5ちゃんねる ★スマホ版★ ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50  

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

あの作品のキャラがルイズに召喚されました Part300

1 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/02(金) 16:19:43.80 ID:RSjIWYAf
もしもゼロの使い魔のルイズが召喚したのがサイトではなかったら?そんなifを語るスレ。



(前スレ)
あの作品のキャラがルイズに召喚されました Part298
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1311990285/



まとめwiki
http://www35.atwiki.jp/anozero/
避難所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9616/




     _             ■ 注意事項よ! ちゃんと聞きなさいよね! ■
    〃 ` ヽ  .   ・ここはあの作品の人物がゼロ魔の世界にやってくるifを語るスレッドよ!
    l lf小从} l /    ・雑談、SS、共に書き込む前のリロードは忘れないでよ!ただでさえ勢いが速いんだから!
   ノハ{*゚ヮ゚ノハ/,.   ・投下をする前には、必ず投下予告をしなさいよ!投下終了の宣言も忘れちゃだめなんだからね!
  ((/} )犬({つ'     ちゃんと空気を読まないと、ひどいんだからね!
   / '"/_jl〉` j,    ・ 投下してるの? し、支援してあげてもいいんだからね!
   ヽ_/ィヘ_)〜′    ・興味のないSS? そんなもの、「スルー」の魔法を使えばいいじゃない!
             ・まとめの更新は気づいた人がやらなきゃダメなんだからね!




     _       
     〃  ^ヽ      ・議論や、荒らしへの反応は、避難所でやるの。約束よ?
    J{  ハ从{_,    ・クロス元が18禁作品でも、SSの内容が非18禁なら本スレでいいわよ、でも
    ノルノー゚ノjし     内容が18禁ならエロパロ板ゼロ魔スレで投下してね?
   /く{ {丈} }つ    ・クロス元がTYPE-MOON作品のSSは、本スレでも避難所でもルイズの『錬金』のように危険よ。やめておいてね。
   l く/_jlム! |     ・作品を初投下する時は元ネタの記載も忘れずにね。wikiに登録されづらいわ。
   レ-ヘじフ〜l      ・作者も読者も閲覧には専用ブラウザの使用を推奨するわ。負荷軽減に協力してね。





.   ,ィ =个=、      ・お互いを尊重して下さいね。クロスで一方的なのはダメです。
   〈_/´ ̄ `ヽ      ・1レスの限界最大文字数は、全角文字なら2048文字分(4096Bytes)。これ以上は投下出来ません。
    { {_jイ」/j」j〉     ・行数は最大60行で、一行につき全角で128文字までですって。
    ヽl| ゚ヮ゚ノj|      ・不要な荒れを防ぐために、sage進行でお願いしますね。
   ⊂j{不}lつ      ・次スレは>>950か480KBからお願いします。テンプレはwikiの左メニューを参照して下さい。
   く7 {_}ハ>      ・重複防止のため、次スレを立てる時は現行スレにその旨を宣言して下さいね。
    ‘ーrtァー’     ・クロス先に姉妹スレがある作品については、そちらへ投下して盛り上げてあげると喜ばれますよ。
               姉妹スレについては、まとめwikiのリンクを見て下さいね。
              ・一行目改行、且つ22行以上の長文は、エラー表示無しで異次元に消えます。
              SS文面の区切りが良いからと、最初に改行いれるとマズイです。
              レイアウト上一行目に改行入れる時はスペースを入れて改行しましょう。

2 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/02(金) 16:23:25.47 ID:RSjIWYAf
訂正:前スレ
あの作品のキャラがルイズに召喚されました Part299
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1313912304/

3 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/02(金) 17:09:25.42 ID:SwfBfCvA
>>1
さあ、はじまるザマスよ!

4 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/02(金) 17:48:08.85 ID:q114aA6M
>>1
乙でがんす

5 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/02(金) 17:53:10.05 ID:fyfO0ZEB
乙おきだべー〜

6 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/02(金) 20:13:30.39 ID:uLhtsGhL
>>1

7 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/02(金) 21:13:39.94 ID:/FI/rgwd
乙です
ついに300スレか…

8 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/02(金) 22:10:51.48 ID:uSYwc7Jp
乙です
300スレとは…壮観だな

9 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/02(金) 23:05:46.19 ID:ybqL9ef/
300スレ記念で、あのファンタジー映画のスパルタ兵を300人丸ごと呼び出してはどうか

10 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/02(金) 23:24:01.91 ID:zF7cf8VF
スパルタンX

11 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/02(金) 23:26:09.96 ID:z2EE8O9U
対7万人戦が楽勝に思えてくるなw>レオニダスと愉快な仲間達

12 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/02(金) 23:33:50.22 ID:jRokieH1
>>9
300人にキスして回るルイズを想像して吹いた

13 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/03(土) 00:52:22.52 ID:RAD1NchP
>>5
まじめにはじめなさいよ!

14 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/03(土) 01:20:30.31 ID:wgp2vw1S
>>12
何故か延々とベルトコンベアで流れて来る屈強な男達に
泣きながらコントラクトする月給\165000なルイズが頭に浮かんでなんか泣けてきた

15 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/03(土) 01:33:21.55 ID:5tMf79+W
>>14
それ俺が以前いた会社の総額以上じゃないかw
……ああ、ブラックもブラックだったよ……

16 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/03(土) 02:00:54.55 ID:YmW+aMeQ
>>11
まずは閉所に誘い込まなければ…

17 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/03(土) 03:38:00.51 ID:wKBVJK62
ベルトコンベアで延々流れてくる謎のカンヅメ
やなシーン思い出しちゃったな

18 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/03(土) 07:21:25.77 ID:Jydn5H/F
「私は遠慮しておきます」

19 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/03(土) 08:04:52.09 ID:4MgxXHCo
>>18
ピンクで淫乱……チュッチュッを召喚しようぜ!
対7万戦はデカチュッチュッで蹴散らす!

あの作品人間一人をロボで踏み潰すのにも1ターン以上かかるんだよなー

20 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/03(土) 08:14:54.36 ID:pVO18z76
人間をロボで…
ボウケンイエロー始まったな

21 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/03(土) 08:39:35.78 ID:wgp2vw1S
>>18
リュティス名物としてタバサに紹介されて
なんとも言えない表情で顔を見合わせるシタン&コルベール先生が浮かんだ

>>19
ウーキィ族の太古の神秘で
キングなマンボがやってくる訳ですね

22 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/03(土) 15:14:27.65 ID:STa4UPdz
こうして貴重な召喚ネタが雑談という形で消えていったとさ

23 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/03(土) 15:16:28.67 ID:UHJLYPiF
このスレ終了ってわけか。

24 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/03(土) 15:48:57.11 ID:QNFyRPK8
第三百部 完

25 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/03(土) 16:57:25.72 ID:yJKj9tYJ
ウッドキューブを召喚して無敵になるルイズを!

26 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/03(土) 17:24:19.41 ID:KsMzJjgV
ぬらりひょんの孫から牛頭丸馬頭丸コンビを召喚
本編では京都編で全く出番も無く活躍もせずに出世して行ってる二人だけど一応組の中でも武闘派組織の幹部なんだよな
人を操ったりも出来るし結構万能だから意外と無双するかも

27 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/03(土) 17:40:26.05 ID:4MgxXHCo
>>22
大丈夫。人の記憶なんてウツロイやすいもんだ。
前スレでもオーズの話してたなぁってぐらいしか覚えていない。

記憶操作……常盤台の第6位でも召喚するべー

28 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/03(土) 17:54:33.89 ID:Q3ba4Vgq
>>27
五位な

29 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/03(土) 18:01:30.94 ID:QNFyRPK8
>>27は記憶を操作されたか

30 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/03(土) 18:55:44.43 ID:Q4O+mo7i
月島さんは凄いなぁ

31 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/03(土) 19:00:06.00 ID:uqF8aLLp
謝れ

32 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/03(土) 19:10:53.50 ID:G1PDrzPp
このスレが誕生したのも、300スレももってるのも、全て月島さんのおかげだしな

33 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/03(土) 19:14:43.99 ID:hmkp+t3q
連載終わったら月島さんのいたBLEACHの再構成が始まるらしい

34 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/03(土) 20:07:57.80 ID:HxCCf87r
再構成とか何言ってるの?
元々BLEACHは月島さんが主人公じゃないか

35 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/03(土) 20:14:47.04 ID:+4uCjlS+
>>5
そういえば平成版ではドロンボーはドクロベエに昭和のころの記憶を消されてたんだっけ

36 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/03(土) 21:10:43.90 ID:pVO18z76
え、じゃあ、ボヤやんの一緒に蕎麦屋をやってる会津若松出身の嫁さんは?

37 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/03(土) 22:30:37.92 ID:L8efn1eh
此処は何を目的としたスレだろう

38 :NEVER〜新たなる戦いinハルケギニア:2011/09/03(土) 23:09:52.44 ID:RUjr9WBq
皆様、お久しぶりです。

長い間規制により書き込めなかったのですが、
ようやくそれも解除されたので、問題が無ければ23:10から投下したいと思います。

39 :NEVER〜新たなる戦いinハルケギニア:2011/09/03(土) 23:11:06.87 ID:RUjr9WBq
何時の間にか夜の帳が下り、ただでさえ薄暗かった森は完全な闇と化している。
一寸先も見えぬ暗闇の中、克己と京水は仕方なくその場で野宿することにした。

二人はその辺に落ちていた枝や葉っぱをかき集めると、器用に火をおこし始める。
やがて小さな明かりが闇の中で明滅し、それが枝や葉っぱに広がっていくと、それは立派な焚き火となった。
狭い範囲ではあるが、その場を明るく照らし、更に二人へ暖を与えている。
しかし、二人の体は決して温まることは無かった。
それは二人が『NEVER』……生ける屍だったからである。


だが……。


「……京水、おかしいとは思わないか?」

徐に克己が口を開く。
何やら思考に沈んでいる様子である。
京水は少しだけ首を傾げて答えた。

「おかしい……って、何が?」
「……そろそろの筈だ」
「そろそろって何……あ!!」

京水は突然、自らの体のあちこちをぺたぺたと触り始めた。

「何?何?何なの?」

戸惑いがそのまま言葉となり、京水の口からついて出る。

「どうして?どうしてアタシたちの体が無事なの!?とっくに酵素が切れてもいい時間なのに!!」

克己たちの肉体は既に死んでいる。
その為、定期的に特殊酵素を打たなければ、肉体は徐々に腐敗を始め、やがて死体へと戻ってしまう。
これが『NEVER』の特色であり、一番の弱点でもある。
特殊酵素は克己の母である大道マリアが作ったものである。
だから彼女がいない今は特殊酵素の調達は望めず、そう遠くない未来に二人は死ぬ。
そういう運命になる筈であった。

だが、今の二人にはその兆候すらない。
二人が目を覚ましてから、半日以上は経過していると言うのに。
克己は自身の手の平を暫く見つめた後に口を開いた。

「……まあ、いい。理解は出来ないが、困ることじゃない。寧ろ喜ぶべきことだ。俺たちが今一番危惧しているものがそれだったのだからな。
それに、別に俺たちが生き返った……というわけでもないらしい。相変わらず何も感じないし、『NEVER』としての身体能力もそのままだ」
「そう……ね。確かに分からないことをいくら考えていても仕方ないわね」

克己の言葉に京水は頷く。
二人の肉体に起きた変化については一先ず置いておくことにした。

「それよりも先のことね。街まではさっき見つけた街道を歩いて行けばいつかは辿り着くと思うけど……」
「ここが何処か……ということか?」
「ええ」

京水はここが自分たちの知っている土地ではないのではないか、と危惧していた。

40 :NEVER〜新たなる戦いinハルケギニア:2011/09/03(土) 23:12:21.23 ID:RUjr9WBq
ここまでに至る道のりを振り返ると、人の格好や建物など、どれも前時代的な雰囲気がしていた。
今の時代、よっぽどの未開拓地でない限りは、この様な初歩的な文明を持っている国や土地はそうそうない。
それよりは数百年前の世界へタイムスリップしたと思った方が、まだ合点がいくといった感じであった。

「ねえ、克己ちゃん……」
「しっ……」

突如克己が京水の言葉を遮る。
不思議に思って克己の顔を見ると、その顔は警戒の色に満ちていた。
京水は咄嗟に周囲の気配を探った。
と、複数の気配がこちらへ近付いているということが分かった。
最初は追っ手かと思い慎重になったが、どうも連中の足運びは人間のそれとは異なるように感じる。
であるならば、獣の類か。
こんな暗い森の中で火をおこせば、その明かりにつられて野生の生き物が近付いて来てもおかしくはない。

ガサッ

物音がする。
近い。
気配はすぐ側まで来ていた。

克己はナイフを構え、京水も鞭を手に取る。
二人が臨戦態勢を整えたと同時に現れたもの。

それは……。

「な、何よ、こいつら!?」

京水は思わず叫んでいた。
二人が目にしたのは、豚の頭に肥満した人間のような肉体。
手には人一人分の大きさはあろうかという棍棒のようなものを持っている。
殺意を抱いた目でこちらを睨みつけては唸り声をあげる。

それは正に化け物であった。

化け物が二人の目の前に現れてからそれ程時間も経たぬ内にもう一匹、更にもう一匹とその場に集まる。
二人は化け物に囲まれていた。

「ドーパント……とは違うようだな」

目の前の異形の化け物は人間離れしてはいたが、かつて克己が出会って来たドーパントとは似ても似つかなかった。
インテリジェンスの欠片もなく、ただ本能と野生のままに動いているように見えた。
こちらの言葉が届くかどうか。
そもそも人間の言葉自体が通じそうにない。

「どうするの、克己ちゃん?」
「決まっている。こういう時は……」

克己はニヤリと笑った。

「付き合ってもらうぞ……そこそこ体の調子も戻ってきたところだしなあ!」
「……全く、そんな不細工な顔でアタシや克己ちゃんをジロジロと見るのは止めなさい!!」

二人が化け物に対し、戦闘の意を表したのとほぼ同時に。
化け物たちは二人へと飛び掛ってきた。

「フン!」

克己と京水は化け物たちの一斉攻撃を交わした。
鈍重そうな見かけとは裏腹に、とても俊敏な動きであったが、それでも『NEVER』である克己と京水の身体能力が勝っていた。

41 :NEVER〜新たなる戦いinハルケギニア:2011/09/03(土) 23:13:56.42 ID:RUjr9WBq
と、すぐに化け物たちの囲いから外へ出る。
そして、すぐに京水が克己の反対側へと移動した。
これで化け物たちを二人が挟み込む形となった。

「グゥオオオオ!!」

化け物の中の一体が克己へ向かって突進する。
克己は慌てる様子もなく、化け物の側頭部へカウンター気味に飛び蹴りを放った。
それをまともに受けた化け物は脳を揺らし、思わず動きを止める。
その瞬間を見逃さずに克己は化け物の懐に飛び込むと、ナイフをその首へ深々と突き刺した。

「グゥオ!!」
「……ここで俺たちに会ったのはお前たちの不幸だ。俺の言葉が分かるとも思えんが、お前に言葉を一つ手向けてやる」

克己は化け物の耳元で囁いた。

「……地獄を楽しめ。現世で楽しめなかった分な」

その言葉と同時にナイフを引き抜くと、化け物の首から大量に出血する。

「グゥアアアアアアア!!!!」

化け物は断末魔の叫びをあげた後、そのまま地面へバタリと倒れた。

「流石克己ちゃん!アタシも行くわ!!」

京水も器用に鞭を操ると、それを化け物へ向けて振るう。
素早い鞭の切っ先がかまいたちの様に化け物の厚い皮膚や肉を抉る。

「ガァアアアアアア!!!!」

化け物は悲鳴の様な声を上げると、全身をボロボロにしたままその場へうずくまる。

「そこっ!!」

京水は化け物の首をめがけ、鞭を振るった。
と、鞭が化け物の首へ巻かれる。
京水はそのまま化け物の首を締め上げた。

「さあ、気持ちよくなってしまいなさい!!」
「グッ……ガッ……ガアッ!!」

化け物の全身から途端に力が抜けた。
どうやら絶命したようである。

「あら?意外と我慢弱いのね」

京水はそう言うと、化け物の首に巻きつけた鞭を手元へ戻した。

立て続けに二体も仲間が殺され、残った化け物は困惑しているようであった。
連中からしてみれば、二人はただの虫けら同然。
どうとでもなる。
生殺与奪の件は自分たちにあると、その少ない知能で考えていたのであろう。

だが、現実はその虫けらにあっさりと仲間が殺されてしまった。

42 :NEVER〜新たなる戦いinハルケギニア:2011/09/03(土) 23:14:53.78 ID:RUjr9WBq
化け物にとっては理解の外。
異常事態であった。

「グゥオオオオオオオオ」

化け物は二人へ背を向けて走り出した。
この場から一先ず退散し、そして他に仲間を連れて来ようと考えたからである。
あんなちっぽけな存在、数さえもっと揃えば殺せる筈。
自分より小さいものに、自分たちが負けてはならない。

それは仲間の敵討ちなどという殊勝なものではなく、化け物なりのプライドであった。

「ガア!?」

次の瞬間、化け物の額を克己の投げたナイフが貫通していた。
化け物は二、三歩ほどゆっくり歩いた後に前のめりで倒れる。
そして、すぐにその周りに血の池が出来た。

「この程度、か……」

克己は残念そうにそう呟くと、化け物からナイフを引き抜き、血を拭う。
調子を取り戻しつつある自分を確かめたかったが、この化け物ではその相手には不足であった。

「それにしてもこいつら何なのかしら?こんな奴見たこと無いわ!!」

ナイフを仕舞おうとする克己の下へ京水が来る。
克己は無表情で言った。

「さあな。何にせよ俺たちは“生きる”だけだ。“ここ”でな」
「……ええ、そうね。克己ちゃん」

二人は焚き火を消すと、暗闇の中に身を潜めた。
火をおこしていれば、また連中のようなのが来るかも知れない。
相手をする分にはこちらが負けることはないが、あまり戦闘を続けていれば『NEVER』であっても疲労は溜まる。
明日の為にも、これ以上無駄に体力を使うのを避ける為であった。

二人はそのまま目を閉じ、夢を見ない束の間の眠りを取るのであった。

43 :NEVER〜新たなる戦いinハルケギニア:2011/09/03(土) 23:20:11.58 ID:RUjr9WBq
短いですが、こんなところで今回は終了です。

化け物はオーク鬼のことです。
生身でユートピアドーパントと渡り合える克己なら
オーク鬼くらい楽勝でしょ
と思いましたが、どうでしょうか?

次回は新たに仲間を出す予定です。
やっぱ仲間が揃ってこそのNEVERなので。
では。

44 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/03(土) 23:52:59.62 ID:xnREK2S/
投下乙!

45 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/04(日) 00:04:38.12 ID:9TA7pIMt
エターナル乙です

46 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/04(日) 01:19:57.54 ID:qTsgeLXs
エターナル乙ってなんだか響きが不吉だなぁw乙

47 :Adventure-seeker Killy in the magian world quest:2011/09/04(日) 03:16:22.45 ID:Gk4LHrSv
記念すべき300スレの初投下がエターナルというのは、何かを暗示して(ry乙



少なくとも私の場合は、雑談が無かったら書き始めることはなかったな

48 :Adventure-seeker Killy in the magian world quest:2011/09/04(日) 03:42:33.16 ID:Gk4LHrSv
一応告知しておこう

3:50より投下

49 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/04(日) 03:49:39.19 ID:nJYrbhol
一応、支援

50 :Adventure-seeker Killy in the magian world quest:2011/09/04(日) 03:51:43.01 ID:Gk4LHrSv
LOG-10 異邦人

・・・荒涼とした大地のはるか上空を舞う、巨大な黒い鳥。
その鳥はとても人に似ていた。
手足や胴の形はまさに人そのものである。
ただ、体は漆黒の鎧と半ば同化しており、不気味な翼が生えている。
顔やむき出しの肌は、色合いも質感もまるで陶器のようであり、いかにも非人間的だ。

というより、これは非生物的というほうが良いだろう。
あるいは、非現実的、酷く理に沿わないものだ。

折り曲げた鉄板のような、貧相で無骨、羽ばたくこともできない醜い翼。
そんなものを使って、それは“音の壁”すら、容易く突き破って飛んでいた。
それが空を飛ぶのに、羽ばたきのような努力は一切必要ない。
世界に横たわる法則に働きかける言葉を吐く必要もない。

熟れた木の実が樹木から大地に落ちるように、それ自体が法則であるかのように、当たり前に飛んでいた。

法則を捻じ曲げるどころか、新たな法則すら出現させ、世界のあり方を根幹から変えた都市。
そこで全知全能となった住人。
彼女が本来住まうのはそこだ。

自身に内包した法則が周辺に作用し、不条理を顕現させる。
都市を離れ、一切の権限を失い、“そんなことしか”できないとはいえ、その威容は人目を引いた。

51 :Adventure-seeker Killy in the magian world quest:2011/09/04(日) 03:52:31.36 ID:Gk4LHrSv
彼女が羽を皮膚と服に戻して、地に足をつけて歩き出したのは、人目を感じて、この地がけっして安全な領域ではないと知ったからだ。

集めた視線に感じる思考を、驚くべき正確さで読み取る。
水とアミノ酸の塊に埋設されたニューロンは、揺らぎが多いが、その働きを観察するのはそう難しくない。

ゆっくりと視線の主に歩み寄り、意思の疎通を図る。

「000111010010010101001011001011―――――――――」

世界でもっとも単純で、もっとも高度な言語。
世界の言葉と構造を知らぬものには、聞き取ることすら叶わぬそれが、ごく単純な大気の振動に変わるのに、それほど時間は要らなかった。

「止まれ」

目の前の、酷い退行と変異を繰り返したと思われる原人は、古典的な言語基体をもっていたので、あとは対応する記号となる大気の振動周波数とその組み合わせさえ見抜けば、会話による意思疎通は容易いのだ。
一から推測するのは難しいが、その答案は目の前の原人の脳内に記載されている。

「変わっているのね。正規の住民ではないのに、ここのシステムとの会話の仕方を知っている………」
彼女は、この原人が、自身の警告を無視してこちらの無力化を試みていることを正確に把握しているが、気にも留めずに続ける。
「あなたの知っていることを全て閲覧許可しなさい。データ化と外部デバイスについてはこちらが―――」
彼女は会話を中断せざるをえなくなった。

原人の意思を入力された周辺のシステムが、攻撃を開始した。
細かな酸化珪素結晶ベースの堆積物が動き出す。
変形した力場に沿って形成された触手は、身の丈ほどもある岩石を粉砕した。
といっても、粉砕するべきなのは岩石ではない。
攻撃者は、その力が設定した標的を捉えなかったことに驚き、辺りを見回す。

…反撃に、特別な力や装備の使用は必要なかったし、身体能力もそこまで要らなかった。
軽く床―――地面を蹴り、後は万有引力に任せ、対象の上に降下するだけだ。
頭上に差し掛かったところで、その首の両脇に足首を置き、やはり重力に任せて体重をかける。
ぽきっと軽快な音がして、野蛮で攻撃的な原始人は、一切の生態活動を停止するのを待つ身となった。
脳からの支持を受けられなくなった体躯は、正確に11秒後、ほぼすべての機能が停止する。

彼女は歩き始めた。

ここは本当に酷い場所で、周囲にはまだ多くの視線がある。
慎重さを保ちつつも、急がなければならない・・・

52 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/04(日) 03:53:35.29 ID:nJYrbhol
支援

規制解除がよーやく

53 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/04(日) 03:54:58.98 ID:nJYrbhol
支援

54 :Adventure-seeker Killy in the magian world quest:2011/09/04(日) 03:57:51.64 ID:Gk4LHrSv
・・・あれだけのことが起こった後であっても、学院は平常運転を無理にでも続行した。
別に教員が欠けたというわけでも、貴族の嫡子が大事に至ったというわけでもないので、外聞にもあまり影響はなかったからだ。
そして、未だに公にはされていないが、ある有名なコソ泥がこの件に関わっていたという事実が露わになり、王都の役人たちにも、事件について特に怪しまれることはなかった。

もちろん、学院自体は悲惨な状態となっている。
特に教室が幾つか潰れて、一見無事そうな部屋も風通しが良くなったことが、学院の運営においては目下最大の問題だろう。
しかも塔が一つ全壊しているというのも、大きく学院の機能と外観を損なっている。
宝物庫が吹き晒しというのも、この上ない問題であるが、今回の事件そのものを受けて、より高度な警備と管理が行える“然るべき施設”に収蔵物品は運び出され、ひとまず解決している。
綺麗に整地された敷地内の芝が、耕された畑のようになってしまったのは、とりあえず均すだけで、それなりに見れたものになったので、後でタイルでも敷こうということになった。
何れにせよ、こういったものはそれなりの労力を投じれば、僅かの時間と資金力で解決できてしまう。
学院長に言わせれば、これら事件の結果として生じた事柄は些細なことであり、事件の関係者が一番の頭痛の種である。

その関係者というのが、彼だった。

どこか遠い場所からやってきた、得体の知れぬ人物。
彼そのもの、もしくは彼がここに存在しているという事実が、まさに恐るべきことなのだ。
一体いつ状況が致命的な方向へ転がりだすだろうと、自体の深層部位に薄々ながら気付き始めた幾人かはひどく青ざめていた。
霧亥と名乗った男は、とにかく多くの危険を孕んでいるどころか、少しずつではあるが周囲に危険を吐き出し始めている。

「キリイ、なんでいつもそう、変な場所にいるのよ……今日は寝たの?」

若干紫がかった微かな光沢のある黒いスキンスーツの上に、現地人の装備を被せて偽装した霧亥が、早朝の学院で、学生寮の外壁を背に項垂れていた。
一晩中星でも見ていたのだろう。
定かではないが、星の位置を見て故郷への帰り道を探しているのかも、と考えながら、ルイズは彼に近づく。

星を見る異邦人の話。
昔読んだ本に、そんなことが書いてあった。
夜空の星のなかには、どのような国にいても変わらず方角の目安として知られるものがあるらしい。

55 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/04(日) 04:00:01.99 ID:nJYrbhol
支援

56 :Adventure-seeker Killy in the magian world quest:2011/09/04(日) 04:05:38.54 ID:Gk4LHrSv
 
「私、朝は弱いほうだけれど、おかげで早く起きれたわよ? そこらじゅうから冷気が入ってきて、薄着だと、嫌でもね」
思わず嫌味っぽく言ってしまったので、ふと目の前の男の機嫌を伺うようにその表情を見たルイズは、少し悔しく思いながら続ける。
「……ど、どうせ暇なら中に入りなさいよ。べ、別に使い魔として呼び出して、今じゃ私の所の付き人か執事みたいな……うーん、ちょっと違う? ま、なんでもいいけど、
 行く場所がないなら、私のいる部屋にいてもいいってことよ。一応もう一人いても余裕があるくらいの広さだし、一人部屋だからベッドも何もないけど、こんな外や、学院の使用人がいる場所よりましよ」
ここに来るまでに言葉は選んできたつもりだったが、幾つかの意味で緊張しているルイズは、言葉に詰まりながら誘う。
彼女自身は、妙に口がいうことをきかない、言い終えた後で動悸がする、といった具合で、ふと相手の顔を見ると嫌な汗もかいた。
ここに来る前には、もう少し下手に出たほうが良いかもしれないとも考えたが、面子の為にもこれ以上はあり得ないし、異性にあまり免疫があると言えないのは、別に恥ずべき事とは思わなかったものの、
いざここまで来て、面と向かって会話してみてからは、自身のプライドの高さを呪うべきか、なぜ風紀につかまって謹慎の一つでも食らわされないのかわからない悪友を羨むべきかを悩んだ。
男性を自分の個室に誘うなど想像したこともなかったし、初対面のときから刷り込まれた霧亥個人への慄きもだいぶあった。
「いやなら良いけど………」
霧亥は返事のひとつもしなかった。
遠い目をして感情も意思も見せない状態は、部屋でルイズが霧亥に飽きて二度寝を決め込むまで続いた。

…霧亥という人物は、控えめにいっても二枚目である。
顔の造形の大まかな部分は、元となった身体の形質そのままで、個人の好みや女性受けなどを意識して改変してはいないが、まさに完璧なのだ。
老化や劣化などありえず、どれほど微細な損傷も、機能により完全に修復され、産毛の一本から皮膚の肌理のひとつまで芸術的に整った状態で世紀単位の戦いを乗り切ってきた。
当然、しわやくすみの類は一切ない。
計算されつくして組み立てられた機械部品―――事実そのような側面があるが―――を思わせるほどに清潔で端正な顔立ちは、それだけで高得点だ。
加えて、元の作りが優秀と言うのもある。
特に珍しい黒髪は人目を引いた。
決闘の際も一本たりとも乱れなかった霧亥の頭髪は、世の女性が求めて止まない属性すべてを備え、ずっと色素の薄い頭髪の持ち主よりも遥かに美しいある種の透明感と輝きがある。
作り物のような印象受ける者は、優れた合成技術を持たないハルケギニアの人々のにはいない。
これを表す「烏の濡れ羽色といったところだ」とは誰が称したわけでもなく、霧亥のイメージそのものともマッチして、いつの間にかそこらに浸透していた。

57 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/04(日) 04:08:38.90 ID:74HTOUPi
支援

文章が流麗でいいな。

58 :Adventure-seeker Killy in the magian world quest:2011/09/04(日) 04:11:00.94 ID:Gk4LHrSv
近づいてみる必要があるが、その目もまた、視線と話題を集めている。
女性好みのきりっとした凛々しさや、万人受けする整った目鼻立ち…というのは、ここまでくるとあまり重要ではない。
ある者は「俗世への執着を捨てた高位の聖職者のようだ」と言ったし、またある者は「戦場から離れられなくなった傭兵の類のようだ」と言った。
その目つきと言うべきか、もしくはその表情と言うべきか、とにかくここに居るすべての人々にとって、まるで今まで見聞きしたようなものではなかった。
このいささか異質な、深い黒色の瞳を見る人々の目には、好奇心や恐怖もあるが、明らかに好意的なものも含まれていた。
このところの素行も併せて、危険な香りが人を惹きつけるという様な、陳腐な現象が起こったということだ。
さらに言えば、なにも顔だけがどうのと言うだけでなく、その体つきも賞賛や熱い視線を送られる要因である。
一言で表して、鍛え上げられた長身。
貴族や細身の長身によくある弱弱しさは微塵もないし、戦士達の巨躯に見られるような、一歩間違えば汚さや粗野と受け取られる刺々しさもない。
鎧の上から分かるほどしなやかに、無駄な筋肉・脂肪のようなものは一切つけず、背筋がすらっと伸びて、その下に長くしっかりした脚があり、大多数の人々からこれ以上ない高評価を受けた。
誇示して見せた脅威の身体能力もあいまって、その力強さは揺ぎ無い賞賛を集め、畏怖を抱くことや女性の視線を束ねる一助になった。
そして、霧亥自身の行動や、言動から垣間見える…というより、勝手な推察によって構成された、彼の人となりも、かなり二枚目だった。
「大理石のような男」や「砥がれたナイフのような男」と言う表し方は、一般的には情の無い人間、危険な人間だといったような意味だが、それを好意的に解釈するものもいる。
口数は少なく、黙って実力を示すところは、得体の知れない恐ろしさもあるが、まあ世間一般において、この文面自体は賞賛に値する。
決闘のときに観衆に示したのは、冷静ではなく冷酷で、寡黙というよりは無口だったが、なにやら危険で暗い面があるとの当たらずとも遠からずな想像は、人々の興味を引く。
押し入った賊の捕縛に貢献したと言うような、公的な活躍は、あまり危険を好まない人間や、正義漢の賞賛も受ける。
まったく分からない、霧亥の由来も、想像や好奇心を掻き立てる。
遠い異国の地に飛ばされ、物静かに佇んでいる霧亥に、普段の鋭さや力強さとは一味違う、哀愁や物悲しさを感じるという人間もいた。
他にも幾つかあるが、以上の大体の特徴を要約した「只ならぬ出自と底知れぬ実力を持った、陰のある寡黙な男」と言うのが、徐々に増えていく好意的な見方の多勢だった。

とはいっても、貴族への反抗的な態度は、霧亥の勇猛さだと勝手に解釈する者がいれば、またみのほど知らずの平民と罵倒する者もいた。
決闘の結末は、霧亥への評価と一気に高めたが、目に見える賞賛よりは、畏怖か、人によってはできるだけ近づかなくなるような、単純な恐怖を植えつけた。
霧亥自身にとっても、邪魔なものが寄り付かないように…つまりは無為な争いを抑止し、また円滑な意思疎通や交渉を進めるために、人目を引いたのだ。
原理は理解できるが、とても共感しがたい現象を引き起こすことは、予想はされたができれば回避するべきだと計画している。
だが、一部の物好き、相手の実力を正しく測れない愚か者、正しく測った上で独自の価値観から接近の必要性を感じる者、単純に無頓着なものといった対象については、回避が難しかった。

59 :Adventure-seeker Killy in the magian world quest:2011/09/04(日) 04:16:16.07 ID:Gk4LHrSv
 
「噂をすれば―――」

霧亥がルイズの部屋から出て、すでに動き始めている生徒達の間を歩くと、多くの視線が突き刺さる。
眉間にしわを寄せる生徒や、明らかにあせったような表情をする教師。
輝く目でなにやら声をかける男や、数人で固まって、霧亥の通り過ぎた後に小声で会話する女。
良くも悪くも話題性がある。
悪いほうなら、霧亥はむしろ歓迎したかった。
当初の目的がそうであるように、原始的な集団においては、力を誇示して見せれば悪印象とともに、正しい脅威を認識させ、適切な距離を向こうからとらせられる。
ただ、好意的な評価を下した固体は、むしろ接触してくることがある。
いわゆる“人気者”に成る気は、まったく霧亥にない。
なんらかの偶像(アイドル)として、事実とは異なるものを、個人の思考の内部だけとはいえ、自身に対して抱かれることには、嫌悪に近い危機感すら感じた。
不用意にこれらの現象を取り除くべく行動を起こすのは憚られるが、いずれどうにかしようと、霧亥は歩きながら考えた。
個人の価値観や利害による行動の抑制は、それこそ虱潰しになるので、多くは結果的に無視するしかないだろう。
先に思いやられながら、霧亥はこの施設の集積蔵―――機械的デバイスを用いてインターフェイスすることで集積された情報と情報網を閲覧し、機能させる施設―――に行く前に適当な授業を聞いてみようかと、
いつぞやのように食堂の近くで壁にもたれて、慌てて朝食の用意された席に着くルイズなどのあたりに、適当に焦点を定めた。

「あ、キリイさん!」
清掃のために駆け回っていたメイド―――シエスタの声に、少しだけ目を向ける。
自然と睨むような形になったので、彼女はあまり近づかずに歩みを止めた。
「あの、やっぱり、こちらの食事はお摂りになられないのですか? ミス・ヴァリエールからも頼まれましたけれど、なにか摂らないと体に障りますよ」
親身になってくれているのは分かったが、それで問題ないと言っているのに、そこまで心配そうにする必要があるのだろうか?
「まだ、おなかとかの調子が悪かったりしますか? いくらでも休んで良いと、先生方も言っていましたし、食事も大抵のものが作れますよ………」
「顔色も悪いですし」と言って手を近づけられたので、ようやく霧亥は反応して、シエスタのほうを向いた。
彼女の網膜を無意識に走査し、虹彩に“感染”の兆候が無いこと、詳細な遺伝情報や網膜パターンなどが一気に表示される。
そういえば、彼女の遺伝子は、比較的初期の状態を守り通しているのか、色素タンパク質合成などで、災厄直前後の状態に少し似たものだ。
霧亥の頭髪や瞳と、彼女のものは、かなり似た色調をしている。
「あっ―――」
ふと思い出したように、シエスタが自分の髪を摘んだ。
「えっとですね、私の故郷だと、ずっと前からこの髪色の家系が多いんです。キリイさんと同じ、黒髪黒目です。ハルケギニア全体でも珍しいそうですよ」
少し躊躇してから、目を伏せたまま続ける。
「……でも、キリイさんのは綺麗ですよね! 私のよりも色が濃いですし、艶があって、荒れていないからよく纏まっていて……こういうのを、烏の濡れ羽色っていうんですよね。
 ちょっと憧れちゃいます。あ、やっぱり、手入れとかはされているんですか?」
霧亥は自分の身体構造について講釈する気は無かったし、シエスタの体表温度が上昇傾向にあることもどうでもよかったが、特異な遺伝子型が一定地域に長期間集中していることにだけは、興味を感じた。
もっとも、それも気にかけるほどの重要性のある情報とは言い難いが。
「故郷でもそんな髪の人は居なかったかもしれません。あ、タルブという所ですけれど、良い所なんですよ…………そうだ、キリイさんの住んでた場所って……―――」
どんな場所ですか、と、ぎこちなく先細りさせながら続けて、シエスタはまた目を伏せた。
なんてことを聞いてしまったのかと、一人後悔して、謝罪を口にすると、最初に話したことをもう一度心配してから、そそくさと消えてしまった。

60 :Adventure-seeker Killy in the magian world quest:2011/09/04(日) 04:24:15.39 ID:Gk4LHrSv
 
…授業が始まると、霧亥は適当な教室の近くを一通り歩き、数十秒ずつ聞き耳を立ててみた。
どこも特別に興味を持つ内容ではなく、どこでも勝手にもぐりこんで良い道理も無かったので、結局は図書室に向かうことになった。
この前とは違って、案内はいないが、邪魔も無い。
まっすぐ目的地に到着すると、霧亥にとって、これはまた妙な光景が広がる。
霧亥は集積蔵を思い浮かべていたが、伝承の時代にそうであったように、本と呼ばれるハードコピーを大量に保管した資料庫は、それに比べてかなり使い勝手が悪そうだった。
オスマンから許可が下りているらしく、すんなりと奥まで進めたが、ハードコピーを保管すると言う行為の非効率性に代表される問題の数々が目に付く。
遠くのほうで浮遊する教員に不審そうな目を向けられながら、ひとまずは諸々の問題を無視して保管物のひとつを抜き取って見てみる。
ずらりと並んでいる、今までも散々目撃してきた表記文字。
各種観察によって得た情報を用いて、簡単な翻訳作業を始めるべく、使い物になりそうなものを他にも適当に引き出そうと、手にしたハードコピーを机の上に抛る。
ハードコピーの保存状態の悪化など歯牙にもかけない霧亥は、かなり容赦なく投げたので、長机全体によく響いたその音に、他の閲覧者が驚く。
「なにをしてるの?」
驚いた閲覧者の一人。
この時間に、本来居るはずの無い区分の人間が、すぐそこにきていた。
タバサと呼ばれていたが、この女子生徒は集団社会において相当に問題のある個体なのかもしれない。
「……本、何のために読むつもりなの?」
構わず集めた幾つかの本は、重く厚いもの、と言う以外に共通点は無い。
とにかく霧亥には、いままでの情報と照らし合わせられる記号が多く載っていればよかったので、集めたハードコピーの内容はどうでもいい。
タバサはしばらく悩むと、もっと根本的な疑問に行き当たった。
「…………読めるの?」
ハルケギニア内でも、言葉の違いは多く、文字に至っては、ある境界を越えたとたんに、まるで通じないことが多い。
それどころか、トリステインに限定しても、方言や、地方によって異なるスラングが存在するではないかと、タバサは思い出した。
どうやら推察したとおりのようで、霧亥は何かを読むと言うよりは、ひたすらページを捲って中身を流し見ている感じだった。
タバサは、少し急いで席を立つ。
霧亥は変わらず、ひたすらセルロースの膜を捲り、その都度、そこに光をよく吸収する幾種かの有機化合物によって曖昧に付けられた印を、ページごと、あるいは一部を抜き出して、いくつもの領域に分けて記憶していった。
これならば、今しがた引き出した量の倍もあれば、これまでの観察から得た情報を駆使して、基本的な法則を組み立てられるだろう。
それ以上はそれなりの時間や努力を要するが、意味と発音を習熟することを除けば、数時間もあれば十分過ぎるほどの、簡単な作業。
教員の助けを借りられるはずのところを、わざわざ一人だけできただけあって、周囲が心配していたようなことは、霧亥にとって深刻な問題ではなかったのだ。
もちろん、霧亥にとって簡単であるというだけで、ここまで化け物じみた能力を持って、ここまで気の遠くなる作業をするとは、この世界のまともな人間は想像すらしない。
「これ」
そして、この世界の人間であるタバサは、平均よりずいぶん発生発育に支障のある肢体に比べ、少し大きすぎる本を持ってきた。
助けになりそうな書物を見繕い、地上から5mほどの場所にあるものを抜き出してきたため、降下してくると言う感じで戻ったタバサは、
このまま昼ごろまで霧亥を一人にしておけば、独力で文法等規則を慣熟し、その後しばらくで、その記号の群れの表す意味や音についても理解し尽くすとは予測していない。
「文法書と単語辞書。あと図鑑」
図鑑は固有名詞を指す記号の形だけを知るにはちょうど良いし、過去に表す発音についての情報を得られたものについては、音と記号の対応の解読も可能だ。
他はそれだけあっても、そのあたりの本を無作為に選ぶのと比較してもあまり優れた点は無い。
彼女の頭がそこまで回らず、これを持ってきたと言うわけでもなさそうだったので、となると次の行動や言葉は、脳を見るまでも無く予測できた。
「教えてあげる」
少し得意げに、続いて何かを期待するようにして、霧亥の近くに座って本を広げる。
好奇から来る行動であることは、考えるまでもなかった。

61 :Adventure-seeker Killy in the magian world quest:2011/09/04(日) 04:30:02.78 ID:Gk4LHrSv
 
…黙々と呼ぶにふさわしい作業の後、席を立つ霧亥にタバサが速成の確認試験を催す。
結果、霧亥は完璧と言ってよい精度で、国語の問題から数学の問題を解いて見せ、タバサの…もとい、ハルケギニアにおいて何者も持ち得ない知識の断片すら披露して見せた。
呆気にとられたタバサは、すぐさま冷静になり、考える。
ほかにも何か教え込み、あわよくば異邦人の持つ脅威の知識と能力に触れる機会を設けようと画策したのである。
霧亥はそれらを実現するための試みをすべて無言で跳ね除け、また動き出した。
のろのろと一頁一頁捲ったせいでも、現地人の妨害のせいでもあるが、もうすっかり時間が経った。
この後、巨大な書架の下のほうにある、飛んだりよじ登ったりせずに手に取れる書物を抜き出し、適当に読み流していると、室内に入り込んでいた日光も減り始めた。
「おや、キリイ君」
生徒のいなくなる頃合を見計らって、執務の合間にコルベールを伴って現れたオスマンは、霧亥の長机に座った。
「熱心じゃのう、こちらの語学について、捗っておるかね」
笑顔のオスマンと対照的に、急に険しく顔を変えたコルベールは、紙片のいくつかを手にとって呻いた。
「………捗る、という次元ではなさそうですな。この筆跡は二人分ですが、片方はミスタ・キリイのものでは?」
一通りの賛辞を述べた後、驚愕の表情に変わった二人は、ぶつぶつと相談しながら、教員以外の立ち入りは遅くには禁止されるので、霧亥がここにい続けるわけにはいかないと告げた。
そう言えば、落胆した様子のタバサもいつの間にやら姿が見えない。
すべてを読み切るわけにもいかないらしいので、霧亥は席を立ち、ハードコピーか、可能ならデータだけをソフトコピーとして受領しようと、受付に向かう。

「ここのものを、同じハードコピーか、データ形式で複製してくれ」

戸惑う司書と、明らかにハルケギニアとは違う常識を持って要求している霧亥の間に、大慌ての教師二人が割って入るが、事態の解決や相互理解はならず、
霧亥が失望して、さっさと受付を後にしてしまうことで一応の決着となった。
どうやら諦めてくれたらしいが、一体何が目的だったのか、彼の失望が今後に悪影響を与えなければと、また老人と中年の教師は悩まされた。
「ああ……こんなもん、御伽噺の中でもあるまいに……」
オスマンが、いっそう老けた印象を与えるため息をつく。

まさに異邦人である。
ハルケギニア広しとはいえ、ほぼ単一の民族と宗教、単一の言語と文字しか存在しない。
東方の人々や、尾や羽の生えた亜人共との異種間の意思疎通も、ほぼ同一の手段で可能だ。
霧亥は、まったくのイレギュラーであるのだ。

…学院では、夕食という、霧亥にあまり縁の無い時間がやってきていた。
食堂では、これから眠りに入る人々が、一日で最大の量の食事を前にし、自分の気に入ったものをこれでもかと詰め込んでいる。
自身にとってでなく、彼らにとってでも無用なのではと思わせる光景。
霧亥は無感動にその一部始終を眺める。
ルイズがこちらに気づいて手を振ったり、足早に自室へ戻ろうとする一部の生徒を除いては、いつも耳にする貴族の“品”とやらには程遠い雑談が響く程度の、特に動きも無い光景に飽きた霧亥は、
別段やるべきこともないので、あまり無駄な動きをせず、時間が経つのを待つことにした。
食堂からすぐのところにある宿舎を通って、少し前に自分で築いた瓦礫の山を目指す。
途中、足に纏わりつく爬虫類を蹴飛ばしたり、教員の注意を無視しながら、荒縄などで適当に立ち入りを封じてある塔の跡地に着く。
人気の無い、無秩序な建築物…つまりは残骸の上だが、ここはどこよりも居心地が良い。
何か問題が起こって、休息を要求されているわけでもないというのに、霧亥はゆっくりをと全身の力を抜いた。
普段であれば、目的の達成のために、何らかの動きをとり続けている霧亥だが、別に常に明確な手段が判明していて動き回っていたわけでもない。
ただ、歩みを止められるほどの安全の確保も、変化を期待することも、周囲の情報を把握しきることも、まるで出来ないような状況下に、常に置かれていたのだ。
この、安全や秩序には程遠いが、かつてほどの脅威は存在し得ない領域にあっては、霧亥が常と認識してきたものは大きく変わる。
地理を見るに、世紀単位での探索は発生しえず、また文明レベルからして、如何なる事態も霧亥を致命的に脅かしはしない世界。
急ぐにしても、今までのような急ぎ方は必要ない。
少なくとも、現在手に入っている情報からは、それを疑うことは出来なかった・・・

LOG.10@END

62 :Adventure-seeker Killy in the magian world quest:2011/09/04(日) 04:38:47.57 ID:Gk4LHrSv
日常って非日常
霧亥と愉快な仲間達の、平和な一日の終わり

しかし、どうしてもイベント回避に走りがちな霧亥に、どうハルケギニア的なイベントを関係させるべきか分からなくなってきた
このままだと、原作的な展開に翻弄されるゼロ魔勢をよそに、延々と砂漠を放浪し始めそうな気がする

次回、サナカン以下BLAME!勢in東方LOG

支援に感謝

63 : 忍法帖【Lv=7,xxxP】 :2011/09/04(日) 04:40:51.20 ID:Gk4LHrSv
少しtest

64 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/04(日) 04:40:58.09 ID:6bR4fCWh
乙です
タバサの要らない子っぷりに同情を禁じ得ない

65 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/04(日) 08:30:26.16 ID:+v1e9CH/
乙でした。
タバサはあきらめないで次の機会を狙うだろうな。 止めといた方が良いのに

66 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/04(日) 11:05:27.16 ID:kLNyNlM7
ご予約がなければ11:10に新たに投下したいと思いますが、よろしいですか?

タイトル:The Legendry Dark Zero
元ネタ:デビルメイクライシリーズ
対象:伝説の魔剣士



伝説の魔剣士の設定

・性格などは描写されていないので、人間体のイメージから基本は紳士。
・魔界を封じてからまだ二千年は経っていない。せいぜい、1500〜1700程度。

・故にまだエヴァと出会っておらずダンテ、バージルは生まれていない。
・ルーチェ&オンブラは持っていない。基本の飛び道具はバージルと同じにする予定。

67 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/04(日) 11:10:51.20 ID:kLNyNlM7
魔剣士≠ニ呼ばれる悪魔がいた。

力だけが全て、弱肉強食の世界である魔界においてその悪魔の力は絶大であった。
同じ闇の世界に生きる悪魔達にとって彼は憧れであり、超えるべき目標でもあった。
彼は悪魔でありながら珍しく、義≠フ心も持っていた。

彼はそれだけの力を持ちながら、魔帝≠ニ呼ばれる悪魔に仕えていた。
魔界において最も強大な力を持つ大悪魔――闇の世界を統べる皇帝。
その大悪魔に匹敵する覇王∞魔神≠ニの抗争において魔帝≠ヘ己の力と、忠臣の力を借りて勝利を治めた。

魔剣士≠ヘ魔帝≠ェ最も信頼する右腕。彼の力無くしては、魔界の支配は成し遂げられなかっただろう。

――だが、突如魔剣士≠ヘ魔帝≠裏切った。
魔帝≠セけではない。魔界そのものを裏切り、彼は人界に侵略を仕掛けようとした全ての悪魔達と戦った。

正義≠フ心に目覚めし魔剣士≠ヘ、たった一人で魔界の侵略から人界を守り通した。そして、故郷を封じ、人界へと降臨した。

人界に降臨せし魔剣士≠ヘ、千年以上の長きに渡り、数々の伝説を残し、争いだけしかない魔界とは異なる平和な世界を見守った。

そんな魔剣士≠ヘ突如、姿を消した。

魔界でも人界でもない、異世界へと、旅立った。


68 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/04(日) 11:18:15.35 ID:kLNyNlM7
「宇宙の果てのどこかにいる……わたしのしもべよ!」
ここはハルケギニア、トリステイン魔法学院。
「神聖で美しく!そして、強力な使い魔よ!」
桃色の髪を揺らす一人の少女が、己の使い魔を召喚すべく杖を掲げ、呪文を唱えていた。
周囲には、彼女を見ながらクスクスと笑いを漏らす生徒が多数。無理もない――彼女はこの春の使い魔召喚の儀で、
何度と無く失敗しているからだ。
この儀式ならまだしも、彼女はこれまで様々な魔法に失敗している。もしもこの儀式ができなければ、彼女は留年してしまう。
もう失敗は許されない。

周囲からは、
「いい加減にしろ!」
「まだできねーのかよ」
「ゼロのルイズなんかに、魔法ができるわけないよ」
「あと何回で成功するか賭けようぜ?」
「退屈だよ……まったく」
といった野次まで飛ぶ始末。

この儀式の教官である禿げ頭の教師、コルベールはつい先ほど最後通告を出しはしたものの、次こそは必ず成功すると信じていた。
何故なら、彼女はいくら魔法が失敗していようとそれで諦めるなんて事はなかったのだから。そんな彼女の努力は、必ず実る。
(さあ、自分を信じて!)
心の底から、彼女を応援していた。

「私は心より求め、訴えるわ! 我が導きに――応えなさい!」
一瞬、虚空の中にバチバチと微かな電光が弾けたと思った途端――これまでにない大爆発を起こした。

69 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/04(日) 11:21:44.87 ID:kLNyNlM7
その尋常でない爆発に、多くの生徒達が自分の使い魔もろとも吹き飛ばされた。
吹き飛ばされなかったのは、教師コルベール、青い髪と赤い髪の少女、そして使い魔を召喚しようとしたルイズだけである。
「この馬鹿! だから言ったんだよ!」
「ゼロのルイズなんかが、サモン・サーヴァントができるわけないって!」
「わーっ! 僕の使い魔が!」
「いい加減に諦めろ! とっとと留年しちまえ!」
そんな野次が飛んできて、ルイズは唇を噛み締める。
何故だ。何故、自分にはできないのだ。一生懸命に勉強した。練習だってした。なのに、何故……。
目に涙を浮かべ、ルイズは泣きかけた。
「……泣いているのか?」
突然、巨大な土煙が立ち昇るだけの目の前から男の声が聞こえた。
ルイズはハッとして、俯いていた顔をあげた。

「お、おい……あれって……」
「ま、まさか成功した!?」
「……あ、でもよく見たら人間じゃん」
「ぷぷっ……ゼロのルイズのやつ、使い魔の代わりにあんなのを代わりに用意するなんて」
「でもさ、あれってひょっとして……」
生徒達にも動揺が生じた。
土煙が晴れ始めると、そこには一人の見慣れない男が立っていたからだ。
オールバックにした銀髪、左目にはモノクル、そして濃い紫を基調として赤と黒の刺繍で彩られたたコートなど、
その姿は明らかに平民と呼べるものではない。
背中には骸骨の意匠が剣首に施された大剣と鍔に骸骨の意匠が施された大剣がそれぞれ、
それぞれ交差するように背負われ、その腰には細身の剣が携えられている。

70 :The Legendry Dark Zero:2011/09/04(日) 11:25:15.00 ID:kLNyNlM7
一方のルイズも、困惑していた。
失敗したと思ったら、成功していた――ところが現れたのは明らかに貴族と呼ぶべき出で立ちをした男だった。
歳は三十前後に見えなくもないが……どうなのだろう。
だが、その端正な顔立ちは若いながらも貴族らしい威厳に満ちており、とても洗練されているのが窺える。
「何故、泣いている?」
男は懐からハンカチを取り出し、ルイズに手渡してきた。
ルイズはそれを受けとり、ぐしぐしと目を拭う。
「な、何でもないわ。……そ、それより、あなたは誰?」
「私か? 私は――」

「うわっ! 何だ!?」
男が名乗ろうとした途端、突然この場にいる生徒達の使い魔が次々に暴れだした。
何とか落ち着かせようとしてみるが、余計に暴れられるだけだ。
何かに恐怖していたのか、その恐怖が限界に達して暴れたようだった。
「きゅるっ! きゅるっ!!」
「ちょっと! どうしたの!?」
「きゅいーーっ! きゅいーーっ!! きゅいーーっ!!!」
「落ち着いて」
赤い髪と青い髪の少女が召喚したのは火竜山脈に住まうとされるサラマンダー、そして幼生ではあるが立派な風竜。
そんな二人も、暴れだす己の使い魔を宥めようとしていた。
教官のコルベールは突然の事態にいささか混乱している。
「――鎮まれ」
威厳に満ちたその一声。
ピタリと、使い魔達の動きが止まった。
その視線はルイズが召喚した貴族っぽい男へと注がれている。


「私は、スパーダ=B君は誰だ? そして、ここはどこで何という場所だ?」

71 :The Legendry Dark Zero:2011/09/04(日) 11:30:17.77 ID:kLNyNlM7
「ちょ、ちょっと……そんなに一辺に聞かないでよ。
 わたしは、ルイズ、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブランド・ラ・ヴァリエール。
 ここはハルケギニア、トリステイン王国、トリステイン魔法学院よ。それくらいは知っているでしょう?」
スパーダと名乗った男は顎に手を当てて考え込み、首を横に振る。
「まあ、それは後で知るとして、何故私がこんな所に? 見た所、君が呼び出したようだが」
「君はメイジの使い魔召喚の義で呼ばれたんだよ」
突然、横から割り込んできたのは教官のコルベールだった。
ヴァリエールがやっと成功させて現れたのは、見た事もない出で立ちの貴族らしき男。
これで勝手に彼女が話を進めて彼を使い魔にしてしまったとあっては、問題になりかねない。
人間を使い魔にするなど前例がないが、ちゃんと召喚できたのは事実。だが、それがまさかこのような相手とは。
「こんな所で話も何ですから一度学院まで戻りましょう。そこで色々話をします。
 さあ! これにて解散にします! 君達も早く戻りなさい!」
コルベールが告げると生徒達は次々と宙へ浮かびだし、学院へと戻っていく。
ルイズら三人も、空は飛ばずに自分の足で歩いて戻っていった。
スパーダは昼ではあるが空に薄っすらと浮かぶ、大きな二つの月を見上げて微かに顔を顰めていた。


スパーダが連れてこられたのは、魔法学院の学院長室だった。そこには立派な髭を蓄えた威厳に満ちたように見える老人が待っていた。
「ふむ、ミス・ヴァリエールに召喚されたのが彼と……」
老人はじっとスパーダの顔を睨むように観察する。
スパーダの横で、ルイズは緊張しながら固まっている。

72 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/04(日) 11:32:04.44 ID:duS8d2+o
オリ主になりそうな設定描写の薄いキャラは
このスレで扱うには難しいんじゃないかなぁ

73 :The Legendry Dark Zero:2011/09/04(日) 11:35:47.57 ID:kLNyNlM7
「ワシは本学院の学院長をしておるオスマンと申す。皆からはオールド・オスマンと呼ばれておる。
 君の名前を聞かせてもらおう」
「スパーダだ。少し前まで、フォルトゥナという場所で領主の任に就かせてもらっていた」
もっとも、その話は百年かそこらも昔の事だ。
領主として治めていたのはほんの一年かそこらで、すぐに別の相手にその権利を渡していた。
自分が悪魔≠ネどと正直に言う訳にもいくまい。今はフォルトゥナの元領主≠サういう話にしておこう。
「フォルトゥナ……? 聞いた事もない土地ですね」
「私もハルケギニアも、トリステイン王国などというものも知らない。恐らく、互いに遠く離れて交流もなかったのだろう」
コルベールの言葉に答えるスパーダ。
「まあ、ここもどことなくフォルトゥナと似ている。文化などはそこまで変わらないのだろうな。
 私の事はそれで良いとして、どうして私がこのミス・ヴァリエールに呼び出されたのか。
 ついでに、この土地の常識などについても教えてもらいたい。オールド・オスマン」
割と友好的に接してくるスパーダに安堵を感じつつ、オスマンとコルベールはスパーダに説明する。

スパーダが彼らに教えられた事を要約すると、

74 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/04(日) 11:36:17.65 ID:d8GO2wxv
しえん。
えたんないように応援してますよ

75 :The Legendry Dark Zero:2011/09/04(日) 12:08:43.61 ID:kLNyNlM7
1.ハルケギニアは魔法社会。魔法を使えるものはメイジと呼ばれ、貴族として封建社会を築いている。
2.逆に魔法が使えないのが平民。彼らは主に貴族に奉仕して生活をしている。
  ハルケギニアに住む大部分の人間はこちらである。
3.ここはトリステイン王国と言う小国の中にある魔法学院。ここで貴族の子女を預かって、魔法の勉強をしている。
4.スパーダを呼び出したのはトリステイン王国の大貴族、ヴァリエール公爵家の三女・ルイズ。
5.彼女は二年に進級するために使い魔召喚の儀を行い、それでスパーダを呼び出してしまった。
  契約をして使い魔を持たなければ留年してしまう。
6.しかし、スパーダは元とはいえれっきとした異国の貴族らしいので、易々と契約をする訳にはいかない。

「……と、まあこういう訳なんじゃよ。勝手に君を召喚してしまったのは悪いと思っているのじゃが……どうじゃろうか?
 契約を受けて貰えんかの?」
「……確認したいが、使い魔とやらの仕事は何をさせられるんだ?」
ちらっと、スパーダはルイズへと視線をやった。それはルイズに対する質問だ。
ビクリとしたルイズは、恐る恐る口を開く。
「あ、べ、別に難しい事じゃないのよ。必要な秘薬を見つけてきたり、あたしを護衛してくれたりすればいいの。
 ……後は、雑用かな?」
「要は君専属の使用人になれ、という事だな?」
スパーダは考えた。
仮にも魔界の最上級悪魔である自分が人間の下僕とならなければならないとは。
これで呼び出したのが自分ではなく……他の悪魔などであれば間違いなく牙をむく事だろう。
「それはいつまで続ける?」
「あたしかあなた。どちらかが死ぬまでよ」

76 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/04(日) 12:13:05.17 ID:1m6fpcoe
支援

77 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/04(日) 12:14:17.78 ID:WcfC4Q2q
規制解除されてた
支援っす

78 :The Legendry Dark Zero:2011/09/04(日) 12:14:46.61 ID:kLNyNlM7
普通の人間を相手にその言葉を言えば、「お前は死ぬまで自分専用の奴隷になれ」と言うようなものだろう。
もちろん、彼女の奴隷になる気はない。
それに、自分と違って彼女の命は短いのだ。
「……分かった。その申し出を受けよう」
「えっ? 本当に?」
スパーダの言葉に、三人の表情に安堵が沸きあがる。ルイズに至っては喜びも。
「ただし、これだけは言っておく。私は君のパートナーになるのは構わないが、一方的な奴隷≠ノなる気はない」
「奴隷、とは……ちょっと口が過ぎやしませんか?」
「では聞こう。もしも私以外の普通の人間を呼び出したりした時、どう対応していた? ミスタ・コルベール」

スパーダにそう問われ、コルベールは呻く。
もしもあの時の召喚で、例えば平民を呼び出していれば恐らくルイズは「もう一度召喚させろ」と叫んでいたかもしれない。
もちろん、使い魔召喚の儀は神聖なもの。やり直しはできない。すぐに「契約をしろ」と促していた。
そして、状況を理解できていない平民に一方的な契約を済ませて彼女から一方的な主従関係を示され、ほとんど奴隷のような扱いで
その平民は彼女の元で生きなければならないだろう。そこには信頼など、何もありはしない。
メイジである以上、平民を支配して当然――そんな傲慢な考えで。

「……ともかくだ。ミス・ヴァリエール。君がもしも私以外の人間を呼んでいたとしても、決して奴隷≠ニして
 扱ってはいけない。それは人間以外の動物でも同じ事。自分の都合の良い、命令だけを聞く駒が手に入るなどと勘違いはしない事だ」
スパーダの言葉は紛れも無く、立派な貴族の言葉。そんな彼の言葉を聞いて、ルイズは落ち込んだ。
彼の言うとおり、自分は使い魔召喚の儀を甘く見ていた。

79 :The Legendry Dark Zero:2011/09/04(日) 12:20:28.54 ID:kLNyNlM7
使い魔さえ召喚できれば後は勝手に何かをしてくれる、自分の言う事に何でも従う、意に反する意見は許さない、実に都合の良い奴隷として。
そんな傲慢で自分勝手な事を考えていたなんて。
「……さて、分かってもらえた所で契約とやらを済ませよう。どうすればいいのかな?」
スパーダが促してきて、ルイズは顔をあげた。そして、「屈んでちょうだい」と彼に言う。
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。
 五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」
片膝をついた彼に、ルイズはコントラクト・サーヴァントの口付けを行う。
「ん?」
左手に熱さを感じてスパーダは怪訝そうにする。
手袋を外してみると、そこには奇妙な魔法文字――ルーンと呼ばれているものが刻まれている。
(ガン……ダー……ルヴ?)
「変わったルーンですね。ちょっと写させてもらっていいですか?」
「ああ」
コルベールが興味津々な様子で、スパーダの左手に刻まれたルーンをスケッチしだす。
「さて、これで契約は済んだわけじゃ。おめでとう、ミス・ヴァリエール」
オスマンから祝福をもらい、ルイズは「ありがとうございます」と謝辞を返した。


こうして晴れて自分の使い魔……いや、パートナーを手に入れて進級したルイズは心底嬉しそうにしていた。
本当は珍しい幻獣か、動物が欲しかったのだがそれでもパートナーが手に入るというのは嬉しい事だ。
「ずいぶんとご満悦ね。ルイズ」
「何しに来たのよ、キュルケ」
廊下を歩いていて、目の前に現れたのは燃えるような赤い髪に健康そうな褐色の肌をした女性。
その足元には赤い大きなトカゲ、サラマンダーの姿が。
ルイズは不機嫌そうに顔を顰める。

80 :The Legendry Dark Zero:2011/09/04(日) 12:25:39.79 ID:kLNyNlM7
「別に。あなたが呼び出したという使い魔を見にきただけよ」
と、言いながらルイズの背後に立つスパーダへと視線をやる。
「それにしても、人間を呼び出すだなんてさすがじゃない。ゼロのルイズ」
明らかにルイズを馬鹿にした言葉だ。ルイズは少々、悔しそうにしている。
「あたしはあなたと違って一回で成功よ、ほら……って、どうしたの。ちゃんと挨拶なさい」
足元にいるフレイムはキュルケの後ろに隠れ、前に出ようとしない。
「ずいぶんと臆病なのね、あんたの使い魔は」
ここぞとばかりに、ルイズはキュルケに反撃する。
キュルケは少々悔しそうな顔をしていたが、すぐに余裕を取り戻し、
「……まあいいわ。
 それにしても、よくみたらすごい色男じゃない。貴方のお名前をお教えいただけるかしら?」
「スパーダだ。君はミス・ヴァリエールの学友か」
「ええ。私はキュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー。
 二つ名は微熱のキュルケ=Bよろしくねミスタ・スパーダ」
(……あいつに似ているな)
ふと、思い出したのは中級の女悪魔。赤い髪という点で共通しているが、肌の色はまるで違う。
それに感じられるその魔力の性質も全く違う。
それにしてもこの女性も自分を微熱≠ニ言っていたり、ルイズの事をゼロ≠ネどと呼んでいた。
キュルケから感じられる魔力の性質で彼女のは意味が分かるが、何故ルイズはゼロ≠ネのだろうか。
「ちょっと、キュルケ! あたしの使い魔……パートナーに色目を使わないでよ!」
「あら失礼ね。ただの挨拶だというのに。ほら、タバサ。あなたもいらっしゃいよ」
柱の影から現れたのは、青い髪に大きな節くれの杖を手にし、眼鏡をかけた少女。
(何だ……?)

81 :The Legendry Dark Zero:2011/09/04(日) 12:30:59.99 ID:kLNyNlM7
スパーダはタバサという少女が妙に自分を警戒しているのを感じとっていた。
彼女は少しだけ、スパーダを見ていたがすぐに持っていた本へと視線を移す。

キュルケは肩を竦めて苦笑したが、
「ところで、もうすぐ次の授業が始まるわ。急がないと間に合わなくなるわよ?」
「あっ! そうだった。……スパーダ、次の授業は使い魔は一緒にいられないの。だから終わるまで待っていて」
そう言い置き、ルイズ達は歩き出す。ルイズとキュルケはぎゃあぎゃあと言い合いを続け、タバサはじっとスパーダに警戒の視線を送っていた。
この場に残されたのはスパーダと、キュルケの使い魔サラマンダーのフレイムのみ。
「何だ?」
(……こ、来ないでくれ。悪魔――)
スパーダが視線をやると、先ほどから怯えた様子のフレイムがそのような事を言ってくる。
もちろん、口にしている訳ではないがスパーダには幻獣の言葉が分かる。
屈んで触れようとすると、一目散に逃げ出してしまった。
「……なるほど、な」
苦笑したスパーダは、これからしばらく世話になる学院の中を歩き回った。
生徒達や学院に奉仕する者達がちらちらと物珍しそうにスパーダを見つめてくる。


それからしばらくして、スパーダはその日の全ての授業を終えたルイズと合流し、女子寮になる彼女の部屋へと連れられた。
スパーダはコートを椅子にかけ、二つの愛剣を立てかける。
「ねぇ、あなたその……フォルトゥナっていう所で領主をしていたのよね?」
椅子に座り、互いに向かい合いながらルイズは黒と赤の刺繍で彩られたチョッキ姿のスパーダにそう問うた。
「ああ、そうだ。こことそう変わらんな。もっとも、君らのような魔法使いなんていはしなかったが」
「あなた、一体どんな所から来たのよ……」


82 :The Legendry Dark Zero:2011/09/04(日) 12:36:25.97 ID:kLNyNlM7
「まあ、一つ言えるのは遠く離れた土地、という事だけだな」
「ふーん。そんな剣を持っていたって事は、そのフォルトゥナって戦争か何かあったのね」
「それほどで大きくも無かったがな」
まあ、ちょっとしたいざこざがあったりはしたが、フォルトゥナは平穏な土地だった。
むしろ最初に訪れた時に悪魔が蔓延っていたので、その時に愛剣を振るっていた。
「ところで、使い魔……にはね、主人の目となり耳となる能力があるって言われてるの」
「つまり、感覚の共有だな」
「ええ、でも駄目みたい。あなたが見てるものは、私に見えないもの」
「それは私も同じだな。まあ、今は見えないだけかもしれない。そう落ち込むことはない」
「……まあ、いいわ。とにかく、これからはこの部屋で寝てちょうだいね。
 今日はもう遅いからまた明日よ」
そう言いながら、ルイズは寝巻きに着替えだし、スパーダに脱いだ制服などを渡す。
「それは洗濯をしておいて。メイドに頼んだりしても良いから。
 明日の朝はちゃんと起こしてちょうだい」
そう言い、ルイズはベッドへと潜り込む。

「異世界……か。悪くはないかもな」
スパーダは既に自分が人間界、そして魔界とも異なる世界に存在している事を自覚していた。
だが、別段驚いたりする事はない。何故なら、既に人界と魔界という二つの異なる世界が存在した以上、
このような異世界があってもおかしくはないのだ。
どちらかというと、人間界に近い世界ではあるが。

スパーダは椅子に腰掛け腕を組んだまま目を瞑り、異世界の初日を終えた。
窓の外から入り込んでくる二つの月の光――その穏やかな光がスパーダを照らす。
胸元のスカーフに飾られたアミュレットが赤く光を反射し、部屋に伸びる彼の影は、悪魔の姿をしていた。

83 :The Legendry Dark Zero:2011/09/04(日) 12:38:28.98 ID:kLNyNlM7
以上になります。

しかし、五分間隔で投下しないとサルさんに引っかかるのが口惜しい

84 :アウターゾーンZERO 第2話・お仕置き:2011/09/04(日) 12:43:42.87 ID:cUyf+rP5
乙でございました。

アウターゾーンZEROの作者です。
このスレが立ったことに気づかず、前スレにアウターゾーンZEROの新作を投下してしまいました。
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1313912304/646-652
投下は既に完了しています。
ご迷惑をおかけしてすみません。

85 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/04(日) 12:58:30.34 ID:4b7RfVil
>84
アウターゾーンらしい話
おもしろいっす

86 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/04(日) 13:01:27.75 ID:wr7smZRB
>>84
悪いこと言わないから、ここじゃなくてなろうとかでやった方がいいと思う。
明らかにここの大多数のSSと作風違うのはわかるよね?
第一話はまだアウターゾーンらしさがあったからわかるけど、第二話はただのよくある蹂躙アンチじゃん……。

87 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/04(日) 13:03:03.86 ID:MSvMyrbo
も、もっと理不尽で救いの無い話を

88 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/04(日) 13:03:21.53 ID:yUDu7Fsh
タバサって人殺してたっけ?

89 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/04(日) 13:49:57.25 ID:slPB/CgX
今まで受けた任務の内容によってはもしかしたら殺っているかもしれないが、
原作中で明らかに人間を殺している場面はないし殺したことがあると明言されてもいなかったと思う
コボルドとかミノタウロスとか亜人は殺っているが、それはタバサに限った話でもない
キュルケやサイトもオーク鬼とかは殺っている描写がある

90 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/04(日) 13:51:06.50 ID:HHiV0jFk
>>86
ちょいと賛同しかねるので。

オリジナルのアウターゾーン自体が 皮肉っぽいオチで、後味の悪さを楽しむ?もの多かったので
今回の話も 充分原作の雰囲気を再現していると思いますが?
『ただのよくある蹂躙アンチ』なら 蹂躙する事を目的としているので、むしろそちらの描写に重点を置くはず。
「後はご想像にお任せします」という終わり方とは 一線を画すものでは?

というわけで、アウターゾーンZEROさん 乙でした。今後も期待してます。

91 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/04(日) 13:56:18.94 ID:slPB/CgX
ただ、サイトを躊躇なく殺ろうとしたことはあったから、
タバサは任務次第では人間相手でも殺せる精神性なのは確かだろうな

92 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/04(日) 14:01:47.09 ID:eC9Z+GSL
>>84
何でルイズと仲良くもないタバサがいきなり魔法を使うのか理解出来んかった

93 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/04(日) 14:39:20.44 ID:6bR4fCWh
生意気言うようで申し訳ないが

あのミザリィがあんな安っぽい挑発をするだろうか
耳の長いミザリィにハルケギニア人が平然としていられるとも思えないし


94 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/04(日) 16:23:45.51 ID:1hDT70U6
うむそれも一理あれ

95 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/04(日) 16:33:55.04 ID:1m6fpcoe
>>92
ルイズを助けようとしたんじゃなくて、ミザリィを殺そうとしたら結果的にルイズを助けてしまったんじゃなかろうか。
「このSSのタバサ」なら、例え召喚者がマリコルヌであったとしてもミザリィを攻撃した、と思うよ。

96 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/04(日) 16:45:33.49 ID:slPB/CgX
たしかミザリィの耳は普通の人間には見えないという設定があった
怪我とかで魔力が弱まったりすると見えるようになるらしい

アウターゾーンの雰囲気があるかどうかは分からない(個人的には違和感がある)が、
ゼロ魔のほうの雰囲気はあまり尊重されてないような気はするな

97 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/04(日) 17:18:20.25 ID:8Xdk8aEO
まあアウターゾーンは鬱あり熱血ありと山と谷の大きな作風だったからな
今回はこんなのもありで、次は救いのある話を期待

98 :アウターゾーンZERO作者:2011/09/04(日) 17:56:46.48 ID:cUyf+rP5
皆様、ご感想ありがとうございます。

訂正 レス番651、18行目 
誤:「返事は?」
正:[返事は?]

元ネタは、超能力を身につけた悪ガキを懲らしめる話でした。

99 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/04(日) 20:30:45.62 ID:GJQjgEPz
ウルトラまだかなー
サイトでもギーシュでも銃士隊でもいいから、風来坊が誰か扱いてるところがみたい
それに、あの鬼コーチなキャラ設定は美味しいと思うしね

100 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/04(日) 20:53:36.34 ID:A8XdOZMK
今更だがスパーダの人乙。

101 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/04(日) 21:18:18.30 ID:1m6fpcoe
便乗してスパーダの人乙

102 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/04(日) 21:22:50.61 ID:dEnuy1Hf
更に便乗してスパーダの人乙

103 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/04(日) 21:27:10.04 ID:kP1HEsrQ
更に更に便乗してスパーダの人乙

104 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/04(日) 21:56:14.97 ID:VQ9MCM9q
アウターゾーン乙

俺は、嫌いなものつながりでワンダービットのなすの話を思い出したぜ。
アウターゾーンだと凄惨な話も、島本先生にかかると、ピンチを乗り越えて成長する話になる不思議。

んでもって、スパーだも乙
慌てずゆっくり投稿するといいかと。



105 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/04(日) 22:28:33.96 ID:yUDu7Fsh
つまり、「ゼロの使い魔」の世界に入って熱血するインサイダー健、か。

106 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/04(日) 22:36:49.52 ID:jzrKydXT
遅くなったが、BLAME!の人乙
恐ろしいことに弐瓶の絵でタバサやルイズが再生されるぜ

しかし、このままだとみんなヤバそうだから、ここはいっちょブラム学園!のノリで頼むぜw

107 :ウルトラ5番目の使い魔  ◆213pT8BiCc :2011/09/04(日) 22:40:05.31 ID:iz3vUH8y
皆さんこんばんわ、今日は遠出していたので投稿が遅くなりました。58話投稿開始します。
10分後、22:50にはじめますので、今週もよろしくお願いいたします。

108 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/04(日) 22:41:48.43 ID:DX451K9k
支援

109 :ウルトラ5番目の使い魔 58話 (1/13) ◆213pT8BiCc :2011/09/04(日) 22:51:02.62 ID:iz3vUH8y
 第58話
 ぬくもりは、あの人のそばに
 
 密輸怪獣 バデータ 登場
 
 
 才人とルイズが、ティファニアとルクシャナをともなってアンリエッタと会談してから一晩が過ぎた。
 朝日がラ・ロシュールの象徴である世界樹を照らし出し、天気は雨雲の影もない晴天。
 年末が押し迫り、放射冷却の刺すような寒気が空気に満ちる中で始まった朝。けれど、ラ・ロシュールの街は
そんな寒さなどは涼しいとでも言わんばかりに、早朝から昨日といささかも衰えぬ賑わいを見せていた。
 露店は夜に繁盛していた顔をしまい、太陽の下で輝くものへと模様替えする。見世物小屋も、新しい出し物の
看板を大きく立てて、順番待ちをする客は長蛇の列だ。
 
 才人たちはそんな中、銃士隊が仮宿舎としている宿で目を覚ました。いつもならみんな寝ている時間でも、
軍人の朝は早い。「起床」の合図で強制的に叩き起こされて、有無を言わさず布団をあげさせられて、屋上での
体操に参加させられる。
「うー、まだ眠いのに……」
 そう言いながらも、サボるとアニエスにどやされるので才人やルイズは見よう見まねで体を動かした。
 才人やルイズは寝ぼけ顔、ウェストウッドで子供たちの朝食を作っていたティファニアは平気なようだが、
ルクシャナもさすがに眠そうだ。いくら街中の宿が埋まっているからって、ここを頼ったのは失敗だったかもしれない。
なお魔法学院のとっている宿に戻らなかったのは、まだルクシャナやティファニアを衆目にさらすのは早いと
判断したからである。昨日遊び歩いているうちに、ギーシュたちとも再会したが、ヴァリエール家の親戚筋とで
忙しいとかごまかした。
「あーっ、疲れた」
「お母さまに連れられていった、深山の教会への巡礼以来ね。はぁー、暑いわ」
 真冬だというのに、終われば汗びっしょりである。けれどひととおり体を動かしたら朝食の時間が待っていた。
食堂に集合して、セルフサービス方式でメニューをとり、長テーブルに座る。こういうところは地球の安ホテルと
あまり変わりなく、才人には慣れ親しみやかった。
 逆にそわそわして落ち着かないのがルクシャナだった。女だけの軍隊である銃士隊に興味を持って、近場の
隊員たちにあれこれと質問をしたりしている。才人たちは最初止めようと思ったが、ふとした思い付きから、
おのぼりさんということにすれば多少の奇行も問題ないので今はほってある。
 やがて全員が席につくと、アニエスが音頭をとって祈りの言葉が唱和された。
「偉大なる始祖ブリミルと女王陛下よ。今朝も我らにささやかな糧を与えたことを感謝いたします」
 そうしてようやく穏やかな時間が訪れ、才人たちも食事をほうばりはじめた。魔法学院の食堂と違い、
ほんとうにささやかな糧ではあったものの、体操で体を目覚めさせていたから驚くほどすいすい食べられる。
才人は夏休みのラジオ体操の後の朝食が、妙にうまかったときのことを思い出した。

110 :ウルトラ5番目の使い魔 58話 (2/13) ◆213pT8BiCc :2011/09/04(日) 22:52:44.53 ID:iz3vUH8y
 と、そこへアニエスとミシェルが才人の隣の席の隊員をどけて座ってきた。
「おはよう。よく眠れたかサイト?」
「おはようございます。おかげさまで、健康的な目覚めをさせてもらいました」
 くたびれた様子を見て、皮肉げにあいさつをしてくるアニエスに、才人は無難なレベルで返事をした。
それから、昨晩は急に押しかけて泊めてくれてありがとうございますと、ルイズたちといっしょに礼を述べ、
そのまま食事に戻った。
「昨日は大変だったようだな。私はちょうど出張っていたが、夜間巡回中の隊員が、夜風にさらされてるお前たちを
見つけたときは仰天したと言っていたぞ」
「あははは……いやあ、ほんと助かったぜ。調子に乗って夜店めぐってたら、いつの間にか開いてる宿が
全滅だもんな。たまたま気づいてもらえなかったら、最悪寒空の下で野宿するはめになるとこだった」
 才人はばつが悪そうに頭をかいた。ティファニアに人間の街を案内するつもりではりきっていたら、あっというまに
とんでもない時間になってしまっていた。ルイズのおかげで金にだけは不自由しなくても、泊まるところがなくては
しょうがない。もっとも調子に乗っていたのはルイズとルクシャナも同じで、才人を笑えない。
 行儀よく食事をとっているティファニア以外は、まともにアニエスの顔を見れない。アニエスはそんな彼らを見て、
やれやれと笑うとバターを塗りつけたパンをかじった。
「それにしても、しばらく学院からも離れていたらしいが、どこへ行っていたのだ?」
「えっ? あ、それは」
「サイト!」
 答えようとした才人は、横からルイズにフォークでつつかれた。旅の内容は、まだアンリエッタ以外には秘密なのだ。
そのことを思い出さされた才人は口ごもり、顔色が面白いように変化する。が、アニエスにはそれだけで充分だった。
「まあお前たちのことだから、大方私たちには想像もつかないような大冒険でもしてきたんだろう。またぞろ、世界でも
救ってきたんじゃないか?」
 当たってる……と、才人とルイズは心の中で拍手した。さすがは銃士隊の隊長だけはあり、たいした洞察力だ。
というよりも、アニエスも日常に怪事件が起きる環境に慣れてきている証拠か。それだけこの世界が、頻繁に
危機に見舞われるように変わってしまったんだろう。
 アニエスは才人たちの顔色からほしいだけの情報を得ると、貝とじゃがいものスープをスプーンですくった。
「まあいいさ。お前たちのやることにいちいち首を突っ込んでいたら、驚きすぎてこちらの神経が持たん。
ところで、そちらのお二人は初見だが」
 視線を向けられたティファニアは赤面し、ルクシャナはなにげなげに見返した。
「あっ、は、はじめまして。ティファニアと申します。サイトさんとルイズさんとは、その、お友達で」
「ルクシャナよ。魔法アカデミーで、客員研究員をしてるわ」
 対照的な自己紹介で、アニエスはとりあえず二人の人となりをだいたい理解した。魔法学院の生徒や
自分たちも含めて、才人の交友関係は相当に広いが、また個性的な友人を増やしたなと思う。この様子では、
ミス・ヴァリエールも安穏とはしていられないのではないか。まあ、心配してやる義理はないが。

111 :ウルトラ5番目の使い魔 58話 (3/13) ◆213pT8BiCc :2011/09/04(日) 22:54:28.27 ID:iz3vUH8y
「アニエス・シュヴァリエ・ド・ミランだ。二人ともトリステインの人間ではないようだが、少なくともこの国では
我々がお前たちの安全の保証はする。ただし、ろくでもない騒ぎは起こすなよ」
「は、はい!」
「はーい」
 ティファニアはアニエスの睨みに恐縮し、ルクシャナは右から左に聞き流した。アニエスはその態度で、
もしもトラブルを起こすとしたら、十中八九ルクシャナのほうだと確信した。初見でなめられてはなるまいと、
睨みつけてみるものの、やはりルクシャナは涼しい顔。むしろルクシャナとアニエスの中間にいるティファニアが
おびえてしまっている。見かねてアニエスの反対隣から声がかけられた。
「姉さん、もうそのくらいにしておいてあげましょう。ティファニアさん、もらわれてきた子犬みたいになってますよ」
「ん? そうか、すまなかった。どうも私は周りへの配慮がいまいち欠けるな。悪いな、ミシェル」
 ティファニアの表情にようやく気づいたアニエスは、まずティファニアに謝罪して、それからミシェルにわびた。
ミシェルは、そんな自分の厳しさをもてあましているよう姉を穏やかに見つめる。
「いいですよ。そのくらいの迫力がないと、銃士隊の隊長なんかはつとまりません。すみませんティファニアさん、
これも職務柄の勤めですので」
「い、いえお気になさらずに……ありがとうございました。あの、あなたは?」
「ミシェル・シュヴァリエ・ド・ミラン、銃士隊の副隊長です。アニエス隊長とは、義理の姉妹になります。よろしく
お願いしますね、ティファニアさん」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
 ティファニアはミシェルに頭を下げて、穏やかで優しそうな人だとほっとした。けれど、ほんの数ヶ月前ならば
その評価は百八十度違っていたのは疑いない。ミシェルも自分と同じように、狂わされた運命から立ち直った
一人だとティファニアはまだ知らないが、人間の世界で生きていくことに、また少し希望を強くした。
「お二人は義姉妹なんですか。そういえば、どことなく雰囲気が似てらっしゃいますね」
「ありがとう。でも、私たちも初めて会ったときはまったく違った方向を向いてました。けど、今では姉さんをはじめ、
仲間たちとは強い絆を感じられています。銃士隊は私にとって、家であり家族のようなものなんですよ」
「すばらしいことですね。私も戦争で孤児になった子供たちを引き取っていますが、本当に救われてるのは
むしろわたしのほうです。彼らがいなかったら、わたしは生きていられたかどうか。だからなんとなくわかります、
ミシェルさん、とても幸せなんですね」
 するとミシェルは、心からうれしそうな笑みを浮かべた。
「ああ、幸せだ。だから、私を救ってくれたみんなに少しでも恩返ししようとがんばっている。姉さんからもらった
ミランという名前も、私の誇りだ。ちなみに、サイトのフルネームは、サイト・ヒラガ・ミランというのだが、知っていたか?」
 は? と、ティファニアはきょとんとした顔をした。が、脳が再稼動をはじめて、言葉の内容が吟味されると、とたんに
すっとんきょうな声をあげた。

112 :ウルトラ5番目の使い魔 58話 (4/13) ◆213pT8BiCc :2011/09/04(日) 22:55:36.59 ID:iz3vUH8y
「ええっ! もしかしてお二人ってサイトさんのお姉さんなんですか!」
 ご名答とばかりにアニエスとミシェルは首をふった。才人は照れくさそうに頭をかく。
「よしてくれよ、ね、姉さん。恥ずかしいから黙ってたのに、ったく」
「照れるな。わたしたちとしても、お前と名前を共有できているのはうれしいんだ。ティファニアさん、よかったら
私たちとサイトのなれそめでも語ろうか」
「だから、こっ恥ずかしいからやめてくれって!」
 才人は顔を真っ赤にして叫び、アニエスとミシェルはおもしろそうに笑った。でも、会ってすぐのころは二人とも
とても堅苦しくて、めったにこんな笑顔は見せてくれなかった。才人は、多少からかわれても、この二人と消えない
絆がつながっていることを誇らしく思っているのだった。
「ところでサイト、お前たちは今日はなにか予定は立ってるのか?」
 唐突にミシェルに尋ねられ、才人はそういえばとルイズと顔を見合わせた。
「ルイズ、今日はどうする?」
「そうね。姫さ……いえ、呼び出しが来るまではこれといってすることもないし……暇といったら暇ね」
 アンリエッタがいつ時間をとってくれるかは、まったく不明だと言わざるを得ない。というよりも、どう予定を
いじったとしても昼間のうちは絶対に無理だろう。すると、最低でも日暮れまでは完全に時間が浮いて
しまうことになる。アニエスとミシェルはそれを聞くと、ぶらぶらするくらいならとひとつの提案をしてきた。
「だったらサイト、よかったらまた銃士隊の仕事を手伝ってくれないか?」
「え? でもおれは……」
 世間に不慣れなティファニアのそばにいてやらなければならないし、ルイズをほっておくこともできない。
まして以前に共に戦ったときと違い、ガンダールヴの力を失った現在はほとんど力になれないと才人は思った。
けれどアニエスは大丈夫だというように手を振った。
「心配するな。そんな難しいことじゃなくて、一般客に混じってすりや置き引きを監視するだけだ。見つけたら捕縛は
我々がやる。私は指揮のためにここを動けんが、ミシェルの部隊はなにせこの人の山だ、手よりも目のほうが欲しくてな。
間食くらいは出してやるぞ」
 見ると、アニエスはいつもの軽装姿だが、ミシェルは中流の平民がよそ行きに着るような、白いワンピースに似た
ドレスを着ている。才人は平民にまじっての捜査だと聞かされて納得すると同時に、服装が変わるだけでけっこう
変わるものだと感心した。
「へえ、よく似合ってますよ」
「そ、そうかな? あまり目立たないように、地味めのを選んだんだけど」
「いや、下手にけばけばしい服なんかよりも、なにかなあ……清楚さがただよってきて、きれいですよ」
「サ、サイト! そんな……その、ありがとう」
 才人は単純な性格だが、それゆえに嘘が下手だ。おせじがまったく混じっていない言葉でほめられて、
ミシェルは不器用だがうれしそうに笑い、アニエスは幸せそうな妹のために一肌脱いでやろうと思った。
「そういうわけだ。お前は銃士隊全員と面識があるから、助っ人にはちょうどいい。斬りあいばかりが任務じゃないぞ、
お前も経験を積む上でもいい機会だと思うが?」
「そういうことでしたら……いいかな? ルイズ」
「ふーん、まあ時間を無為にするのもなんだし、宿の借りもあるしねえ。わたしはテファと別のところをめぐってるわ。
じゃあアニエス、遠慮はいらないから存分にこきつかってやって」

113 :ウルトラ5番目の使い魔 58話 (5/13) ◆213pT8BiCc :2011/09/04(日) 22:56:42.24 ID:iz3vUH8y
「あっ! こいつ!」
 ニヤリと笑って許可を出したルイズの目を見て、才人は自分たちだけ楽しむ気かと腹を立てたが、すでに手伝うと
言ってしまった手前取り消すわけにはいかなかった。そういえばこいつは可憐な見た目に反して、完全に男を
尻に敷くタイプだった。しかしその一言でルイズ以上に、なぜかアニエスがしたり顔をした。
「そうか、サイトを一日貸してくれるのか。ミス・ヴァリエール、感謝するが、まさか貴族に二言はあるまいな?」
「は? ヴァリエール家の人間が一度した約束を取り違えるようなことはないわ。始祖の名に誓ってもいいわよ」
 ルイズは胸を張ってきっぱりと宣言した。その風格たるや堂々たるものだが、次の瞬間凍りついた。
「いや、始祖ブリミルの名に誓っていただけるなら安心だ。これで遠慮なくサイトを借りられる。そういうわけだ、
ミシェル、日暮れまでサイトとペアを組んで任務に当たれ、なんなら日が暮れても帰ってこなくてもいいぞ」
「んなっ!?」
 ルイズは青くなり、ミシェルは正反対に赤くなった。その光景を見て、ルクシャナは目を細めて「ふーん」と、
これまでとは違う意味で興味深そうな表情を浮かべた。彼女も初心ではない、母国に恋人を待たせている身なので、
そこのところの事情はよくわかる。
「なーるほど、あの金髪のお姉さんなかなかやり手ね」
「えっえっ!? なにがどういうことなんですか?」
「まあ見てなさいって、下手に見聞を広げるより、将来きっと役に立つわよ」
 とまどっているティファニアに小声で言うと、ルクシャナはワインをくいっと飲んで笑みを浮かべた。そうしているうちに、
ルイズは椅子が倒れるほど激しく席を立って、アニエスに抗議している。内容は言うに及ばず、サイトとミシェルの
デート……ではなく、任務に文句をつけているのだが、形勢は圧倒的にアニエスが有利だった。
「ミス・ヴァリエール、言いがかりをつけてもらっては困るな。サイトを貸してくれると明言したのはあなただろう?
ならば、彼をどう使おうと指揮官たる私の自由ではないか」
「ぐっ! で、でもその……なんでその女とペアなのよ。ほかにいくらでも隊員はいるじゃない!」
「サイトはあくまで臨時の隊員だからな。一番腕が立つものをパートナーにするのは当然。それに最近、お前が
連れまわしてばかりでミシェルはサイトと会う機会がなかったからな。妹のために、多少姉なりの気遣いをしてみた」
「それって職権濫用じゃない! 許されると思ってるの!?」
「そうかな? 隊員の精神面の配慮をするのも隊長の職務ではないか。嫌か? ミシェル」
「い、いえそんな……私としてはその……でも、私が一日開けると、隊の運営に支障が出るのでは」
「ふむ。では、こうしよう。おーいみんな! サイトとミシェルで今日の見回りに行ってもらおうと思うのだが、反対の者はいるか?」
 アニエスが食堂にいる隊員全員に向かって呼びかけると、即座に全員から反応が来た。内容は満場一致で一言。
「ありませーん!」
 銃士隊全員が、白い歯を見せてにこやかに笑っていた。銃士隊の仲間意識は強い、増して敬愛する副長の幸せの
ためなら団結力もひとしおだ。ルイズは完全に返す言葉を失って四面楚歌。才人はどっちの味方をしていいかわからない。
 こうしてルイズは自分で言った台詞で自縄自縛となり、才人を貸し出さざるを得なくなってしまった。

114 :ウルトラ5番目の使い魔 58話 (6/13) ◆213pT8BiCc :2011/09/04(日) 22:57:59.16 ID:iz3vUH8y
 その後、ほとんど強制的に隊員たちに引き出された才人は、いつものパーカー姿から平民の服に着替えさせられた。
この格好でミシェルと並ぶと、本当に恋人同士に見える。アニエスはそんな二人を送り出すにあたって、ルイズとの間に
隊員たちでバリケードを作らせて、気兼ねなく出かけられるようにした。
「うむ、二人ともよく似合っているぞ。サイト、ミシェルをよろしくな。西口に、新しい劇団のテントができてるそうだから
行ってみるといい」
「あのー……おれは仕事を手伝うんじゃなかったんでしょうか?」
「こらこら、ここまで来て無粋なことを言うな。せっかくみんなが気を使ってるんだから、たまには姉孝行でもしてこい。
この娘の気持ちは知ってるだろう? いまさら朴念仁のふりしてごまかそうとしても、そうはいかないから覚えておけ」
「は、はい」
 無駄だろうと思って意見具申してみたら、やっぱり無駄だった。それにしても、こういう女子グループっているよなと、
才人は地球で学校に通っていたころを思い出した。小中高と一貫して、クラスの異性をくっつけようとおせっかいを
働く女子グループは必ずいたものだ。そのときは、自分はクラスの中でもてる男子ではなかったから、蚊帳の外から
眺めているだけだったが、まさか巻き込まれることになるとは夢にも思わなかった。
 弱ったなあ、おれはルイズ一途だと誓ったのにと、才人は悩んだ。あれよあれよという間に状況に流されてしまった
けれども、ルイズに好きと告白したときの気持ちは忘れていない。ルイズを裏切るつもりはないと、ミシェルにもきちんと
言ったけれど、周りがはやしたてる今の状況じゃどうしたものか。第一こんな強引なやり方ではミシェルも困るだろう。
才人がそう思ったとき、ミシェルが顔を伏せたままで手を伸ばしてきた。
「ミシェルさ……姉さん?」
「サイト……て、てて……手をつないでくれないか」
「え?」
「し、仕事の話だ! 賊を油断させるなら、こ、恋人同士のほうがいいだろう。だから、ほら!」
 無理矢理任務とこじつけて、ミシェルは才人の手を握ってきた。すると、二人の距離が否が応でも近くなり、
互いの顔がそばになる。才人の目に、自分と背丈がほとんど同じで、三、四ばかり年上の義姉の横顔が入る。
うつむき加減で唇を強くつむいでおり、藍色の瞳はうるんで頬は赤く染まって、とても小さく儚げに見えた。
”か、かわいいっ!”
 心臓がありえないリズムを奏でて、過剰な血流が体温を一気に上昇させた。なんだ、この理性を超えて本能に
直接訴えかけてくる感じは? うるんだ瞳など、まるで捨てられた子犬がダンボール箱の中から見上げてくるような
抵抗しがたさを感じる。そうだ、ルイズを部屋の中を縦横に飛び回る子猫としたら、ミシェルのそれは甘えさせて
ほしいとすりよってくる子犬の魅力だ。
 これは応えなくては男じゃない。つかルイズごめん。今回だけはぶっとばされても文句は言いません。
 心の中で決意と謝罪と覚悟を述べて、才人はミシェルの手を握り返した。
「じ、じゃあとりあえず巡回に出かけましょうか」
「う、うん……」
 手をつなぎあったまま、仮称恋人同士の二人は街の雑踏に向かって歩き出した。
 アニエスと銃士隊の一同は、手を振って二人を見送る。隊内にはすでに既婚者や婚約者がいるものもいるために、
娘がもらわれていくのを見送る母親のような心境の隊員もいた。もちろんアニエスもうまくいくように祈っている。
そのとき、ようやく人の壁を突破したルイズが飛び出てきた。

115 :ウルトラ5番目の使い魔 58話 (7/13) ◆213pT8BiCc :2011/09/04(日) 22:58:56.04 ID:iz3vUH8y
「ぷはぁっ! はあ、はぁ、サ、サイトは!?」
「ん? 一足遅かったな。二人とも、もうとっくに出かけたぞ」
「な、なんですってぇ! ア、アニエス、あなたたちよくもやってくれたわねぇ! 人の使い魔に手を出して、
ただですむと思ってるんじゃないでしょうねえ!」
 怒髪天を突くといった描写がぴったりの、鬼神ルイズの杖が魔力のスパークを帯びる。今のルイズの精神状態で
エクスプロージョンを放てば、この宿くらい跡形も無く消し飛んでしまうだろう。
 だがアニエスは平然たるものだった。自らに恋愛経験はなくとも、人心を透かし見る洞察力はミシェルのような
悲劇が二度と起きないように鍛えてきた。才人がかっさらわれたこの期に及んでも、恋人とは呼ばずに、照れて
使い魔と表現してしまうようでは、惰眠のソファーから蹴落とされても仕方が無い。
「いいのかな、こんなところで時間を無駄にしてしまっていて? ラ・ロシュールは意外と広いぞ。こうしているうちにも
ふたりはどんどん遠くに行ってしまう。連れ込み宿も何百件とあるから、見失ったら探せまい」
「ぐ、ぐっ……お、覚えてなさいよぉー!!」
 個性の無い捨て台詞を残し、ルイズは全速力で雑踏に飛び込んでいった。
 アニエスたちは、土地勘のない者がどこまで探せるかなと、内心でかなり意地の悪い笑みを浮かべて見送る。
そして、騒がしいのがいなくなると、アニエスは心の衣装を銃士隊隊長のものへと戻した。
「さて、それでは我々は通常の任務に戻るぞ。一番隊から三番隊は王家の宿泊する宿の警護。四番隊と
五番隊は交通整理だ」
 矢継ぎ早に命令を出し、隊員たちは指示を受けると敬礼して受け入れていく。そしてあらかたの命令を
出したところで、少しだけ相貌を崩した。
「八番隊は昨日の続きで私服警戒に当たれ。ただし、言わなくてもわかってるな?」
「わかってますよ。サイトたちに先回りして、邪魔になりそうなものを排除しておくんですね。それと、ミス・
ヴァリエールの足止めをしておくと」
 もはや隊内全員公私混同もいいところだが、これで公務に支障が出ないところが彼女たちのすごいところだろう。
 ただ、解散を言いつけようとしたとき、アニエスに言いづらそうな感じで一人の隊員が進言してきた。
「あの隊長、今日はあのお方がやってくるために、私たちにも警護に参加するように命令が下っておりましたが、
いかがいたしましょうか?」
「そうか……そうだったな。間が悪いが、こればかりは手を抜くわけにもいかんしな。仕方ない、待機予定の
隊は予定を変更して、出迎えの式典に参加することにする。私も出よう、後の指揮はアメリーにまかせる。
以上、解散!」
「はっ!」
 隊員たちは一糸乱れぬ敬礼をとると、次の瞬間にはいっせいに自分の任務に向かって駆けていった。
 一方で、そんな一連の流れを理解できずに、目を白黒させていたティファニアはルクシャナに尋ねた。
「あの、わたしずっと森の中にいたから世間のことにうとくて、ルイズさんはなんで怒っていたんですか?」
「ん? それはあれよ。肉をくわえて喜んでた犬が、いつまでも食べないままでいたから横取りされかかって焦ってるの。
どっちも若いわよねえ。それにしても、貴族の娘が従者の平民を義理の姉とめぐって争うか……うふふ、これはまた
願っても無い観察対象ができたわ。わたしたちも行くわよ。こんなおもしろそうなもの、見逃してなるものですか!」

116 :ウルトラ5番目の使い魔 58話 (8/13) ◆213pT8BiCc :2011/09/04(日) 23:00:23.70 ID:iz3vUH8y
 観察の意味が学者のそれとかなりずれているようではあるものの、ルクシャナも女性であったということか。
エルフの二人組は、人間の女性とまったく変わらない好奇心を胸にして、後を追っていった。
 
 それからのサイトとミシェルの行動は、見るものが見れば呆れ、またはじれったく思ったか、もしかしたら爆笑したかも
しれないような事柄の連続であった。
 まずは、渓谷地帯を下りたところにある開けた台地。そこではアンリエッタとウェールズのロマンスをテーマにした
舞台劇(ほとんどが推測にもとずく創作である)が、大勢の観客を入れて上演されていた。もっとも、二人とも恋愛歌劇など
まったく趣味でないのだが、出発前に狙いのスポットを仲間から吹き込まれていたミシェルが勇気を振り絞ったのだ。
「サ、サイト……ここ、今すごく人気があるんだってさ。よ、よかったら」
「う、うん。じゃ……」
 二人とも、人生でこれ以上なかったほどに緊張していた。ミシェルは男性と二人連れ立って出かけるなんて初めて
だったし、才人はルイズと出かけた経験はあるものの、他に用事があったりとなんたりでデートという雰囲気ではなかった。
今回は明白に自分に好意を向けてくれている女性であり、それも飛びぬきの美人だ。地球でのほほんと高校生を
しているときにこんなシチュエーションを考えたら、「平賀、頭を冷やして鏡を見てみろ」と、クラスメイトに同情じみた
目で諭されることは疑いない。
 劇団のテントの中は真っ暗で、わずかなランプが幻想的な雰囲気をかもしだしていた。
 手をつなぎあったまま並んで座り、歌劇が始まる。
「おおアンリエッタ、君はなんと美しい! まるで水の精霊が僕の前に姿を現したようだよ」
「愛しのウェールズさま、あなたさまの軍神のごとき勇敢な戦いぶりに、わたくしはいつも胸を熱くしておりました。
ウェールズさまが声をあげれば兵は震え、正義の杖を振るえば凶悪なるレコン・キスタは逃げ散りましょう。
どうかそのたくましい腕でわたくしを抱きしめ、お守りくださいまし」
 歌劇独特の大げさな台詞が飛び交い、ウェールズに扮した男優とアンリエッタに扮した女優が演技をかわす。
彼らの一挙手一投足のたびに観客の女性から黄色い歓声が飛び、男女が愛をかわす言葉があちこちから聞こえる。
よく見れば、どこもかしこもカップルばかりだ。
 なんか、とんでもない場所に入っちまったと、才人は軽率な行動を後悔したがもう遅い。あきらめて、歯の浮くような
台詞と、見ているほうが恥ずかしくなる演技に集中する。いつもなら眠くなるところだが、今回はそうはいかない。
「い、いやあ、なんかひどいシナリオだよな。あんなの全然姫さまたちと似てねえよ」
「そ、そうだよな。でも、サイトはあんなふうに誰かと、その……愛し合ってみたいと、お、思わないのか?」
 姉さんそれは反則だ! と、才人は思った。そんなことを言われたら、男優と女優の姿に自分たちを重ねて
見てしまって、彼らが言葉をかわし、体を触れ合わせるごとに強く意識してしまう。
”どうしよう……こんなとき、いったいどうすればいいんだ?”
 才人は召喚される前に、興味本位で登録していた出会い系サイトで使おうと思っていた男性向け雑誌の
項目を必死で思い出そうとした。とにかく何もしないでいるのだけはまずい。ルイズにまずいのはすでに
あきらめているが、男として情けない。

117 :ウルトラ5番目の使い魔 58話 (9/13) ◆213pT8BiCc :2011/09/04(日) 23:01:56.62 ID:iz3vUH8y
 こんなとき、GUYS JAPAN一の色男であるイカルガ・ジョージならば適切なアドバイスもしてくれるのだろうけど、
あいにく才人のテレパシーは地球までは届かない。思い余った才人は、ままよ! と、直接的な行動に出た。
体を横に傾けて手を伸ばし、ミシェルの肩を抱いたのだった。
「……っ」
「ん……」
 一瞬自分のやったことを後悔した才人は、ミシェルがそのまま自分に寄りかかってきたことで脳を沸騰させた。
夢なら覚めてくれ、いや覚めないでくれ……すぐ後ろの席でルクシャナが必死で笑いをかみ殺しているのを、
二人とも知る由も無い。
 そして劇は流れていよいよクライマックス。レコン・キスタとの戦争が終わり、二人がラグドリアンの
湖畔で愛をかわすシーン。二人が平和の歌を歌い、抱きしめあい、そして顔を寄せ合って……
 歌劇が終わってしばらく……二人は席から立つことができなかった。
 劇団のテントを後に、ふらついた足取りで二人はまた街に出る。
「こ、今度はもう少し気楽なとこに行きましょうか……」
「う、うん、そうだな」
 常ならば何も感じないものの、今の二人にとっては刺激が強すぎた。
 男と女はあんなふうに愛し合うのか……他人事のときは笑うなり、またはじれったく思うなりしていたが、
自分のこととなるとこんなに大変だとは思わなかった。こんななら、まだ一日中剣を振り回しているほうが楽だ。
楽だけれども……なぜか早く終わってくれとは思わない自分がいる。
 
 いろんなことを考えたくないのに考えつつ、次に二人が向かったのは飲食店街だった。
「そろそろ腹減ったし、どっか入りましょうか」
「そうだな。さて、どこかすいてるところはと……」
 歌劇がけっこう長かったので、いつの間にか時間は昼になっていた。食べ物屋はすでに満席の店も多く、
ガリアやゲルマニア風の料理を出す店もちらほら見える。空腹のおかげで心の動揺もいくぶんか収まった二人は、
適当な店を探し歩いて、一件のこしゃれたカフェらしき店に入った。
 と、思ったら……
「いらっしゃぁーい! あらん、これはどこかで見た殿方とお嬢さまぁん」
「ぎゃあああっ! ス、スカロン店長ぉぉっ!?」
 あまり脳内に記憶容量を持たせたくない、よく知ったオカマが現れて才人は絶叫した。
 なに? なんでこんなところに店長が? よく見たら店内にはジェシカや魅惑の妖精亭の女の子たちの顔も見える。
あまりの衝撃に頭が白紙に近くなっている二人に、スカロンは例によってくねくねしながら説明した。
「うふん。なによりもめでたい姫殿下のご婚礼に、王家ゆかりの魅惑の妖精亭が不参加なんていけないでしょ? 
でもね、抽選で残念ながらお昼のお店の場所しかとれなかったの。だから思い切って、この機会に流行のカッフェなる
ものを、うちでも試してみようってことになってね」

118 :ウルトラ5番目の使い魔 58話 (10/13) ◆213pT8BiCc :2011/09/04(日) 23:03:39.75 ID:iz3vUH8y
「はぁ、なるほど……そういえばジェシカたちもいつもと違って地味な衣装っすね」
「地味とはなによ。まぁ、いつもに比べたら露出は少ないけど、真昼間からアレはできないしね。でも、料理の
味はいつもと変わらないわよ。さっ、こんなとこで会ったのもなにかの縁だから入った入った」
 二人が深く考える前に、ジェシカは二人をテーブルに案内した。むろん、知らん顔をしているが、スカロンたちは
ことの事情を知っている。先回りをしていた八番隊の隊員が事情を説明して、お膳立てしてくれるように頼んだのだ。
スカロンたちの答えは二つ返事でYes、元々こういうことは大好きな連中な上に、お得意様の頼みとあっては
断る道理が無い。
 通された席で、才人たちはさっそくジェシカから注文を受けされられた。
「んじゃ、何にする? 今日はめでたいし、私がおごっちゃうよ」
「じゃあ適当に見繕ってくれよ。とにかく腹減ったから肉が食いたい」
 やけくそ気味に才人は頼んだ。こんなところまで来て知り合いに出会うとは、案外世の中は狭いものだが、
とにかく空腹は耐えがたい。ところが、注文を受けたジェシカは困ったようにうなった。
「んー、悪いけど肉は今のとこ切らしててね。ちょーっと、買出しに出たバイトがヘマやっちゃって」
 ジェシカはフォークで奥の厨房を指した。するとそこで繰り広げられていた世にも珍妙な光景に、才人とミシェルは
目を丸くすることになった。拾われバイトの例の三人、カマ、ウド、ドルが、なにやら大きなトカゲのような生き物と
ドタバタと格闘していたのである。
「あいてていてて! いやん、あたしの髪が、ヘアーが台無しよ!」
「こらこの、おとなしくしろ!」
「おのれトカゲの分際で生意気な! わーっ! 尻に、尻に噛み付いたぁーっ!」
 なんだありゃと、呆然としてバカ騒ぎを見守っていた二人に、ジェシカが苦笑いしながら説明してくれた。
「肉の買出しを頼んだら、なにをどうだまされたのか、あんな生き物買わされてきてね。返品に行ったらもういないし、
かといって見た目的に食えたもんじゃないし、捨てたらよそさまに迷惑がかかるし。こらあんたたち! こうなったら
てなづけられるまでそいつの食費は給料からさっぴくから、しっかり面倒みなさいよ!」
「はいぃ!」
 三バカはいまでも三バカのようだ。はてさて、低賃のバイトがペットなど飼えるのだろうか?
「さて、バカ騒ぎは置いておいて、注文はどうする? 特にないんだったら私で見繕うよ」
「じゃあそれで、もう腹減った」
「まいど! それじゃオーダーはいりまーす! 本日一番のスペシャルメニューね」
「スペシャル?」
 なにやら意味ありげなオーダーとともにジェシカが去っていくと、才人とミシェルは何か嫌な予感がして顔を見合わせた。
 そうして数分後、悪い予感は見事なまでに的中した。

119 :ウルトラ5番目の使い魔 58話 (11/13) ◆213pT8BiCc :2011/09/04(日) 23:05:05.67 ID:iz3vUH8y
「おまちどぉさまー、ごゆっくりねー」
「ジェシカ……お前ら絶対確信犯だろ」
 並べられた料理を見て、才人はこの店に入ったことを後悔した。もっとも、二人がこの店に入ることも八番隊が
周囲の人波を操作したのが原因なのだが、今の二人にそこまで考える余裕はない。あるメニューを指差して、
ミシェルがやや引きつりながら言った。
「サイト、これって……」
「確かに、前に男女の連れ合いを呼び込むようなメニューがないかって聞かれたけどさ。よりによってこれはねえだろ……」
 かつての自分の軽率さを、才人は大いに反省した。酒の勢いもあったとはいえ、あんなことを言うんじゃなかった。
日本で男女のペアがデートのときの定番といって、才人が連想したもの。メニューとしてはどこにでもある、ただの
グラスに入ったワインである。しかし、ストローが一本だけ伸びており、それが二股に分かれている。要するに、
両側からカップルで同時に吸わないと飲めない、あの飲料である。
 才人はいったいどこのバカップルだよ、と、顔から火が出そうな恥ずかしさを覚えた。しかし、料理を蹴って店を
出ることもできない。才人はルイズの使い魔時代に粗末なものばかり食べさせられてきた習慣、ミシェルは囚われの
身であったときの経験で、食べ物を残すことができないよう体に染み付いてしまっていた。
「と、とにかくいただこうか」
「そうですね。もったいないから、もったいないから……」
 二人とも涙目になりかかっている。怨念のこもった視線を犯人たちに投げかけてやりたいが、スカロンやジェシカが
どんな顔をしてこっちを見ているかと思うと、それもできない。なお、店の窓の外ではティファニアが赤面し、
ルクシャナが腹を抱えて爆笑していた。
 結局、どうにか残さずに料理を完食して店を出たとき、スカロンとジェシカの「また来てねー」という送り文句に、
二人は「この恨み、いつか晴らす」と、空腹のときよりげっそりした様子で思っていた。
 
 そうして三番目に二人がやってきたのは、様々な露店が軒を並べている商店街であった。
 ガリア、アルビオン、ゲルマニアにロマリア、その他の地方や東方からの珍しい品物を売っている店もある。
見渡せば、街道の左右のすきまというすきまは商人たちで占拠され、行き来する人々に声をかけている。
 よかった、ここでなら恥ずかしいこともなさそうだ。才人はやっと安心して胸をなでおろした。
 気を楽にした二人は、店店の商品をチラチラと見ながら、のんびりと歩いた。そろそろ慣れてきたので自然と
腕組をしながらゆく二人は、あれこれと談笑しながら楽しそうにゆく。
「やれやれ、あの二人、ようやくいっぱしの恋人同士に見えるようになってきたわね」
 陰から見守るルクシャナや八番隊の隊員たちは、苦笑しながらも成果が上がってきていることに満足してうなづいた。
ここでもあらかじめすりや痴漢の類は縛り上げて、縄張り争いする商店や不法操業の商人は叩き出しておいてあるから
邪魔になる奴はいないはずだ。ルイズは別働隊が反対方向におびき出してある。気の毒な気もするが、これもサイトと
副長の幸せのため、あの世間知らずのお嬢様より副長のほうが絶対いいお嫁さんになれる。

120 :ウルトラ5番目の使い魔 58話 (12/13) ◆213pT8BiCc :2011/09/04(日) 23:05:56.38 ID:iz3vUH8y
 外野がそんな身勝手なことを祈ってるうちに、二人はとあるアクセサリー屋の前で止まった。
「あっ、宝石も売ってるんだ。見てきませんか?」
「え? うん……」
 意外にも最初に目をつけたのは才人のほうだった。ミシェルは才人が宝石なんかに興味があるとはと、
ちょっと驚きながらいっしょに覗き込む。けれど、才人は宝石そのものに興味があったわけではなかった。
「ダイヤにルビーに真珠……まあ露天商だからイミテーションだろうけど、こんだけあったら、みるもんが見たら
よだれを垂らして襲ってくるだろうなあ」
 露天商が首をかしげている才人の台詞には意味がある。実は宝石は怪獣のエサとなることが多いのである。
一九六四年に出現した宇宙怪獣はダイヤを捕食していたというし、真珠養殖を全滅させたガマクジラや、
エサの宝石を追ってはるばるエジプトからきたジレンマなどがいるのだ。
 と、そうして才人が場違いな空想にふけっていると、露天商が才人に声をかけた。
「おやお兄さん、若い男が宝石に見とれるだけだなんてもったいない。せっかくこんなおきれいな彼女が
いらっしゃるんだ。プレゼントのひとつもするのが男の甲斐性ってもんですぜ」
 商人の一言に、才人はどきりとし、ミシェルはそれ以上に赤面した。
「い、いやいやいや、いいって! 私みたいな無骨な女にアクセサリーなんてもったいない!」
「いや、そんなことはないですって! 自虐なんかしなくても、えっと、その……親父、ここにあるやついくらだ!?」
「はいはい、お安くしておきますよ。ここにあるやつなら、どれでも一個四十五スゥでございます」
 宝石にしてはずいぶん安い。やっぱりニセモノじゃねえかと内心で悪態をつきつつ、才人はポケットをまさぐった。
めったに買い物をしたりはしないが、もしものための予備銭としていくらかは持ち歩いている。取り出した銀貨と銅貨を
数えてみると、ギリギリ足りそうであった。
「じゃあ親父、これでひとつ選ばせてもらうけどいいかな?」
「はいはい、毎度ありがとうございます。どれでもお好きなものをどうぞ、どれもよそでは手に入らない掘り出し物でございますよ」
 愛想笑いする店主に銭を渡すと、才人は視線を商品に切り替えた。ミシェルはそんな才人に、「私なんかのために、
そんな大金を使うことないのに」と、困惑したように言うが、才人は気楽そうに返す。
「いいですって、おれなんかが金を持っててもろくな使い道はないんだから、有意義な使い道のチャンスを活かさせてください」
「まったく……いいと言ってるのに」
 とはいえ、すねたようなしぐさとは裏腹にミシェルもまんざらでもなさそうだ。才人がどれをプレゼントしてくれるのか、
気になって仕方ないように横目でのぞいて来る。

121 :ウルトラ5番目の使い魔 58話 (13/13) ◆213pT8BiCc :2011/09/04(日) 23:07:32.99 ID:iz3vUH8y
 さて、どれにしたものだろう? あまりけばけばしいのはミシェルの雰囲気に合わないし、例の宝石たちは
あまり縁起がよくない。ないと思うが万一怪獣がらみのトラブルに巻き込んだらシャレにもならない。ならば……
陳列してある商品の中から、才人はひとつのペンダントを取り上げた。
「どうぞ、似合うと思いますよ」
 ミシェルは才人からペンダントを受け取った。それは銀のロケットに銀の鎖がついた簡素なアクセサリーだった。
宝石はひとつもついておらず、ほかの宝石がごてごてついたアクセサリーに比べればかなり地味だ。
 それでも、ミシェルはそのペンダントが気に入った。確かに派手さはないが、よく磨かれた銀が鏡のように
光ってきれいであり、なにより才人が自分のために選んでくれたというのがうれしい。首にかけて才人に感想を
聞くと、「あははっ。いや、おれの見立てもけっこう捨てたもんじゃないな」など、照れ隠しに遠まわしな言葉が
返ってきて、ミシェルは微笑んだ。
「ありがとう。ずっと大事にするよ」
「あっと……ど、どういたしまして」
 ミシェルの胸元で、ペンダントのロケットの部分が才人の間抜け面を映し出している。その中身は今は空っぽだ。
けれどいつかはミシェルはそこに誰かの肖像画を入れるのだろうか? それはおれ? それとも別の誰かか? 
才人がミシェルの幸せを願う気持ちに嘘はない。ただ、いつかは自分のことを忘れられるときが来るかもと思うと、
物悲しい気持ちがしないでもないのだった。
 
 
 続く

122 :ウルトラ5番目の使い魔 あとがき ◆213pT8BiCc :2011/09/04(日) 23:09:56.88 ID:iz3vUH8y
以上です。
いやあ今回は我ながらこっぱずかしい話になったと思います。最初はアニエスとミシェルとの再会はもっと簡易にして、
終盤あたりで山場を持ってくるつもりだったのですが、気づいたらノリノリで一話デートを書いてしまいました。これはそう、
夏の暑さのせいなんでしょう。
ラブコメはすばらしい。らしくない話を書いてしまったなと思いましたが、よくよく考えてみたらゼロの使い魔はラブファンタジーでした。
それにウルトラセブンはダンとアンヌのラブストーリーも題材だったといいますし、平成ウルトラマンは結婚してるのも多いしなあ。
ウルトラマンゼロは結局セブンと誰の子供なんでしょうねえ……
私のはラブコメと呼べるかどうかは不明ですが、原作とは違った形で才人争奪戦を書けるならそれもいいと思います。

123 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/04(日) 23:11:59.35 ID:/oNIY3RL
ウルトラ乙

そういえばティガの番外編みたいなやつでダイゴの息子だか子孫が出てたなぁ

124 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/04(日) 23:26:59.70 ID:Eqz/jfcL
ウルトラの人乙!!!
風来坊の出番は今回は無しか。うーんじれったいw

>>123
ダイゴの子供ならダイナ最終回で2人いなかったっけ?

125 : 忍法帖【Lv=28,xxxPT】 :2011/09/05(月) 00:30:36.73 ID:/ErbtU3U
乙です〜

126 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/05(月) 00:33:34.56 ID:BQ5lFlR0
ウルトラの人乙
58話か…一部も含めれば157話…

はんぱねぇっす

127 : 忍法帖【Lv=1,xxxP】 :2011/09/05(月) 00:51:21.85 ID:/ErbtU3U
あさりちゃん召喚

128 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/05(月) 00:55:03.36 ID:7BsHIJJs
よく書く暇が造れるなぁと、そこに一番感心する

129 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/05(月) 00:56:42.03 ID:7BsHIJJs
>>106
モブが死にまくったり殺しまくったりしてなかったっかあれ?

130 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/05(月) 00:58:22.40 ID:TC4kQMrV
>>127
タフでバカだしスポーツ特待生進学だから
サイトよりガンダールヴ向きだな

131 : 忍法帖【Lv=1,xxxP】 :2011/09/05(月) 01:01:54.49 ID:/ErbtU3U
あっれー?
なんかレヴェルがリセットされてる…?

132 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/05(月) 07:05:46.92 ID:qS4SNpv4
>>123
ネオスーパーガッツに入隊したのはマドカ家の長男。ダイナに出てきたのはその姉ちゃんの長女。

133 : 忍法帖【Lv=22,xxxPT】 :2011/09/05(月) 07:29:13.62 ID:R2CdooZJ
>>129
どちにしろブラムだから仕方なくね?
ふもっふ流と表現した方が文意的には良いかも。

>>131
そんなまさかと言いつつ確認してみるテスト。
一応Lv20前後だったはず…

134 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/05(月) 09:47:10.88 ID:9adtPMkX
 アウターゾーンZERO、及びウルトラ5番目の使い魔の作者さん方、乙でした。

 アウターゾーンの方は、今回も手酷い罰でしたね……アウターゾーンはロマンス系の話も
結構あるので、芯がラブコメにあるゼロ魔ではそれらを基にした話も見てみたいです。

 ウルトラの方は、今回すっかりラブコメですね。原作ではアンリエッタに浮気してますが、
こちらでするとしたらやはりミシェルでしょうか?

135 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/05(月) 10:03:55.16 ID:IGSkTdmO
作品初投稿しようとしたら巻き添え規制で書き込めないのですが
その場合って一話からでも代理スレに投稿してもいいのでしょうか…

もしもしから変な質問ですみません

136 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/05(月) 10:15:58.48 ID:kvdfyxWa
>>135 ここのシステムがSS投稿がマジ不便になってるから、代理投稿はもはや定番。

137 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/05(月) 12:39:37.11 ID:Hr2HDJT2
そういえば今日はガイア、明日はダイナ、あさってはティガの放送が開始された平成三部作の記念日ですね
はたして平成の三人がハルケギニアに結集する日は来るのかな

138 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/05(月) 13:43:57.42 ID:fmkb2S3B
よもや弐瓶がガンダム漫画を書くとはな
そして弐瓶が書いたらジムなのにカッコイイだなんて

139 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/05(月) 16:10:39.63 ID:QK79NJ1i
>>138
kwsk

140 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/09/05(月) 16:35:47.26 ID:e1GDIqn+
>>135
大丈夫問題ないよ
ただ本スレに代理投下して欲しいのかは明記した方がベター

141 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/05(月) 17:37:51.93 ID:9VVQ8ob4
>>124
そういえば風来坊もアンヌとデートしたことあるよな。昔懐かしんで近くで見てたりしてないかな

142 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/05(月) 18:24:53.28 ID:9adtPMkX
 ロベルガー戦で80を助けたメビウスみたく、ゼブンを助けにルイズと才人が
変身みたいなのもいいな。主役ウルトラマンの宿命か、ウル魔のエースは他の
ウルトラマン登場時はいまいち冴えないし。

143 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/05(月) 18:57:08.15 ID:T8GAA9PU
グリッター以外は、ジャスティス、ガイア、メビウスにもっていかれてるしな。
でも、新しいのが出てくるときは、しょうがないんでない?

144 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/05(月) 19:13:53.78 ID:vfiE7Cru
>>139
http://natalie.mu/comic/gallery/show/news_id/55538/image_id/90488

だそうです

145 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/05(月) 19:55:39.92 ID:jsxnZLrk
>>141
北斗は南に買い物の荷物持ちをさせられてたっけ。心の中から才人を見てなんと思うやら

146 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/05(月) 20:09:46.44 ID:MU5TuMpT
>>67
遅レスだけど、パパーダwktk

ところで魔帝はムンドゥス、覇王はアルゴサクスでわかるけど、「魔神」って誰だ?

ムン様とタメ張れる悪魔なんて他にいたっけ?

147 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/05(月) 20:14:33.86 ID:w3eQooTp
まあセブンはメビウスやヒカリみたいにチートアイテム持ってるわけじゃないから
やっぱりハルケじゃ1分しか変身できないよな。その代わりカプセル怪獣持ってるから
何とかならんこともないけど。ただし役に立つかどうかはまた別の問題だがw

148 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/05(月) 20:17:48.99 ID:PNa69ncs
>>144
ガンプラ付きのヤツが大量に積んであったけど、アレに連載始まったのか

149 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/05(月) 22:21:21.97 ID:8VTyr3uN
>>147
カプセル怪獣バカにするなよ!
数千年後には再生怪人とはいえベムスター倒せるほどなんだぞ!!!!!

150 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/05(月) 23:09:43.44 ID:yNUNrv0m
はいはいカプセルカプセル(笑

151 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/05(月) 23:15:35.07 ID:C/DZG5oM
セブンは基本的に活動時間に制限は無いぞ
ガンダー戦以降に制限付いたけど、その制限で苦しんだ描写もないし
再度地球へ来たらその設定は無くなってたし

152 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/05(月) 23:34:27.02 ID:9adtPMkX
 正確には光の国出身ではないレオ兄弟もハルケの活動時間は不明だな。
地球ではウルトラ兄弟より活動時間短いけど、逆にハルケだと長いとか。

153 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/05(月) 23:40:33.08 ID:C/DZG5oM
レオは活動時間短いのは作中で克服して、他のウルトラ兄弟と同じくらいに活動出来るようになった筈
まあ、テレビで見ている分には変わった様子は無いんだけど

154 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/05(月) 23:45:35.84 ID:3RaZz9AW
ブニョ(実際はブラック指令)にバラバラにされてキングに蘇生してもらったときか
コスモスはどうなるのかな

155 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/06(火) 00:24:46.86 ID:KksAP0Y8
時間制限をちゃんと守るのはエリートベテランの初代だけ!

>>133
ふもっふ なんて生易しいもんじゃねぇ

一人だけ変なのが居るのではなく、教室に居る全員が、眉一つ動かさずに他の級友全員を駆除する連中
おまけに可能性じゃなくて、日夜実行されているのがBLAME!の階層学園だ

156 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/06(火) 02:12:36.29 ID:6gK3Lnfg
ウルトラマングレートは「大気汚染の激しい地球では三分間しか体を維持できない」設定だからハルケギニアだと無制限に動けるかも
そういえば昭和シリーズのウルトラマンは初代とタロウをのぞいて皆失恋経験者だっけ。特にナックルとシルバーブルーメは今でも許せねえ

157 :NEVER〜新たなる戦いinハルケギニア:2011/09/06(火) 03:41:10.13 ID:bwR4XXyf
皆様、三日振りです。

規制の間にためておいたのを投下します。
問題が無ければ3:40から開始します。

158 :NEVER〜新たなる戦いinハルケギニア:2011/09/06(火) 03:42:02.77 ID:bwR4XXyf
そんな感じがあの化け物からは見受けられたのだ。

そうした化け物が存在する世界。

もしかすると、この世界は自分たちが知る世界とは根本的な意味で違う世界なのかもしれない。
その疑問は街の中に入った途端、更に色濃くなった。

「何よ、ここ……まるでゲームみたいじゃない!」

街の外観、建物、そして人々を見て、京水は思わず口にする。

まるで中世のヨーロッパの様な街並み。
武器……それも剣や斧など前時代的なものしか販売していないような店など、現代社会ではどんな発展途上国でも存在し得ない店の数々。
見たこともなく、読むことさえ適わぬ文字。
そして、人々の格好。

文化や風習の違いといった次元を遥かに超えて、それは異質であった。

「本当に何処なの、ここ?」
「さあな。だが、昨日の化け物といい、この街といい、少なくとも俺たちが知っている世界では無いらしい」
「嘘でしょう……夢なら覚めて頂戴!!……あ!でも克己ちゃんと一緒にいるのはそのままでお願い!」

京水はそう言うと、祈るようなポーズで空を拝んだ。

二人は暫く街の中を詮索するが、やはり何処か現実感の無い街並みが目に付く。
まるでゲームか小説の中に自分たちが入ってしまったような気分であった。
そうして歩いて行く内に再び空は暗くなっていく。
と、克己が一軒の大衆酒場の前で立ち止まった。
不思議に思った京水が尋ねる。

「どうしたの、克己ちゃん?」
「闇雲に歩き回っていても何も得られまい……。ならば人から情報を聞いた方が建設的だと思わないか?」
「なるほど。確かに酒場なら色んな人が集まるわね……流石は克己ちゃん!」
「行くぞ」

二人は酒場の中へと入って行った。

159 :NEVER〜新たなる戦いinハルケギニア:2011/09/06(火) 03:42:57.73 ID:bwR4XXyf
あ、コピペミスですね。

3:44に再度投下しなおします。

160 :NEVER〜新たなる戦いinハルケギニア:2011/09/06(火) 03:44:01.03 ID:bwR4XXyf
一夜明けて。

戦場での生活が身に染みている為か、太陽が昇り始めると同時に二人は目を覚ましていた。
生きている人間とは違って睡眠欲が少ないのもあり、こんな朝早くに起きても眠気は無く、すぐに行動を始めることが出来た。
森を抜け、昨日の内に見つけた街道へ出ると、道なりに進んで行く。
早朝も早朝だったということで、人の往来は全く無く、二人は幸か不幸か誰ともすれ違うことは無かった。
そのまま街道を歩くこと数時間。
ようやく、街の影らしきものが前方へ見えた。

「克己ちゃん、街よ!」
「ああ……」

二人はそのまま歩を進める。
そうしながらも、二人の脳裏には昨晩の化け物がちらついていた。

首から上は豚、それ以外は肥満体の大柄な人間。

あのような化け物は、二人の知識の中には存在しない。
財団Xが新たに見つけた何か、という可能性も無くは無かったが、昨晩見たあの化け物はそういうのとは何処か違っていた。
ナチュラルな存在というか、人工的な臭いがしなかったのである。
まるで生まれた時からあの姿のような。
そんな感じがあの化け物からは見受けられたのだ。

そうした化け物が存在する世界。

もしかすると、この世界は自分たちが知る世界とは根本的な意味で違う世界なのかもしれない。
その疑問は街の中に入った途端、更に色濃くなった。

「何よ、ここ……まるでゲームみたいじゃない!」

街の外観、建物、そして人々を見て、京水は思わず口にする。

まるで中世のヨーロッパの様な街並み。
武器……それも剣や斧など前時代的なものしか販売していないような店など、現代社会ではどんな発展途上国でも存在し得ない店の数々。
見たこともなく、読むことさえ適わぬ文字。
そして、人々の格好。

文化や風習の違いといった次元を遥かに超えて、それは異質であった。

「本当に何処なの、ここ?」
「さあな。だが、昨日の化け物といい、この街といい、少なくとも俺たちが知っている世界では無いらしい」
「嘘でしょう……夢なら覚めて頂戴!!……あ!でも克己ちゃんと一緒にいるのはそのままでお願い!」

京水はそう言うと、祈るようなポーズで空を拝んだ。

二人は暫く街の中を詮索するが、やはり何処か現実感の無い街並みが目に付く。
まるでゲームか小説の中に自分たちが入ってしまったような気分であった。
そうして歩いて行く内に再び空は暗くなっていく。
と、克己が一軒の大衆酒場の前で立ち止まった。
不思議に思った京水が尋ねる。

「どうしたの、克己ちゃん?」
「闇雲に歩き回っていても何も得られまい……。ならば人から情報を聞いた方が建設的だと思わないか?」
「なるほど。確かに酒場なら色んな人が集まるわね……流石は克己ちゃん!」
「行くぞ」

二人は酒場の中へと入って行った。

「いらっしゃいませー!」

161 :NEVER〜新たなる戦いinハルケギニア:2011/09/06(火) 03:45:09.77 ID:bwR4XXyf
二人が店に入るなり、セクシーな格好をした少女が出迎える。

「あら?なかなかいい男じゃない」

少女はそう言うと、克己の腕を取った。
普通の男性であれば、目のやり場にも困り、鼻の下でも伸びようものだが、克己は少女に全く関心を抱いていなかった。
その態度が彼女のプライドを傷つけたのか、少しムッとした表情になったが、少女はすぐに営業スマイルへ切り替える。

「お二人様、ご案な……」
「ちょっとそこの雌豚!!」

と、突然京水が少女に食って掛かった。
雌豚呼ばわりされた少女は京水が客であることも忘れて反論する。

「だ、誰が雌豚よ!!」
「五月蝿い、お黙り!!そして克己ちゃんから離れなさい!!今すぐに!!」
「な!?」

少女が京水に向けて更に何か言おうとした。
その時であった。

「ふざけるんじゃないわよ!!」

突如、食器が割れる音と共に女性の怒声が店内へ響く。
目を向けると、二人の側にいる少女と同じ格好をした店員らしき女性と男が何やら言い争いをしているようであった。
机が真っ二つに割られ、その上に女性の足が乗っけられている。
どうやらその女性が机を足で叩き割ったらしい。

「あら?もしかしてあの子……レイカじゃない?」

京水が女性の方を見てそう言った。
格好こそこの店の制服のようなものを着ているが、その黒く長い髪、しなやか且つ鍛え抜かれた足。
そして、その凛とした顔立ち。

彼女は克己たちの仲間の一人である羽原レイカであった。

客の男が顔を真っ赤にしながらレイカへと詰め寄って来る。

「な、何をするんだ!?わ、私は客だ!そして貴族であるぞ!?」
「客だろうが貴族だろうが知ったことじゃないわ!人を娼婦扱いしておいてただで済むと思わないことね!」
「ちょ、ちょっと!!」

店の奥から体躯のいい中年の男が出て来た。
こういう揉め事の時に出て来るということは、恐らくこの店の店主なのだろう。

「も、申し訳ございませんお客様!!ほら、アンタも早く謝って!!」

店主の男は女性らしい仕草と口調で謝罪を促した。
フェミニンな格好といい、どうやら彼はそういう趣味らしい。

「あら?何処かいけすかないわね、あの男。趣味を否定するつもりはないけど、みっともないものはやはりみっともないわね」

京水は店主の男をそう評した。
二人の側にいる少女はお前が言うなという顔で京水を見る。

「ん?何よ?何か文句でもあるの?雌豚のくせに!!」
「だから誰が雌豚よ!!」

京水と少女は睨み合う。

162 :NEVER〜新たなる戦いinハルケギニア:2011/09/06(火) 03:46:49.27 ID:bwR4XXyf
克己は付き合いきれないとばかりに二人を無視してレイカの方を見ていた。

相変わらず騒動が収まる気配は無い。
店主の男から謝罪を促されても、レイカは断固それを拒否しているようであった。

「何で謝らなきゃならないの?こんな屑みたいな男に」
「な!?だ、誰が屑だ!!」
「も、ももも、申し訳ございません!!!」

店主の男は客の男へ土下座している。
しかし、客の男は真っ赤にした顔をそのままに吐き捨てるように言った。

「……もう決めた。こんな場末の酒場、潰すだけで済むと思うなよ!!」
「そ、それだけは!!それだけはご勘弁を、貴族様!!」

店主の男は縋る様に客の男へ言う。
その様子を阿呆らしいとレイカは髪をかき上げる。

「店長、私を拾ってくれた恩はあるけれど、下げる必要の無い頭は下げたく無いの。それに人から強制されるのは大嫌い」
「れ、レイカ!!」
「それにさ……」

レイカは客の男へ視線を向けた。

「悪いのはこいつでしょ?だから、こいつがいなくなれば……」
「な、何ぃ!?」

客の男は胸元から杖を取り出してレイカへと向けた。
それを見て、店主らしき男は必死にレイカを止めようとする。

「馬鹿なこと言うのは止めなさいレイカ!!平民が貴族に……メイジに敵うわけがないのよ!!」
「もう遅い!!平民の癖に貴族へ逆らった報いは受けてもらうぞ、小娘……」

客の男が言い終わるか終わらないかの内に。
レイカの蹴りが客の男の側頭部へと繰り出されていた。
それはまさに電光石火、一瞬の出来事であった。
思わず店内に静寂が訪れる。
誰も彼女の蹴りを視認することが出来なかった。

克己と京水を除いて。

「あら、なかなかやるじゃない、あの子」
「フン、あれくらいはやって貰わないと『NEVER』としての名折れだ」

二人はそう一言ずつ感想を漏らす。

レイカの蹴りを食らった客の男の首が可動範囲を大きく超えて曲がっていた。
レイカが足を元に戻すと同時に客の男はその場に崩れ落ち、そのまま倒れる。
店主の男が恐る恐る地面へ倒れ込んだ客の男を確かめると、すぐに悲鳴を上げた。

「し、し、死んでる……?」

彼の言葉に、店の中はざわつく。

163 :NEVER〜新たなる戦いinハルケギニア:2011/09/06(火) 03:48:12.33 ID:bwR4XXyf
一方の当人はまるで何処吹く風であった。
さも当然と言った表情で再び髪をかき上げる。

「当たり前じゃない。殺す気で蹴ったんだから」
「こ、こ、こ、殺すって、レイカ……」

平民が貴族を殺すなど、有り得ないと思っていただけに店主の男はうろたえる。
だが、彼がうろたえた理由はそれだけではなかった。
万が一このことが他の貴族に知られれば、面倒なことになるのは確実である。
最早、店を畳むだけではすまないだろう。
そう考えると、思わずその場へ倒れ込みそうになっていた。

パチパチ

すると、その場に乾いた拍手の音が響いた。
大衆酒場とは思えぬほど静まり返った店内にその音はやけに響く。
レイカと店主の男は音の方へ視線を向ける。
音の主は克己であった。

「流石だな、レイカ」
「……!?か、克己!?」
「アタシもいるわよ」
「京水まで……!!」

二人の登場に流石のレイカも目を丸くする。

「どうして二人が……?」
「……レイカの知り合い、なの?」

店主の男は二人を交互に見る。

「確かにその格好、レイカが着ていた服に似ているわ。それに……」

店主の男は、更に克己の顔をじろじろと見つめた。

「いい男じゃない」
「当然よ。克己ちゃんがいい男じゃなくて、誰がいい男だって言うの?」

京水が一歩前へ出て、店主の男と張り合う。

「ま、アンタみたいなみっともないオカマと不釣合いなのは確かね」
「まあ!何よこのヒゲゴリラ!!」
「ムッキー!!この女装親父!!乙女に言ってはならないことを言ったわね!!」
「何よ!!」

二人は取っ組み合おうとする。

「ちょ、ちょっとパパ!今はそんな場合じゃないでしょ!?」

と、先程まで克己の側にいた少女が二人の間へ割って入った。
言動から察するに、どうやら彼女は店主の男の娘らしい。

164 :NEVER〜新たなる戦いinハルケギニア:2011/09/06(火) 03:49:37.96 ID:bwR4XXyf
彼女の言葉に店主の男はハッとなり、京水から離れる。

「フン、勝負は預けておくわ」

京水が吐き捨てるように言った。
どうやらゆずれないものがあるらしい。

対して、店主の男はレイカへ向き直ると、厳しい顔をして言った。

「レイカ……自首して頂戴」

彼としては、店員を出来得る限り庇ってやりたかったが、今回のケースの場合は非は明らかにレイカにある。
客商売である以上、客がどんなに理不尽なことを言ってきても、こちらはそれを受け入れるしかないのだ。
それなのに、客へ暴力を振るう。
しかも、それで殺す、などということが起きては流石の彼も庇いきれない。

「あなたが自首すればこの店も、私たちも助かるの。それに、流石の私も殺人までは庇いきれないわ……」

彼としても、この貴族の客には迷惑を被っていたし、憎悪が全く無いわけではない。
それでも、殺人までは起こすつもりはなし、そんな発想を持つような人間でいたくはなかった。
店員の子たちさえも我が子の様に思う彼からすれば、苦渋の決断ではあったが、最後は自分の信じるものに従う形となった。


だが……。


「自首?私が?……ゴメンなさい店長。拾ってもらった恩を……仇で返すことになっちゃってさ!」

そう言うと、レイカは近くにあったテーブルを店主へ向かって蹴り飛ばした。
テーブルはまるでサッカーボールの様に勢い良く宙を舞う。

「キャア!!」

店主はすぐに娘を庇う。
テーブルはそのすぐ横を通り過ぎると、物凄い音を立てて全壊した。
暫くその場を動けなかった店主がようやく視線をレイカへ向けようとすると、既にそこに彼女の姿は無かった。
どうやらテーブルが宙を舞っている間に店から出て行った様である。

「……レイカ!」

後には、貴族の客の死体と茫然とした店主の親子、そしてざわめく他の客たちが残されていた。
その後、この大衆酒場『魅惑の妖精亭』がどうなったかは定かではない。

165 :NEVER〜新たなる戦いinハルケギニア:2011/09/06(火) 03:54:37.28 ID:bwR4XXyf
とまあ、こんな感じで今回は終了です。

今回はNEVERの紅一点、羽原レイカが登場です。
彼女を登場させるなら魅惑の妖精亭をおいて他に無いなと思っていました。

最初に考えたプロットだと、スカロンたちを克己たちに協力させようかと思ったのですが
NEVERの面々は悪ですし、スカロンたちはどちらかと言えば主人公側のキャラなので
こういう後味の悪い感じに変更しました。

大道克己は仮面ライダーとしての心は持っていますが、基本的には悪人ですしね。

次回は、劇場版での羽原レイカの死に様から、ちょっと波乱の予感。
では、また。

166 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/06(火) 04:12:52.53 ID:o3pXouQg
投下乙!

167 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/06(火) 11:03:42.64 ID:3EQxQL1a

スカロンが仲間になると常にダブルオカマと言うキッツい絵面に…

168 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/06(火) 11:44:00.55 ID:B30l2ToS

流石にダブルオカマは耐え難いww

169 :The Legendry Dark Zero 2:2011/09/06(火) 12:32:26.16 ID:r1IkvFGu
どうも、こんにちは。
何もご予約がなければ12:36に投下させてもらいますがよろしいですか?

170 :The Legendry Dark Zero 2:2011/09/06(火) 12:36:40.16 ID:r1IkvFGu
夜明けと共に起床したスパーダは眠りに就いているルイズを起こさぬように洗濯物を手にしながら窓から飛び降りる。
水場の場所は先日、学院を回っている時に見つけたので分かる。
庭へ行ってみると、そこには既に先客がいた。どうやら、メイドのようだ。
「そこの君」
「は、はい!? な、なんでございましょう!?」
その黒髪のメイドは何故かうわずった声で反応する。
大げさだな、と思いつつスパーダは「すまないが、これも一緒に頼めるか?」と頼みかける。
「は、はい! かしこまりました!」
そして、黒髪のメイドはいそいそと水場で洗濯を始める。
スパーダはその横でじっと見つめているのだがメイドの様子がおかしい事に気づいて声をかける。
「どうした? 何を緊張している」
「いえ、お気になさらずに」
「私が、怖いのか?」
その言葉にメイドがビクリと反応する。
「昼にも見かけたが、君や他のメイド達も私の事を怖がっていたようだったな。何故だ?」
「それは……」
スパーダに顔も向けず言葉を詰まらせるメイド。
「私が貴族のようだから。そして、貴族を怒らせれば自分達は仕打ちを受けてしまう。そんな所か」
まるでメイドの心を見透かすかのようにスパーダは言葉を続ける。メイドは怯え、緊張しきった様子で洗濯の手を止めていた。
スパーダは屈んでメイドの肩に手を置く。
「そんなに怯えるな。今の私は君らと同じただの平民で、ここの生徒のパートナーなだけだからな」
「あの、もしかしてミス・ヴァリエールが召喚したという……」
「スパーダだ。君は何と呼べば良い?」
段々と表情から怯えが消えてきて、はっきりとこちらに顔を向けてくれた。
年頃の少女にふさわしい、清純で愛嬌のある顔立ちをした美女だ。

171 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/06(火) 12:42:31.08 ID:/BM94Q0m
支援

172 :The Legendry Dark Zero 2:2011/09/06(火) 12:42:39.92 ID:r1IkvFGu
「あ、わたしはシエスタと申します。ミスタ・スパーダ」
「スパーダで構わんよ。私は貴族ではないからな。言葉も気を遣わなくていい」
訂正を入れてやると、ようやくシエスタは笑みを浮かべてくれた。
それからスパーダはシエスタの洗濯を終わるまでじっと見守り、ルイズの衣類を受け取った。
「あの、よろしければ朝食は厨房へ来てもらえますか? どうしてもお詫びをしたいんです
「君は何もしていない」
「でも……何も知らないのにスパーダさんの事を、少しでも怖いだなんて思ってしまうなんて……失礼です。
 ですから……」
健気なシエスタの姿に、スパーダが細く溜め息を吐く。
「……いいだろう、その申し出は受けよう」
帰るついでに洗濯物を入れていた桶に水を入れて、スパーダはルイズの部屋へと戻ろうとする。
(気のせい……か)
シエスタからほんの僅かに感じられた気配――妙な懐かしさも感じられるものであったが、
それはすぐに消え失せていた。
スパーダは気を取り直してルイズの部屋へと戻る。


ルイズはまだ眠っている。しかも先ほどと違ってだらしない格好で。
「起きろ。ミス・ヴァリエール」
スパーダはルイズの体を揺すってやると、最初は「むにゃむにゃ」とか「もう少し……」などと返されるだけだったが、
寝ぼけ目ながらもようやく起きだした。
「うーん。……誰、あんた?」
「寝ぼけている場合か? 水は汲んで置いたから顔を洗うんだ」
そう言って、水の汲まれた桶を差し出す。
ルイズは段々と意識をはっきりさせて、「そうだ、自分が召喚したんだっけ」などと呟いて水で顔を洗う。

「服を――」
服を出して着替えさせて欲しい、という前にスパーダは椅子に立て掛けていた長剣を手にし、黙って部屋を出て行ってしまった。

173 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/06(火) 12:44:22.93 ID:/BM94Q0m
もう一回

174 :The Legendry Dark Zero 2:2011/09/06(火) 12:48:22.29 ID:r1IkvFGu
よく見るとすぐ目の前、ベッドの上にいつのまにか自分の制服が置いてある。
自分で着替えろ≠サういう事か。
いそいそと制服に着替え、外へ出ると扉の横でスパーダは腕を組んだまま壁にもたれ掛っていた。
「たとえ使用人がいても自分で最低限、できる事は自分でする事だ。そうでなければ、自分で何もできなくなってしまうぞ」
「わ、分かったわよ……」
本当ならば自分が主……のはずだが、彼とは一方的な主従関係は結べない。
彼はあくまでパートナー。常に自分と対等な関係であるべき。
故に、あまり強く文句も言えない。
……しかし、プライドの高いルイズは本来ならば使い魔である彼と対等な関係でいなければならないというこの状況を
まだ完全には受け入れる事はできなかった。
それに主導権を彼に握られているというのが気に入らない。本来ならばそれは自分が握るべきだというのに。
不満そうに顔を歪めているルイズだが、スパーダを伴いアルヴィーズの食堂へと向かう。
「どこへ行くのよ」
食堂へ着いた途端、スパーダは厨房の方へと歩き出すので、ルイズは困惑する。
本来ならば使い魔に対して躾の目的でみすぼらしい食事を用意し、自分に恵んでくれば鳥の皮一枚をやろうと考えていたのだが、
今はちゃんとした食事を用意させているのだ。
「厨房で賄いを出してくれるようでな。私はそちらへ行かせてもらう」
「……そ、そう。それじゃあ、食べたらここで待っていて。今日は一緒に教室で授業を受けるから」
軽く頷いたスパーダは愛刀を片手に、厨房へと向かう。


「あ、お待ちしていました! スパーダさん!」
厨房へ入った途端、シエスタが満面の笑みでスパーダを出迎えてくれた。
彼女以外にも何人か他にもメイドがいるのだが、彼女達はスパーダに向かって突然頭を下げだす。

175 :The Legendry Dark Zero 2:2011/09/06(火) 12:53:34.16 ID:r1IkvFGu
ご、ごめんなさい。シエスタから話は聞きました」
「あたし達、失礼な事を……」
「本当に申し訳ありませんでした」
「別に構わん。第一、シエスタにも言ったが私は貴族などではない。そうかしこまらなくても良い」
口々に謝りだすメイド達に、スパーダは表情を変えぬまま返す。
出で立ちや物腰はまるっきり貴族そのものだというのに、スパーダの性格は彼女達がよく知る貴族の傲慢さとはあまりにも無縁であった。
貴族の全てが、彼みたいな人達ばかりならいいのに。そんな事も考えてしまうほどに。

スパーダはテーブルに案内され、用意されていたシチューとパンを静かに口にする。
シエスタやメイド達はスパーダの食事をする動作の一つ一つが洗練され、優雅さに満ちている事に感嘆とする。
これで本当に貴族ではないというのが逆に信じられない。
「おいしいですか? スパーダさん」
「ああ。これは良い味付けだな。君に誘われて正解だったようだ」
満足そうに答えるスパーダにシエスタは嬉しそうな笑顔を浮かべる。
「またいつでもいらしてください。歓迎しますよ」
「うむ。そうさせてもらおう。世話になった」
賄いを完食し、厨房を後にするスパーダ。
すぐにルイズと合流し、彼女に連れられて教室へと向かった。

教室に着いたルイズは席につき、スパーダは彼女の背後で腕を組んだまま控える。すぐ近くにはキュルケやタバサとかいう少女までいる。
そのタバサという少女は昨日と同じ、スパーダに対して警戒の眼差しを送ってきているがスパーダは無視する。
教室には他の生徒達の使い魔がたくさんおり、フクロウやらネコやらカエルといった動物からスパーダも魔界では見た事のない生き物も多かった。
その使い魔達はスパーダの出現と共に突然強張りだし、大人しく静まる。

176 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/06(火) 12:57:08.73 ID:/BM94Q0m
しえん

177 :The Legendry Dark Zero 2:2011/09/06(火) 12:58:47.25 ID:r1IkvFGu
一部の生徒達が「どうしたんだ?」と己の使い魔を心配しだすが、使い魔達の緊張は解かれない。
その内、扉が開き教壇の上に紫のローブを着た中年の女が現れた、おそらくは教師なのだろう。
「皆さん。春の使い魔召喚は、大成功のようですわね。この赤土のシュヴルーズ、
 こうやって春の新学期に、様々な使い魔たちを見るのがとても楽しみなのですよ」
満足そうに生徒と使い魔を眺めるシュヴルーズ。その視線がスパーダと、ルイズに合った。
「あらあら、中々変わった使い魔を召喚したようですね。ミス・ヴァリエール」
その言葉にクラス中の生徒達からクスクスと笑いが漏れる。
「召喚に失敗したからってどこかの貴族なんて連れてくるなよな! ゼロのルイズ!」
小太りの生徒が茶化すように煽ると、笑いが余計大きくなった。
「違うわ! 私がサモンサーヴァントで召喚した、れっきとした私の使い魔……パートナーよ!」
立ち上がり、野次を飛ばした少年、マリコルヌに食ってかかるルイズ。
そこにスパーダは彼女の肩を押さえつけた。
「よせ。一々、構っていても仕方が無い。好きに言わせておけ」
「あなたも馬鹿にされてるのよ!?」
悔しそうに叫び、スパーダを見たルイズは目を見開き、唖然とした。

スパーダはマリコルヌの方をじっと睨んでいるのだが、その視線は鋭い刃のように研ぎ澄まされており、
相手を貫いてしまいかねない程に恐ろしく冷たい瞳だった。
スパーダに睨まれるマリコルヌは蛇に睨まれたカエルのように震え、へなへなと力を無くして机に突っ伏す。

「ミスタ・マリコルヌ。友達を馬鹿にするものではありませんよ」
シュヴルーズが注意し、それからの授業は問題なく進められていく。
火∞水∞土∞風≠フ魔法の四大系統。失われた系統である虚無≠サれら魔法と生活との密接な繋がりなどが説明される。

178 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/06(火) 13:02:45.35 ID:EPkSzB+G
しえん

179 :The Legendry Dark Zero 2:2011/09/06(火) 13:03:55.71 ID:r1IkvFGu
そして、それらの魔法は組み合わせる事が可能であり、単体のみのドット≠ゥらライン∞トライアングル∞スクウェア
というランクに分けられている事も話される。
この世界の魔法というものに興味があったスパーダは真剣にシュヴルーズの講義を聞いていた。
シュヴルーズはスパーダが真剣に講義を聞いているのに感嘆とし、満足している。

そして、『土』の魔法の初歩中の初歩、という錬金の実演を行い、シュヴルーズはただの石を魔法で全く別の物質に変えてみせた。
「ゴゴ、ゴールドですか?ミス・シュヴルーズ!」
キュルケが身を乗り出すが、あれは真鍮であり、金を錬金するにはスクウェア≠フメイジだけ、
トライアングル≠ナあるシュヴルーズには無理だとの事。
そして、誰かに実習をしてもらおうという事でシュヴルーズはルイズを指名した。
その途端、キュルケが「先生、止めといた方がいいと思いますけど……」と言い出し、生徒達からも「危険です」などといわれる。
しかし、ルイズは肩を微かに震わせながら「やります」と言って教壇へと向かっていく。
すると、生徒達は次々と机の下へ隠れだす。
スパーダは不思議に思いながらも、ルイズの実演を見守る。
(そういえば、彼女の魔力は他の者とは違うな)
ルイズは杖を振り上げ、ルーンを唱えながら机の上の石に向かって振り下ろす。
(……!?)
彼女からとてつもない魔力を感じ、スパーダは身構えた。
その瞬間、教壇が爆発を起こし、爆風をもろに受けたシュヴルーズは黒板に叩きつけられる。
その爆風はスパーダ達の方にも及ぶが、机や椅子が軽く吹き飛ぶ程度でそれほどでもなかった。
やがて煙が晴れるとそこには服装は少し傷ついてはいるものの、無事なルイズが立っていた。
「ちょっと失敗したみたいね」

180 :The Legendry Dark Zero 2:2011/09/06(火) 13:08:17.67 ID:r1IkvFGu
「ちょっとじゃないだろ!ゼロのルイズ!」
「なにがちょっとだ!」
「いつだって成功の確率、ゼロじゃないか!」
「だから言ったんだ、ゼロのルイズにやらせるといつもこうだ!」
次々と彼女に非難中傷が飛ぶ。
なるほど。彼らにとってのゼロ≠ニはそういうことか。
(ゼロ? ……お前達は勘違いしているな)
スパーダはにやりと微かに笑みを浮かべていた。
彼女はゼロどころではない。それが分からないお前達の方がゼロだ。そう言ってやりたい所だった。


その後、講義は中止。己の不始末ということでルイズは教室の片づけを命じられた。
スパーダも彼女の手伝いを黙々と手伝う。
ふと、机を拭いていたルイズの手が止まった。
「どうした? もう少しで終わるんだ。がんばれ」
「……何で、何も言わないの?」
不意に震えた声で呟くルイズ。
「何の事だ? それより、さっさと終わらせなければ昼食に間に合わん」
「……気を遣わなくたっていいわ! 言いたいなら言いなさいよ!」
突然にして喚きだすルイズを不思議そうに見るスパーダ。
「パートナーだからって、対等の関係だからってあたしを馬鹿にしてるの!?
 良いわよ! 言ってやるわ! あたしの二つ名はゼロ=I 魔法の成功確率ゼロ!
 それで付けられたあだ名がゼロ≠フルイズよ!」
自暴自棄に叫びだすルイズはスパーダに食ってかかり、彼の胸を叩きだす。
「馬鹿にしたいならすれば良いじゃない! 魔法も使えない癖に何を偉そうにしてるんだとか!
 何で何も言わないのよ!?」
涙を目に溜めながらルイズは叫ぶ。そして、スパーダの胸に顔をうずめて泣き出した。
「君は何を言っている? 魔法が失敗した? 周りをよく見てみろ」
「何よ!」
スパーダは手を広げ、教室中を差す。
「この爆発を起こせたのは、一体誰だ?」

181 :The Legendry Dark Zero 2:2011/09/06(火) 13:13:55.98 ID:r1IkvFGu
「それがどうしたのよ! やっぱりあたしを馬鹿にする気!?」
「まだ分からないのか? 君は立派に魔法を使えている証拠だろう?」
「何言ってるのよ! 爆発を起こす魔法だなんて聞いた事ないわ!」
スパーダはルイズの肩に手を置いてを押し剥がす。
「……ならば聞こう。君が魔法を使えない=Aというのであれば君は平民≠セというのか?」
スパーダの言葉に、ルイズは震えながら黙り込む。
「その平民が魔法を使おうとすれば、先ほどのように爆発が起きるというのか?」
「そんな訳ないじゃない……貴族を先祖に持たない人間が魔法を使おうとしたって、何も起きやしないわ」
「ならば君は魔法を使えるメイジである証じゃないか。あの爆発は、君がメイジである何よりの証だ。
 何より、私を召喚してみせたのだからな。あの爆発も、君次第で色々な使い方ができるはずだ。
 ……もっと自分自身に信頼を持て。常識に囚われずに周りをよく見ろ」
そう言って、スパーダは愛刀を手にして教室を後にした。
呆然としながら、ルイズは自分の手を見つめ続けていた。


「オールド・オスマン! 一大事ですぞ!」
一方、学院長室へと飛び込んできたコルベールはオールド・オスマンが秘書のロングビルに対して
セクハラをしたので彼女の鉄拳を喰らっている所を見てしまった。
「またですか……オールド・オスマン」
「な、なんじゃね……コルベール君。やかましいのぉ」
殴られた頭を摩りながらオスマンは席に戻り、コルベールと向かい合う。
「これを見てください」
コルベールがオスマンに見せたのは『始祖ブリミルの使い魔たち』と書かれた書物。
そして、先日スパーダの左手からスケッチしたルーン。
それを目にしたオスマンの眼光は鋭くなり、ロングビルを退室させた。
退室したロングビルはこっそり中の話を聞き、
「詳しく説明するんじゃ、コルベール君」
「彼のあのルーンはこれによく似ている……」
などというオスマンらの会話を耳にした。

182 :The Legendry Dark Zero 2:2011/09/06(火) 13:19:07.41 ID:r1IkvFGu
昼食もスパーダは厨房でシエスタらに賄い食を振舞われた。
(これでサンデーがあればな……)
さすがにそんな贅沢は言えないので、すぐに昼食を済ませて厨房を後にするが、ルイズはまだ目元を真っ赤に腫らして泣きながら
食事をしているのでそれが終わるまで壁に寄りかかり、待つ事にする。
胸のスカーフに飾られたアミュレットを弄っていると、何やら食堂の一角が騒がしくなる。
そして、「申し訳ありません!」という聞き慣れた少女の声が。

スパーダはすぐに群集が集まっている所へ向かうとそこには涙声になりながら必死に頭を下げるシエスタの姿があった。
「いや、許さないぞ!」
尊大にも彼女を叱り付けるキザったらしい金髪の少年。頬には平手打ちでも喰らったのか、赤く腫れている。
「何が起きた?」
すぐ近くの生徒に聞いてみると、シエスタが彼――ギーシュ・ド・グラモンの落とした香水を拾ったために彼の二股がバレてしまい、
二人の生徒に平手打ちと絶交宣言を受けてしまった。その事で八つ当たりを受けているらしい。
顔を顰めたスパーダは人混みを掻き分け、二人の間に立つ。
「そこまでだ。ミスタ・グラモン」
「な、何だね! 君は!?」
驚きの声をあげ、不愉快に顔を顰めるギーシュ。
「スパーダさん……!」
シエスタもスパーダの介入に驚いている。
「ああ、君は確かミス・ヴァリエールの……。話は聞いているよ。
 どこの馬の骨か分からない異国の没落貴族が出しゃばらないでくれたまえ」
「そんな事はどうでもいい。自分の責任を彼女に擦り付ける暇があるならさっさと二人の生徒へ謝りに行け。
 第一、君が彼女を叱る理由などどこにもない」
「何を言っているんだ? 僕は瓶を拾われたあの時、知らないと言った。それを受けたら平民である彼女は知らない振りをするべきだ。
 それくらいの機転を見せてくれても良いのではないか?」

183 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/06(火) 13:19:57.85 ID:rgt4+8Aw
しえん

184 :The Legendry Dark Zero 2:2011/09/06(火) 13:24:28.52 ID:r1IkvFGu
「彼女は自分の役目を果たしたに過ぎない。それを無下にするとは君は貴族の……いや、人として風上にもおけんな。
 君の勝手の都合で傷つけられる彼女の身にもなれ」
スパーダの言葉に、周りの生徒達からも「そうだそうだ!」「そのメイドに謝れ!」という叫びが飛んでくる。
ギーシュはメイドを叱りつける事で自分の立場を少しでも良くしようとしたのだが、
その思惑がスパーダの介入で狂わされてしまったために相当不愉快な顔をしていた。
もちろん、この程度で引き下がる訳にはいかない。自分のプライドが許さない。こんな没落貴族相手に。
「没落貴族風情が……良い度胸だな。――ならば、僕は君に決闘を申し込む!」
(肩慣らしにちょうどいい)
異世界である以上、いつかは戦いに身を委ねばならない時がある。このギーシュはそんなに強くない魔力とはいえ、
メイジである事には違いない。この世界の人間のレベルがどの程度か確かめる良い機会だ。
もちろん、あんな子供を殺す気はない。折檻くらいはしてやるが。
「ヴェストリの広場で待つ、逃げることは許さない!!」
そう言っては取り巻きを連れて食堂を去るギーシュ。スパーダは腕を組んだままその背中を見届けていた。
「ちょっと! 何で勝手に決闘なんか受けてるの!?」
ルイズがスパーダの元にやってきて叫ぶ。

185 :The Legendry Dark Zero 2:2011/09/06(火) 13:29:02.61 ID:r1IkvFGu
「私が受けた訳ではない。向こうから申し入れてきただけだ」
「だからって……貴族と決闘するなんて許されて無いわ! すぐギーシュに謝って!」
「――それは無理だな」
そのスパーダの声は今までの紳士で優雅さに溢れていたものとは全く異なる、冷酷で氷の冷たい声音だった。
「私が彼に謝れば彼女も同罪となる。それに、私の故郷では、戦いを申し込まれれば必ずそれを受けるのが掟だ。
 彼が言ったように、決して逃げる事は許されない」
ルイズの横を通り過ぎ、食堂の入り口に向かって歩き出した。
「……何、殺したりはせん」
振り返りながら、ルイズには見えないようにやりと笑ったスパーダは愛刀を手に食堂を去ろうとする。
その彼の背中にシエスタが声をかけた。
「あっ……あのっ、スパーダさん! 申し訳ございません! 私のせいで!」
「気にするな。君は正しい事をしたんだ。君は何も悪くは無い。
 ……ルイズ。ヴェストリ広場へ案内してくれ」
ルイズはスパーダが剣を持っている以上、それなりに戦う力があるのだろうと理解はしていたが、
それでも剣で魔法に挑むなどあまりに無謀としか言いようがなかった。
元貴族のスパーダの実力がどんなものであろうと、魔法には敵うはずがない。
(絶対に死なないでよ……)
自分を親身になって励ましてくれたパートナー。
それを今、ここで失う訳にはいかないのだ。

186 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/06(火) 13:31:08.48 ID:byFozOCf
しえん

187 :The Legendry Dark Zero 2:2011/09/06(火) 13:31:32.04 ID:r1IkvFGu
以上、今回はこれで終了になります。

息子の好物がアレなので、その親父にも僅かに反映させてみました。

188 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/06(火) 14:13:19.13 ID:B30l2ToS
投下乙

189 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/06(火) 16:00:19.69 ID:h+1qpsjV
銀魂から近藤勲を呼んだらルイズは平民を呼んだとがっくりするか珍しい動物を呼んだと喜ぶかどっちだろう

190 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/06(火) 16:03:31.99 ID:X3PKLHNO
周りからは確実にゴリラ呼ぶなよコール

191 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/06(火) 17:09:33.82 ID:glFIx+ux
2回目の召喚でマジモンのゴリラが召喚されるんだけど誰も気がつかないんだろうな

192 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/06(火) 17:55:17.98 ID:9DS0EgHO
ゴリノックも混ぜちまおう

193 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/06(火) 18:17:49.02 ID:h+1qpsjV
武市変平太「ワルドくん、さあ私と一緒にトリステイン青少年健全育成条例反対の署名を集めようではないか」

194 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/06(火) 18:35:20.63 ID:X3PKLHNO
あんぱん中毒と聞いて

195 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/06(火) 18:41:32.81 ID:5ZJupgij
アンパンマンの事か?

196 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/06(火) 18:54:53.83 ID:WMAj2EOm
パパーダさん乙。
没落貴族呼ばわりするなんて…よほど命がいらないと見える。
殺したりはしないけど…半殺しかなます切りくらいにはするんではないかな?

197 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/06(火) 18:55:56.59 ID:7isXkhLe
ルイズにロリキャラを愛でさせたい。
今いいロリキャラを探している。

198 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/06(火) 19:24:02.23 ID:hQGOlbyk
DMCは弟がプレイしているのを何度か見た程度の知識しかないんだけど、
スパーダってこんなに物腰の柔らかい紳士かつ常識人だったのか?w
息子2人のはっちゃけぶりを見るにパパも相当アレな人かと思ってたわw

199 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/06(火) 19:28:22.25 ID:HuKx4S22
スパーダの人乙。
性格は長男よりで嗜好は次男よりなのかw

200 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/06(火) 19:33:27.71 ID:eeM0GtFc
>>198
1000年以上の間に、きっと柔らかくなったんだよ。
それに4やこれでも語られてるけど一時的にとはいえフォルトゥナを統治していたんだから、
それくらいの物腰がついてもおかしくないんじゃ

201 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/06(火) 19:43:09.91 ID:J6PpXdpK
>>198
DMC1の隠しコスチュームでスパーダになれるけど
ナイスミドルなおじさまだったよ

202 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/06(火) 19:44:51.87 ID:5PzEb8Ib
息子のスタイリッシュな戦い振りはお父さん譲りかもね。

203 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/06(火) 19:45:39.20 ID:Q5CoOanY
DMCと言うとクラウザーさんしか思い浮かばない

204 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/06(火) 19:47:46.77 ID:lx0yI4ui
モノクル紳士がサンデー食べる姿とか見てみたいw

>>197
ゼノギアスのエメラダとか真・女神転生のアリスとかオススメ

205 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/06(火) 19:49:31.58 ID:km4QyZKJ
>>204
赤ロリコンと黒ロリコンが呼ばれもしないのについてくるのか。

206 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/06(火) 20:03:02.56 ID:pyD2p425
ドラゴンボールzからミスターサタン召喚。

決闘イベントでゴーレムを粉砕しギーシュをぼこり
「青少年の誤りを正すのもチャンピオンの使命だ!」と言うが
しばらくして、手が真っ赤にはれて
「痛た!痛た!あの金髪の小僧が!」とか言ってのたうちまわり
シエスタに治療される映像が思い浮かんだ。

207 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/06(火) 20:07:28.60 ID:qzIy8/pT
小ネタ投下していい?

208 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/06(火) 20:14:37.54 ID:EPkSzB+G
かもん

209 :12/1:2011/09/06(火) 20:16:19.84 ID:qzIy8/pT
数十回目の詠唱で、ようやく成功した召喚の呪文。
歓喜と共に現れた使い魔予定のそれを迎えたのだけれど、
でも現れたのが少女だと知った時、私は正直絶望した。

使い魔としての基本能力である感覚の共有も出来ず、
秘薬の材料を取ってこれるとも思えないぽやぽやした顔つきと、
ちょっとなにかが足りなさそうな言動に、私とそう変わらない体型。
多分私とよりちょっと年下だろう彼女のその小さな体を考えても、
私の身を守ることなど到底出来なさそうだ。

一応何が出来るのかと訊いてみたら、先生だから悪い子を更生させるのがお仕事、だって!
こんな子供が先生だなんて、有り得ないわよね。
私は鼻で笑って取り合わなかった。
先生と呼びなさいって言われたけど、私は彼女の生徒じゃないし。

210 :12/2:2011/09/06(火) 20:16:47.44 ID:qzIy8/pT
でもまあ、それでも話し相手くらいにはなるかと思ってたのよ。もしくは妹みたいな感じかしら?
だから朝食も一緒に食堂に連れてったんだけど……
この子、食べ方がだらしな過ぎるわ。
噛むたびに口の端からポロポロとこぼれる食べかすに、
周囲の奴らからくすくす笑いが漏れるのを聞いて、さすがにちょっといたたまれなくなった。
なので近くに居たメイドに頼んで、次からは彼らと一緒に厨房で食事を取らせることを伝えた。
彼女は了承し、使い魔ににっこりと挨拶した。
ふーん、シエスタって言うのね彼女。
この子も早速懐いたようで良かったわ。
同じ黒髪だからかしら。珍しいわよねこの色。

211 :12/3:2011/09/06(火) 20:17:53.09 ID:qzIy8/pT
教室へ到着。
そわそわと落ち着かない使い魔は、教室の中を珍しげにきょろきょろと見回す。
今にも教室を出ていきそうな彼女が逃げないよう、隣の椅子に座らせて見張りながら授業を受けた。
本当は使い魔を座らせちゃいけないんだけど仕方ないわよね。
ていうかマリコルヌがこの子を見る目つきが何かヤバいわ。何でかしら。
ハァハァ言ってるし……気味悪いわね。
シュヴルーズ先生が錬金をさせるのに私を当てようとしたみたいだけど、
私が使い魔相手に懇切丁寧に一から授業の説明をしてやってるのを見てか、他の人にさせた。
普段ならむしろ注意と共に当てそうだと思ったのだけれど、
ボケボケとした応答に頭をガリガリ掻くくらいキーっ歯軋りする私を見て、
さすがにお守りが大変そうだと同情してくれたのかしら?
…ありがとうございます。

212 :12/4:2011/09/06(火) 20:18:28.05 ID:qzIy8/pT
で、お昼になって食堂へ。
シエスタに手招きされて、彼女は厨房の方へ入る。
相変わらず美味しい食事に舌鼓を打ち、デザートのケーキを待っていると、近くが何か騒がしくなった。
ギーシュが付き合ってる相手のことで、何か話が弾んでるらしい。
あ、あいつのポケットから何か落ちた。
でもあいつのあのキザったらしい態度は苦手だし、無視。
そのうち気づくでしょ、とそっぽを向こう…と思っていたら、
私から見て丁度彼の向こう側から、使い魔がテーブルの間を縫ってやってくるのに気づいた。
手に湯気の立つ皿を持ってる。
一緒に食べよー!と笑いながら駆け寄ってくることから察するに、
多分コックに作ってもらった何かだろう。

213 :12/5:2011/09/06(火) 20:19:00.00 ID:qzIy8/pT
が、私の目の前まであと数歩、というところで彼女は消えた。
いや、正確には盛大に目の前にコケたらしい。
ガシャンと真っ二つに割れた皿と、バラバラと方々に散る皿の中身。
何やら茶色い輪っかの形をしている。何だろう。

ドーナツがー!と泣く使い魔。とりあえず宥める。
その横を何かが転がって来た。紫の液体の入った瓶だ。
これってさっきギーシュが落としたやつよね?
さっき言ってやって拾わせておけば良かったと思いながら瓶を拾い上げたところで、
コケた使い魔を横目に見ていたらしいギーシュがそれに気づき、小さくあっと声を上げる。
横に居た男子が彼の目線を追って私が手にしたそれに気づき、指を差してその瓶の正体を衆目に教えた。

214 :12/6:2011/09/06(火) 20:19:26.93 ID:qzIy8/pT
どうやら瓶の中身はモンモランシー特製の香水らしい。
そうしてギーシュの交際相手が彼女だと言うことが露見した。
一瞬後、囃し立てる周囲に我を取り戻したギーシュは慌ててそれは僕のじゃない!と叫んだが、もう遅い。
やってきたばかりらしい1年の少女が、ギーシュと何事かを問答した後、顔に手を当てて駆け去っていく。
入れ違いにやってきたモンモランシーがギーシュの襟首を引っ掴み、往復ビンタをかました。
子気味の良い音の連打が食堂に響き、それが終わって彼女が鼻息も荒く去っていった後には、
その顔をデビルフィッシュのごとく真っ赤な丸へと変貌させた元人間が倒れ伏していた。
生きてるかー?と友人達に声を掛けられ、くぐもった声で肯定を返したギーシュは、
起き上がって薔薇がどうとか言いだした。
……ていうか言う間にもう顔が治っていってるわ。すごい治癒力ね。
って、あら?何でこっちに来るのよ?

215 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/06(火) 20:19:35.06 ID:tIsADkDU
支援

216 :12/7:2011/09/06(火) 20:19:53.18 ID:qzIy8/pT
は?
私が瓶を拾ったのがどうしたってのよ
八つ当たりもいいとこだわ
二股かけるアンタが悪いに決まってるでしょうが
私は使い魔のぐすりを宥めるのに忙しいのよ!
それにこの子がこけたのはその瓶の所為なんだから、むしろ私がアンタに文句言いたいわ!

そう言ってやると、ギーシュは今度は別の理由で顔を真っ赤にして、再び何か言おうとした。
けれど、それを遮るようにして、私の使い魔が立ち上がった。
手には何故か落としたお菓子をひとつ掴んでいる。

「二股して女の子を泣かせるなんて…不良ね?」
「な……」

少したじろぐギーシュ。
ぎろりと彼を睨む私の使い魔にビビってるみたい。正直私もちょっと怖い。
そうこうしている間に、どーなつとやらを掴んだままビシッとギーシュに指を突きつける私の使い魔。

「教師として、不良は更生させる義務があるわっ!」
「……教師?」

217 :12/8:2011/09/06(火) 20:20:14.91 ID:qzIy8/pT
さすがにその単語にギーシュも眉を顰めるが、
彼女はそれに構わず何故か掴んでいた先程の茶色い輪っかを掲げ、
その手でペンタゴン……いえペンタグラムを描く。

「邪! 悪! 病! 痛! 魔!」

正直、メイジに彼女が勝てるとは思えなかった。
けれど杖も無しに唱えられたその魔法の詠唱らしきものにハッとする。
……まさか先住魔法の使い手だったりするわけ!?
だとしたら結構な当たりだったのかしら。
私の心が浮き立つ間に、彼女の行動に身の危険を感じ取ったのか、ギーシュが杖を構える。

が、どうやらもう遅かったらしい。

「八宝五円殺!!」

その妙な呪文と共に、彼女が手に持った穴の開いたソレがギーシュに向けられる。
瞬間、ギーシュの様子が一変した。

ガクリと床に膝を付き、そのまま倒れ付す。

218 :12/9:2011/09/06(火) 20:20:34.49 ID:qzIy8/pT
「な、何だこれは……力が抜け……」

自らの体の異変に、ギーシュが声を漏らす。
が、周囲の誰も、彼の言葉など聞いてはいなかった。
もっと驚くべきものが、目の前にあったからだ。

ソレは、つかつかとギーシュに近づき、そのままドカっと倒れた彼を踏みつけた。
朦朧としつつも突然の痛みに驚き、首だけ動かしてその元凶を見上げた少年は、絶句した。

ばーんと突き出た胸。
きゅっと締まった腰
そこからすらりと伸びる、自身を踏みつける足。
彼を踏んづけているのは、長い黒髪をなびかせた美女だった。
それも、その顔の造作に、非常に見覚えのある。

私が呆然とする間に、彼女はギーシュの腹を踏み躙りながら言い放った。

「ふん、食べ物の恨みは怖いのよ」

その言葉に、やっぱりさっきのちんちくりんなのか! とか、先住魔法!? とか、
理由そっち!? とかボ、ボクも是非そのおみ足で……!とかの周囲の声が上がる。

219 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/06(火) 20:22:08.49 ID:J6PpXdpK
懐かしいw
支援

220 :代理投下:2011/09/06(火) 20:28:05.82 ID:PsTMBn/C
すんませんさるさん食らいました
どなたか代理投下お願いします

***

ギーシュも何事かを言おうとして、しかし言葉に出来ないらしく、口をパクパクさせる。
が、体重を掛けられて限界がきたのか、「黒……」と意味不明な事を呟いて気絶した。

彼女はふん、と鼻息を一つ落とし、キョロリと周囲を見回して私に視線を合わせ。
そしてカツカツとヒールを鳴らしながら私の前までやってきてこう言った。

「ヴァリエールさん、お皿割っちゃった事、食堂の人に一緒に謝りに行って?」

正直、言われた言葉なんて右耳から左耳へ通り抜けて頭に入らなかった。
だって、近くで見れば見るほどに、見知った顔とよく似ている。
いや、もう認めよう。目の前に居る彼女は、私の使い魔の彼女なのだ。
ああそして、先ほどまで喜びに沸き立っていた私のハートはすっかり粉々だ。
だって、さっきまでの彼女は確かに私と同じだった筈なのに。
今や彼女と私の間には、持つものと持たざるものの大きな壁、いや山が存在していた。
大きく柔らかな、二つの巨大な山だ。
私は悲しさに身体を震わせ、乾いた喉から声を絞り出した。

221 :代理投下:2011/09/06(火) 20:28:47.47 ID:PsTMBn/C
「ひ……」
「『ひ』?」
「ひな子の裏切り者ーーーーーーっ!!!」

そんな事を叫びながら使い魔と、
羨ま死刑じゃ! とか何とか叫びながらギーシュをフルボッコにする男子生徒たちを背に、
私は食堂を飛び出したのだった。




以上、らんま1/2から二ノ宮ひな子召喚でした


222 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/06(火) 21:15:42.32 ID:fFZQoS1z
乙です
しかしまた懐かしいキャラだ

223 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/06(火) 22:56:18.41 ID:lgNtEd5b
乙でした。

>>196
ギーシュが相手を見ずに喧嘩を売るのは二次じゃいつものこと。
地雷を踏むのもまたしかり。
ロマサガ2のアヴァロン最終皇帝相手に「先祖代々デタラメなロクデナシ」とぶち上げたのには合掌した。

224 :Call of Different ACT代理:2011/09/06(火) 23:24:07.10 ID:PsTMBn/C
グルジア ロシア間国境付近

DSMを回収し銃弾をかいくぐり迫る敵兵を撃ちながら走る
「回収地点へ辿り着くんだ!走れ!」
先を行く仲間が振り返らずに叫んだ
何箇所か撃たれたが脳内麻薬が分泌され痛みを感じない
なぜか絶望的な状況にもかかわらず恐怖が無い
その為周りの状況に気づくのが遅かった

そこら中で爆発が起こり粉塵が、敵兵が、赤い鮮血を撒き散らしただの肉片となって巻き上げられている
気づいた時には遅かった、尤も気付いたとしてもなす術は無かったが

自分の付近に迫撃砲が着弾する
瞬間、数メートル爆風に吹き飛ばされ無様に転がり視界がブラックアウトした

「しっかりしろ!」
その呼び声で目を覚まし仰向けに倒れていた自分の視界に仲間が入ってくる
気絶した時間は1分も無い、それこそ数秒から十数秒だろう
仲間がスモークグレネードを付近に投げる
「サンダー2-1、俺の合図で赤い煙に向かって掃射してくれ!」
仲間が自分の服を引っ掴み引きずりながら無線連絡する

引きずられながら落ちているAK-47 GP-25カスタムを拾い
GP-25から榴弾を射出し、7.62mm弾を撒き散らし敵を寄せ付けないようにする
「今だ!撃て!」
その言葉と同時にヘリがやってきて襲ってきた敵兵を一瞬でミンチ肉にする
その間も榴弾を込め射出し、また込め射出する
「頑張れ!」
そう言われたのと同時に安心感の為か視界がブラックアウトする

225 :Call of Different ACT1:2011/09/06(火) 23:24:49.33 ID:PsTMBn/C
「さぁ立つんだ!」
また目を覚ますと手を掴まれ引っ張り起こされる
今度は先ほどより長く気を失っていたのだろう
持っていたAKもどこかに落としてしまった
「もうすぐそこだぞ!」
仲間の肩を借り足を引きずって回収ヘリに向かい歩く

「DSMは持ってきたか?」
ヘリの中に居た上官がこちらに歩きながら仲間に尋ねる
「ここに!」
仲間が歩いてくる上官にそう返す

「ご苦労・・・これで一つ片付いた」
上官が口元を歪めながら自分の肩を左手で持ち右手を後ろに回す

瞬間、銃を撃ったときのような火薬の爆発音とともに腹部に鈍い痛みが走った
何が起こったのか理解できずに戸惑う
それと同時に脚に力が入らなくなり倒れた

「何をする?!」
仲間が倒れた自分を見て叫び声を上げる
手を後ろに回しACRを掴むが銃を突き付けるより早く頭を撃ちぬかれた
倒れ行く仲間を眺め
その瞬間ようやく理解した

(あぁ、裏切られたのか)


226 :Call of Different ACT1:2011/09/06(火) 23:25:35.88 ID:PsTMBn/C
意識が朦朧としているなか視界に上官、いや シェパードが歩いて来てDSMを奪う
シェパードが合図をしてその部下に合図をする
部下が歩いて来て自分の肩と脚を掴んできた
元々朦朧としていた意識が遠のいてブラックアウトする

意識を回復した時既に自分は地面に投げ捨てられていた
地面を転がりその拍子に左を向くと
視界に入ったのは仲間が投げ捨てられている瞬間だった
『応答しろ!こちらプライス!シェパードの部隊が俺達を攻撃してくる!』
無線から声が聞こえてくる
『シェパードに騙されるな!奴は敵だ!ソープ、伏せろ!!』
あちらも同じ状況に陥っているようだ
違うのは、こちらは確実に死ぬということだろう

無線から意識を外すとシェパードの部下が何かの液体を自分達に撒いている
視覚と聴覚以外の感覚がもう無いので気付かなかった
撒き終わるとシェパードが歩いて来て咥えていた葉巻を手に持ち
こちらに投げる

ガソリンだったのだろう、あっという間に火が広がり自分たちを包む
同じように焼かれる仲間へ目を向け動かない口を無理やり動かす
「ゴー…スト…先……輩…」

今度こそ視界が暗くなりぷっつりと意識が途絶えた

227 :Call of Different ACT1:2011/09/06(火) 23:27:58.71 ID:PsTMBn/C
――――――――――――――

トリステイン魔法学院

「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。
五つの力を司るペンタゴン! 我の運命に従いし、"使い魔"を召喚せよ!」

すさまじい爆発音が周囲に響く
一度ではなく既に何度も聞く爆発音に
最初の方は驚き耳を塞いだりしていた人間も既に慣れ
「ほら見ろ、また爆発だ」
「次あたり賭けるか?」「賭けにならないじゃないか」
「じゃあ俺は成功に賭けてみる」「正気かよ?!」
「Good kill good kil」
「爆発させるなら先に言え!耳が駄目になっちまう!」
と言い出す始末

「うるさいわね!次こそ成功させてやるわよ!!」
桃色の髪をした少女が野次を飛ばしてきた少年たちに叫び返す

「ミス・ヴァリエール、時間も押していますので…次が駄目なら明日に伸ばしましょう。
 延期に関しては私が何とかしますので」
髪の毛の寂しい男性がヴァリエールと呼ばれた少女を心配するように話しかける

「ッ…はい…分かりましたコルベール先生」
何かを言おうとしたのだろうが言葉を押しとどめ弱々しく返事をする
「落ち着いて、自分は絶対に成功すると自信を持って詠唱するのですよ」
コルベール先生が優しく、諭すように喋る

すぅ、と少女が息を吸い目を見開き
「宇宙の果てのどこかにいる私の僕よ、神聖で美しく強力な使い魔よ 、
 私は心より求め訴えるわ。我が導きに…答えなさい!!」
一息に言い切り杖を大きく振り下ろし


228 :Call of Different ACT1:2011/09/06(火) 23:30:18.51 ID:PsTMBn/C
先ほどよりもはるかに大きい10メイル以上の爆発が起こり
「ぐぉっ?!」「きゃぁっ!」
「油谷さん!!」
「Ooh, that's gotta hurt.(おぉ、痛そうだ)」
何人か爆風に吹き飛ばされる
少女は あぁ、また駄目だったのね
と、落胆し泣きそうになりコルベール先生の顔をうかがう
するとコルベール先生は
「………」
神妙な顔つきをして爆発したところを睨んでいた
少女が ついに先生も何も言わなくなってしまった
そう思いながら悲しそうに、恨めしそうに爆発し後の粉塵を睨む


瞬間。
「う…ぐ……」
爆発した後の粉塵の中から呻き声が聞こえる

何か生き物がいる、そう理解した瞬間
少女が急に笑顔になり
「ついにやったわ…!」
と言い切るのが早いか否かコルベール先生が声を荒げる
「水のメイジはこちらに来てください!!
 応急処置が済んだら急いで医務室へ!!」

少女は彼が何を言っているのか分からず粉塵へ目を向ける
粉塵が晴れてきた中にあったものは

変な大きな四角い何かと色んな形の何か、そして
今にも死んでしまいそうな大怪我と大火傷を負った二人の人間だった

229 :Call of Different ACT1:2011/09/06(火) 23:32:31.74 ID:PsTMBn/C
周りのギャラリーが粉塵の中から現れたものを認識した瞬間にざわつきが他のものへと変わる
「お、おい!あれ人間じゃねぇか?!」
「死にかけじゃない!」「うわぁあああ!」
「ぐぉお?!賭けに負けた!!20エキューが!死体ならノーカンだったのに!」
「勝った俺が言うのもなんだが不謹慎だろぉ?!」
「おい!水メイジ行くぞ!」
何人かが叫び声を上げ、水のメイジが走り、コルベール先生が指示を出す
少女は何が起こっているのか理解できずただ立ち尽くす

倒れているうちの一人、大怪我は無さそうだが全身に大火傷を負っている
顔を骸骨の絵が描かれたマスクで隠し妙な形の物を肩からかけた人間がうつ伏せに身体を起こし
「ッ…ア゛…俺は…シェパードに頭を撃たれたんじゃ……… !!」
何かぼそぼそと呟いて何を思い出したのか急に倒れているもう一人に顔を向け
「ローチ!ローチ!!あぁ…クソッ!!しっかりしろ!ローチ!!!」
叫ぶ
傍から見れば親友を心配するように、死なせないように
そして自分の手を自分の腰に回し
「畜生!モルヒネが…!」
悲痛な声を上げる

コルベール先生が近寄り声をかけようとする
「心配しないで、今…」
「あぁ?!誰だテメェ!シェパードのクソの部下か何かか?!」
男が叫び肩からかける何かを持ちコルベール先生に向ける
「落ち着いてください、私はコルベール、ここで教師をしています」
コルベール先生が冷静に男に話しかける
それを聞き男が何かをコルベール先生に向けたまま周りを見渡す
そこにコルベール先生がもう一言男に話しかける
「我々は敵ではありません」
男が何かをおろし荒れた息を整える
「ガキばかり…武器は持ってない……嘘じゃない…みたいだな………」
男はようやく理解したのか冷静になり、もう一人の方を見て
「…頼む…こいつを……ローチを……助けて…く…れ……」
それだけ言って倒れた

230 :Call of Different ACT1:2011/09/06(火) 23:35:01.83 ID:PsTMBn/C
それを見るや否やコルベール先生が
「彼らを止血してすぐに医務室へ運びましょう」
テキパキと指示をしていく
少女は呆然と眺めながら
(変なマスク)
全く今の状況と関係ないことを思っていた



応急処置も終わり二人とも運ばれていった直後、少女がコルベール先生に話しかける
「あの…」
コルベール先生が遮るかのように話す
「召喚の儀式の事については後d」
「いえ!あの、その…彼らの治療費は…私が出します
 その…私が召喚したことには変わりありませんし」
コルベールがそれを聞き驚く
              あれ?ここはもう一度やらせてくれって言う所じゃねーの?ってのじゃない
「彼らの大怪我は放っておくと間違いなく死ぬような大怪我でした
 秘薬の値段も凄まじいものになりますよ」
「それでも、まだ契約してないけど彼らは私がここに呼んだんです!」
信念が篭った声を聞きコルベール先生は納得する
「…わかりました、では彼らが目を覚ましたとき彼らに説明しましょう」
「はい」

231 :Call of Different ACT1:2011/09/06(火) 23:37:07.11 ID:PsTMBn/C
――――――――――――

「う…あ……」
ふわふわとした物に覆われて心地よい目覚めを迎える
眠りからしっかりと覚めた目で見開くと見た事の無い天井が見えた
「ここは…天国…?いや、地獄か?」
目とは違いまだ覚めていない頭で独りぼそっと呟く
「ふ……っうぁ!」
身体を起こそうとすると腹部に軽い痛みが走り
ドサっと元の姿勢に戻る
「…まだ…生きてるのか?」
首を起こしゆっくりと自分の身体を見る
自分の着けていたバラクラバが外され上半身は裸にひん剥かれ、体のいたるところに包帯が巻かれ
腹部や被弾した箇所には重点的に包帯が巻かれている
至近距離から腹部に.44マグナムを撃たれ弾が貫通したはずなのに包帯越しに血が滲んでいない
疑問に思ったが直ぐにその撃たれた時の状況を思い出す
目の前で、仲間で、親友で、先輩が、頭を、裏切り者に、撃ち抜かれ、動けない、自分ごと、焼いた
その瞬間に強烈な怒りと悲しみと悔しさと憎しみが自分の頭を蹂躙する
「Fuck!Fuck!!シェパードのクソめ!殺してやる!四股をぶち抜いて首を切り落として豚の餌にしてやる!!」
怒りに任せ叫び、仲間の、親友の、先輩の名を呟く
「先輩…先輩…あぁ…!」
顔を右手で押さえ左手で頭を掻き毟る
「…うるせぇぞ」
横から自分を非難する声が聞こえその声を脳内データベースから今までの知っている人物と照合を始め
照合完了した瞬間に勢い良く横に顔を向ける
「……先輩?」
自分と同じで包帯を体中に巻かれているにも拘らず何時ものバラクラバを被ってサングラスを掛けている
死んだはずの、目の前で殺されたはずの仲間で親友で先輩の姿があった


232 :Call of Different ACT1:2011/09/06(火) 23:38:16.24 ID:PsTMBn/C
「い、生きてた…どうして…頭を…」
頭の中がごちゃごちゃになり何を言えば良いのか分からずようやくひり出した言葉を呟いた
「知らねぇよ、それ言ったらお前だってだろ」
冷静に何時ものように少しバカにされるように返される
「あぁ…でも良かった…」
安心したように言葉を押し出す

そこで自分たちのいる部屋の扉が勢いよく開く
軽い痛みを無視し身体を起こして近くの台らしき物に置いてある自分のベレッタM92Fを手に取る
が、目に映った人間を認識すると銃を握る手の力が緩む
「…女の子?」
目に映ったのは桃色の髪をした息を荒げた可愛らしい少女だった
「ぜっ…はっ…はぁっ」
息切れして顔が赤く火照っている
なんと言うべきか迷っていると先輩が
「落ち着けお嬢ちゃん、ほらヒッヒッフー下半身に力入れてー」
と(多分)初対面の女の子にセクハラを始める
「なっ!へ、変態!」
女の子は顔を真っ赤にして先輩に大声で怒鳴る
それを見て先輩はケラケラと笑っている
「生徒にセクハラを働くのは止めて下さいませんか」
急に男の声がした
頭の寂しそうな男性が出てきて先輩を冷めた目で見つめる
「あぁ…?」
男を見るなり先輩が急に何かを思い出そうとし始めた
「今の状況に戸惑っておられるでしょう、ですので私が説明しましょう」

233 :Call of Different ACT1:2011/09/06(火) 23:39:44.36 ID:PsTMBn/C
男の話いわく桃色の髪をしたこの女の子が大怪我を負った自分達を召喚して
治療してくれたそうだ
途中で先輩が「あぁ、思い出した!」とか「召喚?ファンタジーじゃあるまいしそんな事あるわけねぇだろ」
など好き放題喋っていた
一方自分は銃と一緒に置いてあったバラクラバを被りゴーグルを装着した
「何か質問がありましたらどうぞ」
男が自分達に質問の機会を与えてくれた
「聞いてりゃ魔法だ召喚だ使い魔だ意味不明な事言ってるな、頭イッてんのか?」
先輩が無茶苦茶言い出す、確かに意味不明な事ではあるが仮にも助けて貰った相手に言うような事じゃない、最後とか
「アンタ、魔法も知らないの?!どんだけ田舎者なのよ?!」
少女が心底驚いたように声を上げる
「でも、信じるしかねぇよなぁ…俺はともかくこいつはどう考えても助かるような軽い怪我じゃなかったし」
「え?!先輩なんて頭ぶち抜かれたじゃないですか!」
どう考えても先輩のほうが酷かった、具体的に言うと即死だったはずだ
それを聞いて少女が
「え?…え、何言って…え?頭?」
何やら変な事になってしまった
それにどう考えても先輩のように信じれる話ではない、魔法なんて存在しないはずだ
先輩が考え込んだ自分を見て頭を掴んで窓のほうに向ける
何をしているのか分からないが取りあえず抵抗せずにされるがままにした
外を見るとどうやら夜のようだ、そして
「月が…二つ?!」
月が二つあった、天文学的におかしい、月は一つしかない筈だし兎に角大きい
「何言ってるのよ、月が二つなんて常識でしょう?」
ようやく頭がエラーから抜け出せたのかその疑問に少女が答える
「…アメリカって知ってるか?」
少女に短い質問を投げかける
アメリカを知らない人間なんてまだ生まれて間もない子供ぐらいのはず
「なにそれ」
どこ、では無くなに、で返してきた
その上
「所でアンタの持ってるそれは何?」
と銃を指差してくる
これで決まった、ここは知らない国なんて生易しいものじゃない
「Oh shit...」
Call of Different
異 世 界 に 呼 ば れ た

234 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/06(火) 23:43:04.02 ID:krwL0p4B
C

235 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/06(火) 23:47:46.70 ID:Uwe/1ex6
ん?

236 :Call of Different ACT1:2011/09/07(水) 00:02:19.08 ID:PsTMBn/C
以上で終了です。
お手数をお掛けしますが本スレへの投下をして頂ければ幸いです
お目汚し失礼致しました



代理終了
ごめんなさい途中さるりました

237 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 00:26:50.50 ID:yjp+/N1v
女教師召喚でランブルローズのスペンサー先生にティーチャーロックを掛けられるギーシュの図とか浮かんだ。
学友達の目の前で恥刑に晒されるギーシュと何故か嫉妬に血涙を流すマリコルヌみたいな。

スペンサー先生本人はルイズの悩みとかに真摯に向き合ってくれそうな人だけど…
胸の事で相談されたらどーにもならんがw

238 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 00:43:28.88 ID:lMF4F4Tx
すみません、ここで聞いていいのかわからないのですが
主人公がほとんど喋らないとか<例 ドラクエ>、キャラメイクが前提である<例 世界樹の迷宮>とかで
設定とか性格が決まっていないのを題材、主役にするのはまずいでしょうか。


239 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 00:50:09.27 ID:ylWcLvqO
>>238
ノベライズなどで性格や名前が描写されているキャラ(ドラクエXのリュカなど)だったらそれを基本でいいだろうけど完全に無声キャラメイク主人公はオリ主と変わらないからどうかな

240 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 00:53:50.35 ID:BJxYS05a
今までにそういう作品いくつか投稿されてるし、問題ないと思うよ
後者については、ある程度原作のキャラ設定(職業設定)の雰囲気とかあるともっといいと思う

241 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 01:00:04.36 ID:rJpP9hFO
人修羅とか好例だな。

242 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 01:04:55.94 ID:lMF4F4Tx
ご返答ありがとうありがとうございます。
カードワースというゲームを元に書いてみようかと思ったのですが。
世界観はともかく主人公をどう書いていいものか迷ったもので。

243 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 01:08:31.68 ID:rJpP9hFO
カードワースかよw
難しくないかw

244 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 01:53:25.57 ID:pu9FpDvc
>>242
カードワースとか幾ら何でも無茶すぎるだろ。
主人公云々以前に、世界観の公式設定の時点で明確になっていない部分が多すぎるし。


245 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 01:55:07.53 ID:yx96U5Yh
どんなネタにも誰かしら食いついてくるあたりが、このスレの恐ろしいところだw

246 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 02:02:58.62 ID:PFi9eVR1
短編で宿の親父(狂い系)とかならなんとかなりそうではあるがw
まぁなんにしろ難しそうね

247 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 02:07:13.08 ID:rJpP9hFO
>>244
というかカードワースで主人公っつったら=オリキャラの事だよな
カナン王とか召喚するならまだどうにかなるかも知れんが

248 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 02:09:38.99 ID:qqQynslJ
同人系はいろいろ問題がって言われてたがフリーならいいのか?

249 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 02:10:52.21 ID:rJpP9hFO
>>248
そんなんおkだったら洞窟物語とかもおkになるんだぜ。

250 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 02:12:38.58 ID:qqQynslJ
>>249
いやだからカードワースNGなんじゃねって話

251 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 02:15:41.29 ID:rJpP9hFO
>>250
CWの主人公はさすがにオリキャラだから駄目だろう、と思う。
ダスキン・モップやらカナン王とか洞窟物語は別にいいかなって気がする。

252 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 02:23:56.93 ID:4QRIfybb
原作にちゃんと設定が用意してあれば同人でも自分は気にしないけど
まぁ「ちゃんと」も人によるしね・・・

>>236
CoDさんって呼べば良いんだろうか?作者さん&代理さん投下乙

253 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 02:30:58.55 ID:DO2N2i+n
同人系ならwikiを見る限り、ゆめにっきとかが有るな
ある程度有名なら良いんじゃね?

254 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 02:52:57.18 ID:BJxYS05a
カードワースは微妙かもしれないけど、文体によっては個性ないキャラでもいいんじゃないかな
「」付きの発言なしで周りの登場人物と文章だけで表現できれば、読む方も抵抗ないと思う
でもまぁ嗜好の違いとかで原作知ってる人が違和感感じるかもしれないから
どうしてもこのスレで発表したい、とかなら避難所行ったほうが無難だね

255 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 05:32:45.82 ID:e0+zKUMG
238じゃないけど、Ruinaとのクロスは考えてたので参考になった
ありがとう

256 : 忍法帖【Lv=2,xxxP】 :2011/09/07(水) 07:06:03.43 ID:bRC2XatL
みんながんばれ〜

257 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 07:20:45.14 ID:GRnCMYKR
涼しくなった、と思ったらまたアホが湧いてきた
テンプレすら読めないのかしら

258 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 07:21:50.97 ID:bRC2XatL
まあ難しいかも知れんが、でも自分はカードワースみてみたいよ?
今でもたまにプレイする大好きなゲームだからな
避難所でもいいから投下はどんどんやれと言ってみるぜ

259 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 07:22:18.43 ID:lMF4F4Tx
238です
どうしてもオリキャラになる部分はありますし。
地の文だけで作るか、おとなしく他の作品に代えるか
考えてみようと思います。ありがとうございました。

260 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 07:34:59.59 ID:Wv/R3eYg
その世界に生まれていたらというIFサイトじゃ駄目なん?

261 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 07:40:23.72 ID:4QRIfybb
>>255
Ruinaか〜
しーぽんを呼びたいと思ったことはあるが
設定が細かいから誰を呼んでも楽しい事になりそうだよね

262 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 07:41:39.54 ID:3RSscFBJ
>>260
それでもそれって結局オリキャラだよね。
別の誰かを召喚してそっちがメイン、サイトは付け足し、ぐらいならいいと思うけど。

263 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 08:02:40.06 ID:bRC2XatL
エクスプロージョン(虚無)
レベル1技能カード

敵全体を爆破する。全ての精神力を使いきってしまうが、レベル1とは思えぬほどの壊滅的な威力を誇る。
CW黎明期にその多くが駆逐されたチート級技能カードの1つであり、そのため虚無は失われた属性となった。
この技能の使用には貴族としての誇りに満ちた精神性と、想い人の爆破も辞さないツンデレな攻撃性が必要とされる。

264 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 09:03:47.44 ID:CDkqW21Y
エクスプロージョン繋がりでギャラクシアンエクスプロージョンの使い魔
聖闘士星矢LCから双子座のアスプロス召喚

ルイズ「使い魔になりなさいよ!」
アスプロス「使い魔も主人も無い、俺はただ我あるのみよ」

ギーシュ戦:ギャラクシアンエクスプロージョンでギャラリーごとオーバーキル
デルフ購入:聖闘士は武器を持たないので買わない
フーケ戦:ギャラクシアンエクスプロージョンでオーバーキル
ラ・ローシェルへの行程:光速で動けるので後から出発しても余裕で先に到着
沢山の傭兵&フーケのゴーレム戦:ギャラクシアンエクスプロージョンで町ごと壊滅
空賊との遭遇戦:相手の船にギャラクシアンエクスプロージョン
ワルド戦:ギャラクシアンエクスプロージョン
水の精霊との交渉:ギャラクシアンエクスプロージョンで消滅させる
アンドバリの指輪でゾンビなウェールズ&アンアン:幻朧魔皇拳で操って国を乗っ取る

あんま原作と変わらんな

265 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 09:21:27.99 ID:xbALPFXn
ハルケギニアの地理がイマイチ分かり難いんだが
ティファニアがいるウエストウッドの村って、場所的に何処にあるの?

266 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 10:13:38.15 ID:s0w3aXUb
浮遊大陸アルビオンの森の奥にあるんじゃなかったっけ?

267 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 10:36:32.07 ID:9XTFL2Kn
ルイズはカルドセプトを用いセプターとして戦うのだ

268 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 10:39:27.52 ID:BrUpXaqt
実際のところゼロ使キャラてどれくらい強いんだろ
ベジータ襲来あたりのヤムチャよりは強いか

269 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 10:48:02.07 ID:7LT4yfOu
ドラゴンボールキャラと比較されてもな
>>268当時のヤムチャより遥かに戦闘力の低い亀仙人が月を破壊する世界だぞ?

270 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 10:49:19.82 ID:syIJj8N4
ガンダ才人が初登場時のヤジロベーぐらい

271 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 10:59:46.59 ID:TO+q5Xmo
ヤジロベーなめんな

272 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 11:08:57.16 ID:1fWVtAYR
体力的に階段あってもカリン塔登りきれないなw

273 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 11:17:40.47 ID:+KLS0dlf
パンプットくらいじゃね?

274 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 11:20:43.89 ID:uJsuTx3F
>>255 ruina!そういうのもあるのか! どのキャラも好きだから俺得。だが坊っちゃん騎士、てめぇはダメだ。

275 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 11:38:39.97 ID:y1cYbcBj
>>239
そういえばドラクエのノベライズは数あるけど、なんで5のリュカだけ公式みたいに定着してるんだろ

276 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 11:45:18.49 ID:xrfc0psY
>>268
コッパゲやヒゲは別として、メイジ全般は杖なしなら「戦闘力5」のおっちゃんよりちょっと上くらいと思う。
あってもココ・ヘクマティアルの警護チーム(強武装)に勝てるとは思えないが。

277 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 11:53:29.72 ID:qqQynslJ
銃で武装したおっさんに勝てるのか!?

278 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 11:59:02.17 ID:fuJYTakB
杖なしメイジってただの一般人じゃないか…

279 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 12:15:19.27 ID:aD/FYjI+
>>268
さすがにヤムチャを貶しすぎだろ
初期の悟空でさえ拳銃の弾に耐えられるし、亀仙人も山一つ吹き飛ばせる
ただヤムチャさんは油断して負けることが多いので、あっさりやられるかも

280 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 12:19:02.20 ID:7wUHvIjp
ナイフで武装したおっぱいに勝てる奴は居ない

281 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 12:27:56.63 ID:vizjRRtY
覇王翔吼拳を使わざるを得ないな

282 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 12:31:26.56 ID:qqQynslJ
>>275
多分CDシアターにも採用された準公式の名前だから
ロト3部作は別としても、4はレイとユーリル、6はウィルとイザで混在してるし
7・8はそれぞれアルス・エイトが公式になってるしな

9は仕方ないにしても、8の小説版はまだか……

283 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 12:33:11.69 ID:1LUWMWs/
魔法って地球割りよりつおいの?

284 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 12:54:00.14 ID:DZJM2TdW
ハルケギニア割りで風石の溜まり場が露わになり空前の採掘ラッシュが起こってめでたしめでたし。
さすがはアラレさんですね!

285 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 12:54:35.85 ID:U7WVjREQ
虎煌拳一発でも家屋が半壊する威力だからな
覇王翔吼拳は手加減すればシャツが破けてキングのブラジャー丸見えだけで済むが
本気で撃てばビームを曲げる事が出来るので、たぶん一発で数百人は吹っ飛ぶんじゃないかな


286 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 13:01:18.32 ID:8PAqYEiY
ゼロ魔上位陣はパイパイより頭一つ落ちるぐらいの実力じゃね?
パイパイみたいに投げた柱に脚力だけで乗るなんて芸当は土台無理だし

287 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 13:06:25.60 ID:ikfLgJAI
>>277
スマフォからなんでID違うんだ。申し訳ない。

あのおっちゃんだったら銃を持ってようと人間を撃てるようには見えないけど、
メイジ連中は平民を殺るのに何の容赦も呵責も無いと思えるから。
というのが格付けの理由。

あと、アルビオン割りは勘弁な


288 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 13:11:52.34 ID:U7WVjREQ
ドラクエ3の女勇者アレルが召喚されねーかなー
男賢者が召喚される話はあったが

289 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 13:39:25.47 ID:TO+q5Xmo
>>286
パイパイに負けた当時の悟空ですら科学兵器で完全武装した私軍隊に連戦連勝状態だったわけだが
ゼロ戦一つにフルボッコされるハルケギニアじゃ手も足も出ないよ

290 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 14:14:18.18 ID:0pq0B56D
とりあえずMiGで航空支援したり、ガンシップからヘリボーンしたりする程度の現代のPMCと比較して、ゼロ魔の連中が勝てるか考えろ
そしてレッドリボンは、現代よりずっと進んだ文明世界の施設軍隊だ


亀だけど>>61の足元に纏わりつく爬虫類って、キュルケのとこの(ry

291 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 14:16:46.86 ID:0pq0B56D
私設 な

292 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 14:50:11.34 ID:sbZ6ZjsX
そういえばスパーダの持ってるのってどれなんだろ・・・
今現在二本持ってる描写はないし・・・時期的には息子いないから閻魔刀もフォースエッジもリベリオンももってるしなぁ・・・

293 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 15:50:53.56 ID:Jt6g6PxY
ヤムチャってなんで「弱くて情けないヤツ代表」扱いされるんだろう

「サイヤ人襲来編」では悟空とピッコロが束になっても勝てなかったラディッツに匹敵する
戦闘力を持つサイバイマンを圧倒するほどだったんだがな

294 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 16:27:51.29 ID:jp29aZKS
そりゃヤムチャだからとしか…

295 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 16:32:14.55 ID:DO2N2i+n
>>293
最大の理由はヤムチャの勝つ場面が想像できないからだと思う


296 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 16:34:27.37 ID:H/7OIpK8
>>293
ネタとして一度定着するとよくしりもしない奴ですら使うようになって
実態から離れるようになるのはよくある話。
〜〜だから馬鹿にしても問題ない、〜〜だから叩いても問題ないと
一度思われるとそのイメージを修正するのはマジで大変。
種&種死登場前は見てもいない奴がガンダムシリーズ最悪の駄作とか
臆面もなく言ってのける奴が多かったガンダムXの
ファンな俺からするとそんなところが理由だと思う。

297 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 16:35:39.35 ID:KcGLFV/Y
圧倒的にDBより弱いだろっていう作品とのクロスですらいまいち強くないヤムチャを見るとさすがに哀れに見えてくる


298 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 16:41:30.36 ID:Jt6g6PxY
そういや思い返してみてもヤムチャが勝ったのって
透明人間のスケさんくらいだよなぁ(クリリン&ブルマ&亀仙人の助力あり)

劇場版は知らんが

299 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 17:00:40.71 ID:7LT4yfOu
>>277
戦闘力算定に武器は含まれないんじゃね?

300 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 17:09:09.54 ID:4QRIfybb
>>274
おいアルソン君をバカにすんあ!
彼ならアンアンとの芝居がかったお話を素でエンドレスできるだろ!
絶対お友達の一人になれるって!

301 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 17:13:23.04 ID:Xe0TV36L
>>293
そりゃその時期の他の奴との強さや活躍ぶりを比較した場合の話だからな

302 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 17:18:37.54 ID:aVcOcC3L
>>299
銃持ったおっさんの戦闘力素手一般人より強くなかったっけ?

303 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 17:31:50.45 ID:4QRIfybb
月を壊せる亀仙人の戦闘力が139(測ったのはラディッツの時なので壊した時より若干衰えてるかも?)
おっちゃんの戦闘力5

これは銃を含めた戦闘力じゃないとおっちゃん強すぎるんじゃないかな
因みにヤムチャの最後の戦闘力はラディッツとほぼ同等の1480なので
正当な評価をしたら大変な蹂躙物になってしまう!

304 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 17:36:51.83 ID:VT/xxx2g
キャラメルマンに乗ったマシリトはジャンプキャラ最強だけどな
というか二次元のキャラクターは「ボツ」の一言は天敵だろう

305 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 17:41:00.40 ID:ZpyQwzSm
>>292
よく見るのだ。>>69を。

>>背中には骸骨の意匠が剣首に施された大剣と鍔に骸骨の意匠が施された大剣がそれぞれ、
交差するように背負われ、その腰には細身の剣が携えられている。

つまりはスパーダもリベリオンも閻魔刀も全部持って来ている。

306 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 18:01:16.33 ID:qqQynslJ
重い服はずして戦闘力上がるんだから武器持ったら戦闘力上がるだろう

307 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 18:34:51.61 ID:7LT4yfOu
それだと剣持ったトランクスの戦闘力5がおかしくなる
…流石にスレ違いになってきたので以降は↓にて
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1313560770/

308 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 18:38:40.43 ID:+CtcmbK7
ギーシュのゴーレムはアニメだと良い動きしてたから弱いとは思いたくない
アクションゲームの最初のステージの雑魚キャラよりはマシなレベルと信じてる

309 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 18:43:51.85 ID:bRC2XatL
キュルケの戦力分析では「7体で傭兵一個小隊相手が関の山」らしいので、
まあ単体なら普通の傭兵よりはいくらか強いくらいじゃないかね

310 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 18:49:40.31 ID:BJxYS05a
幅あるけど、一個小隊って30人くらいだしな
ギーシュもそうとう強い

311 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 18:52:09.02 ID:ECkhMHBx
みんなドラゴンボールを持ち上げすぎだろ
ドラゴンボールにおマチさんのゴーレムを跡形もなく破壊できるやつが何人いるってんだよ

312 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 19:00:36.68 ID:XdYGoi6b
ロケットランチャーで破壊できるならかめはめ波で余裕じゃね?
ドラゴンボール世界には割と居そうな気がするぞ

313 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 19:01:23.40 ID:4QRIfybb
どどん波でおk

314 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 19:04:02.53 ID:bRC2XatL
といってもまあ、あくまで「関の山」であってかなり上手く運用した場合でも限界はそのくらいということだろう
動かし方が下手なら同数の傭兵相手にも負けるかもしれない
といっても、その辺はギーシュの腕次第だし、キュルケの見立てが完全に正しい保証もないから断定はしかねるな

とりあえずラインメイジのウィンドブレイクでワルキューレは簡単に吹っ飛ばされていたので、
格上メイジ相手だとやっぱり厳しいくらいの腕ではあろうが

315 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 19:04:30.22 ID:0BFzh2rG
RR軍VSガリア軍(ジョゼフ除く)ならRR軍が優勢

316 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 19:06:02.71 ID:sXx1DugW
ハルケギニアの魔法使いがそんなに強くないってのが、ルイズに召喚されましたSSがいっぱいある一要因かもね。
どんな作品のキャラ読んでもだいたい勝てるし

317 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 19:09:10.26 ID:bRC2XatL
ドラゴンボール世界って無印の?
Z以降なら余裕すぎるキャラが溢れ返るしな

うーん、誰がいるかな…
確実にできそうなのは…

ブラック補佐のバトルジャケットとか、
亀仙人とか、
天津飯とか、
ピッコロ大魔王とか、

…まあ結構いるんじゃないかな?

318 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 20:10:47.71 ID:jZQIKbYk
>>304
まあペンギン村は素でウルトラマンやゴジラやガメラがいる場所だし

319 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 20:11:00.93 ID:jZQIKbYk
>>304
まあペンギン村は素でウルトラマンやゴジラやガメラがいる場所だし

320 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 20:12:09.14 ID:jZQIKbYk
しまった、手がすべった。すまん

321 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 21:08:09.28 ID:T5nJUz6F
原作のサイトがただの高校生だけどルーンのお陰で戦えてるから
他の作品のキャラだと最低でもサイト以上の戦力あるしなぁ

だから契約しない状態で話進めてハンでつけたりも出来るんだけど

322 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 21:18:16.54 ID:qqQynslJ
下手するとただの無双になる可能性があるからハンデは必要になること多いな
召喚時の事故とかで何らかの制限とかがかかってたり、特定条件下じゃないと力が出せなかったり
ガンダ以外付けて直接戦力に繋がりにくくしたり

まあ普通にサイトより弱い召喚対象だって問題ないけどね

323 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 21:27:38.67 ID:jZQIKbYk
サイトより弱い、ヤン・ウェンリーとかのび太とかか。でもこいつらも得意分野じゃ超人だしなあ
腕っ節だけじゃなく、頭脳や特殊技能まで合わせて才人以下ってなかなかいないな

324 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 21:41:37.85 ID:uJsuTx3F
サイトはガンダを付ける事を前提としてエロ一般人だしな、特殊技能や頭脳を持たないキャラってのは難しい。

325 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 21:47:34.12 ID:qqQynslJ
ゼロ魔をなぞってく長編としては難しいけど、戦闘を主題としなければなんとでも
まあどうしたって短編向きになっちまうが

326 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 22:41:42.74 ID:H/7OIpK8
頭脳などを含めてサイト以下、というので川村ヒデオを思い浮かべたが、
知能指数とかのわかりやすい形じゃないだけで十分化け物だったな、こいつも。

個人的にはごく普通に現代日本で高校生やってて
骨折とかしまくりの状態で闘士失わないサイトも実は十分化け物だと思うけどな!w
骨折経験二回の俺から言わせるとマジでしゃれになんないぞ。
痛みとかはともかく、とにかく全力で脳みそが動くなと指令を発しまくる。
移動するとか程度ならともかく戦うなんて余程ぶちぎれた人間か
ちゃんとした訓練を受けた人間じゃないと無理

327 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 23:09:51.89 ID:Pril1Cva
>>324
サイトだって、初期設定じゃ発明少年てスキル持ちだったんだぜ(その名残が「平賀」って苗字)

328 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 23:18:15.51 ID:v1SFpNPk
>>238
亀レスだが、小ネタで世界樹のパラディンを召喚したのがあったな。面白かった。
ゲームブックのソーサリーを題材にした「ソーサリー・ゼロ」も好きだ。

329 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 23:21:55.91 ID:qqQynslJ
>>326
まああれだけの極限状態だし、精神が肉体を凌駕してたんだろう
ルーン効果で強制的に戦意高揚されてたのもあるだろうし

330 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 23:27:54.37 ID:x7X6ptKp
アドレナリンが出まくってたんだろう

331 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 23:31:15.43 ID:JIGt1jRi
>>327
魔猿思い出した

332 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/07(水) 23:35:22.04 ID:Xe0TV36L
モンスター級だな

333 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/08(木) 00:17:58.53 ID:fOpRiU/T
>>323
のび太はともかく、ヤンは普通に軍人として一通りの訓練受けてるはずだしサイトより弱いってことはないんじゃ?

334 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/08(木) 00:41:56.84 ID:hvqCyOhl
サイトより弱い成人男性
しかも戦闘艇の操縦からサバイバルまで軍事訓練を一通りパスした宇宙軍士官

サイトすげぇ

335 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/08(木) 00:48:13.86 ID:+d3SG5xN
咲の主人公の友達の男キャラ(名前忘れた)召喚でいいよ。サイト以下だろ

336 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/08(木) 01:02:53.53 ID:20QfzsrC
 才人は普通の高校生というけれど、あの一言多い言動のうかつさや、やたら負けん気が
強くて比較的好戦的な気性考えると、平均以上にはケンカの経験多そうな気がする。

337 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/08(木) 02:03:47.08 ID:XZcm2gMb
高校生の分際で出会い系に手を出す時点でまじめとは縁遠いのだけはわかるがな
万一はまってたらとんでもない請求が来て平賀家の危機があったかもしれん。業者にとってあいつほどのカモはおらんだろ

338 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/08(木) 02:04:56.09 ID:MRqKU3Je
ネトゲでネカマプレイしてた身としてはサイト相手ならサクラで毟り取る自信があるw

339 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/08(木) 02:09:29.98 ID:+d3SG5xN
>>337
サイトなら強運で本物を引いてものにしそうな気もする
出会い系に当たりがほんとに紛れてるのかは知らんが

340 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/08(木) 03:46:08.52 ID:CBbIQfsW
幸運だったから>>337みたいな悲劇が起こる前に召喚されたんだよ

うーむ、サイトより弱い大人かぁ
正体を隠すために人間時にはひたすら弱者を演じ続けた
東映スパイダーマンの山城拓也は弱いとして扱って良いかね!

341 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/08(木) 04:12:17.37 ID:gxlYKTKv
スペランカー先生でどうだ

342 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/08(木) 04:59:59.30 ID:G1vE9WlM
もう呼ばれてるし……

343 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/08(木) 08:16:53.65 ID:oSp/xpHb
Wizardryシナリオ1のLv1ファイターなんてどうよ。
蚊に刺された程度のダメージでごっそりHP持ってかれるひ弱さらしいぜ。

344 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/08(木) 09:00:47.11 ID:bCC2VnoH
最弱なら球磨川さんをだな…

345 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/08(木) 09:52:22.68 ID:EDGAFKec
人気投票で1位になっといて勝負に勝てないとか言われても説得力ありませんよ!

346 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/08(木) 11:17:06.90 ID:k/7jwNJj
『使い魔になって欲しいのなら』『裸エプロンで』『僕に傅け。』

347 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/08(木) 12:00:23.24 ID:cH0lzKp5
球磨川は戦挙編の最終戦でめだかちゃんと(アッサリ負けたけど)それなりに殴り合ってたし、
複数人を一瞬で壁にネジ磔にしたりするんだから、弱いってことはないんじゃないの。

ただ『勝てない』だけで。

……ストーリー作りがえらい難しそうだな。

348 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/08(木) 13:48:30.17 ID:eh4Acbxs
>>347
>弱いってことないんじゃないの。

いや、あれでも能力面でも弱いってことなんだよ。
善吉だって壁走ったりできたけど普通だったのと同じ。
西尾作品ではよくあること!

349 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/08(木) 15:06:34.12 ID:NY1P5Xqe
もう完全にクマーが主人公だよね、めだかは

350 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/08(木) 15:11:55.82 ID:6x/7ocmI
2位のめだかと4倍差の投票を獲得したとのもっぱらの噂だ

351 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/08(木) 18:34:06.44 ID:QMKthxtG
完璧超人のめだかちゃんと最底辺まっしぐらなクマー先輩。
どっちの方が共感できるかは火を見るより明らか。
特に最近の気さくさとか人間味とか人気が出ないはずがないw

>>348
「自分で思ってるほど弱くない」ってめだかちゃんに言われてたけどね。
多分勝てる自分をイメージできれば十分強いはずなんだよ。

352 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/08(木) 19:03:57.35 ID:2LVi/td3
全体が高すぎて弱いが弱くないって良くあるよな

353 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/08(木) 19:12:18.87 ID:CBbIQfsW
禊ちゃんはすぐ競技的な負けを認めるだけだからね
しかし人気投票で1位になってしまったら負けを認められないのでは・・・

354 : 忍法帖【Lv=3,xxxP】 :2011/09/08(木) 19:31:45.24 ID:nbG4PiPh
強い弱いは相対的なもんだ
何に比べて、というのが無いと

355 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/08(木) 19:33:18.75 ID:rzmWpPCm
公正前の球磨川がギーシュと決闘したら1、2発ワルキューレに殴られてすぐに降参した後、油断したギーシュをボコボコにするんだろうな
トリステイン貴族の誇り高さから考えてもう総スカン喰らうだろうな

356 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/08(木) 19:43:15.73 ID:mBGocZlU
サイト以下であろう男性…
漆原るかちゃんならばギーシュと決闘騒ぎにはならんだろう。

357 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/08(木) 20:03:55.02 ID:S6bO0QFH
元最弱なら蝶サイコーの蝶人さんがいるけど、海水浴中の彼を召喚したらどうなるだろうか

358 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/08(木) 20:04:30.41 ID:IwIoxjwX
球磨川召喚はマジで誰かやって欲しいな
出来れば更正前ので


話は変わるけど、ガンダールヴの力ならサイトレベルでもあの世界で最強の一角を担えるなら
不良漫画の強いキャラだったら無双出来るんじゃね?
リンダマンとか呼んだらワルドにも楽勝で勝てる気がする

359 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/08(木) 20:09:21.63 ID:CXfjOowm
ガンダールヴの力は「心の震え」で上下するから
冷静だったり落ちついたりしてるやつだと大して強化されんと思うぞ

360 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/08(木) 20:14:29.70 ID:MRqKU3Je
つまり常時ハイテンションで不安定な奴だと凄い事になるんだな。

361 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/08(木) 20:14:31.57 ID:bCC2VnoH
球磨川、一方通行召喚は誰もが一度は考えそして諦めた経験が…

362 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/08(木) 20:25:42.20 ID:MCPOtyyP
>>360
オリ主か……

363 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/08(木) 20:27:07.17 ID:NHBVNZjB
鳳凰院さんを呼べと申したか

364 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/08(木) 20:28:04.76 ID:SXBee4n7
>エクスプロージョン繋がりでギャラクシアンエクスプロージョンの使い魔
>聖闘士星矢LCから双子座のアスプロス召喚
地味な弟の方を召喚してやれよ
ギーシュ戦でワルキューレが喰われるぐらいの変更はできるぞ


365 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/08(木) 20:30:07.79 ID:j0wbmyE9
からくりサーカスのしろがね連中とかはガンダ効果薄いわけか

366 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/08(木) 20:36:22.28 ID:T1Ng6PTe
>>360
テンション上がってきたぜーな馬鹿とかか。

367 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/08(木) 20:37:01.33 ID:CBbIQfsW
内藤みたいなのがいいのか

368 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/08(木) 20:43:34.45 ID:sXqg4PTi
サガを召喚してロマリアの教皇になるか
カノンを召喚して無双したい

369 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/08(木) 20:58:39.79 ID:Bzt/DyzI
また戦争がしたいのかアンタたちはぁー!

370 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/08(木) 21:02:33.45 ID:Rt07P4TE
よろしいならば戦争だ

371 :@dmo.ne.jdmwtp.a!m:2011/09/08(木) 21:07:16.82 ID:al+sCO/7
>>360
エリートヤンキー三郎か

372 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/08(木) 21:35:57.24 ID:dUupnl0N
>>341
先生は打たれ弱いだけで、そこらの不良をぶちのめすくらいわけないんだぞ

ただオワタ式なだけなんだよ・・・

373 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/08(木) 21:43:38.67 ID:iLZsErN/
上条さんなら、感情の不利幅が大きいから効果ありそうだな。
幻葬殺しでルーンが消滅するけど。

374 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/08(木) 21:46:40.41 ID:Rt07P4TE
ルーンに触らないように慎重に生活すればおk

375 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/08(木) 21:52:08.77 ID:AAjrR4ep
上条ならギーシュは倒せるだろうし、巨大なゴーレムだって簡単に倒せるな。
一番厄介なのは軍人として体術の強いワルドだな。ワルドのくせに

376 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/08(木) 22:15:28.22 ID:mM4MJCqP
修造にルーンが発現したらグランドスラム達成出来ますか?

377 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/09/08(木) 22:19:47.28 ID:KEX49dl1
テニスラケットが武器なら簡単だろうな

378 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/08(木) 22:39:14.47 ID:CBbIQfsW
修造がテニヌを始めてしまう

379 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/08(木) 22:45:43.98 ID:L+8ye4wY
まさかのドーピング扱いで失格

380 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/08(木) 22:54:16.32 ID:bPauxtHc
>>373
ヴィットーリオに召喚されてたら、右手にルーンが刻まれず
何度もコンクラントサーヴァントをし続けることになるのか



381 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/08(木) 23:17:19.06 ID:v5TcL5nI
オレのビッグバンは、もう止められないぜぇーっ!

テンションは歴代最高だし武器持参だから常時ガンダ補正付きでほぼ無敵だな

382 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/08(木) 23:30:27.79 ID:QMKthxtG
DQ8の主人公たちは自前でテンション上げられるからガンダ候補としては結構優秀w

383 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 00:00:56.09 ID:ZAonEy7y
一つの指輪付きでゴクリさん召還とかどうだろう

384 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 00:25:59.40 ID:xkYO4Zem
あの世界の亜人ってどのくらい居るんだろうね?
エルフは居たけど、他の描写ってあったっけ?

385 : 忍法帖【Lv=1,xxxP】 :2011/09/09(金) 00:32:55.36 ID:GCHqoqcZ
オーク、トロル、オーガ、ミノタウロス、コボルト、翼人などがいる

386 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 00:34:21.32 ID:GCHqoqcZ
ん、それとも指輪物語世界のことか?
ドワーフとかホビットとかいるじゃないか

あるいはDQ?
どの世界の事だかわからんぞ

387 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 00:38:16.63 ID:mNG3gq3l
久しぶりにスレ覗いたら300スレいってるんだなあすげえ


388 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 00:42:35.09 ID:/Ci8iwz0
これから4期効果も入るだろうからさらに伸びると思うぞ

389 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 00:47:55.52 ID:X/7eVC/B
スピキュール! の人はテンションクソ高そうだが

>>382
一発殴ったらしぼむんじゃないの?

390 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 00:53:35.36 ID:/Ci8iwz0
うぉーっ!あっちぃー! の人か
テンションならFF7の連中も興奮剤でリミット上げやすいからいいな

391 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 01:13:37.72 ID:9a3ugwHc
よく考えたら霧亥にまったくルーンの効果が出ていないのは、あいつの性格のせいかもしれない

つまり切れるとハルケギニアがやばい

392 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 01:33:03.14 ID:zh+2kM6n
 テンションって点じゃ、時オカとムジュラの大妖精に敵う者はそういまい。

393 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 01:38:00.88 ID:l9v/K3RM
>>390
女装に必要な道具の為と言って、幼なじみの目の前で風俗店に突撃かましたストライフさんが一番か。
文句無しに強いし。

394 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 02:58:37.05 ID:ZzJfOPvC
まあテンションといったら限界のない馬鹿にかなうヤツなんていねーんですよ

395 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 05:06:53.39 ID:C9m2AJU8
>>340
提督とラスボスは殴り合いじゃ普通にサイト以下だろ

396 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 05:41:55.94 ID:9a3ugwHc
サイトはアフリカの少年兵か何かか

397 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 07:29:09.31 ID:z/FD6f3j
ヤン・ウェンリーはどれだけ頭から下はいらないと言われてようが、ちゃんと士官学校を卒業してる。
銃担いで長距離走ったり、匍匐前進したり、射撃や格闘技の訓練もつんでないとおかしい。

398 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 07:35:56.24 ID:9Mea9jdS
ヤン提督は一般兵の水準を下回る程度ではあろうが
流石に訓練も積んでない普通の男子高校生まで下回るってことはないだろうね

399 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 07:58:10.76 ID:1wTWnGpz
訓練は一応人通り経験済みらしいからな
たしか訓練中に一回遭難して死に掛けたんだっけ

400 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 08:51:23.56 ID:G69PCZat
>>373
魔法の種類が根本から違うから消えないだろ

401 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 08:55:36.47 ID:q70MRj2S
『頭から下は要らない』ってのは
駒としては凡庸だが指し手としては非常に優秀である
って事の田中芳樹的表現だろう


402 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 09:01:35.77 ID:qU2b9dvL
ふと思ったんだが、ルーンが刻まれた箇所を切り取ったら、
契約は切れるんだろうか?

403 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 09:02:26.70 ID:q70MRj2S
頭から下じゃねえ首から下だよ畜生恥ずかしい

404 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 10:04:59.59 ID:pcPQ5K/i
>>402
ゼロのエルクゥでは左手を切り落として契約を解除してるね
手自体はその後魔法で繋ぎ直されたけど

405 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 10:06:53.60 ID:2mj7LF1z
テンションの高さ的な話ではギンガナムの御大将とかガンダールヴ補正が半端じゃなく高そうだな。

「我が世の春が来たぁぁぁ!!」
「そうだ相棒!!闘志でも怒りでも良い、その心の震えがガンダールヴの力に…」
「絶っっっっ好ぉぉぉぉ調ぉぉぉぉであるっ!!!!」

406 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 10:09:46.09 ID:0+2B/zbN
勇者王とかGストーンとの相乗効果でえらい事になりそうですね

407 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 10:14:25.37 ID:AOJ8JGIz
グレンラガンとかのキャラが出てきたら、気合パワーが半端ない。
気合があれば合体だって出来るんだし、ガンダで何が出来ても不思議じゃない。

408 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 11:13:26.59 ID:KHeCPosw
むしろそれがデフォで、震えのうちにはいらないということはないだろうかw

>>399
序盤ではしっかり、撃ち込まれた迫撃砲弾の弾種を識別して、同居人抱えて丈夫な物陰に飛び込んだりしてるしな
自分の足撃たれても冷静に止血したりとか、まあ普通に軍人

409 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 11:32:08.71 ID://pxnJlk
>407
スパロボで東方先生の性格が普通扱いになっているようなものか。

410 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 11:42:09.27 ID:XKNEt+Ll
ハイテンションなバカキャラで銀魂の近藤を思い付いた
バカで警察なのに煩悩全開のストーカーでケツ毛とゴリラ顔がコンプレックスなおっさん一歩手前な男
でもお人好しで道場主やるほどの剣の腕と人の上に立てる器の持ち主
召喚されてからも美人を見たら速効でアプローチして撃沈を繰り返しそう
純粋な剣の腕ならガンダールヴ無しでもワルドとかに勝てそうだが

411 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 12:24:27.88 ID:4CncYO8l
マジになると割と強いのにギャグ中は基本的にボコボコになってその上すぐ復活する補正もあるな

412 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 12:25:26.80 ID:G69PCZat
流派東方不敗は精神のテンションなんか明鏡止水で思いのままだからな
ドモン召喚とか完全コントロールでデルフ噴いてたしな

413 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 12:35:32.86 ID:O+ejzJe8
>>405
御大将大はしゃぎだな

414 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 14:49:13.27 ID:fnOHdt/y
>>412
自身の精神を制御できるキャラは解放した時のルーンの爆発力が半端なさそうだな

415 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 15:36:51.74 ID:4O3Pr8ne
>>405
わろた。実に読んでみたいなそれは

416 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 15:44:04.45 ID:C9m2AJU8
>>404
吸血鬼ハンターDだと使い魔の変更になるのか
それともくっつけると元に戻るのか

417 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 15:48:27.60 ID:tH9Ygokv
>>416
某所でオリキャラがにせD召喚したSSを思い出したわ
すぐにエタったけどな!

418 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 16:03:11.74 ID:ZzJfOPvC
>>405
でも御大将が剣持って戦って勝つイメージがまったく出来んなw
ターンXごと持ってくるならともかく、デルフ持ちだとそれだけで負けフラグっぽい

419 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 16:14:43.19 ID:ym8q8hgl
重力下生活とガンダ補正でなんとか・・・w

420 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 16:30:15.66 ID:KHeCPosw
精神コマンドを使え!!

>>391
まてよ
彼はキレたときに銃以外持ってないし、ブーストされるようなものは使わないぞ

そういえば、ガンダは重力子放射線射出装置ほど高度な代物を、武器と認識できるんだろうか

421 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 17:17:23.49 ID:xN6o4Mig
ルイズがカブトボーグのロイド召喚したらストレスで倒れるかな?

422 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 17:34:57.31 ID:E9mAJ/79
ボーグ魔法で蹴散らされる七万人…

423 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 17:54:22.51 ID:1WLao9en
バーサーカーモードのアレンビーやブロックワード発動中のステラも心の震えはとんでもなさそうだな
あいつらは生身でも強いからガンダにはうってつけだろ、もっともヘタすれば敵味方みさかいなしになりかねないけど

424 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 18:18:36.76 ID:dHj1sDHA
特撮で仮面ライダーより全身武器の固まりなロボットだったら
JPことジャンパーソンが思い浮かんだ。

425 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 18:32:37.19 ID:9PBv2vhC
全身武器だったらGP-03デンドロビウムと、それをモチーフにしてデザインされたHELLSINGのハルコンネンUが思い浮かぶw

426 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 18:34:51.07 ID:YStCcpjk
>サイトより弱い成人男性
劇場版吸血鬼ハンターDからマーカス兄弟の三男グローブを召喚
カトレアと仲良くなれるか?

427 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 18:36:28.99 ID:SnnnRMmg
使い魔が裏切るというパターンはありだろうか。
(裏切りではないが、聖帝サウザーは別行動だったが)

魁男塾から藤堂兵衛を召喚したら
裏切っていつのまにかレコンキスタの黒幕とかになったりして・・・。

428 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 18:40:05.58 ID:1WLao9en
スッパマンやぶりぶりざえもんはギーシュ相手でも寝返りそうだが

429 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 18:45:02.76 ID:IlPiwVzO
ぶりぶりざえもん「黙れ!私は強い者の味方だ。大体千歳飴で青銅に勝てるわけがないだろう。」

430 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 18:47:22.98 ID:dHj1sDHA
ぶりぶりざえもんは塩沢さんならこれだなですでに召喚済み
ちなみに最も美しい男Dもいるよ

431 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 19:14:36.43 ID:0t4Vpbsj
>>422
リュウセイさんならともかくロイドさんならそこまでいかなくね?

432 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 19:16:53.71 ID:qU2b9dvL
色々読んでいると、話を先に考えて、そこにキャラ当てはめてるパターンと
キャラありきで話を動かしてるパターンの二通りあるな

前者だとストーリーがしっかりしている場合が多いけど
そのストーリーに合わすためかクロス先のキャラはこんなこと言わない、やらないみたいになることが多いのに対し
後者はクロス先のキャラのらしさがよく現れてる場合が多いけど
ストーリーはgdgdになる場合が少なくない
どっちもいい、みたいな作品もあるにはあるけど基本的にはこの二パターンに分かれるね

どっちのパターンがいいのかね?
俺はクロス先のキャラを重視して欲しいから後者だな

433 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 19:21:39.40 ID:9PBv2vhC
>>431
カブトボーグ知らない俺はダテさんとアーヴィングさんを思い浮かべてしまった

434 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 19:29:49.59 ID:C9m2AJU8
>>426
グローヴは本編の方が扱いやすい

435 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 19:32:51.80 ID:JMLxgqG5
原作からしてわりと使い魔っぽい黄金バットとか召喚どうよ?
バットつええの蹂躙展開は原作仕様だぜ

ただあの人わりと残虐だからギーシュを殺したりしないか心配

436 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 19:56:06.33 ID:ZzJfOPvC
>>427
ルーン補正でルイズを守ろうという意志が働くから難しいかも
まあ、そこまで強制力は無いようだし、強く裏切ろうと思えば問題ないかもしれんが

437 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 20:23:36.74 ID:tH9Ygokv
>>435
「黄金バットは不死身だ!」

殺されて焼かれて灰を海に流されてもしれっと復活
もちろん説明など無い

438 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 20:27:20.24 ID:g6RZHz7T
>>435>>437
小ネタにある

439 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 20:37:24.15 ID:N82A8eCV
>>437
間違えて復活時にマッチョ白人になるんですねわかります
……進駐軍命令なんて誰が知ってるんだw

440 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 21:23:57.04 ID:y7O0x65X
最近はアイテム召喚系無いな。(元々少ないけど)

441 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 21:37:10.78 ID:kqS4Onnt
猿の手なんか…いやあんなの召喚してもただのゴミ扱いで捨てられるのがオチだな

今更な話だが、アイテム系列だとよほど変わってるというか凄そうな外見でないと
普通にルイズに捨てられるか召喚のやり直しになりそうな気がする

442 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 21:39:01.09 ID:JjJ4dVVR
じゃあ、サイコガンを召喚してヒューッなルイズになるか

443 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 21:50:08.45 ID:/sBimuPp
オーベルトと石棺を召喚してルイズをオーズにしようぜ。
一回変身したら変更できないからなし崩しにストーリー進めて。

アンクの寄生先が困るなぁ。

444 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 21:56:43.92 ID:mX6Y7dXi
今年のライダーだと宇宙ルイズが始まるのか

445 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 22:00:03.14 ID:ItfSwzq0
レンジャーキーで何かの戦隊のどれかになるルイズとか

446 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 22:13:20.85 ID:LHb9C/2c
オーズより会長と里中君を召喚したほうが面白そうだな
ケーキ漬けにされて卒倒するギーシュが浮かぶ

447 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 22:17:02.66 ID:/sBimuPp
ハッピーバースデーイガンダールブ!!!

448 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 22:20:48.99 ID:ItfSwzq0
虚無の担い手をわざと1人欠けさせた状態にして
ゼロゼロゼロ、すなわちオーーズ!!

449 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 22:30:49.44 ID:RY7Pjjdt
>>447
どこぞの実写映画を思い出した
ほわーん

450 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 22:36:23.02 ID:QevJSxoq
>>443
終盤の右側アリのグリードアンクでいんじゃね?
メダルメダル欠けてるから普段は腕みたいな

451 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 22:36:39.13 ID:xlrjtogs
ルイズがライダーになったら変身中にどつかれたり、困ったときにちびサイトを呼んだりする図が浮かんだ

452 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 22:40:30.53 ID:ItfSwzq0
バトスピから12宮Xレアのカード召喚
基本的にアンアン無双

453 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 23:18:55.83 ID:pcPQ5K/i
>>441
モッカニアの本みたいに、強引に契約させてしまったSSもあるがな

454 :The Legendry Dark Zero 3:2011/09/09(金) 23:19:49.90 ID:ae33e4FS
何も予約がなければ23:24分に投下させてもらいますが、よろしいでしょうか?

455 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 23:23:51.40 ID:UEE/5IvX
よっしゃこい!

456 :The Legendry Dark Zero 3:2011/09/09(金) 23:24:46.79 ID:ae33e4FS
ヴェストリ広場へと辿り着いたスパーダはギーシュと相対する。
これから行われるであろう決闘≠ニいう名の貴族による一方的な制裁を見物しようと
噂を聞きつけた生徒たちで、広場は溢れかえっていた。
「諸君!決闘だ!」
その広場の中心でギーシュは薔薇の造花を掲げ高らかに宣言をする。見物人から歓声が巻き起こる。
「ギーシュが決闘するぞ! 相手はルイズの召喚した没落貴族だってさ!」
ギーシュは腕を振って、歓声にこたえている。
一方、スパーダは己の愛刀の一つ――閻魔刀を片手に構えながら目を瞑り、静かに佇んでいた。

「逃げずによくきたな! 没落貴族君!」
「君も決闘≠すると言ってよく来れたな」
スパーダは目を瞑って落ち着いたまま答えた。
「ふんっ……では、始めようか!」
ギーシュが持っている薔薇の花びらを振り、花びらが一枚落ちた瞬間、その花びらは鎧を纏った女騎士の人形へと姿を変えた。
「ほう。先ほどの錬金とやらか」
「お褒めにいただき、光栄だ。僕の二つ名は青銅≠フギーシュ。従って、青銅のゴーレムワルキューレ≠ェ相手をするよ。
 言っておくが、卑怯などとは思わない事だよ。僕はメイジだ、魔法でカタをつけさせてもらう」
「――come on(来い)」
スパーダの一声と共にワルキューレが突進してくる。

457 :The Legendry Dark Zero 3:2011/09/09(金) 23:29:45.53 ID:ae33e4FS
スパーダ目掛けてワルキューレの拳が真っ直ぐに叩き込まれようとしている。
当のスパーダは目を瞑ったまま、その攻撃を避けるどころか見ることすらしようとはしない。
ギーシュは勝ち誇った顔でにやりと笑った。
没落貴族の無様な姿を他の者達にも見せ付けてやろう。――そう考えていた時である。

――ヴゥンッ

突如、低い唸りのような音が響いた途端、目の前のワルキューレが一瞬にして十字に切り裂かれていた。
スパーダは閻魔刀の刃を、ほんの僅かに指で押し上げ覗かせている。

「な……なっ……」
突然の出来事に唖然とするギーシュ。そして、ギャラリー達。
「何が起こったんだ……?」
「あの男、何もしてないよな?」
誰しもが、スパーダの神速の斬撃を見切れてはいなかった。
まさか彼らも今の抜刀が時に空間そのものを両断しかねないものだとは夢にも思わないだろう。
バラバラに切り裂かれ、ゴトゴトと地に落ちるワルキューレの残骸に広場にいるギャラリー達が凍りつく。

「ち、調子に乗るなよ! ワルキューレ!」
さらに花びらを二枚落とすと、それは二体のワルキューレへと変わる。
今度は槍やらメイスといったもので武装していた。
左右から挟むようにしてスパーダに襲い掛かるが、突如スパーダは残像をその場に残して姿を消した。
「――blast!(砕けろ!)」
あらぬ方向から滑るように疾走しつつ現れたスパーダはワルキューレの間を駆け抜けぬけながら
閻魔刀を完全に抜き放ち、一刀の元に両断する。

458 :The Legendry Dark Zero 3:2011/09/09(金) 23:34:26.07 ID:ae33e4FS
そして、滑らかな動作で閻魔刀を納刀した。
「ふ、ふん! いくら倒しても無駄だ! ワルキューレは無限に作り出せるぞ!」
その言葉が単なる虚勢である事がスパーダには分かっていた。
ワルキューレとやらを一体、作り出すだけで相当の魔力を消耗するのはメイジ達の魔力を直接、見る事ができるスパーダにはお見通しだった。
せいぜい、作れても四体が限界だろう。
(やはりな)
案の定、ワルキューレを四体呼び出しただけでギーシュの魔力はもう新たなゴーレムを作れる量ではなくなっている。
「ゆけ!」
顔を引き攣らせ、冷や汗を流しながら号令をかけるギーシュ。ワルキューレが一斉に突進してきた。
芸がないなと思いつつ、スパーダは向かってきたワルキューレの胴体に抜きかけた閻魔刀の柄で打ち付けて怯ませ、
体をくるりと反転させつつ流れるように閻魔刀を横に振り、二体を一度に両断する。
もう一体が横から剣を振り下ろすが、それをスッと体を僅かに反らせて回避し、蹴りを浴びせて吹き飛ばす。
最後のワルキューレを逆手に持った閻魔刀で貫き、鋭い蹴りを繰り出した。
これら一連の動作は一秒にも満たない。

459 :The Legendry Dark Zero 3:2011/09/09(金) 23:39:45.34 ID:ae33e4FS
(……何だ? 昨日から鬱陶しい)
閻魔刀を納刀しながら、忌々しそうに自分の左手を見る。
手袋で覆われてはいるが、この下には使い魔契約のルーンが刻まれている。
昨日からこのルーンは自分に対して魔力を発揮し、強制力を働きかけてきていたのだ。

――主に従え。

――主に忠誠を誓え。

――主を慕え。

――主から離れるな。

そんな意味が込められた強制力が秘められており、並みの獣や力の弱い下級悪魔であれば簡単にその力に屈してしまうことだろう。
しかし、力の大半を己の分身に封じたばかりとはいえ最上級の悪魔であるスパーダにはそんな洗脳染みた魔力など受け付けはしなかった。
ルイズを気にかけたりするのは、あくまでスパーダ自身の意志によるもの。
千年以上もの間、これまで多くの人間を見てきたからこそ、異世界に住まうイズという一人の人間が
これからどのようにして生きてゆくのか、そしてその周りで何が起きるのかを見届けるために彼女のパートナー≠ニなったのだ。

このルーンは自分をルイズにとって都合のいい使い魔≠ノしようとしているようだが、
洗脳などで築かれる信頼など片腹痛い。
自らの意志で彼女と共にあるからこそ、意味がある。
スパーダの悪魔としての本能が、ルーンの魔力を完全に抑え付けていた。

460 :The Legendry Dark Zero 3:2011/09/09(金) 23:45:11.91 ID:ae33e4FS
「す……すごい」
スパーダの戦いを見守っていたルイズはあまりの光景に唖然とした。
まさか、ここまで強いとは。
恐らく、スパーダはまるで本気を出していないのだろう。余裕の表情を浮かべている。
だが、これで彼の実力がはっきりと分かった。ドットとはいえメイジであるギーシュを軽く叩きのめしたのだ。
主人……パートナーである自分を守れる力となれるはずである。
「素敵……」
ルイズが喜びに震える中、隣にいたキュルケはトロンとした目で体をくねらせる。


「きゅい! あの悪魔、やっぱりとんでもなく強いのね!」
ヴェストリ広場の上空を飛ぶ一頭の風竜が人間の言葉を口にしていた。
その背に乗る青い髪の少女、タバサは真下で繰り広げられた戦いを見届け、驚愕していた。
(彼は……何者)
自分の使い魔・韻竜シルフィードがルイズの召喚した使い魔、スパーダの事をかなり恐れているようで
彼のことを悪魔≠ネどとまで呼んでいる事にタバサも戦慄を抱いていた。
このハルケギニアには吸血鬼やら亜人といった異種族が存在するのだが、悪魔≠ネどという存在は御伽話の中でしか見た事がない。
しかし、スパーダから発せられる異様で冷たい雰囲気は、一人の戦士であるタバサをも震え上がらせる程に研ぎ澄まされていた。
だからこそ、ずっと彼のことを警戒していたのだ。
彼が悪魔なのかどうかはまだはっきりとは分からない。
ただ、一つだけ分かるのは彼の力はあまりにも大きいということだ。

461 :The Legendry Dark Zero 3:2011/09/09(金) 23:51:00.79 ID:ae33e4FS
「ひ……!」
最後の一手までもが一瞬にして全滅させられ、ギーシュはへなへなと腰を抜かして尻餅をつく。
完全に見誤っていた。こんな相手に、自分が勝てるはずがない。
先ほどまで発揮していた威勢や虚勢も、すっかり萎えてしまった。
「く、くるな……! くるな!」
納刀した閻魔刀を手にしながら近づいてくるスパーダに、半狂乱のギーシュは薔薇の造花を振り回しながら叫んだ。
ギーシュの目の前で止まったスパーダは閻魔刀を再び抜き放ち、ギーシュの真横に突き立てる。
「お前は、死んだ」
「……へ?」
スパーダの発した一言に、間の抜けた声を出すギーシュ。
「もしもこれが本気の決闘であれば、お前は死んでいる」
ギーシュはその言葉の意味が分からず、唖然としたままスパーダを見ていた。
「お前は言ったな? 決闘≠する、と。……その意味が分かるか?
 ――決闘≠ニは本来、命を賭けた戦いだ。負けた方は、死ぬ≠ラきでもある」
死≠ニいうその一言に、ギーシュは青ざめた。
「……お前がやろうとしていたのは、命を軽視した行為だ。それでもし、お前が誰かの命を奪った時、お前は何を得る?
 お前が決闘をしようとしたのが私ではなく、あのメイドだったならばどうだった? 
 お前は相手が平民だからと、平気で傷つけ、その命を奪えるのか?」
スパーダの言葉に、怒りはない。それはギーシュを諌める威厳ある言葉だった。
ギーシュは彼の言葉に、背筋に何か冷たく恐ろしいものを感じた。
そんな事、考えてもみなかったからだ。
だが考えて、あの時もしも彼が割り込まなかったら自分はあのメイドにひどい仕打ちをしていたかもしれない。
「たとえお前が貴族であろうと、彼女が平民であろうと君達は互いに一人の人間≠ナあることに変わりは無い。
 軽々しく、人を家畜のように傷つけるような真似はするな。……それは、心を持たない悪魔≠ェすることだ」
閻魔刀を地面から引き抜き、鞘に収めたスパーダは踵を返し、ヴェストリ広場を後にしていた。
ギーシュは未だ尻餅をついたままだったが、その胸の奥から何か熱いものが湧き上がっているのを自分でもはっきり感じていた。

462 :The Legendry Dark Zero 3:2011/09/09(金) 23:56:09.49 ID:ae33e4FS
「彼が……勝ちましたね」
「うむ……圧倒的じゃったな」
学院長室において遠見の鏡で決闘の成り行きを見守っていたオスマンとコルベールは
その過程と結末に唖然としていた。
コルベールがスパーダの左手に刻まれたルーンが伝説の使い魔ガンダールヴ≠フものではないかと騒ぎたて、
それを確かめるためにこうして遠見の鏡で決闘を見ていたのだが……。
「やはり彼はガンダールヴ≠ナす! 王宮に報告をして指示を――」
「コルベール君、そう決め付けるのはまだ早い」
興奮するコルベールを諌めるオスマン。
「ワシにはな、彼の戦いぶりはルーンがもたらしている物ではないと思うのじゃ」
「……し、しかし」
「それに――」
突然、厳しい顔つきになるオスマン。
「先日、ワシはディテクト・マジックで彼を調べてみた。
 そうしたら、とてつもなく恐ろしい魔力を感じ取った」
そうである。昨日、スパーダと会話をしている間にこっそりと魔力探査をしてみたのだが、彼から発せられる
魔力はあまりにも強大で規格外なものだった。
それだけの魔力を持つ彼が、あれだけの力を発揮できるのは朝飯前ではないか、と思っているのだ。
「とにかく、情報が足りぬ。事を荒立ててはいかんのう、当分は我々だけの秘密じゃぞ。
 無論、王宮への報告も無用。ここに強力無比な使い魔がいると宮廷のアホどもに知れれば戦などに利用されかねん」
「……分かりました」
コルベールが首肯をした、その時だった。

463 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/09(金) 23:59:12.82 ID:O5pxipxH
シエン

464 :The Legendry Dark Zero 3:2011/09/10(土) 00:01:23.35 ID:dOtauwCR
コンコンッ、と扉をノックする音が聞こえたのは。
「鍵はかかっておらぬ、入りたまえ」とオスマンが答えると、「失礼します」と現れたのは
話題をしていた相手の主ルイズ、そしてその当人スパーダだった。
突然の来訪者に驚く二人。

決闘が終わった後、ルイズはスパーダに賞賛を浴びせていたのだが本人はそれを軽く相槌を打ち、学院長室へとやってきていたのだ。
何の用だ、と尋ねてみても「野暮用だ」としか答えないので何か失礼な事をするのではと思い、こうしてついてきたのである。

スパーダの表情は静かではあるが無表情で、その裏側では怒りが満ちているのが彼らには分かる。
「単刀直入に聞こう、オスマン。――何故、決闘の騒ぎを止めなかった?」
突然の質問に困惑するオスマンとコルベール。
スパーダの視線はちらりと、遠見の鏡へと向けられる。
「それで事の成り行きは見ていたのだろう? ならば、何故あの騒ぎを止めようとしなかった。
 何をしていたんだ?」
まさかスパーダは気づいていたというのか。オスマンとコルベールはたじろぐ。
ルイズも決闘を二人が見ていた事を知って驚いている。
「……高みの見物で何をしていたかは知らんが、お前達は教師なのだろう? ならば何故、決闘を止めようとしなかったのだ?
 私は彼を殺す気など毛頭なかったが、あれでもしも彼が命を落としていればそれを傍観していたお前達はどう責任を取っていたつもりだ」
二人の行為を非難するスパーダ。表情は先ほどからまるで変化していないが、逆に変わらないのが恐ろしい。
「他の教師達までも止めるどころか、お前達と同じ傍観者と成り果てていた。
 生徒の安全よりも、知的好奇心が優先か……教師の風上にもおけん。
 教師であるお前達には生徒を、そしてこの学院にいる人間達を守る義務がある。
 それができぬようでは、教師失格だ」
「スパーダ! 学院長に対して失礼よ!!」
ルイズがスパーダの腕を引っ張るが、オスマンは「いいのだよ、ミス・ヴァリエール」と制していた。

465 :The Legendry Dark Zero 3:2011/09/10(土) 00:06:23.88 ID:ae33e4FS
「……確かに、そうじゃ。ワシらは好奇心を優先して、一番大事なことを忘れていたよ。
 まことに、申し訳ない……」
コルベールもオスマンと共に頭を深く下げていた。
「いやはや……君には恐れ入るわい。ミス・ヴァリエール。君は素晴らしいパートナーを手に入れたようじゃな」
オスマンから改めて祝辞を賜ったルイズは少々気まずそうに「ありがとうございます……」と頭を下げていた。
スパーダは踵を返し、学院長室を後にする。ルイズもその後をすぐに追った。
「我々は思い上がっていたのかもしれんの……。まったく、恥ずかしいわい……」
「はい……」


スパーダに決闘で敗れた後、ギーシュは厨房へと赴き、そこで何と土下座をしてまでシエスタに謝罪をしていた。
しかも額を床に擦り付けるほどに。
貴族が平民に土下座をしてまで謝り通すその姿に、シエスタも厨房の人間も、他の生徒達も唖然としていた。
「君のことを侮辱して悪かった。僕は君を平民である以前に、一人の人間であることを忘れていた。
 君への無礼と侮辱を、心から謝罪する。どうか、許して欲しい!」
必死にそう叫び許しを請うギーシュを、困惑しつつもシエスタはすぐに許してくれた。
食堂でその顛末を見届けていた、二股をかけてしまった二人の生徒、モンモランシーとケティにも謝罪をし、
二人から再度猛烈な平手打ちを浴びせられ、絶交だけは解消させてもらっていた。

466 :The Legendry Dark Zero 3:2011/09/10(土) 00:11:13.21 ID:dOtauwCR
日も暮れる頃、中庭でスパーダは愛用の剣の一つ、リベリオン=反逆者≠片手のみで優雅に振るっていた。

――ギィンッ!

激しくぶつかり合う剣戟の音。
「うわあっ!!」
片手で剣を握っていたギーシュはその一撃を受けきれずに吹き飛ばされ、学院の壁に強く叩きつけられる。
さらには剣も手放してしまう。
「剣の握りが甘い」
スパーダは吹き飛ばされたギーシュに向かって一言を述べる。
学院長室を出て学院内の廊下を歩いていたら、さらに顔を腫らしたギーシュがスパーダを見つけるなり、駆け寄ってきてこう言ってきた。
「僕に剣を教えて欲しい」、と。
ギーシュ曰く、先ほどの決闘の時、魔力が尽き魔法を使えなくなってしまった自分があまりにも無力であったことに危機感を抱いたという。
メイジである以上、魔法で戦うのは常識。しかし、その魔法が使えなくなれば平民と同じ。
いや、殴り合いなど野蛮だということでそんなこともしなかった以上、平民以下だったかもかもしれない、
だから魔法が使えなくなってしまった時に備えてせめて剣の一つでも使えなければと思い、
先ほどの決闘紛いの争いで惚れこんだスパーダにぜひ、それを教えてもらいたいと頼み込んだのである。
ギーシュの実家は軍家。将来は軍人になる以上、戦いの手段は一つでも増えた方がいい、とのことだ。
スパーダ自身は別に構わなかった。
魔界でも人間界でも、剣を教えたことがあるのは一度や二度ではないのだから。
申し出を受け、昼間から日が暮れるまで付きっきりで午後の授業までも休んだギーシュに剣を教えてやった。
花びら一枚を錬金で剣へと変え、それを手にしてギーシュはスパーダのリベリオンの一撃を受けることになった。
まともに剣を握ったことがないのか、軽い一撃も受けきれず剣を落としてばかりだった。
だが、ギーシュは自分の気が済むまで今日はやめない、と告げたため
スパーダはそのガッツに敬意を表して稽古を続けてやった。

467 :The Legendry Dark Zero 3:2011/09/10(土) 00:16:32.34 ID:dOtauwCR
「何よ、あたしを放ってばかり……」
しかし、付き添いで来たルイズにとっては退屈以外の何でもなかった。
もう日が落ちて二時間以上も経つというのに、二人ともやめる気配が無い。
ギーシュはぜいぜいと激しく息をついていて疲れているのは目に見えているが、
スパーダは全く疲れるどころか汗一つ流している様子がなく余裕の表情なままだ。
だが、ギーシュも昼間からこれだけの時間まで休憩も無しでよくあそこまで持つものだ。
だんだんとコツを掴んできたのか、スパーダの軽い剣戟を受けても剣を弾かれることはなくなっている。
結局、夜も更け初めた頃に剣の稽古は終了した。
ルイズもぶっ通しでそれを見届け続けたために一気に眠気が発生。先に寝る、とスパーダに告げて自分の部屋へと戻っていった。
スパーダの何時間にも渡る稽古ですっかりボロボロになってしまったギーシュであったが、
その後モンモランシーが仕方ないからと、彼を介抱してくれていた。


スパーダも水場で軽く顔を洗い、リベリオンを背負ってルイズの部屋へと向かう。
ルイズの部屋がある廊下の前までくると、そこには先日も見かけたキュルケの使い魔であるサラマンダー、フレイムの姿を見かけていた。
スパーダの姿を見るなりビクリと体を強張らせ、怯えたような様子のフレイム。
(悪魔……怖い……でも、ご主人の命令……)
と、そんなことを呟いている。もちろん、人語ではないが。
「何だ? 用があるなら言ってみろ」
ナチュラルに無視しても構わなかったが、どうもフレイム……いや、その主人であるキュルケが自分に対して
何か用事があるのだということを察したので、スパーダの方からフレイムに歩み寄り、語りかける。

468 :The Legendry Dark Zero 3:2011/09/10(土) 00:22:25.97 ID:dOtauwCR
またしてもビクリと震え上がるフレイムは弱々しそうにきゅるきゅると鳴き、キュルケの部屋へと入っていく。
スパーダはその後をついていき、部屋へと入っていく。明かりは点いておらず、暗闇の中でフレイムの尾の炎だけが揺らめいていた。
「何の用だ。ミス・ツェルスプトー」
「その前に、扉を閉めてくださる?」
スパーダが声をかけると暗闇の奥、ベッドの方からキュルケの声が聞こえた。
特に開けておく必要もないのでスパーダはドアを閉めるとパチン! と指を鳴らす音と共に部屋に立てられた蝋燭に
次々と明かりが灯されていき、ベッドに向かって道を作っていく。
ベッドに腰掛けるキュルケは男ならば目のやり場に困ってしまいそうな、ベビードールのような下着しか身に着けていなかった。
「そんな所にいないで、こちらにいらしてくださる? ミスタ・スパーダ」
先ほどから艶めかしい態度のキュルケにスパーダは、
(やっぱりあの女にそっくりだな……)
かつて因果関係があった、稲妻の力を操り、人の精と生き血を糧にしていた妖艶な上級の女悪魔、妖雷婦<lヴァン。
まさにキュルケはその女悪魔ととてもよく似ているのだ。まあ、さすがに彼女はあいつのように
人の精を吸ったり、生き血を糧にしたりはしていないはずだが。
「用があるならここで聞こう」
軽くキュルケの誘いを突っぱねるスパーダ。
正直言うと、魔界の女悪魔は大抵こんな感じの連中ばかりなので見飽きているのだ。
よって、キュルケの誘惑はスパーダにまるで通じていない。
「あなたは、あたしをはしたない女だと思うでしょうね」
「当たり前だ」
「思われても仕方ないの、わかる?
 あたしはね、松明みたいに燃え上がりやすいの。だから、いきなりこんな風にお呼びだてしたりしてしまう……。
 わかってる、いけないことよ……」
「だから何だ?」
このように娼婦のような誘いはこうしてスルーしてやるのが一番。付き合っていても疲れるだけだ。

469 : 忍法帖【Lv=2,xxxP】 :2011/09/10(土) 00:26:29.60 ID:hNWlWmmK
支援〜

470 :The Legendry Dark Zero 3:2011/09/10(土) 00:26:37.40 ID:dOtauwCR
「でもね、あなたはきっとお許し下さると思うわ」
「用件はそれだけか? なら、私は戻らせてもらう」
「恋してるのよ。あたし、あなたに。恋はホント突然ね……」
キュルケはスパーダの言葉が聞こえていないのか、勝手に喋り続けている。
スパーダはキュルケには聞こえないよう、軽く溜め息を吐く。
「あなたがギーシュのゴーレムを倒した時の姿、とても素敵だったわ。まるで伝説のイーヴァルディの勇者みたいだったわ!
 あたしね、それを見て痺れたのよ。信じられる? 痺れたのよ!」
「付き合いきれん……」
ノブに手をかけ、扉を開けようとすると背後からキュルケが駆け寄ってくる音が聞こえてきた。
「情熱! あああ、情熱だわ!
 二つ名の微熱は情熱なのよ!」
キュルケはスパーダの背中に抱きつこうとしたが、スパーダの右腕が伸びてキュルケの頭を押さえつけ、動けないようにしていた。
「私に構うより、あちらを構ってやったらどうだ?」

471 :The Legendry Dark Zero 3:2011/09/10(土) 00:28:40.25 ID:dOtauwCR
振り向きもせずに左の親指で窓の方を指してやる。
キュルケがそちらを振り向くと、そこには恨めしそうに中を覗く一人の青年が。
「キュルケ……。待ち合わせの時間に君が来ないから来てみれば……」
「ベリッソン! ええと、二時間後に」
「話が違っ……」
キュルケの気がそちらへ行ったその隙に、スパーダは扉を開けて外へと出て扉を閉める。
「キュルケ! 今夜は僕とすごすんじゃなかったのか!」
「スティックス! ええと、四時間後に」
「そいつは誰だ! キュルケ……うわぁあああ!」
「「「キュルケ! こいつらは誰だ! 恋人はいないって言ってたじゃないか!」」」
「マニカン! エイジャックス! ギムリ!ええと、六時間後に」
「「「朝だよ!」」」
「フレイム〜!」
中からは絶えず騒がしい音が聞こえ続けてくる。
スパーダは深い溜め息を吐いてルイズの部屋へ戻ろうとしたその時、
扉が開いてルイズが姿を現した。
「スパーダ! 一体、何なのよ! この騒ぎは!」
「放っておけ。その内に静まる」
それだけを答えてやると、ルイズの部屋へと入っていった。
しかし、ルイズはキュルケの部屋へと押しかけ彼女としばらくぎゃあぎゃあ、言い合いをしてから戻ってくる。
スパーダがキュルケの部屋へ入っていったことで「何で、あんな女の所になんか行くのよ! 何もしてないでしょうね!」と喚いていたが、
スパーダはここでも「別に何もしていない」とだけを答えて、スルーしていた。
その後、椅子に腰掛け眠ろうとする彼に代々、ヴァリエール家がツェルプストー家に恋人を寝取られまくった過去など、
憎らしげに語るルイズの演説を聞かされるハメになってしまった。


※今回はこれでおしまいです。

472 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/10(土) 00:58:07.03 ID:K1jR6okg
パパーダさん、マジクール。
キュルケの誘いにピクリともしねぇw

473 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/10(土) 01:12:16.72 ID:+yagddT4
投下乙

474 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/10(土) 01:20:27.43 ID:XoRBniqq
スパーダ乙
決闘の後にオスマンが叱られるのがいいねぇ

475 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/10(土) 02:11:36.13 ID:Fe5MPHI7
スパーダの人乙

スパーダ…リベリオンはでかすぎる…
せめて比較的小さく、かつそのままではまだ安全なフォースエッジで…

476 :つかよん!:2011/09/10(土) 05:48:55.82 ID:N/nuvZ51
5:50頃より 使い魔は四代目 第十話 を投下します。やっと二桁到達。
随分間が開いてしまいました。

477 :使い魔は四代目:2011/09/10(土) 05:53:18.79 ID:N/nuvZ51
コルベールに先導される形で、リュオ達三人は食堂の教員達の区画…一階の上のロフトの中階のテーブルについていた。
リュオが昨日シエスタと共に厨房に駆け込んだ時は、じっくりと食堂の中を見る余裕は無かったが、改めて見てみれば実に贅を凝らした造りとなっていた。
複数の蝋燭を灯している燭台は華麗な装飾を施した金、若しくは銀細工であった。テーブルには色鮮やかな花々が飾り付けられ、様々なフルーツが盛られた籠が等間隔で並べてある。
そして、壁には無数の精巧な小人の人形が並んでいた。
それは、食堂の名にもなっているアルヴィーズといい、あまつさえ魔法によって夜には動くのだ、とコルベールに聞かされたリュオは感心するよりむしろ呆れた。
リュオは別に質素なのが好きというわけではないし、派手なのは嫌いでもない、というかむしろ派手好きである。
貴族の子弟達の学び舎であるからそれなりの物でないと体裁がつかない、という事情も推測できる。
しかしそれでも王宮と言っても通用しそうなこの造りにはやりすぎを感じたのでそれをコルベールにぶつけた。 

「とことん贅沢な作りじゃな…しかしケチをつけるわけではないが、ここまでする必要があるのかな?
食堂なんぞ、味が良くて清潔ならばそれで充分じゃろうに。味が良いのはもうわかっておるがな」
「はっはっは、リュオ様、確かにそれはその通りなのですが、トリステイン魔法学院のモットーとして、
『貴族は魔法をもってしてその精神となす』
というものがありましてな。魔法と共に、貴族たるべき教育も行っておるのです。ですから、食堂も貴族に相応しい作りになっているわけですな」
「ふむ?まぁ、教育方針はわしが口を挟む問題ではないが…。貴族としての方はともかくも、メイジとしてはまだまだ精進が必要じゃな。
相手の力量を測れないのはともかく、動揺したまま立ち直れないようではいかんな。ま、あの子らはメイジになったばかりなんじゃろうから無理もないが」
「現場に居た教師としては耳が痛いですな。しかし敢えて言わせていただくならば、あの場合は普通のメイジとしての経験はさほど役に立ちますまい。
むしろ必要なのは戦闘の…それも相当な修羅場を潜って来た経験でしょうな。」

コルベールのその言葉には僅かな苦渋の響きがあるのにリュオは気付いたが、敢えて無視した。

「修羅場か。…まぁ、そうじゃな。こればっかりは平和な学院では経験できるものでなし、致し方ない所か。
修羅場なぞ潜らずに済む方がええんじゃろうから、それで良いのじゃろうな。お主達も、生徒達にそのような経験をさせたくも無いのじゃろうし」

納得し、うむうむと頷くリュオに思うところでもあるのか、どこか遠い目をしながらコルベールが同意する。

「全くその通りです。そのような強さを必要とするような寒い時代にはならないで欲しいところですが…
アルビオンの情勢も不穏ですし、難しいかもしれませんなぁ…はぁ…」


478 :使い魔は四代目:2011/09/10(土) 05:56:00.34 ID:N/nuvZ51
溜息交じりのコルベールの言葉によって、重くなった空気を和らげるかのように、ロングビルが口を挟んできた。

「ミスタ・コルベール。それは私達が心配してもどうにもならない事ですわ。
生徒達の実力に関しては長い目で見て下さい、としか言えませんわね。ですが、そもそもリュオ様の目に適うメイジなどいるのですか?」
「うん?故郷の話ではあるが勿論何人も居るぞ。…まぁ、随分生意気な奴も混じっておるがな。
大体、わしを買いかぶりすぎじゃて。魔法なんぞ使い方が間違っておっては何もならん。
いくら強力な呪文、珍しい呪文を知っておっても、それだけで優秀な魔法使いとはいえないじゃろ」
「正論ですわね。…ですが、結局こちらにはお目に適うメイジが居ないという点に変わりはありませんのね」

若干皮肉っぽく言うロングビルに対し、

「いやいやいや、そうではないぞ。お主らを侮っておるように聞こえたかな?なら詫びるが。
先程のシュヴルーズの授業を見ていて思ったが、少なくとも錬金術に関してはわしの故郷、アレフガルドより数歩先を行っているのではないかな。
知っている限りではあれ程の術者はそうそう居ないはずじゃ。まぁ、場所が変われば魔法に求められるものも違う。
じゃから魔法の発展する分野も違うのじゃろうな。それにわしはまだこちらの魔法を良く知らん。
案外、お主等が何気なく使っている魔法にわしが驚くような物が無いとも限らんぞ」

「そうですの?でも、リュオ様が驚くような魔法といっても想像がつきませんわね。ミスタ・コルベールには何か心当たりがありまして?」
「え?…いや、残念ですが…披露できるような魔法はありませんね。ここで『こんな事もあろうかと、実は取って置きの魔法が…』と言えれば良いのですがね」

そこで、会話が途切れ一同に沈黙が訪れた。リュオが、本日のメインであるヒラメの香草包みをナイフで切り分けつつ、ロフトから何気なく見下ろせば、食堂内を慌しく動き回る見知った顔がいた。
シエスタである。その姿を見た時、リュオに一つのアイデアが閃いた。早速、それを実行に移すべく、二人に断りを入れるとリュオは席を離れた。

目も回るような忙しさの中、シエスタは誰かに呼ばれたような気がした。辺りを見渡してみるが、声を掛けたと思われるような者は誰もいなかった。
気のせいだったか、と厨房に引き返そうとした時、ふと思い当たって、ロフトへと目を向ける。
そこで、リュオと視線が合った。すると、リュオは頷く。やはり気のせいではなかったようだ。
シエスタはロフトへと向かおうとしたが、リュオは軽く手を上げるジェスチャーでそれを阻止し、シエスタの元へ歩み寄ってきた。

「ううむ、呼んでは見たがあそこから聞こえるとは思わなんだ。優秀じゃな、シエスタ」
「そんな事ありません。よくメイド長に叱られてますし。ところでリュオ様、何の御用でしょうか」

シエスタは謙遜したものの、ここまでの規模の食堂の喧騒は相当なものである。すぐ隣では男子生徒の一団が

「それでお前は誰と付き合っているんだ、ギーシュ!」

等と大声で他愛も無い話に興じている。注意していないと自分を呼ぶ声など聞き逃してしまうだろう。

「うむ。今は忙しいじゃろうから、ここが落ち着いてからで構わんのじゃが…ルイズに昼食を届けて貰いたいのじゃ」
「あれ、ミス・ヴァリエールは昼食はまだだったのですか?…そういえば、見かけなかったかも知れませんね。
はい。畏まりました。…ですが、食堂に来られないとなるとお怪我やご病気でしょうか?今朝は普段とお変わりないように見えましたが」

後は、月の障り、とかかなぁ、だったら、さすがのリュオ様も辛さは解らないだろうなぁ。等と思いながらシエスタが尋ねた。

「いや、そうではない。授業でちょいと…あれはちょっととは言えんか。まぁええわい。失敗してな、教室で後始末中じゃよ。
まぁ、普通に考えれば空腹になれば自分から来るはずなんじゃが、どうもあやつは一つの事に気を取られると周りの事がまるで見えんようになるようでな。
おまけにむきになって意地を張る癖もあるから尚更じゃ。終わるまで動いたら負け、のように考えておるかもしれんでな」
「わかりました。それでは手が開き次第至急届けるようにします」
「焦る必要はないぞ。では頼むぞよ。ああ、それともう一つ、ルイズに言伝を頼みたい」
「言伝、ですか?」
「うむ。それはな…」

479 :使い魔は四代目:2011/09/10(土) 06:00:20.11 ID:N/nuvZ51
「…確かに承りました。それでは、失礼します」

そう言うと、シエスタは一礼し立ち去ろうとしたのだが、すぐに立ち止まった。
反対側から通路一杯に広がって数人の生徒達が談笑しながら歩いて来た為である。
シエスタは若干緊張しつつ、その場に留まって相手が通り過ぎるのを待つ。迂闊に接触してしまい機嫌を損ねようものなら相手次第では何をされるか解らないからだ。
勿論、教職員も利用する衆目のある食堂とあってはそのような行為に出る者はそうそう居るものではない。
事実、シエスタは幸いにもそのような経験はなかった。
しかし、真偽不明ではあるとはいえ、先輩のメイドに

「わざとぶつかって来てその上でネチネチといびり倒す事に倒錯した喜びを感じる変た…性格の余り良くない人も居るから気をつけなさいよ、あんたドジなんだから特に」

と忠告されてはすれ違いの際に緊張するのも無理はないだろう。
幸いにも何事もなく生徒達が通り過ぎたので、シエスタはほっとした様子で急ぎ足でそこから立ち去っていった。
リュオはシエスタの背中を見送っていたが、突然、床に小瓶のようなものがころころと転がってきたのを見た。
怪訝に思い転がってきた方向を見ると、どうも先程シエスタの近くで他愛もない話に興じていた、派手な服を着て足を組んでいたギーシュと呼ばれていた少年達のいる辺りだった。

しかし、誰も拾いに来ようともしない。誰が落としたかはわからないが、どうやら話に夢中で誰も気付いていないようである。

「…ふむ?」

興味を持ったので、それを回収してみると、やはり小瓶であった。その中には、紫色の液体が入っていた。
どう見ても、飲料の類では無さそうな色である。となれば、薬品の類であろうか。

「待つんじゃ。そこの…ギーシュか?こんな物が落ちておったが、お主らの誰かが落とさなかったか?」

ともあれ、教えてやろう、そう思いつつ声を掛けると、声を掛けられた一同は反射的に一斉にこっちを見た。
が、声を掛けたのがリュオだと解ると、一様に何ともいえない顔をした。
その中でも先程教室で余計な事を言って睨まれたのが余程怖かったのか、最も狼狽した表情を浮かべていたマリコルヌが、

「ギ…ギーシュ、僕は悪いが先に行っている。みんなも行こうぜ。失礼する、ミスタ・リュオ」

と言い残してギーシュの返事も聞かずに足早に去っていくと、他の面々もこれ幸いとそそくさと後に続き、ギーシュ一人が取り残された。
ギーシュは助けを求めるかのように辺りを見渡したが、既に友人達は全て去った後である。

「そんな…ひどい…」

虚ろな目で呟くと、ギーシュは再度辺りを見渡す。一瞬、一点で視線が止まった。が、そこには友人の姿は無い。
立ち止まっているリュオを不自然に思ったか、こちらを見ている野次馬がいるだけであった。
それを振り払うかのようにリュオに向き直ると、ギーシュは少し逡巡してから答えた。

「…ミスタ・リュオ…それは僕のではない。見間違いをされたのでは?
…い、いや、それより、どうして僕の名前を?名乗った覚えは無いが。もしやそれも貴方の魔法なのですか?」
「いやいや、そう驚かんでも良いわい。話は単純でな、先程の仲間達がお主をそう呼んでいるのが聞こえただけじゃ。
…さて、それでこれが誰のか知らぬのか?」
「…なるほど。驚いたがそういう事だったのか。…いや、済まないが…」
「間違いないのじゃな?…呼び止めて悪かったな」
「いや、良いんだ。失礼させてもらうよ」

それだけを言うとギーシュはそそくさと立ち去っていった。

「…ふん、嘘吐きめ」

それを見ながらリュオは小さく鼻を鳴らすと、その小瓶を懐にしまい込んだ。

 怪しい薬 を手に入れた!

480 :使い魔は四代目:2011/09/10(土) 06:02:52.08 ID:N/nuvZ51
直接落とす現場を見たわけではない。が、転がってきた方向や、何より今の態度からこれを落としたのはギーシュであると、リュオは確信していた。
だが、何故嘘を吐く必要があったのか。
ギーシュが一瞬視線を止めた時、その先には栗色の髪をした少女が座って怪訝そうにこちらを見ていた。
その少女から目を逸らすかのようにこちらに振り返った事から、まずその少女がらみだろう、とリュオは看破した。
ただの恋愛上での行き違いならその事自体は良くある事だが、あのような嘘を吐くという事は何かやましい事でもあるのだろう。
詳しい事情は知らないし、他人の色恋沙汰に干渉しても野暮なだけであるから放置する事にしたものの、
学生の身で不義をはたらくとは感心しませんな、近頃の若者は姑息で困る
…などと思っていると、おずおずと、その栗色の髪をした少女が話しかけてきた。

「初めましてミスタ。私はケティ・ド・ラ・ロッタと申します。ケティで結構ですわ。
それで、あの…唐突で済みませんが、さっきまで持っていた瓶を見せていただけますか?」
「む?…構わんが…ほれ、これじゃ」

受け取るまでも無く、リュオがその瓶を懐から出した途端に、ケティの表情が変わった。
青い顔で、やはりこれはミス・モンモランシーの香水…と、呟くと、冷たい声で

「…これをギーシュ様が持っていたのですね?」

と、問いかけてきた。勿論、リュオには嘘を吐く必要も、ギーシュをかばう必要も無い。

「わしにはそのように見えたがな。本人は違うと言っておったが」
「…良ぉく分かりました。ありがとうございました」
「ん?もう良いのか?これは持っていかぬのかな?」
「そのような物、必要ありません!」

ケティの唐突な大声に、周りにいた数人が驚いてこちらを見た。その視線に気付き、きつく唇をかみ締める。

「…申し訳ありません、つい取り乱してしまいました。…ですが、そんな物いりませんわ。
燃やすなり、捨てるなり、ご自由になさって下さい。失礼します」

硬い声でそれだけを言うと、ケティは早足で去って行った。その方角はギーシュの立ち去った方向と一致していた。
どうやらケティはギーシュを追いかける事にしたようである。どう転んでも、ギーシュには愉快なことにはなるまい。

「…悪い事は出来ぬな…ま、色男を気取るならこれくらいは乗り越えんとな。…しかし、どうしたものかな、これは」

大して興味ないような口調でそう呟くと、再び懐に香水をしまい込み、リュオはロフトに戻るべく歩き出したのだった。

 怪しい薬 は モンモランシーの香水 になった!

481 :使い魔は四代目:2011/09/10(土) 06:05:04.76 ID:N/nuvZ51
さて、リュオが階下に降り、シエスタと会話をはじめた頃の話である。
リュオが席を立ったので、残されたロングビルとコルベールの二人の間にしばし沈黙が訪れたが、リュオが下りるのを見届けると、ロングビルが口を開いた。

「一体リュオ様は何をされているんでしょうか?」
「…メイドと何やら話をされてますな。確かあのメイドは、リュオ様のお付のメイドの筈、何か用事を言いつけるのでは?」

その返事を聞き、少々黙考すると、再び彼女は声を潜めてコルベールに話しかけた。

「ミスタ・コルベール、本当に大丈夫なんですの?」
「…え?何の話ですか?」

先程までとは違うその口調に、コルベールは戸惑った。
唐突な上に抽象的な問いだったので、何について聞かれているのかまるで理解できなかったためだ。
しかし、その事を察したロングビルが

「それは勿論…あの」

と、名前を口にせず、目で対象を示した。ロングビルの視線の先には、先程までリュオが座っていた空席があった。

「…リュオ殿が、何か?」
「惚けないでください。私はあの時、遠見の鏡で一部始終を見ていましたので。あれが変化の魔法、だなどと言わないでくださいよ。
オールド・オスマンが血相を変えて飛び出していったのです。変化の魔法にしては大げさな対応ですわ。
…なるほど、あれだけのドラゴンなら凄まじい力を持っているのも道理ですわね。ですが…」
「心配ですかな?…いや、あれを見ていたのなら心配するのも当然ですな。しかしリュオ殿なら信頼できると思うのです。
私はあの姿のリュオ殿と相対して、そう感じました」
「…そうかもしれませんわね。いえ、別に私もリュオ殿が何やら良からぬ企てをしている、とかそのような事を言う気はありませんわ。
けど、さっきの様な魔法を見てしまうと…」
「宝物庫での一件ですかな?確かに、私も驚きましたが…」

宝物庫の扉が解錠された事自体は驚く事ではない。単純に施錠した者と解錠する者の力比べであり、実力が上の方の効果が発揮されるだけだからである。
だからリュオの正体を知る二人にとっては、単に宝物庫のロックが解除された、というだけなら納得できる事ではあった。
しかし、リュオの口ぶりだと、先程の呪文の効力は術者の実力に左右されるものではないらしい。
つまり、仮に、あの呪文が使えるのならば最低ランクであるドットであろうとも、施錠をしたのがスクウェアであろうと解錠できる、という事になる。
これは常識的にありえないことであった。勿論、あれ程の呪文が未熟者に使えるものではないのだろうが。

「ええ、あの分では、他にも私達が驚くような魔法を色々と知っているのでしょうね。
勿論、未知の魔法があること自体はおかしくないのですが…
ああいった魔法を見てしまうと、色々考えてしまいますの。本人にその気が無くても、周りを巻き込んだり…その、悪影響がでる、という事なども」
「はぁ…それは…状況にもよると思いますが…まぁ、ミス・ロングビルが危惧するのも分からなくはないのですが」

言葉を濁すコルベールにその後もロングビルはやんわりとリュオがここにいることは危険ではないのか、という事をほめのかした。
実際の所、ロングビルは口に出したほど生徒達の安全を気遣ったわけでもリュオの事を危険視していたわけでもない。
が、別の意味…彼女の本当の『仕事』を実行する上で危険だと…少なくとも危険になる可能性があると思っていた。
勿論、コルベールが賛同した位でリュオがどうにかなる等とはロングビルも思ってはいなかったが、上手くいって同調した教員達が多数出るようになれば、オスマンの対応も現状とはまた違った物になるかもしれない。
それこそが狙いなのだ。正直、まどろっこしいのは確かだがリュオの力量を考えれば、強硬に反発して敵として認識される事は避けたい。
となれば、それなりに説得力のある理由で不安を表明する程度にして、同調者を増やす、という搦め手を選択したのであった。
上手く行く事に余り期待はできないが、ローリスクで見返りは多い。少なくとも現状より悪化する事は考えにくい。
ならばやる価値は充分ある、というのがロングビルの結論だった・
ある程度話が通じるのは確かだから、オスマンの交渉次第ではここから去るという可能性も無いわけではないし、そうなれば、願ったり適ったりである。
無論、リュオが障害になると決まったわけではない。
が、問題無いと切り捨てられるほど彼女は能天気でもないし、生憎とそんな呑気に構えていられるような人生は送ってこられなかったのである。

482 :つかよん!:2011/09/10(土) 06:06:53.94 ID:N/nuvZ51
以上で使い魔は四代目 第十話 は終了です。

この時点でのハルケギニアは、アレフガルドに比べてみれば人間同士で戦争やる余裕がある分まだ平和なんでしょうね。多分。

マチ姉にしてみればリュオは仕事の際どう動くか読めない危険人物。排除したいのは間違いないでしょう。
かといって竜王の真の姿を見て喧嘩を売れるわけもなし、じゃあどうする?というわけでこんな事に。

「あれ?…華麗に修羅場もスルー…あれー?」
残念だがギーシュ君がスルーできたのは決闘フラグだけだったようで。南無。
「そんな、ひどい…」

483 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/10(土) 07:47:19.78 ID:nFjKi7ol
片眼鏡紳士とお茶目な曾孫乙です
黒ネヴァンと薔薇巻き毛は、まあ、頑張れ


484 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/10(土) 19:05:40.14 ID:FfTEghgn
一つの指輪召喚とか考えたが、実際どれだけのことができるかよく分からんな

485 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/10(土) 19:21:09.92 ID:NpkjxgXF
>一つの指輪召喚とか考えたが、
いっそ昔日の力そのままな綺麗なサウロンを


486 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/10(土) 19:27:04.30 ID:+yagddT4
竜王投下乙

487 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/10(土) 20:14:44.29 ID:kWobgg9U
ウンゴリアント召喚→ラ・ロシェールの大樹や風のルビーがヤバイ
みたいなネタは昔あったな
ガンダルフ召喚は結構面白そう。性格的にも。

488 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/10(土) 20:34:45.60 ID:NpkjxgXF
>ウンゴリアント召喚→ラ・ロシェールの大樹や風のルビーがヤバイ
ルイズのいうことはそれなりに聞くが空腹には勝てず学園の生徒まで襲って喰おうとするので
領民を生贄に差し出すことになりそうだな

>ガンダルフ召喚は結構面白そう。性格的にも。
バルログを崖から突き落とす腕力があればワルキューレくらい素手でもぶちのめせそう


489 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/10(土) 20:58:51.98 ID:jbFsOrkN
>>373-374
トイレに行って手を洗う度にルイズとキスをする訳ですね

490 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/10(土) 21:12:15.94 ID:p+oxbHFl
>>488
映画のガンダルフさんは杖と噛み付き丸の二刀流で敵軍に真っ向から切り込んでましたからな。
引退した魔法騎士と思われるんじゃね?

491 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/10(土) 21:19:54.41 ID:xZS1MMXO
>>490
あの人、魔法使いなのに結構肉体派だからなあ。


492 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/10(土) 21:41:24.48 ID:fA9lAR4P
肉弾系魔法使いなんて案外当たり前になってきてるけどなー
……どうしてこうなった

493 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/10(土) 21:55:10.27 ID:CwC5vlgr
プリティベル召喚

494 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/10(土) 22:03:08.60 ID:2RMqgZ6u
サルーマンを召喚してはどうか
もっとも彼はジョゼフ向けかもしれんが

495 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/10(土) 22:03:45.07 ID:qPT2WWlI
サルーイン召喚に見えた

496 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/10(土) 22:09:44.92 ID:VO1bY+Cz
>>490
あのガンダルフさんの無双ぶり、凄かったもんな
そして、エルフの兄ちゃんが、矢が尽きた後、
弓でガンガンに魔物殴って倒しているのを見て、エルフの頑丈さを知ったw

497 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/10(土) 22:18:41.88 ID:273T0c+M
中つ国のエルフは頑丈さ含めて全ての身体能力が人間以上だぞ
D&Dでそのままじゃ強すぎるから他種族とバランス取る為にスペックダウンさせたのが
後発作品にそのまんま残ってるだけで

498 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/10(土) 22:36:19.81 ID:PTr7aPIo
>>492
>肉弾系魔法使い

初代「プリキュア」あたりから 『格闘戦?上等!』と 刷り込まれてきた気がする。

499 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/10(土) 22:37:36.92 ID:2RMqgZ6u
>サルーイン召喚に見えた
それもいいな


500 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/10(土) 22:57:10.71 ID:p+oxbHFl
>>497
CD&Dのエルフはちょっと(かなり)成長が遅いだけで、別に肉体的に脆弱じゃないぞ?
レベル上限に達しちゃうと人間に比べてHPとかで劣っていくけど。
エルフは脆弱ってのはロードス島戦記やソード・ワールドで日本に浸透したと思う。

501 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/10(土) 23:06:22.66 ID:273T0c+M
>>500
多分HPとかを含めてだろうけど設定面でもCD&Dエルフは人間よりも小柄とされているんだ
指輪エルフはガタイも人間よりも良いからね

502 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/10(土) 23:07:47.69 ID:33M1KM/R
>>498
え? リリカルトカレフキムゼムオールあたりからじゃないの?

503 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/10(土) 23:16:45.29 ID:n1kmspd6
トカレフで皆殺ししちゃうの?:(゙゚'ω゚'):

504 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/10(土) 23:34:01.22 ID:xZS1MMXO
まあファンタジーの金字塔である指輪物語のガンダルフが、肉弾系魔法使いだからなあ。
起源たどると、実際の魔法使いの伝承って肉弾系じゃないとやってけないような世界だからな。

一周してスタートに戻ったってとこじゃないかな。

505 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/10(土) 23:37:37.99 ID:n1kmspd6
ガンダルフは肉体派…だから神の左手も肉体派なのか
初めて知ったぜ

506 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/10(土) 23:44:39.13 ID:Fe5MPHI7
関節技は王者の技よ…!

ぷにえ様を召喚したらどうなるのだろうな

507 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/11(日) 00:18:25.40 ID:pgwD5Hhu
 ベルガリアード物語のベルガラスもガタイいい設定だしね。
ガリオンは魔術師の上に一流の剣士でもある。

508 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/11(日) 00:19:03.43 ID:jnQRQrqH
>>492
>肉弾系魔法使い
真っ先にマッスルグリーンが浮かんだ。

509 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/11(日) 00:23:39.06 ID:b1tIM9Xu
>肉体派魔法使い
ギャロウズ

510 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/11(日) 00:26:00.13 ID:Vi7GS1b+
TRPG『パワープレイ』に“錬筋術”と言う魔法体系があるそうだ。
実際どんなのかまでは知らないが。

511 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/11(日) 00:56:13.82 ID:vnJPBpOU
ぷにえなんて喚んだら、ギーシュはボコボコだけじゃなくて
シエスタとかもボコボコになるな。きっと。

512 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/11(日) 01:01:29.93 ID:WigpYnlw
魔法使いが肉体派になったのは、ただの人間のガンマン技能が見直されたあたりからだと勝手に思ってる。

513 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/11(日) 01:20:44.23 ID:/iZv29hN
普通にバイキルトでいいのではないだろうか

514 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/11(日) 01:41:19.67 ID:VRtR0Cr1
魔法が使えない人間は、魔法に対抗するためにひたすら肉体を鍛え上げました

515 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/11(日) 01:52:13.72 ID:fFYrnQJN
DODのカイムが杖装備なら肉体派魔法使いになる?

516 : 忍法帖【Lv=3,xxxP】 :2011/09/11(日) 02:36:09.97 ID:t3kLyxRv
うーん、どうかな?

517 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/09/11(日) 02:41:10.73 ID:fKE9SGs0
てst

518 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/11(日) 03:07:33.36 ID:8o+FeRvB
アルセイルの氷砦からキタロー召喚
7万人のど真ん中で蟹光線(イブセマスジー)をぶちかましていただきたい

519 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/11(日) 03:34:37.92 ID:GX1zKLz/
もういっそカニアーマーだけ召喚してルイズがイブセマスジーでいいんじゃね?

超古代兵器召喚でカウント踏み倒すルイズさま…

520 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/11(日) 08:48:08.34 ID:fvN8nrPh
マテリアルパズルのコルクマリーなんかも肉体派法使いだな。場合によってはデルフも使ってくれそうだ。
学院から女がいなくなってしまう可能性もあるが。精神の安定的な意味で。

521 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/11(日) 10:55:36.91 ID:VRtR0Cr1
魔法拳で戦うジルさんが居るじゃないですかー!

522 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/11(日) 11:20:56.31 ID:bOAgkmwY
ああ、そういやいたな。『レビテーション』とやらでギトーの頭を天井に突き刺した豪の女性がw

523 :ウルトラ5番目の使い魔  ◆213pT8BiCc :2011/09/11(日) 11:40:49.46 ID:uE13CS8A
皆さんこんにちは、残暑がなお厳しいですね。ではウルトラ5番目の使い魔、59話投稿開始します。
さるさん回避のために10分後、11:50にはじめますので、今週もよろしくお願いいたします。

524 :ウルトラ5番目の使い魔 59話 (1/12) ◆213pT8BiCc :2011/09/11(日) 11:51:08.48 ID:uE13CS8A
 第五十九話
 聖者と死神のはざまに
 
 サイボーグ獣人 ウルフファイヤー 登場!
 
 
 買い物をしたサイトとミシェルは、特に目的地も定めずに気の向くままに散策を楽しんでいた。
「サイト、次は東町のほうに行かないか。ゲルマニアの武器屋が来てるっていうからさ、いい剣が見つかるかもよ」
「姉さん、祭りの日にまで武器見に行かなくてもいいんじゃない?」
「いいじゃないか、どうせ服とか買ったって着る機会なんてほとんどないんだ。今度も似合う剣、選んでくれないか?」
「似合う剣って、どんな剣ですか? 待ってくださいよ。そんな急がなくても、ちゃんと着いていきますってば」
 ミシェルが手を振って才人を呼び、呼ばれた才人は笑いながら、早く早くとせかすミシェルを、楽しそうに追いかける。
 ペンダントを才人からプレゼントされてから、ミシェルの様子は大きく変わった。胸に輝かせたペンダントを大事そうに
片手で握り締め、もう片方の手で追いついてきた才人の手を握る様子は、もうどこにでもいる普通の女の子と変わりない。
彼女にとっては男性から贈り物をされるなど初めてのことで、新鮮で純粋な喜びに身を任せていた。やや悪意を
持って見れば、単に舞い上がっているだけといえないこともないけれど、好きな男性との触れ合いをなにも考えずに
楽しむことになんの罪があるだろうか。
 身分や出自には関係なく、ただの男と女としてサイトとミシェルは街を行き、言葉をかわして笑いあう。このころになると、
ハラハラしながら見守っていた銃士隊の隊員たちも、ひと段落ついたとほっと胸をなでおろし、反対に面白がっていた
ルクシャナは退屈そうになっていた。
「普通ね。なにかハプニングでも起きるかと思ったけど、これじゃ観察しても時間の無駄だわ。もういいわ、テファ、
私たちも自分たちで遊んできましょ」
 悪意がないぶん余計に性質の悪い覗きは去って、才人とミシェルは子供のように祭りの中をはしゃぎまわった。
 忘れられているルイズにはやや気の毒かもしれないが、油断大敵と思えばいい薬かもしれない。恋路は厳しい上に、
ウルトラマンに選ばれる男性には純粋な性格の持ち主が多いから、別世界も合わせれば女性同士で取り合いが
生じた例はある。
 はてさて、これからどうなるかは誰にもわからないが、一部始終を才人の背から見守っていたデルフリンガーは、
昔を懐かしみながら思っていた。
「やれやれ、ブリミルのやつも不器用だったけど、相棒も負けずに女の扱いはヘタクソだねえ。ま、上っ面だけと
違って、本気で好きになったら気持ちは抑えようもねえからな。せいぜいがんばりなよお嬢さん、誰が誰を好きに
なるなんてもんに、運命なんてねえんだ。本気で幸せをつかみたけりゃ、ありのままでドーンとぶつかるこったぜ」
 それはルイズとミシェル、どちらへのエールだったのか。デルフリンガーは長い生涯の中で、自分を握った者と
人生を共有し、同じ数の死別とも向き合ってきた。もう覚えている数も少ないが、その中でどんな形であるにせよ、
満足して幸せに人生を閉じた者は、みんな自分の思いと向き合って、やりきるだけやりきった者ばかりだった気がする。
 人に決められた未来などはない。どんな結末を迎えるかは、その人間ひとりひとりしだいなのだ。
 才人とミシェルは、少なくとも今、後悔しないように素の自分でこの時間を楽しんでいる。祭りで賑わうこの街は、
どこへ行っても、世界のどこかからはるばる持ってこられた珍しいものが目を楽しませてくれる。今、ラ・ロシュールには
世界中のあらゆるものと人が集まっているといってよかった。
 
 ところが突然、街中に鐘の音が鳴り響いたと思ったとき、人の流れが一気に一方向に変わった。みんな
なにかに追われるように、全速力で走っていく。
「え? なんだ、どうしたんだ?」
「ああそういえば……うっかり忘れていた。サイト、今日は王家の婚礼を祝福しに、ロマリアからヴィットーリオ
教皇陛下がいらっしゃるんだよ」
「ヴィットーリオ? 教皇?」

525 :ウルトラ5番目の使い魔 59話 (2/12) ◆213pT8BiCc :2011/09/11(日) 11:52:30.36 ID:uE13CS8A
 ハルケギニアの宗教のことまでは、まだ詳しくない才人は怪訝な顔をした。ハルケギニアにも神様がいて、
食事のときに毎回ルイズたちが祈りを捧げているから、漠然とそういうものがあることぐらいしか知らない。
才人が理解に苦しんでいるのを見たミシェルは、ならばと簡単に説明してくれた。
「まあ、お前はそんな信心深いタイプには見えないな。ブリミル教の教義自体、最近は実践教義が強くなってきている
こともあるし、あまり関心なくてもしょうがないか。正式には聖エイジス三十二世といい、始祖ブリミルの弟子
フォルサテが開いたロマリア連合皇国の聖下と呼ばれている人物だよ」
「つまりはブリミル教で一番偉い人ってことか」
「ざっといえばそうだ。今でも教皇の権威は、ブリミル教徒たちの間では絶大だからな。これはみんな、祝福の
おこぼれに預かろうって連中さ」
 辛辣な言葉を吐くミシェルは、あまり人々の行動に共感してはいないようだった。幼いときから自分だけを
頼りに生きてきた彼女には、神頼みをする意識は薄いらしい。もっとも、初詣とお盆とクリスマスを全部する
典型的な日本人である才人にも、そうした意識は少なかった。
 もっとも、才人の場合は本物のブリミルを見たことがあるので、敬う気持ちがなくて当然ではある。過去の
ビジョンで見たブリミルは、どこにでもいる普通の男といった感じで、間違っても信仰の対象となる神々しさとは
無縁の人物だった。
「あのさえないお兄さんがねぇ……ま、キリストも釈迦も元々は普通の人間だったんだし、伝説には尾ひれがつくもんか」
 雑踏の騒音にかき消される程度の声で、才人はつぶやいた。宗教にはあまり詳しくないけれど、信じている人に
とっては、それは貴重なものだということは理解できる。本物のブリミルのイメージは頭の中に片付けた。
 人々の流れは産卵地を求める鮭にも似て、一方向にとめどない。二人は祝福にも恩恵にも興味はなかったが、
どうせ露店の商人もいないので、もののついでに見に行くことにした。広く開けられた街道は左右を人が取り巻いており、
人をかきわけるだけでも一苦労だった。
「ふう、まるでワールドカップのパレードだな」
 汗を拭きつつ前に出たとき、ちょうど教皇の行列が前を通るところだった。
 豪奢なオープントップの馬車に乗った、きらめく聖衣を着た二十歳くらいの若い男が手を振っている。
あれがヴィットーリオ教皇なのだろうなと才人は思った。端正な要望に、慈愛に満ちた笑顔、なるほど、
これならばこの人気もうなづける。
「だが……なんか気にくわねえな」
 誰にも聞こえない声で才人はつぶやいた。確かに見た目の第一印象は最高だ。しかしあの男を見ていると、
傲慢に高いところから人間を見下しているような不快感を覚える。美男子に対する嫉妬といってしまえば、
それまでかもしれないが……
 ヴィットーリオの背中を見送った才人は、続いてやってくる司祭や司教に目をやった。教皇の華々しさからは
数段劣るが、人々に祝福を与えながら歩いてくる。その後ろには彼らの護衛である聖堂騎士団が、全身を鎧兜に
覆って、物々しく杖を構えて着いて来た。
「サイト、もう行こう」
「そうですね」
 ミシェルがせかすのに才人も同意した。信じてもいない神の祝福など欲しくもない。そうして、列に背を向けかけた
ときだった。目の前に来た聖堂騎士の鉄兜の中の顔が、偶然才人の視界に入ってきたのだ。

526 :ウルトラ5番目の使い魔 59話 (3/12) ◆213pT8BiCc :2011/09/11(日) 11:53:26.71 ID:uE13CS8A
「っ! あいつは」
「サイト? どうしたんだ」
 尋常じゃない才人の様子に、ミシェルも足を止めて振り返る。誰か知った顔でもいたのか? しかし通り過ぎた
聖堂騎士の背中を見つめる才人の口から出たのは、信じられない名前だった。
「ワルド……」
「まさか! そんな」
 ミシェルにも信じられなかった。ワルド……あのトリステインを売って行方をくらましていた卑劣漢が、
どうして聖堂騎士などに混ざっているのだ。錯覚か、それとも他人の空似か。いずれにしても、あるはずがない。
「見間違えだろう……聖堂騎士は神にすべてをささげて、長年訓練を重ねたものだけがなれる選ばれた精鋭だ。
あの下種がどう間違っても入れる代物じゃない。行こう、なにかここは気分が悪い」
 才人の手を強引に引きつつ、ミシェルは街道を離れた。
 だがその心の内は激しく荒れ狂い始めている。ワルド、かつての自分をさらに黒く塗りこめたような男。己の
欲のために人の心を売り飛ばして恥じず、自分とアニエスに深い傷を負わせた宿敵。もしも本当に奴ならば、
今度こそ逃がしはしない。
 言い知れぬ不安をぬぐいきれぬまま、才人とミシェルは行列を離れていく。
 
 ヴィットーリオの一行は、そのまま街道で市民に祝福を与えながらゆっくりと進んでいった。
 教皇の行幸というのは、単にその場所に行って祝福の言葉を述べるだけではない。ハルケギニアのほとんどが
敬虔なブリミル教徒であるために、彼らと触れ合いを持ち、信仰を広め、強化していくことも重要な目的なのだ。
 ラ・ロシュール中の人間が集まっているのではないのかと思われる人波を、ヴィットーリオは嫌な顔ひとつせずに
ひとりずつ祈りを捧げて歩き去っていく。あまりの行く足の遅さに、聖堂騎士団が市民たちをどかそうとしたときも、
ヴィットーリオは穏やかだが、きっぱりとした声で彼らをいさめた。
「およしなさい。あなた方は神への信仰を示そうとしている人たちの思いを無にするおつもりですか? 我々聖職に
ある者はすべて、彼らに奉仕するためにいるのです。さあ、彼らをお通ししてあげなさい」
 歓声があがり、人々はひざまずいて教皇聖下の慈悲に感謝を捧げた。これでまた、神のためには命を惜しまぬ
聖なる戦士が幾人も生まれたことだろう。そうしたことを何度も繰り返しつつ、ヴィットーリオの一行がアンリエッタと
ウェールズの待つ聖堂にたどり着いたのは、当初の予定を何時間も上回った夕暮れに近くなったときであった。
「お待ち申しておりました。教皇陛下、わたくしども夫妻のささやかな門出においでいただき、心より感謝いたします」
「はじめまして、アンリエッタ殿。お久しぶりですね、ウェールズ殿」
 出迎えた新婚夫妻に、ヴィットーリオは微笑を浮かべたままであいさつした。
 アンリエッタにとって、聖エイジス三十二世と会うのはこれが初めてであった。彼が教皇に即位したのは、今から
三年ほど前。即位式にはハルケギニアの王族が揃って参列するのが慣わしであり、ウェールズはそのときに会っている。
けれども運の悪いことに、アンリエッタはその当時流行の風邪を患っていて参列できなかったのだ。
 かつて即位式に出られなかったことをわびるアンリエッタに、ヴィットーリオは表情を変えぬままで手をかざした。
「かまいませぬ。即位式など、ただの儀式です。あなたが、神と始祖の敬虔なしもべであることに変わりはありません。
私にはそれで充分なのです」
「ありがたいお言葉、教皇聖下の寛大なるお心に、わたくしは感動を禁じえません」
「頭をお上げください。私は堅苦しいだけのあいさつを好みません。このような場でなければ、ヴィットーリオと
簡潔に呼んでもらってもよいくらいです。まあ、そのおかげで本国の神官にはよく叱られていますけれどね」
 まるでいたずら坊主が茶目っ気を出したように、ヴィットーリオは軽く声を出して笑った。アンリエッタは所見ながら、
この若い教皇が絶大な支持を受けている理由が、この寛大な包容力にあるのかと思った。まるで慈悲深い神のように、
暖かい言葉と誠実そうな輪郭は見るものの心を溶かしてしまう。

527 :ウルトラ5番目の使い魔 59話 (4/12) ◆213pT8BiCc :2011/09/11(日) 11:54:23.62 ID:uE13CS8A
 次にヴィットーリオはウェールズに向き合った。
「三年ぶりですねウェールズ殿下。失礼、今は陛下でいらっしゃいましたね」
「はい、聖下におかれましてもお変わりなく。ですが、本来ならトリスタニアにおいでいただくべきところを、
このような僻地に行幸をいただいたことには、感謝とともに恥ずかしさを禁じえません」
 トリスタニアにある大聖堂は、アボラス・バニラの二大怪獣が出現した折の嵐による落雷で火災を起こし、
半焼していた。もちろんすぐに修復工事が始まったのだが、その途中で経年劣化による柱の腐食も発見され、
修復には少なくとも半年はかかるという見積もりが出ていたのだ。
 しかしヴィットーリオはすまなそうにするウェールズに、むしろ自分のほうが悪いように語り掛けた。
「いいえ、わたくしのほうこそ、行幸の途中で村々に寄ったために、何度もそちらの予定を狂わせて
もうしわけありませんでした。聖堂の有無などは関係ありません、神の威光の降り注ぐ場所に差別など
ありませんからね。それよりも、内乱の折は大変でしたでしょうが、よくぞ始祖の血筋と王国を守り通して
くださいました。ご結婚、おめでとうございます。神もあなたの献身と努力には祝福を惜しまぬことでしょう」
「いえ、すべては始祖のお導きがあったからこそ、私のような非才の身が若輩ながら王と呼ばれるように
なれたのです。本来ならば、この王冠は我が父ジェームズ一世がまだかぶっているべきものです。父を
叛徒どもの魔手より救えなかったことは、いまだに後悔に耐えません」
「そのお言葉に、きっと天のお父上も喜んでいることでしょう。しかしながら、人の生き死には神のお決めになることです。
その中でどう生きるかで人の価値というものは変わってくるのでしょう。ジェームズ一世殿は、この世での天命を
充分に果たされたので天に招かれたのでしょう。あなたのお気持ちは尊いことですが、あまり思いつめては
お父上の人生が無価値なものだったと否定することになりますよ」
 教皇の慈愛に満ちた言葉は、ウェールズの心にも染み入った。隣で聞き入っていたアンリエッタも思わず
目じりを押さえて、観衆からも教皇聖下万歳と声があがる。
「さあ、今日はあらゆる凶事も脇にどく、めでたい祭日となるべき日。祝福の儀をはじめましょうかお二方、
この日はアルビオンとトリステインの新たな旅立ちとなるだけでなく、ここにいる誰にとっても忘れられない
よき日となることでしょう!」
 高らかに宣言したヴィートリオに続いて、天も震えんばかりの大歓声があがった。ここにいるすべての人間が、
清廉なる教皇聖エイジス三十二世の威光をたたえ、歴史の一ページとなる場所に立ち会えることを誇りとしていた。
 
 盛大な婚礼の祝福はそれから数時間に及んだ。日が暮れて後は聖歌に合わせて盛大な花火が打ち上がり、
人々はペガサスに乗って飛ぶ新婚夫妻の美しい姿に手を振り、壇上から祝福の言葉を述べる教皇の言葉を
一言も聞き逃すまいと聞き入る。
 
 そうして時間は流れて、日付もひとつ進んだ深夜。さすがに夜更かしな人々も、一部を除いて疲れ果てて
寝床に入る頃、祝福を受けて正式な夫婦と認められたアンリエッタとウェールズ夫妻は、宿の一室に教皇を
招いて、ささやかな感謝の席をもうけていた。
「本日は、御身を我ら夫婦のためにお疲れいただき、ありがとうございました。心ばかりながら歓待のしるしを
用意いたしましたので、どうぞごゆるりとおくつろぎください」
「これはお心づくし、感謝いたします。遠慮なく甘えさせていただきましょう」
 華麗な装飾をほどこした応接室に、王族二人と教皇が小さなテーブルを囲んで座った。テーブルの上には
簡素な食事と、度数を抑えたワインが並べられている。ブリミル教の教義上、ぜいたくな料理はかえって不敬に
値するし、この席は食事よりも会談が目的だからである。

528 :ウルトラ5番目の使い魔 59話 (5/12) ◆213pT8BiCc :2011/09/11(日) 11:55:11.35 ID:uE13CS8A
 アンリエッタは、今日は結局ルイズたちを呼ぶ時間を作れなかったわね、と、残念に思いつつも口火をきった。
簡単なあいさつと今日の出来事を思い返し、当たり障りの無い世間話で唇を濡らしつつ、式典で疲れた体に
少な目のアルコールが心地よくめぐってくる。
 と、そこで半分ほど残ったワイングラスをテーブルに置き、ヴットーリオが真面目な顔に変わった。
「ところでウェールズ殿、アンリエッタ殿、あなた方は昨今のハルケギニアの情勢をどう思われますか?」
「どう……とは?」
 教皇が振った話題に、ウェールズはその真意を探るように即答を避けた。アンリエッタも新婚の妻から、
国政を背負う王族の目に立ち代って、教皇の言葉を待つ。
「別に問答をしようと言っているわけではありません。あなた方もご存知でしょう? 今、この世界は始祖の
開闢以来最大の危機にさらされています。この式典に集まった人たちの顔は明るく、一見なにも変わらないように
見えますが、世界に目を向ければ、異常な事件、崩れゆく自然、暴れまわる未知の怪物たち、そしてその脅威に
おびえて荒んでいく人々の心……私はそれに心を痛めているのです」
「聖下、聖下もこの世界の異変についてご存知だったのですか?」
「私は先任の教皇方とは違い、この生涯を民のために捧げようと心に決めているつもりです。我がロマリアは
世界中のブリミル教徒たちと通じていますから、自然と情報も集まってくるのです」
 ヴィットーリオはそこでいったん言葉を切り、ウェールズとアンリエッタの反応をうかがっているようだった。
だが二人は沈黙し、自分からは話そうとしない。ヴィットーリオがどこまで知っているのか? それを確認しなくては、
とても話せないような事実を二人とも余るほど抱えていた。
 沈黙の時間が数秒か数十秒続き、ヴィトーリオは立ち上がった。
「私はこう思っています。治める国の大小に関わらず、為政者にとって最大の罪悪は無知と怠惰であると。
ですから私は非力な身ながら、信者たちの目や耳を通して情報を集めてきました。アンリエッタ殿、あなたの
お国で起きている危機は、この世界で最大のものといえるでしょう。しかしよくぞ、それらの危機にひるむことなく
立ち向かってらっしゃいます」
 ヤプールによるトリスタニアの壊滅から今日まで、トリステインで起きている事件のほとんどすべての概要を
把握してることをヴィットーリオは示唆してみせた。また、ウェールズに対しては。
「アルビオンでの内乱も、数多くの血が流れました。すでに終わったことですが、ウェールズ殿はあの戦役に
ついてどのような思いを持っていらっしゃいますか?」
「得るもの無く、失うものばかり多い無益な戦でした。我が祖国はようやくと平和を回復しましたが、その傷跡が
なくなるためにはとほうもない年月が必要でしょう。愚かなことをしたものです」
「ええ、私もそう思います。しかし、無益な戦とは考えてみると不思議な表現です。この世に益のある戦など、
はたして存在するのでしょうか?」

529 :ウルトラ5番目の使い魔 59話 (6/12) ◆213pT8BiCc :2011/09/11(日) 11:56:10.72 ID:uE13CS8A
 ヴィットーリオの放った問いに、アンリエッタとウェールズはともに「そんなものは存在しない」と答えた。
「どうやらあなたたちは、私とはお友達のようだ。益のある戦など、あるわけがない。しかし我々は、そんなことは
とうに承知しているはずなのに、何百年と争い続けてきました。今度の内乱にしてもそうです」
「それは、あのような無様な事態が起きたのも、我ら王家が安穏としていたためです。権威のなんたるかを貴族たちが
忘れてしまっていたために、クロムウェルという扇動者がたやすくもぐりこむ隙を与えてしまいました。始祖の血統を
途絶えかけさせてしまったこと、まことに申し開きもありません」
 恐縮して頭を垂れるウェールズに、ヴィットーリオは穏やかな声で頭を上げるようにうながした。
「ウェールズ殿、私はあなたを断罪したいわけではありません。むしろ逆です。お二人の真意が確かめられるまでは
隠していましたが、私もあなたがたの同志なのですよ」
 それはどういう……と、言いかけたウェールズの言葉を、ヴィットーリオは手をかざしてしばし止めた。
「さきほども言いましたが、この世界は……もっと言えばハルケギニアの歴史は無益な争いに満ちています。
人間はこの世界でもっとも栄えている生き物ですが、野蛮なオーク鬼や動物たちも同族同士で争うことはないのに、
なぜ無益とわかっていて、争いをやめられないのでしょう?」
「聖下、わたしは政治家としては未熟ですが、人に欲がある限り争いはなくならないものと考えております」
 答えたのはアンリエッタだった。彼女の胸中には、野心を持たずとも充分に満たされた立場だったのに、果てない
欲望に身を任せて悲劇と騒乱を撒き散らした奸臣リッシュモンの名があったに違いない。
「そう、人は他の種族に比べて非常に複雑かつ、深い欲を持った生き物です。亜人であれば、せいぜい食欲と
破壊欲を満たせれば満足しますが、人の欲は数限りない。始祖ブリミルも欲の存在は肯定し、だからこそ我ら神官は
自制を忘れぬために、妻帯に対する制約を設けたり、週に一度の精進を欠かさぬようにしているのです」
 ヴィットーリオは語り、その言葉に夫婦は感銘を受けていった。この方は、本気でハルケギニアの将来を
憂いてどうにかしようと考えていると。
 それからもヴィトーリオは夫妻にゲルマニアやロマリアでの現状を事細かに伝え、世界各地での異変が
全体を見ればすでに危機的状況にあることを強調した。そして、現在の世界の混沌、それまでの常識が
まったく通用しない未知の敵が暴れまわっていることが、なにに根本の原因があるのかも、夫妻に問いかけた。
「それは、やはり我々人間と人知を超えた侵略者たちの間にある、絶望的なまでの力の差ではないでしょうか? 
我々は敵のほとんどがどこからやってくるのかすら、突き止めることもできません。それに対して、敵は我々の
どこへでも自由に攻撃を仕掛けてくることができます」
 アンリエッタは、ヤプールの攻撃に対してほとんどの人間が感じているもどかしさをそのまま口にした。相手の
居所がわかるなら反撃もできる。しかし、ヤプールやその配下は突然どこからともなく現れてくる。そのため
受け身で待ち構えるしかなく、やり場のない怒りは多くの者のなかに蓄積していた。
「そうです。悔しいですが、我々は非力です。それも、同じ人間同士で無益な争いばかり重ね、真の理想を
見失っていたから……これでは何べん同盟を組んでも、我らの先祖はエルフに勝てなかったのも道理です。
しかし、おわかりでしょう。平和を維持するためには力が必要です。それも、襲ってくる敵を撃退するだけの
力では不十分です。中においては争う勢力を仲裁し、外においては侵略する意思を砕くだけの強大な力が」
「どこに、そのような力が……」

530 :ウルトラ5番目の使い魔 59話 (7/12) ◆213pT8BiCc :2011/09/11(日) 11:57:14.41 ID:uE13CS8A
 言いかけてアンリエッタは口をつぐんだ。気づいたからだ、彼女の聡明な知能は、ロマリアの教皇という
キーワードから、あの恐るべき力を。
「アンリエッタ殿もウェールズ殿もご存知でしょう。始祖の系統を……」
「虚無、ですわ……」
 ぽつりと答えたアンリエッタに、ヴィットーリオはにこりと笑った。
「神は我らに力をくださった。始祖はその強大な力を、四つに分けて後世にたくした。それらはすでに目覚め始めています」
 予測が当たったことに、アンリエッタは喜ぶ気にはならなかった。虚無の系統、すなわちそれはルイズの力。教皇は
ルイズをあらゆる危険の矢面に立たせると、そう言っているのだ。しかもそれは、単純にルイズだけの問題にとどまらない。
顔を意識せずに青ざめさせ始めるアンリエッタと、まだ何のことだがわからずにとまどっているウェールズ。
「ウェールズ殿はまだ事情をよくご存知無い様子、順を追ってお話しいたしましょう」
 それからヴットーリオは、始祖の四つの秘宝と指輪、始祖の伝説についてを細かに説明し、そして以前ラ・ロシュールで
放たれた光こそが虚無の魔法の目覚めに違いないと語った。それはここ半月ほどでアンリエッタが探し回った知識を
誤りなく、さらに上回るものであった。これを聞かされては、ヴィットーリオの言うことが嘘ではなく、本気であることを
信じざるを得なくなった。
 が、今日はじめて虚無のことを知ったばかりのウェールズとは違い、アンリエッタはそのまま受け入れるわけには
いかなかった。四人の虚無の担い手のうちの一人は自分の無二の親友で、もう一人はその友人であり、争いごとには
まったく向かない穏やかな性格の持ち主だ。
「聖下……聖下の言うその力が虚無だとして、目覚めたばかりで四分の一にしか過ぎないのに、我らの持つ
あらゆる魔法や兵器を上回るそれを、果たして扱いきれるのですか?」
「力とは、色のついていない水のようなものです。白にするも黒にするも、人の心しだいです」
「過ぎたる力は人を狂わせます。わたくしは母からそう教わり、少ないながらも実例を見てきました。ましてや
虚無の力が黒く染まった場合に、それを止められるのですか? できることならば、そっとしておきたいのです」
 恐れることを悪いことだと彼女は思わなかった。ルイズが虚無に目覚めてからというもの、まるでそうなるように
あらかじめ仕掛けられていたかのごとく、次々に恐ろしい事件がルイズとその周りを襲っている。今のルイズは
火事の中の爆弾のようなものだ。
 しかしヴィットーリオは、アンリエッタのそんな恐れも見越していたかのように言う。
「その状態で、いったい何年我々は無益な争いを繰り返してきたのですか?」
「それは……」
「アンリエッタ殿の言うことは正しい。ですが、黒く染まることを恐れていたのでは平和を築くことはできませんよ」
「そうかもしれません……ですが、我々は非力でも平和を取り戻すために努力し、幾度とない試練を克服してきました。
いまでも大勢の者が必死に力を磨き、この国は変わりつつあります。それでも不足なのですか?」
「試練を克服? 人頼みでようやく持ちこたえられているあなた方に、そのような言葉を使う資格があるのですか?」
 はじめて出た教皇の冷たい言葉に、アンリエッタは声を失った。

531 :ウルトラ5番目の使い魔 59話 (8/12) ◆213pT8BiCc :2011/09/11(日) 11:58:26.03 ID:uE13CS8A
 人頼み……それは、アンリエッタにとって非常な屈辱を強いる一言だった。確かに、ヤプールがこの世界に
現れて以来、対抗するための努力を怠ってきたことは無い。しかし、怪獣や超獣の力はほとんどの場合に自分たちの
努力を上回って、倒してくれたのはウルトラマンばかりだった。
「お恥ずかしながら、聖下の言うとおりですわ。わたしたちはいまだに自力で脅威を跳ね除けられるだけの力を
持ち合わせていません。だからこそ、聖下は虚無を目覚めさせようというのですね」
「そうです。なにより虚無は元々始祖が子孫である私たちのために残した、私たちの力です。私たちはその力を
目覚めさせ、正しく使うことこそ使命。そうすれば、侵略者や怪物の脅威に怯えることもなく、ましてウルトラマン
などという不条理な存在に媚を売ることはありません」
 その言葉に、アンリエッタとウェールズは少なからず不快感を覚えた。
「お言葉ですが、私たちは何度もウルトラマンに救われています。しかし、同時に助けをあてにしたこともありません。
私たちは常に全力を尽くし、その過程で彼は助力してくれるだけです」
「ですがそもそも、ウルトラマンが何者であるのかは誰も知りません。そんなものに世界の運命をゆだねるなど、
正気のさたとは思えません」
「それは……」
 アンリエッタは答えあぐねた。エースとヤプールが敵対関係にあることは、アルビオンでヤプールが直に話している。
だがそこまで言ってもいいものか? そのときウェールズがアンリエッタの肩に手を置いた。
「私たちはアルビオンでの最後の戦いにおいて、絶体絶命のところを彼に救われています。彼は私たちと言葉こそ
かわしませんが、私たちの味方に間違いありません。私は彼をこの世界の救世主だと思っています」
「それはまた、たいした信頼の深さですね。ではなぜ、ウルトラマンは最初から現れて戦ってはくれないのです? 
なぜ負けそうなときになって、ようやくやってくるのですか?」
「それは、私にもわかりません。けれど、考え続けたうえでひとつだけ思うことがあります。今の世界の危機が神の
与えた試練だとしたら、人はその中で最大限の努力をすべきなのだと思います。悪魔の侵略に対して、人は漫然と
救いを求めるだけではいけない。彼は人がそれを見せたとき、助けに来てくれるのではないかと」
「そうでしょうか? むしろ劇的な登場を印象づけることによって人々の信頼をえて、自分をこそ神と思わせる。
そうしておいて土壇場で軍の解散や王国の支配権を要求してきたらどうします? もしかしたら、ウルトラマンこそ
もっとも悪質な侵略者なのかもしれませんよ」
 ウェールズとアンリエッタは、ぐっと言葉に詰まった。まさか、教皇聖下からそんなうがった見方を聞かされるとは
思っていなかった。しかし、自分たちもウルトラマンの真意は推測するしかない以上、恩人を汚されるような思いがしても、
二人とも不快感が強くなっていくのを我慢するしかない。
 だがそれ以上に、特にアンリエッタはヴィットーリオに最初感じた清廉さ以外のものを感じ始めていた。彼の
ウルトラマンに対する、この奇妙な悪意のようなものはなんだろうか? 確かに彼の言うこともわかるし、為政者に
現実的な見方が必要なのもわかる。しかし、まるでウルトラマンへの不信感を植え付けようとでもしているような。
慈愛に満ちた美しい顔の下にある形容しがたいなにか……そのなにかに、アンリエッタはわずかな身震いをした。
「まあそれはよいでしょう。不確定なことをいくら論じても、納得いく結論が出るとは思えません。現実的なことを
話し合うといたしましょう」

532 :ウルトラ5番目の使い魔 59話 (9/12) ◆213pT8BiCc :2011/09/11(日) 11:59:54.63 ID:uE13CS8A
 アンリエッタとウェールズは納得してはいないものの、これ以上の水掛け論の愚を悟ってうなづいた。
 ヴィットーリオもうなづくと、口調を穏やかに戻して語り始める。
「まずは、この分裂した世界を正しい形に統一すること、我らハルケギニアの民が心のよりどころとする土地を
回復し、人々の心を集めてこそ無益な争いも消えるでしょう。元々始祖はそのために虚無の力を残されたのです」
「それは、聖地のことですか?」
 エルフが守る、始祖ブリミルが光臨した地。ハルケギニア中の王国が結束し、何度も奪還しようとしながら、
その影すら見れなかった土地。
「聖地は我々にとって、ただの土地ではありません。心の拠り所、いうなれば故郷なのです。故郷が異教の
掌中にありながら、真の平和などはありません」
「ですがエルフは人間の武力をはるかに超えた先住魔法や、脅威の技術を持っています。たとえ始祖の虚無を
完全に手に入れたとしても、その完全な力を持っていた始祖ブリミルでさえなしえなかったことではないですか」
「私もアンリエッタに賛成です。聖下、不敬を承知で申し上げますが、エルフは人間との戦いにおいて一度も
本気を出したことがないと言っても過言ではないでしょう。仮に勝てたとして、我らの側にも膨大すぎるほどの
犠牲が出るのは必定。民を死に絶えさせて勝ったとしても、それこそ無益な戦の極ではありませんか」
 ウェールズもアンリエッタに同調した。アルビオンにおいて、敵味方の死を嫌というほど見てきた彼にとっても、
かつての内乱の非ではない聖地奪還など、呑めたものではない。けれどもヴィットーリオの用意していた答えは、
二人の予想を超えるものであった。
「そうです。あなた方がそうして怯えるように、エルフたちも生じる犠牲の量には怯えるでしょう。そうして、互いが
争いあうことの愚に気づけば、戦いは未然に防げます。強い力は使うためのものではありません。見せるためのものなのです」
「見せる……ため」
「互いが絶滅するまで戦うなど、神の御心にもっとも背くものです。しかしエルフが我らを蛮人と呼び、見下している
限りは交渉の余地がありません。平和的に、彼らと交渉するためにはぜひとも始祖の虚無が必要なのです」
 教皇の熱弁に、二人は反論する言葉が浮かんでこなかった。平和的に相手と交渉し、無血で聖地を返してもらう。
それは確かに理想的だ。だが、平和のために武力を強化するというのは本末転倒ではあるまいか? むろん、
非武装無抵抗の完全平和主義者のような極端さは除外するとして、ある程度の武力が必要悪なのがわからない
ほど子供ではないつもりだ。が、まかり間違えば自らを絶滅させうるほどの力が、本当に平和のために必要なのだろうか?
 もしも交渉が失敗したとき、互いが全面衝突することになったとしたら……
 悲劇は悲劇ですむ域を超える。いや、それ以前にアンリエッタだけが知っている事実として、現在の聖地は
エルフの手中にすらない。以前よりはるかに強力かつ凶悪になり、エルフをも退けたあの悪魔とどう戦う。まして、
その前面に立たされるのはルイズなのだ。
「聖下のお話は壮大すぎて、人の身であるわたしには容易に判断がつきかねません。いま少し、時間をお与え
いただけないでしょうか?」
「私も……考える時間をいただきたく存じます」
「そうですね。私も、今日明日に答えがいただけるほど簡単な問題とは思っておりません。それに、めでたき
この日々にこれ以上水を差すのも無粋というもの、後日ゆっくりとお話いたしましょう」

533 :ウルトラ5番目の使い魔 59話 (10/12) ◆213pT8BiCc :2011/09/11(日) 12:01:22.53 ID:uE13CS8A
 ヴィットーリオはそう言うと、退室しようとドアに足を向けた。アンリエッタは彼の背に話しかける。
「聖下、わたくしどもたちも聖地を回復しようとする意思に変わりはありません。ですが……」
「わかっていますよ。意思だけが先行し、無計画に進軍する愚行は多くの先例が証明しています。兵士たちにも
それぞれ人生があり、家族がある。あなたの立場はよく存じているつもりです。始祖も、おほめになることでしょう」
 ドアが閉まる音が短く切れ、夫妻は夢を見ていたかのように放心してソファーに身を沈めた。
 
 
 夜は更け、ラ・ロシュールは眠りにつく。翌日は夫妻がいったんトリステインを離れるための最後の祝賀会が
開かれ、いよいよアルビオンに向けて出港する。寝ぼけ眼をさらさないために、特に用事がない者以外は早めの
眠りについていった。
 だが、盗人とそれを追う者だけが動き回っている時間、不穏な企みの声がこの街の中でかわされていた。
「ご苦労様でした。仕掛けのほうは、きちんと取り付けられましたか?」
「重々完了していますよ。街の人間たちの目は、ほとんど教皇聖下のご威光に目がくらんでいましたから、
街のどこも手薄もいいところでした。子爵も用意万端で合図を待っています。それよりそちらのほうはどうです? 
両陛下は我々のご友人としてふさわしい方々でしたか?」
「むずかしいところですね。お二方とも信仰の深さは疑いありませんが、いかんせん若すぎますね。躍らせるのは
さして問題ないでしょうが、すぐにおじけずいてしまいそうです」
「では、手はずどおりに?」
「はい、彼らには神の忠実なる僕となるよう、新たな洗礼を受けていただくことにいたしましょう。この世界が
どの神のものであるのか、遅まきながらすべての者たちに知らしめるためにも……」
「まずは第一歩、途中参加の挨拶代わりということで……まあ、ジョゼフ殿に笑われない程度にはいけましょう」
 陰気さは無く、内容を聞かなくては、まるで友人と明日の天気についてでも話しているように思える口調だ。
けれども、会話の中に混ざる単語をひとつずつ拾っていけば、全体は把握できなくとも、これが市井の平民や
貴族のするような会話でないことは容易に判断がつくだろう。
 この街でなにが始まろうとしているのか? 人々が世界の危機を一時でも忘れ、祭りの享楽に心を癒し、
体の疲れを静かな闇にゆだねて眠るこのとき、優しい闇の眠りに忍び寄る新たな闇の勢力は動き出していた。
 
 夜間巡回中の銃士隊員、彼女たちの耳に飛び込んできた悲鳴が、長い夜のはじまりであった。
「うわぁーっ! ば、化け物ぉーっ!」
「なんだ! おい、いくぞ!」
 鍛え上げた雌鹿のような足で駆け、二人の銃士隊員は悲鳴のした現場に急行した。
 走ること、およそ十数秒、駆けつけた両名のランプの明かりに照らし出されたのは、盗人と思われる黒尽くめの
怪しい男。そして彼に襲い掛かる、全身を炎のようなたてがみで覆った巨大な狼人の姿だった。

534 :ウルトラ5番目の使い魔 59話 (11/12) ◆213pT8BiCc :2011/09/11(日) 12:02:40.69 ID:uE13CS8A
「な、なんだこいつは!? コボルド、いや大きすぎる!」
「くそっ! くるぞ、抜刀しろ!」
 男を怪力でねじ伏せていた獣人は、二人の姿を認めるやターゲットを即座に変えて襲い掛かってきた。
ランプを放り出し、長刀を抜いて身構える二人の銃士隊員。闇夜の遭遇戦では発射炎で目がくらんでしまう
銃よりも剣のほうがいい。訓練で体に叩き込んだ動作が二人に頭で考えるより速く全身を機能させる。
 鋭い爪と牙を振りかざした獣人が迫り、爪の一撃を一人が剣で受け止める。
「ぐっ! 重いっ」
 並の男よりも鍛え上げた全身のばねが軋みを上げる。耐えられないパワーではないが、はじき返した腕が
しびれて、反撃を繰り出す余裕がない。だが、彼女のかせいだ一瞬の隙に、もう一人が俊敏に動いていた。
剣を腰だめに構えての突進攻撃、通常の戦闘では突きは相手に刺さった剣が抜けなくなるので禁じ手だが、
獣人の筋肉の鎧は斬撃では致命傷を与えられないだろうと彼女は読んだのだ。
「うぉぉっ!」
 横合いからの一撃は、見事に獣人のわき腹を貫通した。手ごたえ、あり! 急所を貫いたことを彼女は確信した。
しかし傷口から血は漏れ出さず、獣人は断末魔のうめきを残すと、泥水のようになって一瞬で溶けて消滅してしまったのだ。
「き、消えた……? なんだったんだ、こいつは」
 呆然と立ち尽くす二人の隊員は、獣人が消えた石畳の道をしばし見つめていた。
 しかし、またも街のどこかから聞こえてきた悲鳴が彼女たちの意識を呼び戻し、続いて響いてきた複数の狼の
遠吠えのような声が、二人にこの事件がまだ始まったばかりなのだということを告げた。
「まさか、街中にあの怪物が!」
「まずい、これは私たちだけでは手に負えないぞ。隊長に連絡だ」
 隊員のうちひとりが、常用しているフリントロックの銃を取り出し、その先端に特殊な筒を取り付けた。これは
銃の発射のガス圧で打ち出される信号弾で、平たく言えば打ち上げ花火だ。垂直に発射された弾は、数十メイルの
高さで炸裂し、乾いた音と一瞬白い閃光を放つ。
「ようし、これで、宿で待機している味方には伝わったはずだ」
「喜ぶのは早いよ。教皇聖下の護衛に借り出された部隊を除いても、まだ五個小隊は動けるはずでも、敵の正体は
わからないじゃない」
「ああ、まだ街の人間は気づいてないが、長引けば街中がパニックになる恐れもある。ちっ! 聖下がおいでの
こんなときに、何者か知らんが余計なまねを」
 一人が舌打ちをする間にも、狼の声は前後左右から間断なく聞こえてくる。どうやら現れたのは五匹や六匹といった
生易しい数ではないらしい。
「ともかく、少しでも多く片付けておこう。いいか?」
「ええ。やれやれ、酒場に出る狼の退治ならお手の物なんだけどね」

535 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/11(日) 12:10:23.59 ID:vq1O5fhJ
しえーん

536 :ウルトラ5番目の使い魔 59話 (12/12) ◆213pT8BiCc :2011/09/11(日) 12:23:54.55 ID:uE13CS8A
 苦笑しつつ、二人の銃士隊員は泡を吹いて気絶している盗人を放り出して駆け出していった。
 
 街中に散らばった獣人と、銃士隊をはじめとする人間たちの戦いははじまった。
 一方そのころ、戦いの場を離れた路地を、聖堂騎士の鎧をまとった男がよろめきながら歩いていた。
「ぐっ……また発作がはじまったか……これは、俺ももう長くないな。だがその前に、なんとしても聖地に足を……
そのためなら、もう手段は選ばん」
 痛む心臓に電撃の魔法を与えて発作を抑えつつ、ワルドはある場所へと通じている道を進んだ。顔の肉は
トリステインにいたころより剥げ落ち、皮膚も乾いているが、目の光だけはギラギラと油を塗ったように輝いている。
今のワルドを動かしているのは、ただ執念の二文字のみ。すでに死期が近いことを悟っている彼の狂気にも近い
一念は、未来を失った者の絶望が道連れを求めるかのように黒く燃え滾る。
 だがその背後から、真新しいテンガロンハットをかぶった男がつけてきていることを、彼は気づいていない。
 
 
 続く

537 :ウルトラ5番目の使い魔 あとがき ◆213pT8BiCc :2011/09/11(日) 12:25:43.68 ID:uE13CS8A
今週はここまでです。>>535の方、支援ありがとうございました。
最後のほう連続投稿にひっかかって遅れてしまってすみません。
ヴィットーリオ初登場で、ロマリアコンビが揃いました。
前回が珍しく恋愛要素満載で書いたので切り替えになる話でしたが、いかがでしたでしょうか。
ジョゼフのときもですが、陰謀をめぐらす側の視点で書く場面というのは意外と頭のリフレッシュになります。
では次回は本格バトルスタートです。

538 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/11(日) 12:30:37.34 ID:GX1zKLz/
おっつ!

539 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/11(日) 12:33:45.01 ID:b1tIM9Xu
模様替えした本棚で最初に目に付いたタイトルから召喚を試みる・・・

『貧乏神が!』

・・・ボビー召喚くらいが無難だろうか
ルイズ他お子様だらけで色々溜まった結果、おマチさんがレイプされてしまうが

540 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/11(日) 12:34:34.75 ID:b1tIM9Xu
リロードしてなかったらウルトラ投下が!!

失礼しました
そして乙

541 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/11(日) 14:07:19.53 ID:vq1O5fhJ
ウルトラの方乙です

自分としては肉体派魔法使いはロードス二部のセシルがイメージ

「新しく入手したダガー+1の威力を見せてやるぜ!」

542 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/11(日) 14:10:47.71 ID:pbrgdH3s
某所のソードワールド2.0リプレイでボガードソーズマンを杖で倒したコンジャラー/セージがいたな
敵と自分に2倍拡大ファナティシズム! 互いに回避が下がって命中がアップ!
最近じゃ下手な前衛より高い防護点になってるし、ああいうのも肉体派魔法使いかもしれない

543 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/11(日) 15:56:37.89 ID:2uJ4Ks1p
コンジャラーって前衛だったのかぁ。初心者が陥りやすい勘違いだね。

544 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/11(日) 16:15:33.54 ID:IxWaNB5W
風来坊は人間大の大きさでも戦えるからなぁ・・・
続き期待

545 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/11(日) 17:22:13.25 ID:pgwD5Hhu
 ウルトラ5番目の使い魔作者さん、乙でした。

 ヴィットーリオの台詞に初代ザラブ星人の面影を感じましたね。ニセウルトラマン
登場直後のザラブさんの発言によく似ている。

 そういえば、ウェールズはティファニアの従兄だし、2人の出会いにも期待です。

546 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/11(日) 18:20:26.23 ID:93uofAG2
何と言うか、ウルトラ投稿してる人の自分語りみたいな部分が気持ち悪くて仕方ない
投稿します、有難うございましたで充分だろ
お前の近況だの何だのに興味は無い

547 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/11(日) 18:23:36.06 ID:BYmROHwI
>>542
大妖精卓ですね、分かります

548 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/11(日) 19:47:28.67 ID:Q9JjS0ZC
>>492

ではマジカルパティシエで…ワルドがひんむかれそうだw

549 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/11(日) 19:56:33.67 ID:iS23JSM2
>>546
同意せんでもないがまずは毒吐きに行け

550 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/11(日) 20:11:47.21 ID:hgc951L9
The Thingが召喚されました

551 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/11(日) 20:14:37.38 ID:+pEgcfj3
▲様召喚ってあったっけ?

552 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/11(日) 20:15:54.49 ID:+pEgcfj3
自己解決。見つけたわ

553 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/11(日) 20:19:15.85 ID:PBJlHirM
>>509
やつは見た目だけじゃね?
普通に魔力高かったきがす
まぁぶっちゃけ弟のほうが仲間になってほs

554 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/11(日) 20:40:48.97 ID:Vi7GS1b+
>550
ムッシュムラムラー!

555 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/11(日) 20:52:43.71 ID:7SIEfWNf
>>551
小ネタで有った気がする

556 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/11(日) 21:02:29.02 ID:b1tIM9Xu
毒吐き・・・

臭い息・・・

モルボルはもう小ネタで呼ばれてたな
じゃあトゥリー(ry毒・暗闇・沈黙・睡眠・スロウ

557 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/11(日) 21:25:54.55 ID:JH1j/6wj
キスティスてんてー!

558 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/11(日) 21:40:22.74 ID:KAdIm7u8
>>556
ヘドラを喚ぼうぜ
硫酸ミストを撒き散らし

559 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/11(日) 22:04:30.38 ID:SGwKezW9
ファイナルファンタジー系は色々あるけど、6のキャラは全然召喚されないのな。
魔導の力を埋め込まれたセリスとかルイズに影響与えそうなもんだが。

560 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/11(日) 22:11:42.45 ID:JvGPTxD+
ンハハハハハハハハハハ!

561 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/11(日) 22:13:27.39 ID:t+buneFb
FF2のこうてい召喚の続きが読みてえよう

562 : 忍法帖【Lv=30,xxxPT】 はま〜ん ◆GUNDAM//Go :2011/09/11(日) 22:56:49.74 ID:huFT9crb
ゼロの魔砲使いの人続き書かないの?
続きが気になり過ぎてヤバイ

563 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/11(日) 23:44:08.40 ID:2UiMIkhf
バトスピからダンさん召喚が見たいと最終回にして思った
ルイズ頼む、ダンを…

564 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/12(月) 00:07:03.43 ID:uT4iTMwd
空気を読まずに短編投下していいかい?

565 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/12(月) 00:09:51.22 ID:LXOBNjKn
ダン「サイキョー流奥義!…ひゃっほー!余裕ッス!」

566 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/12(月) 00:26:53.25 ID:Ep/36F35
>>564
どうぞどうぞ

567 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/12(月) 00:32:16.45 ID:uT4iTMwd
では投下します
元ネタが元ネタのため、知らないという人のほうが多そうなネタです

568 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/12(月) 00:40:36.24 ID:uT4iTMwd
・・・すいません、やっぱキャンセルで

かなり短くしても情報量多すぎと言われはじかれますorz

569 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/12(月) 00:52:02.71 ID:ZBNvdX8r
避難所投稿マジオヌヌメ

570 :虚無と最後の希望 ◆Twi2c6nqJ. :2011/09/12(月) 02:07:19.05 ID:qwPcuGZC
こんな時間に久しく投稿、仕様変わってるようですし長文投稿出来るか不安ですが2:10頃に投下します

571 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/12(月) 02:08:10.36 ID:a7FvDsvn
>>545
じゃあもしもニセウルトラマンエースが現れたら
アンリエッタ「たとえウルトラマンといえども、トリステインで暴力をふるうものとは戦わなければなりません」
になるのか
アニエス「よーく見ろ、目つきが悪い。真っ赤なニセモノだ」
になるのかどっちだろうか

572 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/12(月) 02:09:29.09 ID:a7FvDsvn
失敬、支援

573 :虚無と最後の希望 ◆Twi2c6nqJ. :2011/09/12(月) 02:12:23.51 ID:qwPcuGZC
level-28「邂逅」


「……チーフ?」

 ほんの僅かな時間であったが、通信に意識を傾けていた。
 顔を動かし背後から呼び掛けてきたルイズを一度見て、すぐに視線をペリカンの計器に戻す。

『スピリット・オブ・ファイアは今どこに』
『その地点から三百キロ北北西に』

 それを聞いてチーフは予想と違う応えに疑問を抱いた、強襲揚陸艦は人員や物資の揚陸を目的としている艦。
 主に衛星軌道上などから人員や物資を送り込む、それから考えればスピリット・オブ・ファイアもこの惑星の衛星軌道上などに浮いているはず。

『スピリット・オブ・ファイアは現在地表に墜落しており、自力での航行機能を喪失しています』
『………』

 そう考えたのだが、淡々と現状を報告してくるセリーナ。
 衛星軌道上からペリカンで下りてきたわけではなく、墜落して動けないなどと予想外だったチーフ。

『救援は』
『未だに』

 墜落は予想外だったが、救援が未だ来ていないことは予想通り。

『スピリット・オブ・ファイアのクルーは無事か』
『クルー自体はそれほど損耗していません、航行可能ならば問題無く運営出来ます、問題はその航行が不可能な事ですね』
『この星系はどこにあるかは』
『不明です、人類未踏の領域と思われます』

 ではスピリット・オブ・ファイアはどうやってこの惑星に不時着したのか。

『それも不明です、原理不明のワームホールが艦前方に突如現れ、回避できず通り抜けた時にはこの惑星上でした』
『そうか』
『S-117、アナタはどうやってこの惑星に?』
『連れてこられたようだ』
『その手段は?』
『……魔法だ』

 恐らくは把握しているだろう、しかし現実的に考えて口に出すのは躊躇われる言葉。

『なるほど、連れてこられたと言う事は仕掛けた者が居るのですね?』

 だがセリーナは何て事無く聞き返し、魔法の存在を知っていた。

『ああ』
「──ねえ! チーフってば!」
「……どうした」
「それはこっちの台詞よ!」

 余り反応を見せなかったチーフに業を煮やし、ついつい怒鳴ってしまうルイズ。
 チーフは通信相手のことを話したくはない、スピリット・オブ・ファイアのクルーが少数だけなら考えたかもしれないが。
 強襲揚陸艦級になるとその数は数千は居る、艦の状態にも依るが装備もそれなりだろう。
 使用可能なMBTや航空機もある事を考慮しなくてはならない。

『……使用可能な車両などはどれ位ある』
『64%が使用不可能となっています、あと百年もすれば80%まで上がるかと』

 十全に使用できる兵器がある、それは戦えるだけの力がスピリット・オブ・ファイアにあると言う事。

574 :虚無と最後の希望 ◆Twi2c6nqJ. :2011/09/12(月) 02:14:23.47 ID:qwPcuGZC
「少し待ってくれ」

 今度は断り、ペリカンの計器を触りながら通信に耳を傾ける。

『活動の方針はどうなっている』
『基本不干渉と艦長が定めました、よって我々はこの惑星の存在に対し積極的干渉を行わず、また干渉も受け付けません』

 こちらから何かを要求することはないが逆に要求してくるならば抵抗する、その意図が見えるセリーナの返答。

『こちらの受け入れは可能か』
『可能です、S-117が一人であるならば、ですが』
『……今この国の貴族が今同行している』
『それは拙いですね、スピリット・オブ・ファイアが墜落した時も大変興味があったようですから』

 帰還する為の一つの手段とは言え、チーフは外交問題に首を突っ込んでいる。
 対立となってしまえばチーフと言えど軍法会議に掛けられる可能性は大いにある。

『最終的な決定は艦長から聞いたほうが良いでしょう、今ブリッヂに向かっていますのでもうしばらくお待ちを』
『わかった』

 通信は繋がったまま、チーフはペリカンの状態をより深く確かめる。
 内装の不具合もない、今すぐにでも飛び出せるだろう、それを確認していれば。

『……聞こえるか、スパルタン』
『聞こえます』
『スピリット・オブ・ファイアの艦長を務めているジェイムズ・カッター大佐だ、君は今一人か?』
『いいえ』
『友軍は?』
『居ません』
『そうか、今そちらに貴族が居ると聞いたが』
『はい、トリステイン、ゲルマニア、ガリアの令嬢が三人。 一人がトリステインの公爵令嬢、一人がガリアの王族です』
『……随分と問題の有る貴族を連れているようだな』

 キュルケはゲルマニア貴族で、ガリア王族のタバサにトリステイン公爵家賛助のルイズ、誰も彼も下手に扱わなくとも外交問題になる存在。
 そういう点ではスピリット・オブ・ファイアに近づいてはならない存在、接触するのも遠慮したいのだろう。

『公爵令嬢との関係は使い魔で良いんだな?』
『はい、トリステインの公爵令嬢は自分を呼び出したようで、帰還方法の捜索を条件に使い魔として傍に居ました』
『……ふむ、魔法か』
『はい、召喚魔法で呼び出されたようです』
『なるほど、つまりスパルタンも帰れないと言うことか』
『送り返す魔法を探してもらっていますが今の所見つかってはいません』
『……分かった、スパルタンの受け入れは認めるが彼女らはどうする』

 当然ルイズたちはスピリット・オブ・ファイアには連れて行けない、そもそもここで分かれると言う選択肢もある。
 チーフが望むのは帰還であり、安全に過ごせる定住の地ではない。

『自分は召還魔法が存在するかしないか、それを確認するまで付いていようかと』
『それがいいだろう、下手に我々と接触を取るのも不味い。 だがその召喚、我々も送還出来そうな魔法は期待していいものか……』
『……それはまだ判断しかねますが、魔法による帰還を諦めるのは早いかと思われます』
『スパルタン、君は送り返せる魔法が見つかると思っているか?』
『……可能性は低いかと』

 召還魔法など前例はないが可能性は0ではないだろう、しかしもしかすればやはり存在しないかもしれない。
 それでも諦めるには早すぎる、一人であるチーフよりも人材や機材が豊富なスピリット・オブ・ファイアでも帰還する術を見つけられなかった。
 だからこそ召還魔法に希望を賭けるしか無い、現状それしか帰還出来る芽はないからだ。

575 :虚無と最後の希望 ◆Twi2c6nqJ. :2011/09/12(月) 02:16:11.28 ID:qwPcuGZC
『可能性は低いか、だが諦めるのは早すぎる、か』

 チーフと同じ考えに至ったカッターは通信越しに唸る、互いの数秒ほどの沈黙。

『……スパルタン、我々が今ここにいる理由はわかるな?』
『はい』
『我々は帰還を第一に行動してきたが、ついにはその方法を見つけられずにいる。 そしてこれからも帰還を第一とし、可能性がある帰還方法が見つかればそれを選ばざるをえない』
『はい』
『だが、その方法で帰還できないとわかれば、他の行動を取らねばならないと思っている』

 カッターは語る、帰還したいができない、その方法も模索するが見つけられない。
 そうなればスピリット・オブ・ファイアのクルーの事を考えねばならない、スピリット・オブ・ファイアの中で延々眠り続けることはできない。

『……このまま帰還できずにいれば、最後には我々はこの惑星で生きて行くことになるだろう』
『はい』
『そのために幾つかの候補地を見つけてある、……これはまだ先の話だが覚えていてほしい』
『……はい』
『それで、彼女たちはどうする。 いや、基本的に貴族は魔法を使えぬ者を見下している傾向が大きいと聞いたが』

 不当な扱いをされてはいないか、そう聞いてきたカッター。
 聞かれたチーフは、ペリカンの外でコクピットを見つめる青髪の少女を。
 次いでコクピットの入り口から中を覗いているピンクブロンドと赤髪の少女たちを見た。

「……終わった?」
「……いや、まだだ」

 顔を正面に戻し、チーフは通信越しにカッターに言った。

『問題ありません、彼女たちは信用できるかと』
『……そうか。 スパルタン、一度こちらに来る必要はあるか?』
『あります、回収した装備やアーマーのメンテナンスが必要です』
『わかった、ペリカンはまだ動くか? それとも迎えが必要か?』
『計器には異常は見当たりません、問題なく飛べるかと』
『でしたら日が暮れ始めている今が良いでしょう、今より暗くなれば噴射光がより顕著になりますから』

 割り込んできたセリーナがタイミングを薦めてくる。
 昼だろうが夜だろうが確かに十メートルほどのペリカンが空を飛べば、いろんな面で目立つことになる。

『……スパルタン、今から飛び立てそうか?』
『問題有りません、受け入れの準備を。 それとスピリット・オブ・ファイアの事を説明しても良いでしょうか』
『……信用できるんだな?』
『はい』
『……許可しよう、必要ならば私から話す』
『了解』
『受け入れの準備を通達、スパルタンの来訪を歓迎します』

 そう言って通信が切れる、チーフはそれを機に計器を弄るのを止めて振り返った。

「行きたいところがある、ルイズたちはここで待っていてくれ」
「……いきなりなによ、キュルケたちならともかくなんで私を置いていく必要があるのよ」
「それはそれでひどいわよ、ルイズ」

 口を尖らせて言うルイズと、それを聞いて苦笑しながらのキュルケ。

「それで? どこに行きたいの?」
「仲間が見つかった」

 チーフのその一言を聞いて、ルイズは動きを止め、キュルケはわずかに眉を顰めた。

576 :虚無と最後の希望 ◆Twi2c6nqJ. :2011/09/12(月) 02:17:43.89 ID:qwPcuGZC
「……帰る手立てが見つかったの?」
「いや、仲間も帰れずに立ち往生している」
「……良いの? それって私たちに話して良いことじゃないんじゃない?」

 チーフの仲間とは一つしか無い、それはUNSCの友軍。
 つまりこの世界にチーフが属する軍隊が居るということ、その軍隊が東方やその他の地域であればまだましだが。
 このハルケギニアに存在するとなると色々、いや、かなり難しい話になってくるとキュルケ。

「基本的に何かする訳ではない、帰還する手立てを探しているが見つからずに居る」

 戦う気など微塵もない、ただ帰りたいだけ。
 そうチーフは二人に説明する。

「……そうは言ってもねぇ、私たちが……ああ、そういう事」

 チーフの言いたいことに気がついて、キュルケは納得がいったように頷く。

「黙って行けばいいのに、私たち……と言うかルイズに気を使っちゃって」
「……え? どういうことよ!」
「帰る手立てが見つかってないけど仲間が居ることがわかったのよ? だったらチーフも仲間の人達と一緒に居た方が色々と良いってこと」
「なんでそうなるのよ」
「なんでって、彼は軍人よ? それも他国の、そんな人が公爵家の娘の使い魔やってたら何かと面倒なことになるじゃないの」

 今まで問題にならなかったのは各方面で話を止められていたからだ。
 チーフの正体が広まっていないのも、ルイズの両親などに召喚したのが他国の軍人というのも。
 正体を知るオールド・オスマンやコルベール、そしてチーフ自身が人間で軍人である事を明言せずうやむやにして、ゴーレムやガーゴイルなんじゃないか?
 と言うはっきりとさせない不明瞭な話で留めていたから、そうでなければ公爵家どころではなく国からも排除するような動きになっていた可能性が大きい。

「つまり黙ってろってこと、下手すれば戦争になりかねないし」

 そんなの嫌でしょ? とキュルケはルイズに言う。
 それに対してルイズは言い返せず呻く。

「それで、チーフを含めてお仲間さんも帰りたいだけで戦いたくはないってことよね? だったら言い触らす理由もないわよ、ねぇ?」
「……当然じゃない」

 不満そうにルイズが言う。

「それじゃあチーフはお仲間の所に行くそうだから」
「ええ、ついて行きましょ」

 それを聞いてキュルケの表情が変わった、眉を潜めて口を半開きにして。

「はあ?」

 なに言ってんのこの子? と言いたかったのが容易く予想できるような顔。

「な、なによ」
「なによじゃないわよ! チーフが何なのか分かってるわよね?」
「分かってるわよ!」
「だったら付いていくのは止めなさい、本当は今の状況だって結構危険なのよ!」

 人差し指をルイズの目の前に突きつけて、キュルケは強く言う。

「……なんで、なんでよ! なんで皆危ないなんて言うのよ!」

 その人差し指、キュルケの腕を払ってルイズが強く言い返す。

577 :虚無と最後の希望 ◆Twi2c6nqJ. :2011/09/12(月) 02:20:08.37 ID:qwPcuGZC
「他の国の軍隊の所に公爵家の娘が出向くのがいけないのよ! ルイズや私たちが大丈夫だって言っても周りはそうじゃないのよ!
 いい? 別にチーフやチーフが所属する軍が危ないって言ってるわけじゃないの、本当に大丈夫でも貴女の両親や国のお偉いさんたちからすれば大問題なの!」
「だったら皆が黙ってればいいんでしょ!」
「バレなきゃいいって問題じゃないでしょ! 第一バレたらどうする気よ、下手すれば戦争よ戦争、分かる? 殺し合いを始めちゃうのよ?」

 キュルケとてチーフが所属する軍がどれほどのものか興味はある、だがその代償が開戦の切っ掛けになるなら綺麗サッパリ諦める。
 興味本位で行って、戦争なんて起こったら後味が悪いなんてものじゃない。
 戦争が起きるかもしれないのに、それでも行きたいの!? といつもの飄々とした態度とは違う険しい物言い。
 そんなキュルケに詰め寄られて、言い返せずぐるりと顔をチーフへと向けるルイズ。
 それに対してチーフは頭を横に振る。

「戻ってくる」
「……どのくらいで戻ってくるの?」
「数日は掛かる」

 説明やアーマーのメンテナンスなど一日で出来ることではない、少なくとも数日は掛かると予測する。
 簡潔なチーフの説明に不満があるのか、ルイズが半ば睨むように見つめてくる。
 それに対してチーフはルイズの肩に手を置いて。

「戻ってくる」

 優しく置かれた手を、ルイズは振り払うようにペリカンのカーゴから飛び出していった。

「……頼む」
「……ええ」

 出ていったルイズの後をキュルケに頼み、頷いてカーゴから歩いて出ていくキュルケ。
 それを見送って視線を戻すチーフ、計器を弄ってペリカンの離陸準備を始める。
 ふと操縦室から外を見れば、タバサの姿も見えなくなっていた。

「………」

 そのまま視線を上に、ペリカンが収められている掘っ立て小屋の天井へと向けられた。
 ペリカンは飛ぶ、十中八九飛べるだろうがその際天井にぶつかってしまう。
 見たところ継ぎ合わせで開閉できるようには見えない、とりあえずペリカンから降りてシエスタとその父に話を聞く。

「あれはどうすればいい」
「あれ、とは?」

 そう聞き返されチーフは天井を見上げる、窓がない掘っ立て小屋は薄暗くランプで照らされてやっと見える明るさ。
 天井は明かりがあまり届いてなくより黒い、その天井を見ながら。

「外せるのか」
「……どうでしょう」

 外せるにしても天井の板はかなりの大きさ、一人では到底外すことはできない。

「すまないが、飛ぶためには天井は邪魔になる」

 開閉出来るわけでもなく取り外しにも時間が掛かる、すまないが天井を壊すことになるがいいだろうかと聞く。
 二人は言い淀む、曽祖父が建てたここの壊してもいいかと聞かれても答えは出せない。
 判断できるのは祖父くらいなもの、祖父に聞いてきますと二人は掘っ立て小屋から出ていった。
 そうして掘っ立て小屋の中にはチーフだけになった、すぐにペリカンの中へと戻り操縦室へ舞い戻って全てのコントロールを立ち上げた。
 エンジンに火が入り、小屋の外でも聞こえる音を立てる。

 ペリカンが収められている掘っ立て小屋は村から離れた草原の片隅、爆発音でもなければ村にまで音は届かないだろう。
 それを見越してメインスラスターとなる四基を吹かせ、問題がないか確かめるも小屋の壁が激しく振動し始める。
 十数トンもあるペリカンを浮かすことになると当然それなりの推進力が必要となり、主力戦車も釣り下げて輸送出来る上大気圏離脱能力も備える。
 故に小屋の閉所ではその強力な噴流が壁を打ち吹き飛ばしそうになって、すぐさまチーフは出力を落とした。

578 :虚無と最後の希望 ◆Twi2c6nqJ. :2011/09/12(月) 02:21:38.51 ID:qwPcuGZC
「………」

 これは小屋ごと壊れる可能性が大きかった。
 天井だけではなく小屋ごとも言わなければならないか、とチーフはペリカンを降りてハッチを閉める。
 振動で少々立て付けの悪くなった扉を開いて潜る、広がるのは夕日に照らされ赤く染まった草原。
 風が吹き抜け草本が揺れて波打つ、そこには異星人どころか人同士の争いの欠片すら見られない自然の光景。
 その夕日が落ちて行く光景を見ながら、チーフは返事を聞きに行った二人を待った。

 それから数分後、戻ってきた二人にチーフは答えを聞く前にさらに要望を重ねた。

「ペリカンが飛ぶ際の風で壁も飛びそうなんだが」

 構わないか、と聞かれて二人は顔を見合わせた後。

「小屋を含めてちーふさんの好きにしていいそうです」
「……そうか、感謝する」

 これで気掛かりはなくなった、そう言ってチーフは二人を見る。

「壁が飛んだりすると危ない、村に戻っていてくれ。 それと翁に伝えてほしい、飛ぶ姿を見せに行くと」
「……はい!」

 その力強い頷きを見て、チーフは踵を返して小屋の中に入る。
 ペリカンのハッチを開き中に入って閉める、その後操縦室で操縦席に座って出発の準備を整える。
 五分ほど待ってからスイッチを押し込みエンジンに火を入れ、スラスターが勢いよく推進力を生み出す。
 大きな音を立てながら更にスラスターを吹かして、ペリカンを水平のまま浮かび上がらせた。
 床から二十センチほど浮かんだところでランディングギアを収納、その状態のまま上昇していく。

 轟音と強力な噴流で、とうとう耐え切れなくなった小屋の壁が四方に崩れながら倒れた。
 小屋の天井が崩れた壁の一部とくっついたままペリカンの上に落ちるも、問題とせずに上昇。
 ゆっくりと浮き上がっていくペリカンは二十メートルほどの高さで滞空、そのまま短い回転翼を回して回頭。
 タルブの村ヘと向かって飛び、シエスタの生家へと向かう。
 草原を超えタルブの村の上空を旋回、ゆっくりと降りながらシエスタの生家の前、翁が寝ているであろう部屋の窓の前に降下させていく。

 地面から数十センチ、ギリギリと言って良い高度でペリカンは空中に留まる。
 操縦席から見えるのはシエスタの生家の窓、部屋の中からはベッドに横たわる翁の姿。
 ペリカンの操縦席と窓との距離は一メートルほどしか無い、噴流で窓を揺らしてはいるが翁の視線はペリカンのみに注がれている。
 チーフは操縦席の中から翁に向かって右手で敬礼、それの意味する所は分からないが翁もそれに倣って敬礼を返した。
 それを確認した後、ペリカンは浮き上がってタルブの上空、回頭して夕焼けの空を飛んでいった。

「………」

 赤く焼けた空を、夕日の中をずんぐりとした鉄の鳥がけたたましい音を上げて飛んでいく。
 それは数十年の昔、父が動かしたその光景のまま。

「……シエスタ」
「はい」

 翁と一緒に見ていたシエスタとその父、翁に呼ばれて返事。

「彼にまた会うことはあるのか?」
「はい、あると思います」
「ではその時一言伝えてほしい、『ありがとう』と」
「……はい!」

 シエスタは強く頷いた、涙を頬に伝わらせる祖父を見ながら。

579 :虚無と最後の希望 ◆Twi2c6nqJ. :2011/09/12(月) 02:23:02.69 ID:qwPcuGZC
 その頃、タルブの町外れで空を見上げていたのは二人。

「……本当に飛んでいっちゃった」
「………」

 ペリカンが夕暮れの中を飛んでいく光景をルイズとタバサは呆然と眺めていた。
 ルイズは本当に自分を置いて行ったことに、タバサは動く小さな羽が付いた鉄の塊が飛んだことに表情を変えないまま驚いていた。

「……っ! タバサ!」
「………!」

 はっとしてルイズがタバサの名を呼び、タバサは素早く口笛を吹いた。
 するとどこからともなくシルフィードが飛んできて、タバサの直ぐ側に降り立つ。

「きゅいきゅい、呼んだ?」
「追いかける」

 タバサが杖で方角を示せばシルフィードは素早く頭を下げて座り、するりとタバサはシルフィードの背中に乗る。
 ルイズもそれに続こうとして。

「ちょっと待ちなさい!」

 当然その行為に待ったを駆ける人物が一人。

「あんたたち! とくにルイズ! 私の話聞いてたでしょ!」

 ルイズを村中探しまわったせいか、肩で息をしながらキュルケがいきり立つ。

「そんなに危ない橋を渡りたいの!? 冗談じゃ済まされないのよ!」
「……それでもよ! チーフが、勝手に帰ったりしないか見てなきゃいけないのよ!」

 はっきりとルイズはキュルケに向かって言い切る。

「……まさか、そんな事で」
「そんな事? 今そんな事って言った!? 自分の使い魔をそんな事扱いするなんて!」

 怒り心頭でルイズはキュルケを強く睨みつける、それに対してキュルケは真っ向から受け止めるも疑問をルイズに抱いた。
 確かに使い魔とは契約してから一生を共に過ごす、だがチーフは人間で他国の軍人。
 間違い無くずっと一緒には居られない、契約を望んで解除することもできない。
 つまりルイズにとってチーフは一生に一度の使い魔、それを無くし新たな使い魔を召喚するには今の契約している使い魔が死ななければならない。
 ルイズにとっては戦争が起きるかもしれない事よりも、使い魔のチーフの事が大事だと考えているとキュルケは考えた。

「……本当に良いのね? チーフのお仲間さんとトリステインが戦争するかもしれないし、チーフと戦わなきゃいけなくなるかもしれないわよ?」

 もしトリステインと戦争になればたぶんチーフは仲間の方に与するだろう、ルイズは当然トリステイン側に付くことになり敵対することになる。
 主人と使い魔でありながら敵になる、そうなっても良いのね? とキュルケはルイズに問う。

「問題ないわ! 戦争なんて起きないもの!」
「……なんでそう言えるのよ」

 胸を張って言うルイズにキュルケが呆れる、確かに戦争が起きる保障はないが起きない保障もない。

「だってチーフは戦争なんかしたくない、帰りたいだけって言ってたじゃないの」
「………」

 もうなんだか疲れた、先ほどまでのわがままなルイズが更にわがままになっていた。
 確かにチーフはそう言っていたが時と場合によっては戦争が起こり得る、戦いたくなくても戦いになるという可能性をルイズは考えていなかったからだ。

580 :虚無と最後の希望 ◆Twi2c6nqJ. :2011/09/12(月) 02:24:18.33 ID:qwPcuGZC
「……あー、……あのね」

 この村に来て歩き回ったり走りまわったり、滅多に上げることはない大声を何度も出した。
 その上話しても意味が通じていないルイズの相手をするのが億劫になってきた。

「……ダメね、チーフに謝らなきゃ……」

 言っても聞かない、認めようとしないだろうルイズに言い聞かせるのは諦めた。 
 肩を落としてため息を吐きながらシルフィードに向かうキュルケ。

「……行くんでしょ、追いかけられなくなるわよ」
「キュルケが止めるからでしょ!」

 プンスカ怒りながらルイズはシルフィードの背に乗り、キュルケも同じように乗る。
 その顔はどこか生気が抜けていた。

581 :虚無と最後の希望 ◆Twi2c6nqJ. :2011/09/12(月) 02:25:57.61 ID:qwPcuGZC
 ペリカンがタルブの村を立ち、ルイズ一行もシルフィードに乗ってこっそりと後を追いかけた。
 飛行するペリカンの速度はなかなかの物で、火竜では追いつけない速度で飛んでいく。
 追いかけるシルフィードは風の韻竜であるが未だ幼生、成体どころか最大でも火竜程度の速度しか出せない。
 しかし先住魔法で精霊の力を借りて、ペリカンが飛ぶ際に発生させる独特の匂いを嗅ぎとり正確に追いかける。

「シルフィードより速いなんて思いもしなかったわ」

 もしかしたら風竜より速く飛べるんじゃない? とキュルケ。
 中は空洞とは言え鉄の塊が空を飛んで、しかもシルフィードより速いなんて思わなかった。
 ますます持ってチーフが所属する軍隊がどんな物を持っているのか興味は尽きない。
 戦争になったりしてこんなのを多く持ち出されたら不利になる事間違いない。
 やっぱり力尽くでも止めるべきだったかしら、と後悔し始めていた。

 それから飛び続けて一時間ほど、日は地平線の向こう側に落ち夜の帳が世界に降りていた。
 疾うの昔に見えなくなったペリカンを追い続け、まだ追いつかないのか、本当に追いかけれているのかとルイズが疑問を投げかける。

「きゅいきゅい、匂いはずっとこっちからきてるのね」

 自信満々にシルフィードが言う、いわく嗅いだことのない鼻にくる匂いだからすぐに分かる。
 そう言って飛び続ける、その場所は森の上空。
 タルブの村からどんどん離れて人の手が入っていない未開の土地。
 鬱蒼と生い茂る草木で溢れかえる森には人が作り出す明かりなど微塵もない。

「……ねぇ」
「なによ」

 一時間以上も飛んでいれば話すこともなくなる、周囲も暗くなっていて自然と会話の量が減っていた中。
 シルフィードの進行方向を見たルイズが声を掛ける。

「……なんか、森がおかしくない?」
「……ああ、あれ?」

 日が上っている時よりも断然暗いがかわりに上がった双月の光が森を照らし、その中で一つの異常をルイズ達は見た。

「ルイズ、あれ知らないの?」
「し、知ってるわよ!」
「なら聞かなくてもいいじゃない」

 ルイズ、キュルケ、タバサ、その三人を背に飛ぶシルフィードが見るのは森を横断している一筋の線。
 多少草木が生えているが一目で分かるほど大きく地面が抉れた、どうしたらこんなものが出来るのか不可思議な地面の傷跡。

「……まあたぶんあれでしょうけど、私も初めて見たわね」

 今から約百年前に出来たと言われる、謎の巨大な物体が落下した時に出来たと言われる溝。

「調査団とか送ったけどよくわからなかったそうよ、国同士で一悶着もあったらしいし」
「……ふーん」
「人に聞いといてその反応はどうなのよ」

 そんなルイズに呆れつつ、シルフィードは一直線に伸びる大地の傷跡と並走。

「……と言うことは、あれの先に訳の分からないものが落ちてるってわけね」
「相当巨大だったそうよ、長さは二リーグ以上もあったとか聞いたことあるけど」
「二リーグ……」

 なぞるように傷跡を見て、その先にある小さく見える山とは一線を画する謎の物体をルイズたちは視界に入れた。

582 :代理スレからの転載:2011/09/12(月) 03:48:26.15 ID:mjNOOXc3
 その時より三十分ほど前、チーフが操縦するペリカンはスピリット・オブ・ファイアのすぐ傍まで着ていた。

『スピリット・オブ・ファイアよりS-117へ、直掩機を送りましたので彼らに従ってください』
『了解』

 延々と続く森の重空を飛んでいれば、通信が入り応じる。
 それから数分ほど目的地に向かって飛んでいれば、スピリット・オブ・ファイアが横たわる方角から航空機。
 敵味方識別装置で友軍として確認され、方向転換した後ペリカンの側に寄ってきたのは三機のスパロウホーク。

『こちらS-092、スピリット・オブ・ファイアまで誘導する』
『了解』

 誘導されスピリット・オブ・ファイアへとペリカンと三機のスパローホークは飛んでいく。
 それから十分ほど掛かりスピリット・オブ・ファイアの間近、森の上に斜めに横たわるそれの側面の隔壁がゆっくりと開いていく。
 先頭のスパロウホークが先んじて格納庫へと入っていき、チーフのペリカンもそれに続く。
 隔壁を潜ろうとして警報、重力がスピリット・オブ・ファイアの真下へと変化し、地表からみて斜めに重力が掛かる。
 それをすぐさま補正を掛けて、スピリット・オブ・ファイアと同じ角度へとペリカンは傾いて隔壁をくぐって入る。

 指定のランディングポイントにペリカンを着陸させ、計器を操作してエンジンを切る。
 スラスターが弱まり完全に停止してからハッチを開いてペリカンから降りた。
 そしてチーフの視界にはスピリット・オブ・ファイアの海兵隊がずらりと待ち構えていた。
 その中には先にスパロウホークから降りていたスパルタンの三人も居た、手の内にはアサルトライフルなど武器が握られいる。

「艦長がブリッヂでお待ちです」

 チーフの前に進み出た三人、S-092ジェローム、S-130アリス、S-042ダグラス。
 声を掛けてきたのはチームリーダーのジェローム、チーフの記憶にあるジェロームとそのままの声。
 チーフは頷き、歩き出すジェロームの後に着き、アリスとダグラスはチーフの後ろに付く。
 海兵隊の人垣が割れ、四人はブリッヂへと歩き出した。
 足音を鳴らしながら通路を歩むもそこに会話はない、同じスパルタンで訓練を共にしてきた仲間とは言え今は懐かしむ時ではないことを理解している四人。

 無言のまま進み続けてブリッヂへ、シャッターが下りたままの薄暗いブリッヂ。

「……スパルタン、歓迎する」

 入ってきたチーフたちに顔を向けて声を発したのはカッター。
 チーフは進み出て敬礼、カッターもそれに返して右手を差し出す。

「話は聞いている、マスターチーフ」

 チーフも差し出された手を握り返し握手。

「艦長、タルブの村で少尉の記録を見ました。 記録の開始が2531年となっており、事の顛末を説明しなくてはいけないかと」
「……それはどういう事だ?」
「自分がこの惑星上に召喚される直前の年月は2553年になります」
「説明してくれ」

 手を離し、チーフはカッターを見ながら話す。
 コヴナントとの接触から人類は戦い続け、述べ20年以上戦争を継続し続けた。
 その過程で人類は小局で勝ち大局で負け続け、次々と植民地であるアウターコロニーが攻撃され人類は虐殺され続けた。
 アウターコロニーのほぼ全てが落ちれば、次にコヴナントはインナーコロニーに攻撃を仕掛けてくる。
 当然人類は死力を尽くして反撃、人類は地上での戦闘は辛うじて勝ってはいたが、宇宙空間での艦隊戦などでは大敗を喫して負け続けた。

583 :代理スレからの転載:2011/09/12(月) 03:49:38.69 ID:mjNOOXc3
 その光景がパターン化して、5年、10年と戦況は逆転できず人類は追い詰められていった。
 2552年、ついには第二のUNSC最高司令部が置かれた惑星リーチにコヴナントの大軍が襲来、地表と宇宙で激しい戦いが始まる。
 このままでは人類は大きな科学技術力の差で押しつぶされる、そう判断したUNSC上層部は逆転の一手を狙った極秘作戦を練り上げた。
 それは最精鋭であるスパルタンUたちによるコヴナント指導者の捕獲という作戦、賭けにも似た作戦を主導する。
 惑星リーチで専用に戦艦を改修し準備を整えたが、惑星リーチでの劣勢などで集められたスパルタンUたちも戦いの中に飛び込んでいく。

 だが抵抗も長く続かず惑星リーチは陥落、そしてチーフは戦闘による大怪我を負い治療を受ける。
 チーフの怪我を治療出来た時にはUNCSの戦力は惑星リーチ上でほぼ壊滅状態。
 残る戦艦ピラー・オブ・オータムはスパルタンVたちの尽力により、重要なA.Iを抱えて惑星リーチから離脱。
 スリップスペースワープにてコヴナントの追撃を振り切ろうとしたものの、逃げ切れずある惑星で捕捉、待ち伏せされる。
 迫るコヴナントの戦艦、迎撃を行うも多勢に無勢で戦艦オータムは攻撃を受け反撃する武装までも破壊される。

 戦艦オータムはそれほど時を置かずして撃沈される。
 そう判断した戦艦オータムの艦長、ジェイコブ・キース大佐は惑星の近くに浮いていた環状の人工物に着陸する事を決める。
 それがコヴナントと人類の戦争を決定付ける超古代文明の最終兵器、HALO<ヘイロー>の発見であった。

「……そのヘイローと言うのは?」
「半径内の全知的生命体を滅ぼす兵器です」

 巻き込まれれば保護領域にでも居なければ消滅してしまう、対フラッド用の最終兵器。
 コヴナントの指導者たちはそれを聖なる物として扱い、真の機能を知らずに作動させようとした。
 チーフはA.Iのコルタナとヘイロー上を駆け、真の機能を知りヘイローの破壊に乗り出す。
 そのヘイローの管理モニターやコヴナントの妨害もあったが、戦艦オータムの海兵隊たちとの協力でなんとか破壊して脱出することが出来た。
 だがヘイローは一つだけではなく、複数あること、失われたヘイローを再建するアークが存在することを知った。

 熾烈な戦いの中でチーフはコヴナントの指導者の一人を抹殺できた事、ヘイローの真実を知ったエリートたちの反乱。
 地球にコヴナントが襲来した事、アークの破壊に成功した事、それが終わるもアークの崩壊に巻き込まれワープに失敗。
 どこともしれぬ遠い宇宙空間で、救助を待つため折れたフォワード・オン・トゥドーンの中でコールドスリープに着いて眠った所で召喚されたことを話した。

「………」

 その話はカッターを含めて話を聞いていた者たちに衝撃を与えた。
 シールドワールドの事からコヴナントさえ超える凄まじい技術を持っていた文明があったのだろうと、推測は出来ていた。
 その文明がフラッドとの戦いで劣勢を強いられ、最後にはヘイローと言う相打ちでしか終わらせることが出来なかった。
 更には惑星リーチのこともある、カッターの出身星は惑星リーチであり、チーフたちスパルタンも第二の故郷と言える星であるからだ。

「……マスターチーフ、戦争は終わったと思うか?」
「わかりません、指導者たちの本拠地を破壊できましたが生き残りが居ないとは限りません」

 ブルートたちも未だ多く残っている、それをまとめ上げ再度侵攻してくる可能性も残っていた。

「可能性はあるでしょう、また戦争が終わっている確率もかなりあるかと」

 黙して話を聞いていたセリーナが可能性があると語る。

「後顧の憂いはある程度解消されたところで、これはどうしましょうか?」

 そう言ってセリーナはディスプレイの一つに外部映像を映しだした。
 そこには一匹の竜と、その背に乗る三人の少女たちが映っていた。

584 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/12(月) 03:51:50.08 ID:e0JKdx6O
支援

585 :代理スレからの転載:2011/09/12(月) 03:51:49.97 ID:mjNOOXc3
以上で投下終了です。

―――――↑までコピペ―――――

最後の希望さん投下乙!
支援しようかと思ったら投下が1時間前だったんで
代理スレを見に行ってよかった

586 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/12(月) 09:20:46.71 ID:d1IEYQ1p
チーフ&代理の人乙!
次も期待してるよ〜

587 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/12(月) 16:27:13.35 ID:3NpVfgpC
おぉ チーフきてたー


588 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/12(月) 16:38:09.00 ID:s+HDWpYi
乙です。
チーフの人の作品楽しませてもらっています。
次も楽しみにしています。

589 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/12(月) 20:14:44.37 ID:NsZH5G+Q
乙乙乙
はやく4してぇなぁ。

590 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/12(月) 20:15:02.88 ID:CLhRXE97
チーフ乙
1のリメイクもあと2ヶ月で発売やね

591 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/12(月) 21:13:01.40 ID:A+DMncVq
乙でした!
続きが気になるなあ。 

592 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 01:23:17.71 ID:Kifv+ad1
なんか第二の地球探しに出たヤマトがハルケギニアにやってくるって展開もありに思えてきた
ハルケギニアを植民地にしようと艦隊を送ってくるボラー連邦のベムラーゼ首相
降下兵部隊を迎え撃つメイジたちに、上陸用舟艇に反撃するオストラント号とシルフィード、その上空から舞い降りてくるコスモタイガー
そして聖地にはかつてエルフの半分を抹殺したというハイペロン爆弾が眠っていた…

593 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 02:10:28.27 ID:qDmoo13W
      ,, - ー''' ̄ ̄    ヽ
    /             ヽ
   /        ゝノノ    _丿
   |   , ー--,,_,,,--'' l/
  .|   ヽ          |
  |   / ,,‐-     -‐
  |   i    ,-、     _, |
  ,‐-、  l _   oヽ` ヽ' o`
  | 、` l    `ー     ヽ´`i
 .|  )             ヽ|
  ヽ `     _   ゙ー-、_ )
   ̄i    |   、―ー  |

594 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 08:35:14.55 ID:Dg8e+hRY
そういや、マイナーな作品ってどこからだ?

HALOは日本じゃ知名度ないけど海外でよく売れてるし
BLAME!は評価が高いけどジャンルがあれだし
古いのは知名度が徐々に下がっていくし

595 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 09:59:24.79 ID:qDmoo13W
ごめんなさいAA誤爆しました
って言うかここに落としてたのか・・・

>>594
このスレで元ネタに気付いてもらえないレベルからじゃないでしょうか

596 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 11:10:41.55 ID:IJ4Bgj/P
>>595
> このスレで元ネタに気付いてもらえないレベルからじゃないでしょうか

それ、相当ハードル高いんじゃないかという気ががが

597 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 11:40:59.09 ID:Dg8e+hRY
グーグル先生がいる限りその判別方法は無意味なような

598 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 11:50:49.80 ID:EAY8HJRZ
直接作品名とかを出すならともかく、用語とかをそれとなく匂わせて気付くかなら判別できるかもしれん
まあ、作品の知名度とは別の部分で難易度上がるが

599 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 11:58:37.31 ID:qDmoo13W
>>597
「調べる」と「気付く」は別物だと思うんですぜ

600 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 12:10:53.30 ID:pUQKBYDL
記憶から薄れてた物を調べて知ってた事に気付くこともあるから別物とは言い難いかな

601 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 12:16:12.44 ID:eEByX6s+
>なんか第二の地球探しに出たヤマトがハルケギニアに
平民に対するメイジの暴虐に激昂して内政干渉ぶちかます暴走艦長が目に浮かぶようだ

>ハルケギニアを植民地にしようと艦隊を送ってくるボラー連邦のベムラーゼ首相
それですむならまだいいが
星間大戦に巻き込まれてプロトンミサイルであぼんが一番嫌な運命だろうな


602 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 12:17:33.25 ID:LinO/QtG
「1レスあったら10人ROMがいると思え」と言うくらいだからな
ネタが分かる時だけ書き込むって人もいるだろうし1人も分からない元ネタはほぼ無い気がする

603 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 13:16:44.14 ID:QnmFk/jd
>>601
暗黒星団帝国に占領されたハルケギニアでパルチザンになって戦うルイズたち
捕虜になったアンアンはウェールズを思いながら敵の将校と禁断の愛をはぐくんでいく…

604 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 13:57:25.00 ID:iGUAkA3F
ちぃ姉さまに自爆フラグがぁぁ!

605 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 14:09:03.26 ID:Wewe3fp0
メイジが平民に対して世紀末な扱いしてるって思い込んでる奴やたら多いのはなんでなんだろうな
アフリカよりはマシだろ

606 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 14:44:46.80 ID:7PavK5cP
1 しっかり原作を読み込んでいないからよくわかっていない
2 アンチ系二次創作でしか知らないからそれだけが真実だと思い込む
3 登場人物の心情、思想、行動原理などを正しく読み取って理解する力が養われてない(読解力の低下?)

とかかな



607 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 15:19:59.35 ID:Sn6hzK5m
アフリカは知らんけど史実の中世よりはマシだろうな

608 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 15:33:59.75 ID:mS9TYeB7
一応言っておくが、ハルケギニアは近世(それも市民革命前夜)を想定した社会になっている。
中世と比べる意味が分からん。

609 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 16:02:45.83 ID:bdlk5nkX
>>596
どんな作品でも知ってる人がいる所だからなあ。
ハーフエルフ嫁にした魚屋で、普通に通じるし。

610 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 16:14:33.26 ID:OOelLMXI
ラノベ漫画は層厚そうだけどソノラマや海外SF、ファンタジーは比較的手薄な印象

611 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 16:15:05.81 ID:a/pX3HEW
たまたま知ってる人が居合わせるか否かってだけな気もするけどなー

喋る脇差と鉄仮面の人ってマイナーなのかしらん

612 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 16:29:13.71 ID:QnmFk/jd
>>604
言われてみたらタバサにも死亡フラグ立つな

613 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 16:40:38.86 ID:pUQKBYDL
そして大抵彼らが中世と言う中世はデフォルメされた極端な何かなんだよな

614 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 17:40:59.59 ID:5s6bkyW5
中世と言えば、お湯は入ったら体に悪い(体がふやけるのがヤバイと考える)とか、
汚物は平気で路上にあるとか、
病気は悪魔の仕業で祈祷や坊主の祈りでしか治らないとか、
聞きかじりの知識な人も多いが、それ以上に詳しい人は歴史ものを見てないとよく覚えていないor知らないという。

615 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 18:32:41.66 ID:lOlzFcvL
てか銃がある時点で中世でもずいぶん後期だと考えろよ

616 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 18:38:52.09 ID:nqgFr38B
>>605
人間の欲望って凄いからな。そこら辺からじゃないか

617 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 18:41:05.22 ID:O7CVtu7d
仮にメイジが魔法を失ったりしたら一気にハルケギニア文明が進むんだろうな。
そもそもハルケギニアって始祖の時代の6000年前からどんだけ変わってるんだろう?

618 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 18:46:55.87 ID:lVeH3sGK
ミトコンドリア

619 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 19:12:25.21 ID:lOlzFcvL
元の話題に帰ると、中世暗黒時代よりましといっても、ぶっちゃけヤマトの時代の人類から見ればぶっ壊そうと思うレベルなのは変わらないだろ

620 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 19:32:18.73 ID:/Anax2Yj
文明が進む前に亜人とかに滅ぼされるんじゃないかね?

621 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 19:37:37.60 ID:4nDTxUu5
>>609
娘作ってたな
クオーターエルフと言えばいいのだろうか

テファも・・・ゴクリ

622 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 19:39:56.51 ID:mS9TYeB7
既存の技術やインフラが軒並み使えなくなる上に、貴族に対する反乱など相応の混乱も
生じるだろうから、おそらく百年単位で文明が停滞することになるだろうな。
混乱が収まった頃には、魔法に依存しない技術やインフラも破壊され尽くしてしまって、
文明レベルは大きく後退、そこから人類は再出発し、数千年をかけてこちらの世界と
似たような発達段階を経て、ようやく中近世の文明レベルに到達という感じじゃないか?

623 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 19:40:58.20 ID:/Anax2Yj
>>617
6000年前からどんだけ変わってるって、相当変わってるんじゃないの?
それともハルケギニアには6000年前からマスケット銃や大砲があったとでもいうのか

>>619
余所の世界の事情があって今のような形に発展してきた文明に対して、
勝手に憤慨して干渉し自己満足にぶっ壊しそれが正義の行いだとでも考えるわけか
…ヤマトのクルーってそんな連中だったっけ?

624 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 19:42:16.91 ID:IZnE402r
クロワーゼくらいのレベルに思ってたら問題ないんじゃないかな?
……さすがにハルケギニアには汽車は無いが

625 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 19:46:23.84 ID:yq8arXr4
>>617
平民に絶望したこっぱげみたいな人が知識を利用して火炎放射器でも作って平民は消毒だ状態の暗黒期に入るんじゃね?
オーフェンで言ってたけど魔術士って高等教育受けてる場合が多いらしい。 んでもってゼロ魔でも貴族は学校に行ってて、
平民は労働か子作りに勤しんでるぽいから、学力の差は歴然だし。

モンモンでも魔法使えなくなっても薬草学かなんかで食っていけそうだし。売れるかどうかは知らんけど。

そういやゼロ魔の銃は、平民とメイジのどっちが開発したもんだっけ?

626 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/09/13(火) 19:47:14.00 ID:+G0jxsKI
>>611
黒鉄好きで懐かしいけど原作がエタってるからなぁw

627 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 19:49:49.64 ID:/wP1d2ae
ゼロ魔キャラの戦いでの扱いって何処までOK?
主要キャラは殺しちゃダメだったりする?
四肢欠損とかもダメ?

いや、とある作品とのクロスを考えてたら、どうしてもそのくらいしないと不自然になってきてね
ラッキーマンにおけるスーパースターマンみたいなギャグ補正の無敵とか描きたくないんで

628 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 19:50:49.72 ID:ahFE23pk
>>623
他の民族が侵略して奴隷のように扱われてるとかなら介入するかもしれんけど
ゼロ魔のそれって、時代劇の悪代官が悪さしてるとかそういうレベルだしな

629 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 19:51:49.92 ID:/Anax2Yj
>>625
そもそも硫黄が「火の秘薬」らしいから火薬はメイジが魔法で合成とかしてるのかも
銃は発明したというか、昔地球からゲート通して流入した古い銃器を参考にしたんじゃなかろうか

630 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 19:54:16.94 ID:gVu0QPSG
>>623
>それともハルケギニアには6000年前からマスケット銃や大砲があったとでもいうのか

>>617は別にんなこと言ってないというか、この手の話題になるとけんか腰になりやすいぜ!ヒューッ!

まあ、そんなことはおいといて世界宗教の始祖が生まれて6000年前からマスケット銃や大砲ってかなり遅いよな。
こっちの世界だってキリストが生まれて2000年しか経ってないけど科学はかなり発展したし

631 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 19:55:17.81 ID:yq8arXr4
>>629
ホントに生活にメイジが欠かせんレベルだなそれw
没落メイジが延々氷を練金しつづけて生活費稼いでても不思議じゃないな。

632 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 19:58:47.69 ID:/Anax2Yj
キリストさんと科学の発展には直接関係が無いので、
世界宗教が生まれて何千年だのそんな話は無意味だと思います

もし関係があるとしたら、
地球でもガリレオの件のようにキリスト教が科学の発展に干渉したりした事例があるが…
ハルケギニアの宗教は実際に魔法と言う奇跡が存在する世界だから現実よりずっと影響が強いかもしれないという点かな

633 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 20:02:17.46 ID:gVu0QPSG
死んだキャラを呼び出して救済ってあるけど、ああいうのが書きたくなる気持ちがバトスピ最終回を見て理解できた

634 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 20:02:30.33 ID:EAY8HJRZ
>630
そりゃあ装備に頼らずとも生身で(杖は要るが)銃以上の攻撃力を持ってたりするからなぁ
必要は発明の母なんて言われるが、つまり必要がなければ発明しようなんてなかなか思わんわけで

635 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 20:07:48.22 ID:/Anax2Yj
>>627
主要キャラが死んだり四肢を失ったりした作品の例くらいは過去にもあるが、
問題はそれで読み手に不快感を与えたりアンチ的な作品だと感じさせたりしないかどうかであって
上手くやる自信があるのなら構わないだろうけど

636 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 20:08:09.54 ID:hc9xMHWS
ゼロ魔はむしろ6000年の間に魔法を応用した文明が発達して衰退している可能性が
一部のマジックアイテムとかみるに思う

637 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 20:18:01.89 ID:/Anax2Yj
>>636
たとえば?<一部のマジックアイテム

「魔法を応用した文明が発達する」ことが、
「文明の衰退である」と考える理屈はよく分からないけど
たとえ空飛ぶ船とかを作れてもそれが科学でなけりゃ進んだ文明とはいえないって定義で、かな?

638 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 20:19:36.61 ID:34gdUF6M
スキルニルとかアレ誰が作ったの?って感じだもんな
そういや、あの手の身代わり人形は魔法使えない設定のはずだったっけ
再現できるのは外見と人格くらいだっけ?
そして使い手の指示通りに動く・・・と

>>618
え、EVE召喚で焼死体だらけ?

639 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 20:20:44.45 ID:34gdUF6M
あ、自分で書いてて思い出したが
そもそもタバ冒で村全体が一人を除いて土のレプリカントってのがあったから
スキルニルくらいは現代でも作れるのかな

640 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 20:25:11.69 ID:/Anax2Yj
ああ、「魔法文明が発達→衰退」しているという意味か、失礼
でもねえ、現代のメイジも人間そっくりのガーゴイルとか作れるんだし…

精霊石とか使うと高性能のマジックアイテムが作れるとか、
変わったマジックアイテムの作成専門の術者がいるとか
メイジは個人の技術だから、だれか優秀なメイジ職人がすごいアイテムの作成法を開発習得しても、
周りに誰も同じ技術を身につけられる人間がいなくてそのまま失われてしまう、というようなケースもあるかも

スキルニルは編み物だか刺繍だかの腕前くらいは本物そっくりになるらしい
剣技とか魔法とかどこまでのスキルを真似られるのかは知らない
持続時間に限界とかあるのかも分からない

641 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 20:37:36.12 ID:hc9xMHWS
>>637
虚無の力を応用したっぽいゲートの鏡かな
あれは再現不可能ぽい

642 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 20:38:06.07 ID:34gdUF6M
>>640
サンクス
戦闘スキルにおいては作者のさじ加減次第ってとこですかね
某白仮面がスキルニル使ったら虚無魔法まで使えてた気がするけど、奴は基本的にチート機能を備えてたからなぁ・・・

>メイジは個人の技術だから、だれか優秀なメイジ職人がすごいアイテムの作成法を開発習得しても、
>周りに誰も同じ技術を身につけられる人間がいなくてそのまま失われてしまう、というようなケースもあるかも
アイテムクリエイトのノリだとスターオーシャンから誰か呼びたくなる
ただ俺はウェルチとあまり関わったことが無いのです・・・4以外

643 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 21:15:12.74 ID:r/2048Ba
>暗黒星団帝国に占領されたハルケギニアでパルチザンになって戦うルイズたち
健康な人体が欲しい暗黒星団帝国が一番ハルケギニアをまともに占領統治しそうだから
かえって抵抗運動はできそう
彗星帝国やボラー、ガミラスだとパルチザンする気も吹っ飛ぶような大量虐殺かましそうだ


644 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 21:17:19.52 ID:t3Kwxy+H
>>623
少なくとも勝手に囚人解放はしてたな。戦闘状態に入ってからだけど

645 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 21:30:49.44 ID:wXJJ4wIK
むしろ手作業では出来るが、魔法じゃ出来ない事ってどれだけあんだって話だ。

646 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 21:32:56.48 ID:OOelLMXI
大量生産

647 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 21:42:46.12 ID:nqgFr38B
>>638
メイジ殺しと呼ばれた剣士を模したスキルニルもなかったっけ

648 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 21:42:50.14 ID:EAY8HJRZ
炊事洗濯…… 一応食べ物作ることは出来るから炊事は省くか
洗濯も、某ヒゲの機械人形のごとく出来るかもしれんが、やらんだろうなぁ

649 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 21:46:29.74 ID:r/2048Ba
>むしろ手作業では出来るが、魔法じゃ出来ない事ってどれだけあんだって話だ。
たぶん農作業じゃないかな


650 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 21:48:49.04 ID:a/pX3HEW
魔法を応用しようがない事ならいっぱい。
実践を伴わない学問やら政経分野やら

651 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 22:08:46.19 ID:EAY8HJRZ
>>649
土メイジが結構関わってそうだが
たしか1巻で言われてたはず

>>650
でもハルケでの多くの学問や政治って多分魔法ありきのものだから、直接じゃないにせよ関係あるんだよな
本当に魔法の関わる余地のない分野って言うとかなり限られるだろうな

といっても、魔法で出来ても手作業の方が効率がいいって分野ならたくさんあるだろうけど

652 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 22:11:31.25 ID:5s6bkyW5
>>638 核から開放されて自由になり、全ては淘汰される。
思考停止がデフォのメイジでは「先住魔法か!?」で全て解決。
ハルケギニアオワタ。これからはミトコンドリアが核に代わって支配だな。

653 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 22:16:27.04 ID:uuAxK0s0
>>643
ガミラス=遊星爆弾、彗星帝国=白色彗星で惑星消滅、ボラー連邦=惑星破壊ミサイル
特にズォーダーとベムラーゼは惑星ひとつくらい歯牙にもかけないな

一番穏便な統治してくれそうなのは丸くなった総統閣下のガルマン・ガミラスかな

654 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 22:17:15.89 ID:a/pX3HEW
>>651
や。数学とか哲学の多くの分野なんかはほぼ脳内で完結してるようなものだよな、と思って。
筆記用具なんかは魔法で作るのかもしんないけど。
政経に関しては、例えば「政治に魔法を使う」のには魔法は必要ないっていうかなんというか…

うん。スレ違だね。黙ります

655 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 22:30:48.53 ID:4nDTxUu5
食い物って作れたっけ?

656 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 22:37:06.74 ID:8mNj+rnJ
>>655
タバ冒読むがヨロシ。
錬金で肉作ろうとしている。
まぁ一般的では無く、開発中の魔法みたいな節はあるが

657 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 23:00:32.69 ID:ip40AV2y
>特にズォーダーとベムラーゼは惑星ひとつくらい歯牙にもかけないな
惑星ひとつくらい欲しがる小粒な敵として完結編のディンギル帝国残党の移住先という手もある
「自分の幸せのためには何をしてもいい」・「強さが正義であり、強者のみが生き残る権利がある」
という愉快な宗教観の連中相手なら抵抗運動にもさぞ力が入るであろう


658 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 23:21:04.97 ID:l+UQ4UGJ
>>605
古代にして見れば十分に圧制に感じるレベルだろうな、古代の気の短さを過小評価しちゃイカン
>>623
実際にそれに近い事をやらかしたのが古代。古代の(ry

659 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 23:23:40.60 ID:SYKX/oM0
 文明の停滞の理由の1つには、呪文の範囲内のことしかできない、例えば錬金は
既知の物は造れても未知の物は造れないにもかかわらず、メイジたちが新規の呪文を
作ろうとしないことにあると思う。
 原作でディスペルをはじめ見たことのない呪文に対し、新しい呪文なのかという
発想が出てこないところを見ると、新規の呪文を作ったりはまずしてない雰囲気が
ある。多分、既存の呪文は始祖から与えられた神聖なものだからそこに新たに加える
のは異端とかそんな理由で。
 個々の効力に限界があるにもかかわらず、それ以外の物を利用しようとしなければ、
作れるマジックアイテムとかにできることも限界はあるだろうし、一定以上は文明
進まんでしょう。

660 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 23:28:38.86 ID:l+UQ4UGJ
魔法の原理とか詳しい作用とかよく解らずに使ってる呪文もあるしな。

661 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 23:36:39.19 ID:Ggyw+Kn+
ぶっちゃけそれは科学技術も変わらんけどな

662 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 23:43:05.69 ID:l+UQ4UGJ
それはそうだがw
虚無系統ならともかく、基礎の基礎のサモンサーバント関連が解明されて無い辺り、
>>659の言うみたいに神聖視しててコッパゲ以前は誰も研究してなかった感が。

663 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/13(火) 23:47:48.25 ID:hc9xMHWS
タブー視されてはいるだろうが、いくらなんでも研究する人間はコルベール以前にも
ちょこちょこ出てきてたんじゃなかろうか
そういう連中はロマリア辺りに消されてただけとかで

664 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/14(水) 00:01:58.85 ID:scAivDni
サモン・サーヴァントが本当に解明されてないかはわからんが
されてようがされてまいが、しようとした人がいようがいまいが
別に「魔法の謎を追え!」みたいなストーリーじゃないんだから書かれないと思うぞ

というかコッパゲだって別に魔法の原理の解明研究とかしてないしな
仮にそういう研究をしてて炎蛇や爆熱を新魔法と捉えた場合
ヘクサゴン・スペルや讃美歌詠唱も説明見る限りブリミル時代にはまず存在しない新魔法だろうから
研究してる人は普通にいると思う

665 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/14(水) 00:04:14.58 ID:uuAxK0s0
セイレーン連邦やSUSはとりあえず植民地として隷属するだけですみそう
でもセイレーンは元々地球人だから才人が複雑な立場になりそうだ

その他のヤマト世界の悪党はそもそもハルケギニアが残りそうもないな
ダークィーンはハルケギニア中の生命が食われるだろうしメタノイドラッケンは太陽を食ってしまう

666 :>>664:2011/09/14(水) 00:05:42.20 ID:Ggyw+Kn+
見直したら意味分からんこと書いてた、なんだ爆熱って
爆炎だ
ゴッドフィンガーじゃねーんだから

667 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/14(水) 00:07:29.69 ID:lZSRitgZ
ヘクサゴンも賛美歌も王家や聖職に連なるスペルだから異端扱いじゃない可能性もあるな
在野の研究者が勝手に新開発するのは異端かもしれん

668 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/14(水) 00:10:59.24 ID:/fUluuNi
四大系統の魔法は普通に研究されてるんじゃね〜の?主に関連メイジの人口的な問題で
サモンサーバント関連は明らかに解明されてないよ、主にストーリーのギミック的な問題で
多分、これからも作中で全部が明らかにされることは無いだろうけど
話の都合だろうと何だろうとこのネタがあんまり研究されてないのだけは間違いない

669 : 忍法帖【Lv=4,xxxP】 :2011/09/14(水) 00:13:08.70 ID:JdXsEnaf
ふむ

670 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/14(水) 00:20:43.54 ID:zpvpC4C2
某世界樹のアトリエから絶壁導刻術師を召喚したら
6000年巻き戻して全盛期のデルフ伝説開幕

あと平民が激堅黒パンで無双

671 :The Legendry Dark Zero 4:2011/09/14(水) 00:35:44.95 ID:qjL2iXMv
夜分遅いですが、0:40に投下してよろしいですか?

672 :The Legendry Dark Zero 4:2011/09/14(水) 00:40:51.07 ID:qjL2iXMv
ハルケギニアにスパーダが召喚されて三日が経つ。
スパーダの一日のスケジュールはほとんど決まっている。
まず、夜明けと同時に起床して水場で顔を洗うついでにルイズの洗濯をシエスタに渡し、洗濯をしてもらう。
次にルイズを起こし、朝食のために厨房へ向かう。
そこのコック長をしているマルトーという男は大の貴族嫌いであり、
シエスタの説得で厨房で働く大半の人間はスパーダの人となりを理解してくれていたが、その男だけは違った。
たとえ魔法は使わなくても、貴族であったという事実に変わりはないということで
スパーダが堂々と厨房にいることを良く思っていないらしい。
先日、シエスタのことを助けてくれたことに感謝はしているようだが、それでも貴族嫌いが無くなるわけではない。
結局、力の無い平民が貴族に助けられてしまったのだ、とのことである。
そのため賄いは用意するが食事が終わったらできればすぐに厨房を出て欲しい、と言ってきていた。
スパーダとしては別に構わなかったが、シエスタは彼に冷たくするマルトーに少々がっかりしている様子だった。
「色々な考えを持つ人間がいるのだから仕方が無い」と、スパーダは落ち込むシエスタを励ましてやった。
もっとも、たとえスパーダが元貴族ではなかったとしてもその時はその時で、マルトーは嫌いな貴族≠ナある
ギーシュを叩きのめしたスパーダのことを過剰に持ち上げていたことだろう。
そして、スパーダの立場が変わりでもすればすぐに掌を返す。
色々な人間を見てきているスパーダも、そんな調子の良い自分勝手な人間は嫌いだった。

673 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/14(水) 00:41:33.66 ID:a7Xovre/
支援

674 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/14(水) 00:44:18.19 ID:scAivDni
お休み直前支援

675 :The Legendry Dark Zero 4:2011/09/14(水) 00:46:34.26 ID:qjL2iXMv
朝食が終わると必要があればルイズの授業に付き合い、共に講義を聞く。
先日、スパーダがギーシュを叩きのめしたことで、生徒達の彼を見る目は変わっていた。
男子生徒は彼の剣を振るう姿に見惚れた者もおれば、メイジが剣に負けたということで彼を疎ましく思う者ももいた。
女子生徒は大半がスパーダを憧れの眼差しで見るようになっており、傍を通り過ぎたりするだけで「ごきげんよう。ミスタ・スパーダ」と
敬意を表して呼ぶようになり、そんな彼の主人であるルイズを羨むようにもなっていた。

授業で魔法の実演があればルイズが爆発を起こし、その被害の後始末を手伝う。
ルイズのあの爆発は失敗ではないというのに、それを本人ですら自覚していないのでブツブツと愚痴をつぶやくばかりだ。
昼は午後の授業までの合間に、ギーシュが「剣を教えてくれ」とせがむので徹底的に鍛えてやることにした。
……あとに残るのは夕食程度のしかやることがない。
夜はキュルケがしつこく誘ってきたりはするのだが、スパーダはそれを無視した。


四日目の朝――朝食を終えたスパーダはルイズの授業へは付き合わず学院長室を目指して本塔の螺旋階段を登っていた。
「今度食事でもどうです? ミス・ロングビル」
「……それは光栄ですわ。モット伯」
「うむ。楽しみにしているよ」
「はい……」
学院長室前の廊下まで登ってくると、学院長の秘書・ロングビルと男の会話が聞こえてきた。
気品はあるがやや好色そうな男の声と、敬意は払ってはいるがどこか刺々しいロングビルの声。
廊下まで登りきった途端、その声の主である男の姿が見えた。赤いマントに襞襟を付けた、見るからに貴族らしい派手な出で立ち。
カールした細い髭が特徴な中年の男だ。
「これは失礼した。ミスタ」
スパーダと肩がぶつかるも、モット伯爵なる男は軽く頭を下げて詫びてくる。

676 :The Legendry Dark Zero 4:2011/09/14(水) 00:51:31.53 ID:qjL2iXMv
肩越しにスパーダのことを見つめて不思議そうな顔をし、そのまま階段を下りていった。
(あいつ……)
「あら、ミスタ・スパーダ。学院長に何かご用事でも?」
「ああ、ちょっとな。客人が来ていたのなら、オスマンはいるのだろう?」
スパーダはまだ刺々しい表情なままのロングビルと共に学院長室へと入っていった。
「やあ、スパーダ君。どうしたのかね?」
「ああ、オールド・オスマン。頼みがあってな」
学院長室へ来た理由。それは、この学院にある図書館を利用する許可が欲しいことだった。
これからルイズのパートナーとして活動することになる以上、見知らぬ土地であるハルケギニアのことを色々と知っておかなければならない。
そこで、そうした知識を得るのに打ってつけなのがここの図書館なのだ。先日、ルイズにその存在を知らされ、こうして来たわけである。
「なんじゃ。そういうことか。よかろう。すぐに手配はしよう」
「助かる。……ところで、さっきの男だが」
「モット伯のことかの? 彼は王宮からの勅使じゃ。ああして、ここへ来ては宮廷からの勅命を持ってくるのじゃよ」
「今回は、どんな無理難題を?」
魔法を用いて本を棚に戻す作業を行いながら、ロングビルが尋ねる。
「何、くれぐれも泥棒に気をつけろと勧告に来ただけじゃ」
「泥棒だと?」
「うむ。近頃、フーケとか言う魔法で貴族の宝を専門に盗み出す賊が世間を騒がせておるらしいでな」
この世界にもそんな派手なことをしでかす奴がいるのかと思いながら、スパーダは頷く。
だがしかし、このハルケギニアで裕福であったりするのはほとんどが王侯貴族ばかりだ。
怪盗のターゲットとしては間違ってはいない。むしろ至って普通である。
「土くれ≠フフーケ、ですか?」
「我が学院には、王宮から預かった秘宝破壊の箱≠ェあるからの」

677 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/14(水) 00:54:21.02 ID:agVosTLt
神龍

678 :The Legendry Dark Zero 4:2011/09/14(水) 00:56:32.69 ID:qjL2iXMv
「破壊の箱? ……物騒な名前ですこと」
「フーケとやらがどんなに優れたメイジかは知らぬが、ここの宝物庫はスクウェアクラスのメイジが幾重にも魔法をかけて
 防御を固めた特製。取り越し苦労じゃよ」
自信に満ちた言葉を口にするオスマンは傍に立て掛けていた己の杖を手にし、机の上に置いてあった手の形をしたペーパーウェイトを浮かべ、
それでロングビルの背中をなぞっていた。
ロングビルは声を漏らした後、そのペーパーウェイトをオスマンに向かって力いっぱいに投げつける。
学院長室に、滑稽な悲鳴が響き渡った。


スパーダは早速図書館へ向かい、まずはハルケギニアの常識や地理などについて勉強しようとそれに関した本を手にして読み始めた。
「読み難いな……」
現代の人間界の言語とは明らかに異なるハルケギニアの言語。
しかし、やや訛ってはいるが八百年ほど前に用いられていた人間界の言語と
少々似ている部分が多かったため、辛うじて読むことはできていた。
このハルケギニアは主に四つの国家で構成されている。まずはここ、トリステイン王国。
面積は人間界にも存在したオランダとベルギーが合わさった程度の小さな国だ。
すぐ北に面するのが帝政国家ゲルマニア。国土面積はトリステインの約十倍という大国だ。
元は都市国家だったらしいが、周辺地域を併呑して版図を広げたそうである。
さらにトリステインの南側に位置するのが同じく大国に列せられるガリア王国。
人口約1500万人というハルケギニア一の大国で魔法先進国らしい。
そのガリアよりさらに南にあるのがロマリア連合皇国という都市国家群。かつて王国だった時代もあるが、
現在は教皇が治めているらしく神官の最高権威「宗教庁」が存在し、世俗の権力や戦乱には無関心だそうだ。

679 :The Legendry Dark Zero 4:2011/09/14(水) 01:01:32.36 ID:qjL2iXMv
そして、ハルケギニアより西に位置するアルビオン大陸という所に存在するのがアルビオン王国。
この大陸、信じられないことに空に浮いているらしく、一定のコースでハルケギニア上空を周回浮遊しているらしい。
他にも新興国でクルデンホルフとかいう国もあるらしいが、あまり話題にはなっていない。

ハルケギニアの東側には砂漠が広がっているそうで、そこにはエルフなる異種族が住まうという。
その異種族は先住魔法≠ニいうメイジの魔法とは異なる強力な力を操るそうで、
ハルケギニアの人間達には恐怖の象徴となっているそうだ。
「……まるで悪魔を相手にしているようだな」
千年以上も前に人間界で起きた魔界の侵略。あの時からも、人間達は悪魔を恐れるようになっている。
他にも本を読んでみると、このハルケギニアでは魔界でも存在しないような魔物が多く存在するらしいが、
それでもエルフには到底及ばないそうだ。


すっかり図書館で一日を過ごしてしまったスパーダはルイズの部屋へと戻り、窓の外を眺めていた。
空を見上げれば赤と青、二つの大きな月が視界に飛び込んでくる。
魔界でも人間界でも見たことのない絶景に、スパーダは妙な魅力を感じていた。
「何してるのよ。そろそろ明かりを消すわ」
「ああ」
ベッドのルイズに声をかけられ、スパーダはテーブルへと戻っていく。
ルイズが指を振ると、ランプの明かりが消えて暗闇に包まれ、月光だけが朧げに部屋を照らしていた。
「あなた、そんなに月が珍しいの? 昨日も見ていたけど」
「あまり見る機会が無かったのでな。私の場合は」
人間界では普通の月なら何度でも見てきたが、魔界には月などというものはなかった。
ましてや、二つの月など初めて目にする。
「ところで、今日は一日中どこにいたのよ? 昼食はおろか夕食にまで来ないし」
「ああ。図書館に入る許可が貰えたのでな。今日はそちらへ行かせてもらった。
 何しろ、私はこの土地に関しては無知なのでな。色々と知っておかなければこれから損をする」

680 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/14(水) 01:04:45.89 ID:vmfztsyL
支援

681 :The Legendry Dark Zero 4:2011/09/14(水) 01:06:48.21 ID:qjL2iXMv
「ふ〜ん。で、どんなことを勉強したわけ?」
「別に大したことではない。ハルケギニアの地理や一般常識くらいだ。
 ……ところでミス・ヴァリエール。君はモット伯という男を知っているか?」
「モット伯?」
ルイズはオスマンの時と同じく彼の説明をするが、「いつも偉そうにしていてあまり好きじゃない」と言っていた。
また、彼はここに来ては学院で働くメイドを引き抜き、自分の元に仕えさせているらしい。それも夜の相手″桙ンで。
「……で、彼がどうかしたの?」
「いや、別に」
そう答え、スパーダは椅子に腰掛けたまま目を瞑る。
しかし、その表情はとても険しかった。
あの時、モット伯と邂逅した時に感じた気配。
あれは、人間が悪魔の標的にされた時に付けられる目印に間違いなかったからだ。
信じたくはないが、この世界にも魔界の住人は訪れるようである。


翌日、厨房へ訪れると何やら厨房全体の空気が重く沈んでいる。
厨房には使用人達やマルトーを筆頭とする料理人たちが集まっているが全員表情が暗かった。
その中にシエスタの姿は見ることが出来なかった。
「何をしている? ……シエスタはどうした」
「ああ、あんたか……」
マルトーがスパーダの存在に気づき、力なく答える。
彼らの話によると、シエスタは先日来ていたモット伯に見初められて仕える事になったらしく、
今朝早く迎えの馬車で行ってしまったらしい。
しかし、彼はあまり言い噂を聞かないため、シエスタのことを不憫に思ってこうして沈んでしまっているわけである。
結局、平民は貴族には逆らえないのだ、と嘆いていた。
どうやらルイズが言っていたことは本当だったようだ。
スパーダは賄いも貰わずに早々と厨房を後にした。

「モット伯の屋敷だって?」
その日の昼過ぎにもギーシュに剣を教えていたスパーダであったが、休憩中にモット伯の所在について彼に聞いていた。
さすがにギーシュは知っていたようで、屋敷の所在地を教えてくれた。
「しかし、何故モット伯の所に?」
「何、気にするな」
適当に相槌を打ち、稽古を再開した。

682 :The Legendry Dark Zero 4:2011/09/14(水) 01:11:28.98 ID:qjL2iXMv
「どこにいくのよ? スパーダ」
日が暮れてきた頃、コートを身に纏うスパーダは二振りの愛剣、リベリオンと閻魔刀を携えて学院の門にいた。
そこをルイズに呼び止められたのだ。
「少し野暮用でな。今夜は遅くなるかもしれん」
「ギーシュに聞いたわよ。あなた、モット伯の所へ行く気ね? 何の用なのよ」
「言ったろう? ただの野暮用だ。彼とは気が合いそうでな。
 そういう訳で、少し留守にさせてもらう」
適当にそう答え、学院の門をくぐって外へ出るスパーダ。
「いい!? いくらあなたが元貴族だからって、面倒を起こしちゃいけないのよ!
 それと朝までには帰ってくるのよ!? あなたはあたしの使い魔……パートナーなんだからね!」
と、背後でルイズが喚くのが響いてきていた。

その光景を見届けていた、一人の生徒がいた。――タバサだ。
(あの目……)
スパーダの瞳に宿っていたのは、まるで獲物を狙う狩人そのもの。
鋭く研ぎ澄まされていた、冷たい瞳。
彼のあの瞳は、決して単なる野暮用によるものではない。彼はこれから、何かをする気なのだ。
それも彼が持つあの剣を使って。
それを、自分は見届けなければならない。
彼が何者なのか、本当に彼が悪魔なのか。そして、彼のその身に秘められた力を。
タバサは強く指笛を吹き、己の使い魔・シルフィードを呼び寄せていた。
「嫌なの! 嫌なの!! あの悪魔、怖いのねー!」
宙へ浮かび上がり、スパーダの後を追うように命令するとシルフィードはタバサの命令を拒否する。
しかし、「ご飯抜き」と言ってやると渋々だが、スパーダの後を追ってくれた。

683 :The Legendry Dark Zero 4:2011/09/14(水) 01:16:18.51 ID:qjL2iXMv
学院からモット伯の屋敷まではそれほど遠くはなかった。
すっかり暗くなってはいるが歩きのままでも三時間程度の距離の所に、彼の領地はあった。
門の先には広大な庭が広がり、その先に一軒の屋敷が建っている。
(……やはり、匂うな)
表情を険しくするスパーダ。
この周辺には明らかに、悪魔達の匂いや気配で充満している。
門に控える二人の衛兵の元へ近づくと、槍を交差させてスパーダの進行を止めた。
「失礼ですが、どちら様になりますか?」
衛兵達はスパーダが貴族であると勘違いしているようで、事務的に話してくる。
「気にするな。ただの暇人だ」
「……それではお通しするわけにはいきません」
衛兵達はスパーダの言葉に困惑するばかり。
それはそうだろう。いくら貴族に見えるからと言って、こんな怪しい言動では取り次いでくれもしない。
しかし、スパーダはモノクルを外してこう呟く。
「……死にたくなかったら、すぐにここから去れ」
その言葉に、衛兵達は槍を構えてスパーダに突きつけた。
「貴様……!」
「――ぎゃあっ!?」
突然、衛兵の一人が悲鳴を上げた。
「ど、どうし――」
もう一人がそちらを向くと、衛兵の胸から鋭い刃が突き出ており、大量の血が飛び散っていた。
その背後にはいつの間にか、巨大な鎌を手にした死神のような化け物が。
それも一体ではない。十にも昇る数の化け物達が次々と姿を現していた。
「ひ、ひぃっ!?」
衛兵が腰を抜かす中、飛び上がった死神が振り上げた大鎌を振り下ろそうとする。
『ギャアッ!』
ドスッ、ドスッという鋭い杭を打つような音と共に、飛来した数本の紫苑色のオーラが溢れ出る剣が死神を貫いていた。
死神は空中で弾け、辺りに砂を撒き散らす。
「さっさと逃げろ。死にたくないならな」
スパーダの冷たい一言に、衛兵は悲鳴を上げながら逃げていった。

『スパーダ――』

『スパーダ――』

『スパーダ――』

死神達はスパーダを取り囲み、殺意と憎悪に満ちたおぞましい呪詛を呟く。

684 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/14(水) 01:18:27.93 ID:s5B7tv+x
パパーダ支援

685 :The Legendry Dark Zero 4:2011/09/14(水) 01:20:49.60 ID:qjL2iXMv
死神達はスパーダを取り囲み、殺意と憎悪に満ちたおぞましい声音で呟く。
「ヘル=ラスト、か」
色欲の罪を犯して死んだ人間を地獄で責める下級の悪魔にして、魔界の住人。
力は大したことないが、それでも悪魔である以上は常人では立ち向かうこともできない力を持つ。

『スパーダ――』

『スパーダ――』

『スパーダ――』

相変わらず怨嗟の声を発し続けるヘル=ラストが一斉に突進し、大鎌で斬りつけようとしてきた。
スパーダは身構えようともせず、その場に立ち尽くしたまま、一言だけ呟く。

「――leave me.(失せろ)」

透けるようにして現れ、スパーダの周りを高速で旋回する八本の紫苑色の剣――幻影剣。
突っ込んできたヘル=ラストを次々と切り刻んでいき、それでも死ななかった奴には全ての幻影剣を真上に配置させて上空から串刺しにしてやった。
幻影剣が砕け散ると同時に、虚空を突き破り、周囲の地面が盛り上がり、更なるヘル=ラスト達が姿を現す。
スパーダは背負っていたリベリオンを手に伸ばそうとした。

『ギャアッ!』
突如、上空から飛来してくる、無数の鋭い氷の槍が次々とヘル=ラストを貫いていった。
(来たか……)
スパーダはその光景に驚く様子はなく、むしろこうなると分かっていたような涼しい顔だ。
ここへ来るまでの道中も感じ取っていた、氷のように冷たく刃のように研ぎ澄まされた魔力。
ふと空を見上げると、二つの月の光をシルエットに高々度より頭から急降下してくる少女の姿が。
少女が手にする大きな杖の先から次々と氷の槍が作り出され、ヘル=ラストに向けて放たれていく。
成す術もなく次々と屠られていくヘル=ラスト達の姿に、スパーダはリベリオンを手にしようとしていた手を下ろし、感嘆に声を漏らす。

やがて、地上までかなり近づいてきた所で少女の降下速度がゆっくりとなっていき、そのまま地上へふわりとした動作で着地した。

686 :The Legendry Dark Zero 4:2011/09/14(水) 01:26:03.96 ID:qjL2iXMv
「君か」
スパーダの目の前に現れたのは、まぎれもなくタバサであった。
タバサはスパーダの傍まで寄ってくると、砂となって消えていくヘル=ラスト達を見回して怪訝そうにしていた。
「これは……何?」
「見ての通り、悪魔という奴だ。君は見るのは初めてか」
タバサは無言のままこくりと頷く。心なしか、無表情なその顔の裏側に微かな嫌悪を感じ取る。
「……それは結構だとして、何の用で来た? 私はこれからこの屋敷に野暮用があるのだが」
スパーダの言葉に、タバサは杖を手にして身構えた。
周囲には三度、ヘル=ラスト達が姿を現したからだ。
「手伝う」
「奴らは冷酷で残忍だ。決して簡単な仕事ではない。……やれるか?」
背中合わせになりながら、背後のタバサに声をかけるとまたも無言のまま頷いていた。
スパーダは微かに口端に笑みをこぼし、
「――If is it, follow me to the hell!!(ならば、地獄まで私についてこい!!)」
飛び掛ってくるヘル=ラスト達に次々と幻影剣を放っていくスパーダ。
背後のタバサもルーンを一瞬にして唱え、ウィンディ・アイシクルによる氷の矢を放ち、ヘル=ラスト達を迎撃していく。
ヘル=ラスト達の数を減らし、道が開くとスパーダは屋敷に向かって疾走していき、タバサもそのすぐ後ろをついてくる。

次々と湧くヘルラスト達をリベリオンを振るって葬っていき、屋敷へ近づくにつれて
その中から悲鳴が上がっているのがはっきりと聞こえてくる。既に奴らは内部にも入り込んだらしい。
モット伯の魔力も感じられる。どうやら、彼も奴らを相手に戦っているようだ。
何しろ奴らの狙いはモット伯そのものなのだから。

そしてそのすぐ近く――先日も感じた懐かしさ――シエスタから感じられた見知った悪魔の気配が今度ははっきりと感じられていた。
腰抜け≠竍出来損ない≠ニ呼ばれ、大した力も無い下級悪魔達からも蔑まされ、虐げられていた中級の悪魔。
悪魔でありながら、人間のような心を持っていた男を。


※今回はこれでお終いです。
 デルフリンガーの出番がない? もうちょい登場は先です。
 もっとも、四本も剣を持ってくれるかは分かりませんが……。

687 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/14(水) 01:36:05.04 ID:vD+9gomN
スパーダの人乙っす


何、六刀を同時に使いこなすCoolな奴が居るんだ
No Problemだぜ

688 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/14(水) 01:47:28.01 ID:GFYrLaqq
秘宝は箱か…
開けるなよ!絶対アルビオンで開けたりするなよ!

689 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/14(水) 02:06:18.48 ID:dxT5g2Tv
おつですあの男って誰なんだろ・・・ロダン?んなわきゃないか・・・腑抜けには程遠いし・・・
多分息子二人が新しい武器手に入れたらテンション上がって暴れるのはパパーダさんの血
ってかパンドラって使用者の記憶から持ってくるからパパーダさんが使ったらヤバイ事になるんじゃ・・・ぜってぇダンテよりヤバイ魔具大量に知ってるだろ・・・

690 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/14(水) 07:45:06.45 ID:1H0HT9qR
投下乙です
ルイズがうっかりフォースエッジに触って力に飲み込まれたりしない事を祈る


691 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/14(水) 08:35:11.28 ID:FFwPGAIv
乙です
>悪魔でありながら、人間のような心を持っていた男
これはアニメ版のあの人かな

692 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/14(水) 10:24:17.23 ID:45ByAG9i
不動明ですね分かります。

【分かってねェ】

693 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/14(水) 11:57:26.84 ID:F2MRiqG+
悪魔のような顔と天使のような心を持つ高校生なら知ってるけど

694 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/14(水) 12:10:17.11 ID:9TiiZT5N
>>693 召喚されて阿鼻叫喚の生徒達、オールドオスマンの前に連れてこられたら「こやつは悪魔だ!」とか言われる展開が容易に想像できる。

695 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/14(水) 12:19:48.84 ID:VgWtpOz9
北野君は前に召喚されてたよな。あれ続き読みたいわー。

696 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/14(水) 12:22:06.15 ID:Mya/m4bb
>>695
ここで北野くんの話題で盛り上がってたら、じゃあちょっと書いてみようかなって事で、書いてくれたんだよね。
続き書いてくれないかな。

697 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/14(水) 12:32:47.11 ID:omrMUnJn
天使のような 悪魔の声が 聞こえてる お前の胸に

698 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/14(水) 12:42:21.62 ID:tgN7aRxT
スパーダの人、乙でした。

タバサも直接空から飛び降りるとは無茶なことを。
でもスタイリッシュ。

699 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/14(水) 12:46:57.15 ID:gMArC0gj
カメだが、「新しい呪文」の開発って車輪の再発明に終わる可能性が高いんじゃないか

700 : 忍法帖【Lv=10,xxxPT】 :2011/09/14(水) 13:52:23.85 ID:omrMUnJn
ゼロ魔の世界には神だの悪魔だの概念はなかったと思うんだけど、ナチュラルに悪魔って言葉がでてくる二次創作があるからわからなくなった

701 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/14(水) 15:23:55.16 ID:QkdAlihI
>>697
銀狼怪奇ファイルか、懐かしいねぇ

702 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/14(水) 16:44:41.12 ID:L0ZYgoI4
>>609
ねったーいっ! うりんっ!!

703 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/14(水) 17:17:05.50 ID:NNDx4wC9
神はブリミル絡みでチラッと名前だけ出てなかったっけ
悪魔はエルフが言ってるな
種族的な意味での悪魔とはちょっと違うけど

704 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/14(水) 17:40:19.52 ID:QkdAlihI
アニメ4期のゼロ魔タイトルはゼロの使い魔Fらしい

705 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/14(水) 17:41:22.61 ID:T5R9nFIT
Fack?

706 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/14(水) 17:47:07.09 ID:9TiiZT5N
>>696

原作と同じ流れでするとしたらどんな配役になるだろう。

校長=オスマン
理解ある教師=コルベール
国語教師=シュヴルーズ

良子=モンモランシー
友人そのA=ケティ
黒田=ギーシュ

ギーシュ「モンモランシー!目を覚ましたまえ、君はあの悪魔に騙されているんだ!あれは心のない悪魔そのものなのだぞ!」
モンモン「ほらね。 目に映ることだけで全てを判断する人はこうも愚かなのよ」
ケティ「本当ですね。 なんだかギーシュ様を見てるとよくわかります」

うん、全然違和感がない。

707 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/14(水) 18:03:28.51 ID:Mya/m4bb
>>706
当時の話題でも書いたけど、北野くん見て卒倒→自滅→いきなり寝ちゃった→ループ
「こ、この数のメイジを一方的に」
は、鉄板ネタだよね。

708 : 忍法帖【Lv=5,xxxP】 :2011/09/14(水) 18:43:14.88 ID:JdXsEnaf
北野「こんなげーむに まじになっちゃって どうするの」

709 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/14(水) 19:47:55.16 ID:TII3kXNh
>>708
その北野はチガウw

710 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/14(水) 21:00:02.44 ID:9TiiZT5N
オスマン「魔法衛士隊を呼ぶのじゃ!」
コルベール「え、いや、しかし彼はまだ何も…」
オスマン「他の誰かを騙せてもワシの300年の人生訓がヤツを悪魔だと言うておるのじゃ!! ワシの学院で勝手な真似はさせんぞ!!」

その後…

オスマン「な…グリフォン隊が全滅!? 全員が落下による怪我…? フライを使えるはずのメイジが落下じゃと!?」

711 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/14(水) 21:34:17.51 ID:KuhxZHRv
ルイズ「モンモランシーを返しなさい!」
ギーシュ「く、くそう!」
マルコリヌ「なんか北野さんとルイズがマリオとルイージに見えてきたよ」

712 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/14(水) 21:36:52.82 ID:Il5irgYn
ルイズが竹久くんポジかww

713 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/14(水) 21:43:13.56 ID:KuhxZHRv
召喚した使い魔を制しようとして頑張るけどぜんぜん駄目で魔法を使えないルイズは最後にはナイフを使って北野さんに使い魔になって服従を誓えと脅迫
しかし北野さんはそんなルイズを見て自殺しようとしてるのだと勘違いしてナイフで顔を切られながらも突っ込んで
「命を粗末にしちゃ駄目だよ」

これによりルイズは使い魔にしようとかそんな意識を全て無くして舎弟になるのだった

714 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/14(水) 22:17:31.28 ID:9TiiZT5N
マルトー「ち、近寄るんじゃねえ! それ以上近づいたら…刺すぞこらァ!」
北野(ああ、なんてことだ。 料理人の彼は腕によりをかけて作った料理があれほど残っていたのが、彼のプライドを傷ついたようだ。
 かわいそうに…あんなに震えながら包丁で自分の手首を切ろうとするなんて…)

竹久くんのナイフを再現しようとするならマルトーが適役かと

715 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/14(水) 22:42:27.52 ID:qN1zMOht
>>704
今流行りの劇場版商法で「ゼロの使い魔F 完結編」フラグですね、わかりますん

716 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/14(水) 23:00:03.05 ID:11C/98WR
タイトルでFがついて思い出すのが、マクロスじゃなくてガッチャマンの人、手を上げてください ノシ

717 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/14(水) 23:12:38.02 ID:Cq48FHNT
ごめん俺スパロボが真っ先に浮かんだ

718 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/14(水) 23:16:20.34 ID:XlYo5uUy
おれはそらおとf
強引だけど重甲BFも

719 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/14(水) 23:17:33.36 ID:Rr7pYKzt
全てがFになる

720 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/14(水) 23:23:13.79 ID:lZSRitgZ
グレイセスf

721 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/14(水) 23:28:14.66 ID:45ByAG9i
イナヅマンフラッシュ

722 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/15(木) 00:29:11.94 ID:JbrpwHko
イナズマンだとバトルのたびにサナギマンでどうしのぐかが問題だな

723 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/15(木) 01:22:05.60 ID:MVqb8rV6
駄狐が貧乳だろうが巨乳だろうがどうでもいい!
おっ勃ったらぶっこく、ただそれだけの事よ……

724 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/15(木) 02:30:54.77 ID:NH3CfLgu
スパロボの次にGジェネを連想した俺に何か一言

725 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/15(木) 07:34:06.00 ID:NYltSAPo
このガノタ!

726 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/15(木) 10:55:38.89 ID:sOrLDy14
>>724
ぶっ潰ぅぅぅす!!!(CV:若本規夫)

727 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/15(木) 12:17:14.91 ID:PZ0Z00+k
オスマン学院長の中の人、ほんと4期どうするんだろうな
滝口順平さんを期待してたがそれもかなわぬ夢に

728 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/15(木) 12:18:50.62 ID:HxM0Lmc4
すべては!われらがバトルフィーバーロボのために!

などという珍妙に捻じ曲がったネタが浮かんできたオイラはいったいどうすれば……

729 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/15(木) 13:21:07.91 ID:OfYfpgTu
>>728
そのネタをssにして投稿するんだ!

730 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/15(木) 13:42:14.76 ID:WPbh9osD
BLEACHから狛村左陣召喚
二足歩行の着物を着た巨大犬(狼)
素手でフーケのゴーレムくらいならねじ伏せそうな気がする
卍解したら敵軍が十万だろうが百万だろうが一薙ぎ
隊長格最弱候補でもこれくらいには無双出来てしまいそうだな

731 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/15(木) 13:49:10.71 ID:gNsib3l2
ふーんで?

732 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/15(木) 15:50:47.25 ID:BEjmVG1S
>>723
どこから誤爆してるんだw
まあ大体分かるが

733 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/15(木) 16:43:19.76 ID:E/ZKTlSI
>>731
マリコルヌ乙

734 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/15(木) 16:46:37.86 ID:Vzfoex9E
Fと言ったらカスタム奴隷F

735 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/15(木) 17:18:23.18 ID:75aq0xEt
あれ、隷奴じゃなかったか

736 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/15(木) 17:34:06.70 ID:K8WzmkG/
FだったらワイルドアームズアルターコードF・・・誰よんでも微妙かな

737 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/15(木) 18:21:07.66 ID:JNh7xwEd
Fっていったら16進数だろ

738 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/15(木) 19:23:25.00 ID:sOrLDy14
ルイズの左手に『えふえふ』召喚か


739 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/15(木) 19:27:31.94 ID:Z6/SXkiQ
すべてがFになる

740 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/15(木) 19:32:11.44 ID:TOXLyBLy
何人たりともオレの前を走らせねぇ!

741 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/15(木) 19:35:27.93 ID:+4Jzk82U
ルイズも修行したらかめはめ波くらい撃てるようになるかな

742 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/15(木) 19:37:02.89 ID:8BfhasaR
>>722
むしろサナギタイムこそがゼロ魔キャラの戦闘での見せ場と考えるんだ。

743 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/15(木) 19:56:55.71 ID:kzQIxHoO
>>740
父親を乗り越えないとな。

744 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/15(木) 19:57:28.32 ID:94fTAyGl
???「私の愛馬は凶暴です」

745 : 忍法帖【Lv=6,xxxP】 :2011/09/15(木) 21:03:30.40 ID:giqwJzPm
今夜は投下あるかな?

746 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/15(木) 21:31:31.86 ID:+4Jzk82U
期待と支援と乙と感想が作者の力になる

747 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/15(木) 21:52:14.10 ID:MPeowpan
からくりサーカス読んでんだけど鳴海とか読んだらすごい真っ当な作品になるだろうな。ルシールとかも面白そう

748 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/15(木) 21:57:11.36 ID:2KngBwM7
ルシールは7万でマジ死にそうだw

749 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/15(木) 22:00:34.47 ID:zuLGHuWB
アルルカン召喚して使い方がわからないルイズちゃん

750 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/15(木) 22:05:46.75 ID:QJIfl+eC
>>730
わんこ隊長は世界観的にコボルトシャーマン扱いされるんじゃね

751 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/15(木) 22:05:51.09 ID:X6M8ruIG
>>745
??「投下があるまでは後十日、なんつってな!!でひゃひゃひゃ!!」

752 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/15(木) 22:25:04.01 ID:67HNbCTv
鎧伝サムライトルーパーから
烈火のリョウ召喚を思いついた。

753 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/15(木) 22:46:24.33 ID:cELTW6ln
>>751
ウンコ乙

754 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/15(木) 23:43:25.35 ID:2t/PNpRL
リョウ…りょう…天火星・亮
転身ダー!

戦い溢れたハルケギニアに大神龍が(マテ

755 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/16(金) 00:02:03.36 ID:Qmdszz8a
>>754
ゴーカイジャーは敵組織が宇宙規模で活動してるけど、大神龍動いてくれないし、あんまり期待できない。

756 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/16(金) 00:41:35.60 ID:CN3RSLfF
バトルチップ『プリズム』『フォレストボム1』スロットイン!!

757 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/16(金) 00:49:06.70 ID:sclwmB8m
戦隊ものかあ、サンレッドはすでにあるから気象戦隊ウェザースリーを召喚

ギーシュにヤクザパンチ
フーケゴーレムにムエタイキック
ワルドにスタンガンで即効解決

758 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/16(金) 02:17:30.77 ID:GRZr06uj
 戦隊もの……6人目の戦士の多分元祖、ドラゴンレンジャー・ブライ召喚。
変身前でもかなり強い。

759 : 忍法帖【Lv=6,xxxP】 :2011/09/16(金) 06:23:51.71 ID:EY53ElOA
バードニックウェーブが降り注ぎ、ルイズらが鳥人戦隊に

760 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/16(金) 07:44:49.15 ID:DzgMqUCR
>>759

虚無の4人に降り注ぐんですねわかりました。

本家よりもカオスwwww

761 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/16(金) 07:45:58.95 ID:bwdqoTia
ゆーゆーゆー
ゆーゆーゆー
Uバード〜♪

762 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/16(金) 10:16:25.82 ID:/60Gdckb
>>758
追加戦士の元祖は行動隊長サンだと思うが。

763 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/16(金) 11:56:31.83 ID:/LYssH5o
戦隊物は知ってる作品で世代が分かれるよな
ちなみに自分はダイレンジャーからハリケンジャーくらいまで
日曜朝に放送時間が移動してからは最終回が毎年運動会と被るという悲劇
最近の子は戦隊ヒーローが金曜日の夕方に放送されてたなんて知らないんだろうな

764 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/16(金) 12:09:32.15 ID:Wh7U5nsU
やはりここは元祖戦隊ゴレンジャーの皆さんを

ミドになぞなぞで煙に巻かれて敗北するワルドとキによってハルケにカレー発祥

765 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/16(金) 12:44:14.75 ID:muGcvE1R
おれはカクレンジャー世代だな
ニンジャニンジャ〜ってテーマソングは今でも頭に残ってる

766 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/16(金) 13:18:49.17 ID:yQRbP/3c
ライブマン世代なので来週が楽しみ

767 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/16(金) 15:02:04.82 ID:337I+fv3
君には 聞こえないのか〜♪ってか
あれ久々に聴いたら歌詞が笑えたw

768 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/16(金) 15:44:11.07 ID:IqmOpUtV
戦隊ものでルイズが喜びそうなのは誰だろう

769 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/16(金) 15:53:39.73 ID:JFvtCY5O
ルイズ自身が誰にも言えない力を手に入れて、
孤独なヒーローやるようなSSってないかな?

770 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/16(金) 16:15:03.50 ID:2nFmSQsm
GIFTの続きまだかなあ…

771 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/16(金) 16:21:01.91 ID:hPQx0uOl
あれヒーローじゃないんじゃ…

772 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/16(金) 16:28:55.11 ID:337I+fv3
ロールシャッハだかなんだか

773 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/16(金) 16:30:52.94 ID:D55xekD8
アニメスカルマンからマスク呼べばいいんじゃねw

774 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/16(金) 17:25:44.64 ID:tQ7Eu4Xc
ヘイ!パソコンの前のお前ら!
なんでヒーローと来てここまでオレちゃんことデッドプールが出てねェんだよ!
オレちゃんだってな、ルイズちゃんとちゅっちゅしたいんだよ!

775 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/16(金) 17:31:33.62 ID:vdTHgN/L
>>768
ワルド相手に巨大ロボ持ち出せるようなやつとか

776 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/16(金) 18:05:17.36 ID:KeXExKX1
>>762>>758
「お前さん、日本じゃあ二番目だ」って感じですな

777 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/16(金) 19:47:48.43 ID:rpQB9h13
>>769
仮面一択だろ。ジョジョスレへゴー

778 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/16(金) 20:41:27.53 ID:5rYMCPIW
SAOからキリト君(スプリガン)を召喚……という妄想をしている俺がいる。
みんながエルフだ何だのと騒ぐ一方で、ニヤニヤしながらちょっかいを出すキリト君とか。

779 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/16(金) 20:45:51.57 ID:Qmdszz8a
特撮といえば勝手にカミタマンを語れるやつはそんないないだろうな。
あれに出てたモスラもどきの真似して、ストローでラーメンを食ってた子供時代。

780 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/16(金) 20:54:51.97 ID:READ5YLp
>779
ヴァリエールマンになって、クックベリーパイとヨシュナベの戦争を止めに行くんですね。
モスラもどきでネムリンを思い浮かべた

781 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/16(金) 20:55:23.49 ID:RFm+U8K6
>>775
スパイダーマン(東映)だな

782 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/16(金) 21:03:30.16 ID:RdE3TegU
>>769
完結したゴーストステップ・ゼロはどうかな?
この作品のルイズは孤立してはいないけど孤独だと思う

783 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/16(金) 21:37:40.01 ID:9uyCkBx4
>>775
シュウ・シラカワ「呼びました?」

784 : 忍法帖【Lv=7,xxxP】 :2011/09/16(金) 21:48:59.51 ID:EY53ElOA
オプティマス・プライム

785 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/16(金) 22:21:58.94 ID:1ms5KEB9
ゴリラのコンボイ
リターンズの後この姿で復活したらしいし

ビーストモードなら使い魔として申し分ないだろう見た目的に

786 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/16(金) 22:25:30.83 ID:Kg6t1RCb
ダークサイドムーン見たらオプティマスだったら7万の軍くらい皆殺し……いや退けられそう。
つってもオートボット(サイバトロン)は基本的に人殺さないからそんなことないと思うけど

787 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/16(金) 22:30:21.45 ID:c9IOoazD
>>778
ブラッキー先生召喚するんなら、web版SAO4のをだな…w

788 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/16(金) 23:12:05.09 ID:GRZr06uj
>>785
 ビースト系は、あのフリーダムなアドリブを使いこなせる技がないと書くの難しいでしょうね。
ゴリラのコンボイはそれほどでもないけど、ラットルとかははっちゃけまくってる。

789 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/16(金) 23:26:11.59 ID:xAyWtYtE
そりゃそうだろ。
ギャグ短編SSならともかく、完成品の上に音声だけ乗っけたMAD番組を
文章で再現した上にゼロ魔のストーリーと絡ませて進めるとかかなり無理難題w


790 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/16(金) 23:29:58.47 ID:aLXb31ll
前に千葉トロン召喚なかったっけ?

791 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/16(金) 23:46:47.46 ID:rhvaDhVH
>>789
>完成品の上に音声だけ乗っけたMAD番組

そのせいでタイガトロンとエアラザー(米国本家版ではエアラザーは女)が妙なことになってたなww

792 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/17(土) 00:41:30.30 ID:8qPVXLjs
>>774
キチガイは呼んでません

793 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/17(土) 00:45:48.87 ID:7HvfT1Ud
>>774
マスクの下の素顔とか日常会話とかルイズの精神衛生に悪すぎる…

794 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/17(土) 01:36:16.04 ID:2vpgJM9n
マスクの下は美形か訳ありじゃないと読者はがっかりってどこかで聞いたな

795 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/17(土) 02:05:58.50 ID:FATUBawD
般若と外印は犠牲になったのだ

796 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/17(土) 02:14:03.16 ID:ab/+5pIb
そりゃお前、仮面の下がワルドだったらガッカリだろ?
「なんだ、お前かよ……」的な……アレ?

797 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/17(土) 03:02:46.68 ID:topQ/TcO
ブラッキーといえばレックルを思い出した。
デルフの代わりにゴールデンハンマーとか

798 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/17(土) 13:48:34.95 ID:M1d1nQGY
>>794
「るろうに剣心」と「機動戦士vs伝説巨人」だな
後者は特にお勧めだ

799 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/17(土) 14:24:36.67 ID:7/eiJWYu
>797
何かと思ったらレッキングクルーか。ナスビ仮面を呼べと。

800 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/17(土) 14:36:01.25 ID:pcNeWCZ+
ゴールデンハンマーと聞くと柳生博が浮かんだが、迫り来るナスビを回避しながらひたすら壁を壊すゲームかw
自分でステージを作ったりできたなあ

801 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/17(土) 15:39:37.62 ID:aXkoT+LW
今月のエクゾスカル零が
どっかで見たような話に・・・

802 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/17(土) 16:03:04.77 ID:P7jFHWaH
戦隊ヒーローといえばガオシルバーが玉山鉄二だったって最近まで知らなかった
シルバーは最初確か敵で人外の姿だったよな
そのままで召喚して後々人間の姿に戻るとかだと面白いかも

803 :The Legendry Dark Zero 5:2011/09/17(土) 16:09:25.98 ID:zK0UgKQ7
16:13頃に投下したいかと思いますが、よろしいですか?

804 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/17(土) 16:09:57.91 ID:Gr1VpVUB
支援

805 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/17(土) 16:10:11.86 ID:dEdFGXdw
戦隊ヒーローといえば巨大ロボで怪人を踏み潰したのがいたよな

806 :The Legendry Dark Zero 5:2011/09/17(土) 16:14:07.40 ID:zK0UgKQ7
スパーダ達が屋敷を訪れる、ほんの数分前――

自室に備えられたソファーに腰を下ろしていたモット伯はワインを美味そうに優雅な手つきで啜っていた。
「どうだ、仕事には慣れたか?」
傍に控えているのは彼が雇ったばかりのメイド、シエスタだ。
学院で働いていた時とは違う、赤いメイド服を着ているのだが、体のラインや胸元がやけに強調されている上、
スカートは短すぎて太股が見えてしまっている。
無論、好色なモット伯の趣味であった。
「は、はい……大体は」
モット伯はシエスタを頭の上から爪先まで舐めるようにして見つめている。
「そうか……まぁ、あまり無理はせぬようにな」
椅子から立ち上がりシエスタの背後に周ると、その小さな肩へと手を乗せる。
その段階でシエスタは僅かにビクリと身を竦ませていた。
「私はお前をただの雑用の為に雇った訳ではないのだからな……シエスタ……」
そのままシエスタに顔を近づけながら、モット伯は耳元で甘い声で囁くように言葉を続ける。
「あ、あの……」
恐怖と緊張に身を強張らせながら、シエスタは困惑していた。
そして、同時に怯えや悔しさも感じていた。
何故、平民は貴族にこのような扱いをされなければならないのか。
力の無い平民は、決して貴族に逆らうことは許されない。逆らえば、彼らの持つ魔法≠フ力で無理矢理にでも捻じ伏せられるのだ。
そして、貴族は平民にどのようなことをしても許される。その身を傷つけようが、隷属させて辱めようが。どんなことでも。
こんな理不尽があっていいものだろうか……。
「貴族も平民も、互いに人間≠セ」
あの時、スパーダはそう言ってくれた。
彼は自分を、一人の人間だと認めてくれたのだ。
それなのに、今ここにいるモット伯はどうなのだろう。
彼は自分を人間≠ニしてではなく、所有物≠フように扱っている。
平民には人間≠ニして生きることは許されないのか……?

807 :The Legendry Dark Zero 5:2011/09/17(土) 16:19:20.54 ID:zK0UgKQ7
「何事だ!?」
シエスタが心の底で悲しみに暮れる中、突然部屋の扉が乱雑にノックされていた。
モット伯は鬱陶しそうに答えながら、扉の方を振り返ると、血相を抱えた数人の衛兵が入り込んできた。
「大変です! ばっ……化け物が屋敷に侵入しました!」
衛兵曰く、突然屋敷の至る所から死神のような化け物が現れ、使用人や衛兵を次々と殺しているという。
そして、その死神達はここを目指してきているという話だ。
「ええい! 何をしているのだ! 早く化け物を食い止めろ!」
狼狽するモット伯は自分の杖を手にし、衛兵達に命じている。
しかし、その返答は生々しい呻き声と悲鳴で返ってきた。
衛兵達は、直視するのもおぞましい悪魔の大鎌によって次々と惨殺されたからだ。
「きゃあああああっ!」
シエスタが悲鳴を上げると同時に、悪魔達が部屋に入り込んでくる。
「邪魔だ! どけぃ!」
モット伯が叫び、腰を抜かしたシエスタは壁際へと下がっていた。
「化け物風情が……波涛≠フモットをなめるなよ!」
モット伯が杖を振ると、テーブルに置いてあった花瓶が割れ、中の水が撒き散らされる。
その水が竜の如く舞い上がり、渦を巻きながら悪魔達へと殺到する。
水に弾かれ、吹き飛ばされる悪魔に追い討ちをかけ、水を氷のナイフへと変えて飛ばす。
トライアングルのメイジであるモット伯の魔法で悪魔達は次々と葬られていく。しかし、倒せど倒せど悪魔達は次々と部屋へ侵入してくる。
部屋の壁際で、シエスタは恐怖にがくがくと震えていた。

808 :The Legendry Dark Zero 5:2011/09/17(土) 16:25:39.60 ID:zK0UgKQ7
屋敷内へと突入したスパーダとタバサはヘル=ラスト達に荒らされたその惨状に顔を顰めていた。
至る所に使用人や衛兵達の死体が転がり、血の臭いでむせ返っている。
「さあ、一仕事と行くぞ」
スパーダはモット伯の魔力が感じられる場所へ向かって走り出す。
屋敷内はあらゆる場所でヘル=ラスト達が蔓延っており、生き残った人間達を狩ろうとしている。
そこにスパーダはリベリオンによる猛烈な突撃と突きを繰り出し、串刺しにする。
「早く逃げろ」と生き残っていた人間に告げてやった。
シエスタやモット伯はまだ殺されてはいないようだが、伯爵の魔力は段々と弱まっていっている。
これではやられるのも時間の問題だ。
スパーダは全速力でモット伯のいる場所を目指して駆け、道中のヘル=ラスト達をリベリオンで葬っていった。
走って間に合いそうにない所で使用人が襲われていた場合は、幻影剣を放ったり付いてきているタバサが魔法を放って援護してくれていた。

(彼は……何者?)
悪魔達を屠りながら走っていたタバサは、スパーダの戦いぶりに改めて戦慄を感じていた。
手にする大剣による豪快な一撃もそうだが、彼が放つあの紫苑色の剣。あれは魔法なのだろうか?
しかし、彼は杖を持っていない。では、あの剣は先住魔法だとでも?
だが、何にせよ彼の後をつけてきて良かったと思う。
彼の戦いと力を間近で見ると同時に、これまで会ったことのない敵と出会えたのだから。
自分の力をさらに高めるのに、格好の獲物だった。
スパーダは言った。奴らは悪魔≠セと。
確かに悪魔は強い。そして、冷酷で残忍だ。血も涙もない、化け物なのだ。
――では、彼は何なのだろう。
シルフィードはスパーダのことを悪魔≠セと呼んだ。
もしも彼が悪魔であるなら、今のように人を助けたりするものだろうか?
どっちにしろ分かるのは、彼は決して悪人ではないということだ。
……ところで、彼が悪魔を葬る度にその亡骸から彼へと吸い込まれていく赤い光は何なのだろう。

809 :The Legendry Dark Zero 5:2011/09/17(土) 16:30:44.71 ID:zK0UgKQ7
初めは善戦していたモット伯ではあったが、徐々に劣勢となっていた。
何しろ、魔力が底をついてしまえばメイジはただの人。そして、魔法以外の抗う術を持たない彼ならば即座に殺されてしまう。
無限に湧き出てくる悪魔達に無駄な大技まで繰り出してしまったのが仇となっていた。
「ぐあぁっ……!」
ついに、その時が訪れた。
飛び掛ったヘル=ラストの大鎌がモット伯の心臓に深く突き立てられたのだ。
吐血するモット伯に、ヘル=ラスト達は追い討ちと言わんばかりに次々と鎌を振るってモット伯を切り刻んでいく。
人間がただの肉塊と成り果てていくそのおぞましい光景を、シエスタは震え上がったまま見届けるしかできなかった。
吐き気さえも込みあがってくる。
やがて、モット伯の立っていた床にはおびただしい血溜まりと飛び散ったはらわただけが残り、ヘル=ラスト達は用が済んだとばかりに立ち去ろうとしている。
ふと、その一体の視線がシエスタへと向けられる。
次は自分か。シエスタは失神寸前だった。

『腰抜ケノ血族――』

『出来損ナイメ――』

『悪魔ノ恥サラシ――』

口々に殺意と侮蔑の込められた呪詛を発するヘル=ラスト達の矛先がシエスタへと向けられた。
だが、こんな状態で逃げることはおろか動くことすらできない。
目の前まで迫ってきたヘル=ラスト達が大鎌を振り上げる。
これが振り下ろされれば、シエスタもモット伯と同じ運命を辿るだろう。

「……嫌あああああぁぁぁぁっ!!」

恐怖が臨界点を突破し、シエスタは溢れんばかりの悲鳴を響かせた。
自分の内側から、何かが膨れ上がっていく。
それが弾けるように外へと吐き出され、目の前の悪魔達は次々と薙ぎ倒されていった。

810 :The Legendry Dark Zero 5:2011/09/17(土) 16:36:02.68 ID:zK0UgKQ7
その甲高い恐怖に満ちた悲鳴はスパーダ達の耳にも届いていた。
同時に、シエスタからはっきりと悪魔の力が放出されているのが感じられる。
廊下の先にある部屋の中から、体の一部が半壊したヘル=ラスト達が吹き飛ばされて壁に叩きつけられていた。

『オノレ……生意気ナ出来損ナイ……』
「黙れ」
低く氷のように冷たく吐き捨てるスパーダは起き上がろうとしていたヘル=ラストにリベリオンを突き立て、とどめを刺す。
タバサと共に部屋へ入り込むと、そこにはヘル=ラストの亡骸である依り代の砂と
モット伯であったもの≠ナあろう凄惨な肉塊と鮮血が床に散っていた。
(遅かったか)
だが、スパーダが彼に同情することはない。
元々、彼は多くの平民の若いメイドを屋敷へ召し上げてはその身を辱めていたという。
好色の性格によって彼が重ね続けた色欲≠フ罪と業。それを嗅ぎつけたのがあのヘル=ラスト達なのだ。
奴らは罪を重ね続ける傲慢で横暴な悪人を主な標的としている。
故に、モット伯が奴らに殺されるのは自業自得とも言うべきである。
たとえスパーダがモット伯を救えたとしても、彼が自らの考えを改めることなどなかったことだろう。
ならば、その運命は決まっている。

スパーダは軽く嘆息を吐くと、壁際で恐怖に怯えきった表情をしているシエスタの方を見やり、
リベリオンを背に戻しながら傍まで近づいた。
「怪我はないな」
屈んでシエスタの肩を揺らすと、恐怖で焦点の合っていなかった視線がゆっくりとスパーダの顔へと合わせられる。
「――あ、あ……」
シエスタの目元に涙が浮かび上がり、嗚咽が喉の奥から漏れ出している。
「……スパーダさんっ!!」
感極まったか、スパーダの胸に顔を埋めて大泣きをするシエスタ。
スパーダは少しの間、涙を流して泣き続ける<Vエスタを見続けた後、彼女と共に立ち上がる。
「……仕事は終わりだ。引き上げよう、ミス・タバサ」
スパーダの宣言に、こくりとタバサ頷く。

811 :The Legendry Dark Zero 5:2011/09/17(土) 16:41:07.99 ID:zK0UgKQ7
スパーダは未だ嗚咽を漏らしているシエスタの肩を抱いたまま左腰の閻魔刀に手をかけ、
目にも止まらぬ速さで抜刀し円形の閃光が瞬いた。
その形に部屋の壁を斬り崩すとシエスタを片手で抱いたままタバサと共に庭へと飛び降りる。
タバサが指笛を吹くと、上空に大きな竜の影が降下してくるのが見えていた。

『キィャアアアァァァッ!!』
突如、おぞましい雄叫びと共に左右の虚空を突き破るようにして姿を現した悪魔、ヘル=プライドが鎌を振り上げてきた。
スパーダはシエスタを退けながら振り下ろされてきた鎌の刃を難なく左手で掴みとる。
「――うっ!」
「ミス・タバサ!」
背後ではタバサの呻きとシエスタの悲鳴が聞こえる。
ちらりと肩越しに見やると、ヘル=プライドの振るわれた鎌がタバサの肩の肉を大幅に削ぎ取っていた。
大量の血飛沫を吹き上げ、杖を落として膝をつくタバサ。
とどめを刺そうと鎌を振るおうとするヘル=プライド。スパーダに鎌を掴まれて動くこともできないでいるもう一体のヘル=プライドを
すかさず鎌ごと片腕だけで持ち上げると、投げ飛ばしてぶつけ、転倒させる。
「――Be gone!(消えろ!)」
瞬時にその真上へと移動していたスパーダはリベリオンを振り下ろしながら強烈な兜割を繰り出し、
ヘル=プライドを真っ二つに叩き斬り、粉砕する。
「ミス・タバサ! しっかり!」
肩から大量に出血しているタバサに慌てて飛びつくシエスタ。
タバサは右肩を押さえ、かなり辛そうにしている。
さすがにこれは迂闊だった。リベリオンを背中に戻したスパーダは悔しそうに舌を打った。
「Damn……!(くそっ……!)」
懐を探ってみるが、不運なことに癒しの魔力が封じられた霊石バイタルスターは品切れだ。
あるのはあらゆる毒を浄化する霊石ホーリースターと魔を祓う聖水の瓶がそれぞれ一つずつのみ。
こんな所に時空神像があるわけではない以上、悪魔達を狩って手に入れたレッドオーブを用いてバイタルスターを作ることもできない。
ハルケギニアに来る前から悪魔を狩っていたため、今の量ならば一番力が弱いものだけでも20個以上は確実に作れるのに。

812 :The Legendry Dark Zero 5:2011/09/17(土) 16:45:30.62 ID:zK0UgKQ7
「しっかりしてください!」
タバサが息を荒くし、力なくうな垂れるとシエスタは悲鳴に近い叫びを上げる。
……すると、タバサの体に触れているシエスタの手に突然、緑色の光が灯りだしていた。
「……え?」
(やはりな……)
二人が狼狽する中、スパーダは納得したような様子でシエスタの手から放たれ続ける柔らかい光を見つめていた。



タバサの使い魔、シルフィードは三人を乗せて空へと舞い上がり、モット伯邸を離れていった。
スパーダが歩きで三時間はかかっていた距離だが、この速さであれば一時間もかからずに学院へ戻れることだろう。
シルフィードの背の上でタバサは怪訝そうに右肩を見つめ続け、さすっていた。
あれだけ大きな傷を負っていたはずなのに、まるで初めからそんなものなど無かったかのように完治している。
動かしてみても、まるで問題が無い。
だが袖は破れ、自分の血が着いている以上、それは傷を負った何よりの証拠だ。
ちらりと、タバサは傍にいるシエスタへと視線を向ける。

シエスタは唖然とした様子で力なく座り込んだまま、自分の両手を見ていた。
三人とも黙ったまま何も話さない。
「……わたしの曾お祖父さん――」
ふと、シエスタがぽつりと語りだす。
「不思議な力が使えたという話を聞かされていたんです……」
シエスタ曰く、彼女の曾祖父は60年も昔、ある日突然、彼女の故郷であるタルブという村にふらりと姿を現したという。
眼鏡に冴えない風貌をした黒髪の優男ではあったが、それには似合わない働き者であり、村に対して多大な貢献をしてきたそうだ。
その男が滞在して三ヶ月が経った頃、シエスタの曾祖母に当たる人物が山菜を取りに森へ赴いていた時、オーク鬼の群れに襲われたという。
そこを助けてくれたのがその男なのだが、何とオーク鬼の群れを見たこともない不思議な力で全て倒し、
さらに怪我をした曾祖母もその力で治してしまったという。
元々、仲が良かった曾祖母は先住魔法のような不思議な力を使えるのにも関わらず
それを誇示したりするのを嫌い、むしろ他人に知られることを恐れていた彼を受け入れ、
その件について黙っていて欲しいことにも快く了承してくれたという。
だが、それから半月後にその男は忽然と村から姿を消していた。
曾祖母との間に、子供を残して。

813 :The Legendry Dark Zero 5:2011/09/17(土) 16:50:13.04 ID:zK0UgKQ7
シエスタは曾祖父の話を小さい頃に両親から聞かされていたが、まさか本当のことだったとは思っていなかった。
しかし、その不思議な力とやらを自分が使ってしまった以上、信じるしかなかった。
「……曾祖父さん、先住の魔法というものを使っていたのでしょうね……」
シエスタは自分の手を見つめたまま、微かに怯えた様子で呟く。
「いや、そうではない」
スパーダは顔を向けぬまま、シエスタの言葉を否定する。
一瞬だがスパーダは迷った。彼女に真実を話すべきなのか。
……だが、真実を知らぬままでは目覚めてしまった彼女の力を放っておけば彼女を変えてしまいかねないだろう。
「先住の魔法は、精霊とやらに契約をしてその力を借りるものだという。だからメイジが自分の力で魔法を使うのとは違い、
 先住魔法の使い手は自分自身の力を使う訳ではない」
学院の図書館の書物を読み耽って先住魔法に関する大半のことを知ったスパーダは、そう論じる。
「その力は、紛れもなく君自身の力だ」
「では……これは……?」
「君の曾祖父――ブラッド≠ニ言う名だな?」
「――はい……。知って、いるのですか?」

ブラッド=\―スパーダも見知っているその男は大した力しかない下級の悪魔などとは異なり、それなりの力を持った中級の悪魔だった。
中級の悪魔でもヘル=バンガードのような奴は他のセブンヘルズの下級悪魔達と同様に砂などを拠り代にしなければ人間界で肉体を持つことができない。
ブラッドという悪魔は己の肉体を持っており、拠り代がなくとも存在することができる。
肉体を持つことができる悪魔は中級であっても割りと少ない方なのだ。
彼は本来ならば並の下級悪魔であれば難なく退けられるくらいの力を持っていたのだが、
悪魔にしては珍しく力を誇示するのが嫌いで自分に自信がないという変わった男だった。
故に、本来なら逆らえるはずのない下級の悪魔達からも
腰抜け≠セとか出来損ない≠ネどと呼ばれて虐げられ、下級悪魔以下同然の扱いをされていたのだ。
現在は強欲鬼<xルフェゴールという上級悪魔に仕えて言いように使われている。

814 :The Legendry Dark Zero 5:2011/09/17(土) 16:55:13.00 ID:zK0UgKQ7
スパーダはブラッドが人間ではなく、正真正銘の悪魔であることのみを彼女に語った。
話を聞かされたシエスタは、口を塞いで愕然としている。
「曾祖父さんが……悪魔?」
「間違いないだろうな。君のその力は、彼から受け継がれたものだ」
つまり、シエスタの体には人間の血と八分の一の悪魔の血が混じっているのだ。
大分薄れてはいるが、ブラッドの悪魔としての力は間違いなく彼女に受け継がれている。
そして、今まで眠っていたその力が目覚めたのだ。
「……どうしよう」
がくりとうな垂れるシエスタの表情には恐怖と絶望の色が浮かんでいた。
「わたしが、悪魔だなんて……」
シエスタの目から、一滴の涙がポタポタと零れ落ちていく。
悲痛な声でスパーダの言葉を遮るシエスタ。
「ただでさえ、平民は魔法が使えるメイジのことを良く思っていない人が多いし、
 先住の魔法は、エルフも使いこなすとされるほど恐れられているんです……。
 なのに、よりにもよって……曾祖父さんの使っていた力が、悪魔のものだなんて……。
 悪魔の力なんて、メイジの魔法や先住の魔法よりもずっと忌み嫌われているに違いありません……。
 わたしが、悪魔だということを知られれば、みんな……」

「――Devils never cry.(――悪魔は泣かない)」

悲痛な声で泣き崩れるシエスタに、突然スパーダはそんな言葉を口にしていた。
タバサもスパーダのその一言に、ピクリと反応する。
「心を持たない悪魔は、決して涙を流すことはない。感情を高ぶらせて流れ落ちる涙は、
 他人を想う心、悲しみの心を持つことができる人間だけの特権であり、人間である証だ。
 ……もしも涙が流せるのであれば、たとえ人ならざる力や人と異なる血がその身に秘められていようと、
 それはもはや悪魔ではない」
無表情のまま、しかしどこか憂いのある視線で語るスパーダに、二人……と一頭は呆気に取られている。

815 :The Legendry Dark Zero 5:2011/09/17(土) 17:00:58.59 ID:zK0UgKQ7
「君がそうして涙を流し、悲しむことができるのも、君が人間である何よりもの証だ。
 ……君も、そしてブラッドも、悪魔ではない」
ブラッドは悪魔でありながら、人間が虐殺される光景に嘆き悲しむことができる男だった。
彼は主であるベルフェゴールの使いとして人間界を訪れ、そこで暗躍するのが主な仕事であったが、
ベルフェゴールが人々を貪欲に喰らい尽くしていくのにいつも堪えられないようだった。
涙さえ流して悲しむことさえあった彼は、肉体や血こそ悪魔かもしれないが、その心は人間そのものだったのだ。

「一番大切なのは、君自身の心だ。その身に流れる血、力はたとえ悪魔のものであろうと、
 君の一部である以上は受け入れなければならない。そして、その力に振り回されて自分を見失ってもいけない」
スパーダの言葉を聞きながら嗚咽を漏らし続け、涙を拭うシエスタ。
タバサも黙り込んだまま、スパーダの言葉に耳を傾け続けている。
「……だが、その力は人前では決して使うな。
 このハルケギニアの人間が、悪魔の力をそう簡単に受け入れるはずもないだろうからな」
「……はい」
もしも悪魔の力が知られでもしたら、今まで彼女と共に働いてきた平民……特にマルトーからは
大きく拒絶されかねない。最悪、彼女の身内からさえも。
逆に魔法が使えるメイジに知られれば、彼女は危険な存在として処分されるか、
もしくはその力を利用しようと拉致されるかもしれないだろう。
「ミス・タバサ。分かっているとは思うが……」
「誰にも言わない。わたし達だけの秘密」
もっとも、彼女の性格からして自分から誰かに言うことなどないだろうが。
「ならいい。……もう泣くな」
スパーダは未だ涙を流し続けるシエスタの目元を自分の手で拭ってやった。
すると、シエスタは僅かに頬を染めて顔を背ける。
「あの……スパーダさんは、どうしてそこまで曾祖父さんのことや悪魔のことを知っているんです?」
顔を背けながら問うシエスタの言葉に、タバサも反応してスパーダを見た。
「こんな仕事をしていると、色々と知ることが多い。……それだけだ」


※今回は、これでお終いです。
 「ブラッドって誰?」→アニメ版に登場した人のこと。

816 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/17(土) 17:22:39.13 ID:zuk7joUA
乙です。
やっぱあの人だったか

817 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/17(土) 17:49:00.73 ID:UDbbWR4x
スパーダ乙

818 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/17(土) 19:39:33.05 ID:3WrurHAT
>>783
あの超オーバーキルね

819 : 忍法帖【Lv=8,xxxP】 :2011/09/17(土) 20:51:55.70 ID:kLdY4SuL
スパーダさんカッコいい
タバサにフラグ立てたのはスパーダかシエスタか

バージルの話とちょっと展開似てる感じだけど

820 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/17(土) 20:51:57.31 ID:SSePqxCr
ああ、腑抜けってそっちのいいヤツかアニメラストの屑だと思ってたわ

821 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/17(土) 21:02:05.39 ID:UDbbWR4x
バージルの話も続き読みたいなぁ

822 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/17(土) 22:19:13.54 ID:dEdFGXdw
バージル・トレーシー?

823 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/17(土) 22:30:43.93 ID:9agw+prm
めだかボックスの球磨川禊が召喚される話って保管庫にあるかな?

824 :剣王ジョゼフ:2011/09/17(土) 23:08:15.46 ID:VyWuSl9v
推敲後、ちょっとしたおつまみ程度のもの投下

825 :剣王ジョゼフ:2011/09/17(土) 23:14:08.88 ID:VyWuSl9v
「コンコン」
軽いノックの音が室内に響く
(―――あいつらか)
心中、ノックの主に見当をつけながら入りなさいと告げる、少ししてドアが開き遠慮がちに入ってきたのはまだ幼い二人の少女
「もう寝る時間だとこの前も約束したはずだぞ、イザベラ、シャルロット」
多少あきれた様子を見せつつ、軽く二人をたしなめる
「だって、眠くないんだもん」「それで、またこの前のお話を聞きたくて…」
仕方が無いなと苦笑して軽くかぶりを振り、二人を招き寄せて語りだす



(さて、何が出るやら)
特に何か胸に期する物があった訳ではない、そういえばまだこの魔法は試したことが無かったなと思いついただけの事であった
『サモン・サーヴァント―――偉大なる始祖ブリミルの名にかけて、生涯を共にする使い魔を呼び出す神聖なる儀式』
(この『無能』に呼ばれたのだ、さぞかし醜悪な怪物だろう)
そんな邪な期待を抱きつつ、部下にしつらえさせた祭壇を眺める
(アレは、人間か?)
年の頃は自分の父と同じかあるいは更に上といったところだろう、フードと一体化したマントが特徴的な老戦士がそこにいた
ジョゼフの深い見識を以ってしても、人間の使い魔というのは初めてのケースだったが―――
「賊だ」
(やはりそうそう、面白い事は起きぬ物だな)
心中でそう嘆息しながら部下を呼びつけ、『使い魔』を処理させようとするが―――
「…何が起こった?」
賊を捕らえようと武器を向けた部下達が、刹那の間に倒れ臥していた
老戦士の手には杖ではなく剣―――血が沸いた
天才の誉れ高き弟を超えようと、血反吐を吐くほど厳しく―――否、実際に吐いたのも一度や二度ではない―――修行した剣
果たして眼前の老戦士とどちらが上であろうか?

826 :剣王ジョゼフ:2011/09/17(土) 23:17:45.19 ID:VyWuSl9v
結論は一瞬だった、老戦士は自分からは背中すら見えないほど高く遠くにいる
大の字に倒れながら、差と呼ぶ事もおこがましい彼我の実力を思うと何もかもが馬鹿らしくなり―――
「ハ、ハハッ、ハハハハハ―――――!!!!」
倒れたまま、肺の中の空気すべてを搾り出すまで大笑いを続ける
そして呼吸を整えると立ち上がり、老戦士の前で地に頭を擦り付け―――
「力が欲しい、俺に剣を教えてくれ」


老戦士を迎え入れてからというものジョゼフは自邸に篭りきりになり、その知力や武勇故にジョゼフを推していた数少ない貴族達もついに諦めるしかないと感じ始めた頃
ジョゼフとシャルルによる御前試合の開催が布告された
病身の父王を激励するため、等と書いてはいたがこれはどう見ても次代の玉座をかけた決闘である
(兄さん、どうしてこんな事を…)


ジョゼフが魔法の一つでも覚えたのかと噂が流れたが、ジョゼフが身に帯びているのは杖ではなく剣だった
口さがない者達はそれを見て「自らが弟に劣る事を見せ付けて、世代交代が滞りなく進むようにしたのだ」「無能王子の癖に、なかなか気が利くじゃないか」等と周りの達者と話し合っている
「手加減など考えるなよシャルル、殺す気で来い」
「兄…」
(違う、兄さんはそんな事を考えてはいない!)
弟を見据える眼差しには、勝利への意思と確たる自信が輝いている
開始の合図を聞いてすぐ、弟は牽制に無詠唱の呪文を飛ばそうと杖をかざし―――それで終わりだった
兄の剣が己の杖を弾き飛ばし、更に喉元へとピタリ突きつけられている、シャルル自身を含む誰もが信じられぬ光景に息を潜める中、静寂を切り裂いたのは老王の宣言だった
「この試合、ジョゼフの勝利とする!」

827 :剣王ジョゼフ:2011/09/17(土) 23:24:28.95 ID:VyWuSl9v
宣言を受けたジョゼフは父に恭しく一礼を返した後、剣を掲げて驚きに揺れる貴族達へと宣言した
「我が名は剣王ジョゼフ!不満のある者はいつでもわが元を訪れるが良い!剣王の名にかけて逃げも隠れもせぬ!」
自らを無能と見下す貴族達へと宣戦布告した後弟へと手を伸ばし、声を落として話しかける
「苦労をかけたな」


「兄さん…」
聡明な兄は理解していたのだ、弟が次代の玉座など望んでいなかった事を、そしてそれを奪い取るだけの力を身につけてくれたのだ
「…ありがとう」


「そのお爺さんって、誰だったの?」「…気になる」
最愛の娘達の質問に、老戦士が最も得意としていた突き技の軌跡を思い出しながら答えるジョゼフ
「もしかしたら神の使いだったのかもしれない…そう、雷神の」

―Fin―


ファイナルファンタジータクティクスより、雷神シド召喚

828 :剣王ジョゼフ:2011/09/17(土) 23:26:26.68 ID:VyWuSl9v
おつまみタイム終了、長過ぎエラーのおかげで切り分けの場所が予定と全然変わってあがが

829 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/17(土) 23:41:13.45 ID:topQ/TcO


830 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/17(土) 23:43:02.49 ID:UDbbWR4x


831 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/17(土) 23:44:42.10 ID:Sir6QFa8
あのバランスブレイカー召喚かwww
そりゃ強くもなるわなw

832 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/18(日) 00:47:47.76 ID:iiGIMJjm
お二方とも乙でした。

それにしてもFFTとは懐かしい。
初回プレイでエクスカリバー増殖させて、ラムザとモブ召喚士による算術ホーリーをバックに
アグリアスとシドの聖剣技で無双したのはいい思い出。

833 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/18(日) 01:05:07.79 ID:lp5erm5S
トリステインに呼ばれるのはきっと占星術士だな

834 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/18(日) 01:12:46.55 ID:saIEeL93
乙っした

無双稲妻突きの使い勝手の良さは異常
雷神の異名も半分くらいはこの技のお陰かも

835 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/18(日) 02:02:50.41 ID:n6Z3ktXj
乙です

うーん、FFTやっていれば・・・と悔やむ話です。

スパーダさんはかっこいいですね。続きが気になります。

836 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/18(日) 02:22:45.08 ID:fBk6Fb6p
剣王氏、投下乙でした。
オルランドゥ伯のカッコよさと強さはガチだからなあw
基本スペック&成長率で他キャラを圧倒しているというのに、エクスカリバーによる永久ヘイストまで付与されているから、
1人だけやたらと動きの早いオッサンがゴキブリみたいにカサカサ動いて敵ユニットを虐殺するというワンマンアーミーぶり。
公式に実装された初心者救済ユニットは伊達じゃないよねw

あと、フードを被った騎士甲冑姿がFFキャラの中で一番好きなデザインだったなあ。

837 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/18(日) 09:32:05.20 ID:qCGYDmTo
爺は冗談抜きで「もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな」だからなw
どうやって囚われの身になったのか理解できないほどwww

838 :ウルトラ5番目の使い魔  ◆213pT8BiCc :2011/09/18(日) 11:40:48.86 ID:FLJERDex
皆さんこんにちは。ウルトラ5番目の使い魔、60話投稿開始します。
いろいろと規制をくぐるために10分後、11:50にはじめますので、今週もよろしくお願いいたします。

839 :ウルトラ5番目の使い魔 60話 (1/12) ◆213pT8BiCc :2011/09/18(日) 11:49:53.40 ID:FLJERDex
 第六十話
 決着の必殺剣
 
 サイボーグ獣人 ウルフファイヤー
 異形進化怪獣 エボリュウ
 超異形進化怪獣 ゾンボーグ 登場!
 
 
 日付が変わり、なおも続く夜の帳に包まれたラ・ロシュールの街。
 すみきった空気の冬の寒空に、わずかばかりの雲と銀河が映える晴天の日。見上げれば、三日月となった青い月が
どんな画家でも再現できない美しい星空をかざり、無数の星座がまたたいて、数万光年先からはるばるやってきた光を、
旅路の終点となった星の大地に降り注がせている。
 宇宙は生きている……あの何億何兆という星々には数え切れないほどの生命が息づき、このハルケギニアという
世界にも劣らない様々なドラマをつむぎたてているのだろう。
 しかし、そうした生命のドラマの中には喜劇もあれば悲劇もある。今、この星の運命は悲劇に向かって見えない坂を
転がり落ちつつあった。
 
 夜明けまでにはまだ遠く、人々は深く眠りについて目覚めない時間。家の中で幸せな夢の世界に身を落とす人々の眠る、
そのわずか壁ひとつはさんだ路上で、月光を怪しく反射した剣が幾重ものきらめきを見せていた。
「せゃぁぁぁっ!」
 気合とともに上段から振り下ろされた鋼鉄の剣が、夜の街を徘徊して人を襲っていた狼人の体に深い傷を入れ、
ついで背後から突き出された剣が胸を刺し貫いてとどめを刺す。燃える炎のようなたてがみを振り乱した狼人は、
そのいかつい体躯からは不似合いな子犬みたいな悲鳴をあげて、そのまま溶けて消滅した。
「はぁ、はぁ……これで四体目か、てこずらせてくれて」
 肩で息をしながら、一人の銃士隊員が剣を杖にしてつぶやいた。数十分前に突如ラ・ロシュールの各地に出現した、
正体不明の獣人たち。それを討伐するために、非常時に備えて待機していた銃士隊は出動した。
「四番隊から八番隊まではただちに全員出動! 一番隊、二番隊、三番隊は王族と教皇聖下の宿泊する施設の
まわりを固めろ、急げ!」
 敵出現の報を聞いたときのアニエスの反応は早かった。歴戦の戦士の血が働き、その場でもっとも有益と思われる
命令を自然と口からつむぎださせる。即座に敵の排除を考えながら、陽動作戦の可能性も考慮して最重要防衛対象の
守りも緩めない。
 仮本部の宿にアニエスと予備兵力の一隊だけを残し、即座に街中に散った隊員たちは、二人一組、技量の足りない者は
三人一組になって捜索を開始した。敵の詳しい戦力が不明な以上、単独での行動は危険きわまる。その点、二人以上なら
互いをサポートし合えるし、万一の場合に助けを呼んだり逃げ延びたりする場合でも生存率が高まる。
「私の隊から、もう一人たりとて犬死は出させん」
 以前ツルク星人戦で、はじめて銃士隊は殉職者を出した。あれ以来、隊は戦力の向上はもちろん生還率の向上に
大きく力を入れてきた。相手が人間だけならともかく、常識が通用しない怪物との遭遇戦がこれからも続くならば、
どんな状況にも対応できるようにしておかなくては、なにもできないまま殺されてしまうことになる。あのとき、星人の
刃にかかって惨殺された仲間の無念の死に顔は、アニエスの心に消えずに残っていた。

840 :ウルトラ5番目の使い魔 60話 (2/12) ◆213pT8BiCc :2011/09/18(日) 11:51:46.38 ID:FLJERDex
 出動した隊員たちと、炎のような体を持つ狼、ウルフファイヤーと名づけられた獣人との戦闘は同時発生的に複数個所で
始まった。街の各所に出現したウルフファイヤーは、身長およそ二メイル。全身は筋肉質で、頭部や鳴き声は狼に非常に
酷似している。ハルケギニア固有の亜人であるコボルドに似ているが、体躯や死亡時の消滅の仕方から別種から判断された。
「そっちに行ったぞ! 逃がすな」
「リムル! 左から回り込め!」
「ひっ! こ、ここから先にはいかせないわよ」
 新人は先輩に支えられて、勇気を振り絞って敵に挑みかかっていく。銃を使えば眠っている街の人間を起こして
しまうので、剣だけの勝負だ。黄緑色の髪の小柄な隊員の振り下ろした剣と、腕力にものをいわせてつかみかかってくる
ウルフファイヤーが真っ向からぶつかる。しかし新人はウルフファイヤーの力に負けて剣を取り落としてしまった。
すかさず掴みかかってくるウルフファイヤー、そこに先輩の激が飛んだ。
「ひるむな! 投げ飛ばせ」
「は、はぃっ!」
 考えるより先に体が動き、体を縮めて攻撃をかわすと、相手の体の下にもぐりこんで首筋の毛をつかんだ。
そのまま相手の突進する力を利用して、一気に投げをうつ。
「てぃやぁーっ!」
 相手もまさか自分の半分の体格もない相手に投げられるとは思ってなかったのか、背中から受け身もとれずに
石畳に叩きつけられる。そこへ別の隊員が剣を突き立ててとどめを刺した。
「よくやったぞリムル、初陣にしては上出来だ」
「は、はい。ありがとうございます」
「腰を抜かしてる暇はないぞ。次だ、立て」
 個々の力が劣るのをチームプレーでカバーしつつ、銃士隊はウルフファイヤーを駆逐するために走る。
 
 市民に知れてパニックが起きる前に事態を収拾するため、出動しているのは銃士隊だけではない。上空からは
魔法衛士隊もグリフォンやドラゴンで監視しつつ地上の部隊に指示を送る。
 また、正規の部隊とは別個に戦っている者たちもいた。才人たち一行である。彼らは今夜も銃士隊の宿に泊まって
いたが、事件が起きたことを知るやすぐに参戦することをアニエスに告げ、ミシェルがサポートとしてつけられた。
 なお、ルクシャナは戦力としては惜しいものの、街中で先住魔法を使われたら大変なので、宿でティファニアを
守ってもらっている。
 けれども、意気込みとは裏腹に、正規の銃士隊員より力の劣る才人は苦戦を余儀なくされていた。
「くっそ、この野郎! ガンダールヴじゃなくなったって、なめんな!」
「相棒、右だ! 飛んでかわせ。次は後ろに跳べ、顔をひっかかれてえか!」
 獰猛なうなり声とともに攻撃してくるウルフファイヤーの攻撃を、デルフリンガーのサポートを受けながら才人は
どうにかさばいていた。こういうとき、普段一言多くても六千年間剣だったデルフリンガーの経験は非常に頼りになる。

841 :ウルトラ5番目の使い魔 60話 (3/12) ◆213pT8BiCc :2011/09/18(日) 11:53:27.78 ID:FLJERDex
「落ち着け相棒。こいつは見かけはいかついが、そこまで強いってわけじゃねえ。自分の力を信じろ、敵を観察するんだ」
「ああっ!」
 自信のあるデルフリンガーの言葉に気持ちを落ち着かせた才人は、徐々に体に染み付いた動きを思い出していった。
ルーンのあったころに比べたら天と地の差だけれども、自分の力で戦えているということは才人に純粋な自信を
与えていく。それに、デルフリンガーの言うとおり、ウルフファイヤーは怪力だけども、パワーもスピードも人間の
力で抗しきれないというレベルではなかった。
 思い返してみたら、ズタボロにされたアニエスとの決闘に比べたら何ほどのことも無い。
「相棒、身をかがめろ! やつは図体がでかいんだ、足元を狙え!」
 デルフリンガーの指示を受けた才人が、ウルフファイヤーのすねを切りつけて動きを鈍らせた。ウルフファイヤーは
悲鳴を上げて才人を捕まえようとしたが、すでに才人はすばしっこく逃げ出していた。
「バーカ、捕まってたまるかよ」
 一撃離脱、本職の剣士に腕力も技量もかなわない才人のとりえはすばしっこさだ。だてにルイズの世話で日夜学院を
駆け回っていない。そして、動きの止まったそこへ、ルイズの魔法が炸裂する。
「エクスプロージョン!」
 ダイナマイトを投げつけたような爆発で、ウルフファイヤーは煙の晴れたときには跡形もなく消えてしまっていた。
「やった!」
 一匹を撃破し、才人が指を鳴らして喜ぶ。ルイズは威力の調節が実戦でも役立ちはじめていることに、まんざらでもないようだ。
そこへ、剣ではなく杖を持ったミシェルが口笛を吹きながら来た。
「以前にも増して、すごい威力だな。任せておけと豪語するだけのことはあるか」
「あら、おほめにあずかり光栄ですわ。まあ、この程度の怪物なんか、一発で充分よ」
「確かに、単純な破壊力だけだったら、並のメイジ三、四人ぶんくらいには匹敵するかもしれんな。失敗魔法にしておくのが惜しいくらいだ」
 ミシェルはルイズの魔法が虚無だということは知らない。ルイズが詠唱するときも、サイレントの魔法で音が外に
漏れないようにしてくれていたために、呪文は聞いていないのだ。虚無に関われば余計なトラブルに巻き込まれ
かねないのは、もう嫌というほど味わった。いつか話すときが来るかもしれなくても、それを一分一秒でも長くしたいと
いうのが才人の本音だった。
 ただ、才人の考えとルイズの思惑は違う。場合が場合だが、ウルフファイヤーを一撃で仕留めたエクスプロージョンの
威力にミシェルは舌を巻いている。気分がよくなったのも合わさって、ルイズは、ライバルに差をつける絶好の機会を
最大限に活かそうと、得意げに髪をかきあげた。
「ふふん、このわたしを誰だと思ってるの? 天下のラ・ヴァリエール家の三女、ルイズさまよ。そんじょそこらのメイジと
いっしょにしないでもらいたいわ」
 尊大というにはかわいすぎる顔で、ない胸を精一杯そらしてルイズは偉ぶった。才人は、ああまたルイズのすぐ
調子に乗る悪いくせが出たと思うが、口には出さない。昨日帰ってきてから最悪だったルイズの機嫌がようやく
直ったのに、わざわざ鎮火した山火事にタバコを投げることはなかった。
”しっかし、我ながらよくもまあ殺されずにすんだもんだ”
 実際、ミシェルとデートを決意したときは、よくて半殺しを覚悟していただけに、こうして両の足で立っている自分が
いまいち信じられなかった。それが機嫌が悪い程度で済んでいるのは、才人とミシェルが教皇のパレード中に見た、
あの男の影が皮肉にも幸いしていた。
”ワルド……あいつがこんなところにいるわけがない。だが、万一やつだったとしたら、いったいなにを企んでいるんだ?”
 見間違いの可能性をどうしても捨てきれず、思い切って帰ってアニエスと、それからルイズにも相談した。もちろん、
当初ルイズは烈火のごとく怒ったが、ワルドがこの街に来ている可能性を聞くといくぶんか冷静さを取り戻した。 

842 :ウルトラ5番目の使い魔 60話 (4/12) ◆213pT8BiCc :2011/09/18(日) 11:54:41.61 ID:FLJERDex
「ワルドが? そう……」
 それ以上は言わなかったものの、ルイズもまだワルドに対して複雑な思いが残っているのは確かなようだ。
それもルイズがもっとも敬愛するアンリエッタの花の舞台に現れるとは、見過ごしておけるわけもないだろう。
おかげで才人は飛び蹴りからの逆エビ固めだけで、奇跡的に無事にすんでいた。
 もっとも、何事も無くデートが継続していたらどうなっていたか。それを思うと、少々惜しい気持ちもしなくはない。
 アニエスもワルドの目撃情報に、表情をひきしめて警戒態勢を強めるように命じた。トリステインにいたら処刑が
疑いようも無いワルドが危険を冒して、わざわざこの街に今来るとしたら、自分たちへの復讐にほかなるまい。
今回、銃士隊が異例の速度で鎮圧に乗り出せたのも、こういう事態を想定していたからであった。
 しかし、まだ楽観視することはできない。狼の声はなおも街中から響いてきている上に、襲撃の目的がはっきりしない。
「なあ二人とも、やっぱりこの騒動はワルドの仕業だと思うか?」
 回想を打ち切る才人の言葉に、ふんぞり返っていたルイズと、いいかげんうんざりし始めていたミシェルはともに考え込んだ。
「そうね。あなたたちが見たっていうのがワルドだったら、関わってる可能性は充分あると思うわ。でも、仮にも
魔法衛士隊の隊長をつとめた人間にしては、怪物を放つだけなんて大雑把にすぎる気もするわ」
「私もミス・ヴァリエールに同意見だ。それに、ワルドが一人でこんな真似をしでかしたとも考えがたい。聖堂騎士に
潜り込んでいたとして、レコン・キスタやリッシュモンのように、奴を利用している黒幕がいるのかもしれん」
 二人とも説得力は充分だった。ワルドのやり口は、有力な権力者の後ろ盾を得ることで、その力を利用して
事をすすめるのが常套だった。今回もそのパターンとすれば、ワルドに手を貸している者は誰か? トリステインと
アルビオンの結束が妨害されて得をする者がいるのか……? いくつか候補者が頭をよぎるが、確証を持てる
者は存在せず、響いてくる狼の遠吠えが長考を許さなかった。
「ちっ! ともかく敵の出方がわからん以上は、場当たり的だがこいつらを駆逐していくしかないか……二人とも、
私から離れるなよ」
 ミシェルも昨日の昼間に見せた弱弱しい表情は消え、才人とルイズを戦士として見る冷徹な目になっている。
 敵はいったいこの街で何を企んでいるのか、わからなくても街の人を傷つけるわけにはいかない。
 それにしても、なぜ夜中のこの時間を選んだのか……? 昼間だったらパニックが起こり、軍が総動員されても
収集のつけられない事態になっていたものを……読めない敵の目論見が、いつまでも頭に染み付いて離れない。
 
 銃士隊と各魔法衛士隊の活躍で、犠牲者が出る前に、出現したウルフファイヤーは次々と撃退されていった。
 しかしどこからともなく出現してくるウルフファイヤーに対抗するために、現れる度に彼らは大急ぎで移動を余儀なくされていく。
 そんな、血眼で街中を駆けまわる騎士たちを見下ろして、冷ややかな笑いを浮かべている目があった。
「ふふふ……そうです。そうしてがんばって走り回りなさい。始祖も、献身と努力は尊いことだとおっしゃられています。
きっとあなた方には祝福が与えられることでしょう」
「くっくく、その祝福の内容を知ったら、彼らは恐れおののくでしょうに。怖いお人だ」
「そういうあなたも、昔とは大きく変わっているでしょうに。それより、彼は準備のほうはよろしいのですか?」
「ええ、もう用意が完了する頃でしょう。そしてこれが成功すれば、我々は精強なる神の兵団を十万人は
揃えることができます、楽しみですね……」

843 :ウルトラ5番目の使い魔 60話 (5/12) ◆213pT8BiCc :2011/09/18(日) 11:55:57.80 ID:FLJERDex
 薄ら笑いを浮かべる二人の人間が誰であるのか、この時点でそれに気づいている者は誰もいない。
 
 そして、死闘が続く街の様子を見下ろしている目がもう一対あった。
 ラ・ロシュールの街のシンボルである、世界樹の枯れ木。その超高層ビルにも匹敵する威容のたもとで、
眼下に見える街の、時折ちらつく魔法のものと思われる光を見下ろす冷たい瞳。長身の、痩せてはいるが
歴戦の戦士のものと主張する雰囲気を残す……しかし、同時に壊れかけのマリオネットのような、そんな
疲れた空気を漂わせる男、ワルドがそこにいた。
「やっているな、ご苦労なことだ。俺一人を自由に動かすために、ここまでお膳立てしてくれるとは、さすが懐が広い」
 せせら笑うワルドの顔には、その言葉の十分の一ほども感謝の意思はのぞいていなかった。彼にこの仕事を
依頼した人間は、貧民街でこじき同然の生活をしていたワルドに、普通なら考えられないような厚待遇を与えてくれた。
金も女も望むだけ用意され、今回にいたっては非公式ながら聖堂騎士団の一員としての権限まで与えられた。
しかしそのどれも、ワルドの信用を得るにはいたらなかった。
「欲で人間を虜にして思うままに動く僕に変える。人間の闇の部分に精通してきた奴ららしいやり口だ。どうせ俺も、
用済みになったら始末されるのが関の山だろう。だがもはや俺に残された道はない。聖地に近づくためならば、
死神の笛の音だろうと、あわせて下手なダンスでもなんでもしてくれる」
 自分がもはや道化に過ぎないことをワルドは理解していた。しかし、たとえ道化だろうとこのまま何もできずに
朽ち果てていくよりはいい。
 暗い笑みを浮かべたワルドは、そのまま世界樹の中に足を踏み入れた。この時間はとうに職員もおらず、警備のための
わずかな兵士がいるだけである。しかも街の騒ぎが拡大しないように、こちらには様子が伝えられていなかったので
警戒も薄かった。
 眠そうな顔をしている兵士はおよそ十数人、世界樹の内部空洞の各階に陣取っているが、ワルドが聖堂騎士の
かっこうをしているために警戒する様子が無い。そんな彼らを一瞥したワルドは、無表情のままで呪文を唱えた。
『スリープ・クラウド』
 半密閉空間の世界樹の内部は催眠ガスが充満するには好都合だった。異変に気づくまもなく彼らはバタバタと
倒れていき、ワルドは寝息しか聞こえなくなった空間でゆうゆうと階段を上っていき、一隻の船が係留された桟橋に出た。
「この船か」
 中型の、なんの変哲も無い貨物船にワルドは乗船した。出迎えの人間はおらず、船内に足を踏み入れると、
あらかじめ聞いていたとおり、この船の外見がカモフラージュであることがわかった。船内には人影はなく、それどころか
人間がここにいたという生活臭すらない幽霊船状態。ただし風石だけは満載され、メイジが一人いれば動かせるように
セットされていた。

844 :ウルトラ5番目の使い魔 60話 (6/12) ◆213pT8BiCc :2011/09/18(日) 11:57:04.97 ID:FLJERDex
 そして船倉に爆薬とともに配置されていた巨大な金属製の筒を発見すると、ワルドは不敵に笑ってブリッジに向かった。
『エボリュウ細胞』
 かつて異世界で異形進化怪獣を生み出した宇宙細胞の一種で、他の生物の細胞と容易に結合して、その肉体を
格段に強化させる性質がある。ただし、変質した細胞は電気エネルギーを吸収し続けないと死滅してしまい、末期には
元の生物の影も形も無いモンスターと化させてしまう。
 ワルドが発見したのは、このエボリュウ細胞が満載されたロケットだったのだ。かつて異世界で悪用されかけ、
その危険性から異次元に処分されたそれが、内容物はそのままにここにあった理由……これからやろうとしているそれを
思い返すと、さしものワルドも身震いした。
「俺を怪物に変えたこの薬品を、船に乗せて街の上からばらまくとは、あのお方はえげつないことを考える。銃士隊の
小娘どもも魔法衛士隊も、街の騒ぎに気をとられて港にはまったく目が向いていない。とてもじゃないが、俺なんかの
及びのつくところじゃあない」
 そう、すべてはこの恐るべき計画のための伏線だったのだ。現在ラ・ロシュールは、前回のゾンバイユ事件の反省から
上空をあらゆる船舶の飛行が禁止されている。もしも今、どんな小型船であっても強引に所定航路を逸脱するものがあったら、
有無をいわさず即座に撃沈させられるだろう。街を襲ったウルフファイヤーの群れは、すべて港から警戒の目をそらせるための
囮であった。
「大方陽動であることは気づいていようが、守っているのはアンリエッタばかりだろう。しかし、狙われるならば王族という
その思い込みが貴様らの命取りだ。俺と同じ苦しみを味わえ、ふっははは!」
 失った左腕がうずくたびに憎悪が湧き出し、暗い衝動から来る笑いがワルドを突き動かした。無人の船内にけたたましい声が
こだまし、ワルドは風のメイジの操作で動かすことが可能なブリッジへと向かっていく。
 その背後で、いるはずのない人影がきびすを返し、船を飛び降りていくことがあったのに彼は気がついていない。
 
 一方で、街中でのウルフファイヤーの掃討作戦は順調に進んでいた。
 商店街に出現した一体が、幕をかけて道に置かれていた屋台を蹴倒して逃げていく。その後方からは銃士隊二人が
追跡するが、狼らしい俊敏さのおかげで追いつけない。ところが、正面から別の銃士隊員が回りこんで逃げ道をふさいだ。
「ここから先は行き止まりだ。観念するがいい!」
 追いついてきた隊員も加えて、四人の銃士隊員に包囲されてはどうしようもなかった。反撃する間も無く、あっというまに
四方から切り裂かれて消滅する。しかし、この入り組んだ街中でどうして完璧に先回りができたのか? それは彼女たちの
頭上に答えがあった。
「お見事でした。さすが高名な銃士隊の皆さんです。思わず見とれてしまいました!」
「そちらこそ、うまい誘導だったぞ。タイミングが絶妙だった。よく見ていたな」
 十メイルほどでホバリングするドラゴンに乗った、やや少年のおもむきを残す金髪の若い竜騎士と一人の銃士隊員が
笑みを交し合った。街中で下手に強力な魔法やドラゴンのブレスを使うわけにはいかない以上、戦闘の主役は銃士隊が
ならざるを得なかった。ただし、飛行可能な幻獣が偵察に非常に有効なのは誰でも思いつくことだ。彼らが見つけて
彼女たちが叩く、その連携でもはやウルフファイヤーはほとんど敵ではなくなっていた。
「さあ次だ。朝になる前にさっさと殲滅してしまうぞ!」
「はい! それじゃあの……この戦いが終わったら、いっしょにお茶していただく約束……」
「心配するな! 忘れちゃいないさ。ほら気合入れなよ、男なら言葉より仕事っぷりで口説いてみな」

845 :ウルトラ5番目の使い魔 60話 (7/12) ◆213pT8BiCc :2011/09/18(日) 11:58:26.53 ID:FLJERDex
 軽口を叩く余裕もすでにある。はて、この若い少年騎士は彼女の眼鏡にかなうことができるのだろうか? 勇名を上げていく
銃士隊は門地を重んじる貴族たちの間でも人気を上げつつあるが、当然生半可な男は身の程を思い知らされるのが常だった。
 
 だが、勝利へと近づいている余裕の影で、彼ら全員の注意が地上に集中してしまっていた。本来竜騎士隊が警戒しなくては
いけない上空はおざなりにされ、港の異変に気づいている者は一切いない。
 それは当然サイトたち三人についても同様だった。ウルフファイヤーの撃退に夢中になって、陽動の可能性を忘れかけている。
いかに彼らといえども全能ではなく、千里眼を持っているわけでもない。発見できる敵をほぼ撃破し、いったん宿に帰ると、
アニエスが伝令になにやらを伝えて送り出しているところだった。
「ミシェル、戻ったか。お前たちのほうはどうだった?」
「はっ、西の住宅街に出現した敵は発見したものはすべて撃破しました。現在グリフォン隊の半個小隊が予備警戒に
当たっていますが、完全に殲滅したものと考えて間違いは無いかと」
「そうかご苦労、小休止して待機しておけ」
 二人ともこの時点では上官と部下以外の何者でもなかった。変わり身の早さ……いいや、必要なときにはこうして公私を
きちんと使い分けられるのが大人というものなのだろう。ルイズは母の厳格な態度が、こうした職務の中で磨き上げられて
いったのだろうと、うっすらと感じていた。
 耳を澄ますと、最初はどの方向からも聞こえていた狼の遠吠えがほとんど消えていた。恐らくはほかの部隊も戦いを
ほぼ終えているのだろう。急増トリオの自分たちでさえほとんど無傷なのだから、銃士隊の皆もきっとみんな無事でいるはずだ。
 宿のロビーは仮本部となっていて、才人、ルイズ、ミシェルは眠気覚ましにもらった濃い茶のコップをそれぞれ手にしていた。
「サイト、これでもう終わりなのかしら? なにか、あんまりにもあっけなさすぎる気がするんだけど」
「そーいわれてもな、あんな趣味の悪いヒゲ男の考えなんておれにわかるわけねーだろ。おれはもうこれで終わってほしいよ」
 休息をとって冷静さを取り戻したルイズと違って、昨日のことで疲れている才人の答えは投げやりだった。それでカチンと
きたルイズは、ブーツの上から思いっきり才人の足を踏みつけた。
「いでーっ! なっ、なにすんだよルイズ!」
「あんたはやる気を出すタイミングを間違ってるのよ。お母さまだったら、朝が来るまで絶対安心しないわよ」
 才人は「くっ」と思ったが、ルイズのほうが正論なので文句もいえない。ミシェルに助け舟を求めても、ルイズがもっともだと
逆に叱られてしまった。昨日と違って仕事モードのミシェルは甘くない、才人は観念してコップの茶を飲み干すと、頬を
張って大きな音を立てた。
「目が覚めたか、本当にお前は気合が入っているときとないときの差が大きいな。もっと鍛えたほうがいいぞ」
「ほんのちょっと前までそこらの平民Aだった人間に無茶言わないでくださいよ……あ、アニエスねえさ、いやアニエスさん」
「うむ、疲れているところすまんな。だが、各部隊から入った報告によると、もううろついている奴は見当たらないそうだ。
人家が襲われた形跡もないし、夫妻の宿も無事だ。どうやら、敵も在庫切れらしいな」
 すると、街にはほとんど被害なしでウルフファイヤーは全滅させられたようだ。続いて増援が送られてくる気配も無いし、
今夜の騒動はこれで終わりなのだろうか? ルイズの言うとおりに、どうもあっさりとしすぎている気もするが、もしかして
王族夫妻を狙うつもりが、警戒厳重すぎて断念したとか? ワルドは逃げ上手だからその可能性もありえる。だとしたら、
いいかげんゆっくり寝られるか……才人は再び睡魔に身を任せようとした、そのときだった。
 
「だまされるな、敵はまだなにもあきらめていない」
 
 突然ロビーに男性の声が響いた。
「誰だ!」
 瞬時にアニエスら銃士隊は剣に手をかけて臨戦態勢をとり、才人とルイズも背を向け合って剣と杖を構える。
 しかしロビーには彼女たち以外の気配は感じられず、アニエスは先手をとって叫んだ。

846 :ウルトラ5番目の使い魔 60話 (8/12) ◆213pT8BiCc :2011/09/18(日) 12:00:08.87 ID:FLJERDex
「何者だ! 姿を現せ」
「すまないが、こちらにも事情があってね。今君たちの前に姿を現すわけにはいかないんだ。そんなことよりも、
敵は今すぐにでも行動を起こすつもりだぞ」
「敵だと!? くそっ! もっとわかるように言え」
 アニエスの感覚をもってしても、相手がどこからしゃべっているのかはわからなかった。しかし、敵にしろ味方にしろ、
言っていることの意味がわからなくては文字通り話にならない。
「この街に出現した怪物はすべて囮だ。敵が狙っているのは、この街の人間すべてだ。恐るべきやつらだ、空を見てみろ、
答えはそこにある」
「待て! お前は何者だ。どうして正体を明かさない!」
「俺は単なる風来坊さ。訳あって、まだ君たちに姿を明かすことはできない。だがいずれどこかで、出会うときも来るだろう」
「待て!」
 それ以上は、呼べど叫べど返事はなかった。銃士隊のほとんどは呆然としており、才人とルイズもどうしたら
いいのかと混乱して動けない。なにせ急に姿も見せずに話しかけてきて、ほぼ一方的に用件だけ告げて消えたのだ、
怪しさは百二十パーセントであり、当然誰もまともに信じようとはしていない。
 ところがそのとき、才人とルイズの魂の中にいるもう一人の声が二人の心に話しかけてきた。
〔才人くん、ルイズくん、すぐに外を見るんだ〕
〔北斗さん! いやでも、あれも敵の策略だったら〕
〔それはない。説明している時間はない、とにかく言うとおりにするんだ!〕
〔っ? はい!〕
 わけがわからなかったが、北斗星司・ウルトラマンAの言葉に偽りがあるわけがない。
「サイト、外よ!」
「ああ!」
 はじかれるように二人は宿の外に飛び出した。その後ろからアニエスの「待て」という声が追いかけてくるが、二人は
かまわずドアの蝶番に悲鳴を上げさせて、街路から夜空を見上げる。目に飛び込んできたのは、何頭かのドラゴンや
グリフォンの飛ぶ姿。そして、その上空に星々を背にして無音で飛ぶ一隻の空中船の不気味な船影。
「アニエスさん、あれを見てください!」
「なに? 馬鹿な、現在この街の上空は飛行禁止命令が出ているはず……そうかしまった! あれが敵の本命か」
「まずいな。あと数分もせずに街の中心部に到達するぞ。空中の魔法騎士は全部低空に降りている。もしあれに
爆薬でも満載されていたら!」
 ミシェルの推測は当たりではないが、ほぼ核心をついていた。敵のこれみよがしな攻撃は、陽動だと思っていたが、
まさかこんな方法で狙ってくるとは計算外だった。しかし今からでは魔法衛士隊に連絡を取っていては遅すぎる。
それにほとんどの住民が就寝しているこの時間では避難させることもできない。
「くそっ! こっちの対策の裏をかかれた。どうする! どうすればいい」
 地上の敵ならメイジだろうが亜人だろうがなんとかする自信はあるが、相手が空の上ではどうしようもない。
 なにか方法はないか? アニエスは考え付く可能性を高速で検証した。竜騎士を呼ぶ時間はなく、港まで走るのは
論外、あそこまで届く武器はない。せめてあと五分猶予があれば対策も打てたものを……自らの視野の狭さを悔いたが
時間を逆行させることはできない。

847 :ウルトラ5番目の使い魔 60話 (9/12) ◆213pT8BiCc :2011/09/18(日) 12:01:37.95 ID:FLJERDex
 空中を悠然と飛ぶ船が街の中央部にまで到達するまでには、せいぜいあと一分。
 才人とルイズも顔を見合わせる。だめだ、変身しようにもここにはアニエスたちがいる。それにあの船に積まれているのが
仮に爆薬か毒薬の類だったとしたら、うかつにメタリウム光線で打ち落とすわけにもいかない。
 そのときだった。ルイズは突然胸を突く衝動にさらされて、肌身離さず持ち続けている始祖の祈祷書を取り出した。
見ると手の中の水のルビーも淡く輝き始めている。その衝動に突き動かされるまま、ページをめくっていくと、あるページが
白紙から光るルーン文字の浮き出た一節に変わっていた。
「この呪文は……始祖ブリミル、わかったわ!」
 祈祷書とルビーがその呪文の効力を教えてくれる。ルイズは杖を取り出し、迷わずに呪文を詠唱し始めた。
「ルイズ!? その呪文は」
 才人やアニエスたちが怪訝な表情をしているが、説明している時間もない。今このピンチを切り抜けられるのは
この魔法の効力を発動させるしかないのだ。
 はじめて唱えるはずなのに、まるで喉の奥から呼吸するように自然に呪文が湧き出してくる。そして呪文が完成したとき、
ルイズは空を見上げて大きく叫んだ。
「いくわよ。わたしたちをあの船まで運んで、虚無の魔法……『瞬間移動(テレポート)』!」
 刹那、ルイズたち四人の姿は宿の前から掻き消えていた。
 
 そのころ、ワルドは貨物船の船倉で今まさに作戦の最終段階にかかろうとしていた。
「さて、あとはこの導火線に着火すれば、十数秒後にはこの船は木っ端微塵。人間を怪物化させる薬が、ラ・ロシュールの
町全体に降り注ぐことになる」
 その前に、あらかじめ渡されていた風石の仕込まれた指輪で自分は船から脱出すればいい。元はエルフの作った
ものだというアイテムは、瞬時に安全なところにまで運んでくれるはずだ。
 ほくそ笑みながら、ワルドは導火線に『着火』の魔法で火をつけようとした。だが、そのときだった。
「わーっ!?」
 突然、何の前触れも無く船倉内に才人、ルイズ、アニエス、ミシェルの四人が出現してきたのだ。
「お、お前たち!」
「ワ、ワルド!」
 どちら側も出会い頭のことでまともに反応することができずに固まった。それはそうだ、こんな事態は想定できているほうが
常識的にどうかしている。だが、中でも一番早く事態の原因を悟った才人が、その張本人に向かって言った。
「ルイズ、お前の魔法か!?」
「ええ、虚無の魔法『瞬間移動』、時間を要さずに任意の場所に転移できる呪文よ……」
 精神力を浪費した後遺症からか、疲れた様子でルイズは答えた。また、アニエスらもその言葉である程度現状を
理解し、ワルドも驚愕したように叫んだ。
「き、虚無の魔法だと?」
「ええ、ただ今のわたしの力じゃそう遠くまでは跳べないし、さすがにこの人数を同時に跳ばすのはきつかったわ。
というわけで、あなたたち後はよろしくね」
 ため息をついて、ルイズは役目を果たした祈祷書を懐にしまいこんだ。そして、今度こそ完全に状況を飲み込んだ
才人たちは、遠慮なく剣を鞘から引き抜いた。

848 :ウルトラ5番目の使い魔 60話 (10/12) ◆213pT8BiCc :2011/09/18(日) 12:03:05.01 ID:FLJERDex
「さすが伝説は伊達じゃねえな。ようし、後はまかせてゆっくり休んでろ」
「虚無、伝説、よくわからんがすごい魔法が発動したのだけは確かなようだな。後でいろいろ聞きたいが、とりあえず
今はやるべきことがある」
「ええ、ワルド……今日こそ決着をつけてやる!」
 才人、アニエス、ミシェルの三人の剣が船倉の薄暗い明かりのなかで鈍い銀色の輝きを放つ。
 三重の殺気を食らわされて、ワルドもようやく正気に返った。
「おのれ、まさかもうそこまで虚無を自在に操れるようになっていたとは。仕方ない、一足先にここを貴様らの墓場にしてくれるわ!」
 逃げられないことを悟って開き直ったワルドが叫ぶ。腐ってもスクウェアクラスのメイジ、その自信は根拠が無いわけではない。
先んじて呪文の詠唱を始めた。
「ユビキタス・デル……」
「させるか!」
 偏在の呪文を唱えようとしたワルドに高速でアニエスが突進した。自らの分身を作り出す風のスクウェアスペル『偏在』は、
成功させれば一気に戦力が数倍に跳ね上がる。なんとしても使わせるわけにはいかない。アニエスの剣はとっさに身を
かわしたワルドの前に空を切ったが、連続攻撃で詠唱を続ける呼吸を許さない。
「ちっ、こざかしい真似を!」
「我ら銃士隊がメイジ殺しと呼ばれている訳を忘れるな。『偏在』は上級スペルらしく詠唱が長めだから、完成する前に
切り込めばつぶせる」
「それに、私たちは一人じゃあない!」
 横合いから突っ込んだミシェルの攻撃が、ワルドの衣のすそを切り裂いて布の切れ端を舞わせる。ワルドの見切りが
コンマ一秒でも遅れていたらわき腹を切り裂かれていただろう。冷や汗を流しつつ、ワルドは自分に向けられている
強烈な執念を感じた。
「き、貴様ら、二対一とは卑怯だぞ」
「どの口がそんなことを言うんだ。人にものを言う前に我が身を振り返れ!」
 偏在は自分自身だから百歩譲って正々堂々といえる。しかし、積み重ねてきた悪行を棚に上げていっぱしの騎士を
気取るのは許せない。返す言葉を失ったワルドは、偏在を使うのをあきらめて通常攻撃に切り替えた。
「この、平民の騎士ごっこが!」
 怒りとともに詠唱を邪魔することもできないくらい短い『エア・ハンマー』の魔法が唱えられる。空気の弾丸の目標は
ミシェルだ。剣だけでなく、魔法を使えるミシェルを先に狙うのはワルドの中に残った戦士の本能と呼べるものだった。
しかし、それを見越していた才人が空気の弾丸の前に立ちふさがって、デルフリンガーで魔法を吸収してしまった。
「無駄だ。下手な魔法はこいつにゃ通用しねえぜ」
「うひょー相棒! 俺の真の使い道を覚えててくれてありがとよ。なに、今日はラッキーデイってやつか」
「き、貴様ガンダールヴ!」
「あいにく今はちげえよ。だが、言ったろ。おれたちは一人じゃねえってな」
 才人の身には大いなる自信が宿っていた。確かに一対一では誰もワルドには勝てないが、弱い力も束ねれば
悪に対抗することができる。アニエスは二人の戦友に、決着をつけるときが来たと告げた。

849 :ウルトラ5番目の使い魔 60話 (11/12) ◆213pT8BiCc :2011/09/18(日) 12:04:27.47 ID:FLJERDex
「やるぞ、ミシェル、サイト」
 うなづいた二人はアニエスの前に立って身構えた。見守っていたルイズは、この構えは、と、記憶の片隅を掘り返す。
ワルドはただならぬ気配を悟って、背筋に冷たいものを覚えた。
 ばかな、この俺がこんな女子供を恐れているというのか!
 理性では否定するが、本能が激しく危険を警告してくる。ワルドは知らないのだ、この構えはアニエス、ミシェル、
才人の三人が命をかけて完成させた奥義であり、かつてトリスタニアを覆ったツルク星人の恐怖を払った、三人の絆の
はじまりともなった必殺技。
「うぉぉーっ!」
 才人を先頭に、三人の突進がはじまった。なんとか迎え撃とうとするワルドは必死で対抗手段を模索する。通常の
魔法ではデルフリンガーに吸収される。手持ちの魔法、それもすぐに使えるものでなんとかなるものはないか?
まばたきする間ほどに考えたワルドは杖に魔力を込めて鋭い剣に変えた。
『ブレイド』
 魔力を放出せずに杖に込めるこれならば、あの剣に吸収されて無効化されることはない。それに相手は素人に
毛が生えた程度のアマチュアだ。
 渾身の力を込めてデルフリンガーを振り下ろしてくる才人の斬撃を、ワルドは手馴れた動作ではじき返した。しかし、
才人の後ろからすぐさまミシェルの第二撃が襲ってくる。避けられない! ワルドはこれもはじこうと試みたが、
デルフリンガーとの激突でわずかなりとて魔力を吸われて切れ味が鈍っていた『ブレイド』ではミシェルの剣を
受け止めきれない。
「なぁっ!?」
 杖がワルドの手から弾き飛ばされて宙を舞う。そして、完全に無防備になったワルドの心臓へと、アニエスの剣が
一直線に吸い込まれていった。
「ぐぁぁぁーっ!」
 絶叫と共に、串刺しにされたワルドの体がアニエスの突進の勢いのままに背後のロケットに叩きつけられる。
ワルドの体を貫通した鉄剣はロケットの外装をも打ち抜いて、磔にするとようやく止まった。アニエスは、深くロケットに
食い込んだ剣を手放して、後ろによろめくとミシェルに受け止められた。
「姉さん」
「大丈夫だ。それよりも、二人とも見事な先導だったぞ」
 今の一撃は、まぎれもなく全身全霊の一撃だったのだろう。その緊張感が解けたことによる、一時的な疲労感だ。
しかしこれで、長きに渡ったワルドとの因縁も、終わるときが来た。
「ば、かな……この俺が、こんな連中に」
 吐血し、苦しげなつぶやきがワルドの口から漏れた。アニエスは、ふっと息を吐くと死に体のワルドに向かって吐き捨てる。
「三段戦法……今の攻撃は文字通り、我ら三人の三位一体の切り札だ。いくら強くても、貴様のように誰も信じずに
利用することしか思いつかない男には、決して破れはしない」
「知ったふうなことを……ぐっ、ぐぁぁっ!」
 そのとき、苦しんでいたワルドの体が強烈なスパークに包まれ始めた。とっさに飛びのいたアニエスたちは、前回戦った
忌まわしい記憶を蘇らせた。
「これは、あのときの!」
 ワルドの肉体と同化したエボリュウ細胞が暴走を始めていた。たちまちのうちに、ワルドの姿が人間の形を失って、
異形進化怪獣エボリュウへと変わっていく。しかもそれだけではない。ロケットに開いた亀裂から緑色の光が漏れ出して、
ワルドの体に吸い込まれていっている。

850 :ウルトラ5番目の使い魔 60話 (12/12) ◆213pT8BiCc :2011/09/18(日) 12:05:46.71 ID:FLJERDex
「ワルド! まずい、脱出するぞ」
 過剰なエボリュウ細胞の流入で、ワルドの肉体には想定不能な変貌が現れていた。エボリュウは肉体変化を起こしながら
巨大化していき、コントロールを失った空中船は墜落していく。アニエスは船からの脱出を試みようとしたが、船倉は崩れ、
大量の瓦礫が降り注いできた。
 つぶされる! アニエスとミシェルは思わず目を瞑った。しかし死を目前にした二人を包み込むように、まばゆい光が
闇を押し上げて現れる。
「ウルトラ・タッチ!」
 闇夜に生まれる太陽がひとつ、冥府の門を砕いて飛び上がる。アニエスとミシェルはその暖かな輝きの中で
守られていると感じた。こんなにまばゆく力強いのに、少しも熱くもまぶしくもないのはなぜだろう? いや、この光の
暖かさは覚えがある。アニエスの心に遠い日に父に抱かれていた子供の日が蘇り、ミシェルはあの雨の日に
冷え切った体に人としてのぬくもりを取り戻させてくれた、思い人の優しさに満ちた体温を思い出した。
「サイト……お前、なのか……?」
 根拠などいらない。ただ心に感じたままをミシェルは口にした。そして、目を開いたとき、そこには夜空を背に浮かび、
手のひらに優しく自分たちを乗せた銀の巨人の姿があったのだ。
「ウルトラマンA……」
 ラ・ロシュールの郊外に降り立ったエースは、地面に二人を降ろした。
 そのとき、空中船も街からやや離れた無人の荒野に墜落した。満載されていた爆薬に引火し、紅蓮の炎が高く
天を突いて伸び上がる。その地獄の門のような火焔から現れたのは、エボリュウよりもさらに巨大かつ凶悪に変貌した、
超異形進化怪獣のおぞましい姿であった。
「ワルド……とうとう、そこまで」
 アニエスは憐憫さえ混じった声でつぶやいた。エボリュウ細胞の取り込みすぎで、もはや完全に理性を失った
怪獣となってしまったワルドは、雄たけびを上げながら街に向かってくる。憎悪に燃えているように見える様は、
人間だったころに持っていた復讐心のなごりか。
 だが、罪無き人々を犠牲にするわけにはいかない。
「ヘヤァッ!」
 ウルトラマンAは、街の前に守護神のように立ち、最悪の超異形進化怪獣ゾンボーグと成り果ててしまったワルドを迎え撃った。
 
 
 続く

851 :ウルトラ5番目の使い魔 あとがき ◆213pT8BiCc :2011/09/18(日) 12:07:25.04 ID:FLJERDex
以上で、来週に続きます。
ワルドとの決着戦、いかがでしたでしょうか。ミラン三姉妹の始めての共闘とも合わせて、お楽しみいただけたら幸いです。
まだ過ごしにくい日が続きますが、ウルトラの映画では次はついにレオとコスモスが主役で登場、これで平成の主だった
ウルトラマンはほとんど兄弟と共演したことになりますね。ゼロ魔もじわじわと新情報がじれったいですが、未来に希望が
多いって素敵ですよね。
さて次回はワルド決戦編のラストです。

852 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/18(日) 12:13:33.87 ID:A7AEtTPz
ウル乙
サイト、とうとうバレたか
風来坊期待

853 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/18(日) 12:19:53.17 ID:PLlV0M6F
ウルトラ乙


854 : 忍法帖【Lv=8,xxxP】 :2011/09/18(日) 12:55:14.58 ID:9954ABJh
乙でござんす

855 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/18(日) 13:18:56.60 ID:A1Knh76J
乙です

856 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/18(日) 14:35:47.63 ID:XI0Rgo6p
>>837
間違いなくシリーズ最強のシドだなw

857 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/09/18(日) 16:24:47.83 ID:oT2jf7pg
ゼロのガンパレードとアクマがこんにちはの人は元気じゃろか

858 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/18(日) 16:31:56.20 ID:/Zz4DErT
コロボックルの人とへっぽこ冒険者の人も元気だろうか……

859 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/18(日) 16:37:43.68 ID:H0O2fWg+
ウルトラマンレオで書いてた人はどうしただろうか、せっかく円盤生物も出てきたのに

860 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/18(日) 17:04:20.09 ID:4Dr/xSbd
やっぱりウルトラの人の自分語りの部分はいらないなあ…気持ち悪いです
作品は好きだから少し自重してほしいです
お願いします!

861 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/18(日) 17:10:25.91 ID:RuCjK3YJ
〜以下何事も無かったかのように雑談〜

862 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/18(日) 17:12:30.92 ID:PLlV0M6F
>860
人に頼むなら、もう少し言い方を考えた方がいいかな。
安易に敬語を使えばいいというものでもないし。

863 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/18(日) 17:14:59.73 ID:PLlV0M6F
>861
OK
吊ってくる

〜以下何事も無かったかのように雑談〜



864 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/18(日) 17:16:19.01 ID:Pe5lNWsH
質問。
キャラの性格が違ったり、優しくなったりするSSは受け入れられるかな。
例えば、ルイズが召喚した使い魔を溺愛するようなタイプのSSとか。

865 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/18(日) 17:18:44.29 ID:H0O2fWg+
きれいなワルドが普通にあるから別にいいんじゃない

866 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/18(日) 17:36:55.33 ID:vJbp9eE9
>>864 問題ない、ひたすら使い魔を下僕or奴隷扱いするより、別路線で性格改変したルイズが好きだ。

867 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/18(日) 17:43:46.24 ID:Pe5lNWsH
ラジャりました。
いつになるかは分からないですが、SSを書きたいと思います。

868 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/18(日) 18:43:58.67 ID:H0O2fWg+
>>867
期待してます

869 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/18(日) 19:12:25.02 ID:5VnHsDp7
平和島静雄とか呼び出したら、生身の人間なのにギーシュどころか、フーケのゴーレムくらい素で倒しそう。
もっとも呼び出した瞬間にブチ切れて暴れまわりそうだけど

870 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/18(日) 19:28:33.74 ID:BgTk7Rf9
>>869
ギーシュはともかくフーケのゴーレムは無理だろ

871 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/18(日) 19:37:08.34 ID:0JcrQuuH
ここで話題になっているんで、魔法少女は諦めないを読んでみたんだけど……うん、やっぱ俺には同性愛は無理だと悟った。
いや、普通に面白いとは思ったよ。話の構成もきちんとしてるし。
俺には無理だったけど、百合を楽しめる人や、そうでなくても耐性のある人なら、良作の部類に入ると思う。

872 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/18(日) 19:41:11.32 ID:0JcrQuuH
ごめん誤爆した

873 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/18(日) 19:41:22.32 ID:wOAbGF+9
>>864
部屋で二人になった途端にレイプしようとしてきた見知らぬ男を溺愛するってこと?

874 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/18(日) 20:19:04.42 ID:+7Qnt3MG
綺麗なワルドや『覚悟』のあるイケメンギーシュ、義賊っぽくて子供相手にゴーレム差し向けるのを躊躇うおマチさんとかスゴい見たい。

てかおマチさんヒロインが一度でいいから見てみたい

875 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/18(日) 20:36:52.38 ID:v4qgyqCr
>>864
すでに星のカービィを召喚したSSでカービィを溺愛しまくってたりしてる。

876 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/18(日) 20:49:17.73 ID:r0AHQbqe
見た目が庇護対象なの召喚する作品は大概、穏やかルイズになるような

877 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/18(日) 21:20:48.50 ID:H2l2zkkv
ルイズやギーシュに説教する強キャラより、対等や庇護対象な使い魔のほうがルイズが輝くな
むろん強キャラも聖帝様のごとく引かぬ媚びぬ省みぬな爽快感があればいい

878 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/18(日) 21:29:31.42 ID:xxqU2SF5
>>874
姉妹スレだとヒロインしてたりするな

879 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/18(日) 22:03:26.33 ID:gholpvdz
>>864
ルイズの場合人外を召喚できればそれこそ犬とか猫でも普通に溺愛すると思う
ここのSSでも人外召喚系は割りとデレるのが早いし
明らかな当たりだと即効でデレている

880 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/18(日) 22:13:42.91 ID:BgTk7Rf9
>>871
ありがとう。
百合好きの俺には堪らんかった。

881 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/18(日) 22:18:25.21 ID:TrEDij1s
複数人召喚されるパターンで
才人+左京(幽遊白書)はどうだろうか?

<才人とギーシュの決闘イベントにて>
左京「2人の決闘で賭けをしよう。かけるのは私の命だ!」
才人「何考えているんだよ!?」
左京「安心したまえ。賭けるのは君のではなく私の命だ。
  それに勝算があるから決闘に応じたのだろう?
  もっとも、この賭けはギーシュ君が了承すればの話だがね。」


882 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/18(日) 22:22:55.90 ID:b1TZZFyL
可愛い×従順×有能=デレ力(ちから)ですね分かります。
砂塵の鎖からわんこ全種召喚して「魔犬」のルイズとか呼ばれてしまえ、とか思った。

883 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/18(日) 22:35:12.97 ID:oT2jf7pg
見た目わかりやすいあたりだとどこら辺だろう?

つか猫はガンパレードであったけど犬っていたか?

884 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/18(日) 22:46:29.09 ID:I5gTUYRC
>>883
 大神のアマテラスが一応犬かな? そういえば、クロちゃんとかとらとか、
猫や猫科の方が犬系より多いな。

885 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/18(日) 23:11:13.59 ID:23ATL1P8
なるほど、DOG DAYSから召喚という事だな
まあ、尽く亜人扱いで終わるだろうが

886 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/18(日) 23:14:16.65 ID:8YtgEzOS
>>881
左京さん「自分の命を賭けの対象に使ったのは5回・・・少ないだろう?機会はあったんだが相手が逃げてしまうんでね。私が本気だと悟ると
     ちなみに勝率は4勝1敗」
サイト「あの、凄く不安になるんですけど」

887 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/19(月) 00:11:31.03 ID:zI2b5f6y
犬系か、ならバッドランドのビリーとかどうかな?

当然逃げられて、猟師とかをやとって追いかけるルイズ。けれどビリーは狡猾に追っ手の猟犬を罠にはめて全滅させてしまう
遠吠えとともに山の奥に去っていくビリーを見て、使い魔にすることをあきらめつつルイズは思う
「あなたの勝ちよ。バッドランドのビリー狼……」

すいません、あのOPを聞きながら小さな軍馬やだく足のマスタングを思い出してしまって

888 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/19(月) 00:19:34.86 ID:rm3IKp4q
マスタングスペシャル!

889 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/19(月) 00:20:40.50 ID:hOXXTMgc
犬系といったらやっぱりムーンブルクの王女が鉄板だろう
フーケが盗んだラーの鏡で人間に戻るって展開は誰でも思いつく

890 :Call of Different代理:2011/09/19(月) 00:54:25.06 ID:pdhP8lQq
 よろしければ、1時から代理投下をいたします。

891 :Call of Different ACT2代理:2011/09/19(月) 01:00:07.87 ID:pdhP8lQq
少女が目を瞑り溜息を吐きながら説明する

「その使い魔の契約をしたら…どうなるんだ?」
先程の男が質問を投げかける
男の考えとしては面倒な事は勘弁願いたい為しなくて良いことはしたくない

「ルーンを刻まれた使い魔は主か使い魔が死ぬまで一生を使い魔として共にするのよ」
そしてしなかったら私が進級できないのよ
と簡単な説明を続ける

「面倒臭ぇな、それにアメリカの奴隷制度は1995年のミシシッピ州憲法での承認で完全に終了したんだぞ
 ローチてめぇが契約してやれ 俺はパス」
と部下に丸投げする
「えぇ?待って下さいよ先輩、そr「上官命令だ」」
「…Shit…」「あぁ?何か言ったか?」
「何でもありませんよ!」
しぶしぶとゴーグルを着けた方の男が少女の前に立つ
「どうぞ、お好きに」
もうヤケだと言わんばかりに両手をあげる

「あなたでいいのね?でもその前に」
少女がコホンと一つ咳をして口を開いた
「私の名前はルイズ・フランソワーズ・ル・プラン・ド・ラ・ヴァリエール
 あなた達の名前は何?」
あぁ、自己紹介がまだだったか。と骸骨マスクの男が口を開く
「俺はゴーストだ、にしてもクソ長ぇ名前だな 偶に舌を噛まねぇか?」
続いてゴーグルの男が口を開く
「ローチだ」

「し、失礼ねゴースト!人の名前を何だと思っているのよ!!それにあんた達の方が十分変な名前じゃない!」
ルイズがゴーストに向かって怒鳴り散らす
「はいはい、いいからとっとと契約しちまえよ、ローチと契約して魔法少女にして欲しいんだ ってか」
ゴーストがケラケラと笑いながら物の見事に話を流す

892 :Call of Different ACT2代理:2011/09/19(月) 01:01:50.39 ID:pdhP8lQq
「うーっ…」
ルイズは頬を膨らませてゴーストを可愛らしい目で睨む、怖くない
「まぁまぁ、ルイズ落ち着けって、先輩の日常はあんなんだから蚊に刺されたと思って諦めてくれよ」
ルイズの頭を撫でながらローチが妹を納得させるかのように説明する
「…わかったわよ、ローチちょっとしゃがみなさい」
「はいはい、仰せのままにお嬢様」
騎士が跪くかのように綺麗にローチが膝をつく
するとローチの額に杖を当て何やら長ったらしい言葉を呟いていく
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・プラン・ド・ラ・ヴァリエール。
 五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」
呟きが終わるとローチの唇にルイズがキスをする
それを見るや否やゴーストが
「ヒューッ♪良かったなローチ役得だぜ?でもお嬢ちゃん、残念ながらローチはキス一つで驚くような
 初心な童貞(チェリーボーイ)じゃぁねぇんだ、そいつのハートを持って行くならちゃんとフラグを立てろよ?」
とまくし立てる、残念ながらルイズの方が初心なので顔を真っ赤にして
「くぁwせdrftgyふじこ?!!!??!」
何やら叫んでいる
「ったく…先輩t…ッツ!?」
ローチが突然左手を押さえる
「おい、ローチ!どうした!」
ゴーストが表情を変え(見えないなんて無粋な突っ込みは無しで)ローチの肩を叩く
「っ…ふーっ…」
落ち着いたのか大きく息を吐き呼吸を整える
「おい、お嬢ちゃんローチに何をした?」
先程のおちゃらけた喋り方とは真反対の殺気のこもった冷たい声でルイズに話しかける
「大丈夫、大丈夫です先輩、銃で撃たれたより痛くないですから」
ローチがゴーストをなだめる
「でも何があったのかは教えてくれ、ルイズ」
ローチが笑顔でルイズに質問する(見えないなんてry)

「つ、使い魔のルーンが刻まれたのよ、死んだりはしないわ」
兵士であるゴーストの殺気に当てられてもあまり狼狽しない所を見るとわりと肝が据わっている
「…本当だな?お嬢ちゃん」
ゴーストが今一度確認を取る
「えぇ」
ルイズが正面からゴーストに向かって頷く
するとゴーストはニカッと笑って(見えry)調子を変えて喋る
「そうか!じゃぁいいや、そいつを好きにしてくれ」
「せ、先輩?!」
「おっとローチ!ここはアメリカじゃないしもう階級なんて必要ないな!俺の事はゴーストと呼べ!」
ゴーストが笑いながらローチに話しかける
「えぇ?!俺が契約したのって上官命令ですよね?!もしかして…!」
「うん、わ ざ と ☆」
「Damn it!!」

893 :Call of Different ACT2代理:2011/09/19(月) 01:03:09.06 ID:pdhP8lQq
ルイズがコントを繰り広げている二人を見ていると医務室の入り口からコルベールが顔を出してルイズに尋ねる
「終わりましたか?ミス・ヴァリエール」
「あ、はい終わりました」
コルベールが失礼しますよ、と言いながら医務室に入ってくる
「さて、御二方の内どちらが契約をなさったのですか?」
膝をついてうな垂れているローチをゴーストが腹を抱え指差し大笑いしながら
「はっはっはっ、こいつこいつローチだよwおぐぉぁっ?!腹がいてぇ!!!」
と言っている
「ミスタ・ローチ沈んでいる所失礼ですがルーンを見せて頂けないでしょうか?」
ローチはorzのまま左手のグローブを外し手の甲をコルベールに突きつける
「ふむ、これは珍しいルーンだ、スケッチしますので少々そのままにして下さい」

orzから何とか回復したローチがふと思い出したように立ち上がり口を開く
「聞き忘れてたけど俺等の衣食住は保障してくれるのか?」
すかさずルイズが質問に返答する
「もちろんよ、ローチはもう使い魔だから私の所に来てもらう事になるけど」
「HAHAHAHAHA!ローチ、役得だなぁ!羨ましい限りだぜ!」
ゴーストがゲラゲラ大笑いしながらローチを茶化す

苦笑いしていたコルベールが真剣な顔つきになり
「では、失礼ですが御二方の内どちらか私について来て頂きたいのですが」
ローチとゴーストが顔を合わせ一つ二人同時に頷く
「ローチは嬢ちゃんと一緒に嬢ちゃんの部屋に行っとけ」
どちらが行くかを全く話し合わずにゴーストが告げる
「了解」
ローチもまるで事前に話し合ってたかのごとく承諾する
ルイズは二人のやり取りを見て
(まるで洗練された軍人みたい)
とTF141の軍人二人を見ながら思っていた
141の二人はベッドのそばに置いてあったシャツやBDU、バトルベストを着ようとする(ドッグタグは最初から身につけていた)
するとゴーストがシャツを掴みそれを睨みつつ疑問の声を上げる
「んお?っかしぃな…新品同然になってるぞ?」
しばらくシャツを眺めBDUに目を向け
「まぁいいか…」
あまり気にしないようにした、彼は結果がよければあとは何でも良いのだ
情報を得るためなら拷問だって躊躇わないジュネーブ条約何それおいしいの、な人間なのだ
着替えを終え二人同時にハンドガンをレッグホルスターに収める
「じゃぁなローチ、また後で」
「えぇ、ゴースト」
そう言って二人が別れる


894 :Call of Different ACT2代理:2011/09/19(月) 01:04:26.51 ID:pdhP8lQq
Side G
「なぁオッサン、いったい何の用だ?」
ゴーストがコルベールの後ろを面倒臭そうに歩く
「…少し…見てもらいたい物が」
コルベールが苦笑いしながらゴーストを見る
「あっそ」
ゴーストは相手が会話してて面白くない人間だと認識したのかそっぽを向く
会話が続かないまま歩き続け本塔から外れた小さな小屋のような所に到着する
「貴方方が召喚された際に一緒にあった物です」
コルベールがドアを開きゴーストを招き入れる
「くっせぇ!」
入るや否やゴーストがバラクラバ越しに鼻を押さえ
次の瞬間呼吸も忘れ驚愕する
「おい…嘘だろ?…こりゃぁマカロフの…!」
「聞いても良ろしいでしょうか、コレは一体何なんですか?」

Side R
「ルイズ、使い魔の仕事って何だ?」
ルイズの部屋に到着してしばらくたったローチはベッドに座るルイズに向かい合うように椅子を持ってきて座る
先程まで歩きながら使い魔になったんだから私の命令に従いなさいよ、とか
そのネックレスは何?とかさっきも聞いたけどその黒い変なの何?
等の質問をハイハイ、と言ったり無言でルイズの頭を撫でることで有耶無耶にしていた
途中やめなさいよ!とかどうして撫でるのよ!等抗議の声も上げていたが
「いい位置にあったからつい」
で答え顔を真っ赤にしたルイズ(怒り)に全く痛くない蹴りを浴びせられていた

「コホン、使い魔の仕事は3つよ」
ルイズが指を三本立てローチに突きつける、突きつけられたローチは軽く頷く
「まずは主の目となり耳となること」
「なんだ?見たことや聞いたことを随時報告すれば良いのか?」
ローチが考え得る事を尋ねる
「いえ、使い魔の視覚や聴覚の共有ができるようになるのよ」
「うげ、マジかよプライベートもクソも無いな、奴隷以下かもしれないぞ」
ローチが不満をルイズに言う
「心配しないで、残念ながら共有出来てないみたいよ、何も見えないもの」
残念そうに肩を落としながらルイズがローチの心配事に答える
「そりゃ良かった、で 二つ目は何だ?」
「秘薬とか珍しい物とか主が必要としている物を見つけて採ってくるのよ
 でもあなたはココの事なんて分からないでしょ、だから期待はしてないわ
 それに所詮平民だし」
ルイズはローチの事をただの変な格好をしている一般人だと思い込んでおり、故にこの類の期待はしていない

余談だがローチはTF141の軍人で階級は軍曹だ、軍人である上に所属がTF141であるためあらゆる戦況に対応できるように訓練されている
市街、雪原、砂漠、ジャングル、どんな戦場であろうと力を出し切ることが出来る
サバイバル訓練も勿論行っている為食用可能な動植物や毒として利用可能な物もみっちりと頭の中に入れられている


895 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/19(月) 01:05:39.64 ID:5Q/cs1xW
しれん

896 :Call of Different ACT2代理:2011/09/19(月) 01:06:47.54 ID:pdhP8lQq
「俺等の世界にあるものなら大体は分かるんだけどな」
ローチがぼそぼそと呟くが
「で、最後 コレが一番重要なんだけど」
肝心のルイズは聞いていない
「主を守ることよ、私達メイジは呪文の詠唱中は無防備なの、そこをやられたらひとたまりも無いからね」
強く言い聞かせるようにローチに説明する
「でも貴方にはあまり勤まりそうに無いわね、だから私の身の回りの世話d」
「なんだ、簡単な事じゃないか まぁ相手が人間だった場合はだけどな」
言葉を遮り自らの任務に対しての感想を漏らす
「えっ…えっ?簡単って……貴方戦えるの?」
「まぁある程度は、大体…105人ぐらいなら」
ローチの105人の理由は彼が持っているM92Fに関係している
具体的に言うなら弾数だ1マガジン15発 装填済み1(15発) 予備6(90発)で105発弾が入っている
その上ローチは兵士としての腕は凄まじく高く(キャンペーン ベテラン ノーデスクリア位の腕だと思って下さい)
ワンショットワンキルを完璧に実行できるという自信を持っている

「…まぁいいわ、じゃぁ伝えることは伝えたし私はもう寝るわ」
明らかに信じていないオーラがルイズから放出され辺りに漂っている
「HEY、俺はどこで寝ればいい?」
信じて貰えなかった事を少々残念に思いつつ部屋を見渡しながら現状の問題について向き合う
「そこ」
部屋の隅を指差し、いそいそとベッドに入り込む
ローチが指差された方向を見ると藁がいい具合に積まれていた
「…Fuck 本格的に奴隷かよ」
ルイズに聞こえないほどの大きさの声でローチが悪態をつく
諦めて藁に座り腕を組んで壁にもたれて目を瞑った時に顔に何か柔らかい物がモフッと叩きつけられる
「ん?何だコレ」
叩きつけられた物を指で摘み見る
服だった、下着だった、しかし全く持って動揺しない、ローチは思春期のガキでは無いのだ
「どうしろってんだ?」
「明日の朝私が起きるまでに洗っておいて…」
ベッドから頭の先だけを出しているルイズが素晴らしいことを言い放つ
「……Fucking…!」
冗談で言ったはずの奴隷が本当に奴隷のような扱いであったため何とも言えない感覚に襲われる
しかし彼はよく出来た兵士である、ある種の諦めを抱き先程のような姿勢になって眠ろうとする
が、また先程と同じように柔らかい物を叩きつけられる
まだあるのか畜生、と思って目を開くと視界になかなか上質な毛布が広がっている
「それ…使って良いわ…よ 寝床は…後日何とか……」

「…うれしくて狂喜乱舞してしまいそうだ、ありがとさん」
「ん…」
もう半分眠っているのだろう、返事と言えない返事が返ってくる
「あーあー、一体どうなっちまうのか…」
そう呟き毛布に包まって目を瞑り睡眠に入る
二つの月の明かりが部屋に美しい窓枠の影を作った


897 :Call of Different ACT2代理:2011/09/19(月) 01:08:15.13 ID:pdhP8lQq
Side G
ゴーストが自分に与えられた部屋の簡素なベッドで横たわりながら考え事をしていた
「ローチはお嬢ちゃんの部屋の上質なベッドで今頃ぐーすか寝てんだろうなぁ、くそっ 明日ケツ蹴っ飛ばす」
残念ながらローチにベッドは与えられていないのだが彼が蹴られることは確定してしまったようだ
「…さて、ローチにアレをどう説明するか……まぁ昼飯時でいいか」
メインとサブを間違えたであろう考え事に終止符を打ちゴーストは瞼を閉じた

S.S.D.D 日が変わってもクソは変わらずクソのまま(つまり次の日)

「っふ…ぁあ゛…!」
えらく珍妙不可思議な声を上げて起床したローチが身体をのそりと起こす
ちなみに起床した時間帯で言うと4:30にもなっていない、TF141の兵士は早起きなのだ
ここはどこだ、と約5秒半考えた直後今まであったことを思い出す
そしてちらとまだスヤスヤと眠っているルイズの方を見て呟く
「当たり前だけど…ルイズはまだ寝てるか……」
そりゃぁそうだ、まだ若い女の子と厳しい訓練を積んだ筋骨隆々とした兵士を一括りにしてはいけない
ローチがスクッと立ち上がり両腕を上にグッと伸ばす
「…っ…あ゛ぁ゛っ   お?」
両腕を上に伸ばしたままの間抜けな姿で何かに気付き声を上げる
「…もう痛みが無いな」
普通ありえない、しかしある一部の兵士はどれほど銃弾を受けていても物陰でじゅううううびょおおおお!も休めば体力全快になるのだ
そして何人かの人間に至ってはそもそも死なない
ちなみにローチはこの世界に来たとき死なない方にジョブチェンジした、つまり補正である
「少しなら動いても大丈夫だな」
洗練された兵士の少しは一般人よりも少なかったり一般人の全力に勝る
ローチは部屋のドアを開け部屋から出て行った

ちなみにもう一人の死なない兵士は
「んがーっ!んごーっ!……んぶぃっきしィ!!(クシャミ)…んごーっ」
盛大の一言で片付ける事が不可能なほど爆睡していた
TF141の兵士にも色々ある、彼は必要な時に力を発揮するのだ………きっと…

難なく外に辿り着いたローチは壁の近くで軽い筋トレやストレッチなどを行っていた
「197 198 199 200っと、ふぅっ」
軽い腕立て200回をこなし一息ついたローチは直ぐに立ち上がる
「…近接戦闘のイメージトレーニングでもするかな」
彼のイメージトレーニングのイメージは敵の存在であり身体は無茶苦茶に動かす
ナイフを抜き敵の攻撃を受け流し首を刈り取る、心臓に外部直結の穴を開けてやる、脊髄にナイフの壁を一枚加える
正面から膝の関節を曲げてはいけない方向に曲げ首を捻ってはいけない角度まで捻る
膝を横から鎌で刈り取るように蹴り鳩尾に拳を叩き付け一回転し踵を顎に入れ頭を踏み潰す
etc...etc...


898 :Call of Different ACT2代理:2011/09/19(月) 01:11:05.89 ID:pdhP8lQq
空が軽く明るくなってきた頃ようやくローチがトレーニングを終了する
「そういやルイズに洗濯してくれって言われてたっけな」
洗濯機は無さそうだ、面倒だな と考えながらルイズの部屋に戻っていく
ドアを開けると
「ん、くぅ……すぅ…」
さっきから変わったのは寝返りを打っただけであろう、体の向きだけだった
寝顔をちらと視界に入れると服や下着を手に取り籠に入れ部屋を出る
「さて、どこで洗えるのか…」
廊下で籠を持ちながらウロウロしていると大きな籠を持った女性が歩いている
「HEY、お嬢さん聞きたい事があるんだが」
女性に声を掛けると女性はこんな時間に起きている人は居ないと思っていたのかビクッと少し飛び上がる
「は、はい!どういたしましたか?!」
近くに歩いて行き女性を見ると何やらびくびくとしている
見ている方が何か申し訳なくなってくる
「あぁ、いや、こいつをどこで洗えば良いのか分からなかったから聞こうとしただけなんだ」
手に持つ籠を見ると女性が一安心したのかびくびくしなくなった
「でしたらどうぞついていらして下さい、丁度私も行く所でしたのでご案内します」
女性は人懐こい笑顔を浮かべるソバカスのある黒髪の可愛い女の子だ、女性と言うより女の子と言った方がしっくりくる
「どうもありがとう、俺はローチ ルイズって子の使い魔ってやつらしい」
「あぁ、噂のミス・ヴァリエールが召喚した平民の方ですね!」
どうやら俺達は噂となっていたようだな、とローチが考えて苦笑いしていると(顔は見えない)
「し、失礼しました!平民などと…」
「あぁ、別に構わないさ ところで君の名は?」
「あっ、失礼しました 私はシエスタと申しましてこの学院のメイドをしております」
シエスタが大きな籠を持ったままぺこりとお辞儀をする
「さぁ、行きましょうか」
にこっと笑顔になりシエスタが歩き始める
それにローチが小さな籠を持ったままついて行く
「そうだ、ちょっとそれを置いてみな」
「え?は、はい」
ローチの変な提案に戸惑いながらもシエスタがよいしょという可愛い掛け声を出し地面に大きな籠を置く

899 :Call of Different ACT2代理:2011/09/19(月) 01:12:05.97 ID:pdhP8lQq
「よっと」
ローチがすかさず大きい籠を持つ
「え、あ、あぁ!」
「悪いね、トレーニングしてるんだ持たせてくれ さぁ行くぞ」
反撃の隙さえ与えずシエスタに進行を促しシエスタも申し訳無さそうに前を歩く
「シエスタ…か」
「へ、変な名前でしょうか?」
シエスタがおずおずとローチに問いかける
「いや、俺のいた所(世界)ではシエスタってのは食後の休憩時間の事を言うんだ
 まぁ変な響きじゃないから名前として使ってるのもいるだろうよ
 比べりゃ俺の名前の方が圧倒的に変だぞ?」
ローチがククッと笑いながらシエスタと会話する
「あの、失礼でなければ名前についてお聞きして良いですか?」
「あぁ、構わないさ
 ローチってのはコックローチ(ゴキブリ)の略だし実際俺は素早いし中々しつこいぞ?」
「ゴキブリ…」
流石のシエスタも苦笑いである
他愛の無い会話を繰り広げていると二人が水場に到着する
「おっと、着いたみたいだな さて洗うか」
とローチがグローブを外している最中にシエスタがローチの洗濯物を奪い取って洗い始める
「え、あ」
「ごめんなさい、お洗濯の練習なんです」
んべっ、と可愛らしく舌を出す
「くっははっ、こいつは一本取られたな」
ローチがケラケラと笑う
「あ、私がミス・ヴァリエールの所へ持って行っておきますので後はお任せください」
シエスタが洗濯をしながらローチに話しかける
「こいつぁやられたな、よし 何か困ったことがあったら俺に言ってくれ、可能なことなら何でもするよ」
「はい」
「じゃぁな、助かったよ」
そう言い残してローチはルイズの部屋に戻って行く


900 :Call of Different ACT2代理:2011/09/19(月) 01:13:05.37 ID:pdhP8lQq
「ん…ちぃねぇさまぁ……えへへ」
部屋に戻るとルイズは幸せそうな寝顔で寝言を呟いている
コレを起こすのは気が引けるが時間的にもそろそろ起こしてやるのが賢明だろう
「起きろルイズ、朝だぞ!」
カーテンと窓を開け光を取り入れ部屋の中を換気する
「んぅ…」
ちなみに起こす時にベストなのはゆっくりと周りを明るくしていき瞼越しで脳にそろそろ起きる時間だと認識させるのがベストだという
音等で急に起こすと脳がいきなり仮の覚醒状態に入ってしまいそれが疲労になるらしい
じょじょに音量を上げていってもある一定を超えたところで急に仮覚醒するため段階で分けた音の目覚ましでも疲労になるそうだ
(空想科学[生活]読本 より)
「んぁ…だぁれ?」
「俺だよ、ローチだ 忘れたか?」
「んーしらなぁい」
どうやら脳は起きているが思考が働かない状態らしい
しばらく無言で目と目が逢う 別に瞬間好きだと気付いたりしたわけではない
「あぁ、あぁ!ローチ!」
思い出したようだ
それからあーだこーだと話をしながらルイズの脳の完全覚醒を待つ

「ローチ、服」
「俺は服じゃないぞ」
「知ってるわよ!そうじゃなくて貸してって言ってるの!」
「あぁ、はいはい ほらよ」
ローチがルイズの昨日の夜ルイズが予め用意しておいたであろう服と下着を投げ渡す
「あ!っと 投げないでよ!」
「そりゃ悪かったな」
「全く…ん!」
「どうした?ウエストが合わなかったか?」
「着せて!」
ルイズがいきなり変なことを言い出す
ローチはこの世界のこの年齢の人間は服も一人で着れないのかと思いながら確認の為に尋ねる
「一人じゃ着れないか?」
「違うわよ!」
「じゃぁ一人でやれ、俺は使い魔であって召使じゃない」
「うっ」
基本的に大概のものをはいはいとこなしてしまうローチだが全部じゃない
ルイズがぶつぶつと呟きながら一人で着替えている間ローチがM92Fの弾薬確認やスライドの確認を行う
「何よそれ…」
ルイズはどうせ有耶無耶にされるんだろうけど、と思いながら一応聞く
「君を守るための武器だ」
「なに?それで殴るの?なら剣とか槍とか使いなさいよ」
「銃だ、言ってもわからんだろうがな」
ルイズはそう言われてムッとする、彼女は知識についてはあらゆる物を知っているのだ
「銃ぐらい分かるわよ!私の知ってるのと全く形が違うから他の何かだと思ったのよ!」
「そうかい」
「なによ!銃なんて魔法の使えない平民の苦し紛れの武器じゃない!」
「50メートル先の敵を連続で撃ち殺す武器が苦し紛れとは魔法ってのは恐ろしいな」
ローチはこの世界の科学力の基準が非常に低く銃もせいぜいマッチロック(火縄銃)かフリントロック(火打ち式)だろうと考えている
よってローチとゴーストが所持しているオートマチックハンドガン(自動拳銃)は凄まじいオーバーテクノロジーなのである
「何言ってんの?メートル?連続で撃ち殺す?」
その上まさにその通りなのだ


901 :Call of Different ACT2代理:2011/09/19(月) 01:14:30.60 ID:pdhP8lQq
「あー…大体この位はどんな単位で表す?」
ローチが手を軽く広げ距離を示す
「どんなって…1メイル位じゃないかしら」
「やっぱり単位表現も違うか…じゃぁ50メイル先にいる敵を連続で殺せるぞ」
「う、嘘言わないでよ」
ルイズが顔面蒼白でローチに言い放つ
まるで嘘であって欲しいと願っているようだ
「…嘘だよ」
ローチが真剣な顔をしていたルイズをからかう様に話す
ローチはこの会話だけで複数の事を理解する
1.銃はまだ単発式である
2.単位表現の違い
3.銃でメイジを簡単に殺害可能
4.この世界の銃はメイジにとって恐ろしい物ではない
5.そろそろ時間がやばいかもしれない ※重要
「ルイズ、時間は大丈夫か?」
「え、あ?!…大丈夫みたい、まだ少し余裕があるけど先に行きましょうか」
ローチが起こした時間はルイズが起きるよりも少し早い
「さぁ行くわよ、朝の早くから変な事を聞くもんじゃないわね、嘘なんてもうまっぴらよ?」
「はいよ」
やれやれと大人しくルイズについてドアをくぐる
外に出たとたん隣の部屋のドアが開いてルイズとは真反対の容姿の女性が出てくる
「おはよう、ルイズ」
ルイズはその女性を見たとたん嫌そうな顔をして返事をする
「…おはよう、キュルケ」
キュルケと呼ばれた褐色赤髪ナイスバディの女性がルイズの後ろに立つローチを品定めをするように見る
「ふーん、貴方がゼロのルイズの使い魔の死ぬ寸前だった平民ね?お名前を伺っても宜しくて?」
ローチはしばらく黙り込んで喋りだす
「…ローチだ」
「ふふ、いい声ね 見れば体つきも筋肉質で素敵ね、燃え上がっちゃいそうだわ」
ルイズはむすっとして二人のやり取りを見つめる
「私は微熱のキュルケ、キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストーよ
 以後お見知りおきを、ミスタ・ローチ」
ローチはやっぱりクソ長い名前だな、この世界の人間は皆こんなのか?
いや、シエスタは短くて覚えやすい名前だったな などと考えていた
「でもやっぱり使い魔にするならこんなのよね、おいでフレイム」
その一言でやたらと暑苦しそうな尻尾の燃えてるでかいトカゲが出てくる
日本のゲームで似たような感じのが出てたっけな
「それサラマンダー?!」
ルイズが驚いたように声を上げる
「そうよー、火トカゲよー、見てこの立派な尻尾!コレほど鮮やかで大きい炎の尻尾は間違いなく火竜山脈のサラマンダーよ!
 好事家に見せたら値段なんてつかないわ!」
火トカゲか、そのまんまだな、やっぱり進化するのか?
云々と考えているとフレイムがローチを見てバカにしたようにバフッと軽く炎を吐く
それを見てローチは少々イラッとしたのか一瞬目を瞑り
殺気を込めてフレイムをギッと睨む
(ぶち○すぞ、トカゲ野郎)
睨まれたフレイムがビクッと反応し一歩二歩と下がる
「あ、あれ?どうしたの?フレイム」
キュルケが挙動不審なフレイムを見て心配そうに話しかける
フレイムがそそくさと何か恐ろしいものから逃げるように歩いて、否 走っていく
「ま、待ちなさいよー!」
キュルケがそれを追いかけていく


902 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/19(月) 01:40:18.75 ID:/zIKIT0z
>>876
Louise and Little Familir’s Orderはその意味では貴重な例外になるな

903 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/19(月) 02:10:24.98 ID:wuRz610R
サルったかな?

犬系なら23の犬なんてどう?
ゼロでもエイトでも良いけど。

904 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/19(月) 02:11:12.65 ID:7AjvbO0z
ここはわんわんの呪い

905 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/19(月) 07:44:45.53 ID:9de6PxI0
犬系なら、キャシャーンのフレンダーがイイな。
強いし 従順だし、使い勝手が最高。
一匹居れば、アルビオンからの脱出も 楽々。

906 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/19(月) 10:03:37.16 ID:MJN3VfVP
もう480kbいってんのな
スレ立て試してみる

907 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/19(月) 10:05:25.15 ID:MJN3VfVP
たった

新スレ

http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1316394270/

908 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/19(月) 10:12:38.33 ID:LdTcEyXb


909 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/19(月) 10:45:22.16 ID:1+4Kw03p
>>907


アイテム商店会の人こねーかなぁ

910 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/19(月) 11:32:31.03 ID:hRHt2+r7
>>905
ロデムも良いと思う

911 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/19(月) 11:41:40.20 ID:Q/l1zrNB
ロデムは豹というか、猫科だろどう見ても。実在の生き物じゃないから猫科じゃないとかいうなよ

912 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/19(月) 11:45:50.01 ID:rm3IKp4q
ロデムか・・・

ヤンロンとランシャオ呼んでリボルバー説教タイム!
ノイローゼになるな

913 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/19(月) 12:40:52.48 ID:dQLPDsWf
犬か・・・

黙れ小僧! お前にあの娘の不幸が癒せるのか。
使えぬことを理解できぬ人間が、『何故使えぬのか』『ゼロ』と虐めていた子がルイズだ。
平民にはなれず、貴族にもなりきれぬ
哀れで醜い可愛いわが娘だ。お前にルイズを救えるか!

914 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/19(月) 13:06:03.70 ID:WPrZqNdE
>>874
アサクリのやつだとおマチさんがヒロインといってもいいのではないだろうか

915 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/19(月) 13:31:06.81 ID:YSZxBOWa
バスカヴィル召喚
「クスクス あんたは犬のエサよ」

916 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/19(月) 14:24:58.60 ID:gbWos77d
>>914
どっちかってとセフレ……

917 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/19(月) 15:10:33.22 ID:wuRz610R
ロデム……? イタチョコシステムの迷作ゲーム……?

918 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/19(月) 17:20:19.29 ID:/WxNNhrc
>>905
だが残念、召喚されたのは実写版だった

・・まぁ召喚できれば十分アタリなんだから!!

919 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/19(月) 17:47:10.51 ID:bWUKpVfl
ドンキーコングだろ、一応王者だし
ただしバナナが大量に必要になるが

920 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/19(月) 17:51:48.18 ID:N93+coLx
ロデムか・・・・
やさしい青年が召還されたと思ったらなんか尖ったもの刺さって凶暴化・・・・
うんアイツやべぇな 多分ルイズも巻き込まれるわ

921 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/19(月) 17:57:29.05 ID:hOXXTMgc
>>919
アンアンさらわれフラグですね

922 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/19(月) 18:22:01.68 ID:dQLPDsWf
クランキーコング、クランキーコングじゃないか!

923 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/19(月) 18:25:51.99 ID:rm3IKp4q
ドソキーユング?

924 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/19(月) 18:46:26.73 ID:zt4IoOcH
ここで俺はブッキー召喚を選ぶぜ!

925 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/19(月) 19:04:44.95 ID:P3H0Yzeu
キュルケがキングコングを召喚してさらわれ、メカニコングを開発して追いかけるコルベール

926 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/19(月) 19:12:28.13 ID:TwCan8eX
ゴジラよりも強く、ラドンよりも速い大怪獣召喚
でもメイジ達に倒される展開

927 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/19(月) 20:14:48.37 ID:B6rU6nzi
ルイズ
http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032642249&Action_id=121&Sza_id=B0

928 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/19(月) 21:54:56.30 ID:1ndX1h1x
犬と言えばベネットでヤンス。

929 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/19(月) 22:29:22.78 ID:xAygOg/p
来いよベネット!

930 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/19(月) 22:42:52.94 ID:79foo4oz
>>925
メカニコングとかwwwww懐かしいwwwwwwwwwwww

931 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/19(月) 23:08:22.48 ID:6uGOM1PK
>>889
ルイズの胃がストレスでマッハじゃね?
次世代型文系魔法少女を召喚したら親が連れ戻しに来た、よりマシとは思うが。

932 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/19(月) 23:13:04.48 ID:0CuXQsuw
>>928
ピアニィ=ルティナベール=フェリタニアをルイズが召喚したら。

2年後、全ハルキゲニアはフェリタニア第2合衆国として統一され、
TRPGをプレイしないものには人権が認められない暗黒時代と
なっていた。
ルイズはチェス同好会、ウォーシミュレーション研究会らと共に
レジスタンスを続けるが、カードゲーム部の裏切りにあって

933 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/20(火) 00:19:34.94 ID:9m2p5870
>>931
ああ、次世代型文系魔法少女とルイズの組み合わせは結構いけそうだが、
確かに親や友人、師匠とかがかなりヤバイ武装持って大挙して来るだろうな。
頭冷やすだけなら御の字なんだけど。

934 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/20(火) 00:19:54.13 ID:WqXs1kHr
「ウルフィーどうしたの?ひどくほえてるけど…」
「ウルフィー なら元気に使い魔になってるわ。 今 ど こ ?」
「(ガチャリ)二人とも殺された」

935 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/20(火) 00:27:00.41 ID:Uj5YDe2J
ハルキゲニア……? ああ、あの謎の絶滅生物のことか
あれを制圧して国家にしたのかw しかもTRPGをプレイできるほどの知能を有していたとは驚きだ

936 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/20(火) 00:35:14.79 ID:3AJXVtuQ
>932
他にはどこぞのご隠居や不安振ちゃんか。

937 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/20(火) 01:35:19.27 ID:Ymc7Hhgg
犬なら、ヤッターワンがいるでコロン

938 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/20(火) 01:54:15.34 ID:0UyAx82C
何処ぞの豹頭の戦士を召還しようぜ!
そして脱線して全然進まないストーリー

939 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/20(火) 02:28:28.57 ID:RzBjQV4I
作者死んでエタるじゃねーか

940 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/20(火) 03:33:07.76 ID:fUMQWew2
犬と聞いて悪魔城のアルカードが
ソウルオブウルフで猛ダッシュ→目の前に召喚のアレ→減速出来ずに突っ込む
まで想像した

ちなみにコウモリでもほぼ同じことが出来るという罠

941 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/20(火) 07:26:13.43 ID:Ruj/Tfmq
豹といえばシトリー様だな

942 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/20(火) 09:24:15.16 ID:MH7D+nP2
>>933
どうだろ
なのはさん自主性重視、余計な手助けはしないって教育方針だし、ヴィヴィオの好きにさせるかと
まあ、フェイトが大騒ぎしてなのはにOHANASIされそうだがw



943 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/20(火) 09:57:07.49 ID:dX8V++ne
ワハハハ、ライオン仮面! もはや、逃れることはできんぞ!

ワーッ!

その瞬間にハルケギニア召喚

944 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/20(火) 09:59:40.15 ID:dX8V++ne
ワハハハ! ライオン仮面、もはや、逃れることはできんぞ!

ワーッ!

その瞬間にハルケギニア召喚

945 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/20(火) 10:37:32.62 ID:tUHiFle1
オシシ仮面か?

946 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/20(火) 10:47:25.21 ID:kDsnbj1+
オシシ仮面ならグエーッ!

947 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/20(火) 11:05:56.30 ID:f4lAiGm/
>>944-945
アレは確か作者が逃げ出したかブッ倒れたかしたんだったか。

……最新話の執筆が遅々として進まない俺には、ちょいとグサッと来るな。

948 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/20(火) 11:09:46.21 ID:qHxkTFY4
>>930
ほんとここの住人の平均年齢が知りたい

949 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/20(火) 11:16:20.41 ID:xRPdIkSq
避難所にでも生存報告スレが欲しくなってきた

950 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/20(火) 19:32:21.70 ID:ZlaGkCi6
埋めついでに復活希望作品

熊の爪の使い魔の人、ゆで理論がまた読みたいです

951 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/20(火) 19:40:23.52 ID:AxF0fi8j
ウォーズマン良かったよなぁ
巨大化すれば楽に勝てたろうにって思うけど

952 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/20(火) 19:47:20.24 ID:xRPdIkSq
>>951
超人巨大化設定が許されるのは初期のギャグ編だけ!最近は空を飛べる設定すら忘れてしまって・・・
まぁ7人の悪魔超人編でもスグルはにんにく臭いらしいけど

無印でもU世でもいまいち報われないウォーズマンに報いるところがあっても良いと思うんだよ!

953 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/20(火) 20:30:36.21 ID:F+FYSsnn
>>952
コサックダンス踊りながら、時間超人道連れに飛び降りてくれるって期待してたのになあ。

954 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/20(火) 20:38:21.83 ID:ezjO2CFa
コサックダンスで強化服をクリーニングに出したあいつを思い出す

955 :一発ネタ:2011/09/20(火) 21:17:05.89 ID:x6joDEYd
二人の男がいた、彼らの顔立ち自体は整っている方だが、人目を引くのは鍛え上げられた肉体や日によく焼けた肌などの逞しさであろう
容赦なく照りつける太陽の下、道なき道を進む二人…だが足元が崩れたのか、片方の男が途端に体制を崩し相方がそれを助けんと手を伸ばす
しかし今までの行軍と過酷な気候により体力を奪われていた男達はじりじりと体制を崩していき「ここまでか」と思われた瞬間…
「「ファイトォォイッパァァァツ!!!!」」


「…私としても心苦しいのは山々ですが、これ以上は」
この日、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールの留年が決定した。

956 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/20(火) 21:32:03.19 ID:AUPzZkgT
>>955
あの二人(代替わりするけど)ならそりゃ逃げるわな、力ずくで

957 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/20(火) 21:48:59.43 ID:81wMeAur
                                         ○________
                               なぎはらえー     |:|\\:::::||.:.||::::://|    /イ
                                              |:l\\\||.:.|l///|  .///
                         __ ィ   ,. -――- 、     |:|:二二二二二二二 !// /
                        /    /          \.   |:l///||.:.|l\\\|/  /
                / ̄ ̄ ̄ ̄ 7 / / ./  / /   l l l lハ  |:|//:::::||.:.||:::::\\l    /
  ト、     ,.    ̄ ̄Τ 弋tァ―   `ー /  l从 |メ|_l  l_.l斗l |ヽ V |:| ̄ ̄ ̄ ̄ フ  ̄ ̄    |                  イ
  ヽ \__∠ -――く  __       .Z¨¨\   N ヒj ∨ ヒソj .l ヽ\|       / /     |                / !
   ヽ  ∠____vvV____ヽ   <   ≧__/ ゝ、t‐┐ ノ .|┐  . \   / /         \           /   l
.    \\_____ivvvvvvvv|   V.    (  (  /Tえハフ{  V   ‐一 '´ /     __. -―=-`      /  / l  l
       \!      |   / 入_.V/|      >-ヘ  \:::∨::∧  ∨ ∠二 -‐ .二二 -‐ ' ´ /        /   / l.  l
 __  |\       l/V  _{_____/x|    (_|::::__ノ   }ィ介ーヘ  /  ,.-‐ ' ´           /       ____  ̄ ̄フ ∧  l
  )-ヘ j ̄} /|        /___/xx|       _Σ___/| | |V::::ノ/ ∠___           {     /      `<  /  \|
  {  V  /`7.         /___./xXハ    ( |:::::::::::::::::ハ   >' ____ 二二二二二二>   /   __    〈
.  \_   |/        /___l XX∧     __≧__::::::::/:∧/   `丶、           /     {   {____ハ    }
    |   ヽ        /____|]]∧  __|__L.∠ ム'  <`丶 、 `丶、       /       \_____/    /
    |     ',         {     |]]]>'  __      ∧ l\ \   丶、 ` 、   ∠ -――-  ..____ノ   /
   ノ     }       l ̄ ̄ ̄.|] >' ,. '  ̄ / .// :/  V'  \ ヽ    `丶\/                 /
  / ∧   { \      |      .|>' /      // :/ :/ :   ', l   \ ヽ  ,.-――┬      \         /
 入ノ. ヽ  く  ヽ______7 ー―∠__    〃  l :/    :l l     \V       ヽ       \    ,.  '´
`ー′   \  `<  | {      /   | /〃   :|/  __V/ ̄| ̄ ̄{_     \_      ` <
        \  `' ┴ヘ     {    .レ__r‐|ィ‐┬、lレ' |    /  ノ`y‐一'  >、_/   / ̄ 7丶、_   丶
         \    ヽ   /`ー「と_し^´ |  |    }  ム-‐'  /     /    \_/  /  /  ヘ    \
           ヽ   _>-ヶ--∧_}   ノ  j   /` 7 ̄ ̄ ̄{      (         ̄ ̄`ー‐^ーく_〉  .ト、_>
            ', /     人__/   .ィ  {__ノ`ー'    ヽ    人     \__              {  }  |
            V     人__/  / | /           ̄{ ̄  >‐ ァ-、    \             〉ー}  j
                {  / ./  ∨      __      ̄ ̄ >-</  / ̄ ̄         廴ノ  '
      <ヽ__      /し /        < )__ \   _r‐く___/  /    < ) \     {__ノ /
        Y__>一'    /         ___r―、_\ >'   `ー' ,.  ´       >.、 \__ノ    {
     ∠二)―、       `ー‐┐    ∠ ∠_r‐--―      <__       ∠ )__          \_
       ∠)__ノ ̄`‐⌒ヽ__|>      ∠)__r―――-― ..__{>        ∠_廴,. ⌒ー'  ̄ \__{>

504 KB
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

>>1乙 .cgi/eroaa/1178200995/908" target="_blank">>>908K>>918c>>579k>>675X>>494E>>879L>>397I★スマホ版★ 掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50

read.cgi ver 05.04.00 2017/10/04 Walang Kapalit ★
FOX ★ DSO(Dynamic Shared Object)