズの耳に、あぽろの声が聞こえてくる。
「ルーイズちゃんっ!」
「……何」
 ルイズが視線を上げると、枕元にメイド服姿のあぽろが座り込んでいた。
「アポロ、何でまだ制服着てんの?」
「えへー♪ 2人で打ち上げしよー♪」
 ホールケーキが乗った皿片手に誘うあぽろに、ルイズは苛立った表情になる。
「あのねー、私甘い物嫌いだし疲れてるのっ!」
 そう言いつつ布団を被った拍子にホールケーキの乗った皿を跳ね上げ、
「あ……」
 ひっくり返ったホールケーキがあぽろのメイド服のエプロンを汚してしまった。
「ゔ ー、今日ずっと忙しいって言って相手してくんなくて、夜まで待ってたのに〜」
「ア、アポロ、泣かないで。ごめんね?」
 涙をこぼし始めたあぽろをルイズは慌てて宥めた。
 そして形が崩れたホールケーキから苺1個とクリーム少々をつまみ上げ、口に運ぶ。
「……甘いけど美味しいわ。あ……、ありがとう」
「ルイズちゃん」
「何よ」
「2人でケーキ食べれてうれしーよお♪」
 目に涙こそ溜まっていたものの、先程までの泣き顔が嘘のようにあぽろは満面の笑みになる。
「上の部分なら無事だよー。はい、あーん、ルイズちゃん♪」
「えっ、あ、ありがと……」
 そんな崩れたホールケーキとお茶の2人だけの打ち上げを、窓から2つの月が見下ろしているのだった……。

184 :ゼロみたいな虚無みたいな:2011/11/15(火) 14:18:11.20 ID:hdmTZMcA
以上投下終了です。

185 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/15(火) 16:11:19.93 ID:6EWkgN3j
乙ですー

186 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/15(火) 19:24:38.78 ID:IZDBjBKo
ああ、丁度シーズンは文化祭か……

187 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/15(火) 19:39:45.80 ID:toPj8M5d
>>171-174
レストンクス

俺自身、知っている作品のキャラが変にいじられたり
原作ではやらないような行動言動をさせられたりするのを見るのが嫌なんで
どうしても慎重になっちゃうんだよね

個人的に優れてると思うクロスSSって、
双方の原作の雰囲気とかを崩さずにクロスオーバーさせてるものだと思ってるから

だから読む時は原作を知らない作品とのクロスしか読まなかったりする

188 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/15(火) 19:43:52.05 ID:HH4yd6OH
ただルイズを筆頭にむしろゼロ魔キャラ書くほうが難しいんだよな……
だってルイズは原作だとサイトに依存してだいぶ精神バランスが悪くなってるというかメンドくさいというか

189 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/15(火) 19:59:39.83 ID:7Q9IXGu9
最初からして才人がアホやらかしまくったから、ルイズの性格のキツい面が強調された感じがする。
人間じゃなくて忠義に溢れる獣とかを召喚したらバカ飼い主の如くに可愛がりそうだけど、そういうルイズは逆に違和感を覚えるくらい。

190 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/15(火) 21:28:09.56 ID:uqh0iTm2
動物なら極普通の使い魔だからね。
そして、唯一成功した魔法の証拠なら馬鹿可愛がりする方が自然だと思う。

ただ、動物だと凄く書くのが大変だろうけど。

191 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/15(火) 21:29:58.36 ID:umGOHKal
2巻初めのサイトの行動が後になっても尾を引いている印象がある。

192 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/15(火) 23:11:42.57 ID:OfmUshp6
いや、人間相手でもサイトみたいにずっと反抗的な態度取ったり
コンプレックスを態とあげつらってからかったり、夜這いを掛けたりしなきゃ
そこまでルイズも酷い対応取らないんじゃない

193 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/15(火) 23:30:54.51 ID:WRAAHRaM
というか普通なら反抗的になるだろ
表面に出さないだけで

自分だとフーケ戦辺りで逃げちまうかな
その後はシエスタやマルトー辺りに泣きつくしかないが

194 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/15(火) 23:55:12.24 ID:D7HwK8m2
あんな可愛いこ相手だったら寛大な気持ちになって許しちゃうよ普通


195 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/16(水) 00:18:27.79 ID:iwyRXlBb
ルイズが男、サイトが女だったら……。
間違いなくルイズ(と言うか召喚した側は)は「クズ」「糞野郎」「下種」「貴族の誇り(藁)」などと散々だろうな。

196 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/16(水) 00:20:07.37 ID:7rxUmdmY
ルイズは胸以外の外見はサイトの好みドストライクらしいから、もうちょっと丸い対応になってもいいと思うんだけどな

197 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/16(水) 00:26:02.91 ID:64oE94pa
銀河皇帝カイザーベリアル陛下を召喚!
しかしハルケギニアの環境ではエネルギーを消耗してしまうのでルイズと同化し、キュルケやタバサをベリアルウィルスで洗脳してハルケギニア女帝を目指していく

気質的にルイズとベリアル陛下は合うと思うんだ。けど変身アイテムはどうしようか

198 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/16(水) 01:01:43.55 ID:UGR6vcZV
>>195
ルイズは美少女(胸は残念だけど)だから許されてる感はあるからなぁ
いわゆる乙女ゲー的なのになれば別だけど、普通の関係なら残念すぎる感じに仕上がる

といっても、ルーン補正効果でいろいろ許せちゃうんだけどなw
忘却食らうまでの間はどれだけ酷い扱いだろうがちょっとくらい怒るくらいで済ませられるw

199 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/16(水) 02:34:26.83 ID:7acsrUnD
アルカ召喚を考えたけど、どうしても小ネタ以上は無理だな
そもそも何処の馬の骨とも知れない平民のおねだり三つをルイズが叶えるわけないので
確実にルイズとカトレアが死ぬ

200 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/16(水) 02:36:28.19 ID:HYQFlTy+
そもそもここ最近登場したばっかでキャラつけはこれからってキャラで長編は無理だろ

201 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/16(水) 02:45:45.88 ID:c2rmE8d6
ギガバトルナイザーそっくりでいいんじゃね?>変身アイテム
それか歴代の変身アイテムのどれかと同じ作りにするとか

202 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/16(水) 02:49:15.73 ID:UGR6vcZV
>>199
エレ「……」

それよりは、ジョゼフに召喚させてどんな化学変化が起こるかに期待したい

203 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/16(水) 03:20:06.46 ID:k9dCU4h9
>>200
というか、アルカたんはハンタ原作でもレギュラーとして扱うのは難し過ぎる人材だと思うw

204 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/16(水) 03:23:08.71 ID:LJh67Ag7
使い魔になりなさい→あい→コルベール髪の毛ちょうだい

この流れで

205 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/16(水) 06:42:52.12 ID:WzlBJybx
ジョゼフがレベルEのバカ王子を召喚したらとんでもねぇ化学反応が起きそうだよなw
間違いなくガリア関係者の胃がストレスでマッハ。

バカ「フッフッフ…僕はジョゼフ様の忠実なるしもべ(棒読み)」
クラフト(ルイズに召喚された)「ルイズ!!敵の使い魔は俺に任せろ!!(喜色満面)」
バカ「え…ちょ…」

206 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/16(水) 10:38:51.74 ID:Tv1F9O7V
アルカたんは天使ナニカははにわ

207 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/16(水) 11:05:22.54 ID:zYFE5JB4
天使というなら“伝説の痛天使[ペインエンジェル]”羽生じゅりあを。

208 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/16(水) 17:13:33.37 ID:6bBKyjMI
H×Hだったら、元素兄弟くらいだったらヒソカは殺したくなれるかな

209 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/16(水) 17:19:51.20 ID:BYQEmeUd
元素の実力ってkm単位で地雷原だろ
ヒソカじゃ勝てないよ


210 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/16(水) 18:15:37.04 ID:hOTU3ZR0
>>206
SaGa2秘法伝説より
世界の中心からはにわ召喚

虚無の担い手がしちしとうを装備して無双

211 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/16(水) 18:33:40.19 ID:UGR6vcZV
>>209
自爆前提の技を当たり前に使うならな……
そもそもあの世界の超人連中相手に錬金なんぞ撃つ余裕が作れるとも思えんが

212 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/16(水) 18:40:27.94 ID:BYQEmeUd
ハンターマンセー厨乙

213 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/16(水) 18:47:14.38 ID:8YNFQLAr
厨っぽさならなんとかがあるから絶対勝てる(キリッ も同レベルだと思うぜ?

214 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/16(水) 18:50:04.43 ID:kRu4TeYR
そもそもゼロ魔世界のキャラは単純な身体能力でハンタ勢に負けてるからなあ
更に念まで加わったら、力を発揮する前に殺されるのがオチだわな

215 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/16(水) 18:53:39.97 ID:8YNFQLAr
いやそこらへんのパワーバランスは書き方次第でどうとでもなるところだしどっちのキャラの方が強い!なんて言えるものじゃないだろ。
子供が遊びで話す『スタローンとジャン・クロード・バンダムはどっちが強い?』レベルの話にしかならんて。

216 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/16(水) 19:04:03.78 ID:UGR6vcZV
そうだな。まあ、100人中98人くらいが同じ答えになりそうな二択ではあるんだが

そしてプッチ神父召喚か。ジョジョスレでは普通にありそうだな

217 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/16(水) 19:16:12.60 ID:X2Y4JePV
別にハンタのキャラより強力なのがゴロゴロしてる作品はそこらじゅうにあるし
そういう作品からの召喚ものでもちゃんと蹂躙しないで話にしてる二次創作もいくらでもあるからな

218 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/16(水) 19:21:45.69 ID:Apm47OU2
スペック的には無双できるのに無双しないキャラのって弱体化以外だとどんなのがあるかな?

219 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/16(水) 19:25:26.96 ID:UGR6vcZV
そりゃ蹂躙しない話はいくらでも作れるさ
でも>>209みたいな対戦カードを用意したらどうなるかって話だからな、この場合
んでもって、ちゃんと理由込みで反論したら厨呼ばわりされたでござる

220 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/16(水) 19:43:15.97 ID:xRhqllwK
>>218
剣心みたく殺さずの信念がある、ウルトラマンのように特定の目的以外では戦わない
こんな理由があるかな

221 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/16(水) 19:43:57.69 ID:jus4CKtT
>>218
まとめにあったサソード召喚みたいにすればいいんじゃね?

222 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/16(水) 19:47:25.25 ID:+cOzapFy
>>218
JOJOスレだと、デッドマン吉良召喚の話では、
『とにかく静かに暮らしたい』のでスタンド能力はデルフしか知らないという設定だったな
んで静かに暮らすために、いかにルイズを事故死に見せかけて殺すかに頭を悩ませてたw

223 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/16(水) 22:24:56.09 ID:oMRnqbRI
っていうか何が難しいって、ゼロ魔ってロクなヤツいねえんだよな……

224 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/16(水) 22:26:42.94 ID:BYQEmeUd
>>223
なろう作者のこと?

225 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/16(水) 22:27:52.39 ID:oMRnqbRI
>>218
人修羅は単純に「力が強すぎた」だったり「優しい」だったりしたな。

226 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/16(水) 22:29:14.67 ID:q5v473/q
ヒソカさんと旅団は蟻編のインフレのせいで名前の後ろに(笑)がつくようになってしまったのが悲しい

227 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/16(水) 22:32:08.62 ID:B71kTW0+
>>223
性格がまともなのってキュルケとカトレアくらいだもんなw
そしてまともな人は出番が減っていくという悪循環www

228 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/16(水) 22:32:52.62 ID:B71kTW0+
>>226
蟻編は入れる順番を間違えてるよなw
ていうかアレで最終回にしたかったんじゃねーのかな

229 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/16(水) 22:33:49.84 ID:wJ7Csx4x
>>215
スティーブン・セガールがいちばんつよい

230 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/16(水) 22:37:32.37 ID:Zi8HQ1QL
>>215
答え シュワちゃんとザ・ロック込みでセガールに無双される


ケモノガリ召喚は無いのか?

231 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/17(木) 03:21:48.49 ID:cunvyCme
数年前の全盛期のWWEが丸々ハルケにやってきた!
とか想像しちまったじゃねえか

232 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/17(木) 07:12:17.93 ID:sZmDElrf
ハルク・ホーガンがAチームと一緒に

233 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/17(木) 08:08:29.21 ID:jh0rXxP8
アンタはわたしの使い魔になるの、OK?

OK!(ズドン

234 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/17(木) 08:45:19.96 ID:8NAR8wZ7
どこで破壊の杖の使い方を習った?

説明書を読んだのよ!

235 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/17(木) 09:01:00.08 ID:xbYZPena
ゼロ魔キャラは話が進むごとに常識や倫理観などの概念レベルじゃなく
人としてダメなのが露呈していくからなあ
ルイズなんか特にそれが顕著

まともなキャラは前出通り出番が無くなるしね

236 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/17(木) 09:16:45.96 ID:0mFiBd2X
最初うんこで後にまともになるキャラなんていたっけ?

237 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/17(木) 09:20:04.77 ID:pmE8j8me
人間だって付き合い長くなると駄目な所露呈していくだろ
そんなもんだよ

238 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/17(木) 09:32:54.43 ID:HwJw9ehg
>>236
ポップ?

239 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/17(木) 10:30:35.96 ID:0mFiBd2X
>>238
残念だが、序盤でエタってるんだよな

240 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/17(木) 10:53:55.36 ID:3sV0L/B+
>>236
ギーシュはなんだかんだですこしマシになってる気がする。



241 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/17(木) 16:32:48.71 ID:QBkhhUat
ティファニアはいい子

242 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/17(木) 17:27:23.27 ID:lMvZPVrL
と思ってたらサイトに横恋慕したんだよな…またかよ…って思ったわ

243 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/17(木) 17:37:11.54 ID:M//Yr6Z2
ルイズ「サイトがまた浮気……こーい、ワルプルギスこーい」

244 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/17(木) 17:51:11.39 ID:QBkhhUat
>>242
そこは展開として諦めるしかないよ
そこ以外はカトレアと並んでゼロ魔のオアシス

245 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/17(木) 18:24:03.61 ID:pFQm1m9a
なんならもうサイトとカトレアが全てを捨てて駆け落ちエンドでいいレベル

246 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/17(木) 18:41:34.80 ID:bTxCFg9z
もうルイズ×シエスタ、サイト×テファでいいよ
それはそうと、静留召喚の人や、続きお待ちしてます

247 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/17(木) 19:01:06.09 ID:pFQm1m9a
ルイズ…超自己中。後半は超依存。超嫉妬。
タバサ…自己中。劣化長門。
キュルケ…大人の女。ビッチともいう。
シエスタ…なんか怖い。
アンリエッタ…悪い意味でのビッチ。
ティファ…おっぱいさんマジおっぱい。
エレノアール…自己中。基本ウザい。
カトレア…カトレアさんマジ天使。


……以上のことから出た結論は、おっぱいがデカいと性格がマシということである。ただしビッチ王女、テメーはダメだ。

248 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/17(木) 19:45:10.48 ID:8APESWea
>>247
テファとカトレアさんは天使だな。
問題は彼女たちが序盤に出ないことだけだ。

249 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/17(木) 20:29:51.53 ID:Miggoecy
マチルダさんが一番ってことで一つ

250 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/17(木) 20:32:18.65 ID:ImDov9sw
モンモンに一票

251 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/17(木) 20:59:51.86 ID:QBkhhUat
ティファニアのためにもマチルダはなんとかしたいよな。
タバサはまだ境遇的に考えての才人の影響を考えるとまだ同情
できるげど、アンリエッタはどうしようも無いんだよな

252 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/17(木) 21:12:39.17 ID:h6vzD407
エレノアール…新キャラか

253 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/17(木) 21:24:14.95 ID:8XGYviSs
ウェールズ様が死ぬから悪いんだ

254 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/17(木) 21:24:21.27 ID:tvBNo5XP
お、おマチさんは…?

255 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/17(木) 21:33:00.05 ID:9kENzaNp
アンリエッタを結局殺しちゃった作者ですよ。
今から思うと扱いもひどかったなと反省しきり。
彼女もサイトハーレムに入りさえしなかったら、真っ当な人だったと思うけど。

メインヒロインがマチルダさんは……アリだな。

256 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/18(金) 01:28:58.06 ID:LCjnf1/U
ハーレムはやだけどサイルイに緊張感を持たせようとルイズにライバルキャラを持たせたらかえってルイズよりお似合いになってしまった

257 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/18(金) 03:36:30.91 ID:d5qxpo0J
おばさんとか年増とか言われてるが、おマチさんはカトレアと大差ないのに…おマチさんがヒロインでもいいだろうが。

258 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/18(金) 05:41:51.26 ID:UAuyddXx
カトレアさんはお姉さんキャラだけど、おマチさんは姐御キャラだよね。
ヒロイン力の違いはその辺にあると思われ。

259 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/18(金) 07:01:33.79 ID:0X7Zw84Q
というかサイトのヒロインにならないから安心感があるんだと思う。
サイトのことを好きになっても読者からすれば「サイトとルイズのジャマをしないでくれよ」って気分だし。
実際にテファはサイトのことを好きになって評価を若干落としたわけで

260 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/18(金) 08:42:38.33 ID:8ZAJn+Fr
ルイズ厨乙

261 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/18(金) 08:57:41.84 ID:2GAdrDMK
なんでもかんでも厨って言うなw

262 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/18(金) 09:10:03.25 ID:18GALVvI
なんでもかんでも厨乙

263 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/18(金) 09:11:32.91 ID:18GALVvI
すまん、正しくは、なんでもかんでも厨厨乙、だった

264 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/18(金) 10:55:42.69 ID:Gjc/L6EO
んほおおおおおお!!!!!!!

265 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/18(金) 11:01:28.57 ID:h9rvdkAm
いや〜読者からすればとか言って読者代表みたいに言われてもね、
読者が皆「サイトとルイズのジャマをしないでくれよ」と思ってると思ってる
感じだし、十分厨だろ、信者と言ってもいい気がする

266 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/18(金) 11:02:54.43 ID:da1/pfbx
おまえら、厨厨タコかいな!

267 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/18(金) 11:18:22.82 ID:4bq4y4sG
サイトとルイズはいい加減くっつけと俺はゲンナリしてるな。
相思相愛でどうせ最後はくっつくだろうに、イチイチ横道にそれられて、リアクションに困る

268 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/18(金) 13:35:17.39 ID:h9rvdkAm
まあ本編展開はおいといて、そろそろサイヤの使い魔の続きが欲しい

269 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/18(金) 13:57:42.65 ID:L+z6BWq+
>>267
今は物理的に離れ離れになってるけど、もうくっついたようなもんだろ

270 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/18(金) 16:21:23.75 ID:Vbu9A/2D
伝説の勇者の伝説からライナ・リュートを召喚したら結構いい感じじゃね?
複写魔眼で魔法を奪って
ガンダールヴの力で近接戦の戦いもかなりの物になったりとか
まあ、近接戦に関しては元からかなりできるっぽいけど・・・

271 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/18(金) 16:58:34.27 ID:18GALVvI
>>268氏と同じく続きが読みたいが、それはそれとして、無印DB終了時の悟空を召喚とかどうだろうと思った
最終コマの状態(「もうちょっとだけ続くんじゃ」のひとコマ前)で召喚されれば、チチと筋斗雲が付いてくるが

272 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/18(金) 17:32:55.67 ID:h9rvdkAm
あの頃でも既にレッドリボン軍壊滅させたり大魔王倒したりしてるしなぁ
正直今と大して変わらんような気が...、むしろ今より強いギャグ補正で更に事が
早く片付く気がする

273 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/18(金) 17:36:52.11 ID:BQ0astTS
ん〜〜、神様に会いに行く途中、てのは?
筋斗雲も如意棒もないけど充分に強くてまだ小さくてギャグも効く。

274 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/18(金) 18:47:56.33 ID:h9rvdkAm
あの頃は筋斗雲も如意棒も持ってだと思う。そもそもパワーバランスで考えると
ブルマと出会う頃位でいいと思う、と思ったけど、まだ尻尾があるんだよな...
お月様が二つか...


275 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/18(金) 18:48:42.20 ID:h9rvdkAm
あの頃は筋斗雲も如意棒も持ってだと思う。そもそもパワーバランスで考えると
ブルマと出会う頃位でいいと思う、と思ったけど、まだ尻尾があるんだよな...
お月様が二つか...


276 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/18(金) 18:52:28.01 ID:8ZAJn+Fr
月は2つだけどレスはひとつにね^^

277 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/18(金) 18:57:57.30 ID:18GALVvI
大事なことだからいいんじゃね?

278 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/18(金) 19:12:09.74 ID:1gsHQeu3
月が二つあれば、半月でも変身できたりするのかなぁ
危険度が跳ね上がるw

279 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/18(金) 19:37:13.01 ID:LF/DiuWN
大猿化はブルーツ波の量によって決まるよ
地球の満月と同程度のブルーツ波が得られれば大猿化するんじゃないかな

280 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/18(金) 19:40:42.59 ID:qYB2D98e
何故かどの星のどんな月でも満月じゃないと変身出来ないって設定だったような

月が二つ・・・ゴルベーザさん使い魔になってくれるかな?

281 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/18(金) 19:57:22.47 ID:LF/DiuWN
>>280
あれ、勘違いしてたかな
必要量のブルーツ波を浴びれば満月でなくても大猿化出来た記憶があったんだが

282 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/18(金) 20:18:37.30 ID:uBOgX6qQ
>>280
じゃあGTとかどうなるんだろうな。宇宙でガンガン月見まくってるぞ……まぁアレは黒歴史だから、「無かったことに」でいいか。

283 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/18(金) 20:21:24.97 ID:6KHIECJ1
>>281
うろ覚えだがGTの終盤辺り、ベジータの超サイヤ人4化じゃないか。
ブルマが造った機械で変身したような?

284 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/18(金) 20:34:19.52 ID:1gsHQeu3
ブルーツ波の性質が分からんから、半月から半量程度のブルーツ波が出てるかも分からん
ただまあ、出てるとしたら1年の半分くらいは変身できる夜が来るってことになるわけだが……
せめて理性を失いさえしなければなぁ……

285 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/18(金) 20:34:29.03 ID:ImOlECIF
>>281
原作でのベジータ戦で必要量のブルーツ波の玉を自力で出して大猿化してたな

286 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/18(金) 20:34:38.86 ID:iEoyR0qN
>>280
ディシディアの出来の良いイミテーション状態なのならできんじゃね

287 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/18(金) 20:36:11.51 ID:1gsHQeu3
>>282
その頃って尻尾ない時期じゃなかったっけ?
尻尾生えてからそんな宇宙に出てた記憶がないんだが

288 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/18(金) 21:04:32.88 ID:sYsIE9Xe
>>282
GTはGTでゴクウが偉い特殊な状態だからなー

なんか大猿化してパン(孫娘)の体を張った説得で戻った気がする。

289 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/18(金) 21:07:28.10 ID:Yjtr1YcG
体を張った説得とかなにそれえろい

290 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/18(金) 23:20:14.52 ID:NGU7XtBM
イエローカードです

291 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/18(金) 23:24:40.63 ID:h9rvdkAm
>>287
尻尾ちぎられてたっけ?漫画持ってないから誰か確認頼
GTだったらSS4ゴジータ召喚、契約してかの「戻れないだと?!」(変身とか元の世界的な意味で)
世界的な意味で)「戻れたとしてこの変な痣はどっちにつくんだ!?」(身体が傷物に的な)
「いやそもそも多分コレが戻れない原因だ」(変異的な)
「これの効果で戻れないのかもしれん...」
「よし、消すか?」
「何してもまずコレを消さねばな!」
『ハァッ』
「よし消えた!」ボン
「戻ったぁ〜」
グダグダ続きそうなのでもうやめます

292 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/18(金) 23:24:55.36 ID:h9rvdkAm
>>287
尻尾ちぎられてたっけ?漫画持ってないから誰か確認頼
GTだったらSS4ゴジータ召喚、契約してかの「戻れないだと?!」(変身とか元の世界的な意味で)
世界的な意味で)「戻れたとしてこの変な痣はどっちにつくんだ!?」(身体が傷物に的な)
「いやそもそも多分コレが戻れない原因だ」(変異的な)
「これの効果で戻れないのかもしれん...」
「よし、消すか?」
「何してもまずコレを消さねばな!」
『ハァッ』
「よし消えた!」ボン
「戻ったぁ〜」
グダグダ続きそうなのでもうやめます

293 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/18(金) 23:26:03.07 ID:TVEcK+js
無印DBで一番悟空を召喚しやすい時期はレッドリボンと戦ってた時期だろう
まだ超能力とかパワードガン?とか通じるぐらいの強さで尻尾が無くて

294 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/18(金) 23:33:11.60 ID:h9rvdkAm
>>293
そうなんだよな〜でも大猿はそれはそれで面白そうだから入れてみたいんだよな。
悟空が金大猿になる寸前とか最後のシェンロンに乗ってどっか行ってる最中に
召喚とか

295 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/18(金) 23:57:12.56 ID:TVEcK+js
書いてて思い出したが悟飯にちぎられたからレッドリボン壊滅させるまでは尻尾あるか
尻尾握られると力抜ける弱点は使い道ある

296 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/19(土) 00:11:40.95 ID:B7pOYrHV
多少無理はあるが、ハルケの月からは1700万ゼノ以上のブルーツ波が得られない(一定の時期になると強まる)
みたいな設定をつけてればしっぽ付きでも何とかなるかな

297 :The Legendary Dark Zero:2011/11/19(土) 00:31:36.77 ID:Nf5U8NTf
何も予約が無ければ、0:36頃から投下しますがよろしいですか

298 :The Legendary Dark Zero:2011/11/19(土) 00:37:16.82 ID:Nf5U8NTf
Mission 13 <プリンセス・オブ・アンリエッタ> 前編


フリッグの舞踏会から既に、二週間もの時が過ぎていた。
スパーダは相変わらず、昼間はギーシュと剣の稽古を行うのだだが、他にも数人の男子生徒達も練習用の木剣を握って共に訓練を行っていた。
ルイズ達と同学年であるマリコルヌやレイナール、ギムリを筆頭とした男子生徒達はスパーダの剣術とその勇ましさに憧れを抱くようになっており、
一人だけ彼に剣術の特訓を叩き込まれているギーシュを羨ましく思うようになっていた。
何しろ、ギーシュはスパーダにみっちりと剣術を教え込まれてからその実力をめきめきと向上させているのだ。
初めは見っとも無いへっぴり腰で剣を振るっていたのが、まだ荒削りの三流程度ではあるものの剣士としてしっかり成長しているのは確かなのだ。
もっとも、本人の性格上、動きに無駄なポーズを付けたりしているのだが。
メイジである彼らは本来、剣などという物は野蛮な武器だとして軽視していたものの、その剣でもってあの土くれのフーケのゴーレムを相手に
恐れることなく立ち向かった勇猛な彼に男として憧れを抱くのは当然と言えた。
そんなこんなで、スパーダは弟子入りを志願してきた生徒達を共同で特訓させることにしてやったのである。
もっとも、それを良く思わない男子生徒も多く、「所詮は平民上がりの没落貴族が伝えた技」などと嘲る者もいたが。


今日のスパーダはルイズの授業に付き合うため、共に教室へとやってきている。
まだ昼前なので、ギーシュなど剣の稽古を付けている生徒達は後でまた指南をしてもらうように頼み込んできていた。
しばらく待っていると教室の扉が開き、長い黒髪に漆黒のマントを纏った男の教師が入ってくる。
生徒達は一斉に席へとついた。
教卓へと上がったその教師、ミスタ・ギトーはちらりとスパーダの方へ視線を向けていた。
フーケ討伐の捜索隊を編成する時、誰よりも初めに志願していたスパーダを目の敵にして出しゃばり、
逆に言い負かされて嘲笑までもされてしまった男だ。
ギトーはあれからスパーダの姿を見るなり、いつも敵視した目つきでじっと睨んでくるのだ。
もっとも、スパーダ自身は彼に眼中がないので無視していたが。
「では授業を始める。知ってのとおり、私の二つ名は疾風=B疾風のギトーだ」
教室中が、しん……と静まり返る。その様子を満足げに見回し、ギトーは言葉を続けた。
が、ほんの一部の生徒がそんなギトーを陰でおかしそうに笑っているが、本人は気づいていない。
「最強の系統は知っているかね? ミス・ツェルプストー」
「虚無≠カゃないんですか?」
「伝説の話をしているわけではない。現実的な答えを聞いてるんだ」

299 :The Legendary Dark Zero:2011/11/19(土) 00:42:14.47 ID:Nf5U8NTf
「火≠ノ決まってますわ。ミスタ・ギトー」
いちいち、気に障る言い方をするギトーにキュルケが髪をかき上げながら答える。
「ほう。どうしてそう思うね?」
「全てを燃やし尽くせるのは、炎と情熱。そうじゃございませんこと?」
「残念ながらそうではない」
ギトーは腰に差した杖を引き抜くと、そう言い放った。
「試しに、この私にきみの得意な火≠フ魔法をぶつけてきたまえ」
キュルケはギョッとした。仮にも今は授業中であるというのに、この教師はいきなり何を言い出すのか。
「どうしたね? 君は確か火′n統が得意なのではなかったのかな?」
なおも彼女を挑発するギトーの言葉に、キュルケの形のいい眉が吊り上がった。
「火傷じゃ……すみませんわよ」
「構わん。本気で来たまえ。その有名なツェルプストー家の赤毛が飾りではないのならね」
ギトーの挑発に乗って、笑顔を消したキュルケが杖を手にし、呪文を唱え始める。
瞬く間に直径1メイルほどの火球を作り上げると、生徒達は危険を感じて机の下に隠れる。
キュルケが手首を回転させた後、ギトー目掛けて炎球を押し出した。
唸りを上げて自分めがけて飛んでくる火球を避ける仕草もせず、ギトーは剣を振るようにしてなぎ払う。
途端に烈風が舞い上がり、瞬時にして火球を掻き消し、その向こうにいるキュルケをも吹き飛ばした。
その光景に悠然として、ギトーは言い放つ。
「諸君、風≠ェ最強たる所以を教えよう。
 簡単だ。風≠ヘ全てを薙ぎ払う。火≠焉A水≠焉A土≠焉A風≠フ前では立つ事すらできない。
 試したことはないが、虚無≠ウえも吹き飛ばすだろう。それが風≠セ」
キュルケが立ち上がり、不満そうに両手を広げるがギトーは気にした風もなく続ける。
「目に見えぬ風は見えずとも諸君を守る盾となり、必要とあれば敵を吹き飛ばす矛となろう」
「では何故、土くれのフーケの討伐へ行かれなかったのですか?」
一人の生徒が手を上げてそんなことを言い出した。
その言葉に、ギトーのこめかみに青筋が浮かびだす。
フーケを討伐する捜索隊を編成する際、彼がスパーダに言い負かされた挙句フーケに怖気づいたという
話は生徒達の間で話題となっていた。
この件からいつも気に障る物言いばかりしているギトーは大したことがないということがはっきりしたため、
この程度の持論を語られた所で何とも思わない者が多くなっていた。
「そうですよ。怖気づいてミスタ・スパーダに任せるのでしたら、先生の言う風≠ェ最強という話は信頼性が薄――」

300 :The Legendary Dark Zero:2011/11/19(土) 00:46:51.33 ID:Nf5U8NTf
他の生徒もギトーを嘲る物言いをしたが、途端に鋭い烈風が舞い上がってその生徒達を次々と吹き飛ばし、壁へと叩きつけていた。
顔を顰めて杖を手にしているギトーは無言のまま、ちらりとスパーダを睨んでいた。
先ほどからスパーダは腕を組んだまま静かに目を瞑っており、その視線に気づいていない。
と、いうより彼はギトーが現れてからずっとこの様子であるため、まるで話を聞いていないのだ。
悔しさと嫉妬、敵意に満ちた瞳で彼を睨んでいたが、しばらくすると不機嫌に鼻を鳴らしながら授業を再開しようとしていた。

「あややや! ミスタ・ギトー! 失礼しますぞ!」
突然、慌てた様子で教室へと飛び込んできたのは緊張した顔のコルベールだった。
だが、いつもの彼とは全く異なり、とても珍妙ななりをしていた。頭にはやたらと馬鹿でかいロールした金髪のカツラを乗せ、
ローブの胸にはレースの飾りやら刺繍やらが躍っている。
その余りに珍妙な風体に、ざわついていた生徒達は、彼に注目した。
「授業中ですよ」
あまりに突然なことだったので、不機嫌な顔をしていたギトーも呆気に取られた顔をしながらも短く言う。
「ええ、本日の授業は全て中止でございます!」
コルベールが重々しい調子で告げると、教室中から歓声があがった。
スパーダは中止という言葉を聞いて目を開け、コルベールの姿を目にしたが、あまりに奇抜な衣装にギトーと同じく呆然とした。
コルベールは、騒ぎ出す生徒達を抑える様に両手を振りながら言葉を続ける。
「えー、皆さんにお知らせですぞ」
もったいぶった調子で、コルベールはのけぞる。のけぞった拍子にカツラが取れて床に落ちてしまい、その下の禿げ頭が露になっていた。。
教室中がくすくすと笑いに包まれる。ギトーのおかげで重苦しい雰囲気だったのが一気にほぐされていた。
「滑りやすい」
タバサが露となったコルベールの禿げ頭を指差し、ぽつりと呟く。
その途端、教室中が爆笑に包まれていた。
(無意味なことを……)
スパーダもつられて、口元のみで微かに笑ってしまう。
「黙りなさい! ええい! 黙りなさい、こわっぱ共が!」
普段温厚なコルベールが滅多に見せぬその剣幕に、教室中が再び静まり返る。
コルベールは気を取り直してコホンと咳払いをした。
「皆さん、本日はトリステイン魔法学院にとって、よき日であります。始祖ブリミルの降臨祭に並ぶ、めでたい日であります 、
 恐れ多くも、先の陛下の忘れ形見、我がトリステインがハルケギニアに誇る可憐な一輪の花、アンリエッタ姫殿下が、
 本日ゲルマニアへのご訪問からのお帰りに、この魔法学院に行幸なされます!
 従って、粗相があってはいけません! 急な事ですが、今から全力を挙げて、歓迎式典の準備を行います。
 その為に本日の授業は中止。生徒諸君は正装、門に整列すること、いいですな?」
再びざわめきだす生徒達は緊張な面持ちで一斉に頷き、急いで自室へと戻っていった。

301 :The Legendary Dark Zero:2011/11/19(土) 00:51:07.15 ID:Nf5U8NTf
「おお……まさか、あのアンリエッタ姫殿下がお出でなられるとは……!
すらりとした気品ある顔立ち……優雅なお姿……神々しい気高さ……!!」
ギーシュは王女が来訪するという話に薔薇を手にしながら酔ったように喜んでいる。
(王女……か)
ギーシュ達に行う正午の剣の特訓はこの騒ぎでは中止せざるを得ないだろう。
スパーダはこの国の王族とやらにはあまり関心がないので、式典に参加する気はこれっぽちもありはしない。
何せ先日、トリスタニアの町で宮廷の醜い豚を見てしまったのだから大して期待はしていないのだ。
せいぜい、式典が終わるまで自分はゆっくりとさせてもらうとしよう。


生徒達が式典の準備をし、学院正門に整列していくのを尻目にスパーダは正門がある方向とはちょうど裏側の庭の隅へとやってきていた。
軽く左手をかざすと左腕を淡い光が包んでいき、光が晴れると篭手のデルフが装着される。
スパーダは装着した篭手をまじまじと、様々な角度から見つめだす。
つい先日まで、この篭手は新品ではあるが単なる安物でしかない銀製の篭手に過ぎなかった。
だが、今装着しているこの篭手は違う。何もかもが。
光沢を帯びた表面には青みがかかり、手甲の部位には鋭い牙のようなスパイクが逆三角状に並び、指先も鋭い爪のような形と化して研ぎ澄まれている。
さらに手首部分はスパーダの手の動きに合わせて、装着前と変わらないような柔軟に動く造りとなっている。
「へぇ……居心地は前よりマシだけどやっぱりこんな姿になったって、嬉しくねえぜ……」
相変わらず篭手に宿しているデルフがいじけたように呟いていた。

先日、時空神像にこの篭手を放り込み、大量のレッドオーブを捧げて行った次元錬成に神像が記憶していた魔界の武器製造の技術を
組み込むことによって、デルフの篭手へ魔具に匹敵する力を付与させることに成功していた。
魔具は大まかに分けると三種類が存在する。一つはパンドラのように魔界の技術で製造された兵器。
もう一つは、強い魔力と魂を持った上級悪魔が姿を変えたもの。
そして、存在そのものが魔具である上級悪魔だ。これはアグニとルドラが該当する。
このデルフの場合はアグニとルドラに割と近い存在だったが、それでも魔具ではなくモドキ≠ニも言うべき存在だった。
デルフリンガーは外部からの魔力を自分自身が宿っている器に貯めておくことができるが、今回はその器を魔界の技術で改造して
さらなる能力を付加させたのだ。
「お前はそんなに剣≠ナいたかったというのか」
「当然だぜ。これでも六千年もの間、剣≠ニして通して生きてきたんだからよ……。
 俺にだって、剣≠ニしてのプライドもあったんだぜ……。
 ううぅぅ……」

302 :The Legendary Dark Zero:2011/11/19(土) 00:55:53.77 ID:Nf5U8NTf
またも嘆くように呟き、泣き出したデルフにスパーダは顎に右手で触れ、考え込む。
デルフは篭手などよりも剣≠ニしてこれからも手練れの戦士に使ってもらいたかったという。
初めにこいつと会った時も、スパーダのことが手練れの戦士だと分かっていたからあんなに必死に自分を売り込んで
存分にスパーダの手で振るってもらおうとしていた。
スパーダには既に、リベリオンと閻魔刀という二振りの愛剣があると知った上でだ。
確かにレンタルした日の夜、一度だけデルフを手にして振るっていたがあの時はかなり喜んでいた。
それだけこいつは手練れの使い手に飢えていたのだろう。
今まで剣として生きていた以上は、これからも剣≠ニしての生き方とプライドを貫きたい。……その気持ちも分からなくはない。

おもむろにスパーダは篭手のデルフを魔力へと変えて体内へと戻した。
篭手ごと魔力として内包されたデルフはスパーダの魔力の一部と化している。
……ならば、その魔力の形を変えてみればどうか。
デルフが満足してくれるかは分からないがスパーダは今、二振りの愛剣以外にもう一つだけ剣≠使うことができる。
スパーダは学院の外堀の壁を正面に据えつつ、後ろへと下がっていく。
一面が石である壁面を離れた所からじっと睨み、己の魔力の欠片を外部へと放出した。
音色を奏でるような高く澄んだ音と共に、赤黒いオーラを纏った魔力の剣――幻影剣がスパーダの正面に現れる。
『おおっ!? 何だぁ!?』
それと同時に、その幻影剣からデルフが狼狽し驚愕する叫びが聞こえていた。
『うわ――』
幻影剣を飛ばして壁に突き刺さるとガラスのように砕け散って消滅し、デルフの声も掻き消えた。
『『『な、何だ! 何をしやがった!?』』』
さらに幻影剣を自分の周囲に三本出現させると、その全てから一斉にデルフの声が重なるように響き渡った。
そのやかましさに顔を顰めるスパーダ。
三本の幻影剣を空間に様々な角度で固定させると、魔力を内部から膨張させることで破裂し、爆発させた。
今度は目の前に一本だけ、幻影剣を作り出す。しかし、今までとは違い、魔力の密度を高くしたので色はより濃い赤となっていた。
スパーダはその幻影剣を掴むと、リベリオンを振るう時のように豪快な動作で振り回していた。
密度を高くした幻影剣ならば耐久力も上がるので普通の剣として振るうこともできる。
『うへぇ! こりゃたまげた! すげえぜ、相棒! 何をしたってんだ!?
 こんなもんを隠してたってのか!?』
幻影剣から響き渡る、やかましいほどに驚き興奮しつつも嬉しそうに声をあげだすデルフ。
だが、スパーダはその問いに答えず手にする幻影剣を顔に近づけた。

303 :The Legendary Dark Zero:2011/11/19(土) 01:01:09.52 ID:Nf5U8NTf
「お前が私の中にいる間は、これで我慢しろ」
そう言うと手にする幻影剣を元の魔力に戻し、赤黒いオーラの塊へと変えて消滅させていた。
篭手とそれに宿るデルフを魔力へと変えてスパーダの魔力の一部としている間、魔力の一部を剣にして放つ
幻影剣にデルフの意思と人格を複製してやったまでのことだ。
複製された意思と人格は元のデルフと同調しているため、当然喋ることもできるし、複製が体験したことは本体も同時に体験することになる。
幻影剣もとりあえずは剣≠ナあるため、一応デルフは気に入ってはくれたらしい。
本来ならばこんなことはしたくないのだが、デルフ自身の能力を生かすためにもいつまでも落ち込んでもらう訳にはいかない。
もちろん、篭手としてのデルフも存分にこれからも使わせてもらうが。


結局、スパーダはアンリエッタ王女の歓迎式典とやらには参加せずにその後は誰もいない図書館で日が暮れるまで過ごし、
ルイズの部屋へと戻ってきた時には夜になってしまっていた。
部屋には既にルイズがおり、ベッドに腰掛けていたのだが、様子がいつもと違うことに気づく。
スパーダが式典に参列しなかったことで怒りだすのかと思われたがそんなことはなく、むしろスパーダが戻ってきたことにさえ気づいていないようだった。
その動作も非常に落ち着きがなく、立ち上がったと思ったら再びベッドに腰かけ、枕を抱いてぼんやりとしている。
コートを脱ぐスパーダは別に気にするでもなく、椅子に腰をかけると図書館から拝借してきた一冊の本を読み始めていた。
彼女が何を考えているのかは知らないが、スパーダはその考えを深く知ろうとはしなかった。
人間がこのように呆然と何かを考えている時は、邪魔をしないのが一番だ。
互いに何も言葉を交わさぬまましばらく時間を過ごしていると、不意にドアがノックされる。
ドアが規則正しく叩かれる。初めに長く二回、それから短く三回……。
その音にはっと我に返ったルイズが反応して小走りで扉へ向かい、ドアを開けた。
スパーダも椅子に座ったまま、視線だけをちらりと向ける。
そこに立っていたのは、真っ黒な頭巾をすっぽりと被った少女であった。
きょろきょろと辺りを伺い、誰もいないことを確認した後、そそくさと部屋に入り、扉を閉める。
ルイズが声を出す前に、少女がしっと口元に指を立てる。
それから漆黒のマントの隙間から、魔法の杖を取り出すと軽く振りながら、ルーンを呟く。
光の粉が、部屋に漂う。
「……ディティクトマジック?」
「どこに耳が、目が光っているかわかりませんからね」
部屋のどこにも監視されている部分がないことを確認すると、少女は頭巾を取った。

304 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/19(土) 01:03:06.98 ID:65YpRurh
パパーダ支援

305 :The Legendary Dark Zero:2011/11/19(土) 01:05:37.17 ID:Nf5U8NTf
紫の髪を覗けていたのはすらりとした気品のある顔立ちに、薄い碧眼の瞳。高い鼻が目を引く瑞々しい美女だった。
こんな人間が学院にいたかと、スパーダは僅かに顔を顰める。
「姫殿下!」
ルイズが驚きの声を上げると、急ぎ膝をついていた。
「お久しぶりね。ルイズ・フランソワーズ」
(姫……と、いうことはこの少女がアンリエッタか)
アンリエッタは感極まった表情を浮かべ、膝をついたルイズ抱きしめる。
「ああ、ルイズ、懐かしいルイズ!」
「姫殿下、いけません。こんな下賎な場所へお越しになられるなんて……」
「ルイズ! ルイズ・フランソワーズ! そんな堅苦しい行儀はやめてちょうだい!
 あなたとわたくしはお友達! お友達じゃないの!」
「もったいないお言葉でございます。姫殿下」
「やめて! やめて頂戴、ルイズ! ここには枢機卿も母上も、欲の皮の張った宮廷貴族たちもいないのです。
 ああ、もうわたくしには心を許せるお友達はあなたしかいないわ! ルイズ・フランソワーズ!
 あなたにまで、そんな他所他所しい態度をとられてしまったら、わたくしは死んでしまうわ!」
「姫殿下……」
何やらお互い、大袈裟に瞳を潤ませている二人にスパーダは細く溜め息を吐いた。
アンリエッタはルイズの幼馴染であるらしく、幼少の頃はは一緒に遊んだり取っ組み合いの喧嘩をしたりしたとのことである。
かつての思い出を振り返りながら、二人の少女は自分達の世界へと入って楽しそうに会話を続けて盛り上がっていた。
スパーダは二人の邪魔はしないよう、そしてその話にもあまり関心を抱かず椅子に腰掛けながら黙々と本を読み続けていた。
(何をしている……)

「王国に生まれた姫なんて、籠に飼われた鳥も同然だわ。飼い主の機嫌一つであっちへ行ったり、こっちへ行ったり……」
「姫様?」
だが、楽しげに盛り上がっていたはずだった二人の会話は唐突に沈んだものになってしまった。
「結婚するのよ。わたくし」
アンリエッタは深い、憂いを含んだ声で寂しそうにそんなことを言い出す。
「……おめでとうございます」
どうやらアンリエッタは、その結婚とやらは望んだものではないのだろう。それを察したルイズの声も沈んでいた。
そんな中、アンリエッタの視線がちらりとスパーダの方へ向けられた。
「あの……失礼ですが、あなたがルイズの使い魔という……スパーダ殿でございますか?」
スパーダは本を片手で閉じ、横目でアンリエッタを見やる。

306 :The Legendary Dark Zero:2011/11/19(土) 01:09:47.86 ID:Nf5U8NTf
初対面であるはずだがアンリエッタは自分を知っていることに、スパーダは訝しげに彼女を凝視していた。
単に貴族と見間違えるのではなく、ルイズの使い魔だということまで彼女は認識している。
「姫様、彼をご存知なのですか?」
ルイズも自分の使い魔にして、パートナーであるスパーダの存在をアンリエッタが既に存じていることに驚いていた。
アンリエッタはつい先ほどまでの憂いの表情を一転させ、微笑を浮かべだす。
「ええ、もちろんよ。スパーダ殿は東方からお越しになられたという異国の貴族なのでしょう?
 そして、その方をあなたが召喚したと……」
「と、と、東方!? あなた、ロバ・アル・カリイエ出身だったの!? いつからそんな話になったのよ!」
驚き、狼狽するルイズがスパーダに詰め寄った。
そういえば、その作り話はまだルイズには話していなかったか。
だが、この作り話をアンリエッタが知っているということは……。
「ルイズ。先日、トリスタニアの城下で汚職の事件があったのはご存知かしら?」
「は、はい。何でも、宮廷の徴税官が不当に税を徴収していたということですが……」
二週間前にトリスタニアの町へとスパーダが一人で向かった数日後、魔法学院にもあの醜い豚が捕まったという
報が届いており、宮廷の役人が汚職によって捕まったという話を聞いて、ルイズは貴族にあるまじき行為だ、と憤慨していた。
「そうよ。本当に悲しくなるわ……宮廷の貴族達はみんな、欲深い人達ばかり。己の私腹を肥やしている人達を
 諌め、糾すのが王族の役目だというのに……わたしには何の力もありはしない……」
「姫様、お気を落とさずに……」
再び沈み込んでしまうアンリエッタの手を取るルイズ。
アンリエッタはルイズの顔を見つめながらこくりと頷き、スパーダの前まで歩み寄ると頭を垂らしていた。
「スパーダ殿。彼らの不正を糾して頂き……この無力な姫から、貴公に感謝を申し上げます」
本来なら見ず知らずの相手にここまで頭を下げるアンリエッタに、スパーダは呆気に取られる。
あのような醜い豚が宮廷にいたのだから、それを従える王族も大したことはないと考えていたが、思い違いだったか。
「へ? ス、スパーダ。あなた、一体何をしたというの?」
「あら、あなたは知らないの? その役人達を懲らしめてくれたのはスパーダ殿なのよ」

307 :The Legendary Dark Zero:2011/11/19(土) 01:13:19.76 ID:Nf5U8NTf
汚職事件が起きた翌日、貴族でありメイジであるはずの役人に平民が真っ向から立ち向かえるはずもなく、では誰がやったのかという話が宮廷で持ち上がっていたそうだ。
捕まったチュレンヌ達は魔法による攻撃を受けた様子もなかったので、メイジではないことが分かったものの、だからといって魔法も使えない平民が倒すなどあり得ない。
チュレンヌらが捕まった魅惑の妖精亭≠ナ聞き込みを行い、そこの店員から「東方から来たという異国の貴族がチュレンヌらを叩きのめした」
という事実とその貴族が魔法学院にいるという話を聞いたらしい。
枢機卿・マザリーニよりこの話を聞かされていたアンリエッタは魔法学院へ訪問した折に、オスマンよりスパーダの詳細を聞いて
彼がルイズの召喚した使い魔にして、パートナーであるという事実を知ったわけだ。


全てを聞かされたルイズは、口をあんぐりと開けて呆然としながらスパーダを見つめていた。
「ああ、あなた……あ、あたしの知らない、所で何をして……」
「薄汚い豚を片付けただけだ。大したことはしていない」
スパーダの言葉にアンリエッタは恥ずかしそうに、そして残念そうな表情を浮かべる。
「ルイズ、あなたは本当に素晴らしいパートナーを手に入れたみたいね。
 人間を使い魔にするなんて変わっていると思ったけど、こんなに素晴らしい方がパートナーだなんて……本当に羨ましい。
 この方のような貴族がもっとこのトリステインに……いいえ、ハルケギニアに多くいれば良いというのに」
アンリエッタが再び大きな溜め息をつきだし、ルイズは怪訝そうにその顔を覗き込む。
「姫様、どうなさったのですか?」
「いえ、なんでもないわ。ごめんなさいね……。いやだわ、自分が恥ずかしいわ。
あなたに頼めるようなことじゃないのに……わたくしってば……」
(何を隠している)
アンリエッタがわざとらしい仕草で悩んでいる姿を見て、スパーダは僅かに顔を顰める。
この王女、何か問題事を持ってきたようだ。
「おっしゃってください。あんなに明るかった姫様が、そんな風にため息をつくということは、何か大きなお悩みがおありなのでしょう?」
「……いえ、話せません。悩みがあると言ったことは忘れてちょうだい、ルイズ」
「いけません! 昔はなんでも話し合ったじゃございませんか! 私をお友達と呼んでくださったのは姫様です。
そのお友達に、悩みごとの解決を託せないのですか?」
そして、その演技もかかった仕草にルイズは過剰に反応し、興奮しだす。
アンリエッタはその言葉を聞いて、嬉しそうに微笑みだす。
スパーダはさらに顔を顰めた。
この王女、ルイズがつられてこのような反応をしてくれるのを待っていたようだ。

※今回は、ここでお終いです。
 剣≠フデルフはリベリオンと閻魔刀がある以上は、それらのように使えないので
 代理でこちらにします。

308 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/19(土) 01:17:47.17 ID:65YpRurh
乙でした

309 :HUNTER×HUNTER×ZERO:2011/11/19(土) 04:03:24.42 ID:o6pEqtQo
やっと4話が完成しましたので
誰もいなければ4:05くらいに投下します。

310 :HUNTER×HUNTER×ZERO:2011/11/19(土) 04:04:47.28 ID:o6pEqtQo
翌朝、コルベールはゴンとキルアを連れ、学院長室まで来ていた。
彼らがここへ来たのは、ゴンとキルアが院内を探索する許可を得る為である。
コルベールがドアを叩き、学院長へ会いに来た旨を伝えると、ドアの向こうから女性の声が聞こえた。

「……お入り下さい」

その声と共にドアが開く。
ドアの向こうには眼鏡をかけた緑色っぽい髪の女性が立っていた。
落ち着き払った佇まいからは聡明そうな印象を受ける。

「こちらです」

三人は彼女に室内へ通されると、速やかに中へ入っていった。

「オールド・オスマン。ミスタ・コルベールと例の子供たちです」
「うむ、ご苦労。ミス・ロングビル」

彼女が訪問者について報告すると、部屋の奥から老人の声が飛んできた。
その言葉から、三人を部屋の中へ入れてくれた女性はミス・ロングビルという名前らしい。
ゴンたちが部屋の中へ入ると、奥の方で何やらキセルを吹かしている老人が目についた。
この老人こそが、昨日コルベールの言ったオスマン学院長であることはゴンとキルアにはすぐに分かった。
オスマンはキセルをひと吸いした後にそれを机の上へ置くと、二人を見て呟くように言った。

「……ふぅむ、平民の子供の使い魔、とはのう」

オスマンはじっと二人を見つめる。
まるで、二人を見定めているかのようであった。
と、コルベールが口を開く。

「オールド・オスマン。彼らは使い魔では……」
「皆まで言わんでええ。大体のことは見ておったから知っておるわ」

オスマンはコルベールを一瞥すると、そう言ってのけた。
窘めるような厳しい口調や視線では無かったものの、その何とも言えぬ雰囲気にコルベールは思わず黙り込んでしまう。
と、今度はキルアが口を開いた。

「なあ、爺さん」
「こ、こら!口を慎みなさい!」

キルアの不遜な物言いにコルベールが慌てて口を挟む。
すると、オスマンは特に不機嫌な顔もせずに言った。

「別にいいわい。儂は気にせんよ」
「だってさ」

キルアがオスマンの言葉に乗っかってそう続けると、コルベールは渋々といった感じで引き下がっていった。
キルアは改めてオスマンへ問い掛ける。

「爺さん、見ていたってどういうこと?」
「どういうこと……とは、どういうことかね?」
「あの場に爺さんの気配なんて無かったと思うけど?」

ゴンとキルアが召喚された場所には、オスマンのような人物がいなかったのは確かであった。
故に「見ていたから知っている」という言葉には大きな意味が発生する。
仮にオスマンが絶のようなもので完全に気配を絶ち、二人にさえ感づかれずに側にいた。
となれば、目の前の老人は二人にとって脅威となる可能性を秘めていることになる。

「ふぉっ、ふぉっ、ふぉっ。気になるかね?」

オスマンはまるでいたずらを楽しむ子供のように笑ってみせた。

311 :HUNTER×HUNTER×ZERO:2011/11/19(土) 04:06:26.91 ID:o6pEqtQo
対してキルアは何も言わずにオスマンを見つめている。
底の見えない目の前の老人に、少し身構えているようであった。

「うん!知りたい!」

と、そんな雰囲気を壊すくらい大きな声でゴンが二人の間へ割り込んだ。
ゴンの瞳は好奇心で満たされ、全身からワクワクしている空気が隠すことなく溢れ出ている。
そんなゴンの裏表のない言葉に、オスマンは少し面食らったようであったが、すぐに微笑んだ。

「ふぉっ、ふぉっ、ふぉっ。ええじゃろう。これを見なさい」

そう言うと、オスマンは部屋の中にある大きな鏡を杖で指し示した。
ゴンとキルアが鏡を見ると、オスマンは何やら呪文のようなものを唱える。
すると次の瞬間、鏡の中に昨日二人が召喚されたあの広場が映し出された。
二人は食い入るように鏡を見つめる。

「な、何だよこれ!?」
「すっげー!」

キルアは驚き、ゴンは歓声を上げる。
そんな見た目通りのリアクションをする二人を見て、コルベールは改めて彼らが子供であるということを再確認した。
オスマンは高らかに笑う。

「ふぉっ、ふぉっ、ふぉっ。これは遠見の鏡と言ってのう。この場にいながらして、学院内のありとあらゆる場所を覗き見ることが出来るんじゃよ」
「へー、凄いね」

ゴンは素直に感心している。

「遠見の鏡……ね」

一方でキルアの瞳には警戒心が浮かんでいた。

(……つまり、何時でも俺たちを監視出来るってことか)

目の前の老人はこうしてその鏡の力を見せつけることにより、学院内で二人が何か良からぬことをしないように釘を刺したのだ。
でなければ、こんなにあっさりとネタバレする筈がない。
オスマンの言葉をキルアはそう解釈した。

「……無論、儂とて毎日これを使っているわけではないぞ。誰にも秘密というものはあるからのう。使うのは基本的には有事の時だけじゃ」
「へー、つまり今この時ってこと?」
「ふぉっ、ふぉっ、ふぉっ。それはどうかのう?」

キルアの思惑を知ってか知らずか、オスマンはそう惚けてみせた。
そんなオスマンの態度に、キルアは何も言葉を発しなかった。
ただじっとオスマンを見つめている。
見る人が見れば、二人の間には何か暗いものが渦巻いているように見えたかも知れない。
一触即発とは違うものの、二人の間には何か危ういものを感じさせる何かがあった。

「……オホン。あー、オールド・オスマン。本日私たちが来たのは、彼らの学院内の行動についてなのですが」

コルベールが無理矢理その空気に割って入り、本題へと戻した。
元々、ゴンとキルアの学院内探索の許可を得に来たのである。
ここでオスマンの機嫌を損ね、許可が貰えなくなってしまっては意味がない。
オスマンの真意はともかく、キルアの行動は特に読めないので、話がこじれる前に本題へ戻したのはコルベールのファインプレーであった。

「……ああ、そんなことかね。別に問題はないよ」

オスマンはそう言って、チラッと遠見の鏡を見た。

「学院内は何処でも自由に見て回るといい」

312 :HUNTER×HUNTER×ZERO:2011/11/19(土) 04:07:49.85 ID:o6pEqtQo
「ありがとう!オスマンさん!」

ゴンがそうお礼を言うと、オスマンはニコッと笑った。
方やキルアは釈然としない表情ではあったが、それ以上オスマンへ食い下がるようなことはしなかった。
そんなキルアの様子を見て、コルベールは何事も起きなくて良かったと胸をなで下ろす。
ここで争いごとが起きるのは双方にとって良くはない。
コルベールがチラッとオスマンの方を見ると、彼はゴンとキルアを見ながらただニコニコと笑っていた。

(……流石はオールド・オスマン、といったところか。伊達に学院を預かっているわけではない)

子供とはいえ得体の知れぬ存在であるゴンとキルアにも余裕をもって対応する。
普段は飄々とした好々爺であるが、こういう時に動じないのは流石だとコルベールは心の中でオスマンに賛辞を送っていた。
こうして、ゴンとキルアの学院長室訪問は何事もなく終わり、二人は学院内の探索の許可を無事得ることに成功したのであった。




「では、失礼いたしました」

コルベールはそう言うと、二人を連れて学院長室を後にした。
彼らがいなくなったことを確認すると、オスマンは大きく息を吐き、額の汗を拭う。

「どうされましたか?」

先程まで余裕をもっていた筈のオスマンの急変。
思わず、ロングビルはオスマンへ尋ねる。
オスマンは軽く深呼吸してから答えた。

「……あの銀髪の少年。儂を殺す気満々じゃったぞ」
「!!」
「正確には、その気になれば何時でも殺せた……かのう。仮に儂らが何か彼らを阻むような真似をしていたら、
 儂もコルベール君も……もしかしたら君も問答無用で殺されとったじゃろうな」
「そんな!?……彼はまだ幼い子供ですよ!?」
「じゃから、恐ろしい。あの子の力もそうじゃが、それよりも恐ろしいのは殺すことを躊躇していないこと。
 ……一体、どんな境遇に生まれれば、あんな氷のように冷たい目が出来るんじゃろうな」

オスマンは遠い目をしながら、しみじみとそう言った。
ロングビルも何か思うところがあったのか、複雑な顔をしている。
暗殺一家に生まれ、幼い頃から人を殺すことを叩き込まれて育ってきたキルアの素性など知る由もない二人であったが、コルベール同様、彼らなりに感じたものはあったのだろう。

「……まあ、少しだけじゃが彼と話してみて、かなり利口な子じゃということは分かった。
 遠見の鏡の存在を知った以上、理由なく暴れるような真似はせんじゃろうて」
「……だと、よろしいのですが」
「なあに、いざとなれば眠りの鐘があるわい」
「秘宝を……あんな子供に……?」
「子供ではないよ、ミス・ロングビル」

そう言ったオスマンの目は、一切笑っていなかった。
普段は飄々としているだけに、そのオスマンの真剣な態度がことの大きさ、真実味を証明しているようであった。

「……心得ました」
「うむ、何時でも使える準備をしておいてくれ。……そんなことよりも」
「はあ」
「……また白かね」
「……………………」




学院長室から出た後のゴンとキルアは、コルベールに連れられて学院内の図書室へと向かっていた。

313 :HUNTER×HUNTER×ZERO:2011/11/19(土) 04:09:43.73 ID:o6pEqtQo
やはり調べものをするのであれば、資料や文献がたくさん貯蔵してある図書室というのが定石である。

「許可貰えて良かったね、キルア」
「ああ」

道中、ゴンが話しかけてもキルアはそうやって気のない返事をするだけであった。
思わずゴンは首を傾げる。

「どうしたの、キルア?さっきから不機嫌そうだけど」
「……ゴン、お前分かってる?」
「何を?」

ゴンがそう聞き返すと、キルアは少しだけ声を潜めた。

「……俺たちは今もあの鏡で監視されてるかも知れねーんだぞ?これが不機嫌でいらずにいれるかよ」
「でも、オスマンさんも滅多には使わないって言ってたし……」
「どうだか。……それにあれ以外にも何か奥の手があると思うぜ?」
「え?何で分かるの?」
「勘に決まってんじゃん」
「……………………」
「……何にせよ、ありとあらゆる可能性を考えておいた方がいいってのは確実だね。
 あんな鏡が有りなら、もっとえげつないもんがあっても不思議じゃないからさ。
 いざって時、不測の事態に陥らないためにもさ」
「でも、オスマンさんはそこまで悪そうな人には見えなかったけどなあ」
「いいや、ああいうのが実は腹の底じゃ何考えてるか分かんねーもんだぜ?」
「そういうものなのかな?」
「そういうもんなの!」

今の二人の様子だけを見れば、仲の良い子供たちが話しているだけにしか見えない。
だが、その会話の内容は子供が話すそれではなかった。
こっそり聞き耳を立てていたコルベールは改めて二人を恐ろしいと感じていた。
子供の兵士、のような存在はこの世界においても珍しい存在ではない。
この学院にいる生徒たちも戦争になれば戦場へ駆り出されることだってあるだろう。
彼らはメイジであり、戦力なのだから。
だが、そういった者たちと目の前の二人は明らかに別物だとコルベールは分かった。
共にいたのは僅かな時間だが、彼らの死生観やあらゆるものに対しての意識といったものは、自分たちのそれとは根本的に異なっている。

(一体、彼らは何者なのだ……?)

コルベールは知らなかった。
ゴンとキルアがハンターであるということ。
そして、ハンターというものが何であるかを。




「……ここが図書室だよ」

ゴンとキルアがコルベールに案内された部屋は、最早図書室という規模ではなかった。
図書館と言って差し支えのない程に広く、本や資料がたくさん貯蔵してあり、一目でその全てを把握するのが困難に思えるくらいである。

314 :HUNTER×HUNTER×ZERO:2011/11/19(土) 04:11:26.42 ID:o6pEqtQo

「うわー、広いよキルアっ!」
「兄貴のコレクションと同じかそれ以上ってところか」

ゴンとキルアは口々にそう言うと、図書室内を一望した。
と、その時コルベールが突如二人へ声を掛ける。

「ああ、すまないが、私はこれからちょっと用事があってね。暫く君たちから離れないといけないんだが……」

皆まで言う前にゴンがコルベールの方へと振り向く。

「行って来ても大丈夫だよ、コルベールさん」
「本当に大丈夫かい?中は広いし、それに……」
「大丈夫だって。オッサン意外と心配性なんだな。探し物くらい自分たちで出来るぜ?」

キルアもそう促すと、コルベールはこくりと頷いた。

「そうか。ではすまないが少し行ってくるよ。何か分からないことがあればまた私の部屋へ来てくれ」

そう言って、コルベールは二人の元から去って行った。
コルベールがいなくなると早速、ゴンとキルアは図書室内の本をそれぞれ適当に手に取ってパラパラとめくり始める。
そして、すぐに落胆して本を棚に戻した。

「読めない……ね」
「……まあ、予想はしていたけどさ」

本の中に書かれていた文字は二人の全く知らないものであった。

「言葉が通じるなら、文字も読めるんじゃないかなって期待してたんだけどな」
「コルベールさんにいてもらった方が良かったね」
「でも、あのオッサンがいたら色々と面倒臭いからなあ。ただでさえ、あの爺さんに監視されてるかも知れないってのに、
 これ以上監視の目が増えるのは流石に得策じゃないだろ」
「じゃあ、こっちはどうするの?文字、全然読めないよ?」
「るっせーなあ。今、考えてるっつーの!」
「キルアはいつもそうやって後先考えないんだから!」
「ハァ?てめーにだけは言われたくねーよ!」

言い争っている内に二人の声は段々と大きくなっていき、やがて図書室内に響き渡っていた。
そのまま二、三言葉を交わしていると、二人の間に別の誰かの声が割って入る。

「……静かに」

第三者の闖入に二人は思わず言い争いを中断する。
声のボリュームは小さかったが、二人の耳にはその声が確かに届いていた。
声のした方へ視線を向けると、そこには眼鏡をかけた少女が一人、黙々と本を読んでいるのが目に入った。
少女は離れていても分かるほど小柄で、外見も幼く見える。
しかし、纏っている雰囲気は何処か大人びていて、二人よりも年は上なのだろうと感じさせていた。
少女は二人を見ずにもう一言、ボソッと呟いた。

「……ここは図書室」

窘めるような声。
割と早朝だったこともあり、誰もいないと思っていた二人は少し驚いたのと同時に先程までの自分たちを省みる。

「あ、ごめんなさい。図書室では静かに、だね」

ゴンが素直に謝ると、少女は二人を見ずにこくりと頷き、読んでいた本のページを一枚めくった。
ゴンはキルアの方へ視線を戻す。

「ほら、キルアのせいで怒られた」

315 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/19(土) 04:15:20.61 ID:LFzF76cB
しぇん

316 :HUNTER×HUNTER×ZERO:2011/11/19(土) 04:16:05.67 ID:o6pEqtQo
「あぁ!?俺だけのせいかよ?」
「キルアが怒鳴るからでしょ?」
「てめーは……!」
「………………!!」

再び少女の抗議。
今度は言葉を発さなかったが、怒っているというニュアンスは二人にも伝わっていた。
どう見ても自分たちに非があるので、二人はそのまま口を紡ぐ。
それを確認すると、少女はまた本のページを無言で一枚めくった。

「……とりあえずどうするの?キルア?」
「……今考え中」
「……あ、そうだ!」

と、ゴンは突如歩き出し、先程二人を注意した少女の元へ向かっていった。

「おい、ゴン!」

キルアが呼び止めるよりも早く、ゴンは少女へ声を掛けていた。

「ねえ、ちょっといい?」
「……読書中」
「うん、分かってる。でも、ちょっとだけ話を聞いて貰いたいんだけど、ダメ?」
「……………………」

少女は本から目を離すと、その視界の中に初めてゴンの姿を入れた。
そして、少し間を置いてから口を開いた。

「……聞くだけなら」
「本当!?有難う!!え〜っと……」
「タバサ」

少女はそう自分の名を告げた。
先程までの呟くような感じではなく、ハッキリと。

「うん!有難う、タバサ!」

ゴンは屈託のない顔でそうお礼を告げると、すぐにタバサへ尋ねた。

「俺たち、ここの本が読みたいんだけど文字が読めなくて困ってるんだ」
「……………………」

ゴンからそう言われた少女は徐に立ち上がると、近くの本棚から一冊の本を取ってきて渡した。
その本にゴンが目を通すと、それは絵本であった。
絵と文字が対になっていて、どうやら幼児にものを覚えさせるもののようである。

「……それを読めば、少しは文字を理解出来るようになる」
「本当だ!有難うタバサ!」

ゴンはぺこりと頭を下げると、その本を持ってキルアの元へと戻っていった。
そのゴンの背中を少し見つめた後、タバサは再び読んでいた本へと視線を戻す。
静かな図書室内に、またもページをめくる音が響き渡った。

317 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/19(土) 04:19:44.52 ID:st3JP+bu
支援

318 :HUNTER×HUNTER×ZERO:2011/11/19(土) 04:20:05.97 ID:o6pEqtQo

戻ってきたゴンをキルアは窘めるように睨む。

「おい、ゴン。不用意な接触は避けろよ」
「ごめん、キルア。でもこれで文字の件は解決出来そうだよ!」

ゴンが絵本をキルアに見せて悪びれずに言った。
キルアは「ハァ……」とため息を吐く。

「ったく、あの女もあのジジイの差し金かも知れねーだろ。それに……」

と、すぐにキルアはゴンへ耳打ちした。

「……あの女、多分裏で色々やってるぜ。殺しとかさ。そういう匂いがする」
「え?そうなの?」
「……ああ、そういうのは分かるんだよね、俺。でもまあ、アマっぽいし、
 俺とかに比べたら大したことなさそうだけどね。こっちは曲がりなりにもプロだしさ」
「ふうん」

タバサが実際にキルアの言う通りなのかを知る術は無かったが、ゴンはそうなんだろうと納得していた。
実家が暗殺稼業を営むキルアだからこそ、きっと感じ取れたことなのだろう。
ゴンもタバサとは少し会話しただけであったが、彼女からは何処か普通とは違うものを感じていた。
日は浅いものの、ハンターとしての勘のようなものがゴンにも芽生えつつあるのであろう。

「キルアが言うならそうなんだろうね」
「……しかし、あんなのが普通にいるとか、ここ本当にただの学校か?」
「魔法学校だよ、キルア」
「ああ、そうだったな」

キルアは少し真剣な顔になる。

「ゴン。取り敢えず気を引き締めておけよ。何が起こるか分かんねーかんな」
「うん、わかった」

先程まで言い争っていたのが嘘のように二人はお互い頷き合うと、タバサから渡された本を開いて二人で読み始めた。

319 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/19(土) 04:20:44.89 ID:st3JP+bu
もう一回

320 :HUNTER×HUNTER×ZERO:2011/11/19(土) 04:22:31.22 ID:o6pEqtQo
これで4話は終了です。

題は『学院長×遠見の鏡×図書室の少女』って感じですかね?

ハンタのアルカ編が面白過ぎて月曜が楽しみで仕方ありません。
ネタバレ食らわないようにするのに結構苦労しています。

それではまた。

321 : 忍法帖【Lv=8,xxxP】 :2011/11/19(土) 06:21:59.15 ID:FGk2peli
乙です
まさかタバタバがこんなにも速く出てくるとは


322 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/19(土) 06:56:18.70 ID:qCRZprK5

面白かったよ

323 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/19(土) 08:42:25.43 ID:CLzpuk82
つまんね

324 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/19(土) 08:44:59.65 ID:y4FVqFn3
ナイトブレイザー(アシュレー)召還とかよく妄想する
アクセスしたら、最早誰も勝てないバランスブレイカーさん
まぁハルケギニアの体制じゃ負の心が酷すぎるってのが一番の問題か…

325 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/19(土) 11:19:50.91 ID:M8KRLQOS

キルアは念を使わなくても並の念能力者なら瞬殺できるからなあ

326 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/19(土) 12:51:50.47 ID:+1kz85oE
やはりゴンキルアのは面白い。
テンプレものとは違う感じがして楽しい。

327 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/19(土) 12:58:29.17 ID:qU49gv3w
乙。

ふと思ったけどタバサってハンターの世界にいても
あまり違和感ないようなキャラのような気がする。
クラピカ系?

328 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/19(土) 15:31:30.21 ID:bejf0ig/

面白かった
駆け引き的な描写がハンタっぽくて良い

329 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/19(土) 16:40:55.52 ID:JbZoqMP3
乙。
>>327
富樫が真っ先に殺しそうなキャラでもある。

330 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/19(土) 18:00:12.62 ID:tNFgifj2
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール 五つの力を司るペンタゴン この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」
「…シュー」

(爆発)

「はっ!?私とした事が召喚した使い魔を爆発させる夢を見るなんて…って、何で医務室に寝てるのかしら?」
「…シュー」

マインクラフトのクリーパーを召喚。
ライトニング・クラウドを使って墓穴を掘るワの字は基本ですな。

331 :デッドプール/小ネタ:2011/11/19(土) 19:30:15.56 ID:JbZoqMP3
ギーシュ「決闘だ!」
デッドプール「よし来た!」ボコォ
ギーシュ「ぺさー!」

タバサ「ゴーレムでけぇ!やべぇ!」
デッドプール「オプティックブラーースト!!」チュドーン
フーケ「ぺさー!」

ルイズ「やべぇ!空賊につかまった!」
デッドプール「テレポート!」シュバッ
ウェールズ「ぺさー!」

ワルド「ウェールズ殺したった!」
デッドプール「残念!ホログラム被った俺ちゃんでした!」
ワルド「ぺさー!」

ルイズ「三万の兵が来た!やべえ!」
デッドプール「んなもんバックスペースしてちょっと書き足せばいいじゃん。ほら、三人になった。」
ノボル「ぺさー!」

タバサ「吸血鬼だれやねん!」
デッドプール「ちょっと待って、タバサの冒険読むから。」
エルザ「ぺさー!」

モンモン「やべぇ!メンヌヴィル来た!ハゲ死にそう!」
デッドプール「バットマンおもしれー」
ハゲ「ぺさー!」

ルイズ「元素兄弟やべえ!」
キッド、ヘッド、ドッグ、チャンピオン、レディ、デッドプール「デッドプールコープス参上!」
元素兄弟「ぺさー!」

デッドプール「やべぇ、6000年前にタイムスリップしちまった!」
ケーブル「いつものことだな。とりあえずあのエルフとイチャついてる金髪ぶっ飛ばすか。」
デッドプール「いや、その理屈はおかしい。」

キュルケ「タバサが攫われたった!」
デッドプール「すり替えておいたのさ!」
長門「ぺさー」

ビダーシャル「ぶっころ!」
ヴェノムプール「KISHAAAAAAAA!!!(ギャラクタスみたいに捻り潰してやる!)」
ビダーシャル「ぺさー!」

ジョゼブ「アクセル!」
デッドプール「バンバン!バンバンバンバン!!」
ジョゼフ「ぺさー!」

ルイズ「やべぇ!デッドプール元の世界に帰った!」
ヘッド「え?」
キッド「え?」
レディ「え?」
チャンピオン「え?」
ヴェノム「?」
ドッグ「BOW?」
ルイズ「一人位別にいいか。」
デッドプール「ぺさー!」

332 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/19(土) 19:35:31.27 ID:VDMQh6yz
>>329
富樫と聞くと油風呂が一番に思い浮かぶのはおれだけだろうか

333 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/19(土) 21:25:12.65 ID:jwWSbfkH
>>332
同士よ

334 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/19(土) 21:45:18.47 ID:VDMQh6yz
>>333
ありがとう

335 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/19(土) 21:46:27.69 ID:JaXqexaU
カメラードよ…

336 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/19(土) 22:00:26.59 ID:qjWOMkSF
富樫と言えばレベルEだろ。アニメはイマイチだったけど

流れをぶった切って夢幻紳士の夢幻魔実也を召喚
見た目メイジっぽいし、シリーズ別で色々楽しめそう
個人的には冒険活劇篇か夢幻外伝の魔実也が丁度いいかな


337 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/19(土) 22:05:53.33 ID:PXYb6wLw
エツィオが恋しい

338 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/19(土) 22:11:35.27 ID:9s2Zh4h2
>>335
アーイ!

339 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/19(土) 22:20:20.69 ID:uathZBiy
イーイヤッ!!

340 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/19(土) 23:13:04.68 ID:aoC4qPUf
>>336
手の目の召喚されるSSでちょこちょこ出てきてたよ。

ところで、冒険活劇編だと別に魔法と関係ないような。

341 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/19(土) 23:23:27.74 ID:qCzWxIUG
冒険活劇篇なら女装した魔実也にワルドが騙されそうだな

342 :ゼロのペルソナ  忍法帖【Lv=34,xxxPT】 :2011/11/19(土) 23:53:13.83 ID:/8AG7tph
ギリギリ今日書きあがった。
今から投下します

343 :ゼロのペルソナ 最終章 世界 前編:2011/11/19(土) 23:55:26.11 ID:/8AG7tph
世界 意味…新しい世界・調和の崩壊

ルイズがワールド・ドアを発動すると銀色の鏡のようなものが現れた。
それは銀色の波を立てながら何かを吐き出していく。
発動された虚無魔法を見て、何を行っているかわからずキュルケたちは呆然とした。
しかしルイズは知っている。銀鏡は完二を呼び出したときと同じものであることを、世界と世界を繋ぐ扉だということを。
そして呼び出されたのは自分の使い魔の仲間だということも理解した。
現れたのは5人の少年少女。
彼らを見て完二たちは心底驚いたといように目を開く。
三人とも何か言いたそうであるが驚き過ぎて声も出ないという様子だ。
一人は前は空けていて白いシャツが見えるが全身が黒い服を着た少年。
その意匠は陽介と完二が着ているものと同様だ。
髪の色は灰色で、上のほうのボリュームが多く少し不恰好な印象を与えかねないが、全体として見れば不思議と悪い感じはしない。
もう一人ディテールに差異はあっても同型の服を着ている者がいた。
顔は非常に整っていて中性的な雰囲気を放っており、立ち姿から男女の区別は付け難いが男性にしては小柄だ。
残り三人の少女の内の一人はプリーツスカートに緑色の上着を合わせている。髪は短く切り揃えられ活発な印象を与える。
別の少女の着衣は同じスカートに赤いカーディガンだ。
カーディガンと同じ色のカチューシャを黒い長髪につけている。
その髪は絹のようであり、手入れが行き届いていることがわかる。
最後の一人は全体的に黒の服を着ている。
スカートであるがその意匠から陽介や呼び出された少年たちと同じ系統の服であるとわかる。
そのことから他二人の少女は自分なりにアレンジしたもので、彼女の着こなしが基本であることが推察された。
髪型はツーサイドアップで、ニーソックスを履いているのが特徴的だ。
現れた5人と完二、陽介、クマたちはそれぞれを見て呆然とし、驚き過ぎて声も出ないという様子だったが、やがて声が戻ってくると一挙に怒涛の勢いで言葉が行きかう。
「せ、センパイたちどうしてこんなトコに!?」
「は、花村!?それに完二くんたちも!?っつかここドコなのさ」
「おいおいおいおい!!どうしてお前らが出てくんだ!?ワケわかんねえぞ!?」
「あ、えっ?カンジ!あれ、なんで他にも人がテレビの中に?というかここテレビ?」
「み、みんなどうしてこの世界にこれたクマ!?」
「周りにいる人たち変な格好してるけど一体何!?ひょっとしてマヨナカテレビ!?」
ハルケギニアの住人たちは知るよしもなかったが完二たちにとってはよく見知った仲間との久しぶりの、そして不意を打った邂逅である。
その驚きは尋常ではない。
「落ち着いてください、みなさん。これでは話が進みません」
「落ち着け」
男服を着た二人が返答のない質問のぶつけ合いをやめさせようとする。


344 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/19(土) 23:56:52.70 ID:Uh7bfy75
最終章記念支援!

345 :ゼロのペルソナ 最終章 世界 前編:2011/11/19(土) 23:58:36.38 ID:/8AG7tph
「う、ごめん」
「でも本当にここはどこなの……?」
「それはわたしが答えるわ」
異世界から呼び出した張本人であるルイズが彼らの前にでる。
「うお、魔法使いみたい……コスプレ?」
「なんかりせちゃんの声に似てない?」
「えー私の声あんなんじゃないよ」
少女たちは進みでたルイズを見て思わず口をついて出たという風だ。
ルイズの頬がピクリと動く。
「お、おい、ルイズのことをあんまそんな風に言うなって」
「完二知り合いなの?でもマントはないでしょ」
「というかお姫さまみたいなドレス着た人もいるんだけどやっぱりここってテレビの中なの?」
「いや、そうじゃなくてアレはマジでお姫さまで……」
「うるさいうるさいうるさーーい!!!」
陽介の言葉はルイズの張り上げた声でぶっつりと途絶える。
陽介だけでなくその場の全員で声を発せず会話を途絶させた少女を見る。
「アンタたちわたしが話すって言ってるのよ!黙って聞きなさい!」
少女の放つピリピリした雰囲気に当てられてさきほどまで騒がしかった少女たちは声をつぐんでいる。
「なんか久しぶりな気がするな」
「そっすね…」
こそこそと話をする2人の使い魔を睨みつけると二人は慌てて会話を止めた。
自身に注意が集まっていることを確認して、話を始めた
「この世界はハルケギニア。
 わたしは由緒正しきヴァリエール家の息女のルイズ・フランソワーズ、誇り高きメイジ。
 あちらにいらっしゃるのはアンリエッタさまとタバサよ!
 トリステインとガリアの女王であられるお方よ」
彼女の説明で理解できたものは少女達の中にはいなかったが、反論しづらい雰囲気である。
その空気の中で中性的な男装の人物が落ち着いた様子で尋ねた。
「質問いいでしょうか?」
「何かしら?」
「この世界が僕たちの世界とは違うということはわかりました。
 しかしどうやって僕たちはこの世界にやってきたのでしょうか?
 そしてなぜ僕たちをこの世界に連れてきたのですか?」
質問しながら振り返った。その背後にあるのはまるで水銀をたらしてできた水溜りだ。
それが科学的なシロモノでないことは空中で波打ちながら存在することから一目瞭然である。
「虚無の魔法ワールド・ドアを使ったのよ。でもわたしの力だけでは出来なかったわ。
 あなたがそっちから力を使ってくれたからできたことよ」
あなたというところでルイズは灰色の髪をした完二と陽介同様の黒い服を着た少年を見た。
見つめられた少年は納得したという表情をする。
「きみがこの世界から」
「ええ、わたしたちがカンジたちと、カンジたちとあなたたちの間の絆がわたしたちの力と世界を繋いだのよ」


346 :ゼロのペルソナ 最終章 世界 前編:2011/11/20(日) 00:00:18.93 ID:v6Cmrhug
ハルケギニアの世界の住人と別世界からハルケギニアを訪れた者の絆、
そして彼らが自分たちの世界で築いた絆が虚無の力を別世界の大きな力を繋ぎ、ワールド・ドアを開いた。
発動者である2人には理屈ではなく感覚で理解できることだが、
そうでない者たちからすればやはりこれも説明不足であり、理解できた者はいなかった。
しかしルイズに質問した人物は妥協して、それ以上同じ質問を重ねることを止めて、話を核心に向かわせる。
「ええと、とりあえず先輩がわかってるみたいですからよしとしましょう。
 最も重要なことですが、なぜぼくたちをこの世界に連れてきたのですか?」
話さなければいけない。そうルイズは思った。
彼らを呼んだのはただ完二たちを元いた世界の人たちと再会させるためだけではない。
それも重要であるが、今はもっと切羽詰まった差し迫った理由がある。
「あなたたちに力を貸して欲しいからよ」
ルイズは疲労した体で腕を上げてついっと遠くを指差す。
つられて話を聞いていたものたちは振り返ってその先にあるものを見る。
数を増やし続け迫るヨルムンガント、ヴァリャーグ、火竜の軍団。
すでにエクスプロージョンで撃退した数に匹敵するほどの数がいるように見えた。
「なんつー数なの……」
「あれってシャドウ……?」
「今まで見たことないけど」
初めてその存在に気付いた者もいるようだ。
「あなたたちにあれを倒して欲しいの」
ルイズが告げた瞬間に再び視線はルイズに集中する。その目には驚愕が浮かんでいる。
突然見ず知らずの場所に呼び出されて怪物たちを倒せと言われたのだ当然過ぎる反応だ。
非常識なのはルイズも承知だが、今は彼らに頼る他ないのだ。
「お願いするわ。あなた達を頼るしかないの」
助け舟を初めに出したのは彼女の傍らに立つ完二だった。
「オレからも頼む」
そうして今まで話に加われないでいたハルケギニアの住人たちも続く。
それは君主であるアンリエッタやタバサも例外ではない。
「わたしからもお願いします。どうかこの世界を救ってください」
そういってあまつさえアンリエッタは王冠を頂くその頭を下げた。
ルイズは慌てて止めようとしたが、女王は逆に優しくルイズに諭す。
「いいえ、女王などと言っても私には何もできません。
 ハルケギニアを守ることもできない私などではむしろ足りないくらいでしょう」
「アンリエッタさま……」
先ほど怒鳴られたかと思えば次は全員から改まって懇願されて戸惑うこと仕切りであった。
「わかった」
そう言ったのは灰色の髪をした少年だ。
「いいんですか?」
「仲間が頭下げてるっていうのに断れるのか、直斗?」
「その質問の仕方は卑怯ですよ」
灰色の髪をした少年がリーダー格であり、彼の意見とみな同様であるようだった。


347 :ゼロのペルソナ 最終章 世界 前編:2011/11/20(日) 00:01:48.97 ID:v6Cmrhug
「その代わり花村、ステーキを奢りなさいよね。ジュネスじゃなくてステーキハウスのだから」
「完二はあれ、アイリッシュクロッシェまた編んでよね。
 あんまり八十稲羽に居られないから2、3日でね。もちろん、直斗くんにもよ」
「く、久慈川さん!」
「2、3日って……まあいいけどよ」
「財布空っぽになるんじゃねえの……なんか帰りたくなくなって来たんだけど……」
「ねえねえクマは?ユキコチャン、クマにして欲しいことあったらドーンとおっしゃい」
「え、クマさんに……特にないかな」
「ガーン!」
一ヶ月ぶりの再会だが彼らの間に隔たりなどない。彼らの間の絆の強さがルイズたちにもわかる。
一瞬緩んだ雰囲気は緊張感を持った。完二たちと同様多くの戦いを潜り抜けてきたことがわかる。
「戦いに行く前に疲れてるみたいだからソーマを使え」
完二、陽介、クマは渡された青いビンの薬を回しのみをした。
それを飲むと見て取れるほど回復し、陽介もカステルモールの肩を借りる必要はなくなった。
「行くぞ」
リーダーである少年が先頭を歩き、それに彼と共に召喚された少女たちが続いて敵を迎え撃つべき最前線に向かう。
「あ、アンリエッタさん。戦いに巻き込まれないように軍を下げておいてください。あと一応そのルイズが出した銀色に誰も触らないように」
陽介、それに完二とクマも同じ世界の仲間たちと共に行こうとする。


348 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/20(日) 00:02:34.10 ID:VL+vSLWy
しぇん

349 :ゼロのペルソナ 最終章 世界 前編:2011/11/20(日) 00:03:48.99 ID:/8AG7tph
「アンリエッタさまはヨースケの言うように軍を指揮して退かせて下さい」
ハルケギニアの命運を預けた少年たちを見送っていた女王は話しかけてきた彼女の家臣を見る。
「あなたはどうするの」
ルイズも先ほどまでアンリエッタが見ていた同じ背中を見る。違うことはそれは見送ろうとする目ではないことだ。
「わたしはカンジたちと行きます。行っても出来ることはないかもしれませんが……」
アンリエッタは溜め息のような小さな吐息をこぼす
「あなたを置いていけないと言ったのに、わたしはルイズを見送らないといけないのですね……」
「う……そ、それは申し訳ありません…」
幼馴染の困った顔に伏せた顔を上げて笑って見せる。
「お行きなさいルイズ。あなたは虚無の使い手で……あの人の主なのでしょう?」
尊敬する君主の言葉にルイズも強い意思を持って答える。
「はい!」
そして付いて行こうとするのは陽介とクマの主である2人の少女も同じだった。
「さ、わたしたちも行きましょう、タバサ」
タバサはこくりと頷く。
慌ててカステルモールが止める。
「何も陛下が向かう必要はないのではないでしょうか?」
真っ当すぎる質問にタバサは彼女らしからぬ答えを返す。
「行きたいから」
必要だから、その方が良いからではなく、行きたいという単純な重い。
抑圧された彼女の騎士団時代をよく知るカステルモールに反対できるはずもなかった。
「ヨースケ殿がいらっしゃれば間違いはないと思いますが……どうかお気をつけて」
「カステルモールも軍の後退を手伝って」
はいと忠臣は女王の命を受ける。
「何してんだルイズ、おっせーぞ」
「タバサも速く来いよ」
「置いてっちゃうクマよ〜?」
使い魔たちが主を呼ぶ。なぜいつも傍らにいる彼女たちが付いてこないのかを不思議だというように、ごく自然な言葉だった。
「うるさいわね!というかアンタは使い魔なんだから待ちなさいよね!」
ルイズは完二の、キュルケはクマの、タバサは陽介の隣に行く。
彼女たちは、彼らは並んで歩いた。



350 :ゼロのペルソナ 最終章 世界 前編:2011/11/20(日) 00:10:01.31 ID:v6Cmrhug
ジョゼフは新たに呼び出したヴィンダールヴこと火竜の背に乗っていた。
彼の眼下には砂漠が広がるばかりでそこには銀色に光る召喚の扉も、彼の使い魔たちの姿も見えない。
ジョゼフは巨大な火竜の背中に両足をしっかりと立て、使い魔たちが向かった方向をじっと見ていた。
いや、正しく言うなら彼は使い魔と同じ光景を見ていた。
ミョズニトニルンとガンダールヴの視線の先に立つのは彼らの進行方向に立ちふさがるように存在する11人の少年少女の姿。
知っている者もいたが直接顔を見ることは考えてみればほとんど初めてであった。
その大半はこの世界の人間でないことはその格好からすぐにわかる。
そして彼らの力が圧倒的であることは彼の力と、何より現状が教えている。
視線の先には少年少女が立つだけだが、視界はほとんど倒れ伏した使い魔たちで埋め尽くされていた。
空間を振るわせる大爆発がジョゼフの使い魔たちが吹き飛ばし、灼熱の炎がヴァリヤーグを枯れ葉のように焼く。
隕石が降り注ぎ空を飛ぶ竜を地面へと叩きつける。それは地上のヴァリヤーグも、砲弾すら弾く固い装甲を持つヨルムンガンドすらも打ち据える。
地面に表れる黒や白の魔方陣はその上に立つ、また飛んでいる命を静かにこの世ならざる場所へ連れ去った。
雷が轟き、疾風が走る。空を飛ぶ火竜は氷に囚われる。
終わりだ。ジョゼフは静かに自分の敗北を理解した。
万を数えた彼の使い魔は著しい速さで数を減らしていた。
減った数でも小国の一つや二つを滅ぼせる力はあるが、目の前の強大な力の前には何の意味もなさないだろう。
それにその数はすぐに0に近づく。
ジョゼフがコートから火石を取り出すと、やはり火竜の背に乗らず浮遊していたビダーシャルがそれを見咎めた。
「何をするつもりだ」
ジョゼフはこの場の同席者であったビダーシャルの存在を思い出した。
「なんだ、まだいたのか。早く消えることだな。おれはお前などと心中するつもりはない」
ビダーシャルは何か言いたげであったが、ジョゼフのわずらわしそうな顔を見て、意見も飲み込みジョゼフの言った通りに姿をさっさと消してしまった。
優れたエルフの戦死は見ることはできずとも彼の敵視する三種の怪物たちがどのような末路を辿ったのか分かっていた。
ジョゼフはビダーシャルが去ったかどうかに構うことなく詠唱を始める。
エオルー・スーヌ・フィル・ヤルンクサ
ジョゼフの体の中をリズムが巡っている。魔法使いが自分の系統魔法を唱えるときに覚える感覚だ。
ジョゼフが初めてこの感覚を覚えたのはいつのことだったか。小さいころから劣った兄として優れた弟に劣等感を覚え続けてきた。
だが落ちこぼれの彼に目覚めた伝説の力は彼を満たすものではなかった。初めて唱えたときもそうであったし、最後の詠唱のときもそうだ。
オス・スーヌ・ウリュ・ル・ラド
ジョゼフは負けを悟り、死を選んでも彼の心に波の一つも立たなかった。
わかっていたのだ。たとえ世界をもて遊んでも、滅ぼしても、エルフたちに殺されようともそんなものは彼に何も与えてくれないということは。
誰よりも憎み、妬み、そして羨望した最愛の弟の姿を思い浮かべる。
――なあシャルル、オレはどうすればよかったんだろうな――
エクスプロージョンが火石の装甲を剥ぎ取り、火石に蓄えられた力が解放された。

351 :ゼロのペルソナ 最終章 世界 前編:2011/11/20(日) 00:11:25.22 ID:v6Cmrhug
最後のジョゼフの使い魔が倒されたとき、空気の震えと爆音をルイズたちは感じた。
地平の果てから太陽が見えるように半円を見せているのは、火石の爆発に相違なかった。
実際にその脅威を目の前にしたことのあるルイズたちは恐ろしい光景が脳裏に甦った。
だがその恐ろしい爆発はルイズたちを襲うことなく、地平から半円の姿を見せた後に、それをピークとして収束を始めた。
みな何が起こったか理解できない中で、ルイズがポツリと告げた。
「ジョゼフが死んだわ……」
ルイズの虚無の力がもう一つの虚無の力の消失を知らせていた。目の前で起こった爆発に担い手は消え去ったのだ。
全員が爆発の起きた方向を見ている中でタバサは陽介の手を握った。
陽介は驚いた顔をしてタバサを見たがすぐに彼女と同じ方向に顔を向けた。
それから陽介も強く手を握り返した。


352 :ゼロのペルソナ 最終章 世界 前編:2011/11/20(日) 00:16:01.46 ID:v6Cmrhug
投下終了。
あとバトルも終了して残すは実質的なエピローグだけです
>>344>>348
圧倒的支援感謝!!

二次創作は書こうとするとどうしたって優遇、不遇というのが生まれてしまいますがジョゼフは一番ワリを食ったかもしれません。
原作では救われた彼は結局何も得ることなく終わっていきました

というわけで次回本当に最後の投下となります最終章 世界 後編
明日……というかもう今日ですね。日曜昼1時から投下します

353 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/20(日) 00:41:27.28 ID:Lbml7tvF
乙です!

アニメ始まってからは作中の台詞がキャラの声で再生されてます。
特にクマーはすんごいクマーで笑

明日、最終章後編ということで寂しくもありますが、楽しみに待ってます。
それでは乙でした!

354 :ゼロのペルソナ 最終章 世界 後編:2011/11/20(日) 12:56:01.68 ID:1+3nTNS7
IDが変わっていますがゼロのペルソナの作者です、本当です。
アニメですが今週は完二回かと思えばとんだ千枝ちゃん回でしたね。全くかわいいったらありゃしない。
進撃の巨人のサシャといい食いしん坊女子はかわいいったらありゃしませんね。
ちょっとアホ入ってると最高です

そんなわけで予告通り1時から投下開始します。


355 :ゼロのペルソナ 最終章 世界 後編:2011/11/20(日) 13:01:28.79 ID:1+3nTNS7
正当なる虚無の担い手であるジョゼフの死、つまり完二たちがこの世界での役目を終えたということに他ならなかった。
ハルケギニアを訪れて、契約者との接吻から鋭い痛みを伴って刻まれたルーンは彼らの胸から消えてなくなっていた。
消えた印と開かれている扉。異世界から呼び出された使い魔たちは仲間たちと共に彼らの世界に帰るべきなのだろう。
実際にルーンが消えた今、完二も陽介もそしてクマも強い郷愁の念に駆られていた。
使い魔のルーンは主への忠誠のために過去いた場所への思い出などの感情を弱める働きをする。だから彼らは今、自分たちの世界へ強く惹かれている。
そうだというのに完二たちは銀色の扉をくぐることをためらった。
このまま扉をくぐってしまえば二度とこの世界を見ることはできない、ハルケギニアで出会った人々と、旅をしてきた仲間たちと二度と会えないという事実が彼らの決断を鈍らせている。
名残惜しそうにしている完二、陽介、クマを送り出したのは彼らのリーダーであった少年だ。彼は別れの挨拶の大切さをよく知っている。
「悪いな、相棒」
「スンマセン!恩に斬るッス!」
世界の力を持つ彼はワールド・ドアを維持することを約束すると完二と陽介はそれぞれルイズとタバサと共にアーハンブラ城へと戻っていった。
赤いカーディガンを羽織った長髪の少女――雪子はぽつりと言った。
「ねえ、巽くんや花村くんの挨拶しておきたい人ってどんな人かな」
「さあ」
流すように答えた口には薄い笑いが浮かんでいた。



356 :ゼロのペルソナ 最終章 世界 後編:2011/11/20(日) 13:02:58.40 ID:1+3nTNS7
ところで、と始めたのは直斗であった。
「クマくんはどうしてここにいるんですか?」
「ギクッ」
クマは会話に入ろうともせずに存在感を消すように立っていたのだが、いかんせんよく目立つキグルミ姿でそれは無理があった。
千枝とりせ、雪子は言っちゃったという顔をする。
「それは言っちゃダメだよ、直斗くん」
「そうそう」
「クマくん一人ぼっちなんだから」
雪子がそう言ったときクマは傷ついたのか「グサッ」とわざわざ口で言った。
実際、彼女らの言葉を間違いだと否定しきれないのがクマにはつらいところだった。
完二はシエスタ、陽介はイザベラに別れを言いに行っているのにクマには言うような相手がアーハンブラ城にはいないのだ。
「しどいクマ……いいもん!クマにはキュルケチャンがいるから!」
クマはキュルケに抱きついた。彼女は苦笑しながらよしよしとその頭をなでる。
クマはしばし撫でてもらい気持ちよさそうにしていた。しかし表情を曇らせてポツリと呟いた。
「でも……こうするのも最後なんだ……。使い魔のシルシも消えちゃったし……」
クマの言葉を聞いてクマを撫でるキュルケの手が止まる。そのまま数瞬の時が流れてからキュルケはその手でクマを押すようについた。
「あいて」
クマはその丸い体でボールのようにすってんころりんと倒れてしまう。
「な、ナニするんですかーキュルケチャン!あー、起き上がれないクマ!」
「あなたがらしくもなく、さみしそうにするのが悪いのよ」
「でもでも……」
ほら、と言ってキュルケは両手を伸ばしてクマの手をとった。少女の手を借りてクマは立ち上がった。
「例えルーンが消えてもあなたとわたしが過ごした時は消えないし、たとえ別々の世界にいてもわたしたちの関係は変わらないわ」
クマは上目づかいに不安といくらかの期待を込めながら尋ねた。
「わたしたちの関係ってナンですか……?」
「使い魔とご主人さま」
ガックリとクマは肩を落とす。もっと色気のある答えを期待していたのだが、それが打ち砕かれたと消沈する。
「クマ使い魔止まりですか……オ?」
クマの頬にキュルケの手が添えられる。そしてキュルケは唇をクマに重ね合わせた。
それを見たギャラリーたちは驚き、言葉にならない声を出す。
唇を離した後もボケっとしていたクマにキュルケが言った。
「わたしの大切な使い魔……それじゃ不満かしら?」
クマははっと気を取り戻した。
「と、とんでもないです!な、なんてゆーかうふふふふ」
クマは喋っている途中に先ほどの幸福を思い出す。
キュルケもふふっと笑う。それはとても魅力的で優しい笑みだった。
クマの胸に痛みと共にルーンが刻まれることはない。
代わりに彼の胸には確かな絆と幸福感があった。


357 :ゼロのペルソナ 最終章 世界 後編:2011/11/20(日) 13:04:11.40 ID:1+3nTNS7
アーハンブラ城のある一室。一つの机を三人が取り囲んでいた。
「そう……父上が……」
陽介とタバサから事の顛末を聞かされたイザベラは呟いた。
「なんとなくそうなるんじゃないかって思ってたんだ……」
「イザベラ……」
陽介はイザベラが落ち込んでいないかと心配する。たとえあのジョゼフといえでイザベラにとってはたった一人の父親だったのだ。
「大丈夫だよ、ショックだけどわたしにはタバサやおばさまがいるから。家族がいるから」
そう言ってイザベラは心配する陽介に少し笑ってみせた。疲れたようであるが決して作り笑いではない。
「でもヨースケまでいなくなっちゃうのは寂しいわ……」
「いきなりで悪りいな」
イザベラはゆっくりと首を振った。
「仕方ないよ。あんたは別の世界から来たんだろう?」
「信じてくれてたんだ?」
「信じるって言ったじゃない」
イザベラは苦笑し、陽介はそうだけど、と口ごもり気味に答えた。
「こっちに残る気はないのかい?あんたがその気なら女王の側近になれるよ?」
イザベラは陽介に残留の意思を尋ねた。
彼が望むならばガリア国の重鎮としての地位も用意できるうえ、彼はこの世界の救世主なのだ。
その気があればあらゆる富も名声も手に入れられるだろう。
「それ、すっげえ魅力的だな。元の世界に戻ったらそんなエラくなれるチャンスはねーな」
でも、と陽介は続ける。
「俺んちはただのスーパーのチェーン店……ってわかんねーか。
 親父が大きな店の支店長くらいで、俺の住んでたのは何もないのがいいところみたいな田舎なんだ。
 そりゃもうビックリするくらい田舎でな。でもな……俺はそんな町が大好きなんだ。
 昔はキライだったんだけどな。今は早くあの町に帰りたくて仕方がねー」
陽介の胸の中には望郷の念が強くうずいていた。ルーンが消えたことにより彼は今までないほど故郷に恋焦がれている。
陽介は隣に座っているタバサに顔を向ける。彼女はイザベラに説明を終えてから黙ってうつむいたままになっていた。
「なんていうか……だから悪いなタバサ。俺帰らなきゃいけねーんだ。本当はもっと一緒にいてやりてーんだけど……」
タバサが顔を上げたとき陽介は続けるはずの言葉を失った。対面に座っているイザベラも目を点にしている。
彼らは信じられないものを見たようにタバサの顔を見つめていた。
タバサの顔に浮かんでいるもの、それは笑顔であった。歳相応の屈託のない笑顔のままタバサは喋り続ける。
「心配しないで、ヨースケ。あなたにいっぱい勇気をもらったから。
 お母様もイザベラもいるから大丈夫。全部あなたのおかげ。それにわたし…笑えるようになったから」
陽介は驚愕から意識を取り戻し、そっかと呟いた。
「なら安心だな」
うんとタバサは頷く。
「あと、やっぱ笑った方が全然かわいいと思うぜ」
タバサは笑ったままだったが少し頬の朱が強くなる。
「なんだったら昔みたいに髪長くしたらどう?」
イザベラがタバサに提案した。陽介もそれはいいんじゃないかと同調するとタバサも少し思案顔をした。
2人が言うならばそれも悪くないと思っている。
使い魔のルーンが消えても陽介がこの世界に来てからタバサや出会った人々との間に築いた絆は変わらない。


358 :ゼロのペルソナ 最終章 世界 後編:2011/11/20(日) 13:05:29.69 ID:1+3nTNS7
完二はルイズが手綱を取ったペガサスで城に戻ってきてからシエスタを探して歩いていた。
どこにいるかはわからないので、メイドがいそうなところを探す。とりあえずは食堂に向かう。
そして食堂に着くまでの道のりでもう一振り挨拶をしておくモノに語りかける。
「おい、デルフ」
「なんでえ相棒」
完二の肩にかけられた剣がカチャカチャと答える。
「いや、ベツになんかあるってワケじゃねーけどよ。オマエともこれで最後なんだな」
「そうだなぁ……」
一人と一振りの間に沈黙が流れる。沈黙を破ったのは完二だ。
「これからどうすんだ?」
「どーすっかなぁ。もう役目は終わっちまったし。
 もしかしてお前さんからルーンが消えたみたいに俺の意識も消えるんじゃねーかと思ったけど、んなこたあねーみてーだな」
デルフリンガーはぼんやりとしたように言った。
そんなデルフに完二は歩みを止めないまま喋った。
「役目が終わったつーならもう自由っつーことだろ?ならデルフがこれから自分で決めればいいんじゃねーのか」
「おっ、カンジにしてはなかなか気の利いたこと言うじゃねーか」
「オレにしてはってなんだ!してはって!」
「でもなあ…ま、とりあえずは嬢ちゃんちにでも居るとするさ」
「いいのかよ?」
「でーじょーぶだろ。始祖が作った剣だから聖剣なんて呼ばれて手入れだってちゃんとしてくれるかもな」
「んだそりゃ……」
完二は呆れた風だった。
「ま、6000年も待ったんだ。しばらく考えさせてもらうさ」
デルフリンガーとの会話が一段落ついたとき、完二は廊下でばったりとシエスタに会った。
シエスタは驚いたように完二を見つめていた。
完二も心の準備が出来ていなかったため驚いていた。
「シ、シエスタ…よ、よう……?」
完二の気の利かない挨拶を無視するようにシエスタは跳びつくように抱きついてきた。完二は顔を真っ赤にしてさらに慌てる。
「お、おお!?」
「戦いがあったって……ずっと前で戦っている人たちがいるって聞いて……カンジさんたちだと思って……無事で本当によかった……」
シエスタは完二の胸に顔を押し付けるように泣いていた。自分がどれほど心配をかけたかに気付いて胸が痛くなった。
「悪りい……。心配かけたみてえだな」
シエスタは首をぶんぶんと振った。
そして少しの時間の間、シエスタは顔を押し付けたままだった。それからシエスタは顔を完二の胸からはがした。


359 :ゼロのペルソナ 最終章 世界 後編:2011/11/20(日) 13:06:21.88 ID:1+3nTNS7
目が赤くなっていて、目からあごまでのラインが濡れていた。
非常に心配されていることがわかり、完二はそもそもシエスタに会いに来た理由を言い出しづらくなる。
だが言わないわけにはいかない。
「シエスタ、実はオレ帰るんだ」
「えっ?」
シエスタは疑問符を浮かべた。
「信じらんねーと思うけど、オレはもともと別の世界に住んでて、今から帰らねーといけねーんだ。たぶんもう会えねえ」
稚拙な説明だと自分でも思ったが、自分の言葉で説明しないといけないと完二は思った。
信用されるとは思っていなかったが、信用して欲しい。
「わかりました」
完二の予想に反し、シエスタは完二の期待通り信用してくれた。
あまりにもすんなりと信じてくれたため完二が戸惑ってしまう。
「んな、簡単に……」
「なんとなくカンジさんが普通じゃないって感じてて、別の世界から来たといわれた納得しちゃいました」
えへへと笑う。それから彼女はじっと完二を見た。
「そっか……。
 んじゃあマルトーのおっさんや他のやつらにもヨロシク言っといてくれ。メシ美味かった、あんがとさんってな」
「はい、わかりました。その前に」
シエスタは完二に近寄って仰ぎ見る。
「高いな……カンジさんちょっとしゃがんでください」
「はっ?なんでだよ?」
「いいからいいから」
結局彼女に言われるままにカンジは膝を折る。
「目をつぶってください」
「ん?おお……」
よくわからないまま完二は目をつぶった。
それから完二の頬に何か柔らかいモノが触れる。
すぐにはそれが何かわからなかったが、直感的に悟り身を引きながら目を開ける。
先ほどまで完二の顔の近くにシエスタの顔があった。目をつぶる前よりもずっと近づいている。
彼女の顔はいくらか赤くなっていたが、完二の顔はそれよりもはるかに真っ赤だった。
「お、オマエ!ナニしたんだ!?」
シエスタは笑って答えた。
「諦めるために必要なことですよ」
「あ、諦めるって何をだ!?」
「もう、そんなこと女の子に言わせないで下さい」
それからシエスタは唇に指を当て、上目遣いに完二に言った。
「砂と汗の味でした……」
完二は口をパクパクとさせる。完二の代わりに彼の肩から掛けられた剣が笑い声を上げる。
「相棒、言われてんぞ!」
完二はシエスタに何も言えず、「るっせ!」と剣にだけ抗議した。
デルフリンガーはげらげらと笑い、シエスタもクスクスと笑っていた。


360 :ゼロのペルソナ 最終章 世界 後編:2011/11/20(日) 13:07:11.46 ID:1+3nTNS7
完二とシエスタは二人並んでアーハンブラ城の廊下を歩いていた。
シエスタが見送りをしたいと言ったからとりあえず馬を借りに行こうとしているのだ。
完二は先ほどの出来事が忘れられずに歩く姿さえぎこちなく顔も幾分赤いままだったが、シエスタはというと澄ましたものだった。
完二はその様子に、女という生き物の恐ろしさを感じずにはいられなかった。
とはいえ不快感を伴うものではなく、敵わないという思いになるものだったが。
なんとなくお互い喋らずに歩いているとちょうど反対側から誰かが歩いてきた。
長いピンク色の髪を歩調と同じリズムで揺らしているその姿はルイズであった。
ルイズと完二たちは互いに2歩か3歩ほどの距離をとって止まった。
ルイズは何かいいたげにモジモジとしている。何かを隠し持っているのか両手は背中に回されていた。
シエスタはその様子を見て何かを察したのか「お先に行かせてもらいます」と断りを入れてその場を離れていった。
シエスタがルイズにもあいさつをしていったあと、まだしばらくルイズは何かを躊躇していたが覚悟を決めた顔になり完二に歩み寄ってきた。
「これ、受け取りなさい!」
背に隠していたものを完二に突き出した。完二は言われたとおりに受け取って。そしてしげしげと見る。
「コイツぁ……」
それはあみぐるみだった。ぱっと見ではわからなかったが、ライオンであるようだ。
「最近なんかやってると思ったらこんなもん作ってたのか……」
既成品ではなく手作りであることは間違いなかった。
反対側の足の長さが不ぞろいであったり、中につめている綿の見えているところもある。
最近夜な夜な何かをしていると思っていたがこれを作っていたようだ。
「そうよ、悪い?」
なぜかルイズは唇を尖らせながら言う。
「いや、悪かねえよ。むしろコイツはイイと思うぜ、オレは」
そう言うとルイズの顔はパッと明るいものになる。
「えっ!ほ、本当……?」
「ウソなんて言わねえよ」
完二は手に持ったあみぐるみをしげしげと眺める。


361 :ゼロのペルソナ 最終章 世界 後編:2011/11/20(日) 13:08:01.92 ID:1+3nTNS7
たしかにバランスも悪いし、不出来なところも目に付くが、短い4本足と黄色い顔にこげ茶色の輪がついたその姿はどう見てもライオンであった。
ほんの一月前――いやそれより短かったか――ルイズは毛糸の塊を生産する以外できないような技術だったのだ。
目を見張る成長としかいいようがない。
「と、当然よ!このわたしが作ったんだから」
ルイズは腰に手を当てて胸をそる。威厳を出そうとしているようだが、顔はゆるみきり上機嫌であることは完二にも分かった。
それほど上機嫌なので、じゃあ前に作ったのはナンだよ。と質問するのはやめておくことにした。
ルイズは小さな胸をそらすのをやめて目を伏せがちに言った。
「あみぐるみを頑張って作ってたのも、なんかね……アンタがこうやって帰るってわかってたからなの」
完二はルイズの告白にキョトンとする。
「わかってたっつーと今日戦いが起こるってこととかもか?」
当然の質問だが、それにはルイズは静かに首を振る。
「本当になんとなく、あんたが近いうちにいなくなる……そう思ったの。わたしが虚無の使い手だからかしらね」
かもな。と完二は答える。
確かに近いうちに帰るとわかっていないと徹夜してまであみぐるみを作ったりしないだろう。
それにしても……と完二に別の疑問がわいてきた。
「どーしてあみぐるみなんだ?」
ルイズはもともと編み物は大の苦手であったはずだ。わざわざ苦手な贈り物をすることはないだろう。
もっともルイズが得意なものと言ったら乗馬くらいしか思い浮かばないが。
完二の素朴な質問にルイズは得意げな笑みを浮かべた。
「わたしが成長したってあんたに見せ付けるためよ。
 魔法が使えるようになったってだけじゃない。あんたが来てからわたしは成長したつもりよ」
ルイズは完二の手にあるライオンのあみぐるみを撫でた。
「つまりこれがわたしの成長の証」
ルイズは自分によって作られたあみぐるみを愛おしそうに見つめた。


362 :ゼロのペルソナ 最終章 世界 後編:2011/11/20(日) 13:09:59.12 ID:1+3nTNS7
完二はルイズの言葉に強く共感した。いや共感以上であった。
以前渡したあみぐるみからルイズも自分にあみぐるみを作ろうとしただのだろうが、
彼も昔、成長したときにルイズだけでなく大切な人に自分の作ったあみぐるみを渡したことがあった。
自分を認めてくれて、何より自分に自分を認めさせてくれた大切な先輩で、大切な仲間。
ルイズにとって、自分がその人のような存在になれていると思うと完二は嬉しいと同時に少し照れくさかった。
完二は頬をぽりぽりとかいた。
「そだな……すんげー成長したぜ。最初に会った時はウルセーうえに、口だけだったしな」
「言い過ぎよ、このバカ」
ルイズは唇を尖らせて完二をたしなめる。ただその口調は柔らかい。
「本当はみんなでラグドリン湖に行けたらよかったんだけど」
グラン・トロワ宮殿の噴水の前で6人で交わした水の精霊に会いに行こうという約束は果たせない。
ただ、それが心残りであった。完二も忘れてはおらず、申し訳なさそうな顔を浮かべる。
「悪りぃな……」
「ううん」
ルイズは小さく首を振って謝ることはないと示す。
それから彼女は完二の目を見た。
「わたしは成長したから心配なんてしなくてもいいわよ。あんたがいなくなってもわたしは大丈夫だから」
強い言葉と強い意思、そして何よりも2人を繋ぐ強い絆を感じる。
どうやら完二が元の世界に帰るとき、心配しないように勇気付けてくれているようだ。
完二ははっと笑った。
「スゲー成長したっつっただろ。最初っから心配なんかしてねーよ」
ルイズは強くなった。強力な魔法が使えるようになったというだけではない。
彼女の心は強く成長している。完二はとっくにルイズのことを認めていた。
だが彼の想像とは違いなぜかルイズは不機嫌そうに頬を膨らませた。
「心配しなさいよ」
「はあ?心配すんなっつったのはテメーだろ?」
「それとこれとは別よ。使い魔はご主人さまの身を案じるものよ」
ルイズは指を立てて胸をそらしながら言った。
完二はタメ息をついた。
「意味わかんねーし、オメーまだオレを使い魔扱いしてんのかよ?」
「ルーンがなくなったからって使い魔じゃないと思ってるの?
 いい?そんなのがなくたってあんたはずーーっとわたしの使い魔なんだから」
やっぱり成長してねーんじゃ……。
と呆れたような気分が完二の頭の中に沸き起こる。しかしルイズの表情を見て完二は言葉につまる。
「わたしの使い魔なんだから特別よ。
 たとえルーンがなくなっても別の世界に行ってもわたしたちの関係は変わったりしないんだから」
それは完二もはっとするような笑顔だった。


363 :ゼロのペルソナ 最終章 世界 後編:2011/11/20(日) 13:12:10.23 ID:1+3nTNS7
アーハンブラ城の東、ルイズたちが戦ったところに全員が集まっていた。シエスタとイザベラもいる。
完二たちの元いた世界たちの仲間はすでに扉をくぐっており、残っているのは完二たち3人以外ではワールド・ドアを開いている少年だけだった。
もう完二たちは世界扉を通って帰らなければならないのだ。
去っていく彼らに最後の別れの先頭を切ったのはシエスタだった。
「みなさんと過ごした日々は本当に楽しかったです。どうかご元気で」
そしてその胸に抱かれている剣もがちゃがちゃ音を立てて喋った。
「6000年の中で一番退屈しない一ヶ月だったぜ。元気でな」
次にアンリエッタ。
「あなたがたには感謝しなければいけないことがあります。
 この世界のこともですが、わたし自身のことも。あなたがたがいなければ今のわたしはなかったでしょうから。
心から感謝しています」
そしてイザベラ。
「あんたたちがいなければきっとわたしは贅沢してバカしてただけだったんだろうね。
 昔のわたしならそれでよかったと思ったのかもしれないけど、わたしは今がすごく好きだよ」
従姉にトンと背中を押されてタバサが喋り始める。
「わたしも今がすごく好きだから。みんなのおかげ。絶対に忘れない」
親友が話し終わってからキュルケが続く。
「あなたたちとの毎日はすごく楽しかったわ。忘れろなんて言われても忘れられないくらいにね」
最後にルイズ。
「わたしたちは仲間よ。絶対に忘れちゃダメなんだからね!」
完二たちは当然だというように答えた。
「当たり前だろ」
「クマ、ぜったい忘れない」
「忘れたくても密度濃すぎっから」
彼らは仲間なのだ。強い絆でつながれている。彼らの誰一人忘れることはないという強い確信があった。

364 :ゼロのペルソナ 最終章 世界 後編:2011/11/20(日) 13:13:11.15 ID:1+3nTNS7
灰色の髪をした少年が最後に確認する。
「もういいか」
みながこくりと頷いた。もう伝え残したことはない。
そしてこの世界で一ヶ月以上を過ごした完二、陽介、クマが順に扉を通っていった。
「ワルくなかったぜ、じゃーな」
「みんな元気でな」
「別の世界にいっても仲間クマ」
もう背中は押されたのだ。戸惑うことはない。
彼らは彼女たちとの絆を、笑顔を信じている
彼らは波打つ銀色の扉を通り、そして最後に扉をルイズと共に維持していた少年が通るとワールド・ドアこの世界から消えてしまった。
あとにはこの世界の住人だけが残された。
「行っちゃったわね……」
キュルケがポツリと言った。
「大丈夫」
タバサは確信を持ってそう言った。
「そうよ、大丈夫よ」
ルイズもわかっていた。それはキュルケも同様だった。
ハルケギニアは新しい局面を迎えた。
エルフの土地に隣接していた三種の魔物たちは姿を消し、東との強い交流が生まれるだろう。
そしてそれはエルフにとって人間たちとの戦いの後患がなくなったということでもある。
今、始祖の時代から存在した4つの血筋のうち二つは絶えて、4つの指輪は3つが正当な虚無の担い手と共に消滅し、始祖の使い魔も世界から姿を消した。
だがルイズたちに不安はなかった。
彼女たちの頼りになる使い魔たちはすでに自分たちの世界に帰ったが、彼女らと彼らとの間には印よりも言葉よりも確かな絆がある。
そしてそれはきっとこれからも彼女たちの行く先を示してくれるだろう。

こうして異世界の少女たちと少年たちの旅は完結する。
しかしたどり着いた彼女たちの新しい世界で、帰り着いた彼らの世界で人生は続いていく。
旅は終わらない。


365 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/20(日) 13:23:04.85 ID:27sI8gc6
クマなのにさるさん?支援。

366 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/20(日) 13:32:10.58 ID:MvwDmCW7
C

367 :ゼロのペルソナ おわり:2011/11/20(日) 13:36:21.35 ID:1+3nTNS7
ゼロのペルソナ終了
>>365>>366
支援感謝です!

ごめんなさい!後書き書いてたら遅くなりました。最後の最後のレスで本当にゴメンなさい!

なんというかたぶん20万文字くらいですかねえ長かったです。
4月から投下し始めたら完結に半年以上かかったことになります
ちょっと製作秘話みたいなの書かせてください。もちろん読まなくても全く問題ありません!なので興味ない方はスルーを

もともとゼロ魔ssで完結作品を書いてみたいと思っていて、完二・クマ・陽介の3人を呼び出すってのも考えてました1,2年前から。
とはいっても当時考えてたプロットなんて三人を召喚することと、あと最後はペルソナ使い呼び出して敵をボッコボッコにすることくらいでした。
そんなわけで強力な味方が突然現れて敵をボコるというこのマジンガーZ的最終回はむしろ話を作る上で根幹にあったものでした。
実際にそこらへん書く段階になったらむしろ大変でしたけど。
本格的に書こうと思ったのは今年三月にこのスレを久しぶりに訪れるとけっこう活気があるうえ、原作はあと二巻で終わりというじゃないですか。
ヤバイ!今書かなきゃ書くタイミングがねえ!と思って三月と4月の頭、計一か月弱くらいで一応は全部書き上げました。
つっても最終回に行くにつれて書き直しがドンドン増えていきましたからねー、思い通りにはいかんものです。

そしてネタ晴らしというか「ゼロのペルソナ」がどうしてこんな作品になったのかをちょろっと解説
「ペルソナ使い呼び出してペルソナ使いつえええ!!展開したいなあ。でも人を殺させるわけにはいかないし……」
→「そうだ、虚無の使い魔をそれにしよう!どうせ原作の設定とか使いこなせないしただの化け物にしちゃおう!」

「ハルケギニアの世界中の軍隊でも叶わないってシチュがしたいがガリアをどうするか……」
→「タバサを王にしよう!そのためにイザベラとかのイベントもどっさり入れよう!」

……とかそんな感じでアルカナに当てはめて全22章の構成のつもりでしたからけっこうプロットはすんなり決まりましたね


とまあ、製作秘話という名の駄文はここまでにして最後に礼を。

今までこの作品を書き続けられたのは読んで下さった方々がいらしゃったおかげです。
特に作品の内容に突っ込んでくれたり、感想を下さったときは言葉では言い表せないほど嬉しかったです。
「ゼロのペルソナ」を応援してくださった方々、今の今まで本当にありがとうございました!!

368 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/20(日) 14:38:45.73 ID:Aj0RZX5p
無事完走本当にお疲れ様でした

しばらくのんびりして
次作を待ってます!

369 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/20(日) 14:39:08.51 ID:HAZzA0oL
何だっていい!ペルソナさんに完結乙するチャンスだ!

370 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/20(日) 15:14:02.13 ID:Od/Ys9tE
完結乙
今からアニメ二話分見ます
・・・完二のデビューをね!!

>>369
MISTさんというわけか

371 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/20(日) 18:28:01.32 ID:Bx80qMrO
完結乙

372 :ウルトラ5番目の使い魔  ◆213pT8BiCc :2011/11/20(日) 18:40:52.74 ID:updXtEF9
ペルソナの人、乙でした。完結おめでとうございます、よくぞ駆け抜けられましたね。
私も終わりまでは考えているのですが、まだ先は少々長そうです。ではウルトラ5番目の使い魔、68話投稿開始します。
さるさん回避のために10分後、18:50にはじめますので、よろしくお願いいたします。

373 :ウルトラ5番目の使い魔 68話 (1/11) ◆213pT8BiCc :2011/11/20(日) 18:50:48.03 ID:updXtEF9
 第六十八話
 不思議な風来坊
 
 甲冑星人 ボーグ星人 登場!
 
 
 酒場での軽口から平民たちの怒りを買い、暴漢と化した男たちに捕らえられてしまったベアトリスを助けたのは、
テンガロンハットを首にかけた壮齢の男だった。憎悪に燃える平民たちの中にあって、風のように前触れもなく現れた彼は、
ナイフを少女に突きたてようとしていた男を取り押さえたのだった。
「て、てめえ放しやがれ! いだだだ!」
「じゃあ、この物騒なものは預からせてもらうよ」
 そう言うと、テンガロンハットの男はナイフを奪い取って手を放した。放してもらった男は、痛む腕を押さえながらひいひい
言って逃げていった。
 ベアトリスは、慌てて駆け寄ってきたミシェルたちやエーコに「ご無事でしたか!?」と、問いかけられながら、呆然として
自分を助けてくれた男を見上げていた。そして彼は、いきりたつ男たちの中にあってただ一人冷静さを保ち、堂々と
臆することなく彼らに向かい合ったのだ。
 だが、酒場に集っていた男たちは黙っていなかった。いまだ侮辱された怒りが収まらない様子で、いいところで邪魔を
してくれた男に矛先を変えて怒鳴ってくる。
「てめえ、よくも余計なまねをしてくれやがったな。おれたちの邪魔をしてくれたからには、てめえも覚悟はできてんだろうな!」
 真っ黒に日焼けした、顔に大きなななめ傷のある男だった。声もどすがきいており、気の弱い男ならばそれだけで
足がすくんで動けなくなるだろう。しかし、テンガロンハットの男はまったく臆した様子もなく、落ち着いた声で返した。
「邪魔をしたとは、自分の娘くらいの子供を、よってたかってなぶりものにしようとしていたことかな?」
「うっ! ぬ」
 確信を直球で射抜かれて、さすがに動揺が男たちに走った。別の形での怒りも湧いてくるが、その言葉に反論の余地はない。
いっせいに襲い掛かろうとしていた男たちのあいだに冷や水を打ったような空気が流れ、幾人かの男は正気に戻って
列の後ろへと下がっていった。
 しかし、まだ大半は良心の呵責を思い出し始めつつも興奮が冷めていない。
「貴様、俺たちと同じ平民のくせに貴族に味方しやがるのかよ! ああ!」
「彼女が貴族だということと、君たちが数にまかせて暴力をふるおうとしていることは、まったく別の問題だ。違うかね?」
「いや! 元はといえばその貴族の娘が、おれたちのことをバカにしやがったのがいけねえんだ。身分が上だからって、
どんなことを言ったって許される道理があるかよ!」
「それは確かに彼女も悪い。しかし、今君たちがやろうとしていたことは明らかにそれ以上に卑劣な行為だ。相手も
悪いからといって、それが自分の悪行の免罪符にはならない。君たちは、汗水たらして働く自分の仕事に誇りを持っている。
ならばその大事な手を、血で汚すような真似をしてはいかんよ」
 とつとつと諭すテンガロンハットの男の声色は穏やかで、じっくりと興奮していた男たちの胸に染み入っていった。
はじめは怒気に支配されていた職人たちの顔に、理性の色が戻っていって、ひとり、またひとりと下がっていく。
 まるで、父親に子供が諭されていっているようだとミシェルたちは思った。これは単なる人柄ではなく、相応の人生を
歩んできた者にしか出せない深みだ。
 けれども、幾人かは説得に応じずに残った。理性や誇りよりも、一度乗り出したからには引けないという意地だけで
残っているような連中だ。店内にあった棒切れやワイン瓶などを武器にして、一触即発の気を振りまいている。こういう
輩には道理を説いても無駄で、叩き伏せるしかないとミシェルは部下たちに合図しようとした。
 だが、テンガロンハットの男は実力行使に出ようとしているミシェルたちを手で制すと、男たちに再度呼びかけた。
「君たちも、もう帰りたまえ。さもないと、取り返しのつかないことになるぞ」
「ふざけるな! ここまで来て引き下がれるか」
「こんな場所で長々と騒いでいたら、衛士隊が大挙して押し寄せてくるぞ。逮捕されたらどうなるか、君たちにもわかるだろう?」
 その一声で男たちの顔から血の気が引いた。騒乱だけならまだしも、貴族への暴行未遂である。いや、相手が平民であっても
子女への暴力は許されざる大罪であることは変わりない。即刻死罪ならまだ救いがあるほうで、処刑目的の拷問という
身の毛もよだつような末路もありうる。

374 :ウルトラ5番目の使い魔 68話 (2/11) ◆213pT8BiCc :2011/11/20(日) 18:52:30.49 ID:updXtEF9
 さすがに向こう見ずな男たちも言葉を失い、意地と恐怖のはざまで立ち尽くしている。テンガロンハットの男は、そんな彼らを
見渡すと、つとめて優しく語りかけた。
「今日のことは、酒に酔ったあげくの少しの過ちだ。本当の君たちはそんなことをする人間じゃあない。そうだろう?」
「あ、ああ……」
「なら、悪い酒は抜いて、明日に備えて早く寝ることだ。今日のことは、ちょっと悪い夢を見ていただけ、それでいいだろう」
 夢ならば、眠って目を覚ませば露と消える。夢だったのなら、意地を張る必要も無い。男たちは、全部を酒と夢のせいにすることで、
ようやく自分の中に妥協点を見つけられた。
 すっかりしらふに戻った男たちは、床板に悲鳴を上げさせながら店外に駆け出していく。あれで恐らくはこりただろう。
 店内は急に静かになり、あれだけ騒がしかったのにまるで別の場所になってしまったかのようにさえ思えた。なにか、
自分たちのほうこそ悪い夢を見ていたような気がする。
「さて、君たちも怪我はないかい?」
「あ、ああ」
 と、気が抜けかけたところでミシェルは、ふと男の顔に見覚えがあるような気がした。そういえば、そのテンガロンハットは確か。
「あなたは、あのときの風来坊!」
「おや、君たちは先日この帽子を買ったときに選んでくれた人たちか。そうか、その制服を見るとあのときは私服でパトロール中か
なにかだったのかな。その節はお世話になったね」
 男は、屈託の無い笑顔を浮かべてミシェルたちに応えた。暴漢たちに向けていたのとは違う、温厚そのものの声色に、
忘れかけていた祭りの日の一瞬の記憶が蘇ってくる。
「いや、今回は我々こそ危ないところを助けられた。しかし、なぜこのような場所に?」
「はは、見てのとおりの根無し草なものでね。今はこの街で働かせてもらっている。それよりも、そちらのお嬢さんたちは大丈夫かな?」
「はっ! クルデンホルフ姫殿下、お怪我はあられませんか?」
「え、ええ、大丈夫よ」
 ベアトリスはふらふらと立ち上がると、風来坊に顔を向けて目すじを引き締めた。
「平民、よく危ないところを助けてくれたわね。ほめてつかわすわ」
 感謝してはいるものの、目線を上からにした高慢な言葉だった。しかし、それは彼女のせいではない。クルデンホルフ大公国の
姫として育ってきたベアトリスは、平民に頭を下げたりするような教育や経験は一切受けてこなかった。だからこれでも、
彼女にとっては最大限の謝辞なのである。
 だけれども、風来坊は気分を悪くした様子も無く、ベアトリスに普通に話しかけた。
「私に礼を言うよりも、君にはほかに気にかけるべき人がいるんじゃないのかな?」
「えっ? あっ、シーコ!」
 言われて、ベアトリスは隅でうずくまって苦しい息を吐いているシーコに駆け寄った。
「シーコ、あなた怪我をしてたじゃない。大丈夫なの!?」
「あっ、姫殿下……姫殿下こそ、よくご無事で。申し訳ありません、役に立たない護衛で」
「バカ! いいのよそんなことは。ああ、どうしよう、こんなに血が……」
 額の傷口を抑えたシーコの手のひらは血に塗れて、そでの一部も赤く染まっている。ベアトリスは、どうしていいのかわからずに
おたおたするしかできなかった。

375 :ウルトラ5番目の使い魔 68話 (3/11) ◆213pT8BiCc :2011/11/20(日) 18:53:45.00 ID:updXtEF9
 だがそこへ、風来坊が店から借りてきたと見える救急箱と濡れたタオルを持ってきて、ベアトリスに差し出した。
「心配しなくても傷は浅い、額はほかよりも血が出やすいだけで出血はもう止まっている。君の友達なのだろう、これを使いなさい」
「あ、はい」
 タオルを受け取ったベアトリスは、傷口を抑えているシーコの手をどけさせると、濡れタオルで血の汚れをぬぐい始めた。
「あっ、ひ、姫殿下! そんな、お手が汚れます。およしください」
「いいから、怪我人は黙ってじっとしてなさい。ほら、痛くない?」
 ベアトリスは、うろたえるシーコの顔をできるだけ優しくぬぐっていった。
 やがて、血のりがとれてシーコの少年ぽさのある顔立ちがきれいに戻った。しかし、額にはグラスをぶつけられたときに
負った傷口が赤黒く残っている。あとは薬を塗ればいいのだが、ベアトリスには救急箱のどの薬を使っていいのかは
わからない。そこへ、エーコが救急箱の中から一本のビンを取り出した。
「姫殿下、お手をわずらわせて申し訳ありませんでした。あとは、わたくしがやりますので」
「えっ、でも」
「もうこれだけしてくださったら結構ですわ。元はといえば、わたしがこのような場所に寄ろうと言ったのが原因。それで
妹に怪我を負わせてしまった以上、わたしが手当てするのが義務です」
 そう言うと、エーコは薬のビンから綿に薬を染みこませて、シーコの傷口に塗っていった。彼女の、その有無を言わせぬ
強い口ぶりに、ベアトリスは彼女たちの絆の深さを垣間見たような気がした。
 エーコ、ビーコ、シーコの三人は姉妹である。ある貴族の家系につらなる十人姉妹の最後に三つ子として生まれた
彼女たちは、容姿は異なるものの同じ年齢であるということで、いつでもいっしょにすごしてきたのだという。それこそ、
実家が没落して姉妹が離散してからも、三人助け合って……
 エーコは手際よく、シーコの手当てをすませていく。こんな店の救急箱には、水の秘薬のようなよい薬はないから
応急処置も原始的な手法に頼らざるを得ない。
 あとは、包帯を巻いて傷口を覆うだけとなった。エーコは巻かれた白い包帯を箱から取り出そうと手を伸ばした。
 だが、包帯はその前にベアトリスが手に取り、彼女は唖然とするエーコに向かって言ったのだ。
「最後、包帯を巻くのはわたしにやらせて」
「姫殿下、ですが」
「いいの、シーコが怪我をしたのはわたしを守るために戦ってくれたから。だったら、主君として報いるものがなければ
いけないけど、わたしには治癒の魔法は使えない。だからせめて」
 祈るようなベアトリスの言葉に、エーコは無下に断れなかった。シーコを見ると、わたしはいいよとうなづいていた。
「わかりました。では、お願いします」
 許可をもらったベアトリスは、恐る恐る包帯を解いてシーコの額に巻いていった。その手つきは不器用で危なかしく、
体の震えがツインテールのはしにも伝わっているのが見て取れる。
 しかし、同時に真剣で非常に丁寧に治療しようしているのもわかった。ミシェルや銃士隊の隊員たちは、ベアトリスの
そんな真摯な態度を、驚きを持って見つめていた。
”本当にこれが、あの高慢なお姫さまなのか?”
 もしもここに、先ほどまでの酔っ払いの男たちがいたとしても、同じように感じたに違いない。本当に、ここにいるこの娘は
平民たちに残忍ともいえる仕打ちを与えた、あの非道な貴族と同一人物なのかと?
 だがそれは、平民から貴族を見た偏見が混ざっていると言わざるを得ない。ベアトリスが、本当に血も涙も無い鬼ならば、
そもそも取り巻きなどはつけずに金銭で雇った用心棒に護衛させ、エーコたちも奴隷商人に売り飛ばしていた。東方号も、
人のいいコルベールをだまして奪い取っていたに違いない。
 最初から善人として生まれる人間などいない。それは貴族も平民も変わりなく、誰もがまっさらな赤ん坊としてこの世に
生を受けてくる。優しさ、思いやりというものは物心つくにつれて、人から受けることで教わっていくものだ。
 もちろんベアトリスもその例外ではなく、彼女も幼いころは両親の愛情に包まれて、愛されるということがどういうものかを
学んできた。受けた愛情のぶんだけ、父母を愛することを知り、その愛情を草花や小鳥を愛でるように他者に与えることも
できるようになった。ミシェルたちが見てきたのは、ベアトリスの一面だけにすぎない。

376 :ウルトラ5番目の使い魔 68話 (4/11) ◆213pT8BiCc :2011/11/20(日) 18:54:20.22 ID:updXtEF9
 だが、ベアトリスの周りにいた平民は、すべて使用人として命令には絶対服従するか、領民として地にひれ伏す者しか
存在しなかったことが、少女の人格形成に大きな影をもたらしていた。もとより、これは彼女だけの特別なことではない。
貴族と呼ばれる者たちの多くに共通されることで、ギーシュたちのような者こそ少数なのである。
 地球でもこれを笑えない。高度に近代化した現代でも、探せばそうした差別意識は強く残っている。優しさの向け方を
正しい形で学ばなかった者たちが、なんの悪意も無く他者を傷つける。人間の心とは、組み方ひとつで簡単にいびつになる、
不完全なパズルのようなものなのだ。
 しかし、ベアトリスの心の中には確かに優しい心もある。包帯を多少歪んだ形ながらも巻き終えた彼女は、恐る恐る
シーコに尋ねた。
「ええと、これでいいのかしら? わたし、がんばったんだけどへたくそで」
「いいえ、ありがとうございました。もう、痛くないです」
 シーコは笑顔を浮かべて立ち上がり、ベアトリスはほっと息をついた。シーコは手についた血の汚れをぬぐい、汚れた
タオルを返すと、風来坊は救急箱といっしょにそれを受け取った。
「帰ったら、明日にもちゃんとした医者に診せるといい。傷口が荒れていなかったから、丁寧に治療していけば跡も
残らないだろう」
「あ、ありがとう……えと、おじさん」
「礼ならば、君のお姉さんと友達に言えばいい。私はなにもしていないよ」
 風来坊は軽く笑うと、ベアトリスのほうも向いた。
「君も、初めてにしてはよくやった。なかなかいい手際だったぞ」
 それは、まったくの他意のない褒め言葉で、普通だったら素直に喜ぶべきものだったろう。しかし、平民に頭から
ものを言われたようなことは、彼女の逆鱗に触れてしまった。
「無礼者! 平民が、このわたしに向かってなんという横柄な口の利き方! 分をわきまえなさい」
 歪んだプライドが、一気に彼女を元に戻してしまっていた。
 だが、風来坊はこれまでにベアトリスが会ってきた平民ならば、顔色を失って許しをこうところ、まるで恐れを抱いて
いない表情で言ったのである。
「悪いが、私は君の臣下ではない。仕えるべきと決めた相手でもない人間に、無条件で頭を下げるわけにはいかないな」
「なっ、なんですって!」
 ベアトリスは愕然とした。貴族を相手に、顔色ひとつ変えない平民などこれまでに会ったことはなかった。貴族は平民を
統治すべき絶対の存在と、少なくとも信じ込まされてきた彼女は、ゆえに想像もしていなかった相手の反応に即座に
どう言うべきかを選択することができなかった。

377 :ウルトラ5番目の使い魔 68話 (5/11) ◆213pT8BiCc :2011/11/20(日) 18:55:58.15 ID:updXtEF9
 しかも、しかもである。自分の目算が外されたら、普通は相手に対しての怒気が次に来る。ベアトリスはその人間心理の
基本に従って、感情のままに罵声をあげようとしたのだが、風来坊はそれよりも一瞬早く、ベアトリスの頭に手を置いて、
なんとなでてきたのだ。
「こらこら、女の子がそんなに大声を出すものじゃない。人の見ている前だろう」
「なっ、ななななっ!?」
 怒声をあげようとしていたベアトリスはおろか、エーコとシーコ、ミシェルたちも仰天してしまった。貴族を恐れないどころか、
まるでベアトリスを子供……いや、孫のように扱うこの気さくさはなんなのだ。
 完全に怒気を抜かれて唖然とするベアトリス。すると、風来坊はすっかり閑散としてしまった店内を見渡して言った。
「やれやれ、すっかり寂しくなってしまったなあ。すまないねマスター、客を追い出すことになってしまって」
「いやいや、店内を荒らされるよりましだよ。こういうところじゃ、よくある話さ。気にしないでくれ」
 なれっこだというふうに酒場のマスターは首をふった。もっとも、この風来坊ではあるまいに、大貴族のいるところで
怒ってみせるだけの度胸、あるいは非常識さが彼にはなかっただけとも言える。
 とはいえ、店内ががらんどうになってしまったのも事実だ。ここで彼らが退店したら、店内は無人と化してしまう。
それを不憫に思ったのか、風来坊はある提案を持ちかけてきた。
「なあ君たち、よかったら食事をやり直すのにつきあってもらえるかな?」
「なんですって? てっ、なんでクルデンホルフ姫殿下ともあろうわたくしが、平民とディナーをともにしなきゃいけないのよ!」
「そりゃ、食事をするのは腹が減ったからに他ならないさ。さっきの騒ぎで、食べ始めたところで中断させられてしまった
からね。それに、私は昔あちこちをまわって地図を作る仕事をしていたことがあってね、人の話を聞くのは好きなんだ。
お姫様と話す機会など、そうそうないから大事にしたいんだ」
 怒っても完全にのれんに腕押しでしかなかった。ベアトリスはいっそのこと、魔法で無礼打ちにしてやろうかと思ったが、
仮にも命の恩人に対してそんなことをすれば自分の器の浅さを露呈してしまうようで嫌だった。けれど、かといって
この無礼な平民をなんとか思い知らせてやりたいという思いはある。それに第一……。
”おなかすいた……”
 さっきは中途半端なところで食事が中断されたために、実はまだほとんど食べていない。そこに緊張からどっと解放された
安堵感が重なって、体に意思を裏切られたベアトリスであった。
「し、仕方ないわね。恩を受けたら返すのが貴族として正しい道。どうせあなたなんか、たいしたもの食べてなかったんで
しょうから、わたしの財布で好きなだけ食べていっていいわよ」
 これで逆転だ、とベアトリスは思った。無礼を許す器量を見せ、なおかつ太っ腹なところを見せれば見直されるだろうと。
 が、今度もまた彼女の思惑は方向を変えて裏切られた。
「そうか、ならばご好意に甘えるとしようか。さあ、そちらの君たちも席に着きたまえ、立ったままでは食事にならないだろう」
「え? いやしかし、我々銃士隊は姫殿下の護衛をせねばならない身ですので」
「我々以外誰もいないのに、何から護衛する必要があるんだね? 食事は大勢でしたほうがうまいに決まっている。酒が
入らなければ問題なかろう。そうでしょう、お姫様?」
「う、あ、まあ、そうね」
 またも、機先を制されて、ベアトリスは気づいたときには後追いの承認を与えてしまっていた。

378 :ウルトラ5番目の使い魔 68話 (6/11) ◆213pT8BiCc :2011/11/20(日) 18:57:12.89 ID:updXtEF9
 こうして、思いも寄らない形で銃士隊の四人も席を同じくすることになった。計八人の男女は、先ほどの騒動で
テーブル席がめちゃくちゃになってしまったので、カウンター席に着いた。ベアトリスを中心に、右側にエーコとシーコが
座って、左側にもしもに備えてミシェルが、その左に風来坊と銃士隊の三名が腰を下ろす。
 
 ベアトリスにとって、人生で一番奇妙なディナータイムはこうして始まった。
 
「マスター、さっきと同じメニューをよろしく。早くね」
 さて、なにはともあれ食事は食べなければ始まらないので、ベアトリスはエーコとシーコの分も合わせて、食べ損なったぶんを
さっそく注文した。店のマスターは、一番高いメニューを選んでもらったことと、大貴族の覚えをよくしてもらおうという魂胆から
二つ返事でオーダーを厨房に伝える。
 一方の銃士隊四人は、酒抜きの軽めのメニューを選んだ。いざというときに満腹で動けなくては話にならないからだ。
 そして風来坊は、なにを注文するのかとベアトリスが横目で注目する前で、当たり前のように口を開いた。
「マスターのおすすめで一式出してくれ。その前に、ミルクを一杯たのむよ」
 は? と、一同は斜め上の答えにあっけにとられた。てっきり、雰囲気に従って古酒でも頼むのかと思ったら、ミルクとは
また意表を突かれた。エーコなどは、こらえきれずにくすくすと笑っている。が、ベアトリスはなんだかばかにされたような
気がして不愉快になった。
「ちょっとあなた、このわたしがおごると言ってるのよ。なんなのよミルクって」
「しらふでいたい夜もあるさ。それに、私の古い友人の実家が牧場をしててね。行ったことはないが、わざわざ仕事場まで
息子のために足を運んでくれる、いいお母さんがいた。そのときのことを思い出すんだ」
 少しだけ遠い目をした風来坊の前に、ミルクを入れたコップがコトンと置かれた。酒場で頼むと笑われるのに、なぜか
必ず出てくるのが、これの不思議なところである。
 ほとんど貸切状態の中で、おごそかにディナーは始まった。
 ベアトリスやエーコたちは、ナイフとフォークを上品に使い、さすが上流階級らしい優雅な食事風景を見せる。
 ミシェルたち銃士隊も、王族の親衛隊にふさわしい訓練は受けているので、マナーに問題はなかった。
 またも意外だったのは風来坊である。食器を扱う手つきが非常に様になっていて、無作法さとはまったく縁がない。
どこかでレストランでも経営していたとでも言われたら、迷わず信じてしまいそうな行儀のよさだった。
”この風来坊、本当に何者だ?”
 それがその場にいた全員の疑問であった。とてもじゃないが、放浪しているいっかいの平民とは思えない。だが、
貴族であるようでもない。それほどに、不思議な男だった。
「あなた、いったいどこの生まれなの? ガリア、もしかしてロマリア?」
「どちらでもないが、遠いところさ。遠すぎて、たぶん君たちに言っても知ってはいないだろう。この国には最近来たんだが、
人々にも活気があっていいところだ」
 うまくはぐらかされてしまったようにベアトリスは思った。しかし、身寄りがなくて物心ついたときから放浪している
生国不詳の人間などいくらでもいるから、突き詰めても満足いく答えが返ってくるとは思えなかった。
 でも、そうしたミステリアスなところがベアトリスの好奇心を刺激した。もとより、裕福な貴族はたいていの願いは
かなうだけの権力と魔法という実力も持っているので、退屈して刺激を求めている。彼女は、いままで会ったことのない、
この不思議な男の秘密をあばいてやろうという気になった。
「トリステインを気に入ってもらえて、杖のもとに集う貴族としてうれしく思いますわ。そして、そのトリステインの中でも一、
二を争う名家、クルデンホルフの姫であるわたくしが歓迎すること、これに勝る名誉はそうありませんわよ」

379 :ウルトラ5番目の使い魔 68話 (7/11) ◆213pT8BiCc :2011/11/20(日) 18:58:12.24 ID:updXtEF9
「それはすごいな、感謝しますよ」
「む、そんな落ち着いた顔で言わないでもらいたいわね。ちっともうれしそうに見えないわ」
 またも権勢をちらつかせて反応の薄かったベアトリスは、むっとして風来坊をにらみつけた。でも、まだ大人と子供の
割合が、子供のほうに七割ほど傾くベアトリスが不機嫌そうにしても、すねているようにしか見えなくて、風来坊は微笑すると
すまなそうに言った。
「そんなことはないさ、兄弟たちにいい土産話ができる。うれしく思ってるよ」
「あら? あなた兄弟がいらしたの」
「ああ、上に二人、下に八人いるよ。私はそのうちの三男なのさ」
 はじめて風来坊が自分の身の上らしいことを明らかにした。しかし、兄弟がいることは珍しくないが、数が驚いた。
「じゃあ十一人兄弟というわけなのね。へえ、エーコたちの十人姉妹も多いほうだと思ってたけど、上には上がいるものね」
「いや、私たちのほとんどは血のつながりはない。ただ、兄弟のように仲がよいということで、周りの人がいつのまにか
兄弟と呼び始めただけさ」
「なんだ、そうですの。それで、ご兄弟はそれぞれなにをしてらっしゃいますの?」
「いろいろさ。長男は国にずっといるが、ほかの皆はあちこちを飛び回って、なにをしているかは彼らしだいだ。そうだ、
弟が二人こっちに来ているが、もしかしたら君たちと会っているかもしれないな。お嬢ちゃんは、一人っ子かい?」
 また、「お嬢ちゃん」と勘に触ることを。ベアトリスはむっとしたが、いまさらなので抑えた。
「ええそうよ! クルデンホルフの正当後継者は、このわたしベアトリス・イヴォンヌ・フォン・クルデンホルフだけ。将来、
クルデンホルフの莫大な資産を継承するさだめを持った選ばれた者。どう、わかった?」
「そうか、君もなかなかに大変な宿命を背負っているようだな。しかし、君は幸せだな、体を張って君のために尽くして
くれようとしている友がいる」
 風来坊は、そう言うとベアトリスの向こう側に座っているエーコとシーコを見た。
「わ、わたしたちですか? そんな恐れ多い! われらはしょせん、姫殿下のいやしいしもべにすぎません」
「そうかな? 主君と家臣というものは、大人同士でやるものだ。お嬢さんには、そういうことはまだ荷が重いように思えるがね」
「な、なんですって!」
「人はひとりでは何事を成し遂げることもできない。だからこそ、色々な形で人の力を借りて生きていく。そちらの銃士隊の
彼女たちが力を合わせて戦っているようにね」
 風来坊に、まるで見ていられたように確信げに言われて、ミシェルたちは驚いてつばを呑みこんだ。
「……しかし、絆がなくては、どんなつながりでももろい。君は、君がさっきのような窮地に陥ったとき、命を顧みずに
助けてくれる”臣下”を、何人持っているのかい?」
「う……」
 ベアトリスの言葉が詰まった。言われて初めて、そんな臣下などひとりもいないのだと気づかされたのだ。
 使用人や召使はいる、だがそれらはすべて雇われているだけだ。空中装甲騎士団にしたって、忠誠を尽くしているのは
あくまでクルデンホルフで父の臣下でしかなく、真の意味での臣下などひとりもいない。
「臣下というものは、主君となる人間の志や人望に応じて集まってくるものだ。金や権力にこびて集まってくるような輩なら、
すぐにでも揃うだろうが、君はそれでいいのかい?」
「そ、そんな下卑た部下なんか断じてお断りよ」
「だが、今の君には命をかけて忠誠を尽くす人間を集める器はないだろう。なぜなら、君は子供だからだ」
「……」
「しかし、子供であることは悪いことじゃない。大人と違って、子供には自由がある、なにものにも拘束されない、心の自由がな」
「心の、自由?」
 いつの間にか、ベアトリスは風来坊の話をじっと聞き入っていた。

380 :ウルトラ5番目の使い魔 68話 (8/11) ◆213pT8BiCc :2011/11/20(日) 18:59:14.44 ID:updXtEF9
「そうだ、つまらないしがらみに囚われずに生き方を決められるのは、大人になってから一番ほしいと思うものだ。君はもう、
自分の将来について決めてしまっているようだが、だからといって焦る必要はない。世の中というものは、一面から見ただけでは
到底理解しきれないほど複雑にできている。ときには寄り道をして、遊んでいったことが後から大事になることもある」
「無駄なことをするのが、役に立つって言うの?」
「ああ……昔、私は未知の土地をめぐって地図を作る仕事をしていたと言ったね。もう四十年以上昔になるか、ある土地に
立ち寄ったときのことだ。そこは、未開だったがとてもうつくしく、すばらしい人たちが住むところだった。だが、それを狙って
多くの卑劣な侵略者もいることを知った私は、とどまることを決意した」
「……」
「戦いは、つらく厳しかった。あるときは、捕らえられて十字架に磔にされて処刑されかけたこともある。でも、その土地で
出会った仲間たちは、何度も私を救ってくれた。それに、愛する人もいた……そして、戦いの疲れからとうとうその土地を
離れなければいけなくなったとき、仲間たちは死にかけの私を全力でかばってくれた。あの日のことは、一生忘れないだろう」
「それで、その後その土地は……?」
「私の意志を受け継いだ仲間たちが、その後もしっかりと守ってくれたそうだ。私も、その後何度か立ち寄って、彼らとともに
戦った。それが、後の私の兄弟たちだ……」
 そこまで話されたとき、ベアトリスは風来坊の顔に、酔っているわけでもないのに赤みが差しているのを見た気がした。
「しかし、人生とは不思議なものだ。ちょっとした寄り道のようなものだったはずなのに、いつのまにかそれが人生のすべてに
なってしまっていた。任務を放棄して滞在を選んだのは、そのときは過ちだったかもしれないが、今はそうしてよかったと
心から思っている。一度は多くのものを捨てた、しかしその代わりに、それ以上のかけがえないものを得ることができた。
友と、愛する人と、兄弟たちと、そして第二のふるさとと呼べるところを」
 正道から外れ、多くを失ったからこそ得た大切なもの。ミシェルはそんな彼に、共感するものを覚えた。
「なんとなくわかります。私も、一度すべてを失いましたけれど、今では失う前にも劣らない多くのものに囲まれています。
昔のままでいたらと思ったこともありますが、戻りたいとは思いません」
「そうか、それはたぶん君にとって今度こそ失ってはいけないものになっているのだろうな。大切にしたまえ、そうすれば
きっと君の大切な人たちは君に応えてくれるはずだ」
 ベアトリスはミシェルの過去は知らない。けれども、彼女の言葉が多くのものを積み重ねてきたからこそ持つ、大人の
重みのようなものを感じ取ることはできた。
 悔しいが、こうして話せば話すほど、自分がこの中の誰よりも子供なのだということを思い知らされた。人生経験の差、
それは虚勢や権勢などでは決して埋められない。
 だが、それでも譲りたくないものはベアトリスにもあった。
「あなたのおっしゃりたいことは、わたくしにもおぼろげですが見えた気がします。でも、わたしは生まれたそのときから
クルデンホルフの名と宿命を背負ってるんです。あなたのように、投げ出していくことは断じてできません」
「我々のまねをしろと言っているわけじゃないさ。私の人生と、君の人生はまったく違ったものになって当たり前だ。
ただ、その中でも少し立ち止まって道端の花をつむくらいの余裕はあっていいはずだ。君がお父さんから家名を受け継ぐには、
まだ十数年はかかるだろうからな」
「わたしはクルデンホルフの姫として、弱みを見せるわけにはいかないのよ! たったひとりの跡継ぎが遊び歩いてるなんて、
そんな噂が立ったらどうしてくれますの?」
「子供が変な心配をするものじゃない。子供というものは、親や大人に散々迷惑をかけて育っていくものだ。気にやむことはない、
子供に甘えられるのは親の醍醐味みたいなものだ。そして、親に甘えられるのも子供のうちだけの特権だよ」
「……」
 気負いを簡単にへし折られて、ベアトリスは唖然とした。年頃の子供は、親の受けをよくしようと必要以上に気負ったり
することがよくあるが、そんなことは大人からしてみたらお見通しだった。

381 :ウルトラ5番目の使い魔 68話 (9/11) ◆213pT8BiCc :2011/11/20(日) 19:00:13.59 ID:updXtEF9
「ところで、君には夢はあるのかい?」
「夢、ですの?」
「そうだ、君の言うことは君の一族の義務であって、君の意思とは別個だろう。将来、なにかしたいことなどはないのかな?」
 自分が試されているようにベアトリスは思った。だが、将来の展望ならばちゃんとある。彼女は大きく息を吸い込むと、
今度こそぎゃふんと言わせてやろうと、言葉を吐き出した。
「それはもちろん、クルデンホルフを世界一の大貴族に成長させることよ。今のクルデンホルフは大公国なんていっても、
しょせんトリステインの一貴族。でも、いつかゲルマニアの都市国家群すら従えさせる名に育て上げて、わたしの名前を
歴史に刻み込ませるの!」
 エーコとシーコが、その壮大な野望に拍手を送る。今度こそやったと彼女は思った。世界を目指す、これ以上大きな夢はあるまい。
文句をつけられるならつけてみろ。
 だが、風来坊は微笑すると、ふんぞりかえるベアトリスに静かに言った。
「立派な心意気だ。しかし、君がその世界の女王になったとき、いったい何をしたいんだい?」
「え……?」
「頂点を目指す、それは立派なことだ。しかし競技ならともかく、王というものは到達点じゃない。そこでなにをしたかで、
歴史に刻まれる名は大きく変わるんだ。君はもしかして、世界一になったらそれで終わりだと思ってたんじゃないのかい?」
「……」
「それに、君の選ぼうとしているのは茨の道だ。とてもひとりで登りつめられるものじゃない。つらいこと、どうしても我慢が
できないこともたくさんあるだろう。そんなときには、助けてもらいたい人、慰めてもらいたい人が必要だ。そして最後に、
その道を踏破して頂点に立ったとき、君は誰に「おめでとう」と言ってほしいのかな?」
「そ、それは……」
 口ごもったベアトリスは、無意識にちらりとエーコとシーコを見た。すると、風来坊はにこりと笑った。
「ならば、その人たちを大切にすることだ。大切な人を失うのは、我が身を切られるよりも痛い。そんな悲しい思いは、
君にはさせたくない」
 風来坊はそう言うと、グラスに残っていたミルクを飲み干してカウンターに置いて立ち上がった。
「ごちそうさま。では、私はそろそろ失礼させてもらうことにするよ」
 テンガロンハットをかぶりなおし、風来坊はゆっくりと出口のドアに向かって歩き出した。
 だが、彼が扉を開ける前に、ベアトリスは彼を呼びとめた。
「待って! じゃあわたしはどうすればいいの? 悔しいけど、わたしはこれからどうすればいいのかわからない。
子供にはなにもできない、夢もむなしいだけ、じゃあどうすればいいのよ!」
 信じていたものの虚構を打ち砕かれた、魂からの叫びだった。
 すると、風来坊は半分だけ振り返ると、視線だけはしっかりとベアトリスに向けて語ったのだ。

382 :ウルトラ5番目の使い魔 68話 (10/11) ◆213pT8BiCc :2011/11/20(日) 19:03:42.18 ID:updXtEF9
「言ったろう、子供には大人にない自由があると。迷ったときには、思い切って迷えばいい。君には友達がいる、
気負わずに頼って、回りの大人に助けを求めればいい。世の中は、君が思っているよりも優しさのあるものだ」
「優しさ……?」
「そう、心を開いていろんな人と向き合っていくことだ。そうしているうちに、友達も増えていく。目に付いたことを
ひとつずつやっていって、世の中を知るといい。そのうちに、君にとって本当に大事なもの、かなえたい夢も見えてくる。
ただ私としては、どうせ夢を見るならば、みんなのハートがあったかくなる、誰もがいっしょにハッピーになれる、
そんな夢を見たいものだと思うね」 
「まっ! あなたの名前は!?」
 きいと扉の音が鳴って、風来坊は消えていった。
 あとには、静まり返った店内と、夢を見ていたように呆けているベアトリスたちが残された。
 あの風来坊は、本当に現実だったのだろうか? 全員そろって同じ夢を見ていたと言われても、信じてしまいそうな気がした。
 
 夜の繁華街は、昼間に働いた造船所の人々でごったがえして、明日への活力を彼らに与えんと賑わい続ける。
 そのどこかでは、力仕事で腹を減らしきったギーシュたちが、かわいい女の子のいる店をはしごして悪酔いしていたり、
モンモランシーたち女性陣が、帰ってきたらこらしめてやろうとタバスコ入りのワインを造ってほくそ笑んだりしている。
 
 だが、人間たちの幸福をねたましく感じ、その不幸を喜ぶ者たちの邪悪な計画は、人知れず始まりつつあった。
 倉庫街の一角に設けられたボーグ星人のアジト。星人はそこに一人の銃士隊員を誘い込んで捕らえ、破壊工作の
ための兵士として改造を施してしまった。
 透明なカプセルの中に、機械的な椅子に拘束されて意識を失わされている銃士隊員。見た目はなにも変わらないが、
すでに体の内部にはボーグ星人によって機械が埋め込まれて、サイボーグへと改造されてしまっていた。
 その傍らに立つ全身銀色の金属質の体を持つボーグ星人は、改造が終了するとカプセルを解放し、拘束を解くと、
彼女の意識を覚醒させた。
「目覚めたな。娘、私はボーグ星人、今からお前は私の忠実なしもべとなって動くのだ。わかっているな?」
「はい……」
 隊員はうつろな表情でうなづいた。
「よろしい。お前は一見では人間のままのようだが、心は完全にボーグ星人のものになってしまったのだ。お前は
これから、銃士隊隊員としての立場を最大限に利用して、この街ごと人間どもの作っている船を破壊してしまうのだ」
 再び隊員はうなずくと、椅子から立ち上がって、星人から工具箱のような小さなケースを受け取った。
「その中には、強力なプレート爆弾が八つ入っている。爆破時間は、明日の夕刻に作業員が入れ替わるそのときだ。
さあ命令だ、タイムリミットまでにそのプレート爆弾を要所に仕掛けろ。ゆけ!」
「はい……」
 命令を受けた隊員は、プレート爆弾を仕込んだケースを持って、アジトである倉庫から出て行った。

383 :ウルトラ5番目の使い魔 68話 (11/11) ◆213pT8BiCc :2011/11/20(日) 19:05:41.61 ID:updXtEF9
 見送ったボーグ星人は、笑っているのか肩をゆすってくぐもった声を出している。
 そこへ、歳若い少女の声が星人に話しかけた。
「星人さま、それではわたしも失礼させていただきます」
「ぬ? まだいたのか、さっさと消えるがいい。くれぐれも、作戦が露呈するようなボロはだすなよ」
 それは、この作戦の要である銃士隊員を拉致するための囮として使うようにと、ヤプールから使うように命じられた
スパイであった。ボーグ星人は人間への変身能力を持っているが、人間らしさを表現する演技力には乏しかったので、
怪しまれないための代理が必要であったのだ。
 少女は星人に一礼すると、アジトから出て行った。その見た目やしぐさは完全に人間のものであり、身につけている
高級感のある衣服や、メイジのあかしであるマントもあいまって、知らない者が見たら完全に彼女を貴族と思い込んで
しまうだろう。
 実際、あの銃士隊員も人間としか思わず、まんまとだまされて連れてこられてしまったのだった。超獣か、それとも
ヤプール配下の星人が変身した姿なのか、素性を教えられなくて不愉快ではあるものの、役には立った。
 少女が出て行くと、入れ替わりに今度はひとりの老人が入ってきた。顔を仮面で覆って、素顔はわからないものの、
身なりの優雅さからかなりの高級貴族であることだけはわかった。
「首尾はどうだ? ボーグ星人」
「上々、と言っておこう。明日にもこの街は、住人ごと吹っ飛んでしまっていることだろう」
「ふふ、奴らもまさか、仲間の手によって爆弾が仕掛けられるとは思ってもいまい。ウルトラマンAも、今度ばかりは
防ぎようがないであろうな。ふっふふふ」
「うれしそうですな」
「うれしいとも、奴に傷つけられた我が身の再生も成り、やつへの怨念ははちきれんばかりに渦巻いている。
復讐の日は近い……だが、その前に人間どもの希望も摘み取っておかなくてはな」
「成功は保障されております。ご安心を」
 ボーグ星人は気のない声で言った。この男は、ヤプールの使者として遣わされた、自分にとっては上司にあたるが、
ボーグ星人にも侵略星人としてのプライドがあるので、ヤプールから頭ごなしに命令されるのは気に食わなかった。
 だが、男はボーグ星人の不満を感じ取ったのか、どすぐろい声で星人に告げた。
「ボーグ星人、裏切るなよ。ウルトラセブンに敗れ、怪獣墓場を魂だけでさまよっていたお前を蘇らせたのは誰だったのか、
忘れてはいるまいな?」
「……もちろんですとも」
「ならばよい。くっくっく……それにしても人間というものはつくづく愚かよ。子供と見ればそれだけで油断してしまう。
無邪気な顔の下に、どんな素顔が隠されているのもわからずにな」
 ボーグ星人でもぞっとするほどの邪悪な笑い声が、アジトの闇の中に流れた。
 
 
 続く

384 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/20(日) 19:06:42.75 ID:dslX1T6O
Otthu

385 :ウルトラ5番目の使い魔 あとがき ◆213pT8BiCc :2011/11/20(日) 19:07:19.20 ID:updXtEF9
今週はここまでです。

謎の風来坊、その正体はいったい誰なのでしょうか?
と、今回は人間には良くも悪くも二面性がある、などのことを書いてみたかったのですがいかがでしたでしょうか。
ベアトリスは原作ではティファニアと和解したところで出番終了なので、高慢なイメージが強いですが、後日談である三美姫の輪舞では
本編では信じられないほどのデレデレぶりを示しているので、ああはならなくても状況しだいで美醜の顔を見せてくれると思いました。
では、次回はベアトリス編の三部目です。

386 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/20(日) 19:19:01.66 ID:6xelWENL
ウルトラ乙

387 :名無しさん@お腹いっぱい:2011/11/20(日) 19:36:40.06 ID:O/hsu6pH
ウルトラ乙

風来坊の台詞が、森次さんの声で脳内再生余裕でしたw
改造されてしまった銃士隊員の姉ちゃん、哀れ…(´;ω;`)

388 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/20(日) 21:54:28.53 ID:HLFsGWuU
すっげーどうでもいいんだけど、月間ヒーローズに連載されてる漫画がどれも糞つまらなそうなんだけど。
ウルトラマンは、まぁ、アリっちゃあアリだと思うんだが、変身するヒーローが二つだけってどういうことだよ……。
個人的にルフィがヒーローとか言われると違和感感じるタイプだからすごく納得いかない。

389 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/20(日) 22:18:13.44 ID:RsgSstMv
えー? 島本が相変わらずバカで古くてダサくて大好きだけどなー?

390 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/21(月) 00:24:55.33 ID:STl4cICH
このダンはMAC時代をどう思っているのだろうかね
そこを少しで良いから絡めて欲しいなぁ

391 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/21(月) 01:43:36.63 ID:c7OuZCGN


392 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/21(月) 02:50:10.89 ID:FrYKWd5o
ペルソナ完結直後に投下してくるとか
相変わらずコイツは空気読めてないなあ
せっかくペルソナ終わった余韻を楽しみたかったのに

393 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/21(月) 03:36:02.71 ID:dCwPbFop
しかし甲冑星人て私服も甲冑礼服も甲冑パジャマも甲冑なんだろうか

394 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/21(月) 08:01:31.46 ID:0UhjD5TZ
>>392
ペルソナさんの投下終了から一時間以上空いてたのに、んなこと言うなよ。

遅ればせながら、ペルソナさん乙です。
番長達まで喚ばれて無双パートくるかと思いましたが、
意外とあっさりとした描写で、ゼロ魔側の面目が潰されなかったのはよかったと思います。
もし次回作があれば、またお会いしたいです。
今回は本当にお疲れ様でした。

395 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/21(月) 09:14:55.58 ID:HCaUuPo5
まあ1日くらい投下までの期間を空けても罰は当たらなかったんじゃないかな?
このスレ久々の大作の完結だったわけだし、1日くらいはペルソナの人に話題を譲ってあげても
語りたい人もいたわけだし、ウルトラの人の後だと語りにくいってのも何となく分かるしね

396 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/21(月) 09:55:15.42 ID:p8Xhm7IR
>>388
どうでもいいと言いつつ長い
しかも拘る

397 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/21(月) 10:38:39.85 ID:ueaqRgKY
こっちは楽しませてもらっている立場なのだし、むしろ作品が続けて投下されるのは喜ばしい事だと思うんですけどね。
アニメが始まったらまた過密スケジュールになったりするんだろうか……?

398 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/21(月) 17:50:09.92 ID:NKAS3xiJ
んほおおおおおおおおお!!!

399 :Call of Different:2011/11/21(月) 18:46:04.76 ID:pIad1ox6
よろしければ何分か後に投下させて頂きます
なお、今回から銃器の説明等を最後にさせて頂いています
メモ帳で600行ほどあるので後半はさるさんパワーで避難所に行くかもしれません

400 :Call of Different ACT5 1:2011/11/21(月) 18:47:36.00 ID:pIad1ox6
授業中

ローチが教室の端の方で腕を組み体を壁にもたれかけて惰眠を貪る
いびき等は一切かかず、ただひたすら静かに、無言に、微動だにせずまるでオブジェの如く眠る
ローチにとってこの学院の授業は全く持って興味を持てず、あっても役に立たないと感じた結果だ
一般学生の授業中の居眠りと違う点は必要だから眠っている事だ、学生にとって興味の無い教科の教師の言葉は子守唄と相違ない
彼は基本的に眠っている時間が非常に短くそれだけでは圧倒的に睡眠時間が足りないのだ、故に空いた時間に睡眠を取る
確かに授業がつまらないと感じたからと言うのもある、その証拠にルイズが「次は歴史ね」と呟いたとき「歴史の授業は勘弁願いたいな」と言っていたのだ
ちなみに彼が起きている間に彼の視界内で彼に聞こえるようにルイズの悪口を言おう物なら
教室の端から「ガチャッ」だの「カキンッ」だの「シャキッ」だのヤバイ音がする
顔を向ければDE(※1)にマガジンを装填していたりマガジンを抜いて引き金を引いてハンマーを鳴らしたりナイフを抜いたりしている
決闘を見た人間ならば恐怖し、何も言えなくなる
あと眠ってる筈なのに偶に聞こえてくる
そう言ったローチによる恐怖政治で何も異常なく全ての授業を終えた

「ねぇ、ローチ?授業中に変な音聞こえなかった?」
「ん?俺は寝てたから知らないな」
「そう」
ルイズとローチが聞いているだけなら至って普通の会話を繰り広げる
無言の圧力を掛けられていた本人達ならばきっと文句を言うだろう、そしてローチがDEのグリップを握ると同時に顔を背けて黙るだろう
「あ、ローチ、明日街へ剣を買いに行くわよ」
「ん?授業はどうるすんだ」
「明日は虚無の曜日って言って休みなのよ」
「でも剣なんて何のために?」
「ローチに持って貰うのよ」
「別にいらないが…銃もナイフもあるしな」
「でもナイフより大振りの武器もあった方がいいと思うし銃だって直ぐに弾切れになるじゃない」
ローチはふーんと納得して「OK」とルイズに返事をする
ルイズは可愛くやったと小躍りする、ローチがルイズの頭に手を置いて軽く撫でるとルイズは慣れてしまったのか猫のように目を細くして手を受け入れた

「おーい!ローチ!」
後ろからローチに声を掛ける人物が走ってくる、後ろを向いて視界内にその人物を入れると満面の笑みを浮かべて優雅に走ってくるギーシュだった
そういや放課後に射撃訓練をするって言ったっけ、と朝言った事を思い出しふむと頷く
「ルイズ、俺は外にいとくぞ、飯時になったら食堂に行くから」
「…えぇ、分かったわ」
ルイズは少し寂しそうに頷いて笑顔を作り小さく手を振った
ローチは歩幅を自分の物にして歩き始めギーシュを呼ぶ
「行くぞギーシュ!次はお待ちかねだ!」
「あぁ!」
大人の歩幅で歩いて行くローチとそれを追いかけ疾走して行くギーシュを眺めてルイズが呟く
「いいもん、明日はずっと一緒だもん」
頬をぷくっと膨らませながら


「さて、今から射撃訓練だが朝言ったことをちゃんと覚えているか?」
「あぁ、勿論だy…勿論です!」
ギーシュが綺麗に敬礼しながら言う
どうでもいい聞いた話だが元々敬礼は騎士が戦場に赴くとき王に顔を覚えて貰おうと
甲冑のバイザーを右手で押し上げたのが元だそうだ、何故右手なのか?それは左手は手綱を握っている為である
私見だがハルケギニアはまだ現実で言う騎士が戦うような時代背景であるため現在の軍としての敬礼はまだ無いかもしれない
「じゃぁ、あの的に撃ってみろ」
「はい!」
ギーシュがややへっぴり腰で銃を構える
「右手でしっかり握って左手で支える…トリガーには撃つ時に指を掛けて」
ぶつぶつと言いながら
「撃てッ!!」
ローチがゲキを飛ばす、驚いたギーシュは引き金を反射的に引いてしまう
乾いた音が響きギーシュが反動に腕を持って行かれて尻餅をつく
的には当たらなかったが板には当たったようで板の端に申し訳程度の欠けた所がある

401 :Call of Different ACT5 1:2011/11/21(月) 18:48:51.89 ID:pIad1ox6
「は、はは…当たった」
ギーシュはまるで始めて人を撃った新兵の如く放心状態になっている
「せめて的に当てろ、もう一回だ」
ローチがギーシュの腕を引っ張りあげて立たせた
「た、弾を込めないと…」
ギーシュがあたふたとして変な事を言う、今持っているのはマスケットではなくオートマティックだ、一発毎のリロードは必要ない
「いいから今よく狙って引き金を引いてみろ」
「…?」
やや首を傾げギーシュが的を狙う、大方弾が出ないからただ狙う訓練だと思っているのだろう
「撃て」
その声と同時に引き金を引く、ギーシュにとっては予想だにせず、ローチにとっては当たり前に銃口から火が出て乾いた音が響き薬莢が飛ぶ
的の端に弾が命中している、人型を描いたため端と言っても足に当たる場所だ、部位で言えば右足の太腿だろう
「いいぞ、致命傷にはならんが命中だ」
「た、弾が出た…どうして…?」
ギーシュがまだそんな事を言っているとローチがふと思い出す
ギーシュにはパーツの名称、パーツの機能、銃の構え方、撃ち方は教えたが銃そのものの機能を教えていない
つまりギーシュは銃を完全に単発式だと思っていたのだ、確かに決闘で銃は使ったが使ったのはDEでM92F(※2)を使っていた訳ではない
形状が違うため全くの別物だと思っていた可能性がある
「それは15発まで連続で撃つことができる、2発撃ったからあと13発だ」
「凄い…!凄いです!そんなに凄い物を僕に頂けるなんて…!」
ギーシュはその事を聞きひどく感激する、確かに頼りになるサイドアームだがそこまで凄いものじゃない
これではP90なんて持たせた日には感涙物だろう
ローチはModel-1887(※3)ショットガンでも持たせれば良かったかと少しだけ後悔する
「…あと3マガジン分撃って今日の訓練は終わりだ、いいな?」
「はい!」

以降ギーシュは常に笑顔で銃を撃ち続けた、ちなみに命中率は初日と言う事もあってかかなり悪い
殆どが板に当たり的に当たったのは十発にも満たないだろう
その上中心に当たることは一度として無く、ことごとく致命傷にはならない場所に当たった
常に笑顔だったことに対しローチは少し不安になる
的がただの板だから撃てるのではないだろうか、もし的が人ならば戸惑うのではないか?
笑顔なのは板を遊び気分で撃っているからか狂っているかのどちらかだ、恐らくギーシュは遊んでいる方だろう
「ギーシュ」
「はい!なんでしょうか!」
「“板切れ”を撃つのは楽しいか?」
「はい!」
ローチはバラクラバで見えない顔をしかめる
確かにギーシュは遊んでいる、しかし人を撃つ段階になると戸惑うだろう、所詮ただの子供だ
もし撃てたとして敵を殺してもそこでタガが外れトリガーハッピー状態になる、落ち着いてくると次は狂う、酷くなると廃人だ
ローチはまだ新兵の頃共に軍に入った同期の兵士が狂ってしまったのを何人か見た
「ギーシュ、お前は自分の手で人を殺せるか?板切れじゃなく人を撃てるか?」
「ッ…」
ギーシュは言葉に詰まる
「出来ないならもう射撃訓練はしない、そのうち後悔するからな」
「僕は…
                           …」

ギーシュがひとしきり自分の気持ちをローチに叩き付けるとローチはにやっと笑う
これでいい、コレでもう戦場に出ても大丈夫だ、もうコイツが壊れる可能性は無いに等しい、自分を突き通し曲がる事は無い と
「OKだ、そこまで言うならもう止めない その代わりに最高の兵士になってもらうぞ」
「…はい!」

402 :Call of Different ACT5 3 一つ前は2です:2011/11/21(月) 18:50:28.51 ID:pIad1ox6
ギーシュにM92Fを持たせたまま分かれたローチは早足で食堂に向かう
食堂に向かう途中で廊下のど真ん中でローチを待ち構えていたある少女に出会う
その少女は青髪でルイズより幼そうなメガネを掛けた女の子だった
ローチが少女を避けて通ろうとすると少女も同じように動いてローチの前に立つ
「……」
無言で少女を見つめる体格のいいバラクラバを被った男
「……」
少女はひとしきりローチを見つめて満足したのかいそいそと歩いて行った
「一体なんなんだ…」
目的も全く分からない少女の行動に頭を悩ませるローチであった
ちなみにその少女、もといタバサ嬢はただ単に近くでローチを見たかっただけである
タバサがローチに惹かれたのはなんと言うのか唯一つシンプルな事だ、ミステリアスな事に惹かれたそれだけである


「HEYルイズ、待たせたか?」
ローチがそわそわとしてテーブルを前に椅子に座るルイズの元へ歩いて行き肩をぽんと叩いて話しかける
「!、べ、別に待ってないわよ?」
肩を叩かれてビクッとしながらローチの方に振り向きローチを確認して安堵の表情を浮かべる
食事が始まると仲のいい兄妹のように楽しく会話しながら食事を取る、なおローチの分はちゃんと追加されている
傍から見れば歳の離れたラヴラヴカップルにも見えなくも無い、本人達は兄妹気分であるわけだが
余談だが二人の横はマリコルヌと呼ばれた残念無念また来週な独り身(NOTリア充)が鎮座なさっている、彼の方向からとても小さい声で
「畜生、畜生、畜生、畜生、畜生、畜生、畜生、畜生、畜生、畜生、畜生、畜生、畜生、畜生、畜生、畜生、畜生、畜生、畜生、畜生」
と呪詛のように聞こえていたらしい

食事を終えた二人は以降部屋に戻って普通に会話をして就寝した、普通である
そう何度も妙なことが連続して起こるのはファンタジーの中だけである

「さってー、溜まって来たし適当な女引っ掛けて解消しますかねーっとぉ」
そんな事を口走る不埒な輩が生徒達が部屋に戻り、日が沈んだばかりの学院内を徘徊する
かの不届き者の名はゴースト、ローチと共に召喚されたにもかかわらず別行動が多いため殆ど描写されない男だ
「貴族の人間は面倒臭くていけねぇや、狙うならメイドとかだな、うん」
言動と見た目だけなら間違いなく衛兵が大急ぎで走ってくるレベルの男がか弱き乙女をその毒牙に掛けようと闊歩する
「個人的には少し気の強そうな女が好みなんだが…丁度いいのはいるかなー」
アンタ本当にイギリスの人間か、紳士の国出身か
しかしTF141の面々は残念ながら絶望的に女運が無い
ナンパが成功する確率は絶望的なまでに低いのだ
ローチとゴーストの上官のある人は家に帰ったら奥さんが他の男と暮らしていてその上に上官自身が家から追い出されたそうだ
ゴーストもその例に漏れず軍に入ってから娼婦以外を抱いた事は殆ど無い
ローチは……まぁ童貞で無いことは確かだ、少なくともそっちの面でルーキーと言うことは無いだろう、相手はどうか置いといて
「おっ…早速女発見」
哀れにもゴーストの視界に入ってしまった女性は何やら頑丈そうな扉の前でうんうんと唸っている
「やぁ、御嬢さん…如何致しましたか?」
誰だテメェ、ローチが見たらきっと俺の先輩がこんなにキモイわけがないと言うだろう
一瞬びくりと驚いてゴーストの方へ顔を向けにこりと笑顔を浮かべた女性はゴーストに返事をする
「いえ、何でもありませんわ…ミスタ…」
その女性の名はロングビル そう、オールドオスマンの秘書である女性だ
「ゴーストです。以後お見知りおきを…あー…」
ロングビルに自分の名を伝え、いつものゴーストとは思えない態度で礼をする
「ふふ、ロングビルですわ、ミスタ・ゴースト」
ゴーストはココまで話をしてある確信のようなものを感じた、その確信はこうだ
よ し 、 ヤ れ る

403 : 忍法帖【Lv=1,xxxP】 :2011/11/21(月) 18:50:46.18 ID:03U3JFuQ
ちょっと遅いけど

全身全霊を込めて、

ペルソナ乙!!!

404 :Call of Different ACT5 4:2011/11/21(月) 18:51:36.60 ID:pIad1ox6
今までナンパしようとした女はことごとくゴーストのスカルフェイスバラクラバを見るなり悲鳴を上げて逃げようとした
その上今日は非常に暗く、黒いバラクラバに白いスカルフェイスがぼうっと浮かびサングラスが光を反射し非常に恐ろしい
こういうのが駄目な人間にとっては失禁して泣き叫ぶレベルである。
しかし目の前のロングビルと言った女性はどうか、確かに最初は驚いていたがそれは急に声を掛けられたからであり
決してゴーストのスカルフェイスに驚いたわけではない
しかもロングビルは出るとこ出て引っ込んでるところが引っ込んでいるし顔も美人だ、欲を言えば気の強い女が良いが仕方ない
ゴーストはさぁどうやって食ってしまおうかと思案していると
「あら、もう行きませんと…ではミスタ・ゴースト、またお会いしましょう」
そう残して歩き去っていった
ゴーストはポカンと口を開け(見えない)その後姿を見届けた
一人ポツンと残されたゴーストはただ一言だけ明日の目標を決めるように呟いた
「ローチのケツを蹴ろう」
どう見てもただの八つ当たりです、本当にありがとうございました


次の日の朝

「あ〜ぁ〜…うっし」
ローチがむくりと仮設ベッド(藁から変更して非常に簡素なベッド)から体を起こし一つ大きなあくびをした後に気合を入れる
時間はもう記述する必要も無いと思うが太陽が昇っていない時間帯だ
取り合えず顔を洗って軽いトレーニングを済ませようと部屋を無音で出て外に向かう
いつも通りのトレーニングを終えると丁度ゴーストがのっそのっそと外に出てきた
「よぉローチ、早速今日の目標クリアだ、幸先良いな」
「?何言ってるんですか」

ローチがたずねた瞬間にゴーストがほぼ予備動作なしでロウキックを放ってくる
普通は反応できずに気分の良くなるいい音を出してケツを蹴り飛ばされるだろう、しかしローチには現在特殊な効果がある
そう、身体能力の向上だ、常にバトルナックルグローブを装着しているため常に常軌を逸した能力を得ることが出来る
目視すら難しい素早くキレのある鞭のようにしなる蹴り、それをありえない速度の反応で体を回転させながら跳ぶ事により回避する
空振った蹴りを最後まで振り切りローチに背を向ける形となったゴーストが蹴りを放った足を軸として後ろ回し蹴りを放つ
華麗に着地したローチは態勢を立て直すでもなく倒れるようにしゃがみこんでまわし蹴りを回避する
その直後にゴーストが回し蹴りを放った足を盛大に地面の土を抉る程に踏みしめ残りの足で蹴り上げる
ローチが跳ぶように立ち上がり、否、実際に跳んだ程に勢い良く立ち上がるのと同時に体を後に反らして回避する
蹴り上げた足を一瞬だけ静止して勢い良く、斧を振り下ろし今にも叩き斬らんが如く足を振り下ろす
反らした体を足を後に大きく引き下げる事で無理やり停止し足でステップを踏み体を回転させ手を振り下ろした足に当て逸らせる
ココまで5秒も無い一連の動作が終了したときに二人ともにやりと笑う
「ほぉ、やるじゃねぇかローチ、人間じゃねぇ動きだな」
「そう簡単に蹴られやしませんよ、油断さえしなければね」
ゴーストの攻撃は一発目のケツ狙い以外は全て的確に致命傷を狙っていた、当たればただではすまないレベルのじゃれ合いである
「言うじゃねぇか、あぁ?絶対今日中にテメェのケツを全力で蹴り飛ばしてやるからな」
「いつから俺がゴーストを超えられないと錯覚していました?」
「ほぉ?来いよローチ、武器なんて捨ててかかって来い。来いよローチ!怖いのか?」
「グローブなんか必要ねぇやぁハハハ(おもむろにグローブを脱いで)……誰がテメェなんか!テメェなんか怖かねえ!ヤルォームッコロシテヤルァー!!」

ギーシュは走る、ただひたすらに走る
「はっはっはっ…!南無三、寝過ごしたか!」
ついに昨日訓練をしたところに辿り着いた
「申し訳ありません!!少々遅れてしまいまし……?!」
ギーシュは今まで一度も見た事の無い物を目にする

405 :Call of Different ACT5 4:2011/11/21(月) 18:52:58.51 ID:pIad1ox6
「だぁらっ!!テメェまだどこかに武器持ってるだろうが?!」
「持ってたらもっと楽にやってますよ!!ぜぇらぁっ!!!」
「いってぇ!!ロウハイでそんな威力でるわけねぇだろうが?!でいっ!!」
「っぶねぇ?!今股間狙ったでしょう?!汚いな!流石ゴースト汚い!!」
「うっせバーカ!バアァァァァカ!!ヴワァァァァァカ!!!」
「うっぜぇ!!何コレ!うっぜぇ!!!」
師匠の二人がマジなのかネタなのか蹴り合い殴り合い、つまるところ喧嘩をしていた。それも素晴らしい格闘技を伴って
「「だぁっりゃぁああああ!!」」
二人の雄叫びと共にクロスカウンターが炸裂する
一秒にも満たない硬直の直後に二人が同時に倒れる
「あ…あの…」
「「ぜっ…はっ…あぁ…?…ギーシュ…か…」」
二人がぶっ倒れたまま顔だけギーシュに向ける
「ぜぇ…十秒だけ…待て…はぁ…」
ローチがそう言って動くことも諦めて荒々しい呼吸を整えている
「は、はい」
ギーシュはただ待つしかなかった

じゅううううびょおおおおおおお後
「じゃぁ訓練始めるか、つっても昨日と同じだけどな、質問あるか?」
ローチが言う
「(なぜたった十秒で持ち直せるんですか、教官!!って言っちゃ駄目なのかなぁ)」
「回復力は元ゲーが元ゲーだからだよ、言わせんな恥ずかしい」
「元ゲーって何ですか?!てか心読まないで下さいゴースト教官!!」

以後も至って普通にギーシュがひーこら言うまで、否、言ってもノルマを達成するまでしごき続けた
もう今度からこの当たりを日常にしてカットしても良いよね

そう言えば後半辺りからある人物がローチとゴーストを見続けていた
ちなみにローチは塔を出て直ぐのこの場所を訓練所としている、流石に射撃訓練は違う所だが…
ゴーストは離れている塔からココまで、ギーシュは男子寮からココまで歩いてくる
そう、ココは女子寮のすぐ裏なのである、窓から覗けば訓練所が見えるのだ
余談だが基本マイペースを崩さないタバサ嬢の習慣に早起きが加わったそうだ

「さぁ、出かけるわよローチ!」
朝起きて服を着替えたルイズが元気一杯に言う
「嬢ちゃんよ、俺は?」
なぜか一緒に居るゴーストが不満たらたらにルイズに尋ねる
「…来たいの?」
「もち」
サムズアップして満面の笑顔(見えない)で返すゴースト
ルイズはちらとローチの様子を伺う、ローチは諦めきった様子で力無く首を横に振った
「…わかった、あなたも一緒に行くわよ、ゴースト」
「じゃぁちっとばかし用意してくる、来いローチ」
「うげっ、首元掴まないで下さい!」
ズルズルと引っ張られていくローチ、それをいつもの事だと生暖かい目で見守るルイズ、トリステインは今平和だった

さて、時は少し進み馬を並走させているTF141とルイズ
「ねぇ、ローチ?何その変な形の黒いの」
「P90-Silenced(※4)だ、街中で轟音響かせる訳にも行かないだろう?」
「俺はローチにちゃんと言ったんだぞ?」
「なんて言ったのよ」
「AA-12-Shotgun(※5)持って行けよ。って」
「ゴースト、街中で前方の人間を皆殺しにするつもりですか」
ルイズが何言ってるのよ一体、とぶーたれる
ちなみにゴーストは普通に乗馬が上手かったので一人で乗っている、流石はイギリス人である
対してローチは上手く乗ることが出来ないためルイズと共に乗っている
ローチが先に乗り(乗るだけ)ローチのすぐ前にルイズを挟み込むようにして乗っている

406 :Call of Different ACT5 6またミスった、前は5です:2011/11/21(月) 18:55:13.94 ID:pIad1ox6
場所と時は変わりルイズ一行が出た直後
「さぁて、今日こそはダーリンのハートをゲットするわよ!」
キュルケがいつもよりお化粧に気合を入れてルイズの部屋の前に立つ
ドアノブを掴み捻る…捻れない!ロックが掛かっている!!残念!キュルケの冒険はここで終わってしまった!
「アンロック」
終わらなかった!ガチャリと音がしてルイズの部屋の扉が開かれる
「やっほー!ダーリーン!!」
が、居ない…!部屋はもぬけの殻…!しかしそこで馬の蹄の音が外から聞こえてきた
ルイズの部屋の窓から外を覗くと今まさにルイズ一行が街に向かおうと外に出た瞬間である
ステンバーイ…ステンバーイ…
「ゴッ!!」
キュルケが何かの掛け声を上げると同時に凄まじい速度で走りだす

何やらカッコいいドラムメインのBGMが聞こえてきたかと思えばある扉の前で急停止する
そしてドアをノックというかむしろぶん殴って中の人物を呼ぶ

「タバサ!タバサァ!!ちょっと開けて!話を聞いて!」
中の人物、タバサ嬢はホクホクとした気分で本を読んでいたが邪魔をする音への対策のために杖を手に取る
「―――」
ぼそりと一言呟くと一転ただの一つも音がしない静かな空間になった
コレはサイレントと呼ばれる魔法を使ったためである
すると鍵を掛けていた筈の扉が開きキュルケが近づいてくる
それでも無視を決め込んで本を読んでいるとタバサの肩を掴んで前後に勢い良く揺らして口パクする
音が聞こえないだけなので正確には口パクではないのだがそこは置いておこう
仕方ないので嫌そうな顔をしてサイレントを解除する
「虚無の曜日」
「貴女にとって虚無の曜日がどれだけ大切かは知ってるわ!でもこれは仕方ないの!」
「用はなに」
「貴女の使い魔の風竜じゃないと追いつけないの!」
タバサは考える、切羽詰っているがどうせ男関係だろう、面倒だし適当に断っt
「ルイズが街に行っちゃったのよ!ダーr」
いきなりキュルケの腕を引っ張って窓を開ける
「行く、絶対行く、何があっても行く」
そう言って口笛を吹くと同時に窓から飛び降りる
「きゅっ、きゅいーっ!!」
タバサの使い魔のシルフィードが凄まじい速度で飛んできて主とその友人を拾う
「街、馬2〜3頭食べちゃ駄目、急いで、早く、今すぐに、全てに優先させて」
「きゅいぃっ?!」
「た…タバサ…そういえば貴女も狙ってたっけ、彼」
タバサの凄まじい要求と剣幕に押されシルフィードは嘆きと抗議の声を上げキュルケは若干引いた

街の大通り
「人だらけだな、それに道が狭い」
「そうだな、スリもいそうだ、スられんなよローチ?」
「狭いって…ココは王都でも有数の大通りよ?…スリには気をつけなさいよ、魔法を使ってくる輩もいるからね」
前をルイズが歩きその後を二人が付いて歩く
街を見渡せばそこら中に人が集まり露店などが並び談笑などを行っていたりと活気のある場所だ
表通りに普通武器を置いているところは無いため恐らく裏道に入るのだろうがその裏道への入り口も大量にありどれがどれだか分からない
ローチがキョロキョロと周りを見渡していると男が軽くローチにぶつかる
「おっと、悪いね兄ちゃん」
男が軽くローチに謝るとローチは自分の腰に手を回す

      カキンッ    
               チャリン

変な音がしたかと思えば先程ぶつかった男が急に脚を抑えて叫びだす
「ア…ギャァァアアアアアア!!!俺の脚がァァァァァァ!!!」
急に周りがザワザワとして男を囲んで心配しだす
ローチが周りのギャラリーに紛れその男の近くに歩いて行き肩に『P90を持っていない方の』手を置いて呟く

407 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/21(月) 18:55:33.23 ID:dpESZnJ2
支援

408 :Call of Different ACT5 7:2011/11/21(月) 18:57:01.44 ID:pIad1ox6
「いや何、別に謝る必要は無いぜ?俺はただ財布を返してくれればそれで良いんだ」
「ひぃ…!!分かった…!!返す、返すよ…!!」
「OK」
そう言って男の差し出した財布を受け取り男から離れる
何も不自然な動作を行わなかったのでまるで当たり前のように人ごみから脱出してルイズたちに合流する
「な、何があったのかしら…?」
ルイズは心配そうにローチに尋ねる、何があったのか全く分かっていなくローチは全く離れていなかったと思っている
「さぁな、どこかのスリが灸でも据えられたんじゃねぇか?なぁ、ローチ?」
「当事者じゃないと分からないでしょう、さぁ行くぞルイズ」
「え、えぇ?」
ルイズは急な流れであたふたして流されるままになってしまう
なにやらしっくり来ないまま先を歩くルイズについて行きローチとゴーストが会話する
「やったな?ローチ」
「えぇ、脚を狙うのは得意ですから」
リオデジャネイロのファベーラで行った任務のとき逃げるターゲットの動きを止める目的で脚を撃った事がある
その任務の時にジャンプ力が足りず登ることが出来ずに落ちたのも記憶に新しい
数十人に追われ武器を持っていない丸腰で走り屋根の上を飛び回ったのもいい思い出だ

そうこうしている内に一向は武器屋に到着した、裏通りに入ったときにルイズが少し迷ったがそこは放って置こう
扉を開き埃っぽい店に入ると糞ダルそうに煙をふかしていた店主が死んだ魚のような目でルイズ達を見る
ルイズが身に着けている五芒星が描かれたタイ留めに気付いたのか急に姿勢を正す
「旦那、貴族の旦那、うちはまっとうな商売してまさぁ、お上に目をつけられるようなやましいことなんかこれっぽっちもありませんや」
どうやら国の視察か何かだと思ったのだろう、しかし
「客よ、剣を買いに来たの」
ルイズが店主に言い放った、すると店主が目を丸くして
「ほぉ!こりゃぁたまげた!貴族様が剣を!」
「私が振るんじゃなくて私の付き人よ、私は振れないわ、見ての通り非力なの」
「あー…どちらの?」
ルイズが後ろを向くとなるほど確かに二人いる、しっかりとルイズの後ろに立つローチと既に店の物を手にとって見始めているゴーストが
「…こっちのマスクに何も描いて無いほうよ」
「はいはい、畏まりました」
「私は剣なんて何も分からないからお任せするわ」
「少々お待ち下さい」
そう言って店主が店の奥に引っ込む
「へへ、いいカモがやってきやがった」
そう小さく呟いて
しかしローチとゴーストはしっかりと聞こえていた、ルイズの方は聞こえていなかったみたいだが
「ルイズ、以降は俺が交渉するから絶対に黙っていてくれ」
「え?えぇ…分かったわ」

しばらくすると店主がいかにも高そうな無駄に装飾が多い大きな剣を持ってくる
「そういえば最近は貴族の方々が下僕に剣を持たせるのが流行っているそうで」
ルイズに話しかけるがルイズはローチとの約束を律儀に守ってお口チャック状態だ、代わりにローチが返事する
「貴族が下僕に剣を持たせるのが流行っている?」
「えぇ、なんでも土くれのフーケって盗賊が貴族の持っている宝を次々と盗んでいってるって噂ですぜ
 で、貴族の方々が恐れて下僕に剣を持たせているって話でさぁ」
店主がさぁ好きなだけご覧になってくだせぇ、と自慢の一品を手渡す
宝石が飾り付けられ面が鏡のように光って煌びやかな装飾が施されているいかにも斬れ味の「良さそう」な剣だ
ルイズは黙りながらもその剣に興味が引かれているのだろうジッと見つめている
店主がその剣の話を始めるゲルマニアがどうとかシュペーが何だとか、そんな事はどうでもいいのだが
ローチがいかにも高くて重そうな剣を軽々と持ち刃を指でなぞって
「…話にならねぇな、なまくらだ」
とゴーストのほうが何故か口を出す
「そうですね、無駄な装飾、変な所に宝石を付けているから強度もガタ落ち、おまけに刃は触れても薄皮一つ裂けないゴミ
 10人も斬れば鈍器に早変わり、中途半端だから拷問にも使えないあるだけ無駄な剣だ」
そう言って店主の目の前の机に下ろす、店主が口をあんぐりと開ける
「自慢の一品ならせめてレベルはコレだけの物を用意しろ」
  ドンッ!

409 :Call of Different ACT5 8:2011/11/21(月) 18:59:18.13 ID:pIad1ox6
ローチは腰のナイフを抜き机に深々と突き刺す、店主は舌打ちをして渋々とナイフを見る
「?!こいつは…!!」
瞬間絶句する、ハルケギニアのレベルでは到底再現不可能な合金で出来たアーミーナイフ
それもローチの為に作られた量産品ではない完全オーダーメイドの最高のナイフ
強度は勿論切れ味も日本刀レベルまで引き上げられグリップも個人に合わせて作られている
お値段3000$日本円にして約26万円だ(1ドル85.479円時)ちなみにローチが個人で買った物である
勿論こんな辺鄙な店にコレほどの一品などある筈も無くローチは最初から期待などして無い
「申し訳ありません旦那…うちにココまでの一品なんざありませんや……」
店主は項垂れて負けを認める、王宮付の鍛冶屋でもコレほどの一級品を作るのは難しくスクウェアクラスでも作ることは不可能だ
なにせ材料が材料なのだから当たり前である
「さぁて、コレで俺達の目を誤魔化す事は出来ないと分かったな?じゃぁ改めて商談開始だ」
ローチがにやりと唇の端を吊り上げて威圧的な態度を取る
「ははっ!中々いい目を持ってるじゃねぇか!ココまでスゲェ事を言い切ったのはアンタが始めてだぜ!」
店内に聞いた事の無い声が響く、声のした方向を見れば投売り品の如く大量に置かれた剣しかなかった
「黙ってろデル公!」
「驚いたわ、インテリジェンスソードじゃない」
ルイズが口を開くと思い出したようにルイズが両手で自分の口を塞ぐ、そこまで徹底する必要は無いのだが…
「インテリジェンス…剣が喋ってるのか?」
「えぇ、そうでさ、意思を持つ魔剣、インテリジェンスソードでさぁ、いったいどこの魔術師が始めたんですかねぇ
剣を喋らせるなんて……とにかく、こいつは口は悪いわ、客に喧嘩を売るわでほとほと呆れていまして」

ローチはおもむろにその剣を掴んで持ち上げ、先程と同じように刃を指で撫でる
錆が浮いて刃自体はボロボロ、しかし非常に強固に出来ていて錆びているのに刃の欠けていない所はちゃんとした切れ味がある
「おでれーた…アンタ使い手か!おい俺を買え!役に立つぜ!!」
「……ふむ」
「だ、旦那…もしよろしければその剣をさっきの無礼のお詫びもかねてタダでお譲り致しますぜ」
ローチはしばし考える、が、ここでゴーストがローチの肩に手を回して耳元で呟く
「いいじゃねぇか、タダで貰えるもんは貰っとけよ損にはならねぇぜ?」
「…分かりました、おやっさんコイツ貰うぜ?」
「YES!俺の名前はデルフリンガーってんだ!よろしく頼むぜ相棒!」
「えぇ、どうぞ持ってってくだせぇ、鞘に納めてりゃあ黙りますぜ」
「さて、それとは別に商談を始めようじゃねぇか」
ゴーストがニヤニヤと笑いながら言う

数分後ゴーストとローチが買い物を終えルイズを伴って出ようとする
「ローチ、マジでそれ以外いらなかったのか?」
と、投げナイフを数本買ったゴースト(ルイズの金)
「えぇ、大振りの剣が一本あれば良かったんでそれと使い手ってのも気になりますし、おっとルイズいつまで口を塞いでいるつもりだ?もう良いんだぞ?」
「ぷはっ、ローチとゴーストの目利きが凄いのは分かったけどそんなのじゃなくても…第一何に使えるのよ」
「…пытка(拷問)だよ」
「え?何て言ったの?」
「あーあーなるほど確かにそりゃぁ斬れ味の悪い方が都合良いな」
「何なのよもうっ!」
そう言った直後に店の扉が勢い良く開けられる
外から現れたのは学院で見た事のある二人の人間だ
赤い髪で褐色の肌が特徴のキュルケ、青い髪で身長の低いタバサである
ゴーストの目の前に丁度位置するタバサがゆっくりと顔を上に向ける、そしてゴーストの顔が見えた瞬間に
「ぴっ?!」
親友のキュルケでさえ聞いた事の無い声がタバサの口から出る、みるみる顔色を青くして目尻に涙を浮かべ膝をガクガクと笑わせる
「どうした?嬢ちゃん、俺の 顔に 何か 付いてるか?」
そう言って顔をタバサと同じ高さまで下ろし近づける、なお現在いる所は非常にジメジメしていて薄暗く最も近い明かりは店内入り口のランプである
暗い為黒色は一瞬見ただけでは分かりづらく白色ははっきりと分かる、そしてサングラスがランプの光を反射して怪しく光る
ぱっと見てスゲェ怖い、その上ゴーストもそれが分かった上で一々怖く言葉を発している為性質が悪い
「ゴースト、馬鹿をして変に怖がらせないで下さい」
そう言ってゴーストの顔をタバサの目前から退け、タバサの前にしゃがみ頭を撫でる

410 :Call of Different ACT5 9:2011/11/21(月) 19:01:26.15 ID:pIad1ox6
「OK、もう大丈夫だ、心配要らない、俺はローチ、お嬢ちゃんは?」
タバサはローチの顔を見る、ゴーストのバラクラバに比べると経年劣化の為かまだ柔らかい黒色でゴーグルの奥に見える柔らかい表情
「タ…バサ…」
先程の恐ろしい顔に比べるとなんと暖かい事か、何と優しいことか、ゴーストとのギャップによる吊橋効果でタバサの幼い心は
元々ローチに興味を持っていた為容易くハート☆キャッチされた、タバサは大きい安心感に縋る為ローチにしがみ付く
手はまだブルブルと震えていてその心情を如実に表す
「あー…そこまでビビルとは思わなかった、正直反省してる」
「「タバサってこう言うの駄目だったのね…」」
前者はゴースト、後者はルイズとキュルケである

店を出た後はルイズやキュルケやタバサのショッピングに付き合うことになった
タバサはまだゴーストが怖いのだろう、ローチの服の端を掴みながら歩く
ルイズの後ろを歩くローチ(装飾品状態となったタバサ付)とゴースト、その後ろを歩くキュルケの5人である
なおゴーストは反省して無いのかどうか分からないがタバサを怖がらせて遊んでいた
「なぁ嬢ちゃん、俺の素顔って実は筋肉と骨丸出しで肉がズルズルになってるゾンビなんだぜ、 見 る か ?」
「ぅう…」目に涙を浮かべ首を横に振る
「ククク、ジョークだよ、本当は頭なんて無いんだよ、ほら 触 っ て み ろ よ」
「っ…」ローチの服に顔を埋めて震える
「ギャッハハハハハ!!何このお嬢ちゃん!超面白ぇ!!」
「その内後から刺されますよ、ゴースト」
ゴーストがタバサをからかいながら腹を押さえてひーひー言ってるのをよそにルイズは
「今日は私と二人の筈だったのに…」
と、ぶーたれている、ローチは怖がるタバサを右手で撫で、ルイズのご機嫌取りに左手で撫でる

一方取り残されているキュルケは普段見ることの無い親友の姿にあらあらうふふと笑いながらルイズを見ていた
キュルケはローチのことをダーリンと言って追いかけているが別にローチをモノにしようとは思っていない
宿敵であるはずのルイズがプンスカ怒るのが可愛くてしょうがないのだ、入学当時こそいいイメージを持っていなかったが
直向に頑張るのを見ているとその気持ちが無くなり可愛いと思うようになっていた
ルイズをからかうのは正にそれである、ローチにアプローチを掛けたのもルイズがどんな反応をするのか楽しみだったからである
勿論親友のタバサも大好きだがルイズもそれと同じぐらい好きである
案外マイホームママ体質である
ルイズも気になるがそろそろタバサが気になってきたので救いの手を差し伸べる
「さて、女性を怖がらせるのは殿方としてはどうなのかしらね?ミスタ…ゴースト?」
「んぁ?あぁ、そうだなぁ…そろそろ止めとくか、あー面白かったぁ!」
満面の笑み(見えない)で腹を押さえながらタバサから離れるゴースト

ルイズはふと思い出したようにローチを引っ張って貴族用の仕立て屋に入っていく
ローチのスーツを仕立てたいと言った所ローチが必要ないと言う
それでもルイズの押しで渋々と了承したが頑なにバラクラバを外すのは拒否した
「なんでよ、その変なマスクぐらい脱いじゃいなさいよ」
「いいじゃねぇか、嬢ちゃん、ローチにはフェイスグラフィックが無いんだ、アレンはあったらしいけどな」
「フェイスグラフィック?アレン?」
フェイスグラフィックが無いならば仕方ない
単純に服だけならば平民用の服でもいいかも知れないがローチのガタイが良すぎるので平民用の服は入らない

411 :Call of Different ACT5 10:2011/11/21(月) 19:02:44.57 ID:pIad1ox6
全員の買い物も終え学院へと向かう馬の上でローチが思い出したようにデルフリンガーと会話する
馬には行きと同じように乗っている、つまりゴーストが一人、ローチとルイズが二人
ちなみにデルフリンガーは腰に下げた状態で持ち、刃を少し引き抜き刃を布で結んで鞘に入れながら話せる常態になっている
「なぁデルフ、使い手って何だ?」
「私もそれ気になったわ」
「デルフ?…あぁ略称のことか!おぉ!使い手ってのはな…確か…えーっと…わりぃ、忘れた
 あぁ!いやいや!仕方ねぇだろぉ?!だってよぉ、六千年ぐらい生きてるんだぜ?」
「六千だぁ?何だその意味不明なファンタジーは、伝説の剣ですってか?意味わかんねぇよなぁ、ローチ?」
「おぉ!それそれ!俺ってば伝説の剣なんだぜ!」
「そうよね、伝説の剣よね、はいはい、ワロスワロス」
「ルイズ、学院に着くのはいつ頃になりそうだ?」
「せめて相棒は信じてくれよ…」
一方共に街を出たキュルケとタバサはタバサの使い魔である風竜のシルフィードに乗り馬二頭の上を飛んでいた

日も傾き漸く学院に戻った5人は馬を引き歩きながら戻る、シルフィードは自分で戻らせた
その最中 ズドン と鈍い音と地響きが起こる
「なんだ!地震か?!」
ゴーストが姿勢を低くして動きを止める
「な、何あれ?!」
ルイズがある場所へ指を指す
「ゴーレム、大きい」
タバサが素早く状況判断する
「あそこ……学院の宝物庫じゃない?!」
キュルケが杖に手を掛け身構える
「駄目だ、俺達じゃどうしようもない、ゴーストの部屋に武器を取りに行く時間も無い、諦めよう」
ローチが言い切った、が、その瞬間にルイズが手に杖を握り走り出す
「おい!ルイズ!待て!!」
「諦めるなんて出来ないわ!私は貴族なのよ!それにアレは土くれのフーケに違いないわ!!」
ルイズは走り杖を掲げる
「Boo shit!!(クソがッ!!)」
ローチが腰のP90を手に取り走り出す
「ファイアー・ボール!」
ルイズが杖を振り下ろす、しかし炎の球は出ず爆発が肩にフードを被った人を乗せたゴーレムの表面に起こる
何度も何度もファイアー・ボールを唱えるが致命傷を与える事が出来ず表面を深く削るだけとなる
「どうして!どうしてッ!!」
ルイズは詠唱を続けるが漸くといった所かゴーレムがゆっくりとした動きで足元のルイズを見る
ゴーレムが脚をゆっくりと、その巨体に見合った速度で上げる

「ファイアー・ボールッ!!」
しかし遂にはゴーレムに当たることさえなくルイズの唱えた魔法は塔の表面で爆発を起こす
その威力は皮肉にも先程まで唱えた物より大きいもので、塔の表面に大きなヒビを創った
ゴーレムの脚がゆっくりと、しかし確実に死を与える質量を持ってルイズを踏み潰そうとする
「ッ…!!」
ルイズが目を瞑り体を強張らせる、瞬間何かが突撃する様な衝撃がした、ローチがルイズを抱きかかえ足元を走り抜けたのだ
その直後にゴーレムの脚が地面に衝突し粉塵を巻き上げ飛礫を撒き散らす
「ッが…!!」
ローチの背に飛礫が鈍い音と共にめり込む、ローチは思わずうめき声を上げた
「フレイム・ボール!」「エア・ハンマー」
大火球が轟音と共にゴーレムの表面を焼き凄まじい衝撃がゴーレムの脚を打つ、しかしゴーレムに怯んだ様子は無くゆっくりと体勢を戻す
ゴーレムの肩に乗った人物が塔の表面に出来たヒビに気付きにやりと笑うのをゴーストは見た
瞬間、ゴーレムが腕を大きく振りかぶり塔のヒビに拳を叩き付けた、すると塔に大穴が開き内部が露になる
「くっ…そ…!」
ローチがP90をフーケに向け引き金を引く
   カリカリカリカリカリンッ
と言う特徴的なサプレッサーを通した銃声がしてマズルフラッシュを発生させること無く弾が撃ち出され薬莢が排出される
しかしルイズを抱え先程のダメージが回復していない状態でフーケに弾を命中させる事は出来なかった
弾を1マガジン50発撃ち切ったローチはルイズを降ろし膝をつき息を荒げる
フーケが穴の開いた宝物庫に侵入し、しばらく後に何か箱のような物を重たそうに持ちゴーレムに乗り学院を去っていった
その場に残ったのは膝を付くローチ、立ち尽くすルイズ、ローチに駆け寄るゴースト、ただ呆然とするタバサとキュルケだけだった

412 :Call of Different ACT5 銃解説のような物@偏見あり:2011/11/21(月) 19:04:18.41 ID:pIad1ox6
※1 DE
Desert-Eagle.50AE 全長269mm、全高149mm、重量2053g 使用弾薬.50AE弾 装弾数7発 セミオート
しかしこのDEは改造を施されているので全高約200mm 重量約2500g 装弾数15発となっている
威力はAK-47と同じ運動エネルギー レベルKのボディーアーマーを貫通する
アメリカ人の大好きなハンドガンの代名詞、女性や子供が撃つと肩が外れる等と言われているがそんな事は無い
しっかりと構えると非力な人間でも割と撃てる、実際かなり覚悟していたが結構撃てる物だ
しかし銃自体が重いので確かに女子供には苦しいかもしれない
MW2では使ってる人が殆どいない可哀想な銃、アタッチメントの開放をしようにもまず当たらないので倒せない
なのでオススメはハードコアモード、長距離でも一発で倒せるのでHG狙撃をしてもいい
通常モードは連射をしないこと、クロスヘアが戻りきるまで撃たない事を心がけよう

※2 M92F
ベレッタM92F 全長217mm、全高125mm、重量950g 使用弾薬9mmパラベラム弾 装弾数15発 セミオート
威力については特筆すべき所が無い普通の拳銃、使用弾薬が9mmパラベラム弾なので反動は小さい
米軍で正式採用されている拳銃、ゲームや映画、漫画など一度は目にした事があるのでは?
実際に撃った事が無いので感想については控えさせて頂く
殆どの漫画では描き辛いとの理由でグロックに場所を奪われる不遇、ただしブラックラグーンは除く
MW2ではUSPの上位互換として少しの間お世話になった人もいるはず、しかしステルスには向かない
サイレンサーを使用しても敵のマップに表示されてしまう、直してくれスタッフ
マグナムの方が強いと場所を奪われる不遇、大丈夫だアメリカでは役立っているぞ、私はM1911A1の方が好きだが

※3 Model-1887
Winchester Model 1887 全長1120mm 全高??? 重量??? 使用弾薬12ゲージ 装弾数7発 レバーアクション
威力12ゲージショットガンである、普通 特別な弾薬も使っていない
ウィンチェスター社が1887年に創ったレバーアクションショットガン
ターミネーターKでシュワちゃんが使ってたアレ くるん バン くるん バン
実際にあの撃ち方をするとレバーが壊れるそうだ、撃ちたいが撃ったことは無い
MW2では初期のキチガイ性能から転落、全体的に可哀想な立ち位置になってしまった
しかしデュアル時のシュワちゃんコッキングのロマンに魅せられ使い続ける人間も少なくない
上手く立ち回れば意外と強い武器、開放レベルの高さがタマにキズ

※4 P90-(Silenced)
FN P90 全長500mm 全高210mm 重量3000g 使用弾薬5.7x28mm弾 装弾数50発 フルオート
威力は破壊力そのものはライフル弾に劣る、しかし剛体への貫通力は高くライフル弾に並ぶ貫通力を持つ
色んな作品にひっぱりダコな銃、理由は言わずもがな奇妙な形のおかげである、FPSにはほぼ間違いなく出ている銃だ、実際撃った事は無い
詳しく書くと凄まじい文章量になるので放置、マガジンは上部、薬莢は下部から排出される、左右両方から使用可能
MW2では装弾数にモノを言わせるプレイが可能、しかし威力が低く弾がバラけるので遠距離では可哀想な銃
アイアンサイトがイマイチ見辛い、ダットサイトにしたりホロサイトにしたりするか諦めてデュアルにしよう
ステージを走り回って凄まじい面制圧と装弾数、デュアルによる破壊力にモノを言わせるのが一番安定するのではないか?
個人的には撃った時の音が気に入らないためあまり使用しない、人によって使用率が変わる銃

※5 AA-12-Shotgun
MPSオート・アサルト-12 全長966mm 重量4760g 使用弾薬12ゲージ 装弾数8発 フルオート
世にも奇妙なフルオートショットガン、反動が小さい
最近目にする事が多くなったショットガン、フルオートのため弾薬消費が凄まじくその上連射速度も凄まじい
かなりシンプルに出来ていてメンテナンスが容易、撃つどころか持とうとも思わない
鉄板もぶち抜ける特殊弾薬があると言うのだからなお驚きである
MW2では何の悲しみを背負ってコレを出そうと思ったのかスタッフ自重しろ、特にオンがヤバイ、弱体化しろ
壁待ち芋野郎の鉄板武器、しゃがみながら待ってる人間多発、しかもスカベン、マガジン式なのでリロードが早い
素晴らしい性能を持ったキチガイウェポン、グレランに並んで嫌な武器、スタッフ何考えてんだ
射程距離の短さが救いかと思うと連射力のおかげでそうでもない、集弾性の低さも無意味、デュアルが無いのが救いなのか…?

413 :Call of Different:2011/11/21(月) 19:11:51.49 ID:pIad1ox6
以上で投下終了となります。
ギーシュさんの葛藤と言いますか思いと言いますかそう言うのは後々に出てきま……せん
ローチとゴーストは生粋の軍人なので退役?したコルベール先生とはまた違った意見を持っています
なので先生はあまり出てこnあばばbbbb……
銃は実際に撃った事のある物については個人的な現実の感想があります。
今回出てきたので実際に私が撃った事のある銃はDEです。

414 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/21(月) 19:12:26.24 ID:KfcAHtV+
……ちょっと待て
あんた、何者だw

415 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/21(月) 19:14:01.50 ID:vC2MZUNU
拳銃の扱いはハワイで親父に教わったのさ


416 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/21(月) 19:14:36.71 ID:l6rcdiJ3
傭兵か!

417 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/21(月) 19:21:42.11 ID:pIad1ox6
>>414 >>415
私は日本人とロシア人のハーフで元々ロシアに住んでいたので軍事訓練といいますか
そういう物で何度か銃を撃つ機会があったのです。と言うのは嘘です。生まれも育ちも日本です。
何度か旅行等で海外に行き銃を撃つ体験などをしました、ロシア製の銃は一応網羅しているつもりです
あとM1911A1も何度も撃ちました
>>416
自衛隊志望です。

418 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/21(月) 19:57:29.70 ID:KfcAHtV+
スゲーな
自分は会社の教習で自衛隊に一日入隊した時に
実銃(多分ガバメント)と迫撃砲触らせてもらったけど、流石に撃たせてはくれなかったw

419 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/21(月) 20:08:16.07 ID:vC2MZUNU
TPPがあるからそのうち普通に所持出来るようになるよ

420 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/21(月) 20:10:00.36 ID:5sXSXM6f
志望ってことはまだ高校生とかその辺か
なんにせよ乙!

421 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/21(月) 20:10:57.58 ID:8D/Ykxrj
職業上の理由で十代の頃から撃ってるし最初は怖かったり感激したりしたけど、今はなんかもう、メンドい
手入れ大変だし、耳栓取れてエラい目にあったし



422 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/21(月) 20:21:19.74 ID:KTYzEeUl
M-16はレーザーが撃てても驚かん
あれはそんな形状

423 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/21(月) 20:39:44.63 ID:rI/mB0zL
>>421
武器なんて飾りで終わるのが一番なんだろうけど、そういう経験は得難いからな。
前向きに考えようぜ。

424 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/21(月) 20:52:43.37 ID:hCpae1Dj
>>421
猟師さんですね

425 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/21(月) 22:26:25.37 ID:c7OuZCGN
マジチャカか

426 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/21(月) 23:23:03.14 ID:YVWitmbV
ゴクドーくんかもしれない

427 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/21(月) 23:26:28.70 ID:yrnjF6/a
ピストルは最後の武器だ!

428 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/21(月) 23:35:52.24 ID:rI/mB0zL
武器が好きな人は戦争なんて嫌いです。
武器が壊れるじゃないですか。

429 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/21(月) 23:41:49.02 ID:bqLDu3Ja
アニメ化決定したし、そろそろキングダムの世界から誰か召喚されてもいい頃だと思うんだ

430 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/21(月) 23:46:22.28 ID:YVWitmbV
迷宮キングダム?

431 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/21(月) 23:54:58.94 ID:b5ZN5WnJ
ファントムキングダムだろ

432 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/21(月) 23:56:15.87 ID:l6rcdiJ3
キングダムハーt・・・おっと、誰か来たようだ

433 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/22(火) 00:59:52.01 ID:OsC7Wd16
遅れ馳せながらペルソナ完結お疲れ様でした!

434 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/22(火) 07:24:09.27 ID:wuBHXruh
ゼタビィィンム→ママーン! の流れは確定

435 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/22(火) 10:57:35.60 ID:JQfWjPqt
>429-430
そーか、まよキンがアニメ化するのか。


小鬼英雄が呼ばれたのは合ったな。
では、ブーメランがガリアを潰す話を。

436 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/22(火) 12:52:47.61 ID:wJ1WhCUp
>>435
今、最強の国に挑む!

うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!

437 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/22(火) 18:02:59.88 ID:+VoFndlF
銃使いとかねえ
ARMSからサラリーマンのネタはよくあるけど笑う雌豹もなかなかおもしろいと思う

438 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/22(火) 18:23:54.97 ID:bDmLbqPO
そこでテガミバチですよ

439 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/22(火) 18:41:53.93 ID:5WivW+YP
>銃
ディスコミュニケーションかと思いきや
案外そんなことなかったキングさん略してキンさんを召喚

・・・アレシアは世界の外に居るらしいから魔法は大丈夫かもしれない(それ以前に即送還?)
零式から召喚したらクリスタルが無いから死者の記憶を無くせないことにうろたえるだろうな
アルビオン辺りで

440 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/22(火) 19:41:13.72 ID:ExIlPXQJ
銃は弾薬の補充が問題だな
その辺を面白く書ければいいんだろうけど

それにしてもしばらく書かないと文章の書き方って忘れるもんだなぁ
もう続き書ける気がしない

441 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/22(火) 20:21:58.52 ID:r1QXNV6i
もうゴーカイグリーンでいいじゃん。
コスモガン持ちだし。

442 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/22(火) 21:00:38.65 ID:JQfWjPqt
>441
古代の使い魔?
ミョズが「こんな事もあろうかと!」と言ってゲート生成装置をだな。

443 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/22(火) 21:52:52.94 ID:tGdyNqwO
エメラルダスとか呼び出して使い魔として束縛しようとしたら即座に射殺されそうだ

444 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/22(火) 21:56:27.12 ID:jGf5e1uB
よーし、バイクが大砲になるヒーロー呼ぼうか。

445 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/22(火) 22:15:00.33 ID:R2OzODx/
バイクロッサーか。

446 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/22(火) 22:26:23.54 ID:JQfWjPqt
それは、上か下か両方か。

447 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/22(火) 22:34:32.91 ID:jGf5e1uB
>>446
上になる方でいいんじゃないだろうか。
死んでなかったんだ、召喚されただけなんだ。

そして最初はバイクを担げる人がいないので、必殺技使用不可の制限もかけれれる。

448 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/22(火) 23:12:40.95 ID:pjqdedHd
>>442
「テストは?」
「そんな暇あるか!」

449 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/22(火) 23:28:37.42 ID:AL6DYgyz
バイクが大砲になる…仮面ライダーアクセルか

「あんた誰?」
「俺に質問するな!」

450 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/22(火) 23:33:48.53 ID:wPd7w5F4
>>437
ママンのほうだとルイズの未来がマッハな気がする

451 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/23(水) 00:30:47.16 ID:EI0KbF1j
>>444
ヒーローじゃないが白バイ刑事ガンマックス
多分ガソリンあれば活動に支障はない

452 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/23(水) 00:54:01.37 ID:eo1USLTr
バイクに大砲がついた重二輪だろ

453 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/23(水) 01:12:52.18 ID:Fqrf5mYv
もうデップーでいいじゃん。
「弾?いいじゃんMVC3のOPでもリロード無しでバカスカ撃ちまくってんだし。」
とか言い出すよアイツなら。

454 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/23(水) 05:02:54.12 ID:F5refTbG
最近やたらデップーデップー言ってるのは同じ奴?
だったらこんなとこでグダグダ言ってないで書いてこいよ乙してやっから

455 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/23(水) 06:46:12.20 ID:JkSyN50x
>>437
レヴィかフライフェイスをだな……

456 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/23(水) 10:11:39.20 ID:lLS+wEk9
ルイズを小脇に抱えて何処からともなく出てきたタンクによじ登り、偏在ごとワルドを燃やし尽くすジャギ様とかどうよ?

ルイズ「ちょ、ジャギ!!ウェールズ様も燃えてるって!!」
ジャギ「あ…」

457 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/23(水) 10:37:32.13 ID:eqURHupC
バイクを乗り回すというとあれだ、
『Replay:天下繚乱RPG 決戦!本能寺』の信長だ。男の子のハートに蘭学で言うクリティカルヒット。

458 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/23(水) 11:54:03.18 ID:ZaeWLIhm
ジャギ書きてぇなぁ
ジャギ外伝『極悪の華』が衝撃的すぎた

459 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/23(水) 12:02:32.13 ID:2ce4Mwjq
ケンシロウ「ジャギがやられたようだな…」
トキ「フフフ…奴は我ら四兄弟の中でも最弱」
ラオウ「ワルドごときにやられるとは北斗の面汚しよ…」

460 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/23(水) 12:37:26.95 ID:pbqnQ9CI
バイクとくれば転倒事故だ!
というわけで転倒王者モトキングを召喚するぜ。

ルイズの金でレッドアイズティー(一杯2400エキュー)をがぶ飲みする日々が始まるお。

461 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/23(水) 12:47:18.36 ID:U9taLmYs
優秀だが性格に難ありの長女、病弱だが才能に溢れる二女、才能が無くコンプレックス持ちの三女と書くと誰かを思いだす

462 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/23(水) 13:04:51.45 ID:t8838ucI
>>459
原作の方のジャギだと、本当に負けそうだから困るw

463 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/23(水) 15:16:08.09 ID:oabL35Q0
>>462
その辺のモヒカンだってガンダ付けばサイトよりは戦闘力上なはず…
だが勝ってるところはあまり想像付かないんだよなw

464 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/23(水) 15:32:48.27 ID:wFUAWl5E
未来日記から12th召喚

465 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/23(水) 16:39:11.73 ID:1kVjQGMv
>>460
何をどうやったら一杯で家買える額になるんだよw

466 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/23(水) 16:42:59.66 ID:CPjpQxqp
世紀末の世界を生きてきた人間ならルイズに出された粗末なスープでさえ貪り食いそうだなw
水や食料の心配のないハルケギニアにいるだけでスーパーハイテンション状態。
心奮えまくりんぐ。

467 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/23(水) 16:49:03.97 ID:v15iBZMf
>>462
極悪ノ華の方は生き残ってほしかった
結末判っていてもなんかカッコいいし、特に幼少期

468 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/23(水) 16:56:09.45 ID:pbqnQ9CI
>>465
そりゃあーたアレだよ、ロバ・アル・カリイエの奥深くから何十何百という
犠牲を出して、やっとの思いで摘み取ってきた茶葉とかを使ってんだよきっと。

元キング「うぅむ、素晴らしい。この香、この味、ブルーアイズマウンテンにも勝るとも劣らんな。
     O☆KA☆WA☆RI☆DA!」

469 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/23(水) 17:01:13.66 ID:+snFaWDG
つうかこの時代背景の世界観なら普通に酒よりもお茶の方が高級品だろ

470 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/23(水) 17:05:31.64 ID:t8838ucI
ア○ッキオ 「…一緒にお茶でも飲もうや。」 ジョロジョロ

471 : 忍法帖【Lv=14,xxxPT】 :2011/11/23(水) 18:09:48.58 ID:6vdxjjHU
ばっきおばっきお

472 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/23(水) 20:51:13.88 ID:/dfIWZei
それってハネクリボー?

473 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/23(水) 20:53:43.17 ID:JkSyN50x
話の端にも出ないアミバ様について

474 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/23(水) 23:48:56.95 ID:NAOuf0/j
「これがアミバ流エクスプロージョン!新秘孔によってさらに強力になった!
 貴様の虚無など足元にも及ばんわ!」

475 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/23(水) 23:51:08.23 ID:9BuglG8e
伝説って?

476 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/23(水) 23:56:52.33 ID:Zmt8dqac
>>474
自分がエクスプロージョンしそうだな

477 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/24(木) 00:20:31.75 ID:8k8/s7AJ
敢えてタルブ村辺りで真面目に村医者をやってるアミバ様とか。

「待て、ケンシロウ!!時代が変わったのだ。時代は暴力より医学を必要としていr」
「残悔積歩拳!!」

う わ ら ば

478 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/24(木) 00:56:12.87 ID:5a3b5OhR
大人になったバットとかアインとか召喚でも面白いかもな。
パワーバランスもそんなに酷い事にならないし、少女には基本甘いし。

479 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/24(木) 02:54:38.34 ID:csDIQIOK
劇場版ポケモンの少女にはかなり冷たくなかったか?

480 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/24(木) 09:02:34.05 ID:l7CIKmdT
>>479
バットとアインが少女に甘いって意味だろwwww
流石に文章嫁っていうw噴いたわ

481 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/24(木) 09:36:16.91 ID:d7So2rFE
>>480
全うな日本語の話者ならそう読むのは無理


482 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/24(木) 09:42:38.36 ID:l7CIKmdT
>>481
アインや大人になったバットのどこに少女要素があるんだよw

483 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/24(木) 10:10:58.10 ID:A6eJz04q
バットとアインが少女に甘いとしか読めないよな

484 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/24(木) 11:53:47.22 ID:HeyeqsV1
バットとアインが誰なのか知らない人が読むと勘違いするのかな?
俺的にはバットとアインが少女に甘いとしか読めなかったw

485 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/24(木) 11:59:17.77 ID:nrEfnyIw
俺は、アミバがポケットモンスターの劇場版にゲスト出演してたのか、と思った

486 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/24(木) 13:47:46.01 ID:Nfq2J+Nj
どっからポケモンの話が出てきたんだっていう

487 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/24(木) 13:49:13.61 ID:HeyeqsV1
ズバットと見間違えたんじゃね?

488 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/24(木) 15:05:03.90 ID:/uiPVtzH
>>486
それはコウモリだけが知っている

489 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/24(木) 15:38:45.20 ID:J7K/O1Ih
>>479は「ルイズが」劇場版ポケモン云々って意味だよな

490 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/24(木) 15:51:42.31 ID:Nfq2J+Nj
あぁ、「大人になったバットとアイン」の部分でアインをリンとでも勘違いしたのか
得心がいったわ
でも全うな日本語の話者でも解釈するのは無理だわ

491 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/24(木) 16:26:53.68 ID:/uiPVtzH
全うな日本語の話者がわからない。
というか「真っ当」じゃなくて「全う」?

492 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/24(木) 16:32:40.92 ID:sif9jCCs
SAN値に影響が出そうな話の流れだわ
何を話してるかもイミフ過ぎる

493 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/24(木) 16:48:26.76 ID:5a3b5OhR
         ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
         (.___,,,... -ァァフ|          あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
          |i i|    }! }} //|
         |l、{   j} /,,ィ//|       『おれは北斗ネタの流れで、バットとアインが
        i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ        少女に甘いと言ったらポケモンでは冷たかったと言われた』
        |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |
       /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人        な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
     /'   ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ        おれも何を言われたのかわからなかった
    ,゙  / )ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉
     |/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ        頭がどうにかなりそうだった…
    // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
   /'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐  \    誤読だとか勘違いだとか
   / //   广¨´  /'   /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ    そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
  ノ ' /  ノ:::::`ー-、___/::::://       ヽ  }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::...       イ  もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…

494 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/24(木) 17:23:09.52 ID:YhtdTeRm
>>489
ルイズが少女に冷たいって言いたいのか。
それは二次創作の中の一つの話であって、作者の匙加減一つだし、
バットやアインは少女じゃねえよ…むくつけき男だ。
バットとアインの話してるのに省略された主語だけ突然ルイズが入るとか無いわw

495 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/24(木) 17:25:58.89 ID:l7CIKmdT
モニターに毒霧噴くくらいには面白い流れだったぜ

496 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/24(木) 19:33:40.30 ID:dgRoeXML
個人的には、ルイズは動物には甘そうだけど子供には厳しそうな気がする
次女と、母親と長姉の影響で

497 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/24(木) 20:08:58.68 ID:qeWrUE1Y
まんまん浣腸!まんまん浣腸!

498 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/24(木) 20:11:27.17 ID:9ll7rjKH
ルイズは子育てに失敗すると思えて仕方がない

499 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/24(木) 20:25:17.71 ID:jbKauV/D
シエスタが教育するからだいじょうぶだろ






あ、余計に駄目っぽい

500 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/24(木) 20:26:41.45 ID:xFdLEPbA
反面教師的な意味で案外良い子に育つかもよ?

501 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/24(木) 20:33:55.68 ID:jbKauV/D
サイトの面影を感じてイケナイお勉強とかしそうだよね

502 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/24(木) 20:49:53.09 ID:l7CIKmdT
息子か娘か、それが問題だ
しかしルイズの子育ては母を真似ようとして結局ただのツンデレ親バカになる気がしないでもない
ただ子供が素直に育てばそれなりに立派な貴族になるんじゃないの

503 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/24(木) 21:07:19.23 ID:9ll7rjKH
キリスト教なんかは性に対して慎ましやかであれみたいな考えがあって現代世界の性観念に強い影響を与えてるけどブリミル教ではそんなのがないようだ。
むしろ産めよ増やせよはいいことだ。だからエロいこともいいことだみたいな価値観なのかもしれない

504 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/24(木) 21:16:42.66 ID:dgRoeXML
>>502
そういえば厳しい両親が、孫が出来たらダダ甘になるなんてのは良くある話のようだが
あのお母様の場合はどうなるんだろ?

505 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/24(木) 21:27:15.63 ID:Nrhcn6tG
才人とは真逆なこんな人を召喚させてルイズが終始オタオタする話が書きたいんだけど、
適するクロスキャラは居るかな?

●可愛い女の子大好物なナイスバディ美少女or美女
●話を良く聞いてくれている様で、実は自身に好都合な解釈だけチョイスする押しの強さを持つ。
●可愛い女の子に対する過剰なセクハラスキンシップは日常茶飯事。
●Mっ気が有ってそれを隠す事無く、ルイズからの虐げや無茶振りを寧ろ御褒美と悦ぶ。
●ガンダールヴ刻まれる前の素の戦闘力もかなり高い。
●男の事は能力的に使えるかどうかは素直に評価するが、価値基準としては可愛い女の子>>>>>>男。
●真性レズか天然ソフト百合が好ましいが、バイでも許容。

506 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/24(木) 21:45:08.03 ID:pKP0Bx+Q
>●可愛い女の子大好物なナイスバディ美少女or美女
>●話を良く聞いてくれている様で、実は自身に好都合な解釈だけチョイスする押しの強さを持つ。
>●可愛い女の子に対する過剰なセクハラスキンシップは日常茶飯事。
>●Mっ気が有ってそれを隠す事無く、ルイズからの虐げや無茶振りを寧ろ御褒美と悦ぶ。
>●ガンダールヴ刻まれる前の素の戦闘力もかなり高い。
>●男の事は能力的に使えるかどうかは素直に評価するが、価値基準としては可愛い女の子>>>>>>男。
>●真性レズか天然ソフト百合が好ましいが、バイでも許容。

・・・もう学園天国パラドキシアから淫霊Q子を召喚するしかねぇ

507 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/24(木) 21:57:31.51 ID:dgRoeXML
自分が知らんキャラ出されたらどうするつもりなんだろw

508 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/24(木) 22:02:29.23 ID:REQSOQco
こんだけ酷い特長挙げといて知ってるキャラから出て込んだろw
むしろ知ってたら聞くなって感じだ

509 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/24(木) 22:22:19.81 ID:ah0hL5s4
ハードル高いなおい
舞-HIMEの静留さんか舞乙のシズル・ヴィオーラって当てはまるかな?

510 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/24(木) 22:33:41.77 ID:kI4jLfBd
オラ学園都市ヴァラノワールの女教師を思い出しちまっただ(Mっ気以外はだいたいあってる)

511 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/24(木) 22:49:21.32 ID:DwcKx20Y
>>●Mっ気が有ってそれを隠す事無く、ルイズからの虐げや無茶振りを寧ろ御褒美と悦ぶ

ここだけを除けば『ザ・サード』の『パイフウ』を思い出すな。普通に真性レズだし。
銃メインだけれど。

512 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/24(木) 23:02:01.28 ID:L8bzOWmT
原作再現するうえでゼロ魔キャラ、特にルイズが一番の難関というかこのスレだと基本的に原作再現は諦めてる節があるよね。
というか原作のルイズを再現したらフラステレーションの溜まる作品になる。
わがままなことを抜きにしても、どうも一人よがりなところが合って
勝手にサイトを元の世界に返そうとして自分はサイトがいないことに耐えられないから忘却しようとした時はその最たる例で
ハルケギニアに心残りのあるサイト含めてまさしく誰も幸せにならない誰得な判断だったし

513 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/24(木) 23:05:38.97 ID:N3f7AoEd
少なくともサイトのお母さんは喜んだろうな

514 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/24(木) 23:11:26.37 ID:Nrhcn6tG
>>507
可能な限り、原作関連書籍購入して読んだりDVDレンタルして観て勉強しますよ。
其処までしなけりゃ訊いた意味無いし。

……昔に某クロスSS書く際に登場キャラの口癖学ぶ為に成語林を購入した事も有りますしw

515 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/24(木) 23:31:23.81 ID:Nrhcn6tG
>>509
あの人達は慈愛深く寛容広いドSって感じじゃない?
静流(シズル)基準のお茶目の度を越えると流石に怒りそう。

516 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/24(木) 23:43:00.78 ID:Dd4KQRZR
というか、静留はもうSSあるだろ

絶賛停滞中だが。

517 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/24(木) 23:48:35.95 ID:dR1lpuob
同じキャラを召喚しちゃいけないと言う決まりはないぜ
片羽の妖精なんか3回も召喚されてるしな

518 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/24(木) 23:49:34.28 ID:l7CIKmdT
更新中の作品をぶつけるのはどうかと思うが
完結済みorエタ作品なら何も問題はないな

519 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/24(木) 23:49:42.71 ID:xFdLEPbA
いっそwizとかDQとかの無個性無名キャラにそういうキャラ付けして見れば?

520 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/24(木) 23:57:26.01 ID:Nrhcn6tG
>>519
「それじゃオリ主と変わらねぇじゃねぇか!」って非難されませんかね?

クロス元の特色は出しては見ますが
(例:職業スキルや衣装は勿論、クロス元世界とハルキゲニアでの常識や倫理の違いとか)

521 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/25(金) 00:01:41.41 ID:oABca1mj
あー、たしかに演出や構成次第だとオリ主じゃねえか!は言っちゃうかも。

まああからさまに原作キャラを踏み台にするような感じの贔屓が目立たなければなんとかなるんじゃね?
無責任ですまん

522 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/25(金) 00:03:03.76 ID:ectbgXPw
アンソロとか商業的なものである程度のキャラが確立されてればいいけど
作者の独自解釈のみとなると非難的な意見が多くてモチベが保てないんじゃないかな

まとめにソーサリーがあるけど、あれみたいにセリフなしで進めるなら割りといいと思う

523 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/25(金) 00:06:20.35 ID:j0ITqiNv
>>520
間違いなくそういう意見は出るからあまりお勧めはしない。

つーかそう言うのをやりたいのなら、ノベライズなり漫画なり出ているのなら、
それらの設定に準拠するのが安牌。


524 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/25(金) 00:13:14.66 ID:JI4yxj5M
>>523
シリアス一辺倒なら某所のR-TYPEクロスみたいに寧ろオリキャラ交えた群像劇で行けるでしょうけど、
上記の特徴羅列から察して貰えるならコメディ色強めで書きたいんですよね……。

525 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/25(金) 02:24:23.51 ID:zq7ICAdQ
クロス元の原作キャラが言わないようなことを言ってたり
やらないような行動を取ったりしているSSを見ると無性に腹が立つ
ゼロ魔のテンプレに合わすのはいいけど、それで元のキャラ崩すくらいなら
最初からやらないか、テンプレから外れた話で作って欲しいと強く思う

どの作品とは言わないけどね

526 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/25(金) 02:27:24.65 ID:sjZYpqIX
元ネタ知らなくて読んでないのばっかり更新されて泣ける

527 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/25(金) 03:29:11.23 ID:H4wfSXOe
>>526
さあ早く自分が知っている作品のSSを書くか元ネタを知らないSSの原作を買ってくる作業に入るんだ!

でも元ネタ知らなくても、読んでみると案外面白かったり

528 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/25(金) 05:08:05.70 ID:vED4AX7U
3つ子の魂百まで、とも言うし自分より年が下の者には厳しすぎるのがヴァリエールだよな。
愛情かそれとも叱咤かどうかは知らんが。

529 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/25(金) 07:26:22.77 ID:Om66wgKD
下の者に優しいカトレアはヴァリエールじゃないしね

530 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/25(金) 07:28:20.36 ID:MkQc59P8
カトレアさん天使すぐる聖母か

531 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/25(金) 08:27:39.66 ID:G55Uoj4E
>>525
確かにただテンプレなぞってるだけの作品は食傷気味ではあるな
クロス元のキャラに制限とか付けたりまでしてゼロ魔側に合わせすぎてるのを読むと
「そうまでして何でこのキャラ呼んだの?」って思うし
あまりやり過ぎるとただのキャラレイプだしね

532 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/25(金) 10:08:07.71 ID:hgAoRfFJ
合わせ過ぎとかの程度の問題は黄金比が存在するわけでもないから仕方ない面もあるけどなー
嗜好の問題でもあるし好みに合わないから駄作って訳ではないんだろうけど肌に合わない感じのはスルーしてるわ

533 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/25(金) 10:32:18.54 ID:H5UJL+R6
逆に今までの作品で召喚したキャラとゼロ魔キャラでこの組み合わせは良かったって言うのなんかある?

534 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/25(金) 10:38:35.77 ID:hgAoRfFJ
キャラクターじゃないけどPersona 0やZERO A EVILなんか好きだった。
けっこうオリジナルに突っ走ってるから好みは分かれそうだけど上手い事やってるなぁって感心した。

535 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/25(金) 10:56:08.23 ID:MkQc59P8
初期のルイズを許せて優しい方向に導くお姉さん系の召喚は大体好きだな
こういうののお兄さん版が少ないのはやはり性別の問題か

536 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/25(金) 11:05:25.09 ID:NroqA75s
男と女って時点でどうしても恋愛系に話が向いちゃうからなぁ
むしろそういう対象に見れないくらいの年にしちゃえばいいかもしれんが
ただ、師匠系になっちゃうケースが多いから違う方向へ導かれる可能性が強いよなぁ

537 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/25(金) 11:08:09.38 ID:sjZYpqIX
このバァカ弟子がぁ

538 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/25(金) 11:30:01.31 ID:iFHec4Oc
>>536
年が離れてなくても、無性愛者とか熟女専なら問題ない

539 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/25(金) 11:33:04.08 ID:hgAoRfFJ
元から妻帯者だったりそういうの超越してれば問題ないな、お父さんとか、ご立派さまとか。

540 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/25(金) 11:39:57.36 ID:VcpohX7U
まとめにあるゼロの蛮人。
あれは主人公が曲がらず折れなかった結果、国を巻き込んでの騒乱になりましたからね……あのくらい我を曲げないというのも凄かったかと。

541 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/25(金) 11:45:03.44 ID:fYSYOyup
初期のルイズを許せるっつーか
そもそもなんらかの力をわかりやすく持ってたり
威圧感があったり神々しさがあったりするとサイトとのやりとりみたいなルイズにはならんだろ
なんかルイズを駄目にしたい連中はルイズとサイト双方の問題をルイズ一人に転嫁させる傾向があるように見えるなぁ

542 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/25(金) 11:55:46.74 ID:AM11YZ9e
サイトとの責任の転嫁はともかくとして序盤のルイズと後のルイズじゃダメなところが違うよね。
序盤は鼻持ちならない高慢さと、サイトに惚れて恋愛人間になってからのルイズのダメさ。
このスレで後者を扱うことはないから前者がこのスレでは問題かな

543 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/25(金) 11:59:17.11 ID:MkQc59P8
サイトがDQNなのは確実だがルイズも相当だぞ
劣等感と自尊心の塊だから回りに平民を召喚したぞって言われたら即原作フラグが立つだろうな

544 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/25(金) 13:04:17.47 ID:2uPImcwF
ちゃんと良い所も描写してくれれば見てられるんだけどね

545 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/25(金) 13:10:37.31 ID:nBv7p649
>>525
またアンタかw

546 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/25(金) 13:44:46.15 ID:II9DCGTs
>>543
それは相手の見た目と年齢次第だな。
サイトは同年代の異性で、見た目は特に美形ってわけでもなく威圧感があるわけでもなく、
後先考えない、礼儀作法はない、勘違いでセクハラする、わざわざ地雷踏む等々
色々ルイズ的に殴りやすい要素を持ってた。
そもそも一巻のあの辺の描写はコメディタッチだったから
シビアにルイズ、サイトはこういう性格って見るならば、もっとシリアスなシーンを参考にしないと。

547 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/25(金) 18:34:35.17 ID:glmT2hU4
まあ、召喚されたのがごく普通の人間だったら…
わざわざ地雷は踏まないだろうけど、積極的に関わりも助けもしないだろうな

548 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/25(金) 18:37:16.53 ID:VtmRYAAw
ロウきゅーぶ! から袴田ひなたを召喚する話を構想したがハルケギニアにはバスケはなかった。

549 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/25(金) 18:49:59.30 ID:/5haa8V3
国家間の政争がHBAハルケギニアバスケットボールアソシエーションの結果に左右される訳か

550 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/25(金) 18:51:54.85 ID:XLSjoS1H
バスカァァアアアアアッシュ!

551 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/25(金) 19:36:48.81 ID:G55Uoj4E
クロスもので面白くするには、やっぱり原作から逸脱するくらいの内容が求められるのかもなあ
そもそも別人召喚してる時点で原作から逸脱してるのに、
そこから無理矢理原作のレールに乗せようとするから無理が出るのでは無いだろうか?

552 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/25(金) 19:56:31.98 ID:+BP51KiK
まあ、避けられない展開(ジョゼフ関係とか)はいいとしても
エルフっぽいのが召喚されたりした時に、いくらアホのギーシュでも決闘
申し込んだりしないだろ、とかってのはあるよな

553 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/25(金) 20:10:31.30 ID:XLSjoS1H
>>549
明日のジョーの小ネタの例もあるから、それもありかもな。エクスプロージョンスリーポイントとかミラージュピポットとかディスペルディフェンスとか。

554 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/25(金) 21:03:47.38 ID:NroqA75s
必殺のテレポートダンクが最強だな

555 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/25(金) 21:06:47.81 ID:U2dtRP5j
ひたすらテレポ妨害しながら相手のゴールを自分の所に差し替える作業か?

556 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/25(金) 22:17:24.55 ID:W5oh17aC
>>536
エクスカイザーなら初期のルイズを受け入れつつ、彼女を良い方向へ導けると思う
恋愛も成立しようがない(ルイズが好意を抱く可能性はあるかもしれないが)
というか自分で頑張ってSSにしようと思ってんだけど実際に文章にしようとすると
まるで進まないんだよなあ

557 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/25(金) 22:37:08.19 ID:MwnydXs5
ネタを小出しにて食い潰しちゃうくらいならさっさと書き上げるのが賢明なのぜ、気持ちはわかるが

558 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/25(金) 23:25:32.26 ID:GRgNfM1q
更新停止になる作品は大体ギーシュとの決闘、アルビオン行き、タルブ戦のいずれかが終わった辺りで停止状態になるんだよね。
つまり、逆に言えばその3つのイベントのいずれかで終わるように話を組む。
あるいは、過去作辺りからイベントを終わらすのに必要な文量を割り出して、同じ文量で終わる独自展開にする。
と、言った事をすれば完結できる可能性はあがるんじゃないかな。

559 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/25(金) 23:43:21.44 ID:+k613Bka
原作完結したら再開するぜ!的な感じのモチベの作者さんとかもいたっけ?

560 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/25(金) 23:53:03.20 ID:mJAg1QaW
せめてフーケまでと思いつつ、ギーシュ戦までもたどりつけなかったり

561 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/26(土) 00:13:59.73 ID:bkQmpVlF
>>557
大体の構想は出来ていてテンションも申し分無しなのに、
良い文が思いつかなくてズルズル引っぱちゃう俺みたいなのは
どうすればいいんでしょうか?

562 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/26(土) 02:09:11.87 ID:IRAN0KVJ
魔王「気にするな!」

563 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/26(土) 03:50:06.77 ID:CgfX8eU+
>>561
(1)
取り敢えず、書きたいシーンやキリの良いとこまでノリと勢いで書き上げてから放置。
(2)
(現代伝奇ものや歴史ものとか?)を中心に小説を読み漁り、印象に残ったシーンや表現をピックアップしメモ。
(3)
上記(1)を改めて推敲。表現的これどうよ?的なところや、メモが参考になりそうなシーンを改変。

と、どっかのSS作家は言ってた。
俺は書いたこと無いけど作家さんマンドクセ。

564 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/26(土) 07:28:21.03 ID:Z+PX9n8D
>>551
それでも全て原作ルートなぞりつつも無理なく面白くできてるのもあるから気の所為だ
面白いか面白くないか言い訳なんか要らないんだよ
書き手の幅を狭めるだけでメリットは欠片もない

565 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/26(土) 07:35:24.03 ID:89R8hman
日食で元の世界に帰れるってのはアニメ版の設定だったか

566 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/26(土) 08:12:43.18 ID:u7fhO3TC
SSで完結作品って難しいよね。最近もないしね、完結した作品は

567 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/26(土) 08:40:03.17 ID:WLW/XmOR
>>565
正確には元の世界に戻れるかもしれないだな。
アニメでは迷い込んだ飛行機は二機。
一機がシエスタのじいさん。
もう一機は日食に向かって飛んでってそのまま消えたって話。

それ以上は語られてないから、全く別の世界に行くかもしれないし、戻れないかもしれない。

568 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/26(土) 08:41:50.67 ID:KHzcc6Ig
>>566
>最近もないしね、完結した作品は
何を言っているのか分からない

569 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/26(土) 13:27:41.00 ID:mOW8A/aJ
ぶっちゃけ文章は手段であって目的ではないのだから、
読み手からすれば伝えることを重点にわかりやすさを心掛けて頂いたら助かる。


570 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/26(土) 15:06:07.99 ID:yIrYPalE
テニスの王子様のキャラ召喚したら
テニスだけで万事解決出来るんじゃないか?

571 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/26(土) 15:11:01.57 ID:KHzcc6Ig
手塚「ラケットは人を傷つけるためにあるんじゃあない!」

ガンダが発動しない可能性

572 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/26(土) 15:39:12.08 ID:urGu+CIE
>571
では、ミョズで。

573 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/26(土) 17:13:51.22 ID:q45Ha49w
108式まであるぞ!とか超ウルトラなんとかはガンダ
才気煥発とかデータテニスがミョズ
無我の境地とか猛獣のオーラがリーヴ

ヴィンダ? 知らん

574 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/26(土) 18:05:45.51 ID:aCO6dpS+
ボールは友達!ヴィンダールヴ!

575 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/26(土) 18:06:41.32 ID:Bp42pva1
>>551
原作から逸脱したものは新鮮で面白くなる可能性もあるけど、
もちろん、作者のオナニー乙で終わる可能性もあるからなあ

原作通りのものは良い意味でも悪い意味でも安定した面白さ
オリジナル展開はハイリスクハイリターン
こんなイメージだ

576 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/26(土) 18:40:02.41 ID:bkQmpVlF
>>571
あなたメテオ呼んで恐竜絶滅させるシュート打てるじゃないですかー!

むしろガンダ要らない件

577 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/26(土) 20:28:54.41 ID:fiqc16lN
最近のテニヌキャラは鳳凰幻魔拳とか使うしなぁ

578 :萌え萌えゼロ大戦(略) ◆E4H.3ljCaE :2011/11/26(土) 21:42:06.02 ID:6KJUf2Iy
お久しぶりです。
ウイルス性胃腸炎で入院寸前だったり仕事が忙しすぎて休日出勤上等だったりで
いつのまにやらもう年の瀬も間近に……

51話が完成しましたので、進路クリアなら21:50ごろより投下開始します。

579 :萌え萌えゼロ大戦(略) ◆E4H.3ljCaE :2011/11/26(土) 21:49:16.41 ID:6KJUf2Iy
それではいきます。

 アルビオン王国第二の権勢を誇るモード大公家の所領の中心地である
シティ・オブ・モードの大劇場。その贅を尽くした巨大なホールを一望
できる専用席で、ティファニアは両親とともに初めて歌劇を鑑賞していた。
 伝統と実績に裏打ちされた一流の楽団が奏でる荘厳な楽曲に乗って
舞台の幕が開き、そこに少女たちの合唱が響き渡る。ティファニアは、
すべてが初めての中、これから何が起こるのか胸をときめかせた。


 ――シティ・オブ・モードを騒がすもの。フィフス・ブリッジの袂にて、
夜な夜なメイジを襲いたり――
 ――その名は竜騎士リチャードなり。主なく、心優しき竜騎士は、
魔女の託宣に従いて、その心を鬼とした。己を打ち負かせし者こそが、
真なる主であるとして――


 演目は『白銀の姫』。モード大公家五千年の系譜上、ある意味最も
有名な『白銀の姫騎士』バージニア・モードの生涯を描いた、このモード
少女歌劇団の十八番。いや、この歌劇団そのものが、かの姫の伝説を
正しく伝えるために設立されたとされているから、歌劇団の存在理由と
いえるだろう。
 その、すべての公演に三日を要する作品を観るために、両親とともに
目一杯のおめかしをしたティファニアは、このとき八つの誕生日を迎えたばかり。
白雪のような肌を彩る妖精のような純白のドレスと合わせた『決して
人前で取ってはいけないよ』と言われた真っ白いつば広帽子をかぶったまま、
ティファニアは初めての大劇場の雰囲気にわくわくしていた。


 ――プリンセス・モード。バージニアは、気高く美しい姫。
されど、一五の誕生日を迎えても、未だに魔法は開花せず――
 ――それでも姫は諦めず、一五にして衛士隊隊長に認められるほどの
剣と心の強さを身につけたり――
 ――そのような姫が、かの噂を聞いてただ座して待つことあろうはずもなし。
かくして、双月輝くある日の夜、男装してフィフス・ブリッジに乗り込んだ――


 朗々と歌い上げられる乙女たちの合唱。舞台の上では光り輝く純白の
ドレスを脱ぎ捨て、白銀の鎧に身を包み杖剣を掲げる、背が高く長い
金髪を結い上げた姫役の少女が名乗りを上げた。
 楽曲が変わり、優美で勇壮な調べが劇場を満たす。『白銀の姫』序章の
山場、『フィフス・ブリッジの決闘』。舞台が暗転し、その後、大きな
橋の上で長身の少女が演じる、濃紺の鎧に身を包んだ銀髪の美丈夫が
両腕を組んで待つ姿が現れた。その傍らには銀の杖槍が立てかけられ、
演じる少女もまた、それを手にできるだけのすらりと鍛えられた中性的な
体躯。竜騎士リチャード役は男役を演じる少女たちの憧れだ。
そしてそれにふさわしい雰囲気を、彼を演じるこの少女は身につけていた。
 そこに現れるは、白いフードに顔を隠し、磨き上げたツゲのトラヴェルソを
吹く姫。その調べに楽曲が合わさり、なめらかな曲調の中で竜騎士を
演じる少女が口上を述べる。




580 :萌え萌えゼロ大戦(略) ◆E4H.3ljCaE :2011/11/26(土) 21:50:33.68 ID:6KJUf2Iy
 ――不甲斐なき輩多きことよ。私が忠誠を誓うべき主はおらぬのか。
む?この調べはなんたるものか――

 ――心乾いた竜騎士に、しみこむような笛の音。その音色の向こうから、
真白き騎士が現れる――

 ――待たれよ。その杖剣、かなりの業物とお見受けする。かような杖を
手にするならば、貴殿、さぞや名のあるメイジに相違あるまい。
是非、私と手合わせ願いたい――
 ――おまえが噂の鬼か。この杖が欲しいか?ならば、実力で奪って見せよ――


 歌うようにトラヴェルソを腰に収め杖剣を抜く姫。その動きに合わせて
舞うように竜騎士が杖槍を振るい風の魔法を使う。舞台と客席の間は
防壁の魔法が張られているため、その影響が及ぶことはない。
姫はフードを脱ぎ捨て軽やかに飛び上がると、空中でくるりと身を翻して
橋の欄干に立つ。男装するために男役の立ち振る舞いも必要であり、
さらにこの動きのため、バージニア姫役の役者は容姿、役者としての
技術のみならず音楽の才と軽業師のような体術も要求される。それ故に、
バージニア姫を演じることは歌劇団の少女たちの目標たり得た。
 演劇用に威力を弱めた『ブレイド』の蒼い輝きを纏わせた杖槍を振るう
竜騎士と、それを杖剣で受ける姫。月明かりを模した照明の中舞い踊る
二人の役者の姿に、ティファニアの心は今まで感じたこともないほどの
高揚感に包まれる。


 ――何という強さよ。私相手では魔法を使う必要すらないというのか――
 ――答えよ。おまえは何故このようなことをする――
 ――私を打ち倒した者こそが、私の真なる主なり。故に私は鬼となるのだ――


 それから何合か打ち合い、やがて姫の杖剣が竜騎士の杖槍を上に
はじき飛ばす。何度も練習を重ね飛距離と角度まで完全に計算された
その動きによって、竜騎士の杖槍はまっすぐ橋に突き刺さる。得物を
失いがくりとうなだれる竜騎士に、姫は杖剣を目の前に突きつける。


 ――この勝負、私の勝ちだ――
 ――おお。我が名はリチャード。私を倒せしあなたこそ、私の真なる主なり――
 ――されど私は魔法が使えぬ。おまえの主たる資格などない――
 ――ならばお待ち致しましょう。御身が、まことの目覚めを迎えるまで。
御身が目覚めを迎えるとき、私は御側に参りまする――




581 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/26(土) 21:51:01.68 ID:CgfX8eU+
支援

582 :萌え萌えゼロ大戦(略) ◆E4H.3ljCaE :2011/11/26(土) 21:51:37.54 ID:6KJUf2Iy
 さらに舞台は変わる。迫り来る焦りを映し出すような低くテンポの
速い楽曲。序章のクライマックス、『目覚めの魔法』。決闘から半年。
ガリアとの戦雲高まる中、兄王ジョンに助力すべく、姫は何とかして
魔法が使えるようになろうとする。
しかしどの魔法も僅かに光を発するだけで効果が見えず、くじけそうに
なった姫は思いつきで使い魔を召喚する魔法を使う。これが成功しなければ、
もう魔法を使うことはしないと決めて。
 姫が魔法を使った瞬間。楽曲が停止する。そして、独唱のパート。
大劇場に響き渡る声量は、決して裏切らない努力のたまものだ。


 ――やはり、ダメか。私には、魔法の才はないらしい――

 ――僅かに光った魔法陣。されどそこには何もなく。失意に沈む姫の
背に、懐かしき声届きたる――

 ――このときを、お待ち申しておりました――

 ――古き大樹の後ろから、竜騎士リチャード現れたり。姫の前に膝をつき、
その右手をかざすなり――

 ――これは御身との契約の証。我が主、御身は、今、目覚めたのです――


 真なる主従を祝福するかのように、転調する楽曲。真剣に舞台に見入る
ティファニア。その横で、父が優しく言葉を向けた。
「……あれは、お前の遠い叔母上を演じている。
 かの姫も、一五になるまで魔法が使えなかったという。
だから、私は何の心配もしていない」
「お父さま?」
「いずれ、お前にもかの竜騎士リチャードのような、きっかけが現れるだろう。
焦る必要はない。すべては始祖と、そして『大いなる意思』がお前を
導くだろう」
 そう言って、父と、そして魔法で耳を人間のように変えた母は、
ティファニアに優しく微笑んだ――




583 :萌え萌えゼロ大戦(略) ◆E4H.3ljCaE :2011/11/26(土) 21:53:18.12 ID:6KJUf2Iy
 ふと、ティファニアは目を覚ました。
周りを見渡すと、そこはパーティションを取り払い大部屋にした宿屋の
ベッドの上。子供たちを連れた大所帯のため、あらかじめ準備された
部屋だった。
「……夢……」
 窓から柔らかく差し込む双月に照らされたティファニアは、まるで
妖精のように見える。しかし、その頬には涙が伝っていた。
「……あ、あれ?おかしいな。この夢、もうずっと見ていなかったのに」
 それは、まだ両親が生きていて、自分もただ温かなまなざしに包まれていた、
幸せな時間。けれど、その幸せはもう戻っては来ないと分かっていた。
 母と自分のせいで長き歴史を誇ったモード大公家は取り潰され、
あの歌劇団と大劇場も炎の中に消えた。逆賊、いやブリミル教徒の敵と
されたモード大公家の痕跡を抹消すべく八百年以上も演じ続けられた
台本も失われ、そればかりかモード大公領の領民すべてが異端審問に
かけられたと、ティファニアは渋るマチルダから聞き出していた。
「…………」
 ベッドの上で、ティファニアは膝を抱えた。自分がここにいるのは、
多くの犠牲があってのこと。だが、モード大公家の旗の下で戦い家名を
失ったマチルダも、スピノザも、誰もティファニアを責めることはない。
それでも、自責の念は重くティファニアにのしかかった。
「……っくっ……」
 自分が魔法を使えるようになったのは、確かに『大いなる意思』の
導きかもしれない。財務監督官として宝物庫の管理を任されていた父を
捜して迷い込んだハヴィランド宮殿の宝物庫で、ティファニアは
『風のルビー』と『始祖のオルゴール』に触れることができた。
だが、それは皮肉にもティファニアと大公の寵姫であった母シャジャルの
正体を王に知らしめる結果となった。
 父は母と自分を王と教会に引き渡すことを拒否し、王家に杖を向けた。
ティファニアのよきお姉さんとして遊び相手だったマチルダの実家
サウスゴータ家も、勉強を教えてくれたスピノザの実家サンダーヘッド家も、
そしてティファニアに外の話をたくさん聞かせてくれた、古くからの
モード大公家の直臣であるエンタープライズ家も、賊軍のそしりを
受けながらも自分たち母子を守るために戦火に身を投じた。
その結果は……今更記すまでもない。
 王国を大きく揺るがした内戦は、決して真実は語られることはなく、
後に『モード大公の叛乱』と歴史に記されることになる。
 その戦いにおいて、モード大公家に与する三貴族、そして王を諫めたものの
聞き入れられず中立を宣言したマールバラ公などごく一部の貴族を除いて
国王側に付いた。その状況下で、大公側が一ヶ月も戦い続けたことは、
このアルビオンの国力を大きく殺ぐ結果となった。
 さらにこの内戦の結果が、勝利したはずの国王から人心が離れ貴族派
『レコン・キスタ』蜂起の原因となったことは世の皮肉でしかない。
その大きな理由であるモード大公家の抹消や異端審問の実行、いやそれ以前に
多くの貴族が事情を知らされることがなかったにもかかわらず国王側に
付いた理由には教会の強い圧力があったとも言われているが、ティファニアは
そこまでの事情は知らなかった。


584 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/26(土) 21:53:41.70 ID:XvDV4XOq
しえん

585 :萌え萌えゼロ大戦(略) ◆E4H.3ljCaE :2011/11/26(土) 21:55:24.50 ID:6KJUf2Iy
「泣いて……いるんですか?」
 その声にティファニアははっと顔を上げる。
「……チハ」
 それは、横で眠っていたはずのチハだった。チハは心配そうな顔で
ティファニアを見ている。その様子に、ティファニアは涙を拭いて
向き合った。
「大丈夫。ちょっと、昔を思い出しただけだから」
「…………」
 チハはそんなティファニアにかける言葉がなかった。
チハは、ティファニアのことを知らなさすぎたから。
 だから――今のチハにできることは、ただティファニアのそばに寄り、
彼女の流れる金色の頭を優しく抱きしめることだけだった。
「……チ、チハ?」
 突然のことに驚くティファニア。そんな彼女に、チハは優しく語りかけた。
「大丈夫です。頼りないかもしれないけれど、今は私がいますから。
テファは、独りじゃないです」
 そう語りかけるチハに、ティファニアは安心したように頭を預けた。


 その頃――ロサイス港に錨泊する『マリー・ガラント』号の船室で、
シンがゼルたちから受け取った書類を見て息を呑んだ。
 ゼルとアリサは――いや『バルハラ』自体が地下に潜った王党派の
一派が組織した抵抗組織(レジスタンス)『バグルス(アルビオンの一地方の
古語で『見えざるもの』を意味する言葉)』の工作員とその活動拠点の
一つだった。二人は重要拠点であるロサイス工廠の工員として働く一方で、
今回のように貴族派と『レコン・キスタ』の重要な情報を盗み出し、
また事故を装った破壊、遅延工作なども行っている。
二人だけではない。各地の重要拠点には彼らのような抵抗組織の工作員が
多数紛れ込み、ただ一つの目的――すなわち正統な王権の復興――のため、
その組織名が示すとおりの静かに水面下での戦いを続けていた。
「……これ、大砲かい?ずいぶん大きな代物だけど、あのムーがゼルたち
使ってまであたしらに託すようなものには見えないけれど」
 書類を横から覗き込んだハーマンが尋ねる。彼女が名前を出したムーとは、
現在『ゼロ機関』と連携を取るアルビオンの抵抗組織、『バグルス』の
リーダーであるムー・クラトーのことだ。内戦で路頭に迷った無名貴族の
子息との触れ込みだが、別の噂ではとある有力貴族の忘れ形見とも
言われている。謎の多い青年だった。
 そんなハーマンに、カルナーサとシーナも同意を示す。
だが、シンは違った。
「……そんなものじゃない。
 ボクも迂闊だったよ。だって、アルビオン空軍があの『畝傍』の技術を
手に入れてから、もう五十五年も経つんだから。いくら途中で二度も
内戦があったからって、こうならないなんて保証はなかったんだ」
 シンは真顔で言う。そう――シンがいた世界でも、外国の圧力で開国し、
まともな軍艦といえば外国製のたった一隻の小さな甲鉄艦しか保有して
いなかった極東の島国が、国を揺るがす旧体制派と新政府との内戦などを
経験しながらも、それから五十年で世界最大の巨砲を搭載する超弩級戦艦を
独力で建造するに至った。だから、今目の前にある書類に描かれた大砲は、
シンにとっては十分あり得た現実だった。
 シンは思わず爪を噛む。このハルケギニアでは、情報の伝達に非常に
時間がかかる。一刻を争う事態であっても、今あるものでどうにかするしかない。
しかも、自分たちの使命はこの情報を入手することだけではなかったので、
今すぐここを離れることもできなかった。

 シンの目の前にある書類。そこには、アルビオン空軍が近々実行に
移す作戦の内容に加え、改装なった神聖アルビオン共和国空軍艦隊旗艦
『レキシントン』号とその艦首砲である巨大な艦載砲の三面図がある。
その艦載砲には、アルビオン語で『タイプ三 五〇口径四〇サント超射
程砲』の文字が書かれていた――


586 :萌え萌えゼロ大戦(略) ◆E4H.3ljCaE :2011/11/26(土) 21:56:56.87 ID:6KJUf2Iy
 

 翌朝。ティファニアとチハは、子供たちを連れてアルビオン伝統の
朝食を楽しんだ後、再び旅装を身に纏う。全員の支度を調えてから
下に降りると、カウンターではメリルが洗い物をしており、テーブルの
椅子には、昨日は見なかった、年季の入ったアルビオン陸軍のカーキ
グリーンの帽子をかぶり軍服の上着を引っかけた中年の男性が座り新聞を
読んでいた。
「おはよう。昨日はよく眠れた?」
 ティファニアたちの姿を見つけたメリルがそう話しかけてきた。
たった一晩お世話になっただけなのに、ティファニアには、彼らを
ずっと以前から知っているような気がしてならなかった。
 そのティファニアの前に、いつの間にか椅子に座っていた男が立っていた。
男は上着をきちんと着直し、帽子を脱いで一礼する。見るとそればかり
ではなくテーブルの上に新聞が丁寧に折りたたまれていた。
「お初にお目にかかります。わたしはこの『バルハラ』の店主、ヘンケルと
申します。昨日は留守にしており大変失礼致しました」
「あ、あの……い、いえ、そんなことは。メリルさんも、ゼルさんも、
アリサさんも、みなさん親切な方ばかりで、本当に助かったのはこっちです」
 思わず恐縮するティファニア。上目遣いでヘンケルを見ると、
その雰囲気は今まで出会った誰よりも厳しく、そしてそれ以上の優しさが
にじみ出ているように思えた。同じく横にいるチハには、ヘンケルと
名乗ったこの男が退役軍人のようだと思えたのは、決して偶然ではあるまい。
 そんな二人と、二人が連れた子供たちに、ヘンケルは優しく微笑んでみせる。
それは彼女たちの緊張を和らげるには十分で、ティファニアとチハの
後ろに隠れていた子供たちも、こわごわ前に進み出た。
「みんな、おじさんの宿のベッドはどうだった?よく眠れたかい?」
 ヘンケルは子供たちの前でかがむと、目線を合わせてそう言った。
最初は怖がっていた子供たちも、ヘンケルのその様子にようやく緊張が
取れたようにお礼を言った。
「うん。ありがとうおじさん。よく眠れたよ」
「ごはんもおいしかったし、ベッドもきれいでふかふか。また来たいわ」
「そうかい。それは良かった」
 ヘンケルはそう言って子供たちの頭を優しくなでた。そこにメリルが
バスケットを持って現れる。
「さあ、そろそろ行かないと出港に間に合わなくなるわ。
 はい。これお弁当。フネの中でも食事が出るけど、途中でおなかが
すいたら食べてね」
「あ、ありがとうございます。本当に何から何までお世話になりました」
 バスケットを受け取ったティファニアが深々と頭を下げる。
チェックアウトして港に向かう途中でも、こちらが見えなくなるまで
何度も振り返ってお辞儀をする彼女に、二人は手を振りながら苦笑する。
 ティファニアたちの姿が見えなくなってから、ヘンケルは通りに
向かって直立不動の姿勢を取り、アルビオン王国陸軍式の敬礼をした。
「……本当にいい子に育ってくれたな……という言い方は失礼だな」
 そして、そう言って目を細める。
「ええ。養父(とう)さんは昔お目にかかったことがあるんでしょう?」
「ああ。殿下にも、シャジャルさまにも、大変よくしていただいた。
ワシが姫さまにお目にかかったのは……もうかれこれ十年も前か。
覚えているはずもない」
 ヘンケルはそう言って遠い目をした。



587 :萌え萌えゼロ大戦(略) ◆E4H.3ljCaE :2011/11/26(土) 21:58:42.16 ID:6KJUf2Iy
 ヘンケル――彼の本当の名はピーター・ヘンケルという。二百年ほど前に
ゲルマニアからモード大公家に招聘された刃物鍛冶の末裔で、自身も
『土』のトライアングルメイジである。
 かつてアルビオン王国陸軍参謀部でその辣腕を振るったこともあり、
子供がなかった彼は四人の孤児を育てたが、今から十年前、妻に先立たれたことを
きっかけに惜しまれながら軍を去った。
 『モード大公の叛乱』の時には子供たちのこともあり市井に隠れたままだったが、
大公もその理由を知ってあえて彼を自軍に招き入れることはなかった
(そのとき、沈黙を保つヘンケルをあしざまに言う臣下に、大公は『きみは
親を亡くしたひな鳥に、もう一度親を亡くす苦しみを味わわせよ、と
いうのかね?』と言ったという)。だが、大公家滅亡後、その遺児である
ティファニアがどこかで生きていると聞いた彼は、王権をないがしろにする
貴族派に対する抵抗組織が立ち上がるとそれに同調、今に至っていたのである――


 ティファニアたちがロサイス港の桟橋に到着する直前、自分たちを
迎えに来ようとしていたシンとハーマンに出会った。
予想していなかったことに驚くティファニアに、シンが気さくに声をかけた。
「ども。これからお迎えに上がるところでした。
 ハーマンさんから聞いたんですけど、タルブの村まで行くんでしたよね?
ボクたちもそこに向かうんで、ご一緒させてもらってもいいですか?」
「え?あ、あの……そ、それは……かまいませんけど……はぅ」
 ティファニアは思わず嘆息する。人当たりの良すぎるシンは、人見知りする
ティファニアにしてみれば、自分の領域に気軽に足を踏み入れてくる
圧迫感を覚えるしかないのだ。
 そんなティファニアに、チハが助け船を出した。
「大丈夫ですよ。テファ。シンさんはとっても強いですし、頼りになるんですよ」
「え?なら、この人もあなたと同じ『ハガネノオトメ』なの?」
 そう言って、ティファニアは驚いた顔をする。そしてチハはあの
『D-Day』ことノルマンディー上陸作戦を思い出す。
 あの戦いでは、アメリカ生まれながらレンドリース法(武器貸与法とも。
第二次大戦中、アメリカが基地を提供してもらうなどの対価に膨大な
軍需物資を連合軍各国に供給した)でイギリスに渡り、そして初めて自分を
仲間と認めてくれたイギリスの鋼の乙女たちとともに戦うため、生まれの祖国ではなく
イギリスに忠誠を誓った中戦車型鋼の乙女、M4A2シャーマンIII シンは
アメリカ軍上陸部隊の中核だった重戦車型鋼の乙女、M26パーシング エイミーとともに
戦う自分を、複葉雷撃機型鋼の乙女、ソードフィッシュ フェアリーとともに
ドイツ軍を挟撃する形で友軍上陸部隊の血路を開いてくれた。
自分とエイミーが、伎倆、経験ともに上回るドイツ第三帝国最強の陸戦型
鋼の乙女と名高い重戦車ティーガーI フェイとIII号突撃砲 ミハエルの
二人に打ち勝てたのも、二人がシンたちを背中に感じながらの戦いを
強いられていたからだ、とチハは今でも思っている。
 それを聞いて、ハーマンは興味を持ちながらもそれを表に出さず、
ティファニアに話しかける。


588 :萌え萌えゼロ大戦(略) ◆E4H.3ljCaE :2011/11/26(土) 22:00:00.97 ID:6KJUf2Iy
「ご安心ください。みなさまは私たちがお守りします。
 ……それとも、私たちではご不満ですか?」
「あ、い、いえ……そんなことは……」
 思わず口ごもるティファニア。だが、そんなティファニアの様子を横に、
子供たちはハーマンの耳に興味津々だった。
「ねーおばちゃん。その耳ホンモノ?」
「なっ……」
「こ、こら。失礼でしょう?そんなこと言ったらダメ」
 相手が子供故にそうそう怒りの矛先を向けることもできず絶句する
ハーマンと、それに気づいて子供たちを叱るティファニア。
子供たちの言葉に動揺した際に僅かに耳が動いたため、子供たちの疑念
(とそれ以上の好奇心)はさらに強まった。
 おもしろがってハーマンの耳に触ろうとする子供たちと、相手が子供だけに
逃げ回りながら「お姉さんだよ!」と訂正を求めるくらいしか強く
出られないハーマン、それに子供たちを止めようとするティファニアが
加わって、あたりは一時騒然となる。チハとシンが何とかしようとするが
収まらず、追いかけっこに最初に音を上げたのは子供たち、次いでティファニア。
ハーマンは息を切らしながら怒りの矛先をシンに向けた。
「……っはぁ……はぁ。前から思っていたけどあれだけ走ったのに息も
切らさないなんて、あたしらに黙ってたことがその理由かい?」
「うーん。そんなことはないんだけど。まぁ、お互いここじゃ話しにくい
こともあるだろうし、フネの中で、ってことで」
 ごまかすこともなく、場所を変えることを提案するシン。ハーマンも、
へたり込んで肩で息をするティファニアも、彼女を支えているチハも、
それに異存はなかった。




589 :萌え萌えゼロ大戦(略) ◆E4H.3ljCaE :2011/11/26(土) 22:01:22.12 ID:6KJUf2Iy
 『マリー・ガラント』号の船室に移動したティファニアたち。船内で
待機していたカルナーサが子供たちの遊び相手として一緒に別室に移動し、
シンとハーマンが着替えてくると席を外しているので、今ここにいるのは
ティファニアとチハの二人だけ。そこに同じく船内で待機していたシーナが
トリステイン王国銃士隊の正装で人数分の紅茶のカップを運んでくる。
その決して安物ではない香りに気づいた二人は思わず顔を見合わせた。
「……あれ、軍人さん……よね?」
「ええ。たぶん。このフネがトリステイン王国のフネだから、トリステイン
王国軍の方だと思います。シンさん、いったいどうしたんでしょうか……」
 チハが思わずつぶやいた。
 二人が湯気を立てるカップに口も付けずに待っていると、やがてノック音が
聞こえ、トリステイン王国銃士隊の正装に身を包んだシンとハーマンが
入ってくる。シンはハーマンやシーナとは違い、トリステイン王国の姫
アンリエッタ・ド・トリステインの紋章である百合の紋章が刺繍された
純白のマントを羽織っていた。それは影の部隊であるシンを含めて七人しか
着用を許されない銃士隊小隊長の証であるが、ティファニアたちは
それを知らなかった。
「シン……さん?その格好は……?」
 真剣な表情のシンに、チハは思わずそう尋ねる。シンは真顔のまま、
チハと、そしてその視線をティファニアに向け、ハーマンとともに
トリステイン王国式の敬礼をした。
「改めてご挨拶させていただきます。ティファニア・ウエストウッドさま――
いえ、アルビオン王国第一王位継承者にあらせられますティファニア・モード姫殿下」
「え?え?」
 事態が飲み込めずおろおろと狼狽するティファニア。チハも、シンが
言っていることの意味がつかめず、二人の間に視線を行き来させるだけ。
そんなチハに、シンは言葉をかける。
「チハさん。今のボクは、トリステイン王国銃士隊第八小隊小隊長なんだ。
今回はさるお方の命令により、ティファニア姫殿下を護衛する任務を
帯びている……チハさんがいたのは予想外だったけど」
「そんな……テファが?それに、どうしてそんなことに?」
 チハの問いかけに、シンはチハの目をまっすぐに見て答える。
「ボクは……あの第二次世界大戦が終わってしばらくして、朝鮮半島に
向かう途中でこの世界に召喚されたんだ。もう五年も前かな。チハさんが
鳥取砂丘で行方不明になっていたことも知っていたし、エイミーさんが
マッカーサー元帥に直談判してまでずっとチハさんを捜していたことも
知っていた。まさか、こうなっていたとは思いもしなかったけどね。
 だから、ボクは鋼の乙女であることを隠して、このハルケギニアから
元の世界に戻る方法を探した。けれど、それは見つからなかった」
「そんな……それに朝鮮半島って、何があったんですか?」
「……そうだね。チハさんは知らないよね。だけど、それは教えられない。
知らない方がいい未来だってあるし、今知ったところでどうにもできないからね」
 シンはそう言って言葉を濁した。そして言葉を続ける。
「まあそういうことで途方に暮れていたときに、トリステイン王国で
新設された銃士隊の募集に応募したんだ。帰れないんだったら、居場所を
見つけないといけないと思ったからね。入隊試験はそれなりだったけど、
鋼の乙女のボクには何ら障害にはならなかった。でも、そのおかげで、
ボクはアンリエッタ姫殿下直率の小隊を任されることになった、ってわけ」
「それじゃあ、シンさんに命令した『さるお方』って……」
「それはノーコメント。でも一つだけ言えるのは、ティファニア姫殿下の
従姉にあらせられるお方だよ」


590 :萌え萌えゼロ大戦(略) ◆E4H.3ljCaE :2011/11/26(土) 22:02:25.20 ID:6KJUf2Iy
 ほとんど答を言ってるじゃないですか……と、チハは思ったが、
ティファニア本人がそれに気づいていないようだったので、それを口には
しなかった。
 チハはそっとティファニアに視線を移す……が、当人は状況のあまりなことに
処理能力がパンクしたのか、「え?え?」とうろたえたまま視線を右往左往
させるだけ。逆にそれでチハは自分の中での整理が付けられたのだが、
そのとき、奇妙な違和感に気づいた。
「……ちょっと待ってください。シンさんがここに『召喚』されたって
今言いましたよね?それに五年って……私が鳥取砂丘からあの砂漠に
迷い込んでから、まだ一ヶ月も経ってないんですよ?」
「それについてはボクにもよく分からないんだ。ただ、一つ言えるのは、
チハさんはボクがこの地に召喚される四年も前に行方不明になったってこと。
だとすれば、どこかで時間のズレが生じたのかもしれない。
まるでハーバート・G・ウェルズの世界だけどね」
 シンのその言葉に、チハは大きく嘆息する。そこに、ハーマンが疑問を
投げかけた。
「……全然分からないことも多いけど……要するに、シン、あんた、
普通の人間じゃないってことかい?」
 ハーマンの問いかけに、シンは首肯する。
「そうだね。この世界でボクたち鋼の乙女に一番近いのは……カルナーサかな?
それでもずいぶん違うけど」
 カルナーサが千年前のメイジが自分の血を与えて動かしたスキルニルだと
いうことはハーマンも知っている。けれど、シンからはその手の魔法の
探知に引っかかったという話は聞いたことがない。今まで経験した潜入
捜査などで、警戒の厳しいメイジの館に侵入する際にカルナーサが外れていた
理由がそれで、だからこそ、余計にハーマンは混乱した。
「よく分からないねぇ。ま、あんたの強さは素手であたしら全員相手に
圧倒できるくらいだし、敵じゃないのも確かだし。
 けれど、あんた、あれほどタルブに行くの嫌がってたじゃないか。
どういう心境の変化だい?」
 ハーマンの問いかけに、シンは苦笑した。
「うーん。嫌がっていたってわけじゃないんだけど……まぁ、ボクの
正体を知る人があそこにいるから、っていうのが理由かな。そう言う
意味では、ここでチハさんと合流できたのは良かったと思うよ」
「どういう意味ですか?」
 いきなり話を振られたチハが問いかける。その問いに、シンは何かを
懐かしむように微笑んだ。
「……それは、着いてからのお楽しみってことで。たぶん、びっくりすると
思うよ」




591 :萌え萌えゼロ大戦(略) ◆E4H.3ljCaE :2011/11/26(土) 22:03:06.41 ID:6KJUf2Iy
 ――翌日。シンが放った鳥形ガーゴイルに収められた手紙を見て、
アンリエッタ姫は密やかに笑みを浮かべる。『ゼロ機関』のエージェントとして、
アンリエッタ姫を中心としたアルビオン派兵派に反対するリッシュモン
高等法院長ら『レコン・キスタ』の傀儡たちの切り崩し工作を行ったことの
定例報告中にそれを見たワルドは、思わず姫に言葉をかけた。
「素敵な言葉でも書いてありましたかな?姫殿下」
 ワルドの言葉に、アンリエッタ姫はこれまでワルドが見たこともないほどの
楽しげな笑みで応えた。
「……ええ。良いことと悪いことがありましたわ」
「差し障りがなければ、お教えいただけますかな?」
「どちらから聞きたいですか?」
「そうですね。悪い方からお願い致します」
 ワルドのその言葉に、アンリエッタ姫は素っ気なく応える。
「あの叛徒どもが、わたくしの婚儀の礼に参加すると見せかけてだまし討ちを
画策しているそうですわ。なんでも、四〇サント砲なんて大砲のお化けを
あの『ロイヤル・ソヴリン』、今は『レキシントン』号ですわね。
そのフネに積み込んで」
「それは……一大事ですな。しかし、そのような途方もない話、
マザリーニ枢機卿やラ・ヴァリエール公爵が信じますかどうか」
「今は無理ですわね。詳しい話はシンが戻ってから、直接本人に聞きますわ」
「そうですか。それで、良い話とは?」
「行方不明だった従妹にようやく会えますの」
「従妹、ですか?ということは、まさか、テューダー王家縁の……?」
 そう口にして、ワルドは己の迂闊さを呪った。だが、アンリエッタ姫は
それを意に介すこともなく、心底楽しそうに笑う。
「これで、ようやく大義名分が立ちましたわ。ああ、楽しみね。
早く会いたいわ、ティファニア」
 ワルドは、その笑った顔に、背筋が凍る感覚を禁じ得なかった。


592 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/26(土) 22:06:26.70 ID:CgfX8eU+
支援

593 :萌え萌えゼロ大戦(略) ◆E4H.3ljCaE :2011/11/26(土) 22:07:27.59 ID:6KJUf2Iy
以上です。>>575さんの意見が直撃してます(苦笑

時間がかかった理由としてクライマックス付近のプロット全部書き直して
いたからだったり。
いえ、まさかあそこで大和や聯合艦隊出されるとは思ってなかったな〜なんてorz
いえ、この世界先にやったもの勝ちですから出遅れたものに何も言う
権利はないのですが。

さて、これでようやくお膳立てが揃いましたが……アニエスとミシェルの
出番はもうワンクッション入ります。
次回はテファとアンのターン!なので、早めにお目にかかれるよう頑張ります。

594 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/26(土) 22:07:38.25 ID:1qi0RNVr
支援

595 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/27(日) 04:38:59.06 ID:UHGcicrs
萌え萌えさん、前みたいにまとめWikiに未掲載のSSまとめて載せてくれないかなあ
何作品か埋もれてしまってるのがあるし

596 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/27(日) 05:23:23.57 ID:z5J36aPe
萌え萌えさん投下乙

597 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/27(日) 06:58:31.37 ID:qXR567ZL
投下乙

598 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/27(日) 11:57:17.82 ID:4wec+Rak
ぁそぼー

599 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/27(日) 12:30:38.27 ID:NG6uW11S
代理投下開始します

600 :ウルトラ5番目の使い魔 69話 (1/12):2011/11/27(日) 12:31:29.83 ID:NG6uW11S
第六十九話
 東方号爆破指令
 
 甲冑星人 ボーグ星人 登場!
 
 
 幻のような夜が明けて、その日も太陽は当たり前のように東の空から現れた。
「朝……ね」
 造船所にある、艦長のような高級士官が宿泊する宿。その一室で、ベアトリスは窓から差し込む光で目を覚ました。
 シングルのベッドルームで、自分の手でカーテンを開けると、刺すような陽光が全身を照らして眠気を覚ましていく。
続いて呼び鈴を鳴らすと、メイドがやってきて着替えを手伝わせてダイニングルームにやっていくと、エーコたちがすでに
起きて待っていた。
「おはようございます。姫殿下」
「ええ、おはよう」
 テーブルの上にはすでに朝食が用意されていて、四人はそれぞれの席に着いた。
 それはいつものとおりの、当たり前の風景。
 だが、今日の風景はいつもとは違っていた。祈りの言葉を唱える前に、ベアトリスの目に入ってきたのは、額を白い
包帯で痛々しく巻いたシーコの顔だった。
「シーコ、怪我の具合はいいの?」
「えっ? はい、昨晩寝る前に宿の医者に診せましたら、水の秘薬に頼るよりも自然に治るのを待ったほうが傷口が
小さくなるそうです。もう痛みもありませんし、大丈夫です」
「そう、よかったわね」
 そう言ったものの、ベアトリスは複雑な思いだった。目が覚めたときは夢かと思ったものの、昨日のことはやはり
現実だった。
 気まぐれで立ち寄った酒場での平民たちとのいさかい、その窮地を救ってくれた不思議な風来坊。
 そして……彼との話の中で聞いた、自分の中の価値観が崩れていく音。
 疲労と心労から、ベッドに崩れ落ちて睡魔に身をゆだねる直前、一晩ぐっすり眠れば忘れているかもと思ったが、
やはりそうはいかなかったようだ。
「姫殿下? 具合でもお悪いのですか」
「いえ、なんでもないわ」
 知らないうちに顔に出ていたらしい。ベアトリスは、ごまかすように首を振って朝食をはじめた。
 とはいっても、本来ならば軍官僚が滞在する宿なので、昨晩の酒場に比べたら味気ないおかずしかない。軍人は
質実剛健をむねとせよ……が、一応は建前であり、最近は軍費捻出のために建前が厳しく守らされているために、
外から持ち込むことも示しがつかないからと断られた。
 ところが、今日は少しだけベアトリスの気分を明るくさせる材料があった。
「姫殿下、気分が乗らないときは少しだけ飲むのが一番ですよ。ビーコ、昨日のあれ出してよ」
「え? あ、わかったわ」
 シーコがビーコに言って出させたのは、一本のワインの瓶だった。それは、昨晩に寄った酒場で出されたもののひとつである。
開けられずに飲み残されたそれを、ベアトリスが一人だけいっしょに飲めなかったビーコに「おみやげよ」と言って手渡したのだ。
 そのとき、ビーコは一瞬あっけにとられ、次いで目をむいて驚いた。

601 :ウルトラ5番目の使い魔 69話 (2/12):2011/11/27(日) 12:32:20.85 ID:NG6uW11S
「えっ! わ、わたくしのためにわざわざ? ええっ!」
「なによ、せっかく人がプレゼント持って帰ったのにその態度。いらないならいいわよ」
「いっ、いえそんなことはありません。ありがたく、ちょうだいいたします」
 驚いたのも無理はない。いろいろとまかせてくれる腹心という自負はあっても、厳然たる身分の差は変わらない。
せいぜい、お気に入りの部下という認識がせいぜいだろうと思っていた彼女にとって、それは大きな衝撃であった。
 だが実は、内心でベアトリスも大きく驚いていた。本当のことを言えば、ベアトリスにビーコのために手土産を用意する
つもりなどはなかった。このワインは、ミシェルがこっそりと用意していて、別れ際にベアトリスにビーコに渡すように
言って手渡していたのだ。
 当初はベアトリスは乗り気ではなかったが、確かにビーコの労をねぎらうのに無駄になるまいと言うとおりにした。
それが、たかがワイン一本でここまで大きな反応を呼ぶとは思わなかった。ものはささやかでも、細かな相手への
気配りが喜ばれることを、ベアトリスは学んだのだった。
 小さなワイン瓶の中身は、四人で分け合うとからっぽになった。しかし一杯ずつとはいえ、黒パンと、栄養価は高いが
調味料のたいして使われていないスープという、年頃の少女の口にはどうしたって合わない食卓にいろどりを与えてくれた。
 
 食事を終えてしばらくし、身なりを整えた四人は宿の外に出た。そこには、昨日と同じようにミシェルが銃士隊員たちと待っていた。
「おはようございます。ミス・クルデンホルフ」
「ええ、おはよう」
 規則正しく敬礼するミシェルは、ベアトリスに覇気がないなと思った。やはり昨日のことがまだ響いているらしい。あれだけの
ショックをいっぺんに与えられれば当然といえば当然だ。自尊心と高慢さが美麗な人形に宿ったかのような彼女が、視線を
足元に下げて考え込んでいる様は、ともすれば肩を叩いてはげましてやりたい欲求にかられる。
「ミス・ミラン、わたくしの顔になにかついているのかしら?」
「いいえ、それでは本日も我らが護衛つかまつります。よろしくお願いいたします」
 内心でどう思っても、それを顔に出さない経験は積んでいる。人から見たらお堅い騎士のイメージを崩さずに、ミシェルは
部下たちを連れて、昨日と同じようにベアトリスの護衛について出発した。
 
 造船所は、昨日と同じように賑わっていた。人々の波は昨日見たときと変わらず、新・東方号こと戦艦大和も、
城郭のごとき偉容を変わらずにそびえ立たせていた。
 だが、そこを歩くベアトリスたちの足取りは違っていた。昨日は道行く人を押しのけて、邪魔だとばかりに轟然と
進んでいたのと一転して、道のすみを遠慮しているようにゆっくりと歩んでいた。
 それに、各所を視察するときの態度も昨日とは豹変していた。どことなく落ち着かず、スケジュールと遅れている
箇所があっても、せいぜい急いでねと言うくらいで居丈高に急がせていた昨日とは打って変わっている。そのため、
昨日彼女からクビを宣告された工場長などはミシェルに小声で「姫殿下には双子の妹がおられたのですか?」などと、
本気で問いかけてきたほどであった。
 存在しない別人の出現を、ある者には本気で信じさせたほどのベアトリスの変貌。昨日までは、少女が虚勢と
恫喝を駆使して精一杯背伸びをしようとしていたのが、今日はそれがなくなったことで、元々幼い容姿をしていることも
あいまって、幼児のようにさえ小さく見えた。
 むろん、それは理由がないものではない。視察中の、常にまわりを気にするような態度、それにミシェルへの頻繁な
問いかけが、それを物語っていた。

602 :ウルトラ5番目の使い魔 69話 (3/12):2011/11/27(日) 12:33:06.14 ID:NG6uW11S
「ミ、ミス・ミラン、ここは……?」
「大丈夫です。昨日の酒場の客はいませんよ」
 必死で強がってはいるものの、おびえを隠せない様子のベアトリスにミシェルは言った。昨晩の、殺気立った
平民たちに襲われたときの記憶が、外に出て平民たちに囲まれたとたんに一気に噴出してきたのだ。
 恐れを知らなかった彼女にとって、死の恐怖に直面した体験は大きかった。以前にも、パンドラ親子の事件の際に
責任を問いかける生徒たちに囲まれているが、このときは相手も貴族であったし、大事にもいたらなかった。
まったく未知の体験、特に恐怖は人間の記憶に強く残る。自転車に自在に乗れるようになった子供は、よく坂道で
遊ぶけれども、一度こけてひざこぞうをすりむけばぴたりとやめる。
 現在でもベアトリスは別に平民をさげすむ姿勢は変えていない。しかし、平民が貴族の前では必ずしもおびえる羊では
ないということを知った今では、彼らの隠した牙がいつ自分に突き立てられるかとどうしても考えてしまう。
 もしも、街中の平民が自分に敵対したら……それに、昨日酒場にいた平民の口から昨晩のことが知れ渡っていたら? 
 隠れて誰かが笑っているような、どこかで誰かが仕返しをしようと狙っているような……考えるまいとするほど気にしてしまう。
 そんな様子がさすがに見て置けなくなったのだろう。シーコが心配そうに彼女に言った。
「姫殿下、顔色がよくないですよ。宿に戻って大事をとられますか?」
「い、いえ大丈夫よ。心配しないで」
 プレッシャーに負けて引き下がるのは嫌だというプライドだけが、かろうじて今のベアトリスを支えていた。しかしそれでも、
心労からか冷や汗がすごいのは傍目でわかる。すると今度は、ビーコが少し迷った様子を見せた後にベアトリスに進言した。
「そうだ殿下! でしたら、公務が終わった後に街の外に出かけませんか? この川を下ったところに絶景地があるそうですよ」
「え?」
「ちょっとビーコ! あなた急になにを言い出すのよ?」
 唐突なビーコの進言に、ベアトリスより先にエーコが口を挟んだ。しかしビーコは構わずに言う。
「きっと人の多いところにずっといて疲れてしまったんですわ。馬乗りをして、人のいないところで気晴らしすれば治りますよ。
夕方になる前に出かけましょう。ねっ! そういたしましょう」
「え、ええ。それもいいかもしれないわね」
「ビーコ、あなた……」
 街から離れれば、確かに気分も少しは晴れるかもしれないと、ベアトリスはビーコの進言を受け入れた。
 シーコが収まりの悪い緑髪を揺らして、では出発は工員の勤務の交代時間が来てごったがえす前に出かけましょうと、
妙にうれしそうに予定を決めた。しかし、ビーコはなぜか厳しい目つきで睨んでくるエーコから、垂れ目を伏せて逃げるように
視線を反らしている。その三人の奇妙な態度の違いに、平静でないベアトリスは気づくことができなかった。
 
 視察は続き、新・東方号の建造は多少の遅れはあれども、許容範囲であることがわかってきた。
 だが相変わらず、ベアトリスの元気はない。まるで抜け殻のような、そんな印象さえある。
 そんなときであった。ある工場で、昨日酒場でベアトリスを襲った男とよく似た工員がいた。その顔を見たとたんに、
なんとか気力で抑えていたベアトリスの心のたがが一気に外れてしまったのだ。

603 :ウルトラ5番目の使い魔 69話 (4/12):2011/11/27(日) 12:34:00.93 ID:NG6uW11S
「ひ、ひぅぅっ」
 殺されかけたときの恐怖がフラッシュバックし、気を失いかけたところをビーコとシーコにかろうじて支えられた。
 あとは、ほとんど形式的な挨拶しかできずに、逃げるように外に出てくるしかできなかった。
 そのとき、ミシェルが彼女の肩を叩いて、穏やかな声色で言ったのだ。
「姫君、少し静かなところで休憩いたしましょうか」
 ミシェルはそう言い、工場の休憩室にベアトリスを誘った。業務時間中なので人はほとんどおらず、ひっそりとしている。
 ベアトリスはそこで、普段なら毛嫌いする粗末な椅子とテーブルにつき、使い込まれたコップに注がれた、ただの水をもらって飲んだ。
「ふぅ……」
「落ち着かれましたか?」
「ええ、少しは」
 人のいないところに来たおかげで、張り裂けそうだった胸の動悸も少し収まっていた。
 まったく、情けない……ただの平民を恐れてのこの有様、昨日までの自分ならば考えられもしなかった。
 ベアトリスは、自分で自分のふがいなさ、無様さを呪った。相手はたかが平民、頭ではわかっていても心が言うことを聞いてくれない。
 こんな有様では、父と母に顔向けもできない。社交界に噂が流れれば、それこそ身の破滅だ。
 どうすればいいのよ! どうすれば……
 自分の心の傷をどう癒したらいいのかわからずに、ベアトリスは頭を抱えて苦悩した。
 そこへ、じっと見守っていたミシェルが静かに声をかけた。
「姫君、平民が怖くなりましたか?」
「なっ! なにを無礼な。わたくしを誰だと」
「私は没落貴族の出身でしてね。姫君より、五歳ばかり幼いときに天涯孤独の身になりました。突然豪華な邸宅から、
路上に放り出されたときの、平民たちの目つきは忘れません。ですから、姫君の気持ちはわかるつもりです」
「……」
 ベアトリスはまさかと沈黙し、エーコたちも驚いた様子で息を呑んだ。
「たぶん、今の姫君には平民たちが得体の知れない怪物に見えているんでしょうね。いつ恐ろしい武器を持って、
襲い掛かってくるかもしれない怖い相手だと……でもね、それは平民たちも同じなんですよ。彼らには、貴族は
いつ恐ろしい魔法を使って襲ってくるかわからない怖い相手なんです」
「それは、貴族は平民を統治するものだから……」
「平民たちはそうは思いませんよ。熊や狼に襲われて、黙って身を差し出す羊がいますか? それと同じことです。
弱い平民にとって、強い貴族は畏怖と敬意だけでなく、恐怖と憎しみの象徴なんです。姫君は、昨日はじめて強者から
弱者の立場に立たされた。だから、その感情をどう扱ったらいいのか、わからないんですよ」
 確かにそうかも知れないと、ベアトリスは思った。平民の立場、弱者の立場、考えたことも無かったが、強制的に
そこに立たされた今ならばわかる気がする。
 ちらりと顔を上げてエーコたちを見る。彼女たちも、こんな恐怖を味わったのだろうか?
 記憶を掘り返してみる……自分が魔法学院でさらしものにした怪獣の子供にも、こんな恐怖を味わわせてしまったのか?
 しかし、あの怪獣の子はそんな自分を許してくれた。もし自分ならば……
 ベアトリスは、自分の器のせまさが情けなくなった。こんな簡単なことにも気づかずにいた自分が、呆れるほど間抜けに
しか思えない。
 自己嫌悪の泥沼の中で、ベアトリスは足をとられて立ち尽くしていた。なんとなしに記憶の底にしまいこんできたことが、
時間が過ぎてから思い出して恥ずかしくなることはよくある。しかしそれは、当人が成長して視野が広くなったから起こる
ことなのだ。それは当人にとって、悪いことではない。

604 :ウルトラ5番目の使い魔 69話 (5/12):2011/11/27(日) 12:34:45.37 ID:NG6uW11S
 ミシェルは、ベアトリスが自分と向き合っていることに、この子もちゃんとした大人になろうとしているのだなと思った。
「なにかほかにも思うこともあるようですね。でも、それは聞かないでおきましょう。たぶん、言いたくないことでしょうから」
「……ねえ、ミス・ミラン」
「なんですか?」
「あの風来坊は言ったわ、君は子供だって。悔しいけど、今はそのとおりだと思う。じゃあいったい、どうすれば大人になれるの?」
 それは冗談でもなんでもなく、彼女なりの真剣な問いかけだった。十代の中ごろは、大人と子供の境目で、それぞれが
自分がどちらに位置するのか悩んで右往左往する。しかし、大人びるやつはたいてい子供なのだ。それがわかった
ベアトリスに、ミシェルは答えた。
「さあ、それには明確な境界線というものはありませんから、一概には言えません。というよりも、そんな方法なんかないと
言ってしまっていいと思いますよ。ただ、強いて言えば方法はひとつです」
「それは?」
「いろんな人間を見て、聞いて、感じることです。姫君はまだ、あなたを姫殿下としてしか見ない人間としか触れ合ったことが
ありませんから、姫としての自分しかない。けれど、いつかあなたが父君から独り立ちするときにはそれでは足りません。
男でも女でも、大人でも子供でも、貴族でも平民でもいいから、人間を見ることです」
「人間を……見る?」
「ええ、この世に同じ人間はふたりといません。そうして、悪い人間ならばそうならないように、良い人間ならば見習って、
少しずつあなた自身を組み上げていけばいい。特に、あなたが付き合ってこなかった人間たち、つまり平民とね」
「なっ! このわたくしに、平民と付き合えとおっしゃるの」
「そうしなければ、いつまで経ってもあなたは背中から迫る恐怖に悩まされ続けますよ。恐怖は忘れたつもりでも、
記憶の底から消えることはありません。打ち消すには、根源と戦って勝つしかないんです」
 厳しいミシェルの言葉に、ベアトリスは気圧された。精神的外傷、いわゆるトラウマは忘れようと思うほど強く表れる。
平民を見るたびに恐怖を蘇らせていたのでは、とても生きてはいけないだろう。
 しかし、怖いものは怖いのだ。勇気が出せずに苦悩する彼女に、ミシェルは今度は優しげに言った。
「ひとりで立ち向かえないなら、助けを求めればいいんですよ。私も以前は、ひとりで全部背負い込むつもりでしたが、
人一人でできることなんてたかが知れてるんです。あの風来坊も言っていたでしょう? 人を頼ってみろと。あなたは、
ひとりじゃない。すでに助けてくれる人がそばにいるじゃないですか」
 その言葉に、ベアトリスはエーコたちを見返した。彼女たちは、どことなく照れくさそうに視線を反らしたりしている。
彼女たちも、年齢的にいえばベアトリスと差はない。話に参加してこなかったのも、彼女たちも自分が大人か子供か、
はっきりとした自信が持てなかったからだ。
 主従ではない対等な存在……彼女たちはそれになってくれるのだろうか。
 だがそれでも、トラウマと向き合うのは並大抵の勇気では無理だ。他者から見れば、呼吸するように簡単なことも、
それが人生の大壁であることもあるのである。
「でも、貴族と平民が対等に付き合うなんて、そんな常識はずれなことできるのかしら……」
「できますよ。どちらも同じ人間なんですから……でしたら、まず私があなたの四番目の友人になりましょうか?」
「あなたが? でも、あなたは銃士隊の副長でしょう」
「友人に立場の違いなんてありませんよ。それに私は、貴族の称号は持っていますが、心は平民のそれに近いです。
仲間たちは皆平民、気心は知れてますからあなたに危害を加えるようなことはしません。ただし、友人として付き合うなら、
命令をしても聞きませんけどね」
「……なぜ、あなたはわたくしにそうまでしてくださるのです?」
「昔の私を見ているようで、ほっておけなくなったからですよ。暗闇の中で行く先を見失い、さまよっているところが」

605 :ウルトラ5番目の使い魔 69話 (6/12):2011/11/27(日) 12:35:32.56 ID:NG6uW11S
 言ってみて、ミシェルは自分が才人と同じことをしているんだなと気がついた。立場は違えど、人生で迷子になった者同士。
暗闇の中での光、道しるべ、自分が誰かにとってのそれになれていることが、不思議な暖かさを胸の奥にともらせる。
 優しさとは、誰かから与えられるだけでなく、誰かに与えることでも暖かくなれる。与えられる者から、与える者へ、
ミシェルは自分で言っておきながら、これが大人になるということなのかなと思った。
「まあ、私たちとあなたでは友人というよりも、歳の離れた姉妹のように見えるかもしれませんね。ふふふ」
「な! わたしが人より小さいって言いたいの! 黙って聞いてれば成り上がりのにわか貴族が、分をわきまえなさい」
「身分で言えば、私は王家の近衛の副隊長ですよ。まあ、そんなことはこの際どうでもいいです。単純な世の習い、
年下は年上の言うことを聞くべきと教わりませんでしたか? ここはおとなしく、人生の先輩の言うことを聞いてなさい」
 未熟な恫喝などまったく通用しなかった。ミシェルの部下の隊員たちも、副長の妹ということは私たちの妹なのしらと、
おもしろそうに笑いかけてくる。
 恐れるどころかかわいがられてしまい、ベアトリスはミシェルや銃士隊を平民あがりの騎士ごっことなめていたと
気がついた。くぐってきた修羅場の数がそもそも違う、熊を噛み殺す狼が狐に吠え掛かられたところで、子犬に
じゃれられているくらいにしか感じないだろう。
 クルデンホルフの権勢が通用しない相手が、この世にこんなにいるとは思わなかった。家を出てくるとき、彼女の父である
クルデンホルフ公爵は、この国には三つだけ喧嘩を売ってはいけない相手がいると厳命したのだ。
 ひとつはトリステイン王家、次に宰相マザリーニ、最後に伝統と格式に右に出るもののないラ・ヴァリエール公爵家。
 しかし現実はどうか? 平民たちの中にさえ、恐れない者、逆襲してくる者がいる。追い詰められたネズミは猫を噛む、
そしてネズミの牙の毒は猫を殺すことさえある、さらにネズミの中には猫などひと噛みで殺す狼さえいると、体験から
ようやくベアトリスは悟ったのだった。
 だが、逆に考えれば、味方につければこんなに頼もしい存在はない。自分が世間知らずの弱者に過ぎないというのなら、
必ず見返してやると、ベアトリスは負けん気を振り起こして決意した。
「ミ、ミス・ミラン……えっと」
「友達になりましょう」
「と、友達に、な、なりましょう」
「ええ、喜んで」
 ミシェルは笑い返すと、ベアトリスの手を取って握手をかわした。ベアトリスのほうは、緊張しているのか愛想笑いが引きつっている。
 まあ無理もない、彼女にとって身分を超えた対等の付き合いなど、今の今まで想像の範囲外だったのだ。
 それに、彼女はまだ友情というものを半分も理解してはいまい……だがそれでいい、はじめから百点満点を生徒に
期待する教師は、自らこそが教師として零点だということに気づいていない真性の馬鹿者だ。
 ミシェルたちはそれから、エーコたちとも握手をかわして親交を深めていこうと願いあった。こちらは平民に近い生活を
していたから、決まってしまえばエーコやビーコは渋った顔をしていたものの、貴賎は少なかった。
 これからミシェルにとってもベアトリスにとっても、手探りで互いのことを探っていくことになる。
 ミシェルは才人にしてもらったように、ベアトリスが道を踏み外していかないよう道しるべとなりながら、ベアトリスは
自分の知らない世界を勉強していくために。
 
 そうして、不器用な友情の第一歩を刻んだ大人と子供たちは、元気を取り戻して構内の視察巡回に戻った。
 しかし、東方号の水蒸気機関に使われる、特性の金属シャフトを試作中のある工場に立ち寄ったときのことである。
そこでミシェルは、ここにいるはずのない人間を見つけて、思わず声をかけた。

606 :ウルトラ5番目の使い魔 69話 (7/12):2011/11/27(日) 12:36:27.14 ID:NG6uW11S
「ん? おい、お前サリュアじゃないか! どうした? なぜここにいる」
 彼女はミシェルの部下の銃士隊員で、別のところで警備任務についているはずであった。ここは、彼女の担当区とは
正反対の場所にある。持ち場を守ることが基本である軍人が、用もなく別の場所にいることなどありえない。
「副長……」
 ミシェルに呼び止められたサリュアという隊員は、工場から出ようとしていたところで立ち止まった。だが、振り返った
彼女は、病人のように目つきのくぼんだ生気のない表情をしていて、驚いたミシェルは厳しく言いとがめた。
「持ち場はどうした? 異常が起きたら報告に来るのが規則だろう」
「たいしたことではありません……向こうが工事に入りましたので、その間ほかのところを見回っておこうと思っただけです。
では……」
「おっ、おい!」
 サリュアはきびすを返すと足早に立ち去っていった。そのあまりにもそっけなく、無感情な態度に、見ていたベアトリスは
呆れたように言った。
「ずいぶんと陰気な人ですわね。わたしへのあいさつもありませんでしたし、部下の教育がいきとどいていないんじゃありませんの?」
「いや、サリュアは隊内でも陽気な性格なのに……まるで別人だ」
 記憶にあるサリュアは、剣の腕は隊内では並のほうではあるが、明るくお人よしな性格の持ち主であった。困難な
任務の途中で皆がくじけそうになっても、楽天的にはげましてまわり、誰からも好かれる陽気な子のはずなのに。
「あの目、まるで死人のそれだ……姫君、すいませんが予定を変えさせていただきます!」
「えっ! 突然、どこに行くっていうの」
「サリュアを追います。なにか、嫌な予感がする!」
 確証があったわけではないが、それは騎士として幾多の戦場を生き抜いて身につけた直感とでもいうべきものだった。
ミシェルは走り出し、三人の部下も彼女を追う。ベアトリスは置いていかれそうになり、慌てて後を追って走り出した。
「まっ! 待って! わたしを置いていくんじゃないわよ」
「ひ、姫殿下! ま、待ってください」
 ベアトリスは小柄なぶん、人ごみの中では足が速い、エーコたちも必死で追うけれど、着いていくのだけで精一杯だった。
 そうして、ミシェルたちに追いついたベアトリスは、尾行に無理矢理同行することにした。むろんミシェルたちは、目立つ
ベアトリスたちを連れて行きたくはなかったし、エーコたちもやめるように説得した。だが、ここでミシェルたちとはぐれる
ことをベアトリスは絶対避けたかったので、がんとして了承しなかった。
 そうしているうちにも、サリュアはどんどん先へと行ってしまう。やむを得ず、ミシェルはベアトリスたちを連れたままで
後を追ったが、やはり様子が変なことに隊員たちも気づいてきた。
「副長、あれは本当にサリュアなんでしょうか? 確かにあいつは腕の立つほうじゃありませんが、あまりに無警戒すぎますよ」
「ああ、こんな目立つ尾行に気づいた様子もない。それに、あいつどこへ行くつもりだ? この先は使われていない倉庫街しかないぞ」
 次第に疑惑が大きく膨らんでいく。普段と様子がまるで違う仲間、サリュアの身になにかが起きたのか?
 後を追いながら考えたのは、魔法で操られるか摩り替わられている点だ。水魔法には、ほぼ完全な洗脳を可能にする
『ギアス』という禁術もあることだし、見た目だけなら『フェイスチェンジ』で真似できる。だが、どちらも考えてみたら可能性は
低いといわざるを得ない。


607 :ウルトラ5番目の使い魔 69話 (8/12):2011/11/27(日) 12:37:20.66 ID:NG6uW11S
 ギアスをかけられた人間は、親しい間柄ですら変異を見抜けないほど洗脳が完璧だというし、フェイスチェンジで
成り代わるのならば元の性格に似せる努力はするものだ。
 あれでは、どちらにせよすぐに怪しまれてしまう。それでも構わないとしたら、なにが目的なのだ?
 サリュアはどんどんと人通りの少ない道に入っていき、ついにはほぼ無人の倉庫街にやってきた。
「こんな場所で、あいつなにを?」
「しっ、止まったぞ」
 なんの変哲もない、朽ち始めた材木が目立つ倉庫の前でサリュアは止まった。鉄製のさびた扉は、彼女の前に
錠を下ろしたままで聳え立っている。
 鍵を開けるのか? 一行は物陰から息をひそめて様子をうかがった。
 だが、彼女たちの予想はまったく思いもかけない形で裏切られた。施錠されたままの鉄の扉に、何気なく歩み寄った
サリュアの姿が、扉の中に溶け込むように消えてしまったのだ。
「なっ! 消えた」
「馬鹿な! 人間が消えるなんて」
 目を疑ったが、全員が同じものを見ていた以上は錯覚ではなかった。
 しかしこれで、サリュアが正常でないことははっきりした。ミシェルは指揮官として、怒りを覚えるとともに、これからの
判断を迫られた。すなわち、このまま突入するか、万全をきして応援を呼ぶかである。
「副長、ご指示を」
 二者択一、どちらかを選ぶならば足手まといもいることだし、ここは見張りをつけて引き返し、全部隊を持って
突入するのが正解に思える。
 だがミシェルはあえてリスクを承知で打って出ることを選択した。こういう場合、時間をロスして機を逃すことが
なによりも恐ろしい。もうすぐ工員の勤務交代の時間が来て構内がごったがえす中、部隊を集結させて動かすだけで
大きく時間を食ってしまう。その間に逃げられてしまっては意味がない。
「突入する」
「了解!」
 戦闘配備の命令を受けて、三人の隊員たちも手持ちの銃をいつでも撃てるように準備する。危険な賭けだが、
さいを振ったからには彼女たちは迷わなかった。
「姫殿下たちは、ここでお待ちください。いいと言うまで、決して動いてはいけませんよ」
「わ、わかったわ」
 ベアトリスたちを物陰に残して、ミシェルたち四人はサリュアの消えた倉庫の前に立った。
 扉を閉ざしている錠をミシェルの錬金で壊し、二人の隊員が扉に手をかける。
「いくぞ……開けろ!」
 さびた鉄がこすれる嫌な音を立てて扉が開く。口を開けた闇の中に、ミシェルは先頭を切って飛び込んでいった。
 
「サリュア! どこにいる」
 
 銃を油断なく構えて、広い倉庫の中を見渡す。入り口から差し込んでくる光が、中の闇を打ち消してゆく。
 サリュアはその中で、こちらをぼおっと見ながら立っていた。

608 :ウルトラ5番目の使い魔 69話 (9/12):2011/11/27(日) 12:38:31.51 ID:NG6uW11S
「サリュア、こんなところでなにをしている? 説明してもらおうか」
「副長……」
 銃を突きつけられているというのに、まるで動じた様子がない。もう間違いはない、ミシェルはこのとき、相手が
たとえ部下であろうと射殺する覚悟を決めた。しかしそれはあくまで最終手段だ。その前に、サリュアの後ろに
なにがいるのかを白状させなければならない。
「答えろ! お前はここになにをしに来た? 五秒以内に答えなければ撃つ」
「副長、よくぞ気づかれましたね。さすがです……ですが手遅れでしたね。あと十数分もすれば、この造船所は
私の仕掛けた八つのプレート爆弾によって跡形もなく吹き飛んでしまうでしょう」
「なっ! なんだと!?」
 愕然とするミシェルたち。あと十数分で街が吹き飛ぶ? とてもじゃないが、知らせる時間も爆弾を探す暇もありはしない。
 しかも、血の気を失ったミシェルたちに、サリュアは剣を抜き放つと愉快そうな笑い声をあげた。
「ご心配なく、この場所にいれば爆発の被害からは免れられます。ですが、あなたがたは爆発を待たずにここで
始末をつけてあげましょう」
 高速の斬撃がミシェルの首筋を狙った。
 速いっ! 反射的に身を引いてかわすものの、返す刀で銃が切り落とされてしまった。予備の銃や魔法を
唱える余裕はない。
 抜剣して迎え撃つミシェル、銃士隊正規装備の鉄剣同士がぶつかって火花をあげた。
「ぐっ! 重い」
 一太刀ですさまじい剣圧だった。まるでオーク鬼のこんぼうを正面から受けたような衝撃、腕力では自分のほうが
勝っているはずなのにはじきとばされてしまう。衝撃が強すぎたあまり、鋼鉄でできているはずの剣が二人とも
大きく歯こぼれしてしまった。
 連続攻撃を仕掛けてくるサリュアを、ミシェルは持ちこたえるだけで精一杯だった。隊員たちは、ミシェルに
当たる危険があるので銃での援護射撃はできない。しかし、ほっておくこともできないと剣を抜いた。
「副長、今助けます!」
「よせっ! お前たちじゃ無理だ」
 止める間もなかった。ミシェルを弾き飛ばしたサリュアは、一対三の状況にも関わらず、目にも止まらない剣技で
瞬く間に三人を倒してしまったのだ。
「お前たちっ!」
 切り結ぶ余裕さえなかった。三人とも、はじかれた剣が床に落ちるよりも早く崩れ落ちた。
「うっ、ああぁっ!」
 恐らく三人は自分の身になにが起こったのかすら、まともに把握できなかったに違いない。制服を切り裂かれ、
苦痛に耐えているものの、とても動ける傷ではない。いや、サリュアの剣がミシェルと切り結んで痛んでいなかったら、
全員苦痛を感じる間もなく絶命していたに違いない。

609 :ウルトラ5番目の使い魔 69話 (10/12):2011/11/27(日) 12:39:52.99 ID:NG6uW11S
「これで残るは、あなただけ」
「きさまぁっ!」
 激怒したミシェルは全霊の力で剣を振り下ろした。下段からサリュアの振り上げた剣が激突し、疲労が重なっていた
二人の剣は双方とも柄から乾いた音を立ててへし折れた。
 武器を失った二人は徒手空拳での戦いに即座に切り替えた。銃を取り出す一瞬の隙が命取りになるからだ。
 力では負けても、技ではミシェルに一日の長がある。先手をとったミシェルの拳が、サリュアのみぞおちに深く
食い込んだ。だが、人体の急所に深く当たったはずなのにサリュアはびくともせずに、逆にミシェルの首筋を
捕まえると、片手で持ち上げて締め上げてきた。
「そ、そんな馬鹿な。サリュア、お前いったい。ぐぁぁっ!」
 人間の力じゃないとミシェルは思った。宙吊りにされ、サリュアの指が首に食い込んでくる。最後の力で、
隠し持っていた銃を取り出そうとしたが、それも払い飛ばされた。
「や、やめろサリュア……」
 呼びかけてもサリュアは眉ひとつ動かさない。
 そこへくぐもった女の笑い声が響いた。そして、倉庫の闇の中から銀色の鎧人間、ボーグ星人が現れてくる。
「くくく、いくら呼びかけても無駄だよ」
「き、貴様は何者だ」
「私はボーグ星人、よくぞこの場所を突き止めたとほめてやりたいが、遅かったな。お前の仲間は、すでに私の
忠実なサイボーグへと改造してある。お前の命令など聞かんよ」
「サ、サイボーグ?」
「体の中に機械を埋め込んで、我々の思うように動くようにしたのだよ。身体能力も極限まで引き出し、痛みも感じない。
人間ごときの力では太刀打ちできまい」
 あざ笑いながら説明するボーグ星人に、ミシェルは全身の血液が沸騰する感じを覚えた。
「貴様! よくも人間の体をおもちゃのように!」
「どのみちお前たち人間は皆死ぬんだ、気にすることはない。一足早く、仲間の手に掛かって死ぬなら本望だろう?」
 サリュアの締め上げる力が強まった。絞め殺すどころか、首の骨まで折れそうな強さだ。
 だめだ、意識が持たない。そう思いかけたときだった。
「ミス・ミラン! いったいなにが起きてっ! きゃぁぁっ!」
 なんと、絶対動くなと言い含めていたはずのベアトリスが、無謀にも様子を見に来てしまっていたのだ。
 逃げろ、と喉元まで声が出るが、それは口から放たれることはない。ベアトリスたちはとっさに杖を取り出したが、
星人がそれを見逃すはずはなかった。
「まだネズミがいたか、蹴散らせ」
 サリュアはミシェルを無造作に投げ捨てると、ベアトリスたちが魔法を使う前になぎ倒していった。
 エーコもビーコもシーコも、戦士ではないので一発で動けなくなって悶絶する。
 ベアトリスも顔面をしたたかに殴りつけられ、転がって鼻と口から血を流した。

610 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/27(日) 12:40:14.09 ID:s7mCU/6r
支援

611 :ウルトラ5番目の使い魔 69話 (11/12):2011/11/27(日) 12:40:58.45 ID:NG6uW11S
「痛い、痛い……あぅっ!?」
 うつぶせに倒れたベアトリスの背中を、ボーグ星人は足蹴にした。
「ほぅ、これはこれは……なにがどうなっているのかは知らないが、妙な客だ」
 そのときボーグ星人は、侵入者たちを見回して妙に怪訝な声を出した。しかしすぐに興味を失ったようで、隔靴の
ベアトリスを見下ろすと冷酷に言い放ったのだ。
「まだ子供か、おとなしく隠れていれば助かる可能性もあったかもしれないのに。自分の浅はかさを恨むがいい」
「やめ、助けてぇ」
「死ね、人間」
 哀願するベアトリスを一顧だにせず、ボーグ星人は体重をかけていった。等身大時でも一八〇キログラムの体重を持つ
ボーグ星人に踏みつけられては、ベアトリスの華奢な骨格はとても耐えられない。
 やめろというミシェルたちの叫びと、ベアトリスの断末魔の悲痛な声がこだまする。
 そのときだった。
 
「そこまでだ、ボーグ星人」
 
 突然男の声が響き、ボーグ星人とミシェルたちはその方向へ振り返った。
 乾いた靴音を立てて、一人の男が倉庫の入り口から悠然と入ってきた。床に伏しているミシェルからは、逆光になって
よく見えないが、特徴のあるつば広の帽子をかぶっているのだけはわかった。
”あの帽子は……まさか”
 足を止めた男が、すっと帽子を脱いだ。
「久しぶりだな、ボーグ星人。相変わらず姑息な作戦が好みのようだな」
 そのつばの下から現れた顔は、まさしくミシェルやベアトリスのよく知ったものであった。
「ふ、風来坊……」
 信じられなかった。なぜ、彼がこんなところにいるのか。
 しかし、驚愕の声は彼女たちからではなく、ボーグ星人から発せられた。
「バカな! なぜだ、なぜ貴様がこの時空にいるのだ!」
「お前に答える義理はない。それよりも、お前の気になっているものはこれだろう?」
 そう言うと、風来坊はポケットからジャラジャラという音を立てて、小さな円盤状の装置を複数つかみ出した。
「そ、それは!」
「悪いが、お前の仕掛けたプレート爆弾はすべて回収させてもらった。これでもう、この街が危険にさらされることはない」
「お、おのれぇ」
 ボーグ星人はうろたえ狼狽した。と同時に恐怖も湧いてくる、ヤプールが作戦失敗者を生かしておくとは思えない。
かつてUキラーザウルス復活のために貢献したナックル星人も用済みになれば抹殺し、サイモン星のように滅ぼされて
しまった惑星文明もある。
 このままでは確実にヤプールに殺される。恐慌したボーグ星人は、唯一生き延びられるかもしれない道を選ぶしかなかった。
「やれ、殺せ!」
 ボーグ星人の命令に従い、サリュアが風来坊に襲い掛かっていく。ミシェルは思わず「逃げろ!」と叫んだ。
 ところがどうか! 風来坊は年齢を感じさせる容姿からは思いもつかない身軽さで、容易にサリュアの攻撃をさばいていくではないか。
 サリュアのパンチもキックも、空を切るばかりでまるでかすりもしない。掴みかかろうとしたら、逆に腕をとられて投げ飛ばされた。
 あれはとても素人の動きではない。正式な訓練を受けた、拳法を習得しているれっきとした戦士の呼吸だ。

612 :ウルトラ5番目の使い魔 69話 (12/12):2011/11/27(日) 12:41:55.75 ID:NG6uW11S
 業を煮やしたサリュアは、拳銃を取り出そうと腰に手をやった。しかし、それよりも早く風来坊の取り出した青い銃がサリュアに向いていた。
”あの銃、サイトの持っていたやつに似ている”
 ミシェルがそう思った次の瞬間、風来坊の青い銃から光弾が放たれ、サリュアの胸を貫いた。
「ぐぁっ」
「サリュア!」
「心配するな。エネルギーをしぼって、しびれさせただけだ。さて、次はどうする? ボーグ星人」
 たいして息も切らしていない風来坊が呼びかけると、いよいよ進退きわまったボーグ星人と風来坊の戦いが始まった。
「こうなったらかつての恨み、ここで晴らしてくれる!」
「そう思うなら、かかってくるがいい」
 ボーグ星人は、肉弾戦を得意とする宇宙人の中でもストロング系に入る星人だ。全身が鎧に包まれているような外観に
恥じずに、パワーはサイボーグ戦士のサリュアをも大きくしのぎ、パンチは太い樫の材木を砕き、キックは石材を粉々に
打ち砕いた。
 が、それだけであった。ボーグ星人の攻撃は、打てど放てど風来坊にかすりもしない。
「くっ、なぜだ! なぜ当たらない!?」
「私が貴様が死んで四十年ものあいだ、とどまっていると思ったのか? 昨日の私しか知らんお前は、今日の私には勝てん!」
 その瞬間、合気術にも似た投げ技が炸裂し、ボーグ星人は猛烈な勢いで床に叩きつけられた。
「ぐわぁ!」
 いくら全身を鎧で固めているボーグ星人といえども、これではたまらない。大きなダメージを受けて、よろよろと立ち上がってくる。
奴は悪あがきのように、頭部から放つ破壊光線・ボーグレーザー光線を放ってきたが、軽くかわした風来坊から逆に
銃撃を受けて倒れこんだ。
「もう終わりだな、ボーグ星人」
「ま、まだだ……まだ死ぬわけにはいかない!」
 そう言うと、ボーグ星人は最後の力を振り絞った。等身大の姿から、身長四十メートルの本来の姿へと巨大化したのだ。
 踏み潰してくれると、ボーグ星人は大きな足を振り上げる。
 ミシェルとベアトリスたちは、倉庫の屋根が破れ、吹きさらしとなった倉庫の中でほこりを浴びながら、もうだめだと覚悟した。
 しかし、風来坊は慌てた様子もなくボーグ星人を見上げているだけだ。
 そして彼は、手元の時計をちらりと見ると星人に背を向けた。
 その瞬間、ボーグ星人の背中で大爆発が起こった。紅蓮の炎が吹き上がり、星人の背後にあった倉庫が爆風で
つぶされて、ドミノ倒しのように崩れていく。
 むろん星人も無事ではいられなかった。背中に風穴を開けられて、ボーグ星人は事態を理解することすらできないまま、
振り上げた足の行く先を冥府の門へと切り替えて、地響きをあげて崩れ落ちたのだった。
「投げられたときに、自分の体にプレート弾をつけられていたことに気づくべきだったな。平静ならば気づいたろうが、
怒りに我を忘れていたことがお前の敗因だ。ともあれ、これでかつての借りは返したぞ」
 振り返った風来坊の視線の先で、倒れたボーグ星人は背中から煙を噴き上げて、もう動くことはなかった。
 
 あまりにもあっけないボーグ星人の最期。それをたった一人でやってのけた風来坊は、倒れているミシェルや
ベアトリスたちを介抱し、ひととおりの応急手当をすると、ミシェルに言った。
「幸い、命に別状のある者はいない。ここに来る前に、衛士隊に通報しておいたから、じきに助けが来るだろう。
それから、サイボーグにされた君の仲間は腕のいい医者に診せるといい。頭の中に小さな機械が埋め込まれている、
それを取り出せば元に戻るはずだ。では、私は行くところがあるので失礼するよ」
「ま、待て……お前はいったい何者なんだ? 私たちの、味方なのか?」
「すまないが、まだ君たちに名乗るわけにはいかない。しかし、君たちが勇気を持って悪に立ち向かう心を持ち続ける限り、
私は君たちの友であり続けるだろう」
 テンガロンハットをかぶりなおし、風来坊は文字通り風のように消えていった……
 
 
 続く

613 :ウルトラ5番目の使い魔 あとがき:2011/11/27(日) 12:42:48.83 ID:NG6uW11S
今週はここまでです。
ベアトリス主導の三連作、お楽しみいただけたでしょうか。これまで出番がなかったぶん、彼女を主体とした話は私も書いてて楽しかったです。
また、キャラ同士の組み合わせも後半になってから自由度が増してきました。初期のうちにいろいろ伏線張っておいたかいがあって、
ためておいた資産に利子がついたというとこでしょうか。
東方号の改造の内容は、ちょっと後回しになりましたが、いずれということで。

それから、規制が長引きそうなことと、年末での余裕のなさに対してストックを作っておきたいので、来週はお休みさせていただきます。
再来週になっても規制が解除されてなければ、また避難所に投下しますのでよろしくお願いします。


それでは、どちらさまか代理投下お願いいたします。

614 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/27(日) 12:43:29.74 ID:NG6uW11S
以上。代理終了。

俺もさくさく書かんといかんのだがなー

とりあえずウルトラの人乙

615 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/27(日) 14:17:48.31 ID:Us0FkUxB
ウルトラ乙
代理も乙

風来坊つえー

616 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/27(日) 15:03:34.68 ID:H2/Tz8PA
変身するまでもなかったか……哀れすぎるぞ、ボーグ星人www

617 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/27(日) 17:02:46.89 ID:W9SAlzAU
ウルトラの人って無職ニートなん?
こんな毎週毎週これだけの量のSS投下出来るなんて
仕事してたり、学生だとしても無理だろ

618 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/27(日) 18:26:52.34 ID:++rnxg4c
毎日4コマ書いてる社会人なら見たことがある。人それぞれというものじゃないだろうか
人の事情に首を突っ込むのはどうかと思うしさ

619 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/27(日) 18:28:47.59 ID:HZU+9JDK
四コマ作家のほとんどは副業だぞ?

というか、逆に無職ニート(他のことやってない)でこの量だったら、怠け者だ。

620 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/27(日) 18:30:30.68 ID:ALwdPI4G
むしろ617がどんだけ無能で手が遅い奴なのかって話しだな

621 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/27(日) 19:05:45.60 ID:OctJZIgK
自分も昔、学生と社会人を跨いだ1年間週刊でエロSS書いていたから、週刊で書ける=ニートというのは短絡的すぎると思う。
まあ、楽じゃない事は確かだけど。特に社会人だと急な残業、休出で時間が一気に無くなるのはよくある事だし。

622 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/27(日) 19:15:02.71 ID:zGuoCWBu
社畜は辛いね
ユダヤの金持ちに生まれたかったよ

623 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/27(日) 19:32:29.03 ID:Us0FkUxB
書き貯めしてると言ってなかったか?
ストックを増やすために投稿を休んでた時期もあったし

624 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/27(日) 19:35:49.89 ID:J2Y7cj8L
お前ら作者がそんなに気になるのか

625 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/27(日) 20:14:08.63 ID:5Vtv6LgY
というより釣られすぎなんじゃないのか

626 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/27(日) 20:41:31.33 ID:s7mCU/6r
手の速い人ならこれくらい書けるだろ。
サラリーマンしながら、書店売りの本を何冊も出してる作家が何人ももいるしね。
ラノベだとバカテスの作者が本業持ちと聞いたことがある。

627 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/27(日) 20:53:40.23 ID:IKXQ/xv6
ラノベは専業でやってる人のが少ないんでないか

628 :萌え萌えゼロ大戦(略) ◆E4H.3ljCaE :2011/11/27(日) 21:00:42.37 ID:Lm6bxWHl
>>595
登録しましたが、さすがにこれだけの分量だと時間的リソース消費量が
半端じゃないです。
まさか昨日買ったばかりの水樹奈々の新譜3周するとは思わなかった……

私もいつも来られるわけではないので、どなたかできるときにはお願い
したいですね。

629 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/27(日) 21:46:41.05 ID:YhFe02AI
乙です
本当にご苦労様でした

630 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/27(日) 22:12:31.56 ID:zGuoCWBu
サイヤまだー?

631 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/27(日) 22:16:26.63 ID:UHGcicrs
>>628
乙です!

632 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/27(日) 22:19:21.46 ID:911u67bu
社会人でも毎日定時で帰れる職業もあるし、下手すれば仕事中にSS書けるような場合も・・・

633 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/27(日) 22:35:39.48 ID:zGuoCWBu
東電幹部とか時間あまりまくってそう

634 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/27(日) 22:47:52.38 ID:nHne2Orb
時間がない時の方がアイデアが閃いたり創作意欲がわいたりする

635 : 忍法帖【Lv=6,xxxP】 :2011/11/27(日) 23:25:29.40 ID:KSvNTqjQ
>>634
それは逃避ではなかろうか

636 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/27(日) 23:38:17.92 ID:DffvfcuX
リアルから逃避するからこそ妄想の領域に近付くんじゃないか

637 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/28(月) 02:33:02.70 ID:hTVOBm1J
ウルトラの人乙!

SSを書く量に関しては、自分の経験に照らし合わせると仕事している時の方が進むぞ。
生活にメリハリっていうか、ある程度健全で、規則的な生活してないと、精神の活動が衰える。
一日二時間づつ、一時間に3kbくらいづつ書けば、週一のウルトラの人並みの更新は可能だろう。
専業で書いてる人は、物理的に兼業では無理な量をしているか、自己管理ができないと難しいと思う。

あとまあ、仕事してないとどうしても生活費その他の都合が切実になるんだ…多少は妄想に逃げられるが、本気で追い詰められるととてもSSとか書いてられねーよ…

638 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/28(月) 12:56:16.72 ID:eFD6SxNT
神坂一はスレイヤーズ! 執筆時は勤め人してて
チャリ通勤に「黄昏よりも暗きもの…」とかブツブツいってたそうだ。

639 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/28(月) 15:51:52.09 ID:YtknREE7
スレイヤーズクロススレって何で独立してんの?

640 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/28(月) 15:53:34.26 ID:TFfAe/ca
加納正顕は現役サラリーマンだし、菊池たけしなんか副社長になることで締め切り破りを治療する事に成功した。

一方、専業作家の火浦功は……う、うう……

641 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/28(月) 16:35:17.69 ID:JpSYKufh
プロの作家や漫画家は週刊で何個もかけもちするなんて普通だからな
最終回の展開は決まってるとか言いながら何年も新刊を出さない作家もいるけど

642 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/28(月) 17:17:23.20 ID:SnR7FhBQ
今はともかくハリポタ売れる前のJKローリングもシングルマザーで子育てしながらだしな。
カフェでコーヒー一杯だけ頼んでハリポタ書いてたのは有名な話。

643 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/28(月) 17:35:32.24 ID:bawtI/2o
菊池たけしは会社勤めつってもその手の会社だから兼業とはちと違うだろ

644 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/28(月) 18:28:28.70 ID:nOTIvF3j
税金対策とかで会社立てて個人としてではなく、会社として作品作ってるクリエーターも多いらしいしな。
税金とか詳しくないから本当かどうかは知らんが

645 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/28(月) 20:33:51.43 ID:TFfAe/ca
>643
まあ厳密にいうとそうなんだが。

で、だ。
そんなきくたけを更生させるという偉業を果たした出版業界のアインヘリアル、
“黒いドラえもん”たのあきら先生が呼ばれたらどうよ?
ルイズの魔法と他の人の魔法を比較して類似点や相違点を見いだし、“虚無”の復活に貢献するとか。

646 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/28(月) 22:08:17.73 ID:n5QLLBq0
時間かかってもいいからゼロ魔の新刊が無事に出てほしいよ

647 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/28(月) 23:40:30.09 ID:6IbkqW1x
1人で描いてるならまだしもアシ何人も雇ってたりしたらもう会社と変わらんしな

648 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/28(月) 23:45:54.95 ID:AAe1o8sY
>>637
一日二時間は無理だな。
何せ朝5時起床、6時出発、1時間半運転して会社に着いて帰宅22時だ。
0時には床に就いてないと事故起こす。食事と風呂入っていたらとてもとても。
週末も最近は休日出勤多いしな。祝日もカレンダーだけ赤くて会社にいたよ。

649 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/29(火) 00:14:05.94 ID:DOuA6Faa
お前個人の生活習慣なんぞ知るかっつうね

650 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/29(火) 00:20:35.80 ID:KOZRUYQC
とてとてだけ読んだ

651 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/29(火) 08:05:12.58 ID:TkD5+K/l
>>648
そこまでいくと生きてる意味無いな
時間の価値考えて仕事選べよ

652 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/29(火) 08:49:10.85 ID:zIZm0c1z
突然違法奴隷自慢されても困る

653 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/29(火) 09:54:59.83 ID:z7J+uS6B
っつーか本当にすげぇ文量だよな

自分も書いてみたけどあんなに書けねぇwwww

654 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/29(火) 17:00:40.20 ID:w76Piqd3
学校の作文だって一時間に5,6枚余裕な人もいれば1枚書くのでいっぱいな人もいるから人それぞれだろ
ところでそろそろなんか呼んで面白そうなキャラの話しようぜ

655 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/29(火) 17:10:31.52 ID:Mp/3Qwd1
ドロッセルお嬢様とか

656 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/29(火) 17:36:32.13 ID:fejXoq5a
>655
らめぇ、あれ、一応ディズニーなのォ。

657 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/29(火) 17:55:56.05 ID:b61u2wdE
KOFのゼロを想像しようとしたけど
わりと出オチだった

658 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/29(火) 17:58:39.76 ID:xzTlU/fH
ホラーゲームの零とかは想像すら難しかった、テンプレ一切使えんし俺では再現無理w

659 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/29(火) 18:09:37.12 ID:FFZh5brx
ちょっと余計なの付くけどフログのゼーロスは?

660 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/29(火) 19:09:29.72 ID:ZMRv1prh
ワイルドアームズ2ndからトカ博士と助手のゲー君
コルベール先生が協力してブルコギドンmk-2を開発するトカ

ルイズを無理にでもツッコミにしないといかんトカwww

661 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/29(火) 19:17:13.57 ID:AUfxM9rv
      |\           /|
        |\\       //|
       :  ,> `´ ̄`´ <  ′
.       V            V
.       i{ ●      ● }i
       八    、_,_,     八    ボクを召喚して、契約させまくってよ!
.       / 个 . _  _ . 个 ',
   _/   il   ,'__  '.  li  ',__
      ̄(__.ノ  (__.ノ ̄ ̄

662 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/29(火) 19:23:40.46 ID:QKQQz0Z4
>>660
どう考えても無理なく突っ込みにならざるを得ないだろうと想像する

ゼロ・・・ブラックマトリクスの背徳ご主人様でどうや
でなきゃ強化人間

663 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/29(火) 19:25:41.12 ID:M/6fFJBR
>>661
赤い石つきナイフを持った盲目の占い師召喚なら考えた事あるけど
人刺し殺すシーンを上手く書けねえ……

664 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/29(火) 19:29:34.91 ID:TQ70zkhh
桃鉄からキングボンビー召喚
契約したせいでなすりつけも出来ず
ヴァリエール家破産

665 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/29(火) 19:41:22.95 ID:3nyO8ttO
>>660
大丈夫、彼等を前にするとあのアシュレーですら性格が豹変するから。

666 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/29(火) 19:50:08.59 ID:rVwsHffH
ダクソから闇の王を召喚
ギーシュやワルドの人間性を吸ってつやつやになります
大回復や治癒の奇跡で病気治そうとするけど奇跡って絶対異端扱いされるよね

667 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/29(火) 19:56:59.21 ID:dddLsT6b
迅鉄を取り合う鋼丸とデルフとかステキ

668 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/29(火) 20:10:24.96 ID:G4umKFig
>>661
俺的にはシャルロッテ召喚を見てみたい

669 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/29(火) 20:16:15.11 ID:9v1dlNMz
戦国BASARAから立花宗茂を召喚。
主の我侭から解放されると思いきや、新たに始まる受難の日々。
(なぁにこのくらい!奥のしごきに比べれば……!)

あとデルフにワルドの電撃吸収させて雷切!とかやってみたい。

670 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/29(火) 21:06:33.89 ID:R8p1hxaO
ゼノギアスからシタン先生を召喚。
「ゴーレム?この程度の大きさならいつも相手してましたよ。ドラゴソとかね。」とかいいながらゴーレムをボコボコにする先生とか胸熱。

671 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/29(火) 21:42:12.99 ID:+AITisNT
(なんと、ただの蹂躙だったのだ!)


672 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/29(火) 22:10:33.18 ID:AUfxM9rv
「わたしなんてただのゼロ」って言った瞬間

  _, ,_  しょおー
( ◎д◎)
  ⊂彡☆))Д´)

673 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/29(火) 22:11:33.87 ID:e5YX6mmu
BLACK CATのセフィリア召喚で書いてるんですけどそれなりに書けたら投下していいでしょうかね?!
どんなふうにすればいいのかよく分からないものでして

BLACK CAT続き描かれねーかなぁ・・・

674 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/29(火) 22:24:18.00 ID:ozTxUY1W
黄金バットからマゾ様召喚
ナゾー様と使えない部下の板挟みから解放されたと思ったら
今度は子供のおもりが待っていたでござるの巻

675 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/29(火) 22:42:35.26 ID:+AITisNT
>>673
投下前の確認とかルール守らないと叩かれるから気をつけろ

676 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/29(火) 22:48:04.63 ID:e5YX6mmu
>>675
おkです。

怖えぇー。

677 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/30(水) 01:01:34.11 ID:CYJOIQUt
すでに地雷臭がするのは気のせいか…

678 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/30(水) 01:12:57.93 ID:9T70Pgib
>>674
あの博士も使えないとおもうんだがw

679 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/30(水) 08:05:25.42 ID:NbVKFrlM
>>668
GSの状態で契約まで持ってゆければ或いは…。

680 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/30(水) 08:14:12.64 ID:guCSW/pv
>>679
契約したら外っつらの部分だけ契約になってやった!もうなにもこわくない!
って感じになった瞬間に契約対象外になった中身が出てきて……

まで妄想した

681 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/30(水) 09:12:41.54 ID:jfT7d650
>>670
STRドライブ漬けにでもしないと先生一人じゃゴーレムにもドラゴソにも歯が立たないっていう


682 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/30(水) 09:16:48.48 ID:NbVKFrlM
>>680
それを危惧していたもので、"GSの状態で契約まで持ってゆければ"と言った。
もっとも、中身は対象外などということになった日には、脱皮する生物は大概怪しいことになるかもしれない。

まあそれはそうと、まどか☆マギカの魔女が使い魔として役に立つとは思えない…。


683 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/30(水) 09:49:58.84 ID:QhBKZQhY
魔女は一般人には見えないから使いようだと思う
こーいワルプルギスこーい
7万もエルフも一蹴間違いなし

あとアンリエッタがオクタヴィア召喚なんて

684 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/30(水) 11:37:15.08 ID:F0d9Kr80
>>657
出オチが出オロチに見えた。

685 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/30(水) 15:17:15.87 ID:1InzhbxS
アンアンやシエスタに悪女の心得を伝授されて安定を脱するさやか

686 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/30(水) 16:08:44.13 ID:pUtjTn0X
ぬらりひょんの孫から若かりし頃の狒々様を召喚
この人?若い頃はイケメンで強かったのにどうしてああなったのか
ムチに殺された後若返って召喚されたみたいなストーリーで

687 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/30(水) 17:29:02.56 ID:yg6Aj4Io
未来は猩影もああなると思うと何とも言えんな

688 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/30(水) 17:34:04.99 ID:dgsAwGxB
リクオも将来後頭部が長くなるんだよな……クォーターだから初代に比べりゃ短いだろうが

689 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/30(水) 18:02:49.45 ID:dgsAwGxB
sage忘れ失礼

690 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/30(水) 19:31:11.94 ID:0L7wu/4R
刹那「平賀才人。」
才人「アロウズの部隊の中にルイズの乗った機体があったよ。ルイズを撃つつもり?」
刹那「それはお前次第だ。戦いは破壊する事じゃない。作りだすことだって出来る。
俺は信じている、俺達のガンダムならそれが出来ると」

刹那「あとお前次第だルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール
アロウズから取り戻すには戦うしかない。」
才人「僕が戦う・・・?」
刹那「彼女の事が大切なら出来るはずだ。彼女を取り戻す戦いをするんだ
お前のための戦いをしろ。」
才人「それが僕の戦い。」

刹那「会いに行こうルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール


691 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/30(水) 19:41:26.09 ID:TuFWqDHH
どうみてもルイズが地球に召喚されてる件

692 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/30(水) 20:19:25.90 ID:0PX9l7I5
ルイズ「なら与えてあげようじゃないの!奴らに生きた証ってものを!!」

693 :無重力巫女の人:2011/11/30(水) 20:19:26.92 ID:v+a2Ak3/
どうも皆さん今晩は、無重力巫女の人です。
もうすっかり寒くなりましたね、この前までは少し暖かかったのに。
さてと、特に何もなければ執筆を終えた49話の投稿を始めます。

よろしければ支援の方、御願いします。



694 :ルイズと無重力巫女さん:2011/11/30(水) 20:21:56.21 ID:v+a2Ak3/

ドアを開けようとした矢先、霊夢の耳に魔理沙とルイズの声が入ってきた。
「ちょっ…ま…どうやって来たんだよお前!?」

声の感じからして、恐らく考えてもいなかった事態に直面して焦っているようだ。
それに続いてカンカンに怒っているであろうルイズも聞こえてきた。
「やっぱり霊夢を追ったのは正解だったようね!どうせ二人してしばらく雲隠れでもしようかと企んでたんでしょ!?」
「うぇっ…?おいおいちよっと待てよ、霊夢はともかく私は逃げる気なんてないぜ」
「嘘おっしゃい!下手な嘘付いたらその分痛い目を事になるわよ!?」

霊夢はドアの前でふと足を止めた。どうやってルイズがここまで来れたのだろうか?
ここは学院から結構離れているし、何よりどうやって追いついてきたのか。
色々と疑問が浮かんでくるがそれを解決する前に、一人と一本の゛勘違い゛をどうにかする必要がある。
もしも魔理沙の言葉を鵜呑みしてしまったら、全ての怒りが自分に降りかかってくるのだから。
(別にこっちは逃げる気なんてサラサラ無いっていうのに…疲れるわね)
心の中で呟きながらドアノブを握り、力を込めてドアを開けた。

瞬間、ドンッ!となにか柔らかいモノにぶつかったような鈍い音が響き、次いで「キャッ!?」という少女の声が聞こえた。

「あっ!ちょっ霊夢お前…なんてことを…」
霊夢を見て、魔理沙はビックリしたと言いたげ表情を浮かべて目を丸くした。

「何よ魔理沙。そんなに目を丸くして…あら?」
魔理沙に向かって一歩踏み出そうとしたとき、霊夢は自分の足下でルイズが倒れている事に気がついた。
プリッツスカートに包まれた小さくて可愛らしいヒップを、霊夢に向けて突き上げるような形で倒れている。
「声が大きいなぁと思ったらそんなとこにいたのね。アンタ……って、あれ?」
倒れたルイズを見下ろしながら喋っていた霊夢の視界に、ある物が目に入った。
ルイズの手元に転がっていたそれは、鞘から出ないよう縄でキツク縛られたデルフであった。

(デルフ?何でこんなところに…)
ここにいない筈のルイズよりも更にいないと思っていたデルフが転がっていた事に、霊夢は目を丸くした。
一体全体、どうしてこんなヤツがルイズと一緒に、どうやって森の中まで私たちを追ってきたのか?
色々と考えたい事が山ほどあるのに、更に疑問の種が一気に二つも増えた事に、霊夢は溜め息をつきたくなった。
そんな時、目の前の厄介事であるルイズの声が足下の方から聞こえてきた。
「…あぁ!」
「ん?」
霊夢がそちらの方へ目をやると、顔だけをこちらに向けたルイズが目を丸くしていた。
まるで何度も捜したが今まで見つからなかった捜し物がカンタンに見つけてしまったときの様な表情を浮かべている。
「レ、レイム!!」
ルイズが大声でそう言うと、霊夢は両手を腰に当てて言った。
「そう、私が博麗霊夢。素敵な巫女さんよ」
「ま、見た目はステキでも賽銭箱の方はいつも空だけどな」
それに続いて魔理沙が余計な事を言ったが、霊夢はあえて無視することにした。

一方のルイズは、急いで立ち上がると腰に差した杖を手に取り、それを霊夢に向ける。

「ようやく見つけたわよレイム。もう逃げられないんだからね!」
ルイズは鬼の首を取ったかのような表情を浮かべ、言い放った。
だが杖を突き付けられても尚霊夢の態度は変わらず、腰に手を当ててルイズをジッと見つめている。
やがてルイズが杖を突き付けてから十秒ほど経ってから、霊夢がルイズの後ろにいる魔理沙に話し掛けた。
「ねぇ、さっき雲隠れがどうとか言ってたけど…なんか勘違いしてるようね」
霊夢のうんざりとした雰囲気が漂う言葉に答えたのは魔理沙ではなく、ルイズであった。


695 :無重力巫女の人:2011/11/30(水) 20:24:01.97 ID:v+a2Ak3/
「か、勘違いですって!?嘘おっしゃい!アンタたち私が詰め寄ったときに部屋から出て行ったじゃないの!?」
「だってあの時どちらかが出て行かなかったら部屋が使い物にならなくなってたでしょうに?」
ルイズの怒りが篭もった言葉に対し、霊夢はやけに冷めた感じの言葉で返す。
霊夢の言葉にルイズの表情がうぐぐ…と言いたげな苦い表情に代わり、杖をギリリと握りしめた。
一方、半ば蚊帳の外にいる魔理沙は霊夢の言葉を聞いてあぁ成る程と心の中で感心した。

確かに、あの時のルイズは今よりも大分怒っていて下手したら部屋の中でドンパチ騒ぎが始まってただろう。
そうなってたらまず部屋が滅茶苦茶になっていたし、何より一緒にいた自分やシエスタまで巻き込まれていたかもしれない。
だとすれば、あの時霊夢が出て行った事にも納得できる。
(割と他人に冷たいところはあるが、少しだけ優しいところがあるじゃないか。…まぁ少しだけな)
一人勝手に納得しつつ、魔理沙はウンウンと頷いていた。

ちなみに、魔理沙はルイズの魔法がどんなものなのか未だに知らない。
授業には出ているものの、ルイズの事を知っている教師達が敢えて指名しないので、魔理沙はまだ一度も目にしていないのだ。

「そう…。なら、ここでアンタに魔法をお見舞いしても大丈夫の筈よね」
ルイズはそう言うと霊夢から少し距離を置き、ルーンの詠唱を始めようとする。
それを見て「お、コレは不味いぜ」と感じた魔理沙が急いでルイズの肩を掴んだ。
「おいおい、同じ部屋の住人同士でやり合う気かよ?」
突如後ろから入ってきた魔理沙に対して、ルイズは鋭い視線を浴びせる。
今のルイズの綺麗な鳶色の瞳には、紛うこと無き憤怒の色が浮かび上がっていた。
止めてなかったら今頃大変な事になっていた。と魔理沙は心の中で震えた。
「離しなさいマリサ」
ルイズの言葉には、いつもの綺麗な声には似合わないドスが混ざっている。
それに対し、魔理沙はいつもの態度と言葉で言い返す。
「離したら大変な事になるだろ」
「大変な事ですって?私はただ、アイツに人の礼儀を教えてあげるだけよ」
ルイズのその言葉に、魔理沙はヤレヤレと首を横に振りながら、こう言った。

「おいおい、クッキーの事はまだ根に持ってるのかよ?まぁほんの数時間前の事だけどな」

魔理沙の口から出た「クッキー」という言葉は、見事なほどの失言である。
黙っていれば良いものの。わざわざ事の発端となった数時間前の記憶を、魔理沙は掘り起こしてしまった。
「…良いわよ。そこまで言うなら、アンタにも今から教えてあげるわ。人としての礼儀ってヤツを」
ルイズは目をキッと鋭くさせてそう言うと自分の肩を掴んでいる魔理沙の手を勢いよく振り解き、ルーンの詠唱をし始めた。
手を振り解かれた魔理沙は後ろに少し下がりつつ、霊夢の方へ視線を向ける。

「どうする霊夢?もう滅茶苦茶やる気のようだが…」
「…う〜ん、とりあえずルイズの思い違いをどうにかした方がいいかしらね」
魔理沙の言葉に霊夢は肩をすくめながらそう言うと、ルイズの体がピクリと反応した。
詠唱は既に終わっており、後は杖を振るだけで魔法が発動する状態である。
要は、手榴弾のピンに指をかけた人間を説得するようなものだ。

しかも相手はピンを抜いたら自爆覚悟で爆発させるだろう、何があっても。
霊夢はヤレヤレと言いたげな溜め息をついた後、ルイズに話し掛けた。

「まぁ何処から話せばいいか迷うけど。とりあえずここへきた理由を話しといた方がいいかしら」
「理由ですって?魔理沙と一緒にアタシから逃げるためにここへ来たんじゃないの?」
霊夢の言葉にすかさずルイズが反応し、そう言い返した。
「別に逃げやしないわよ。第一、雲隠れ程度でアンタの怒りが収まるワケがないのは知ってるし」
しかし霊夢はイヤイヤと右手を振りながらルイズの言葉を否定する。
彼女の言葉を聞き、怒りの篭もったルイズの瞳が少しだけ丸くなった。
「じゃあそれだけ私のコトわかっといて、どうしてこんな所にまではるばるやってきたのよ」
「それはこっちも言いたい台詞だけど…まぁ面倒くさいから先に話しとくわ」
霊夢は頭に浮かぶ疑問を抑えつつ、ここまで来た経緯をなるべく簡潔に説明し始めた。

696 :無重力巫女の人:2011/11/30(水) 20:26:01.97 ID:v+a2Ak3/
――――…イタ イタ イタ

ミツケタ ミツケタ ミツケタ

モドッテキタ モドッテキタ モドッテキタ

ドウスル ドウスル ドウスル

サンニン サンニン サンニン

ヒトリモクヒョウ ヒトリメイジ ヒトリツヨイニンゲン

ミギウデナイ ミギウデナイ ミギウデナイ

ツライ ツライ ツライ

タイキ タイキ タイキ

カンサツ カンサツ カンサツ

タイミング タイミング タイミング

タイミング ハカッテ コロス

コロス ノハ アカイリボン ノ ニンゲン






――…とまぁ、そういうワケよ」
「へぇ〜…そうだったのね」
時間にして数分間、自身の誤解を解くための短い説明が終わった。
霊夢が自身の誤解を解くためにルイズにはこう説明した。

・ルイズの部屋を出た後、男子寮塔の屋上で昼寝していた。
・それからしばらくすると、遠くの方から変な鳴き声が聞こえてきた。
・何かと思い目を覚ますと、ふと変な気配(霊夢曰く無機質な殺気)を感じた。
・以前にも似たような気配を持つ虫の怪物と戦ったことがあり、ソイツの姿が思い浮かんだ。
・とりあえず放っておいても何時人を襲うかわからないので確認or退治しに行くことに。
・しかし、目的地についてみると既に魔理沙がいて怪物がいたから退治してやったと言った。
・確かに気配も無くなっていたのでとりあえず近くの山小屋に入ったら、外からルイズの声がした。

霊夢の説明を聞き終えたルイズは杖を霊夢に突き付けたまま、視線を少しだけ下の方へ動かす。
(そう言えば…デルフが帰ってきた夜の時に化け物がどうとか言ってたわね…)
足下に転がっているデルフをチラリと見つつ、ルイズはその時の事を思い出した。



部屋に帰ってきた霊夢から聞いた話は、最初こそまさかとは思いつつ信じることはしなかった。
だがその翌日、生徒達の間で女子寮塔の事務室にいた教師達と衛士達が気絶していたという事件を聞いたのである。

聞くところによると事務室に二人いた内の一人は衛士達の宿舎に倒れていて、衛士達は全員その宿舎の二階で気絶していたという。
その後教師達が何が起こったのか色々調査しており、衛士達に事情聴取をしているとか。
ルイズは周囲のうわさ話を聞き、霊夢の言っていた事が真実なのだと確信した。

697 :無重力巫女の人:2011/11/30(水) 20:28:03.79 ID:v+a2Ak3/
いい加減なところが垣間見える性格の持ち主であるが、あまり嘘をつくような人間ではないとという事は知っていた。
あの後霊夢の口から更なる情報を手に入れたルイズは、以前幻想郷へ連れて行かれた際に言われた言葉を思い出した。

―――…キッカケとはいえ、幻想郷とハルケギニアを繋いだ力を持った彼女の力は凄まじい。
        恐らくは今後、そんな彼女を狙って色んな連中がやって来る。
         そしてその中に、もしかしたら今回の異変の黒幕が関わってくるのは間違いないわ。
           そんな彼女の傍にいれば自ずと黒幕の方からにじり寄ってくるわよ

もしかすれば、キメラをけしかけたという貴族は、その黒幕なのかもしれない。
推測の域を出ないが、ルイズはそんな事を思った。



そこまで思い出したルイズの思考は、ある結論へと辿りつこうとしていた。
(もしかしたら今回の怪物というのは…イヤでも、ちょっと待って)
だがたどり着く前に目の前にいる霊夢を見て、別の疑問が浮かび上がる。
その疑問を考えていく内に、段々とその表情が訝しいものへと変わっていく。
(でもレイムはここぞという時で嘘をつくような性格じゃないし…イヤ、でも…)
霊夢に突き付けていた杖を下ろし、自らの疑問と格闘し始めたルイズの顔には疑心の色が浮かんでいた。

「…なんかあんまり信じてなさそうね」
「当たり前じゃないの」
ルイズの顔色を見て霊夢がそう言うと、すぐにルイズも言葉を返した。
それは咄嗟の反応であったが言ってしまったが最後、自らの頭の中にある疑問を口にするしかなかった。

「この前倒したはずの怪物の気配をまた感じたなんてこと言われて、「はいそうですか」って言葉はすぐに出ないわよ」
簡潔に言えば「あなたの言っている事はイマイチ信用出来ない」という言葉に、霊夢の表情が少しだけ険しくなる。
「だからその怪物を、魔理沙が倒ー退治したって言ったじゃない」
少し嫌悪感が漂う言葉で霊夢がそう返すと、ルイズは後ろにいる魔理沙の方へ視線を向けた。

「マリサ、アンタが戦った怪物ってどんなヤツだった?」
ルイズがそう質問すると、マリサは得意気な表情を浮かべて質問に答えた。
「あぁ、まぁトカゲというより爬虫類人間って感じのヤツだったぜ。少なくとも霊夢の言ってた虫っぽくはなかったな」
質問の答えを聞いたルイズは一呼吸置いた後、再度質問をする。
「その怪物と出会ったとき。何か変な、というか異質な気配を感じなかった?」
「いや、全然。まぁでも霊夢なら…何かの気配とかそういうの感じられそうだな」
魔理沙がそう言った後、ルイズと魔理沙は霊夢の方へと視線を向けた。
二人分の視線に当てられた霊夢は、ほれ見たことかと言わんばかりに肩を竦めて言った。

「別に気配の持ち主が虫の怪物ってワケじゃないかもしれないわよ」
「はぁ?」

突拍子もなく霊夢の口から出た言葉に、ルイズは首を傾げた。
「それってどういう意味よ」
「別に…ただ、あれはどうも普通の生き物って感じじゃあなかったし」
まるで人間と複数の虫を合成して作ったみたいなヤツだったわ。と霊夢は最後にそんな言葉を付け加えた。
それに続いて魔理沙もハッとした表情を浮かべると、思い出したかのように喋りだす。
「そういや…ワタシが戦ったヤツもなんというか…キメラみたいなヤツだったぜ」
魔理沙の口から出てきた単語に、ルイズの眉がピクンと動いた。
「キメラ…ですって?」
「あぁ、まるで爬虫類と人間を無理なく混ぜ込んだような気味悪いヤツだったよ」
でも退治したから二度と会うこともないな。と魔理沙は得意気にそう言った。
一方のルイズは、魔理沙の口から先程出た「キメラ」という単語が頭の中で引っ掛かっていた。

698 :無重力巫女の人:2011/11/30(水) 20:30:02.17 ID:v+a2Ak3/
「その様子だと、何か心当たりでもあるのかしら?」
それに気づいた霊夢は、一見すれば何かを考えている風のルイズに声を掛ける。
霊夢に声を掛けられ、ルイズはほぼ反射的に言葉を返した。
「え…いや、キメラに関係した何かの研究を何処かの国が行ってたって噂話を聞いた事が…」
「へぇ、この世界じゃあキメラとか結構作ってるんだな」
自分もやってみたいと言いたげな感じで、魔理沙が呟く。
それは魔理沙の独り言であったものの、そうだと気づかなかったルイズは話を続けていく。
「作ってるって言ってもそんなの一部の国だけよ…色々危険だって噂もあるし」
「一部の国って何処の国よ?」
言い方が突っ込みに近い霊夢の質問に、ルイズは苦々しく答えた。

「そこまで知らないわ…ただそういう事がされてるって話をずいぶん前に街で…――…って、あぁっ!」
だがそれを言い終える前に、突如ルイズが素っ頓狂な声を上げた。
「どうしたのよ?」
「どうしたのよじゃないわよ!…話が逸れて危うく忘れるところだったじゃない!」
霊夢の言葉にそう返すと、ルイズはキッと霊夢を睨み付けた。
ルイズの言葉を聞き魔理沙はアッと言いたげな顔になり、霊夢は気怠げな表情を浮かべる。
どうやら話が少し逸れてしまった所為で三人とも、ここまで来た目的を忘れかけていたらしい。
そのまま忘れてくれれば良かったのに。霊夢は心の中で呟いた。

ルイズはコホンと小さな咳払いをした後、杖を腰に収めると喋り始めた。
「まぁー…とりあえず、クッキーの件に関しては一つだけ言っておきたいことがあるわ」
ここで何か言ったらまた話が逸れると思い、霊夢と魔理沙は何も言わずに聞くことにした。

「あの後色々と考えて、そこで転がってるデルフにもアドバイスを貰ってね…ある答えに辿り着いたのよ」
ルイズはそこで一旦言葉を止めると、ピッと右手の人差し指を霊夢に向けた。
「…?」
突然指さされた霊夢は怪訝な表情を浮かべたところで、ルイズは後ろを振り返る。
「お、何だよ?」
後ろにいた魔理沙も霊夢と同じく怪訝な表情を浮かべると、ルイズは深呼吸をする。
肺に溜まっていた空気をある程度入れ替えた後彼女は出来るだけ胸を張った後、言った。


「今回の件、もう二度としないって約束してくれるのなら…む、む、無条件で…ゆ、ゆるしてあげるわ!」


その言葉はルイズ本人からしてみれば、かなりの大妥協であった。
本当ならば…、謝罪と軽い処罰でも与えようかと思っていたのだから。
しかしデルフが言ってくれた言葉と自身の考えもあってか、「謝罪と罰を与える」という考えを外す事にした。
(あの時のデルフの言葉…以外と役に立ったじゃない)
言い終えたルイズは胸を張った姿勢のまま、足下に転がっているインテリジェンスソードを一瞥した。

゛ちっとは大目に見てやろうぜ。そうでなきゃいつまでも溝は埋まらねぇぞ゛

その言葉を聞き、ルイズは以前父親から授かった一つの言葉を思い出していた。
二年前、学院へ入る直前である当時のルイズにとってその言葉は、あまり理解できない物であった。
「貴族となる子供がまず最初に持つべき心とは。些細な事を自分から許し、共に手を繋いで歩いてゆこうとする寛大な心だ」
ルイズのベッドに腰掛けた父は、その大きな手で彼女の頭を撫でながら言ってくれた。
今思えば、その言葉にはこれから家を離れて暮らすことになる子供を思っての言葉だったのであろう。
例え喧嘩になってもこちらから許し、友と共に三年間の青春を歩んで欲しいという、父の言葉。

ルイズは今になってその言葉を思い出し、初めて許すことにしたのである。
最も、ある程度プライドが出来てしまったので、最後辺りで若干噛んでしまったのだが。
そんな言葉でも、直ぐ傍にいる霊夢と魔理沙に自分の意思を伝えることが出来た。


699 :無重力巫女の人:2011/11/30(水) 20:32:02.03 ID:v+a2Ak3/

ルイズが言い終えた後、最初に口を開いたのは霊夢であった。
「…意外ね、アンタの口からそんな言葉が出るなんて」
「ふぇ!?…と、当然じゃない!これからし、しばらくの間三人で暮らすんだし!些細なことでけ、け、…喧嘩になってたら駄目じゃないの!」
今まで黙っていた霊夢がそう言うと、ルイズは言葉を噛みながらも言い返す。
一方の霊夢は、噛みながらも自分の意思をハッキリと伝えてくるルイズに対しある程度感心していた。
(プライドが高すぎるヤツだと思ってたけど。…やっぱり人間って変わるモノね)
心の中でそんな事を思いながらその顔に小さな笑みを浮かべると、口を開いた。
「じゃあ今度からは、普通に食べて言いお菓子ぐらい用意しときなさいよね」
霊夢の口から出た意外な言葉に、ルイズはすぐさま反応した。
「はぁ?それってアンタたちが用意しとくべきじゃないの!」
「部屋の主なら、接客用の菓子くらい用意しとくべきだぜ」
二人の会話に突然割り込んできた魔理沙の言葉を聞き、ルイズはキッと眼を話染めて彼女の方へ顔を向けた。
だが、ルイズの視界に入ってきた魔理沙はその顔に笑みを浮かべていた。初めて見るような暖かい笑みを。
まるで太陽の様に暖かく、優しい笑みはルイズにとって何処か懐かしさのあるものであった。

その笑顔を見ている内に、ルイズの中にあった怒りの感情は心の奥深くへと隠れてしまった。
ルイズは自分の思考を切り替えるかのようにゴホンと改めて咳払いをした後、自信満々な態度を隠さずに魔理沙の言ってやった。
「そ、そ、そういうことなら任せなさい!あんた達も泣いて喜ぶほどの美味いお菓子を用意しといてあげるわ!」
大見得を切ったルイズの言葉に、魔理沙はさもおかしそうにケラケラと笑った。
「おぉ、そいつは楽しみだな!ま、出来るだけ早く頼むぜ」
まるで少しだけ優しい借金取りが言いそうな言葉に、ルイズがすぐさま反応する。
「ちょ、待ちなさい!?何よその言い方は…!」
ルイズは思わず両手を上げて怒鳴ったが、その反応がウケたのか魔理沙はまたもクスクスと笑った。
先程までの殺伐とした雰囲気は既になく、何処か穏やかなものへと変化していた。



「まさかこうなるなんて、流石の私でも思ってなかったわねぇ」
魔理沙とルイズのやり取りをボーッと見つめながら、霊夢はひとり呟いた。
以前のルイズならば、例え相手が神であろうとも杖を抜いて怒鳴る程の短気であったのに。
あのおしゃべりな剣に何を吹き込まれたのか知らないが、それがこの結果に繋がったのだからナイスであろう。
(剣としては錆びてて使えないけど、割と使えるじゃないの。)
ルイズの足下に転がっているインテリジェンスソードに、霊夢はささやかな感謝の念を送った。
それがちゃんと届いたのかどうかは知らないが。
(まぁこの件は一件落着として、ルイズに聞きたいことがあるのよね)
心の中で呟きながら二人のいる方へ近づこうとした時…――――気配を感じた。

それは霊夢にとって覚えのある気配であったが、出来れば再び感じたくない代物であった。
何故ならその気配が、人間の出せるモノではないと知っているからだ。
だが、その気配を感じ取った霊夢の頭に、二つの疑問が浮かび上がった。

なぜ今まで気づかなかったのか?どうして話している最中に襲ってこなかったのか?

その疑問解決する暇はなく、霊夢はほぼ反射的に振り向いた。

そして、振り返った霊夢の視界にまず入ってきたのは…
自分の顔目がけて左手に生えた鋭い爪を振り下ろそうとする、怪物の姿であった。
霊夢は襲いかかってくる相手に対し、反撃や防御が間に合わない事を瞬時に悟る。

彼女は自身の運動神経に賭けて後ろへ――ルイズと魔理沙のいる方へと跳んだ。

しかし、それは間に合わなかった。



700 :無重力巫女の人:2011/11/30(水) 20:34:06.23 ID:v+a2Ak3/
「あんたの言い方だとまるで私の家が貧乏貴族みたi「ウアッ…!!」…え?…ッキャア!」
魔理沙と喋っていたルイズの耳に、突如霊夢の叫び声が入ってきた。
思わずそちらの方へ目を向けた時、コチラに背中を向けた霊夢が勢いよくルイズの体にぶつかってきた。
ルイズはこちらへと飛んでくる霊夢に対して為す術もなく、後ろにいた魔理沙をも巻き込んで吹き飛んだ。

「ドワっ!?」
魔理沙もまた突然の事に体が対応できずルイズと同じく吹き飛ばされ、背後にあった斜面を転がり落ちた。
ゴロゴロ…ゴロゴロと丸太のように転がっていき、ルイズと霊夢もそれに続いて斜面を転がっていく。
幸い斜面にはある程度草が生えていたお陰で三人共怪我はしなかった。
「アイデッ!?」
だが、最初に転がった魔理沙は、続いて転がってきたルイズの下敷きとなり。
「アゥッ…!」
ルイズもまた、最後に転がってきた霊夢の下敷きとなった。

少女二人を背中に乗せたまま、魔理沙は苦々しく呟いた。
「クソッ…何だよイキナリ」
その言葉に、霊夢を乗せたルイズが苦しそうに喋る。
「あ、アタシだって知らないわよ、ただレイムが突然…―キャア!」
「おっおいどうし…あっ!」
喋りつつも霊夢の方へ顔を向けた瞬間、ルイズは叫び声を上げた。
その叫び声に驚きつつ魔理沙も霊夢の方へ顔を向け、驚いた表情を浮かべた。
二人の視線の先には、何とも痛々しい光景が広がっていた。

霊夢の左肩。服から露出したその部分には、先程まで無かった切り傷が出来ていた。
傷口自体は浅いのだが、そこを通してゆっくりと血が外に流れ出ている。
叫び声を上げたルイズは思わず目を瞑ってしまい、魔理沙は驚きのあまり目を見開いていた。
一方の霊夢は傷口を手で押さえようともせず、ただただ痛みに堪えている。
「クゥッ…」
「おっおい霊夢!大丈夫か!」
「大丈夫なワケ…ないでしょうが…見て分からないのこのバカ!」
いかにも苦しそうな呻き声をあげた霊夢に、咄嗟に魔理沙が話し掛ける。
魔理沙の言葉に霊夢は右手で傷口を押さえつつ罵声を混ぜて乱暴に答えた。
一体何が起こったのかと魔理沙が霊夢に聞こうとしたとき、二度と聞きたくなかった叫び声を耳にした。


キ ィ イ ィ イ イ イ  イ イ ィ ! 

まるで生きたまま皮を剥かれた猿の様な声が、頭上から聞こえてきた。
魔理沙とルイズそして霊夢がそちらの方へ顔を向けると――――『ヤツ』は斜面の上にいた。
後光に差されたそのフォルムは、一見すれば右腕が無い隻腕の成人男性に見えてしまう。
だが左手から生えている鋭い爪に爛々と光る大きな目玉は、自らが化け物だという事を三人アピールしていた。

「…っ!あいつは!」
「ば…化け物!?」
その姿を見た魔理沙は、驚愕の余り目を見開いた。
目をそらしていたルイズもそちらの方へ目を動かし、次いで叫び声を上げる。

ヴ ヴ ヴ ヴ ヴ ヴ ・ ・ ・ !

「くっ…」
そして霊夢は、コチラを見下ろす怪物を恨めしそうな目で見つめている。
彼女からしてみればこの状況は酷いくらいに最悪であったが、怪物からしてみれば面白いくらいに最高の状況であった。

何せ、『モクヒョウ』に一撃を喰らわしたのだ。
自らの頭にある『命令』を完遂できる確率は、大いに上昇した。

701 :無重力巫女の人:2011/11/30(水) 20:36:02.02 ID:v+a2Ak3/

一方、霊夢達がいる場所から大分離れた森の中――
鬱蒼とした木々が陽の光を遮るその中で、タバサと黒髪の少女が対峙していた。
森の中では割と目立つ赤い大きなリボンを着けた黒髪の少女は、微動だにせずジッと頭上にいるタバサを睨み付けている。
タバサは大樹から生えた太い枝の上に立ち、その右手に大きな杖を持ったまま黒髪の少女を眼鏡越しに見つめている。
そしてその二人に挟まれるようにして、今も尚気を失い地面に倒れている村娘のニナがいた。
二人は何も言うことなく見つめ合っていたが、ふと黒髪の少女が口を開いた。

「何の用かしら?この子の保護者か何か?」
黒髪の少女の言葉にタバサは首を横に振り、黒髪の少女を指さす。
「何?もしかして私に用があるって言うの?」
その言葉に、タバサはコクコクと頷く。
黒髪の少女はそれに対して、右手をヒラヒラと振ってこう答えた。
「悪いけど後にしてくれない?今変な妖怪みたいなヤツに追われてて逃げてる最中なのよ」
「そう。けど、私の用も大事」
少女がそう言うと、今まで首を横に振るか頷くかしていたタバサが、ようやっと口を開いた。
タバサが喋った事に軽く驚いたのか、少女は目を丸くする。

「あんた喋れたんだ」
「最初から喋れる」
「そうなんだ。…まぁ私の知り合いの中に結構なお喋りが多いから、アンタの無口っぷりを習って欲しいわ」
少女は先程タバサに攻撃されたのにも関わらず、余裕満々と言いたいくらいに喋っていた。
そして彼女に攻撃したタバサはというと、少女が言い終えるのを待って、口を開く。
「あなたに聞きたいことがある」
「ん?何よ、アタシを吹き飛ばしてしまったからその謝礼をしたいのかしら」
つい先程の事を思い出したのか、少女は細めた目でタバサを睨んだ。
しかしタバサは首を横に振った後、ゆっくりと呟いた。

「あなたの記憶は、誰のモノ?」
「は?」

タバサの唐突な質問に、少女は目を丸くした。
突然の質問にしばらく硬直してしまったが、少女は話しにならないと言いたげな態度で返事をした。
「何言ってるのよ?この記憶はアタシの…」
「違う」
だが言い終える前に、タバサがその言葉を制した。

「あなたの記憶は、あなたの記憶であってあなたの記憶ではない。ただの模倣品に過ぎない」
タバサがそう言った瞬間、少女は背後からもの凄い殺気を感じ取った。
目を見開いて反射的にジャンプした瞬間、頭上から氷の矢が三本落ちてきた。
三本の氷の矢―『ウィンディ・アイシクル』は先程まで少女がいた地面に刺さり、そして砕けた。
少女は背後に落ちた氷の矢が砕けるのを見た後、ニナの近くに着地する。
そして頭上にいるタバサの方へ顔を向け、キッと睨み付けた。

「もしかして、アンタもあの妖怪の仲間…ってことかしら?」
少女の言葉を無視する形でタバサはただ一言、呟いた。

「あなたの身体と意志を、本来居るべき場所へと返す」
呟いた後にフッ…と杖を振ると、タバサの周囲に新たなウィンディ・アイシクルが五本も形成される。
ウィンディ・アイシクルの鏃は全て上を向いていたが、タバサが杖の先を少女に向けるとそれに習ってウィンディ・アイシクルも向きを変えた。
詠唱者の意志に従う五本の氷の矢は、全て地上にいる少女に向けられた。

「質問の答えになってないわよ。チビ眼鏡」
気を失っているニナが背後にいる少女は、ジッとタバサを睨み付けている。
その瞳には紛れもない怒りの色が入り、赤みがかった黒い瞳と混じってゆく。

「私と母の為に―――死んで」
最後にそう呟き、タバサは手に持った杖を勢いよく横に振った瞬間、
氷の矢は音を立て、少女とニナの方へと飛んでいった。


702 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/30(水) 20:37:57.79 ID:qcGHcPqe
支援

703 :無重力巫女の人:2011/11/30(水) 20:39:28.68 ID:v+a2Ak3/
これで49話の投稿は終了です。
次回、大晦日の投稿で50話…というかもう50話ですか。
ここまで続いたことに、自分が一番驚いています。

では、今日はここらで。また大晦日にでも会いましょう。

704 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/30(水) 20:46:09.30 ID:qcGHcPqe

一話からずっと読んでたけどもう50話か
毎回楽しみにさせてもらっとります

705 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/30(水) 20:52:42.27 ID:rKTfcO4n
無重力巫女の方、乙です。

>>692
狐「さあ、俺を感じさせてくれ。 俺に生きる実感をくれ!」

706 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/30(水) 22:21:09.60 ID:ycQejKz3
なんで狐が関係するキャラは破滅的思考が多いんだろうな

707 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/30(水) 22:57:48.04 ID:QhBKZQhY
火ぃ吹いてるときに後頭部を蹴られて自分に引火して死んだ狐もおるが

708 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/30(水) 23:00:13.26 ID:Jy2wizWO
森羅の電子の妖精いわれてる狐もいる

709 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/30(水) 23:16:37.77 ID:2/iQsC/r
>>682
ちょっと遅いが。

脱皮して契約が〜ってどっかで聞いたなとずっと考えてたが、魔法戦士リウイのドラゴンがそうだったな。
凶暴なドラゴンを魔法の契約で縛り付けたんだが、ドラゴンの脱皮=生まれ変わりに近いらしくて、契約も破棄されるとか。

710 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/11/30(水) 23:37:10.14 ID:TuFWqDHH
生まれ変わっても前世の契約に縛られて云々って話もよくあるな
ゼロ魔の契約は死んだらそれまでだし楽な方だけど

そういやドラゴン以外のモンスターっぽいのと戦ってるシーンってあんまりないんだよな
ほとんど人間か亜人しか相手にしてないから、展開上モンスターとかと戦う時の参考資料が少ない

711 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/01(木) 10:01:38.23 ID:/B7lHgUB
ワイバーンもロケットランチャーで一発死だからなぁ

712 :The Legendary Dark Zero:2011/12/01(木) 10:52:36.10 ID:v0nAipLs
最近、忙しくてなかなか手がつかない身なのですが、続きが書けましたので10:57頃から
投下しますがよろしいですか。

713 :The Legendary Dark Zero:2011/12/01(木) 10:57:08.40 ID:v0nAipLs
Mission 13 <プリンセス・オブ・アンリエッタ> 後編


「わたくしをお友達と呼んでくれるのね……ルイズ・フランソワーズ。とても嬉しいわ」
アンリエッタは何かを決心したかのように頷いて、語り始めた。
「今から話すことは、誰にも話してはいけません」
現在、アルビオンでは内乱が勃発している。これまで王家に従ってきたはずのアルビオンの貴族達は王家に牙を向き、今にも倒れそうなのだという。
反乱軍が勝利を収めたら、次は小国であるトリステインを攻めてくることが予測されるために、トリステインは隣国のゲルマニアとの同盟を画策しているらしい。
小国であるトリステインがこれからの時代を生き残るためには、常に先を読み、先手を打たなければならない。
そして、その同盟の条件としてアンリエッタとゲルマニアの皇帝の結婚があるのだという。
いわゆる政略結婚であり、アンリエッタはそれを望んではいないが、好きな相手と結婚などできないことなど物心がついた時から分かっているため、
王族としての責務を果たすべくその結婚を受け入れるのだそうだ。
だが、アルビオンの反乱軍はそれを望んでいない。そのため、婚姻を妨げるための材料を血眼になって探しているのだという。
「では、もしかして……姫さまの婚姻を妨げるような材料が…?」
「おお、始祖ブリミルよ……。この不幸な姫をお許しください……」
アンリエッタが顔を両手で覆い、床に崩れ落ちる。
スパーダはその光景を無表情だが、厳しい視線でアンリエッタをじっと睨んでいた。
一々、大袈裟に芝居がかった仕草をする彼女を見ていると不快を感じる。
アンリエッタによるとアルビオンの皇太子、ウェールズ・テューダーという人物に送った手紙があるらしく、
それがゲルマニアに対して明るみになった場合、即座に結婚は破談になり、トリステインは一国でアルビオンの反乱軍と戦わねばならなくなるらしい。
手紙の内容は何なのかとルイズが問いただすが、アンリエッタはそれには答えようとはしなかった。
……もっとも、この場合はその内容にほとんど見当がつくのだが。

714 :The Legendary Dark Zero:2011/12/01(木) 11:02:06.25 ID:v0nAipLs
「ああ! 破滅です! ウェールズ皇太子は、遅かれ早かれ、反乱軍に囚われてしまうわ! そうしたら、あの手紙も明るみに出てしまう!
 そうなったら破滅です! 破滅なのです!」
「では、姫様、私に頼みたいことというのは?」
「無理よ! 無理よ、ルイズ! わたくしったら、なんてことでしょう! 混乱しているんだわ!
 考えてみれば、貴族と王党派が争いを繰り広げているアルビオンに赴くなんて危険なこと、頼めるわけがありませんわ!」
(この女狐め)
あまりにもわざとらしい、興奮した態度で戯言を口にしている。
スパーダはより厳しい視線をアンリエッタに送り、眉間に僅かな皺を寄せていた。もはや彼女には嫌悪しか沸いてこない。
そして、興奮したように膝をついて恭しく頭を下げるルイズにもその視線を向けた。
「何をおっしゃいます! たとえ地獄の釜の中だろうが、竜のアギトの中だろうが、姫さまの御為とあらば、何処なりと向かいますわ!
 姫さまとトリステインの危機を、ラ・ヴァリエール公爵家の三女、ルイズ・フランソワーズ、見過ごすわけにはまいりません!
 土くれのフーケを倒した、このわたくしめに、その一件、ぜひともお任せください!」
興奮し、熱した口調で言うルイズはアンリエッタの手を握る。
そろそろこの興奮を冷めさせてやらねば。取り返しのつかないことになりそうだ。
「姫さま! このルイズ、いつまでも姫さまのおともだちであり、まったき理解者でございます!
 永久に誓った忠誠を、忘れることなどありましょうか!」
「ああ、忠誠。これが誠の友情と忠誠です! 感激しました。
 わたくし、あなたの友情と忠誠を一生忘れません! ルイズ・フランソワーズ!」
二人は互いに自分の言葉に酔いながら抱擁し合って友情≠確認し合っているが、
それを見せられ続けるスパーダとしては不愉快極まりない光景だ。
この王女はその友達≠相手に、こんなくだらない芝居を打っている。
おまけにその目には涙を滲ませているが、それは本物の涙ではないのも拍車をかける。
「アルビオンへ赴きウェールズ皇太子を捜して、手紙を取り戻してくれば良いのですね?」
「ええ、その通りです。土くれ≠フフーケを討伐したあなた達なら、必ずこの困難な任務をやり遂げると信じています」
「断る」

715 :The Legendary Dark Zero:2011/12/01(木) 11:06:46.84 ID:v0nAipLs
今まで黙り込んで傍観していたはずのスパーダが突然口にした一声に、ルイズは耳を疑うと同時に不快感を露にした表情を浮かべた。
いきなり何を言い出すのだ。姫様の頼みを断るなんて。
アンリエッタもスパーダの言葉が予想できなかったのか、面食らったように目を見開いている。
「ちょっと! パートナーであるあなたも一緒に行くのよ!」
「私が行く、行かないの問題ではない。それ以前に、君がこの任務を受ける必要もない」
「何ですって! 姫様の期待に背けと言うの!?」
スパーダの冷たい言葉に憤慨し、詰め寄るルイズ。
だが、スパーダはルイズの方を見ずに未だ動揺しているアンリエッタの方を見やった。
無表情だが、厳しい視線を送って。
「大体、何故ミス・ヴァリエールにそれ程の危険な任務を押し付ける。彼女の立場が分かっているのか」
「姫様に対して何よ! 無礼な口を聞いて!」
ルイズが二人の間に立ち、スパーダを真正面から睨みつける。
スパーダは椅子から立ち上がり、ルイズを無視したままアンリエッタの方を睨みながら続けた。
「彼女は特別な戦いのための訓練も受けていないただの学生に過ぎない。
 本来ならばそれだけ危険な、国の命運を左右するほどの任務は宮廷にもいるであろう実戦も豊富な手練のメイジが適任のはずだ」
「それは……わたしは……」
スパーダの厳しい言葉に、アンリエッタは沈み込む。
アンリエッタに対して無礼な発言をするスパーダに我慢ができず、引き抜いた杖を突きつけていた。
「何よ! あんただって知っているでしょう! あたしは土くれ≠フフーケだって倒せたのよ!
 だったら、あたしにだってこれくらいの任務はやり遂げてみせるわ!」
憤るルイズへスパーダはちらりと視線を向けると、微かに溜め息を吐く。
「……思い上がるな。君は確かに、フーケを倒せるだけの実力はあるかもしれない。それは良いことだ」
「だったら――」
「だが、悪く言えばそれだけだ」
スパーダの冷たく、厳しい視線がルイズを射抜く。
氷のように冷め切ったその瞳にルイズは思わず、身をすくませる。

716 :The Legendary Dark Zero:2011/12/01(木) 11:11:17.38 ID:v0nAipLs
「あたし、命なんて惜しくないわ! 姫様のためだったら、喜んでこの身を捧げる!
 それが貴族として、王家に捧げる忠誠なのよ!」
(馬鹿げたことを……そんなもの、忠誠でも何でもない)
先ほどからルイズとアンリエッタのやりとりを見ていたが、彼女は幼馴染であるアンリエッタとの友情に目が眩んでいるだけに過ぎない。
ルイズは自分自身の力量をわきまえず、ただ幼馴染であるアンリエッタの力になりたい、望みを叶えたいという
一直線の思いと勢いだけでそのような危険な戦場へと突っ込もうとしているのだ。
それはもはや忠誠でも何でもない。ただ主の命令に意味もなく頷くだけの盲従、都合の良い駒に過ぎない。

「ならば、君がアルビオンで死んだ後はどうなる?」
スパーダは二人の顔を交互にじっと睨みながらそう問いかけた。
ルイズもアンリエッタも、より冷たくなったスパーダのその言葉に顔面が蒼白となる。
スパーダの厳しい視線が、ピタリとアンリエッタに向けられた。
「彼女はまだ書生の身の学生。たとえアルビオンで命を落とそうが、戦略上は何も問題はないな。
 確率はゼロに等しいが無事に任務を果たせばそれで良し。そうでなくとも、別の策を実行すれば良い。
……これでは君にとって、ミス・ヴァリエールは都合の良い"駒"だな。
友人≠ニ聞いて呆れる」
絶えず続けられるスパーダの刃のように鋭く冷たい糾弾に、表情を曇らせたアンリエッタはもの悲しそうに俯いた。
「な、何を言い出すのよ……?」
スパーダの口から出たとんでもない発言にルイズは低い声で呟き、杖を握る手に力が入る。
何故、ここまでこの男はこんな無礼なことを言い続けるのか。
それも、まるで悪魔≠フようにいたぶるかのごとく。
「有り体に言えば、この王女は君を利用しようとしているだけだ。幼馴染である君との友情≠エサにしてな。
 先ほどの三文芝居も、君が彼女の頼みを断ることなどできないことを見越して演じたものに過ぎん」
スパーダは厳しい視線を意気消沈しているアンリエッタへと向けたまま続ける。

717 :The Legendary Dark Zero:2011/12/01(木) 11:16:02.83 ID:v0nAipLs
「ミス・ヴァリエールが本当に友人であるならば、あんな芝居をしてまで自分の尻拭いをさせはしない。
君は彼女の友人≠ナある以前に貴族を従える王族≠フはずだ。 王族であるならば堂々と、忠誠を誓う貴族に命を下さなければならない。
だが、君はそれをしなかった。
あんなくだらない芝居をしてまで、君が友人≠ニ呼ぶミス・ヴァリエールの良心につけこんで都合良く利用しようとするとはな。
……私はそのような、偽りの心≠示すような人間の頼みなど、断じて受けはせん」

「……いい加減にしなさい!」
激昂したルイズが杖を振り、スパーダの立っている場所に爆発を起こした。
人間、一人を完全に包み込む小さな爆発がスパーダに直撃し、吹き飛ばされはしなかったもののスパーダは僅かに顔を腕で覆っていた。
アンリエッタを庇うようにスパーダの前に立つルイズは杖を突き付けたまま、詰め寄って来る。
「これ以上、姫様を侮辱するのは許さないわ!
あんたは!
 あたしの!
 使い魔!
使い魔は!
 大人しく!!
 主人に従っていれば!!
それでいいのよ!!」
一言一言、けたたましい怒りの言葉を吐き出す度に杖をさらに強く突き付けて来るルイズ。
パートナーだからと、同等の関係だからと調子に乗って。
本来ならば自分は彼の主人であり、彼はそれに従う使い魔のはずなのだ。
なのに、彼は使い魔としてではなくパートナーとして接するために自分の思うように動いてくれない。
今まで心の奥底で感じ続けていたスパーダに対する不満と苛立ちが、親友であるアンリエッタを侮辱されたことで爆発していた。
「……やめて。ルイズ」
スパーダの厳しい糾弾をほとんど黙って受け止め続けていたアンリエッタは、毅然とした声音でルイズを制する。
俯いたままのその表情は悲痛と自責の念で満ちていた。先ほどまで大袈裟に演じていた芝居のようなものではなく、
自分の心を正直にさらけ出している。
「でも、この男は姫様を!!」
しかし、アンリエッタはふるふると首を横に振った。

718 :The Legendary Dark Zero:2011/12/01(木) 11:20:18.55 ID:v0nAipLs
「いいえ……この方の言う通りだわ。……わたくしは、あなたを都合の良い駒のように利用しようとした。
どんな言葉で飾り立てようと、それは変わらない」
「姫様、そんなことは……」
「わたくしは、あなたの友達である資格もないのかもしれない……。
許して、などとは言わないわ……。でも……あなたの気持ちを踏みにじってしまったことは……心より詫びます……。
ごめんなさい……ルイズ・フランソワーズ……」
今にも本当の涙を流しそうなアンリエッタはルイズに向かって、深く頭を下げていた。
アンリエッタがとった思いもせぬ行動にたじろぎ、ルイズは慌ててその肩を掴む。
「いいえ! いいんです! わたしはずっと姫様の友達です! 姫様を責めたりなんか致しません!
ですからどうか、お顔を上げて下さい!」
「……こんなわたくしを、まだ友達と呼んでくれるのね……ありがとう……」
アンリエッタの目元に薄っらと涙が浮かぶ。芝居による偽りの涙ではなく、心を震わせて流した、本当の涙だった。

スパーダはちゃんと涙を流せたアンリエッタを見て嘆息をつき、部屋を後にしようと扉の取っ手に手をかける。
ふとその向こう側に気配を感じた。
(まだいるのか)
微かに感じる魔力の特徴から誰なのかは分かっている。先ほどからずっと盗み聞きをしていたようだが、何の用なのだ。
「いつまでそうしているつもりだ。ギーシュ」
扉の向こう側にいるであろう人間に向かって声をかけるスパーダ。
ルイズとアンリエッタもその言葉に反応して扉の方を振り向く。
スパーダも数歩下がると、ガチャリと音を立てて扉がゆっくりと開いた。その向こうには……。
「ギ、ギーシュ!?」
異世界におけるスパーダの弟子、第一号であるギーシュ・ド・グラモンが立っていた。
「盗賊のように盗み聞きとは、貴族らしくないな」
「い、いやあ……薔薇のように見目麗しい姫殿下が、この部屋に入っていくのを見かけたものでね。
ギーシュは気まずそうに後頭部を掻きながら、ハハハと乾いた笑みを浮かべていた。
「それにしても、スパーダ君。この像は何とかならないのかい?
君の所有物だっていうのは聞いているけど、邪魔でしょうがないよ」

719 :The Legendary Dark Zero:2011/12/01(木) 11:24:30.99 ID:v0nAipLs
ギーシュは薔薇の造花で、部屋の外のすぐ横に堂々と置かれている時空神像を指して不満そうに言う。
「そこしか置ける所がないのでな。お前は別にこの寮の人間ではないのだから、問題はあるまい」
「だからって、あたしは困るわよ。大きすぎて邪魔だし、やたらと目立つし……。
……っていうか、何でギーシュがここにいるのよ!」
わめくようなルイズの言葉に、ギーシュは何かを思い出したかのようにハッとすると、部屋の中にズンズンと押し入ってきた。
そして、アンリエッタの前で恭しく跪きだす。
「姫殿下! 話は聞かせてもらいました!! その困難な任務、ぜひともこのギーシュ・ド・グラモンにーーあたっ!」
熱く語るギーシュの頭を、閻魔刀の鞘で小突くスパーダ。
「お前は話を聞いていたのか?」
「な、何をだい?」
閻魔刀で叩かれた頭を押えてギーシュは横に立つスパーダに尋ねる。
「この任務は、ミス・ヴァリエール……いや、この学院の生徒には荷が重すぎると言ったはずだ。
実戦をまともに経験したこともないお前達が無理にアルビオンへ行く必要はない」
スパーダの厳しい言葉に、ギーシュは泣きつくようにスパーダへと縋ってきた。
「し、しかしだねぇ……姫様が困ってるんだよ? 僕だって、確かにまだ未熟だけど……トリステインの貴族として
姫様のお役に立ちたいんだよぉ」
「あの……グラモン、ということはあなたはグラモン元帥の?」
「はいっ! 息子でございます。姫殿下」
アンリエッタが覗きこむようにギーシュを見つめると、本人は振り向くと同時に気障ったらしく態度を一辺させて跪いた。
そういえばアンリエッタに対して憧れを抱いているということらしいが、ここまで酔うものだろうか。
「あなたも……わたくしの力になりたいと?」
「はい! そのような大任の一員に加えてくださるなら、これはもう望外の幸せにございます」
アンリエッタはニコリと、憂いを帯びた笑みを浮かべる。
「……ありがとう。お父様も立派で勇敢な貴族ですが、あなたもその血を受け継いでいるようね」
「もったいないお言葉でございます! 姫殿ーー」
「でも……ごめんなさい」
唐突に頭を下げたアンリエッタに、ギーシュは呆気に取られる。
「へあ?」
「わたくしは、危うく大切な友達を死地へと追いやる所でした。
ならば、その学友であるあなたも同じように、死地へと追いやるわけにはいきません」
「姫様!」
「姫殿下!」
ルイズとギーシュが信じられない、といったような表情で同時に叫んだ。

720 :The Legendary Dark Zero:2011/12/01(木) 11:29:02.83 ID:v0nAipLs
「国の未来を担うあなた達を危険な目に合わせる訳にはいきません。
今、ここで話したことは全て忘れてください」
「姫様! では、件の手紙はどうなさるのです!」
「……スパーダ殿の言う通り、信頼できる手練れの者に任せることにするわ。
ルイズ、今日は本当にごめんなさい。あなたにとんでもないことを押しつけようとして……」

三度、頭を下げたアンリエッタを見て、ルイズは唇を噛みしめる。
幼馴染みであり、無二の友人であるアンリエッタは今まで無能呼ばわりされていた自分を頼ってくれた。
だが、今の自分はもう無能などではない。確かに実戦経験など皆無に等しい。それはスパーダの言う通りだ。
しかし、大切な友人が困っているというのに友人である自分が何も力になれないでいる、というのはどうしても我慢ができなかった。
何でも良い。戦えなくたって良い。大切な友人である、姫様の力になりたいのだ。

俯いていたルイズは、意を決したように息をつくと、その場で再び跪いた。
「ルイズ?」
「姫様。……では、そのアルビオンへの密使の助手としてわたくしめをお使いください」
ルイズの言葉にアンリエッタは怪訝そうな顔をしだす。
スパーダは腕を組んだまま壁にもたれかかり、目を伏せていた。
「わたくしはずっと姫様のお友達でございます。そして今、姫様は国の命運を左右する障害に困っております。
ならば、ほんの僅かながらでも、わたくしは友人である姫様の手助けとして、お力添えをしたいのです」
「でも……」
「もちろん、決して無理はいたしません。密使の方が帰れ≠ニ言えば、すぐにでもここトリステインへと戻ってきます。
ですから、どうか……」
「わたくしも、ミス・ヴァリエールと同じ考えでございます」
ギーシュまでもアンリエッタに跪いてきていた。
アンリエッタは目を伏せ、熟考する。
しばしの沈黙を置いてーー

721 :The Legendary Dark Zero:2011/12/01(木) 11:33:49.55 ID:v0nAipLs
「……わかりました。ですが、決して無理をしてはなりません。必ず、帰ってきてください。
任務の詳細についてですが明日の朝、わたくしが任を命じる密使に伝えておきます。
あなた達はその方の助手、となりますのでこの場で話す訳には参りません。後日、その方より聞いてください」
そう言って、アンリエッタは右手の薬指から指輪を引き抜くと、ルイズに手渡す。
「これは……?」
「母から頂いた水のルビーです≠ケめてものお守りです。お金が心配なら、売り払って旅の資金に当てても構いません」
ルイズは恭しく指輪を受け取ると、頭を下げる。

そして、アンリエッタは未だ腕を組んだまま目を伏せるスパーダの方を振り向いた。
感情や考えがまるで窺えない表情だ。
「あの……スパーダ殿」
「私は偽りの心≠示すような人間の頼みは受けん」
「ちょっとーー」
ルイズは顔を顰めてスパーダに詰め寄ろうとする。
「だが、君は自分の本当の心≠示した」
スパーダの言葉に、アンリエッタは悲しげに俯く。
「ならば、私は君の友人であるミス・ヴァリエールの身の安全を守らせてもらう」
スパーダは決して、人間同士の純粋な争い事に関しては干渉しようとはしない。
その争いが悪魔によって煽られて起こされたものであるなら、その裏で動く悪魔達を片付けたりはするが後の始末は人間同士の問題であるため、
人間界にいた頃も人間同士の戦争には絶対に関与しなかったのだ。
だが、今回はあくまでパートナーを護衛するというだけ。決して、直接人間同士の争いに関与するわけではない。
そして、ルイズが積極的に戦線に立つのではないなら、密使とやらの助手として決して無理をしないのならば構わない。
「よろしくおねがいします、スパーダ殿。この二人を、どうか守ってあげてください……」
アンリエッタは、立派な貴族としての威厳を示したスパーダに深く、恭しく頭を下げていた。


※今回は、これでおしまいです。


722 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/01(木) 13:52:34.55 ID:Loitp+Q0
オリ主乙

723 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/01(木) 13:59:15.75 ID:ECKGXkNR
スパーダの人乙でした。

【スルー】の魔法を使いこなせてない人もいるんやな…

724 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/01(木) 17:42:56.47 ID:v49qdn+Y
パパーダ乙

725 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/01(木) 18:24:00.04 ID:QvkLCTwi


>【スルー】の魔法を使いこなせてない人もいるんやな…
おまえやろっ!

726 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/01(木) 19:09:55.42 ID:NCvlCgqy


727 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/01(木) 20:29:07.55 ID:fIumfeaw
ヴァンパイア十字界×禁書
スレイヤーズ×禁書
スレイヤーズ×ヴァンパイア十字界
ヴァンパイア十字界×まどか
ヴァンパイア十字界×Fate
Bleach×禁書
ダイの大冒険×禁書
ダイの大冒険×Fate
まどか×Bleach
ダイの大冒険×まどか
blackcat×禁書
ToLOVEる×まどか
ヴァンパイア十字界×まどか
blackcat×まどか
CODE:BREAKER×まどか
吸血殲鬼ヴェドゴニア×まどか
PHANTOM OF INFERNO×まどか
天使ノ二挺拳銃×まどか
鬼哭街×まどか
Claymore×まどか
スレイヤーズ×まどか

SSが読みたい。


728 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/01(木) 20:30:15.67 ID:O9DD1D3T
そうか

729 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/01(木) 21:03:34.61 ID:KxqRHmMA
せんべい

730 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/01(木) 21:06:04.48 ID:hutBi6HS
それはよかったな

ともあれパパーダの人乙

731 : 忍法帖【Lv=8,xxxP】 :2011/12/01(木) 21:19:24.19 ID:U73af4b4
……さよか

それはともかく、パパーダの人乙!

732 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/01(木) 22:30:50.01 ID:BbeY3Njn
あれだろ、淫語的な

733 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/01(木) 22:59:20.51 ID:4s5VhajF
氏家ト全のキャラを召喚ですね、わかります。

734 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/01(木) 23:40:34.42 ID:6l1mzeOA
ブラック・ロリータ団でも喚ぶか

735 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/02(金) 05:05:10.21 ID:feEIbVza
ダクソの白竜シース召還するやつ誰かいねーかなーかなー

736 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/02(金) 18:07:47.77 ID:6udoZrb/
殺し屋さんは・・・確かもう呼ばれてたかな

737 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/02(金) 18:13:35.35 ID:kwPo/Aar
>>735
ルイズが真理に触れて発狂してパンツ一枚で徘徊するようになるのか…
結晶魔法を使えるようになる代償としてはあまりにも…

738 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/02(金) 19:32:40.74 ID:YvJrE0rM
シース呼ぶならギーラも呼ばないと

739 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/02(金) 19:34:01.61 ID:UqcuPVEz
シース呼んでも結局書庫での研究の続きをこっちでやるだけじゃね
結晶人間大発生じゃ

740 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/02(金) 22:18:22.06 ID:6udoZrb/
白竜シースがどんなだか分からないが
>>739のおかげで
なんとなくルシを乱造するファルシかオリエンスのクリスタルかと思った

オリエンスのクリスタルを召喚して契約したらルシにされるルイズ
クリスタルは自分の安全と崇拝者の国(自分の領域)を守り栄えさせようとする様子だから
クリスタルの使命でレコンキスタ潰滅に始まりガリア、ロマリアを滅ぼすルイズ
侵略しているようで実は人知れずクリスタルに侵略されるトリステインという形に・・・

741 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/02(金) 23:13:11.71 ID:UP11keNq
結晶人間
クリスタル……
つまりボーイか

742 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/02(金) 23:40:19.82 ID:wqSqk99w
結晶怪獣ギラルス、こんな世界なんか踏み潰してしまえ!

743 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/02(金) 23:45:08.74 ID:WPkdmmCT
結晶っといったら時空戦士

744 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/02(金) 23:46:18.12 ID:u2daLR0p
アークインパルスの格好よさは異常
ストーリーは殆ど覚えてないけど
改造されて敵になってる姉だか恋人だかがいるんだっけ?

745 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/02(金) 23:59:58.29 ID:WPkdmmCT
>>744
姉だな。
父と姉が敵組織に捕らえられてる。
姉は洗脳されて敵に。父も無理やり協力させられて、なんとかしようとしてた。
途中で姉は正気に戻ることができて、一緒に戦うようになる。
父親が脳みそだけの姿で活動するようになったのは今でも覚えてる。

746 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/03(土) 00:23:07.54 ID:o1NEyo7k
>>740
それだったら0組召喚のほうがよくね?
タイミングとしてはラスボス倒して教室戻ってきたあたりで

747 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/03(土) 00:48:30.32 ID:K8PiPSwd
5年3組魔法組

748 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/03(土) 02:03:00.49 ID:QstIVWHt
結晶といえばこいつだろ
破壊神降臨こと、平成最強の怪獣スペースゴジラ

ロマリアの大聖堂をタワーに仕立て、ロマリア全体を結晶フィールドに変えてハルケギニア全軍と最終決戦

749 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/03(土) 03:15:58.24 ID:Bxp0nt3b
>>748
でてきたら学園の皆がペシャンコになっちゃう……

750 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/03(土) 08:26:38.00 ID:nx6r5K1j
>>746
0組12人召喚は話の幅は広がるが
描ききる自信は少なくとも俺にはねぇなぁ・・・
ナイン一人召喚とかだったらルイズ的には頭痛どころじゃなさそうだが
セブンだったら・・・
っていうか12人と契約は数多いな!!
そりゃ確かに大半がガンダールヴでも付けて銃とか装備させたい連中ばっかりだけど

ふと思ったが、この場合はシエスタの家系は・・・
A.アリアの子孫、シエスタの地は蒼龍の方言
B.カトルの子孫、龍の羽衣は魔導アーマー・ガブリエル
C.上記両方
D.生き残った玄武の民の子孫、シエスタは2メートル越えの冥土
どれがいい?

751 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/03(土) 11:15:15.01 ID:dsR2vSHW
12人とか煩雑すぎて扱い切れねえだろうw

ゲーム本編ですら掘り下げ足りなくてハンパに終わってるし

752 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/03(土) 11:44:14.52 ID:uwojQwU2
クリスタルボーイはなぁ…
「知るか!!そんな事より(ry)」のイメージが強くなりすぎてw

753 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/03(土) 14:16:52.93 ID:+Sl+uiAQ
>>748
VSシリーズでは唯一ゴジラ単独では倒せなかった怪獣なんだよな>スペゴジ
デストロイヤー完全体も強いっちゃ強いけど性根が小物すぎる

754 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/03(土) 15:05:03.63 ID:crgkgdv2
コロナビームで竜騎士を打ち落とし、ホーミングゴーストで空中艦隊を撃沈していくスペゴジとか胸熱

755 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/03(土) 16:52:25.78 ID:76H/Mkgr
>>740
大昔、古竜が世界を牛耳ってました
人が反抗しました
鱗の無いシースは協力しました
人が勝利してシースは王様から爵位と研究の為に書庫をもらいました
そこで自分に何故鱗が無いのか研究してるうちに狂っていきました
プレイヤーにころころされました。終わり

756 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/03(土) 18:36:53.23 ID:vbWGV/dK
後、研究のために人体実験しまくりました。だね。

757 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/03(土) 18:48:59.80 ID:pWpw0uaW
>>752
ボーイフレンドを待ってるキュルケの部屋の窓に立ってて
キュルケ 「ええッ!誰なの、貴方?」
クリボー 「…フフッ、オナニーマンさ。 
       どうだいお嬢さん、月夜のオナ○ーと洒落てみないか?」
とか
クリボー 「ワルド!貴様は腐っている!!
       泣いているルイズでオナニ○は出来ても、ルイズを泣かすオ○ニーは許せんのだ!!」
なんて場面が
いくらでも脳裏に浮かんでくるんですがwww

758 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/03(土) 19:02:25.39 ID:xP0t2sN3
レイプマンを思い出した

759 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/03(土) 19:53:37.90 ID:1eyUN3/M
>>757
ふたばきゃらってことで参戦したほうが面白そうだ

760 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/03(土) 20:15:44.79 ID:F+RPWx/Z
>757
もっともマリオを倒した『スーパーマリオブラザーズ(FC版)』1-1の一番最初のクリボーか。
初見殺しだが三度目は無いや。

761 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/03(土) 21:11:32.49 ID:nx6r5K1j
>>759
「ワグナス!俺たちの出番が来た!!」

762 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/03(土) 21:20:37.24 ID:0mrG3bNF
スペースゴジラは身長120メートルの超デカブツだぞw

763 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/03(土) 21:45:50.37 ID:PRbHD028
軽く小ネタるぐらいならまだ良いけど
基本的に三次創作はここでは御法度だから忘れんようにね

764 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/03(土) 23:46:05.30 ID:QstIVWHt
考えてみたらスペースゴジラって史上最強のキメラドラゴンだよな
ゴジラ+ビオランテ(人+バラ)+結晶生物

765 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/03(土) 23:47:38.48 ID:nCu3H7DM
作者再入院らしい

766 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/03(土) 23:52:31.33 ID:SSgcckVn
マジかよついに来てしまったか
まあ汚染まみれの東京に末期がん患者が居ていいわけ無いよな
再発してくれって言ってるようなもんだ

767 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/04(日) 00:32:12.46 ID:NbEhi9xo
>>762
そういえば実際のビルとかが昔よりも高いのが多くなって、それでゴジラもビルに合わせてサイズアップさせたんだったな。
そのゴジラの敵役ならそれくらいいくな。

768 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/04(日) 00:33:09.30 ID:NbEhi9xo
>>765
作家さんのこういうニュース聞くたびに悲しくなるな。
持ちなおしてくれるといいんだが。

769 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/04(日) 09:30:56.92 ID:KBwnbD5Z
>>752
原作ではそんな要素微塵もないシリアスキャラなのにね

770 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/04(日) 10:25:34.52 ID:Uj66HVM2
永久未完なんて悲しいのはもうゲッターロボとダンガイオーで十分だよ・・・

771 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/04(日) 11:18:36.05 ID:i3nTPzb+
強いて言えばここのたくさんの未完結作品もな
無事の回復をただお祈りします

772 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/04(日) 12:40:36.87 ID:zeKaOTc0
これからという状況で途絶えると未練が残ってしまう

773 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/04(日) 20:48:32.56 ID:attYCoQk
水の秘薬でなんとかできんものか…

774 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/04(日) 21:28:18.67 ID:KlLDhioN
完結は無理かなぁ
残念だよ

775 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/04(日) 21:31:43.44 ID:SssOJF8n
コレで打ち切りになった場合も、表記は虚無るで良いんだろうか?
ゼロ(虚無)の使い魔的に。

776 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/04(日) 21:43:10.06 ID:8/IU3Hz2
>770
鬼平と火の鳥とサイボーグ009と風の聖痕もだ。

【ガルディーンをそっと仕舞って】

777 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/04(日) 22:02:18.07 ID:8/IU3Hz2
>776
ごめんトリブラとダブルムーンと……

778 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/04(日) 22:15:10.98 ID:N0lTjXxh
レッドサン・ブラッククロス……

779 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/04(日) 22:35:09.61 ID:lt+s7/Vb
>>778
作者はピンピンしているが、続きが絶望的なのは別の意味で辛いよな

780 : 忍法帖【Lv=11,xxxPT】 :2011/12/04(日) 23:11:05.44 ID:csRVakGl
>>779
全くだ

戦旗Xマダー?

781 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/04(日) 23:15:10.79 ID:2wHRxvPK
最近だとえむえむっ!の作者も亡くなったんだっけか

782 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/05(月) 01:04:10.66 ID:ge9bEhBn
日本沈没に魔界水滸伝の人も亡くなったな。
ちょっとこの数年は訃報多すぎる気が・・・・・・

783 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/05(月) 01:15:32.14 ID:A8U/l3Nd
俺的には影の告発の人が亡くなったことが…

784 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/05(月) 02:40:54.28 ID:JgNBCgxY
古い話になるけど、藤子F死んだのは残念だった
TPぼんの続き読みたかったよ
あと現代の携帯とかネットとかの科学技術の発展目の当たりにしたらどんな話描いてたのかも気になる

785 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/05(月) 02:47:39.65 ID:g4aa8I4k
藤子AはFが今生きてたらと尋ねられたら
「多分、もう描いてないでしょ。後年、しんどそうにしてたし」
って言ってたな

786 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/05(月) 06:02:33.30 ID:qRNCreE8
あと2話だけど5年間放置されたチンプイのラストが見たかった

787 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/05(月) 11:11:51.92 ID:+zoIxEz2
藤子作品とのクロスを読むと
藤子絵で悩内再生されてしまうのは自分だけではないはず。

788 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/05(月) 11:42:23.24 ID:hIQuzeB7
氷室冴子の訃報を聞いたときは脱力したな
やっぱり未完で終わると寂しいよ

789 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/05(月) 14:45:11.55 ID:OD1DLckR
ドクロベェさまとベムラーゼ首相の滝口さんも逝ってしまわれたしなあ

790 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/05(月) 18:27:26.53 ID:n0Lf/5qn
しかし内山まもると荒木伸吾まで亡くなるとは……
もう涙も出ませんよ

791 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/05(月) 23:32:10.03 ID:m+CvgHGq
先月の、アン・マキャフリィの訃報も、哀しかったなぁ

792 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/05(月) 23:45:19.24 ID:zJBMkxiH
マキャフリィはご逝去されたのか。パーンの竜騎士と歌う船が好きだった。ご冥福を祈ります。

ヤマグチノボルは持ち直して、回復してくれることを願います。

793 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/06(火) 07:25:22.16 ID:iu9XU0lr
ザックスが召喚される奴は続き読みたかったな
誰か新しく書いてくれないかな

794 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/06(火) 09:28:22.56 ID:Gt3iVXvH
歌う船の2.3作目くらいの好きだったなぁ
旅立つ船だっけ、筋萎縮の子のヤツ

795 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/06(火) 10:06:52.28 ID:rY3Y2fgy
絵板見てたら、なんとなく今までの召喚キャラでデュラララEDパロ絵見てみてーなって思った

それだけ

796 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/06(火) 13:18:32.51 ID:u8UjdkYE
旅立つ船……ヤマト?

797 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/07(水) 01:29:03.97 ID:F0p0AQK1
さらば〜地球よ〜♪ 旅立ぁつ船は〜♪ 宇宙〜戦艦〜ポ〜テ〜ト〜♪

そんなワケで、ちょっとソードマスターヤマトの小ネタを投下しても宜しいでしょうか?


798 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/07(水) 01:31:13.31 ID:3kSjAFF/
シエンヌ

799 :ゼロの使い魔コミカライズ 誤植編:2011/12/07(水) 01:37:50.97 ID:F0p0AQK1
それじゃま、さっそく投下をば。

何分ギャグssはまともに書いた事が無いので至らないところもあると思いますが、
皆さんを少しでも楽しませられれば願ったりです。

では、始めさせて頂きます。


「もう、なんだよコレぇ! 担当に文句言ってやる」

「小島さん、酷いじゃないですか。読みましたよ、今月号の僕のマンガ」

<えっ、酷いって? ストーリーが?>

「ぐへー、ってそれ原作のヤマグチさんに失礼じゃないですかー! 違いますよ。誤植ですよ誤植。台詞の文字が間違ってんですよ」

<えー、ホントにー? どこどこ何ページ目?>

「ほら才人が、ギーシュとの決闘でガンダールヴの力で逆転する前に言った『下げたくない頭は、下げられねぇ』って最高にカッコイイ台詞が――」



『下げたくないパンツは、下げられねぇ』





800 :ゼロの使い魔コミカライズ 誤植編:2011/12/07(水) 01:38:43.21 ID:F0p0AQK1
「酷いっすよコレェ!!」

<あ、ホントだ。やっちゃった>

「いや、やっちゃったじゃないですよもー! 主人公がいきなりパンツとか間に入ったルイズとか観客とかドン引きじゃないですかー! 」

<ハッハッハ♪>

「ハッハッハァ!? 何でゴキゲンなんすか!? 誤植はここだけじゃないんすよぉ!」

<エー、ホントぉ? ドコドコォ?>

「ルイズがフーケのゴーレムを前にして『敵に後ろを見せない者を、貴族と呼ぶのよ!』と自分の信念を語るくぎゅマジカッケー! ってシーンで――」



『敵に後ろを見せない者を、鬼族と呼ぶのよ!』



<あ、ホントだ。漢字間違ってる。やっちゃった(テヘッ>

「いやだから、やっちゃったじゃないですよちょっとーッ!!」

<ハッハッハ“鬼族”ってちょっとスゴクね? 実際初期ルイズってツンツン鬼くぎみーだしハッハッハ♪>

「ハッハッハ、じゃないですよ。何でそんなに上機嫌なんですかー?」

<いやァ、実は先日彼女が出来ちゃって>

「ホントですか、良かったですね。でもこちとら全然良くないんですよ。まだ誤植あるんですよ」

<エー? ドコドコー?>

「ほら、武器屋でデルフが『おめぇ、『使い手』か』と、如何にも後々何かが待ち構えてますってテラ重要な伏線台詞を喋るシーンで――」



『おめぇ、『スカイプ』か』





801 :ゼロの使い魔コミカライズ 誤植編:2011/12/07(水) 01:38:59.71 ID:F0p0AQK1
<あ、ホントだ>

「お前スカイプかって何ですか!? 人を携帯アプリと勘違いするとかデルフどんだけ ボケてんですかーもー!! またやっちゃったとか言わないで下さいよ」

<ピウィー(口笛)♪ やっちゃった☆ZE>

「ぃいや、やっちゃったぜじゃないですよ! 何ちょっとカッコイイ言い方してんですんかー!? 誤植はまだあるんすよぉ!!」

<エ〜ドコォ〜? 彼女いない歴0年の僕が一体どんな間違いをぉ? どの辺なんだ☆ZE?>

「どの辺なんだぜ!? そんな無理に言わなくても……。最後ですよ! 最後のページ!! 舞踏会で才人がルイズとダンスしながら『俺はお前の使い魔だろ』って笑い掛ける微笑ましいラストシーンですよ!!」

<え〜、そんなセリフ間違えないと思うけど〜ぉ>

「間違ってんすよォッ!」 



『まそっぷ』



「何すか『まそっぷ』って!? もー意味分かんないし! しかもこのコマに付いてる煽り文句! 何すかコレ!?」



『彼女!彼女!彼女!彼女ぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!彼女彼女彼女ぅうう(ry』



「何すかこのキモい長文は!? 何彼女への愛綴ってんすか!?」

<やっちゃった☆ZE>

「やっちゃったぜじゃないでしょ!! 煽り文はこれ彼女への想い抑えきれなくつい言っちゃっただけでしょ!?」

<イッちゃった☆ZE>

「だから言っちゃっ――イッちゃったぜって!? ……ア゛―ッもぅ!! 何かもぅ……
 やってられないんだぜッ!!」

ガッシャーン!

<彼女への愛はエクスプロージョンだ☆ZE>


802 :ゼロの使い魔コミカライズ 誤植編:2011/12/07(水) 01:42:40.27 ID:F0p0AQK1
とまぁ、こんなところで。

書いてみての感想としましては、やっぱりヤマグチ先生も増田先生もちょっとや
そっとじゃマネ出来ないセンスを持ってるなぁと、しみじみ感じさせて頂きました。

何はともあれ、お目汚し失礼いたしました。

803 :ファイナルファンタジー 虚無(ゼロ)式:2011/12/07(水) 02:21:53.85 ID:KOJoqTxn
>>746
思いつきで書いてみた ボロボロのあらすじ全文みたいな感じだが・・・

エンディングから12年目のある日にレムは手紙を書く
フェニスの終わりに失った0組の仲間に・・・

フェニスの後から急激に力を失っていったクリスタル
しかし、オリエンスはその残りわずかな力を巡って混乱の中にあった
憤るマキナ「0組が命を懸けて守ったのはオリエンスの人々にこんな争いをさせるためじゃない」と
しかし、その憤りの裏には時より感じる奇妙な感覚があった
0組の仲間を近くに感じる感覚。その感覚は日に日に強く、確かなものになっていく。
そして、マキナは確信する。また、0組の仲間にあえる日が来ると

最期の戦いの傷で、ファントマに帰った0組
その思いを受け止め、世界の螺旋を解いたマザー
そして、螺旋の解かれた世界から零れ落ちた12個の0組のファントマは
それぞれの「虚無(ゼロ)の世界」に呼び出された
紡がれる12通りの物語 導かれる一つの運命

7万の敵により二度目の死を迎える0組達 そして時を同じくして、戦火により瀕死の重傷を負うレム
再び集う0組とレムの魂 導くはマザー。そこで知る「世界の敵」
螺旋から解き放たれた世界を認めず、虚無の世界すら巻き込んだ巨大な螺旋を築かんとする仮面の男
マザーは語る「それぞれの世界(ゼロ)で真実を見つけなさい」と

それぞれの世界に帰還する0組とレム 物語は加速する

虚無(ゼロ)の世界で巧妙に仕込まれた『螺旋(戦火)の種』
その裏に見え隠れするルルサスの影
全ての0組が真実にいたるとき アギトの神殿は再び現れる

十数年ぶりに全員が集う0組 彼らが立ち向かうは「仮面の男(ブーニベルゼ)」
今や故郷となった虚無の世界とオリエンスをかけた最後の戦いが始まる
「シドとの戦い(かつての戦い)」にて0組は己が命を引き換えに戦った
だが今は決して死ねない理由がある 待っていてくれる人がいる
「待つ者(ルイズ)」と「帰るために戦うもの(0組)」の思いが重なるとき
虚無の魔法は完成し神(ブーニベルゼ)を貫いた

戦いの終わりは永遠の別れ もう二度と会うことのできない仲間達にレムは手紙を渡す
決して渡せぬはずだった仲間への手紙を

0組はこうして解散した 卒業証書(レムからの手紙)を胸に彼らは自分の道を駆け抜けてゆく

全てが終わった後、マキナはエンジンを完成させる。
それは、コルベールが開発したものから魔法要素を排除したものだった
レム「せっかくなんだから自分の名前をつけたら良いんじゃない?」
マキナ「そうだな…。じゃあ『虚無(ゼロ)のマキナ』だ」


なんか、ゼロの使い魔要素が薄すぎる気がしたorz

804 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/07(水) 10:43:38.73 ID:aapQwRdi
>>803
とりあえず内容については触れない
>>1を読み直して欲しい

805 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/07(水) 12:00:06.30 ID:JAtWlO/n
悪い
sage も 60行制限 も 投下予告 も 抜けてた

806 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/07(水) 13:38:45.13 ID:DNILK45v
485kb行ってるから次スレ立ててくる

807 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/07(水) 13:40:54.92 ID:DNILK45v
次スレ立てました
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1323232807/

808 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/07(水) 14:24:22.62 ID:wwOKY3aK

テンプレにスレのAA貼り埋めはご遠慮くださいって入れたほうがいいんじゃないかとも思う最近

809 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/07(水) 17:45:24.98 ID:sLFjFeES
>>808
AA貼るような奴はテンプレなんか守らんだろ
スルーが一番

810 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/07(水) 17:58:33.52 ID:wwOKY3aK
>>809
テンプレに無いからやったって言い訳が出来なくなるだけ良いと思ったが

後あえて今話題に出してるってのは察してちょーだい

811 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/07(水) 19:04:42.90 ID:7Kr+YMOv
零式キャラ召喚したら、まず間違いなくキングとケイトの武器が使えなくなるな
キングの銃弾が補充出来ないのは勿論だが、
ケイトの魔鉱石もこの世界で調達出来るか怪しいと思う

エースのカードは特注っぽいし、かなり微妙
見た限り、使い捨ててる様子はないから永久的に使えそうではあるが

812 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/07(水) 19:14:44.91 ID:mUd08owY
ゲートから送られてきてて、宝物庫に大量に保管してありました^^

813 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/07(水) 21:27:06.88 ID:GpGJbi/d
ふむ

814 :ファイナルファンタジー 虚無(ゼロ)式:2011/12/07(水) 22:05:16.17 ID:KOJoqTxn
キングに関しては1回リロード分の弾くらいは持たせてやっても良いと思った
これで24×2発あって、あとは一発必中+ブレイクサイト(キルサイトだと殺しちゃうから)+ファイヤRF+蹴り(w)で乗り切ってもらう
まあ、それでも足りない場合にはゼロの世界にも粗悪品の銃はあるだろうからソレ+ブレイクサイトでw
ケイトは魔道石いくつくらい持っているっていうのが未知数だけど、早い段階で風石への代替かな?
ただ、基本構造が全然違うだろうから相当劣化して、こっちもやっぱりブレイクサイト必須かな〜

815 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/08(木) 18:18:45.55 ID:wMEqbN6y
>>810
AA貼ってる奴は前に散々言われた時も運営は埋めるの推奨してるとかわけわからん主張して貼り続けてたよ
テンプレに入れたところで意味はない

816 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/08(木) 18:53:52.60 ID:YyJ0FFFz
さっさと使い切ればすむ話

817 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/08(木) 19:10:14.39 ID:wMEqbN6y
そうだな、でかいAAでも貼って埋めるか

818 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/08(木) 19:12:28.12 ID:kaT319Wg
>>817
落ち着きたまえ^^

819 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/08(木) 19:12:56.55 ID:LnVemCz+
たかだか12KB
雑談してればそのうち埋まるさ

820 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/08(木) 19:14:23.84 ID:wMEqbN6y
>>818
俺は最高に冷静だ

821 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/08(木) 19:16:17.02 ID:hGXtu3/Z
>>818
すごく落ち着いた(つーかこのネ実ネタ知ってるヤツどれだけいるのかな…)

822 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/08(木) 20:42:02.56 ID:csgM0mjh
ビイクール ビイクール

823 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/08(木) 22:56:58.00 ID:7ot9+TXD
グリニデ閣下を召喚だと……!?
呼ばれて10分でぶち切れて学院壊滅しかないなw

ジョゼフあたりが呼ぶといい感じでカオスかもしれん

824 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/09(金) 16:40:43.45 ID:k7hp4wM6
オレ、このスレが埋まったらSS書くんだ…

825 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/09(金) 17:45:31.01 ID:3MBDn8LI
セガサターン召喚か

826 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/09(金) 19:28:06.26 ID:kFdEQSsW
才人とゲームキューブ召喚しようぜ
どんな敵相手でも鈍器として使えるゲーム機w

827 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/09(金) 22:52:08.80 ID:htzHyTP7
焼け跡から発見された、ゲームボーイ(半壊)は電源が入る上にゲームの起動もできたらしい

828 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/09(金) 23:25:08.70 ID:vxrx4SGo
いっそのことPS3召喚してみたらどうだろう

829 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/09(金) 23:27:26.05 ID:gdzSk2Z0
ラブプラスを召喚して結婚するギーシュ

830 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/10(土) 02:56:34.63 ID:dgDr2+Ej
充電できないじゃないか・・・

831 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/10(土) 03:28:14.37 ID:uThqGnid
そのためのコルベール先生でしょうが

832 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/10(土) 08:56:10.73 ID:I8dtYrZM
>>829
どうしてもそれ見るたびに一瞬ラプラスって読んじまうな。

833 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/10(土) 10:03:58.24 ID:AOFBwTkj
>>827
誤解を招く言い方は良くない
戦争の爆撃の跡だ
ただの焼け跡だなんて生ぬるい次元じゃねえ

834 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/10(土) 12:35:58.61 ID:EXRJQ+wD
>>828
ただしテレビはなかった

835 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/10(土) 17:02:26.18 ID:8+LTS0rg
最近、なんかのエロゲのシナリオライターにノボルの名前を見たんだが…何だったかな

836 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/10(土) 18:10:41.47 ID:Ky838wwc
元々エロゲのライターだろ、ノボル先生は。グリーングリーンが一番有名かな

837 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/10(土) 21:07:02.25 ID:B+LV5tRo
>>836
そうそう。やったことないけどなw

838 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/10(土) 22:02:43.30 ID:tNf84wNf
普通にラノベとかの業界では多いんだよな、そっち方面出身者
兎塚氏だって普通にエロゲンガーだったりするわけで

839 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/10(土) 23:20:57.17 ID:6L4JFkSW
書こう書こうと決心していつも忘れてしまうんだが、
どうすれば書けるんだ?

一応SS経験有だけど、どうもクロスさせるのに良い素材が思い当たらし
何よりゼロ魔もティファニアが登場した辺りまでしか買ってない。
どうすりゃいいんだ・・・

840 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/10(土) 23:21:23.97 ID:I8dtYrZM
>>836
知り合いがプレイして凹んでたな。
なんかヒロインの一人が病死エンドだったとかで。
俺は病死エンドが一番嫌いなんで、それ聞いて絶対手を出さないでおこうと誓った。

841 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/10(土) 23:22:57.62 ID:DSC9H1qs
名にもティファニア登場まで書く必要もあるまい。
そこまでにキリの良い落とし所を見つけるか、別路線にしちまえばいいだけの話しさ。

842 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/11(日) 00:02:03.66 ID:oq2abFhQ
>>941
俺が怖いのは、実はまだ最新刊のところまで設定を熟知してない事なんだ。
それで設定が違うような描写したらアレだろうしさ。


やっぱり設定厨なのかね、俺。

843 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/11(日) 00:06:51.47 ID:SlaFVlRH
>>842
「◎巻までの設定だけでやります」って明記してるSSもあるんだ。
大丈夫大丈夫

844 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/12/11(日) 00:34:50.75 ID:IVM2j2Jx
いい具合に終わらせられる技量が欲しいは・・・

845 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/12/11(日) 01:39:34.62 ID:piKPHMKj
それでも原作小説くらいは揃えておいた方がいいと思うけどなぁ
あえて情報を遮断した上で書くとかなら別だけど

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