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あの作品のキャラがルイズに召喚されました part287

1 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/01(土) 23:52:30 ID:2LFoZT6v
もしもゼロの使い魔のルイズが召喚したのがサイトではなかったら?そんなifを語るスレ。

(前スレ)
あの作品のキャラがルイズに召喚されました part286
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1292654227/

まとめwiki
http://www35.atwiki.jp/anozero/
避難所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9616/


     _             ■ 注意事項よ! ちゃんと聞きなさいよね! ■
    〃 ` ヽ  .   ・ここはあの作品の人物がゼロ魔の世界にやってくるifを語るスレッドよ!
    l lf小从} l /    ・雑談、SS、共に書き込む前のリロードは忘れないでよ!ただでさえ勢いが速いんだから!
   ノハ{*゚ヮ゚ノハ/,.   ・投下をする前には、必ず投下予告をしなさいよ!投下終了の宣言も忘れちゃだめなんだからね!
  ((/} )犬({つ'     ちゃんと空気を読まないと、ひどいんだからね!
   / '"/_jl〉` j,    ・ 投下してるの? し、支援してあげてもいいんだからね!
   ヽ_/ィヘ_)〜′    ・興味のないSS? そんなもの、「スルー」の魔法を使えばいいじゃない!
             ・まとめの更新は気づいた人がやらなきゃダメなんだからね!


     _
     〃  ^ヽ      ・議論や、荒らしへの反応は、避難所でやるの。約束よ?
    J{  ハ从{_,    ・クロス元が18禁作品でも、SSの内容が非18禁なら本スレでいいわよ、でも
    ノルノー゚ノjし     内容が18禁ならエロパロ板ゼロ魔スレで投下してね?
   /く{ {丈} }つ    ・クロス元がTYPE-MOON作品のSSは、本スレでも避難所でもルイズの『錬金』のように危険よ。やめておいてね。
   l く/_jlム! |     ・作品を初投下する時は元ネタの記載も忘れずにね。wikiに登録されづらいわ。
   レ-ヘじフ〜l      ・作者も読者も閲覧には専用ブラウザの使用を推奨するわ。負荷軽減に協力してね。



.   ,ィ =个=、      ・お互いを尊重して下さいね。クロスで一方的なのはダメです。
   〈_/´ ̄ `ヽ      ・1レスの限界最大文字数は、全角文字なら2048文字分(4096Bytes)。これ以上は投下出来ません。
    { {_jイ」/j」j〉     ・行数は最大60行で、一行につき全角で128文字までですって。
    ヽl| ゚ヮ゚ノj|      ・不要な荒れを防ぐために、sage進行でお願いしますね。
   ⊂j{不}lつ      ・次スレは>>950か480KBからお願いします。テンプレはwikiの左メニューを参照して下さい。
   く7 {_}ハ>      ・重複防止のため、次スレを立てる時は現行スレにその旨を宣言して下さいね。
    ‘ーrtァー’     ・クロス先に姉妹スレがある作品については、そちらへ投下して盛り上げてあげると喜ばれますよ。
               姉妹スレについては、まとめwikiのリンクを見て下さいね。
              ・一行目改行、且つ22行以上の長文は、エラー表示無しで異次元に消えます。
              SS文面の区切りが良いからと、最初に改行いれるとマズイです。
              レイアウト上一行目に改行入れる時はスペースを入れて改行しましょう。

2 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/02(日) 00:17:31 ID:ipssXWDe
テンプレは>>1のみ


3 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/02(日) 01:29:28 ID:yhWEmmh8
スレ立て乙です

4 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/02(日) 03:17:23 ID:Byz7G8ve
>>1


>>2
なんか久々に見たなそれw

5 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/02(日) 11:27:51 ID:pOzAED02
んでなんでまた禁止されてるAA埋めしてるアホが沸いてるんだ

6 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/02(日) 12:28:40 ID:5JHaJEtu
今日は1966年にウルトラQが始まった日か
人生に絶望したルイズが謎の列車を召喚する。
理想の世界に連れていってくれるというその列車に喜んで乗るルイズ。
しかし、窓には家族との思い出が次々に映し出され……

7 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/02(日) 12:46:15 ID:NnKZaNq8
アウトロースターも一月から始まってたな

8 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/02(日) 12:51:40 ID:QnPk3X1J
NHK大河ドラマも(ry

9 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/02(日) 22:22:47 ID:5JHaJEtu
チュレンヌやリッシュモンのところにカネゴンの繭が行ったらどうなるかな?

10 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/03(月) 01:28:40 ID:R+nJmm0Y
>>9
本性がゼニクレージーとサタンガメツクだからなぁ…

11 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/03(月) 02:50:27 ID:ErNpii2F
なんかSS見すぎて原作がよくわからなくなってきた

12 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/03(月) 03:01:43 ID:8Kpd9kRZ
じゃあ思い切って一巻から読み返しちゃえよ! 今から不眠不休で!

13 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/03(月) 08:53:06 ID:biGyWGOZ
久々に読み直したら、ルイズも才人も随分変わったのが実感できた

14 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/03(月) 14:55:31 ID:NdOoKCZs
どんなに巻数が進んでも
ルイズの胸だけは成長しない

15 :萌え萌えゼロ大戦(略) ◆E4H.3ljCaE :2011/01/03(月) 16:23:35 ID:qbE1Hbgv
新年あけましておめでとうございます。
寒い日が続きますね。皆様お元気でしょうか。

進路クリアなら16:30ごろより第44話(過去編そのなな)を投下します。

16 :萌え萌えゼロ大戦(略) ◆E4H.3ljCaE :2011/01/03(月) 16:30:00 ID:qbE1Hbgv
それではいきます。


「それはどういういことアルか?」
 出撃の直前。燕は自分の耳を疑った。
「お前たちは、もう日本やドイツには帰らないアルか?どうしてアル?」
 信じられないという顔の燕。そんな彼女に、あかぎや、武内少将たちは
優しく燕に笑ってみせる。
「……私は、ミッドウェイで沈んだはずだからね」
「ワシと加藤はニューギニアの陸軍に補給物資と少年兵を送り届けた後、
佐々木らを驚かせてやろうとラバウルに向かう途中で、じゃったな」
「そのとおり。まさか佐々木少尉がこっちにいるとは思いもしませんでしたが」
「私はベルリンに侵攻したソ連機甲部隊を攻撃し、敵戦爆連合に突撃したな」
「……オレも沖縄に向かう特攻隊を護衛した後、任務を終えた母機を
逃がすために米艦上機の群れに突っ込んだ」
「私は、『震電』の完成が間に合わなかったために散っていった搭乗員たちに
詫びたはずでした。
気がつけば回していない発動機が全開で砂漠を飛んでましたけどね」
 冗談でも言うように皆笑っていた。まだ信じられない燕の頬を、彼女と
視線を合わせるようにかがみ込んだあかぎが優しく包み込む。
「私たちは、自分の意思で決めたの。でも、燕ちゃん、あなたは帰らなきゃダメよ」
 燕は裴綻英と霍可可に目を向ける。二人も、笑っていた――




17 :萌え萌えゼロ大戦(略) ◆E4H.3ljCaE :2011/01/03(月) 16:31:23 ID:qbE1Hbgv
 その日。空は澄み渡るように晴れ上がっていた。

 クロステルマン伯爵領とガリア王国の間に横たわる国境線。
それはラグドリアン湖に続く一本の川だ。川を挟んで広大な草原と麦畑が
広がり、その向こうに緩やかな稜線が見える。平時であれば麦畑で作業する
農民たちと、時折鳶の声がするくらいの静かな場所は、今、かつてない
緊張に包まれていた。
「……陛下。トリステイン全艦隊の配置が完了致しました」
 トリステイン王国空軍艦隊司令長官であるハイデンベルグ侯爵が告げる。
ここはトリステイン王国艦隊の旗艦『ラ・レアル』の指揮所。
トリステイン艦隊は武雄たちからの情報を検討し、主砲の射程が長い
戦列艦以外のすべての艦を下がらせた。近づく前に撃沈されるのでは
意味がないからである。だが、今回の作戦に参加する『ラ・レアル』以下
十隻の戦列艦も、有効射程四千までどれだけの艦が生き残れるかは
神のみぞ知る、だった。
「アルビオン艦隊はどうか」
「はっ。旗艦である巡洋艦『イーストウッド』を先頭に、単縦陣で我が
艦隊に追従しております。
 ですが、陛下。たった三隻の巡洋艦では……ジェームズ一世陛下も、
何故戦列艦を我が国に送って下さらなかったのでしょうか?」
 ハイデンベルグ侯爵は指揮所のある船尾楼甲板からずっと後方に位置する
異質な巡洋艦に目を向ける。王は、ただ「知らぬ」と答えることしか
できなかった。

 それは、傍目にも奇妙なフネだった。
 巡洋艦らしくスマートな船体に長期航行にも耐える大型のマスト、
そこまではいい。だが艦首部が大きく取られており、そこには帆布を
かけられた巨大な『何か』があるだけ。両舷に並ぶ備砲も艦後半部に
集中しており、しかもその数は平均的な巡洋艦と比較して半分以下。
そんな同じ艦形が三隻も。それぞれ竜騎士一個小隊が搭載可能という
ことを差し引いても、マストが後方に下げられ上甲板の半分がフラットに
された上にそこに件の『何か』があるだけというのは、用兵の常識から
かけ離れたものだった。

「竜騎士を効率的に運用するため、にしても奇妙なフネですな」
「アルビオンはここ二十年以上冶金技術の向上など、貴族と平民が官民
一体となった研究を続けていると聞いておるからな。
あれもそのたぐいであろう」
「我が国を実験場に使うとは、あまり良い気分ではありませぬな」
「逆の立場であれば、余は同じことをしただろうがな」
 王の言葉に、ハイデンベルグ侯爵は二の句が継げなかった。



18 :萌え萌えゼロ大戦(略) ◆E4H.3ljCaE :2011/01/03(月) 16:32:55 ID:qbE1Hbgv
 艦隊が展開する上空に、マンティコア隊隊長であるカリンはいた。
傍らには副長のド・ゼッサールがいる。鍛え上げた体躯に威厳を持たせるための
髭面と近寄りがたい雰囲気だが、彼も家督を継いだばかりのまだようやく
大人の仲間入りをしたくらいの年頃だ。『烈風』カリンを頂点とする
マンティコア隊を支える頭脳として、ド・ゼッサールはカリンとともに
空にあった。
「……来ませんな」
 ド・ゼッサールのつぶやきを、カリンは聞き逃さなかった。
「物見の兵からの報告では、もうまもなく稜線から見える頃だな。
敵を確認次第お前たちは毒消しを飲め」
「隊長は?」
「あんなまずいもの飲んで戦えるか。まぁ、敵の射程を教えてくれたことには
感謝するがな」
 魔法衛士隊統合参謀長のサンドリオンがこの場にいれば叱責された
であろうその言葉を、ド・ゼッサールは飲み込んだ。王の後詰めとして
王宮にいる人間では、最前線まで声は届かない。そしてそれは伝説の
隊長であれば『毒』を喰らうこともないという、過信が呼び起こした
ものでもあった。だが、一抹の不安がド・ゼッサールの顔に陰りを差す。
「……そんな顔をするな。ぼくの分は、もらえなかった誰かにやってくれ。
お守りにはなるだろう」
 そう言って、カリンは油紙の包みをド・ゼッサールに渡した。
それは彼から割り当ての都合でもらえなかった新婚の魔法衛士に手渡される。
数の少ない秘薬を上位の将校から割り振ったため、魔法衛士隊でも下級の者には
配給されなかったのだ。もちろん、竜騎士隊や大多数の兵は言うに及ばず、
である。
 そこに、前方から旗艦『ラ・レアル』に竜騎士が滑り込む。
その意味は明らかだった。
「来たか。全騎攻撃準備!パーティを始めるぞ!艦隊とともに前進し、
主砲斉射後に突撃する!」
 カリンの号は、マンティコア隊だけでなくド・ワルド子爵率いる
グリフォン隊にも響き渡った。同時に、彼らの上空に待機していた
第二、第三竜騎士大隊にも。第二竜騎士大隊を指揮するギンヌメール伯爵は、
麾下の竜騎士たちに命令する。
「我々は先行して上空待機。艦砲射撃に続いて上空から一気にかぶりつく!
距離一万からは敵の領域だ。炎や光が見えたらすぐ回避行動に移れ!」
「「了解!」」
 大隊長の命令に士気旺盛な竜騎士たちの声が轟く。この戦いはただでは
済まない――皆そう考えていた。




19 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/03(月) 16:33:58 ID:SOzC0BFH
支援

20 :萌え萌えゼロ大戦(略) ◆E4H.3ljCaE :2011/01/03(月) 16:34:04 ID:qbE1Hbgv
「……敵影確認!まっすぐこちらに向かってきます!」
 斥候の竜騎士からの報告からすぐのこと。太陽が高く昇る中、稜線の
向こうから巨大な影が現れた。馬よりも速い移動速度で、どんどんこちらに
近づいてくる。国境線である川に達するのも時間の問題だった。
「敵が国境を越えるまで手を出すな!両舷最大戦速!風石にありったけの
魔力を込めろ!後続の艦にも発光信号で伝達。急げ!」
「なんと……まがまがしい姿よ」
 指示を飛ばすハイデンベルグ侯爵の後ろで、フィリップ三世は指揮所に
据え付けられた簡易の玉座から立ち上がる。『遠見』の魔法を映し出した
その両目は、迫り来る『キョウリュウ』を捉えて離さなかった。

「俺も出る!ルーリー、ペラ回してくれ!」
「分かった。……重いんだよ……これは」
 敵影見ゆの報に接し、武雄も発進準備をする。
 本来なら始動機の転把(この場合はフライホイールに接続されている
クランクハンドルのこと)を回して発動機を始動するが、ここではその機材が
ない。そもそもタルブの村での機材そのものが、あかぎの頭の中にあった
設計図から部品をそれぞれ別々の鍛冶屋に頼んで作成したものを組み立てて
使っているのだ。なので、今はルーリーが『念力』の魔法で強制的に
プロペラを動かして始動させることになる。
 時間をかけてどんどん回してプロペラが十分空転したところで、武雄が
「点火!」の声と同時に計器板の点火スイッチを入れる。栄一二型発動機が
うなりを上げてプロペラが力強く回り始め、ルーリーが髪を抑えつつ
機体から離れた。
「行ってくる!」
「アタシも最後の締めに参加する!気をつけてな!」
 複座零戦がするりと動き始め、なだらかな草原を滑走し始める。尾輪を
浮き上がらせ、そのまま空に舞い上がる複座零戦。片脚ずつ主脚を格納するのを
見届けた後、ルーリーも待機していた竜騎士とともに前線の『ラ・レアル』に
合流するため飛び立った。




21 :萌え萌えゼロ大戦(略) ◆E4H.3ljCaE :2011/01/03(月) 16:35:47 ID:qbE1Hbgv
「敵、国境を越えます!距離八千!」
「アルビオン艦隊、戦列を離れます!」
「何だと?単縦陣のまま、敵前を横切るつもりか?だがこの距離では!」
 その報告にフィリップ三世が驚きの声を上げる。その顔がさらに驚愕に変わる。
「な、何だあれは!?」
 巡洋艦『イーストウッド』を旗艦とする三隻のアルビオン艦隊の艦首に
あった帆布が取り払われ、隠されていたものがあらわになる。
それは――見たこともない長砲身の大砲だった。

「これより我が艦隊は丁字戦法にて敵『キョウリュウ』を撃滅する。
主砲覆いを外せ!目標、『キョウリュウ』!主砲発射後に竜騎士隊全騎発艦!」
 アルビオン派遣艦隊司令官を兼任する『イーストウッド』艦長
サー・アレクシオスが命令する。
命令によって外される、主砲を覆い隠していた帆布。そこに現れたのは、
近代的なバーベットと、それに守られた三五口径二四サント単装砲。
二十年かけて工作機械の技術水準を引き上げ、さらに五年の歳月を費やして
製造された、オリジナルに劣るところこそあれ、多くの犠牲を払いながらも
ハルケギニアの人間の手だけでようやく生み出した『畝傍』の主砲の
コピーだった。

 アルビオン王国にとって、エンタープライズ家より献上された
『場違いな工芸品』――巡洋艦『畝傍』は、まさに宝の山だった。
機関、砲熕兵器、装甲、どれをとっても今のハルケギニアの技術水準を
大きく上回り、これらをものにできればアルビオンの技術水準は大いに
向上し、ハルケギニアにおける軍事的地位も頂点に達することは確実だった。
 だが、それらの複製には多くの困難が待ち受けていた。機関や砲熕兵器は
特殊鋼を鋳造したものを削り出した部品を多用しており、その製造には
ゲルマニアの最新鋭の足踏み式旋盤などの工作機械でも到底不可能だった。
特に水力などを利用する大型旋盤の発展は不可欠で、このためにアルビオンでは
貴族、平民を問わず官民一体で地道な発展作業を続けることになった。
しかも、ロマリアに異端審問されないように内密に。
 それは、旋盤で加工したより硬度の高い金属で新たな旋盤を作成し、
さらに硬度の高い金属を加工して……を繰り返す、地道な作業だ。
これの達成には二十年の歳月がかかり、平行して蒸気機関、砲熕兵器の
研究も進められた。特に主砲の材質については、持ち帰った主砲を試射した際に
新設した架台の強度不足と不適切な装薬の取り扱いで腔発事故を起こし、
破損した砲身を研究したことが大きかった。彼らの犠牲と献身により、
アルビオンは秘密裏にその技術水準において他国を圧倒することになる。
また最大の問題であった特殊鋼の精製には、ハルケギニアでは未だ利用
されていない未知の金属であるニッケルに代わり、ゲルマニアで産出され、
主に陶芸やワニスの防腐剤に使われるボロンを添加することで比較的
近い強度のものが製造できることが分かり、砲身の製造にはこれが用いられる
ことになった。
 それはメイジの魔法だけでは達成できない、平民の知識と経験、卓越した
職人技を併用した国家規模の努力の結晶だった。



22 :萌え萌えゼロ大戦(略) ◆E4H.3ljCaE :2011/01/03(月) 16:38:38 ID:qbE1Hbgv
 『イーストウッド』級巡洋艦は、この主砲を運用する専用艦として
建造された。主砲が二四サントに決定されたのも、残された『畝傍』の
砲弾と装薬を使用できるようにするためだ。
 本来は『畝傍』のようにフネを装甲で覆い、複数の主砲を搭載するべき
なのだが、風石を使用するハルケギニアの帆走式軍艦では、積載重量が
過大となり、まともに飛べない有様となった。開発中の蒸気機関がものに
なればその問題も解決されるのであろうが、それにはまだ時間を必要とした。
 そのため、主砲を一門だけ搭載した艦を複数同時運用し、快速を生かして
アウトレンジで敵を撃滅する方針がとられた。つまり、複数の軍艦を
一隻の大型艦として運用する方法をアルビオン空軍は選択したのである。
竜騎士の搭載は副次的なものだ。要するに、重量過大で積めなくなった
ものを降ろして空いた部屋にとりあえず積み込んだ、ということだったが、
これは本級の意図を隠す絶好のカムフラージュとなったのだった――

「主砲旋回急げ!トリステイン艦隊に発光信号!『我コノ一撃ヲモッテ勝利ヘノ号砲トナス』だ!」
 サー・アレクシオスが命令する。『イーストウッド』級の主砲の旋回は
人力だ。時間はかかるが、現在ではそれに代わるものがない。実戦での
旋回は初めてのため、これが以後の研究課題となるだろうと彼は考えていた。
 『イーストウッド』と僚艦『レーガン』、『ブッシュ』は、見事な
艦隊運動で『キョウリュウ』をその射程に捉える。
「撃てぃ!」
 サー・アレクシオスの号令で、『イーストウッド』『レーガン』
『ブッシュ』が主砲を発射する。わずかな遅れはそれぞれの弾道を安定
させることになるが、彼らはそれを訓練で熟知していた。主砲が爆発
したかのような猛烈な火炎とトリステインの人間が今まで聞いたこともない
衝撃波を伴った轟雷のような音が轟き、音速を超えた砲弾が八千メイルの
距離を飛び越えて着弾した。大きく舞い上がる土埃。その光景にトリステイン艦隊は
言葉を失い……そして歓喜した。
「な、なんという……」
「ジェームズめ……こんなものを開発しておったのか」
 トリステインの首脳部は、アルビオンが『たった三隻の巡洋艦』を
派遣してきたのではないことを知った。彼らは、この未曾有の事態に
『最新鋭の巨砲三門』を送ってきたのだと。
それと同時に、彼らはアルビオンが敵でないことを始祖に感謝した。
「全軍突撃!我らも早く攻撃に転じよ!」
 フィリップ三世が檄を飛ばす。その声に呼応するように、旗艦
『ラ・レアル』以下、トリステイン艦隊が最大戦速で距離を詰める。
やがて……土埃が晴れた。
「バカな。直撃があったはずだ……くそっ。手を休めるな!次弾装填!
次は虎の子の徹甲弾をくれてやれ!」
 『遠見』の魔法を使って状況を確認したサー・アレクシオスは手を休めない。
発光信号で命令が『レーガン』以下に伝達される。だが、そのとき、
彼の背筋に悪寒が走った。
「いかん!下げ舵六〇!総員、何かにつかまれ!」
 サー・アレクシオスは『イーストウッド』を急速降下させる。
追随する『レーガン』。だが、最後尾の『ブッシュ』は遅れた。
 それまで『イーストウッド』がいた場所を、赤い輝きが貫く。それは
なぎ払うように横に滑った。そして……『イーストウッド』を轟音と
衝撃波が襲う。
「な……アーガス……」
 サー・アレクシオスは、兵学校の同期であり、『ブッシュ』艦長だった
親友の名を呼ぶ。『ブッシュ』がいた場所は――燃え盛る炎が落ちていく
だけになっていた。『キョウリュウ』の攻撃であることは、明白だった。
「『レーガン』、前に出ます!」
「何だと!?デビアス、俺の盾になるつもりか?!」
 サー・アレクシオスが歯がみする。『レーガン』も、さっきの攻撃を
完全に回避できたわけではなかった。マストが折れ、速力が落ちていることは
傍目にも分かった。やがて、『我先行ス。狙イ撃テ』の発光信号が
『イーストウッド』に届けられた。


23 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/03(月) 16:39:57 ID:TeLkpXf5
sien

24 :萌え萌えゼロ大戦(略) ◆E4H.3ljCaE :2011/01/03(月) 16:40:23 ID:qbE1Hbgv
 
 
「マービィ!生きてるか!」
「カニンガムか……エメラルド小隊は俺たち残して全滅だ。発艦中に
母艦がやられた」
 『イーストウッド』から発艦したガーネット小隊の隊長、カニンガム大尉が、
『ブッシュ』に搭載されていたエメラルド小隊の隊長、マービィ大尉たちと
合流する。
「ジャーバス、無事だったか。ミネルバ中尉も」
「グレッグか。何とかな」
「ああ、あたしらが発艦した直後、フネを赤い光がなぎ払ったんだよ。
それで終わりさ」
 グレッグの言葉に、ジャーバス少尉とミネルバ中尉が憔悴した声で
応えた。
「けど、このままじゃ終われないねぇ……」
 ミネルバ中尉が憎々しげに『キョウリュウ』をにらみつける。
アルビオン竜騎士隊でも珍しい女竜騎士は、今怒りに震えていた。
「お前の言うとおり、このままじゃ終われないさ。
カニンガム。俺たちはこのまま突撃する。ヤツに杖を突き立てないと
気が済まん」
「分かった。援護する。だが、足は俺たちの方が速いぞ。遅れるなよ」
 カニンガムが言う。カニンガム大尉率いるガーネット小隊は風竜を、
マービィ大尉率いるエメラルド小隊と、『レーガン』に搭載されている
トパーズ小隊は火竜を騎竜としている。その速力差をカニンガム大尉は
心配するが、マービィ大尉はふっと笑った。
「誰に向かって言っている。ミネルバ、ジャーバス、借りは倍にして返すぞ!」
「「了解!」」

「このままでは……ぼくの『カッター・トルネード』で先制する!
攻撃後、全騎突撃!」
 カリンが呪文を唱え始める。それを援護する陣形を組むマンティコア隊。
そのさらに上空から、太陽の中から飛び出すように黒い影――複座零戦が
逆落としに飛び出した。
 武雄は九八式射爆照準器からはみ出すくらいまでに、これまでの攻撃で
いびつに擬装用皮膚がはげ落ちた『キョウリュウ』に近づき、20ミリ機関砲を
発射する。逆落としの対地攻撃のため、一航過で緩降下に移行して再上昇するが、
そのとき、通信機に怒りと困惑の声が響いた。
『海軍!我々は味方だ!』
「……………………。あいにくだが、俺たちはあんたらを沈めなきゃならねえ」
 武雄が憎々しげに応える。今の一撃は頭部天井の乗降ハッチを狙った。
うまくいけば、もう彼らの姿を表に出すことはない。
『ふざけるな!海軍!何のつもりだ!』
「あんたらがあかぎの呼びかけに応えてりゃ、こんなことにはならずに
済んだかもしれないんだよ!」
『な……貴様ぁ何の』
 武雄は通信を強制的に打ち切る。その代償は、複座零戦の真後ろを
通りすぎた光。さっきのもそうだが、どうやらあかぎの悪い予感が
当たったらしい。三十年ぶりの実戦に震える機体をなだめつつ、武雄は
あかぎに回線を繋いだ。
「あかぎ、聞こえるか?ヤツの武器は原子力光線砲だ。真っ赤な光が
口から照射されている」
『原子力光線砲だったら、目には見えないわ。それはたぶん照準用の
探照灯ね。光とわずかにずれた場所が攻撃されているから、気をつけてね。
 私たちももうすぐ到着するから。無茶はしないで』
「了解!……さて、役者が揃うまでお膳立てするか」
 武雄は不敵に笑う。空は徐々に暗くなり始めている。
日食が始まったことを示していた。



25 :萌え萌えゼロ大戦(略) ◆E4H.3ljCaE :2011/01/03(月) 16:42:12 ID:qbE1Hbgv
「……な……あれは、いったい何ですか?空に軍楽隊でも連れてきて
いるんですか?それに、あの攻撃は」
「おちつけ、ド・ゼッサール。あれはタルブの『竜の羽衣』だ。
 あんなに機敏に動けたんだな……。しかも、今の攻撃は……」
 見たこともない光景に慌てるド・ゼッサールを、カリンが制する。
だが、カリンも『竜の羽衣』こと複座零戦の、今まで見せたことのない
機動に言いようのない気持ちがわいてきていた。
「ぼくたちも負けるわけにはいかない!ぼくが先制する!まもなく艦隊の
砲撃があるからそっちにも気をつけろ!」
「隊長!敵がこっちに!」
「躱せ!」
 カリンの命令で急遽全騎散開する。その直前まで彼らがいた場所を、
赤い光が貫いた。

 赤い光が突撃するアルビオン竜騎士隊をなぎ払う。後ろを振り返る
いとまもなく、グレッグは戦友の骨を拾うことすらできない戦場に
歯がみした。
「コンロッド、生きてるか」
「ああ。なんとかな。今のでグレゴリーとギブスンがやられた。
このままじゃ、エメラルド小隊の援護どころか俺たちが全滅するぞ」
 コンロッドがそう言ったとたん、頭上を軍勢が通り過ぎたような轟音が
通過する。『イーストウッド』と『レーガン』が主砲を発射したのだ。
残念ながら命中せず、『キョウリュウ』の後ろに土埃の柱を高く舞い上げた
だけに終わった。反撃の赤い光を『イーストウッド』は回避するが、
『レーガン』が回避しきれずに徐々に船足を落としていた。
「くそっ。まとめて焼かれたトパーズ小隊よりマシって言うのかよ?
『竜の羽衣』もすごいのは分かったが、あんまり攻撃が効いてるようには
見えないぞ」
「無駄口を叩くな!まもなくトリステイン艦隊も砲撃を開始する。
死んでいった仲間の無念は、俺たちで晴らすんだ!」
 カニンガム大尉の叱咤が落ちる士気を食い止める。今の彼らにできることは、
一刻も早く『キョウリュウ』を沈めることだけだった。

「一カ所に固まるな。まとめてなぎ払われるぞ!
 小隊単位で飽和攻撃を仕掛ける。第一小隊、私に続け!」
 ギンヌメール伯爵が、直属の小隊を引き連れて攻撃を開始する。
その眼前で『キョウリュウ』を竜巻が包み込んだ。マンティコア隊隊長の
『烈風』カリンが、風のスクウェアスペル『カッター・トルネード』を
放ったのだ。真空の層を挟み込んだ荒れ狂う竜巻が『キョウリュウ』を
翻弄する。だが、その重量からか、表面の擬装用皮膚をはがしただけで
倒すには至らなかった。
「烈風どのの魔法でもダメか……。だが、なんとまがまがしい姿よ。
鉄の竜とはよく言ったものだ」
 『キョウリュウ』の擬装用皮膚は今の魔法でずいぶんとはがされ、
その下にあった均質圧延装甲の無塗装の地肌が大きく露出している。
その頭部には、武雄の攻撃でうがたれ、破壊された跡が目立つ。武雄が
頭部に集中して攻撃していることを、ギンヌメール伯爵は奇妙に思った。
 伯爵は、武雄が『キョウリュウ』の頭部に装備された無線アンテナや
聴音機、潜望鏡などの『目』や『耳』となるもの、そして搭乗ハッチのような
『中に人が乗っていることを知らせる』ものを破壊していることは知らなかった。
もし、伯爵が無線を傍受することができたなら、『キョウリュウ』に
搭乗している帝国陸軍戦車兵たちの怨嗟の声を聞くことができただろう。
だが、それは叶わぬことだった。



26 :萌え萌えゼロ大戦(略) ◆E4H.3ljCaE :2011/01/03(月) 16:43:13 ID:qbE1Hbgv
「陛下!全艦、敵を射程圏内に捉えました!」
「……我が方の損害は?」
「現在二隻。ですが、総員士気旺盛。いささかの問題はありませぬぞ!」
 ハイデンベルグ侯爵が胸を張って王の問いに答える。彼らが乗る
『ラ・レアル』とて、無傷ではない。フィリップ三世は簡易の玉座から
立ち上がると、『キョウリュウ』をにらみつけ、杖を向ける。
「全艦攻撃態勢!敵を撃滅せよ!」
 王の号令の元、残存全艦の左舷放列が火を噴いた。

「ふぅ。今の竜巻……あの隊長さんのか」
 武雄は乱れた気流から脱し、一息つく。上昇中に見た、マンティコア隊が
隊長を守る布陣を取っていたことから、今の竜巻はカリンが放ったものだと
推測する。ようやく射程に捉えたトリステイン艦隊も砲撃を開始するが、
効果はないように見えた。逆に『キョウリュウ』の反撃で、爆散する
戦列艦すらある。一方で突撃した魔法衛士隊や竜騎士大隊も友軍の砲撃を
見て避けているわけで、通信技術が確立していない戦場の混乱は武雄には
手に取るように分かった。
「骨董品の大砲じゃ通じるわけないが、だからと言ってお前ら撃つな、
なんて言えるわけないしなぁ……」
 武雄は再び高度を取る。あかぎから、被曝しないためには放射能が
存在する場所に長居しないこと、汚染されたものを口にしないこと、
そしてなにより汚染された空気を吸い込まないことだと聞いている。
甲状腺保護にヨウ素錠剤は服用したものの、自分たちはあまり長生き
できないな、と考え、ふっと笑った。
「……何考えているんだか。俺もヤキが回ったか?」
 そのとき、武雄の視界の端にきらりと光るものを見つける。
それが何であるか、武雄にはすぐに分かった。


 あかぎは、落下傘降下高度で飛行する連山から落下傘降下して本陣近くの
湖に降り立った。あかぎを降ろした連山はそのまま『キョウリュウ』
目指して飛び去っていく。着水したあかぎは落下傘を投棄し、湖の周辺に
誰もいないことを確認すると、武雄たちいわゆる『竜の羽衣』の乗り手
――タルブ義勇軍の航空管制を開始する。
 あかぎは暗くなった空を見た。日食は進み、もうそれほど時間は残されて
いないことは明白だった。
「燕ちゃんたち、遅れないでね」
 あかぎには祈ることしかできなかった。


27 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/03(月) 16:43:48 ID:TeLkpXf5
支援投下

28 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/03(月) 16:45:09 ID:a1lC5CDw
支援

29 :萌え萌えゼロ大戦(略) ◆E4H.3ljCaE :2011/01/03(月) 16:48:10 ID:qbE1Hbgv
以上です。
アルビオンがかなりチートになってますが、残念ながらこれらの技術は
本編で書いたように30年後の内戦で『イーグル』号沈没を最後に
ほぼ失われます。

次回は後半戦。こちらもなるべく早くお目にかかれるよう頑張ります。

30 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/03(月) 16:49:09 ID:a1lC5CDw


31 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/03(月) 17:25:33 ID:ypwcHzyw

俺もSS書いてみようと思ったんだけど、ゼロ魔原作の資料集って『ゼロの使い魔 Perfect Book』しかない?

32 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/03(月) 18:46:28 ID:ErNpii2F
あかぎを最初見たときリアルに鼻血でた俺がいるwww

33 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/03(月) 19:32:35 ID:f02gCzNb
AKBあっちゃんの裏画像!!!
http://wfa.jp/6wLI9

34 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/03(月) 21:03:46 ID:2gwBptss
投稿お疲れ様でsう

スプリガンMK-2とは、またマニアックな

35 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/03(月) 21:35:54 ID:D6DVNck7
ああ、あのラスボスに完膚なきまでに論破されて逆ギレする主人公w


36 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/04(火) 06:41:19 ID:zRYZICZe
風の使い魔の続きが読みたいねえ…

37 :雪風とボクとの∞ ◆njpfsTMfgabE :2011/01/04(火) 14:10:36 ID:AZQ+pFDv
14:15から∞10を投下します。

38 :雪風とボクとの∞@ ◆njpfsTMfgabE :2011/01/04(火) 14:15:24 ID:AZQ+pFDv
「雪風とボクとの∞(インフィニティ) ∞10」

学級委員長、風紀委員長……。
校内に委員長数あれど、最も眼鏡が似合うのは図書委員長である。
イメージとしては「内気な性格」「おさげ」「貧血症」が一般的であり、俗にこれを「図書委員長三種の神器」と呼び、古来より崇められてきたのでござる。
眼牙書房「そこがとってもいいんちょう」(平賀才人著)より抜粋

39 :雪風とボクとの∞A ◆njpfsTMfgabE :2011/01/04(火) 14:18:19 ID:AZQ+pFDv
「なのになぜだ!? ここはめがねの聖域のはずなのに。なのになぜ……」
 トリステイン魔法学院図書館。
 静寂を破って三成の絶叫が響き渡る。
「ルイズ・ヴァリエール! なぜ裸眼のお前が図書委員長なんだー!!」
 その視線の先には、受付カウンター内で貸出・返却の手続きを行っているルイズの姿があった。
「裸眼でも本が好きなんだからいいでしょ!」
「いいや、よくない! 図書委員長はめがねっ娘じゃなければ駄目なんだー!!」
「……ミツナリ……図書室では静かに……」
 タバサの言葉通り、周囲では図書館に居合わせた生徒達が何事かと三成に視線を向けていたが、三成は一切気に止める事無く、
「そうだタバサ! キミが図書委員長をやればいい!」
「……え……」
 突然話を振られて呆気に取られたタバサだったが、
「タバサならさぞや素敵な図書委員長になれるだろう」
「……そんな……ミツナリ……」
「おーい」
 完全に自分達の世界に入った三成・タバサに思わずツッコむルイズ。するとそこへ、
 ――バンッ!
「ならばどちらが真の図書委員長か、決めようではないか!」
 勢いよく本を閉じる音が聞こえ、ワルドが穏やかな微笑みを浮かべつつ話に入り込んできた。
「ワルド子爵!」
「真の図書委員長が決まらない事には読書に集中できない。なあそうだろう、諸君!」
「そのとーり!」
「ジーク図書委員長! ハイル図書委員長! マンセー図書委員長!」
 ワルドの言葉に、図書館内にいた男子生徒達が同意の叫びを上げた。
(この学院は病んでいるわ……)
 ルイズの内心の呟きにまったく気付く様子も無く、タバサは決意を込めた視線でルイズを見据える。
「……まさかルイズと戦う事になるなんて……でも私はミツナリのために図書委員長にならなければいけない……」
「何でよ」

40 :雪風とボクとの∞B ◆njpfsTMfgabE :2011/01/04(火) 14:21:23 ID:AZQ+pFDv
「では真の図書委員長を決める審議委員長を、私南雲が務めさせていただきます」
 三成の開催宣言に拍手で応える一同。
 そして注目の第1回戦の内容は……、
「さて、図書委員長といえば……そう! おさげである! 『どちらがおさげが似合うか』対決!!」
 まずは先手・ルイズ。
『おおー!!』
 美しい桃髪を見事な三つ編みにしたルイズの姿に、観客達からどよめきが起こった。三成も、
「うーむ、これで裸眼でなかったら……」
 と顎に手を当て唸り声を上げている。
「いちいちうるさいわね!」
 するとそこへワルドが歩み寄ってきた。
「あの……、1つ頼みがあるのだが」
「何ですか、ワルド子爵?」
「首をこう……、ぶんっと振ってくれないか?」
 勢いよく自分の首を振ったワルド子爵の意図がわからず、首を傾げるルイズ。
「?」
「おさげで僕の頬を……ビシッと♪ ビシビシビシビシ……」
「ワルド子爵!!」
 我を忘れて連呼するワルドの肩を、三成が激しくつかんで正気に戻す。
「は!? まさかまた僕の中のシャイターンが!?」
「だだ漏れです、ワルド子爵!」

41 :雪風とボクとの∞C ◆njpfsTMfgabE :2011/01/04(火) 14:24:33 ID:AZQ+pFDv
 するとそこに、
「……ミツナリ……うまくおさげにならない……」
 セミロングヘアの先端部を少々無理に三つ編みにしたタバサが、三成の前に歩み出てきた。
「……髪が短いから……小さいおさげしかできない……」
「ちっちゃいおさげ!」
「おおーっ!」
「これはこれで……」
「ありだ!!」
 タバサの短いおさげも観客達のツボを突いたようで、彼らは口々に賞賛の言葉を言う。
「審議委員長、判定は?」
「………」
 悩みぬいた三成が下した判定は、
「おさげドロー!」
「ふ〜、ドローか〜」
 緊張が解けて大きく息を吐いた観客達を、ルイズは困惑の表情で眺めていた。
(何なの……)

42 :雪風とボクとの∞D ◆njpfsTMfgabE :2011/01/04(火) 14:27:22 ID:AZQ+pFDv
「次は愛読書対決! 本の好みで図書委員長としてのランクが決まるぞ!」
 まずは先手・ルイズの愛読書発表。
「私歴史ものが好きなのよ。特に『5カ国志』」
「おおっ! 渋いとこきた!」
「しかし悪くないのでは?」
「何かヤオイ臭いなあ……。『ビリュー総受け本』とか作ってないだろうな?」
「作るかー!!」
 三成からのとんでもない横槍に思わず声を荒げるルイズ。
「……私は……ショタール・ケイナミィの『幻覚商売』……」
『渋っ!!』
 あまりに渋いタバサの愛読書にどん引きする観客達。
「……主人公のゴーヒェ・アキアーマがかっこいい……」
「いや……、というか……」
 丸めた紙を剣に見立てて振り上げるタバサに、三成は不満を述べようとする。
「ちなみに僕の愛読書は『召喚されし書物』!!」
「子爵は少し黙っててください!!」
 情熱のまま図書委員長論を2人に熱く語って聞かせる三成。
「そうじゃなくて! 図書委員長が読むのは詩集と決まってるんだよ!! え? 読んだ事無い? ゲーテは? リルケは? 中原中也は? 宮沢賢治も!?」

43 :雪風とボクとの∞E ◆njpfsTMfgabE :2011/01/04(火) 14:30:36 ID:AZQ+pFDv
 すると廊下の方から足音が接近してきて……、
 ――バンッ!
「うるさい!! 図書館で騒がない!!」
 眼鏡をかけ長髪をおさげにした美女――学院長秘書兼図書司書・ロングビルが、声を荒げて図書館内に入ってきた。

図書委員長が上級職業にクラスチェンジした姿、それが「図書司書」である。
めがねが似合う美人図書司書、これは美人保険医と同じくらい幻の存在である。
だが、「いつかどこかに美人図書司書」。
この言葉を胸に、今日も行こう!! 友よ!!
眼牙書房「オレたちゃ酔いどれ探検隊」(平賀才人著)より抜粋

「もう〜、『またあなた達』なのですか? まさか私に叱られるために毎回騒いでるんじゃないでしょうね?」
「そんな〜、ミス・ロングビル〜」
「滅相も無いです、ミス・ロングビル〜」
 呆れ顔で注意するロングビルに、にやけ顔で返す三成・ワルド。
『………』
 無言で顔を見合わせていたタバサ・ルイズは同時にひとつ頷き、
「ふん!!」
 ――ビシッ!
 ルイズは自分のおさげで三成の頬をひっぱたいた。
「はぶらっ!」
「ああっ、僕にも……」
「……メーン……」
 慌ててルイズ達に駆け寄ろうとするワルドを、タバサは後方から丸めた紙で頭に一撃を浴びせたのだった……。

44 :雪風とボクとの∞ ◆njpfsTMfgabE :2011/01/04(火) 14:33:17 ID:AZQ+pFDv
以上投下終了です。

45 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/04(火) 14:42:41 ID:ASF4KTas
投下乙だが、
>眼牙書房「そこがとってもいいんちょう」(平賀才人著)より抜粋
どこの民明書房だw
っていうか作者が才人かよwww

46 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/04(火) 15:33:55 ID:dmUdHwDe
『雪風とボクの〜』さん、大好きだ!

もう一度言う、大好きだ!

47 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/04(火) 16:36:07 ID:ORVSshc/
萌え萌えの人、乙
海軍休日時代にどの国も20インチ砲搭載艦を企画してますから、WW2レベルなら単純な技術の問題なら22インチ搭載戦艦も作れたのでは?

ちょっと思いつきましたけど、勝手に動き回る兵器ならルフトシュピーゲルング召喚なんてどうでしょう。
自我を持った兵器ですし、陸地を海に変えて移動できるからハルケのどこにでも行けますよ。

>>31
ゼロの使い魔設定wikiもけっこう参考になりますよ

48 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/04(火) 16:59:52 ID:XW3QjGuH
∞さん乙ですた
たまには魔崩壊したゼロ魔も良いですな
ここでコッパゲが出て来たらどうしようかと(ry

49 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/05(水) 13:53:27 ID:FetNAefU
間違って銀魂のサドプリ沖田総悟を召喚したりしたら全女性キャラをことごとく調教してしまいそうだ
しかも名家面してる奴が嫌いだから初期のギーシュやマルコルヌあたりはフルボッコにされそう
ルイズに関してはムカつく奴(神楽)と声が一緒という理由だけで最初の被害者に
ssにしたら表現的に15禁ぐらいにはなりそう(できないけど)

50 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/05(水) 14:04:00 ID:LzG3aTw3
間違って召喚するなら神夷だろ、声的に考えて

51 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/05(水) 14:54:17 ID:Tps760dv
ここは龍が如くの遙だろww

52 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/05(水) 15:03:10 ID:hRqBBpcE
龍が如く・・・4から冴島を召喚
ワルキューレを持ち上げてギーシュに叩きつける冴島さん
タルブのゼロ戦を持ち上げて振り回して戦う冴島さん
・・・無茶か

53 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/05(水) 15:54:35 ID:vQqrGFZT
竜といえばブラムドの人は今年こそ戻ってきてほしいなあ

54 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/05(水) 17:09:20 ID:f7yhQWxw
合<私の得物でよければ

55 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/05(水) 17:18:09 ID:+O3lr8Jm
>>47
情報ありがとうございます。あそこも凄く役に立っているんだけど網羅的な資料を探していまして。
まぁ頑張って個人的な資料をまとめてみます。

56 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/05(水) 18:06:49 ID:vQqrGFZT
>>55
それで設定wikiに不足してるのを追加してくれるとありがたい

57 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/05(水) 21:48:01 ID:gaUfBn1z
>>54
俺と一緒に腐れ谷に帰ろうか

58 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/05(水) 21:51:08 ID:+h2lJfjr
デモンズソウルから…何召喚すればいいんだ?
火防女召喚してソウルの力でもりもり強くなるルイズか?

59 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/05(水) 21:54:02 ID:pObzOonp
イスカ召還したら面白そうだと思ったけど型月は止めておいたほうがいいのね

60 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/05(水) 21:54:57 ID:gaUfBn1z
乙トラヴァ・・・
ていうか書くなら重度のフロム脳が必須だなw

61 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/05(水) 21:55:52 ID:+h2lJfjr
>>60
オストラヴァは駄目だろw
奴隷兵相手に尻込みするヘタレだぞw

62 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/05(水) 21:59:36 ID:AgZdFtKf
>>59
型月は姉妹スレがあるでよ

一瞬イスカじゃ無くてイカにみえたよ
イカちゃん召喚してイカちゃんの圧倒的な戦闘力によって侵略されるハルケギニアは見たいかも

63 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/05(水) 22:01:23 ID:LzG3aTw3
そして記す事も憚られるものとして召喚される千鶴さん

64 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/05(水) 22:04:09 ID:C02+jU3a
>>59
征服王が召喚された話は既にArcadiaにありましたよ?

65 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/05(水) 22:06:31 ID:pObzOonp
>>62
そうなのか、ありがと
>>64
既にあるんだ、失礼した
ウィキしか見てなかった

66 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/05(水) 22:15:42 ID:71nUgxHl
ミョズでシンディーと3バカか

67 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/05(水) 22:19:20 ID:Gx8K9ImO
イスカンダルは実物がキチガイと天才紙一重っつーかガチの化物だからなあ

68 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/05(水) 22:24:34 ID:G7LUPO8F
>59
そんな事したら、魔法学院の人間が残らず凍死体で見つかるだろう、と、“風に乗りて歩むもの”と勘違いしてしまった。
エレ姉が報告書を書いていると、窓の外に見慣れぬ二つの星をみて

69 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/05(水) 22:40:32 ID:71nUgxHl
風のうしろを歩むもの?
・・・克綺の血を浴びたら、ルイズがいきなりリミッター解除されたりするんだろうか

70 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/05(水) 22:49:20 ID:uzZyp9Rq
>>62
イカちゃんってこれのことだっけか?
ttp://seiga.nicovideo.jp/seiga/im751729

71 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/05(水) 22:51:10 ID:uzZyp9Rq
sage忘れたorz

72 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/05(水) 22:57:00 ID:G7LUPO8F
因みに、“イスカ”という小鳥もいたりする。血を啜ったり“名状し難きもの”と関連したりはしない。

73 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/05(水) 23:05:33 ID:u8UPfO6e
そっすか

74 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/05(水) 23:16:17 ID:ZYGtqa5l
>>65
姉妹スレの方は一時は元気があったんだが、ここ数年はあんまりよくない。
あっちでまたネタフリしてあげてくれ。
向こうが活性化すれば、自ずと型月ネタもここで書き込む人間も減るだろう。多分。

刀語ネタで書きたいので原作読み返し中…けどかけても避難所いきかね。

75 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/05(水) 23:30:06 ID:AgZdFtKf
>>74
別にグロ描写さえ無ければ大丈夫じゃね?

76 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/05(水) 23:37:38 ID:+h2lJfjr
刀語でそんなヤバい描写あったっけ?

77 :ZA ゼロの芸術科アートデザインクラス:2011/01/06(木) 00:16:11 ID:PKtUb8pe
0:18に投下させて頂きます。
初です。初めてです。素人です。
下に注意書き書いておくので「俺ぁこれはダメだ」と思ったら即スルーの魔法をお使いください。

※当SSは「ゼロの使い魔」と「GA 芸術科アートデザインクラス」のクロスSSです。
※最近あまり文章を書いてなかった奴のSSです。所々ひどい所があるかもしれませんが、生温かい目で見てもらえると嬉しいです。
※作者はゼロの使い魔を殆ど読んでません、昔1〜4巻まで読んだ程度です。もしかしたら2〜3巻までかもしれません。
なのでゼトの使い魔の設定については殆どWikiです。何かお気づきの点などありましたら言ってもらえると助かります。
※GAは結構読んでますが、GAキャラの言動などは全て「作者の考える彼女」達の言動です。
「ここは違うだろー」と思われる所があるかもしれませんが、ご了承お願いします。
※作者はトモカネ萌えです。トモカネが可愛くて仕方ありません。トモカネマジ可愛いよハァハァ……
故にトモカネをヒイキする事が多いと思うのでご了承ください。

以上の点を踏まえた上で「それでも僕は、前に進まなきゃいけないんです!」
という方はお読みください。

78 :ZA ゼロの芸術科アートデザインクラス:2011/01/06(木) 00:18:05 ID:PKtUb8pe
ZA(ズィーエー) ゼロの芸術科アートデザインクラス
元ネタ:GA 芸術科アートデザインクラス
召喚された人:劇団ノダミキ

第1話


 ここは彩井学園工業大学附属彩井高等学校、略して彩井高校。
 時は放課後、芸術科Aクラスの教室に居る生徒は皆帰る支度をしている。その中に、一際騒がしい5人組のグループが居た。
「ふぃーっ、やーっと終わったー! 早く帰ろーぜみんな!」
 大きく背伸びをしてから、勢い良く立ち上がって叫んだのは熱血バカの友兼。
 ボーイッシュを通り越してボーイそのものな女の娘で、グループで最も騒がしい人間の1人。
「あーっ、疲れたー。この後みんなでどっか行くー?」
 続いて声を上げたのはムードメーカーの野田ミキ。
 子供のような容姿がコンプレックスでのシャレとお祭が大好きな、友兼同様グループで最も騒がしい人間の1人。
「んー? あたしゃ別にいいけど?」
 野田の質問に答えたのはグループのお母さん野崎奈三子。
 クセッ毛に悩む、突っ込みを得意とする常識人。実は言う程しっかりしている訳ではない。
「私も構わないが、具体的にはどこに行くんだ? 野田殿」
 野田に質問をしたのは寡黙な優等生の大道雅。
 豊富な知識を持つ事から「キョージュ」の愛称を持つ少女。謎の多い不思議な少女である。
「え? いや、具体的には決まってないけど……誰か行きたい所ある?」
 キョージュの質問に答えつつ、グループに意見求める野田。
「あっ、私行きたい所があるんですけど」
 そう言って立ち上がったのは、平凡地味時々天然な口如月。
 少しずれた大きなメガネがトレードマークの、何事にも一生懸命な女の娘である。
「え? どこどこ? どこ行きたいの如月ちゃん」
 野田はそう言いながら、如月に接近する。如月は笑顔でその質問に答えた。
「この近くに最近、美味しいケーキ屋さんが出来たんですよ! テレビでも出てるお店で、みんなで行きたいなぁって思ってたんですよ」
「あーあれのこと? あの店、この近くに出来たんだ」
 如月の言っている店を理解したナミコが言った。それに続いて、野田が叫ぶ。
「もしかして、シーサイド(注・ケーキ屋、「それ町」の店とは別の店だけを指す)の事? あのお店が近くに出来たの!?」
「はい、そのお店ですよ!」
 野田の問いかけに如月が答える。友兼がその光景を見て、関心したように言う。
「へぇーっ、そんなに有名な店なのか?」
「私は構わないが、みんなはどうする?」
 そうキョージュが言って、残りの4人は全員合致、そのケーキ屋に行くことになった。

79 :ZA ゼロの芸術科アートデザインクラス:2011/01/06(木) 00:19:04 ID:PKtUb8pe
 みんなで他愛の無い会話をしながら、5人はケーキ屋「シーサイド」へと向かう。周囲には人の姿は殆ど無い。
「でさー・・・・・・ん? 何あれ?」
 突然、野田がそんな事を言って立ち止まった。吊られて、他の4人も立ち止まり
「ん? 野田、一体どうし・・・・・・何れ!?」
「え? どうしたんですがナミコs……えぇ!?」
「む? なんだあれは」
「なっ、なんだぁ? あの鏡みてぇなの!」
 “それ”を見て、皆思い思いに驚いた。
 5人の目の前にある“それ”は鏡のようで、一見すると宙に浮いているように見え、実際にそれは宙に浮いていた。
 周りを見ても、ワイヤーで“それ”を支えている物体も見当たらない。“それ”はどう見ても、何の支えもなく浮いており。5人はさらに
驚愕した。
「なっ、何かのオブジェ……とかでしょうか?」
「いやっ、それは無いでしょ! そもそも浮いてるし!」
 如月が立てた予想を、ナミコが完全否定した。
「なんなんだろうねぇこれ、鏡に見えるけど」
「私にも鏡に見える、にしても妙だな」
 野田とキョージュは“それ”に近寄り、観察している。
「なんなんだろーな、これ……うおっ!? 指入った!」
 友兼が“それ”に触れた。すると、友兼の指は水に浸すかのように、“それ”に沈んでいった。
 残りの4人も、それを見て驚きの声を上げる。
 そして友兼は、“それ”に沈めた指を抜こうとするが
「え? あっちょ! ぬっ、抜けねぇ!」
“それ”に沈んだ友兼の指は、目に見えるスピードで“それ”に吸い込まれていく。友兼は力いっぱい踏ん張るが、止まる事は無い。
「とっ、トモカネさん!」
 異常に気付いた如月が友兼のブレザーを掴み、友人を精一杯引っ張った。
「トモカネ!」
「トモカネぇ!」
「トモカネ殿!」
 他の3人も同じように友兼のブレザーを掴み、引っ張った。しかし、友兼の体はどんどん“それ”に引っ張られていく。
「おっ、お前らぁ! 俺はいいから! 手ぇ離せ!」
 友人達を巻き込ませまいと、友兼が叫んだ。しかし、友人を見捨てられるような4人でもなく
「そんな事、出来ません!」
「何言ってんだトモカネ! あきらめるなぁっ!」
「頑張ってトモカネ! きっと助かるから!」
「そうだぞトモカネ殿! もう少し踏ん張ってくれ!」
 友兼のブレザーを掴み引っ張る手から、力が抜ける事は無かった。
「うっ、うわっ。うわぁ!」
 いきなり“それ”の引っ張る力が強くなり、友兼の両足が地面から浮いた。それにより、友兼は勢いよく“それ”に飛び込む形になり
「うわぁ!」
「わーっ!」
「キャーッ!」
「なっ……!?」
友兼のブレザーを引っ張っていた4人も、勢いで一緒に“それ”に飛び込んだ。
 5人の人間を吸い込んだ“それ”は、瞬く間に小さくなっていき、最終的には“世界から消えた”。

80 :ZA ゼロの芸術科アートデザインクラス:2011/01/06(木) 00:19:50 ID:PKtUb8pe
「宇宙の果てのどこかにいる、私の僕よ! 神聖で美しく、そして強力な使い魔よ! 私は心より訴えるわ、我が導きに答えなさい!」
 チュドンッ……!
 その少女がそう叫びながら、右手の杖を振り下ろす。それと同時に、獣の咆哮のような音を鳴り響かせながら、少女の目の前の空間が爆発した。
 爆発を起こした張本人である桃色の髪を持つ少女は、爆発によって巻き上げられた砂埃を凝視する。
 少女の名は「ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール」
 彼女の居るトリステイン魔法学院では、生徒が2年に進級する際に「サモン・サーヴァント」と呼ばれる使い魔召喚の儀式を行なう。
 この儀式で召喚された使い魔は、その生徒の一生の僕であり友、目であり耳となる存在であり。基本的に、主の属性を連想するような使い魔が召喚される。
 大変重要な儀式であるサモン・サーヴァントだが、普通の生徒なら一度で成功するような呪文である。
 しかしここにただ1人、彼女だけは違った。
 呪文は間違っていないのに、精神をこれ以上無い程集中させているのに、ルイズのサモン・サーヴァントはまったく成功しなかった。
 今日彼女がサモン・サーヴァントの失敗回数は既に30を越え、正確な回数を覚えている人間など本人含めて誰も居ない。
 学院の教師である当儀式の監督者ミスター・コルベールに「時間が無いので、次で最後にしましょう」と言われ、ルイズ自身もこれで最後だと覚悟を決めて唱えた呪文は、今日ルイズが起こした爆発の中で一番規模の大きい物だった。
 既に体力・魔力共に限界に近づき、肩で息をしているルイズは砂埃を凝視し続け、そして見た。
 目の前の砂埃の中に、うっすらと見える“何かの影”を。
(成功した!? やった! あの影、見た感じだとタバサのドラゴンよりも小さいけど、キュルケのサラマンダーよりは大きいわ!)
 影を見たルイズは心の奥底で歓喜を叫びながらガッツポーズを取り、無垢な童子のような輝く眼で、その砂埃の中の影をさらに凝視した。
 やがて砂埃が風と共に消えていき、“それ”は姿を現した。
「いってぇ〜……あ? なんだぁここ?」
「えっと……どこ?」
「む……?」
「えっ!? どこ、ここ!? ねぇどこ!?」
「いっ、一体なんなんですかー!?」
 ルイズが大きめな幻獣だと思っていたのは、何の変哲も無い、只の平民の少女5人だった。
「……はい?」
 ルイズは数秒程かけて、ようやく出たのはそんな言葉だった。
 分からない、なぜこんな場所に平民が居るんだろう? 迷い込んで来た? こんな所に?
 ルイズは混乱した頭で、同じく混乱している目の前の平民5人がこのトリステイン魔法学院の中庭に居る理由をあれこれ考えるが、周囲の生徒達の叫びによって答えを導き出した。
「ルイズが平民を召喚したぞー!」
「平民……だと……?」
「ハッハッハッハッ!平民が使い魔とは、ゼロのルイズに相応しいチョイスだな!」
 全てを理解したルイズはショックで体を震わせながら、震えた声で言った。
「わっ、私が……召喚した? この平民達が……わっ、私の使い……魔?」
 ルイズは非常な現実に青ざめるが、直ぐ正気に戻ってコルベールに叫んだ。

81 :ZA ゼロの芸術科アートデザインクラス:2011/01/06(木) 00:21:34 ID:PKtUb8pe
「ミスター・コルベール! 私はサモン・サーヴァントのやり直しを要求します!」
「ダメです」
 心からの要求をあっさり拒否され、ルイズは戸惑いながらも理由を尋ね、コルベールは答えた。
「それはですねミス・ヴァリエール、サモン・サーヴァントとは神聖なる儀式。呼び出した者が気に入らないという理由で、儀式のやり直し
は決して認められないのです。儀式のやり直しが認められるのは、使い魔が死んだ場合のみです。たとえ、呼び出した者が平民であっても
・・・・・・です」
「そっ、そんなぁ……」
 余りのショックに、ルイズはその場に座り込む。そんなルイズを見下ろしながら、コルベールはルイズに指示を出した。
「ミス・ヴァリエール、あの者達と契約を結ぶのです。契約を結ばねば、我々は貴女を退学にせざる負えなくなります。さぁ、ミス・ヴァ
リエール。早く契約を……」
 コルベールはさらに
「勿論、あの5人全員とですよ」
と付け加えた。
 屈辱だった。誇り高きヴァリエール家の三女であるルイズが、平民と契約を交わし、一生の使い魔とするなど屈辱以外の何者でもなか
った。
 尚且つ、ルイズはまだキスをした事が無い。その始めての相手が、自分と同じくらいの少女5人など・・・・・・。
 ルイズは顔を俯かせて、己の唇を血が出ない程度にかみ締め、握った拳を震えさせた。しばらくしてルイズは顔を上げ、今にも泣きそ
うな瞳でコルベールを見据え、弱弱しく言い放った。
「分かり……ました。コルベール先生……」
 そしてルイズは、自分の召喚した平民達の方へと向き直り、その足で彼女達へと近づく。
「我が名は『ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール』……」
 足を進めながら、ルイズは杖を振り、コンタクト・サーヴァントの呪文を唱え始める。
「五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え……」
 ルイズは平民達のすぐ目の前まで接近し、その足を止めた。状況を理解出来ていない少女達は、座り込みながら後退りをし、怯えた眼
でルイズを見る。
「我の使い魔となせ」
 ルイズは最初に、目の前に居る大きなメガネをかけた少女に照準を合わせる。5人の中で一際怯えている少女の顔を両手を掴んで、言
った。
「言って置くけど、私にそっちの趣味は無いんだからね? 勘違いしないでよ!」
 言い終わると同時に、ルイズは己の唇を、メガネの少女の唇に重ねた。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ!?」
 突然の出来事に、少女の体は固まった。頬を掴んでいるルイズには、少女の頬の温度が急速に上昇していくのが分かった。数秒経って
、ルイズは唇を離した。
「きっ、如月ぃ〜〜!?」
「あっ、あわっ……あわわわわ」
「ふぇっ!? ふえぇぇぇぇ!?」
「……如月……・殿?」
「きゅ〜……」
 残りの4人が、思い思いに取り乱し、如月と呼ばれた少女は真っ赤な顔でその場に倒れた。ルイズは、自分の顔も真っ赤に染まってい
るのが分かった。

82 :ZA ゼロの芸術科アートデザインクラス:2011/01/06(木) 00:23:03 ID:PKtUb8pe
 劇団ノダミキのメンバーは、状況がまったく理解できなかった。
 鏡のようなものに吸い込まれる友兼を助け出そうとして、一緒に飲み込まれたと思ったら。見知らぬ少年少女達に囲まれていた。
 そんな状況を即座に理解できる者など居る筈もなく、少女達もさっぱりさった。
 しばらく全員で小声で話し合い、キョージュが自分達はカルト宗教に拉致された可能性を提示した。
 そして全員で騒いでいた所に、ルイズと名乗った桃色の髪をした1人の少女が、意味不明な事を言いながら近づいて来て突然如月の唇を奪った。
 只でさえ混乱していた5人の脳はさらに混乱し、全員その頬を赤色に染め上げた。
 自分達の唇も、如月のように奪われるかもしれない。そう考えた残りの4人は己の唇を隠すように手で覆った。
 そして数秒後、如月が突如右手を抱えながら苦しみ始めた。
「熱っ!? あっ……くっ……うううっ……!」
 誰の目から見ても、普通の痛がり方ではなかった。如月の強く瞑った目からは涙がボロボロと零れ落ちている。
 ルイズが如月に何かをしたのだ。そう考えた4人の心に、熱い怒りの炎が燃え上がった。
「てっめぇ! 如月に何しやがった!!」
 考えるより先に友兼は立ち上がり、右手でルイズの胸倉に掴みかかった。
「なっ、何するのよ!」
 ルイズの少女が叫ぶが、友兼は止まらない。残りの3人も、それに言葉で乱入してきた。
「如月に何したんだ!」
「ひどいよ! なんでこんな事するの!?」
「何が目的で如月殿を苦しめる!?」
 思いも寄らない出来事にルイズは、困惑しながらも叫んだ。
「ルーンを刻んでいるだけよ! それより、貴族に掴みかかって只で済むと思ってるの!? 話なさい!」
「ってんめぇー!……ぐぅっ!?」
 反省の色がまったくないルイズの態度に、怒りの臨界点を越えた友兼が相手いた左手を振り上げた。
 しかし、突然左手に激しい痛みを感じ、友兼は右手をルイズの胸倉から離し、左手を強く押さえた。
 見ると、他の3人も激しい痛みを感じているらしい。ナミコは友兼と同じ左手、野田とキョージュは頭を抱えて苦しんでいる。
「安心して、痛みはすぐに消えるわ」
 ルイズの言葉に反応して、友兼は何か言い返したやろうかと考えたが、痛すぎてそれどころではなかった。
 しばらくすると、ルイズの言う通り痛みは直ぐに消えた。それも嘘のように。
「なっ……なんだぁ?」
 友兼が左手を見ると、左手の甲に文字のような物が書いてある。それも明らかに焼印のような熱症でだ。
 友兼が他の4人を見ると、ナミコは友兼と同じ左手に、如月は右手に、野田とキョージュは頭に、多少形は違うが同じような焼印らしき痕が付いていた。

83 :ZA ゼロの芸術科アートデザインクラス:2011/01/06(木) 00:24:04 ID:PKtUb8pe
「ほほう、これは珍しいルーンですね」
「うわっ!?」
 声を聞いた友兼が顔を上げると、禿げのおっさんが友兼の左手の焼印を覗いていた。驚いた友兼は思わず後退った。
「おっと失礼、ちょっとスケッチさせてもらって良いかな?」
 こちらの許可を待たずに、禿げのおっさんは友兼のルーンと呼んでいた焼印をスケッチし始める。
 それが終わると、今度は野田の頭のルーンを描き写しに行った。
 今度こそルイズをブン殴ってやろうと思っていた友兼だが、禿げのおっさんのおかげでその怒りは静まってしまっていた。
 禿げのおっさんが全員のルーンをスケッチし終えると
「皆さん、これで儀式は無事終了ですね。では、解散」
と宣言。
 その声に反応して少年少女達が杖を振ると、彼らの体が宙へ浮かび、飛んでどこかへ行ってしまった。
 文字通り飛んで、本当に空を飛んでどこかへ行った。
「じゃーなルイズ! 俺達は先に帰ってるからな!」
「ルイズ、お前は歩いてこいよ」
「とっ……とっ……とっ……!」
 ナミコはそんなありえない場面を見て、驚愕の表情を作りながら、言葉になっていない声を発し続けそして。
「「「「飛んだーーーーー!?」」」」
 ナミコ、如月、野田、友兼が叫んだ。口をあんぐりと開けて叫んだ。キョージュはただ一言
「ほう……」
と言っただけだが、残りの4人は至極当然の反応を見せた。
「なっ、なんなんだあれ!? あれ、本当に飛んでるのか?」
「そっ、そんな筈ないよ友兼! ねぇ! どこからワイヤーを垂らしてるの?」
 先程までの怒りはどこへやら、友兼と野田がルイズに問い掛ける。ルイズはそれに喧しそうな顔で
「あんた達、魔法も知らないの? 一体どこの田舎から来たのよ。それより、あなた達名前はなんて言うのよ。名乗りなさい」
馬鹿にしたように言った。
 ちなみにルイズは、5人全員をキスせずに済んだので、ほっと胸を撫で下ろしていた。

84 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/06(木) 00:46:46 ID:eCXCoZq5
なぜGAを選んだw

85 :ZA ゼロの芸術科アートデザインクラス:2011/01/06(木) 01:02:56 ID:WCqhFFtk
今日はここまでです、もっとやりたかったけど眠いです。
リロードのやり方がよく分からないからじゃないですよ?勘違いしないでください(ツンデレ)何はともあれ、ここまで読んで頂き誠にありがとうございました
続きは規制が解除される頃に投下します。
できればリロードのやり方を教えてくださると嬉しいです。
それではみなさん、良い夢を

86 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/06(木) 01:06:10 ID:zd1Rz0Fq
カオスな面子がやってきた


87 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/06(木) 01:18:39 ID:lC57EgoE
・お互いを尊重して下さいね。クロスで一方的なのはダメです。

※作者はゼロの使い魔を殆ど読んでません、昔1〜4巻まで読んだ程度です。もしかしたら2〜3巻までかもしれません。
なのでゼトの使い魔の設定については殆どWikiです。何かお気づきの点などありましたら言ってもらえると助かります。
※GAは結構読んでますが、GAキャラの言動などは全て「作者の考える彼女」達の言動です。
「ここは違うだろー」と思われる所があるかもしれませんが、ご了承お願いします。
※作者はトモカネ萌えです。トモカネが可愛くて仕方ありません。トモカネマジ可愛いよハァハァ……
故にトモカネをヒイキする事が多いと思うのでご了承ください。


こんなんでどう尊重するんだよ、死ねカス

88 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/06(木) 01:22:11 ID:bfqYFfxQ
カイザーベリアル陛下召喚しようぜ

89 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/06(木) 01:26:46 ID:hhTsDMu/
投下乙でした。

>>75-76
書かない確率が高いので軽くいっちゃうと、何百年か前の虚無が四季崎を召喚して、ハルケギニアに真・変体刀が散らばってるみたいにしようかなーと。
昔に虚無がいたのは本編で明言されているし、その虚無が召喚したせいで歴史が変わってるみたいなのにしたいけど。
ちょっとなー

90 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/06(木) 01:35:40 ID:7HvXBcVS
こういう投下前の前書き見てていっつも思うんだが、
初めてなんです初めてなんですって、お前は処女か。

91 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/06(木) 02:20:45 ID:P8ze55xX
>>85
乙よー
久々にGA引っ張りだして読むか……そういやキサラギは鉛筆投げが上手かったような

>>90
みんながみんな、貴方のように強い訳じゃないんですよ……
ってのが何のセリフだったかはいいとして、まあ不安なんだよね
いらないと思っててもつい犯っちゃうんDA☆

92 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/06(木) 02:26:38 ID:i/Y9xU+7
それにしてもさ、なんで余計なことを書いちゃうのかね。
他にもそんな匂いのするSSなんて結構あるんだし、作者自ら明言しなかったらスルーされるだろw

93 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/06(木) 02:28:46 ID:l2Pt6uln
ほとんどとか全くとか、読んでない宣言は読む側に悪い印象は与えてもそれに見合う良いことなんて無いから、たとえ事実でも言わない方が良いと思うけどね。

まぁ本当に読んでなかったら、わざわざ言わなくても余程設定を調べて書いてない限りは最序盤の展開が終わる頃には読者にはこいつ読んでないなってバレるだろうけど。

94 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/06(木) 02:42:07 ID:hhTsDMu/
>>93
まあ、そういうこと書いちゃうのが初心というか慣れてないせいなんだろう。
あるいは理想郷あたりのSSの冒頭にそういう風に書いてることが多いので、SSの慣例だと思ったのかもしれない。
最初に読んだものとかに左右されるのはよくあることだよ。
とりあえず気長に見守ろう。

95 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/06(木) 02:50:50 ID:YHq8GYjV
まぁまずほとんどが見ないだろうけどな、んな前書きだと

96 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/06(木) 04:01:58 ID:cxF2wLB/
そもそもルイズに召喚されましたってスレタイなんだから、基本的にはゼロ魔の世界に召喚されるわけじゃん?
そんでこのSSもそうなんだろ? それなのに
・ゼロ魔をほとんど読んでない
・召喚される側の好きなキャラを贔屓すると宣言(しかも互いを尊重して一方的にするなとテンプレにある)
・その召喚される側すら「作者の考える彼女」なんて前置きが必要
・そして最後にはそれが気に入らないなら読むな
だろ? いやー、いい度胸してるよなw

「ここ違うだろー」っていうレベルじゃねえぞ……

97 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/06(木) 06:45:26 ID:PVHj4lI+
Arcadiaで頑張ってください
 

98 :ZA ゼロの芸術科アートデザインクラス:2011/01/06(木) 09:16:12 ID:WCqhFFtk
>>87
私の前書きによって貴方の気分を害してしまったのなら、大変申し訳ありませんでした。
私のSSを読んで気分を害する人がなるべく出ないようにする為の配慮だったのですが、これでは本末転倒ですね。
誠に申し訳ありませんでした。

>>92-93
事前言っておいたほうが良いと思ったのですが、余計でしたか。
ご迷惑おかけします。

>>94
ありがとうございます

>>96
贔屓云々は弁解の余地かありません。
貴方の気分を害する事になり、申し訳ありませんでした。
しかし、最後のやつは「気に入らないなら読むな」というよりも、「注意書きの時点で読みたくないと感じたら、スルーしても構いませんよ」という意味で書いたのですが……。
私の書き方がいけなかったようです。本当に申し訳ありませんでした。

99 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/06(木) 09:43:09 ID:KRCJ4Jks
>>98
もうなんもいわんほうがええよ

100 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/06(木) 09:43:18 ID:PglldpgR
>>98
うんそうじゃなくてね、まずなんでゼロ魔の二次創作を書くのに原作読んでないの?
そしてどうしてそれを高らかに宣言しちゃって悪びれもしてないの?
ゼロ魔に敬意を払わないのに、このスレでSS書いちゃうのは良くないことだって思わないの?
ってことを言いたいわけよ。原作読まずに二次やっちゃうのって倫理的に考えてマズイことだってわかるだろ普通

101 :ZA ゼロの芸術科アートデザインクラス:2011/01/06(木) 10:16:00 ID:WCqhFFtk
>>100
書きたいという気持ちが先行してしまい、大切な事を忘れていました。2話は原作を読んでから書く事にします

>>99
そうした方がいいんでしょうか?
分かりました、もう何も言わないようにします

102 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/06(木) 12:38:13 ID:yBkBdTrC
此処の住民的には
投下に際して要求する品質の高さランキングは大まかに
ここ(至高)→理想郷ゼロ魔(普通)→にじファン(ゴミ溜め)

になっているのだろうか。

103 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/06(木) 13:03:33 ID:Ze1XiP7N
そりゃモノによるだろ
どれだけ理想郷と読者層がかぶってるのかもわかんねえし
たしかにここの住人にウケのいい理想郷作品とかは知りたいかもしれん

104 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/06(木) 14:24:41 ID:MDtRntts
ただ「こんなクズ作品は理想郷へでも行ってろ」みたいな発言は始終ありますね

どちらもピンキリっつーか玉石混合だと思うが

105 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/06(木) 14:46:03 ID:kQba2B/T
にじファンへでも行ってろ、じゃないの?

106 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/06(木) 15:06:43 ID:ezJNneld
理想郷に行ったことがない奴か、あんまり読んでない奴が勝手なイメージで言ってるんじゃないかな。
にじファンってのが話題になってるのは初めてみた気がする、こういう時に挙げられるのっていつもなろうじゃなかったっけか。

>>98
気分を害したとかじゃなくて、ルールに反しているってことだと思うよ。
それにスレのルールをスルーして自分ルールを押しつけて「注意書きの時点で…」ってのは、言い方が違うだけで「気に入らないなら…」ってことでしょ?

>>101
口では大事なことを忘れていたと言っているのに、2話からなんだね。
1話は破棄せず、そのままにして2話からなんだね。

107 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/06(木) 15:09:56 ID:rVEJhiRj
ひゃっはー、スルー力の足りないやつらは消毒だー。

108 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/06(木) 15:23:15 ID:tjcK88Nr
>>58
遅レスだが
ビヨール召還は考えたことあるなー、丁度得物も剣だし

109 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/06(木) 16:34:21 ID:uqsb7lk5
>>104
それは作品の面白さとは別次元の問題で、逆行ものとか憑依系みたいなのは向こうでやれ、って話でしょ

110 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/06(木) 16:43:59 ID:wwLB5G8D
>>102
にじファンにも結構良作はある
最近だとチュレンヌ税制改正物語とか
只あまりにも一方的な蹂躙作品が多すぎて目立たない


111 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/06(木) 17:23:42 ID:hhTsDMu/
まあ、このスレは職人が半端ねえという感じはあるな。
まとめの完結作の六、七割が面白いと思えて、大方を普通に読めるとか、この手のSS投稿系でも破格だな。あくまでも俺主観だが。

これで三年前に50近い長編が消えたとか、とても思えない…。

112 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/06(木) 17:44:12 ID:r+LG4uCz
>>102
> 投下に際して要求する品質の高さ
と言うより守るべきルールの厳しさがここ(厳しめ)>理想郷ゼロ魔(普通)>にじファン(ゴミ溜め)なんじゃね?
ここ以外はいったことがないから分からんが

まあここは小ネタはともかく長編は双方のパワーバランスがある程度取れてないとダメって感じだから良作が多いのかもな

113 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/06(木) 17:45:08 ID:pVMq5hGX
三年前だったか?
もっと最近(一年ぐらい前)だったと思っていたが…

114 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/06(木) 17:47:06 ID:miIupL/U
懐かしいな
管理人の失言でまさかの書き手大量蜂起騒動は・・・・・・

115 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/06(木) 17:54:23 ID:OOqMM2j6
>106
なろうの二次創作部門が分離独立して出来たのがにじファンなんだよ。
だからなろうにあった作品は全部にじファンに移ってる。

116 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/06(木) 17:55:14 ID:OOqMM2j6
すまんsage忘れた・・・。

117 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/06(木) 17:59:44 ID:tijwgHsf
懐かしんだり話題にあげない方がいい類の事だと思うけどな・・・

118 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/06(木) 18:18:14 ID:hhTsDMu/
嫌な事件だったね…


というわけで、話題にだしてすまんかった。

バタリロ召喚とかみたいな。
小銭を儲けようとして失敗するバタリロ。
なんか凄い推理力でワルトを追い詰めるバタリロ。
とかまあ、色々とできそう。
ただ、あんなキャラ描くのは大変だろうなあ…。

119 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/06(木) 18:28:57 ID:TsPUZvFC
小ネタならまとめにあったよ
レーザー砲で無双してたw

120 :ZA ゼロの芸術科アートデザインクラス:2011/01/06(木) 18:35:55 ID:PKtUb8pe
ZA ゼロの芸術家アートデザインクラス1話の続き
18:38に投下します

121 :ZA ゼロの芸術科アートデザインクラス:2011/01/06(木) 18:38:07 ID:PKtUb8pe
「魔法!? えっマジ? あれ本当に魔法なんか?」
「何信じてんのトモカネ! どう考えてもワイヤーアクションでしょ?」
「でっ、でも。どこからワイヤーで吊ってるの? ノダちゃん」
「見た感じ、どこにも仕掛けは見えないけど」
「しかし現に浮いているのだから、どこかに仕掛けがあるはずだ」
「名乗りなさいって言ってんでしょ!」
 ルイズそっちのけで議論を始めた5人に、ルイズが叫んだ。5人は議論を中止して、ルイズに名乗る事にした。
「えっと……私は山口如月と言います」
「俺は友兼ってんだ!」
「あたしは野田ミキ! ノダちゃんって呼んでね!」
「あたしは野崎奈三子っていうんだ」
「私は大道雅だ」
「ヤマグチキサラギ? ノダミキ? ノザキナミコ? オオミチミヤビ? 変わった名前ね、一応もう一回お願いできる?」
 5人はもう一度、今度はゆっくりと名前を名乗った。そして、山口や野崎が苗字である事を知ると驚いたように叫んだ。
「平民なのに苗字があるの? 変わってるわねあんた達。トモカネは無いの?」
「俺は友兼が苗字なんだ。っていうかお前はなんて名前なんだよ?」
「私はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール、見ての通り貴族よ。長いからルイズで良いわ」
 ルイズが無い胸を張りながら名乗ると、キョージュが一つの疑問を投げかけた。
「貴族? という事は、ここはイギリスか? どう見ても日本国内ではないが」
「イギリス? ニホン? 何それ? 国内って事は、国の名前なの?」
 ルイズが答えると、全員固まった。ルイズの反応がマジだったからだ。キョージュがさらに質問してみる
「ここはどこだ?」
「ここはトリステイン王国のトリステイン魔法学院よ」
「トリステイン? 魔法学院? すまないが、もう少し詳しく説明してはくれないか?」
 キョージュの質問に対し、ルイズは自分の住んでいる世界の事を簡潔に話してくれた。
 この世界にはハルケギニアとアルビオンとエルフの国の3つの地域がある事、この世界にはメイジと呼ばれる人種だけが使える魔法という力がある事。
 そして魔法が使えるメイジは基本的に貴族で、ここトリステイン魔法学院は貴族達が魔法や貴族に必要な知識などを教える施設である事。
 そして今日は魔法学院の2年生による使い魔の儀式があり、5人はルイズが自分の使い魔にするべく召喚したとの事。そしてさっきのキスでルイズの使い魔になった事。
 それらを全て聞いて、5人は驚愕した。とても本当の事だとは思えない話だったからだ。
 勿論全員、ルイズの脳内設定だと思っており、主に友兼と野田とナミコがありえないだの胡散臭いだの言っていたが、キョージュが昼の空に薄っすらと見える2つの月を見つけ

「……ルイズ殿、月が2つあるように見えるのだが」
「え? 月が2つ? 何当たり前の事を言ってるのよ」
という2人の会話を聞いて、自分達の目で2つの月を確認した。

122 :ZA ゼロの芸術科アートデザインクラス:2011/01/06(木) 18:39:06 ID:PKtUb8pe
「「「「「……」」」」」
「ん? どうしたの? 何も無いみたいだけど……」
 ルイズが唖然としている5人の目線を追って、ルイズも空を見上げるが不思議な物は何も無い。最も、それはルイズにとってはだが。
「いやっ、月! 月! 月が2つある!」
「つっ、月が分身しちゃったー!?」
 目を見開いて騒ぎ出す友兼と野田、そして夢だと思ったのか自分の頬抓っているナミコ、自分のメガネを煙が出るほど拭いている如月、そして月を見上げたまま動かないキョー
ジュ、それを見てルイズも慌てだす。
「えっ!? 何? どうしたのよ!」
「どうしたもこうしたも、月が2つあるぞ!」
 友兼が月を指差して叫ぶが、ルイズにはちんぷんかんぷんだ。
「なっ、何? そんな事で騒いでたの? 当然じゃない、月だもの」
「いや、おかしいでしょ! なんで月が2つもあるのよ!」
 ルイズが当然のように言った台詞に、ナミコが突っ込む。如月のメガネから立ち込めている煙がさらに濃くなっていた。
 そして、キョージュが自分達の置かれた状況を完璧に理解し
「だから、なんで月が2つある事に驚いてんのよ! もう意味分かんない!」
 混乱しているルイズに、キョージュが説明をした。
「ルイズ殿、みんなが驚いているのも当然だ。何故なら私達は、別の世界から来たのだからな」
「は?」
 言っている事がまったく理解できなかったルイズに、キョージュがもう一度言う。
「どうやら私達は、ルイズ殿のサモン・サーヴァントによって異世界から召喚されてしまったようだ」
 キョージュの言葉を聞いたルイズは、呆れた顔をする。当然だ、突然自分達は異世界から来ました。などと言われて、信じる人間は居ない。
 ルイズも例に漏れず、キョージュの言っている事もまったくと言って信用していなかった。そしてルイズが、呆れた顔のまま言った。
「何それ? あんた達、そんなに自分達が田舎モンだって思われたくないのよ? 嘘をつくならつくで、もっとマシな嘘をつきなさいよ」
「いや、本当だ。 信じられないのも無理は無いが、ここは私達が居た所とは別の世界なのだ」
 真剣な顔(といっても、ルイズには判別不可能だが)でキョージュが説明をするが、ルイズはやはり信じきれないようだった。
 仕方が無いので、キョージュは他の4人の混乱を宥める事にした。

123 :ZA ゼロの芸術科アートデザインクラス:2011/01/06(木) 18:39:54 ID:PKtUb8pe
 しばらくの間。友兼、野田、ナミコの3人はルイズを責めていた。
 内容は、「何故自分達を召喚したんだ」とか、「勝手に人を使い魔にすんな」とか、「嫁入り前の乙女に焼印なんか付けやがってこんちくしょう」等。
 ルイズもそれに対し、「私が選んだ訳じゃない。そもそもサモン・サーヴァントはこの世界の動物を呼ぶ為の呪文で、人間が召喚されるなんて前代未聞」とか、「使い魔と契約し
なきゃ私は進級できない」とか、「それは焼印じゃなくてルーンって言うのよ」等の事を言い返した。
「でも、これからどうすればいいんでしょうか?」
「だよねー、異世界でしょ? どうすればいいんだろうねぇ?」
「だから、あんた達は私の使い魔をやればいいのよ!」
 これからの方針に悩む如月と野田に対し、ルイズが叫んだ。そんなルイズに、ナミコが質問をする。
「その……使い魔やれって言われても、具体的に何をやればいいの?」
 ルイズは仕方が無いといった顔で、使い魔に関する説明を始めた。
「分かったわ、教えてあげる。使い魔の仕事は主に3つあるの、1つ目は主と感覚を共有しその手足となること」
「感覚を共有?」
 説明を始めてからすぐ、如月が疑問を呟いた。ルイズは詳しく説明してやる。
「つまり、あんた達が見たものや聞いたものが、私にも見えたり聞えたりするのよ」
「えっ!? それは困ります!」
 如月が顔を赤くして叫んだ。恐らく、自分のプライベートな所を覗かれるのが嫌なのだろう。他の4人も、嫌そうな顔をしている(表情が判別できないので、キョージュは予想だ
が)。
 ルイズはそんな如月を安心させるように言う。
「大丈夫よ、何も見えないし聞えないから。きっと、使い魔が人間で5人も居るからだと思うわ」
 5人が全員、ほっと胸を撫で下ろした(キョージュは変化が見られないが、多分ほっとしてる)。
 ルイズは説明を続けた。
「2つ目は秘薬だとか鉱石とか、主人が望むものを探すこと」
「残念だが、できない。我々にはこの世界の知識が無いからな」
 キョージュの即答に、ルイズため息をついた。そして、気を取り直して最後の説明に入る。
「で、最後の3つ目。これが一番重要なんだけど、主の身を一生守り続けること。……でも私と同じくらいの歳の平民の女の子だし、無理よね?」
 ルイズが諦め半分で言った言葉に反応して、
「それってつまり、敵を倒すってことだろ? それなら俺ができるぜ!」
 友兼がガッツポーズを作りながら言った。
「あら本当? 見た感じそんなに強そうには見えないけど?」
「そんな事ないよ、こう見えて友兼は結構人間離れしてるから」
 そんな野田の言葉を聞く限り、友兼は結構強いらしい。そしてルイズは、残りの4人を見て言った。
「でも、他の4人は取りえ無しか……」
「なっ、失礼な! 野田ちゃんには可愛いって取りえがあるじゃん!」
 野田は異議を唱えたが、残りの3人は
「たしかに、あたしは特に何も無いけど……」
「私も、友兼さんみたいに戦ったりできませんし……」
「私の知識も、ここでは役に立つかどうか分からないしな」
ルイズの“取りえ無し”を大人しく認めた。
「可愛いって……だからなんだってのよ! それなら猫やネズミでいいじゃない!」
「うっ……たっ、たしかに……」
 そのルイズの一言で、野田も“取りえ無し”認めることになった。

124 :ZA ゼロの芸術科アートデザインクラス:2011/01/06(木) 18:40:43 ID:PKtUb8pe
 ずっと中庭で突っ立っているのもなんなので、劇団ノダミキはルイズと共にルイズの部屋に行く事にした。
 とても広い女子寮を見て友兼と野田が騒ぎまくるが、ナミコのお叱りによってそれも収まった。
 そうしている間にも、全員ルイズの部屋に到着。
「ここがルイズちゃんのお部屋? 広いねぇー!」
「ここを1人で使うの!? ズッリー!」
「あまり騒がないでよ。あと、あんた達は私の使い魔なんだからちゃん付けしない!」
 ルイズが要求を2つ出したが、後者の要求を聞き入れられなかったようで
「うっわー、ベッドもフカフカだぁ! ルイズちゃん、毎日このベッドで寝てるの? いいーなー」
野田は気にせず、ルイズをちゃん付けで呼び続けた。
 ルイズは何を言っても無駄だと判断し、好きにさせる事にした。
 ふと、キョージュが何かに気付いたかのようにルイズに質問した。
「ところでルイズ殿、私達は今晩どこで寝ればいいんだ?」
「え?」
 そんなのまったく考えていなかった。ルイズは少し考えてから
「まさか人間が、それも5人も出るとは思わなかったから。藁を薄い毛布しか用意して無いわ」
と説明した。
「えっ? じゃあ私達、どこで寝ればいいんですか?」
「流石に藁の上で、ってのはちょっとなー」
 如月とナミコがそう言って。
「えー? じゃあみんなでルイズちゃんと一緒に寝る?」
 野田がそんな提案を出した。
「え?」
「6人じゃちょっとせめーだろうけど、他に無いんじゃなー」
「仕方が無いな」
 動揺するルイズを尻目に、友兼とキョージュが勝手に納得する。
 勝手に話を進めめられては困る、ルイズは叫んだ。
「ちょっとちょっと! 何勝手に決めてんのよ!」
 しかし、そんなルイズの抵抗も
「え? でも、それしか無いじゃん?」
「うむ、風邪でも引いたら大変だしな」
「うっ……!」
友兼とキョージュの正論によって、弾圧される形になった。

125 :ZA ゼロの芸術科アートデザインクラス:2011/01/06(木) 18:41:29 ID:PKtUb8pe
「……ちょっとあんた達、もうちょっと離れなさいよ」
「これ以上離れたら端っこの野田が落ちちまうよ」
「これ以上は、私も落ちちゃいます……」
 暗い空に、青と赤の2つの月が輝く夜。ルイズと劇団ノダミキは豪華な布団の中でグダグダな口論をしていた。
「これじゃ熱くて眠れないわよ」
 流石のルイズと言えども同い年(予想)の女の子5人相手は分が悪く、結局全員ルイズのベッドで寝る事になった。
 大きいとは言えど1つのベッド。流石に6人で寝るとなると窮屈で、ベッドは暑苦しかった。
「我慢しろよルイズ、みんな耐えてんだ」
「あんた私の使い魔なのよ? 様を付けなさい様を!」
「静かにしろ! 寝れないだろうが!」
 友兼とルイズに対して、ナミコが叫んだ。友兼もルイズも同時に黙る。平民で自分の使い魔だと言うのに、不思議とルイズはナミコには逆らえなかった。
(なんだがアレオノール姉さん達と同じ感じがするのよねぇ・・・・・・いや、お母様の方がしっくりくるな)
 ルイズは内心でそう呟きながら左を見た。左から、如月、ナミコ、キョージュの順番で並んでおり、如月とナミコは頑張って寝ようと目を閉じている。
 ルイズは既に寝ているキョージュを見て
(良くこの状況で眠れるわね)
と関心し、次に右を見た。
 左から、ルイズ、友兼、野田の順番で並んでいて、友兼と野田も如月とナミコ同様、この状況でも寝ようと頑張っていた。
 ルイズも黙って目を閉じているしかないと考え、キョージュ以外の4人に習って目を瞑った。

126 :ZA ゼロの芸術科アートデザインクラス:2011/01/06(木) 18:42:23 ID:PKtUb8pe
以上です。思ったより長くなりました。ここまでお付き合いくださって、ありがとうございます。
次の投下がいつになるかは分かりませんが、なるべく早く投下出来るよう頑張ります。

127 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/06(木) 18:50:41 ID:BSSp2678
    ∩00  ∩
 ⊂ニニ ⊃ ⊂ ニ )-- 、
  ,. ---ゝ )   | レ'/⌒ヽヽ
. ( (´ ̄ ̄   / /     ノ.ノ ○ ○
. ヾニニ⊃ `'∪ ⊂ニ-‐'

                      ∩00  ∩
                   . ⊂ニニ ⊃ ⊂ ニ )-- 、
                    ,. ---ゝ )   | レ'/⌒ヽヽ
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                    ヾニニ⊃ `'∪ ⊂ニ-‐'

128 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/06(木) 19:42:05 ID:A+slfFhb
>>118
えーと、あえて突っ込んでおこう。

×バタリロ、ワルト
○パタリロ、ワルド


129 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/06(木) 19:44:59 ID:DMPmlSjh
    ∩00  ∩         ∩
 ⊂ニニ ⊃ ⊂ ニ )-- 、   ⊂ ニ )-- 、
  ,. ---ゝ )   | レ'/⌒ヽヽ   | レ'/⌒ヽヽ
. ( (´ ̄ ̄   / /     ノ.ノ   / /     ノ.ノ ○ ○ ○
. ヾニニ⊃ `'∪ ⊂ニ-‐'   `'∪ ⊂ニ-‐'

              ∩00  ∩         ∩
           . ⊂ニニ ⊃ ⊂ ニ )-- 、   ⊂ ニ )-- 、
            ,. ---ゝ )   | レ'/⌒ヽヽ   | レ'/⌒ヽヽ
           .( (´ ̄ ̄   / /     ノ.ノ   / /     ノ.ノ ○ ○ ○
            ヾニニ⊃ `'∪ ⊂ニ-‐'   `'∪ ⊂ニ-‐'

                      ∩00  ∩         ∩
                   . ⊂ニニ ⊃ ⊂ ニ )-- 、   ⊂ ニ )-- 、
                    ,. ---ゝ )   | レ'/⌒ヽヽ   | レ'/⌒ヽヽ
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                    ヾニニ⊃ `'∪ ⊂ニ-‐'   `'∪ ⊂ニ-‐'

130 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/06(木) 19:46:45 ID:Aakb1LvM
馬鹿にするのも大概にしろよ!

131 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/06(木) 21:04:21 ID:939l1YZG
確かに>>100に対して【書きたいという気持ちが先行してしまい、大切な事を忘れていました。】
と返しておいて【2話は原作を読んでから書く事にします】と返したり、一話の続きを投下するってのは馬鹿にしてるよな。

>>126
大切な事だと言うのなら、ちゃんと最初からやれよ。 本当はそんな風に思っちゃいないんだろ?
もう自分でサイトなりブログなり作ってそっちでやってくれないかな、お前みたいなのに来られちゃ他のサイトも迷惑だろうからさ。

132 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/06(木) 22:52:25 ID:U47CcYAv
>>126
あなたにお勧めなのは 「にじファン」 にいって書いてくこと
テンプレすら読めないようじゃここで書くのやめたほうが良いよ

133 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/06(木) 23:05:11 ID:iBjH2jN5
熱気バサラを召喚!
コルベールの本名がジェームズ・マーシャル・コルベリックスでフサフサの頃はアフロだったりしますが、かまいませんね!

134 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/06(木) 23:10:30 ID:pVMq5hGX
馬鹿が毎日のうのうと生きている一方で、未来ある子供たちが毎日死んでいくとは涙がでるな。

135 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/06(木) 23:12:25 ID:kQba2B/T
笑いが止まらんよな

136 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/06(木) 23:16:19 ID:iBjH2jN5
デレシシシ!!

137 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/06(木) 23:45:05 ID:TdMJLqKE
今アルカディア落ちっぱなし?
久々に行ったら覗けないんだけど

138 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/06(木) 23:52:45 ID:rVEJhiRj
>>137
スレ違いなんだがなあ・・・・・・まあいいや。
普通に繋がるが、一体どこにアクセスしてんだお前は。

139 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/06(木) 23:54:29 ID:1nmQZZ/5
>>137
言っておくがかな〜り前にドメイン変わったぞ>理想郷
ググってブクマし直したら?

140 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/07(金) 00:02:36 ID:X65/+RR9
>>131
荒らしに反応するのは荒らしと同じだぜブラザー

141 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/07(金) 00:10:04 ID:yS/D+8lg
誰かキングをミザリってガンスリンガー召喚させねえかなあ・・・

142 :ZA ゼロの芸術科アートデザインクラス:2011/01/07(金) 00:18:59 ID:C3V0ovjh
>>132
にじファンというサイトを見て来ました。
ああいうサイトがあったのですね、教えていただきありがとうございます。
私の余計な注意書きのせいでスレが荒れ、たくさんの人に迷惑をかけてしまいました。
みなさんが私に来ないで欲しいというなら、私はここで作品を投下したり書き込みをしないようにします。
つまり、今後はにじファンに作品を投稿する事にします。
みなさんに御迷惑を御掛けした事に関しては、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
誠に申し訳ありませんでした。

143 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/07(金) 00:20:49 ID:yS/D+8lg
あなたに来ないで欲しいです。
サヨウナラ。

144 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/07(金) 00:26:05 ID:cd8a/NmX
俺も2、3日前から理想郷に入れない。
先月から毎日ブックマークで入ってたけど、つながらなくなった。
ググって検索から入ってもだめなので、なんでだろう。

145 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/07(金) 00:30:47 ID:J6WcxaIt
アク禁でも喰らってんじゃね?

146 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/07(金) 00:43:56 ID:ON+drovt
今回は御縁がなかったということで

147 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/07(金) 00:45:28 ID:IhZ0pPyd
プロバイダを変えてみたけどだめだった。
さらに別のプロバイダと、漫画喫茶でも試してみるか。

148 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/07(金) 00:47:00 ID:yS/D+8lg
>>144
試しにググってみたら俺も入れなかったw
書き込んだりしない俺がアク禁されるってこた無いと思ったから、語るスレの>>1にあるURLを試したら入れた。
たぶんグーグルのは古いやつなんじゃないかな。

そんでこれだけレスしといて言うのも何だけど、こういうのは理想郷関連のスレでやった方がいいんじゃないかな。

149 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/07(金) 17:14:51 ID:ft3+khOv
おジャマ怪獣マリネゴン召喚……

150 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/07(金) 20:59:24 ID:4t4VTbGL
お喋り怪獣名探偵さんま召喚……

151 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/07(金) 21:49:56 ID:oTxaeCcG
怪獣の流れの予感・・・!

ということで原作の全てを映像化、しかも第一弾は映画化!という大変めでたいニュースが舞い込んできたベルセルクから
例の条例で良くて終始モザイクか黒塗りで、十中八九無かったことにされるであろうエンジョイ&エキサイティングさんを召喚!
しかもアンアンが召喚して、アニエスではなくEEさんを銃士隊隊長に据えてハルケギニア大女王にアンアンはなる!
そしてジョゼフがゾッド、ヴィットーリオがガッツを召喚して怪獣大決戦!

152 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/07(金) 22:14:15 ID:f9zS66Qo
え、ヴィットーリオがTheガッツから……?

153 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/07(金) 22:18:09 ID:VeMS7sxR
タカさんとな

154 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/07(金) 22:21:42 ID:Q3wcyxTk
だからよー、前スレのコズミックブレイクネタに誰も反応しないのってなんなんだよっ
くそがっ俺だけ反応したのが恥ずかしいじゃねーかしねぼけ

155 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/07(金) 22:24:01 ID:Q3wcyxTk
>合

156 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/08(土) 00:03:21 ID:kwOgMj9b
ヤター!コズミックブレイクネタロボできたよー!

 ∵
>合<
bпd
 II
JL

頭部パーツは付け変え可能!
ΘΦθσφЁё

157 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/08(土) 00:36:21 ID:Ojee/obo
本編10巻くらいまでしか読んでないけど、魔力なんて言葉が出てきてないから、
2次SSでルイズなんかの「魔力」がすごいだとかっていう記述を見ると萎える。

158 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/08(土) 00:50:51 ID:XI86FPYb
すげぇ気だ

159 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/08(土) 01:06:35 ID:9Z4MG+h2
アニメ版ラインバレル最終回より早瀬浩一と城崎絵美とラインバレルを召喚
例の二人と一機に出会う直前より

ラインバレルは絵美復活のために力を使い果たし
浩一もファクターの力を失いただの人間に戻りつつある状態

・・・ってな感じで思いついたが、肝心の内容をどうしたもんか・・・
いかなる状況でも正義の味方たらんとする浩一まではいいとして
案外サイトも似たようなものだったりで、ほぼトレスになりそうな上に落とし所が思いつかん・・・
ジョゼフがマサキを呼んでて〜なんてベタ過ぎてやりたくはないが

テファがS美さんを召喚しててスパロボよろしく毒を抜かれて・・・というのも考えたのだが
外で生きていけず、護られているテファを自分と重ねて、薫さんに支えられていた自分がそうであったように
自分がテファを支えましょう、みたいな綺麗なS美さん

シエスタは五十嵐隊長の曾孫でタルブには特自アルマ

160 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/08(土) 01:22:24 ID:25hLw8uv
>>157
自分もそう思ってて、ゼロと魔砲使いで魔力という概念がないとか出て、
「おお、よみこんでんな!」
と感心したもんだった。
でもオーラみたいな言葉は出てきているし、割と最近に魔力の語が出てきたような気がする。
ちょっと確認はできんが。

161 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/08(土) 01:28:38 ID:rfSvufyS
つーかまさに10巻で出てる

162 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/08(土) 01:36:34 ID:W2biZ5mK
>>152-153
タカさんとは懐かしい。
もしルイズが召還したら、二股ばれて降られたギーシュに
「決闘という名の公開レイプ」しそうだわ。

163 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/08(土) 01:47:22 ID:QpDZ7Lgt
161 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2011/01/08(土) 01:28:38 ID:rfSvufyS
つーかまさに10巻で出てる
162 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2011/01/08(土) 01:36:34 ID:W2biZ5mK
>>152-153
タカさんとは懐かしい。
もしルイズが召還したら、二股ばれて降られたギーシュに
「決闘という名の公開レイプ」しそうだわ。

164 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/08(土) 05:48:08 ID:iEaaupAv
>>157
ルイズが虚無の呪文使うときやタバサの戦闘シーンなんかは結構使われてるぞ>魔力


165 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/08(土) 12:12:26 ID:DV81WpQ/
バランスブレイカー的なキャラが召喚されたときは
ルイズの師匠として動くのであり、前線には出ないという
流れになるだろうか?

例えばるろうに剣心の比古師匠の場合だと
そうなるだろうか。

166 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/08(土) 12:17:20 ID:W91n3qks
「てへ。 あの設定使うの忘れてたよ」「この設定さらに盛り込もう」
とかやるのが先生だからな。
魔砲とかの人は「自分がこの設定たらこの設定!」ではなく、
「もう自分の設定でいいじゃん〜」って開き直って諦観して、続き書いてほしいね。

167 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/08(土) 12:43:40 ID:xJzR9zGj
>>165
バランスブレイカーはピンチの時以外助けてくれず
ルイズが(良い意味での)貴族の精神を見せたら鍛えてやる
そんな感じじゃないかな

168 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/08(土) 14:25:42 ID:W91n3qks
>>165
出張ったら出張ったらで裏目に出ちまえば物語りとしては面白いんじゃね?

クロムウェルに操られちまうとか。

169 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/08(土) 14:27:27 ID:YjaTnjrg
>>165
そんなもんキャラ次第じゃないの

170 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/08(土) 14:57:51 ID:XgxbumPZ
つよすぐるキャラを原作通り最前線で使うと
ゼロ魔レイプになっちまう危険もあるからな


171 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/08(土) 15:07:57 ID:zZQ4OTtp
ギャグ調の話だとそれも緩和される印象があるかな。
次から次へとクロス元からバランス壊すようなの持ってくるのとかは最悪w
最強状態で連れてきてゼロ魔側をただただ馬鹿にするだけのとかね。
神(読者)の視点でやってたりすると目も当てられない。

172 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/08(土) 16:17:34 ID:zZQ4OTtp
ラッキーマンとか両津なら・・・
両津の場合は、ルイズが部長みたいにオチで暴れてくれるのかな

173 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/08(土) 16:36:36 ID:W91n3qks
強すぎるけど欠陥もち……
病弱な姉とと刀語の七実さんで。

まあ、雑草と評されてギーシュ辺りは本気で刈られちまうか…

ちい姉召喚ならぴったりかもしれんけど。

174 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/08(土) 17:47:27 ID:xiQ2BTvE
ぬらりひょんの孫のリクオとかは対人間に対しての攻撃回避はチートだけど
攻撃の方は仲間の妖怪がいないとそこまで強いわけではないからバランス的にはOKかも
しかも基本的に夜の姿の時しかその能力も使えないし

175 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/08(土) 19:11:28 ID:tLGw10hX
量産MSで宇宙怪獣ぶっ壊せるスパロボ方式でいいよ

176 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/08(土) 19:41:11 ID:VNAsGrnv
>>173
七実は素(悪刀なし)の状態でもまにわにをさくっと殺せるくらいに強いし、
殺人を躊躇するタイプでもないからなぁ。
下手すると学院に血の雨が降りかねん。躾として爪剥がしとかやるし。


177 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/08(土) 20:25:40 ID:o0DQK3am
>>173
ぶっちゃけ何があろうと絶対に呼んじゃいけない、と言うか性格通りに動かそうとすると
話が作れなくなるキャラの典型だな。
どう考えても蹂躙以外の展開がありえないし。


178 :SeeD戦記・ハルケギニアlion heart with revenger:2011/01/08(土) 20:55:12 ID:nyCyvwd5
SeeDの書き手です。
他にいらっしゃらなければ、21:00から参ります。

今回ついにジョゼフと戦闘なんですが、最初に断言します。
ジョゼフが今作最強キャラです。ラスボスより強いです。
戦法が違うので一概には言えませんが、オメガウェポンと同等か或いはそれ以上の戦闘能力を書き手としては想定しています。
ゲームで出たら「おでかけチョコボ」前提か、運ゲーと化します。

179 :SeeD戦記・ハルケギニアlion heart with revenger:2011/01/08(土) 20:59:54 ID:nyCyvwd5
mission22 Premonition


 ヨルムンガンドを撃退出来たのは良いものの、あれから隊内でも疎外具合は増すばかりだ。
 ……やはり、完全に悪魔以外の何者でもないディアボロスの外見が拙かったのだろうか。
「それでも、私は貴方達に感謝している」
 そういうのは、部隊再編の最中ラグナロクに寄ったオルレアンだ。
「あの男が虚無だということを知らなければ、例え艦隊を首尾良く押さえられていても、私はそれを無駄にしていたかも知れない。情報提供だけでも価値があった」
 現在、マストを整備し直し行動可能になった両用艦隊は、ガリア王都リュティスを遠巻きに補給線封鎖に当たっている。まともに艦隊での砲撃戦を行えば、ゲルマニア艦隊がトリステインで犯した愚を再現していたかも知れなかった。
「そして、未だ底の知れないの虚無の能力に対して、貴方達は最後の切り札になる」
 オルレアン派の貴族達にとっては、得体の知れない傭兵部隊が度々手柄をかっさらっていくのを快く思っておらず、前線に立つ機会が薄れているのを内心喜んでいる者も多いが、オルレアン自身にとっては、逆なのだ。
 切り札たるスコール達を温存し、必要なときに状況を見極めて投入することこそが重要だと見ている。
「歩兵部隊で、騎士達で討ち取れればそれで良い。けれど……」
「当然、そうは考えていない、と」
「そして、貴方達の出番。その時は、私も一緒に行く。直接手が下せなくとも、最後は、見届ける」
 オルレアンの言葉に、スコールとアニエスは頷き返した。
「ところで殿下」
 応接室となっているキャビンの端で、ジョーカーが挙手をしつつ尋ねかけた。
「ゲルマニアのキュルケさんはどうしたんです?この間から姿が見えませんけど」
 ゲルマニア、と聞こえた辺りでピク、とアニエスの眉が震えた気がしたが、スコールは知らんぷりを決め込んだ。
「……両親のところに行った」
「そりゃまた何で。トリステインに亡命している家族の元にも帰らないで、貴女の手伝いをするって言ってたのに」
「私が、今のゲルマニアと同盟を結んだから」
 流石に、これには三人とも驚きで目を見開いた。
「何だと……?馬鹿な。奴らがルナティック・パンドラを手に入れたのは……」
「そう。かの簒奪王からだ」
 アニエスの言葉を、カステルモールが忌々しげに引き継いだ。
「だというのに、奴らめいけしゃあしゃあとこちらと同盟を結びたいなどと……ッ!」
「だが、それを受けたんでしょう」
「あのオットーという男は、ガリア王の行動が予測できないと言っていた。故に危険な芽を摘んでおきたいと」
(去り際オットーが他に行くところがあると言っていたのはオルレアン派の事か。節操が無いとも思えるが……)
 想像以上に鵺的な男らしい。
(それに、ガリア王の行動が予測できないから討ちたいというのは、逆にオルレアンならばまだ政敵として扱いやすいからということの裏返しだ。気づいてない訳でもないんだろうが)
 だがそれも、オルレアンとしてはどうでも良いのだ。彼女はただ、父の敵を討ちたいだけなのだから。
「こちらに向かうのは私たちの方が遅かったが、呼ばれたのは私たちの方が先だったようだな」
 何しろここに招くときまでは赤毛の彼女は居たはずだ。
「それで今日、ゲルマニアからの援軍が来るはずなのだが……奴らめ、約束の時間を過ぎても連絡の一つも寄越さない!所詮は反乱者共だ、礼のなんたるかも弁えずよく一国を支配しておける!」
 手を結んだことを内心受け入れていないのだろう、カステルモールが激しく罵倒する。
(しかし、援軍だと?オットー自身、軍事的な余裕はそうないと言っていたはずだが……)


 予定よりも6時間近く遅れて現れたのは一隻の揚陸艇だった。

180 :SeeD戦記・ハルケギニアlion heart with revenger:2011/01/08(土) 21:00:56 ID:nyCyvwd5
 遠巻きにそれを眺めていたスコールは、そこから飛び出した巨体に目を疑った。いや、目を疑ったのはその場にいる人間全員だったのだが、それがスコールには見覚えのある代物だったのだ。
「エ、X-ATM092!?」
「えっくすえーてぃー……何だと?」
「X-ATM092ブラックウィドウ。ガルバディア軍の自立思考型多脚戦車だ!」
「ほら、こいつ」
 すっと脇からジョーカーが、成る程目の前にいる鋼の化け物蜘蛛が描かれたカードを差し出す。
「俺たちの世界で、軍事大国と呼ばれてる国が造ったロボット……まぁ、ガーゴイルだよ」
 駆けだしたスコールの代わりに説明するジョーカーの言葉を聞きながら、アニエスはスコールの背中を目で追っていた。
「おや、ヘル・レオンハート。早い再会でしたね」
 スコールは揚陸艇の近くで、見知った姿を見かけてそちらに近づく。
「オットー、こいつは一体……」
「あなたも戦ったことがあるそうですね。生きているということは倒せなかったということだと、ビッグスさんが悔しがってましたよ」
 言われて気づいたが、成る程、X-ATM092の側には見覚えのある顔が二つ……いや三つほどあった。
「ビッグス、ウェッジ……オダイン博士まで来たのか……」
「ガリア王ジョゼフと戦うのでしょう?虚無の魔法を身近で見られるチャンスだと張り切ってます。……ああ、これは公女殿下、お待たせして申し訳ありません。こいつの搬入に手間取りまして」
 近づいてくるオルレアンに気づいて、オットーは自分からも側に近づきつつ恭しく頭を下げる。
「これが……あなたの言う援軍?」
「ええ。一万の兵よりも役に立ちますよ」
 そうでしょう、ヘル・レオンハート。と唐突に話を振られる。
「ああ……こいつには手を焼かされた」
「彼の強さについては、私が言わずともご理解しているでしょう。その彼をして手を焼く大蜘蛛です」
 今ならば結構楽に倒せるだろう事は、まぁ言う必要は無いだろう。
「お役に立てるものと確信しておりますよ」


 オルレアンとの会見を終えたオットーは何故かそのままスコールやアニエス達と共にラグナロクにまでついてきた。といっても、この男を艇内に入れるのは危険な気がしたので、ラグナロクの下で応対だ。
「ひとまずはこれをお渡ししておきますよ、ヘル・レオンハート」
 そういって、持ってきた鞄からオットーが取り出したのは、ガルバディア軍制式採用型マシンガン。
 ラグナ・レウァールが若い頃使っていた得物の同型として、彼に『接続』していたスコールにも馴染み深い武器だ。
 そしてそれが、何故か目の前にあった。
「こんなものまであるのか」
「ビッグスさん達に修理してもらったんですが、部品の状態が悪いとかで、三丁の銃から一つしか完全なものは出来なかったのです。せめて五丁ぐらいあれば我々で運用しようかとも思ったんですが、一丁だけで弾の補充も効かないとあっては、持つだけ損です。
 あなたが有効に活用してください」
「良いのか。俺たちは、今でこそオルレアン公を挟んであんたとも共闘関係だが、傭兵である以上、この銃口があんたを向くこともあり得る」
「いえいえ、このラグナロクを有するあなたが、今更この銃を持っているか居ないかで戦力的に大きな隔たりがあるとも思えませんからね。でしたら、ここで何かしら恩を売っておく方が得というものです」
 現在のスコールを敵に回した時点で、戦術的勝利は難しい。最も、戦略・政治面で出し抜けば最終的な勝利を得ることは十分に可能だが。
「ですが、ガリア王は違います。詳細不明の『虚無』の系統。ドクトル・オダインの見解に依れば、貴方でも勝ちは難しいとか」
(そんなことを言っているのか……)
 オダインの話は初耳だが、間違いなく事実だろう。何しろ相手はG.F.も擬似魔法マニュアルも無しに、艦隊を消し飛ばしてみせる『虚無』だ。

181 :SeeD戦記・ハルケギニアlion heart with revenger:2011/01/08(土) 21:01:55 ID:nyCyvwd5
「だが、攻略法が無い訳じゃない」
 虚無の詠唱スピード、そこをついての速攻こそが重要だろう。
「ええ、その攻略のための、選択肢の一つとなり得たのなら幸いです」
 しかし、と受け取ったマシンガンを着陸脚に立てかけながら思う。
 X-ATM092も、このマシンガンも、ついでに他のいくつかのスコール達の世界の武器に使える機械全てが、ルナティック・パンドラごとゲルマニアの新政府に渡され、それが今渡した本人であるガリア王ジョゼフを攻める手立てにされようとしている。
 あまりにも不自然な状況ではないだろうか。
(それが予想できなかった、とでも言うのか?)
「いえ、そんなはずは無いでしょう」
 明確な答えが返ってくると思っていなかったが、オットーははっきりと否定して見せた。
「私がガリア王にあったのは一度きりですが、とんでもない才覚の持ち主であることははっきりと解りました。私ごときとは比べものにならないほどの。
 その彼が、まさかこうなることを考えもしなかったとは思えませんね」
「じゃあ何故だ。何でお前達に援助をする?」
 訳が解らない、という顔で尋ねるアニエスに答えたのは、これまたはっきりとしたものだった。
「解りません」
「わ……解りませんでは無いだろう!訝しんだりしないのか!?不安だろう!」
「ええ、不安ですよ。だからこそ、今の内に討っておきたいのですよ」
 そこでオットーの顔から、いつもの余裕のある表情が消えていた。
「自国が攻撃される可能性を認識していながら、平気でこちらに武器を渡す。しかも、それらには未だに問題らしい問題点も見つからずに我々の役に立っている……あの男は得体が知れません。
 それが虚無だからなのか、別の理由があるのかは解りませんが、隣国のトップとして、あんな男に居座られていては行動の先読みが全く出来なくて困ります。……また、純粋な政治力としても驚異ですから」
 民政ゲルマニアトップ、オットー・ビスマルク。
 教えられただけで目にしたことはない民衆による政治を目指す野心溢れる青年であったが、この戦いの5年後、クーデターにより暗殺。彼の夢見た民主化は、度々訪れる非メイジの立つ帝政によって阻まれ、遅れに遅れて500年後にようやく形となるのに至った。


 包囲された王都リュティス。
 既に王都内の非戦闘員の退去は終わっている。そして今、第一次攻撃が開始される。
「全軍、突撃ぃぃぃぃぃぃいいいいいい!」
 号令と共に、大勢の傭兵が己の手柄を立てんと前進を開始した。
 空中戦力と、ヨルムンガンドを失ったことで、離反者を押さえることが出来ず、もはや数少なくなったジョゼフ側の兵達では到底支えきれるものではない。津波のように押し寄せるオルレアン派に押され続け、王城グラン・トロワ目前にまで戦線は押し込まれていた。
 一番手柄までもう少し、となおのこと攻略に力のはいる傭兵達の前に、その手柄の姿が現れる。青い髪と髭を携えた男が。
「……!」
 いざ富と名声をこの手に、とジョゼフに群がる傭兵達に、ジョゼフは何も持っていない右手を突き出して、なにか喋った。次の瞬間、爆発が辺りを包む。
 砂埃が落ち着いたときには、もうそこに誰もいなかった。


 ラグナロクのキャビン。
 最大望遠で撮影した第一次攻撃の映像を再生していたディスプレイに、今度は右手を突き出すシーンが拡大されて映される。
「やはり、何も持っていないな」
「ならば、あの時ガリア王が使ったのは……」
「虚無の《爆発》ではなく、擬似魔法。それもおそらくはアルテマでおじゃるな」
 オダインの言葉に、オルレアン以外の有力貴族達がざわめく。
「加えてあの威力。おそらくG.F.もジャンクションしているのでおじゃる」
「ジャンクション……確か、傭兵SeeD達の使っている?」
 オルレアンの指摘に、オダインは大きく頷き、えっへんとふんぞり返る。
「その通りでおじゃる。オダインが作り上げた擬似魔法マニュアルとG.F.研究の成果の結晶なのでおじゃる」

182 :SeeD戦記・ハルケギニアlion heart with revenger:2011/01/08(土) 21:02:59 ID:nyCyvwd5
「厄介だな……」
 難しい顔で、スコールが呟く。
「オダイン博士、確か……ガリア王の持っているのはG.F.ミョズニトニルンだったか……ジャンクション箇所は?」
「オダインが確認した限りでは魔力と精神、属性防御までは確認できたでおじゃるが……、ここ半年はオダインも触れていないでおじゃるから、派生した分までは確認できていないでおじゃる。それに」
「別のG.F.を入手している可能性もある、か」
「傭兵」
 そこで、貴族の一人がスコールに声をかける。
「何なのだ、その『じーえふ』だの『じゃんくしょん』だの先ほどから言っているのは」
「『ジーエフ』は、先日の戦闘でレオンハートの使っていた悪魔のような使い魔の事」
 それに答えたのは、スコールではなくオルレアンだ。
「以前に私は他の個体も確認しているから、『ジーエフ』というのは彼の使う使い魔の総称と思われる」
 違うか?と尋ねられて、スコールが肯定する。
「おおよそ、その認識で合っています」
「そしてジャンクションというのはオダインが生み出した、擬似魔法とG.F.を組み合わせた最強の戦闘システムなのでおじゃる!それはラグナの息子が実戦で証明している通りなのでおじゃる」
 最後にしっかり胸を張るオダイン。
「貴方と同じくらいの力を、彼は持っている……?」
「おそらくは」
 何しろアルテマを持っていたのだ。ガ系、トルネド、クエイク等の擬似魔法もスクウェアクラスのメイジからドロー出来るのだから、かなり強化できていると見るべきだろう。
 ざわざわと周りが騒がしくなるが、実際問題としてスコールは何度もジャンクションをしている敵を相手にしてきているのだ。パンデモニウムの風神しかり、アレクサンダーのイデアしかり。
 確認こそ出来なかったが、雷神やサイファーも自分たちと闘っていたときには何かG.F. をジャンクションしていたはずだ。
 やはり現状一番問題となるのは底の知れない虚無なのだ。
「傭兵部隊SeeD。虚無の系統を継ぐガリア王ジョゼフへの直接攻撃、およびその場へ私を連れることを、要請する」
 オルレアンの言葉に、スコールはこくりと頷いた。


 日も沈む頃。第二次攻撃が開始された。
 本隊が攻め込むのに対応して、本命となるオルレアンを連れるスコール達が搦め手側から一気に本丸であるグラン・トロワへと向かうのだ。
「揺れるな、やはり」
 移動の足としているのはX-ATM092。人も居らず暗闇のリュティスを、事前に入力されていた上空写真の地図を頼りに走破する。
「流石にばれていない、と思いたいが」
 時たま進行方向上に見かける敵影は、X-ATM092機首のガトリング砲と、アニエスのビスマルク、そしてスコールが持つガルバディア軍制式採用型マシンガンで無力化していく。
「コンタクト、1時、ガトリング稼働範囲外!ファイア!」
 命中にトルネドをジャンクションしているスコールが建物の上に見つけた敵影に、同じくトルネドをジャンクションしているアニエスも併せて照準。僅かな銃声とマズルフラッシュの後、悲鳴が上がり、その悲鳴の脇をX-ATM092が通り過ぎていった。
「目標到達予定時刻まであと20秒。予定時間に変更なし。装備、最終確認」
 スコールの言葉に、ビスマルクを脇に置いて改めて腰の剣を一度抜きつつ、アニエスはジャンクションを確かめる。
 X-ATM092の上に陣取る人員はスコール、アニエスと、シャルロット・フュリス・オルレアンその人だ。
 総大将であるオルレアンが、直援も付けずに二人の傭兵だけを引き連れることに周囲のものは当然大反対していたのだが、結局彼女は自分の意見を押し通した。
 ジャンクションしていると思われるジョゼフの前に生身の者たちを大勢連れて行っても、ただ生け贄にさせるようなものだ。
 では当のオルレアン本人はどうなのかという話だが、オルレアンとしては、仇討ちを誰かに代行させたとしても、せめて仇の最後だけは見る心づもりなのだ。これは譲れない一線だ。

183 :SeeD戦記・ハルケギニアlion heart with revenger:2011/01/08(土) 21:04:00 ID:nyCyvwd5
 因みに、例によってジョーカーはラグナロクでお留守番だが、今回は用心のためというより、本気でオルレアン派の連中にラグナロクが奪われないようにという警備の意味合いが大きい。
 と、グラン・トロワまでそういくらも距離が無くなったところで、X-ATM092のサーチライトが敵影を捕らえる。
「コンタクト、正面!ガトリングを援護!」
 X-ATM092のガトリングと共に一斉射撃。血と肉で行く先を舗装しつつ、スコールがX-ATM092の上で立ち上がる。
「突入!」
 号令一下、予定通り城壁に向かって大きく跳躍したX-ATM092の動きを利用してスコール、アニエス、オルレアンは更に大きく跳躍。
 擬似魔法のレビテトやフライを使って内部に着地し、今度は足で駆け出す。
「こっち」
 杖を携えたオルレアンを先頭に駆け出す。大半の兵力は外に出ているのか、全く見回りの兵などには会わず、目的の人物はあっさりと見つかった。
 城内構造から、あくまでも第一候補と設定していた謁見の間。
 そこには多くの斧、槍、剣が床に突き立てられ、ジョゼフも立っていた。
「ガリア王ジョゼフ……父の仇、取らせてもらう……!」
 殺気を漲らせ、オルレアンが唸る。だが
「待っていたぞ、スコール・レオンハート」
 彼は姪のことなど目に入っていなかった。
「この下らなくて退屈な世界。お前やオダインという男だけが、俺の心を慰めてくれる……。あのビダーシャルを力技で引かせ、更に興味を持たせる。お前はどれだけ俺を楽しませてくれる?」
「俺はあんたの暇つぶしの道具じゃない」
「ふ、ふふふ。連れない奴だ。俺はわざわざお前がここに来るようにここまで手を尽くしたというのに」
「なに……?」
 スコールはスッと目を細める。鋭く睨むスコールと対照的に、そこでようやくジョゼフは姪へと目を向ける。それも、とても慈愛に富んだ目で。
「シャルロット……お前にも礼を言う。よくこの男を連れてきてくれた。お前の母の居場所を教え、イザベラに単騎での攻撃を命じれば……必ずやお前はSeeDを引き込むと思っていたぞ?」
「馬鹿な……何故わざわざこんな手の込んだことをする」
 状況が理解できない、とアニエスが混乱を露にする。
「俺があんたを殺せ、というあれか」
「あの時はほんの戯れだった。自分が死に瀕すれば少しは涙が流れるかと、ちらと思ったに過ぎない。
 まぁ、そちらの方は望み薄だ。この俺を愛しているものを殺してみても、涙も流れんのだからな。今はもう、お前がどのように俺と戦ってくれるのか、それが『楽しみで仕方ない』」
 話の途中、ちらと逸れた視線の先には女性の死体が転がっていた。言葉からすると、このジョゼフを愛した女の成れの果てか。
「狂王が……!」
 こみ上げる吐き気を、叫びで紛らわしながらアニエスは剣を構えなおす。
 そんな様を目にした後、ジョゼフは軽く目を閉じた。
「まずは俺のほうから楽しませてやろう。G.F.ミョズニトニルン、地下水、ジャンクション」
 ジョゼフの額に刻まれるルーンは、本来なら彼の使い魔に刻まれるはずだった物だ。ジャンクションによって現れるようになったらしい。
「……やはり他にもジャンクション出来るG.F.を手に入れていたか」
 その能力は未知数だ。
「さぁ」
 足下に刺さっていたかなり大振りな斧を、杖を持っていない右手で軽々持ち上げつつ、くいくいとスコールに手招きの仕草をする。
「SeeD、俺を楽しませろ」
 それに応じるように、スコールがライオンハートを振りかぶる。
「一気に仕掛けるぞ」

184 :SeeD戦記・ハルケギニアlion heart with revenger:2011/01/08(土) 21:05:04 ID:nyCyvwd5
「ああ、ヘイスガ!」
 アニエスも剣を構え、走り出すと同時にスコールと自分へ擬似魔法を使用する。ジャンクションと併せて普通では到底反応できない速度へ到達する。が
「ブレイド……!」
 手にした杖に刃を纏わせつつ、二人の斬檄をジョゼフは正面から受け止めてみせた。
「く……!」
 そして鍔迫り合いに迫り勝てない。
「おおおおお!」
轟轟轟轟轟ッ!
 続けざまにライオンハートのトリガーを引きまくり、その震動でライオンハートを支える斧に罅を入れる。
「むぅ!?」
 とっさに斧を脇へ逸らしながら手を離し、そのまま手はスコールに向く。
「ファイガ!」
「うおっ!」
 ダメージは吸収しきれるが、衝撃までは殺せず、僅かに後退を余儀なくされる。すかさずジョゼフは空いた右手をアニエスの顔面に叩き込んだ。
「うあ!」
 ジャンクション状態で、初めて他のジャンクション者からの攻撃を受け、アニエスはもんどり打って倒れ込んだ。
 完全に手空きになり、改めてジョゼフはまた別の場所の床に刺さっていた大剣を抜いて構える。
 どくどくと流れる鼻血を抑えながら、ふらつく頭を振って立ち上がるアニエスにスコールが並んで手をかざす。
「G.F.リヴァイアサン アビリティ『かいふく』」
 光がキラキラとアニエスの周りを回って、鼻血が止まる。
「くそっ、鼻の骨が折れていたぞ!」
 ぐい、と残っていた血の大半を手の甲でぬぐい去りつつ、アニエスが怒鳴る。
「ジャンクション中にここまでダメージを通すとなると、やはり力にジャンクションしているのはアルテマ、か」
「そうとも」
 目線を向けると共に問いかけてくるスコールに、ジョゼフは大仰に頷く。
「オダインによると、珍しい擬似魔法らしいな。おそらく、俺たち虚無の使う“爆発”の要素が抽出されたのだろう」
「“爆発”?」
「それ、この間トリステインの……何と言ったか。まぁあの新女王がアルビオン艦隊を壊滅させたアレだ」
 成る程、判る理論である。
(……待てよ、確かオダインは虚無を研究して新しい擬似魔法を作っていたな)
 先程のヘイスガもその一つだ。
 元々、擬似魔法というのは魔女が使っている魔法を普通の人間でも使えるようにしたものであり、それらの性能は魔女の本来使っている魔法とは比べものにならないほど、劣化してしまっている。
 ……同じように、これら虚無発の擬似魔法が遙かに元々の魔法に劣っているのだとしたら?
「ついでだ、こんなものも見せてやろう。虚無の“加速”をな」
「まず……!」
 まずい、とすら言えなかった。
 ほんの僅かに口を開いただけに見えたジョゼフはその瞬間から急激に加速した。
 早さへのジャンクションにヘイスト効果も併せて常人を逸する速度であるはずのスコールが、次の瞬間に認知できたのは、体中の焼け付くような痛みと自分が宙を舞っている感覚。そして同じように血しぶきをまき散らしながら宙を舞うアニエスの姿だった。
 床に落ちるときには、もう体中裂傷だらけ。これまでハルケギニアでは無敵を誇っていたはずのジャンクションの防御力も、同じくジャンクションの力を有するジョゼフ相手では何の意味もなかった。
「速……す、ぎる……」
 血の池と化している床の上、かろうじてそれだけを口にしてアニエスは力尽きた。
「く……そっ」
 スコールはライオンハートを支えに、何とか立ち上がろうとするが、血で手が滑る。足が踏ん張れない。……もう力が入らない。

185 :SeeD戦記・ハルケギニアlion heart with revenger:2011/01/08(土) 21:06:01 ID:nyCyvwd5
「リ……ノア……」
 獅子の心が、血の海に沈む。



今回はここまで。
アニエスとスコールがやられました。さて、この後どうなるでしょう。
A.「スコールを倒すのは俺だ!」とベジータ気取りのサイファーが来る。
B.カステルモールを含めた本隊が到着。心配で様子を見に着いてきていたジョーカーによって二人が復活。
C.助けは来ない。現実は非常である。
……あ、別にアンケでも何でもない只のネタです。も、もしこれでAが多いからって、サイファーがまた出たりはしないんだからねッ!

186 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/08(土) 21:09:13 ID:3tkcYIWU
乙!!

強いなジョセフ… だが… 何かが足りないな…

187 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/08(土) 21:44:57 ID:BASTBqs2
情熱思想理念頭脳気品優雅さ勤勉さが足りないんだよきっと

188 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/08(土) 21:50:19 ID:SaB1u5Yq
おつです
加速チートだなぁ
これあるのにガンダールブを作ったブリミルはなに考えてたんだろうか

189 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/08(土) 22:33:49 ID:9Z4MG+h2


ZDCのオメガを宿したヴァイスを思い出しますな
そういやアイツもガンブレード使いでしたっけ

190 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/08(土) 22:52:44 ID:VT3S3MXX
>>173

そういえば、ヴァイスとの初戦も凹られて終わりましたな。
その後の展開を思い出せば期待が膨れてきますw



191 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/08(土) 22:54:07 ID:VT3S3MXX
>>189さんです。
間違えました(汗

192 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/09(日) 00:01:01 ID:t76jW0RM
>>188
気にするな……!w
ノボルせんせはそのあたりとってもいい加減だw

193 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/09(日) 00:19:47 ID:akiIgHVr
SeeDの人乙
初めて本格的な山場がきましたねー
ここまでのチート相手にどう切り抜けるか…楽しみですな
個人的には自陣よりも強い相手にどういう戦法を取るのか、っていうのが気になるので安易な助っ人はなしでお願いしたいです
やっぱ主役の二人が倒してくれなくちゃね

194 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/09(日) 00:48:04 ID:/Evu3cYy
乙です
加速って消耗から考えるとおそらく初歩の呪文だよな…

195 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/09(日) 02:44:16 ID:ifrlgazc
SeeDの人乙! そしてGJ!

というか、本編を思い出すと解るが、ガンダールヴのルーンは虚無魔法開発初期に作ったので、後になって加速とかできるとか思ってなかったんだろうw
あとガンダールヴの真骨頂は身体能力向上じゃなくて、異世界の武器だろうと問答無用に使い方が解るということじゃあるまいか。

196 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/09(日) 02:51:02 ID:2X72zZgI
加速はチートだなあ。

>>188
あれだ、ブリミルは感覚が付いてこないとかで使いこなせずに緊急離脱用の魔法として使ってたとかそういうんじゃないかな。
ジョセフは相性が良くて、感覚も付いて来て戦闘に使えるように・・・・・・
あれ、これなんてV−MAX?

197 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/09(日) 04:37:19 ID:KBku43J4
SeeDの人乙。ジョゼフつええ……
ここからどう巻き返すのかが見物ですな。

まあ、加速してる間は他の魔法使えないようだし、
ブリミル本人の外見というか印象的に攻撃用に考案された魔法ではなさそうだなぁ。
前衛はガンダ・ヴィンダに任せて後ろから爆発で攻撃した方がリスクも少ないし。
ジョゼフだからこそ攻撃に転用しようって気になったのかもしれない。
他の虚無使いどう考えても殴り合い向きじゃないしな……

198 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/09(日) 04:39:59 ID:Mll4a1HX
加速はあくまでも対人用なんじゃね?
いくら本人が早くても巨大ゴーレムや竜の類は倒せないし、カウンターも破ることも無理だろうし。
まぁ、それでも十分強すぎるんだけど。

199 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/09(日) 06:52:42 ID:jyjpoduH
>>198
カウンター 破れないかな?
『加速』状態で相手に向かって槍を投げたと仮定した場合  
その運動エネルギーは 対戦車ライフル並みになりそうだけど。

200 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/09(日) 09:08:52 ID:T7hc4j4V
>>199
その理屈で考えると、加速して攻撃すると武器なり体なりが反動で壊れそうだけど

201 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/09(日) 10:44:48 ID:nlwV1des
加速を応用すればできそうな気はしなくもない。
いや、容疑者Xの献身みてでた突拍子もない妄想だけれど。

っというか、加速状態で相手殴れば自分も同じぐらいのダメージ受けるはず
なのに、腕壊れない時点で耐久力にも補正入ってるって絶対。

202 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/09(日) 11:12:23 ID:3a8/aP/P
88でようやくカウンター抜けるっぽいから対戦車ライフルじゃ無理ぽ

203 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/09(日) 11:20:25 ID:xqk/7+HI
無能王の『加速』か・・・
吹きすさぶ風が良く似合う七番目の戦鬼やらシャツに8の字縫い付ける韋駄天やらとの対決も面白そうだな

後はギロチンとかバイクなんかの聖遺物と融合してる奴らとか天の道を行き総てを司る男やらでスーパー加速大戦勃発

204 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/09(日) 12:02:13 ID:lAh8nQEI
加速と言えば小ネタのハンバーガー

205 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/09(日) 12:10:55 ID:1DkGHcTv
韋駄天・・・沢渡拓郎
アニメならともかく、漫画版は落ちない汚れが多過ぎる
まぁアニメも一話目から生身の一般人撃ちまくったけど

206 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/09(日) 12:28:18 ID:hPAOPSYY
Seedの人、乙。
だけどルイズが凄い空気。
この後あの馬鹿がどう出てくるのか・・・。

207 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/09(日) 13:54:02 ID:3WGumZ+q
>>203
>シャツに8の字縫い付ける韋駄天やらとの対決
むしろ憑依対象をジョゼフにしてみようぜw

208 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/09(日) 15:03:50 ID:KBku43J4
GS美神の韋駄天かよ!w

209 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/09(日) 15:13:04 ID:SomMjo0h
何故七番目の戦鬼?!

210 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/09(日) 15:23:32 ID:T7hc4j4V
>>203
007はグレート・ブリテン。特技は一人シェークスピアの上演。

211 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/09(日) 15:27:24 ID:2X72zZgI
奥歯に加速装置があるのは九番目の戦鬼のはず

212 :ウルトラ5番目の使い魔 27話 (1/12) ◆213pT8BiCc :2011/01/09(日) 15:41:29 ID:6STH5ox9
あけましておめでとうございます。
ウルトラ5番目の使い魔、27話の投下準備できました。
今回は、平成ウルトラシリーズで一番しつっこいあの宇宙人がまた出てきます。
10分おいて15:50より開始いたしますのでよろしくお願いします。

213 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/09(日) 15:48:14 ID:2X72zZgI
一番しつっこいあの宇宙人・・・・・・
一瞬メフィラス大魔王が頭を過ぎった俺はどうすればいいですか?

214 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/09(日) 15:50:44 ID:/F4BjBNQ
ニコチャン大魔王に見えた

215 :ウルトラ5番目の使い魔 27話 (1/12) ◆213pT8BiCc :2011/01/09(日) 15:51:44 ID:6STH5ox9
 第二十七話
 魅惑の妖精亭は今日も繁盛!
 
 知略宇宙人 ミジー星人
 合体侵略兵器獣 ワンゼット
 潜入宇宙人 ベリル星人 登場!!
 
 
 月も替わって、トリステインもめっきり冷え込む日が多くなってきた。
「うー、さぶさぶ」
 トリスタニアでも、店の窓ガラスにつゆがつきはじめる中で、夏服のまま外に出た店主が鳥肌を立てている。
 ハルケギニアは北方のアルビオンをのぞいて全体的に温暖で、雪が積もるほど冷え込むことは滅多に
ないけれど、そろそろ厚着をするのが必要そうである。
 しかし、街の雰囲気は冷え込む気温とは裏腹に、日を追うごとに熱気を増していっていた。
「家の飾り付けや、紙吹雪の用意はしたかい? 窓から掲げるトリステインとアルビオンの国旗、これも
必需品だ。急いで買った買った」
「さあさ、アルビオン名物の麦酒が出る店はこちらだよ。この味に慣れとかないと、乾杯のとき恥かくよ!」
「うちのホテルの窓からは、パレードの様子が一目ですぞ。予約はお早めにお願いします」
 間近に控えたトリステインのアンリエッタ王女と、アルビオンのウェールズ新国王の婚礼の祝いに
備えるために、王都は近来なかったにぎわいを見せている。
 家を飾り立て、祭りのために酒を買い込む市民。かき入れ時に声を張り上げる店店の店主。パレードを
一目見ようと早くもやってきている観光客。さらには、街の衛士や日ごろ蔑まれる裏町のごろつきたちも、
期待に胸を膨らませて口々に噂話に花を咲かす。
「あと少しで婚礼式典の始まりね。アルビオンからの国王陛下座上のお召し艦を迎えるラ・ロシュールでも、
今頃はさぞ忙しいでしょう」
「しかし、今回のご婚礼は今までの歴史になかったものだなあ。本来なら、姫さまがアルビオンに嫁いで
いくのに式典はトリステインで。しかも、国政については両国とも大きな変更はほとんどないとは」
「うむ、それについては大臣や役人たちの間でも、前例がないとか、非常識だとか相当にもめたそうだ」
「それも、今の暗い世相を吹き飛ばすための特例らしいわね。それに、レコン・キスタみたいなはた迷惑な
連中が出てこないためにも、慣例を捨ててでも両国が緊密な関係を作り上げねばなるまいよ」
「それにしても、ウェディングドレス姿の姫様は美しいだろうなあ。おれ、一目見たらもう瞬きできないかも
しれないぜ」
「大げさなんだよお前は。ああ、そういえば魔法アカデミーが式典を盛り上げるために、なにかすげえ
催し物を用意して、前夜祭で盛大に披露するっていってたな」
 老若男女問わずに、人々は一様にトリスタニアの焼失以来ろくなことがなかった空気を吹き飛ばそうと、
始まる前から盛大にお祭り騒ぎを楽しんでいた。
 
 今日も、昨日は見なかった出店や立ち商売が増えていてトリスタニアはにぎやかさを増している。
以前にベロクロンの襲撃や、その後のメカギラスから先日のアブドラールスによって破壊された街並みも
今ではすっかり復興し、新しくやってきた人々が家財道具を運び込んでいる。
 そんなにぎわっている商店街の中を、メイド服を着た黒髪の少女が一人、大荷物を抱えて歩いていた。
「ふー、はー、うーん、さすがにちょっと重いかしら。おじさまったら、いくらいいお酒がいっぱい入荷したから
メイド仲間にもおすそ分けしてあげなさいって、もたせすぎよ。これから、学院のみんなのためにお買い物も
しなきゃいけないのに、もう」

216 :ウルトラ5番目の使い魔 27話 (2/12) ◆213pT8BiCc :2011/01/09(日) 15:53:36 ID:6STH5ox9
 シエスタは、今日タルブ村でとれた秋野菜を、酒場をいとなむ叔父のスカロンのところに届けた帰りだった。
背中に背負った見上げるほどの荷物の中には、スカロンの好意でもらってきた銘酒のケースがぎっしり
詰められて、がしゃがしゃとガラスの触れ合う音を立てている。なのに、彼女は荷物の重さを感じさせない
軽やかな足取りで、人波をくぐって商店街を行き来する。か弱そうに見えても、さすがこの世界のメイドは
地球のハウスキーパーなどとは格が違った。
「ふー……けっこう出費しちゃったわね。クリスに頼まれてた香水はあきらめるしかないかなー。でも、
偶然ですけど途中の本屋で、念願だった『バタフライ伯爵夫人の優雅な一日』シリーズの最新刊を
購入できたからよしとしましょう。でもジェシカったら、こんな本幼稚ねなんてひどいわよね。そりゃあ
あなたに比べたらだけど、私たち普通の女の子にとっては聖書なのよ。うふふ、帰ったらさっそくお勉強して、
そしてそして……うふふふ」
 と、シエスタは今トリスタニアの婦女子のあいだで流行ってる本を抱きしめて、一人できゃあきゃあ
言いながら歩いていった。乗り合い馬車に乗った彼女が学院についたのは、その夕方のことである。
 
 さて、そんな平和な風景に混じって、ある特定の侵略者たちは今日も明日のためにがんばっていた。
 チクトンネ街に面した『魅惑の妖精亭』で、屋根裏部屋に響くいびき声が三つある。
 
 元・在日宇宙人、現・在トリステイン宇宙人のミジー星人たちの朝は遅い。
 街の時報の鐘が十時を鳴らす頃、屋根裏部屋でぐっすり眠っている彼らのところにジェシカが上ってくる。
「ほらー! ドルちゃん、ウドちゃん、カマちゃん。昼だぞ起きろ!」
 ジェシカが鍋をおたまでガンガンと叩くけたたましい音に呼び起こされ、寝ぼすけな三人組は飛び起きた。
「うーん、ジェシカちゃんおはよう……」
 一番はじめに目が覚めたカマチェンコが、ふらふらしながらベッドから降りてきた。その顔はメイクが
崩れて、ただでさえキモいオカマ顔がホラー調になっているけど、さすがジェシカは気にも留めない。
「おはよう。食事できてるけど降りてくる? それともここで食べる?」
「はい、じゃあ今日は下で食べさせてもらいますね」
 寝ぼけ眼をこすりながら、ドルチェンコは年齢では(変身した人間の見た目上)ずっと下だけど、この店の
身分ではずっと上のジェシカにぺこぺこしながらあいさつした。
「わかったわ。じゃあスープ用意しておくから、冷めないうちに降りてきなさいね」
 言い終わると、女の子たち全員の世話係を任されているジェシカは、次の子を起こさねばと降りていった。
 ドルチェンコは、くっそーなんであんな小娘に頭を下げなきゃいけないんだと内心で悔しがるものの、
食わせてもらってるんだから文句は言えない。世の中郷に入れば郷に従え、よその星に行けばその星の
ルールに従うのが筋というのを言ったのは、かのウルトラマンことハヤタである。
 昨晩まで大勢のお客さんでにぎわっていた店内で、店長のスカロン以下、ジェシカたち店の妖精たちと
いっしょに、三人組はテーブルについた。
「それでは、今日もこうしてみんな揃って一日を始められることを、始祖ブリミルと女王陛下に感謝しましょう」
 スカロンが音頭をとって、一同はハルケギニアでは一般的な食事前のお祈りをささげた。

217 :ウルトラ5番目の使い魔 27話 (3/12) ◆213pT8BiCc :2011/01/09(日) 15:54:53 ID:6STH5ox9
 メニューは、パンとバターと牛乳と、スープにソーセージが三本ついたささやかなものだが、鍛えられた
店のコックたちの作った料理は、できたての湯気をはなって食欲を多いに沸き立たせる。
 三人組は、宇宙人なのでもちろん心から感謝したりはしないけれど、代わりに「征服がうまくいきますように」
「お給料があがりますように」とかは祈った。現金なものである。とはいえ、スカロンたちに読心術があるわけはなく、
各人それぞれお祈りをすませると、あとは実質は朝食になる昼食のはじまりだ。
 
 やがて正午を過ぎると、店員の女の子たちはそれぞれの当番に応じて仕事をはじめる。
 魅惑の妖精亭は夜から明け方までが営業時間なので、夜の妖精たちも昼間は粗末な衣装で下働きだ。
店の清掃にはじまり、酔っ払いが壊した椅子の修繕や、店の収支の計算、銀行への払い込みや役所に
税金の支払いとやることは普通の店となんら変わることはない。もちろんそこで働いている三人は、
ほかの店員たちと同じように朝になったら眠って、昼近くになったら起きて食事をとり、働かねばならない。
 
 まぁ、とはいうものの彼らもこの魅惑の妖精亭に住み込みで働いている以上、行動パターンはこの店の
スケジュールに従うことになる。
 今日の三人組のお仕事を、てきぱきと指示を出していたスカロンが発表した。
「それじゃ、今日の買出しの当番はドルちゃんたち三人ね。場所はこのあいだジャンヌと行ったとき
覚えたわね。頼んだわよ」
 毎日消費される食料の量が膨大なので、荷車を引いて三人組は市場に向かう。そこで、肉や野菜、
何百本ものお酒を買い込む。そしてすごい重さになった荷車を、彼らはひいこら言いながら店まで引いて
帰って、厨房に運び込むと、もう三人とも汗だくだ。
「終わりましたー」
「ご苦労様。しばらく休憩してていいわよ」
 店の清掃をしているスカロンたちに迎えられて、三人組はへとへとになった体をやっと休ませた。
 けれど、ハルケギニア征服を企む彼らミジー星人にとっては、このわずかな自由時間こそが本番である。
鉄くずが山積みされて、床が抜けそうな屋根裏部屋で、彼らは侵略兵器の開発にいそしむのだ。
『絶対侵略!』『打倒ダイナ!』『日本一』『脱、借金生活』『目標、チップ五〇〇エキュー』
 などと、よくわからない標語や侵略と全然関係ないスローガンが掲げられた垂れ幕や、鉢巻を締めて、
ミジー星人たちは少ない給料をやりくりして集めた侵略資金を元に集めた鉄くずを加工していく。
「先日の特殊戦闘用メカニックモンスター・コガラオン28号は残念ながら失敗した。しかし、その残骸は
ぽちガラオンのコントローラーとして、生まれ変わるのだ」
 製作に失敗して大破したロボットのパーツを使い、ノミやトンカチをふるって屋根裏の『ピコポン製作所W』に
にぎやかな喧騒がこだまする。作っているのは、秘密兵器ぽちガラオンのコントロール装置である。
なにせ、これは全長七センチメートルしかない、史上最小のロボット怪獣であるために乗り込んで
操縦するわけにはいかないのだ。
 このコントロール装置さえ完成すればと、ネバーギブアップの精神を持って、ドルチェンコの努力は今日も続く。
すべてはハルケギニア侵略のため、凶悪宇宙人の面子にかけて。

218 :ウルトラ5番目の使い魔 27話 (4/12) ◆213pT8BiCc :2011/01/09(日) 15:56:33 ID:6STH5ox9
 そうこうしているうちに日は傾いて、開店時間がやってくると階下からジェシカの声が響いてきた。
「三人とも、そろそろ夕食にするわよ。降りてらっしゃい」
「はーい!」
 三人そろって仲良く返事し、彼らは作業を中断して降りていった。宇宙人といえども腹は減る。
腹が減っては侵略はできない。大事をなすためには、とにかく体力が重要だ。
 昼食に比べて、エネルギー補給を重視したこってりした食事をほうばって、魅惑の妖精亭の営業時間がやってきた。
 
 街は街灯に火がつき始め、仕事帰りの男たちがちらほらと目につきはじめる。
 店のテーブルをきちんと並べ、料理の下ごしらえが済んだら、看板娘たちの登場だ。
 昼間は普通の街娘だったジェシカたちは、色っぽさと可愛らしさを併せ持つ衣装に身を包み、夜の妖精に変身する。
「さあ! 開店よ」
 スカロンがぽんと手を叩き、入り口の羽扉のプレートの「close」を「open」に変えて、夢の世界の入り口が開く。
「いらっしゃいませ! ようこそ、魅惑の妖精亭に」
 一番に入ってきたお客さんに、店中からの笑顔の雨が降り注ぐ。今日もまた、一時の安らぎと、明日への
活力を与える妖精の国が花開いた。
 
 きわどい姿の女の子たちが勺をし、ニコニコと微笑みを向ける。
 ジェシカは先頭に立ってお客からチップを集め、負けじとほかの女の子たちも若さを駆使して色仕掛けをかける。
 たまには悪酔いして暴れ出す迷惑な客もおるものの、そういうのはもれなくスカロンとウドチェンコが外の
ゴミ捨て場にテイクアウトした。
 
 そしてその日の夜、この地域の徴税官を勤めているチュレンヌが客として姿を見せていた。
「ふーむ、この酒はいいものだ。ゴーニュの三十年ものかね?」
「惜しい。二十五年ものですわ。ですがさすがチュレンヌさま、一口でこの名酒の銘柄をお当てになるとは」
「いやいやまぐれだよ。私はそんな上等な舌は持っておらん。昔もまあ、人が嫌がるものばかり好物に
なって、まわりの顰蹙をかってたものだ」
 スカロンと並んで、最近の景気について話しながら、和気藹々とチュレンヌは酒を酌み交わしていた。
 以前は法外な税金を取り立て、逆らえば魔法を振りかざすチュレンヌがやってきたら店の客たちは
逃げ出していたものだが、いまでは誰も気にする客はいない。
 ジェシカたち店の女の子も、前はたかるだけたかってチップの一つも置いていかなかったチュレンヌを
毛嫌いしていたけど今は違う。話の合間を見て、酒やつまみを自分から差し入れに行く子が何人もいる。
それは、前はあった好色な目つきやいやらしい手つきがなくなったことと、もうひとつ。

219 :ウルトラ5番目の使い魔 27話 (5/12) ◆213pT8BiCc :2011/01/09(日) 15:57:45 ID:6STH5ox9
「国に残してきた娘に似ているから」
 そういって、チップをはずんでくるからである。とはいえ、店の娘たちは誰一人として、チュレンヌの
故郷がどこかとか、どんな家族がいたのかとかを知りはしない。でも、そのときの彼の顔は、本当に
娘を見る父親のような温かさがあって、疑う娘は誰もいなかった。
 
 だが、そんなチュレンヌにも一つだけ、人には言えない秘密があった。それは、ある日彼がカマチェンコと
飲んでいるときに、ふと語った昔話。酒も進み、それまで何気ない世間話をしていたチュレンヌは、
突然驚くべきことを言った。
「君たち、実は人間ではあるまい」
「えっ!? なななな、なな、何を言われるのですか!」
「はは、そう驚かせてすまなかったな。だが、同類ゆえかな、私には君たちの正体がわかるのだよ」
「は? と、言われますと、あなたさまも?」
 驚くカマチェンコに、チュレンヌはうなずいてみせた。
「この星の人間の体を借りているが、私は元はベリル星という星に住んでいてね……」
 とつとつと、チュレンヌ……いや、チュレンヌに乗り移ったベリル星人は自分の身の上を語った。
 
”昔、私はベリル星の諜報員として、ある星を侵略するために潜入工作員としてもぐりこんでいた。
 その星の人間に憑依し、本隊がやってくるときまでに準備を整えておくためにね。
 そのため、目立たないように、憑依する人間もどこにでもいるような普通の男にしました。
妻一人、娘一人のしがないサラリーマンで、仕事はけっこう大変でした。でも正体がバレないように
気をつけながら、がんばりました。
 でもね、人間になりきって生活しているうちに、私は大変な過ちを犯してしまいました。
 ……愛してしまったんですよ、偽りのはずの家族をね。
 私たちベリル星人には、家族という概念がありません。家族というものは、私にとってとても新鮮で、
とても幸せな場でした”
 
「それで、仲間を裏切ったと」
「ええ、迷いに迷いました。でも、家族の愛が私に勇気をくれたんです。しかし、母星からしてみたら
私は許しがたい裏切り者。必ず命を狙ってくるはずだと、私は妻や娘を巻き込まないようにするため、
元の人に家族を返して長い旅に出ました」
 それで、長い長い旅の末にたどりついたのが、このハルケギニアだったというわけだった。
「このチュレンヌという人の体に乗り移ったのは偶然でした。この星にやってきて、人に見られたら
いけないと思い、人里からはなれた場所に降り立った私の目の前で、この人の乗った馬車が
事故にあったのです」
 それは二月ほど前の嵐の日だった。そのときチュレンヌは、重税に耐えかねて夜逃げをした店の
店主を追っていったらしい。しかし、その日はちょうどひどい嵐の日だった。でも店主に逃げられるのを
嫌がっていた奴は、危険だと部下が止めるのも聞かずに無理に馬車を出した結果、途中の丘で
がけ崩れに会い、馬車ごと五十メイルはある崖下に転落したのだった。

220 :ウルトラ5番目の使い魔 27話 (6/12) ◆213pT8BiCc :2011/01/09(日) 15:59:00 ID:6STH5ox9
「驚いて馬車に近づいてみたら、彼は頭を強く打ったらしくすでに虫の息でした。私はとっさに、
彼を助けなければいけないと思い、彼の体に同化したのです」
「そうか、それで周りからは急に人が変わったように見えたわけなのね」
 謎はすべて解けた。操られていたのでも成り代わられていたのでもなく、乗り移られていたのなら
いくら魔法で調べてもわかるわけがない。まして、宇宙人に憑依された人間を見極めるなど、
やれというほうが無茶だ。
「それで、元のチュレンヌさんは助けられたんですの?」
「いや、一命はとりとめられたものの、脳へのダメージが大きかったらしく、彼の意識はほとんど植物
状態といってもいい状態でした」
 それでベリル星人は、仕方なくチュレンヌに代わって彼の仕事をこなしてきたのだと語った。幸い、
前の星で人間に憑依していたときも売り込みみたいなことはしていた経験が役に立った。でも、
彼としては普通におこなったつもりの仕事が想像以上に人々から歓迎されてしまい、元の人間が
よほど悪辣なことをしてきたのだと知ったときは、やや憂鬱になった。
「私としては、一時の宿代代わりと思ってした仕事だったのですが、こうも信頼を得られるとは思いませんでした」
「それだけ、あなたが立派な仕事をしたってことなんでしょ。もうその体、ずっと借りちゃってたらどう?」
 元のチュレンヌが帰ってきたところで、誰一人喜ばないんだからとカマチェンコはそう勧めた。しかし、
ベリル星人はきっぱりと首をふった。
「元の人間がいかに悪人であっても、私のやっていることは卑怯な行為に違いはないです。いつか、
彼の意識が目覚めるときが来たら、私はこの体を返すつもりです。これから彼の意識が目覚めるかは、
未知数としかいえませんが、可能性はあると思います」
 地球でも、ほとんど脳死にいたった人が目を覚ましたり、植物状態の人間が回復した例はある。
チュレンヌの意識が回復する可能性もゼロではない。しかしそのとき、チュレンヌの周りの人たちや
チュレンヌ本人が直面するであろう違和感はどうなるのか……
「つらい選択をしたわね、あなた」
「仕方ありませんよ。私は元々、よそ者なんですから。あ、お酒おかわりお願いします」
 ぐっと酒を飲み干したチュレンヌを見て、カマチェンコはお人よしな侵略者もいたものだと思った。
 自分たちなんか、秘密工作員として地球に潜入したときは輝いていた。それが、ふとしたことから計画が
漏れてアジトを破壊され、ミジー星に帰れなくなって後は潜伏生活……不屈の闘志で残存戦力で
リベンジマッチを挑んでもやっぱり負け続けて、あげくの果てに異世界に迷い込んでしまった。
「人生、なかなか思ったようにはいかないものですわね」
「そうですね。ここでこうしていることなど、数年前は考えもしなかった」
「それはだいたいの人がそうでしょうよ。思ったとおりの人生生きられる人なんて、そうはいませんわ。
でも、あたしだってこの星を侵略しに来た凶悪宇宙人かもしれないのに、なんで秘密をばらしてくれましたの?」
「さてね……しかし、同じく人の目を忍んで生きている身の上だ。少しくらい愚痴をこぼしてもいいではないか」
 それから二人は、孤独な宇宙人どおし、じっくりと飲みながら語り明かした。
 そして、二人はこのことは二人だけの秘密にしようと思った。もしもベリル星からの追っ手がかかったら、
ここにいるほかの皆を危険に巻き込むことになる。
「母星を裏切った業は、この先も背負っていきます。でも、この街には私やあなた方のほかにも、何人かの
お仲間もおるようなので、できるだけ前向きに生きていきますよ」
 人懐っこい笑みをチュレンヌの顔に浮かべたベリル星人は、酒の追加を注文した。

221 :ウルトラ5番目の使い魔 27話 (7/12) ◆213pT8BiCc :2011/01/09(日) 15:59:46 ID:6STH5ox9
 トリスタニアだけではなく、この星には自分の星にいられなくなって、彼のように、この星を第二の故郷と
決めて住んでいる宇宙人がまだまだいる。かつて、ウルトラマンレオがそうであったように……ミステラー星人や、
サーリン星人が地球人となることを選んだように。そんな宇宙のさすらい人が、平和に過ごしていければいいなと、
宇宙人二人は語り合い続けた。
 
 
 ところで、魅惑の妖精亭には最近新しくできた名物があった。
 それは、可愛い女の子の接客が売りのこの店にはまったく異質な二人のオカマによる、あるサービスである。
 スカロンとカマチェンコのテーブルに、一人の疲れた表情をした中年男性がやってくる。
「あらん、誰かと思えばブルドンネ街のゴーダさんじゃないの。どうしたの、うかない顔しちゃって」
「うっうっ、聞いてくれよスカロンさん。女房が、ロゼのやろうがよ。俺のことをよ、学もない役立たずだって、
おれぁ一生懸命働いてるのに稼ぎが少ないって、今月の儲けが悪かったら離婚だって言うんだよ。
あいつはもう、俺のこと嫌いなのかいよ!?」
 男は半泣きになりながら、酒の味もわからないという風にグラスの中身をこぼしてスカロンにすがり付いていた。
 どうやら話を聞くところ、彼は妻と最近うまくいっていないらしい。それでとうとう離婚話まで持ち出される
ようになってしまったという。スカロンは、彼が話したいだけ話すまで聞くと、つとめて優しい声で話しかけた。
「それは大変ね。あなたたち、もう十年も連れ添ってるってのにねえ。でも、絶望するにはまだ早いわ。
奥さんが本当にあなたのこと嫌いなら、だんなをほっておいて別の男を見つければいいだけだもの。
奥さんは、あなたのことを思っていればこそ厳しくするのよ。私も、ずいぶん前に逝ってしまった妻のことを、
昨日のように思い出せるわ。あのころはこのお店もたいしたことなかったけど、私が弱気になろうものなら、
彼女が尻を蹴っ飛ばしてくれたものよ」
 しみじみと語るスカロンの言葉に、男はいつしかじっと聞き入ってしまっていた。
「ね、だからあきらめないで。愛は決して冷めてなんかないわ。女ってのは、強い男にあこがれるから、
弱い男には腹が立ってしまうものなの。だからあなたも男を見せて応えてあげて、あなたならきっと
できるはずよ」
「でも、あいつ俺がどんなにがんばっても、そんなのできて当たり前って相手にしてくれねえんだ。
おれはどうすりゃあいつを満足させられるんだ? あいつは俺より金のほうが大事なのかよ」
「そんなことないわよ。ああいうタイプはね、正面から褒めるのが恥ずかしいだけなの。だからね、例えば
『あんたにしてはよくやってわね。で、でも勘違いしないでよ。この程度で満足しないで、次はもっと
稼いでこないと許さないんだからね!』、なーんて言ったりしたことない?」
「う、そ、そういえば……」
 心当たりがあるという男に、スカロンは間髪入れずに弾丸のように言葉を発して男を勇気付けていった。
野太い声ではげまされ、たくましい腕で背中を叩かれているうちに男は少しずつ元気が湧いてくるように
思えてきた。それは、彼がすっかり忘れていた、子供の頃に父親から受けた愛情の思い出が蘇って
きたからだろうか。

222 :ウルトラ5番目の使い魔 27話 (8/12) ◆213pT8BiCc :2011/01/09(日) 16:00:52 ID:6STH5ox9
 次第に気力を取り戻していく男に、同席していたカマチェンコも別の方向から応援した。
「そそ、私の国じゃね。そういうのを、始めツンツン後からデレデレ、略してツンデレっていって人気あるのよ。
すごいじゃない、あなたの奥さん流行の最先端なのよ。照れてるだけ照れてるだけ、そうね……そうだわ、
部屋を真っ暗くして、お互いに顔が見えないところで話してみなさい。きっと素直になってくれるわ」
「そ、そうなのか? そういえば、若い頃もあいつは最初はなんでも馬鹿にしてたなあ。でも、俺はあいつの
そんな気の強いところに引かれて……わかったよ。俺もう一度、あいつとぶつかってみるよ!」
 男は涙を拭くと、酒をぐっと飲み干した。そして、両手で顔をはたくと「ありがとよ!」と、言い残して、
勘定を置いて店を飛び出ていった。スカロンとカマチェンコは、がんばってねと手を振って見送った。
 
 これが、今静かなブームを呼んでいる『スカロンとカマチェンコのお悩み相談室』なのである。
 
 もちろん、そんな名前のサービスが正式に魅惑の妖精亭にあるわけではない。ただの人生相談や
愚痴の相手ならば店の女の子も勤めるし、相手をしてもらってうれしいなら若い女の子のほうがいいと
大多数の客は言うだろう。
 けれど、中には酒や女で紛らわせないほど重い悩みを抱えた人間もいる。さらに、そういう人間は
往々にして悩みを相談する相手がいなかったり、身内に話すのは気恥ずかしかったりするものだ。
 男手一本でこの店を守ってきたスカロンの言葉には重みがあり、人生に迷う者たちが一杯の酒ともに
人目を忍んでやってくる。一方カマチェンコのほうも、一応潜入工作員だったので、現地の住民と
コミュニケーションをとる手段は熟知している。地球にいたころにオカマバーで働いていた経験も役立った。
 なお、新入りのカマチェンコもスカロンと肩を並べていることが、多少妙に思えるかもしれない。しかし、
実は意外にも、店員たちの中でも人気のベストVにいるのはカマチェンコなのだ。これには当初女の子たちも
驚いたのだけれど、カマチェンコが聞き上手に徹しているため、若い女の子相手にはなかなか言えないような
愚痴も言えるからだった。
 才人はキモがっていたが、女の包容力と男の頼もしさを合わせて持つ、それがオカマなのである。
むろん、そばで見ると慣れるまでにかかるが、それはそれ。
 
 それに、やってくるのはなにも男ばかりではない。今度二人が指名されてやってくると、テーブルには
緑色の髪をした歳若い女性が待っていた。
「あらアメリーちゃんじゃないの。今日は銃士隊の仕事は非番?」
「ああ、本当の副長が帰ってきたから、代理もお役御免でね。とりあえず、水割りを軽くもらおうか」
 実は今では銃士隊の面々も、この店の常連が多くなっていた。アメリーは、二言三言世間話を
交わした後で、カマチェンコに相談を持ちかけた。
「実は、うちの隊のある者が今恋をしているんだ」
「あら、それは素敵ね。女の人生は恋をするためにあるもの。私も、初恋のあのドキドキは忘れられないわ」
 カマチェンコは、地球のオカマバーで働いていたころのお客の一人の顔を思い出した。思えばあのころは
真面目に働いて生活するという喜びを知ったばかりで輝いていた。懐かしい思い出を蘇らせたカマチェンコは、
「それでそれで?」と、続きを尋ねる。

223 :ウルトラ5番目の使い魔 27話 (9/12) ◆213pT8BiCc :2011/01/09(日) 16:01:47 ID:6STH5ox9
「うむ。けれど、その子は引っ込み思案で見ていてはがゆくてな。せっかく元がいいというのにもったいないのだ」
「あらまあ、それでみんなでその子の恋路を応援してあげようっていうのね?」
「話が早くて助かる。しかし問題があってな。その男にはすでに思い人がいて、しかも大貴族の令嬢ときている。
我々としては、仲間の恋心をなんとか実らせてやりたいのだが、名案はないだろうか?」
「あれま、他人の恋人を横取りできないかっていうの? アメリーちゃんたちもけっこう悪ねえ」
 と、言いながらもカマチェンコはうーんと考え込むそぶりを見せると、店の奥に向かって叫んだ。
「ジェシカちゃーん! ちょっといいかしら」
「はーい、どうしたの?」
 客の陰からよく目立つ黒髪が飛び出して、店内を飛び石を踏むように駆けて来た。彼女は別の男たちの
相手をしていたと見えて衣装が少々乱れているが、走りながら器用に直すとアメリーとカマチェンコをはさんで座った。
そしてカマチェンコからアメリーの同僚の恋についての相談を聞いた。このシエスタの従姉妹は、男女の
恋愛に関しては、そんじょそこらの娘など及びもつかない百戦錬磨の達人なのである。
 ジェシカは興味深そうにうなずくと、アメリーの耳元でひそひそととんでもないことをささやいた。
「そういうときはねえ。とにかく既成事実を作っちゃうに限るのよ。お酒飲ませて酔いつぶれさせて、
ベッドに誘い込んだら、あとはもうわかるでしょ?」
「うーむ。やはりその手しかないか。しかし、強引すぎはしないか?」
「いいのよ! こういうのは先にやっちゃったもの勝ちなんだから。その人だって、彼のことを愛してる
んでしょう? だったら絶対幸せになれるって! ともかく、子供作っちゃえば、もうこっちのものよ!」
 ジェシカは拳でテーブルを強く叩いた。その勢いでグラスの中のワインがこぼれて赤い水溜りを作り、
ナプキンにも赤いしみを作った。アメリーは、その水溜りとしみをしばらくじっと見つめていたが、やがて
決意したように顔を上げた。
「なるほど……なら、しびれ薬も用意したほうがいいかな。よし、皆と検討してみよう。感謝する」
「がんばってね。恋は攻めて攻めまくるのがコツよ」
 なにやらぶっそうな気配がひしひしとするが、アメリーは満足げにうなずくと店を出て行った。
 見送ると、カマチェンコは尊敬と疑問を半々でジェシカに話しかけた。
「さっすがジェシカちゃん。でも、あれでほんとによかったの?」
「いいのよ。一度しかない人生、思う様に生きればね。年をとってから後悔したって遅いし、恋を押し殺して
生きるなんて、女の幸せ放棄してるも同然じゃない」
「じゃ、ジェシカちゃんはいつ恋するの?」
「んー……あたしを惚れさせる男が現れたらするわ。でも、早売りと安売りはしないつもりだからね。
さっ、お仕事お仕事」
 どうやら、妖精を人間界に連れ出す勇者はまだ現れないようである。
 
 
 次にやって来たのは、フードを目深にかぶった街娘風の女性だった。
「あらん、これはこれはアンリエ……」
 カマチェンコが彼女の名前を呼ぼうとしたとき、脇腹にコートの下に隠し持っていた杖が突きつけられていた。
「だめですよ。ここでは街娘のアンさんで通してるんですから」
「あらん、これはまたデンジャラス&バイオレーンス」

224 :ウルトラ5番目の使い魔 27話 (10/12) ◆213pT8BiCc :2011/01/09(日) 16:02:34 ID:6STH5ox9
 笑顔の殺気ほど怖いものはない。異世界の宇宙で星となって輝くのはごめんのカマチェンコは、両手を
あげて無条件降伏の姿勢をとった。でも、ただの街娘は絶対に他人に杖を突きつけて相談に来たりしない。
この娘の正体は何者なのであろうか? フードからは、紫色のなめらかな髪と、薄くルージュの塗られた
上品そうな唇がのぞいている。
 ついでに、離れた席には少しも笑っていない怖い顔をした女性が数人、こっちを睨んでいる。なんとなく、
前に銃士隊が戦勝パーティをしたときに似た子がいたような気がするけれど、とりあえず他人ということに
しておいたほうがよさそうだ。
「こほん、それで今日はわざわざ何用ですの? あなたさまも、今は結婚式の準備で忙しいんではなくって?」
「ですから、スケジュール前倒しにして一気に片付けてきましたの。ですからご心配はまったく無用ですのよ、ほほほ」
 上品な微笑みを浮かべるアンさんを愛想笑いで見て、オカマ二人は背筋に寒いものを感じていた。
この人が今こなさなければいけない仕事の量は、平民である自分たちから考えても寸暇を入れぬものだろう。
それを、たった一晩だとはいえ暇を作れるとは、やはりこの人は並ではない。
 謎の街娘こと、アンはこほんと可愛らしく咳払いをすると用件を話し始めた。
「実は、わたしの親友に恋人ができたんですの。幼い頃からよく遊んだ仲のよい子でして、私も自分の
ことのようにうれしく思ってるんですの」
「あら、それは素敵なことね。わたしたちからもお祝い申し上げますわ」
「ありがとうございます。でも、その子は頑固といいますか、少々真面目すぎまして。彼を狙ってる子は
他にもいるというのに、どうも進まないようですの。まあ傍から見てたらおもしろ……いえいえ、じれったい
ものですから。それで、なかなか直接会える立場ではありませんけど、親友として何かしてあげたいなと
思いまして。いてもたってもいられずに、こうして評判のお二人に相談に来たのですわ」
 なにか、今日は同じような相談がよく来る気がする。でもまあ、のんびりと恋にうつつを抜かしていられるのも
平和な証拠だ。そのうち侵略するにも都合がいいし、第一……自慢じゃないけど弱い、自分たちミジー星人が
隠れ住むにも平和なほうがいい。
 カマチェンコは、うーんと考えるとさっきのジェシカの言葉を、ほとんどそのまま伝えた。
「なるほど……既成事実ですか。それは効果絶大ですことね。よろしい、これはおもしろそ……いいえ、
ためになるお話を聞かせていただきました。きっと、お友達も喜んでくださると思いますわ」
 ぱあっと、花のような笑顔を浮かべたアンさんは、カマチェンコの手をとって何度もお礼を述べてくれた。
でも、あるところでふと考え込むと、数秒思案して問題点を提示してきた。
「でも、あの子は本番に弱いから、いざとなったら怖気づいてしまうかも。私がずっとついていてあげるわけにも
いきませんし、なにかいい手はありませんか?」
 すると、スカロンはふと手をぽんと叩くとジェシカを呼んで言った。
「ジェシカちゃん、あれ、あれまだ持ってる? こないだ不埒な貴族の客から没収したやつ……うん、
じゃあそれ、お客さんにプレゼントしちゃいましょ」
 アンさんの手に、紫色の液体が入った小瓶が渡された。瓶の形はハート型で、見るからになんとも
いかがわしい雰囲気が漂っている。スカロンは、その瓶の中身についての効能と使用方法を耳打ちし、
それを聞いたアンさんは、最高級のワインで乾杯いたしましょうとオーダーを出してくれた。

225 :ウルトラ5番目の使い魔 27話 (11/12) ◆213pT8BiCc :2011/01/09(日) 16:03:30 ID:6STH5ox9
「ありがとうございました。さすが評判のお二方ですわ、わたくしの銃し……いえ、お友達のお話を
たまたま立ち聞きできて幸いでした」
「うーん、口コミは営業の基本ですからんね。でも、できれば次は杖は置いてきてくださりませ」
「おほほ、考えておきますわ」
 街娘のアンさんとやらは、とても平民とは思えない優雅な会釈をして帰っていった。
 だがしかし、何か……すさまじく嫌な予感がするけれど、それは多分深酒のせいなのだろう……

 月は天頂に昇りつめ、やがて沈んで見えなくなってもやってくる客足は途切れず、妖精の宴は続く。
 
 そして空が白み始めたころに最後のお客が帰り、夢の世界は朝日の中に溶けて終わった。
「みんなお疲れ様!」
 スカロンが店内に集合した全員をねぎらい、妖精たちは一仕事を終えた疲れに身を任せる。
 彼女たちの顔は、たくさんチップを稼げてほくほくしているのから、ちょっとしか集まらなくて反省して
いるのまで千差万別だ。
 むろん、チップの獲得数トップがジェシカなのは言うまでもない。彼女は、集めたチップの少なかった子に、
明日はこうしたらいいよと軽くアドバイスをしたりしている。仲間でも商売上では敵同士だけれど、あくまで
それは公平かつ対等に、競争は大いに結構だがつぶしあいはいけない。
 ミジー星人の三人組も、ずっと皿洗いと雑用だけさせられていたドルチェンコをのぞいて気持ちのいい
疲れ方をした、さわやかな顔をしている。まったくものすごい適応力のある宇宙人だ。
 
 
 本当に、このまま魅惑の妖精亭の店員として定住してくれたらみんな助かるだろう。
 それなのに、性懲りも無くろくでもないことを企む、あきらめの悪さをもっているから困ったものである。
 
 
 さて、この宇宙で、もっともしつこい宇宙人とは誰だろうか?
 ウルトラの戦士たちを苦しめた怪獣や宇宙人は数多い、だがここに長年に渡ってと言葉を付け加えるとどうだろう。
 大抵の宇宙人は、一度地球侵略に失敗したら諦めて、二度と地球に姿を見せることはない。
 しかし、中にはしぶとく複数回に渡って攻撃を仕掛けてくる宇宙人も存在する。
 メフィラス星人やメトロン星人、連合を組んでやってきたザラブ、ガッツ、ナックル、テンペラー星人などがそれだ。
 そして、もし才人のいた世界でこの質問をしたとしたら、ほとんどの人は宇宙忍者バルタン星人と答えるだろう。
 ウルトラマンの滞在時に総計三回も人々を恐怖に陥らせ、都合二回ウルトラマンと対戦している。
 このときまでに彼らは地球人とウルトラ戦士に恨みを固め、ウルトラマンジャックが地球を守っていたころも、
かつて倒されたバルタン星人の息子と名乗るバルタン星人jrがロボット怪獣ビルガモを率いて現れている。
 これだけでも計四回、四回も地球攻撃を仕掛けてきた宇宙人は他に存在しない。しかも、これでなお
諦めないバルタン星人はさらに地球の研究を重ね、ウルトラマン80に対して二回も挑戦してきている。
 まさに、不屈の闘魂とはバルタン星人のためにある言葉だといっていいだろう。

226 :ウルトラ5番目の使い魔 27話 (12/12) ◆213pT8BiCc :2011/01/09(日) 16:05:45 ID:6STH5ox9
 だが、はるかに時空を超えた世界では、バルタン星人に負けずにしつっこい宇宙人も存在する。
 それが、ウルトラマンダイナと戦った知略宇宙人ミジー星人の一派なのである。
 
 トリスタニアを少し離れること数リーグ。
 街道から外れて、普段は誰も訪れることのない森の中に、巨大な鉄の巨人が倒れていた。
 全高はおおよそ六十メイル、頑強そうな体を持ち、腕には五本の指ではなく、鋭く太い三本の鍵爪がついている。
 しかし、その目に光はなく、ぴくりとも動く気配はない。
 壊れているのだろうか? いや、それよりもこれは明らかにハルケギニアの産物ではない。そんなものが、
どうして人家からさして離れていないこんな場所に無造作に置かれているのか? その答えは、こいつの
頭のかたすみで、一人気勢をあげているオヤジにあった。
「ふっふふふ! もうすぐだ。もうすぐ、この宇宙最強のロボット怪獣ワンゼットが復活すれば、この星は
我々ミジー星人のものとなるのだ!」
 凶悪な侵略宇宙人……といっても考えるまでもないことだが、それはミジー・ドルチェンコだった。
 彼は横たわる巨大ロボット、ワンゼットを見上げて高らかに笑っていた。
 ワンゼット……それはかつて、ミジー星人たちのいた世界の地球を侵略しようとしたデハドー星人が
ウルトラマンダイナを抹殺するために送り込んできたロボット怪獣である。しかし、ダイナの必殺技
レボリュームウェーブで時空のかなたに飛ばされて、ミジー星人たち同様ハルケギニアに漂着していた。
以前ミジー星人たちが企んでいた計画とは、このワンゼットを利用しての侵略攻撃だったのだ。
 だが、今のミジー星人たちにはこの巨大なワンゼットを動かす手段がない。しかし、優れた科学力だけは
ある彼らは、地道な努力によってワンゼットを復活させようとしていた。驚くべき、その方法とは?
「我が念願の傑作、超小型メカニックモンスター・ぽちガラオンが完成したら、ワンゼットの制御装置として
使用することができる。見ておれよ、おろかな人間どもめ」
 なんと、驚いたことに手のひらサイズの超小型ロボットで、ミジー星人はこの巨大ロボットを動かそうとしていた。
そんな無茶な、と言いたくなるところだがさにあらず。実は、これまた何がどうなっているのか、ワンゼットは
頭脳部分にある穴にぽちガラオンを放り込めば、ぽちガラオンのコントローラーで動かせるのである。
 もはや科学理論がどうとか考えるだけおかしくなりそうな理不尽さ。でも、動くものは仕方ない。 
 もしも、ミジー星人たちがワンゼットの起動に成功したとしたら大変だ。こいつは対ウルトラマン用の
ロボットであるために、一度はダイナをやっつけたことがあるほどの強さを誇る。ミジー星人の自信も
それゆえだ。
 
 危うし、ハルケギニア!
 ところが……
 
 三人組の留守中に、彼らの寝床兼アジトの屋根裏部屋に、口元を引きつらせて立つ黒髪の少女と、
十数人の割ぽう着姿の少女たち。
「ほんとにもう、ドルちゃんたちったら散らかすだけ散らかして、このままじゃ天井が抜けちゃうじゃない。
あれだけ言ってもわからないなら実力行使よ! みんな、徹底的にお掃除しちゃいなさい!」
「おおーっ!」
 こうして、悪の宇宙人の秘密研究所は壊滅した。
 魅惑の妖精亭の看板娘ジェシカ、若干十六歳にてハルケギニアを救う。
 
 トリスタニアは、今日も平和であった。
 
 
 続く

227 :ウルトラ5番目の使い魔 あとがき ◆213pT8BiCc :2011/01/09(日) 16:30:25 ID:6STH5ox9
今週はここまでです。

新年一発目、お楽しみいただけたでしょうか。
お正月でウルトラマンといえばモチロン、ということで作中での時系列はともかく今回はコメディタッチに書いてみました。
でも、今回はあらためて、ギャグを書ける人はすごいなと思いました。芸人には高学歴の人が多いというのも納得です。
以前チュレンヌを初登場させたときに、正体を見破った方お見事でした。ちょっとネタをふっただけで理解してくださる
方がおりますと、ウルトラシリーズの人気の深さが実感できてうれしいです。
 
ゼロ魔のほうも、まだまだ消化してないイベントは多いので、これからもいろいろとやらせていただきます。

では、今年もよろしくお願いします。

注(酒の席の会話はうたかたの夢です。魅惑の妖精亭の中は夢の世界のことで、必ずしも現実とつながるとは限りません。


228 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/09(日) 16:44:18 ID:S7pngzCb
ウルトラ乙

229 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/09(日) 17:46:06 ID:wgGuKFXa
ウルトラの人乙です。
ニンマリ笑えるのって、良いですね。


>>206
あの馬鹿ってどの馬鹿?

230 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/09(日) 18:46:56 ID:PZHQ8IHh
ワロタw
ウルトラ乙

231 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/09(日) 19:50:40 ID:0GNSSzBX

今日は朝もウルトラ特集があったし嬉しい

232 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/09(日) 20:51:17 ID:WJglkp69
録画してたガキの使いの笑ってはいけない〜の見てて思ったが


スイッチを召還させたら面白そうだな
押したらどこからともなくNSCに入りたての奴が現れてケツバット

時々タイキック


233 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/09(日) 21:09:21 ID:t0aycWbW
絶対笑ってはいけないハルケギニア
・ルイズ役がマツコ・デラックス
・ギーシュ役がヅカ男優
・オールド・オスマンが蝶野

234 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/09(日) 21:16:48 ID:wgGuKFXa
「いいか、この駄犬共。
 お前らには今日一日、ここ、トリステイン魔法学院で使い魔をやってもらう」

235 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/09(日) 21:20:43 ID:Z49iyth9
夜の湖で密会するウェールズ(出川)とアンリエッタ(山田花子)

236 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/09(日) 21:28:10 ID:WJglkp69
7万の軍に対し、ヤケクソ気味にスイッチを押すルイズ
「ででーん、全員アウトー」


日が暮れても明けてもケツバットの音が鳴り響きましたとさ

237 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/09(日) 22:06:35 ID:SomMjo0h
ジュウシマツ学院長

238 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/09(日) 22:24:56 ID:ht7+fj2E
スカロンはあえてそのままでも良さそうだ

239 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/09(日) 23:49:35 ID:emTKSKlU
板尾の嫁:おマチさん

240 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/10(月) 01:19:59 ID:NFCQOMBz
逆じゃなくて?

241 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/10(月) 02:09:01 ID:ZLfSg0c+
>>211
二番目の戦鬼を忘れるなよ……

242 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/10(月) 07:56:38 ID:QzyCSraC
桐山はいつかな?

243 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/10(月) 08:56:13 ID:vN2TTBAH
魔砲の人、クライマックス予告しといて何ヶ月レイニー止め食らわしてくれんるだよ?

あと、幼なのはの人は退院できたのかな? こちらも良いところで中断してるけど。

244 :名無しさん@お腹いっぱい:2011/01/10(月) 11:32:04 ID:EAGt59sl
ウルトラの人、乙でした。


245 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/10(月) 20:20:31 ID:Vg//iVNz
聖帝様……gift……

246 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/10(月) 21:25:42 ID:SnKKavKA
中陽子召喚モノの続きが読みたいです…

247 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/10(月) 21:41:41 ID:VcbqbjH9
ゴーオンジャー…
物凄くいいところで終って早1年…

248 :ギルガメッシュ召喚モノ余談:2011/01/10(月) 21:59:20 ID:SnKKavKA
ギルガメッシュ召喚
タバサの任務につきあってミノタウロスを両断

ギルガメッシュ「弱い!俺の世界で聞いたミノタウロスってのはこんなもんじゃなかったぜ!」
タバサ「…スクウェアメイジのミノタウロスより強い…?どんなの?」
ギルガメッシュ「そうだな、俺の聞いた話じゃあ…
        力の塔ってとこにいる最強の聖なる魔法ホーリーの番人で!
        魔法禁止といっておきながらやばくなるとそのホーリーを持ち出そうとし、
        しかも脳筋野郎なせいかMP不足で唱えることができない結局通常攻撃オンリーな芸の無い野郎
        それを隠すためにあらかじめ戦場にミュートをかけておくという反則技は俺も大いに見習いたいところだ
        ついでにご自慢の腕力はすべてをしるものとか言うリターン厨な魔法使いのボケジジイに完敗しているという…」
タバサ「………」
ギルガメッシュ「…いや、でもコイツよりは強いはずだ、多分」

249 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/11(火) 16:46:27 ID:kXc+szc2
test

250 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/11(火) 16:47:16 ID:kXc+szc2
やべ上げちゃった、すいません
いやー、書き込めるようにはなったのね

251 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/11(火) 17:33:00 ID:DcNTJYrs
小ネタを投稿しようと思います。
最近の伊達直人運動に感銘を受けて、ランドセルを贈るお金はありませんが、せめて気持ちだけはと思い書いてみました。
ゼロ魔原作では殺伐とした展開が続きますが、こういうこともあってはいいのではないかと。
クロスと呼べるかは微妙と思いますし、駄文ですがよろしければ読んでみてください。

252 :ハルケギニアの伊達直人:2011/01/11(火) 17:35:47 ID:DcNTJYrs
ハルケギニアの伊達直人


寒さも強まり、一年が終わろうとしている時期に、ハルケギニアは平和な活気にあふれていた。
始祖の降臨祭……始祖ブリミルがこの地に降臨したことを祝い、一切の戦争も争いごともやめて祭りを楽しむのだ。
貴族も平民も、一年の無事を感謝し、新たな一年を祈って遊び、飲み、騒ぐ。
ここ、トリステインの首都トリスタニアでも年越しに向けてお祭り騒ぎが続いている。
 
しかし、中にはそうした俗世間のにぎわいとはうらはらな場所もあった。
トリスタニアのとある修道院。アルビオンのウェストウッド村でティファニアと住んでいた子供たちは、ティファニアが魔法学院にあがるときに彼女と別れてここに引き取られていた。
だが、修道院とは禁欲的な場所であるから子供たちの生活は決して楽しいものばかりではなかった。長いお祈りに、広い聖堂の掃除、それに勉強と、遊びたいさかりの子供たちにとっては退屈でつらい日々だった。
けれど、この日子供たちは喜びに包まれていた。朝、修道院の前に積まれていた大きな箱。そこからは多くの夢が飛び出してきたからである。
「わあっ、おもちゃだ!」
「こっちは絵本だよ」
「きれいな服、すごーい」
子供たちは、箱から出てきたたくさんの贈り物に目を輝かせている。しかし、誰がこれほどたくさんの贈り物をしてくれたのだろうか?
と、そのとき一人の子が箱に添えられていた一枚のメッセージカードに気がついた。
文字の読めない子供たちに代わって、神父さんがカードをとりあげて読み上げる。それにはこう書かれていた。
「君たちが立派な大人に育てるよう、気持ちを届けさせていただきました、ナオト・ダテ」
聞いたとたん、子供たちからわっと歓声が上がった。ナオト・ダテ、ハルケギニアではあまり聞かない妙な名前の人物からの、これはプレゼントだったのだ。喜びに湧く子供たちは、手に手に贈り物を持って遊んでいる。ふだん厳しい神父さんも、今日は止めることはない。

その光景を、陰から見ていた目が四つあった。
そのうち二つは平賀才人、もう二つはルイズである。
「わー、みんな喜んでくれてるな。ルイズ、これでいいのか」
「ええ、上出来よ。あれで喜んでくれるか心配だったけど、テファの子供たちだから素直でよかったわ。さ、次へ行くわよ」
「お、おい待てよルイズ! うーん、それにしても足長おじさんかサンタクロースか、ハルケギニアにもこんな風習はあるもんなんだな」
早足に立ち去っていくルイズを追いながら、才人は自分たちの贈り物で喜んでくれている子供たちをもう一度振り返ると、その楽しそうな笑い声にニコリとして、ハルケギニアもなかなか捨てたものではないなと思った。
 
実は、これはテファの子供たちだけの特別なことではないのだ。ハルケギニアには、毎年降臨祭の時期になると善意の人たちが「ナオト・ダテ」と名乗って、貧しい人や恵まれない人に寄付をする習慣があるのだという。
その起源は、ルイズの言うには、数百年前にヴァリエール領のとある孤児院で「ナオト・ダテ」という奇妙な名前で、服やおもちゃが毎年寄付されていたのが国内に次第に共感を呼び、いつしかハルケギニア中に広がっていったのだそうだ。
今では、身分も関係なく施しをできる行事として、大勢の人が「ナオト・ダテ」を名乗っている。

でも、それに参加するには二つだけルールがある。
「絶対に名乗り出たりしないこと」「ナオト・ダテを探したりしないこと」だ。
どんな大金を寄付しても、見るものの目が歪んでいたら売名行為と受け取られてしまうものだ。
しかし、ナオト・ダテという匿名の誰かなら、他人の目を気にする必要はない。
だから、受け取るほうも周りの人たちも、あえてナオト・ダテを探したりはしないのだ。

253 :ハルケギニアの伊達直人:2011/01/11(火) 17:36:54 ID:DcNTJYrs
トリスタニアの別の孤児院でも、顔を隠した一団によって贈り物が届けられている。
「なあ、私はどうもこういう慈善事業というものは肌に合わない気がするんだが」
「そんなことないですよ隊長、よく似合ってます。それに私たちも、身寄りがなかったところをどこかのナオト・ダテのおかげでできた孤児院に拾われて助かったんです。今度は、私たちがナオト・ダテにならなくちゃいけませんよ」
フードで顔を隠した金髪と青髪の女性は、孤児だった過去を思いつつ、この孤児院の子供たちも立派に育ってほしいなと願うのだった。

ナオト・ダテはほかにもいる。
 
ブルドンネ街では、今年の不作で大赤字を出した八百屋に「あたくの野菜は新鮮でおいしいからがんばってね、ナオト・ダテ」と、ごつい男のキスマークつきの手紙が添えられて、数百エキューはする高級ワインが贈られている。

ヴァリエール領では、マンティコアに乗った何者かによって領内の病人や老人を抱えた家々に贈り物が届けられる。
また、ヴァリエール家の次女宛てに「はやくよくなるように祈ってますだ、お友達と食べてくだせえ、ナオト・ダテ」とつたない字の手紙とともに野菜が贈られてきた。
 
同じようなことは、国境をへだてたツェルプストー領でもおきている。
 
クルデンホルフ領では、調子に乗った家の娘が名乗り出ようとして慌てて取り巻きに止められる珍事も起きた。
その娘は、しばらく私が贈り物をしてあげたのよと言い出したがっていたが、寄付を受けた子供たちが無邪気に喜んでいる姿を見ているうちに、でしゃばろうとしたことがみっともないと悟ったのか、「帰りましょうか」と、苦笑しながら立ち去っていった。
 
魔法学院の近くの小さな村の、ある家には蛙苺のたっぷり詰まった籠が届けられていた。
ただし、この場合は文字が書けなかったのかカードは残されていなかったけれど、その家の子は「竜さんからだー!」と、とても喜んでいた。
 
まったく匿名のものから、うっすら差出人がわかるものまで「ナオト・ダテ」の贈り物は、トリステインを駆け巡っていく。
 
ナオト・ダテはガリアにもいる。
とある寒村では錬金で作ったうまそうな肉が贈られていた。
翼人との交流でにぎわうエギンハイム村の周辺の小村では、なんと空から来るナオト・ダテが現れた。
 
一方、とある青髪の少女とその従姉妹は。
「ねえシャルロット、私はどうもこういうことは背中がかゆくなるんだけど」
「我慢、あの戦争で生まれてしまった孤児たちや、因習の犠牲になった人たちへの、これはせめてもの償い」
セント・マルガリタ修道院に届けられた、たくさんのお菓子にも『皆さんの幸せをお祈りします。ナオト・ダテ』とカードがつけられていた。
 
こうして、たくさんの寄付や贈り物がハルケギニアのあちこちで小さな幸せを振りまいていった。
純粋な善意から、複雑な理由を持った人までいろいろいるけど、贈られた恵まれない人たちはとても喜んでいる。
ルイズと才人も、いろんな場所をめぐってようやく学院に帰って来た。二人とも、すっかり財布は空だけれど、どこかやりとげたようなすがすがしさをただよわせていた。
「ふー……これで今月のおこずかいはパーね。調子に乗って贈りすぎちゃったから、しばらくは服も買えないわ……でも、まいいか」
「六百エキューも使ってよく言うぜ。けど見直したよ。目立ちたがり屋のお前が、本当に最後まで名乗り出ずに寄付するなんてな。すごいよ、お前」
「あまり貴族を馬鹿にするものじゃないわよサイト。それに、ナオト・ダテは本当にかっこいいんだから! 名乗るなんてそんなこと、彼に失礼だわ。でもサイト、あんたはシュヴァリエの年金まではたいて付き合わなくてもよかったのに」
「気にするなよ。ギーシュたちと飲んだくれて消えるよりはいいさ。ところでルイズ、気になってたんだが伊達直人って誰だ? 俺の前に誰かハルケギニアに来てたのか?」
「ん? あんたの世界の話なのに知らないの。私たちの先祖は、これを読んで本当の人助けとは何かを知ったんだから。ほら、あなたも読んでみなさい!」
ルイズの手には、ヴァリエール家に代々伝わる召喚されし書物「タイガーマスク」があった。

254 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/11(火) 17:38:08 ID:DcNTJYrs
以上です。失礼しました。

255 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/11(火) 17:49:50 ID:Sb7iP+CO
投下乙
なかなかタイムリーなネタですな
事故死した本人が来てたのかと思ったら漫画の方とはw

256 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/11(火) 18:31:32 ID:cZ/oXn5t
伊達臣人だと思った俺は油風呂入ってくる

257 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/11(火) 19:48:04 ID:8+BGi/8P
>>254
GJ!!
中の人つながりで、食べかけのドーナツ頭の上にかざしてくるくる回るルイズが見えた。

258 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/11(火) 20:40:37 ID:olAuIO0b
いい話だなー。・゜・(ノД`)・゜・。

259 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/11(火) 20:53:49 ID:SECXibBz
ウルトラマンゼロは出ないのかな?

260 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/11(火) 21:46:26 ID:DMxH6bX1
いい話だな…GJだぜ!
つか、ちょっと何時間か前にツイッターでヤマグチ先生がいってた。
なんでも、ルイズの名前で送られているところがあるって…。

261 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/11(火) 21:47:08 ID:8c8/Mb1E
あれって釣りじゃなかったのか

262 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/11(火) 21:49:17 ID:BAU3DTCz
GJ

いい話だわぁ・・・

>>256
なら俺が千葉声でナレーションしよう

263 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/11(火) 22:55:00 ID:o3ouDn3n
>>256
よお、俺。

264 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/11(火) 23:26:14 ID:fhzG4XUM
>>262
おれのエビチャーハンだよぅ・・・

265 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/12(水) 00:31:36 ID:Yw2Ndfv3
>>253
見たことも無い文字で書かれた書物の内容を良く理解できたな。

266 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/12(水) 00:34:52 ID:NqnWUf7D
>>263
人数も集まってきた事だし男塾名物直軍行進を始めるか…

267 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/12(水) 01:07:39 ID:2p9asd0D
>263
それじゃ、俺はその後の魍魎サバイバルの準備でも始めるわ…

268 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/12(水) 05:38:25 ID:4QTNRTV9
>>265
ドラマCDだかにリードランゲージという文字の解読魔法があるから、
それでどうにかしたんじゃね?

269 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/12(水) 11:13:11 ID:9VQXBPqp
>>263
伊達ときいて伊達邦彦を真っ先に思い浮かべた俺をどう思う?

270 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/12(水) 11:15:32 ID:YL/M9Njj
とても、大藪です

271 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/12(水) 15:31:22 ID:wwGvNXlq
現在までにタイガーマスク関連の贈り物があったのは、全都道府県139例
現金、野菜、おもちゃとプレゼントも多岐化してきた
名古屋では仮面ライダーも出現。日本に生まれてよかったと思うニュースだよ

>>259
今のところウルトラマンはいないようだ
孤児院にプレゼントを持ってくるウルトラマンといえば、やはりウルトラの父だよな

272 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/12(水) 15:33:17 ID:K3Xr4dvi
これっていい話になってるけど送り主不信で児童をターゲットにしてプレゼントとか気持ち悪くね?

273 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/12(水) 15:52:50 ID:J+vn4GMw
あまりサンタクロースをディスらない方がいい^^

274 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/12(水) 16:02:46 ID:A2bT/bzX
>>269
とりあえずプレゼントに爆弾が仕掛けられてる可能性と、エレオノール姉さまの貞操が危ないということが咄嗟に思い浮かびました。


275 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/12(水) 16:04:03 ID:YfMZFFuN
>>269
朝からブラックコーヒー飲んでステーキ食ってろ

276 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/12(水) 17:22:07 ID:wwGvNXlq
青森ではスティッチが100万円寄贈、2ちゃんのスレからはムスカが現実に来訪

コルベール先生、研究より慈善活動したほうがよほど人から喜ばれるのになに考えてるんだろ
まあ先生がいないとゼロ魔のストーリーが詰むんだけど

児童施設に寄付でハイドリッヒ・ラング召喚とか思いついた

277 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/12(水) 18:48:00 ID:ldjo4nW8
>>272
確かに
ただ俺もちょっとやりたくなった

278 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/12(水) 18:50:17 ID:dXepvuys
聖闘士星矢

279 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/12(水) 19:43:23 ID:/ebJh0Tl
>>272
気持ち悪いと思う、お前の感性が気持ち悪いな。

280 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/12(水) 20:23:25 ID:M389XYCg
孤児院でもない一般家庭に、子供の入学時期に合わせて暴力団名義でランドセルを贈るという、斜め方向の脅迫手段なら聞いたことあるな。

281 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/12(水) 20:31:30 ID:8VTpftXN
>>280
そういえば、Winnyでシノギの詳しいデータ流しちゃったインテリヤクザってその後どうなったんだろう
几帳面なヤツだったらしく、何人お縄になるかって程の内部資料が流れたらしいが

282 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/12(水) 20:47:44 ID:6qWquKah
>>276
スコッチ100万円分寄贈に見えて、ついに頭がおかしい奴が出て来たのかと思ったら
スティッチか、頭がおかしいのは俺でしたーw 酒の溺れてきまーすw

283 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/12(水) 20:50:02 ID:4WQxHIqj
>>280
それはお前の家族の場所も知ってるぞって脅しだろ

284 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/12(水) 21:00:15 ID:kDMxnabC
マスコミはあきかに萌え豚がおくったランドセルに対しても美談にするのかな


285 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/12(水) 21:23:52 ID:AbyYuLZK
>>284
ただしイケメンに限るですねわかります

286 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/12(水) 21:33:00 ID:+0esOZV3
ふと思ったんだが、伊達直人って作中じゃ匿名で寄付してなかったっけ? それとも名乗ってた?

287 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/12(水) 21:36:13 ID:qS9Aa1+1
「伊達直人」と名乗るんなら、それは匿名と変わらないんじゃないか?


288 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/12(水) 21:36:46 ID:zoD3PGPR
キザ兄ちゃんは匿名でやってるけど、孤児院の大人には薄々・・・

289 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/12(水) 21:38:21 ID:4QTNRTV9
>>286
原作では確か匿名だったな。名乗らないことを褒められてたシーンがあった。

290 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/12(水) 21:40:26 ID:ZMINioyq
タイガージョー名義で送ったら名前を間違えたと思われるんだろうか

291 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/12(水) 21:43:42 ID:KGL9RxuG
確か桃太郎とかサンタクロースとか伊達正宗とか星飛雄馬を名乗る人も居たんだよな。
そのうちに水戸黄門とか刹那・F・セイエイとかも現れるかもしれない

292 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/12(水) 21:48:16 ID:JDkOTguI
夜神月を召喚して心臓麻痺で殺す

293 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/12(水) 21:50:22 ID:j/7qGdxj
で?

294 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/12(水) 21:55:28 ID:x3Gta5nn
>>278
あいつら最下層の青銅でも音速拳だからメイジなんて文字通り束になってかかってきても無力だぜ
一輝やシャカなんかは精神攻撃や特殊攻撃に対する耐性も高いしたとえジョゼフが加速を使ってきても
「ならば俺はそれ以上の速さで動けばいいだけのこと」で解決しちゃうし

295 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/12(水) 21:59:45 ID:yFcUXCVS
幻魔拳で、亡き弟が兄貴を心から哀れむ悪夢を見せるんですね、わかります

296 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/12(水) 22:15:38 ID:3f/sh5bp
召喚直後の一輝兄さんが、
ギャーギャーうるさい初期ルイズの額を指でピシィッ、とやるってのなら妄想したことがある。

297 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/12(水) 22:29:21 ID:x3Gta5nn
一輝兄さんならそれこそ
ルイズ「アンタは使い魔で平民だから私の命令に従うのが定めなのよ!」
一輝「フン!この一輝、気に入らん奴に下げる頭は持ち合わせていない。たとえそれが神であってもな。ましてや貴様如きクソ餓鬼になど」
くらいは言いそうだけど
彼の方が年低いんだよね

298 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/12(水) 22:47:44 ID:4Th6Zdps
>>297
言いそうって言うか、最低でもそれ位言ってそのまま立ち去って終了とかしないと
おかしいってレベルのキャラだしな。
こう言っちゃ何だが、たかが召喚された程度では従う理由皆無だし。


299 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/12(水) 23:05:16 ID:jiZifuw0
ルイズが瞬に似ているってことにすれば全て解決だなw

300 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/12(水) 23:07:44 ID:yFcUXCVS
そういう善人だが孤高なタイプのキャラはテファに召喚させたほうが無難だな
性格的には今は亡き想い人に似てるし

301 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/12(水) 23:28:31 ID:2p9asd0D
エスメラルダは一輝の唯一の弱点だしな。
でも、一輝が年下だろ…想像してみると、結構シュールな図柄になるなw

302 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/12(水) 23:35:19 ID:708xJCNv
星矢と瞬くらいか、ルイズに従ってくれそうなのは
邪武は……どうなんだろう

しっかし、一輝兄さんはいくつになっても兄さんって呼んでしまうなぁ

303 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/12(水) 23:49:23 ID:J0LE+ywW
エスメラルダ走りおもいだしちゃっただろw

304 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/13(木) 00:01:48 ID:MKdHx/0B
>>302
あのマゾ野郎なら喜んで馬にでも犬にでもなるさ。


305 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/13(木) 01:13:38 ID:vV3featm
待っていろルイズ、今このマリコルヌが加勢に行く! それまで死ぬんじゃないぞーっ!!

306 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/13(木) 01:21:01 ID:ANhwUwgS
>>304
やつは幼少の時点で自ら馬になった男だからな。
ただそれが沙織さん(アテナ)への思い故と言うことがネックか?
聖闘士は基本的にアテナを守る為の戦士だからなぁ、
>>302の言うようによほどの善人でもないかぎり難しそうだ。
そこをなんとかするのがSS書きの腕の見せ所なのかもしれないが。

307 :名無しさん@お腹いっぱい:2011/01/13(木) 10:56:16 ID:Qdankf10
射手座・獅子座兄弟が召喚された事はあったが・・・

308 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/13(木) 12:50:42 ID:ecAOso+J
>>298
そもそも、一輝兄さんは自力でハルケギニアから地球に帰れそうだからなw
サイトみたいに生きていく為に渋々ルイズの使い魔になるって展開をできないしね

309 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/13(木) 14:17:14 ID:0KxjHqvf
双子座クラスの空間操作が必要じゃなかろうか>地球に帰還

310 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/13(木) 15:20:18 ID:ANhwUwgS
一輝兄さんなら自力で聖地の門くぐって帰還しそうではあるな。
少なくとも地球から武器を引き込む為に開いてはいるはずだし、あそこ。

311 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/13(木) 15:22:21 ID:dQkRETwU
>>309
ムウやシャカも出来たと思う、次元の狭間から帰還くらいは

312 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/13(木) 15:37:59 ID:YCk3dr8P
デスマスクでも次元の壁を越えて死の世界の入り口に敵を送り込んだり自分がテレポートしたりできる

313 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/13(木) 15:45:28 ID:ecAOso+J
>>309
一輝兄さんはアナザーディメンションで異次元に放り込まれたのに平然と戻ってきてるし
冥界への入り口が潰されてるのに突如冥界に現れたりするからな
ハルケギニア〜地球の往復には何の問題もないだろうw

314 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/13(木) 15:46:18 ID:aTO6P989
一輝はルイズに召喚されるよりも瞬のピンチに現れるという流れが妥当かな
瞬、ルイズに召喚される→ワルド戦あたりでピンチに→一輝登場→よくも弟を(ry→ワルド終了のお知らせ
みたいな感じで

315 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/13(木) 15:59:10 ID:0KxjHqvf
双子座は冥王神話で武神来往道開くぐらいスゲエから他をつい低く見ちゃったかなw
そっから連想して一輝兄さんと同じ声で気の強い娘に弱い(面倒みたくなる的な意味で)雷神邪鬼丸はどうだろう
モノホンの神様だけど……

316 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/13(木) 16:25:31 ID:wJ+n6I8t
>>314
その流れには納得いくが、ワルドにどうやったら瞬がピンチになるのかがちょっとわからんw
遍在を仕留めたと思ったら、次の瞬間に背中を貫かれるとかするのかな。

317 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/13(木) 17:28:27 ID:aTO6P989
>>316
ルイズを人質に取る、ルイズを狙いまくって瞬に庇わせる、とかかな…
どっちにしてもワルドがかなり外道になるな…

318 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/13(木) 17:29:49 ID:Bq/gd+zo
>>317
悪いんだが、sageてね

319 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/13(木) 19:05:07 ID:RK/5G30r
>>308
仮に現世に帰れないとしてもデスクィーン島に慣れた兄さんなら
ハルケギニアの土地の9割以上が楽園だろうし無一文でも生きるのになんら困りそうに無いからなぁ
デスクィーン島どころか聖闘士の修行地は全部そんなもんだけど

320 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/13(木) 19:45:40 ID:m4dKf8e4
>>316
>背中を貫かれる
ぶっちゃけ自動防御余裕でしたなネビュラチェーンが健在な限り、
そんな真似絶対に不可能だろ。

321 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/13(木) 19:50:25 ID:V6pnoMFH
>>317
チェーン防御抜けるとは思えないんだけどw

322 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/13(木) 19:52:21 ID:KnYfC/gb
そういえば、聖衣って一応金属なら電撃とか通るんだろうか?

323 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/13(木) 20:00:15 ID:9EorHe7I
>>315
武神来往道と聞いて真っ先にブライを思い出した俺は古いのかもしれん

324 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/13(木) 20:13:42 ID:ANhwUwgS
>>322
金属は金属でも確かオリハルコン製だからなぁ。
生半可な電撃じゃ静電気程度にもきかなそうではある。
ワルドクラスのライトニングクラウドなら多少なりともダメージは通りそうだが、
ラ・ロシェールで1回見せてると仮定すると、
「聖闘士に〜」理論でかわされそうな気がしてならない。

325 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/13(木) 20:26:39 ID:KnYfC/gb
まあ、聖衣はめったな事では壊れないだろうが(セイントクラスの打撃力でないと)
逆に言えば壊れたら直しようがないよね
(フェニックス以外でも僅かには自己再生できるらしいけど)

326 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/13(木) 20:57:45 ID:YCk3dr8P
ブロンズセイントの打撃力:地面にクレーターみたいな穴を開ける(☆矢他多数)
シルバーセイントの打撃力:富士山を振動させ火山噴火を起こす(ミスティ)
ゴールドセイントの打撃力:銀河の星々をも粉砕する(サガ)

327 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/13(木) 21:03:40 ID:bRBlm4XA
ライトニングクラウドはFATEのギルガメッシュの
鎧の前では効果なしだったような気がする。

328 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/13(木) 21:15:05 ID:1B6awgef
fateはスレ違い

329 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/13(木) 21:18:52 ID:501apcCD
重力をなんたらかんたらなライトニングさん召喚しようぜ

330 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/13(木) 21:20:42 ID:G4s7nPeB
>>329
名前と能力がいまいち合ってないなw

331 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/13(木) 21:22:31 ID:KnYfC/gb
あのKYな人召喚したら事態が余計混乱しそうだwww

332 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/13(木) 21:23:41 ID:YCk3dr8P
>>320
そこはルイズを人質にとって、
「その厄介なチェーンと鎧、ついでに喋る剣も捨ててもらおうか」
とかやればOKかな

333 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/13(木) 21:56:37 ID:ecAOso+J
>>332
それで聖衣を脱がせたら瞬のネビュラストームで首の骨を折られるフラグが立ってしまうw

334 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/13(木) 22:19:43 ID:vV3featm
つーか瞬って性格が戦いに向いてないってだけで、実力は主役5人の中でも上位の方なんじゃ

335 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/13(木) 22:20:53 ID:wJ+n6I8t
あー、まあいきなり魚座相手にその実力を発揮した時は、子供心にもポカーンとしたけどなw

336 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/13(木) 22:23:28 ID:3Kxv+V+e
魚と蟹はなぁ…ガチでやってブロンズに負けた奴らだからなぁ。

337 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/13(木) 22:31:39 ID:CG1cD1pr
>>334
潜在能力ならば5人中最高クラスだったはず

338 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/13(木) 22:48:16 ID:dC0spe9L
蟹は突如クロスが裏切ったからしょうがない。
魚は双魚宮の先にデモンローズを生やしまくる片手間に戦っていたらしょうがない。
ってことで俺は納得してる。
デモンローズは自生してるだけじゃないかって?
もしそうなら聖闘士育てるより庭師育てろよ、聖域は。

339 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/13(木) 22:55:38 ID:3Kxv+V+e
>>338
蟹はクロス脱いだ方が強い紫龍に負けたんだから言い訳不能だろうw

340 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/13(木) 23:12:32 ID:C4wB654M
クロスが裏切ったというか
クロスを裏切ったというか

341 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/13(木) 23:15:42 ID:dC0spe9L
>>339
?何を言ってるのかよくわからん。
蟹が脱いだ方が強いのなら言い訳にならんけど、
ドラゴンが脱いだ方が強いならお互いクロスなしは
どう考えて蟹が不利な条件じゃん。

342 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/13(木) 23:21:26 ID:lHn57APy
じゃあいっそ、ルイズが召喚した事にしよう。蟹座聖衣を。

343 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/13(木) 23:41:17 ID:+hSHcTdE
ドラゴン桜の桜木弁護士(実は魔術師でもあるという設定にして)
スクウェアクラスのメイジになるには才能素質はさほど
関係ありません。そしてそれに最も近いのはルイズです!
と宣言して、学院は大騒ぎになる。

344 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/13(木) 23:52:32 ID:mnx18odh
>>323
オレもブライを思い出した。
というかブライの事じゃあないのか?

345 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/14(金) 00:10:39 ID:K2tnoN8s
えっ? ブライ大帝を召喚?

346 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/14(金) 00:59:11 ID:Okjcj6jj
>>334
少なくとも物語開始時点で白銀聖衣を粉々にできるだけの小宇宙はある
ダイダロス先生が死んだのは瞬にも一因があるよなぁ

347 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/14(金) 01:00:32 ID:gCMnP7YN
百鬼、ブラァァァイ

348 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/14(金) 01:12:10 ID:Yk56qyBC
>>323>>344

>>315はBURAIの事で間違いない
……邪鬼丸はマズイだろ。ファロス付きなら素振りするだけで周辺の星々を砕く奴だし
疾風(小説10巻終了時)でいいんじゃね?(笑)

マジレスするならゴンザ辺りが良いと思う

349 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/14(金) 02:14:42 ID:gT2Hxs8z
LC冥王神話の蟹と魚はかっこいいんだけどね。
蟹は神以外ならほぼ確実にワンターンキル出来るし
魚もデモンローズ+ブラッディローズの凶悪トラップを広域に仕掛けられるし。

350 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/14(金) 03:20:42 ID:iVSAyShu
アルバフィカ&マニゴルドの兄貴と(原作版)蟹・魚コンビはあらゆる意味で別人だからなー。
マニゴルドの兄貴がルイズに召喚されたら面白いことになりそうだが、
能力がチート過ぎて話として面白いものにするのは難しいな。
8巻の聖衣脱いだ直後の消滅直前あたりなら生身だけど、
それでも冥界波とかあるからなぁ。

351 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/14(金) 04:42:56 ID:fjSkxll3
岡田版の蟹もかなりかっこいいぜ?
雑魚とはいえ、神すら殺す邪悪さ。

とりあえず原作でも冥界編クライマックスで黄金十二人がなんだかんだと揃ってるのだが、なんか蟹と魚の無様な振る舞いとかも、一応は演技つーかそういうことになってるらしいとか聞いた…本当かね。


352 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/14(金) 05:31:14 ID:pK55aVWY
アクセルシンクロォオオオ!

353 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/14(金) 06:06:00 ID:FYkJ82L2
星座ヒエラルキー的に蟹最下位だったよね…
Chocolateman's studioのSSの蟹はかっこいいんだが

それはそうとそろそろアームズやDQ5の人来てほしいなあ

354 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/14(金) 06:10:26 ID:ftFtSbKd
>>348
>マジレスするならゴンザ辺りが良いと思う

ゴンザと聞いて、カイザーナックルのゴンザレスに
「はい!竜巻落とし!」されるワルドを幻視した

355 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/14(金) 10:36:27 ID:pND85nrz
蟹座って元ネタからしてお情けで星座にしてもらった程度だからな。

356 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/14(金) 10:44:20 ID:tneQCrqq
>>324
一輝兄さんは子供の頃城戸邸から脱出しようとして金網に登ったら電気ショックでダメージを受けたけど
死には至らないどころか特に後遺症も見られないくらいだし多分彼らクラスになればすでに電気くらいじゃ死なない

聖闘士はアテナの私兵みたいなもんだから誰をどんなタイミングで呼んでも戻ろうとするだろうなぁ
仮に死んだ後だとしても命あるのならばこの命アテナのためにーってなもんで

でもデフテロス召喚して修行のために溶岩に叩き込まれるルイズは見てみたい

357 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/14(金) 11:04:16 ID:AINck5tB
>345
大帝ホエール召喚ですか。

358 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/14(金) 11:24:25 ID:nZ0erOqr
車田世界において魚と蟹と牛は被差別階級である

359 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/14(金) 11:39:21 ID:nZ0erOqr
サイレントナイト翔とかいう打ち切り漫画でも確か牛はかませ扱いだった
バッファローだったかな?

360 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/14(金) 14:30:47 ID:jn1kl0y+
なにこの車田スレw

リングにかけろの高嶺竜児召喚、そして宝物庫にはなんとカイザーナックルが…

デルフ 「…なあ、たしかにさ、そのカイザーナックルは凄え頑丈でどんなものでもぶっ壊せるけど
      だからって俺を盾にしか使わないってのは、俺の剣としてのプライドがさ…」

361 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/14(金) 14:34:59 ID:5sMdBK/M
カイザーナックルとは感心しませんな。近頃の貴族はヤンチャで困る。

362 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/14(金) 15:18:48 ID:iVSAyShu
なぁに、カイザーナックルぐらい呪いで棒になった龍だって使うくらいの武器さ。
それにほら、カイザーなんて付いてるんだから貴族が使ってもおかしくはない。

363 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/14(金) 15:57:02 ID:pOLC5MnT
オタスケマンからオジャママン一味を召喚とか思いついた。
 
ルイズの顔メカで暴れて烈風登場、ルイズの使い魔だということで命を助けられた代わりに愛の特訓を受けることに
 
でも動物合体メカシリーズはタバサが嫌がりそうだなあ

364 :名無しさん@お腹いっぱい。::2011/01/14(金) 18:01:19 ID:xkfSwswk
銃夢 LastOrderの絶火さんを召喚。
あ、初日で魔法学園が消える。

365 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/14(金) 18:06:49 ID:ipPxiKMn
車田世界の老け顔率は異常。
沙織バジーナがあれで13歳とかありえないw あの胸部装甲を見たらルイズが壊れるかもしれん。

366 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/14(金) 18:23:24 ID:ci+E40ZX
車田つながりでB't-Xという奴はおらんのか
最終回で燃え尽きたと思いきや
実は召喚されてハルケに来たエックス

聖闘士や聖衣よりはまだ扱いやすい・・・はずだ

367 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/14(金) 18:24:15 ID:FzObkg/q
銀魂の神威
中の人的には構わないがガンダールヴとか関係なく戦闘力が異常に高いので間違いなく原作破壊になる
ゼロ魔の敵役が可哀想になるほどのチートキャラ

368 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/14(金) 18:29:56 ID:bgDfOIDD
>>364
ドラゴンを倒す技を「人知を越えたものを倒す拳」として磨き上げる事に生涯を費やしてたのに
本物のドラゴンが普通のパンチ一発でもオーバーキルになりそうな貧弱生物でガッカリする絶火さん

369 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/14(金) 18:33:58 ID:c4Uj/A1T
>>348
BURAI本編でも竜神が神の力を封印され地上人として行動してたし、
当の邪鬼丸もそういう経験がある(BURAIの前日譚である「抜け忍伝説」)
……邪鬼丸は邪鬼丸でも「抜け忍伝説」の頃の神の記憶も力もない時期がパワーバランスは取れてるか
ただの暴れん坊な上、疾風の母親がルイズになってしまいそうだがw

370 :名無しさん@お腹いっぱい。::2011/01/14(金) 18:39:17 ID:xkfSwswk
>>368
絶火さんはかなり人間くさい人だからその光景が目に浮かぶ。


371 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/14(金) 18:48:54 ID:0ZqymQDA
>>365
沙織バジーナだと別の人になっちゃうw
沙織バジーナも15歳なのにすごい人間が出来てるから老けて見えるがw

372 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/14(金) 19:30:26 ID:vILGJbO4
なんでこうageる人が多いんだろう?

373 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/14(金) 19:32:46 ID:I4DI+l9L
VIPあたりと勘違いしてるのが多いんだろ

374 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/14(金) 20:03:35 ID:HG3rc01/
たまにメル欄にsageが表示される前に書きこんでしまい、結果的にageてしまうことはあるなあ・・・
気づいた時にはギャーと思いつつ、謝罪した方がいいのか、次からsageを入れてしれっとレスした方がいいのか迷う

375 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/14(金) 20:10:22 ID:cKn83c+3
専ブラだとソートできるから全く気にならない
最近は変なのが寄ってくるわけでもないし別にいいだろ

376 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/14(金) 20:12:03 ID:HG3rc01/
上にあると変なのの目に付いて寄ってくる確率が上がるし、テンプレにもsage進行にしろってあるから普通にダメだろw

377 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/14(金) 20:19:06 ID:cKn83c+3
>>367
ルイズがゲロヒロインになるのか

378 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/14(金) 21:49:47 ID:KtFy4fA/
>>377
ゲロヒロインではない。

ゲロインだ。

379 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/14(金) 22:35:17 ID:+NCzKeP/
ガチガチのガタイしたいいオスが「トロマン」とか言って
軟弱な菊門を誉めそやしてやがる。
アホかおめえら!

そんなユルユルの死体みてぇな穴にチンポ入れて何が気持ち良いんだ?
男ならもっとビシッ!と括約を引き締めやがれってんだ!
俺はその為に毎日1000回の竹刀の素振りを欠かさない。
「オスッ!オスッ!」と気合を入れながら振り下ろす度に菊門に
ギュッ、と力を込める。 
こうして鍛え抜かれた俺の肛門は「トロマン」なんて軟弱な
シロモンとは対極を成す、まさに「ガチマン」だ。
そのあまりの締まりにハッテン場じゃあ“万力のイチ”って
呼ばれてる。

そんな俺だが、俺でさえホリ抜ける程の逞しいチンポの持ち主を
心待ちにしている。

勿論、最高のシマリを味わいたい命知らずの挑戦も受付中だ!
毎週金曜21時頃はだいたい上野駅から■駅目の居酒屋XXXにいる。
178*74*30角刈りにねじり鉢巻がユニフォームだ。


380 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/14(金) 23:14:38 ID:0IGlDyvM
実在の人物はだめなんだっけ?
俳優ビリー・ヘリントンとしては召喚できないけど、
レスリングシリーズのキャラクター・兄貴としてなら召喚可能か?

381 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/14(金) 23:32:24 ID:IDWXWAG8
MMOとかからの召還とかもありなのかな?
信onの僧兵さんとかだしてみたいんだが知ってる人いるのかなぁ

382 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/14(金) 23:44:37 ID:vj+a7+dR
>>380-381
実在の人物は、自伝とかがあってそれを元にするなら良いんじゃないか?
ってなことを以前に言われていたような気がする

MMOとかは公式に設定があって、それでやるなら大丈夫なんじゃないかな、たぶん
ほとんど設定が無いようなキャラを拡大解釈やらで無理やり広げたり、
二次創作とかネットで出来上がったようなのはここじゃダメだったと思う、これもうろ覚えだけど

まあどっちも避難所の適当なスレで聞いた方がいいよ、たぶん
仮にダメでも他のサイトなり自分のブログでやれるし気楽に聞いてきなよ

383 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/14(金) 23:45:06 ID:pND85nrz
>>380
ニコ厨は帰って。

384 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/14(金) 23:50:21 ID:HwfrLFEA
>>383
例えの話なんだからそこまで目くじらたてなくても・・・
いきなり開始したりしたらアレだけど

385 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/14(金) 23:54:56 ID:vj+a7+dR
なんだよニコ厨かよ・・・

386 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 00:00:29 ID:7QFG6I2k
ニコ厨しね

387 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 00:06:34 ID:C+ltxgIS
いきなり死ねって、どういう事ですか? あなたには社会の常識がないのですか?
普通は、『あのう、すいませんけれども死んでくれませんか?』とか『あなたには、死ぬという選択肢もありますよ』とか言うものですよ。
あなたみたいに最初から喧嘩腰だと、言われた方は『じゃあ死んでみようかな』とかいう気持ちがなくなるものです。
まずは、親切丁寧に人に死んでください、と頼むべきだと思いますよ。
そこから、人の輪と協調が生まれ、『よーし死んでみるか』という気持ちが生まれるわけです。

388 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 00:10:04 ID:DrdjVb5m
わたし>>384で擁護したりしたけどこれは死ねって言われてもしょうがないと思うの

389 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 00:18:51 ID:PkugVDjj
死ね 死ね 死ね死ね死ね死ね 死んじまえ

390 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 00:21:18 ID:TwXLRs+c
美味しんぼの山岡召喚か

391 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 00:35:13 ID:E3Go/Yu0
死ね死ね団乙

392 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 00:44:52 ID:C+ltxgIS
アンキモ! アンキモ! アンキモ!

393 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 00:46:17 ID:ld+o1rtQ
ようわからん展開だ

394 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 01:01:26 ID:zcoh58Ei
シエスタのヨシェナベに出来損ないつってディスれるのは山岡さんぐらいだろうな

395 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 01:41:36 ID:C+ltxgIS
それなら雄山もいけるはず

396 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 01:41:50 ID:JQw4K2Ym
絶対に笑ってはいけないトリステイン魔法学院24時

デデーン!マリコルヌ、タイキック〜!

397 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 03:20:22 ID:6I0Xb0JS
>>380>>381
WEB小説や同人系作品からの登場はスレ違いだろうな
ありにしたらちょろっと書いて(作って)そっから持ってこれるから実質オリ主人公と変わらなくなる

MMOも公式設定キャラならいいだろうけど描写薄いモブキャラを性格面自分で作ってとかになるとアウトだと思う
歴史人物もなんかの作品からならいいだろうけど単に織田信長持ってくるのはダメな気がするなー

398 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 04:14:19 ID:PPzt8dud
>>397
その基準だとまとめwikiの作品かなりアウトの物が出ると思うんだが

399 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 04:55:25 ID:ITLK8vjv
同人ゲーはだめ、と言うわけではないんだよな、恐らく。
同人出典の東方作品とか結構あるし、小ネタにはゆめにっきとかもあったし。
他の同人作品もいくつかWikiに合ったような気もする。
ただ東方の場合大元が同人だけど最近は商業展開もしてるし、
例外とするべきかもしれないが。

小ネタだとその辺、長編に比べ割かし緩めだよね。
ポケモンネタとかモンハンネタとか。
一発ネタだからこそOKなのかもしんないけど。

400 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 05:09:18 ID:oNsOpXSL
まず大前提としてオリキャラは無しで確定してると思う
そしてWEB小説や漫画にゲーム、オリジナルの同人系作品からだと、
商業作品くらいメジャーな作品だったりすると話は別だよね、とはいえ線引きが難しいね。ってな感じだったと思う
>>397で指摘されてるちゃちゃっと作ってはい召喚ってのも一因ですな、他はマイナー過ぎてオリキャラ化しても分からなねえぜ!とかそんなんだ

で、ここらへんがカッチリ決まらないというか決めようとしないのは、誰もそれを求めてはいないからで
カッチリ決めてしまうと、例の条例のように作者さんが縛られてしまって窮屈になっちゃうからで
そうなるとやりにくくて嫌ですよねーって感じになってきて解散?

薄い奴にキャラ付けってのは初めて聞いた気がするけど、これまた同じようなもんですかね
>>398のいう『かなり』ってのはここらへん含んでそう

>>399
小ネタは緩いですよね、『だってゆでだから』レベル
ご指摘通り一発ネタだからなんだろうけんども

401 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 05:33:41 ID:OKzKnPox
現在、コズミックブレイクのゼロセイバーガールを召喚する長編を書こうとしてるんだけど、止めた方が無難でしょうか。
性格とスリーサイズくらいしか公式設定が無いから、かなり補間してる部分が多いし。

402 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 07:45:43 ID:PH6y8xHH
新作の投下はまだか……

403 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 08:07:56 ID:gwBPlqz+
MMOからの召喚といえば、PSOからフロウウェンの爺さん召喚したのがあったが、
あれは公式設定のキャラだったから受け入れられたんだよな。
逆に、一度FF11からブロントさん召喚ネタも出たことがあったと思うが、
ブロントさんは一部で有名になったとはいえ、プレイヤー由来のキャラだったから、
非公式キャラってことであの時はかなり叩かれてたね。

404 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 09:07:01 ID:hu0htpA6
ブロントさんのはネ実に専用スレあったよな
最近更新止まってるけど

405 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 11:28:39 ID:XK8ntebr
どうしてもオリキャラでやりたいっていうなら、まずは同人作って壁サークルで東方レベルの知名度になって、作品名出すと自然にキャラ談義が盛り上がる位になればここでクロス物書いても大丈夫だと思うよ。

406 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 12:24:21 ID:l7zU+xGO
ラリカクロスは有りですね
人気もあるしキャラ談義でも盛り上がるし

407 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 13:31:16 ID:0DiW5ltF
RPGツクールとかも駄目だろうなあ
『SELECTION』の月岡とか絆とか面白そうだけど

408 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 13:33:41 ID:gay9d7MY
>>405
いや、自分が考えたオリキャラを使って出版社からマンガ家なりラノベ作家としてデビューして、
単行本出版までこぎつけるって手もあるぞ。

409 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 13:41:38 ID:XK8ntebr
>>408
書き込んだあとで、自分もそう思った
「線引き」の境界考えると、商業デビューした方が揉めなくて良いね

アニメ化までこぎ着ければ、そっちのタイトルでスレ立てて、そっちの作品メインでゼロ魔クロス書けるしな

410 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 14:45:43 ID:ITLK8vjv
>>406
ラリカは理想郷だっけか? 少なくともアレの場合こっちでは止めとくのが無難だろうな。
作者さん事態が3次創作に寛容とはいえ、他所様のSSなのだし。
どうしてもやりたいなら向こうでやれば荒れないだろうし、
何より作者さんも喜ぶんではないかな。

411 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 15:51:55 ID:OdPWNvCd
>>407
SELECTIONと言われてもケムコのアレしか思い浮かばなかった。

412 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 16:00:45 ID:pYTaPEHn
>>410
口にでっかい釣り針刺さってるぞ

413 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 16:17:04 ID:ITLK8vjv
おっといけねえ、釣り上げられてしまったか。
ともあれ、RPGツクールのは同人作品とイコールみたいなもんだし、
判断の難しいところではあるよなあ。
コープスパーティーなんかは東方やひぐらし同様の経緯で商業進出してるし。
まあ、ウィキペで調べたところツクール版と商業版は設定違う所あるらしいが。
がっちり決める必要は無いけど、ある程度空気を読むということは必要かなぁ。
これまた曖昧な表現ですっきりしないが。

414 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 16:20:41 ID:6iJBuB5n
フリーでもネフェあたりなら長編なんとかなるかも 主人公は無理そうだけど

415 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 16:24:08 ID:dRgIEPo6
ぶっちゃけ曖昧なところでやって作品外で煩わしい思いをするくらいなら、ウェルカムなところでやった方がいいんじゃねえの? お互いの為に
って思うんだけど、ここってそんなに魅力的なのかしらん

416 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 16:32:10 ID:JPSm53Cn
自分のサイト立ち上げてやれば問題ないよな 
俺もSS書いているが、書き上げたら自分のサイトにあげる予定だし

417 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 16:39:28 ID:zcoh58Ei
自サイトなんてさがしにくいとこやめろ
できのいい投稿サイト一つに統一するぐらいでいいんだよ

418 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 16:40:01 ID:dRgIEPo6
まあ元から知名度がある人や感想がいらない人ならそれでいいんだろうけど、そうでない人は知名度があって多くの読者が来てるような所でやりたいもんなんじゃない?
ここ以外にだってそういうサイトはあるし、オリキャラダメーとか無いところなら気にせんでやれるだろうになあと思ったのよ

419 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 17:02:22 ID:OpOY/tia
最近はpixivで文章も投稿できるし、あっちに「ゼロ魔」と「クロスオーバー」のタグ付けて投稿するだけでも良いんじゃね?

というかあっちで黒魔さん見つけたときは驚いたわ。

420 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 17:25:27 ID:TfOxOO+l
他の人ならまだしも、前科持ちだから作者乙と言いたくなるじゃないか。

421 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 17:36:21 ID:OpOY/tia
前科持ち?

422 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 18:03:59 ID:ITLK8vjv
まあ、ここのまとめWikiが割かし目立つ部類の纏めサイトであるのは確かなんだよな。
ここしか知らないという人もいそうだし。

423 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 18:14:01 ID:OKzKnPox
pixiv! そんなものもあるのか。
それなら最初は緩いとこで公開して、問題無さそうだったらこっちに公開……駄目そうだな。

424 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 18:22:22 ID:So5UlJTw
>>423
なんかわからんが一瞬孤独のグルメ連想したぞそのレス


…ふむ、ギーシュにアームロックか…有りだな

425 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 18:51:10 ID:ITLK8vjv
公開するならするでどこか一つに絞るのがベターではあるかも。
移籍するならともかく、あっちもこっちもってのはあんまりいい顔されんしねえ。

426 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 19:31:44 ID:0OnsXiXg
フリーゲームか。
洞窟物語からんだむダンジョンから召喚ってのが読みたい気がする。

427 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 20:07:00 ID:rm7IMSjR
同人云々の作品を取り扱う場合で非常に困るのは、作品紹介の際に
「個人サイトを2ちゃんに晒す」と言う、2ちゃんでも咎められ易い事を
しなきゃならなくなる点だな。
そう言うのは、それが元でこっちから変なのが流れ込んだりして、
先方のサイトが荒れるなんて事態になる危険性のある行為だしね。


428 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 20:12:38 ID:xrclRmMq
>>426
そういえば、洞窟物語はWiiに移植されると海外のニュースサイトで聞いたことあるな
(勿論改良されて)
それなら問題ないか?

429 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 20:20:43 ID:heQ7A1Gd
フリゲならシルフェイド幻想譚から「タンス・テーブル・馬鹿には見えない服」の
三種の神器を揃えたナナシ召喚とか見てみたい。性格はシルエットノート準拠で。

430 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 20:59:41 ID:14DhG7ef
小ネタにゆめにっきはあるけど
フリゲキャラで長編はきつそうだな

431 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 21:51:03 ID:DATkqASh
魔壊屋姉妹。異世界編
とかなんだかそれっぽい

432 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 22:07:38 ID:9zZ/xK16
魔壊屋とかサンプルとしてツクールに収録されてるフリゲならサイト張らなくても良さそうかな?
でもあの姉定期的に自爆するぞ

433 :SeeD戦記・ハルケギニアlion heart with revenger:2011/01/15(土) 22:15:04 ID:OpOY/tia
どうも、SeeDの書き手です。
先週ジョゼフにやられて、今日は逆襲編。
では、22:20頃より参ります。


434 :SeeD戦記・ハルケギニアlion heart with revenger:2011/01/15(土) 22:19:54 ID:OpOY/tia
mission23 Feather


 オルレアンは一歩も動けなかった。
 動けないうちに、戦いは終わっていた。
「どうだ、SeeD。これが俺の……」
 自慢げに言う叔父は、途中で話しかける相手が既に動いていないことに気づく。
「何だ、死んだふりなどして、俺の油断を誘う気か?そんなことをしていては、俺が本当にトドメを刺すぞ」
 楽しげに笑いながら近づいて、手にした大剣を振り下ろす。
「…………」
 全く抵抗もないまま、背中から体のど真ん中を剣で貫かれた傭兵。
 剣を抜きながら、今度は女の傭兵の方にジョゼフは歩を進め、その体を蹴り飛ばす。50サントほど浮かび上がりながら裏返ったが、焦点の合わないまま開かれた目、だらしなく開いたままの口から零れ出す血もそのままで、やはり何の反応もなかった。
「……何だ、それは」
 つまらない、とでも言いたげにジョゼフは声をこぼした。
「見込み違いだったか」
 それだけ言って、くるりとその場を後にしようと後ろを向いたときに、固まっていたオルレアンは自分が何をするべきかを思い出した。
 杖にブレイドをかけ、出来うる限りの速度と力で後ろから叔父の背を突き刺そうとし――
 ジョゼフが振り返り様、横に振った大剣を胸部に受けた。
 幾度も振られ、先端以外刃こぼれした剣に切れ味は皆無といって良かったが、ジャンクションによる筋力の増加も手伝って、ささくれ立った金属の塊は正面から胸部への一撃でも脊髄へ重大なダメージを及ぼすのには十分だった。
 ぽん、ぽんとゴムまりのようにオルレアンの体も跳ねて行き、動かなくなった。
「…………」
 それを見届けて、ふ、とジョゼフは笑みを浮かべる。自嘲だ。
 何の、感慨もなく、暇つぶしは終わってしまった。さぁ、これからどうしようか。
 その時
「ん……?」
 鐘の音が聞こえた。ジョゼフ自身も幾度も耳にしたことがある、G.F.の召喚音だ。だが、今この場で誰がG.F.を呼べる?
「まさか……」
 はっとスコールを見ると、スコールを中心として床に炎が奔り、鳥のシルエットを描いた。そこからはっきりと質量を纏った、炎の鳥が浮かび上がる。
 甲高い鳴き声が一つ出て、その炎の鳥が上へ向かって飛んでいく。
「うお!?」
 炎に対しての属性防御は備えてあったのでダメージは受けなかったが、熱風をもろに受けてしまう。そして、そのジョゼフの目の前で――


「げほっ!がはっ!」
 肺に溜まっていた血を目一杯吐き出して、スコールは立ち上がる。
「これは……」
 床に残った鳥の形の焦げ跡から、推移を理解する。
「レオ……ン!」
 同じく血まみれのアニエスが自分のやや後方で立ち上がる。更にその向こう側ではオルレアンが起きようとしているのが見えた。
「アニエス!げほっ……もう奴に虚無を使わせるな!」
 血で汚れ、ズタボロになったジャケットを脱ぎ捨てつつスコールが叫ぶ。
「は、ハハハ!こいつは驚かされた!一体どういうことだ!?俺は確かにお前の体まで貫いたんだぞ!」
 目標は、歓喜に歪んだ表情を浮かべるガリア王、ジョゼフ!
「ドロー、ヘイスガ」
 キッとジョゼフをその視界に捕らえるスコール達に、オルレアンによって速度上昇の効果が付加される。

435 :SeeD戦記・ハルケギニアlion heart with revenger:2011/01/15(土) 22:20:59 ID:OpOY/tia
 オルレアンが擬似魔法を使えるのは、ある意味当然だった。
 叔父を討つため、あらゆる力を欲していた彼女がラグドリアン湖での戦いを経て改めて擬似魔法を見直し、その用法を身につけるに至ったのだ。
「連続剣……!」
 スコールは一足先に攻撃態勢へ入り、一気にジョゼフの懐まで踏み込む。
 本音を言えば、虚無を防ぐために即刻杖をどこかに吹き飛ばしたい。だが、杖を持っているジョゼフの腕にだってもちろんジャンクションの効果は及んでいる。腕を切り落とすのは至難の業だ。
 ならば次善の策として狙うべきはどこか?
(急加速するときに、確かに口が動いていた。やはりアレにも詠唱は必要。ならば……!)
 詠唱をさせなければいい。乱撃で、狙うのはその顔面。主に口!
 ライオンハートが徹底的にジョゼフの顔へと向けられる。ジョゼフも咄嗟に生物の性として腕で顔を庇い、一撃目は通らない。
 二撃目には顔から左右に構えられた腕の防御をすり抜けるために、下段から切り上げられたライオンハートがジョゼフの顎を直撃する。この衝撃で完全に腕のガードから顔が飛び出した。
「おおおおおお!」
 追撃追撃追撃。
 炸裂炸裂炸裂!
 喋らせないどころか息もさせないつもりでライオンハートを叩き付ける。トリガーを引く!
 度重なる攻撃で顎を割り、何とか口がきけないようにはした。
 この間に、後ろから聞こえていた声でアニエスがオルレアンからドローしたらしいレビテトを自身にかけたらしいことは把握している。ならば。
「送るぞ、アニエス!」
 フィニッシュブローとしてラフディバイドをトリガー付きで放ち、ジョゼフを遙か上空に打ち上げた。
「いい位置だ!」
 レビテトで体を浮かせ、調度品などを足場に謁見の間の天井すれすれまで飛び上がっていたアニエスは、本来直上から射撃を加えようとしていたのだが、獲物が向こうから浮かび上がってきたのだ。逃す手はない。
「装填、徹甲弾!アーマーショット、ファイア!」
 防御を無視できる弾丸で、上がってくる途中から射撃を加えていく。
 ほぼゼロ距離になったところで数度の銃撃により既に骨まで露出している左腕に銃口を押しつける。
「装填、破壊弾!キャニスターショット、ファイア!」
 杖を握りしめたまま硬直していた左手がどこかに飛んでいく。これで虚無の驚異は余程のことがない限り無効化された。
 破壊弾の反動でアニエスは上に、ジョゼフは下に距離が離れる。
 一方のスコールも遊んでいた訳ではない。ライオンハートのマガジンを入れ替えつつ、落下してくるジョゼフに少しでもダメージを与えるべくマシンガンを浴びせ続ける。
 ケアルガなどの回復魔法を所持している可能性も十二分にある。手心を加える理由は何一つ有りはしない。
「これで決めるぞ、アニエス!」
 落ちてきたジョゼフの体をライオンハートで貫き、その体を大きく上に掲げ、続けざまにトリガーを引きつつ飛び上がる。
「ああ!最後のとって置きだ!」
 破壊弾の衝撃で天井にいたアニエスも、天井を蹴りつつ次弾を装填。狙いを付ける。
「装填、波動弾!ハイパーショット!咆えろビスマルク!」
「全弾、持って行け!」
 上から浴びせられる波動弾のエネルギー。ライオンハートを刺したままの連続トリガー。
 上空でスコールとアニエスが交差する際に、スコールがライオンハートを振り抜き、波動弾のエネルギーも撃ち尽くされた。
 オルレアンの目の前に落ちてきたジョゼフは、左腕の肘から先が欠損し、腹部はライオンハートの衝撃と最後の振り抜きで辛うじて皮一枚で繋がっており、なによりその顔面はライオンハートの連撃でほとんど誰なのかも判らないという有様だった。
「任務、完了……」
 ジョゼフの落着に遅れること数瞬。着地したスコールは床に崩れ落ちた。傷は完治していないのだ。
 更にもう数瞬、レビテトの効果もあって遅れたアニエスがふんわりと着地して、荒い息のままオルレアンを見た。

436 :SeeD戦記・ハルケギニアlion heart with revenger:2011/01/15(土) 22:21:59 ID:OpOY/tia
「……僅かなりとも、話はさせてやりたかったが……」
 見るも無惨になりはてた叔父と、何を考えているのか静かな姪を見てそう呟くのは、彼女の方にやはり復讐者としてのシンパシーを感じているからか。しかし今回は、全く手加減している余裕がなかった。
「ふぅ……何とか勝てたな、レオンハート」
 一つ深呼吸をして息を落ち着け、相棒に近づく。だがその相棒はなにやらくらい顔だ。
「あの時はお前もやられたと思っていたが、よく私を回復するまで持ち直したな」
「いや、その認識に間違いはない。あの時俺もお前と一緒にジョゼフにやられていた。見てみろ」
 スッと先程自分が脱ぎ捨てた血まみれのジャケットをアニエスに突きつけてみせる。
「これは……」
 背中に大穴が空いているのが広げなくても判る。お気に入りのジャケットだったが、新調するしかあるまい。
「俺もお前もやられて、おそらくはオルレアンもそのあとやられたんだろう。起きたときに周りに火が見えなかったか?」
「あ、ああ。てっきりお前かジョゼフのファイガだと思っていたが……」
「あれはG.F.フェニックスだ。通常のG.F.と違って、こちらの意志に関係なく呼び出されることがある。フェニックスの羽を所持していて、一度でも使役したことのある人間がいるパーティが全滅したときなど、な。
 効果は、戦闘相手に炎の属性攻撃と、味方全体にレイズをかけるものだ」
 さっと取り出したフェニックスの羽は、スコールの手の中で燃え尽き、灰になった。
「ことがある。ということは、絶対ではない?」
「ああ。今回の勝ちは、偶然で拾ったものだ。もし俺がフェニックスをこれまで呼んだことがなかったり、もしくはフェニックスの羽を持っていなかったり、或いはフェニックスが出てきてくれなければ、俺たちは今も床に横たわっていたところだ」
 すっと先程まで倒れていた血だまりに目を向ける。
「……強敵だった。俺が今まで闘ってきたどんな相手よりも」
 そこでどっかと座り込む。血を失いすぎた。頭がふらふらする。
「傭兵部隊SeeD」
 ジョゼフの死体の方からこちらへ歩いて来つつ、オルレアンが声をかけてきた。
「任務の遂行、ご苦労。やはり、貴方達を雇って良かった」
「そう言ってもらえると、とてもありがたい」
 力なく、二人は微笑んだ。



これにてガリア編、終了です。
といっても、これから先全くガリアに関わらなくなる訳じゃない……というかも一つでかいイベントが残ってるんですが、そこらへんは次のロマリア編で。
先週最後のクイズの答えはCでした。

437 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 22:28:14 ID:PH6y8xHH
乙!

438 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 22:29:55 ID:xrclRmMq
流石にジョゼフが気の毒になった
あっさりすぎるwww

439 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 22:38:35 ID:zcoh58Ei
フルボッコか意外だった
最初虚無のイリュージョンかなとおもったがあっさり死んだな・・・
投稿おつです

440 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 22:46:53 ID:0bRYGRQ/
乙っす
多分,虚無の魔法は使ったら次のATBが溜まるまで時間が掛るんだよwww
とりあえず人間の中では最強だったろうな

441 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 22:58:32 ID:yJcyrbIp
Seedの人乙でした。

ジョゼフフルボッコ。
このシーンボス戦でこちらが瀕死に近い状態の時に一か八かの全力攻撃をしてた時を思い出しました。

次回からロマリアですか。
ジョゼフは良くも悪くも打てば響くタイプですが、ウィットーリオがな〜。
次回からは頭脳戦ですかね?

442 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 23:20:31 ID:GTMSsVt/


・・・まぁ、なんというか
近年FFの隠しボスとの戦いはやはりこういう感じですなぁ
短時間激戦で終わってみれば呆気無さ
ゲーム同様の雰囲気が伝わりました

443 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 23:32:55 ID:h1TF1ufg
シルフェイド幻想譚はフリゲから携帯ゲーになりつつあるな

444 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/15(土) 23:50:54 ID:IwDhWJYz
>>401
セイバーガールはわからんけどクリムが100Mだったような・・。
マクロスのようにサイズ調整とかしてるんだろうか。

445 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/16(日) 00:00:52 ID:OKzKnPox
>>444
予定では前回のキャノボと同じで、大きさはジアス機=人間になります。なのでダイダリオンで5〜6Mで、アークでもせいぜい20Mくらいにします。
あと、装甲も気合い入れれば壊せる程度の強度になります。流石にレールガンや戦略ミサイルが痛いで済む装甲だと強すぎるので。

446 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/16(日) 00:14:12 ID:sH1hrGyt
>>445
一番の問題は元々異次元から集められた奴らだからすぐ帰れそうなところだろうか。
そして上の方でバランスブレイカーなら病気持ちはどうかってあったけど
隠しボス3分で倒す林檎の人とか見てるときつそうだなあ・・。

447 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/16(日) 00:23:06 ID:PlHa5i1X
地軸歪ませたり衛星軌道狙い撃ちしたり惑星全体が守護領域だったり
解説通りの性能だとメイジ(笑)ってレベルじゃねーからな
最近のでわかりやすく言うとライデンくらい

>>444
セガール含むガール勢はあくまでレイヤーが次元の壁を越えて来た云々
一体サイズ差はどうしたんだと…まあ1tが1000Kgって明言されてないけど

448 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/16(日) 00:48:22 ID:S8N1LC7a
CardWirth見たいんだけどなぁ…

449 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/16(日) 01:03:25 ID:6ac6NHIn
Seedの人乙です
えらくあっさりだったけど下手に長引かせてまた『加速』を使われたら積むからなぁ。
身体能力の強化じゃなくて時間加速能力者相手に対抗手段なんかないですし。

450 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/16(日) 01:05:07 ID:XwGD7G1z
Seedの人乙ー

いつ死ぬかわからんのに戦ってる最中に呑気に会話できないよなぁ
スコールかアニエスは攻撃にST異常ジャンクションで沈黙つけて戦ってやればいいのに

451 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/16(日) 01:35:38 ID:nwJ7Z9s3
>>445
いや他でやれよ

452 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/16(日) 02:15:01 ID:CZRVCpWx
>>401
『性格とスリーサイズくらいしか公式設定が無いから、かなり補間してる部分が多い』
のを止めた方が無難かと言われたら、そりゃ止めた方が無難
それまでの流れを見ればわざわざ聞くまでもないくらい無難

453 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/16(日) 02:53:59 ID:PlHa5i1X
C21メインでCBのことはわんわんネタくらいしか知らないが
クリムはPVや漫画で背景描かれてイベントでもNPCで登場してるんだろ
MMOでの主要NPCくらいにイメージ出来てるかは知らんが、まあ看板ではある
そう考えたらなんでわざわざ資料少ないセガールなんだ

454 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/16(日) 04:38:18 ID:kWYLuFrb
資料が少ないというか主人公だけど自由に設定できる101のアイツを呼んでみたい

455 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/16(日) 04:42:34 ID:NzfPW74C
>>454
ディズニーの101匹わんちゃん?
これはまたファンシーなチョイスを

456 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/16(日) 05:31:43 ID:YR9m6sFM
>>453
一番の理由は『ゼロ』セイバーガールだからですね。あとはガンダールヴとゼロセの力を組み合わせて使えそうだから。

457 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/16(日) 12:29:13 ID:qMxLj1/f
>>455
いやfallout3の主人公だろ

458 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/16(日) 12:38:10 ID:Wpq5e2NQ
vault101のスーパーミュータントはプレイヤーによって人格が変わるから、オリキャラ主人公とあまり変わらない気がする
一発ネタでリバティ・プライムとか呼んだ方が書きやすいかもね

459 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/16(日) 13:56:38 ID:H9SSToLM
親父のジェームズなら、水を浄化する事に人生の全てを賭けていたから、
使い魔になるかは別の問題として、召喚されたら喜びそうだな。

460 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/16(日) 14:04:21 ID:kWYLuFrb
小ネタ召喚ぐらいだったら大丈夫かね

461 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/16(日) 14:06:40 ID:SWT2DPUe
まあ人修羅とかも原作じゃほとんと喋らないが、SSは受け入れられてるし。
人格固定されてないPCなんかは上手くやれば許されるって事じゃね。

462 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/16(日) 14:12:29 ID:U0MTVxtR
アイツに助けられる前のフォークスさんなら善人だし
あそこから出してもらった恩にはとことん報うし
核にも耐える無敵っぷりだし亜人に見えんこともないし
使い魔としては最適だよな

463 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/16(日) 14:45:25 ID:GCKyw+Em
「はい」と「いいえ」の選択肢だけで物語が進行する
ゼロの使い魔RPG風味

464 :ウルトラ5番目の使い魔  ◆213pT8BiCc :2011/01/16(日) 16:42:26 ID:Pmsnp6y0
ウルトラ5番目の使い魔、28話の投下準備できました。
10分おいて16:50より開始いたしますのでよろしくお願いします。

465 :ウルトラ5番目の使い魔 28話 (1/11) ◆213pT8BiCc :2011/01/16(日) 16:51:25 ID:Pmsnp6y0
 第二十八話
 東方よりの客人
 
 宇宙斬鉄怪獣 ディノゾール
 宇宙斬鉄怪獣 ディノゾールリバース 登場!
 
 
 ガリア王国の首都、リュティスのヴェルサルテイル宮殿。
 壮麗さと優美さをかねそろえ、ハルケギニア最大の王国の国力の象徴ともいうべき大宮殿。
 別名、薔薇園とも呼ばれるここには、広大無比な庭園が敷かれ、およそ人間が知る限りの花々が彩られている。
 その中でも特に異彩を放つ、青色の大理石で建造されたグラン・トロワは、今日は人払いがされて警備の兵士すらいない。
 最奥の一室に、宮殿の主が一人の特別な客人を迎えていたのが、その理由であった。
「ここへ出向いてくるのも久しぶりではないか。どうかな? お前たちのいう蛮人の世界に、そろそろ慣れたかね?」
「慣れる慣れないの問題ではない。我には、この地で果たさねばならぬ使命がある。それだけだ」
 人懐っこく声をかけるジョゼフに、客人の男は眉一つ動かさずに無感情に答えた。
 国王を前にしているというのに、まるで臆した様子の無い彼は、薄い茶色のローブを着た、痩せた長身の男だった。
ジョゼフの筋肉質の巨躯と並ぶと、対照的な体格といってもよい。彼は、殺風景で椅子すらなく、とても客人を
もてなすものとは思えない部屋には一瞥もせず、バルコニーを背にしたジョゼフに告げた。
「我らとお前との契約、よもや失念してはおるまいな?」
「むろんだ。これでも記憶力はよいほうなのでな。お前が余の元を訪れた日の会話は、一言一句まで覚えている。
聖地に近づこうとする人間を抑えて欲しいというという願い、なんなら再現してみせようか?」
「ならばよい。お前が契約を忘れない限り、我も契約を遵守する。願わくば、今後も共存していきたいものだ」
 彼は、ガリアの国王を平然と”お前”呼ばわりした。ジョゼフがその魔法の才のなさゆえ、公然と無能王と
呼ばれていることを差し引いても、これは考えられない無礼な言動といえる。
 しかしジョゼフは意に介した風も無い。また、客人も無表情を崩さない。
 それはまさしく、両者がほぼ対等な立場を有しているという証拠である。
 客人の男は、外の日差しを背にしているジョゼフから離れ、部屋の中ほどでつばの広い帽子を脱いだ。
 長く伸びた金髪の下の顔は、一言で表現すれば極端なまでに美しく、それゆえ絵画的な非現実感を漂わせている。
けれど、切れ長な瞳は研いだ刃物のように鋭く、そして金色の髪から長いとがった耳が伸びている。
 彼は、人間とよく似ているが人間とは決定的に違う、この星を二分するもう一つの種族、エルフだった。
「信用してもらいたいものだな。なにせ、お前を城に招くときには毎回苦労する。エルフと接触しているなどと
いうことが公になれば、余は異端者として国王を追われるだけでなく、このガリアもどうなるかわからんのだから」
「無理を強いているということは重々承知している。ただし、それなりの代償を与えてはいるはずだが……」
「確かにな、お前たちは人間の世界にはないものを色々と持っている。お前たちが我らを蛮人などと呼ぶのも
納得がいくものだ。だが、もっと楽にしたければその耳を隠せばいいだけの話ではないか? いつばれるか
危なっかしい帽子なんぞより、お前たちの魔法なら容姿を変えるなどたやすかろう。やはり、蛮人に化けるのは
プライドが許さんか? ビダーシャル卿」
 せせら笑うようなジョゼフの態度にも、ビダーシャルと呼ばれたエルフは表情を動かさなかった。
 エルフは、ハルケギニアの東方に広がる砂漠地帯に住む長命の種族である。
 人間の有史、始祖ブリミルの降臨のはるか以前からの文明を持ち、強力な先住魔法を使う強力な戦士たち。
 そして、人間にもっとも近い亜人といわれながら、もっとも人と敵対してきた種族。
 
 数千年前から数百年前まで、人間とエルフは数限りなく戦争を繰り返してきた。
 エルフの支配地にある、始祖ブリミルの降臨したという聖地を奪還する聖地回復戦争。
 しかし、圧倒的に強力なエルフの力の前に、人間側は敗退を繰り返してきた。
 戦いしかない歴史の中で、人間はエルフを異教の悪魔とみなし、エルフは人間を野蛮で遅れた蛮人と蔑視する。
 当然、友好的な交流などは生まれようはずもない。
 
 今や、エルフはハルケギニアのあいだでは、伝説の中で怪物扱いされ、人々のあいだで恐れられている。
 だが、それほどまでに恐怖されるエルフと、ジョゼフはなんでもないことのように会話している。
 この光景を城の人間が見たら、恐怖で口を閉ざすか、それとも卒倒するか。

466 :ウルトラ5番目の使い魔 28話 (2/11) ◆213pT8BiCc :2011/01/16(日) 16:52:17 ID:Pmsnp6y0
 なぜ、このような光景が生まれたのか? それは、今から四ヶ月ほど時をさかのぼったある日のこと。
 いつものように、グラン・トロワで政務を処理していたジョゼフの元に、何の前触れも無くビダーシャルはやってきた。
 
「誰だ? お前は」
「我は”ネフテス”のビダーシャルだ。ガリア王ジョゼフ、まずは出会いに感謝しよう」
「エルフか、警護の兵士たちはどうした?」
「お前の部下たちには、しばらくのあいだ眠ってもらった。願わくば、話し合いの機会を設けられたい」
「ふ、招かざる客にしては、無作法だな……よかろう、座れ」
 
 それが、ジョゼフとエルフの使者としてやってきたビダーシャルとの邂逅であった。
 ビダーシャルは、自身がエルフをまとめるところの国家機関であるネフテスからの使者であることを
まず名乗り、その来訪の目的を語った。
「最近、我らの守りし”シャイターンの門”の動きが活発になってきた」
「聖地のことか?」
「お前たちにとっては聖地でも、我らには忌まわしき”シャイターン(悪魔)の門”だ。六千年前に、大厄災をもたらした」
「それが動き出したということは、なにかの予兆か?」
 ビダーシャルは一呼吸おくと、ややためらいがちに口を開いた。
「我らの予言にはこうある。四つの悪魔揃いしとき、真の悪魔の力目覚める。真の悪魔の力は、再び
大厄災をもたらすであろうと」
「悪魔の力?」
「お前たちのいう、”虚無”の力のことだ」
「ほう……虚無」
 ハルケギニアの人間ならば、誰でも知っている伝説の名を聞いて、ジョゼフの口元に笑みがこぼれた。
 虚無とは、始祖ブリミルが伝えて、今でもメイジのあいだで使われている四系統魔法のほかにもう一つ、
始祖ブリミル自身が使ったといわれる五番目の系統魔法のことだ。
 むろん、今では伝説上にしか存在しない代物だけれども、始祖の用いた聖なる魔法としてたたえられている。
「我らにとっては悪魔の力だ。このままでは、我らの平和は守れない。お前の力で、門に近づこうとする者たちを止めて欲しい」
「ふん。大事だな……しかし、大厄災と漠然と言うが、具体的にどのようなものなのだ?」
 ジョゼフが質問すると、ビダーシャルは少し考え込んだ様子を見せ、少々苦しげに口を開いた。
「実は我らにも、大厄災に関する詳しい資料は残っていない。歴史の文書が記され始めるのは、大厄災が
起きてから、少なくとも数百年は経過してからで、大厄災に関してはおおむね口述による伝聞が大半なのだ」
「なんとな。ハルケギニアよりも、はるかに文化の進んだエルフにしてはあいまいなものだ」
「だが、我らの歴史は大厄災を境に、それより以前が切り落とされたかのように欠落している。さらに、記録が
始まってからしばらくは、不毛の大地を切り開くことから始まり、それが数百年続く……」
「要するに、大厄災があったという状況証拠はそろっているというわけか」
 ビダーシャルは軽くうなづき、ジョゼフが彼の求めているだけの理解力を備えていることを確認した。
だが、ジョゼフはそこで含み笑いを見せると、冷たく突き放すように言った。
「お前たちの事情はわかった。しかし、大厄災とやらがなんであれ、我ら人間には関係のないことだ。
なぜエルフの安全のために、人間の王である余が力を尽くさねばならぬ?」
 それはまさしく現実的かつ、ビダーシャルには極めて重い反論だった。
 過去、エルフと人間は何度となく戦争を繰り返してきた。ここ数百年は膠着状態を保っているものの、
不倶戴天の敵のために働けというのは、あまりに虫がよすぎるだろう。

467 :ウルトラ5番目の使い魔 28話 (3/11) ◆213pT8BiCc :2011/01/16(日) 16:54:38 ID:Pmsnp6y0
 しかし、ビダーシャルもその反論は予想していたらしく、目を閉じると、澄んだ声で歌うように語り始めた。
 
「大厄災を伝える。数少ない伝承の一つを、我らは一言一句違えることなく語り継いできた……」
 
”昔、この世界はあふれんばかりの緑で覆われていた。
 不毛の砂漠も、草も生えぬ荒野も存在せず、すべての生き物は有り余る大地の恵みを受けて平和に暮らしていた。
 しかしあるとき、空から悪魔たちが大地に降り立ったことからすべてが変わった。
 彼らは強大な力でまたたくまに世界の理を崩し、ありとあらゆるものを作り変えていった。
 空はかすみ、水は濁り、大地は荒野と化した。
 生き残った我らの祖先と、シャイターンの軍勢との戦いはいつ果てるまでもなく続いた。
 さらに、天には悪魔の虹が輝き、地に生きる獣を魔物に変えていった……”
 
 そこまで話すと、いったんビダーシャルは口をつぐみ、ジョゼフの反応をうかがった。
「まるで黙示録……いや、ラグナロクといったところかな。平和な世界に突然悪魔がやってきて……
定番の神話だな」
 ジョゼフが軽く拍手をしながらそう言うと、ビダーシャルの眉がぴくりと動く。
「……信じぬというのであれば別にいい。我は質問に答えただけで、聞いてからのことはお前の問題だ」
「ふっ、まあそう怒るな。悪気はなかったのだ、許せよ」
 初対面だというのに、まるで友人のように気安く、楽しげに話すジョゼフに、ビダーシャルは眉をひそめた。
「お前も、シャイターンを信奉する狂信者の一員なのか?」
 この場合のシャイターンとは、始祖ブリミルを指す。ハルケギニアであがめられている始祖を悪魔と
言い放つエルフに、ジョゼフは笑い返した。
「余は神も始祖も信じてはおらぬ。余が信じているのは己だけだ」
「知っている。だから我らは、交渉相手にお前を選んだのだ」
「褒められたと思っておこう。では、現実的な問題に戻ろうか。お前たちは、余に聖地へ向かうやからを
止めて欲しいという。相応の見返りはあるのだろうな?」
「向こう百年間の、”サハラ”における風石の採掘権と、各種の技術提供」
 風石は、船を空に浮かべるために不可欠の物質だ。大空軍を有するガリアにとっては、重要な戦略物資
であり、民需としても需要が高い。風の精霊の力の結晶とされ。サハラにはそれが大量に埋蔵されているのだ。
 さらに、不毛の砂漠を切り開いて人の住める土地にするエルフの技術。水や土のメイジが荒地を開墾
するのとはレベルが違う。
 それらを提供するという条件は、まさに破格といえた。
「気前がいいな」
「お前たちが信じる理想を曲げさせるのだ。当然だ」
 ジョゼフはわかった、というふうにうなずいた。
「よかろう、あともう一つだ」
「なんだ?」
「エルフの部下が欲しい」
 想像もしていなかったらしく、ビダーシャルの眉が曇った。
「交渉してみよう。期待に添えるように善処する」
「その必要はない。お前でいい。余の命ある限り、余に仕えよ」
 ビダーシャルは言葉を失った。
 この人間は何を言っているのかわかっているのか? 人間にとって最大の敵であるエルフを配下に
欲するなど、想定の範囲を超えている。いや……そうではない。

468 :ウルトラ5番目の使い魔 28話 (4/11) ◆213pT8BiCc :2011/01/16(日) 16:55:19 ID:Pmsnp6y0
 そこでビダーシャルは、ジョゼフの目の色に、自身がこの蛮人を見損なっていたことを悟った。
 ジョゼフは無言のうちに、いやならこの話はなかったことにと言っている。
 しまった……と、ビダーシャルは内心で後悔した。
 
”だから我らは、交渉相手にお前を選んだのだ”
 
 この一言で、ジョゼフはこちらに拒否権がないことを見破ったのだ。
 余計なことをしゃべりすぎたと思っても、すでに手遅れだった。風石や技術提供などは関係なしに、
ジョゼフに断られたらエルフは人間に交渉相手を失う。人間たちの噂のままに、物欲や権力欲だけが
強い愚王と思っていたら甘かった。こいつはとんだキツネだ。
 ためらっているビダーシャルに、ジョゼフは言い放つ。
「蛮人に仕えるのはプライドが許さぬか? お前たちは世界の均衡を、平和を、守りたいのだろう?
はは、余の理想と一致するではないか。その余に仕えるということは、エルフの理想を守ることに
他ならない」
「本国の意向もある。我の一存では……」
「バカが! 自分で決めろ」
 一喝され、ビダーシャルは進退窮まったことを悟らざるを得なかった。
 初めて表情にわずかに感情らしいものをかげらせ、一礼する。
「……よかろう。仕えよう。だが、それならば我にももう一つ条件がある」
「言ってみよ」
「お前に仕えるにしても、我は当分この地に滞在することになる。お前の権限で、この国のどこへでも
ゆける許可を、二人分出してほしい」
「二人分?」
 いぶかしげに尋ねるジョゼフに、ビダーシャルは観念したように息を吐いた。
「我がこの地に来た目的は、お前との交渉のほかにもう一つあった……シャイターンの門の活動の
活発化に続いて、サハラの大いなる意思にも異変が生じ始めたのだ」
 大いなる意思とは、エルフなどのハルケギニアの先住民が振興している、人間にとっての神に近い概念だ。
精霊の力の源泉でもあり、言葉で表現するのであれば、自然界の意思とでも呼べばよいのか。ともかく、
人間には、やや理解の難しい概念であり、ジョゼフもその例外ではなかった。
「具体的に言うとどういうことなのだ?」
「お前たちには感じられぬだろうがな。この世界は精霊の力によって、地、水、風などのバランスを整えて、
平和を保っているのだ……そのバランスが、崩れ始めた。時期に沿って訪れるはずの風が変わり、
水の流れが止まり、空に不気味な黒い影が現れるようになった。まるで、邪悪な意思を持つ何者かの
影響を受けているかのように」
 それは、自然界のバランスを崩れることで生まれるアンバランス現象に他ならなかった。地球でも、
かつてウルトラマン80と戦うことになるマイナスエネルギー怪獣が出現し始める以前に、植物が腐ったり、
石が突然変色するなどの現象が発生している。人間よりも自然界に密接なエルフたちは、その変調を
敏感に感じ取っていた。
 自然にまで影響をもたらせるような邪悪な存在、ジョゼフの知る限りにおいても、それは一つしかない。
「ヤプール……か」
 考えられる唯一の可能性に行き当たることで、ジョゼフも納得した。突如出現し、トリステインを滅亡寸前まで
追い込んだという、謎の侵略者。恐るべき超獣や、人知を超えた不思議な力を行使すると聞き及んでいる。
ヤプールの力は、遠くサハラにまで影響を及ぼしていたのだ。

469 :ウルトラ5番目の使い魔 28話 (5/11) ◆213pT8BiCc :2011/01/16(日) 16:55:59 ID:Pmsnp6y0
「だから我は、異変の現況であるハルケギニアで何が起きているのかを調べ、本国に報告せねばならない。
むろん、お前との契約も果たすが、お前にも我の使命の邪魔はさせぬ」
「ああ、よかろう。なんでも、好きなだけ調べていくがいい」
「そうさせてもらおう。しかし、いちいち蛮人の目をごまかすために精霊の力を行使するわけにはいかぬ。
ガリア王の許可状があれば動きやすいだろう。我と、もう一人助手としてついてきた者がいる。我が
動けないときは、その者が代わってこの地の異変を本国に報告する手はずになっている」
「用意がよいな。いいだろう、今日中に文書にして渡してやる」
 向こうの申し出に比べたら、安すぎるくらいの代償であった。ジョゼフからしてみれば、ガリアの内情が
エルフに漏れたとて痛くもかゆくもない。
 契約は成立し、ジョゼフはビダーシャルに下がってよいと告げた。しかしビダーシャルは動かずに、
じっとジョゼフを見つめていた。
「どうした。なにか文句があるのか?」
「一つ、お前に聞きたい」
「言え」
「お前はなにを考えているのだ? お前が、世界の均衡と平和を望んでいるとは、その顔と態度を見るに、
我には思えぬ。その上、我らは、お前が属する民族のよりどころであろう、神を、聖者を侮辱しているのだぞ? 
正直なところを言えば、相当の悶着を想像していた。一筋縄ではいかぬと、本国では予想していた。
どうしてあっさり我々に協力するのだ?」
 つまらなさそうな声で、ジョゼフは答えた。
「退屈だからだ」
「なんだと?」
「いいから去れ」
 用件があれば連絡はガーゴイルでとると言うと、ジョゼフは手を振ってビダーシャルを追い出した。
 
 その後、ジョゼフはガリアに滞在するビダーシャルと幾度かに渡って会う機会を持った。
 ビダーシャルは約束を守り、ジョゼフが要求する技術を可能な限り提供した。
 大国ガリアの作り上げた大規模な魔法研究施設。そこで秘密裏のうちに、新型のゴーレムや魔道具の
開発を補助するのが、ジョゼフから与えられた命令だった。それが軍事利用に転用された場合、いずれ
自分たちエルフを攻撃するために使われる危険性も充分にあったが、ビダーシャルに選択の余地はなかった。
 けれどジョゼフも約束を守り、ビダーシャルにガリア全土での自由な行動権を保障して、その行動を
制約しようとはしなかった。
 また、たまにジョゼフのほうから呼びつけて、国内で起きている精霊の力の変調を聞くことはあった。
それを何に役立てるのかについては、ジョゼフは一切の口を閉ざしてはいたが。
 
 
 そして今日、珍しくビダーシャルのほうから会談を持ちたいという知らせを受けたジョゼフは、一切の
政務をキャンセルして、部下となったエルフの客人を招きいれていた。
「しばらくぶりだな。どうだ、頼んでおいたものは順調かね?」
「お前の期待を裏切らない程度には努力している。予定を下回ることはないはずだ」
 つまらなさそうに答えたビダーシャルに、ジョゼフは怒らなかった。彼が嫌々協力していることなどは
先刻承知している。無能王として、他人からの蔑視や敵意の視線に慣れているジョゼフにとっては、
この程度の不満を向けられるなどあいさつのようなものである。

470 :ウルトラ5番目の使い魔 28話 (6/11) ◆213pT8BiCc :2011/01/16(日) 16:57:54 ID:Pmsnp6y0
「順調ならばけっこう。資材や人員など、必要なものがあれば言うといい。簡単なものならすぐ送り、
難しいものでも揃えさせよう」
「ならば、齢二百年以上の火竜の鱗を十頭分ほど」
「よかろう。すぐに集めさせよう」
 ささやかな嫌味にも本気で答えたジョゼフに、ビダーシャルは覚悟していたはずなのに脱力を覚えた。
老齢した火竜はスクウェアメイジや数千の軍隊をもしのぎ、本気で集めようとしたら軍艦を出して、
さらに何千人の犠牲がいることか知れない。
 ビダーシャルは早くも疲れた声で、「冗談だ」とだけつぶやいた。
「おやおや、エルフも冗談を言うのか! これは勉強になる」
「余計な世話だ。我も先に聞いておくが、お前に要求しておいた件は、できているのだろうな?」
「ああ、ロマリア宗教庁の内部事情など調べておいた、聖地にもっとも執着があるのは連中だからな。
どうやら今のところ、表立った動きはないようだ」
「ならばいい」
 ロマリアはガリア南方にある、ブリミル教の総本山である。始祖の子孫が統治している各国と異なり、
始祖の弟子が作ったという、小国ながら周辺の都市国家を傘下におさめ、ハルケギニア全土への
影響力も絶大である。
 むろん、エルフに対する敵愾心の塊でもあるので、ビダーシャルもうかつには近づけない。そのため、
ジョゼフを通して間接的にその動向を調べていたのだ。
 聞きたいことを聞いたビダーシャルは、感謝の色も見せずに視線を逸らした。ジョゼフも、それでいいと
ばかりに、暗い笑みを口元に浮かべる。初対面から数ヶ月経つというのに、両者のあいだには友好的な
兆しは一切存在しないようである。
「調査は、引き続いて要求しておく」
「引き受けよう。ところで、今日はあの元気なお嬢さんは来ていないのかな?」
「彼女は単独で動きたいと言い、今の行方は知らん。お前の部下になったのは我だけで、彼女の行動に
指図する権利はないはずだが?」
「そうだな。では本題に移ろうか。今日はどういった用向きかな?」
「ネフテスから、新たな指令が届いた」
「ほう……」
 ビダーシャルは、ジョゼフが興味を示したことを感じ取ると、大きめの手鏡のようなものを手渡した。
 しかし、それにはジョゼフの顔は映らない。代わりに映っているものは、広大な砂漠の風景。
地球でいうのならばビデオに近いマジックアイテムらしかった。
「我らが故郷、砂漠(サハラ)の風景だ。今日、本国から届いた」
 つまりは、見ろということらしい。無駄口を叩いて興を削ぐ気はなかったジョゼフは、じっと鏡の中を
凝視し、やがて砂色一色だった風景に変化が現れた。
 砂漠の中に、オアシスのように緑に覆われた一帯が、海に浮かぶ島のように存在している。
よく見れば、オアシスの周りには薄い膜がドームのように覆っており、ジョゼフはそれが砂漠の中で
生活環境を確保するための、なんらかの先住魔法であると判断した。
「我らの部族の一つが住む村の一つだ。三日前、この村が襲撃を受けた」
 ビダーシャルが言い終わるとすぐに、映像が空を向くと、雲ひとつなく晴れ渡っていた青空に黒いしみの
ような点が現れ、それは見る見るうちに長い首と甲殻の体を持つ怪獣の姿となって降り立ってきた。

471 :ウルトラ5番目の使い魔 28話 (7/11) ◆213pT8BiCc :2011/01/16(日) 16:58:58 ID:Pmsnp6y0
「怪獣か……」
 ジョゼフがつぶやくと、ビダーシャルは不愉快そうに軽くうなづいた。
 着地の衝撃で吹き上がる砂の中から現れた怪獣は、全身を藍色の装甲で覆われ、前方に突き出た
首の先には四つの目を持つ小さな頭を備え、背面からは二本の尻尾が長く伸びている。
 これはまぎれもなく、宇宙斬鉄怪獣ディノゾール。才人たちの地球での第二の怪獣頻出期の始まりを
告げて、旧GUYSを全滅させて佐々木隊員がハルケギニアに来るきっかけを作り、ウルトラマンメビウスが
地球で初めて戦った怪獣の同族が、この世界にもいたのだ。
 砂漠に降り立ったディノゾールは、目の前に広がるオアシスの緑に誘われるように前進を始めた。
ディノゾールは宇宙空間でエネルギーとなる水素分子を必要とするために、惑星上では水場に
引き付けられる性質を持つのである。
 だが、オアシスを目の前にしてディノゾールは見えない壁に当たった。まるで、空気が固化したかのような
それによって、十歩ほど後退を余儀なくされる。見ると、いつの間にかオアシスの緑のふちに
何人ものエルフが集まっている。
「村を守護する。我らの騎士たちだ」
「ほほぉ……」
 騎士と聞いて、ジョゼフの口元に笑みが漏れた。エルフは皆が強力な先住魔法を使用するが、
その中でも人間同様戦闘を専門におこなう者たちは存在する。ビダーシャルも、城の警護の者たちを
軽々と無力化してグラン・トロワの中に入ってくるほどの使い手ではあるものの、エルフの戦いというものは、
さしものジョゼフも見たことはない。
 村に入れてなるものかと、エルフの戦士たちは全長七十七メートルにも及ぶ巨大怪獣に挑んでいく。
 戦いの口火を切ったのは、騎士たちの中でも小柄な者だった。彼がなにやら呪文を唱えると、砂漠の
砂が渦を巻いて、直径五十メートルほどの流砂となってディノゾールを飲み込もうとしていく。
「見事だな」
 率直な感嘆をジョゼフは述べた。人間も、土のメイジは大地を操ることはできるが、局地的なものにすぎない。
仮に、土のスクウェアメイジを集めて、直径五十メイルの流砂を作ろうとすれば何十人必要になることか。
「これが、お前たちのいう精霊の力というものか?」
「そうだ。我らは自然の万物に宿る精霊の力と契約し、その力を行使する。今のは、砂に宿る精霊の力を
借りたものだ」
 エルフの先住魔法は、人間の系統魔法とは基本からして違う。系統魔法が、人間の精神力を糧にして
様々な現象を発生させるのに対して、先住魔法は自然の力そのものを利用する。端的に述べるならば、
仮に岩を動かすとしたら、系統魔法は岩を自分で押して動かす。しかし先住魔法は、岩に「動いてくれ」と
頼んだら岩が自分で動いてくれる。どちらが強力かは論ずるまでもない。
 ディノゾールは水の上の石が沈むように、流砂の中へと吸い込まれていく。だが、宇宙怪獣であるディノゾールに
とっては、重力が邪魔になるなら飛べばすむだけの話である。すぐに流砂から脱出すると、再度進撃を開始した。
 同時に、目の前にいる小さな生き物が邪魔だということを理解したのか、ディノゾールは背中から液体焼夷弾、
『融合ハイドロプロパルサー』を、エルフたちに乱射した。たちまち爆発の嵐がエルフたちを襲い、エルフたちの
姿がかき消される。
「死んだかな?」
 と、ジョゼフは冷酷に判断した。あれだけの火炎、たとえスクウェアメイジの全力の風でも受け流せまい。
ならばエルフがどうやって回避するか、見ものだと思った。

472 :ウルトラ5番目の使い魔 28話 (8/11) ◆213pT8BiCc :2011/01/16(日) 17:00:11 ID:Pmsnp6y0
 かつて東京の街を火の海にした火炎はエルフたちのいる至近で吹き上がり、紅蓮が周りを包み込む。
人間ならば簡単に焼死してしまうほどの火炎量だ。けれど、炎が収まった後でエルフたちは同じ場所に
変わらぬ姿で立っていた。
「カウンターだな」
「そうだ」
 ジョゼフの質問に、ビダーシャルは一口で答えた。
 カウンター・反射とは精霊の力を自身の周りに張り巡らせて敵の攻撃を跳ね返す先住魔法の一つである。
その強度はスクウェアメイジの魔法すらそのまま返すほど頑強で、人間がエルフと戦って勝てない大きな
理由の一つが、この鉄壁のガードにある。
 小柄なエルフは、使う魔法を誤ったなと言われたように後ろに下がり、今度はやや年配のエルフたちが前に出る。
 それからの戦いは、スクウェアクラスのメイジを何人も部下に持つジョゼフにしても、圧巻の光景であった。
 
 あるエルフが手をかざすと、オアシスの木々から触手のように枝や根が何百メートルも伸びて怪獣をからめとった。
 砂が生き物のように動くと、全長一〇メイルもの槍の形をした塊になって、それを数百本作り出した。
 また、別のメイジは大気を歪めて巨大なレンズを作り出し、太陽光をレーザーのように変えて照射した。
 最後に、幾本もの竜巻が起こり、真空波で怪獣を四方から切りつけた。
 
 それら、わずか数分足らずの出来事だけでも、ジョゼフはエルフがなぜ恐れられているのかを理解するのに充分だった。
 たった四人程度なのに、まるで自然を己が手足としているようなこの威力。これだけで、人間ならば数千の
兵を一瞬にして葬ることが可能だろう。一個軍団がそろったときのエルフの力は、もはや想像に余りある。
 
 だが、相手が人間ならばこれで勝負がついたであろう攻撃も、その相手が違えば結果も違う。
 エルフたちの起こした、一個の街をも瓦礫の山に変えられそうな天変地異が過ぎ去った後、そこには
全身を切り刻まれ、さらに長い首の付け根をざっくりと切り裂かれたディノゾールが横たわっていた。
 エルフたちは手を取り合い、勝利の喜びに沸いているのが見ただけでもわかる。しかし、これで終わり
ならばビダーシャルがわざわざ見せる必要などはない。
 突然、死んだと思われていたディノゾールの体が震え始めた。千切れていた頭の代わりに長い尻尾が生え、
腕が大型化して逆立ちのような形で立ち上がる。さらに、長く伸びていた二本の尻尾が引っ込み、そこから
頭が二つ生えると、ディノゾールは上下逆さまの形となった双頭の怪獣となって復活したのである。
『ばかな!』
 声は聞こえなくても、エルフたちがそう叫んだのはジョゼフにもわかった。
 これこそ、ディノゾールの進化形態ディノゾールリバース。ディノゾールには特殊な再生能力があり、
一度致命傷を受けても生物学的な極性を反転させてパワーアップすることができるのだ。
 そう、怪獣とは、生物の常識を超えた生物のことなのである。
 エルフたちをはっきりと敵とみなしたディノゾールは、砂漠を地響きを立てて前進していく。
 当然、エルフたちも先程よりも強力な先住魔法で応戦する。しかし、今のディノゾールには通じない。
 融合ハイドロプロパルサー乱射で周りを炎に包み込むのはもちろん、奴の双頭の口が開かれたと
思った瞬間、エルフたちの放った砂の槍や竜巻、植物の触手などはすべてバラバラに切り裂かれて
粉砕されてしまった。
「なに……?」
 ジョゼフもエルフたちも、なにが起こったのかわからなかった。奴が何かを仕掛けたのは確かだ。
けれど、何も見えなかった。

473 :ウルトラ5番目の使い魔 28話 (9/11) ◆213pT8BiCc :2011/01/16(日) 17:01:16 ID:Pmsnp6y0
 いや……エルフたちは風の精霊の力を借りて、空気を切るような鋭い音を感じた。
 まるで鞭を振るうような……まさか!
 それは、ディノゾールリバースの口から放たれる、一ミリの一万分の一という細さしかない奴の舌、
『断層スクープテイザー』の放つ音だった。これは、かつてGUYSのガンクルセイダー隊を全滅させた
武器で、あらゆる金属を切断する威力を持つ。さらには、振り回せばバリヤーとしての効果も発揮でき、
マケット怪獣ウィンダムのレーザーショットを軽々と防ぐ強度まで備えているのである。
 むろん、ディノゾールリバースは相手がなんであれ容赦などするつもりはまったくなかった。
 音速を軽く突破する断層スクープテイザーが振られ、直撃をこうむった一人のエルフが吹き飛ばされた。
鉄壁のカウンターとて無敵ではない、どんなバリアーにも共通することだが、強度を上回る威力を当てられたら
破られる。攻撃を喰らったエルフは、なにが起こったのかさえわからずに体にななめに走った傷口を
見て気を失った。もし、カウンターや精霊の力を何重にも使った防備をあらかじめしていなかったら、
彼の体は両断されていたに違いない。
 仲間が助けようと彼に向かって飛んでいく。エルフの治癒の力は、死者をも蘇生させると言われるけれど、
傷の具合によっては助からないことも当然ある。が、人数が半減したらいくらエルフの力でも怪獣を
食い止めることはできなくなった。
 あらゆる攻撃を断層スクープテイザーで跳ね返し、オアシスに乱入したディノゾールリバースは怒りを
ぶちまけるように無差別に暴れまわる。こうなれば、エルフたちもオアシスそのものを破壊しかねないために
うかつな攻撃はできなくなった。いや、戦って勝つなどといったことがもはや不可能であることを彼らは
理解せざるを得なかった。むしろこれ以上怒らせては、戦う力には乏しい女子供を守ることすらできなくなる。
彼らは抵抗するのをやめて女子供を連れて逃げ、嵐が過ぎるのをじっと待つしかできなかった。
 
 魔法の鏡は記録したものを映し終わると黒一色に変わり、ジョゼフは必要のなくなったそれを持ち主に返した。
「いや、なかなか面白い見世物だった。サハラでは、あのようなことを毎日やっているのか?」
「同じようなことは、すでにサハラ全土で起き始めている。これまで地の底から現れた獣たちはどうにか
撃退はしてきたのだが、空から現れる獣たちは地から現れるものたちとはまったく違う……なんとかその後、
首都アディールから集めた戦士たちが協力して倒したが、被害は甚大だった」
 ビダーシャルは、暗い様子で続けた。
「精霊の力は、日に日に不安定になっていく。このハルケギニアでも、連日怪物の出現が増えていくのは
そのためだ。歪んだ精霊の力が、地の底に眠っていたものたちを次々と呼び起こしているのだ」
「なるほど、言われてみたら報告にあがってくる、怪物につぶされた町や村の数が増えてきたような
気がする。おかげで、軍も休む暇がないと大臣がぼやいていた」
 まるで人事のように話すジョゼフにビダーシャルは嫌悪感を覚えたものの、ジョゼフの人柄はすでに承知
していたので無言で流した。
「大厄災を書き残したわずかな文献にはこうある。悪魔の力は、まずはじめに地より巨大なる獣を目覚めさせ、
続いて汚された地に引き寄せられるかのように、空から異形のものどもが現れはじめた。これは、まさに
今の世界の状況と一致する」
 マイナスエネルギーの波動が、地底怪獣、古代怪獣たちを復活させ、その混乱に付け入るように
宇宙怪獣が現れ始める。ヤプールによって仕組まれた混乱は、ボガールが死んで後も、宇宙怪獣を
この星にこの星に呼び続けていたのだった。

474 :ウルトラ5番目の使い魔 28話 (10/11) ◆213pT8BiCc :2011/01/16(日) 17:02:24 ID:Pmsnp6y0
「事情はわかった。それで、余にどうせよというのだ? ネフテスの意思を述べよ。ビダーシャル卿」
「このまま精霊の力の変動を放置しておいては、混乱に拍車がかかる一方だ。根本的な対策が
見つかるまでのあいだ、我にもこの地の精霊の力を鎮めよと命がくだった」
「精霊の力を鎮める?」
「世界はつながっている。この地の不穏はやがてサハラにも影響を及ぼすかもしれん。そのため、
乱れた世の理を修正する。これは、精霊の声を聞けない人間にはできない仕事だ。そして、
お前にも頼みたいことがある……」
 そのとき、窓の外から一陣の冷たい風が吹き入り、花瓶に生けられていた花を揺らした。
「ほう……なるほど」
 ビダーシャルの口から発せられた、一つの要請を聞き終わったとき、ジョゼフの口元には皮肉げな
笑みが浮かんでいた。
「本気だな。お前たちエルフも」
「かつての伝説では、大厄災から我らを救ったという聖者によって、この世界の地の底には無数の
魔物が眠りにつかされたとある。もし、それらが一斉に目覚めるようなことになれば、お前たちと我ら、
どちらの世界も無事ではすまなくなる」
 そこには、ある種の悲壮感が漂っていた。
 対してジョゼフは、群青色の瞳を細めて、なにやら考え込むように瞑目している。実際、この要求は
彼にとっても、かなり呑みがたい条件であると思われた。しかし、ビダーシャルに技術提供を受けて
作ろうとしているものは、まだまだ中途半端で人間の力だけでは完成は望みがたい。ただでさえ
破格の提供を受けている身、ここで要求を断絶され、それらを失うのは惜しい。ここでなんと答えるかが
正念場であった。
「いいだろう。ネフテスには、余が了解したと返信するがよい」
「そうか……」
 交渉が受け入れられると、ビダーシャルは安堵したような色をわずかに見せた。
 
 会談が済むと、ビダーシャルはまるで逃げるように立ち去っていった。
「やれやれ、嫌われたものだな」
 人から嫌われるような性格だとは自覚しているけれど、エルフにも嫌われるとは重傷らしい。
まあ、どうでもいいことだ。今更治そうとも思わないし治るとも思っていない。
 ビダーシャルが去り、しばらく経つとジョゼフはシェフィールドを呼び寄せて尋ねた。
「今の奴の話、どう思う?」
「彼らは我々を蛮人とさげすんでいます。ビターシャル卿のおっしゃったことに、偽りはないものと思いますわ」
「余も同意見だ。それにしても、奴らもなかなかに無茶を押し付けてくれる。おかげで、余はこれから
大臣たちに小言を言われねばならん。年寄りの話は長くて退屈で、うんざりするものだ」
「それだけに、相当切羽詰っているのも確かでしょう。自分たちの弱みを、わざわざ教えてくれるとは」
 シェフィールドの答えに、ジョゼフは満足げにうなずいた。エルフはあまりにも人間よりも優れているため、
人間となんらかの接触を持つ場合でも『話し合ってやる』と、傲慢な態度に出ることがほとんどなのである。
しかしそれゆえに、自身と対等以上の立場を持つ相手との交渉術は不得手であった。

475 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/16(日) 17:02:29 ID:74EINevi
支援

476 :ウルトラ5番目の使い魔 28話 (11/11) ◆213pT8BiCc :2011/01/16(日) 17:04:14 ID:Pmsnp6y0
「彼らエルフに比べたら、我ら人間がいかに汚れた種族かというのがよくわかるものだ」
 それは辛辣極まる皮肉であった。宮廷闘争に勝ち抜いてきたジョゼフにとって、人間をあなどってやってきた
ビダーシャルを手玉にとるなどは児戯にも等しい。しかし、エルフたちの思惑はどうあれ、ジョゼフには
ジョゼフの目論見がある。
「かつてこの世界を破滅させたという大厄災か……眉唾物かと思っていたが、少々興味が湧いて来たな」
 暗い笑みをジョゼフはこぼした。ビダーシャルの言ったことが本当だとしたら、その時は現実にすぐそこまで
来ているということになる。
「大厄災をもたらすものは、四つの悪魔の力……ふふふ、面白いではないか」
「ジョゼフさま」
「アルビオンのゲームは、余の敗北であった。しかし、どうやら次のゲームが見つかったようだ」
 プレゼントの小包を破った子供のような笑みがジョゼフの顔に満ちる。その主人の笑みを見て、
シェフィールドも恍惚とした喜びを表した。
「ジョゼフさま、それでは……」
「うむ、世界を滅ぼすという力、それが余の掌中に収まったらどうなるか……エルフの先住、そして伝説の
虚無の力、ゲームの賞品としてなかなかに食指をそそる。先日の件で、対局相手にもそれなりの力量が
あることも知れた」
 先日、リッシュモンを先導して起こさせた事件の顛末はすべてジョゼフの知るところだった。反乱を
事前に鎮圧し、国内をほぼ統一したトリステインのアンリエッタと取り巻きたち、アルビオンの阿呆な
貴族たちよりは楽しめそうだ。
「言い伝えでは、始祖の血を引くものたちは、それぞれの国の王族の源流となったそうだ。ということは、
各国にそれぞれ一人ずつ、虚無の継承者がいることになる。まずは、それをあぶりだすとするか」
「それは、いかようにして?」
「なに、始祖の力はその継承者が時を迎えれば目覚めるはずだ。ビダーシャルの言うとおりならば、
虚無の担い手たちは自然に世に現れるだろう。ならば、それを少々後押ししてやろうではないか」
 計画を練るジョゼフの顔は、心底楽しそうにシェフィールドには見えた。
「では、まずはどの国から……?」
「ふむ、そうだな……おっと、忘れていたが、今度トリステインではアルビオンの新国王と婚礼の儀が
あるそうだな?」
「はっ、我が国からは、新鋭の戦列艦、シャルル・オルレアン号を使節として派遣する予定ですわ」
「シャルル・オルレアン……シャルルの、我が弟の名を受け継いだ艦か」
 その名を聞いたときの、ジョゼフの表情が何を意味するのか、シェフィールドにも判然とはしなかった。
ジョゼフによって暗殺された弟の名を、この新鋭艦につけたのはほかでもないジョゼフである。その真意が
何にあったのかを知るものは、ジョゼフ以外にはいない。
 ひとしきり考えたあとで、ジョゼフは含み笑いをするとシェフィールドに命じた。
「よいだろう。余のミューズ、お前に特に命ずる。お前の裁量で、派遣使節のすべてを取り仕切れ。
ははっ、せいぜいガリアとして恥ずかしくないくらいに、身なりを整えさせよ」
「お心のままに……ご期待に添えられますよう、身命を注ぎますわ」
 ジョゼフからの信頼を一身に受け取ったと感じたシェフィールドは、その胸を熱くして頭を垂れた。
 
 
 続く

477 :ウルトラ5番目の使い魔 あとがき ◆213pT8BiCc :2011/01/16(日) 17:13:30 ID:Pmsnp6y0
今週はここまでです。>>475の方、支援ありがとうございました。

ビダーシャル卿初登場、この方はアニメでは穏健な面がやや増えていましたが、それゆえにジョゼフとは相性が悪くて苦労したでしょうねえ。
今作では、世界規模で怪獣が出現しているということはこれまでも述べましたが、今回は東方のことも少々書かせていただきました。
なお、今更という気もしますが、今回のディノゾールのように作中にはどんな怪獣も登場する可能性があることは明言しておきます。
もちろん、「怪獣はなぜ現れるか」という問題はないがしろにはしませんが、バルタン星人なんかウルトラ兄弟以上に時空を越えて活躍してますからねえ。
 
次回は久々に才人、ルイズも登場して物語を進めます。

478 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/16(日) 17:49:21 ID:GCKyw+Em
ウルトラ乙
今週も楽しませてもらったぜ
っていうかエルフは自力でデディゾノールリバース倒ししたのかよ

あと
>>469の1行目、
「だから我は、異変の現況であるハルケギニアで何が起きているのかを調べ、本国に報告せねばならない。
ってあるけど、『元凶』の間違いじゃね?

479 : ◆213pT8BiCc :2011/01/16(日) 18:09:06 ID:Pmsnp6y0
>>478
申し訳ありません、見落としておりました。
次からはさらに推敲に気をつけようと思います。ご指摘どうもありがとうございました。

480 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/16(日) 20:17:51 ID:GCKyw+Em
>>479
俺も
>デディゾノール
とか打ってるし人のことは言えない

あんまり気張らなくてもいいと思うよw

481 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/16(日) 22:16:10 ID:PyQ/VnA8
22:20に三重の異界の使い魔たちの第6話の代理投下しますよっと

482 :三重の異界の使い魔たち代理:2011/01/16(日) 22:21:33 ID:PyQ/VnA8
〜第6話 最初の朝withメイド〜

「結局、一睡もできなかった……」
 朝まで己がロリコン疑惑を検証していた才人は、窓から差し込む朝日を恨めしく見つめた。
その眩さが、寝不足の目を嫌みに突き刺してくる。
「そんなに眠りにくいんだったら、いっそベッドから出ればよかったのに」
 顔の傍に浮かびながら、ナビィが呆れた声を掛けてきた。それに対し、才人は顔をしかめて
応える。ナビィの言っていることはもっともだし、才人自身もそうしようかとは何度か思った。
 けれど、才人はそれを選べなかった。
「そんなわけにもいくかよ……」
 言いながら、才人は腕の中に抱く存在に目を向ける。青い髪をした小さな頭が、小さな寝息を
立てていた。そのタバサの静かな寝顔を見ていると、睡魔に咬まれて痛む頭が少し楽になった
気がする。
「こんなちっこい女の子が泣いてて、ほっとけないだろ……」
 昨夜のタバサを思い出す。夢の中で両親を呼びながら、涙を流し続ける姿。とてもか弱く、
今にも壊れてしまいそうな慟哭。女の子のあんな姿を見て、無視できるはずはなかった。
「そうだね……」
 ナビィもその気持ちを察してくれたのか、優し気な輝きを湛えて2人を見下ろしてくる。

「でも、そろそろ離してもいいんじゃない?」
「え?」
 言われて、もう泣いていない彼女を朝になってまで抱き続けていることはないと気がついた。
慌てて、才人はタバサを離して距離を取る。
 途端、どっと眠気が襲いかかってきた。たまらない倦怠感が、脳内を掻きまわす。
「うう、眠い……」
「そりゃそうだよ、一晩中起きてたんでしょ?」
「だって、会ったばっかの女の子と同じベッドで寝て眠れないって」
 欠伸交じりに答えてみせる。今までは、腕の中のタバサが気がかりで大して気にならなかった
のだが、いざ離してみると自分がいかに寝不足であるかを自覚してしまった。
「せめて、同じ部屋で何日か寝泊りしてからなら眠れると思うんだけど」
「それはそれでどうなんだろ……」
 やや呆れた風のナビィに苦笑を返していると、タバサが小さく身じろぎをする。

「んぅ……」
「お、起きたかご主人様」
「おはようございます、タバサ様」
 上体をゆっくり起こしたタバサに2名が挨拶すると、彼らの主はじっと才人の方を見てきた。
「な、なに?」
 無表情に見つめられて、思わず声が上ずる。
――もしかして、一晩中抱いてたのばれてるかな?
 やましい気持ちはなくともやましいことはしただけに、背筋が嫌な汗でぬれていった。そして、
無言の圧力を受け続けること約10秒、やがてタバサが口を開く。
「眼鏡」
「へ?」
 言われた意味が判らず、呆けた声が口から出た。
「取って」
「あ、はいはい」
 続いた言葉に、ようやく理解する。ベッド脇のテーブルから眼鏡を取り、タバサに手渡した。
やはりやましいところがあるだけに、動作は少し慌て気味で。
「ありがとう。それから、おはよう」
「はは、どういたしまて」
 やや引きつた笑みで返事を返しながら、ひとまず安堵の息をつく。どうやら、昨夜のことは
ばれていないらしい。

483 :三重の異界の使い魔たち代理:2011/01/16(日) 22:23:48 ID:PyQ/VnA8
 そんな才人に怪訝としたのかしていないのか、タバサは無表情のまま受け取った眼鏡を
掛けた。
次いで、彼女は部屋の壁の1点を見やる。
「ムジュラの仮面は?」
「ああ、まだ寝てるみたいだな」
 言われて、壁に張り付いたままのムジュラの仮面を見た。瞳の光を消したその姿は、まるで
ただの仮面にしか見えない。
「こうしてると、とても動いたり魔法使ったり使わせたりするようなしろもんには見えないな」
 近くの椅子に掛けておいたパーカーを着ながら呟けば、タバサがそれに頷く。
「生きてるか死んでるかも判らない」
「大きなお世話だ」
 タバサの言葉に反応し、苛立ち混じりの声と抜けるような音とともに、仮面の眼に光が戻った。
続いて、やたらと身体を震わせながら壁から離れていく。
「ヒトがまどろんでるからって、勝手なことを言ってくれるな」
「客観的考察」
 悪びれずに言うタバサに、ムジュラの仮面はつまらなそうに鼻――何処にあるのだろうか――
を鳴らした。
 そんな遣り取りを見ながら、才人はまたも大きく欠伸する。

「昨日眠れなかった?」
 それに気付いたタバサに問われれば、つい眼を泳がせてしまった。
「ああ、まあね」
 まさか夜通し彼女が泣かないようにしていたせいとも言えず、言葉に迷う。
「そんなに眠いなら、顔を洗ってきたら? 井戸水は冷たいから、よく目が覚めるよ」
 そこで、助け舟というわけではないだろうが、ナビィがそんな提案をした。彼女の言う通り、
眠気覚ましには冷たい洗顔が一番だ。
「そうすっか。タバサ、水場って何処かな?」
 首だけタバサに向けて尋ねると、何故か彼女は桶を才人に差し出してくる。その中には、これまた
何故かシャツやら下着やらが入っていた。
「ついで」
「は?」
 またも言葉の意味するところが判らず、首を傾げる。昨日から思ってはいたが、どうもこの
少女は喋る時の単語が少なすぎるきらいがあるらしい。
「洗濯」
「あ、そういうこと」
「それぐらい、洗濯物出された時点で気付けよ」
 タバサの捕捉に納得すると、ムジュラの仮面に茶々を入れられてしまった。言われてみると、
タバサの言葉足らずは否めないが、自分の察しの悪さもまた確かだ。無口な少女に、洞察力不足な
自分、実に先行きが思いやられる主従である。

 しかし、それでも何とかなるかと考えを切り替えるのが才人という男だ。気を取り直して、
タバサから洗濯物を受け取る。
「メイドに渡してくれればいい」
「ん、了解」
「私の洗顔用の水も汲んできて」
「はいはい」
 口数の割に意外と注文の多いタバサに、苦笑いが浮かぶ。
「では、被れヒラガ。飛んでいけばすぐだろう」
 言いながらムジュラの仮面が裏側を向けて近づいてくるが、才人は首を横に振る。
「いや、眠気覚ましに、歩いて行くよ」
「そうか? まあ、とりあえずついていくかな」
「ワタシも行くわ。学院の構造を少しでも把握しておきたいし」
 そして、才人はタバサに水場の場所を確認し、ムジュラの仮面とナビィを伴って水場へ向かうの
だった。

484 :三重の異界の使い魔たち代理:2011/01/16(日) 22:26:46 ID:PyQ/VnA8
 魔法学院のメイドの1人、シエスタは洗濯籠を抱えて水場へ向かっていた。トリステインでは
珍しい黒髪に黒い瞳の彼女は、いつも朝早くから仕事を始めなければならない。
 なにせ、彼女の奉公すべき学院の生徒たちは貴族、それも精神的に未熟なその子弟たち。貴族は
往々にして傲慢であり、平民のことを顧みない者が大半である。大人の貴族でさえそうなの
だから、その子どもとなれば平民への態度は推して知るべきだ。たかが洗濯といえど、遅れたり
すればどんな目にあうか知れたものではない。
「よいしょっと」
 井戸の傍まで来ると籠をおろし、その付近に備え付けられている洗濯桶と洗濯板を用意する。
「さて、始めますか!」
 準備が整うと、袖をまくって洗濯を始めようとした。

「でも、ムジュラで飛んで風を感じるのも、眠気覚ましになったんじゃない?」
 そこへ、少女の声が耳に入ってくる。
「まあ、横着はよくないしさ」
「へえ、真面目なんだ」
 そちらを見てみれば、桶を持った黒髪の少年と羽の生えた光、怪しげな仮面がこちらに近づいて
いた。確か、学院生徒のタバサに召喚された3名だ。
「いや、面倒になってきたらムジュラの世話になるかもだけどさ」
「いい加減だな」
 仮面――確かムジュラの仮面と名乗っていたはずだ――が茶化す様に言えば、少年――サイトと
いう名前だったと思う――は笑いながら「まあね」と返している。ただでさえ奇妙な組み合わせの
3名が仲良さ気に談笑している姿は、益々奇妙であった。

「あれ? 君、昨日の娘(こ)だよね」
 やがて彼らは井戸まで来て、サイトが声を掛けてくる。
「あ、はい。おはようございます、皆様」
 立ち上がって礼をすると、光の少女――ナビィと昨日聞いた――が笑い掛けてくる。
「そんなに硬くならないで」
 穏やかな輝きを放ちながら彼女は言うものの、シエスタはやはり恐縮してしまう。
「いえ、でも皆様、貴族様の使い魔さんたちですし」
 貴族にとって使い魔はパートナーであり、使い魔とメイジは感覚を共有している。魔法学院の
メイドであるシエスタは、それを知っていた。使い魔を――貴族の感覚から見て――粗末にした
ことで腹を立てられ、職を追われた同僚もいないではないのだ。彼女らの主であるタバサは特に
高慢そうな様子はないが、それでも礼は尽くすべきだとシエスタは考えていた。
「そんなの気にすることないって」
 しかし、その当の本人たちの1人にそれは笑い飛ばされる。
「いえ、そういうわけには」
「いいからいいから」
 やはり遠慮の声を送ろうとするが、あっさりとサイトはそれを遮ってしまった。
「俺たちだってここの生徒の1人に仕えることになったわけだし、立場的には君と似たような
もんだよ」
「そうそう、従う相手が直属か全体かの違いだけだよ」
 サイトの言葉にナビィも続き、2名は――ナビィは多分だが――笑みを見せる。その屈託の
ない雰囲気に、やっとシエスタも自然に笑えた。
「オレとしては、かしずかれていいんだがな」
「黙れ、性悪」
 独りごつムジュラの仮面に、サイトが切れ味のいい眼と言葉を向けるが、向けられた方は
眼ににやついた様な光を浮かべるだけだ。仲がいいのか、悪いのか、よく判らない2名である。

485 :三重の異界の使い魔たち代理:2011/01/16(日) 22:28:51 ID:PyQ/VnA8
「そういえば、君の名前なんていうの?」
 そこで、思い出したように才人が訊いてくる。そこで、彼らからはされたにもかかわらず、
自分の紹介をしていなかったことに気がついた。
「あ、はい。私、シエスタっていいます」
「シエスタか。じゃ、改めまして、俺は平賀才人、才人って呼んでくれ」
「ワタシはナビィ、よろしくね」
「ムジュラの仮面だ、ムジュラでいい」
 互いの紹介を済ませると、シエスタは才人の持つ籠に眼がいく。
「サイトさん、それ、ミス・タバサの洗濯物ですか?」
「ん? ああ、そうだけど」
「では、そちらもお預かりしますね」
 言いながら、サイトから籠を受け取り、自分の持ってきたものの隣に並べた。
「ありがと、けど、それ全部君が洗濯すんの?」
「はい、そうですよ」
 シエスタが答えると、サイトは少し眉をひそめて洗濯物の山を見ていた。
「大変じゃない?」
 洗濯籠を指差しながら、心配そうな声を掛けてくれた。なにせ、数十人分の洗濯物が集まって
いるのである。基本的に貴族は服を汚すことが少ないとはいえ、人数があるのでその量は莫迦に
ならない。
 そんな彼の心配を少し嬉しく思いながらも、シエスタは笑って答える。
「大丈夫ですよ、これくらい」
 強がりではなかった。確かに勤め始めの頃はその膨大な量に閉口したものだが、今ではすっかり
慣れて、手早く綺麗に終わらせるコツもつかんでいる。なので、特に問題に思わずシエスタは
洗濯を始めようとした。

「あ、ちょっとタンマ!」
 なのだが、何故かサイトに制止を受ける。
「お近づきの印、っていうには変だけど、ちょっと手伝うよ」
「え、そんな、いいですよ」
 サイトの言葉に、もちろんシエスタは遠慮した。幾ら気さくな雰囲気だとはいえ、貴族の
使い魔たる彼に自分の仕事をさせることはできない。しかし、例によって黒髪の使い魔はそれを
一笑に付する。
「だから気にすんなってば。俺も力使うの慣れておきたいし。なあ、ムジュラ?」
「そうだな。せいぜい慣れてくれよ」
 話を振られたムジュラの仮面が、サイトに裏側を向ける。それを才人がためらいなく被ると、
右腕を洗濯物の山へと向けた。何をしているのかと首を傾げるシエスタをよそに、才人は何事か
呟く。
「ただイメージすりゃいいんだよな? それっ」
 掛け声が早いか、急に籠の中の衣類が浮きあがった。それにシエスタが驚くより早く、今度は
桶に張っていた水が球状になって宙に浮く。次いで、井戸から水が縄のように伸びてきて、その
水の球に給水していき、直径5メイル程の大きさにまで膨らませた。
 それから、浮き上がっていた衣類が次々に水の球へと放りこまれていき、最後に洗剤を飲み
込むと、水がすごい勢いで回転を始める。その回転で洗剤が大量の泡を立て、中の衣類が見る見る
泡に覆われていった。
 水の球の回転は、時に反転を加えながらも数分続き、やがて洗剤混じりの水が球の形を失って
捨てられる。宙に残った泡だらけの洗濯物は、また井戸から伸びてきた水の綱に作られた新しい
水の球に呑まれてゆすがれていった。そして、それが終わってまた水が捨てられたかと思えば、
今度は温かな旋風が衣類の周りで舞い踊り、洗濯物の水気がどんどん落とされていった。しばしの
後、温風が収まると、衣類が籠の中に戻されていく。
 シエスタは、半ば呆然としながらその中身を手に取った。
「乾いてる……それに汚れも完璧に落ちてる……」
 自失気味でそれを確認したところで、ようやくシエスタは我に返った。

486 :三重の異界の使い魔たち代理:2011/01/16(日) 22:30:40 ID:PyQ/VnA8
「すごいです! サイトさんはメイジ様だったんですか!?」
 興奮しながら、シエスタはサイトに詰め寄る。目の前の、どう見ても平民にしか見えない
少年が魔法を使って見せたのだ。これは驚くなという方が無理だった。
 その当の本人は、ムジュラの仮面を外して苦笑の表情を見せる。
「俺が魔法使えるわけじゃないよ、俺はこいつの力借りてるだけ」
 言いながら、サイトが手にしたムジュラの仮面を指差す。指されたムジュラの仮面は、何処か
妖しい声音で言葉を発した。
「なんなら、被ってみるか? オレの力を貸してやるぞ」
 そう言うと、ムジュラの仮面はサイトの手を離れ、シエスタへと自身の裏側を向けてくる。
その背面を、シエスタは見つめてみた。
 暗い。ただの仮面の裏側、そうであるにもかかわらず、そこは異常に暗かった。まるで果てが
ないような、底なしの淵のような、そんな感覚を覚える暗がり。暗黒と呼んで差し支えないそれを
見ていると、何故だか冷たい汗が浮かんでくる。
「いえ、遠慮します」
 なので、シエスタは断りの声を上げた。魔法を使えるというのは少し好奇心をくすぐられるが、
それよりもこの得体の知れない仮面への警戒心の方が強い。第一、本人――むしろ本面という
べきか――には悪いが、このお世辞にも趣味がいいとはいえない仮面を同年代の少年の前で
被るのは、女の子として何か色々と捨ててしまいそうな気がするし。
「そうか、まあそうだろうな」
 ムジュラの仮面は、シエスタの言葉を特に気にした様子もなく、サイトの方に向き直る。
「オレの様な意思のある魔の仮面、なんの警戒も抜きで被る様な能天気、ヒラガくらいのもんだ」
 嘲るような調子のムジュラの仮面に、サイトが抗議の声を上げた。
「警戒しなかったわけじゃないだろ、5秒くらいは悩んだろーが」
「十分無警戒だよ……」
 呆れを隠さないナビィの声を受け、サイトは何やら拗ね始める。
「なんだよお前ら、俺ってそんなに能天気かよ……」
「うん」
「ちょっとは否定しろって!」
 声を合わせて肯定した2名に、サイトは再び抗議した。そんな使い魔たちの遣り取りを見て
いると、なんだか可笑しさがこみ上げてくる。

「フフフ、皆さん、仲がいいんですね」
 シエスタがそう言うと、サイトたちは互いを見合わせた。
「うーん、おんなじ子に召喚されて契約したせいか、なんとなく気が合ってさ」
「性格は全然違うのにね」
「出身も、種族もな」
 サイト、ナビィ、ムジュラの仮面の順に言われるが、最後の台詞に少し引っかかりを感じる。
「そういえば、皆さんってどちらから来られたんですか? 特にサイトさん、服装も名前の
感じも変わってますし」
 サイトの着ている服は、シエスタには見たことのないものだった。恐らく、何処か外国のもの
なのだろう。今でこそ比較的王都の近くにいるが、シエスタは元々田舎生まれの村育ち。外国の
ことはほとんど知らないので、少し興味があったのだ。
 しかし、その質問にサイトは寂し気な苦笑で応えてくる。
「遠いところだよ」
「どれだけ遠いかも判らないくらいね」
 サイトの言葉に、やはり憂いを帯びた声音のナビィが続いた。

487 :三重の異界の使い魔たち代理:2011/01/16(日) 22:31:40 ID:PyQ/VnA8
「あの、どうしました?」
 いけないことを聞いてしまったのだろうか。何やら落ち込んだ様子の2名に、申し訳ない気分が
湧いてくる。
「いや、こっちのことだよ」
 そこで、サイトは気にするなと言わんばかりの笑顔を返してくれた。その優しさに、少し元気が
戻る。
「そんじゃ、俺は顔洗うか」
 そう言って、サイトが井戸水を汲もうとした。しかし、その動きはかなりたどたどしく、作業は
難航していた。井戸の水汲みをしたことがないのだろうか、見ていてもどかしくなってくる。
「サイトさん、汲んであげますよ」
 とうとう見かねて、シエスタは青い服の少年にそう申し出た。それに、サイトはばつが悪そうに
お願いしますとつるべ縄を渡してくる。
「お手本を見せますから、次からは私がやるみたいにして汲んでくださいね」
「あ、うん。ありがとう」
 頭を掻きながらのサイトの返事に、小さく笑みが漏れた。先程のいとも簡単に大量の洗濯を
済ませた時とのギャップに、なんだか可笑しくなってくる。
 そして汲んであげた水で、サイトは顔を洗いはじめた。
「くぁぁ、つめてえ! 一気に目が覚めるな!」
 ただの井戸水に、サイトはいかにも感動したような声を上げる。その新鮮そうな口ぶりに、
シエスタは首を傾げた。井戸の汲み上げに苦労したり、サイトは普段どのように水場を利用して
いたのだろうか。

「サイト、そろそろ戻らないと」
「主が水を待ってるぞ」
 同僚2名の言葉に、サイトはそっかと頷き、シエスタから手拭いを借りて顔を拭った。
「んじゃ、今度は自分でっと」
 言いながら、黒髪の使い魔は先程よりも順調につるべを引き上げ、桶に水を注ぐ。
「あ、そういや洗濯物ももう持っていっていいのか」
 言いながら、サイトが自分たちの持ってきた分の洗濯物を見やった。
「けど、洗濯物と水、両方運べる?」
 懸念するナビィに対し、サイトはムジュラの仮面を見ながら応える。
「仕方ない。ムジュラ、帰りは頼むよ」
「はいはい」
 返答しつつ、ムジュラの仮面はサイトの顔に覆いかぶさる。次いで、サイトが指を鳴らすと、
水の入った桶とタバサの衣類、彼らの持ってきた籠が浮き上がる。衣類が洗濯籠の中に全て
収まると、サイトはシエスタに向き直ってきた。
「それじゃあ、また後でな」
「あ、はい。また朝ごはんの時に会いましょう」
 挨拶もそこそこに、サイトたちは宙に浮いた荷物を伴い、学生寮の方へと飛んでいく。その
空飛ぶ背中を眺めながら、シエスタは大事なことを言い忘れていたと気がついた。
「みなさーん!!」
 まだ間に合う。口許にメガホン代わりの手をあてがい、3名の使い魔たちへと声を飛ばす。
「洗濯物、ありがとうございましたー!!」
 その叫びに、サイトたちは少しだけ振り返って手を振ってくれた。そして、また寮の方へと
宙を舞っていく。

 この日、シエスタに初めて使い魔の友達ができたのだった。
「そういえば、サイトさんの名前、感じがひいおじいちゃんに似てるかも」

〜続く〜

488 :三重の異界の使い魔たち代理:2011/01/16(日) 22:33:14 ID:PyQ/VnA8
 以上、今回はここまでです。

 今回は、実質的なシエスタとのファーストコンタクトの話でした。
たかが朝のやり取りで1話丸々使うのはどうかとは思いましたが、
シエスタは個人的に好きなキャラなのでまあいいかと。

 ところで、以前本スレで「召喚キャラが弱体化してたり能力封印されて
たりする作品は萎える」という記事を見ました。

 この作品も弱体化系にあたりますが、リンクに負けたせいという
ことでどうかご容赦ください。前にも書いたかもしれませんが、月を
動かすような奴がフルパワーで召喚されたら、今のところ原作最大の
問題である大隆起が地力で解決されてしまうので。

 ならクロスするなという話もあるかと思いますが、こいつの被った
相手に力を与えるという特性は魅力的だったので。

 次回はタバサ視点からスタートです。


489 :三重の異界の使い魔たち代理:2011/01/16(日) 22:34:48 ID:PyQ/VnA8
代理投下は以上で終わりです。

490 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/17(月) 11:32:14 ID:XwVTjjRr
遅くなったが、作者氏と代理も乙!

……才人は果てしないロリ道を歩みつつあるようですねw

あと、ムジュラ凄えw
なんかワルドとかに奪われて敵に回る展開とかありそうだが

491 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/17(月) 16:10:20 ID:k11Li3lM
>>478
ディノゾールリバースは飛行能力も失ってるし、断層スクープテイザー以外はたいして強い怪獣じゃない

492 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/17(月) 21:20:02 ID:Dwmt5bx1
>>491
そのスクープテイザーが恐ろしいじゃないんか。

493 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/18(火) 12:08:33 ID:caoJhrvW
三重の異界の人乙です
ムジュラ便利すぎマジ欲しいわww

494 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/18(火) 13:35:49 ID:3msEtWAl
ディノゾールは一匹目はルーキーのメビウスにほとんど手も足も出ずに負け
二匹目はハンターナイトツルギに瞬殺、後に大群で現れるもののライトンR30マインで多数が爆殺される
一匹がまた地球に来るもののガンウィンガーのスペシウム弾頭弾で頭を吹っ飛ばされ
リバースになったやつもスクープテイザーを切られたら一方的に負けた
 
かっこうはいいけどかなりかませ犬の感が強い

495 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/19(水) 03:54:17 ID:zv5dS16g
無情の人、続きはまだかなあ(わくわく)

496 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/19(水) 04:43:24 ID:B5vAUIFm
一方的にレイプするのは人気があるなあ

497 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/19(水) 04:47:28 ID:B5vAUIFm
すいません、全然関係ない所に誤爆しました
今後は全年齢向けのスレとそうじゃないスレを一緒に開くのは止めますんで勘弁してください

498 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/19(水) 04:48:22 ID:nVvE3utN
間違ってるともいいきれない

499 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/19(水) 07:56:42 ID:IOogbr6l
>>498
まるで違和感がなかったというのが恐ろしいな

500 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/19(水) 08:22:01 ID:fsClVOBf
時の話題やビッグニュースを掲示板の書き込みを読んで一発理解。

2ちゃんねる 全板勢いランキング(RSS生成可)
http://2ch-ranking.net/

ニュース板に特化した全ニューススレッド勢いランキング『2NN』(RSS生成可) や、一覧性が高い新着ニューススレッド見出し『BBY』もどうぞ。※両者とも2ちゃんねるトップページ最上部にリンクあり。


501 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/19(水) 12:29:34 ID:E2mgG1wl
>>498-499
    ,ィィr--  ..__、j
   ル! {       `ヽ,       ∧
  N { l `    ,、   i _|\/ ∨ ∨
  ゝヽ   _,,ィjjハ、   | \
  `ニr‐tミ-rr‐tュ<≧rヘ   >  つまり>>496は誤爆に見せかけて
     {___,リ ヽ二´ノ  }ソ ∠   本音を書いたレスだったんだよ!!!
    '、 `,-_-ュ  u /|   ∠
      ヽ`┴ ' //l\  |/\∧  /
--─‐ァ'| `ニ--‐'´ /  |`ー ..__   `´
    く__レ1;';';';>、  / __ |  ,=、 ___
   「 ∧ 7;';';'| ヽ/ _,|‐、|」 |L..! {L..l ))
   |  |::.V;';';';'| /.:.|トl`´.! l _,,,l | _,,|  , -,
    ! |:.:.:l;;';';';'|/.:.:.:||=|=; | |   | | .l / 〃 ))
    l |:.:.:.:l;';';'/.:.:.:.:| ! ヽ \!‐=:l/ `:lj  7
    | |:.:.:.:.l;'/.:.:.:.:.:.! ヽ:::\::  ::::|  ::l /

502 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/19(水) 13:28:48 ID:u+ymaROg
男の子ってのは圧倒的で絶対の強さに憧れるんだから

503 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/19(水) 17:44:49 ID:T08Hibmk
主人公が圧倒的で絶対の強さを手に入れると、なんと主人公から悪役にクラスチェンジされるんだよ
名前のロールが主人公のくせに三番目に落とされたりとかね

504 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/19(水) 17:49:14 ID:TsZhLhdn
それなんて種死?

505 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/19(水) 19:53:05 ID:8SMRd7ek
>>503
>>504
つーか、機体乗り換えしたけど
相手のほうが全員無傷の完全勝利しやがったじゃねーかよ・・・・・・
orz

シンだったらあの世界で生きていくより
ルイズの使い魔で犬扱いされる方が幸せかもしれない

506 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/19(水) 19:56:04 ID:Cox4QSMt
タイガージェットなシンを召喚したら、各試合も盛り上がるだろうな

507 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/19(水) 20:06:01 ID:fnC0O4aS
>>505
一応アカデミー時代にナイフでの実技で教官に勝つくらいのスペックはあるし生身でもいけそうだなw

508 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/19(水) 20:09:28 ID:U0BXBKbL
シンはスパロボだと幸せなこと多いから、そっとしておいてやろうぜw

509 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/19(水) 20:10:08 ID:PF0kUa2W
シン カザマだって?

510 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/19(水) 20:28:09 ID:biSuxGMf
ここは工藤シンも!

511 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/19(水) 20:28:55 ID:QGzIndIV
>>508
そうだな、逆にキラはスパロボだとボロクソになることが多いな。
よっぽどスタッフから嫌われてるんだろうな。

512 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/19(水) 20:39:46 ID:TSGCvoQs
>>511
キラが召喚されたらどうなるかな?
まだヘリオポリスにいた頃なら、それなりに前向きだし色々あってもなんとかやっていけるだろうけど
種死の頃の奴だと下手すると一度躓いたら立ち直れなくなるぞw

513 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/19(水) 20:42:52 ID:U0BXBKbL
>>512
魔法学院の面子に囲まれたら真っ直ぐに育つんじゃないか?
差別する奴も利用しようとする奴も、宗教じみた歌姫もいないしな

514 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/19(水) 20:47:58 ID:XYbdVMFA
風の使い魔さんマダー?

515 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/19(水) 21:35:13 ID:Scn/OYKL
嫁の脚本が糞だったから仕方ない
「キラきゅんがシンに負けるとか在り得ないしー」で自分得な展開そのままとか舐めてんのか
おかげで支離滅裂でgdgd・・・・

だったら自分でラノベ書けよ!とは当時思った


516 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/19(水) 21:44:18 ID:0JxZzMhy
嫁は擁護のしようがないぐらいヒドかったからなぁ……
散々脚本遅らせて、本編が総集編のオンパレードだった原因そのものだったわけだし。

517 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/19(水) 22:01:15 ID:TSGCvoQs
>>513
もし、ラクス召喚したら……
初期のルイズは色々不安定だからすぐに洗脳されそうだな
ジョゼフだと面白がって放置しそうだが

518 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/19(水) 22:03:07 ID:fYVB4Xic
目が覚めると、そこは青空の下の草原だった。
周りを見渡すと、十代の少年少女たちと教師らしき男がいた。
建物は中世ヨーロッパのような様式だった。

そうか。私はタイムスリップしたのだな。
かつて友としてともに過ごした彼らのように時代の漂流者と
なったのだ。軍服姿の男はそう思った。

これからこの時代で、自分は何をなすべきなのだろうか。
ここはイギリスかフランスなのかわからないが
日常会話くらいなら何とかなるだろう。

そう思っていると、小柄なピンクブロンドの少女が近づいてきて
「あなた、どこから来た平民なのよ!?」と驚いたように尋ねた。
私はその少女異常に驚いた。これは不思議なことだ。
中世ヨーロッパにタイムスリップしたはずなのに、彼女は日本語を
話していたのであった!

1人の帝国軍人とこの少女の出会いから、誰も知らない
歴史が動き出すこととなるのであった・・・。

以上、乱文駄文ですが書いてみました。

519 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/19(水) 22:03:51 ID:BVph5f+3
>>513
キラはアレな性格だが一応自分から悪い事やるようなことはないからな
スペックはクソ高いのに良くも悪くも女に引っ張って貰わないと何もしないからルイズとは相性がいいかもしれない

第三次αでディアッカが種系最強だったのに噴出したのも懐かしい思い出だ

520 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/19(水) 22:07:47 ID:Et3nInm8
>>516
でも、着眼点は悪くなかった感じはするんだよな
どっかで嫁の発言で、
「サンライズの会議は男ばっかでメカや世界観の話ばっかで何のお話なのかさっぱり」
みたいなことを言ってた。仕事は褒められたもんじゃないがこの意見はとても重要だと思う
たぶん、ゼロ魔SSにも同じことが言えるんじゃないかな

521 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/19(水) 22:10:49 ID:TSGCvoQs
>>520
>サンライズの会議は男ばっかでメカや世界観の話ばっかで何のお話なのかさっぱり
……いや、そりゃガンダムなんだから当たり前の事なんじゃね?

522 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/19(水) 22:13:03 ID:BVph5f+3
ロボットアニメは物凄く失礼で大雑把な言い方だが玩具販促のためのアニメだから当たり前だろ

中にはなんか濃いおっさんどもが生身で巨大ロボをなぎ倒すアニメばかり作ってる奴もいるが

523 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/19(水) 22:13:45 ID:tGzoee1c
「商品」として見るならそれ以外も必要って事でしょ
負債の作品は何だかんだで売れた

524 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/19(水) 22:14:51 ID:IOogbr6l
>>519
サルファのディアッカは文句なしに種系最強ってわけじゃないんだけど、
痒い所に手が届きすぎな機体性能&パイロット能力だったな。

525 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/19(水) 22:15:30 ID:UifXHvF5
問題は肝心のプラモが売れなかった事なんだがな・・・DVDは売れたみたいだけど。

526 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/19(水) 22:15:54 ID:NkdWr1eZ
>>523
問題は10年売るシリーズのはずが、5年ももたないまま空中分解して周りの人間に大迷惑をかけたことか

一瞬新シャア板かと思ったぞ、この流れ

527 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/19(水) 22:17:11 ID:IOogbr6l
>>523
連レス失礼だが広告とかの費用対効果を考えれば種シリーズは結構酷いぞ。
あそこまで費用かければ売れてないほうがどうかしてるってレベルで金かけてるからな。
普通に売れてれば一カオス=50円なんて隠語が生まれてない。

528 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/19(水) 22:18:43 ID:Cox4QSMt
>>512-513
付き合う女にすぐ影響されるらしいですね

529 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/19(水) 22:28:39 ID:nVvE3utN
おっと、スレ間違えたか…

530 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/19(水) 22:30:50 ID:U0BXBKbL
>>528
自分の意見を最後まで持てなかった少年ですんで
そして付き合った女はヒステリー→ヒステリー→教祖
ルイズやキュルケがとても可愛く見えますね

531 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/19(水) 22:39:27 ID:OAtjQ0Yy
ルイズも物理的な行動に出るレベルの癇癪持ちだけど
それはささいな事…だよね?

532 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/19(水) 22:43:14 ID:J4vCYPLi
某所ではキラがガンダでルイズ役が歌姫教祖なスレがあってだな…

533 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/19(水) 22:49:25 ID:QGzIndIV
>>525
まあそのDVDも近所の中古ショップでガンダム作品で唯一、ワゴンセール100円で叩き売りされてるのに半年前からずっと売れ残っているんだがな。

534 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/19(水) 22:49:49 ID:8aPemSap
>>531
利用して人を殺させて最後にお前も死ねなんてルイズは考えないから大丈夫

535 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/19(水) 22:57:00 ID:9k2cLmLW
パラベラムさんとか萌え萌えさんとか来ないかな…
皆仕事とか学校が忙しいのかな?

536 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/19(水) 23:08:59 ID:nVvE3utN
ノボルが不甲斐ないから皆あきちゃったのかもね

537 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/19(水) 23:24:03 ID:Cox4QSMt
なんか規制が凄いらしいね

538 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/20(木) 08:53:02 ID:1uLTjdZF
>>531
カガリレベルだと考えれば可愛い物

539 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/20(木) 11:23:18 ID:gzClx7Xf
運命から解放された子供たち

ティファニアがサモン・サーヴァントをためすと、いつも爆発が起きて失敗ばかりだった。
けれど、なぜかそこにはいつも小さな子供が倒れていて、ほとんどが身寄りがなかったり、戦争から逃げてきたという彼らをティファニアは暖かく迎えていった。
「おねえちゃーん、ごはんまだー?」
「はいはい、エルちゃん。もうちょっと待ってね」
「おねえちゃん、おとうさんとはいつ会えるの?」
「そうね。お父さんの名前、サトーさんだっけ。大丈夫、あなたが元気でいたらいつかきっと迎えにきてくれるわ」
いつしか村は孤児院のようになっていき、ティファニアは自分の寂しさを紛らわすためにやっていた召喚を、どこかでひとりぼっちでいる子供たちを救うためにやるようになっていた。

そして今日も、爆発の中から一人の少女が現れる。
血まみれで、片腕を失っていた少女を、ティファニアは慌てて指輪を使って治療しながら呼びかけた。
「大丈夫!? すぐに治してあげるからね」
「う……ここ、どこ? おにいちゃんは」
「心配しないで、あなたの名前は?」
「マユ……アスカ」
どうやら、ウェストウッド村にまた一人仲間が加わったようだ。
 
一方そのころ。
「だーから、ここはトリステインの魔法学院だって言ってるじゃない」
「なにを言ってるんだアンタはぁぁぁっ!!!!」


勢いで書いた、反省はしてない。

540 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/20(木) 11:30:10 ID:1ila1HMC
いや、猛省しろ

541 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/20(木) 12:10:29 ID:UmtAoDkG
>>535
20巻での二次殺しに戦々恐々している作者が多い気がするけどな……

542 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/20(木) 15:11:06 ID:T+SF65lf
>>539
GJ!!

543 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/20(木) 19:24:10 ID:gM5Czd+B
Fateのセイバー

544 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/20(木) 19:43:40 ID:txcejgJ3
スレ違い、あとsageてね

545 :小ネタ ロードオブ厨二イーター3rd:2011/01/21(金) 11:36:35 ID:VzwF5aLK
いつも通りの春の使い魔召喚の儀式
いつも通り失敗しまくるルイズ
いつも通りお禿げに懇願し最後の一回で爆発を起こすと
これまたいつも通り人間を召還する
「私はルイズ、あなたの主人となるメイジよ」
「私はミリルゥ・クリスローズ・斬魅麗(ザミレス)封印王国ミスティエクスの姫……だといわれているわ 年齢は14歳半w」
自己紹介の時にだと言われているってどういうことよ?思わず困惑するルイズ
そう彼女が召還したのは厨二キャラだったのだ

そんな厨二キャラと様々な困難を乗り越えてついにジョセフと最終決戦
ジョセフの傍らには見慣れぬ奇妙な武器を持った少年がいた
「あれは水神 狩(カル ミカミ)!?」
「知っているの?ミリルゥ!」
ルイズの問いかけに応えるミリルゥ その顔と声からはかつてない焦りが感じられた
「ええ…リズムニシス(ダンスの動きを取り入れた体術)を駆使する凄腕の神喰らいよ…」
「フッ…久しぶりだなミリルゥ ちなみに特技はHIPHOPと読書(ただしラテン語の文献のみ)静寂に浸ることだ」
厨二キャラの同士の対話に頭を押さえるルイズとジョセフ、読書と静寂に浸ることは特技で無くてただの趣味だろうに
そんな主人たちの苦悩を黙殺して使い魔同士の会話は続く
「まさか貴方がこんな外道の下につくなんてね…まぁ貴方にとっては全て遊びかも知れないけど」
「よく判っているなミリルゥ…このまま俺の前に立ちはだかるのならばお前はここで9999921」
「だったら最初から本気で行くわよ!!唸れ!ガルナグラ・焔・ツヴァイ!!」
ミリルゥの持つ大剣が蒼い焔に包まれる
「竜皇バハムートの全ての力を封印した我が大剣の最終アーツ!!受けなさい!ザイド・フレアァァアア!!」
ベルサルテイル宮殿ごと焼き尽くす勢いで放たれた蒼い焔は暴力的な破壊力で全てを覆い尽くす
「……あんたねぇ、私まで死にかけたでしょ!!」
「最終敵をも10秒で戦滅する私の最終奥義…生き残れるものは何もないわ」
ルイズの抗議をガン無視するミリルゥ だがしかし!
「9999921 9999921」
そこにはカル ミカミの姿が!!
目は赤く輝き、野獣の様な牙が生え全身から凶暴なオーラが沸き立っている
その様は先ほどまでとはまるで別人だ
「『ギア・スイッチング現象』…奴の中の『ネクスト』が遂に目覚めたか」
ルイズたちの後方、都合良い高台にカッコつけて現れたのは明らかに人間とは違う男性
「お前は滅びた筈の禁断の種『ゼレス』!!なぜこんな所に!!」
「フン、今となっては俺もロマリア教皇の飼い犬よ しかし自然の『乱』を感じてな!!」
「来い『LA  ADAM』奴らを9999921」
虚空からもう一つの武器を取りだすカル ミカミ その身体からは異常なまでの『力』が迸っていた
「行くぞ!ミスティエクスの姫よ!氏角を作るな!背中を合わせろ!」
「そっちこそ、せいぜい足手まといにならないでよね!!」

ミリルゥとルイズの勝利を信じて!御愛読ありがとうございました!

携帯ゲーム板 LoAスレのテンプレよりミリルゥ・ゼレス・水神 狩を召喚

546 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/21(金) 14:20:38 ID:xOC9DYCR
なんだか最近一レスのみの投下が多いな…

カプコンアーケード・マジックソードの主人公アランの召喚とかどうかね
食料が超重要な身ゆえ初期はライフ切れに苦しむがマルトーを味方につけてからは無類の体力
金に困ったらゼニデイン

547 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/21(金) 14:39:07 ID:9JeamZIJ
>>546
最後が悪墜ちENDですね、わかります

548 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/21(金) 14:50:48 ID:4vjYJEYo
クロスするとゼロ魔に『全滅エンド』を巻き起こしそうな作品も、たまにありますよね。
アルビオンが墜落したらガンダムのコロニー落としとか、バルディオスの大津波とか再現してくれそうですし。

549 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/21(金) 14:58:21 ID:9JeamZIJ
>バルディオスの大津波
その名前を出されると、俺がブルーになるんです〜♪

550 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/21(金) 15:22:13 ID:06+zFJbN
ニードレスから左天さん召喚とかねーかな

551 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/21(金) 16:58:35 ID:xOC9DYCR
ハガー「ハルケギニアでは私は市長の仮面を外す!」

552 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/21(金) 17:03:11 ID:i8qVaNkZ
フェイスハガー「じゃあ僕も人の顔面にハグしたりしないよ!」

553 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/21(金) 18:17:20 ID:xzrEZkvz
>>551
ネオ「私もハルケギニアでは仮面を外す」
ステラ「誰……?」

554 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/21(金) 18:25:30 ID:aHeH1Sto
>>548
墜落後のハルケギニアには『パリは燃えているか』が似合いそうですね。

555 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/21(金) 18:27:16 ID:OFHMB4OA
>>549
明日を救えない・・・

556 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/21(金) 19:07:03 ID:jrYOa9NX
>>545
>>1読め。
>・投下をする前には、必ず投下予告をしなさいよ!投下終了の宣言も忘れちゃだめなんだからね!

557 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/21(金) 19:08:19 ID:5rVzlVyN
意外にも原作小説版ランボーが召喚されていないことに驚いた

558 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/21(金) 19:20:06 ID:dpwuu1Xf
原作のランボーは人種差別とか面倒なもの背負ってるからじゃね

559 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/21(金) 22:06:36 ID:SnbR3xCZ
るろうに剣心ねたは1つだけあった。(斉藤一)
ゼロのルイズがミイラ男を召喚したぞー!
なんて展開も見たいな。

560 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 05:05:52 ID:C8l/8++K
指輪物語とのクロスがありそうで無いという

561 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 05:50:40 ID:VUFxHU2x
あまり世界観が変わらないと言うかなんというか

562 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 06:17:07 ID:bNHyY/Sa
>>559
ミイラ男が召喚されたら弱肉強食理論でジェノサイドが始まり・・・
いや、むしろ倒した奴等他を部下にして国盗りだろうか
隙あらば裏切っていい約束で仲間になるワルd(ry

563 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 07:13:50 ID:lFEZ3Mbm
聖地奪還=国取り
と理解してワルドと手を組むのか

564 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 08:46:30 ID:pRx7dnar
ミイラ男が召喚されたら
北斗の拳のサウザーが召喚されたときと似たような
状況になるかもしれない
所詮、この世は弱肉強食。強ければ生き弱ければ死ぬ。
それが自然の摂理だ!っていうのは
ある意味、世紀末的な思想と似ている。

ルイズのエクスプロージョンに興味を持ち(紅蓮腕と似ている?)
「もし俺を使い魔にしたいなら、力づくですることだな!」
ということになるかな。(サウザーと同じ展開)
ロングビルは愛人になるのかな?キュルケの反応やいかに。

案外、アンアンが弱肉強食理論に衝撃を受け
ミイラ男に従うのかもしれない。

565 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 12:19:38 ID:ZW4+EgfP
弱肉強食こそ宇宙の真理
究極の戦闘生命
イバリューダーを召喚・・・・・・・・・してたな

普通にイバリューダーが現れたら
戦力差が開きすぎてて記録する価値すら見いだされず星ごと粉砕されてしまいそうだ

566 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 12:59:25 ID:WMVz6Ydg
>>565
あれって上位陣は秒速数光年とか凄まじいレベルだからな。

567 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 13:01:48 ID:e6D9qGwA
究極的にいえば「大きいってことはいいことだ」で終わり

568 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 13:54:38 ID:jD1gBqP+
ゲッターエンペラーが来る

569 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 17:26:31 ID:wzKLvos0
山守義雄が来る

570 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 17:29:08 ID:wzKLvos0
すいません、よく考えたらスレ違いでした

571 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 17:36:19 ID:Lg7uXFoB
新刊が発売されるたびに『二次殺し』と呼ばれるゼロの使い魔……もう少し後付け設定を減らしてくれれば、設定の折り合いがつかずに去っていった作家さんたちも減ったんだろうか……

572 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 17:43:32 ID:iccO8SIE
後付けならばブリーチとかキン肉マンとか

ウォーズマンとまっちゃったなぁ
『実況』は良いオリキャラだと思った

573 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 18:01:37 ID:wzKLvos0
ありゃクロス作から持って来たようなもんだしな

後付けはなあ、まさかロケットから黒幕になるとは思いもしないよな

574 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 20:20:48 ID:jfn83Ef4
シザーマンが召喚されました

575 :ラスボスだった使い魔 ◆Vxqagm.6NNBM :2011/01/22(土) 20:22:02 ID:hn3JVV+t
テスト

576 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 20:23:05 ID:xtyyXiLM
ガタッ

577 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 20:23:24 ID:cWYmQmn2
支援

578 :ラスボスだった使い魔 ◆Vxqagm.6NNBM :2011/01/22(土) 20:29:39 ID:hn3JVV+t
 こんばんは。
 ゴセイVSシンケンを見てきましたが、アレも一つのクロスなんですよね。
 二つの異なる力が合わさって、というのはやっぱり燃える物があります。
 私の作品では、まあオリハルコニウム×ガンダルーンくらいがせいぜいですかねぇ。
 まあ、その辺はいずれ考えなければなりませんが。

 ともあれ、他にご予約の方がおられなければ、20:40より第46話の投下を行います。



 しかし、ボトムズ……か……。
 ……見たこと無いんだよなぁ。


 前回のあらすじ

・ユーゼス、カトレアに対してフラグを立てる
・ギーシュ、なんか色々考える
・ジョゼフ、お人形遊び

579 :ラスボスだった使い魔 ◆Vxqagm.6NNBM :2011/01/22(土) 20:30:20 ID:hn3JVV+t
失礼、46話ではなく51話です。

580 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 20:31:25 ID:gCtUzjNi
何故、ボトムズ?
もしもユーゼスとキリコが出会ったらどうなるの?っと

581 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 20:33:21 ID:0PUXCizY
スパロボの新作に出るからかな、先行支援

582 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 20:33:53 ID:ul65xMgN
第二次Zで参戦が決定したからだろ

キリコはルイズには絶対従わないでどっかいくだろうな
テファのとこなら戦いの無い静かな場所だから当人的に安息できるかもしれないが

583 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 20:34:58 ID:gCtUzjNi
ああいう、孤高な性格のキャラはテファじゃないと無理だわなw

584 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 20:35:53 ID:6KvuSbo3
事前支援だぜ!!

確認、まとめ登録際、容量オーバーしたらどこで区切ればいいのかを
投下後に書いてくれるとありがたいです

585 :ラスボスだった使い魔 ◆Vxqagm.6NNBM :2011/01/22(土) 20:40:00 ID:hn3JVV+t
 ドォ――――ンッ!! ドンッッ!!!
「ななな、何だぁ!?」
 大隊が駐屯地としているテントの一つで簡素な食事をとっていたギーシュは、外からいきなり響いてきた轟音に仰天した。
 驚いた拍子にスープの取り皿をひっくり返してしまい、その中身を地面にくれてやることになってしまったが、今はそんなことはどうでもいい。
 ギーシュはこの突然の轟音に、慌てて立ち上がろうとするが……。
「……落ち着いてくだせえ、中隊長殿。こういう時はむやみやたらに動き回るより、とにかく今の状況を把握することでさ。この場合は、差し当たって上からの連絡を待つことですな」
「う、うん」
 副官のニコラにいさめられ、ひとまずは落ち着くことにする。
 周りを見れば多少ザワついてはいるものの、確かに浮き足立って行動しようとしている人間など一人もいない。
 ……もっとも、そのことでド・ヴィヌイーユ独立大隊の兵士が歴戦の勇士ということになるのか、それともただ単に彼らのやる気がないだけなのかは判別しかねるところではあったけれど。
「しかし一体何だったんだ、今の音?」
「爆発ですな。方向からすると、街の中からのようですが」
「爆発? ……敵襲かな?」
「それでしたら、真っ先にそういう伝令があるでしょう」
「じゃあ、誰かが間違って火薬袋でも爆発させたとか」
「……………、『間違って』だといいんですがね」
「?」
 ギーシュがニコラとそんな会話をしている間にも、爆発音は鳴り続けた。
 しかも途中からは明らかに銃声と思われるものや、複数人の怒号まで混じっている。
「い、一体何なんだ?」
「……………」
「なあ、軍曹……」
 おっかなびっくりしつつ、いい加減に不安が高まってきたギーシュは、せめて外の様子だけでも見てくるべきかとニコラに相談しようとする。
 その時。
「反乱だぁーーーーっ!!!!」
 そんな叫び声が、駐屯地に届いた。
「え?」
 耳に入ってきた言葉が今ひとつ理解出来ず、首をかしげるギーシュ。
 なので、ここは頼りになる副長に尋ねてみることにする。
「……軍曹、今なんて聞こえた?」
「『反乱だぁ』と聞こえましたな。……ああ、それと失礼ですが、耳が悪いってのは戦場に出る人間に取っちゃ致命的ですぜ、中隊長殿」
「あ、うん、すまん」
 思わず素直に謝ってしまうが、それよりもだ。
「反乱って……、あの、反乱?」
「どの反乱かは存じませんが、自分が思うに、これは十中八九『味方が裏切った』って意味かと」
「だよね」
「そうでさ」
 あまりにも現実味がなさ過ぎ、そして突然過ぎる事態にギーシュは今ひとつ実感がわいていなかった。


 ロッシャ連隊、ラ・ロシェーヌ連隊などの街の西区に駐屯していた連隊、および一部のゲルマニア軍が、降臨祭最終日の朝に起こした反乱。
 これによって生じた被害は、以下のようなものである。
 まず、街の至る箇所で起こった爆発、および反乱を鎮圧するための連合軍同士の戦闘によってシティオブサウスゴータの被害は甚大。
 連合軍総司令官のド・ポワチエ将軍、ゲルマニアの将軍であるハルデンベルグ侯爵は戦死。
 これによって指揮系統は大混乱におちいり、連合軍はしばらくの間、現場の人間が場当たり的な対応を取るしか出来なくなる。
 だが対応を取ろうにも、相手は昨日まで笑いながら酒を酌み交わした仲間なのだ。
 躊躇なく攻撃の出来る人間は皆無で、しかも彼らは説得にも全く応じない。
 それどころか反乱兵は一言の会話すらせずに、無表情に淡々と攻撃を加えてくる。
 どうにもならないのでジリジリと退却戦を続けていると、昼前になる頃には市内の防衛線は崩壊。
 市内各地の連合軍は、散り散りになって逃げざるを得なかった。
 そして、サウスゴータ市内の防衛線が崩壊したのとほぼ同時刻。
 偵察の竜騎士から、『ロンディニウムのアルビオン主力が動き出し、こちらを目指して進軍中である』という火急の報が入り……。
 総司令官ウィンプフェン(本来ならば参謀総長なのだが、上の人間が死んでしまったので繰り上がり式に総司令官となった)は、港町ロサイスまでの撤退を全軍に命じることとなる。

586 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 20:41:46 ID:6KvuSbo3
支援

587 :ラスボスだった使い魔 ◆Vxqagm.6NNBM :2011/01/22(土) 20:42:00 ID:hn3JVV+t
「……………」
「……………」
 五万五千人で来た道を二万五千人に減らして、連合軍は敗走していた。
「……………」
 ふとギーシュが周りを見渡してみれば、誰も彼もがこの世の終わりみたいな顔をしている。
 当たり前だ。
 つい昨日まで『我が軍は連戦連勝、このままロンディニウムを包囲して勝利を収めるのは時間の問題』とか言っていたのに、いきなりこの状況。
 おそらくギーシュ自身も似たような顔をしているに違いない。
「……………………」
 言いたいことやら聞きたいことは、山ほどある。
 何でいきなり反乱なんか起こったのか、とか。
 このままだとトリステインはどうなるんだろう、とか。
 何より僕ら自身はどうなるんだ、とか。
 あるいは無性に叫びたくなったり、とか。
「……………………」
 しかし、そんなことやっても何の解決にもならないし、誰が答えを出してくれるわけでもない。
 噂だけなら、ド・ポワチエ将軍自身が反乱軍を組織して裏切った、将軍は戦死した、彼らは未知の魔法で操られている、大金をつかまされた……などなど、どれが本当のことなのか分からないものがそこかしこで囁かれているが、噂の真偽なんかこの際どうでもよかった。
 とにかく、生き延びたい。
 死にたくない。
 全員が、そう思っていた。
「…………ん?」
 何やら騒がしいので後ろを振り向くと、怒鳴り散らした集団が、馬で強引に敗走の行列を割っていくのが見えた。
 その手には武器など持っておらず、何の兵士なのかも分からない。
(……武器は捨ててきたのか)
 何だかなあ、とギーシュは思う。
 『王軍の勝利万歳』、『我らの正義は絶対に勝つ』、『名誉の戦死を遂げてやる』。
 威勢よくそんなことを言っていた連中に限って、我先にと逃げ出している。
「……………………」
 ギーシュは何だかモヤモヤしたものを心に感じ、隣にいるニコラに声をかけようとして…………やめた。
 いちいち喋るのも面倒臭くなってきたというのもあるが、この気持ちを尋ねたところで、お互いにイライラして終わるだけのような気がしたからだ。
「はぁ……」
 溜息を吐く。
 何にせよ、今はとっととトリステインに帰りたい。
 モンモランシーの顔が見たい。ユーゼスのあの感情があるのかないのかよく分からない喋りが懐かしい。ギムリやレイナールなんかとアレコレ下らない話がしたい。
 色々と事件はあったが、それなりに平和だった魔法学院の生活が今は恋しかった。
「……………………」
 ふと自分の胸元を見れば、そこには自分の栄誉を示す勲章がある。
 昨日までは自信を与えてくれたその輝きが、今のギーシュには酷く頼りないものに感じられていた。


 やっとの思いで連合軍がロサイスに辿り着くと、今度は半日待たされた。
 伝わってきた噂によると、トリステイン本国が『こちら側の半数が敵に寝返って、ド・ポワチエ将軍が戦死した。退却の許可をくれ』という報告を全然本気にしてくれず、説得というか請願にそれだけの時間を要したらしい。
 こんな情報が噂レベルとはいえ流布してしまうあたり、もう機密もへったくれもなかった。
 それだけ連合軍の首脳部から末端に至るまでが混乱していると言うことだろう。
 ギーシュは『本国の連中は物分かりが悪い』とイライラを募らせる反面、『そりゃそうだよなぁ』と納得もしていた。
 何せ、当事者である自分たちだっていまだに信じられないんだから。
 報告を聞いて判断するしかない本国のお偉方については、推して知るべしである。

588 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 20:43:14 ID:6KvuSbo3
支援

589 :ラスボスだった使い魔 ◆Vxqagm.6NNBM :2011/01/22(土) 20:44:30 ID:hn3JVV+t
 そうしている内に日も傾き、ストレスを溜めつつもテントの中で撤退のための乗船を待っていると。
 ギーシュの所属するド・ヴィヌイーユ独立銃歩兵大隊の元に、ある命令書が届けられた。
 杖を支えに立つ大隊長のド・ヴィヌイーユは、その命令書を受け取り、熟読した上で……。
「あ、あ〜〜……、我が栄えあるド・ヴィヌイーユ独立銃歩兵大隊の諸君!!」
 声を張り上げ、兵士たちに呼びかける。
 ギーシュやニコラを始めとした各員は、何事かと大隊長の声を聞くために集まった。
 『順番が最後の方にでも回されたのかな』、などとギーシュはある意味で楽観的なことを考える。
「これより、総司令部より受けたまわった命令を諸君らに伝える!!」
 だが、現実はもっと非情な形で彼らに襲い掛かった。
「……死んでくれ!!」
「え?」


 この命令が出されるに至った経緯はこうだ。
 まず、ギーシュも噂で聞いたようにトリステイン本国が退却を許可するまで半日かかった。
 そして連合軍がノロノロと乗船を始めたタイミングで、偵察に出した竜騎士から報告があったのである。
 曰く、『ロンディニウムから発したアルビオン軍の進軍がこちらの予想よりも早く、このままでは明日の昼にこのロサイスに到着してしまう』とのこと。
 全軍が乗船してアルビオンから脱出するには、どんなに急いでも明後日の朝まではかかる。
 よって、敵軍の足を丸一日ほど止める必要がある。
 そしてその足止め役に、このド・ヴィヌイーユ独立大隊が選ばれた。
 なお、この作戦に関しては撤退も降伏も認めない。
「…………………………」
 ギーシュは開いた口が塞がらなかった。
 向こうは四万、いやこっちから寝返った兵も含めれば七万の大軍団。
 対するこっちは千人ちょっと。
 彼我戦力差は1:70。
 それで丸一日持ちこたえろって、何だそりゃ。
 総司令部は馬鹿なのか?
「……………」
 朝と同じように周りを見てみると、さすがにこのやる気のない大隊にも緊張の色が見えていた。
 と言うか、この大隊でここまで緊張感のある空気って初めてな気がする。
 ド・ヴィヌイーユもそんな空気を察したのか、咳払いをすると更に詳しい説明を始めた。
 ただし、かなり砕けた口調で。
「……まあ、察しのついてる者もおるとは思うが、要はちょこっとでも味方が逃げる時間を稼げってことじゃな! そんで我々が敗れた場合、今度はちょっと離れたところに陣取る別の隊がこの『死守命令』を引き継ぐ!
 つまり、我々は一番最初に切り捨てられたってことじゃ!!」
 ぷるぷると震えつつ、あっけらかんととんでもないことを言ってのける大隊長。
 要するに、戦力を小出しにしていって、その間に本隊が逃げるということらしい。
 もっとざっくばらんに言うなら『トカゲのシッポ切りをちょっとずつ行う』みたいなものだろうか。
 自分たちはそのシッポの先端部というわけだ。

590 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 20:45:06 ID:6KvuSbo3
支援

591 :ラスボスだった使い魔 ◆Vxqagm.6NNBM :2011/01/22(土) 20:46:00 ID:hn3JVV+t
「はぁ……」
 もう何度目になるかも分からない溜息をつくギーシュ。
 トカゲのシッポ切り。
 理屈の上では分からないでもない。
 少数の犠牲で多数を生かすというのは、まあ、取りあえず理に適ってはいる。
 でも、切られて犠牲になる方だって、切られたくないし、犠牲になんかなりたくない。
 かと言って、自分たちがやらなければ他の誰かが切られるだけだし。
 誰もやらなかったら、味方が全滅してしまう。
 今回は、その役が自分に回ってきた。
 それだけの話。
 それだけの話なのだが、やっぱり死にたくはない。
 でも理屈の上では……。
 指定された『防衛点』であるロサイスから50リーグほど離れた小高い丘に向かう途中、ギーシュは丸々一晩を費やしてそんなことを延々と考え続けていた。
 あの大隊長の説明が終わってから、ド・ヴィヌイーユ大隊はあれよあれよと言う間に出撃準備を行わされ、更にロサイスから強制的に追い出されるようにして出撃させられたのである。
 それからギーシュなりに、どうにかしてこの状況を納得しようとしているものの、上手くいかない。
 そして『防衛点』に到着してもうまく納得は出来ず、更にこんなことを考えている間にも敵は迫ってくる。
 ―――ここからロサイス側に10リーグ離れた地点では『第二陣』、そこから更に10リーグ離れた地点に『第三陣』、また10リーグ後ろに『第四陣』がいるとのことだが、そんなことは何の慰めにもなりはしない。
 これはむしろ、自分たちの失敗を見越しての配置なのだ。
 総司令部としては『第一陣』で5時間、『第二陣』で3時間……というように、結果として丸一日の時間を稼げさえすれば、それでいいのである。
「いやあ、貧乏クジを引いちまいましたなあ。副隊長殿」
「…………副長」
 自分の気持ちに折り合いを付けられずにいると、妙に軽い調子のニコラに声をかけられた。
 その顔には、少なくとも表面上は悲壮感も絶望感も漂っていない。
「副長は、その……いいのかい?」
「……ま、兵隊は『死ね』って言われるのも仕事の内ですからな。いつかはこんな日が来るんじゃないか……とは思っとりましたよ、そりゃ」
 なるべくなら来て欲しくはなかったですがね、と肩をすくめながら言うニコラ。
 そう言えば、と思い出す。
 彼は自分が配属されてくるよりも前から、この中隊の副長として働いてきたと言っていた。
 それはつまり、兵士としてそれなりの数の戦場をくぐり抜けてきているということだ。
 ならば今ギーシュが悩んでいることなど、とっくの昔に折り合いを付けているのだろう。

592 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 20:46:26 ID:6KvuSbo3
支援でっせ

593 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 20:46:27 ID:ul65xMgN
逐次投入は最悪の愚策だろJK

594 :ラスボスだった使い魔 ◆Vxqagm.6NNBM :2011/01/22(土) 20:48:00 ID:hn3JVV+t
「……………」
 周りを見渡してみれば、ド・ヴィヌイーユ大隊の象徴とも言える老兵たちや、やる気の無い不良兵士たちは、それほど悲壮感を漂わせてはいない。
 さすがに皆無ということはないみたいだが、しかし彼らも彼らで、それぞれ腹は決めているようだ。
 それこそ、とっくの昔に。
 ……そう考えると、自分がえらくちっぽけに思えてきた。
「……はぁ」
 ガックリと肩を落とすギーシュ。
 そんな中隊長に対して、補佐役である副長は、
「……逃げてもいいんですぜ、坊ちゃん」
「!」
 今、彼が最も言って欲しい言葉を、気軽に投げかけた。
 けれど、それは逆に萎えていたギーシュの心を取りあえずでも奮い立たせるきっかけとなる。
「ああ、うん……。……正直に言うと、今すぐにでも逃げ出したいんだけど」
 勝手に騒ごうとする心臓の鼓動を強引に無視して、後から後からわいてくる手のひらの汗を握りしめて、どんどん乾いていく口の中を無理矢理に湿らせて、それでも隠し切れない震えをにじませながら、ギーシュは言った。
「何だか、ここで逃げ出したら、この先ずっと逃げ続けながら生きていくことになりそうでさ。
 ……それに、僕も軍曹と同じ兵士なんだし。仕事の内ってヤツだよ」
 これがギーシュなりに搾り出した結論だ。
 後半部分が目の前の人物からの受け売りというのが、何とも情けないが。
 ニコラは苦笑しながらギーシュの言葉に頷く。
「……それが、坊ちゃん流のやせ我慢の建前ですかい?」
「うん」
 見栄も何もなく、正直にギーシュは言った。
 言った直後で何だが、これは建前だ。
 こういうカッコよさげな建前でもなければ、とても命がけの意地なんて張ってられない。
 やせ我慢をするにも、意地を張るにも、理由ってのは必要なのだ。
「でも、一応は本音なんだぜ?」
「分かっとりますよ。こじつけだろうが馬鹿馬鹿しかろうが、支えは必要ですからな」
 やっぱり見透かされてたか。
 ま、この期に及んで、いちいち虚勢を張る必要もない。
 ギーシュとニコラは妙に締まりのない空気のまま、大隊長に指定された地点へと中隊を率いていく。
「……………。大変ですな、貴族ってのも」
「まあね」
 朝もやの向こう、静かな地響きをともなって現れる大軍団を眺めながら、二人はそんな会話を交わすのだった。

595 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 20:48:47 ID:6KvuSbo3
支援

596 :ラスボスだった使い魔 ◆Vxqagm.6NNBM :2011/01/22(土) 20:50:00 ID:hn3JVV+t
 朝もやが徐々に晴れていき、朝日に照らされ、そして距離が近づいてくるに連れて、敵の輪郭がだんだんとハッキリしてくる。
 横に広がってはいないのでそれほど多い人数には見えないが、その後ろに大量に控えている軍団も合わせれば七万の大軍になるはずだった。
 銃兵、槍兵、弓兵。
 魔法を使うメイジ。
 大砲、機関銃。
 オーク鬼、トロル鬼、オグル鬼などの亜人。
 竜、ヒポグリフ、マンティコア、グリフォンなどの幻獣に乗った騎士。
 あとは何だろう。
 ああ、幻獣とかじゃなくって、馬に乗った兵士もいるだろうなぁ。
「はぁ……」
 ギーシュはまた溜息をつくと、もう恐怖も虚勢も昂揚もない、淡々とした口調でニコラに話しかけた。
「軍曹」
 そしてニコラもまた、淡々とそれに応える。
「何ですかい、中隊長殿」
「死にたくない」
「自分もでさ」
「そうか。……うん、安心した」
「結構なことで」
 それきり黙って、二人はボンヤリと七万の兵を眺める。
 そしてアルビオン軍の先頭集団が、ド・ヴィヌイーユ大隊の前方500メイルにまで接近したところで、
「てえーーーーーーーーーーっっ!!!!」
 大隊長の号令が響き、大隊の銃歩兵たちが一斉に銃弾を発射した。
 ……ド・ヴィヌイーユ大隊が使用している火縄銃の有効射程は、最大で500メイルほど。
 確実に殺傷能力を発揮させたいのならば、50メイルほどには距離を詰める必要があるだろう。
 ではどうしてそんな有効射程ギリギリで銃撃を開始したのかと言うと、それは敵の出鼻をくじくためであった。
 効果が薄くとも構わない。
 こちらの目的は足止めなのだから、この銃撃で僅かなりとも怯んでくれれば……。
 そんな期待を込めた銃撃。
 しかし。
 敵の足は多少の怯みこそ見せたものの、停滞するには至らなかった。
「だぁ〜っ! 効果なしだぁ!!」
「いや、効果はあったようですが……コイツは……、ああクソ、成程」
 望遠鏡で敵軍の様子を観察していたニコラは、今の銃撃の結果について何とも判別のしにくい感想を漏らす。
 ギーシュはそんな副官に対し、即座に質問した。
「どういうことなんだ、軍曹!?」
「……ヤツら、先頭をオーク鬼やオグル鬼なんかの亜人で固めてます。連中の分厚い皮膚じゃ、届くか届かないかの威力しかねぇ銃弾なんざ、それこそ豆鉄砲みたいなもんでしょうよ」
「う……」
 つまりは頑丈で、知能が低いが故にあまり怯むこともなく、なおかつ別に消耗したところで直接的な被害にはカウントされない戦力。
 そんなのを先頭に置いているということか。
 確かに、先頭集団と言えば真っ先に敵と戦い、そして真っ先に命を落とす可能性が高い、捨て駒みたいな役割である(捉え方にもよるが)。
 ある意味、亜人には最適のポジションと言えよう。
 引っ掛かるのは、名誉を重んじるハルケギニアの貴族が『一番槍の栄誉』をそんな亜人連中に譲ったということだが……。
 まあ、アルビオン軍の行動がよく分からないのは、今に始まったことでもない。
 それに『合理的』という面だけを見てみれば、この布陣はある意味……。
「か、賢いな」
「敵を褒めても何も出ませんぜ。……しかしその亜人の後ろにいる連中は、さすがに人間みたいですな。後続のヤツらは止まっとるようです」
 マトモな人間なら、銃撃音が響けば警戒くらいはする。
 ましてや今は戦争中で行軍中だ。
 あっちも連合軍側からの襲撃くらいは少なからず考えているはずで、足を止めて状況の確認くらいはするだろう。
 おそらく今頃はメイジの使い魔の……鳥か何かがこっちの布陣を見つけて、その視界を主人に提供しているに違いあるまい。
「これだけでも足止めは…………えっと、どのくらい出来るんだろ?」
「ま、少なくとも丸一日ってことはないでしょうな」
 そりゃそうだ、とギーシュは肩を落とす。
 まあいい。
 時間を稼ごうが稼ぐまいが、どっちにしろ自分たちの生存は絶望的なのだ。
 ……自分で思ってて悲しくなってきたけど。
 何はともあれ、当面の敵は銃弾にも怯まず進んでくる亜人たちの集団だ。 
 それじゃあ、せいぜいより多くの時間を稼いで……。

597 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 20:51:19 ID:/8qsq/2K
支援

598 :ラスボスだった使い魔 ◆Vxqagm.6NNBM :2011/01/22(土) 20:52:00 ID:hn3JVV+t
 と、その時。
 ピキッ……
「?」
 どこかで聞いたような音が響く。
 何だったか。
 硬いものにヒビが入った音に似た、この音は―――
 ゴッッッ!!!!!
「げぇっ!!?」
 続いて地震が発生。
 ギーシュの中で、嫌な予感が加速度的に膨れ上がっていく。
 この現象は覚えている。
 地震のないアルビオンで発生する地震。
 そして、この後に起こるのは……。
 ―――ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッ!!!
 地面から赤紫と青、二つの結晶のようなモノが突き出してきた。
 前回は赤紫の結晶だけで、せいぜい膝から下くらいのサイズのものがほとんどだった。
 だがが、今回は赤紫と青の両方で、小石サイズから2〜3メイルほどまでと大小さまざまである。
(……前にアルビオンに来た時に見た『青い結晶』って、やっぱりコレか!)
 シティオブサウスゴータでは『赤紫と青は同じものなのか分からない』とか考えたが、両方いっぺんに出て来られたらもう同種のものだと認定するしかない。
 ユーゼスやエレオノール女史にこのことを話したら、研究対象として喜びそうだなぁ。
 …………いやいや、そんなことを考えている場合ではなくてだ。
 地震、結晶の出現、と来れば、次に来るのは、
 ヴンッ!! ヴンッ!! ヴンッ!! ヴンッ!! ヴンッ!! ヴンッ!! ヴンッ!!
「やっぱりそう来るかぁ……」
 大量の赤い光と共に、『アインスト』と呼ばれる異形の怪物たちが現れる。
 まるでアルビオン軍と自分たちの間に、割って入るかのように。
 しかし今回は、前回に比べてべらぼうに数が多い。
 種類こそ『骨』、『ツタ』、『鎧』、『魚』と前回と同じだが、その総数はハッキリ言って桁違いだ。
 その数は……ざっと……いくつくらいだろうか。
 ウジャウジャウジャウジャとひしめき合っていて、数えるのも馬鹿らしい。
 むしろ怪物の数なんて、数えたくない。
 って言うか。
「前回といい今回といい、何で僕たちが亜人と戦おうとするとコイツらが出て来るんだ!!?」
「タイミングを見計らってたのかも知れませんなぁ」
「だったらもうちょっと早く出て来て、アルビオン軍を足止めしててくれよ!!」
「自分に言われましても。……ま、あのバケモノが何考えてるのかなんざ知ったことじゃありませんが、これで少なくとも足止めが出来る時間は増えましたか」
「……………」
 それは、確かにそうだ。
 これだけの数のアインストが現れれば、さしものアルビオン軍だって、もしかしたら丸一日くらいの足止めを食らってくれるかもしれない。
 ただし。
「ま、我々がここで死んじまう確率も跳ね上がりましたけど」
 それは、このアインストの群れがアルビオン軍だけを狙ってくれた場合であって。
 そんな都合のいい展開は……。
『グォォォオオオオオ……!』『グゥゥゥウウウウウウ……!』『ガァァアアアアアァァ……!』『オォォォオオ……!』『…………ァァア!』
「ないよな、やっぱり!!」
「そりゃそうです!」
 アルビオン軍と、ド・ヴィヌイーユ大隊の両方に等しく襲い掛かってくるアインスト。
 ギーシュはそれに対抗するためにバラの造花を構え、ニコラは中隊員たちに攻撃の指示を出した。


 ―――『レコン・キスタ』の台頭に始まり、アルビオン王家の瓦解、アルビオンのトリステイン領タルブへの侵攻、トリステイン・ゲルマニア連合軍とアルビオン軍によるアルビオン本土での戦い。
 後の世において『レコン・キスタ戦争』、あるいは単純に『アルビオン戦争』と呼ばれることになる、この一連の流れ。
 その最終局面は、こうして混沌の度合いを深めていく。

599 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 20:53:04 ID:cWYmQmn2
しえん

600 :ラスボスだった使い魔 ◆Vxqagm.6NNBM :2011/01/22(土) 20:54:00 ID:hn3JVV+t
「♪〜〜♪〜♪♪〜〜〜♪」
 ラ・ヴァリエールの屋敷の近くの小道を、ハミングしながら歩くカトレア。
 ここ最近の彼女は、非常に機嫌がよかった。
 ついこの間までの塞ぎ込みぶりが、嘘のようである。
「ふふ……うふふふっ」
 左手首にキラリと光る鎖状のブレスレットに視線を移すと、思わず笑い声があがってしまう。
 ユーゼスからの贈り物。
 他の誰も持っていない。
 私だけのもの。
 これはユーゼス本人にもしつこいくらい確認したのだから、間違いない。
「♪〜〜〜♪♪〜〜♪」
 そしてこれを身につけていると、いや『これを手に入れた』という事実だけで、何だかもう居ても立ってもいられなくなって、こうして外に軽い散策に出たのだ。
 まあ、ユーゼスや医者からも『健康のためには少しくらい軽い運動をした方がいい』と言われているし。
 いくら自分が病弱だとは言え、こうして屋敷の近くをちょっと歩くくらいは何の問題もない。
 それに、この散策には別の目的もある。
 むしろそっちの『別の目的』の方がメインと言うか。
 まあ、そんな大げさなものではないのだけれども。
 しかし決して大げさ過ぎもしないと言うか、でも……いや、ちょっと待って。
 落ち着きましょう。
 まずは深呼吸。
 すぅ……。
 ……はぁ。
 よし、落ち着き終了。
 そしてふと視線を左手首に移せば、そこには銀色に光る―――
「……うふふふっ」
 おっと、いけない。
 落ち着ききれてないじゃない。
「…………どうしましょ」
 ―――そう、今回のカトレアの目的はまさにそれ。
 落ち着くことだった。
 テンションのクールダウンと言ってもいい。
 何せ、今日は週に二回の『診察の日』なのである。
 もう数ヶ月にも渡って続けられていることなので、する方のユーゼスとしても、される方のカトレアとしても慣れたものだったが……いや、慣れているはずだったのだが。
 今回はその慣れた行為が問題だった。
 だって、肌を晒すのである(主に背中だけだが)。
 そして、その肌を直に触られるのである。
 ちょっと誇張した表現をすれば、まさぐられるのである。
 いつもならそれに対して身体的だけではないくすぐったさやら、気恥ずかしさやら、決して少なくない幸福感やらを感じるだけで終わる。
 けれど。
 今は気分がとっても高揚、ありていに言えば幸せ気分でハイテンション。
 こんな幸せな気持ちでいつもの『診察』をされてしまったら、自分はいったいどうなってしまうんだろう。
 ユーゼスに晒して、
 ユーゼスに見せて、
 ユーゼスに触れられて、
 ユーゼスに撫でられて、
 ユーゼスにまさぐられたりしたら、
 もう。
 ああ、もう。
 ホントに、もう。
「…………きゃっ」
 顔を赤らめて頬を両手に当てつつ、身体をくねらせるカトレア。
 普段は全くと言っていいほど表面には出ないが―――と言うよりも最近になって芽生えてきたものではあるが、このあたりがルイズの姉で、なおかつエレオノールの妹たる所以であった。

601 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 20:54:44 ID:cWYmQmn2
しえん

602 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 20:54:51 ID:6KvuSbo3
支援

そろそろさるるか?

603 :ラスボスだった使い魔 ◆Vxqagm.6NNBM :2011/01/22(土) 20:56:00 ID:hn3JVV+t
 ともかく。
 そういうわけで、落ち着かなければならない。
 このままではドキドキしすぎて倒れてしまうか、最悪の場合は心臓発作が起こりかねない。
 心拍数を少し上げるだけでも、病弱なカトレアの身体には害悪となる。
 迂闊にドキドキしたり、ときめいたりも出来ないのだ。
「我ながら、難儀な身体ね……」
 溜息をつきつつ、意識してゆっくり歩くカトレア。
 まあ、幸いにして今は冬だ。
 朝の空気もあいまって、頭を冷やすには持ってこいのはず。
 診察の予定は午後だが、それまでにはぜひ落ち着いておきたい。
 それがダメなら、せめて心の準備だけでも……。
 ……などとカトレアが考え始めた、その時。
 ヴンッ!!
「え?」
 カトレアの目の前に、いきなり赤くて丸い石が現れた。
 本当にいきなりである。
 何の前触れもなかった。
「……?」
 大きさは……片手で持つには大き過ぎて、両手で持つにはちょうど良いくらい。
 ちょっと不謹慎な表現だが、人間の頭ほどだ。
 そして最大の特徴は、その大きさでも、ましてや『赤』という色でもなく、
「浮かんでる……」
 宙に浮いているのである。
 何だろう、風石の一種か何かだろうか。
 赤い風石なんて聞いたこともないが。
「……ユーゼスさんか、エレオノール姉さまなら分かるかしら?」
 二人とも学者だし、特に姉はアカデミーで始祖の聖像を作ることを仕事にしているのだから、鉱石には詳しいだろう。
 あるいは持って帰ったら、ユーゼスとの話のタネにもなるかもしれない。
「……………」
 それにしても……本当に、きれいで、真っ赤な石だ。
 宝石と言っても通用しそうなほど、きれいで。
「…………、…………………」
 その輝きを見つめていたら、何だか自然と、宙に浮かぶ赤い石へと足が進んだ。
 とても赤い。
 赤い。
 紅い。
 まるで血のように。
「…………ぅ…………」
 ふらふらとした足取りで、赤い石へと歩を進めるカトレア。
 石は、まるで脈動するかのようにしてゆるやかな赤い明滅を繰り返している。
 その輝きは、
 赤くて、
 紅くて、
 とても、あかくて。
 思わず近づいて、手を伸ばしてしまいそうに―――
「………………、ぁ」

604 :ラスボスだった使い魔 ◆Vxqagm.6NNBM :2011/01/22(土) 20:58:00 ID:hn3JVV+t
「―――――」
 ラ・ヴァリエールの屋敷。
 あてがわれた部屋の中で、ユーゼスはジッと目を閉じていた。
 別に眠っているわけではない。
 瞑想しているわけでもない。
 複雑な思考や計算に埋没しているわけでもない。
 何かに悩んでいるわけでもない。
 ……特にやることが無いので、ただ無為に過ごしているのである。
「―――――」
 酷く無駄な時間の使い道ではあるが、今のユーゼスにやることが何も無いのは事実である。
 それにユーゼス自身、このような時間を貴重に感じていた。
 何もせずに過ごす。
 考えることすら放棄する。
 なんと愚かしく、贅沢で、素晴らしいことか。
 一分一秒、一瞬たりとも停滞してくれない時の流れを、自分という存在は今、思い切り無駄に消費し続けているのだ。
 過去の自分を振り返ってみると、自分はいつも急いでいた。
 生前のウェールズ・テューダーの言葉ではないが、『生き急いでいた』と言っていい。
 銀河連邦警察科学アカデミー、大気浄化、ギャバンなどの宇宙刑事との仕事、地球への派遣、光の巨人、決定的な失敗と挫折、瀕死の重傷、因果律の研究・操作、イングラムとの戦い…………特に地球に赴任して以降は気を休めた覚えがない。
 このあたりで一息いれても、誰も文句は言わないはず。
 えらく年寄りじみた考えだが、実際に自分の実年齢は年寄りなので別にいいだろう。
「―――――」
 そんな風に激しくもゆったりとした時の流れを感じながら、ユーゼスはまた思考と行動を停止させ、

「!」

 停滞を楽しもうとした矢先に、自分の脳に埋め込んであるクロスゲート・パラダイム・システムが反応した。
「これは……空間転移か」
 反応はアインストのものが二つ。
 どうやら、二箇所でほぼ同時に現れたらしい。
「……………」
 アインストが二箇所に現れた。
 それだけならば、別にどうでもいいことだ。
 だが今回のその『二つの反応』は、どちらも通常とはやや異なっていた。
 一つは、アルビオンに現れたもの。
 今までにもアインストはアルビオンに……と言うよりも、ここ最近はアルビオンにしか現れていないかったのだから、その点はいい。
 問題はその数である。
 システムが弾き出した累計転移数は、2071。
 つまり、2071体のアインストがアルビオン大陸に出現したということになる。
 これは今までにない規模だった。
「……ふむ」
 …………今までに無い規模だが、だからどうした、ということもない。
 アルビオンのことは、アルビオンのこと。
 今現在トリステインにいる自分に関係がないのならば、構うまい。
 ハルケギニア人のことはハルケギニア人が解決するべきであって、自分のような存在は露骨な干渉を行うべきではないのだ。
 アインストが自分に襲い掛かってくるなりすれば、その時には対処するが、それだけである。
 まあ、アルビオンの方は放置で良かろう。

605 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 20:58:32 ID:cWYmQmn2
紫炎

606 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 20:59:36 ID:6KvuSbo3
支援

607 :ラスボスだった使い魔 ◆Vxqagm.6NNBM :2011/01/22(土) 21:00:30 ID:hn3JVV+t
 問題はもう一つの反応だ。
「……………」
 こちらの転移数は、1。
 転移の規模も、アルビオンに現れた一つ一つに比べてえらく小さい。
 小型のアインストでも現れたのか。
 ……それだけならばアルビオンのものと同じく放置するのだが、これは出現した場所が大問題である。
「この屋敷から、歩いて行ける距離に出現しただと?」
 そう。
 出現地点はトリステイン、ラ・ヴァリエール領内。
 それも今現在、自分がいるこの屋敷から目と鼻の先の場所だった。
「……あからさま過ぎる」
 これまでにも何度か『絶妙なタイミング』で事件が発生したことはある。
 例えば自分が召喚されて間もなく、付与されたガンダールヴのルーンの性能を試すかのようにして、ギーシュ・ド・グラモンや『土くれ』のフーケのゴーレムと戦闘を行うことになったこと。
 それから時間を置かずにアルビオンへと行かされることになり、その道中でシュウ・シラカワと遭遇したこと。
 ジェットビートルを使えるようにすれば、それを活用しろと言わんばかりにアルビオン軍がタルブへと攻めてきたこと。
 惚れ薬の解毒薬を作るためにラグドリアン湖で水の精霊に会って、『アンドバリ』の指輪の話を聞かされた直後に、その指輪の力で甦った死者と戦ったこと。
 20年前のダングルテール事件の主犯であるジャン・コルベールが魔法学院で働いており、それと鉢合わせるようにして被害者のアニエス・シュヴァリエ・ド・ミランがトリステイン王宮より派遣され、更に事件に少なからず関与していたメンヌヴィルまでもが現れたこと。
 これらの『事件の連続性』に対して、ユーゼスも前々から怪しんではいた。
 しかし、これらの事件は連続性はあっても関連性は薄い。
 極端な話、『偶然』の一言で片付けてしまっても問題はないのである(とは言え、無視の出来るものでもないが)。
 だが。
 今回のアインストの出現は、明らかに何者かの意思を感じる。
 特に、ラ・ヴァリエールに転移してきた方だ。
 自分もアインストについて全てを知っているわけではないが、確かアレは『自分たちが求めるもの』の前に堂々と出現し、襲撃することはあっても、このようにコソコソと隠れるようにして出現したことはないはず。
「…………ふむ」
 何にせよ、ここで考え込んで解決する問題ではなさそうだ。
 ユーゼスはクロスゲート・パラダイム・システムを起動させ、自身を立方体のエネルギーフィールドに包むと、空間転移を行った。
 行き先はもちろん、ラ・ヴァリエールに転移してきたアインストの転移地点である。

608 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 21:01:07 ID:6KvuSbo3
支援

こりゃ3分割か?

609 :ラスボスだった使い魔 ◆Vxqagm.6NNBM :2011/01/22(土) 21:02:00 ID:hn3JVV+t
 ロマリア大聖堂の地下に設けられた一室。
 アルビオンに出現した赤と青の鉱石が、壁や床を侵食するようにしてひしめき合っているその場所で、ロマリア教皇ヴィットーリオ・セレヴァレは一人、笑みを浮かべていた。
「フ……フフフ、順調ですね」
 今回、ヴィットーリオがヴァールシャイン・リヒカイトを使って行った二つの行為には、それぞれ重要な意味があった。
 まずアルビオンに出現させた、おおよそ2000体ほど(指示を下したヴィットーリオも発生させたヴァールシャイン自身も、正確な数は把握していない)のアインスト。
 四ケタ規模でのアインスト発生が、実際に可能と判明したことは大きな意味がある。
 あとはこれをヴァールシャインを中継して自由自在に操れるようになれば完璧だが、今の段階でさすがにそこまでは無理だ。
 ヴァールシャインの話では、そもそもアインストには『群体』として見境なく暴れるだけならば問題はないが、特定個人の意識を反映させるとなると相当な慣熟が必要になるらしい。
 現在のヴィットーリオでは、せいぜい1体か2体程度のアインストの『行動の方向性』を定めるだけで精一杯だとか。
 まあ、これはいい。
 コツコツと訓練を重ねることにより、操作可能な数をそこから徐々に増やせばいいのだから。
 操作は結局、不可能だった……ということになっても、エルフ本国にアインストを出現させ、適当に暴れてもらえばよかろう。
「さて……」
 ある意味、これよりも重要なのは『もう一つの方』である。
 カトレア・イヴェット・ラ・ボーム・ル・ブラン・ド・ラ・フォンティーヌ。
 ラ・ヴァリエール家の次女……トリステインの『虚無』の担い手の姉である彼女をこちら側に引き込んだことは、大変喜ばしい。
 家族全員を支配下に置くという案もあるにはあったが、あまり派手に動くのは避けたいし、何よりもあのカトレアという女性はトリステインの『虚無』に対してかなり大きな影響力を持っている。
 ならば、彼女一人で十分だろうと判断したのだ。
 身体が弱いのが気にかかったが、そこは『治療』……いや『再生』をほどこして解決した。
 これで彼女は健康体。
 むしろ感謝されてしかるべきである。
 まあ、こちらからの『指令』には強制的に従ってもらうことになるが……。
 ともあれ、これで彼女を通じてトリステインの『虚無』を操作することが出来るはずだ。
「フフ……、達成しなければいけないことはまだまだ山積みですが、今は一つ一つこなしていくとしましょう……」
 今のところは順調に進んでいる自分の計画。
 ヴィットーリオはそれに対して満足げな笑みを浮かべると、アルビオンに発生させたアインストを通し、更に使い魔であるヴァールシャイン・リヒカイトを中継して、戦場の様子を見守り始めた。

610 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 21:03:20 ID:6KvuSbo3
支援、ところがどっこいだ 狂皇

611 :ラスボスだった使い魔 ◆Vxqagm.6NNBM :2011/01/22(土) 21:05:00 ID:hn3JVV+t
 シティオブサウスゴータ。
 かつてはサウスゴータ家が治め、そのサウスゴータ家が取り潰しにあってからはアルビオン王家が治め、その王家が潰れたら今度は神聖アルビオン帝国が治め、そうかと思えばトリステイン・ゲルマニア連合軍が奪い、更にまた神聖アルビオン帝国に奪い返された都市である。
 ここ最近やたらと支配者が移り変わっている、不遇と言うか数奇な自分の生まれ故郷を、マチルダ・オブ・サウスゴータは複雑な思いで『ネオ・グランゾンのコクピットの中から』見下ろしていた。
 もう少し正確に言えば、『ネオ・グランゾンのコクピットに映し出された映像を見ていた』。
「……懐かしいと言えばそうだけど……何だかね」
「その郷愁は分からないでもありませんが」
 思わず口から漏れた呟きに、傍らにいるシュウ・シラカワが応えた。
 ちなみに、今彼らが乗っているネオ・グランゾンには『副座』などという気の利いたものは備わっていないので、自動的にマチルダがシュウの膝の上に乗らざるを得ない形になっている。
 これにはさすがのマチルダもうろたえたのだが、当のシュウは涼しい顔。
 と言うか、全然気にした風もない。
 …………微妙に女としてのプライドが傷付けられたが、そこはグッと堪えた。
 そう言えばコクピットの隅の方で、チカが『うわあああ、ティファニア様をどう誤魔化せば』とか言いながら翼で頭を抱えているが、何の話なんだろう。
 まあ、自分には関係なさそうだから放っておくけど。
「どの辺りまでの土地を『サウスゴータ』と言うのですか?」
「この『シティ』から、大体30リーグくらい離れた……ああ、この山脈あたりまでだね」
 マチルダは、コクピットに表示された周辺の地形図を指差してそう説明する。
 と、そこで彼女は疑問を覚えた。
「シュウ、質問していいかい?」
「私が答えられるものであれば、どうぞ」
「いや……、このネオ・グランゾンの……こくぴっと? に映し出されてる、えっと、『もにたー』だっけ? それに書かれてるのって、アンタの故郷の文字なんだよね?」
「そうです。より正確に言うのならラ・ギアスの文字ではなく、地上の文字ですが」
 このネオ・グランゾンの前身であるグランゾンは、そもそも地上……いわゆる地球で造られたのだから、モニターやコンソールの表示にそこの文字が使われているのは当然である。
「……よく分かんないけど、とにかくハルケギニアで使われてる文字とは違うわけだ」
「ええ」
「それじゃ、使ってる文字が違うのに、私たちとアンタとでどうして言葉が通じるんだい? 少なくとも私はこの文字が読めないわけだから、言葉も違っていなきゃおかしいじゃないか。…………今更だけどさ」
「ああ、そのことですか」
 シュウは生徒にものを教える教師のようにしてマチルダに説明した。
「これはラ・ギアスから地上人が召喚される場合の話ですが、『召喚される人間』は召喚時に言葉を翻訳する魔法がかけられるのです」
「ってことは……」
「おそらくは私が召喚された時にも、私に対して似たような魔法がかけられたのでしょうね。ティファニアが使った召喚のゲートには、そのような効果を付与する機能があるのでしょう」
「はあ、成程。……ん?」
 そうなると、新たな疑問が出て来る。
「だったらアンタがハルケギニアのガリア語の本を、スラスラ読めるのはどうしてさ」
「? 文字の読み方ならばティファニアに教えてもらいましたが」
「……………」
 サラッと言うシュウ。
 確かこの男は、自分ですら何を言っているのかよく分からない本をパーッと流し読みしていたような気がするが……。
「……一応聞いておくけど、習得するまでどのくらいかかった?」
「5日ほどです。その間、ティファニアには迷惑をかけてしまいましたね」
「……………………ああ、そう」
 いくら『言葉が通じる』とは言え、まっさらな状態から勉強を始めて5日ほどでマスター。
 驚異的なスピードだ。
 早過ぎると言っていい。
 どのくらい凄いのかと言うと、産まれも育ちもハルケギニアのマチルダが23年かけて培ってきた語学力を、このシュウ・シラカワはわずか5日で追い抜いてしまったということである。
(……いや、コレは深く考えるとダメな気がするね、うん)
 今、自分が体重を預けている男は、ひょっとしてとんでもない人間なんじゃなかろうか。
 そんなことを今になって自覚してきたマチルダは、やや強引に話題を変えることにした。

612 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 21:06:14 ID:6KvuSbo3
支援!

分量多いな… 分割数どれくらいになるんだろ

613 :ラスボスだった使い魔 ◆Vxqagm.6NNBM :2011/01/22(土) 21:07:00 ID:hn3JVV+t
「えっと……その、それにしても、本当に大丈夫なんだろうね? 見たところ、見張りの連中がウヨウヨいるみたいだけど」
 マチルダは別のモニターを指差しながら、目の前にある不安材料を提示する。
 そのモニターが映すのは、シティオブサウスゴータの外れにあるレンガ造りの建物だ。
 何でも、その建物には現アルビオン皇帝クロムウェルが直々にやって来ており、そこを司令部としてトリステイン・ゲルマニア連合軍の追撃を指揮しているとか。
 仮にも『皇帝』を名乗る人間が随分と軽率な行動だが、件の建物にはこれ見よがしに神聖アルビオン共和国の議会旗がはためいており、しかも周辺にはかなりの数の竜騎士や警備の兵たちが確認出来る。
 裏付けの材料としては、まあまあと言うところか。
 しかし。
「こんなバカでかい図体した、ええと、ガーゴイルじゃなくって、なんだっけ」
「ロボット、機動兵器、アーマードモジュール……好きなように表現していただいて構いませんよ」
「そうそう、こんな『ろぼっと』が堂々と空を飛んでるんじゃ、見つけてくれって言ってるようなもんじゃないか」
「その点ならば心配はいりません。この『隠行の術』は持続時間と持続空間を絞り込めば、姿や物音はもちろん、完全に気配まで消すことが出来ますからね」
「……………」
 もうワケが分からない。
 いや、まあ、間違いなく目で直接確認が出来る距離までこっちが接近しているのに、見張りの騎士や兵士たちは全然こっちに気付いていないということからして、確かにそういう効果はあるらしいとして、だ。
 何と言うか、あまりにも凄過ぎないだろうか?
 いくらハルケギニアとは違う世界からやって来たとは言え、この男は……。
「それではあの砦の近くへ停めて、中に忍び込みましょう。マチルダ、案内はお願いしますよ」
「……ああ、分かったよ」
 打ち切ったはずの思考が再開しかけて来たところでシュウから声をかけられ、マチルダは再び我に返る。
 今はあの砦に侵入して、クロムウェルから『アンドバリ』の指輪を取り返すことが先決だ。
 ―――取りあえず、今は。


 かつてマチルダの実家が太守を務めていた、サウスゴータ地方。
 彼女にとってこの土地一帯は庭みたいなものであり、同時に遊び場のようなものである。
 と言うか、現在忍び込んでいるこの砦は子供の頃、実際に遊び場に使っていた。
 実際に街を治めていたのは議会だったし、名ばかりの太守ではあったが、そのくらいの融通は利いたのだ。
 しかし、そんな昔懐かしい場所に忍び込むことになろうとは、子供の頃はもちろんサウスゴータの地を追い出されて以降も、全然思っていなかった。
(……ま、感傷にひたろうってわけでもないけどさ)
 それでも複雑な気分であることは確かだ。
 とっくに吹っ切ったと思って―――思い込んでいたのだが、意外とマチルダ・オブ・サウスゴータという人間は未練がましいらしい。
「っと、あそこだよ」
 そんなことを思いながらシュウと一緒に歩いていたら、目的の部屋の前にたどり着いた。
 マチルダの記憶にある限り、この砦で最も広く、内装も豪華だった部屋である。
 この砦の中にクロムウェルがいるとすれば、あの部屋が最も可能性が高いだろう。
「……いると思いますか?」
「さあ、そこまでは知らないよ。ドアを開けてみて、いたらそれで良し。いなけりゃまた探すしかないんじゃないかい?」
「それも仕方がありませんか」
 今後の方針はそれでいいとして、目的の部屋の前には見張りの兵が二人ほど立っていた。
 いくら『隠行の術』とは言えドアや壁をすり抜けられるわけではないため、どうにかして退いてもらう必要がある。
 マチルダが『スリープ・クラウド』でも使えれば話は早かったのだが、あいにくと彼女は土メイジであって、水系統の呪文である『スリープ・クラウド』は使えない(水系統そのものが使えないというわけではないが)。
 と、なると……。
「チカ、行ってらっしゃい」
「あ、やっぱり。待ってました! いやー、このまま出番なしで終わると思っちゃったじゃないですか、もう」
 シュウの肩に乗っていたチカが、嬉しそうに翼をはためかせる。
「やり過ぎないようにしてくださいよ。騒ぎを大きくして、他の見張りに来られては困ります」
「はーい。モニカ様の時と同じ手でいいですかね?」
「……あまり多用する方法じゃありませんが、いちいち手段を選んでいる場合でもないですからね。構いません」
「了解でーす」

614 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 21:07:08 ID:ul65xMgN
その人天才だし

狂王、狂皇、テファは病妖精か

615 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 21:08:32 ID:6KvuSbo3
支援

616 :ラスボスだった使い魔 ◆Vxqagm.6NNBM :2011/01/22(土) 21:09:00 ID:hn3JVV+t
 パタパタパタ、とシュウの肩から羽ばたくチカ。
「? 何のことだい、一体」
「…………見ていれば分かりますよ」
 そしてチカは見張りの兵士二人へと飛んで行き……、
「ん? 何だ、この鳥は?」
「誰かの使い魔が逃げ出したんだろ」
「バーカ、バーカ!」
 いきなり暴言を吐いたのだった。
 これにまず反応したのは、二人の内の背の高い方である。
「何だとぉ、このやろ!」
「よせよ、たかが鳥じゃないか」
 それをいさめる背の低い兵士。
「主人は誰だ? まったく、しつけがなってない!!」
 背の高い兵士はそれでも憤りを抑えられないようで、顔も名前も知らないこの青い鳥の主人へと文句をこぼす。
 だが、次の瞬間。
「アホ、ボケ、カス! ○×○の××××!!」
「な、何をっ!! 取り消せ!! 今の言葉は許せん!!」
 またもや吐き出された暴言に、今度は背の低い兵士が過剰に反応した。
「……何ムキになってんだよ、たかが鳥だろ?」
 それをいさめる背の高い兵士。
 ……と、そこで背の高い兵士はあることに気付いたようで、疑いの視線を向けながら背の低い兵士に問いかける。
「それともお前、ホントに○×○で××××なのか?」
「き、貴様まで言うか!?」
 見張りの兵士二人の間に亀裂が入り始めたが、チカはそんなことにはお構いなしで暴言を吐き続け、
「やーい、やーい、○○○の○○○野郎!」
 そのままどこかへと飛んで行った。
「待てっ!!」
「おい、ほっとけよ! お〜い……」
 去って行った鳥を追いかける背の低い兵士。
 更に、いきなり立ち去ってしまった相棒を連れ戻すべく、背の高い兵士もまたその場を離れていく。
「上手くいったようですね」
 そんな一部始終を見ていたシュウとマチルダは、ドアの前に誰もいなくなったことを確認する。
「…………。あのさぁ、前にもこの手を使ったって言ってたけど……」
「さあ、部屋の中を確認しましょう」
(…………触れられたくないのかね)
 じゃあそっとしておくべきか、とマチルダもあえてそれ以上の追求はやめておくことにした。
 マチルダ・オブ・サウスゴータは、それなりに空気の読める女なのである。

617 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 21:09:50 ID:6KvuSbo3
支援

618 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 21:10:21 ID:lFEZ3Mbm
支援

>>609
こう来たか

619 :ラスボスだった使い魔 ◆Vxqagm.6NNBM :2011/01/22(土) 21:11:05 ID:hn3JVV+t
「失礼しますよ」
 ドアを開けて中に入る。
 この段階では『隠行の術』も意味を成さないため、解除済みだ。
 よって、二人の姿は誰からも確認が出来るのだが……。
「なっ!? 何だ、貴様らは!!?」
 中にいたのは、三十代半ばほどの男。
 カールした金髪に碧眼、高い鷲鼻。
 聞いていた外見に一致することから、おそらくはこの男がアルビオン皇帝クロムウェルではないかと思われた。
 しかし……。
「ええい、警備の兵は何をやっていた!? この大事な時に、私に何かあったらどうすると言うのだ!?」
 革命を起こして皇帝の座に就いた人間にしては肝が据わっていないと言うか、随分と態度に余裕がなかった。
 よくよく見てみれば髪は何度も掻きむしったように乱れているし、頬はやつれ気味、目は血走っていて、更に大怪我でもしたのか左腕が包帯で分厚く巻かれている。
「……?」
 いぶかしむマチルダ。
 ともあれ、やることに変わりはない。
「神聖アルビオン帝国皇帝、オリヴァー・クロムウェル閣下ですね?」
 シュウの問いかけに、ビクリと震える男。
 どうやら本当にクロムウェルらしい。
「う、うぅぅ……! な、何なのだ、貴様たちは!? 一体何が目的だ!?」
「私たちの目的は、あなたの持っている『アンドバリ』の指輪です」
「『アンドバリ』の……!!?」
「ラグドリアン湖の水の精霊から、それを取り返すように頼まれましてね。大人しく渡していただければ助かるのですが……」
「フ……フン、成程な……」
 相変わらず余裕のない―――追い詰められたような様子であるが、クロムウェルは薄ら笑いを浮かべ、ジットリとした視線でシュウとマチルダを見る。
「……いいだろう、見せてやる」
 そして包帯が巻かれていない右手だけでゴソゴソと机の中を漁ると、その笑みを更に深くして、
「お前たちが探している指輪は……これだ!!」
 その右手に嵌められた『アンドバリ』の指輪を、二人に向けた。
「!」
「きゃっ!?」
 ドン、と衝撃を受けて倒れるマチルダ。
 一体何が……と確認してみれば、シュウが自分を突き飛ばした姿勢のままで固まっている。
「シ、シュウ……」
「む……ぐっ!? これは……まさか、私の意思を……!?」
「フ、フハハハハッ!! 死者を操る『アンドバリ』の指輪だが、こうして生者の意思を捻じ曲げ、持ち主である私にかしずかせることも出来るとは知らなかったようだなぁ!!」
「むうっ……う……」
「ああっ……」
 そう言えば、水の精霊がそんなことを言っていた。
 つまりシュウは今『アンドバリ』の指輪の魔力を受け、操られようとしているのか。
「くっ……」
 何とかしてシュウを助けなけないと。
 しかし、迂闊に動いてしまっては今度は自分が操られてしまいかねない。
 一体どうすれば……。
 と、その時。
「ふいー、ようやくあの見張りを撒いてきましたよ」
 開けっぱなしにしていた入り口のドアから、チカが戻ってきた。
「チカ!」
「ぬっ……使い魔か?」
「あれ? どーいう状況なんですか、コレ」
 のん気なことを言うチカに、マチルダは怒気のこもった声で説明する。
「シュウがあの指輪の力で、操られかけてるんだよ!! 今は何とか抵抗してるみたいだけど、このままじゃ……」
「うげえぇっ!!?」
 仰天するチカ。
 しかし、いささか驚き過ぎではないだろうか。
 いや、自分の主人がそんなことになっていれば、これだけ驚くのも当然か。
「ご、御主人様を操ろうとするって、なんと恐ろしいことを!」
「ああ、このままシュウが操られるようなことになったら……」
「は? 何を言ってんですかマチルダ様」
「え?」

620 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 21:12:10 ID:ul65xMgN
あーあ、逆鱗に思いっきり触れちゃったよw

621 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 21:12:43 ID:6KvuSbo3
取り敢えず脳内にダークプリズンのBGMを流すわ

622 :ラスボスだった使い魔 ◆Vxqagm.6NNBM :2011/01/22(土) 21:13:00 ID:hn3JVV+t
 どうも会話が噛み合っていない。
 『シュウが操られる』というのは、それはもう非常事態以外の何でもないはずだ。
 なのに、チカは『それとは別のこと』を恐がっているような……。
「あたしが恐ろしいって言ったのは、『これから御主人様がどうするのか』であってですね」
「?」
 自分が何を恐がっているのかについて説明し始めるチカ。
 だが、それよりも先に、
「ク、ククク……」
「!」「えっ?」「うわっちゃ〜……」
 鈍く輝く『アンドバリ』の指輪の魔力を受け、今にもクロムウェルに操られようとしているシュウから、暗い笑い声が聞こえてきた。
 その顔は確かに笑顔なのだが、決して明るいものではなく、かと言って先程のクロムウェルのような嫌らしさを感じるものでもない。
 まるで、何か堪え難いものを無理矢理に堪えているような、そんな笑顔だった。
「な……馬鹿な、この指輪の魔力を生者が受ければ、感情は消えるはず!! まして笑い声を上げるなど……!?」
「……そんな粗末な精神波で私を操ろうとするなど、思い上がりもはなはだしいですね。エンジェル・ハイロゥのサイキックウェーブやヴォルクルスの呪縛に比べれば、児戯にも劣ります」
「何だと!?」
「……比較対照のハードルが高いなぁ……」
 ボソッと呟くチカだったが、シュウもクロムウェルもマチルダもそれに構っている余裕はなかった。
 シュウは『アンドバリ』の指輪を向けられながら、一歩一歩クロムウェルへと近付いていく。
「ルオゾール以来ですか……。私の意思を操ろうなどと考えた身の程知らずは……」
「ひぃ!? そ、そんな馬鹿な!!?」
 必死になって指輪を向けるクロムウェルだったが、シュウは歩みを止めない。
 そしてその笑みもまた、ますます凄惨さを増していく。
「うっ……うわぁ!?」
 もはや『アンドバリ』の指輪を使っても無駄だと判断したのか、後ずさって逃げようとするクロムウェル。
 だがその際に足がもつれ、転んでしまった。
「『アンドバリ』の指輪の力をマトモに受けて、自分の意思を保っていられるとは……!? 貴様……ほ、本当に人間か!!?」
「……失礼な。私もれっきとした人間ですよ」
 シュウはそんなアルビオン皇帝へと、手を伸ばせば触れられる位置にまで近づく。
「―――もっとも、一度ほど冥府より呼び戻された経験はありますがね」
「っ!?」
 『アンドバリ』の指輪をかばうように右手を隠すクロムウェル。
 その様子を見て、シュウは目を細めた。
「な、何だ!? 何をされようと、貴様などにこの指輪は渡さんぞ!! こ、これがないと、私は……私は……!」
「……ふむ。その『アンドバリ』の指輪……どうあってもこちらに渡す気はなさそうですね」
「そうだ!!」
 クロムウェルはハッキリと拒絶の意思を示す。
 対するシュウは、しゃがみ込んで彼と視線の高さを同じくし、真正面からアルビオン皇帝と向き合った。
「成程……よく分かりました」
 あくまでも物腰は丁寧に、しかしどこか有無を言わさぬ迫力をにじませながら、シュウは話を続ける。
「では、その『アンドバリ』の指輪は、あなたの命よりも大切な物なのですね?」
「う?」
 たじろぐクロムウェル。
 それでも何とか胆力を振り絞ったのか、目の前の男の問いに対して途切れ途切れに答えを返す。
「……そ、そう……だ……」

623 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 21:14:35 ID:6KvuSbo3
支援

624 :ラスボスだった使い魔 ◆Vxqagm.6NNBM :2011/01/22(土) 21:15:00 ID:hn3JVV+t
「では、あなたが命を失えば、指輪は大切な物ではなくなりますね?」
「は?」
 驚いたのは、傍から見ていたマチルダである。
 そんなメチャクチャな理屈があるか。
 クロムウェルだって、そんな言葉には首を横に振るに決まって、
「…………そ……う……、……だ……」
「ええ!?」
 何と、認めてしまった。
「ど、どうなって……」
 マチルダの困惑をよそに、シュウとクロムウェルの『会話』は進んでいく。
「……あなたは既に死んでいます。あなたが気付かないだけでね。
 その証拠に―――ほら、もう何も聞こえないし、何も見えません」
「ぅ……あぁ……、……なにも……見えない……、…………聞こえない……。
 ……私は…………死んでいる…………」
「そうです。
 ですから、その指輪はもう必要ないのです。こちらに渡してください」
「……ゆびわ、は…………ひつようない…………わたす…………」
 クロムウェルはのろのろとした動作で、右手をシュウに差し出した。
 シュウはそれに頷くと、クロムウェルの右手の人差し指に嵌められた『アンドバリ』の指輪をそっと外す。
 そしてマチルダとチカの方に振り返り、軽い調子で喋り始めた。
「終わりましたよ」
「アンタ……アイツに一体、何をしたんだい!?」
 クロムウェルを見れば、ぼんやりとした様子で何かをブツブツと呟いている。
 一体、シュウはこの男に何をしたというのだ。
 水魔法というわけではないだろうが……。
「何、大したことはしていません。簡単な催眠術をかけただけですよ」
「催眠術?」
「ええ。彼はこれで、最低でも半年は廃人同様です」
「…………!!」
「私を操ろうとした報いとするには軽いかも知れませんが、私の素性を知らなかったことを考慮すれば酌量の余地も少しはあるでしょうし、命を奪うまではしないでおきましょうか」
「……………」
 『簡単な』などと言っていたが、言うほど簡単ではないことくらいマチルダにも分かる。
 最低でも半年は廃人同様。
 そんなものが『簡単な』ものであってたまるか。
 いや、このシュウ・シラカワにとっては『簡単な』ものであるかも知れないが、それにしても……。
「……恐ろしい男だね……」
 今日見せてもらった、この男の力の断片。
 それらを総合すると、もうこの言葉しか出てこない。
「あ〜、こりゃもう御主人様に関わっちまったのが運のツキとしか言いようがないですね〜」
 ご愁傷様です、とクロムウェルに向かって呟くチカ。
 どうやらこの青い鳥のファミリアは、主人のこういう行動はとっくの昔に承知していたようだ。
「さて……」
 マチルダとチカのそんな言葉に気分を害した風もなく、シュウは『アンドバリ』の指輪を手にまた歩き出す。
「それでは用も済んだことですし、この砦から脱出しましょう。どうやらここは敵襲を受けるようですからね」
「え? 敵襲って……トリステインがかい?」
「さあ、そこまでは。しかし敵意を持った者がこちらに近づいてくる気配を感じますので、ここが戦火に見舞われるのは間違いないでしょう」
「おおっ、久々に出ましたね。御主人様のレーダーいらずスキル」
 そんな会話をしつつ、一向は『隠行の術』を使って姿を消してから部屋を後にする。
 後に残されたのは、
「…………わたし……は……、……しんでいる…………しんで…………しん、で…………」
 自分が死んだという『事実』を延々と呟き続ける、神聖アルビオン共和国皇帝オリヴァー・クロムウェルだけだった。


 なお、シュウたちがネオ・グランゾンに乗り込み、砦から離脱したその数十分後。
 この砦はガリア両用艦隊の一斉砲撃によって、中にいたアルビオン皇帝や兵士たちごと木っ端微塵に吹き飛ばされることとなる。

625 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 21:16:16 ID:6KvuSbo3
支援!

626 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 21:16:25 ID:ONjkYxM2
どんだけバカなんだ狂皇にクロムウェルww
支援

627 :ラスボスだった使い魔 ◆Vxqagm.6NNBM :2011/01/22(土) 21:17:34 ID:hn3JVV+t
 以上です。

 いろんな人が、いろんなこと考えて、いろんなことをしてるせいで、なんかゴチャゴチャしてしまった感がありますが……。
 取りあえずシュウパート(視点はおマチさんですが)で書きたいこと書けたので満足です。

 カトレアに関しては……エクセレン(あるいはOG外伝のアクセル)方式しか思い浮かばなかったってのが正直なところです。
 ユーゼスが因果律を操作するって方法だけは絶対に避けたかったですし。

 それともう一つ。
 前にも書きましたが、

「戦争には『一発逆転』とか……『一撃必殺』とかがないんだよ!!
 『流れ』なんだよ! 『流れ』!!
 そんな難しいもの、俺に書けるものか――っ!!」

 はい、自己弁護終わり。
 ……いやもう、ホントにね、うん。

 それでは、支援ありがとうございました。


 >>584
 出来ればシュウパート直前、それが駄目でしたらユーゼスパート直前で分割していただけるとありがたいです。

628 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 21:18:28 ID:ul65xMgN
自分が一番嫌いなことやられてこの程度で済ませるとは本当にお優しいな

629 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 21:18:50 ID:6KvuSbo3
乙&了解です

まとめ登録に不備があったら訂正お願いします。

630 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 21:19:42 ID:ul65xMgN


631 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 21:20:07 ID:lFEZ3Mbm
>>627
ラスボス乙

>比較対象のハードルが高い
チカに完全同意だわw

632 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 21:21:17 ID:2P5E73cq
おつー

>>628
クロムウェルにはこの程度でも全く問題ありません!

633 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 21:31:14 ID:9uKwmMIc
乙です

殿を務める破目になったギーシュ。彼のこれからに影響しそうですね。

634 :SeeD戦記・ハルケギニアlion heart with revenger:2011/01/22(土) 21:35:03 ID:M7GDg6zU
ラスボスの人乙でした。
しかし次女は半アインスト化……しかも変化の仕方から言っても、多分エクセレン寄り……再度味方化できるフラグ持ちはユの字しか居ませんが、んな事したらまた三角関係がこじれていきそうですなぁ。

というわけでどうも、SeeDの書き手です。
それでは、他にいらっしゃらなければ21:40頃より参ります。

635 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 21:37:13 ID:ONjkYxM2
ラスボスの人乙でしたー

>迂闊にドキドキしたり、ときめいたりも出来ないのだ。

………良かったなカトレア。これからはいっぱい出来るぞ? もちろんその前に愉快なひと悶着がありそうだけどw


636 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 21:38:13 ID:6KvuSbo3
おぉSeeDの人も来るのか

こいつぁ支援しかないぜ!

637 :SeeD戦記・ハルケギニアlion heart with revenger:2011/01/22(土) 21:40:03 ID:M7GDg6zU
mission24 愛に生きる者、愛に死ぬ者


 噂話を聞いた。
 アルビオンの港が、僅か十数名のゲルマニアの部隊によって奪取されたという話だ。
 大半の人々が眉唾物だと一蹴したが、現実としてその日の前後にアルビオン関係の物流が滞っており、情報の確認が急がれていた。
 もちろん、スコール達にはその事が真実であるとよくわかっていたが。
「サイファーが一人で先行突入。敵の大半を排除した上で旧帝国派の司令部を制圧すると共に司令官を人質にし、本隊が揚陸。というところだろうな。
 元々、アルビオンでは擬似魔法もあまり流布されていない。従来のハルケギニア型の部隊しか持てない帝国派では無理からぬ事だろうが……」
 蕩々とおそらくサイファーがとったであろう戦術をスコールは口にする。
 ガリア紛争終結からおおよそ一月。フルオーダーメイドの新しいジャケットを、注文できる服飾屋を見つけるのに二週間、実際の作成にもう二週間以上掛かってしまっていた。
 ようやく完成したという知らせを聞いて、その服飾屋が居るというガリアの地方都市に足を運んでいた。噂話はそんなところで耳にしたものだ。
「そのまま一気呵成に建国、というところか」
「……もう少し嫌そうな反応をすると思ったが」
 割と淡々としているアニエスにスコールは意外そうな目を向ける。
「ん……まぁ、今のゲルマニアはもちろん嫌いだ。ティファニアも……正直まだ私の中で整理できていない。だが、マチルダはそう嫌いじゃない」
 一番近い単語はシンパシーだろう。権力に翻弄され、辛酸を舐めた末に異界からの旅人に出会い、人生が一変した。メイジと非メイジの違いこそあれ、似ているのかも知れなかった。
「っと――あれだったか」
 目的としていた服屋を見つけ、歩を向ける。
 元々王都で開いていたこの店は、先の紛争時にリュティスを逃げてそのままここで営業を続けていたらしい。元々は王室御用達だったとかで、成る程、出てきたジャケットは上等なしつらえだ。
 完成品は元々スコールが着ていたジャケットとは違い、襟のファーはなくなり半袖になっていた。それに袖を通し、実際に体を動かして引っかかりが無いかいくらか体を動かす。手を入れ直す必要はないと判断して、残りの代金も支払い、店を出たところで
「居ました!あの者たちです!」
 鋭い声が響く。すわ何事かと見た先では、見覚えのあるメイジが杖をこちらに向けていた。
「あれは……」
「アンリエッタ前女王!奴ら、ガリアにまで来たのか!?」
 トリステインに居たときに、ティファニアを目標として仕掛けてきたのはまだ記憶に新しい。だが、国境を越えての軍事行動など、正気の沙汰ではない。
「虚無を殺した重罪人を討ちなさい!」
(虚無?)
 アンリエッタの号令により、雄叫びを上げながらトリスタニアで見た覚えのある顔が多くいる傭兵達が襲い来る。
「勇名を馳せたお前もここまでだぜ!」
「悪いな、レオン!死んでくれやぁっ!」
(虚無、ジョゼフの事か?)
 ライオンハートを抜き放ち、振り下ろされる斧より先に切っ先を奔らせる。
「レオンを庇うならお前も道連れだごはぁっ!」

638 :SeeD戦記・ハルケギニアlion heart with revenger:2011/01/22(土) 21:41:02 ID:M7GDg6zU
「お前は前々から女のくせに気にぐふぅっ!」
「フンっ!ブリザド!……虚無殺しは判るが、それで何故レオンハートを狙う!狙うなら雇い主であるシャルロット女王だろう!」
「言うだけ無駄だ、アニエス!」
 剣を抜いて迎撃を始めるアニエスに、乱戦の怒号の中でスコールが声をかける。
「あんな大きな内乱で、雇い主が居ることを知らないはずもない!これはただ単に俺達を討つための口実に過ぎない!こいつらの……あの女の目的は俺の首そのものだ!」
 薄々、前回の行動から気づいてはいたことだ。
 一年弱前、魔法学院でルイズ現女王に再会したとき、彼女が突っかかってきた用件は何だったのか。そして彼女とアンリエッタの仲の良さ。それらを併せれば導き出される答えは一つだ。
「何!?ファイガ!何故!」
「一年前!彼女の誘拐事件の折りにウェールズ皇太子を俺が始末しただろう!」
「……ああ!サンダガ!」
 僅かに間をおき、リッシュモンの一件かとアニエスも合点する。
「その一件で俺を恨んでいるようだ!」
「あれは……例の指輪で復活していた単なる操り人形だろう!トルネド!」
「それでも良いんだろう、そんなものでも生きていてくれれば!沈めぇっ!」
「そんなもの、クエイクっ!生きていると言えるものかっ!」
 叫び合い、舞うように戦い続け、日中町中の道一つを血まみれにさせ、気づけば挑もうとする傭兵はもう居なくなっていた。
「どうしたのです!?早くあの男を討ち取りなさい!」
 アンリエッタはそう叱咤するが、残っている傭兵達は互いに軽く目配せしつつ遠巻きに囲むだけだ。
 その囲みの中で、
「ドロー ケアル」
「G.F.リヴァイアサン アビリティ『かいふく』」
 細々した傷も治して、完全に無傷の男女が立っていた。
「一応今までは、これでも手加減したつもりだ。だがこれ以上かかってくるなら面倒だ。直接首を撥ねにいくぞ」
 もちろんスコールの言葉は単なる脅しだが、既に何名か倒れた連中の中には事切れている者もおり、十分な効果を発揮した。
「逃げるなら追いはしない。そちらも傭われの身だろう」
 スコールの言葉を受け、悔しげな顔をしつつ三々五々に傭兵達は散っていった。
「お、お待ちなさい!あの男を討てば、富も名声も思いのままなのですよ!?」
 声高に称えて傭兵達を引き留めようとするが、誰もアンリエッタの言葉に耳を貸さずにその場を去った。誰だって、自分の命が惜しい。
「くっ……役に立たない……!」
「アンリエッタ様、ここは一度……」
 悪態を突いている間にも事態は動く。直援についていた騎士の一人が撤退を進言するより先にスコールの方が近づいてきた。
「下がれ下郎!下がらねば……!」
 風のトライアングル以上なのだろう。スコールに向けられた杖からは雷光が発せられるが、それをモノともせずにスコールは歩を進めつつライオンハートを鞘に収める。
「う……!」
 慌てて他のメイジ達も杖を向けて一斉に魔法を浴びせかけるが、その大半が傷を付ける事が叶わない。
「退けぇ!」
 あと5歩まで来たときに騎士の一人がブレイドをかけた杖を振りかざし、斬りかかってくるが、スコールは杖を握った右手に左のジャブを一発。間髪置かずに顔面へカウンターの右ストレートを叩き込んで沈める。
 死んではいないと思うが、右手と鼻は骨折しているだろう。
「っ……!殺すのなら殺せばいいわ!ウェールズ様と同じくに!」
 アンリエッタとスコールの距離があと2歩にまで迫ったところでアンリエッタが騎士達の影からそう言ったが、スコールはそこで歩みを止めた。
「あんたの命なんて要りはしない。だが聞きたいことはある。
 ここはガリアだ。あんたが元女王と言ったって、それはトリステインだから意味のある話。何でここで軍事行動が取れる」
 正直に答えてくれるとは思えなかったのだが、フッと憐れむような目を向けてアンリエッタは語り出した。

639 :SeeD戦記・ハルケギニアlion heart with revenger:2011/01/22(土) 21:42:02 ID:M7GDg6zU
「前ガリア王は虚無だった。ゲルマニアで邪教が広がるブリミル教の危機の時、王を手にかけた異端者はお前だわ。お前を討つために動いている私に、教皇猊下は免状を下さったのよ!」
「バカな!?そのゲルマニアに裏から手を回していたのは当のジョゼフではないか!異端者というのならあいつこそだ!」
(……或いはあの男……自分が討たれることで、ブリミル教徒全てが敵に回るように仕向けたのか?)
 あの空虚な高笑いが耳に入った気がした。
「さぁ、虚無の王を殺めた刃で、今度は私を切りなさい!今度はルイズが、トリステインの全てがお前を狙うわ!」
 高らかに宣う言葉の途中で、スコールはアンリエッタと付き添いの騎士の隣を素通りし、アニエスも剣を鞘に収めてそれに続く。
「どこに行くつもりです!?」
「別にあんたを斬るように依頼を受けた訳でもない。斬ったところで、あんたの言うとおり敵が増えるだけだ。そしてあんたを放置していたとしても、俺にとっての驚異にはなり得ない。あんたを斬って、俺の得になることなど何一つ有りはしない」
 振り向きもせず、歩みを弛めることもなく言い放ちそのまま通り過ぎる。
「待ちな――」
「アンリエッタ様、お待ち下さい!」
(妙だな……)
 後ろで交わされている会話は意識の外で、思考に没頭する。
「レオン?」
「アニエス」
 どうかしたのかと声をかけてくる相棒に、尋ねる。
「ロマリアの教皇からガリア女王へ何らかの制裁が下されたという話を聞いたことがあるか?」
「いや……言われてみれば……」
「もし虚無を殺したことを咎めるのなら、俺達は元より現在のガリアだって只じゃ済まない。もし女王が破門でもされれば、ガリアそのものの統治にも影響を及ぼす筈だ」
 それを咎められていないと言うことは、何か政治的な取り決めが交わされたのか?
(虚無……虚無……元々ロマリア教皇庁には思い通りになる虚無が一人いた。ルイズ女王だ。
 擬似魔法がゲルマニアからトリステインに向いたときには彼女を差し向けて、ゲルマニアの艦隊を葬って見せた。
 ……なら、俺達に対しても、目障りとなれば虚無をぶつければいいと思っていたとしたら……。
 そして今回の一件で、虚無では俺達に対処しきれないと気づいて、焦って潰しに来ているのだとしたら……)
 仮定の上に仮定を重ねた推測に過ぎないが、スコールには矛盾のない理屈だと思えた。
 ただ、この思考には決定的に欠けているピースがあったのだ。スコールにとっては4人目となる虚無の存在が。


 慌ててラグナロクに戻ってきたのは、自分たちが襲撃を受けたからだし、ラグナロクの周りに死屍累々と転がっている傭兵達を見れば、搦め手としてこちらも狙われたのだろう事は想像するまでもなかった。
「委員長、お客さんだよ」
 ラグナロクの影で、血まみれのダーツを綺麗に磨きながら、ジョーカーが言った。敵の迎撃をしてくれたのだろう。ひとまずそちらの労をねぎらってから、客に向かった。
「敵の迎撃ご苦労。客か……」
「傭兵SeeD!」
 こちらに向かってくる男のメイジは確かガリアのカステルモールと言ったか。その少し後に元ゲルマニア貴族のツェルプストー嬢に風韻竜のシルフィードの姿も見えた。だが、この面々の中にあって明らかに足りないのは、ガリア女王だ。
(何かあったのは確実か)
 必死に事情を訴えるカステルモールとシルフィードだが、この一人と一頭は些か感情的になりすぎている部分があって、ツェルプストーの補助を必要としていた。
 事の始まりは、非公式の女王のロマリアへの訪問だった。
 やはり虚無を殺めたことについて何もお咎めがなかったわけではないらしい。申し開きの機会を与えるということで向かったのだが。

640 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 21:42:05 ID:6KvuSbo3
支援

641 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 21:42:51 ID:hn3JVV+t
支援

642 :SeeD戦記・ハルケギニアlion heart with revenger:2011/01/22(土) 21:43:02 ID:M7GDg6zU
「ああ……やはり無理にでもお止めしておけば良かったのだ!教皇庁の者など気を許してはいけないと!」
「どういう事だ」
 ブリミル教徒であるアニエスが、カステルモールの言葉に顔をしかめる。
「あの者達は知っていたのだ!かの無能王がゲルマニアへ何をしていたのかを!それを知っていて放置していたというのに、何を虚無を殺めたことに対する訴追だ!」
「馬鹿な、教皇猊下がそのようなことを……!」
「している!改めて無能王の元にいた者たちを処断しようと追跡調査をしたところ、教皇庁側の間者が紛れ込んでいたのだ!」
 話が続かなくなりそうだったのでスコールが纏める。
「そのロマリア訪問から戻ってきたところ……」
「そう!お姉様がお姉様じゃなくなっていたのね!」
 シルフィードが必死に訴える。何でも身に纏っている風が違ったのだとか。
(まさに雲を掴むような話だな……)
「それで、タバサ……いえ、シャルロットの偽物に気づいたシルフィードが、数少ない話せることを知っている私に助けを求めてきて、私は私で、前々からのシャルロットの味方だったカステルモール卿に事情を確かめようとしたわけ」
「ツェルプストー嬢は女王の本人確認は?」
「会ってもくれなかったわ。確かに、最後は喧嘩別れだったけど、こっちは正式に手順を踏んで謁見を申し込んだんだけどね」
(本物の直接の友人には見破られる可能性もあると、会うのを避けたか)
 がっくりとカステルモールは項垂れた。
「情けない……主人に最も近しい存在である使い魔とはいえ、シルフィードに気づけたことに私が気づけなかったとは」
「それだけそっくりだったんでしょう。ならば……」
「いや、兆候はあったのだ」
 スコールのフォローに暗い表情で否を告げる。
「ロマリアから戻ってきてすぐに、偽の陛下はゲルマニアに対する奪還作戦を準備し始めて……財政は逼迫しているというのに何故に強行するのかと私は問いかけた。
 政治的取引であり、これによって虚無殺しを不問に付するという言葉にあっさりと騙されてしまった……。陛下は!例え卑劣なる異端の反乱者共とはいえ、援助された義理のある者に刃を向けるようなお人ではないというのに!」
(異教徒の前で言う言葉じゃないな)
 そう思いつつ、最近長くなってきた髪を掻き上げるように首筋を撫でる。
「お前達のこの状況を見て尚確信を深めた!」
 と、大地に転がる傭兵達の死体を指し示す。
「陛下はお前達に絶対に手出ししないよう厳命していたのだ!お前達を敵に回すことは国を潰すことも同じだと!そんな陛下が、他国からの介入で、教皇の免状があるとはいえ、敵に回すようなことをするはずがない!」
 それまでぼーっと聞いていたジョーカーがひょいと手を挙げる。
「あのさ、キュルケさん?別に女王が偽物だとしても、君としては問題ないんじゃないの?」
「何ですって……?」
 怒りを表情に滲ませながら、キュルケがジョーカーを睨む。
「だって、今のゲルマニアを倒そうっていうんだろ、君の祖国も取り戻してくれるだろ」
 ジョーカーの指摘に一瞬怒りの目を見開くが、ふぅっとため息一つで余裕のある表情に戻る。
「そうね、確かにそれはそうかも知れないわ。でも、私とあの子は友人なのよ。偽物にすり替えられていると言うことは、本物は他のどこかに監禁されている可能性が高いでしょう。それを見て見ぬふりをするだなんて論外だわ」
 そこまで話が進んだとき、今度はスコールの方がシルフィードへ尋ねる。
「監禁だけならまだ良いが……当の彼女はまだ生きているのか?」
「そ、それは大丈夫なのね!まだシルフィに、お姉様との契約のルーンがのこっているのね!」
 ぎくりとするような内容を指摘され、必死に肯定するシルフィード。主が死んでしまうなど、考えたくはなかった。
「ならば囚われているのは?」
「残念ながら場所は判らない……だがやはり一番可能性があるのは」
「ロマリア教皇庁か……」
 ちらりと横を見ると、未だ動揺しているアニエスの顔があった。

643 :SeeD戦記・ハルケギニアlion heart with revenger:2011/01/22(土) 21:44:02 ID:M7GDg6zU
「……女王救出の依頼、傭兵部隊SeeDが受ける」
「おお、ありがたい!」
 今度は視線をジョーカーに向ける。
「ジョーカー」
「ん」
「ロマリア教皇庁の偵察を。本物の女王の所在が判り次第、可能であれば救出を。不可能であれば偵察の帰還後に改めて奪還作戦を立案する」
 命令を受けて、ジョーカーはもたれていた装甲から離れて直立する。
「ふぅ、無茶言うなぁ。教皇庁って一言で言っても広いんだぜ……了解。偵察任務に当たり、G.F.ディアボロスのジャンクションを希望する」
「要望を承認。ついでにサボテンダーも持って行け。役に立つだろ」
「夜陰に乗じて上空から突入したい。ラグナロクでの空輸を希望」
「承認。期間は?」
「三日、かな。それだけあれば女王も見つけられる」
 深めに被ったニット帽の下で、ジョーカーが笑った。



今回はここまで。
そしてさようならアンリエッタ。狂言回しにさせてたけど別に嫌いじゃなかったよ。他に適役が居なかっただけで。
次回はジョーカー多め。というかジョーカーの話。

644 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 21:44:03 ID:6KvuSbo3
支援

645 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 21:44:44 ID:6KvuSbo3
乙!!

646 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 21:46:08 ID:ul65xMgN


その辺に転がってる馬のクソレベルの扱いだなアンアン
邪魔だけど蹴飛ばしても意味ないからほっとけくらい

647 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 21:56:48 ID:hn3JVV+t
SeeDの方、乙です。

いつか逆襲しにくるんじゃないかと思ってましたけど、こう来ましたかアン様。
まあアレですな、この人は熱しやすく冷めにくいタイプなんでしょう。

……うぅむ、ウチのアン様はどうしたものか。

648 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 21:58:00 ID:gCtUzjNi
それでも出番あるだけいいんじゃねw

649 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 22:07:39 ID:yaXNB5UV
馬の糞は肥料になるだけまだマシだぜ……?

650 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 22:13:17 ID:UKNvacUy
SeeDの人お疲れ様です。

自身の命を犠牲にして遂に発動したジョゼフの罠と動き出したロマリア。
気になるのは教皇が召喚したウィンダー役が誰かですね。
順当にジュリオのままなのか、それともFF8からの別の誰かなのか。

次回も期待してます。

651 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 22:26:08 ID:ONjkYxM2
>>647
あなたの所のアン様はどんな感じなのかな?

652 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 22:33:09 ID:ONjkYxM2
って、ラスボスの人でしたか。失礼しました。

653 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/22(土) 23:12:34 ID:wuiSqw7W
戦国BASARAからの召喚モノを見て、何故か熱唱琵琶の効果な始祖のオルゴールとか浮かんでしまった。
ニューカッスル城防衛戦とか称してcrosswisをBGMに戦場を駆け抜けるバサラ武将みたいな。

654 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/23(日) 01:09:48 ID:kBp67Z3O
ラスボス&SeeDの人お疲れさまです。

カトレアを勝手に改造されちゃったユーゼスの心に怒りの炎は灯るの…かな?
そして最早路傍の石ころと化したアン、このままどこか行っちゃってくださいw
ジョーカーの活躍劇、楽しみにしています。

655 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/23(日) 01:41:57 ID:gdoyN3Vp
>>653
真っ先に思い浮かんだのが
ホンダムです。

656 :ウルトラ5番目の使い魔  ◆213pT8BiCc :2011/01/23(日) 13:42:52 ID:YK/yPgUl
皆さんこんにちは、ウルトラ5番目の使い魔、29話の投下準備できました。
問題なければいつもどおり10分おいて、今日は13:50より開始いたします。

657 :ウルトラ5番目の使い魔 29話 (1/12) ◆213pT8BiCc :2011/01/23(日) 13:52:09 ID:YK/yPgUl
 第二十九話
 嵐の前夜祭
 
 ゾンビ怪人 シルバック星人 登場!
 
 
 地球で言えば十一月に相当するギューフの月、トリステインは最大の活気に包まれていた。
「トリステイン万歳! アンリエッタ姫殿下、万歳!」
「アルビオン万歳! ウェールズ新国王に乾杯!」
 首都トリスタニアには着飾った人々であふれ、街並みの窓にはトリステインとアルビオンの旗が雄雄しくはためいている。
 この日、トリステイン王国のアンリエッタ王女と、再建なったアルビオン王国の若き国王ウェールズ一世との
婚礼の儀、その前夜祭がとうとう始まろうとしていた。
 国内のあらゆる行事や祭事も中止となり、当然魔法学院もその期間は完全休校。生徒たちも貴族としての
責務を果たすために、総出で式典に参列することになっている。
 ルイズも、カトレアに力を借りてようやく完成させた詔と始祖の祈祷書を持っておっとり刀で駆けつける。
 目指すは、トリステインとアルビオンの玄関口、港町ラ・ロシュールである。魔法学院の生徒たちは
トリステイン代表の一員として、明日アルビオンからやってくるウェールズ国王のお召し艦を出迎えるという
大役を預かっているのだ。
 ほかの生徒たちとともに、ルイズは学院がチャーターした馬車で三日をかけてラ・ロシュールについた。
そこでルイズたちは、すでに街中を包んでいる喧騒に目を丸くして馬車を降りたのである。
「うわぁ、もうこんなに人が集まってるなんて!」
 街並みを一見しただけで、とてつもない数の人が集まってきているのが見て取れた。以前訪れたときの、
ひなびた港町という印象はすっかり失せて、街中に世界各国から集まってきた観光客や、商売をもくろんで
やってきた商人たちがごった返している。
「いやあ、これは平時のトリスタニア以上じゃないかな」
「ざっと二、三万人はいるんじゃないか。おれ、こんなに人間が集まってるの見るの初めてだ」
 後続の馬車から降りてきたギーシュたちも、ラ・ロシュールのあまりの賑わいぶりには圧倒されている。
 岩山を切り抜いて、平時は三百人くらいしか住民がいない殺風景な街並みの様子はどこにもない。
今では、もとからある建物にはすべて人が入り、廃屋だった場所もなんらかの商店へと生まれ変わっている。
また、街の外には街道を縫うようにして旅籠や土産物屋が急造されて軒を連ねている。商人のほかにも
芸人や見世物屋台、旅の説法師などがよりどりみどり。それでもあぶれた人々はテントを張ったり、
小屋を建てたりして、まるでラ・ロシュールの街が十倍に膨れ上がったかのようなとてつもない賑わいだった。
 馬車駅に全員の馬車が到着すると、引率の教師たちは生徒たちに告げた。
「では皆さん。ここでいったん解散にします。夕食の時間までは自由行動としますが、魔法学院の生徒と
しての自覚をもって行動するように、以上!」
 あっけにとられながらも、生徒たちは馬車駅から街中にあるホテルへ向かうために歩き始めた。でも、
ごったがえしている街中では、貴族であろうと道を譲られることはほとんどない。やってきた生徒たちは
あっという間にバラバラになって、ルイズと才人たちも、ギーシュやキュルケなど見知った面々とだけ
いっしょになって、人々をかきわけて進んでいく。
 
 そうして街中へと歩を進めていくと、才人にとって、もはや懐かしくも耳に染み付いた声が呼びかけてきた。
「おーいサイト! サイトじゃないか」
「あっ、ミシェルさ……姉さん!」
 振り返ったとたんに手を握り締めてきた義姉に、才人も満面の笑みで応えた。

658 :ウルトラ5番目の使い魔 29話 (2/12) ◆213pT8BiCc :2011/01/23(日) 13:53:39 ID:YK/yPgUl
「久しぶりだな。元気だったか?」
「おかげさまで、毎日ルイズの雑用しながら楽しく過ごしてますよ。姉さんも、お元気そうで」
 才人が答えると、姉さんと呼ばれたことでミシェルはうれしそうに笑った。見ると、警備任務の途中だったと
見えて、後ろには見知った銃士隊の人たちもついている。彼女たちは、才人の姿を認めると、自分たちは
目配せをしあって一歩下がった。その様子に、才人は王宮での姉弟三人で胴上げされたときのことを
思い出す。二人とも、前に比べて少し髪が伸びていた。
「わたしも、あれ以来このとおり、元気にやってるさ。ところで、お前またミシェル”さん”と言いかけたろ?」
「あ、やっぱりバレてました? ごめんなさい」
「いいさ、習慣ってものはなかなか変えられないものだ。わたしも、変わるまでにはずいぶん遠回りを
してしまったことだし……とにかく、会えてうれしいぞ」
 苦笑いしながらごまかした才人と、笑ってそれを許したミシェル。そんな彼女の笑顔に、才人も胸の奥から
充足感が湧いてくるのを感じた。以前の、目を離したらどこかに消えてしまいそうな儚さに代わって、
春の野花のような明るさと力強さに満ちている。この笑顔を取り戻すために自分の力が役に立ったのだ。
 そうして才人とミシェルが親しく話していると、後ろからキュルケやギーシュたちも出てきた。みんな、
才人が「姉さん」と呼んだことに注目している。
「サイト、きみいつのまにそんなきれいな姉を得たんだい?」
 ギーシュの疑問ももっともであった。というより、才人とミシェルの関係を推理することができる者が
いるとしたら、それは現世の者ではあるまい。才人は、ハルケギニアでの身分の後見人として、
ミランという名字をもらったことを簡潔に説明した。
「なるほど、そういえば先日銃士隊のアニエス隊長がやってきたとき、コルベール先生とそんな話をしてたなあ」
 そのとき、才人は偶然学院を留守にしていたのであいまいにうなずいておいた。ミシェルは、ギーシュや
キュルケたちを見て「お前たちも久しぶりだな」と話しかけている。その気さくで陽気な様子に、キュルケや
タバサはともかく、王宮で会って以来のギーシュなどは本当に同じ人かととまどったほどだ。
「ところで、姉さんがいるということは、アニエス姉さんもここに?」
 まだ、「姉さん」という呼称には照れくささがあるものの、そう聞くとミシェルはそのとおりだとうなずいた。
「ああ、銃士隊もここの警備に狩りだされてな。姉さんは、いや、隊長は港の本部で指揮をとっている」
「へえ、大任ですね」
「陸戦に限っては、銃士隊はもうトリステイン最強と誇ってもよいからな。それだけじゃないぞ、上を見てみろ」
 言われたとおり、首を上に向けてみると、空にはぽつぽつと、ごまをふったような黒点がいくつも
旋回しているのが確認できる。
「ようやく再建がなった各魔法衛士隊の幻獣たちだ。これだけの式典だ、どこから何者の妨害が
入っても対応できるように万全の布陣を敷いている。それに、入場者のチェックにも魔法だけでなく、
貴族に対しても身体検査や犬を使った確認まで徹底しているのさ……アルビオンの轍を、踏むわけには
いかないからな」
 最後の部分を小声に変えたミシェルの言外に匂わせた意味に、才人だけでなく、ルイズやキュルケや
タバサ、あのときアルビオンにいた者たちは一様につばを呑んだ。
 アルビオン王国の深部が蚕食され、ウェールズまでもが傀儡に変えられていた事実は記憶に新しい。
むろん、このことは公にはされていないけれども、トリステイン、アルビオン両国ともに過敏になっていて
当然のことであった。ミシェルも、以前ワルドに刺された古傷を、苦笑いしながらなでている。

659 :ウルトラ5番目の使い魔 29話 (3/12) ◆213pT8BiCc :2011/01/23(日) 13:54:54 ID:YK/yPgUl
 港も今日は船の入出港はなく、関係者以外の立ち入りは厳禁されている。周辺の空域にも、
トリステイン空軍の艦艇や、手だれの竜騎士やグリフォン、マンティコア隊が配置され、万一の事態に
備えて蟻一匹見逃さぬ、厳重な警戒網を敷いていた。
「ただのお祭り騒ぎじゃ、ないってことか」
「当然よ。祭典や式典のときっていうのは、暗殺者にとって絶好の機会ですもの、いくら警戒厳重にしても
しすぎるってことはないでしょう」
 うかれ気分に冷や水をかけられたような才人にルイズが釘を刺した。レコン・キスタや不平貴族の
残党、その他国内の混乱をもくろむ者たちにとって、トリステインの要と同盟国の元首を同時に
抹殺できるこの機会は二度とないだろう。
 実を言えば、魔法学院の生徒たちがウェールズ国王を船から出迎えるということにも、護衛の意味合いが
込められている。少年少女ばかりとはいえ、メイジが数百人もいるところを襲うような無謀な暗殺者はまずいない。
恐れるとなれば、生還を期さずに死なばもろともと自爆を試みるやからだが、そうして心配していてはきりがない。
 いきなり、責任重大だということを自覚させられたギーシュは身震いした。
「ううむ。も、もしものときはトリステインの貴族として、この身を盾にして陛下をお守りせねば」
「せいぜい頑張ってね。首は無理だけど、手や足なら千切れてもくっつけてあげるから」
 から元気を張るギーシュをモンモランシーが冷やかして、ギーシュが「そ、そんなぁ」とへこむのも、
今では見慣れた光景であった。
 すると、情けなさそうにしているギーシュの肩をキュルケがぽんと叩いた。
「まあ安心しなさいよ。いざとなったら三年生もいるし、あたしやタバサが助けてあげるからさ」
「ちぇ、トライアングルは余裕があっていいねえ。君たち、もう少し男性を立ててくれないかね?」
「そういうことは、ミスタ・ジャン・コルベールくらいになってから言いなさい。ああ、あのとき危険を省みずに
飛び込んできた勇姿といったら! いままで見過ごしていた自分が恥ずかしいわ」
 祈るようなポーズで天をあおぐキュルケに、ルイズとモンモランシーは呆れた調子で顔を見合わせた。
「また始まったみたいね」
「しかも今度はミスタ・コルベール。前にふられた男たちに同情するわ」
 キュルケの”微熱”という二つ名を思い出した二人は、ついていけないわねと同調した。
 一方で才人も、ガンダールヴではなくなってるので昔ほどの働きは望めないけれど、いざとなったら
頑張りますと胸を張る。
 しかし、そうしてまかせてくれと意気をまく才人たちに、ミシェルたちは複雑な笑みを見せた。
「気持ちは受け取っておこう。だが、本当に万一のときには我々本職に任せて、お前たちは
とりあえず自分を守ることを考えろ」
「そんな! 平民を守るのがきぞ」
 真っ先に反論しようとしたルイズの口元にミシェルの手が伸びて、その先の言葉を押しとどめた。
そして、同じように納得できないと顔をしかめているギーシュやキュルケなどの顔も見回すと、
教え諭すように語った。
「わたしも、銃士隊の副長、それ以前にもいろんな人間の死と向き合ってきた。いちいち数えては
いないが、目の前で死体になった人間の数は三桁を下るまい。貴族は国のために命を賭し、
貴族は平民を守る。魔法を使えるお前たちが、使えないわたしたちより役に立つのは確かだろう。
しかしな、この世の中にはもう一つ、『死ぬのは歳の順』というきまりがあるんだ」

660 :ウルトラ5番目の使い魔 29話 (4/12) ◆213pT8BiCc :2011/01/23(日) 13:56:22 ID:YK/yPgUl
「歳の、順?」
「ああ、お前たちと会う前のことだが、うちに一人、お前たちと同じくらいの隊員がいた。わたしなんかより
ずつと明るくて器量がよくて、剣士としても才能があった……でも、そんなやつも初陣のオーク退治で
あっさりと死んでしまった……生きていたら、わたしなどより副長にふさわしかったかもしれん」
 憂えげに独白するミシェルの悲しげな横顔は、ルイズたちから覇気をもぎとっていた。
「覚えておいてくれ。誇りや使命のために命を賭けるのも間違いなく尊いことだ。でも、年上の
人間にとって、年下の仲間が自分より早く死んでいくことほど悲しいことはないんだ」
 多くの死を目の当たりにしてきた者であるからこそ、彼女の言葉には重みがあった。時には部下に
むかって「死ね」と同義語の命令を下さなければならない立場だからこそ、無益な犠牲は何より嫌う。
同時に、若い人間から先に死んでいくことから、戦争というものがいかに愚劣な行為かがわかるだろう。
 もちろん、”万が一”という事態が起きたときに一番危険なのはアニエスやミシェルたち銃士隊なので、
才人は心配そうにミシェルを見た。
「ええっと……無理は、しないでくださいね」
「おいおい、無理をするのが我々軍人の仕事なんだ。あまり無茶はいわないでくれ。でも、お前のことだ、
わたしや姉さんだけでなく、銃士隊の誰が戦死したって号泣してくれるんだろう。そんなんじゃあ、
気が気じゃなくておちおち死んでられないさ。なあ、お前たち」
 ミシェルが振り返ると、彼女についてきていた二人の隊員も気恥ずかしそうにうなずいた。
 戦いの中で死ぬ覚悟をつける、というのは軍人として特に珍しいことではない。が、そんな覚悟とは
別件に生きる欲求……いや、生きる義務感が芽生えてくるのはなぜなのか? 例えるのは難しいが、
幼子を持つ親が、どんなに過酷であろうとも仕事を投げ出さないようなもであろうか?
「やれやれ、柄にもなく説教臭いことをしてしまったな。こういうことは大方隊長に押し付けたいのだが」
「アニエス姉さんなら、「ひよっこは下がってろ!」の一喝だと思いますよ」
「かもな」
 二人は顔を見合わせて大いに笑った。気を張る必要がなくなったからか、ミシェルは本当に明るくなった。
そういえば、ルイズやアニエスも出会ったばかりのころはほとんど笑わなかった。やっぱり、女の子は
笑っているときが一番美しい。そういえば、なんだかんだ言っても面倒見のいいところは、姉のアニエスに
似てきているかもしれない。
 ミシェルはそうしてギーシュたちに、「まあそういうことだ。急がなくても死に場所なんてものは
めぐってくるときはくる。焦らずに出番は年長者に譲っておけ」と切り上げた。それ以上話すことも
できたけれど、若者は長話は聞かない。心の隅に軽く止めておいてもらうだけでも、今はそれでよかった。
 それよりも、ミシェルには話したいこと、話したい相手が目の前にいるのだから。
「話を戻すが、警備は我々軍が責任を持ってするから、お前たちは気兼ねなく楽しむといい。ただし、
騒ぎを起こしたらお前たちでも容赦なくしょっぴくぞ」
「はい、気をつけます」
「よし。それでまあ、固い話はおいておくとしてだ……な」
 そこで、ミシェルは軽く間をおくと才人の目の前でじっと彼の目を見つめてきた。
 才人は、はてなと頭の上にクエスチョンマークが浮かんでいるような怪訝な表情をする。
 なんだろう? おれなにかしたかな? と、才人は思い当たる節がない。だが、ミシェルは才人に
いきなり抱きつき、才人の頭を脇の下に入れて、がっちりとヘッドロックの姿勢に持っていった! 

661 :ウルトラ5番目の使い魔 29話 (5/12) ◆213pT8BiCc :2011/01/23(日) 13:57:46 ID:YK/yPgUl
「お前ってやつは! 学院に帰ってから今日まで一度も会いに来てくれないじゃないか! わたしが
どれだけ寂しかったと思ってるんだ!」
「あいててて! ちょ、ギブ! すいません! おれにもいろいろ事情があって」
「うるさい! 私は仕事を抜けられなくて、待つしかなかったというのに。それに、このあいだは学院が
三連休に入るっていうからもしかしたらと期待して、信じてたのに! お前はなにか? 釣った魚には
エサはやらないって奴なのか!?」
 と、それまで我慢していたうっぷんが爆発したミシェルは思いっきり才人を締め上げた。才人にも一応、
ルイズの詔をいっしょに考えなきゃなかったりと言い分はあるのだが、女心に理屈が通じると思う奴は
バカの一言で片がつく。
「すみません! 会いに行かなかったことは謝りますから、許してください」
「そうはいくか! ここで会ったが百年目だ。それに、お前はまだそんな他人行儀なしゃべり方で! 
よーし、謝る気があるんなら、今日は一日手伝ってもらおうか」
「ええっ!? で、でも……」
「なんだ、姉さんが苦労してるときに黙ってるなんて薄情な弟だな、お前は」
 才人としても、銃士隊の手伝いができることはやぶさかではない。ガンダールヴの力はなくなってるので、
警備の役には立たなくても、猫の手も借りたい状態では雑用でもなんでもあるだろう。また、ミシェルの
言うとおりに、ろくに会いにもいかずに寂しがらせてしまった罪悪感もある。「好きだよ」と言ってもらった
あの日のこと、その思いは重々承知していたはずなのに……
 ギーシュたちが唖然としてる前で、気持ちが定まらない才人はズルズルと引きずられていった。
 が! 才人がこういう状況になって、そのままただですんだことはない。そう、こんな状況を見てルイズが
黙ってるはずはないのだ。才人の手をつかんで、力の限りに引っ張りあげる。
「この! 離しなさいよ! あんたはなに人のものに勝手に手を出してるの!」
「姉が弟を連れて行ってなにか悪いのか? 貴女こそ、家族の触れ合いに手を出さないでもらえるか?」
 ミシェルも一歩も引かずに、ルイズの頭に一気に血が上る。
 家族ぅ!? 冗談じゃない、才人を家族に入れるのは自分のほうだ!
「調子に乗るのもそのへんにしておきなさいよ。久しぶりだっていうから大目に見てあげてたら。いいこと! 
サイトは頭のてっぺんから足の爪の先までわたしのものなのよ!」
 久しぶりに、ルイズのやきもちが燃えた。才人と恋人宣言をしてからこれまで、才人とのあいだに入ってくる
女のことを意識しなかった分、反動とばかりにすごい腕力が発揮される。男の才人の力でも、全然敵う
ものではない。
 
 それを見ていた友人たちは、三角関係と呼んでいいのか適切ではないかもしれないが、だいたいの
事情を理解すると、それぞれらしい反応を見せた。
 ギーシュは、「サイトも隅におけないなあ」などと、まるで不肖の弟子を見るようにうなずいた。
 モンモランシーは、才人のどこにあれだけ好かれる要素があるのかと首をかしげる。
 キュルケは、「情熱ねぇ」と感心し、タバサはいつもどおりそ知らぬ顔。

662 :ウルトラ5番目の使い魔 29話 (6/12) ◆213pT8BiCc :2011/01/23(日) 13:59:21 ID:YK/yPgUl
 総じて、じっくりと観察している。
 
 だが、見世物にされているほうはたまったものではない。
「ぐぁぁっ!?」
 ほぼ大岡越前状態である。違うのは引っ張っている二人とも離すつもりがないということだけ。
ギーシュなどは「うらやましいものだ」と口を滑らせてモンモランシーに足を踏まれているけど、当の本人は
それどころではない。
「お、おい! おれを殺す気かあ!」
「なに言ってるの、大事なあなたを死なせるわけないじゃない。でもね、わたしのものはわたしのもの、
だからあんたはわたしのものなの」
 独占欲丸出しでムキになるルイズ。
「日中サイトを独占してるくせに、少しはこっちに還元しても罰は当たらないんじゃないかな? サイトだって、
たまには息抜きも必要だろうに」
 ミシェルのほうも負けてはおらずに、今日こそ才人をと執念を見せる。なお、ミシェルの部下の隊員たちは、
止めるどころか「がんばれ副長!」と応援している。こういう方面では、学院の女子も銃士隊もなんらの
差もありはしないようだ。
 レオとアストラに袋叩きにされているアトランタ星人のように、才人はルイズとミシェルの二人に挟まれて、
右に左にと引っ張りまくられた。しまいには、ミシェルが才人の頭を抱きかかえて、ルイズが才人の足を
ねじ上げるせいで逆エビ固めのポーズとなり、才人の背骨がミシミシと軋み声をあげる。
 そんな才人を見ても、誰一人仲裁にも入らないのは見慣れた光景であるからだけではない。いや、
むしろ止めたら才人に悪いと思っているからで、それは。
「死ぬ死ぬ! 死ぬって! でも、ちょっといいかも……」
 よーく観察したら、ホールドされている位置関係で、ミシェルの胸が才人の顔にもろに押し付けられていた。
窒息寸前だというのに本能というものは悲しいものである。ようやく解放されたときには、才人は十回近く
咳き込んだ後でルイズに蹴り飛ばされるはめになってしまった。
「まったく、このエロバカ!」
「そうはいっても、これは男の不可抗力といったところで」
 抗弁してもルイズに聞く耳がないのはいつものことである。まるで簡単にへし折れるギャンゴの回る耳のようだ。
イカルス星人とまではいかなくても、フック星人くらいの耳はあってほしいと才人は思った。
 むろん、ルイズの怒りは才人だけにとどまらない。ミシェルにも、当然ながら食って掛かった。
「あんた! 調子に乗るのもいいかげんにしなさいよ! サイトに助けられて、その気持ちもわかるわ。
でも、恩義を傘に人のものに手を出そうだなんて最低よ。サイトはね、わたしを好きだって言ったんだから」
「知っているさ。けれど、人を好きになる権利は誰にでもある。貴族のお前が平民のサイトを好きになったように、
私もサイトのことが好きだ。今なら胸をはって、心から愛していると言える。お前のほうこそ、サイトの気持ちを
知っているならもう少し親密にしてやれない? お前にはまだどこかサイトのことを、主人と従者、あるいは自分の
持ち物のように扱う風があるように見える」
 ミシェルの指摘に、ルイズはぐっとなって一瞬言葉を詰まらせた。
「それは……貴族には、それなりの体裁を整えなきゃいけないことも多いのよ!」
「体裁か、私も元は貴族……いや、今は貴族に戻ったか。だからわかるが、私の父と母は、家にいるときは
貴族など関係なく明るく優しかった。今の仲間たちとなんら変わらないようにな。それに、お前の友達は少しも
体裁など気にせずサイトとつきあっているようだが」

663 :ウルトラ5番目の使い魔 29話 (7/12) ◆213pT8BiCc :2011/01/23(日) 14:00:44 ID:YK/yPgUl
 ルイズはぐぅの音も出なかった。そのとおりだ、今では才人の貴族の友人で、貴族らしく肩を張っている
人間など一人もいない。一番近いところにいながら、一番才人を遠ざける態度をとっているのは他ならぬ
自分自身なのだ。
 むろん、ルイズももっと素直になれたらいいと思っている。一度だけだが、才人に好きだとも言った。
しかし、長年積み重ねてきたプライドや、身に染み付いた貴族の慣習はすぐには変われない。変わりたいと
思っても、その度にそれらが出てきて邪魔をしてしまう。そんな葛藤が顔に出たのか、ミシェルは今度は
穏やかな声色でルイズに言った。
「それがお前のやり方だというなら、それもいいんだろう。サイトも、そんなところが好きなようだしな?」
「え!? おれ? いや、そりゃまあ……」
 唐突に視線をぶつけられた才人はとまどったが、まんざらでもないような様子にミシェルは笑った。
「本当に、一番にサイトに会えなかったのが悔しいよ。ミス・ヴァリエール、わかってると思うが、こんな
物好きな男、手を離したら二度と現れないぞ」
「わ、わかってるわよ、それくらい!」
「なら、もっと努力することだ。サイトの優しさに甘えているようじゃ、いつか後悔することになる。もしも、
お前がサイトを不幸な目に合わせるようなことがあれば、私は決して許さない。力づくでも、私はサイトを
奪っていく」
 ミシェルの目は、冗談でもなんでもなく本気だった。ルイズは、その気迫に息を呑み、彼女の本気には
自分も本気で向き合わないとだめだと思った。
「あ、あんたなんかにとやかく言われる筋合いはないわ! サイトと、こ、こここ……恋人になったのは
わたしのほうなんだから! だから、サイトに手を出すなら、わたしが許さないんだから!」
 それが、ルイズのミシェルからの宣戦布告に対する回答だった。そばで聞いていたギーシュや
モンモランシーは、あのルイズがここまで!? と、仰天し、当の才人はルイズが恋人と呼んでくれたことに
正直に感激して涙を流していた。
 そして、ミシェルはビシッと自分を指差しているルイズを見返すと、なぜか満足げに微笑んで。
「それはだめだな。サイトよりいい男なんてそうはいないよ。私をあきらめさせたかったら、さっさと結婚まで
持っていくことだ。それにな……」
 と、ミシェルはルイズの耳元に唇をよせると短くつぶやいた。
「姉として、弟に悪い虫がつかないように見張らなきゃいけないからな」
「このっ!?」
 抗議しようとするルイズをよそに、ミシェルは悠々と背を向けて去っていく。でも、単純なルイズが怒ったように
ミシェルに二人の恋路を邪魔しようとかいう悪意はない。むしろ、気を抜くなとはっぱをかけているのである。
表面上は順調なように見えても、大貴族と平民、まだまだ二人の先にふさがるであろう障害は多いに違いない。
しかし、こうして人を気遣う余裕も、少し前の彼女ならとてもなかったであろう。
 内心の切なさを表情には出ないようにしながら、ミシェルは人生最大の恩人であり思い人の顔を見て思った。
”サイト、今でも大好きだよ。でも、やっぱりお前はミス・ヴァリエールといるほうが楽しそうだな。寂しいが、
私はお前の姉で充分だよ……”
 好きな人がそばにいるから、それだけで満足だ。恋人でなくてもいい。ただ、あなたのそばにいられるだけで、
私は幸せなのだよ。
「副長、そろそろ……」
「おっと、そうだな。じゃあサイト、非番になったら遊びにいくからな」

664 :ウルトラ5番目の使い魔 29話 (8/12) ◆213pT8BiCc :2011/01/23(日) 14:01:45 ID:YK/yPgUl
 ミシェルはそう言うと、部下を引き連れて任務に戻っていった。才人は手を振って見送り、ルイズは
「来なくてけっこう!」と、塩をまきそうな剣幕だ。
 
 さて、早々に親しい顔と対面して意気を大きくあげた才人だったが、その後は少々怖い眼差しを
送ってくるルイズのおかげで、祭りの雰囲気を楽しむどころではなくなっていた。ギーシュたちは
痴話げんかの巻き添えはごめんだと、いつの間にか人ごみの中に消えてしまっている。
 薄情者たちめ! 心の中で叫んでも、結局才人のテレパシーは誰にも届くことはなかった。
 
 その後、ほかの生徒たちは学院で予約したホテルにまずは直行し、荷物を置いた。馬車旅はけっこう
揺られるので思ったよりも疲れるものだ。一方、ルイズはその前に港に向かうと、国の役人に始祖の
祈祷書と完成した詔を提出した。
「それでは、よろしくお願いします」
「承りました。それでは詔のほうは実行委員会のほうへ送付いたしますので、ヴァリエール嬢の詔も
審議され、選ばれた巫女はトリスタニアでの式典開始の際に発表されます」
 これで、後は運を天にまかせるのみである。ルイズは、ほかの巫女候補がどんな詔を考えたかは
知らないけれど、ちぃ姉さまといっしょに考えた詔が落選するはずはないと心に強く祈った。
 けれど、それで立ち去ろうとしたところ、役人に呼び止められたルイズは始祖の祈祷書を返されて告げられた。
「お待ちを、始祖の祈祷書のほうはそのままお持ちください。祈祷書はラ・ロシュールから途中の
町々で人々に祝福を与え、巫女候補の者たちによって運ばれていくことになっておりますので、
ヴァリエール嬢にはその最初の一人になっていただきます」
「わかりました。喜んで承ります。神のしもべとして、立派に大役をはたしてごらんにいれますわ」
 思わぬ大役をおおせつかったルイズだったが、一切の躊躇なく一礼して拝命した。
 才人は、そういうルイズの『貴族の責務』というところをまだ完全に受け入れられたわけではないけれど、
今回はせいぜい聖火リレーのランナーのようなものだろうと軽く考えて、特に文句はつけなかった。
 
 さて、一足遅れでホテルにチェックインした二人はとりあえず荷物を下ろして人心地ついた。
 敏腕秘書のロングビルが結婚式の予定が立ってすぐに予約をとっていてくれただけはあり、
部屋を取れていない生徒は全校生徒の中で一人もいなかったのはたいしたものである。
 二人が一夜を過ごすことになったのは、それらのホテルの中で一番立派な『女神の杵』亭だった。
もっとも、上等な部屋は最上級生にとられてしまっていたので二人が泊まるのはルイズの
部屋とあまり差のない個室だった。
「はふう」
 ベッドの上に祈祷書の入ったカバンを置くと、ルイズはごろりと横になって息をついた。同時に、
才人も二人分の着替えを詰めたバッグを床に置く。以前の旅の経験があるので、今回は必要最低限も
最低限に抑えられていて、バッグひとつですんでいた。
「ご苦労さん。これでひとまず、今日やることは終了よ」
「そりゃ助かる。じゃ、とりあえずおれらも下に降りてメシにしようぜ」
「はぁ、あんたはほんとに物言いがはしたないところは治らないわねえ。いい、紳士淑女というものは……」
 と、ルイズがご高説を述べようとしたところで、彼女のおなかがきゅううとかわいい音を立てた。
「……遅れたから、もうみんな引き上げて食堂はすいてるでしょう。いくわよ」
「G・I・G」
 実を言うと、ルイズも空腹を我慢していたのだった。

665 :ウルトラ5番目の使い魔 29話 (9/12) ◆213pT8BiCc :2011/01/23(日) 14:02:55 ID:YK/yPgUl
 『女神の杵』亭の食堂は、貴族が使うだけあって広々としてなかなか立派なものであった。テーブルには
純白のクロスがかけられ、食器は銀製である。その中で小さめの席をとった二人は、向かい合って
少し遅めの昼食をとった。
 しかし、日本にいたころも外食といえばせいぜいファミレス程度の才人には高級ホテルのマナーなどは
さっぱりわからない。そのため、食事を始めて早々に、才人はルイズ直伝のテーブルマナー講座を受けることになった。
「サイト、ワインを飲む前には口を拭きなさいよ。それから、食器に音を立てさせたらだめよ」
「はいはい、わかりましたよお嬢様」
 ルイズの講習は、さすがに母親があれなのでとても厳しいものだった。おかげで、せっかくのご馳走
だというのに思うように食べられない。
「おい、そんなに細かくやってたら冷めてしまうぞ」
「だったら一度で覚えなさいよ。今日は二人だからいいけど、そのうちなにかのパーティなんかに
出たときに無作法で恥をかくのはわたしと、ひいてはヴァリエール家になるのよ。いい機会だから、
この際基礎はみっちり教えておいてあげるわ。それとも、二人そろってお母さまのレッスン受ける
勇気があるの?」
「ご教授、お願いいたします……」
 エレオノールの二の舞はまっぴらなので、才人はぶつくさ言いながらも従った。
 でも、正直をいえばルイズは才人といっしょに二人きりで外で食事する機会などは最近なかったから、
内心うれしくてしょうがなかった。なにせここには普段邪魔するうるさいのが一人もいないのだ。
ナプキンでさりげなく隠しても、ついつい口元がにやけてしまう。
 しばらくすると、才人のテーブルマナーも一応は見れるようになってきた。肉をナイフで切り刻み、
フォークで口元まで運ぶのは地球となんら変わらない。やがてそこそこ腹も膨れてきた二人は、
自然と結婚式のことに話題が向いていった。
「ところでルイズ、慌しく出て来たけど、この結婚式はこれからどうなるんだ?」
「なんだあんた、そんなことも知らずについてきてたわけ? 相変わらずのんきというか。しょうがないわね、
じゃあこのわたしが、優しく! 親切に! わかりやすく! 説明してあげるから感謝しなさい」
「遠まわしにバカと言われているような気がするが、まあいいや。よろしく頼む」
 才人からの気のない拍手を受けて、ルイズは得意げに胸をはって解説をはじめた。
 式のざっとした予定は、ラ・ロシュールからトリスタニアへのパレード。次にトリスタニアでの婚礼式典と、
三日間におよぶ各種行事、それから両夫婦によるアルビオンまでのパレードと、ロンディニウムでの
祭りとなり、実に一月近くをかけた壮大な結婚式となるわけだ。
 それらの予定を説明された才人は改めて感心すると同時に、両国がこの式典にかけている意気込みを
知って、その凄みに身震いさえ覚えた。
「金かけてるなあ」
「まあね。ヴァリエール家もかなり出資したそうよ。でも、ヤプールの襲来以来、トリステインにはいつまた
襲ってくるかわからない超獣に対する恐怖心が巣食ってるし、アルビオンは内乱からようやく国を
立て直したばかり。ここは、国庫を圧迫してでも国民の不安感をぬぐわないといけないのよ」
「……おれには政治はわからねえが、自分の結婚式まで利用しなきゃいけないなんて、姫さまも気の毒だな」
「そうね。王族の責務とはいえ、つらいわよね。でも、ずっと願い続けたウェールズさまとのご結婚だもの、
姫さまが不幸なわけはないじゃない。みんなで喜んであげなくちゃ」
「そうか……そういや、そうだよな!」

666 :ウルトラ5番目の使い魔 29話 (10/12) ◆213pT8BiCc :2011/01/23(日) 14:04:40 ID:YK/yPgUl
 少し陰鬱になっていた才人は、ルイズの言葉に心の中のもやを祓われたような気がした。こんなとき、
いつでも前向きなルイズのはげましは大きく力になる。第一、これは祭りなのだから楽しまなくては損だ。
大きく息を吸い込み、背伸びをした才人はルイズにこれからの予定を尋ねた。
「今日は前夜祭だから、ホテルにチェックインしたらあとは特に予定はないわね。さあてと、ところでサイト、
あなたの世界ではお祭りがあったらどうするの?」
「なあルイズ、街を歩いてたらさ、パイやソーセージの屋台があったんだけど、お前腹減ってないか?」
 そう言うと、才人は横目でルイズの横顔を見つめた。するとルイズも、視線だけをこちらに返してきて、
二人は同時にニヤリと笑った。
「か、勘違いしないでよね。これはあくまでお祝い、遠慮したら姫さまに対して無礼になるわ。貴族たるもの、
いついかなる場合においても、礼節をわきまえ、平民の模範になるように心がけないといけないわ」
「よし、じゃあ明日までホテルで休んでるか?」
「サイトぉ……」
「冗談だよ。じゃ! 今日は夕食をキャンセルして楽しむか?」
「わかってるじゃない!」
 祭りの魅力に抗することのできる子供は少ない。普段何かと意見の食い違いの多い二人も、このときばかりは
完全な意見の一致をみた。
 学院のクラスメイトたち、キュルケとタバサ、ギーシュとモンモランシーはとうの昔にどこぞに遊びに
出かけていって影も形もない。見えはしなくてもほかの生徒も同様であろう。第一、ここでじっとしたら
後々一生後悔するという、確信めいた予感があった。
 
 季節は冬に入り、あっという間に日は落ちて真っ暗になる。だが、ラ・ロシュール近郊は大量の明かりで
埋め尽くされて、不夜城のようにその夜君臨し続けていた。その明かりの中で、生徒たちだけでなく
教師たちも、日頃の垢を存分に落として楽しんだ。
 見世物や菓子の屋台、踊りや歌のステージ。生徒たちはただの子供になって、その中ではしゃいでいる。
 さらに、中にはもっと楽しいところもないではなかった。
 が、それらの内容については彼ら自身の名誉にも触れる恐れがあったと見え、なにをしてきたかに
ついては大半の者が口を閉ざした。が、深夜になっても帰ってこない生徒を教師が探し回ったり、
なぜかパンツ一丁でホテルに戻ってきた馬鹿者が怒鳴りつけられたあげく、貴族らしからぬ鉄拳制裁を
受けさせられた光景もちらほら見かけられたことから、目撃者は大体の想像はついたようである。
 才人もルイズに無理に飲まされた酒のせいで警備の衛士に捕まりそうになり、危うくミシェルに
助けられたりした。さらに、その後は今度は酔いつぶれたルイズに引きずりまわされて、気がついたら
二人揃って銃士隊隊舎のベッドで寝かされていたりした。当然、その間自分が何をしていたかの記憶は
一切残っておらず、運んできた銃士隊員たちも口を閉ざしていた。
 悲喜こもごも、楽しい思い出もろくでもない思い出も一緒くたに、一生残る記憶を築き上げていく。
そういうものも祭りの風物詩といえばそうである。
 
 
 しかし、平和と幸福を祈る祭典の陰で、騒乱と悲嘆を望むものの目論見は着々と進行しつつあった。
 
 夜もふけ、月も隠れた漆黒の闇の中を、ガリアからトリステインへと向かう空中船が一隻あった。
 船の名は『シャルル・オルレアン』号。ガリア空軍の主力である両用艦隊の旗艦であり、全長
百五十メイルの巨体と、二百四十門もの大砲を備えた威容は、ハルケギニア最強の戦闘艦の
称号を欲しい侭にしている。

667 :ウルトラ5番目の使い魔 29話 (11/12) ◆213pT8BiCc :2011/01/23(日) 14:05:21 ID:YK/yPgUl
 しかし、その巨艦の体内は、いまや惨劇の場と化していた。
「うわぁっ!? な、なんだお前たちは!」
「ば、バケモノ!」
「ミ、ミイラだ! ひええ」
 船内のあちこちに突然何の前触れもなく異形の者達が出没し始めた。そいつらは、干からびた茶色い
皮膚をし、まるで生きているとは思えない生気のない姿で、うめくような声をあげながら船内をさまよう。
そして、生きた人間を見つけると、口から灰色の怪光線を放って襲い掛かり、それを浴びた人間は
蝋人形のように体色を失って倒れていった。
 船内は逃げ惑う人間でパニックになり、追い詰められた者は容赦なく餌食にされていく。そんな中でも、
軍人として鍛えられた船員たちの中には、手に手に槍や杖を持って立ち向かっていった勇敢な者もいた。
だが。
「こ、こいつら不死身なのか!」
「ま、魔法が効かない。そんな」
「よ、寄ってくるな。助けてくれぇ」
 ミイラたちはあらゆる攻撃を受け付けず、逆に手向かってきた兵たちをことごとく餌食にしていった。
 船内は阿鼻叫喚のちまたと化し、絶叫と怒号は船の隅々まで響き渡っている。
 そんな地獄の叫びを、シェフィールドがマストの頂上に立って冷たく聞き流していた。
「チャリジャめ、得体の知れない奴だが、確かにあいつの持ってくるものは役に立つわね。魂を吸い取る、
屍の亜人の軍勢とは恐れ入るわ」
 感心したようなシェフィールドのつぶやきが、惨劇のすべてを物語っていた。船員たちを襲っているミイラは、
シェフィールドが運んできてばらまいたものだったのである。屍の元の名はシルバック星人、元々は
外宇宙のシルバック星に住む理知的な宇宙人であったが、彼らは宇宙船で移動中に”ある事故”に会って
全滅し、その屍だけが人を襲う怪物に変化してしまった者たちだった。
 シェフィールドは、船内から響いてくる悲鳴を、耳を塞ぎもせずにそのまま聞き、口元に薄笑いを浮かべた。
「この船のクルーたちには、かわいそうなことをしたと思うけれど、まあ運がなかったと思って諦めなさい。
ジョゼフさまのゲームの駒としてこの船は役立つんでね。ジョゼフさまの大望の捨て石になれることを
栄誉として、エサになりなさい」
 すべてはジョゼフのため。主に喜んでもらうためなら、シェフィールドにとってこんな船の一隻や二隻、
惜しくなどはなかった。
 船内からの悲鳴はしだいに乏しくなり、魔法の炸裂する振動も伝わらなくなってきた。『シャルル・オルレアン』は、
その威容をそのままにして、所有者を生者から死者へと変えたのである。不気味な沈黙が甲板を支配し、
唯一の生者となったシェフィールドは、マントをひるがえすと空を見上げた。

668 :ウルトラ5番目の使い魔 29話 (12/12) ◆213pT8BiCc :2011/01/23(日) 14:06:58 ID:YK/yPgUl
「さて、じゃあそろそろ逃げないとわたしも危ないね」
 ぽつりとつぶやき、シェフィールドはエイ型のガーゴイルを呼び寄せて飛び乗った。黒色のガーゴイルに乗った
黒衣のシェフィールドの姿は、闇に溶け込んで、闇夜のカラスかコウモリを思わせる。
 そうして、五千メイルばかり『シャルル・オルレアン』号から距離をとったシェフィールドは、いったんガーゴイルを
止めて振り返った。『シャルル・オルレアン』は、内部であんな惨劇が起きているとは思えない姿で、舵の
おもむくままにゆっくりと航行を続けている。
 ふと、舷側から一艘のボートが切り離され、次いでふわりと浮き上がって母船から離れていくのを
シェフィールドは見た。生き残った船員が、救命ボートに命からがら乗り移って脱出したのだろう。
 だが、シェフィールドは追いもせずに、むしろ哀れむようにそのボートを見た。そしてその数秒後、
ボートの上空、雲の中から怪光線が照射されて、浴びたボートは木の葉のようにまっ逆さまに墜落していった。
「終わったね……いえ、これが始まりかしら……トリステインにアルビオン、ジョゼフさまと私からの
黒い花束、確かにお送りいたしましたわよ」
 
 『シャルル・オルレアン』号に向かって、巨大な影がゆっくりと降下していき、包み込んでいった。
 
 
 続く

669 :ウルトラ5番目の使い魔 あとがき ◆213pT8BiCc :2011/01/23(日) 14:08:14 ID:YK/yPgUl
今週は以上です。

なんかずいぶんと久しぶりに才人とルイズの恋バナに持っていけた気がします。
ゼロ魔はキャラが多彩なので、彼らなしでもいくらでも話を作れてしまうのでついつい。
でも、ああだこうだとありますが愛し合ってるんですよね、この二人は。
ただ、原作もですが、まだ山あり谷ありは続いていきそうなので、こちらもいろいろとやらせていきたいと思います。
未来は決まったものではなく、無限の可能性が秘められているものですからね。
 
次回登場する怪獣は、まあなんとなくわかった方もいると思いますがお楽しみに。

670 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/23(日) 14:12:52 ID:IgK/VnKW
ラスボスとSeeD乙
カトレアが半アインスト化かぁ・・・スカート履き忘れみたいな衣装にはなるまいが
リヒカイトみたいなのが付いてきそうな
そしてシュウの優しさに感動した

原作のレールを本格的に抜けたSeeDも気になるとこで
ジョーカーが潜入・・・
バハムート・ラグーンを思い出したのは何故だろう、嫌な予感が・・・無事で戻ってくれ

671 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/23(日) 14:15:13 ID:IgK/VnKW
二本読んでる間にウルトラの投下が終わってた!?
乙です

新刊もなかなか出ないと
ルイ×サイが酷く懐かしくなるっすねぇ

672 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/23(日) 14:27:13 ID:QQUqj7kW
ウルトラ乙

673 :名無しさん@お腹いっぱい:2011/01/23(日) 17:20:22 ID:Jq4taTUr
ウルトラの人、乙です。

シルバック星人・・・
アトラー星人より、始末が悪いですね。

674 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/23(日) 17:24:06 ID:KP+IVjfN
ウルトラ乙。
アトランタ星人のところ吹いたぜ。

675 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/23(日) 17:42:36 ID:7oxT9yis
スコールのって・お互いを尊重して下さいね。クロスで一方的なのはダメです。 に触れないの?

676 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/23(日) 17:47:20 ID:s5IsuAcf
そう言うのは避難所で言え

677 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/23(日) 17:51:14 ID:7oxT9yis
いや、この一文についてはこのスレで普通にやってるじゃん

678 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/23(日) 17:55:15 ID:x/ZKxyy9
別に一方的じゃないじゃん

679 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/23(日) 19:50:39 ID:am0/pj+t
もう諦めろよ・・・
そういう人達は例の件でとうに出て行ったんだし

680 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/23(日) 20:04:19 ID:rNlvO42m
・・・鮫島事件か

681 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/23(日) 20:06:43 ID:qW0cc/SX
>>680
BAN

682 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/23(日) 20:13:55 ID:rNlvO42m
遡ってみれば現行だけでも634以前は普通に感想が書かれていて、偶に噛み付くのが出ても肯定者に反論されると何も言えないみたいだし、
77や401へのレスから結構うるさいのかと思ってたけど実はそうでもないんだな。
それにどうも暗愚にするのが好評みたいだし、他と比べて感想の数が多く感想内容も内容だから、読み手側は何気にヘイターが多いのかな。
そもそもゼロ魔原作を読んでる読み手ってどれくらいいるんだろうな。
クロス側さえ良ければゼロ魔側はどうでも良いってのが結構いそうだな。

683 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/23(日) 20:15:05 ID:rNlvO42m
おっと全然関係ない所に誤爆したわ、すまんすまん

684 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/23(日) 21:04:08 ID:xv/tYhbJ
>スコールのって・お互いを尊重して下さいね。クロスで一方的なのはダメです。 に触れないの?
スコールので触れるんだとしたらもっと圧倒してたヤツはいっぱいあると思う

685 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/23(日) 21:44:51 ID:176h+Rn0
なんだ、それ力で圧倒とかそういう話だったのか

686 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/23(日) 21:53:36 ID:uWhGKrtz
一方的であるというのと圧倒的であるというのとは違うだろう
まああまりにも圧倒的すぎると一方的に感じるのは間違いないのだが…

かといって例えばフリーザを召喚して圧倒的じゃまずいからとワルドに苦戦させたりしても、
それはそれでクロス側の設定を無視している(星を壊せる奴が何でワルドに苦戦すんだよ)と批判されるだろうし
強過ぎなキャラは呼ぶな!といわれても俺はこいつが好きで呼びたいんだってのはあるし
まあ色々と難しいんだろうよ

687 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/23(日) 21:55:04 ID:s5IsuAcf
そーいうのは避難所でなー

688 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/23(日) 22:07:13 ID:176h+Rn0
>>686
片一方を落として同等にするのではなく、そのキャラの全力で事に当たらせりゃいいんだよな
しかし「こいつが好きで呼びたい」つったって、蹂躙して御終いってんなら他でやれって話だと思うけどな
絡ませたいってんなら分かるけど、好きだから呼んで暴れさせたいってんじゃな……

689 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/23(日) 22:22:06 ID:C5Sfc/zG
>>688
その点でいえば、萌え萌えさんのふがくだって、その気になれば蹂躙できるけど、
(実際ゲームだとFS作戦でサモア・フィジー海域に展開する米軍だけを
精密爆撃で一気に爆砕してたし。PSP版しか知らないけど)
オスマンがうまく説得したりふがくが自分の力を自覚して自制していたりして
蹂躙にはなってないんだよね。
その気になればニューカッスルみたいなことが最初からできたけど、
そうしないストーリーになってるから作者のさじ加減次第だと思うけどね。

690 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/23(日) 22:24:03 ID:UNmzrOFE
原作からして地球兵器によるファンタジー世界蹂躙の要素が多少あるし…

691 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/23(日) 22:45:43 ID:xp4AOAt6
戦力を下げるパターンの他に、おバカ度を上げて貶すパターンもあるな

692 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/23(日) 22:56:01 ID:Re9hgK9V
まぁ「○○は戦い、そして勝った」じゃつまらんしな
何事も作者の腕次第だけど

693 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/23(日) 23:10:34 ID:xV2NTcI8
来た、見た、勝った

694 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/23(日) 23:15:04 ID:Z6zVtx2y
EFBみたいだなw

695 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/23(日) 23:29:59 ID:eqLZgTA6
中隊長の訓辞から始まり、小隊長がMETT-TCを示して、ルイズが騒いで、サイトが殴られて、
歩兵戦術に則り戦闘を描写。最後はルイズとサイトがハグして終わり。

696 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/23(日) 23:34:59 ID:Re9hgK9V
ところで、続きが書けない駄目作者の俺に何かアドバイスをくれ
ルイズで抜けば浮かぶとかは聞いたが、まだ試してない

697 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/23(日) 23:48:08 ID:oCSFx5hj
>>696
続けるコツはオチを用意しているかどうかだな。
ゴールでも中間目標でも良い。将来何を書きたいかを考えろい。
そうすりゃそこまでの間を埋める作業だけになる。

698 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/23(日) 23:56:09 ID:GeRpijZd
>>697
ありがとう
がんばってみる

699 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/24(月) 00:01:54 ID:ADVMHFvZ
>>690
サイトがハルケ世界を蹂躙してるように見えるならその目は必要ないな後ろから破壊してやろうか?

700 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/24(月) 00:04:14 ID:+OA6V+H2
>697
原作が全くオチてないよー…

701 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/24(月) 00:09:44 ID:Jgtj4enX
何だこいつ、意味が分からん・・・

702 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/24(月) 00:29:21 ID:cEeUrUwf
誰か召喚して原作どおりに進めたらテンプレかよと言われ
そのキャラの性格や能力を考慮して原作と違う道を歩めばレイプといわれる

正解は無いと思って好きにやるのがいいのかな
ただ人が見るんだから不快にさせるかもしれない部分は自重して

703 :機械仕掛けの使い魔:2011/01/24(月) 00:40:02 ID:DIZHI5jT
テストです

704 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/24(月) 00:41:09 ID:asXWTagd
「面白い」が正義
俺強えーは基本的に面白くないのが多いから叩かれる

705 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/24(月) 00:41:20 ID:6Grl2UA6
> そのキャラの性格や能力を考慮して原作と違う道を歩めばレイプといわれる
ダウト、それだけでレイプと言われてるのなんて見たことも聞いたことも無いわw

706 :機械仕掛けの使い魔:2011/01/24(月) 00:45:39 ID:DIZHI5jT
こんばんは、機械仕掛けの使い魔です。
問題なければ、1時に第13話を投下させていただきます。

前回の投下から恐らく1ヶ月以上経過しておりますが、付き合っていただければ幸いです。

707 :機械仕掛けの使い魔:2011/01/24(月) 01:00:13 ID:DIZHI5jT
機械仕掛けの使い魔 第13話
 
 
 場の空気が、変わった。もはやお別れのムードなどではない。クロは腹を抱えて爆笑し、ルイズを筆頭にした人間組みは呆気に取られ、ミーは蹲り、鏡にぶつけた顔面を擦っている。
「い、痛いよぅ、剛くん…」
『みみみミーくん!? 一体どうしたんだい!?』
ルイズの部屋側の様子が見えない剛は、一体何が起きたのか解らず、鏡を隔ててすぐそこ――実際には世界の壁という大きな隔たりがあるのだが――のミーに、必死に呼びかけている。
 
 げらげらと笑っているクロを放っておき、ルイズが鏡に歩み寄った。
「鏡に飛び込もうとしたら、そのまま鏡面に顔をぶつけちゃったのよ。…大丈夫?」
鏡に向かって状況を説明しながら、ミーに手を差し出すルイズ。その手に掴まり、ミーも立ち上がった。
「さっきみたいに飛び込もうとしたのに、そっちに帰れないよ剛くん!」
『何じゃと!? ちょっと待っててくれミーくん…』
 
 キーボードを凄まじい勢いで叩く音や、ツマミをグリグリと捻る音がする。転送装置の設定を変更しているようだが、ルイズの部屋側からは、その様子は見えない。
 そして最後に、スパナでボルトを締める音が響いたところで、ようやく作業が終わったらしい。
『よしっ、これで大丈夫じゃろう…。さぁミーくん、帰っておいで!』
「だーから、そのボルトが胡散くせーんだっての…」
ようやく笑いが収まったクロが、腕を組んで呟く。剛が、自身の発明を完成させる際に最後に締めるボルトが、非常に怪しく感じられるのだ。
 
 剛は大丈夫、と言ったが、一度痛い目を見たからであろう。ミーはいきなり飛び込むような真似はせず、今度は慎重に、鏡面を手で触ってみた。しかし…
「…何も、起こらないわねぇ」
キュルケが言うように、ミーの手は、鏡面に触れただけ。そのまま鏡に吸い込まれる、といった事にはならなかった。
『おっかしいのぅ…。こっちからそっちには、問題なく行けたというに…』
「でもさっきクロの足は、ちゃんとそっち側に届いたわよ? 何でミーはぶつかっちゃうのかしらねぇ…」
「お、何ならもっぺん蹴ってやろうか?」
言うが早いか、足を振りかぶるクロ。そして――
『ムギュ!?』
鏡に吸い込まれる足。鈍い音。剛の呻き声。やはり、クロの足は届いた。
 
「だとすると…足から入れば、意外とすんなり行けるのではないでしょうか…」
 おずおずと発言するシエスタ。
「クロちゃんの足は、ちゃんと鏡をくぐれるんですよね?」
確かに、今のところハルケギニア側からクロの世界へ通過したのは、クロの足だけだ。
「いや、そいつは無理だな」
しかし、シエスタの発言を、剛を蹴ったクロ自身が否定した。
「さっきから気にはなっちゃいたんだけどよ、剛を蹴った後、すぐに足が、こっち側に引き戻されんだ」
真面目な顔で言うが、すぐに顔を崩し、もうちょいグリグリしてーんだけどな、と残念そうに続けるクロだった。

708 :機械仕掛けの使い魔:2011/01/24(月) 01:01:46 ID:DIZHI5jT
 
『そう言えば、ワシも気になる事があるんじゃ』
 思い出したように剛が言う。
『こっちの設定では、クロの近くならどこでも繋げられるはずなんじゃが、なぜか、特定の位置でしか繋げる事が出来んのじゃよ』
「特定の位置だぁ?」
みな一斉に、鏡に目を向けた。
『うむ。それ以外の場所では、どうやっても繋げられん』
 転送装置の設定を捻じ曲げる原因。それがどうやら、この鏡らしい。
「ねぇヴァリエール。この鏡、何かのマジックアイテムなの?」
「そんなワケないじゃない。ヴァリエール家御用達の家具職人に作らせた品よ。そんな怪しげな物は作らせないわ」
 口を尖らせるルイズ。その横で、クロは鏡というキーワードで、ハルケギニアに召喚される直前の事を思い出した。
「鏡って言やぁ…、オイラもくぐったぜ、ここに来る時に」
「へ? でも、お前あの時、ミサイルの爆発に巻き込まれて…」
「その時だよ、その時」
 
 腰に手をやり、やや上を向いて、その時の記憶を語る。
「ミサイルが爆発した瞬間、爆風と一緒に、オイラに向かって鏡がカッ飛んで来たんだよ。んで、鏡にぶつかった途端に意識が飛んで、気づいたら…」
「アウストリの広場で、あの銃を乱射しようとした、ってワケなのね」
召喚時の事を、ルイズもまた思い出していた。今思えば、ルイズにとっても懐かしい出来事だ。自然と、顔が笑っていた。
 
「サモン・サーヴァントと鏡は、密接な繋がりがある」
いつの間にか本を手にしていたタバサ。部屋の書架に並べられていた内の1冊で、コモン・マジックについて書かれている本だ。
普段彼女が読んでいる本に比べるとやや薄いが、コモン・マジックに限定してある分、その内容は非常に詳細だった。
「使い魔は、サモン・サーヴァントで発生する鏡をくぐって、主の元へ召喚される。クロがくぐったのも、サモン・サーヴァントによる物」
普段よりも喋っているせいだろう。ここで一呼吸置き、さらに続ける。
「状況だけを見れば、クロの世界からここへ来るには、鏡を触媒にする必要がある。だから、その鏡としか繋げられなかった」
「剛、オメーよりタバサのが、頭いいんじゃねーの?」
『やかましい! ワシは魔法の事など知らんもん!』
半ば逆ギレであった。そんな騒がしい一部を無視し、タバサはページをめくりながら、言葉を紡いだ。
「サモン・サーヴァントは不可逆の魔法。呼ぶ事は出来ても、送り返す事は出来ない。鏡を触媒にしている、その…」
「『てんそーそーち』よ、タバサ」
聴きなれない言葉ゆえに、そこで言い淀むタバサに、キュルケが補足した。普段の息の合いようは、ここでも発揮されていた。
「『てんそーそーち』も、その法則に逆らえなかったんだと思う」
 
 自身の推論を述べ、大きく深呼吸するタバサ。魔法実習の成績同様、座学も優秀な彼女の考察に、みな感心していた。
「私の部屋の鏡、って言うのも関係がありそうね。クロを召喚したのは私だし」
「クロを探そうとしたのなら、その主、あなたの所有する鏡に、引き摺られたのかも知れない。
サモン・サーヴァントは、主に最も適合する素質を持った存在を探す。その逆も、あり得ない話じゃない」
 
 タバサが言うには、サモン・サーヴァントの代わりとして作用した転送装置が、クロの素質に適合する主・ルイズを検知し、その彼女が普段使っている鏡を触媒として両世界を繋いだ、という仕組みのようだ。
 しかし、ブラックボックスの多い転送装置は、サモン・サーヴァント同様に、クロの世界からハルケギニアへ、と一方通行にしか作動していない。
発明した剛本人にも構造が全く解らないコア部分が、この状況を引き起こした原因なのだろう。
「これだから、剛の発明は信用できねーんだよ…」
 剛の発明にたびたび巻き込まれて来たクロが、うんざりしたように呟いた。オーサム・コサム親子しかり、ヒロスエしかり。


709 :機械仕掛けの使い魔:2011/01/24(月) 01:03:40 ID:DIZHI5jT
 
 謎な部分はかなり多いが、転送装置の状態については、タバサの意見でほぼ間違いないだろう、と結論付けた一同。しかしまだ1つ、疑問は残っている。
「だったらどうして、クロはゴーを蹴れたの、って話に戻るわよ」
転送装置の仮説がある程度固まった事で、ルイズはクロの足に何か秘密があるのでは、と当たりをつけ、ペタペタ触っていた。
自分の足を無遠慮に触られ、爪先で床を何度も叩く事で、イライラを表すクロ。
「あ、もしかしてこのぬいぐる――」
「何となくだけど、ボクは解る気がするよ」

 新たな、しかし奇想天外に過ぎる仮説をルイズが口にしようとしたが、それをミーが遮った。
「コイツは昔から、とにかく何でもありなヤツだったからね。剛くんの顔を踏んづけたのは頭に来るけど、でもクロなら出来て当たり前に思えるんだ」
「「「「「「『なるほど!』」」」」」」
鏡の向こうの剛と、クロの腹の中のデルフを含む全員が、納得した。凄まじい説得力である。
「オメーら、オイラをホントに化け猫とか思ってんじゃねーだろうな…」
「「「「「「『いやいや』」」」」」」
少々の怒気を孕んだクロの声に、またしても全員が口を揃えて否定する。素晴らしいチームワークだった。
 
    +     +     +     +     +     +    
 
「あぁ、も、モンモランシー、来てくれたんだね…」
 一同のチームワークに神経を逆撫でされたクロがガトリング砲を取り出した為、総出で宥め、ようやくルイズ私室は静けさを取り戻した。
 部屋には多くはないが、弾痕が数箇所に穿たれている。そしてなぜか、ギーシュは全身ボロボロで部屋の隅に転がり、あらぬ幻覚を見ていた。
『ルイズ私室で唯一の人間の男性』である事が災いし、矢面に立たされたが故の悲劇である。ついでに剛も、騒ぎのドサクサにクロから顔面に数発蹴りを入れられた。
もはや予定調和と言ってもいいだろう。
 
 これだけの騒ぎにもかかわらず、別室から他の女生徒が来なかったのは、咄嗟に機転を利かせ、部屋に『サイレント』の魔法をかけたタバサのお陰である。
混乱を極めた為に誰一人気づかなかったが、まさに縁の下の力持ち、といったところか。
 
「と、とにかく剛くん、早く転送装置をどうにかしてね!」
 クロを後ろから羽交い絞めにしていたミーが、鏡に向かって呼びかけた。だが…
「…剛くん?」
「離せ、離せってんだよミー! …って、どうした?」
そのミーに捕まったままもがいていたクロだが、妙な様子を感じ取り、動きを止めた。
 
『…あ…、ミ……うし……? よ…聞……いよ…!?』
 剛の声が、極端に聞き取りづらくなった。ノイズなどは混じっていないが、激しく途切れるのだ。
「剛くん剛くん! もっとはっきり喋ってよ、聞こえないよ!」
クロを開放し、鏡に駆け寄って、鏡面にキスでもするかのように顔を近づけて叫ぶミーだったが――
『…』
返って来たのは、沈黙だった。

「ご、剛くん…」 
 がっくりと、膝を付くミー。事の成り行きを見守っていたルイズとキュルケはもちろん、渋々ながらギーシュの手当てをしていたタバサ、その手伝いに当たっていたシエスタ、そしてようやく幻覚から覚めたギーシュも、声をかけられずにいた。
 クロはまだいい。この世界でやるべき事があり、それ故にまだ、帰るつもりもないのだから。
 しかしミーは、成り行き上ハルケギニアに来ただけであり、元の世界でやるべき事があるのだ。だと言うのに、戻る為の手段が失われてしまった。絶望を感じても仕方のない事だろう。


710 :機械仕掛けの使い魔:2011/01/24(月) 01:05:09 ID:DIZHI5jT
 
「諦めるにゃまだ早いぜ、ミーくん」
 そんな暗い空気を振り払うように、クロがミーの頭を叩いた。
「ルイズ、今日は何の日だ?」
「え? いきなり何よ?」「いいから、早く答えろって」
 まるで関係ないような質問に戸惑うルイズだが、少し考え、今日が何と呼ばれている日なのかを思い出した。
「あぁそうだわ、今日はスヴェルの月よ」
「やっぱり、何かある日だったか。んで、ソイツはどんな日なんだ?」
「スヴェルの月は、月に一度だけ、2つの月がちょうど重なる日なの。
そう言えばスヴェルの月には、アルビオンもラ・ロシェールに一番近づくわね…」
「今の時間が、午前1時半か…。なるほどな」
ルイズの説明を聞き、何度も頷くクロ。そして自身の体内時計で時間を確認すると、ニヤリと笑った。
「安心しなミーくん、まだチャンスはあるみたいだぜ」
 
 クロの自信に満ちた声に、立ち上がってクロを見やるミー。その顔は、やはりまだ不安げだ。
「な、何でそんな事解るのさ…?」
「考えてみな。こういうファンタジーな世界には、お約束ってのが付きモンなんだよ」
「お約束って言うと…?」
 クロほどゲーマーではないミーには、いまいちピンと来ないようだ。
「決まった時間に、決まったアイテムを持って、決まった場所に行くと、次のステージに進める、とかな。似てねぇか?」
「うーん…」
 
 目線を上に向け、考えるミー。そして、パッと顔が明るくなった。
「そうか、そういう事か!」
「今日は月に一度の、2つの月が重なる日。そして今の時間は1時半、夜中もいいとこだ。考えられない事もねぇだろ?」
打って変わって小躍りまで始めたミーに、人間組一同は、事情を飲み込めていない事もあり、やや可哀想な者を見るような目で見ていた。
 しばらく軽やかに踊っていたミーだが、そんな視線に気づくと顔を真っ赤にし、部屋の隅で三角座りしてしまった。
基本的に、シャイなのである。

「あなたたちだけで納得しちゃったみたいだけど、結局どういう事なの? ちゃんと説明してくれないかしら」
 すっかり小さくなってしまったミーに頬を緩ませながら、キュルケがクロに事情説明を求めたが、クロはクロで、腕を組んで何かを考え込んでいる。
「…もしかして、根拠がないの?」
片目だけを開けてキュルケを見、1つ溜息をつくクロ。
「状況証拠だけの推理だから、確証はねぇよ。出来過ぎてる気はすんだけどな」
「要するに、次のスヴェルの月が来るまでは、どうなるか解らないって事ね」
頷くクロ。気休めを言う事自体、クロには珍しい事なのだが、長く付き合いのあるミーが落ち込んでいる姿を見て、いたたまれないという感情もあるのだろう。
本人は自覚していないだろうが。

711 :機械仕掛けの使い魔:2011/01/24(月) 01:06:39 ID:DIZHI5jT
 
    +     +     +     +     +     +    
 
 鏡の幽霊話に端を発した一連の騒動は、ようやく終結した。キュルケたちはすでに日付が変わっている事もあり。それぞれの部屋に戻って行った。
ギーシュはまだダメージが残っているらしく、足取りがおぼつかない様子だったが、クロに尻を蹴飛ばされ、ふら付きながらも慌てて退散した。
もしかすると、それを理由に、幻覚に見たモンモランシーの部屋に行こうとしていたのかも知れない。
 
 そしてルイズ私室には、ルイズ、クロ、ミーの、1人と2匹が残った。
「それにしてもさ、ルイズちゃんの魔法、凄かったね!」
「え?」「あン?」
それは、ミーからすれば、何の裏もない発言だった。純粋に、ゴーレムの頭をきれいに吹き飛ばしたルイズの魔法を、褒めただけなのだ。
 その意図は、ルイズには正確に伝わっていた。ミーの裏表のない言葉が、ルイズにも感じられたからだ。
 昔のルイズなら、その場で激昂していただろう。しかしミーが、ルイズが魔法を使えないという事を知らない、という事情も相まって、ルイズに精神的な余裕を与えたのだ。
 表面上はあまり感じられないが、クロを召喚してからのルイズは、少しずつではあるが、変わってきているのだ。

 しかし、クロはそうは行かなかった。持ち前の、悪魔もかくやという思考回路をフル回転させ、ミーの言葉から1つの結果に到るまでの過程を、それこそ電光石火で閃いたのだ。
悪魔も裸足で逃げ出す笑みを、顔に貼り付けるクロ。だがその顔は、ミーやルイズからは、角度の問題で見えない。これも、この後の結末を確定付ける1つの要因となった。

「でも、ボクもしばらく戻れないとなると、ジーサンバーサンがちょっと心配になってきたな…」
「…大丈夫だって。あの家、今じゃ忍者屋敷みてーになってっから、そう簡単にゃ入れねーよ…」
「そっか。それにマタタビくんも強いからねー」
 ともすれば漏れ出そうになる笑い声を噛み殺しながら、ミーに答えるクロ。
 フジ井家は様々な騒動に巻き込まれて何度も倒壊しているのだが、その度にマタタビが建て直している。その際に細工と称して、マタタビはあらゆる仕掛けを、家中に仕込んでいるのだ。
 加えて、その仕掛けを施したマタタビ自身も、生身でありながら、クロに引けをとらない実力を持っている。劣っているとすれば、生身であるが故に不死身ではない事くらいか。
 ミーによる防衛を鉄壁と例えるならば、マタタビはフジ井家の仕掛けも合わせ、要塞と例えられるだろう。
 
 クロが、動いた。
「そう言えばよ、オイラと契約した時のあの魔法、何てーのだっけ?」
「コントラクト・サーヴァント?」
魔法に関連した話題なので、ルイズも何ら疑惑を持つ事なく、クロに答えた。ルイズは、気づいていない。クロの顔は、平時のそれに戻っており、悪魔の笑顔は消えていたからだ。
「そうそう、それ! 初めて見た魔法ってのあったけどよ、アレが一番カッコよかったんだぜ、ミーくんにも見せてやりてーくらいにな!」
普段のクロからすれば、多少オーバーアクション気味だった。だがルイズは、ただ褒められていると勘違いし、気をよくしてしまった。
 実はルイズ、おだてにも弱いのである。
 
「こう、雰囲気が違うっつーか…。とにかく、ルイズが普段よりすげーカッコいいんだよ!」
「へぇ、そこまで言われると気になるなぁ。ボクにも見せて見せて!」
 魔法という未知の術に、普段にないくらい興奮しているのだろう。クロの様子がおかしい事に、ミーも気づかなかった。
むしろ、クロも同じように、魔法に興奮していると、勘違いしてしまったのだ。

「し、仕方ないわね。そこまで言うんだったら、見せてあげるわ!」
 ルイズからすれば、初めて一発で成功した魔法だ。成功という面で見ればサモン・サーヴァントもそうなのだが、こちらは成功前に5回爆発を起こしている。
その為、一発成功という点では、コントラクト・サーヴァントが初となる。その魔法が褒められ、彼女も満更ではなかった。
 
 浮かれるルイズと、好奇心溢れるミー。条件は、整った。


712 :機械仕掛けの使い魔:2011/01/24(月) 01:07:44 ID:DIZHI5jT
 
 器用に正座するミーの前に、ゆっくりと座るルイズ。杖を取り出し、目を閉じて、呪文を紡いだ。
 空気が、変わる。
「わっ、何か緊張しちゃうなぁ」
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ…」
気分がよかった事もあり、前回よりやや荘厳な口調のルイズ。どこか先程までと違う空気に、ミーは少々、体が硬直していた。
 
 クロは、このタイミングを待っていた。最初は成功でも失敗でも、どちらでもよかった。
どちらにせよ後のフォローが少し面倒かも知れないが、楽しい事になるのは間違いないと。
 しかし、ルイズの詠唱が始まった瞬間、クロは理屈ではなく、感覚で確信した。
 成功する、と。
 どういうワケか、クロ自身にもまるで解らないが、同時に、より楽しい方向に転がると理解し、もはや完全にブレーキは消えたのだった。
 
 こっそりとルイズの後頭部に手を伸ばすクロ。あらかじめミーからは、ルイズの陰になって見えにくい位置に陣取っていたので、多少位置取りを変えても、怪しまれる心配はない。
 まだ、あの感覚は消えていない。ならば、やるなら今しかない。
 
 クロは満面の笑みを浮かべながら、ルイズの頭を、ミーに向けて押し出した。

「「!?」」
 しっかりと、しかしゆっくり合わさった、ルイズとミーの唇。正確には、ミーにはクロのような、口に該当する箇所がない為、おおよそ口と思われる辺りに。
ゆっくり合わさったのは、悪魔の思考回路の奥にある、クロの優しさゆえか。
 口付けと同時に目を見開くルイズとミー。そして即座に、2人してその場から跳び退いた。
「コイツはさすがにちょっとエグくねぇかい? 相棒よぉ…」
今更のようにツッコむデルフだったが、その声には力がない。デルフも口調の通り少々荒っぽい性格だが、それでもクロの傍若無人ぶりには、周囲の人間への同情の念を禁じえないのだろう。

「な、ななな、なな何するのよこのバカ猫!!」
「何って、なぁ?」
 透き通るような白い肌を、燃え盛る炎のように真っ赤に染め上げたルイズが、目を吊り上げて怒鳴りつけるが、クロは一切、悪びれた様子を見せない。
「事故だよ事故、ちょっと手が滑っちまった」
手をひらひらとさせるクロに、さらに怒りのボルテージを上げるルイズ。
 
 そんなルイズとは対照的に、ミーは限界まで落ち込んでいた。
「セカンドキスも取られちゃった…」
最早不幸のどん底といった様相を呈している。
 ちなみに1回目は、生物学上同性であるコタローから、「メス」「押忍」「キス」という、くだらないにも程がある3段ギャグの締めで奪われている。
 2回目である今回は、一応異性ではあったが、前回同様人間が相手である。つくづくキス運のないミーであった。


713 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/24(月) 01:09:06 ID:6Grl2UA6
支援

714 :機械仕掛けの使い魔:2011/01/24(月) 01:09:15 ID:DIZHI5jT
 
 しかし、ミーの絶望は、長くは続かなかった。
 ミーの左手、そして全身から、白い煙が立ち昇る。そして――
「な、何だ…うわァァァァァァァァッ!?」
それは、クロとの契約をそのままなぞったかのようだった。左手を押さえ、その場で暴れるミーに、ルイズは怒りも忘れ、駆け寄った。
「な、何でコントラクト・サーヴァントが成立してるのよ!」
 
 この状況は、ルイズには予想外だった。メイジの使い魔は、ただ1匹のみのはずである。現にルイズも、クロという使い魔を、すでに従えているのだ。
 だが、しかし。ミーはこうして、明らかにコントラクト・サーヴァントが原因と思われる激痛に苦しんでいる。
 事ここまで進んでしまうと、最早誰にも止められない。ルイズはただただ、ミーをかき抱く事しか出来なかった。
 
 ルイズの腕の中でもがいていたミーだったが、煙が薄まると共に、ゆっくりとその動きを鎮めていった。そして、完全に煙が立ち消えた頃には、部屋にはミーの、荒い呼吸音だけが残った。
「もう、痛くない?」
ルイズが優しく聞くと、ミーはコクリと頷いた。その様子に安堵したルイズだが、そこではたと気付き、ミーの身体を検め始めた。そして、その手がミーの左手に伸びたところで、動きが止まる。
「ルーンが…刻まれてる…」
 ミーの左手の甲には、ルーンが刻まれていた。クロと全く同じ位置に。
「ちょっとクロ、左手見せてみなさい!」
肯定も否定も許さない勢いで、クロの左手を掴み、ミーの左手の横に並べさせて、そのルーンを比べてみる。
 両者のルーンは、完全に一致していた。
 
「使い魔が…2匹…?」
 見た事も聞いた事もない状況に、頭の中が真っ白になったルイズ。メイジ1人に使い魔が2匹いるなど、それこそ前代未聞なのだ。
 呆然とするルイズだったが、次の瞬間、脱兎のごとく駆け出し、本棚に並べてある、ある本を取り出した。それは、先刻タバサが読んでいた、コモン・マジックについての書物。
「アンタたち、ちょっとここで大人しくしてなさい! ミス・タバサの所に行って来るわ!」
声をかける間もなく、乱暴にドアを開けて出て行くルイズ。その背中を黙って見送っていたクロとミーだったが、クロは即座にその場に座り込み、工具箱とガラクタのうちの1つ、テレビを手元に引き寄せた。
「あんにゃろ、思いっきり締め上げやがって…。今度会ったら、タダじゃ置かねーぞ…」
 工具箱を開け、その中からドライバーを取り出すクロ。先程のメンテナンスの続きのようだ。
 
 一方、先程から沈黙を守ってきたミーだが、ここでようやく、口を開いた。
「クロぉ…」
静かな、しかし明らかに怒気を含む声。
「お前ってヤツはぁ…」
「あン? 別にいいじゃねーか、どうせしばらく帰れねーんだし。少しはオメーも楽しめよ」
あっけらかんと答えるクロ。ここで、ミーの怒りが、爆発した。


715 :機械仕掛けの使い魔:2011/01/24(月) 01:11:32 ID:DIZHI5jT
 
「どーすんだよこれ! 思いっきり傷物になっちゃったじゃないか!!」
 腹部のハッチを開き、中から武器を取り出すミー。右手にはミー専用のなんでも斬れる剣、左手にはガトリング砲。完全に、戦闘モードだ。
「お前の事だから、面白半分でこんな事したんだろ! 痛かったんだからなぁ!!」
「落ち着けってミーくん。この世界で楽しむ、お膳立てしてやっただけじゃねーか」
全く悪びれた様子のないクロ。そんなクロに、ミーは怒りのまま、右手のなんでも斬れる剣を振り下ろした。
「危ねッ!?」
電光石火で腹部ハッチから剣を取り出したクロだったが、それでも多少慌てていたのか、抜き放ったのは、なんでも斬れる剣の隣に収納してあった、デルフだった。
 
「痛ェ! 何だよその剣、マジで痛ぇぞ!?」
 ミーの斬撃をしっかりと受け止めたデルフが、悲鳴を上げた。
「気ィ引き締めろよデルフ、油断したらバッサリやられるぜ?」
「俺にどうしろってんだよォ!?」
剣ゆえに、どう気を引き締めればいいのか、まるで解らないデルフの嘆きを無視し、クロも対抗して、左手にガトリング砲を装着した。
「やりやがったなミーくん、面白ェ! 相手になってやるぜぇ!!」
 弾丸のごとくミーへ向かって跳び、連続で剣を振るうクロ。その勢いに、後退しながらも剣を繰り出し、応じるミー。
 クロに押され、ミーはドアを背中で開けた。ちなみに、寮塔の部屋のドアは内開きの為、クロの突進に押されたミーによって、開けると言うより、ブチ破られる事となった。
 
 ルイズ私室の真向かいの部屋。そこで床に就く準備をしていたキュルケは、突然凄まじい勢いで開け放たれたドアに、思わず飛び上がった。
「きゃっ! な、何なのよいきなり!?」
見る者を魅了する、悩ましいネグリジェ姿だったキュルケは、力自慢な生徒による夜這いかと一瞬期待したが、そこに筋骨隆々な生徒はおらず、代わりに2匹の猫が、両手に武器を持って部屋を突っ切って行った。
そして、衰える事のない速度のまま、ドアの向かいにある窓ガラスをブチ割り、2匹仲良く、アウストリの広場へ落下していった。
 
「元気ねぇ、猫ちゃんたち…さて、と」
 夜も遅いというのにやたら元気なクロとミーに、微笑ましさを感じつつ、キュルケは自前の杖を取り出した。
 さて、『錬金』するにも、素材となる破片類は、遥か下方。この完全に割れた窓ガラスを、どうしてくれようかと、キュルケは思案するのであった。
 
 
 アウストリの広場に、鮮やかに着地したクロとミー。互いに一旦跳び退り、距離を取る。
「もうちょっと考えて行動しろよ、オレも怒るぞ!」
「もうしっかりきっちり怒ってるじゃねーか!」
同時に駆け出し、剣を交える2匹。
 ここに、第一次ガンダールヴ大戦が、幕を開けた。
 
 なぎ倒され、切り倒される樹木。切り裂かれ、大穴が空けられる壁。吹き飛ぶ睡眠中の生徒たち。何が起きたのかも解らぬまま、彼らは睡眠から、気絶へと移行していった。
 使い魔たちの眠る宿舎も、てんやわんやの大騒ぎとなった。ガトリング砲の発砲音や、学院施設が破壊されていく轟音に刺激され、一斉に暴れだしたのだ。
空を飛べる種族は天井を突き破ってどこかへ飛んで行き、小型の使い魔は大型の使い魔に飲み込まれ、まさに阿鼻叫喚の様相を呈している。
 そしてそんな中、
「待て待て待て待て相棒、待て相棒! これ以上は無理、折れる、折れるってぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
 …轟くデルフの悲鳴。
 
 たった2匹のネコ(型サイボーグ)によって、深夜の学院は、壊滅の危機を迎えたのだった。


716 :機械仕掛けの使い魔:2011/01/24(月) 01:18:49 ID:DIZHI5jT
以上で第13話、終了です。

サモン・サーヴァントと転送装置、スヴェルの月に関する辺りは、こじ付けが過ぎると思われる方もいらっしゃるでしょうが、
私の力ではこれが限界です、ご容赦ください…。

ミーくんのルーンは、プロット当初はまだ原作19巻が出ていなかったので、第4のルーン、リーヴスラシルと悪魔のチップを絡めようとしていましたが、
そのプロット通りにしようとすると、本格的にミーくんがチートキャラになってしまい、「クロちゃんいらなくね?」となりかねない為、
悪魔のチップごとその辺りの構想を捨てて、ガンダールヴとしました。
チートはチートで、クロちゃん原作のハチャメチャっぷりが出せるかもしれませんが…。

次回14話は長くなったので、前後編としました。前編は仕上がっていますので、後編が出来次第、また投下させていただきます。

717 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/24(月) 02:40:48 ID:66kxxDyC


718 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/24(月) 17:02:10 ID:IpD4E7dW
乙です
その程度のこじつけは問題ないですよ。
元々原作もかなり設定あいまいですから、独自解釈や後付設定なんてみんなやってます。
第一次ガンダ大戦、さーてマタタビなしで壊滅した学院どうなるんだろう。某第三艦橋ばりにいつのまにかなおってるんだろうか。
でも、元の世界ではクロはおろかミーくんまでいなくなって、電柱組の暴走抑える役がいなくなって大丈夫かなあ。

719 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/24(月) 21:25:26 ID:hb/NFslV
乙でした。

ガンダでブースタかかってるこの2人が総力戦始めたら
学院のみならず四方がキロ単位で瓦礫の山通り越して更地になりそうだなw

720 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/24(月) 21:44:32 ID:haevmdoe
ゼロの使い魔の世界がメインにストーリーが進むというのが
多いパターンなんだろうけど、その逆もある
テッカマンブレードネタでは、ルイズがテッカマンゼロとなり
かつての旧友たちと戦うというのがあったな。

あと、原作どおり才人が召喚されるけど、才人の世界が大きく
変わっているというのもある。
ボトムズネタで、才人が地球出身のレッドショルダーというのがある。

721 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/24(月) 22:14:26 ID:sK7jXQDY
クロス先のキャラが才人の知り合いというパターンなら読んだことあるな
結構前だが、JOJOとのクロスで花京院が才人の級友だったらというの(一巡後の世界で)

722 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/24(月) 22:57:54 ID:vwgMptxf
00のグラハム・エーカーを召喚とか…
劇場版で特攻&戦死したかと思ったらギリギリの所でハルケギニアに呼ばれてましたみたいな。

ガンダールヴの事を教えてもらうも、ガンダ〜まで聞いた瞬間にガンダムで脳内登録完了するグラハム・エーカー
アルビオンへ出発の時は、密命とあらば顔は隠すべきだなとミスター・ブシドーで(ry

723 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/24(月) 23:37:26 ID:gVFQVwvl
>>722
グラハム死んだんだ、今知ったぜ
台詞回しが難しそうなのと、生身だとどれくらい強いのかがわからんのが難点だなw

724 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/25(火) 00:22:32 ID:7TtHwFmf
グレンウォル作ったぜ

725 :名前しんぼ@お腹いっぱい。:2011/01/25(火) 00:41:01 ID:JwxoQp7E
>>716
他の作品に、ルーンがでなかったり、
変な場所にルーンが出来たりする作品もあるから
いいと思います。
クロ、ミー君とくれば、やっぱりマタタビも
ほしいところだなぁ。
合体も個人的にしてほしいです。

726 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/25(火) 01:03:52 ID:8fJV6Z+v
>>722
リリカルなのはとのコラボでも似たような感じかな。

タイムスリップしてきたグラハムがなのはを見て
「この時代にも存在していたとはな!ガンダム!」的な展開だ。

727 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/25(火) 01:27:53 ID:Wg0uT/N5
劇場版ならELS召喚とか
コントラクトサーヴァントで触れようとして浸食される
成功してもELSの膨大な情報量に耐えきれず精神崩壊
対話後じゃなきゃハルケギニア終了のお知らせだな

728 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/25(火) 07:54:29 ID:0+7rCNZM
誰が得すんだよ

729 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/25(火) 13:47:02 ID:rZ5HaUH/
>>722
グラハム・カー召喚、に見えた俺は「世界の料理ショー」が好きだったw

730 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/25(火) 13:50:50 ID:RfmB2Yo3
>>722
あれコクピットまでELS侵食してたからELSもついてきそうだなw

731 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/25(火) 13:57:44 ID:HVYcPicy
つまりELSクアンタならぬELSブレイブということですね、分かります。

732 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/25(火) 16:17:20 ID:/HByp7lv
ルイズんほおおお!!!!

733 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/25(火) 16:22:25 ID:FbIISp1B
>>727
契約が成功すれば意思疎通ができるようになるんじゃない

734 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/25(火) 17:49:23 ID:Qei6ZUfP
意思の疎通だったらブレスオブファイアVからペコロス召喚して会話できたらすごいだろうな
なにせ、あれほど外見と中身に差異がでかいキャラはそういない
 
もしくは
「あんた誰?」
「わたしはミリア。ねえあなた、なにかかなえたい願いはない? なんでもかなえてあげちゃうよ」

735 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/25(火) 18:12:51 ID:0HBM6vhH
ブレスだったらパティもといユアでも・・・まさかの出番無し完全ロスト妹
翼丸出しだけど、竜とは思われないだろうなぁ、翼人の変種か何かに思われるだろうか
でもシルフィーにはバレてるみたいな

兄のほう召喚して惚れられても面白いかもしれない、とは七英雄召喚ネタでも考えてたことだが

736 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/25(火) 19:31:55 ID:Wcc1znZU
お、au規制解除か
>>735
GBA版ではエンディングに出てるぜ
ラグドリアン湖の妖怪を討伐せよと指令を受けるタバサが行ってみると
「おや、これは可愛らしいマドモアゼル。シルブプレ」

737 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/25(火) 20:08:15 ID:z1YqnaTA
バトル作品以外からはどうだろうか。

原作版ドラゴン桜から矢島(東大合格後)を召喚!
なんだか、ルイズは昔の矢島と境遇が似ている。

738 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/25(火) 21:50:51 ID:NOQQolD8
乙女座のシャカを召喚
…あんなのと一緒に居たら、ルイズじゃ一週間でノイローゼになるな…

>>737
バトル作品以外…

浦安鉄筋家族から国会議員召喚!

739 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/25(火) 22:02:21 ID:H/ABF9Be
バトル以外か、らきすたに逆召喚されたのとかあったね

740 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/25(火) 22:15:06 ID:L2HRlmSy
諸星あたるを召還

手当たり次第にアタックして魔法食らいまくり

741 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/25(火) 22:37:02 ID:oSgErUUT
一週間くらいしたらラムに会えなくて物凄く凹んでそうだと思ったが、ルーン効果でラムへの想いが
じわとじわとルイズの方に移っていくって展開もありかな?
それを自覚していき珍しくシリアスになるあたる、果たして彼の運命は…?とか妄想したw

742 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/25(火) 22:57:59 ID:Am7MESU9
シリアス以外か…
クロマティ高校からフレディを召喚すれば割りと役立ちそうだが

743 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/25(火) 23:04:04 ID:Wcc1znZU
みかん絵日記のみかんとかどうかな

744 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/25(火) 23:07:53 ID:Kn9Ibl/W
>>738
国会議員なんか召喚したら魔法学院に人が住めなくなるな

745 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/25(火) 23:21:51 ID:HjP9LdBB
以外といえば…。

アニメやマンガ、ゲーム以外のキャラ召喚ってあるかな?
一般ドラマや時代劇、土曜ワイド劇場とかハリウッドからとか…。

746 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/25(火) 23:25:59 ID:H/ABF9Be
相棒から無かったっけ?

747 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/25(火) 23:26:10 ID:EDitDArk
>>745
大河ドラマから来てた気がする

748 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/25(火) 23:27:22 ID:H6uPY5FK
シャーロック・ホームズなら
ヴィクトリア朝時代の誇り高き英国紳士の中でもプライドの高いホームズが素直に従うかはともかく

フーケはスピード解決
アルビオン行きはまんまボヘミア王への台詞の如くでほっとけばいいじゃんということにしておしまいにしそうだ

その後の展開はあんま浮かばんなあ

749 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/25(火) 23:38:20 ID:NOQQolD8
>>745
桃太郎、八郎(民話)
黄金バット(紙芝居)
ゴジラ、仮面ライダー、ゴレンジャー系の各種敵キャラ(特撮)
T-1000、エイリアン、プレデター(SF映画)

保管庫探してみたら結構あるぞ

750 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 01:12:12 ID:63k1tLK8
>>748
薬が切れて役立たずになったりしてw

751 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 01:15:46 ID:3cX2HGqd
刺激を求めてヤクにまで手を出してたんだっけ

752 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 01:16:00 ID:pJ32aZhw
薬物はワトスンがやめさせたじゃないか
事件が無かったら手を出すかもしれんが

753 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 01:20:20 ID:7cRm9wV5
詳注版シャーロック・ホームズ全集の引用によれば
最後の事件から帰還後のホームズならコカインもモルヒネもやってないらしいから大丈夫だろう

パイプタバコはやってたが

754 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 01:32:57 ID:vBytFOmZ
ホームズは実は結構強い。

755 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 01:38:36 ID:rTDHprig
確立世界、最終回だったんですね
シュレに引っ張られたから猫耳生えちゃったんでしょうかww
乙です

756 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 01:44:46 ID:rTDHprig
誤爆

757 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 01:47:18 ID:7UxDboMh
>>754
実はも糞もホームズはバリツの心得あるしワトスンも従軍経験アリだろw

758 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 02:02:31 ID:WqRE1EUk
ならシャーロック・シェリンフォード召喚でいいじゃない
ゲーム版なら互いに自分の能力にコンプレックスが有る者同士、
またそれでも折れない二人の友情物語になるかもだし
アニメ版ならダメダメシャロ&ゼロのルイズのコンビで完璧にギャグ時空化…
と見せかけて要所要所でトイズ復活して決めるとこは決めるし
底抜けに純粋で前向きなシャロに感化されるルイズが見られるかも

759 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 02:32:57 ID:THqPerOf
記すこともはばかられるコーデリアさん

760 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 07:14:35 ID:fXJgcv7k
>>741
その辺の心理描写を押井守ばりにきっちりやれば、ビューティフル・ドリーマーができそうだなー

761 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 08:40:56 ID:Q136JlYG
椎名版ホームズやら戦闘もできるな

762 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 11:49:53 ID:lmnPcfu+
>>690
サイトが使う現代兵器って、実際の兵器というだけじゃなくて
「特殊効果:ガンダールヴ」が追加されている気がするんだが……

ただのロケランで土の巨大ゴーレムを吹っ飛ばすわ
ゼロ戦の豆鉄砲で木製とはいえ戦艦を撃墜するわ

もう、神話とかにでてくる「英雄の武器」と考えたほうがいいんじゃね?

763 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 12:22:42 ID:5yQzTAhO
ん? 零戦で戦艦落としてたっけ?

764 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 13:42:54 ID:qbgF/5/z
戦艦はエクスプロージョンだな

765 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 13:51:11 ID:aK+mXE31
大量虐殺娘ルイズ

766 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 14:10:40 ID:99T0E0PY
死者はいなかったと原作中で明言されてる。

767 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 17:13:17 ID:sQ2NWFS9
死者ゼロなんて非現実的で戦争を美化してるか舐めてるとしか思えんが、
まあそこはライトファンタジーだし大目に見るしかなかろうな

768 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 17:14:32 ID:NVyKYZEO
ルイズ「燃え上がれ私の虚無!くらえ、ハルケギニアを爆砕する魔法、ハルケギニアン・エクスプロージョン!」

769 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 17:17:10 ID:6imQt5tP
攻撃対象を限定できるのは確かに凄いが、空から船が落ちるときに死んだ人間はいなかったのだろうか……という疑問が浮かぶ。
もしかするとエクスプロージョンの光の神秘性を高めるために、死人が出なかったことにしたとか?

770 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 17:27:17 ID:3oBM83uN
>>762
オスマンはロケランでワイバーン(のようなメイジでも危ない強力モンスター)を一撃必殺するのを見たといってるし、
補正の有無はいざ知らずだが少なくとも、ガンダールヴの使ったものでなくても現代地球兵器がハルケギニアの基準から見て驚異的な威力なのは確かかと

771 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 17:28:10 ID:99T0E0PY
>>769
ゆっくり着地したため、多少のけが人以外は人員の損失はなし。
食らった本人が言ってるんだから間違いない。
 
大量殺戮だったら、ジェイソンの人はまだ来ないかな

772 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 17:31:01 ID:sQ2NWFS9
黒の剣から誰か召喚とかいいかな…
古くてマイナーなゲームだが

773 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 17:36:24 ID:sQ2NWFS9
ホロンの人も最近見ないな
DQでいえば日替わりの人の続きも気になるぜ

774 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 18:02:43 ID:fx4ghr5v
>>770
攻撃力は問題無い。問題は攻撃範囲。
ロケランは戦車の装甲を貫いて損傷を与える武器だから、爆薬のように広範囲を吹き飛ばすことはできない。

775 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 18:04:23 ID:BZMsj4RU
SSはキャラを崩せないから内面描きづらいから3話くらいからきつくなるな


776 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 18:31:11 ID:3oBM83uN
M72の弾頭は装甲を貫くために超高温のプラズマ放射を出すので、
土で出来ているフーケのゴーレムは着弾点から周辺が急激に乾燥して融解・蒸発ないしは砂に変わり、
結果広範囲にわたって崩れて崩壊した、とかではなかろうか

777 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 18:45:56 ID:sQ2NWFS9
ロケランがゴーレムに大ダメージを与えたのは間違いないが、
本当に再生不能なほどの打撃だったのかには疑問もある
フーケの目的は破壊の杖の使い方を知ることだったんだから使ってもらった時点でもうゴーレムを維持する意味はない
だから胸部を貫通された後は腕を再生した時のように精神を消費してまで維持しようとせず、崩れるに任せただけとも考えられる

フーケは破壊の杖が単発とは思ってなかったんだし、
いくら再生してもその度にアレをぶち込まれるんじゃ維持しようとするだけ無駄、
粘れば粘るほど精神力を消費してしまうだけ…、
と考えても無理はあるまいよ

778 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 18:47:16 ID:Q136JlYG
割とどうでもいいよね(^-^)/

779 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 18:47:49 ID:SSpDGG6d
タルブ戦のエクスプロージョンによる死傷者はいなかったと明記はされてるが、
直後の白兵戦でそれなりに死者は出たんじゃないのかね。

780 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 18:47:58 ID:3oBM83uN
まーねw

781 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 18:51:04 ID:sQ2NWFS9
岩ゴーレムは油浴びせられて全身に火がついただけで終わってたし
単にゴーレムは全身バラバラに砕かれなくても壊れるってだけじゃないの
ロケランで胸を貫通するとかでもさ

782 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 19:05:08 ID:ly0zhETM
エロゲライターが書いたライトファンタジー風小説に
マジ考察なんかすんなよ

無粋な

783 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 19:05:23 ID:khmBCcTP
>>736
ちょっと積んでたGBA版再開する

クスリか・・・
リオン召喚、TOじゃないしAMでもない奴を
【初めて出会った人間を 僕は殺した】  駄目でした

種より三馬鹿を召喚
Gジェネの何かで意外と真人間に、ってのがあるらしいが
初期のルイズにかかっちゃ更に暴走するかもしれんなぁ

狂人ハヤト(論外)

クスリですぐ浮かぶ奴らが禄なのいねぇ!!
あとはもうフレデリカさん(バハラグ)くらいか

784 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 19:20:34 ID:1WSggL2X
>>772
黒の剣でお・り・が・みの長谷部翔希(勇者)が思い浮かんだ
マスラヲやレイセンの頃の長谷部君なら無双しそうだが……

785 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 19:21:07 ID:vaLX47nD
使い魔の達人じゃカズキの貫通力が強すぎてゴーレム倒せないっていう展開だったな


786 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 19:26:14 ID:ypLkJJUq
>>783
GジェネDSで真人間になるよ
でも薬中は変わらんので召喚されたら彼らにとってはご愁傷様

787 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 19:29:09 ID:PHfAGVro
>>782
エアロゲイターに見えた

788 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 19:34:03 ID:W6mOovHV
>>787
ジュデッカ召喚でルイズがジュデッカの巫女になると申したか

789 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 19:40:18 ID:olEriAxX
>>782
言うなー!

790 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 19:45:44 ID:R8CVDIBT
それも私だ

791 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 19:48:12 ID:pFTLhmad
>>790
ユーゼスさん、エレオノールとカトレアさんのフラグを回収してください

792 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 19:51:47 ID:tE02cdo3
>>783
三馬鹿と言われると、メイド様の三馬鹿を思い出す。


793 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 20:14:00 ID:ABt1sfl2
サイレントメビウス系はどうだろうか?

グロスポリナーはインテリジェンスソードと思われるかな。


794 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 20:20:42 ID:n0io5uTa
そういや才人が人を初めて殺したのってタルブの竜騎士戦のときだっけ?

795 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 20:21:21 ID:OcGefJfF
>>793
ルイズが岩を呼び出したぞー

796 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 20:51:07 ID:XZdqyHvc
破壊の杖はブラスターかグラビトンか

797 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 22:51:28 ID:7pHc3YHW
>>776
さらりとただのロケランをプラズマ発生させる超兵器にするな
メタルジェットと間違えただけかもしれなけどさ

798 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 22:54:38 ID:wb02+gA3
ロケットとかプラズマとか聞くともうACしか連想できない

799 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 22:57:26 ID:0LD5DJP0
公共広告機構か

800 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 22:58:32 ID:umkS4Dvu
ふと気づいたゼノン喚ばれたことないな…
しかしそうなるとあの世界が赤い海の実験施設になりそうだ

801 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 22:59:24 ID:VqdZlqFS
赤い海と言うとシンジとアスカ召喚

802 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 23:05:58 ID:ABt1sfl2
こち亀から両津と本田を召喚!

ラストシーンはこうでしょうか。
7万の軍勢に、白バイに乗った二人が
「行くぜ!両津の旦那!」と言って突撃する。

803 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 23:13:23 ID:ToHR24Eu
サイトは人を殺しすぎたから日本に帰っても親に合わせる顔がないよね

804 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 23:14:54 ID:VqdZlqFS
そこら辺はPMC所属の日本人が普通に日本に帰省してるノリで

805 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 23:23:01 ID:XZdqyHvc
>>800
マックスギャラクシー宅配便を召喚とな

806 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 23:27:12 ID:X/66kF/P
原作サイトって人殺したっけ?

807 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 23:39:53 ID:B7qN5Gvu
明確には書かれてないけど零戦無双中に人が死んでてもおかしくない、
っていうか人が死んでなきゃおかしくないくらいだと思う。

808 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 23:41:24 ID:tpdFtcbs
日本の法律が適用されないからOK
飲酒だってしてるし

809 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 23:41:36 ID:ypLkJJUq
竜打ち落としてるからな
乗ってた奴は絶対死んだ

810 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 23:41:40 ID:olEriAxX
剣を突き立てて直接殺した事は無い筈。

811 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 23:45:50 ID:X/66kF/P
竜撃墜は竜しか撃ってないんじゃね?
ガンダールヴパワーでそれぐらい出来そう
第二次世界大戦のパイロット達も頑丈な米戦闘機を撃墜するためにコクピットを狙ってたらしいし
翼を撃てば落ちる竜ならさらに簡単そう
ライダーはメイジだからレビテーションなりフライなりで墜落死はないだろ

812 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 23:48:00 ID:PH0CoZga
殺しの覚悟(笑)

813 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 23:51:28 ID:ypLkJJUq
>>811
口の中銃撃してなんか爆発してた記憶が

814 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 23:53:51 ID:Q136JlYG
ワルドさんを殺した

815 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 23:56:48 ID:W6mOovHV
でも生きてた

816 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/27(木) 00:14:01 ID:7x9TvZhq
逆に使い魔がためらいもなく敵を殺しまくってルイズがドン引きになるSSって何かあったっけ

817 :名無しさん@お腹いっぱい。::2011/01/27(木) 00:38:32 ID:ArJA3FPV
>>816
理想郷にあるゼロのレイヴン
貴族との決闘で一撃で殺してドン引きされてる。

818 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/27(木) 01:39:46 ID:24SZyDGJ
姉妹スレのジョジョの所のプロシュート兄ぃもギーシュを決闘で殺してた

819 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/27(木) 08:12:02 ID:ok1hNHqt
エツィオも殺りまくりだな、暗殺だが

820 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/27(木) 08:41:00 ID:itmM0HXV
ただし殺す瞬間をルイズに目撃させてないあたりH男さんマジ紳士

821 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/27(木) 09:47:59 ID:CGqO8vSd
理想郷チラ裏の診療所。
言われてみれば確かに、戦争で傷ついた兵士のケアとかあの世界観じゃロクなモノじゃないと納得させられた……これが後にアルビオン撤退戦で殿を任されるほどに軍部からルイズが疎まれる理由に繋がったんだろうか。

822 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/27(木) 11:20:39 ID:J8N4Dh7K
なら、さらに逆に一切戦いも殺しもせずに物語を進める話はどんなのがあるかな
知ってる限りでは別所のゼロのネーヤくらいしか思いつかない
やはり力づくで進めるのは簡単だけど、話し合いや威嚇で戦いを回避するのは難しいかな

823 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/27(木) 11:38:15 ID:ijbO2pku
そこであっかんべーですよ

824 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/27(木) 13:18:08 ID:Yq+Xdhsx
他所の非クロス作品は他所でどうぞ

825 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/27(木) 13:28:37 ID:Y0+L/SZ9
クロス作品でも、姉妹スレはともかく2ちゃんねる外部のはやめた方がいいと思うけどな

826 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/27(木) 16:47:21 ID:vikIRqxe
圧倒的に強ければ殺す必要は無いな

827 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/27(木) 17:02:54 ID:sFUORwTJ
>>822
ここのゼロな提督だと主要キャラは殆ど死んでなかったと思う
さすがにウェールズの親父は死んだけど

828 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/27(木) 17:15:05 ID:8GkdGd9b
マクロス7のバサラはよっぽどの事がない限り絶対に戦わないだろうな

829 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/27(木) 18:27:19 ID:NaGVWvh6
洗脳ジャイアンソングは兵器を越える

830 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/27(木) 18:31:54 ID:jF4t+pTf
パラダイスソングですねわかります

831 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/27(木) 19:39:54 ID:J8N4Dh7K
>>827
その代わり特定のキャラの劣化が著しかったがね
ただ、後のことだがシェフィールドの恋路が成就してたのはよかった

832 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/27(木) 21:11:49 ID:KIpCSalo
バサラさんは破壊の杖の位置に歌エネルギー発生装置を、何とかの鎧とか言う名前で出して、バサラがそれを着て歌いゴーレムに歌エネルギーぶつけて逆流的にフーケに歌を伝えて結果改心。(バサラは何故かフーケの正体に気付いてる)
まで考えた


考えた

833 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/27(木) 21:27:13 ID:6rHqWmfc
>>832
むしろグラビルばりに歌エネルギーで小さくなるゴーレム

834 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/27(木) 21:28:24 ID:LbzTaO0L
「ゼロの使い魔はメイド」は死人が出そうにないな
なんかジョセフが侠気に走らなければ平和なんだとつくづく思う

835 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/27(木) 21:36:07 ID:NaGVWvh6
バサラが歌わないと街の人間が戦争を始める。故に故に毎日朝と夕方にライブを行う
アレ、地上にそんな国結構あるような

836 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/27(木) 22:10:21 ID:BAiYBTEn
>>816
シグルイの藤木源之助とのクロスだと無言で源之助が死体の山築き上げてドン引きされてた

837 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/27(木) 22:15:08 ID:i8zo8SL9
死人がいないといえば、「ご立派」でしょ。
もしあの続きがあったとも、ジョセフ辺りは真っ先にガイア教徒になっていそう。

838 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/27(木) 22:17:28 ID:mT9gjW/i
ギーシュがワルドに石落として止めさしてたなw

839 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/27(木) 22:51:27 ID:J8N4Dh7K
ご立派様はお絵かき掲示板の数々の傑作が……

840 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/27(木) 23:01:13 ID:jJ9fE77r
>>839
自分はコンタクト・サーヴァントを行ったワンシーンの影絵が好きです。

841 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/27(木) 23:18:40 ID:vikIRqxe
ジョゼフ・・・・・・

842 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/28(金) 02:19:24 ID:/UI6razJ
寝太郎・・・

843 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/28(金) 03:01:53 ID:YI4oHrlb
契約せずにキャラが逃走したのはあったかな

844 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/28(金) 07:01:06 ID:BX8/lvpn
小ネタにあるはぐれメタル

845 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/28(金) 11:38:09 ID:Job0ZyD0
>>843
走れメロスなー

846 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/28(金) 14:27:36 ID:TqBBKAcD
あれは一応契約してから逃げたろ
契約もしないでとなるとプレデター以外にはちょっと思い出せない

847 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/28(金) 14:39:22 ID:k4MqpihW
ポップがシャナクして逃げてしまうのどっかで見たな

848 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/28(金) 14:45:44 ID:qbTzOALS
>>847
ここのゼロの大魔道士じゃなかったか?
途中で止まってるのがちょっと残念だけど……

SeeDの人のスコールさんも未契約だよな。
契約云々のところでだが断るとか言う感じで速攻逃げた。
他のSSだと「逃げたとして生活〜」云々で丸め込まれる事も多いけど、
ある程度腕に覚えがあればそういう手もあるんだよなあ。文字読めないけど。

849 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/28(金) 17:53:39 ID:91VVV8PF
契約しないというなら聖帝サウザー様も、契約したけれれば俺を倒せ、だもんな
ぶっちゃけ元素兄弟がアストロンしても余裕でバラバラだよ

850 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/28(金) 18:06:24 ID:ddP0e8Ty
ズバットの奴が面白かったな。原作TVどれか一話は視聴必須なのが難点だが
文章にすると普通に格好良いんだなアレ

851 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/28(金) 18:55:00 ID:tJCHZqN6
ウルトラ・スーパー・デラックスマンが召喚されました

852 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/28(金) 19:19:15 ID:JSfHLkuX
>>848
まあ、ファンタジー系や荒廃した世界から召喚された連中にとっては、
貴族の小娘に「生活が〜」なんて言われても「だから?」って感じだろうしなw
例とするなら
レジスタンス、サイレン、パラサイトイヴ、鬼武者、デモンズソウル、北斗の拳、ガンダムX
みたいな作品の連中。

逆に現代から召喚されても、初期サイト以上のアホか、もしくは余程の自信家なら勝手に逃げるだろうし

853 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/28(金) 19:22:54 ID:ddP0e8Ty
逃げても契約しないと言葉分からないし、生活出来ないから現代組は居残りそうな気もする

854 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/28(金) 19:27:52 ID:aqi+NzTU
契約するまで言葉が通じなかったのはアニメ設定じゃなかったっけ

855 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/28(金) 19:34:09 ID:+qIjZk+c
>>853
契約すれば言葉が通じるかも、ってどうやって言葉の通じない相手に説明するかが問題だw

856 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/28(金) 19:57:45 ID:tCeBwPnh
原作とアニメ設定まぜこぜで使ってる人がほとんどだと思うが
大人気のモット伯、反面雪山でルイズたちと会った竜騎士の少年の名前、覚えてる人いるかね?

857 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/28(金) 20:05:44 ID:ddP0e8Ty
大人しい系の主人公で召還されて面白そうなのって何だろ
夏目とか動物のお医者さんのハムテルと友人のセット。うーん思いつかない

858 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/28(金) 20:08:11 ID:WEAXM0fN
>>854
アニメ設定はルイズが失敗魔法でサイトを爆破するまで契約後も言葉が通じなかった
原作は『鏡のようなゲート』を通ってすぐに契約前から通じた

859 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/28(金) 20:48:20 ID:PJIRjpln
>>852
AYAさんは一応文明人でレディじゃよ
まぁ焼死体や粘液やクリーチャーと激闘を繰り広げた彼女なら
何処でも生きていけるだろうけどさ
落ち着いた場所が欲しくはあるだろう・・・と思う

まぁ召喚したのがアヤやカイルだったらともかく
イヴ(T)とか9だったら最悪だな
下手するとルイズが孕まされてしまうか、ギーシュあたりが絞られてしまう展開にもなりかねん
9は生命維持装置に頼ってる存在だし
まぁ子作り展開だとしてもイヴの望む精子はハルケじゃ用意できねーし、出来たら自分で孕むだろうけどね

え、前田召喚?
・・・あまり想像したくないよ

860 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/28(金) 20:57:36 ID:pichoBKg
アニメは3期でギーシュが精霊って単語を出して魔法を使っちゃったんだっけ

861 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/28(金) 21:06:43 ID:YYLKcFHD
そもそも人外の類だと人と会話できなくても問題ないわけで

862 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/28(金) 21:08:31 ID:mh8I7w4x
>>857
ハムテル喚んでヴィンダールヴになったらちぃ姉さまとフラグ立っちゃうな。

863 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/28(金) 21:16:21 ID:ddP0e8Ty
>>861
映画のエイリアンとかでも意思疎通して使役できるのか

864 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/28(金) 21:19:40 ID:TqBBKAcD
あれ人外どころか凄く凶悪な虫みたいなもんだしなぁ…
ヴィンタールヴのルーンって虫にも効果あるんだろうか?

865 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/28(金) 21:49:36 ID:ldY7QQVF
VS映画を見てシンケンジャーの6人を召喚しようとか考え、
「三途の川とか護聖界とかクリスマスワールドとかあるんだから魔法の世界があっても……」みたいなセリフを妄想したが、
途中で6人がそれぞれ一人ずつ全力で「一」「尸」「ノ」「|」「Ξ」「Ξ」を書いてしまい、
組み合わさって「扉」を作ってしまって元の世界に帰ってしまったので、断念せざるを得なかった。

866 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/28(金) 21:52:27 ID:WLHIX5ml
ロマサガ2のターム族もやっかいだな。
人間並みの文明(金属加工は当たり前、高位の魔術の詠唱すら出来る奴もいる)を持ち、
やたろと増える人並みにデカいシロアリの大群・・・
人間を下等動物扱いしてバカにしちゃいるが
知能がある分エイリアンよりは少しはマシだろうが・・・

867 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/28(金) 21:55:52 ID:XsEeJ+4l
>>シンケンジャーの6人

シンケンジャーの5人と一人に分ければいい

868 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/28(金) 21:59:55 ID:yFbyahxH
>>866
キュルケ「ルイズ……グ…ぴ、ぴぎゃー!」

こうですか分かりません><

869 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/28(金) 22:03:30 ID:1E5LzM4J
ルイズがFalloutの世界のロボットを呼び出したら………

3なら紙装甲だがNVのロボットならかなり当たりだと思うんだ。




『よぉ相棒』

870 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/28(金) 22:08:30 ID:tCeBwPnh
おぼっちゃまくんを召喚したら茶魔語とハルケギニア語のすり合わせはどうなるんだろう?

871 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/28(金) 23:46:48 ID:L8FP8su2
>>869
「民主主義ニ賛同セヨ!」なアレが紙装甲と申したか

872 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/29(土) 00:57:21 ID:2j8XLKW0
>>869
FO3ならフォークス召還ものを途中まで書いてここに投下しようとしたけど、改めて読み返して自分の文才のなさに愕然として諦めた事あるよ


873 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/29(土) 01:04:24 ID:xA+q0bWc
メタルマックスとかどうよ。主に2で。

「貴族に勝てるわけなんて無い、逆らったら殺される。大いに結構、俺が馴染ん
だルールが通じるようで何よりだ」
「……どんなルールよ、それ」
「強いヤツが正しい、だ。
貴族は魔法をもってしてその精神を為すんだろ。で、その表現方法が魔法による
圧倒的戦力差で弱者を蹂躙するって事だよな?」
「ぐぬぬぬぬ」

てな感じで。

874 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/29(土) 01:22:15 ID:ofOq7ITH
成長した四月一日とかなら契約しないだろうな
契約って物の意味を良く理解してるだろうし

875 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/29(土) 05:28:41 ID:CsnkXKDK
バイオハザードアウトブレイクから召喚

一気に八人だよ やったねルイちゃん

876 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/29(土) 08:17:13 ID:Q7fMENgP
ゾンビが増えるよ!

877 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/29(土) 09:03:26 ID:Op8bOa0W
>>873>>875
つまり、ミンチ博士を呼んでくれば解決、と。

878 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/29(土) 10:08:04 ID:u2SApRap
>>871
リバティ・プライムを忘れるとは思わなかったぜ。

DCのデータを書き換えられたMr.ガッツィーみたくルイズを守るプライムか…

良いねw

879 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/29(土) 10:23:53 ID:GiudHMka
「共産主義はまやかしだ!」
「レッドチャイニーズの勝利は不可能!」
「アンカレッジは必ず解放される!」
などと叫びながらレコンキスタを蹴散らすプライムを幻視した。

880 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/29(土) 11:56:45 ID:2j8XLKW0
ベヒーモス相手に単体で勝てるフォークスですらリバティプライムには勝てないからね

881 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/29(土) 13:00:58 ID:ogXofeLi
FFから死に際の高レベルベヒーモス召喚でメテオと申したか

882 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/29(土) 13:51:26 ID:K9rdKqZH
ベヒーモスとバハムートが同じ作品世界に別物として存在してるのも妙な話だ

883 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/29(土) 14:04:57 ID:9tmsyuqS
ウィキペディアより
>バハムートとは、ヨブ記などに登場する怪獣の一種。ベヒモス(Behemoth、ビヒーモス、ベヒーモスとも)をアラビア語読みしたもので、本来はベヒモスと同一の存在。
だそうだな。

884 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/29(土) 15:12:25 ID:ECBzG1u9
セプターから見たらベヒーモスは鯨だぜ

885 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/29(土) 15:18:00 ID:Z0wMSoyp
氷竜ブラムドの続きが恋しくなってきた

886 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/29(土) 15:39:22 ID:fXY5H/v/
あれはオリ主過ぎて読むの辛い

887 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/29(土) 17:42:39 ID:jH/8bUIG
ベヘモス・・・フルメタルパニックから召喚したら
下手すりゃほど無くして大惨事だな
召喚の際に気を失ったとか
突然の事態に混乱したとかでラムダドライバの制御を失ったら・・・

特にタクマは突発的自体に弱そう

888 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/29(土) 17:43:17 ID:a4SjkZ17
「ヤロウ、タブー中のタブーに触れやがった」

889 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/29(土) 17:58:54 ID:K9rdKqZH
召喚の時ぷちっと踏まれてハゲ&ルイズ即死とか

890 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/29(土) 18:53:43 ID:+MkHEAzX
>>889
その後はトリステイン全滅やね。
あれ、タクマだったら破壊しかしないからね。

891 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/29(土) 19:38:52 ID:z1zLC7pc
ルイズが鷹の爪からデラックスファイターを召還

デラックスファイター「はっはっはっはっはっは、今回もお前の召還は失敗だ?
というわけで…デラックスボン…」
ルイズ「まままま、待って!!!!いつもすぐにデラックスボンバーばかりでは
     貴族のメンツがたたないわ! ここはもう少し、もう少し時間をちょうだい!」
デラックスファイター「…やだ!!デラックス…」
ルイズ「いやいやいやいやいや!!じゃじゃじゃこうしましょう!
   …10万エキュー!!10万エキューあげるわ! そして私達は帰る
   とりあえず今日は帰るから!これでどうよ!!」
デラックスファイター「10万…10万…」
ルイズ「新金貨じゃ無いほうよ!頼むわ!!」
デラックスファイター「……デラ」
ルイズ「あ?分かった分かった分かった分かった分かった!!
     遠見の鏡、遠見の鏡つけてさらにアルビオン旅行もつけるわ。
     それで私は今週は召還しないから、今週いっぱい休むから…それで何とか…」
デラックスファイター「ミカガー…ミカガーアルビオン、アルビオンミカガー」
ルイズ「ちゃんとガリア製よ!!32型よ?」
デラックスファイター「ん??今週いっぱい休むの?」
ルイズ「今週いっぱい休む、来週はユルの曜日の10時から」
デラックスファイター「来週どうすんの?」
ルイズ「それはまた来週考えるわ」
デラックスファイター「・・・・・」
コルベール「マザリーニチルドレン風の紳士用カツラやるからさ?」
デラックスファイター「デラックスボンバー!!!」

892 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/29(土) 19:59:41 ID:MjWPO781
>>890
全滅はないだろう。
ASの最大活動時間てそんなにないし、何よりもタクマの場合先にヤクが切れて自滅する。

893 :Persona 0:2011/01/29(土) 20:25:48 ID:Lelh6osR
随分とお久しぶりでございます。
20:30頃から最終話の投下をさせて頂きたいのですが、進路はクリアでしょうか?

894 :Persona 0:2011/01/29(土) 20:32:22 ID:Lelh6osR
「ゆけぇロキ!」

 血と脂の浮いた顔に見る者を震え上がらせる凶気と苦い絶望を張り付かせながら、ジョゼフは敵へペルソナを向かわせる。

『くははは、凍れ凍れニブルヘイム!全てを氷結の世界へ落とせ!』

 ジョゼフの叫びと共に蒼い髪を振り乱した半裸の青年のビジョンが現れ、指を弾く。
 刹那空気中の水分がすべて氷の結晶と化し、少女を中心に極寒に白く輝く霜の世界が現れた。
 普通の人間なら体中の水分が凍りつき極小の氷の破片となってこの世界に散る、それこそが氷と死の世界たる“ニブルヘイム”を冠するこの魔法の力だった。

 だが少女は相変わらずその攻撃を歯牙にも掛けなかった、まるで幽霊のように凍った氷柱と氷塊の中を文字通りすり抜けて、少女はジョゼフの前に立った。

「化け物め……」

 忌々しげにジョゼフは呟く。
 まさしくその存在は化け物、人がけして触れることの叶わぬ“消滅”の化身であった。
 かつて異なる場所、異なる時、“死”と言う概念を人に齎した化け物がいた。
 その化け物は死を求める心に引かれ、呼び寄せられ、一つの星に死を満たそうとした。
 この存在はそれと同じ存在だ。
 違うのは、ニュクスと呼ばれたその存在が外より来るけして逃れられぬ“死”であったのに対し。
 この化け物は人の心の根源そのもの。
 喜び、悲しみ、希望や絶望、それら全てをひっくるめた人の意識と無意識を全てを統合する器と言うべき場所に生じたガン細胞のようなものだと言うことだ。
 プラスもマイナスも、光(フィレモン)も闇(ニャルラトホテプ)も、意識も無意識も、己(自分)も仮面(ペルソナ)も。
 触れたもの全てを崩壊させ、人と言う種族の“心”を喰らい尽くすモノ。
 故にこそ“虚無”
 外ではなく、人の内より混沌を取りこみ全てをゼロへと塗りつぶす消滅そのもの。

「ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

 勿論そんなことジョゼフが知ろう筈もない。
 このサイトと言う少年を割って樹木のように生えたルイズの姿こそ、まさしく人全てを内側から食い破る存在だと言うことなど知る由もない。
 いや知っていたとしてもジョゼフはきっとこうしていただろう。

895 :Persona 0:2011/01/29(土) 20:33:45 ID:Lelh6osR

「ペルソナ!」

 一切の躊躇もなく己の全てをぶつけていただろう。

「認めん、認めん、認めんぞぉおおおおおおおおおおおおお」

 ロキがその力を振り絞る、スクウェアクラスの水メイジが何人いてもとても作れないような極寒が生まれるが、少女の姿をした化け物はなんの痛痒も感じてはいない。
 それは“人”そのものなのだ、それが精神力で産み出した魔法だろうと、ペルソナだろうと、人の産み出したものが通じるはずがない。
 “虚無の化身”はその虚ろな目をジョゼフに向けることもなく。

「ぬぐっああああああああああ!!?」

 その翼の羽が変じた触手でジョゼフを貫いた。
 おぞましい激痛と共にジョゼフの心に“今生きる全ての人間の意識”が流れ込み、流れ込んだ途端に混濁させたジョゼフの心ともどもなにもかも一切合財消え去っていく。
 だが―――― 



「ふ、ふふふふふ」

 ジョゼフは。

「ふはははははははは」


 ――――笑った。 

「これで逃がさん!」

 ジョゼフが肩を貫いた触手を右手で握りしめると。

「くれてやろう!このくだらぬ俺の人生のすべてを!!!!」

 体中の穴と言う穴から血を流し。

「エクスプロォォォオオオオオオジョォオオオオオオオオオオオオオオオぉぉぉぉぉおOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO」

 月に吠えた。





896 :Persona 0:2011/01/29(土) 20:35:40 ID:Lelh6osR
 タバサとクマが頂上に着いた時、そこには誰もいなかった。
 キュルケもギーシュもジョゼフもいない、ただ彼らの形をした影が蹲っているだけであった。
 その影達の中心で、一人の少女が空を見上げている。

「ルイズ?」

 その声を掛けた途端に、ぐりんとルイズの姿をしたものの目が裏返る。
 透明な体が水が沸騰するようにぽこぽこと泡を吐き出し、可憐な口から伸びた長い下がその泡を鬱陶しいとばかりに突き刺しては突き潰していた。

「違う、泡じゃないっ!?」

 今までタバサが泡だと思っていたもの。
 それは小さな小さな人の生首だった。
 人面疽の如く少女の肉体に浮かぶ無数の顔、その中に知った顔がいくつかあることに気が付きタバサは嫌悪感から目を背けた。

「ガ子:hdgj:zslk;zjjjんgz:;jl:;あ:;djぁwl:gじゃsfhkんsl・ざlkgf」

 少女が吼える、声と共にもはや人の形すらも忘れてしまったのか。
 数え切れないほどの顔をその肌に貼り付けながら、少女の体が夜へと溶ける。
 ――――その体に、人と言う種の全ての心を溶かしこむ。

 あらゆる凶喜を
 あらゆる狂忌を

 溶かし溶かし溶かしこんで、少女は変態していった。

 方向性などまるでなく、沸騰するように顔が浮かび、潰れ、そしてはじけては沈み込み……そのたびに少女の体は膨張を続ける。
 十数秒後、少女の体は無数の人の貌を貼り付けた巨大な肉塊を言う醜悪な物質へと変貌を遂げていた。
 それはまるで周囲全てを溶かし際限なく増え続ける異形のガン細胞のように。

897 :Persona 0:2011/01/29(土) 20:38:32 ID:Lelh6osR
 
 肉塊が膨張する。
 虚無と言う風船に注ぎ込まれた、一人の男の狂気によって。
 一人の青年の祈りによってかろうじて留めていた少女の形は、完膚無きまでに混沌に染まっていく。

 白魚のようだった右腕は肉の触手が絡み合う前足となり、左腕が分かれて変じた後足と共に鋭い鍵爪で塔の屋上を踏みしめる。
 かつてサイトだった部分は真っ二つに裂けて月に向かって吼え声をあげる獣の相貌へ。
 少女の顔であったものは沸騰するように湧き出した無数の“人体”で塗り込められ、幾体もの少女の体を使って作り上げられた奇怪なオブジェをその先に繋いだ、獣の巨大な尾となった。
 体毛の代わりにその体を覆う毛並みは、体中に張り付いた無数の生首の頭髪だ。
 まるで悪い病にでも掛かったかのようにところどころその透明な肌を露出させたその姿は、何処までも醜悪そのもの。

 だがその醜悪さも、その体の所々に埋め込まれた少女達の姿から感じるおぞましさには及ぶまい。
 できもののように体の節々や額から露出した見知った少女たちの上半身は、皆狂った顔で訳の分からない言葉を呟き続けている。

「殺じ……で……ぐ…………で……」

 サイトの声で“悪魔”はそう謳った。

 タバサはそのおぞましい姿と放散する異様なプレッシャーに一歩後ずさる。
 だがその無表情な顔に覚悟を刻み、そして首を縦に振った。

「わかった」

 杖を構える、その姿はまるで悪しき竜へと挑む、“勇者”のように。
 震えながらも凛々しく、逞しい。

「来て、イーヴァルディ!」 






898 :Persona 0:2011/01/29(土) 20:42:39 ID:Lelh6osR
 「」は白い部屋のなかで膝を抱えて蹲っていた。
 部屋には一つだけ窓があり、そこから月の光と外の光景が映し出されている。
 長い長い蔦を足場に部屋のすぐ側までやってきたのは蒼い髪の少女と、丸っこい可愛らしい物体だ。
 二人は部屋の窓から「」のことを不思議そうに、心配そうに覗き込んでいたが、しかし緊迫した表情で「」から見えない場所へ向かって駆け出していった。
 だがそんなこと「」にとっては瑣末なことでしかない。
 名前を失い、影になった瞬間からすべてのことがどうでも良く思えて再び「」は俯き、胡乱の海へと沈んでいく。

 その真っ白な部屋のなか、真っ黒な影となった「」に向かって語りかける存在があった。

 ――きみは、それでいいのかい?

 口に咥えた真っ赤な薔薇、女の子にモテる為と言いつつも心の底では尊敬する兄に少しでも追いつこうと鍛え続けた細身の体。
 気障な眼差しには、しかし今はどこまでも真剣な色が浮かんでいた。
 赤い荒縄に縛られた半裸の体にブーメランパンツ一丁のみと言う姿、かつてどこかで見たことがあると「」は思った。

 ――こんなところで見ているだけで本当にいいのかい?

 その言葉に、びくりと心を失った筈の「」が震える。
 恐れるように、怯えるように、影法師となったその体を震わせる。

 ――ごらん、友達が戦っている。

 見上げた窓の外、青い髪の少女が空を舞う。
 その背に羽根を持つ騎士を背負い、銀糸の軌跡を残す雪風を伴って。
 何度も何度も地面に這い蹲り、血反吐を流しながらも、戦うことをやめようとしない。
 その姿を、「」は尊いものだと感じていた。
 失ったはずの心に炎が灯る。

899 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/29(土) 20:44:36 ID:dDCbstzR
支援

900 :Persona 0:2011/01/29(土) 20:46:13 ID:Lelh6osR

「い……やだ……まも……るんだ」

 影法師の影が晴れて行く、何者でもない存在からゆっくりと本当の己を取り戻していく。
 もう一人の彼は、己の半身が大切なものを取り戻す姿をただじっと眺めていた。
 輝かしい宝物でも見つめるように、ただじっと見ていた。


「待ってくれ! きみは……」
 夢から醒めように「ギーシュ」は立ち上がり、目の前の相手に手を伸ばす。
 だがその瞬間、すぐ手の届くところにいた筈の己の半身はまるで幻だったように消え去っていた。
 
 ――ぼくはきみ、きみはぼくだ。ぼくはずっときみのなかで、きみの“勇気”を見ているよ。


 残されたのはその言葉。
 そしてもう一つ

 彼が立っていた場所に一枚のカードが残されている。
 ギーシュが操るワルキューレたちが、手に剣を取り槍を取り、青銅の戦車を引いて勇ましく行軍するそのタロットの名は“剛毅”
 そのタロットには、銘と共に一つの言葉が添えられている。

 ――そのアルカナは示した、どんな苦難に苛まれようと、それに耐え忍ぶ力が必要なことを


 ギーシュがそのカードを手にした途端、巨木の枝が窓を突き破り部屋へと侵入してきた。
 その枝から零れ落ちたのは、真っ赤な真っ赤な一つの林檎。

 それを手にした瞬間、今度こそ本当にギーシュは永い永い悪夢から目を覚ました。
 





901 :Persona 0:2011/01/29(土) 20:47:58 ID:Lelh6osR

 触手の一本がその細い太股をかすめる。
 それだけで気が遠くなるほどの混沌としてから表現しようのないモノが己の中を駆け回り、タバサは苦痛に悲鳴を上げる。
 一秒ごとに正気と、意識と、そして自分自身を削られながら。
 それでも怯む事無く突撃し、触手の一端を凍結させて動きを封じた。
 まるで幽鬼のようなさきほどの姿とは違い、エクスプロージョンを吸ってパンパンに膨れたその肉体には通常の攻撃でも効果があるようだ。
 だが果たしてこの攻撃は本当に効いているのだろうか?
 いやそれを言うならそもそも、このような非常識な存在を打ち倒すことなど本当に……

「ブフダイン!」

 僅かに怯んだように触手が痙攣する、その隙を逃すまいと高速で追撃。
 突如として巨大な氷塊が宙空へと生まれ、化け物の胴体へと吸い込まれる。
 同時にフライを解除し、地面に着地した。
 フライの勢いを殺さぬまま化け物の周囲を駆け抜け、高速で口の中で詠唱を唱える。

「イル・ウォータル……」

 この場で使うべきは、おぞましく蠢く触手を意識からはずす事無く唱えられ、けれど敵を切り裂くには十分な魔法。
 すなわち……

「ウィンディアイシクル!」

 空気中の水分を吸った巨大化した氷柱が幾本も生まれ、化け物へと射出される。
 タバサによる絶妙なコントロールでその氷柱は化け物の真紅に光る目や間抜けに開かれた口、そしてところどころから生えた少女の上半身に着弾する。
 連続してぶつかった氷柱が砕け、砕片となった氷の結晶が降り注ぐ。
 視界を真っ白に染め上げて、タバサは荒い息を吐いた。

「これ……で……」

 一旦仕切り直す時間くらい作れただろうか?
 次の一手を考えながら、タバサは油断なく煙の向こう側を睨む。

「アg度pjおphじゃそいrpげp:jしゃおい@え:おdspfvdjfpd!!!!!!」

 白い霧を突き破りタバサの視界一杯に血を撒き散らす少女の姿が広がった。
 一瞬の醜悪さに体が硬直し、咄嗟に回避しようとしたが既に遅かった。
 それは怪物の尾。
 少女を束ねて作られた、まるで棘のついたこんぼうのように少女の頭が飛び出た異形の尾であった。
 “当たれば死ぬ”タバサの奥底にある生物としての本能が最大限の警鐘を鳴らす。

902 :Persona 0:2011/01/29(土) 20:49:54 ID:Lelh6osR
 だがタバサにはなぎ払うようにして振るわれた尾の一撃を避ける方法はなかった。
 それでもタバサはあがく、もし此処で自分が死ねば誰が大切な母〈ヒト〉を守ってくれると言うのだろうか?
 絶対の死を前に凝縮され、すべてがスローモーションに見えるそのなかでタバサはフライを唱えようとし……

「…………!!?」

 おぞましいほどの衝撃。
 かろうじて命だけは残った幸運に喜びながら、傷を負った胸を押さえ化け物から距離を取ろうとして、気づく。

「あ……」

 自分の胸がない。
 まるで食いちぎられたかのように右の胸から腹にかけてごっそりとなくなっている。
 
「ああああああああああ!」

 気づいた途端、タバサの心が千々に乱れる。
 激痛と自分の命が失われていくと言う恐怖が、少女の心の護りを砕き、その心に混沌が入りこむ。

「タバサちゃん!」 

 駆け寄ろうとしたクマが弾き飛ばされ、タバサはその場に蹲った。
 遠くなる意識、これまでの思い出が走馬灯のように駆け抜けていく。
 母さん、シルフィード、ギーシュ、キュルケ、そしてルイズ……

 ――みんなみんな私の大切な人達

 そこでタバサの意識は途切れた。







903 :Persona 0:2011/01/29(土) 20:53:52 ID:Lelh6osR
「タバサちゃん!タバサちゃん!」

 クマが必死にタバサを呼ぶが、棒立ちになったままタバサは動かない。
 その瞳に虚ろな光を宿したまま、まるで白痴のように立ち竦んでいる。
 だがそんなことゼロアバターには関係がない。
 宙を彷徨わせていた触手の一本を剃刀のような鋭利な形へと変形させ、タバサへ向かって一直線に振るう。

「――――っ、させないクマ!」

 叫びそうになった悲鳴を口の中に押し殺すと、クマはタバサの盾になるように身を投げ出した。
 
「タバサちゃんは、タバサちゃんはボクが守るんだ!」

 ガタガタと震えながら、それでも視線は立ち向かうようにまっすぐに前を見つめるクマ。
 その視線を遮るように、たなびく黒いマントがクマの視界を覆った。

「ペルソナァ!!!」
『我は汝、汝は我、我は汝の心の海より出でし者』

 ギーシュの背後から現れたのは白銀の髪を風に靡かせた美丈夫だった。
 半裸の上半身は星のような煌きに満ち、脚にはかつてシグルズが着けていたものと同様の赤銅の脚甲。
 瞳を閉じた麗しい乙女の貌を象ったデスマスクが鼻梁から後頭部に掛けてゆるやかに覆っている。
 全体的に金属質な質感のなかで、胸にぽっかりと空いた黒い穴とその穴に絡まるように生い茂るヤドリギの苗木だけが奇妙な感覚を放っている。

『我はすべての神々より愛されし者バルドルなるぞ、我が現し身よ、汝に愛されることの意味を教えよう』

 バルドルが手を翳すとまるでその手を嫌うようにクマに向かっていた触手がすべてあらぬ方向へと逸れていく。
 その光景を見て額に汗を浮かべながら、ギーシュはシニカルな笑みを浮かべた。

「すまない、遅くなった」
「ギーシュ!? 今まで何処に居たクマッ!」

 ぷんすかと怒るクマに向かって、ギーシュは前髪をかきあげながら言った。

904 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/29(土) 21:29:18 ID:jH/8bUIG
支援ダイン

905 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/29(土) 21:33:32 ID:JYorfnY7
支援

906 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/29(土) 21:39:20 ID:a4SjkZ17
容量がアレなんで続きは次スレを立ててからってことで
とりあえず俺が挑戦してくっけど、ダメかもしれんから各々レスを自重する方向で

907 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/29(土) 21:42:44 ID:a4SjkZ17
次スレが立ったよ!

あの作品のキャラがルイズに召喚されました衝撃!Z編 part288
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1296304853/

ついでに代理投下もするわ、あと↑のスレタイは嘘だから気にせんでね

908 :Persona 0:代理:2011/01/29(土) 21:44:39 ID:a4SjkZ17
「何、ヒーローは遅れてやってくるものだろへぶっ!?」

 笑うギーシュの顔にクマの渾身の右ストレートが炸裂する。

「ふざけてるんじゃないクマ、タバサちゃんが……タバサちゃんが…………」

 涙を流すクマ、そんなクマを慈しむような眼で眺めながら、ギーシュは真赤に腫れあがった頬を擦りながら背後のタバサを見た。
 相変わらず虚ろな眼をして立ち竦むタバサ、けれどギーシュには彼女は大丈夫だと言う確信にも似た思いがあった。
 タバサならきっと戻ってこれる、そう信じれる。

「大丈夫さ、彼女がこの程度でリタイアするなんてありえない」

 ギーシュは一齧りした手の中の林檎を空に投げる、空を舞った黄金の果実は回転しながら重力に引かれ地面へと向かって落ちて行く。
 それを掴んだのはバルドルのたくましい右腕だった。

「だから僕の役目は時間稼ぎ」

 バルドルが林檎に齧りつく。
 林檎の黄金がその身に宿るかのごとく。
 黄金に光り輝くその瞳。

「いや、いっそ倒しちゃっても構わないかな?」

 ギーシュは薔薇を咥え、そして笑った。

909 :Persona 0:代理:2011/01/29(土) 21:45:44 ID:a4SjkZ17
 暗い暗い闇の底で、タバサを呼ぶ声がする。

「大丈夫、貴女は死なないわ」

 その声は何処までも慈しみに溢れている。
 タバサは、いやシャルロットはかつて家族が全員で過ごしていた幸福な日々のなかにいた。
 父が居て、母が居て、幼い自分はくだらないことで笑っている。
 大切な、大切な日々。
 取り戻したい、掛け替えのない日常。
 シャルロットに戻ったタバサに向かって、桃色の髪の少女は言葉を残す。

「私が守るから、絶対に!」

 そう言って振り向き、歩いていくルイズ。
 待って、と言おうとしたがシャルロットになった自分はけして家族の側を離れようとしてくれない。
 あまりのもどかしさに気が狂いそうになりながら、タバサは気が付けば叫んでいた。

「待って!私も行くから!」

 叫んだ瞬間、タバサは本来の姿を取り戻す。
 血塗れの魔法学院の制服を羽織った、傷だらけのその姿。
 その姿に尊いものでも眺めるかのように、思い出のなか景色で笑っていた“シャルロット”が立ち上がった。

 “タバサ”と“シャルロット”

 二人の間に会話は要らなかった。
 “シャルロット”はタバサに一枚のカードを差し出し、タバサはそれを受け取る。


 ――そのアルカナは示した、心の奥から響く声なき声…それに耳を傾けることの意義を

 タバサは最期にもう一度シャルロットと、そして大切な日々の幻影を心に焼き付けて、そして闇の中を走り出した。

「ありがとう、行って来ます」

 くすりとシャルロットが笑い――そして消えた。

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